JP2021130887A - アクリル系複合消臭繊維 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、消臭性物質を高濃度に含む細繊度繊維であっても、製糸性、紡績性、風合いに優れた消臭アクリル繊維を提供する。【解決手段】本発明のアクリル系複合消臭繊維は、アクリル系重合体が繊維軸方向に沿って3層以上接合された多層構造を有するアクリル系複合繊維であって、該多層構造は少なくとも無機金属微粒子含有量1〜20質量%である層および無機金属微粒子含有量0.5 % 以下である層とを含み、該無機金属微粒子の平均粒径は0.1〜2.0μmであり、かつ単繊維繊度が0.7〜1.7dtexであることを特徴とするアクリル系複合消臭繊維である。【選択図】なし
Description
本発明は、優れた消臭性能を発現可能な消臭アクリル繊維に関するものである。更に詳しくは消臭機能を効果的に発現すると共に優れた風合いを有する消臭アクリル繊維およびその製造方法に関するものである。
アクリル系繊維は羊毛に似た風合いを持つことから、セーターや靴下などの衣料製品、パイル製品など様々な用途で用いられている。中でもインナーなどの衣料用製品では近年、快適生活を指向する生活環境の多様化に伴い、消臭性を有するものが強く要望されてきている。
従来、繊維製品に消臭効果を付与する手段として消臭機能剤をポリマーに練り込んで紡糸する方法が提案されている。
従来、繊維製品に消臭効果を付与する手段として消臭機能剤をポリマーに練り込んで紡糸する方法が提案されている。
例えば、特許文献1では、アクリル系ポリマーからなる鞘部と、平均粒径0.1μm以上10μm以下の消臭性微粒子を含有させたアクリル系ポリマーからなる芯部で構成される芯鞘構造にて、繊維に消臭効果を付与する方法が提案されている。
しかしながら、芯鞘型アクリル系複合繊維の芯成分を機能化する技術によって得られる繊維は、機能性物質が繊維表面に露出していないため、該機能性物質の種類によってはその目的とする効果が有効に発揮されない。また、芯鞘型アクリル系複合繊維の製造には、紡糸口金の紡出孔1個1個に対応して各々芯成分と鞘成分の紡糸原液を別個に供給する紡糸装置が必要であり、設備費が高く、紡糸口金の多孔化が困難で生産コストが高いという問題がある。
また、特許文献2では、繊維に添加する消臭性物質の量や繊度を限定し、そして繊維表面に一定数以上の消臭性物質を露出させることで効果的な消臭繊維を得る方法が提案されている。繊維表面に一定数以上の消臭性物質を露出させることにより、消臭性向上が規定できる。しかしその反面、消臭性物質が鉱物等である場合、繊維表面に消臭性物質が凹凸状に存在し、後加工工程における金属磨耗が激しく繊維製品への加工を困難にするばかりでなく、発色性や風合いを悪化させ、繊維製品としての品位を低下させるという問題がある。
本発明は、消臭性物質を高濃度に含む細繊度繊維であっても、製糸性、紡績性、風合いに優れたアクリル系複合消臭繊維を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決せんとするものであって、アクリル系重合体が繊維軸方向に沿って3層以上接合された多層構造を有するアクリル系複合繊維であって、該多層構造は少なくとも無機金属微粒子含有量1〜20質量%である層および無機金属微粒子含有量0.5 % 以下である層とを含み、該無機金属微粒子の平均粒径は0.1〜2.0μmであり、かつ単繊維繊度が0.7〜1.7dtexであることを特徴とするアクリル系複合消臭繊維である。
本発明によれば、消臭性物質を高濃度に含有する層を含む多層構造を有することで、消臭性物質の吸着機能を効果的に発現できると共に製糸性、紡績性、風合いに優れたアクリル系複合繊維を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明で使用するアクリル系ポリマーとしては、アクリル系繊維に一般的に使用されているポリマーを用いることができるものであり、その材質は特に限定されない。例えば、このようなアクリル系ポリマーの中では、主成分としてアクリロニトリルを50重量%以上含有し、繊維形成能を有するポリマーを好適に用いることができる。
具体的には、アクリロニトリルが50重量%以上、他のビニルモノマーが50重量%以下の割合で共重合したアクリル系ポリマーを用いることが好ましく、特に、アクリロニトリルが85〜94重量%、他のビニルモノマーおよびスルホン酸基含有モノマーが2〜15重量%の割合で共重合したアクリル系ポリマーを用いることがより好ましい。この場合、アクリロニトリルと共重合するビニルモノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸またはこれらのエステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどを用いることができる。
アクリル系重合体は、懸濁重合、溶液重合、乳化重合等のいずれの方法によって製造されたものでもよい。また、アクリル系重合体の溶液の溶媒は上記アクリル系重合体を溶解するものであればよく、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、アセトン等の有機系溶媒や硝酸、ロダン酸ソーダ、塩化亜鉛等の無機塩水溶液等の無機系溶媒が好ましく用いられる。アクリル系重合体の溶液におけるアクリル系重合体の割合は、10〜25重量%が好ましい。
