JP2021134425A - 銀めっき材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シアン化銀カリウムまたはシアン化銀と、シアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムと、(2−メルカプトベンゾイミダゾールや2−メルカプトベンゾイミダゾールスルホン酸ナトリウム2水和物などの)ベンゾイミダゾール類とを含む水溶液からなる銀めっき液中において電気めっきを行うことによって素材上に銀からなる表層を形成して銀めっき材を製造する方法において、銀めっきの際の電流密度に対する銀めっき液中のシアン化銀カリウムまたはシアン化銀と、シアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムと、イミダゾール類のそれぞれの濃度の比(または銀めっきの際の電流密度に対する銀めっき液中のシアン化銀カリウムまたはシアン化銀とイミダゾール類のそれぞれの濃度の比とシアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムの濃度)を所定の範囲にする。
【選択図】なし
Description
まず、基材(被めっき材)として67mm×50mm ×0.3mmの無酸素銅(C1020 1/2H)からなる圧延板を用意し、この被めっき材の前処理として、被めっき材とSUS板をアルカリ脱脂液に入れ、被めっき材を陰極とし、SUS板を陽極として、電圧5Vで30秒間電解脱脂を行い、水洗した後、3%硫酸中で15秒間酸洗を行った。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度0.7A/dm2で13分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=57(g・dm2/L・A)、B/D=56(g・dm2/L・A)、C/D=1.4(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中の2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)の量を2g/Lとした以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=80(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=4.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中のシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)の量を100g/Lとした以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=200(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中のシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)の量を100g/Lとし、2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)の量を2g/Lとして電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=67(g・dm2/L・A)、B/D=26(g・dm2/L・A)、C/D=1.3(g・dm2/L・A)であった。
40g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)と39g/Lのシアン化カリウム(KCN)と1g/Lの2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)と20g/Lの炭酸カリウム(K2CO3)を含む水溶液からなる銀めっき液を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=80(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
無光沢ニッケルめっき皮膜を形成しなかった以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=80(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1A/dm2で9分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例7と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=40(g・dm2/L・A)、B/D=39(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に液温を18℃とした以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=80(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に液温を35℃とした以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=80(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電気めっき時間を7.2分間とした以外は、実施例3と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、2μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=80(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=4.0(g・dm2/L・A)であった。
40g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)と39g/Lのシアン化カリウム(KCN)を含む水溶液からなる銀めっき液を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=80(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、比較例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=27(g・dm2/L・A)、B/D=26(g・dm2/L・A)、C/D=0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1A/dm2で9分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=40(g・dm2/L・A)、B/D=39(g・dm2/L・A)、C/D=1.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例3と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=27(g・dm2/L・A)、B/D=26(g・dm2/L・A)、C/D=1.3(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中のシアン化カリウム(KCN)の量を99g/Lとして電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=27(g・dm2/L・A)、B/D=66(g・dm2/L・A)、C/D=0.7(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中のシアン化カリウム(KCN)の量を99g/Lとした以外は、実施例3と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=80(g・dm2/L・A)、B/D=198(g・dm2/L・A)、C/D=4.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1A/dm2で9分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例4と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=100(g・dm2/L・A)、B/D=39(g・dm2/L・A)、C/D=1.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例4と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=67(g・dm2/L・A)、B/D=26(g・dm2/L・A)、C/D=0.7(g・dm2/L・A)であった。
