JP4379022B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関等に設置された自動取引装置であって、特に現行流通紙幣を新紙幣に移行するときに用いる自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動取引装置は、異なる種類の紙幣、例えば外国紙幣による取引に用いる場合は、鑑別部が鑑別する紙幣の金種識別情報を変更し、金種別入出金庫に収納する紙幣の金種を外国紙幣に切替えて自動取引を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−197516号公報(第5頁【0034】−【0042】、第5図、第10図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術においては、国や共通通貨圏のような特定の地域に限定された紙幣を取扱うことのみを考慮して、鑑定できる金種識別情報を変更して運用するものであるため、現行流通紙幣(以下、旧紙幣という。)を改刷して新しい紙幣(以下、新紙幣という)に移行させる場合等の同一金種の旧紙幣と新紙幣とを並行使用する環境での自動取引装置による取引に対応させるには自動取引装置を改造または新規に製作する必要があり、早期の対応を図ることができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、自動取引装置を旧紙幣と新紙幣とを並行使用する環境に容易に適合させる手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、紙幣入出金部を備えた自動取引装置において、紙幣運用モードとして、取引における入金および出金を、新旧紙幣を混在させて行い、出金時に、新紙幣を優先的に出金する新旧紙幣混在モードと、取引における入金を新旧紙幣を混在させて行い、出金を新紙幣のみで行う新紙幣出金モードと、取引における入金および出金を、新紙幣のみで行う新紙幣モードとを予め設定しておき、新紙幣と旧紙幣との流通割合に応じて前記紙幣運用モードを切替えることにより、新紙幣と旧紙幣とを並行使用する取引を行うことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施例】
以下に、図面を参照して本発明による自動取引装置の実施例について説明する。
第1実施例
図1は本発明の第1実施例における自動取引システムの構成を示すブロック図、図2はその自動取引装置の主な構成を示すブロック図である。
【0009】
図1において、1は金融機関に設置されているホストコンピュータであり、銀行の支店等の店舗に設置されている自動取引装置2と専用回線や電話回線等の通信ネットワークを介して接続されており、顧客の口座番号やその暗証番号、口座残高等の顧客情報により顧客の口座を管理する。
【0010】
3は金融機関の監視センタに設置されている監視情報端末であり、通信ネットワークに接続し、各店舗に設置されている複数の自動取引装置2の処理状況等を一括して管理する。
なお、監視情報端末3はホストコンピュータ1と同じ施設に設置するようにしてもよく、都道府県毎、都市毎またはこれらを複数まとめた広域の地域毎に設置するようにしてもよい。つまり設置場所は限定されるものではない
4は自動取引装置2の主制御部であり、通信部5によって通信ネットワークを介してホストコンピュータ1や監視情報端末3と接続しており、自動取引装置2内の各部を制御して取引制御を行うと共にデータ通信等も制御する。
【0011】
6は記憶部であり、主制御部4が実行するプログラムや主制御部4による処理結果等が格納される。
7は顧客操作部であり、CRTまたはLCD等の表示画面とタッチパネル等との組合せ等で構成されており、取引選択画面等を表示する一方、タッチパネル等により顧客からの入力を受付ける。
【0012】
8はカード取扱部であり、挿入された顧客のキャッシュカード等の取引カードの磁気ストライプに記録されている内容を読み書きすると共に取引明細票等を印刷する機能を有している。
9は通帳取扱部であり、挿入された顧客の通帳の磁気ストライプに記録されている内容を読み書きすると共に取引内容等を顧客の通帳に記帳する。
【0013】
10は紙幣入出金部であり、顧客が投入した紙幣を受入れ、これを鑑別、計数して収納し、顧客に払出す紙幣を排出する。
11は硬貨入出金部であり、顧客が投入した硬貨を受入れ、これを鑑別、計数して収納し、顧客に払出す硬貨を排出する。
【0014】
12は係員操作部であり、自動取引装置2の背面側に設けられ、CRTまたはLCD等の表示画面とタッチパネル等との組合せ等で構成されており、係員が操作して電源の投入、遮断を行うと共に、タッチパネル等により係員からの取引モードの設定等の入力を受付ける。
【0015】
図2において、21は紙幣入出金部10の紙幣入出金口であり、顧客が投入する紙幣を受入れると共に顧客へ払出す紙幣を集積して排出する。
22は鑑別部であり、搬入された紙幣の金種を鑑定するための複数の金種識別情報が登録されており、紙幣入出金口21から繰出されて搬送路23a、23bにより搬送された紙幣等の真偽、正損、金種等の鑑別を行うと共にその枚数を計数する。
【0016】
搬送路23a、23bは、対向配置した一対のベルトまたは一対のローラに紙幣を挟持して搬送する搬送路である。搬送路23c、23d、23e、23fも同様である。
24a、24b、24cは金種別入出金庫であり、それぞれに設定された金種を収納すると共に、顧客に払出すための紙幣を搬送路23cへ繰出す機能を有している。
【0017】
25は補充回収カセットであり、自動取引装置2へ着脱可能に装着され、装填されている紙幣を金種別入出金庫24a、24b、24c(以下、これらを総称する場合は金種別入出金庫24という。)へ補充、および金種別入出金庫24に収納されている紙幣を回収するための金庫であって、補充時に重送等により金種別入出金庫24へ収納できなかった補充リジェクト紙幣を回収するための補充リジェクト庫26を備えている。
【0018】
27は汎用収納庫であり、入金は受付けるが出金には用いない紙幣、つまり金種別入出金庫24に設定されていない紙幣や真券ではあるが出金に使用できない損券および出金時に重送等により鑑別できなかった出金リジェクト紙幣が搬送されて収納される。
【0019】
28は取忘れ回収庫であり、紙幣入出金口21に排出した紙幣が所定の時間を経過しても受取られなかった取忘れ紙幣が搬送されて回収される。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例の自動取引装置2による取引の作動は、通常の自動取引装置による取引の作動と同様であるので、その説明を省略する。
【0020】
なお、本実施例では日本紙幣を例に説明するが、外国紙幣の場合も同様である。
また、本実施例の自動取引装置2は1万、5千、2千、1千円紙幣の旧紙幣と改刷による1万、5千、1千円紙幣の新紙幣との7種類の新旧紙幣を並行使用する環境で顧客との取引を行う。
【0021】
また、鑑別部22にはこれら7種類の紙幣を鑑定するための金種識別情報が登録されており、これによって新紙幣と旧紙幣とを並行使用する取引を可能としている。
なお、旧紙幣と同一金種(貨幣の呼称単位の切下げ(デノミネーション)に伴う同価値の紙幣を含む。)の新紙幣は、紙幣入出金口21、鑑別部22、金種別入出金庫24等が同時に取扱うことができる程度の形状に設定されている。
【0022】