本発明のアクリル系複合繊維の断面形状は、特に限定されるものではなく、例えば、丸型、β 型、三角、扁平、ドックボーン型、多葉型等のいずれの形状であってもよい。また、繊維の形態は、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよい。
本発明のアクリル系複合消臭繊維は、アクリル系重合体が繊維軸方向に沿って3層以上接合された多層構造を有するアクリル系複合繊維であって、該多層構造は少なくとも無機金属微粒子含有量が1.0〜20質量%である層および無機金属微粒子含有量が0.5%以下である層とを含み、該無機金属微粒子の平均粒径は0.1〜2.0μmであり、かつ単繊維繊度が0.7〜1.7dtexである。無機金属微粒子を均一分散させた場合には、繊維内部に埋没する粒子が多く消臭性発現が出にくい上、繊維表面全体に粒子が存在するため風合いも悪化する。芯鞘形状の場合には、外層部に無機金属微粒子を多量に含有させることで消臭性は向上するが、風合いが悪化し、繊維製品としての加工も困難となる。そこで無機金属微粒子を高濃度に含有する層と無機金属微粒子を低濃度に含有する層を多層で配列する前記の組み合わせにて紡糸することで、高い消臭性と製糸性、紡績性、風合いを両立させることができる。
本発明のアクリル系複合消臭繊維においては、無機金属微粒子含有量の最も多い層のアクリル系重合体の無機金属微粒子含有量は、1.0重量%以上であり、好ましくは5.0重量%以上である。また、無機金属微粒子含有量が20.0重量%を越えてしまうと、無機金属微粒子含有量の多さに起因する紡糸工程での濾材の目詰まり等が発生しやすくなり、繊維物性が低下するばかりか紡糸性も低下するので、無機金属微粒子含有量の上限としては、20.0重量%以下が好ましい。また、無機金属微粒子含有量が1.0重量%未満では含有量が少ないため、十分な消臭性能が得られない。一方、無機金属微粒子含有量の最も少ない層のアクリル系重合体は、紡績性を改善するために無機金属微粒子含有量は0.5重量%以下であり、好ましくは0.1重量%以下であり、0重量%でもよい。
本発明においては、無機金属微粒子含有量が1.0〜20質量%である層および無機金属微粒子含有量0.5%が以下である層以外の層を含んでいても構わない。すなわち、無機金属微粒子含有量が異なる3種以上のアクリル系重合体の層から形成されていてもよい。
アクリル系複合繊維の形態としては、繊維軸方向に沿って3層以上が接合された多層構造を有するものであり、その繊維横断面は表1に例示されるとおりである。多層構造における繊維断面の層数は特に限定されるものではないが、3〜10層、好ましくは3〜6層がよい。ここで、接合された多層構造には、同心円状や年輪状のような内部が幾重に囲まれているような構造は含まれない。なお、各層の重量比率は特に限定されるものではないが、等分となることが好ましい。
また、本発明のアクリル系複合消臭繊維に含有する無機金属微粒子としては、例えば、Ti、Zn、AI、Sn、Si、Fe、Ca、Mg、Ba、Zr等の金属酸化物の微粒子、これら金属及び/または金属酸化物を含む無機化合物を主成分とする微粉末などを用いることができるが、消臭機能を有する金属もしくは金属化合物の微粒子であれば、特に限定されない。
また、無機金属微粒子の平均粒径は、0.1μm以上2.0μm以下であることが好ましい。無機金属微粒子の平均粒径が0.1μm未満の場合では、微粒子の凝集が起こりやすいため、細繊度のアクリル系繊維を紡糸する際に糸切れを発生させる原因となる。一方、無機金属微粒子の平均粒径が2.0μmを超えると、紡糸時の濾過圧上昇やノズル孔詰まりに起因する糸切れ等が発生する恐れがあり、紡糸操業上好ましくない。
本発明のアクリル系複合消臭繊維は、単繊維繊度が0.7〜1.7dtexであり、好ましくは0.7〜1.1dtexである。前記単繊維繊度が、0.7dtexより小さいと、紡績加工時にカード工程でシリンダーへの沈み綿の増加や、ドッファへの移行不良が発生し、紡績性が著しく低下する。また、1.7dtexを超えると、単位重量あたり表面積の減少により繊維表面に露出する無機金属微粒子量が減少するため消臭性能が低下することおよび、衣料製品としたときに風合いが硬くなるため、インナーなどの衣料製品に適さない。
本発明のアクリル系複合消臭繊維の消臭性としては、編地をJIS L0217:1995法に規定された洗濯(但し、JAFET標準配合洗剤を使用)を10回行った後に、消臭加工繊維製品認証基準で定める方法((一社)繊維評価技術協議会)で測定したアンモニア消臭性において、減少率で70%以上であることが好ましい。さらに好ましくは80%である。
次に、本発明のアクリル系複合消臭繊維の製造方法について説明する。
