JP2021126724A - 振動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉式の先端工具の保持部材を備えた振動工具において、保持部材の開閉状態の安定化に資する技術を提供する。【解決手段】 振動工具1Aは、スピンドル5A、複数の保持部材61、作動部材65、付勢バネ68、ロック部材7Aを備える。保持部材61は、夫々の爪612が互いからより離れる固定位置と、より近接するリリース位置との間で移動可能に構成されている。保持部材61は、固定位置において、爪612が先端工具91に係止した状態で、付勢バネ68の付勢力によって、先端工具91を工具装着部57に対して固定状に保持し、且つ、リリース位置において、先端工具91の工具装着部57に対する着脱を許容するように構成されている。ロック部材7Aは、爪612に当接することで、保持部材61をリリース位置でロックするロック位置と、保持部材61の固定位置への移動を許容するアンロック位置との間で移動可能に構成されている。【選択図】 図4

Description

本発明は、先端工具を揺動駆動することで、被加工材に対して加工作業を行う振動工具に関する。
スピンドルに対して固定状に保持された先端工具を所定の角度範囲内で揺動駆動することで、被加工材に加工作業を行う振動工具が知られている。振動工具において、先端工具をスピンドルに保持させる方式は様々である。例えば、特許文献1には、ツールデバイス(先端工具)の保持デバイスを備えた機械加工ツールが開示されている。保持デバイスは、共通の軸周りに互いに反対方向に回動可能な(開閉可能な)2つのフックデバイスを有する。フックデバイスは、第1の開放位置(フックデバイスが閉じた位置)において、ツールデバイスをツール受容デバイスに着脱することを可能とする。また、フックデバイスは、第2の閉鎖位置(フックデバイスが開いた位置)において、ツールデバイスをツール受容デバイスに保持させることが可能である。
特表2016―529119号公報
上述の機械加工ツールでは、フックデバイスが第1の開放位置にあるときには、フックデバイスと協働するロッキングデバイスの誘導凹部に、上方に付勢された移動要素が係止する。これにより、フックデバイスの動きが阻止され、フックデバイスは閉じた状態で保持される。このような構成では、フックデバイスの保持状態が不安定になる可能性がある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、開閉式の先端工具の保持部材を備えた振動工具において、保持部材の開閉状態の安定化に資する技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、先端工具を揺動駆動することで、被加工材に対して加工作業を行う振動工具が提供される。振動工具は、スピンドルと、複数の保持部材と、移動機構と、ロック部材とを備える。スピンドルは、振動工具の上下方向を規定する駆動軸周りに所定の角度範囲内で往復回動するように構成されている。また、スピンドルは、工具装着部を下端部に有する。工具装着部は、先端工具を着脱可能に構成されている。複数の保持部材の各々は、爪を有する。複数の保持部材は、第1位置と第2位置との間で移動可能に構成されている。第1位置では、複数の保持部材の夫々の爪は、互いからより離れ、第2位置では、複数の保持部材の夫々の爪は、互いにより近接する。第1位置では、爪は開いた状態であり、第2位置では、爪は閉じた状態である、と言い換えることもできる。移動機構は、複数の保持部材を、第1位置と第2位置との間で移動させるように構成されている。ロック部材は、ロック位置とアンロック位置との間で移動可能に構成されている。ロック位置では、ロック部材は、複数の保持部材を第2位置でロックする。アンロック位置では、ロック部材は、複数の保持部材の第1位置への移動を許容する。
更に、移動機構は、複数の保持部材を第1位置に向けて付勢するように構成された付勢部材を含む。複数の保持部材は、第1位置において、爪が先端工具に係止した状態で、付勢部材の付勢力によって、先端工具を工具装着部に対して固定状に保持するように構成されている。また、複数の保持部材は、第2位置において、先端工具の工具装着部に対する着脱を許容するように構成されている。ロック部材は、ロック位置において、複数の保持部材の爪に当接することで、複数の保持部材を第2位置でロックするように構成されている。
なお、本態様でいう「複数の保持部材を第2位置でロックする」とは、第2位置にある複数の保持部材の爪に常に当接し、複数の保持部材を第2位置から移動不能に保持すること、および、複数の保持部材の第2位置からの若干の移動を許容しつつ、移動時に爪に当接することで、複数の部材が第1位置まで移動しないように、実質的に第2位置に保持することを含む意である。
本態様の振動工具は、爪が開いた状態で先端工具を工具装着部に対して固定状に保持し、爪が閉じた状態で先端工具の着脱を可能とする複数の保持部材を備える。言い換えると、振動工具は、開閉式の先端工具の保持部材を備える。また、振動工具は、ロック位置において、爪に当接して複数の保持部材を第2位置にロック可能なロック部材を備える。これにより、爪が開いた状態となる第1位置へ向けて付勢されている複数の保持部材を、第2位置において爪が閉じた状態で安定的に維持することができる。
本発明の一態様において、ロック部材は、ロック位置において、第2位置に配置された複数の保持部材の爪に対し、複数の保持部材が第1位置へ向かうときの爪の移動経路上に配置されてもよい。本態様によれば、爪が開く動きをロック部材がより確実に阻止し、複数の保持部材を第2位置でより確実に維持することができる。
本発明の一態様において、ロック部材は、円筒状に形成されており、ロック位置において、第2位置に配置された複数の保持部材を取り巻くように配置されてもよい。本態様によれば、シンプル、且つ、より確実に爪に当接可能なロック部材を実現することができる。
本発明の一態様において、ロック部材は、ロック位置とアンロック位置との間で上下方向に移動可能に構成されていてもよい。本態様によれば、ロック部材を移動させるための構成を簡素化することができる。
本発明の一態様において、ロック部材は、ロック位置へ向けて下方に移動する過程で、先端工具を押し下げるように構成されていてもよい。本態様によれば、先端工具が工具装着部に固着してしまった場合でも、ロック部材が固着状態を解消し、先端工具の取り外しを容易化することができる。
本発明の一態様において、移動機構は、上下方向に移動可能に支持され、上下方向の移動に伴って、複数の保持部材を第1位置と第2位置との間で移動させるように構成された作動部材を更に備えてもよい。本態様によれば、複数の保持部材の動作を、作動部材の上下動というシンプルな動作により制御することができる。