本実施例では、自動取引装置2の運用形態として、新旧紙幣混在モード、新紙幣少量モード、新紙幣多量モードおよび新紙幣モードの4種類の紙幣運用モードが設けられている。
新旧紙幣混在モードは、取引における入金および出金を新旧紙幣を混在させて行うものである。
【0023】
以下に、図3を用いてその作動について説明する。
紙幣入出金部10の金種別入出金庫24は、金種別入出金庫24a、24bには新旧紙幣の1万円紙幣(以下、新旧万券という。)を、金種別入出金庫24cには新旧紙幣の1千円紙幣(以下、新旧千券という。)を収納するように設定する。このように同一金種の新旧紙幣は同一の金種別入出金庫24へ収納するようにする。
【0024】
また、補充回収カセット25には補充用の新旧万券、新旧千券が装填され、自動取引装置2に装着される。
顧客が入金等のために新旧紙幣を混在させて紙幣入出金口21へ投入した場合は、主制御部4はこれを検知して投入された紙幣を紙幣入出金口21から繰出して搬送路23a、23bを経由して鑑別部22へ搬送する。
【0025】
鑑別部22では、搬送された紙幣の真偽、正損、新旧、金種等の鑑別を行い、その鑑別結果を主制御部4へ転送する。
主制御部4は、鑑別結果を基に鑑別された紙幣が真券でありかつ正券である場合は、その紙幣を搬送路23cにより鑑別部22から金種別入出金庫24へ搬送し、その紙幣が新旧万券のときは金種別入出金庫24aまたは24bへ、その紙幣が新旧千券のときは金種別入出金庫24cへ搬送して収納する。
【0026】
その紙幣が2千円紙幣(以下、2千券という。)や新旧5千円紙幣(以下、新旧5千券という。)または損券のときは、金種別入出金庫24を通過させて搬送路23eにより汎用収納庫27へ搬送して収納する。
その紙幣が偽券や外国紙幣等の取引に使用できない異常紙幣の場合は、主制御部4は異常紙幣を搬送路23b、23aを逆転させて紙幣入出金口21へ搬送して顧客に返却する。
【0027】
顧客の要求金額や釣銭等を出金する場合は、主制御部4は必要な額に相当する新旧紙幣を金種別入出金庫24からそれぞれ必要枚数繰出し、搬送路23c、鑑別部22、搬送路23b、23aを経由して紙幣入出金口21へ排出して顧客に引渡す。
【0028】
この時、重送等による出金リジェクト紙幣は、鑑別部22から搬送路23b、23a、23d、23eを経由して汎用収納庫27へ搬送して収納する。
また、紙幣入出金口21に取忘れ紙幣が存在するときは、搬送路23a、23b、鑑別部22、搬送路23c、23eを経由して取忘れ回収庫28へ搬送して回収する。
【0029】
自動取引装置2へ紙幣を補充する場合、つまり係員が自動取引装置2の資金不足を補うために係員操作部12の画面に表示されている業務選択画面から「補充」ボタンを押下した場合は、これを検知した主制御部4は、装着された補充回収カセット25から紙幣を繰出して搬送路23a、23bにより鑑別部22へ搬送し、鑑別された紙幣を搬送路23cにより金種別に新旧紙幣を混在させてそれぞれの金種別入出金庫24へ搬送して収納する。
【0030】
また、金種別入出金庫24の収納量検知センサが収納していた紙幣が不足しかけていることを知らせるためのニアエンド情報を発した場合は、これを検知した主制御部4は、補充回収カセット25から紙幣を繰出して搬送路23a、23bにより鑑別部22へ搬送し、該当する金種の新紙幣を搬送路23cにより該当する金種別入出金庫24へ搬送して収納する。
【0031】
この時、鑑別部22での鑑別結果が該当する金種でない場合は、搬送路23c、23d、23fを経由して補充回収カセット25へ返送して再び収納するようにする。
また、重送等による補充リジェクト紙幣は、搬送路23cにより補充回収カセット25の補充リジェクト庫26へ搬送して回収する。
【0032】
自動取引装置2から紙幣を回収する場合、つまり係員が自動取引装置2のから紙幣を取出すために係員操作部12の画面に表示されている業務選択画面から「回収」ボタンを押下した場合は、これを検知した主制御部4は、金種別入出金庫24に収納されている新旧紙幣を繰出して搬送路23c、鑑別部22、搬送路23b、23a、23d、23fにより、汎用収納庫27に収納されている紙幣を繰出して搬送路23e、23c、鑑別部22、搬送路23b、23a、23d、23fにより補充回収カセット25へ搬送して回収する。
【0033】
また、金種別入出金庫24の収納量検知センサが収納できる紙幣に余裕がなくなったことを知らせるためのニアフル情報を発した場合は、これを検知した主制御部4は、その金種別入出金庫24から紙幣を繰出して搬送路23c、鑑別部22、搬送路23b、23a、23d、23fにより補充回収カセット25へ搬送して回収する。
【0034】
このように、新旧紙幣混在モードは、流通している旧紙幣が比較的多い導入期に有用な紙幣運用モードである。
次に、新紙幣少量モードは、取引における入金を新旧紙幣を混在させて行い、出金を新紙幣のみで行うものである。
【0035】
以下に、図4を用いてその作動について説明する。
金種別入出金庫24は、金種別入出金庫24aを入金された旧紙幣(2千券を含む。)および新5千券を収納するようにして出金時は用いないように設定し、金種別入出金庫24bには新万券を、金種別入出金庫24cには新千券を収納するように設定する。補充回収カセット25には補充用の新万券、新千券が装填され、自動取引装置2に装着される。
【0036】
顧客が新旧紙幣を混在させて紙幣入出金口21へ投入した場合は、主制御部4は、上記新旧紙幣混在モードと同様にして紙幣の鑑別結果に基づいて鑑別された紙幣が旧紙幣または新5千券のときは金種別入出金庫24aへ、その紙幣が新万券のときは金種別入出金庫24bへ、その紙幣が新千券のときは金種別入出金庫24cへ、その紙幣が損券のときは汎用収納庫27へ搬送して収納する。その紙幣が異常紙幣の場合は上記新旧紙幣混在モードと同様にして顧客に返却する。
【0037】
顧客の要求金額等を出金する場合は、主制御部4は必要な額に相当する新紙幣を金種別入出金庫24b、24cからそれぞれ必要枚数繰出し、上記新旧紙幣混在モードと同様にして顧客に引渡す。出金リジェクト紙幣および取忘れ紙幣のときは、上記新旧紙幣混在モードと同様であるのでその説明を省略する。
【0038】
係員が「補充」ボタンを押下した場合は、上記新旧紙幣混在モードと同様にして主制御部4は、補充回収カセット25から新紙幣を繰出して金種別に新紙幣を金種別入出金庫24b、24cへ搬送して収納する。この時のニアエンド情報を検知したとき、および該当する金種でない紙幣、補充リジェクト紙幣の場合は、上記新旧紙幣混在モードと同様であるのでその説明を省略する。
【0039】
係員が「回収」ボタンを押下した場合は、上記新旧紙幣混在モードと同様にして主制御部4は、金種別入出金庫24aや汎用収納庫27に収納されている紙幣を繰出して補充回収カセット25へ搬送して回収する。他の金種別入出金庫24b、24cの新紙幣を回収する必要がある場合は、係員の指示を検知して同様に回収する。ニアフル情報を検知した場合は上記新旧紙幣混在モードと同様であるのでその説明を省略する。
【0040】
このように、新紙幣少量モードは、新紙幣の流通がある程度進み、金融機関への新紙幣の供給不足が解消され、旧紙幣を積極的に回収して新紙幣と旧紙幣との入替えを図る入替期に有用な紙幣運用モードである。
次に、新紙幣多量モードは、取引における入金の新旧紙幣の混在を許容し、出金は新紙幣のみで行うものである。
【0041】
以下に、図5を用いてその作動について説明する。