本発明のアクリル系複合消臭繊維の製造方法においては、無機金属微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)および無機金属微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)の、無機金属微粒子含有量の異なる少なくとも2種のアクリル系重合体を用いる。アクリル系重合体としては、前記のアクリル系重合体を使用できる。無機金属微粒子を含むアクリル系重合体溶液の調製方法は、分散装置を用いて無機金属微粒子を重合体溶解用の溶媒に分散させた溶液を、そのままアクリル系重合体の溶解溶液に添加する方法、または分散装置を用いて無機金属微粒子を溶媒に分散させた溶液とアクリル系重合体の溶解溶液を混合し分散した混合液を予め調製し、この混合溶液をアクリル系重合体の溶解溶液に添加する方法等のいずれであってもよい。アクリル系複合繊維として多層
構造を得る場合には、上記重合体(A)および(B)を多層化エレメントに供給して層分割した後、単一紡糸口金に導入し該口金孔より吐出する。
構造を得る場合には、上記重合体(A)および(B)を多層化エレメントに供給して層分割した後、単一紡糸口金に導入し該口金孔より吐出する。
アクリル系重合体溶液の凝固方法としては、紡糸口金孔から吐出された重合体を空気または不活性雰囲気中に吐出した後、熱で溶媒を気化し凝固する乾式紡糸、または紡糸口金孔から吐出された重合体を凝固浴中に直接吐出する湿式紡糸および紡糸口金孔から吐出された重合体を一旦空気または不活性雰囲気中に吐出した後、凝固浴に導入する乾湿式紡糸が採用できる。紡糸以降は公知の方法に従い、熱延伸、水洗、乾燥緻密化させ油剤を付与し、捲縮および熱緩和処理を施した後、カットして紡績用の本発明のアクリル系複合消臭繊維を得ることができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例における各項目は下記の方法で測定した。
(1)無機金属微粒子の平均粒径
無機金属微粒子の平均粒径については、無機金属微粒子10mgをDMSO150mL中に分散させ、HORIBA社のレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−920装置を用いて湿式法、フロー方式にて測定した。
無機金属微粒子の平均粒径については、無機金属微粒子10mgをDMSO150mL中に分散させ、HORIBA社のレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−920装置を用いて湿式法、フロー方式にて測定した。
(2)単繊維繊度
JIS L1015:2010化学繊維ステープル試験方法に準拠して測定した。
JIS L1015:2010化学繊維ステープル試験方法に準拠して測定した。
(3)製糸性の評価
製糸性については、孔径0.050mmの丸孔口金を用いて紡糸した際の口金面での糸切れ、延伸ローラーへの巻き付きがないものを「A」とし製糸性としての合格とした。また、口金面での糸切れ、ローラーへの単繊維巻き付きが若干あるものを「B」、頻繁にあるものを「C」とし製糸性不合格とした。
製糸性については、孔径0.050mmの丸孔口金を用いて紡糸した際の口金面での糸切れ、延伸ローラーへの巻き付きがないものを「A」とし製糸性としての合格とした。また、口金面での糸切れ、ローラーへの単繊維巻き付きが若干あるものを「B」、頻繁にあるものを「C」とし製糸性不合格とした。
(4)紡績性の評価
実施例、比較例で得られたアクリル系複合消臭繊維をそれぞれ38mmにカットし、短紡によりAc100、2/53番手の紡績糸とした。紡績性については、温度25±5℃、50±10%RHに調節した室内でカードでのシリンダー巻き付きがなく、各工程での無機金属微粒子の脱落が少ないものを「A」とし紡績性としての合格とした。また、カードでのシリンダー巻き付きや無機金属微粒子の脱落が若干あるものを「B」、頻繁にあるものを「C」として紡績性不合格とした。
実施例、比較例で得られたアクリル系複合消臭繊維をそれぞれ38mmにカットし、短紡によりAc100、2/53番手の紡績糸とした。紡績性については、温度25±5℃、50±10%RHに調節した室内でカードでのシリンダー巻き付きがなく、各工程での無機金属微粒子の脱落が少ないものを「A」とし紡績性としての合格とした。また、カードでのシリンダー巻き付きや無機金属微粒子の脱落が若干あるものを「B」、頻繁にあるものを「C」として紡績性不合格とした。
(5)編地風合いの評価
前記(4)項記載の紡績糸をスムース編、18ゲージで編成した。得られた編地を1.0%owfの繁成化学社製アクリックホワイトTK染料溶液で浴比1:15、温度97℃、時間30分間の条件で染色を行い、編地を作製した。編地風合いの評価方法は、5人の判定員が、その風合い評価用の編地を触感判定し、十分なソフト性を有していると判断されるものに「A」、ソフト性に欠ける、あるいはシャリ感が出ていると判断されるものに「C」をつけた。5人全員がAをつけた場合の判定結果をAAとし、Aが3人以上いた場合の判定結果をAとし、「AA」および「A」は風合いの合格とし、また、Cが3人以上いた場合の判定結果をCとして、「C」を風合いの不合格と評価した。
