JP2834946B2 - 自動取引装置 - Google Patents

自動取引装置

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JP2834946B2
JP2834946B2 JP22591492A JP22591492A JP2834946B2 JP 2834946 B2 JP2834946 B2 JP 2834946B2 JP 22591492 A JP22591492 A JP 22591492A JP 22591492 A JP22591492 A JP 22591492A JP 2834946 B2 JP2834946 B2 JP 2834946B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関など
に設置され、特に現金の補充・回収用収納庫を有する還
流型の現金入出金装置を備えた現金自動取引装置を用い
た自動取引システムに関する。
【0002】
【従来の技術】顧客との現金取引業務を扱う現金自動取
引装置を用いた自動取引システムには、センタコンピュ
ータと現金自動取引装置を通信回線で直接接続し、ある
いは端末制御装置などを介して間接的に接続し、現金自
動取引装置に顧客自身の操作により取引内容を入力して
オンライン運用するものがある。顧客の本人確認デー
タ、あるいはキャッシュ・カードや預金通帳の磁気記録
部に記録されている預金口座番号や預け入れ金額デー
タ、あるいは支払い希望金額データなどを現金自動取引
装置からセンタコンピュータへ送信し、センターコンピ
ュータから取引の許可命令,取引明細書に印字される取
引き後の預金残高データ,取引業務の開始命令、終了命
令などを受信して取引を行う。
【0003】また、センターコンピュータは取引に直接
関与せず、現金自動取引装置でオフライン運用するもの
もある。したがって、顧客の本人確認データ、あるいは
キャッシュ・カードや預金通帳の磁気記録部に記録され
ている預金口座番号や預け入れ金額データ、あるいは支
払い希望金額データなどにより、取引の許可,取引明細
書に印字される取引き後の預金残高データ,取引業務の
開始、終了などの取引は、この現金自動取引装置内で行
なわれることになる。
【0004】このような現金自動取引装置の現金入出金
装置は、現金入出金装置内部に設けられて取引業務にお
いて出入りする現金を収納する複数の金種別現金収納庫
と、これらの収納庫とは別に本体に対して着脱自在な補
充・回収収納庫を備え、入金貨幣のうち傷みの少いもの
を出金用収納庫に収容して出金取引時に利用したり、支
払い現金の不足が予想される場合などには補充・回収収
納庫から装置内部の金種別現金収納庫へ現金を補充した
り、また補充・回収収納庫へ装置内部の金種別現金収納
庫から余剰現金を回収したりできるように構成されてい
る。すなわち、入金機能と出金機能を一体化して、現金
入出金装置に貨幣還流機能と補充・回収機能を持たせて
いるのである。
【0005】図2(a)は、このような現金入出金装置
を搭載した現金自動取引装置を前面から見た外観斜視
図、同図(b)は、同装置を背部保守面から見た外観斜
視図である。図3は、図2に示した現金自動取引装置に
内蔵した各装置の接続形態を示すブロック図である。現
金自動取引装置3には、紙幣入出金装置60および硬貨
入出金装置5があり、いずれも現金の還流機能と補充・
回収機能を有する現金入出金装置を構成している。な
お、硬貨入出金装置5は装置構成によっては組み込まれ
ていない場合もある。
【0006】カードリーダライタ部6では、顧客により
挿入されたキャッシュカードの磁気記録データ識別と、
入金や支払いなどの取引内容をレシートやジャーナルに
印字処理を行い、通帳記帳機7では顧客により挿入され
た通帳の磁気記録データの識別や入金,支払いなどの取
引内容を通帳に印字する処理を行い、顧客操作部8は支
払い金額や暗証番号を入力する操作キーや取引金額や操
作案内文言とイラストなどを表示する表示部から構成さ
れる。
【0007】内部操作部9は係員が現金の補充、回収、
精査、運用取引種別の設定などのオペレーションを行う
ために必要な項目やデータを入力する操作キーと前記操
作キーからの入力データや処理結果、あるいは係員操作
を誘導するための操作案内文言とイラストなどを表示す
る表示部より構成される。なお、制御部4ではこれら各
部の動作制御や各種演算処理などを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような現金自動取
引装置おいては、最近、金融機関の休日増加や顧客サー
ビス向上のために、休日運用が増えている。したがっ
て、とくに休日運用に当たっては、現金を大量に収容可
能な装置が要求されるが、装置の小形化への要望もあ
り、現金の収容量増加には限界がある。それに対する打
開策として、休日のみ取扱い金種数を高額金種一金種に
し、通常は低額金種用に使用している金種別現金収納庫
を高額金種用にして装置を運用し、休日運用では実質収
納金額を多くし、係員による現金補充がなされなくと
も、現金不足を起さないようにする方法がある。
【0009】しかしながら、従来の装置では、各金種別
現金収納庫はそれぞれ収納される金種が予め固定的に決
められているので、平日と休日とで各収納庫へ収納する