金種別入出金庫24は、金種別入出金庫24a、24bには新万券を、金種別入出金庫24cには新千券を収納するように設定する。補充回収カセット25には補充用の新万券、新千券が装填され、自動取引装置2に装着される。
【0042】
顧客が新旧紙幣を混在させて紙幣入出金口21へ投入した場合は、主制御部4は、上記新旧紙幣混在モードと同様にして紙幣の鑑別結果に基づいて鑑別された新万券や新千券をそれぞれ金種別入出金庫24へ、その紙幣が旧紙幣、新5千券または損券のときは汎用収納庫27へ搬送して収納する。その紙幣が異常紙幣の場合は、主制御部4は上記新旧紙幣混在モードと同様にして顧客に返却する。
【0043】
顧客の要求金額等を出金する場合は、主制御部4は必要な額に相当する新紙幣を金種別入出金庫24からそれぞれ必要枚数繰出し、上記新旧紙幣混在モードと同様にして顧客に引渡す。出金リジェクト紙幣および取忘れ紙幣のときは、上記新旧紙幣混在モードと同様であるのでその説明を省略する。
【0044】
係員が「補充」ボタンを押下した場合は、上記新旧紙幣混在モードと同様にして主制御部4は、補充回収カセット25から新紙幣を繰出して金種別に新紙幣を金種別入出金庫24a、24b、24cへ搬送して収納する。
この時のニアエンド情報を検知したとき、および該当する金種でない紙幣、補充リジェクト紙幣の場合は、上記新旧紙幣混在モードと同様であるのでその説明を省略する。
【0045】
係員が「回収」ボタンを押下した場合は、前述の新旧紙幣混在モードと同様にして主制御部4は、金種別入出金庫24や汎用収納庫27から収納されている紙幣を繰出して補充回収カセット25へ搬送して回収する。ニアフル情報を検知した場合は上記新旧紙幣混在モードと同様であるのでその説明を省略する。
【0046】
このように、新紙幣多量モードは、新紙幣への入替えが進んで流通している新紙幣が比較的多くなり、旧紙幣が少なくなった晩期に有用な紙幣運用モードである。
最後に、新紙幣モードは、取引における入金、出金を新紙幣のみで行うものである。
【0047】
以下に、図6を用いてその作動について説明する。
金種別入出金庫24および補充回収カセット25は、上記新紙幣多量モードと同様に設定される。
顧客が新旧紙幣を混在させて紙幣入出金口21へ投入した場合は、主制御部4は、上記新旧紙幣混在モードと同様にして紙幣の鑑別結果に基づいて鑑別された新万券や新千券をそれぞれ金種別入出金庫24へ、その紙幣が新5千券または損券のときは汎用収納庫27へ搬送して収納する。その紙幣が旧紙幣または異常紙幣の場合は、上記新旧紙幣混在モードと同様にして顧客に返却する。
【0048】
なお、顧客は旧紙幣が返却された場合は、所持している新紙幣を改めて投入するようにする。
その他の作動は前述の新紙幣多量モードと同様であるのでその説明を省略する。
【0049】
このように、新紙幣モードは、新紙幣への移行がほぼ終了し、旧紙幣を入金しようとすると、受付けずに返却しても運用に支障が生じない終期以降に有用な紙幣運用モードである。
上記各紙幣運用モードの切替は、旧紙幣から新紙幣に移行する際の導入期、入替期、晩期、終期以降の各時期の新紙幣と旧紙幣との流通割合に応じて係員が係員操作部12から適切な紙幣運用モードを選択して行う。
【0050】
ここで、この紙幣運用モードの切替の作動を、新旧紙幣混在モードから新紙幣少量モードへの切替を例に説明する。
自動取引装置2は、新紙幣の導入期において新旧紙幣混在モードによって取引を行っている。
【0051】
係員は、新紙幣の流通割合や金融機関へ供給される新紙幣の量等を考慮して新紙幣少量モードへの切替を判断し、係員操作部12の図示しない業務選択画面から「紙幣運用モード切替」を選択する。
これを検知した主制御部4は、係員操作部12の画面に例えば図7に示すような紙幣運用モード選択画面を表示する。
【0052】
紙幣運用モード選択画面には、選択ボタンの押下を促す旨の文言および現在実行されている紙幣運用モードの表示、並びに選択ボタンとして新旧紙幣混在モードに設定するための「新旧紙幣混在」ボタン、新紙幣少量モードに設定するための「新紙幣少量」ボタン、新紙幣多量モードに設定するための「新紙幣多量」ボタン、新紙幣モードに設定するための「新紙幣」ボタンおよび紙幣運用モードの切替を取止めるための「取消」ボタンが表示される。
【0053】
本実施例では、係員は係員操作部12の画面から新紙幣少量モードを選択し、タッチパネルによって「新紙幣少量」ボタンを押下する。
なお、「取消」ボタンが押下された場合は、主制御部4は紙幣運用モードの切替作動を終了させ、今まで実行していた紙幣運用モードによる取引を継続する(以下同じ。)。
【0054】
押下された選択ボタンをタッチパネルからの位置信号等により認識した主制御部4は、係員操作部12の画面に図8に示す紙幣運用モード切替確認画面を表示する。
紙幣運用モード切替確認画面には、切替える紙幣運用モードの表示と確定操作の手順を示す文言および紙幣運用モードの切替を確定するための「確認」ボタンと紙幣運用モードへの切替を取止めるための「取消」ボタンが表示される。
【0055】
係員は切替える紙幣運用モードを確定するために「確認」ボタンを押下する。
「確認」ボタンが押下された信号を検知した主制御部4は、金種別入出金庫24の設定を新紙幣少量モードに切替えるために係員操作部12の画面に図9に示す紙幣回収確認画面を表示する。
【0056】
紙幣回収確認画面には、補充回収カセット25に紙幣を回収する旨と確定操作の手順を示す文言および紙幣回収の実行を確定するための「確認」ボタンと紙幣運用モードへの切替を取止めるための「取消」ボタンが表示される。
係員は紙幣回収の実行を確定するために「確認」ボタンを押下する。
【0057】
「確認」ボタンが押下された信号を検知した主制御部4は、上記新旧紙幣混在モードの係員がする回収の場合で説明したのと同様にして各金種別入出金庫24等に収納されている新旧紙幣を補充回収カセット25へ回収する。
補充回収カセット25への新旧紙幣の回収が終了すると、主制御部4は係員操作部12の画面に図10に示す紙幣補充依頼画面を表示する。
【0058】
紙幣補充依頼画面には、紙幣の回収が終了した旨、補充回収カセット25に新紙幣の装填を依頼する旨および新たな紙幣運用モードに対する運用上の注意点を示す文言、並びに表示内容を確認したことを入力するための「確認」ボタンが表示される。
【0059】
係員は表示内容を確認して「確認」ボタンを押下し、新紙幣を装填した補充回収カセット25を自動取引装置2へ装着する。
これを検知した主制御部4は、係員操作部12の画面に図11に示す紙幣補充確認画面を表示する。
【0060】
紙幣補充確認画面には、補充回収カセット25から紙幣を金種別入出金庫24へ補充する旨と確定操作の手順を示す文言および紙幣補充の実行を確定するための「確認」ボタンと補充を取止めるための「取消」ボタンが表示される。
係員は紙幣補充の実行を確定するために「確認」ボタンを押下する。
【0061】
なお、係員が装着する補充回収カセット25を間違えた等の理由により「取消」ボタンが押下された場合は、主制御部4は係員操作部12の画面に補充回収カセット25の装着を促す旨の文言を表示して補充回収カセット25が装着されるまで待機する。
【0062】
「確認」ボタンが押下された信号を検知した主制御部4は、上記新紙幣少量モードの係員がする補充の場合で説明したのと同様にして金種別入出金庫24b、24cへそれぞれの金種の新紙幣を収納する。
補充回収カセット25からの補充が終了すると、主制御部4は係員操作部12の画面に図12に示す紙幣運用モード切替終了画面を表示する。