前記(4)項記載の紡績糸をスムース編、18ゲージで編成した。得られた編地を1.0%owfの繁成化学社製アクリックホワイトTK染料溶液で浴比1:15、温度97℃、時間30分間の条件で染色を行い、編地を作製した。編地風合いの評価方法は、5人の判定員が、その風合い評価用の編地を触感判定し、十分なソフト性を有していると判断されるものに「A」、ソフト性に欠ける、あるいはシャリ感が出ていると判断されるものに「C」をつけた。5人全員がAをつけた場合の判定結果をAAとし、Aが3人以上いた場合の判定結果をAとし、「AA」および「A」は風合いの合格とし、また、Cが3人以上いた場合の判定結果をCとして、「C」を風合いの不合格と評価した。
(6)アンモニア消臭性能
消臭性繊維のアンモニア消臭性能は、前記(5)項記載の編地について、JIS L0217:1995法に規定された洗濯(但し、JAFET標準配合洗剤を使用)を10回行った後に、消臭加工繊維製品認証基準で定める方法((一社)繊維評価技術協議会)で測定して、その減少率を消臭率(%)として評価した。
消臭性繊維のアンモニア消臭性能は、前記(5)項記載の編地について、JIS L0217:1995法に規定された洗濯(但し、JAFET標準配合洗剤を使用)を10回行った後に、消臭加工繊維製品認証基準で定める方法((一社)繊維評価技術協議会)で測定して、その減少率を消臭率(%)として評価した。
[実施例1]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が0.5μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[実施例2]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が0.5μmである酸化チタン微粒子の含有量が10.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[実施例3]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が0.5μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度1.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[実施例4]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が2.0μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[実施例5]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が2.0μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度1.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[実施例6]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が2.0μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度1.0デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[実施例7]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
二酸化ケイ素微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が2.0μmである二酸化ケイ素微粒子の含有量が20.0重量%、二酸化ケイ素微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、二酸化ケイ素微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[比較例1]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が0.05μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[比較例2]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が0.5μmである酸化チタン微粒子の含有量が0.5重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[比較例3]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が0.5μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度3.3デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[比較例4]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が0.5μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.2デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[比較例5]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が0.5μmである酸化チタン微粒子の含有量が40.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[比較例6]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