金種を変えることはできない。また変えるにしても、休
日の前日中に、休日には取扱わない金種を装置内の金種
別現金収納庫から回収し、代わりに休日に取扱う金種を
補充する必要があり、休日明けには逆に通常の取扱い金
種に入れ替えなくてはならず、煩わしい運用を係員に強
いることになる。
【0010】しかも現金の入替作業を行うことから、作
業に伴う現金の紛失や入替金額の計数誤りなどの無いよ
うに、入替時点までの取引による現金の出入りと、当初
装置に装填した金額と、その時の装置内現金残高とを調
査し過不足のないことを確認する現金精査という作業を
行うことが現金不一致発生のトラブル防止上望ましいの
で、従来の装置では作業に長時間を要することから、こ
の入替作業の実行は非常に困難であるという欠点があっ
た。
【0011】本発明は、これら従来の装置の欠点を除去
し、従来の装置の機構構成を変えることなく、しかも省
力化された方法で、長時間運用が可能な、サービス性の
高い現金自動取引システムを提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】還流型の現金入出金装置
を備えた現金自動取引装置を用いた現金自動取引システ
ムにおいて、システムの運用事情に応じて、現金自動取
引装置の支払い取引取扱い金種変更指令を現金自動取引
装置に送信して制御し、顧客との現金取引業務を行うセ
ンターコンピュータを設けるとともに、現金自動取引装
置には、センターコンピュータから前記支払い取引取扱
い金種変更指令を受けると、装置全体としての支払い取
扱い金種を記憶するとともに、前記金種別現金収納手段
への還流対象金種の変更指令を現金入出金装置へ伝達す
る、金種別収納庫運用制御手段を設け、現金入出金装置
には、前記金種別収納庫運用制御手段から前記金種別現
金収納手段への還流対象金種の変更指令を伝達される
と、前記複数の金種別現金収納手段のうち、還流対象金
種が変化したことにより収納される金種が変更になる金
種別収納手段から、還流対象金種ではなくなった現金を
前記回収現金収納手段へ回収し、続いて前記回収動作に
より空となった金種別現金収納手段には、収納される金
種の変更により新しく収納されることになった金種を前
記補充用現金収納手段から補充する、この一連の動作を
制御する金種入替え制御手段と、前記各金種別現金収納
手段と該手段に収納される還流対象金種との対応関係を
記憶し、前記金種入替え制御手段動作後における入出金
取引きの際現金入出金装置制御部が入出金取り引き動作
を制御するのに当って前記現金入出金装置制御部によっ
てその記憶内容が参照される収納庫金種記憶手段とを設
けたものである。
【0013】顧客の所望する現金を繰出して出金する出
金機能を備えた自動取引装置において、日時を計数して
カレンダデータを出力するカレンダ部と、操作される毎
に予め定められた順に次の金種を選択して表示する選択
キーと、前記選択キーにより所望の金種が表示されたと
き、該金種を確認し、該金種を設定する確認キーとを備
えた係員操作部と、該係員操作部からの設定操作に基づ
き、収納庫に収納される金種を収納庫毎に、かつ、曜日
と対応させて記憶するスケジュール記憶部と、 前記カレ
ンダ部から出力するカレンダデータに基づいて前記スケ
ジュール記憶部から該当する曜日の金種を読み出し、該
金種と収納庫に収納されている金種とを比較し、金種の
変更が必要か否かを判断する手段と、 該手段が金種の変
更が必要と判断した時に、前記収納庫のうち、取扱い金
種が変更になる収納庫から、取扱い金種ではなくなった
全ての現金を回収現金収納部に回収し、その後、補充用
現金収納部から、前記回収動作により空となった収納庫
に新しく収納されることになった金種の現金を補充する
金種入替手段を設けたものである。
【0014】
【作用】オンラインによるシステムでは、平日と休日、
あるいは現金自動取引装置を利用する利用者層の違いな
どによる、システムの運用事情の違いに応じて還流対象
金種を、予めセンターコンピュータにスケジューリング
しておき、そして例えば、当日業務の終了時刻等になる
と、翌日の還流対象金種のスケジュールに基づいて、還
流対象金種の変更指令を現金自動取引装置へ送信し、こ
れを受けた現金自動取引装置の制御部が金種別収納庫運
用制御手段へ還流対象金種の変更を通知し、金種別収納
庫運用制御手段は還流対象金種とその金種が収納される
金種別現金収納庫との対応を記憶し、この記憶内容に従
って以後の入出金動作をする。
【0015】それとともに現金入出金装置へ金種入替命
令を出し、金種入替制御手段は還流対象金種でなくなっ
た金種の現金を、金額や枚数を計数しながら回収現金収
納手段へ回収し、続いてこの回収動作により空となった
金種別現金収納手段には、収納される金種の変更により
新しく収納されることになった金種を、金額や枚数を計
数しながら、補充用現金収納手段から補充することによ
り、金種別現金収納手段の金種入替動作を行う。さらに
現金入出金装置制御部は金種入替動作の結果、金種別現
金収納手段とその金種別現金収納手段に収納された金種
との対応を収納庫金種記憶手段に記憶し、この記憶内容
に従って現金入出金装置制御部は入出金動作を制御する
ようにし、稼働日によって最適な金種での運用を可能と
する。