【0063】
紙幣運用モード切替終了画面には、金種別入出金庫24への紙幣の収納が終了した旨の文言と新たに運用を開始する紙幣運用モードの表示および表示内容を確認したことを入力するための「確認」ボタンが表示される。
係員は表示内容を確認して「確認」ボタンを押下し、主制御部4はこれを検知して紙幣運用モードの切替作動を終了する。
【0064】
このようにして新紙幣少量モードへの切替が終了し、金種別入出金庫24等が新紙幣少量モードに設定される。
他の紙幣運用モードへの切替の場合も同様である。この場合に、例えば新紙幣多量モードから新紙幣モードへの切替のように金種別入出金庫24の設定を変更しなくても切替が可能な場合は、上記の補充回収カセット25を用いた紙幣の回収や補充の実行を省略してもよい。
【0065】
以上説明したように、本実施例では、鑑別部による新紙幣と旧紙幣の鑑別を可能として新旧紙幣の並行使用による取引を可能とし、新紙幣の流通割合に応じて紙幣運用モードを切替えるようにしたことによって、自動取引装置の大幅な改造を行う必要がなくなり、旧紙幣と新紙幣とを並行使用する環境に容易に適合させることができ、新紙幣への移行を円滑に行うことができると共に新紙幣への対応を早期に実現することができる。
【0066】
また、同一金種の新紙幣と旧紙幣とを同一の金種別入出金庫へ収納するようにしたことによって、金種別入出金庫の増設が不要になり、自動取引装置の大型化を防止して装置の簡素化を図ることができる。
また、新旧紙幣混在モード、新紙幣少量モード、新紙幣多量モードおよび新紙幣モードからなる紙幣運用モードを設け、新紙幣の流通割合に応じてこれを選択して設定するようにしたことによって、旧紙幣から新紙幣に移行する際の各時期に応じて適切な運用形態をとることができ、金融機関や顧客の要望に沿った新旧紙幣の並行使用による取引が可能となる。
【0067】
更に、紙幣運用モードの切替を係員操作部に選択可能に表示して設定するようにしたことによって、紙幣運用モードの切替を即時に行うことができると共に係員の負担を軽減することができる。
第2実施例
図13は第2実施例の紙幣運用モード切替処理を示すフローチャート、図14は第2実施例の紙幣運用モード切替判定基準である。
【0068】
本実施例の構成は、上記第1実施例の図1および図2に示す自動取引装置2および紙幣入出金部10と同様である。
なお、上記第1実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0069】
本実施例の自動取引装置2の記憶部6には、通常の「業務実行プログラム」に加えて、第1実施例の紙幣運用モードを自動的に切替えるための「紙幣運用モード切替プログラム」および図14に示す紙幣運用モード切替判定基準が予め格納されている。
【0070】
記憶部6には、上記に加えて入金された紙幣の中で出金に用いるために金種別入出金庫24に収納する新紙幣と旧紙幣の枚数を累積して保存する入金紙幣保存エリア、各金種別入出金庫24に収納されている出金に用いる紙幣の新紙幣と旧紙幣の枚数を記録する収納紙幣記録エリアおよびこれらの累積値や記録値を基にした1日の新紙幣入金割合や新紙幣収納割合の履歴を格納するための新紙幣履歴格納エリアが確保されている。
【0071】
図14において、紙幣運用モード切替判定基準は、新紙幣の流通割合を代表させるための指標としての新紙幣入金割合および金融機関等への新紙幣の供給割合を代表させるための指標としての新紙幣収納割合を基に、各紙幣運用モードに対応させた各指標の基準値の組合せを設定して作成する。
【0072】
なお、新旧紙幣混在モードの新紙幣入金割合は、新紙幣の流通割合が通常金融機関への新紙幣の供給割合を超えることがないため、特定の基準値を設けていないが、基準値を設けるのであれば新紙幣収納割合と同程度の値を基準値とすればよい。
【0073】
また、各基準値は図14に例示した基準値に限らず、本実施例の紙幣運用モードを運用する金融機関等の実情に合わせて設定することが望ましい。
更に、新紙幣の流通割合や供給割合を代表させるための指標は、上記に例示した新紙幣入金割合や新紙幣収納割合に限らず、本実施例の紙幣運用モードを運用する国や地域等の環境に合わせた指標とすることが望ましい。
【0074】
上記の構成の作用について説明する。
本実施例の自動取引装置2は、新紙幣と旧紙幣との並行使用の開始に際し、各金種別入出金庫24に図3に示す同一金種の新旧紙幣を混在させた紙幣を金種別に収納して「紙幣運用モード切替プログラム」による新旧紙幣混在モードの運用を開始している。
【0075】
また、鑑別部22には上記第1実施例と同様に7種類の金種識別情報が登録されている。
以下に、本実施例の「紙幣運用モード切替プログラム」による紙幣運用モード切替処理について図13に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って説明する。
【0076】
S1、金融機関の始業時等に金融機関の係員は、係員操作部12により自動取引装置2へ電源を投入して自動取引装置2の記憶部6に格納されている「業務実行プログラム」を起動する。
S2、業務実行プログラムが起動すると、自動取引装置2の主制御部4は設定されている紙幣運用モード(本ステップでは新旧紙幣混在モード)による通常の取引処理の実行を開始し、これと並行して「紙幣運用モード切替プログラム」による紙幣運用モード切替処理の実行を開始する。
【0077】
すなわち、主制御部4は、通常取引処理からの紙幣や釣銭の繰出開始信号の転送を待つ出金待ち状態で待機し、繰出開始信号が転送されたことを契機としてステップS6へ移行する。繰出開始信号が転送されないときは、ステップS3へ移行する。
【0078】
S3、主制御部4は、係員の「補充」ボタンの押下または金種別入出金庫24からのニアエンド情報の発信による補充指示信号の検知を待つ補充指示待ち状態で待機し、補充指示信号を検知したことを契機としてステップS6へ移行する。補充指示信号を検知しなかったときは、ステップS4へ移行する。
【0079】
S4、主制御部4は、通常取引処理からの紙幣入金信号の転送を待つ入金待ち状態で待機し、紙幣入金信号が転送されたことを契機としてステップS5へ移行する。紙幣入金信号が転送されないときは、上記ステップS2、S3、S4による待機を継続する。
【0080】
S5、紙幣入金信号により顧客の入金を認識した主制御部4は、通常取引処理による鑑別部22での鑑別結果の転送を受け、これを基に出金に用いるための金種毎の新紙幣と旧紙幣(図3の例では万券と千券)の枚数を計数して記憶部6の入金紙幣保存エリアに保存されているこれまでの取引で入金された新紙幣と旧紙幣の累積枚数に金種毎に加算し、新紙幣の金種毎の入金割合を監視する。
【0081】
S6、主制御部4は、金種別入出金庫24から紙幣が繰出された場合、つまり通常取引処理による出金処理が行われた場合は、鑑別部22での出金に用いた紙幣の鑑別結果の転送を受け、これを基に金種毎の新紙幣と旧紙幣の枚数を計数する。
【0082】
金種別入出金庫24へ紙幣が収納された場合、つまり通常取引処理による入金処理または係員による補充処理が行われた場合は、鑑別部22での鑑別結果の転送を受け、これを基に金種毎の新紙幣と旧紙幣の枚数を計数する。
そして、主制御部4は上記の計数結果を基に記憶部6の収納紙幣記録エリアに記録されている出金に用いるための金種毎の新紙幣と旧紙幣の枚数を更新し、金種毎の新紙幣の収納割合を監視する。
【0083】