本発明の一態様において、作動部材は、上下方向の移動に伴って、ロック部材を上下方向に移動させるように構成されていてもよい。本態様によれば、作動部材を上下方向に移動させるだけで、複数の保持部材を移動させる機能と、ロック部材を移動させる機能とを実現することができる。
本発明の一態様において、作動部材は、複数の保持部材およびロック部材に相対移動可能に連結された作動部を備えてもよい。そして、作動部は、作動部材の上下方向の移動に伴って、複数の保持部材を移動させ、且つ、ロック部材を移動させるように構成されていてもよい。本態様によれば、共通の作動部を有効活用して、複数の保持部材を移動させる機能と、ロック部材を移動させる機能とを実現することができる。
本発明の一態様において、振動工具は、複数の保持部材を第2位置に移動させるために、使用者による外部操作が可能に構成された操作部材を更に備えてもよい。アンロック位置にあるときのロック部材の上端面は、スピンドルの上端よりも上方に配置されてもよい。そして、ロック部材は、使用者による操作部材の外部操作に伴って、操作部材からの力を上端面で受け、ロック位置へ向けて下方に移動するように構成されていてもよい。本態様によれば、操作部材からの力を受けてロック位置へ移動可能なロック部材を、シンプル且つ合理的な構成で実現することができる。なお、本態様において、ロック部材は、スピンドルと同軸状にスピンドルに挿通された円筒状部材であってもよい。
本発明の一態様において、ロック部材は、複数の保持部材が第2位置に配置されるのと同時、または、複数の保持部材が第2位置に配置された後、ロック位置に配置されるように構成されていてもよい。本態様によれば、ロック部材が複数の保持部材の第2位置への移動を妨げるのを防止することができる。
本発明の一態様において、ロック部材は、先端工具の工具装着部への装着時に、先端工具によって押圧されることで、ロック位置からアンロック位置に向けて移動するように構成されていてもよい。本態様によれば、先端工具の装着操作に応じて、ロック部材による保持部材の第2位置でのロックが解除されるため、保持部材は、付勢部材の付勢力によって第1位置に移動可能である。よって、いわゆるワンタッチ操作による先端工具の取り付けが可能となる。
作動部材がクランプ位置に配置された状態の第1実施形態の振動工具の断面図である。 図1の部分拡大図である。 図1のIII−III線における断面図である。 図2に対応する断面図であって、作動部材が最下方位置に配置された状態を示す。 図3に対応する断面図であって、作動部材が最下方位置に配置された状態を示す。 図2に対応する断面図であって、作動部材が切替位置に配置された状態を示す。 図3に対応する断面図であって、作動部材が切替位置に配置された状態を示す。 図2に対応する断面図であって、先端工具の装着時の動作の説明図である。 作動部材がクランプ位置に配置された状態の第2実施形態の振動工具の断面図である。 図9のX−X線における断面図である。 図9に対応する断面図であって、作動部材が最下方位置に配置された状態を示す。 図10に対応する断面図であって、作動部材が最下方位置に配置された状態を示す。 図9に対応する断面図であって、作動部材が切替位置に配置された状態を示す。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図8を参照して、第1実施形態について説明する。なお、本実施形態では、先端工具91を揺動駆動して、被加工材(図示せず)に対して加工作業を行うように構成された振動工具1Aを例示する。振動工具1Aには、装着可能な先端工具91として、ブレード、スクレーパ、研削パッド、研磨パッド等の複数種類が用意されている。使用者は、これらの先端工具91のうち、切断、剥離、研削、研磨等、所望の加工作業に適した1つを選択して振動工具1Aに装着し、加工作業を行うことができる。
まず、振動工具1Aの概略構成について説明する。図1に示すように、振動工具1Aは、長尺状のハウジング(工具本体ともいう)2を備えている。ハウジング2内には、スピンドル5A、モータ3、駆動機構4等が収容されている。スピンドル5Aは、ハウジング2の長軸方向における一端部に収容されている。また、スピンドル5Aは、ハウジング2の長軸に交差する(詳細には、直交する)駆動軸A1に沿って配置されている。スピンドル5Aの軸方向の一端部は、ハウジング2から突出し、外部へ露出している。この一端部は、先端工具91を着脱可能な工具装着部57を構成する。また、ハウジング2の長軸方向における他端部には、モータ3への給電用のバッテリ93を着脱可能である。スピンドル5Aは、駆動機構4を介して伝達されるモータ3の動力によって、駆動軸A1周りに所定の角度範囲内で往復回動される。これにより、スピンドル5Aに取り付けられた先端工具91が所定の角度範囲内で揺動駆動され、被加工材に対する加工作業が行われる。
なお、以下の説明では、便宜上、振動工具1Aの方向に関し、駆動軸A1の延在方向を上下方向と定義する。上下方向において、先端工具91が装着されるスピンドル5Aの一端部側を下側、反対側を上側と定義する。また、駆動軸A1に直交し、且つ、ハウジング2の長軸方向に対応する方向を前後方向と定義する。前後方向において、スピンドル5Aが収容されているハウジング2の一端部側を前側、バッテリ93が装着される他端部側を後側と定義する。また、駆動軸A1およびハウジング2の長軸に直交する方向を、左右方向と定義する。
以下、振動工具1Aの詳細構成について説明する。
まず、ハウジング2について説明する。図1に示すように、ハウジング2は、振動工具1Aの外郭を形成する長尺状の筐体である。ハウジング2の前端部には、スピンドル5Aと、工具保持機構6と、ロック部材7Aとが収容されている。ハウジング2の略中央部には、モータ3が収容されている。モータ3とスピンドル5Aの間には、駆動機構4が収容されている。ハウジング2の中央部は、使用者によって把持される把持部23を構成している。ハウジング2の上面には、使用者が把持部23を把持した状態で操作可能なスライド式の操作部261が配置されている。操作部261は、ハウジング2の後部に収容されたスイッチ26をオン状態とオフ状態との間で切り替えるように構成されている。本実施形態では、スイッチ26がオン状態の間、モータ3が駆動される。
ハウジング2の前端部21の上部には、使用者による外部操作が可能な解除レバー8が支持されている。解除レバー8は、回動シャフト81と、操作部85とを含む。回動シャフト81は、左右方向に延在し、ハウジング2によって回動可能に支持されている。回動シャフト81の回動軸A2は、左右方向に延在する。解除レバー8は、いわゆるカムレバーであって、回動シャフト81は、回動軸A2に対して偏心した偏心部(カム部)82を有する。操作部85は、使用者による把持が可能な長尺の棒状に形成されている。操作部85は、回動シャフト81の左右方向の中央部から、回動軸A2に交差する方向に延びている。回動シャフト81は、操作部85の回動操作に伴って、操作部85と一体的に回動する。