100g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)と99g/Lのシアン化カリウム(KCN)と1g/Lの2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)を含む水溶液からなる銀めっき液を使用して電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=67(g・dm2/L・A)、B/D=66(g・dm2/L・A)、C/D=0.7(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中のシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)の量を100g/Lとし、シアン化カリウム(KCN)の量を99g/Lとした以外は、実施例3と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=200(g・dm2/L・A)、B/D=198(g・dm2/L・A)、C/D=4.0(g・dm2/L・A)であった。
115g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)と60g/Lのシアン化カリウム(KCN)と40mg/Lのセレンを含む水溶液からなる銀めっき液を使用して電流密度2A/dm2で5分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=58(g・dm2/L・A)、B/D=30(g・dm2/L・A)、C/D=0(g・dm2/L・A)であった。
148g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)と140g/Lのシアン化カリウム(KCN)と8mg/Lのセレンを含む水溶液からなる銀めっき液を使用して液温16℃において電流密度8A/dm2で80秒(1.3分)間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=19(g・dm2/L・A)、B/D=18(g・dm2/L・A)、C/D=0(g・dm2/L・A)であった。
175g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)と95g/Lのシアン化カリウム(KCN)と70mg/Lのセレンを含む水溶液からなる銀めっき液を使用して液温18℃において電流密度5A/dm2で2分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=35(g・dm2/L・A)、B/D=19(g・dm2/L・A)、C/D=0(g・dm2/L・A)であった。
40g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)と39g/Lのシアン化カリウム(KCN)と1g/Lの2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)と20g/Lの炭酸カリウム(K2CO3)を含む水溶液からなる銀めっき液を使用して電流密度1A/dm2で9分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=40(g・dm2/L・A)、B/D=39(g・dm2/L・A)、C/D=1.0(g・dm2/L・A)であった。
無光沢ニッケルめっき皮膜を形成する際に液温50℃、電流密度4A/dm2で140秒間電気めっきを行い、銀ストライクめっき皮膜を形成する際に電流密度2.0A/dm2で30秒間電気めっきを行い、銀めっき皮膜を形成する際にAg−Sbめっき液(日進化成株式会社製の銀めっき液(Na浴)に日進化成株式会社製のニッシンブライトNを添加しためっき液)を使用して液温18℃、電流密度3A/dm2で500秒(8.3分)間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の無光沢ニッケルめっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、1μmであった。また、この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、B/D=0(g・dm2/L・A)、C/D=0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液として、100g/Lのシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)と39g/Lのシアン化カリウム(KCN)と20g/Lの2−メルカプトベンゾイミダゾールスルホン酸ナトリウム2水和物(2−MBIS)を含む水溶液からなる銀めっき液を使用して、電流密度0.7A/dm2で13分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成の際の銀めっき液中のシアン化銀カリウム(KAg(CN)2)、シアン化カリウム(KCN)および2−メルカプトベンゾイミダゾールスルホン酸ナトリウム2水和物(2−MBIS)の濃度をそれぞれA(g/L)、B(g/L)およびC(g/L)とし、電気めっきの電流密度をD(A/dm2)とすると、A/D=143(g・dm2/L・A)、B/D=56(g・dm2/L・A)、C/D=28.6(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1.0A/dm2で9分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例12と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=100(g・dm2/L・A)、B/D=39(g・dm2/L・A)、C/D=20.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例12と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=67(g・dm2/L・A)、B/D=26(g・dm2/L・A)、C/D=13.3(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液として、27g/Lのシアン化銀(AgCN)と39g/Lのシアン化ナトリウム(NaCN)と1g/Lの2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)を含む水溶液からなる銀めっき液を使用して、電流密度0.5A/dm2で18分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成の際の銀めっき液中のシアン化銀(AgCN)、シアン化ナトリウム(NaCN)および2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)の濃度をそれぞれA(g/L)、B(g/L)およびC(g/L)とし、電気めっきの電流密度をD(A/dm2)とすると、A/D=54(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度0.7A/dm2で13分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例15と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=39(g・dm2/L・A)、B/D=56(g・dm2/L・A)、C/D=1.4(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に液温35℃において電流密度0.5A/dm2で18分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例15と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=54(g・dm2/L・A)、B/D=78(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