【0016】その他の形態のシステムとしては、平日、
休日などそれぞれの稼働日程に応じた還流対象金種を、
予め現金自動取引装置のスケジュール記憶部に登録して
おき、そして例えば、当日業務の終了時刻、あるいは予
め設定された時刻になると、カレンダデータに基いて翌
日の日付や曜日を調べ、その稼働日程に応じて、現金自
動取引装置の金種別収納庫運用制御手段が還流対象金種
の変更を検出すると、金種別収納庫運用制御手段は現金
入出金装置へ還流対象金種と金種別現金収納庫の金種入
替を指示する。
【0017】それとともに現金入出金装置へ金種入替命
令を出し、金種入替制御手段は還流対象金種でなくなっ
た金種の現金を、金額や枚数を計数しながら回収現金収
納手段へ回収し、続いてこの回収動作により空となった
金種別現金収納手段には、収納される金種の変更により
新しく収納されることになった金種を、金額や枚数を計
数しながら、補充用現金収納手段から補充することによ
り、金種別現金収納手段の金種入替動作を行う。さらに
現金入出金装置制御部は金種入替動作の結果、金種別現
金収納手段とその金種別現金収納手段に収納された金種
との対応を収納庫金種記憶手段に記憶し、この記憶内容
に従って現金入出金装置制御部は入出金動作を制御する
ようにし、稼働日によって最適な金種での運用を可能と
する。したがってこの形態のシステムでは、オフライン
運用の場合にも、金種入替を自動的に行なえるととも
に、センタコンピュータの指令によらずとも、各現金自
動取引装置の設置環境の相違などそれぞれの事情によ
り、個々に最適な運用が可能となる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例につき図面を参照して詳細に
説明する。なお各図面に共通の要素には、同一の符号を
付す。図1は本発明の現金自動取引システムの一実施例
を示すシステム構成図である。センターコンピュータ1
には、通信回線2を介して、現金自動取引装置3が接続
されている。現金自動取引装置3では、紙幣入出金装置
60、硬貨入出金装置5、カードリーダライタ6、通帳
記帳機7、顧客操作部8、内部操作部9が、それぞれ装
置全体を制御する制御部4に接続されている。
【0019】さらに制御部4には、図示せぬ内蔵の金種
別現金収納庫と、この収納庫に収納する金種との対応に
ついて制御する金種別現金収納庫運用制御手段10が接
続されている。この金種別現金収納庫運用制御手段10
は、バッテリでバックアップされたスタティック・RA
Mなどで構成された不揮発性メモリ等で構成される。ま
た紙幣入出金装置60の図示せぬ制御部には、金種入替
制御手段69と収納庫金種記憶手段70が接続されてい
る。なお硬貨入出金装置5にも、内蔵の図示せぬ金種別
収納庫と、紙幣入出金装置60と同様の各種手段が接続
されている。
【0020】センタコンピュータ1は、当日業務の終了
時刻等になると、翌日の還流対象金種のスケジュールに
基づき、通信回線2を介して還流対象金種データを現金
自動取引装置へ転送する。これを受信した現金自動取引
装置の制御部4は受信した還流対象金種データ、すなわ
ち入金された現金の金種の内、支払用現金として利用す
る還流対象金種、言い換えればどの金種がどの金種別収
納庫に収納され、支払取引時に使用されるのかの対応関
係を金種別現金収納庫運用制御手段10に通知する。金
種別現金収納庫運用制御手段10は、その情報を不揮発
性メモリ等に記憶し、紙幣入出金装置制御部62は以後
の支払取引において取り扱える金種をガイダンス等に出
力する際などに、この情報を参照しながら取り引きの制
御を行なう。
【0021】それとともに、金種別収納庫毎の収納金種
データを、制御部4を介して金種別収納庫運用変更命令
として、紙幣入出金装置60と硬貨入出金装置5に送信
する。制御部4から金種別収納庫運用変更命令を受ける
と、紙幣入出金装置60と硬貨入出金装置5のそれぞれ
の制御部は、付属している金種入替制御手段69と収納
庫金種記憶手段70に、金種別収納庫毎の収納金種デー
タを送信する。
【0022】続いて、金種別収納庫毎の収納金種データ
を伴う金種別収納庫運用変更命令を受けた紙幣入出金装
置60と硬貨入出金装置5の動作につき、紙幣入出金装
置60を例にし、図1、図2および図4を参照して説明
する。
【0023】図4は紙幣入出金装置の一例を示す断面模
式図である。この一例では、3個の金種別現金収納庫1
6、17および18を有している。例えば、収納庫16
と17には万円券、収納庫18には千円券というよう
に、各々の収納庫は収納される金種が予め決められてお
り、補充・回収収納庫から各収納庫へ紙幣を補充すると
きには、補充・回収収納庫に複数の金種が混在して入れ
られていても、補充・回収収納庫から繰出された紙幣は
鑑別部13で金種を判定され、その判定に従って、万円
券は収納庫16または17へ、千円券は収納庫18へそ
れぞれ分配されて収納される。なお、硬貨入出金機も同
様である。
【0024】さて、紙幣入出金装置60の上部にはシャ
ッタ11の下に接客口12が設けられ、この接客口12
で顧客が紙幣を出し入れする。接客口12の左下には紙
幣の種類や真偽、走行状態等を鑑別および検知する鑑別
部13が配置されている。また接客口12の左側には、
表裏取揃機構26が設けられている。この表裏取揃機構