本実施形態では、解除レバー8は、操作部85が前端部21の前面に当接する位置(図1の位置)を初期位置として、操作部85が回動シャフト81から上方へ延びる位置(以下、上方位置という)まで、左からみて時計回り方向(つまり、上方に)に回動可能とされている。なお、詳細は後述するが、初期位置から上方への操作部85の回動に伴って、スピンドル5Aに対する先端工具91の固定(先端工具91のクランプ)が解除される。よって、以下では、操作部85を初期位置から上方へ回動させるときの方向を解除方向、使用者によるこの方向の回動操作を、解除操作ともいう。解除レバー8の解除操作に伴うクランプの解除に関しては、後で詳述する。
また、ハウジング2の後端部22には、バッテリ装着部27が設けられている。バッテリ装着部27は、充電式のバッテリ93をスライド係合可能な係合構造と、バッテリ93の係合に伴って、バッテリ93の端子に接続可能な端子とを有する。なお、バッテリ装着部27およびバッテリ93の構成自体は周知であるため、ここでの説明は省略する。
以下、ハウジング2の内部機構(モータ3、スピンドル5A、駆動機構4、工具保持機構6、およびロック部材7A)について、順に説明する。
図1に示すように、モータ3は、モータシャフト31の回転軸がスピンドル5Aの駆動軸A1に直交するように配置されている。つまり、モータシャフト31の回転軸は、ハウジング2の長軸に沿って、前後方向に延在している。
以下、スピンドル5Aについて説明する。
図2および図3に示すように、スピンドル5Aは、ハウジング2の前端部21内で、駆動軸A1周りに回転可能に支持されている。より詳細には、スピンドル5Aは、ハウジング2に保持された2つのベアリング501、502によって支持されている。上述の揺動アーム43の一端部は、ベアリング501、502の間でスピンドル5Aの外周部に固定されている。スピンドル5Aのうち、下側のベアリング502よりも下側の部分は、ハウジング2から外部へ露出している。スピンドル5Aの上端部は、ハウジング2内で、上側のベアリング501から上方へ突出している。
スピンドル5Aは、中空の段付きの円筒状部材として形成されている。本実施形態のスピンドル5Aは、上側から順に、小径部51と、中径部53と、大径部55と、工具装着部57とを含む。
小径部51は、スピンドル5Aのうち、最小径を有する部分である。上側のベアリング501は、小径部51の下端部に嵌め込まれている。詳細は後述するが、小径部51には、工具保持機構6の作動部材65のシャフト部651が摺動可能に挿通されている。中径部53は、小径部51の下方に延びる部分であって、小径部51よりも大きい径を有する。大径部55は中径部53の下方に延びる部分であって、中径部53よりも大きい径を有する。下側のベアリング502は、大径部55の下端部に嵌め込まれている。詳細は後述するが、中径部53および大径部55の内部には、工具保持機構6の作動部材65および保持部材61の一部と、ロック部材7Aとが配置されている。
工具装着部57は、大径部55の下端に接続するフランジ状の部分である。図2に示すように、工具装着部57は、上方に凹む凹部571を有する。凹部571を規定する面(工具装着部57の内側の面)は、下方に向かうにつれて駆動軸A1から離れる方向(径方向外側)に傾斜する傾斜面573を含む。一方、振動工具1Aに装着可能な先端工具91は何れも、工具装着部57の凹部571に嵌合可能な凸部911を有する。凸部911の中央部には、貫通孔912が設けられている。凸部911を規定する上面の一部は、傾斜面573に整合する傾斜面913として構成されている。本実施形態では、先端工具91は、傾斜面913が傾斜面573に当接した状態で、スピンドル5Aに対して固定状に保持される。
以下、駆動機構4について説明する。駆動機構4は、モータ3の動力によって、スピンドル5Aを駆動軸A1周りの所定の角度範囲内で往復回動させるように構成されている。図1に示すように、本実施形態の駆動機構4は、偏心シャフト41と、揺動アーム43と、駆動ベアリング45とを備えている。なお、このような構成の駆動機構4については周知であるため、ここでは簡単に説明する。偏心シャフト41は、モータシャフト31に連結されており、モータシャフト31の回転軸に対して偏心した偏心部を有する。偏心部の外周部には、駆動ベアリング45が取り付けられている。揺動アーム43は、駆動ベアリング45とスピンドル5Aとを接続する部材である。揺動アーム43の一端部は、環状に形成され、スピンドル5Aの外周部に固定されている。一方、揺動アーム43の他端部は、二股状に形成され、左右から駆動ベアリング45の外周部に当接するように配置されている。
以下、工具保持機構6について説明する。
工具保持機構6は、先端工具91を、スピンドル5Aに対して固定状に保持するように構成されている。また、工具保持機構6は、解除レバー8の解除操作に連動して、工具装着部57に対する先端工具91の固定を解除するように構成されている。図2および図3に示すように、本実施形態の工具保持機構6は、2つの保持部材61と、作動部材65と、付勢バネ68とを含む。
保持部材61は、先端工具91に係合し、先端工具91を工具装着部57に押し付けた状態で保持する(固定する)ための部材である。本実施形態では、工具保持機構6は、保持部材61を2つ備えている。2つの保持部材61は、共通の支持ピン62を介してスピンドル5Aに支持されており、駆動軸A1に直交する回動軸A3周りに回動可能である。支持ピン62は、工具装着部57の上側で、スピンドル5Aの大径部55の下端部に支持されている。各保持部材61のうち、回動軸A3から延びる一端部は、鉤状に構成されており、先端に爪612を有する。以下、保持部材61のうち、先端に爪612を有する一端部を、係止端部611という。2つの保持部材61は、夫々の係止端部611が工具装着部57の下面(凹部571の天面)から下方に突出し、夫々の爪612が互いから離れる方向を向くように配置されている。
2つの保持部材61は、夫々の係止端部611(および爪612)が互いから離れる(係止端部611(爪612)が開いた位置)位置と、夫々の係止端部611が最も近接する位置(係止端部611(爪612)が閉じた位置)との間で、互いに反対方向に回動可能である。つまり、本実施形態の保持部材61は、開閉式の先端工具91の保持部材である。
図2に示すように、2つの保持部材61が、係止端部611が開いた位置に配置されると、夫々の爪612が、貫通孔912の周囲で先端工具91の下面(詳細には、凸部911の下面)に係止する。つまり、保持部材61が先端工具91に係合する。この状態で、係止端部611が互いに離れる方向(係止端部611が更に開く方向)に回動付勢されることで、保持部材61は、先端工具91を工具装着部57に対して固定状に保持する。つまり、保持部材61と工具装着部57とが、先端工具91をクランプする。以下、先端工具91に係合して、先端工具91を工具装着部57に固定可能な保持部材61の位置(図2に示す位置)を、固定位置という。