S7、以上のような新紙幣の入金割合と出金割合の監視を継続しながら主制御部4は、時刻等によって通常取引処理の終了を判断し、通常取引処理が継続している場合はステップS2へ戻って上記の待機を継続し、通常取引処理が終了した場合はステップS8へ移行する。
【0084】
S8、主制御部4は1日の通常取引処理を終了させ、「業務実行プログラム」を終了させてステップS9へ移行する。
S9、主制御部4は、記憶部6の入金紙幣保存エリアに保存されている1日に入金された新紙幣と旧紙幣の枚数の金種毎の累積値、および収納紙幣記録エリアに記録されている金種別入出金庫24に残留している新紙幣と旧紙幣の枚数の金種毎の記録値を読出し、これを基に入金された金種毎の累積入金紙幣枚数に対する新紙幣の累積枚数の割合である1日の金種毎の新紙幣入金割合、および金種別入出金庫24に収納されている金種毎の収納紙幣枚数に対する新紙幣の記録値の割合である1日の金種毎の新紙幣収納割合を算出する。
【0085】
S10、主制御部4は、算出された金種毎の新紙幣収納割合によって出金に用いるための全ての金種の新紙幣収納割合が所定の割合、例えば90%以上であればステップS13へ、90%未満であればステップS11へ移行する。
S11、主制御部4は、記憶部6の新紙幣履歴格納エリアに格納されている新紙幣収納割合の履歴を参照し、新紙幣収納割合が90%未満の状態が所定の回数、例えば7回連続している場合はステップS12へ、7回未満の場合は現在の紙幣運用モードの設定を維持してステップS20へ移行する。
【0086】
S12、主制御部4は、紙幣運用モードの設定を新旧紙幣混在モードへ切替えて設定し、このことを係員操作部12の画面または店舗内に設置されている図示しない管理端末の画面に表示する。
なお、本実施例では現在の紙幣運用モードの設定が新旧紙幣混在モードであるので紙幣運用モードの設定は変化しないが、例えば現在の紙幣運用モードの設定が後述のステップによって新紙幣少量モードに切替わっている場合は、このステップにより新旧紙幣混在モードに戻されて設定される。
【0087】
この場合に、主制御部4は図4に示す金種別入出金庫24aに設定された金種、つまり旧紙幣および新5千券を繰出して補充回収カセット25へ回収し、金種別入出金庫24の金種の設定を図3に示す新旧紙幣混在モードの設定に変更した後に、改めて補充回収カセット25から紙幣を繰出し、旧万券、旧千券をそれぞれの金種別入出金庫24へ、新旧5千券、2千券を汎用収納庫および/もしくは補充リジェクト庫26へ収納して新旧紙幣混在モードの運用に備える。
【0088】
また、補充回収カセット25への紙幣の装填は、係員が係員操作部12の画面または管理端末の画面に表示されている現在の紙幣運用モードを参照して行うようにする。
S13、主制御部4は、算出された金種毎の新紙幣入金割合によって出金に用いるための全ての金種の新紙幣入金割合が所定の割合、例えば90%以上であればステップS16へ、90%未満であればステップS14へ移行する。
【0089】
S14、主制御部4は、記憶部6の新紙幣履歴格納エリアに格納されている新紙幣入金割合の履歴を参照し、新紙幣入金割合が90%未満の状態が所定の回数、例えば7回連続している場合はステップS15へ、7回未満の場合は現在の紙幣運用モードの設定を維持してステップS20へ移行する。
【0090】
S15、主制御部4は、紙幣運用モードの設定を新紙幣少量モードへ切替えて設定し、このことを係員操作部12の画面または店舗内に設置されている図示しない管理端末の画面に表示する。
これにより本実施例では、紙幣運用モードの設定が現在の新旧紙幣混在モードから新紙幣少量モードに切替わる。
【0091】
この場合に、主制御部4は図3に示す金種別入出金庫24に設定された新旧万券や新旧千券を繰出して補充回収カセット25へ回収し、金種別入出金庫24の金種の設定を図4に示す新紙幣少量モードの設定に変更した後に、改めて補充回収カセット25から紙幣を繰出し、新万券、新千券をそれぞれ金種別入出金庫24b、24cへ、旧万券、旧千券を金種別入出金庫24aへ収納して新紙幣少量モードの運用に備える。
【0092】
また、補充回収カセット25への紙幣の装填は、係員が係員操作部12の画面または管理端末の画面に表示されている現在の紙幣運用モードを参照して行うようにする。
現在の紙幣運用モードの設定が後述のステップによって新紙幣多量モードに切替わっている場合は、このステップにより新紙幣少量モードに戻されて設定される。
【0093】
この場合に、主制御部4は図5に示す金種別入出金庫24aに設定された新万券を繰出して補充回収カセット25へ回収し、金種別入出金庫24の金種の設定を図4に示す新紙幣少量モードの設定に変更した後に、改めて補充回収カセット25から紙幣を繰出し、金種別入出金庫24bの新万券が規定量となるように収納して新紙幣少量モードの運用に備える。
【0094】
また、補充回収カセット25への紙幣の装填は上記と同様にして行う。
このように本実施例では、紙幣運用モードの設定の切替に際し、所定の回数の連続を切替のための条件に加えることにより、紙幣運用モードの設定の交番にヒステリシスをもたせて日毎に紙幣運用モードの設定が切替わることを防止するようにしている。
【0095】
S16、主制御部4は、算出された金種毎の新紙幣入金割合によって出金に用いるための全ての金種の新紙幣入金割合が所定の割合、例えば98%以上であればステップS19へ、98%未満であればステップS17へ移行する。
S17、主制御部4は、記憶部6の新紙幣履歴格納エリアに格納されている新紙幣入金割合の履歴を参照し、新紙幣入金割合が98%未満の状態が所定の回数、例えば7回連続している場合はステップS18へ、7回未満の場合は現在の紙幣運用モードの設定を維持してステップS20へ移行する。
【0096】
S18、主制御部4は、紙幣運用モードの設定を新紙幣多量モードへ切替えて設定し、このことを係員操作部12の画面または店舗内に設置されている図示しない管理端末の画面に表示する。
これにより現在の紙幣運用モードの設定が新紙幣少量モードである場合は、新紙幣多量モードに切替わる。
【0097】
この場合に、主制御部4は図4に示す金種別入出金庫24aに設定された旧紙幣および新5千券を繰出して補充回収カセット25へ回収し、金種別入出金庫24の金種の設定を図5に示す新紙幣多量モードの設定に変更して新紙幣多量モードの運用に備える。
【0098】
また、補充回収カセット25への紙幣の装填は、係員が係員操作部12の画面または管理端末の画面に表示されている現在の紙幣運用モードを参照して行うようにする。
現在の紙幣運用モードの設定が新紙幣モードである場合は新紙幣多量モードに戻される。
【0099】
この場合に、主制御部4は各金種別入出金庫24に設定されている金種はそのままにし、新紙幣モードでは拒否している旧紙幣による入金を許容するように入金金種の設定を変更する。
S19、主制御部4は、紙幣運用モードの設定を新紙幣モードへ切替えて設定し、このことを係員操作部12の画面または店舗内に設置されている図示しない管理端末の画面に表示する。
【0100】
この場合に、主制御部4は各金種別入出金庫24に設定されている金種はそのままにし、新紙幣多量モードでは許容している旧紙幣による入金を拒否するように入金金種の設定を変更する。
S20、主制御部4は、金種毎の新紙幣入金割合と新紙幣収納割合を新紙幣履歴格納エリアに格納し、その後に入金紙幣保存エリアと収納紙幣記録エリアのデータを消去して紙幣運用モード切替処理を終了させる。
【0101】