酸化チタン微粒子含有量の最も多いアクリル系重合体(A)に、平均粒径が4.0μmである酸化チタン微粒子の含有量が20.0重量%、酸化チタン微粒子含有量の最も少ないアクリル系重合体(B)に、酸化チタン微粒子の含有量が0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とそれぞれ調製し、上記(A),(B)のアクリル系重合体を多層化エレメントを用いて9層に層分割した後、孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[比較例7]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
平均粒径が0.5μmである酸化チタン微粒子の含有量が10.0重量%となるよう重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液と調製し、上記のアクリル系重合体を孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
[比較例8]
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
アクリロニトリル94.2モル%、アクリル酸メチル5.5モル%、メタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%からなるアクリル系重合体をジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略称する)系連続重合により得た。この重合体をDMSOに溶解して、重合体濃度が22.4重量%の紡糸原液とした。
上記のアクリル系重合体を孔径0.050mmの丸孔口金より55重量%のDMSO水溶液に湿式紡糸した。さらに95℃の熱水中で6倍に延伸し、水による洗浄、160℃の熱風による1分間の乾燥緻密化を行い、捲縮を付与した後、38mmにカットして単繊維繊度0.7デシテックスのアクリル系複合消臭繊維を得た。
実施例1〜7、および比較例1〜8で作製したアクリル系消臭繊維については、上述の(3)製糸性の評価、(4)紡績性の評価、(5)編地風合い、(6)消臭性能、の評価を行い、結果を表1に示した。その結果、本発明におけるアクリル系複合消臭繊維は、消臭性と編地風合いに優れ、かつ製糸性と紡績性にも優れていることが明確であった。
本発明のアクリル系複合消臭繊維は、アンモニア悪臭に対して良好な消臭性能が求められる繊維製品に好適に使用することが出来る。
Claims (1)
- アクリル系重合体が繊維軸方向に沿って3層以上接合された多層構造を有するアクリル系複合繊維であって、該多層構造は少なくとも無機金属微粒子含有量1〜20質量%である層および無機金属微粒子含有量0.5 % 以下である層とを含み、該無機金属微粒子の平均粒径は0.1〜2.0μmであり、かつ単繊維繊度が0.7〜1.7dtexであることを特徴とするアクリル系複合消臭繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020026983A JP2021130887A (ja) | 2020-02-20 | 2020-02-20 | アクリル系複合消臭繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020026983A JP2021130887A (ja) | 2020-02-20 | 2020-02-20 | アクリル系複合消臭繊維 |
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JP2021130887A true JP2021130887A (ja) | 2021-09-09 |
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ID=77550593
Family Applications (1)
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JP2020026983A Pending JP2021130887A (ja) | 2020-02-20 | 2020-02-20 | アクリル系複合消臭繊維 |
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2020
- 2020-02-20 JP JP2020026983A patent/JP2021130887A/ja active Pending
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