一方、図4に示すように、2つの保持部材61が、係止端部611が閉じた位置に配置されると、夫々の爪612が、下からみて先端工具91の貫通孔912の範囲内に配置され、貫通孔912を上下方向に通過可能となる。よって、保持部材61は、先端工具91の振動工具1Aに対する装着および取り外しを許容する。係止端部611の下端は、凹部571内で工具装着部57の下端より僅かに上側に配置される。以下、係止端部611が先端工具91の貫通孔912を通過可能な(つまり、先端工具91の着脱が可能な)保持部材61の位置(図4に示す位置)を、リリース位置という。
また、各保持部材61は、回動軸A3に対して係止端部611とは反対側(つまり、上側)に形成されたガイド溝63を有する。ガイド溝63は、回動軸A3と平行な方向に、保持部材61を貫通する。また、ガイド溝63は、概ね均一の幅を有し、途中で屈曲する長穴として構成されている。より詳細には、保持部材61が図4に示すリリース位置にあるとき、ガイド溝63の下側部分(回動軸A3により近い部分)632は、概ね上下方向に(つまり、駆動軸A1と概ね平行に)延在する。一方、ガイド溝63の上側部分631は、下側部分632の上端から、上方へ向かうにつれて、爪612の突出方向と同じ方向に向かって斜めに延びている。つまり、保持部材61がリリース位置にあるときには、上側部分631は、駆動軸A1に対して傾斜している。
図2および図3に示すように、作動部材65は、全体としては長尺状の部材として構成されている。作動部材65は、部分的にスピンドル5Aの内部に配置されており、駆動軸A1に沿って、スピンドル5Aに対して上下方向に移動可能である。また、作動部材65は、保持部材61に連結されており、上下方向の移動に伴って、保持部材61を動作させるように構成されている。更に、作動部材65は、後述するロック部材7Aにも連結されており、上下方向の移動に伴って、ロック部材7Aを動作させるように構成されている。
本実施形態の作動部材65は、シャフト部651と、一対の支持アーム653と、作動ピン655と、バネ受け部657とを含む。
シャフト部651は、スピンドル5Aの小径部51の内径と概ね等しい径を有する長尺の丸棒状の部分である。シャフト部651は、上下方向に摺動可能に小径部51に挿通されている。シャフト部651の上端部は、スピンドル5Aの上端から上方へ突出している。
一対の支持アーム653は、シャフト部651の下端から二股状に分かれて下方へ延びる部分である。支持アーム653は、中径部53および大径部55の内部に配置されている。
作動ピン655は、支持アーム653の下端部に支持されている。作動ピン655は、保持部材61を回動可能に支持する支持ピン62の上側に配置され、支持ピン62と平行に延在する。2つの保持部材61の上部は、支持アーム653の間に配置されており、作動ピン655は、2つの保持部材61の夫々のガイド溝63に挿通されている。作動ピン655は、ガイド溝63の幅と概ね等しい径を有しており、ガイド溝63内を摺動可能である。また、作動ピン655の両端部は、夫々、支持アーム653よりも外側に突出しており、後述するロック部材7Aのガイド溝703に挿入されている。このように、作動ピン655は、保持部材61およびロック部材7Aと、相対移動可能に連結されている。詳細は後述するが、作動ピン655は、作動部材65の上下方向の移動に伴って、保持部材61を回動させ、また、ロック部材7Aを上下方向に移動させる。
バネ受け部657は、シャフト部651の上端部に連結固定されたフランジ状の部分であって、下面側に、バネ受け用の環状の凹部を有する。
付勢バネ68は、保持部材61を固定位置に向けて付勢するための付勢部材である。本実施形態では、付勢バネ68は、作動部材65をスピンドル5Aに対して上方に付勢することで、保持部材61を固定位置に向けて付勢する。付勢バネ68には、圧縮コイルバネが採用されている。付勢バネ68は、スピンドル5Aの小径部51に嵌め込まれた上側のベアリング501の内輪と、作動部材65のバネ受け部657との間に、圧縮された状態で配置されている。よって、付勢バネ68は、スピンドル5Aおよび作動部材65と一体的に駆動軸A1周りに回転する。
以下、ロック部材7Aについて説明する。ロック部材7Aは、保持部材61をリリース位置でロックすることで、保持部材61が固定位置へ回動するのを防止するための部材である。より詳細には、ロック部材7Aは、保持部材61がリリース位置から固定位置へ回動するときの爪612の移動経路上に配置され、爪612に当接することで、係止端部611が開くのを阻止するように構成されている。
図2および図3に示すように、本実施形態では、ロック部材7Aは、円筒状のスリーブとして構成されている。ロック部材7Aは、スピンドル5Aの大径部55の内部に配置されている。ロック部材7Aは、概ね均一の外径を有し、大径部55の内周面に沿って上下方向に摺動可能である。なお、詳細は図示しないが、ロック部材7Aの外周部には、環状の弾性部材が装着されている。弾性部材は、ロック部材7Aが大径部55内で上下方向に移動するときに、大径部55の内周面との間に摺動抵抗を生じさせるために設けられている。ロック部材7Aの内側には、作動部材65の支持アーム653の一部と、保持部材61の一部とが配置されている。
ロック部材7Aは、係止端部611の径方向外側で、爪612に当接可能に構成されている。より詳細には、ロック部材7Aの下端部の内径は、リリース位置にあるときの2つの保持部材61の爪612が、ロック部材7Aの下端部の内周面に概ね接する程度に設定されている。
ロック部材7Aの下部には、駆動軸A1を挟んで対向するように、一対のガイド溝701が設けられている。一対のガイド溝701は、上下方向に長い長穴として形成されている。ガイド溝701には、スピンドル5Aに支持された支持ピン62が摺動可能に挿通されている。このような構成により、ロック部材7Aは、ガイド溝701内で支持ピン62が移動可能な範囲で、スピンドル5Aに対して上下方向に移動することができる。
より詳細には、図2および図3に示すように、先端工具91がクランプされた状態で、ロック部材7Aがスピンドル5Aに対して最上方位置に配置されているときには、ロック部材7Aの下端は、クランプされている先端工具91の上面よりも上方に配置され、保持部材61に当接不能である。よって、ロック部材7Aは、保持部材61の回動を許容する。このことから、以下では、保持部材61の回動を許容するロック部材7Aの位置を、アンロック位置ともいう。
一方、図4および図5に示すように、ロック部材7Aが最下方位置に配置されているときには、ロック部材7Aの下端部は、リリース位置にある(係止端部611が閉じた状態の)保持部材61の爪612の先端の径方向外側に隣接配置され、保持部材61をリリース位置でロックする。このことから、以下では、保持部材61をリリース位置でロック可能なロック部材7Aの位置を、ロック位置ともいう。なお、ロック部材7Aがロック位置に配置されているとき、ロック部材7Aの下端は、凹部571内で工具装着部57の下端より僅かに上側に配置される。