26には切替ブレード20が設けられており、鑑別部1
3において裏面と判定された紙幣がこの表裏取揃機構2
6に送り込まれると、切替ブレード20が図示せぬソレ
ノイドによって駆動され、その都度紙幣走行路を切替え
て、全ての紙幣が表を向くように積み重ねられる。
【0025】紙幣入出金装置60の左隅には、補充・回
収収納庫14が配置されている。この補充・回収収納庫
14内には、その上部にステージ33が設けられ、紙幣
の補充動作の時、ステージ33上に載せられた紙幣を1
枚ずつ分離して外部に送り出す補充分離機構30が設け
られている。ステージ33上に積み重ねられた紙幣の量
は、ニヤフル検知器38dと、フル検知器37dと、エ
ンド検知器39dとにより検出される。補充・回収収納
庫14内の下方には、紙幣の回収動作の時、紙幣が送り
込まれる回収搬送部31と、送り込まれた紙幣を集積す
る仕切板35と、仕切板35上で紙幣の積み上げを行う
駆動レバー34が配置されている。
【0026】なお、ステージ33は駆動レバー34の下
側に移行したところで、駆動レバ−34が左右に開くこ
とにより駆動レバ−34上に集積されていた紙幣をステ
ージ33上に載せ変え、ステージ33が再び上昇するこ
とにより、回収された紙幣を補充用紙幣として使用する
ことができる。この様なステージ33や駆動レバ−34
の動作中の各種のポジションを検知する、図示せぬ種々
のポジションセンサが設けられ、またステージ33や駆
動レバ−34を作動させる幾つかの駆動モータが内蔵さ
れている。
【0027】仕切板35の下方には、補充・回収収納庫
14から送り出された紙幣のうち、鑑別部13において
出金に不適当と鑑別された紙幣が送り込まれる補充リジ
ェクト搬送部32が設けられている。そして、補充リジ
ェクト搬送部32から送り込まれたリジェクト紙幣を集
積する補充リジェクト集積部36は、鑑別部13におい
て搬送異常と判定された場合などに、補充・回収収納庫
14の補充分離機構30から繰り出された紙幣を収納す
る。なお補充リジェクト集積部36内の紙幣の量は、フ
ル検知器40aによって検出される。
【0028】また、リジェクトされる紙幣は、切分ゲー
ト24によって補充・回収収納庫14に設けられた補充
リジェクト集積部36か、あるいは紙幣入出金装置60
内の左隅に設けられたリジェクトカセット15に送り込
まれる。リジェクトカセット15の内部にも搬送部6
2,61と集積部64,63およびフル検知器40c,
40bが設けられている。集積部64は取引の際、顧客
が取り忘れた紙幣を収容し、集積部63はその他のリジ
ェクト紙幣を収容する。また、紙幣入出金装置60の背
面には扉58が設けられており、この扉58を開くこと
により補充・回収収納庫14を取り外すことができる。
なお、リジェクトカセット15は扉58とは無関係に取
り外せる。
【0029】紙幣入出金装置60の下部には、金種別収
納庫16,17,18が配置されている。金種別収納庫
16,17,18の3個のうち、どの収納庫にどの金種
が対応して収納されるかはセンタコンピュータ1からの
指示により図1に示した収納庫金種記憶手段70に記憶
された内容による。これらの金種別収納庫16,17,
18の上方には入出金ユニット19が配置されている。
入出金ユニット19には、金種別搬送路41,42,4
3と一時保留部44,45,46と金種別収納庫16,
17,18に対して繰出分離機構50,51,52が、
それぞれ金種別収納庫16,17,18に対応して設け
られている。また、この他に紙幣の走行路53に沿って
金種切分ゲート57,27,28が設けられており、図
示せぬソレノイドなどにより駆動される。
【0030】金種別収納庫16と17には万円券が、収
納庫18には千円券が対応づけられている場合は、鑑別
部13で鑑別された紙幣が走行路53により搬送されて
くると、金種切分ゲート28,27,57が作動し、鑑
別部13による鑑別結果が千円券の時は、金種別収納庫
18に対応した金種別搬送路43はその千円券を一時保
留部46に集積する。一方、金種別収納庫18から取り
出される千円券は、繰出分離機構52によって1枚ずつ
分離されて走行路53に送り出される。
【0031】なお、万円券についても同様に処理される
が、同一金種で2つの金種別収納庫、例えば金種別収納
庫16と17が指定されているので、金種別収納庫16
と17とに対して予め決められている優先順位にしたが
って、収納庫16または17のいずれか一方が使用さ
れ、出金の時には使用している金種別収納庫内の紙幣が
エンド検知されるまで、入金の時にはフル検知されるま
で、それぞれ優先順位の高い方が使用される。また一時
保留部44,45,46に集積された紙幣は、シャッタ
47,48,または49が図示せぬモータの駆動によっ
て引抜かれることにより、金種別収納庫16,17,ま
たは18に落下するように構成されている。
【0032】金種別収納庫16,17,18にはそれぞ
れフル検知器37a,37b,37cと、ニアフル検知
器38a,38b,38cとエンド検知器39a,39
b,39cとが設けられ、各収納庫内の紙幣量が管理さ
れている。また入出金ユニット19と補充・回収収納庫
14の間にはそれぞれ切分ゲート22および23が配置
されている。搬送路29を切分ゲート23に向かって搬
送されてきた紙幣は、補充・回収収納庫14に収納され