中の2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)の量を2g/Lとし、銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例15と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=18(g・dm2/L・A)、B/D=26(g・dm2/L・A)、C/D=1.3(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液として、68g/Lのシアン化銀(AgCN)と64g/Lのシアン化ナトリウム(NaCN)と2g/Lの2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)を含む水溶液からなる銀めっき液を使用して、電流密度1.0A/dm2で9分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例1と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成の際の銀めっき液中のシアン化銀(AgCN)、シアン化ナトリウム(NaCN)および2−メルカプトベンゾイミダゾール(2−MBI)の濃度をそれぞれA(g/L)、B(g/L)およびC(g/L)とし、電気めっきの電流密度をD(A/dm2)とすると、A/D=68(g・dm2/L・A)、B/D=64(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1.5A/dm2で6分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例19と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=45(g・dm2/L・A)、B/D=43(g・dm2/L・A)、C/D=1.3(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中のシアン化ナトリウム(NaCN)の量を74g/Lとし、銀めっき皮膜を形成する際に電流密度0.7A/dm2で13分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例19と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=97(g・dm2/L・A)、B/D=106(g・dm2/L・A)、C/D=2.9(g・dm2/L・A)であった。
銀めっき液中のシアン化ナトリウム(NaCN)の量を74g/Lとし、銀めっき皮膜を形成する際に電流密度1.0A/dm2で9分間電気めっき(銀めっき)を行った以外は、実施例19と同様の方法により、銀めっき材を作製した。この銀めっき材の銀めっき皮膜の略中央部の厚さを実施例1と同様の方法により測定したところ、5μmであった。なお、この銀めっき材の銀めっき皮膜の形成において、A/D=68(g・dm2/L・A)、B/D=74(g・dm2/L・A)、C/D=2.0(g・dm2/L・A)であった。
Claims (18)
- シアン化銀カリウムとシアン化カリウムとベンゾイミダゾール類とを含む水溶液からなる銀めっき液中において電気めっきを行うことによって素材上に銀からなる表層を形成して銀めっき材を製造する方法において、銀めっき液中のシアン化銀カリウムの濃度をA(g/L)、シアン化カリウムの濃度をB(g/L)、ベンゾイミダゾール類の濃度をC(g/L)とし、電気めっきの電流密度をD(A/dm2)とすると、シアン化カリウムの濃度が30〜80g/Lであり、A/Dが30(g・dm2/L・A)以上、C/Dが1.2(g・dm2/L・A)以上になるように電気めっきを行うことを特徴とする、銀めっき材の製造方法。
- シアン化銀カリウムとシアン化カリウムとベンゾイミダゾール類とを含む水溶液からなる銀めっき液中において電気めっきを行うことによって素材上に銀からなる表層を形成して銀めっき材を製造する方法において、銀めっき液中のシアン化銀カリウムの濃度をA(g/L)、シアン化カリウムの濃度をB(g/L)、ベンゾイミダゾール類の濃度をC(g/L)とし、電気めっきの電流密度をD(A/dm2)とすると、A/Dが30(g・dm2/L・A)以上、B/Dが100(g・dm2/L・A)以下、C/Dが1.2(g・dm2/L・A)以上になるように電気めっきを行うことを特徴とする、銀めっき材の製造方法。
- シアン化銀とシアン化ナトリウムとベンゾイミダゾール類とを含む水溶液からなる銀めっき液中において電気めっきを行うことによって素材上に銀からなる表層を形成して銀めっき材を製造する方法において、銀めっき液中のシアン化銀の濃度をA(g/L)、シアン化ナトリウムの濃度をB(g/L)、ベンゾイミダゾール類の濃度をC(g/L)とし、電気めっきの電流密度をD(A/dm2)とすると、シアン化ナトリウムの濃度が30〜80g/Lであり、A/Dが15(g・dm2/L・A)以上、C/Dが1.2(g・dm2/L・A)以上になるように電気めっきを行うことを特徴とする、銀めっき材の製造方法。
- シアン化銀とシアン化ナトリウムとベンゾイミダゾール類とを含む水溶液からなる銀めっき液中において電気めっきを行うことによって素材上に銀からなる表層を形成して銀めっき材を製造する方法において、銀めっき液中のシアン化銀の濃度をA(g/L)、シアン化ナトリウムの濃度をB(g/L)、ベンゾイミダゾール類の濃度をC(g/L)とし、電気めっきの電流密度をD(A/dm2)とすると、A/Dが15(g・dm2/L・A)以上、B/Dが150(g・dm2/L・A)以下、C/Dが1.2(g・dm2/L・A)以上になるように電気めっきを行うことを特徴とする、銀めっき材の製造方法。
- 前記銀めっき液中のシアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムの濃度が30〜80g/Lであることを特徴とする、請求項2または4に記載の銀めっき材の製造方法。
- 前記ベンゾイミダゾール類が2−メルカプトベンゾイミダゾールまたは2−メルカプトベンゾイミダゾールスルホン酸ナトリウム2水和物であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の銀めっき材の製造方法。
- 前記銀めっき液中のベンゾイミダゾール類の濃度が0.5〜50g/Lであることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の銀めっき材の製造方法。
- 前記銀めっき液が30g/L以下の炭酸カリウムを含むことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の銀めっき材の製造方法。
- 前記電気めっきが、液温10〜50℃で行われることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の銀めっき材の製造方法。
- 前記電気めっきが、電流密度0.2〜2.0A/dm2で行われることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載の銀めっき材の製造方法。
- 前記素材が銅または銅合金からなることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれかに記載の銀めっき材の製造方法。
- 前記素材と前記表層との間にニッケルからなる下地層を形成することを特徴とする、請求項1乃至11のいずれかに記載の銀めっき材の製造方法。
- 素材上に銀からなる表層が形成された銀めっき材において、銀からなる表層の平均結晶子径が25nm以下であり且つビッカース硬さHVが150以上であり、表層中のアンチモン含有量が0.1質量%以下であることを特徴とする、銀めっき材。
- 前記表層が90〜99質量%の銀からなることを特徴とする、請求項13に記載の銀めっき材。
- 前記表層中の炭素含有量が1〜10質量%であることを特徴とする、請求項13または14に記載の銀めっき材。
- 前記ビッカース硬さHVが160以上であることを特徴とする、請求項13乃至15のいずれかに記載の銀めっき材。
- 前記素材が銅または銅合金からなることを特徴とする、請求項13乃至16のいずれかに記載の銀めっき材。
- 前記素材と前記表層との間にニッケルからなる下地層が形成されていることを特徴とする、請求項13乃至17のいずれかに記載の銀めっき材。
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