なお、ロック部材7Aがアンロック位置にあるときには、スピンドル5Aに支持された支持ピン62は、ガイド溝701の下端部内に配置され、ロック部材7Aがロック位置にあるときには、支持ピン62は、ガイド溝701の上端部内に配置される。
また、ロック部材7Aの一対のガイド溝701の真上には、駆動軸A1を挟んで対向するように、一対のガイド溝703が設けられている。一対のガイド溝703も、上下方向に長い長穴として形成されている。ガイド溝703には、支持アーム653に支持された作動ピン655の両端部が摺動可能に挿入されている。このような構成により、ロック部材7Aは、ガイド溝703内で作動ピン655が移動可能な範囲で、作動部材65に対して上下方向に移動することができる。
本実施形態では、ロック部材7Aは、作動部材65の上下方向の移動に伴って、あるいは、先端工具91による押圧に伴って、ロック位置とアンロック位置との間で上下方向に移動する。また、上述のように、作動部材65の上下方向の移動に伴って、保持部材61は、固定位置とリリース位置との間で回動する。振動工具1Aでは、作動部材65、保持部材61、およびロック部材7Aの連動によって、解除レバー8の解除操作に伴うクランプの解除および先端工具91の押し下げ、ならびに、いわゆるワンタッチ操作での先端工具91の装着が実現される。以下に、これらの動作を含む振動工具1Aの動作について、詳細に説明する。
まず、先端工具91がクランプされているときの状態について説明する。
図2および図3に示すように、先端工具91のクランプ時には、作動部材65は、付勢バネ68によって付勢され、所定の上方位置(以下、クランプ位置ともいう)で保持されている。このとき、解除レバー8は初期位置に配置され、回動シャフト81の偏心部82のうち、径がより小さい部分(短径部)が、作動部材65(バネ受け部657)の上方に僅かに離間して配置される。ロック部材7Aは、作動部材65の作動ピン655によって、アンロック位置で支持されている。また、作動ピン655は、保持部材61のガイド溝63の上側部分631内に配置されている。よって、保持部材61は、付勢バネ68の付勢力により、夫々の係止端部611が互いから離れる方向に回動付勢され、先端工具91に係合して固定位置で保持されている。なお、上側部分631は、作動ピン655が付勢されている方向(上方向)に対して上述のように傾斜しているため、保持部材61に対する力が増幅される。よって、爪612は、貫通孔912の周囲で先端工具91の下面に当接し、傾斜面913が傾斜面573に当接した状態で、先端工具91を工具装着部57に強く押し付け、スピンドル5Aに対して固定状に保持する。
以下、先端工具91の取り外し時の動作について説明する。
先端工具91の取り外し時には、使用者は、操作部85を解除操作し、解除レバー8を解除方向に回動させる。これに伴い、回動シャフト81の偏心部82のうち、径がより大きい部分(長径部)が上方から作動部材65(バネ受け部657)の上端に当接し、付勢バネ68を圧縮しつつ、スピンドル5Aに対し、作動部材65を、クランプ位置から下方へ移動させる。作動部材65の下方への移動に伴い、作動ピン655は、ガイド溝63の上側部分631内を摺動しつつ、保持部材61を、夫々の係止端部611が互いに近づく方向に(つまり、リリース位置へ向けて)回動させる。ロック部材7Aは、弾性部材(図示略)の摩擦力によってアンロック位置で保持されているため、作動ピン655は、ガイド溝703内を下方へ移動する。
図6および図7に示すように、作動部材65の作動ピン655は、保持部材61を回動させつつ下方に移動し、ガイド溝63の上側部分631と下側部分632との境界(屈曲部)に到達する。これに伴って、2つの保持部材61はリリース位置に配置され、下側部分632は上下方向に延在するように配置される。以下、作動ピン655が上側部分631と下側部分632との境界に配置されるときの作動部材65の位置を、切替位置ともいう。また、作動ピン655は、アンロック位置で保持されたままのロック部材7Aに対しても下方に移動し、ガイド溝703の下端に当接する位置に到達する。なお、上述のように、保持部材61がリリース位置に配置されると、係止端部611は先端工具91の貫通孔912を通過可能となる。よって、先端工具91が工具装着部57に固着していない場合には、この時点で、先端工具91は自重で振動工具1Aから離脱しうる。
使用者が、解除レバー8を解除方向に更に回動させると、作動部材65の作動ピン655は、ガイド溝63の下側部分632内を下方に移動する。よって、保持部材61は回動することなく、リリース位置で保持される。一方、作動ピン655は、ガイド溝703の下端を規定する面に当接しつつ下方へ移動することで、ロック部材7Aをスピンドル5Aに対して押し下げる。これに伴い、ロック部材7Aの下端部は、先端工具91の上面に当接し、先端工具91を押し下げる。
図4および図5に示すように、解除レバー8が上方位置まで回動されると、作動ピン655は、保持部材61のガイド溝63の下側部分632の下端部に到達する。また、支持ピン62がガイド溝701の上端を規定する面に当接し、ロック部材7Aは最下方位置(ロック位置)に到達して、保持部材61をリリース位置でロックする。
なお、先端工具91は、傾斜面913と傾斜面573とが当接し、保持部材61によって下方から工具装着部57に強く押し付けられた状態(図2参照)で揺動駆動されると、工具装着部57に固着してしまう場合がある。このような場合に、ロック部材7Aは、ロック位置へ移動する過程で先端工具91に上方から当接し、先端工具91を下方に押し下げることで、先端工具91の固着状態を解消することができる。なお、本実施形態では、ロック部材7Aは円筒状のスリーブであるため、ロック部材7Aの環状の下端面が、爪612の周囲で先端工具91に面接触し、先端工具91をバランスよく押し下げるため、先端工具91の固着をより確実に解消し、先端工具91を振動工具1Aから確実に離脱させることができる。
以下、先端工具91が振動工具1Aから取り外された状態について説明する。
上述のように、本実施形態では、ロック部材7Aがロック位置に配置されると、ロック部材7Aの下端部の内周面は、保持部材61の爪612に概ね接する位置に配置される。これにより、保持部材61は、リリース位置でロックされる。