る場合、切分ゲート23の作動によって回収搬送部31
側に案内される。また、各金種別収納庫16,17,1
8に送り込まれる紙幣は切分ゲート22によって入出金
ユニット19の走行路53に送り込まれる。なお、図4
の装置各部には、紙幣を分離、搬送、集積する動力源と
してそれぞれモータ等と動力伝達機構が実装されてい
る。
【0033】再び図1に戻って、現金自動取引システム
の構成につき説明する。紙幣入出金装置60は制御部4
により、上位装置制御部インターフェース61を介し
て、紙幣入出金装置制御部62に入力する制御信号等に
より制御される。紙幣入出金装置制御部62は、図示せ
ぬマイクロプロセッサを中心に構成されており、バスラ
インを介してI/Oインターフェイス回路71と、リー
ドオンリメモリ(ROM)63とランダムアクセスメモ
リ(RAM)64とが接続されている。ROM63は、
紙幣入出金装置制御部62に供される制御用プログラム
を格納するリードオンリメモリである。RAM64は、
紙幣入出金装置制御部62の動作に必要なパラメータ等
を一時格納しておく、書き替え可能なランダムアクセス
メモリである。
【0034】I/Oインターフェイス回路71には、モ
ータドライバ81、ソレノイドドライバ82、スイッチ
読取回路83、フォトセンサ読取回路84、紙幣鑑別制
御部85が接続されている。モータドライバ81は、装
置各部のモータ群91および補充・回収収納庫14に設
けられたモータ群96に接続されており、各動作モード
に応じて種々のモータを駆動制御する回路である。ソレ
ノイドドライバ82は、装置各部のソレノイド群92に
接続されており、動作モードに応じてそれぞれのソレノ
イドをオンまたはオフさせる回路である。
【0035】スイッチ読取回路83は、装置各部のスイ
ッチ群93と補充・回収収納庫14のスイッチ群97と
に接続されており、補充・回収収納庫14、金種別収納
庫16,17,18およびリジェクトカセット15の装
着の有無や、各ステージのポジションを検出するスイッ
チ等の状態を読み取る回路である。フォトセンサ読取回
路84は、装置各部のフォトセンサ群94および補充・
回収収納庫14に設けられたフォトセンサ群98に接続
されており、補充・回収収納庫14や金種別収納庫1
6,17,18、あるいはリジェクトカセット15に設
けられた紙幣の集積状態を監視するフォトセンサ群から
の情報を読み取る回路である。
【0036】紙幣鑑別制御部85は、紙幣鑑別センサ群
95に接続されている。この紙幣鑑別センサ群95は、
図4に示した鑑別部13の内部に設けられた種々のセン
サからなり、鑑別部13に送り込まれた紙幣の真偽、金
種、正損、表裏、重走および斜行等を鑑別検知する。こ
の他に、紙幣入出金装置制御部62の種々の動作を制御
する回収制御手段65と補充制御手段66、計数管理手
段67、補充・回収管理手段68および金種入替制御手
段69と収納庫金種記憶手段70が設けられている。こ
れらの手段は所定の手順でI/0インタフェース回路7
1を介して、装置各部の回路を制御し、各種動作を実行
制御するシーケンスプログラムから構成されており、収
納庫金種記憶手段70についてはランダムアクセスメモ
リやEEPROMなどの書込可能で電源が切れても記憶
を保持するメモリで構成される。
【0037】計数管理手段67は補充・回収収納庫14
から繰り出されて金種別収納庫16,17,18に補充
される紙幣と、逆に金種別収納庫16,17,18から
繰り出されて補充・回収収納庫14へ回収される紙幣
を、それぞれ動作毎に計数し、補充・回収管理手段68
を更新する制御を行う。回収制御手段65は金種別収納
庫16,17,18に収納されている紙幣を繰り出して
搬送し、図4に示した補充・回収収納庫14の仕切板3
に回収する動作を制御する。補充制御手段66は補充
・回収収納庫14から紙幣を繰り出して金種別収納庫
6,17,18への補充する動作を制御する。
【0038】さて、前述のように金種別収納庫毎の収納
金種データを伴う金種別収納庫運用変更命令を現金自動
取引装置3の制御部4から受けた場合の紙幣入出金装置
60の動作について、図1および図5,図6を参照して
説明する。なお、図5は紙幣入出金装置の回収動作を示
す断面模式図、図6は紙幣入出金装置の補充動作を示す
断面模式図である。紙幣入出金装置制御部62は金種別
収納庫運用変更命令を現金自動取引装置の制御部4か
ら受信すると、収納庫金種記憶手段70に受信内容を記
憶するとともに、金種入替制御手段69を起動する。金
種入替制御手段69は起動されると、まず金種別収納庫
毎の収納金種データの内容を判定する。例えば、金種別
収納庫16,17に万円券を、金種別収納庫18に千円
券を収納していたとして、金種別収納庫毎の収納金種デ
タの内容が金種別収納庫16,17,18全部を万円
券に切替える場合を例に説明する。
【0039】金種入替制御手段69は、まず回収制御手
段65に対し金種別収納庫18内の紙幣を全部回収する
ように起動する。この回収制御手段65の制御に基づく
回収動作の様子につき図5を参照して説明する。金種別
収納庫18から紙幣を回収する場合には、繰出分離機構
52を作動して、金種別収納庫18に収納されている紙
幣を、上から順に1枚ずつ繰出し、ルートR1,R2,
R3を通して鑑別部13に送り込む。鑑別部13では、