この場合に、新紙幣履歴格納エリアに格納された1日毎の新紙幣入金割合と新紙幣収納割合は、自動取引装置2の電源が遮断された後にもバックアップ電源等によりその記憶が維持されるように構成されている。
なお、係員による日常の補充、回収の操作および自動取引装置2の通常取引処理終了後のその他の日常の処理は、通常の場合と同様である。
【0102】
また、自動取引装置2の紙幣運用モード切替処理の打切りは、上記ステップS19において新紙幣モードへの切替が行われた後、または一定の回数、例えば30回連続した後に行うようにしてもよく、この処理を継続して運用するようにしてもよい。
【0103】
更に、上記ステップS12、S15、S18において補充回収カセット25が満杯になった場合は、警報または管理端末への表示等に係員に知らせ補充回収カセット25の交換を依頼するようにする。
本実施例では、所定の回数を曜日による顧客の業種等の変動を考慮して7日、つまり7回として説明したが、所定の回数は例示した7回に限らず、本実施例の自動取引装置2を設置する金融機関等の実情に合わせて設定することが望ましい。上記打切りの場合の一定の回数も同様である。
【0104】
また、紙幣運用モードは新紙幣の流通割合等に応じて交番するように運用するとして説明したが、一旦切替えた後は元に戻さない運用であってもよく、交番の行き戻りで所定の回数をそれぞれ別に設定して運用するようにしてもよい。
更に、新紙幣入金割合と新紙幣収納割合の算出および紙幣運用モードの切替の判断は1日毎に行うとして説明したが、1週毎、1月毎であってもよく、所定の時間毎であってもよい。
【0105】
更に、新紙幣収納割合の算出は、金種別入出金庫24に残留している紙幣の割合を算出するとして説明したが、金種別入出金庫24に収納された紙幣の累積値を基に算出するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では、第1実施例の効果に加えて、自動取引装置が紙幣運用モード切替判定基準に基づいて紙幣運用モードを自動的に切替えるようにしたことによって、係員等の紙幣運用モード切替に伴う負担や新紙幣の流通割合の監視に伴う負担を軽減することができる。
【0106】
また、自動取引装置が自動的に紙幣運用モードを切替えるようにしたことによって、地域的に新紙幣の流通割合が偏在する場合に地域的な格差を是正することができ、その地域の新紙幣の流通割合に即した自動取引装置の運用を図ることができる。
【0107】
更に、紙幣運用モードの切替をヒステリシスを持たせて交番させるようにしたことによって、短期的に紙幣運用モードがめまぐるしく切替わることによる顧客や係員の混乱等を防止することができ、無用の混乱を未然に防止して安定した自動取引装置の運用を図ることができる。
【0108】
なお、上記第2実施例で示した新紙幣入金割合や新紙幣収納割合等の新紙幣情報を監視情報端末に送信して集中管理するようにし、監視情報端末が新紙幣情報を基に地域的な状況を総合して判断し、紙幣運用モード切替を自動取引装置に指示して自動取引装置に第2実施例で示した金種別入出金庫等の金種の入替え作動を行わせるようにしてもよい。
【0109】
これによって、店舗毎または自動取引装置毎に異なる運用を防止することができ、特に晩期以降の紙幣運用モードの設定に有効である。
また、紙幣運用モードの設定は、第1実施例の係員による設定、第2実施例の自動取引装置による自動設定および上記の監視情報端末による設定の1部または全てを併用して運用するようにしても、本発明の効果を損なうものではない。
【0110】
第3実施例
以下に、上記第1実施例の新旧紙幣混在モードと同様の時期、つまり流通している旧紙幣が比較的多い導入期に、国等の要請等により新紙幣の流通の促進を図ることが必要な場合に出金時に新紙幣を優先させて出金する新旧紙幣混在モードの1態様について説明する。
【0111】
図15は第3実施例の自動取引装置の主な構成を示すブロック図である。
なお、第1実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15において、31a、31b、31cは一時保留部(以下、これらを総称する場合は一時保留部31という。)であり、通常の自動取引装置2に設けられている一時保留部であって、各金種別入出金庫24a、24b、24cの上部に設けられ、それぞれの金種別入出金庫24a、24b、24cに設定された金種の紙幣を集積して一時保留すると共に、一時保留した紙幣を搬送路23cへ繰出す機能およびそれぞれの金種別入出金庫24a、24b、24cへ放出する機能を有している。
【0112】
上記の構成の作用について説明する。
本実施例の作動は、基本的には第1実施例の新旧紙幣混在モードの作動と同様であるが、顧客の要求金額や釣銭等を出金する場合に新紙幣を優先させて出金するために以下に示す作動を行う。
【0113】
本実施例の新旧紙幣混在モードは、取引における入金は新旧紙幣を混在させて行い、出金は上記のように新紙幣を優先させて行うが、出金のための紙幣が不足する場合は旧紙幣の出金を許容するものである。
以下に、図16を用いてその作動について説明する。
【0114】
紙幣入出金部10の金種別入出金庫24は、第1実施例の新旧紙幣混在モードと同様に金種別入出金庫24a、24bには新旧万券を、金種別入出金庫24cには新旧千券を収納するように設定するが、それぞれの金種別入出金庫24には主に新紙幣を収納するように運用し、旧紙幣の出金が必要になった場合に旧紙幣の収納を許容するように運用される。
【0115】
また、一時保留部31に一時保留する紙幣は、一時保留部31aに汎用収納庫27へ収納する紙幣である2千券、新旧5千券、損券を、一時保留部31bに新旧万券を、一時保留部31cに新旧千券を集積するように設定する。
更に、補充回収カセット25には、第1実施例の新旧紙幣混在モードと同様に補充用の新旧万券、新旧千券が装填され、自動取引装置2に装着される。
【0116】
顧客が新旧紙幣を混在させて紙幣入出金口21へ投入した場合は、主制御部4は、第1実施例の新旧紙幣混在モードと同様にして投入された紙幣を鑑別部22へ搬送し、鑑別部22での鑑別結果を基に鑑別された紙幣が真券である場合は、その紙幣を搬送路23cにより鑑別部22から一時保留部31へ搬送し、その紙幣が2千券や新旧5千券または損券のときは一時保留部31aへ、その紙幣が新旧万券のときは一時保留部31bへ、その紙幣が新旧千券のときは一時保留部31cへ搬送して集積する。
【0117】
その紙幣が偽券や外国紙幣等の取引に使用できない異常紙幣の場合は、主制御部4は異常紙幣を搬送路23b、23aを逆転させて紙幣入出金口21へ搬送して顧客に返却する。
そして、入金取引等の成立時に、主制御部4は一時保留部31に集積されている紙幣を以下のようにして収納する。
【0118】
すなわち、主制御部4は一時保留部31b、31cに集積されている紙幣の鑑別部22での鑑別結果が全て新紙幣の場合は、これらの紙幣をそれぞれの金種別入出金庫24b、24cへ放出して収納する。
鑑別結果が全て旧紙幣または旧紙幣を含む場合は、一時保留部31b、31cから搬送路23c、23b、23aにより一旦紙幣入出金口21へ集積し、再度鑑別部22へ搬送して新旧の鑑別を行い、鑑別された紙幣が新万券または新千券の場合は再び一時保留部31bまたは31cへ搬送してそれぞれの一時保留部31を介してそれぞれの金種別入出金庫24へ収納する。
【0119】
鑑別された紙幣が旧万券または旧千券の場合は、鑑別部22から搬送路23c23d、23fを経由して補充回収カセット25へ搬送して収納する。