この状態で、図8に一点鎖線で示すように、使用者が解除レバー8を上方位置から初期位置へ戻すと、付勢バネ68の付勢力により、作動ピン655が下側部分632内を摺動しつつ、作動部材65は上方へ移動する。この間、ロック部材7Aは、弾性部材(図示略)の摩擦力によってロック位置で保持されている。よって、作動ピン655が、ガイド溝63の上側部分631と下側部分632との境界(屈曲部)に到達すると、保持部材61は、係止端部611が開く方向に回動しようとするが、ロック部材7Aが、爪612の先端に径方向外側から当接し、回動を阻止する(つまり、ロック状態を維持する)。このため、作動部材65はそれ以上上方へ移動不能となり、この位置で保持される。また、作動部材65の上方への移動に伴い、作動ピン655は、ロック部材7Aのガイド溝703内を上方へ移動し、ガイド溝703の上端部に配置される。
以下、先端工具91のクランプ時の動作について説明する。
図8に示すように、使用者はまず、先端工具91を位置合わせして、工具装着部57の下側に配置する。使用者が、先端工具91を上方へ押し上げると、先端工具91の上面(詳細には、貫通孔912の周囲の領域)がロック部材7Aの下端面に当接した状態で、ロック部材7Aも上方へ移動する。爪612が貫通孔912を通過し、先端工具91の下端部が爪612よりも上まで移動すると、保持部材61は固定位置に向けて回動可能となる。
作動部材65は付勢バネ68の付勢力で上方へ移動し、保持部材61は固定位置まで回動する。図2に示すように、先端工具91は、保持部材61によって、傾斜面913が工具装着部57の傾斜面573に当接する位置まで押し上げられ、クランプされる。なお、この過程で、作動ピン655がガイド溝703の上端を規定する面に当接しつつ上方へ移動し、ロック部材7Aをアンロック位置(最上方位置)まで引き上げる。
以上に説明したように、本実施形態の振動工具1Aは、開閉式の先端工具91の2つの保持部材61を備えている。保持部材61は、付勢バネ68によって、作動部材65を介して、係止端部611(爪612)が開いた状態となる固定位置に向けて付勢される。保持部材61は、固定位置において、爪612が先端工具91に係止した状態で、付勢バネ68の付勢力によって、先端工具91を工具装着部57に対して固定状に保持する。また、保持部材61は、係止端部611(爪612)が閉じた状態となるリリース位置において、先端工具91の工具装着部57に対する着脱を許容する。また、振動工具1Aは、ロック位置において、保持部材61の爪612に当接することで、保持部材61をリリース位置でロック可能なロック部材7Aを備えている。これにより、爪612が開いた状態となる固定位置へ向けて付勢されている保持部材61を、リリース位置において、爪612が閉じた状態で安定的に維持することができる。
特に、本実施形態では、ロック部材7Aは、ロック位置において、リリース位置に配置された保持部材61の爪612に対し、爪612の移動経路上に配置される。また、ロック部材7Aは、円筒状に形成されており、ロック位置において、保持部材61を取り巻くように配置される。よって、シンプル、且つ、より確実に爪612に当接し、保持部材61をリリース位置でロック可能な構成を有するロック部材7Aが実現されている。
また、ロック部材7Aは、保持部材61がリリース位置に配置された後、ロック位置に配置されるように構成されている。これにより、ロック部材7Aが保持部材61のリリース位置への移動を妨げるのを防止することができる。
更に、ロック部材7Aは、先端工具91の工具装着部57への装着時に、先端工具91によって押圧されることで、ロック位置からアンロック位置に向けて移動するように構成されている。つまり、先端工具91の装着操作に応じて、ロック部材7Aによる保持部材61のリリース位置でのロックが解除される。その結果、保持部材61は、付勢バネ68の付勢力によって固定位置に移動可能となる。このような構成により、いわゆるワンタッチ操作による先端工具91の装着が実現され、利便性が向上する。
また、本実施形態では、使用者が解除レバー8を解除操作するだけで、上下方向に直線移動する共通の作動部材65(詳細には、共通の作動ピン655)が、保持部材61を回動させ、且つ、ロック部材7Aを上下方向に移動させることができる。よって、部品数の増加を抑制しつつ、シンプルな動作で2つの機能を発揮する合理的な構成が実現されている。
[第2実施形態]
以下、図9〜図13を参照して、第2実施形態に係る振動工具1Bについて説明する。本実施形態の振動工具1Bの構成の大部分は、第1実施形態の振動工具1A(図1〜図3参照)と実質的に同一である(形状が若干異なる場合を含む)。但し、振動工具1Bは、第1実施形態とは異なる構成のスピンドル5Bおよびロック部材7Bを備えている。以下では、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、適宜、その説明および図示を省略または簡略化し、主に、第1実施形態とは異なる構成およびその作用について説明する。
図9および図10に示すように、本実施形態の振動工具1Bにおいても、ハウジング2の前端部21には、スピンドル5Bと、工具保持機構6と、ロック部材7Bとが収容されている。
スピンドル5Bは、中空の段付きの円筒状部材として形成され、駆動軸A1周りに回転可能に支持されている。本実施形態のスピンドル5Bは、上側から順に、最小径を有する小径部51と、小径部51よりも大径の大径部56と、フランジ状の工具装着部57とを含む。保持部材61を回動可能に支持する支持ピン62は、工具装着部57の上側で、大径部56の下端部に支持されている。
本実施形態では、ロック部材7Bは、中空の段付きの円筒状部材として構成されており、上側から順に、小径部71と、小径部よりも大径の大径部76とを含む。小径部71および大径部76は、夫々、スピンドル5Bの小径部51と大径部56内に配置されており、ロック部材7Bは、スピンドル5Bに対し、駆動軸A1に沿って上下方向に摺動可能である。なお、小径部71は、スピンドル5Bの小径部51よりも長く、ロック部材7Bの上端部は、スピンドル5Bの上端から突出可能である。なお、ロック部材7Bの外周部には、摺動抵抗を生じさせるための環状の弾性部材711が装着されている。
本実施形態では、作動部材65は、スピンドル5Bに挿通されたロック部材7Bの内部に、スピンドル5Bに対して上下方向に移動可能に配置されている。より詳細には、作動部材65のシャフト部651は、ロック部材7Bの小径部71に挿通されており、小径部71の内周面に沿って上下方向に摺動可能である。また、支持アーム653および保持部材61の一部は、大径部76内に配置され、大径部76内を上下方向に移動可能である。
このように、本実施形態でも、ロック部材7Bおよび作動部材65は、上下方向に互いに相対移動可能に構成されている。但し、第1実施形態のロック部材7A(図2および図3参照)は、作動部材65の下方への移動に伴って作動ピン655によって押し下げられるのに対し、ロック部材7Bは、作動部材65の下方への移動に伴って、バネ受け部657によって押し下げられるように構成されている。このため、ロック部材7Bには、作動ピン655に対応するガイド溝は設けられていない。