送り込まれた紙幣について順次金種判別および走行状態
を検知して後方へ送る。
【0040】鑑別部13の鑑別の結果2枚以上の重なり
が検知された紙幣はルートR4,R5を通し、切分ゲー
ト22,23を作動させてルートR7,R8によりリジ
ェクトカセット15に送り込まれる。鑑別の結果、正常
な紙幣は計数されながらルートR5,R6により回収搬
送部31に送り込まれる。回収搬送部31に送り込まれ
た紙幣は仕切板35の上に順次集積される。仕切板35
上に一定枚数の紙幣が集積される度に、それらの紙幣は
駆動レバー34により掻き上げられて積み重ねられる。
この動作を金種別収納庫18の紙幣が無くなるまで繰り
返す。
【0041】このようにして金種別収納庫18の紙幣が
全部回収し終わると、計数管理手段67は補充回収管理
手段68の回収結果記憶部分に回収した紙幣の金額を記
憶する。続いて、金種入替制御手段69は補充・回収収
納庫14のステージ33の上に予めセットされている万
円紙幣を金種別収納庫18に補充するように補充制御手
段66を起動する。
【0042】この補充制御手段66の制御に基づく補充
動作の様子につき、さらに図6を参照して説明する。補
充動作開始に当たっては、補充・回収収納庫14のエン
ド検知器39dがエンド検知をしていないこと、すなわ
ち紙幣が予めセットされていることを確認する。エンド
検知されていた場合には、そのまま補充枚数0枚(補充
動作なし)で動作を終了し、後で補充・回収収納庫14
に紙幣がセットされた時に補充動作するようにすれば良
い。。一方、エンド検知されていない場合には、補充動
作を開始し、補充・回収収納庫14の上部にある補充分
離機構30を作動して、補充・回収収納庫14のステー
ジ33の上にセットされている紙幣を、上から順に1枚
ずつ繰出す。この紙幣は矢印で示したルートR11,R
12,R13,R14を通り鑑別部13に送り込まれ
る。
【0043】鑑別部13では、送り込まれてきた紙幣に
ついて、順次金種判別、真偽判別、正損判別、重走状態
チェックを行う。そして鑑別部13の鑑別の結果、補充
対象紙幣(この場合は万円券)の正券以外であったと判
断された紙幣は、ルートR15,R16を辿り、切分ゲ
ート22,23,24を作動させ、ルートR18により
補充リジェクト搬送部32に送り込まれ、補充リジェク
ト集積部36に集積される。また傷んでいる損券は、補
充リジェクト集積部36へ集積される。また補充対象紙
幣(この場合は万円券)の正券(傷んでいない紙幣)が
搬送されてきた場合には、切分ゲート28を作動させ、
金種別搬送路43に送り込み、ステージ56に集積す
る。
【0044】以上の動作は、補充・回収収納庫14のス
テージ33の上にセットされている紙幣が無くなるか、
または金種別収納庫18がフルになるまで続けられる
が、ステージ56は紙幣の集積枚数に応じて、図示せぬ
モータにより徐々に下方向へ下げられていく。このよう
にして補充動作が終了すると、計数管理手段67は補充
・回収管理手段68の補充結果記憶部分に補充した紙幣
の金額を記憶する。
【0045】以上の動作により金種入替ができたので、
金種入替制御手段69は動作終了通知を紙幣入出金装置
制御部62に送信する。紙幣入出金装置制御部62はこ
の終了通知を受信すると、補充・回収管理手段68に記
憶されている、回収した紙幣の金額と、補充した紙幣の
金額のデータを伴った金種別収納庫運用変更動作終了レ
スポンスを、上位装置制御部インタフェース61を介し
て、現金自動取引装置の制御部4へ送信し、紙幣入出金
装置側の動作が全て完了する。なお、回収した紙幣の金
額と、補充した紙幣の金額のデータは必ずしも金種別収
納庫運用変更動作終了レスポンスと一緒に送信せず、制
御部4がデータを必要とするときに、制御部4の要求に
よって送信するようにしても差支えない。
【0046】さて、金種別収納庫運用変更動作終了レス
ポンスを受信した制御部4は、たとえば、カードリーダ
ライタ6の印字部に、金種入替え動作に伴う、回収紙幣
の金額と補充紙幣の金額のデータを印字し、金種別収納
庫運用変更動作を終了する。あるいは、金種別収納庫運
用変更終了レスポンスを受信した制御部4は、金種別収
納庫運用変更動作に伴う、回収紙幣の金額と補充紙幣の
金額のデータを、別に設けたフロッピーディスクなどの
記録媒体に記録するようにしても良い。また他の例とし
て、回収紙幣の金額と補充紙幣の金額のデータは、この
ように自動的に印字せず、係員がデータを出力する操作
をしたときにのみ、印字したり、表示部へ出力したり、
あるいはフロッピーディスクから読み出して印字等によ
り出力する方法でも良い。以上の説明は、たとえば、金
種別収納庫16,17に万円券を、収納庫18に千円券
を収納していたとして、金種別収納庫毎の収納金種デー
タ内容が、収納庫16、17,18全部を万円券に切替
える場合を例にして説明したが、これとは異なる入替の
場合もほぼ同様の動作であり、たとえば、ただ金種別収
納庫18から回収するのが万円券で、補充するのが千円
券に変わるなどの違いだけであり、その他の動作に違い
はない。
【0047】図7は本発明の現金自動取引システムの他
の実施例を示すシステム構成図である。図1に示す一実
施例に対し、センタコンピュータは金種の入替に介入せ
ずともよいので、図示していないが、現金自動取引装置