一時保留部31aに集積されている2千券や新旧5千券、損券は、一時保留部31aから搬送路23cへ繰出して搬送路23eにより汎用一時保留部31へ搬送して集積する。
【0120】
なお、入金取引等が成立しなかった場合は、主制御部4は一時保留部31に集積されている紙幣を紙幣入出金口21へ搬送して顧客に返却する。
このようにして、各金種別入出金庫24には投入された新千券や新万券が収納される。
【0121】
この場合に、金種別入出金庫23bの新万券の収納枚数が所定の枚数を超えている場合は、一時保留部31aへ新旧万券を、一時保留部31bへ2千券や新旧5千券、損券を集積するように設定を変更するようにしてもよい。つまり同じ紙幣を収納する金種別入出金庫24が複数存在する場合には、そのどれかの一時保留部31に汎用収納庫27へ収納する紙幣を集積するようにすれば、同様の作動を行うことができる。
【0122】
顧客の要求金額や釣銭等を出金する場合は、主制御部4は、第1実施例の新旧紙幣混在モードと同様にして必要枚数の紙幣を金種別入出金庫24から繰出して紙幣入出金口21へ排出して顧客に引渡す。この場合に、各金種別入出金庫24には新千券と新万券が収納されているので顧客には新紙幣が引渡される。
【0123】
重送等による出金リジェクト紙幣および取忘れ紙幣の場合の作動は、第1実施例の新旧紙幣混在モードの場合の作動と同様であるのでその説明を省略する。
自動取引装置2へ紙幣を補充する場合の作動は、第1実施例の新旧紙幣混在モードの場合の作動と同様であるが、鑑別部22で新千券、新万券と鑑別された紙幣が一時保留部31へ搬送されてそれぞれの金種別入出金庫24へ収納され、旧紙幣は再び補充回収カセット25へ収納される。
【0124】
金種別入出金庫24がニアエンド情報を発した場合の補充の作動も上記と同様である。
自動取引装置2から紙幣を回収する場合および金種別入出金庫24がニアフル情報を発した場合の作動は、第1実施例の新旧紙幣混在モードの場合の作動と同様であるのでその説明を省略する。
【0125】
以上のようにして、新旧紙幣混在モードにおける顧客への新紙幣の出金が行われるが、市場に存在する新紙幣が少ない環境での新紙幣の出金であるので、金種別入出金庫の新紙幣が不足して新紙幣の出金に応じられない状況となる場合がある。
すなわち、上記の金種別入出金庫24がニアエンド情報を発した場合に、主制御部4は、例えば第2実施例のステップS5およびS6で説明した記憶部6に記録されている出金に用いるための金種毎の新紙幣と旧紙幣の枚数等を参照し、補充回収金庫25に新千券および/もしくは新万券が存在しない、または非常に少ないと判定される場合は、補充回収金庫25から金種別入出金庫24へ補充する紙幣を新旧千券と新旧万券に切替え、つまり第1実施例の新旧紙幣混在モードの状態に戻し、上記と同様にして金種別入出金庫24a、24bには旧万券、金種別入出金庫24cには旧千券の混在を許容してそれぞれの紙幣を補充し、出金時には旧万券や新万券の混在を許容して出金取引等を行う。
【0126】
そして、入金取引時に多量の新紙幣が投入された場合等に、出金取引等のために十分な新紙幣が金種別入出金庫24に収納されたと判定したときに、再び本実施例による新紙幣を優先して出金する新旧紙幣混在モードを実行する。
この場合に、旧紙幣が出金紙幣に混在する場合が想定されるが、混在を許容した状態で出金を継続するようにしてもよく、出金紙幣の鑑別時に旧紙幣を補充回収カセット25へ搬送して収納し、新紙幣のみを出金するようにしてもよい。
【0127】
いすれの場合でも、第2実施例で説明したように通常行われている係員による日常の補充、回収の操作等により本実施例の初期の状態に戻すことができ、新紙幣を優先して出金する新旧紙幣混在モードを継続することができる。
なお、旧紙幣の混在を許容した出金への切替えは、係員の判断によって行うようにしてもよい。
【0128】
このように、本実施例による新旧紙幣混在モードの1態様は、導入期における新紙幣の流通の促進に有用な紙幣運用モードである。
本実施例による新紙幣を優先して出金する新旧紙幣混在モードに設定する場合は、第1実施例で説明した各紙幣運用モードの切替において、係員操作部12に図7に示す紙幣運用モード選択画面を表示するときに、新旧紙幣混在モードに設定するための「新旧紙幣混在」ボタンの近傍に「新紙幣優先出金」ボタンを設けて係員に選択させるようにしてもよく、係員が「新旧紙幣混在」ボタンを選択した後に「普通モード」と「新紙幣優先出金モード」を選択する次画面を表示して選択させるようにしてもよい。
【0129】
また、第2実施例における自動取引装置2による自動での紙幣運用モード切替処理(図13)においては、最初に実行する新旧紙幣混在モードを第1実施例または国等の要請に応じて本実施例の新旧紙幣混在モードに設定して実行するようにする。
【0130】
または、最初に実行する新旧紙幣混在モードを第1実施例の新旧紙幣混在モードに設定しておき、ステップS12において新紙幣少量モードから新旧紙幣混在モードに戻す場合に本実施例の新旧紙幣混在モードに戻すようにしてもよく、適切な収納割合を設定してステップS10〜S12と同様の判断ルーチンを追加して切替えるようにしてもよい。
【0131】
なお、本実施例で示した一時保留部31が、上記第1および第2実施例において設置されている場合は、第1および第2実施例の作動の中で紙幣入出金庫24等へ紙幣を収納する場合に一時保留部31等を介して収納するようにすれば、上記第1および第2実施例と同様の効果を奏することができる。
【0132】
また、入金時において汎用収納庫27へ収納する紙幣は、一時保留部31a等に集積するとして説明したが、汎用収納庫27の上部に汎用一時保留部を設けて汎用収納庫27に設定されている紙幣を集積して一時保留すると共に、一時保留した紙幣を入金成立時に汎用収納庫27へ放出するようにしてもよい。
【0133】
以上説明したように、本実施例では、第1および第2実施例の効果に加えて、新紙幣の導入期においても新紙幣を優先して出金するようにし、新紙幣が不足した場合は旧紙幣の混在を許容して出金するようにしたことによって、新紙幣の導入期から新紙幣の流通の促進を図ることができると共に新紙幣が不足した場合においても円滑な紙幣の運用を行うことができる。
【0134】
また、紙幣の入金時に一時保留した紙幣を再鑑別して金種別入出金庫に予め新紙幣を収納するようにしたことによって、出金取引の際の出金処理の効率化を図ることができる。
なお、新紙幣を優先して出金する場合に、出金処理の場合の鑑別部で新旧紙幣を鑑別し、新紙幣を紙幣入出金口へ搬送して顧客に引渡し、旧紙幣は補充回収カセットへ収納するようにしてもよい。
【0135】
これにより、一時保留部を装備していない自動取引装置においても新紙幣を優先して出金する新旧紙幣混在モードを実現することが可能となる。
上記各実施例においては、本発明を適用する自動取引装置として現金自動取引装置を例に説明したが、自動取引装置は現金自動取引装置に限らず、無人契約機やマルチメディア端末、自動券売機等の新旧紙幣を並行使用して顧客との取引を行う必要がある自動取引装置であれば、どのような自動取引装置に適用してもよい。
【0136】
この場合の金種別紙幣入出金庫等の設定は、それぞれの自動取引装置の構成に適合させて設定するようにする。