ロック部材7Bは、ロック部材7Aと同様、保持部材61をリリース位置でロックするための部材である。よって、ロック部材7Bの下端部も、リリース位置にある保持部材61の係止端部611の径方向外側に配置された場合に、爪612に当接可能に構成されている。また、ロック部材7Bの下部には、ロック部材7Aと同様、一対のガイド溝701が設けられている。ガイド溝701には、スピンドル5Bに支持された支持ピン62が、摺動可能に挿通されている。よって、本実施形態でも、ロック部材7Bは、保持部材61の回動を許容するアンロック位置と、保持部材61をリリース位置でロック可能なロック位置ともいうとの間で、スピンドル5Bに対して上下方向に移動可能である。
図9および図10に示すように、ロック部材7Bがアンロック位置に配置されているときには、ロック部材7B(小径部71)の上端部は、スピンドル5B(小径部51)の上端から上方へ突出している。また、ロック部材7Bの下端は、クランプされた状態の先端工具91の上面に当接する位置に配置される。一方、図11および図12に示すように、ロック部材7Bがロック位置に配置されているときには、ロック部材7B(小径部71)の上端は、スピンドル5B(小径部51)の上端と概ね同じ位置に配置される。また、ロック部材7Bの下端は、凹部571内で工具装着部57の下端より僅かに上側に配置される。
本実施形態の振動工具1Bでも、作動部材65、保持部材61、およびロック部材7Bの連動によって、解除レバー8の解除操作に伴うクランプの解除および先端工具91の押し下げ、ならびに、いわゆるワンタッチ操作での先端工具91の装着が実現される。以下に、これらの動作を含む振動工具1Bの動作について説明する。なお、振動工具1Aと実質的に同じ動作については、説明を省略または簡略化する。
まず、先端工具91がクランプされているときの状態について説明する。
図9および図10に示すように、作動部材65は、付勢バネ68によって上方に付勢され、クランプ位置で保持されている。このとき、解除レバー8は初期位置に配置され、回動シャフト81の偏心部82は、作動部材65の上端よりも僅かに上方に配置されている。ロック部材7Bは、クランプされた先端工具91の上面に下端が接する状態で、弾性部材711の摩擦力によって、アンロック位置で保持されている。なお、クランプ位置にある作動部材65の上端部は、アンロック位置にあるロック部材7Bの上端よりも上方に突出している。また、作動ピン655は、保持部材61のガイド溝63の上側部分631内に配置されている。保持部材61は、付勢バネ68の付勢力により、固定位置で保持され、工具装着部57と共に先端工具91をクランプしている。
以下、先端工具91の取り外し時の動作について説明する。
先端工具91の取り外し時には、使用者は、操作部85を解除操作し、解除レバー8を解除方向に回動させる。これに伴い、回動シャフト81の偏心部82が作動部材65(バネ受け部657)の上端に当接し、付勢バネ68を圧縮しつつ、スピンドル5Bに対し、作動部材65を下方へ移動させる。作動部材65の下方への移動に伴い、作動ピン655は、ガイド溝63の上側部分631内を摺動しつつ、保持部材61をリリース位置へ向けて回動させる。作動部材65のバネ受け部657の下面がロック部材7Bの上端面から離間している間は、ロック部材7Bは、弾性部材711の摩擦力によってアンロック位置で保持される。
図13に示すように、作動部材65の作動ピン655が、保持部材61を回動させつつ下方に移動し、作動部材65は切替位置に到達する。これに伴って、2つの保持部材61はリリース位置に配置され、下側部分632は上下方向に延在するように配置される。また、作動部材65のバネ受け部657の下面が、ロック部材7Bの上端面に上方から当接する。
使用者が、解除レバー8を解除方向に更に回動させると、作動部材65の作動ピン655は、ガイド溝63の下側部分632内を下方に移動する。よって、保持部材61は回動することなく、リリース位置で保持される。一方、作動部材65は、バネ受け部657の下面がロック部材7Bの上端面に当接しつつ下方へ移動することで、ロック部材7Bをスピンドル5Bに対して押し下げる。ロック部材7Bは、その下端が先端工具91の上面に当接した状態で下方へ移動することで、先端工具91を下方に押し下げ、先端工具91の固着状態を解消することができる。
図11および図12に示すように、解除レバー8が上方位置まで回動されると、作動ピン655は、保持部材61のガイド溝63の下側部分632の下端部に到達する。また、支持ピン62がガイド溝701の上端を規定する面に当接し、ロック部材7Bは最下方位置(ロック位置)に到達して、保持部材61をリリース位置でロックする。
先端工具91が振動工具1Bから取り外された状態は、第1実施形態で説明した状態と同様である。具体的には、使用者が解除レバー8を初期位置へ戻すと、作動部材65は、付勢バネ68の付勢力により、切替位置まで上方へ移動する。この間、ロック部材7Bは、弾性部材711の摩擦力によってロック位置で保持されている。よって、作動部材65が切替位置に到達し、保持部材61が固定位置へ向けて回動しようとしても、ロック部材7Bがこれを妨げる。このため、作動部材65は、切替位置で保持される。
以下、先端工具91のクランプ時の動作について説明する。
図11に示すように、使用者が、先端工具91を位置合わせした状態で上方へ押し上げると、先端工具91の上面がロック部材7Bの下端面に当接した状態で、ロック部材7Bも上方へ移動する。先端工具91の下端部が爪612よりも上まで移動すると、保持部材61は固定位置に向けて回動可能となる。
作動部材65は付勢バネ68の付勢力で上方へ移動し、保持部材61は固定位置まで回動する。図9に示すように、先端工具91は、保持部材61によって、傾斜面913が工具装着部57の傾斜面573に当接する位置まで押し上げられ、クランプされる。ロック部材7Bは、アンロック位置に配置される。
以上に説明したように、本実施形態の振動工具1Bも、第1実施形態の振動工具1Aと同様、ロック位置において、保持部材61の爪612に当接することで、保持部材61をリリース位置でロック可能なロック部材7Bを備えている。これにより、爪612が開いた状態となる固定位置へ向けて付勢されている保持部材61を、リリース位置において、爪612が閉じた状態で安定的に維持することができる。
また、本実施形態では、ロック部材7Bは、解除レバー8が使用者によって解除操作されるのに伴って、ロック部材7Bの上端面に当接する作動部材65のバネ受け部657によって、ロック位置へ押し下げられる。このように、本実施形態では、解除レバー8からの力が、ロック部材7Bの上端面に作用する構成が採用されている。よって、作動部材65とロック部材7Bとが作動ピン655によって連結される場合に比べ、構成を簡素化することができる。