の金種別現金収納庫運用手段には、カレンダ部とスケジ
ュール記憶部とが接続されている。カレンダ部101
は、年月、日時、分秒などを計数する年時計機能を有す
る回路からなり、当日の年月日や曜日などのカレンダデ
ータが出力される。
【0048】スケジュール記憶部102は、この装置の
稼働日程に応じて、入金された現金の金種のうち、支払
用現金として利用する還流対象金種すなわちどの金種が
どの金種別収納庫に収納されて支払取引時に使用される
金種になるのかという対応関係を記憶するよう、バッテ
リバックアップされたスタティックRAMなどで構成し
た不揮発性メモリからなる。また、スケジュール記憶部
102に記憶されている稼働日程とは、たとえば月曜日
から日曜日までの各金種別収納庫とこの収納庫に収納さ
れる金種との対応関係が、テーブル形式で記憶されてい
る。この対応関係は、図10に示した内部操作部の表示
画面例における内容に対応しているものであり、この例
では曜日ごとに設定されている。
【0049】金種別現金収納庫運用制御手段10は、カ
レンダ部101のカレンダデータを読み取り、そのデー
タがたとえば予め定めた運用終了時刻であれば、取引業
務を終了させ、スケジュール記憶部102のデータを参
照し、翌日の金種別収納庫ごとの収納金種を読み取り、
金種別収納庫間で対応する金種が当日の金種と変更にな
る収納庫があるかどうかを判断し、変更になるなら、金
種別収納庫ごとの収納金種データを制御部4を介して、
金種別収納庫運用命令として紙幣入出金装置60と硬貨
入出金装置5に送信する。なお、制御部4から金種別収
納庫運用変更命令を受けると、紙幣入出金装置60と硬
貨入出金装置5のそれぞれの制御部は、付属している金
種入替制御手段69と収納庫金種記憶手段70に、金種
収納庫ごとの収納金種データを送信する。
【0050】さて、金種別収納庫毎の収納金種データを
伴う金種別収納庫運用変更命令を受けた紙幣入出金装置
60と硬貨入出金装置5の動作については、前述の通り
であるので、説明を省略することにする。
【0051】つぎに、図8、図9、図10を参照し、ス
ケジュール記憶部102に対する金種別収納庫ごとの収
納金種の稼働日程について説明する。図8は内部操作部
のブロック図であり、図9は内部操作部の外観図であ
り、そして図10は内部操作部の表示画面例である。
【0052】まず、図8のブロック図について説明す
る。内部操作部制御部9aは、現金自動取引装置3の制
御部4に接続され、この制御部4から送られた表示命令
を共通部9bで受けると、その命令は表示制御部9cに
伝達されるので、表示制御部9cの制御にしたがって表
示装置9dには各種の文字や文章、図柄や図表が表示さ
れる。また、タッチパネル入力装置9eと個別入力キー
群9fから送られた入力情報は、入力制御部9gによっ
て検知されると、共通部9bを介して現金自動取引装置
の制御部4へ送出される。つぎに、図9の外観図につい
て説明する。表示装置9dには、液晶表示器などが用い
られている。この表示装置9dに重ね合わせて、透明な
タッチパネル入力装置9eが設けられている。表示装置
9dには、キーなどの図柄を表示し、そのうちのいずれ
かの図柄をタッチパネルの上から触れて、その図柄に相
当する位置のキーが押下されたものとして検知される。
また、個別の入力キー群9fはそのうちのいずれかのキ
ーを押下すると、キー内部の接点が接続し、押下された
ことが検知される。
【0053】さて、図9の外観図および図10の表示画
面例を参照して、金種別収納庫ごとに決められる収納金
種の稼働日程の設定方法を説明する。係員が、図9に示
した内部操作部の個別入力キー群9fのうちの「設定」
キーを押下すると、内部操作部の表示画面は、図9に示
すような通常表示している装置運用情報画面から、図1
0に示す金種別収納庫収納金種運用日程設定画面に切り
替わり、カーソルが月曜日の行と収納庫Aの列との交点
に示される収納金種の欄に表示される。ここでは、「万
円券」を表示しているが、画面下の「選択」表示に触れ
ると、触れるたびに、万円券、5千円券、千円券の順に
表示内容が切り替わる。所望の金種が表示されたところ
で、画面下の「確認」表示に触れると、選択表示してい
た内容の入力が確定し、カーソルは隣の列の収納庫Bの
欄に移動する。同様にして、収納庫Bの欄から収納庫C
の欄まで入力が確定し終わると、カーソルは火曜日の行
の収納庫Cの欄に移動し、以後日曜日の行まで入力を確
定していくと、カーソルは再び月曜日の行の収納庫Aの
欄に戻る。
【0054】このようにして、所望の金種を全ての欄に
入力したならば、画面下の「実行」表示に触れると設定
入力が終了し、設定された情報が、図9の内部操作部の
共通部9bから現金自動取引装置の制御部4へ送られ、
設定された情報が図7のスケジュール記憶部102に記
憶されるとともに、内部操作部の表示は図9に示す通常
の画面に戻る。なお、図10の一部のみ設定変更するに
は、最初から「確認」の表示に触れると、カーソルが順
次移動するので、変更したい欄にカーソルを移動して金
種設定を行なえばよい。
【0055】さらに図10の表示画面例には、土曜日と
日曜日のみ、収納庫A,B,Cが全て「万円券」になっ
ているが、この2日間は金融機関が休日になるので、全