【0137】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、鑑別部による新紙幣と旧紙幣の鑑別を可能として新旧紙幣の並行使用による取引を可能とし、新紙幣の流通割合に応じて紙幣運用モードを切替えるようにしたことによって、旧紙幣と新紙幣とを並行使用する環境に容易に適合させることができ、新紙幣への移行を円滑に行うことができると共に新紙幣への対応を早期に実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における自動取引システムの構成を示すブロック図
【図2】第1実施例の自動取引装置の主な構成を示すブロック図
【図3】第1実施例の新旧紙幣混在モードの設定を示す説明図
【図4】第1実施例の新紙幣少量モードの設定を示す説明図
【図5】第1実施例の新紙幣多量モードの設定を示す説明図
【図6】第1実施例の新紙幣モードの設定を示す説明図
【図7】第1実施例の紙幣運用モード選択画面表示例
【図8】第1実施例の紙幣運用モード切替確認画面表示例
【図9】第1実施例の紙幣回収確認画面表示例
【図10】第1実施例の紙幣補充依頼画面表示例
【図11】第1実施例の紙幣補充確認画面表示例
【図12】第1実施例の紙幣運用モード切替終了画面表示例
【図13】第2実施例の紙幣運用モード切替処理を示すフローチャート
【図14】第2実施例の紙幣運用モード切替判定基準
【図15】第3実施例の自動取引装置の主な構成を示すブロック図
【図16】第3実施例の新旧紙幣混在モードの設定を示す説明図
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
2 自動取引装置
3 監視情報端末
4 主制御部
5 通信部
6 記憶部
7 顧客操作部
8 カード取扱部
9 通帳取扱部
10 紙幣入出金部
11 硬貨入出金部
12 係員操作部
21 紙幣入出金口
22 鑑別部
23a、23b、23c、23d、23e、23f 搬送路
24a、24b、24c 金種別入出金庫
25 補充回収カセット
26 補充リジェクト庫
27 汎用収納庫
28 取忘れ回収庫
31a、31b、31c 一時保留部

Claims (8)

  1. 紙幣入出金部を備えた自動取引装置において、
    紙幣運用モードとして、
    取引における入金および出金を、新旧紙幣を混在させて行い、出金時に、新紙幣を優先的に出金する新旧紙幣混在モードと、
    取引における入金を新旧紙幣を混在させて行い、出金を新紙幣のみで行う新紙幣出金モードと、
    取引における入金および出金を、新紙幣のみで行う新紙幣モードとを予め設定しておき、
    新紙幣と旧紙幣との流通割合に応じて前記紙幣運用モードを切替えることにより、新紙幣と旧紙幣とを並行使用する取引を行うことを特徴とする自動取引装置。
  2. 請求項1において、
    前記紙幣入出金部に、汎用収納庫と複数の金種別入出金庫を設け、
    前記新旧紙幣混在モードは、出金に用いる同一金種の新紙幣と旧紙幣とを同一の前記金種別入出金庫に金種別に収納すると共に、出金に用いない金種の新紙幣と旧紙幣とを前記汎用収納庫に収納して、取引における入出金の運用を行う運用モード、
    前記新紙幣出金モードは、
    出金に用いる金種の新紙幣を前記金種別入出金庫に金種別に収納すると共に、旧紙幣と出金に用いない金種の新紙幣を他の前記金種別入出金庫に収納して、取引における入出金の運用を行う新紙幣少量モードと、
    出金に用いる金種の新紙幣を前記金種別入出金庫に金種別に収納すると共に、旧紙幣と出金に用いない金種の新紙幣を前記汎用収納庫に収納して、取引における入出金の運用を行い、入金における新旧紙幣の混在を許容する新紙幣多量モードとに分けて運用を行う運用モード、
    前記新紙幣モードは、出金に用いる金種の新紙幣を前記金種別入出金庫に金種別に収納すると共に、出金に用いない金種の紙幣を前記汎用収納庫に収納して、取引における入出金の運用を行い、入金された旧紙幣は顧客に返却する運用モード、であることを特徴とする自動取引装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    係員操作部を設け、前記紙幣運用モードの切替を、前記係員操作部に表示した複数の紙幣運用モードから選択して設定することを特徴とする自動取引装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
    監視情報端末に接続し、前記紙幣運用モードの切替を、前記監視情報端末から設定することを特徴とする自動取引装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
    主制御部が、前記紙幣運用モードを、前記紙幣入出金部に入金された新紙幣の割合と、収納している新紙幣の割合とに応じて自動的に切替えることを特徴とする自動取引装置。
  6. 請求項2ないし請求項4のいずれか一項において、
    前記金種別入出金庫に1日に入金された新紙幣の割合である新紙幣入金割合と、前記金種別入出金庫に1日の取引終了時に収納している新紙幣の割合である新紙幣収納割合とを基に、前記各紙幣運用モードを切替える切替判定基準値を設定しておき、
    主制御部が、1日の取引終了時に、前記新紙幣入金割合と前記新紙幣収納割合とを算出し、
    前記新紙幣収納割合が前記新紙幣少量モードに切替える前記切替判定基準値未満である日が、所定の回数以上連続する場合は、前記新旧紙幣混在モードに切替え、
    前記新紙幣収納割合が前記新紙幣少量モードに切替える前記切替判定基準値以上であって、前記新紙幣入金割合が前記新紙幣多量モードに切替える前記切替判定基準値未満である日が、所定の回数以上連続する場合は、前記新紙幣少量モードに切替え、
    前記新紙幣収納割合が前記新紙幣少量モードに切替える前記切替判定基準値以上であって、前記新紙幣入金割合が前記新紙幣多量モードに切替える前記切替判定基準値以上、かつ前記新紙幣モードに切替える前記切替判定基準値未満である日が、所定の回数以上連続する場合は、前記新紙幣多量モードに切替え、
    前記新紙幣収納割合が前記新紙幣少量モードに切替える前記切替判定基準値以上であって、前記新紙幣入金割合が前記新紙幣モードに切替える前記切替判定基準値以上である場合は、前記新紙幣モードに切替えることを特徴とする自動取引装置。
  7. 請求項1において、
    前記紙幣入出金部に、顧客に対する紙幣の入出金を行う紙幣入出金口と、複数の金種別入出金庫と、前記金種別入出金庫毎に設けられ、当該金種別入出金庫に設定された金種の紙幣を集積して一時保留する一時保留部とを設け、
    前記新旧紙幣混在モードの入金時に、前記紙幣入出金口に投入された紙幣を、鑑別後に前記一時保留部に金種別に集積し、
    入金取引の成立時に、前記一時保留部に集積された紙幣が、全て新紙幣の場合は、それらの新紙幣を当該金種別入出金庫に収納し、
    入金取引の成立時に、前記一時保留部に集積された紙幣が、旧紙幣を含む場合は、前記一時保留部の紙幣を、一旦前記紙幣入出金口に集積し、前記紙幣入出金口に集積された紙幣の鑑別結果が、新紙幣の場合は、当該新紙幣を前記金種別入出金庫に金種別に収納することを特徴とする自動取引装置。
  8. 請求項7において、
    前記紙幣入出金部に、前記金種別入出金庫に対する紙幣の補充および回収を行う補充回収カセットを設け、
    前記紙幣入出金口に集積された紙幣の鑑別結果が、旧紙幣の場合は、当該旧紙幣を前記補充回収カセットに金種を混在させて収納することを特徴とする自動取引装置。
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