て万円券とすることによって実質金額を多くし、紙幣の
補充が受けられなくとも、現金切れによって運用が停止
しないようにしたものである。
【0056】また、本実施例においては、補充・回収収
納庫を、補充紙幣収納部分と回収紙幣収納部分とが一体
の構成のものとして説明したが、補充紙幣収納部分と回
収紙幣収納部分とが別々に構成されているものであって
もよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、顧客の所望する現金を繰出して出金する出金機
能を備えた自動取引装置において、日時を計数してカレ
ンダデータを出力するカレンダ部と、操作される毎に予
め定められた順に次の金種を選択して表示する選択キー
と、前記選択キーにより所望の金種が表示されたとき、
該金種を確認し、該金種を設定する確認キーとを備えた
係員操作部と、該係員操作部からの設定操作に基づき、
収納庫に収納される金種を収納庫毎に、かつ、曜日と対
応させて記憶するスケジュール記憶部と、 前記カレンダ
部から出力するカレンダデータに基づいて前記スケジュ
ール記憶部から該当する曜日の金種を読み出し、該金種
と収納庫に収納されている金種とを比較し、金種の変更
が必要か否かを判断する手段と、 該手段が金種の変更が
必要と判断した時に、前記収納庫のうち、取扱い金種が
変更になる収納庫から、取扱い金種ではなくなった全て
の現金を回収現金収納部に回収し、その後、補充用現金
収納部から、前記回収動作により空となった収納庫に新
しく収納されることになった金種の現金を補充する金種
入替手段を設けたので、例えば、平日と休日とで金種別
収納庫へ収納する金種を変えて、平日は多種類の金種を
扱える利便性に重点を置いた運用を、休日には多額の現
金を収納できるようにすることにより長時間無補充稼動
に重点を置いた運用をそれぞれ実現することができる。
一般的に、全ての収納庫に対して金種を変更することは
少なく、一部の収納庫のみの金種を変更することが多い
ため、収納庫毎に金種が予め表示されていると変更の必
要のない収納庫は「確認」ボタンを押下するのみで、次
の収納庫の設定に移行する。また、金種を変更する場合
には「選択」ボタンを繰り返し押下することにより順
次、金種表示が変化し、変更を希望する金種表示になっ
たときに「確認」ボタンを押下すれば、容易に金種設定
が完了することができる。しかも係員のその都度のオペ
レーションは一切必要とせず、休日中に必要と思われる
金額の現金を任意の時刻に補充用現金収納手段に装填し
ておくだけで、手数をかけることなく自動的に取扱い金
種を変更し、金種の入替ができるため、極めて運用効率
の高い自動取引装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現金自動取引システムの一実施例を示
すシステム構成図である。
【図2】現金取引装置の外観斜視図である。
【図3】各装置の接続形態を示すブロック図である。
【図4】紙幣入出金装置の一例を示す断面模式図であ
る。
【図5】紙幣入出金装置の回収動作を示す断面模式図で
ある。
【図6】紙幣入出金装置の補充動作を示す断面模式図で
ある。
【図7】本発明の現金自動取引装置の他の実施例を示す
システム構成図である。
【図8】内部操作部のブロック図である。
【図9】内部操作部の外観図である。
【図10】内部操作部の表示画面例である。
【符号の説明】
3 現金自動取引装置 60 紙幣入出金装置 4 制御部 10 金種別現金収納庫運用制御手段 62 紙幣入出金装置制御部 65 回収制御手段 66 補充制御手段 69 金種入替制御手段 70 収納庫金種記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 9/00 326 G07D 9/00 451 G06F 19/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客の所望する現金を繰出して出金する
    出金機能を備えた自動取引装置において、 日時を計数してカレンダデータを出力するカレンダ部
    と、 操作される毎に予め定められた順に次の金種を選択して
    表示する選択キーと、前記選択キーにより所望の金種が
    表示されたとき、該金種を確認し、該金種を設定する確
    認キーとを備えた係員操作部と、 該係員操作部からの設定操作に基づき、収納庫に収納さ
    れる金種を収納庫毎に、かつ、曜日と対応させて記憶す
    るスケジュール記憶部と、 前記カレンダ部から出力するカレンダデータに基づいて
    前記スケジュール記憶部から該当する曜日の金種を読み
    出し、該金種と収納庫に収納されている金種とを比較
    し、金種の変更が必要か否かを判断する手段と、 該手段が金種の変更が必要と判断した時に、前記収納庫
    のうち、取扱い金種が変更になる収納庫から、取扱い金
    種ではなくなった全ての現金を回収現金収納部に回収
    し、その後、補充用現金収納部から、前記回収動作によ
    り空となった収納庫に新しく収納されることになった金
    種の現金を補充する金種入替手段を設けたことを特徴と
    する自動取引装置。
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