上記実施形態の各構成要素と請求項の各構成要素の対応関係を以下に示す。但し、実施形態の各構成要素は単なる一例であって、本発明の各構成要素を限定するものではない。振動工具1A、1Bの各々は、「振動工具」の一例である。先端工具91は、「先端工具」の一例である。スピンドル5A、5Bの各々は、「スピンドル」の一例である。工具装着部57は、「工具装着部」の一例である。駆動軸A1は、「駆動軸」の一例である。保持部材61、爪612は、夫々、「保持部材」、「爪」の一例である。保持部材61の固定位置、リリース位置は、夫々、「第1位置」、「第2位置」の一例である。作動部材65および付勢バネ68は、全体として、「移動機構」の一例である。ロック部材7A、7Bの各々は、「ロック部材」の一例である。ロック部材7A、7Bのロック位置、アンロック位置は、夫々、「ロック位置」、「アンロック位置」の一例である。付勢バネ68は、「付勢部材」の一例である。作動部材65、作動ピン655は、夫々、「作動部材」、「作動部」の一例である。解除レバー8は、「操作部材」の一例である。
上記実施形態は単なる例示であり、本発明に係る作業工具は、例示された振動工具1A、1Bの構成に限定されるものではない。例えば、下記に例示される変更を加えることができる。なお、これらの変更は、これらのうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、実施形態に示す振動工具1A、1Bの各々、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
先端工具91を工具装着部57に対して固定状に保持するための保持部材は、保持部材61に限られず、その形状、数、配置等は、適宜変更されうる。例えば、先端工具91の保持部材の数は、3以上であってもよい。また、上記実施形態では、2つの保持部材61が、共通の回動軸A3周りに回動可能に支持される例が挙げられている。しかしながら、例えば、駆動軸A1に対して径方向に直線状に移動可能な保持部材が採用されてもよい。例えば、2つの保持部材が、夫々の爪が互いから離れる方向に突出するように配置される。そして、2つの保持部材が、互いから離れ、径方向においてより外側に移動することで、固定位置に配置され、互いに近接し、径方向においてより内側に移動することで、リリース位置に配置されればよい。
先端工具91の保持部材を固定位置とリリース位置との間で移動させるための機構は、作動部材65および付勢バネ68に限られず、作動部材65の形状や保持部材61との連結態様、付勢バネ68の種類、配置等は、適宜変更されうる。例えば、回動式の作動部材によって、保持部材61が回動されてもよい。保持部材61は、作動部材65を介して付勢バネ68に付勢されるのではなく、捩りバネによって、固定位置へ向けて回動付勢されてもよい。付勢バネ68は、スピンドル5A、5Bの内部に配置されていてもよい。
先端工具91の保持部材をリリース位置でロックするためのロック部材7A、7Bの形状、数、配置、保持態様についても、適宜変更が可能である。例えば、ロック位置において、2つの保持部材61の爪612の夫々の固定位置への移動経路上に配置され、爪612に当接可能な2つのロック部材が採用されてもよい。この場合、2つのロック部材は、ロック位置とアンロック位置との間で径方向に移動可能であってもよいし、駆動軸A1周りに回動可能であってもよい。なお、先端工具91の保持部材の数とロック部材の数とは、必ずしも一致する必要はない。
また、上述のロック部材7A、7Bは、ロック位置において、爪612に概ね当接し、保持部材61を、リリース位置から実質的に移動不能に保持するように構成されている。しかしながら、ロック部材7A、7Bは、保持部材61のリリース位置からの若干の移動を許容しつつ、実質的にリリース位置に保持できればよい。
また、第1実施形態では、保持部材61の回動と、ロック部材7Aの移動とが、共通の作動ピン655によって実現されている。しかしながら、例えば、作動部材65には、保持部材61を回動させるための作動ピン655とは別個に、ロック部材7Aを押し下げるための構成(例えば、突起)が設けられていてもよい。また、上記実施形態では、ロック部材7A、7Bは、保持部材61がリリース位置に配置された後でロック位置に配置される。しかしながら、ロック部材7A、7Bは、保持部材61がリリース位置に配置されるのと実質的に同時にロック位置に配置されてもよい。
第2実施形態では、解除レバー8の偏心部82からの力は、作動部材65のバネ受け部657を介してロック部材7Bに作用する。しかしながら、作動部材65およびロック部材7Bは、解除レバー8の偏心部82が、作動部材65およびロック部材7Bの上端面の夫々に直接当接するように構成されてもよい。また、解除レバー8は、作動部材65に当接可能な第1の偏心部(カム部)と、第1の偏心部が作動部材65を押し下げた後、ロック部材7Bに当接してロック部材7Bを押し下げ可能な第2の偏心部(カム部材)とを有してもよい。また、解除レバー8からの力を受けるロック部材7Bの上端部は、円筒状である必要はない。例えば、ロック部材7Bは、アンロック位置にあるときにスピンドル5Bの上端から突出する少なくとも1つの突起を有してもよい。そして、各突起の上端面がバネ受け部657を介して解除レバー8からの力を受けてもよい。
解除レバー8は、左右方向ではなく、前後方向に延在する回動軸周りに回動可能であってもよいし、駆動軸A1周りに回動可能であってもよい。あるいは、回動式ではなく、上下方向に直線状に移動可能に配置され、使用者による外部操作に応じて下方に移動することで、作動部材65(およびロック部材7B)を移動可能な操作部材が採用されてもよい。
また、ハウジング2、モータ3、駆動機構4、スピンドル5A、5Bの構成(形状、配置、支持態様等)は、上述の変更に応じて、または変更にかかわらず、適宜変更されうる。例えば、ハウジング2は、モータ3、駆動機構4、スピンドル5A、5Bを収容するインナハウジングと、インナハウジングに対して弾性連結されたアウタハウジングとを含むいわゆる防振ハウジングであってもよい。モータ3は、ブラシレスモータであってもよい。モータ3は、モータシャフト31の回転軸が駆動軸A1と平行となるように、前端部21内に収容されていてもよい。また、例えば、振動工具1A、1Bは、バッテリ93ではなく、外部の商用電源から供給される電力で動作するように構成されてもよい。
更に、本発明および上記実施形態とその変形例の趣旨に鑑み、以下の態様が構築される。以下の態様は、独立して、あるいは、実施形態に示す振動工具1A、1B、上記変形例、または各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
[態様1]
前記複数の保持部材は、共通の回動軸周りに反対方向に回動可能に支持された2つの保持部材を含む。
[態様2]
前記作動部材の少なくとも一部は、前記スピンドルと同軸状に、前記スピンドルの内部に配置されている。
[態様3]
前記作動部材の少なくとも一部は、前記ロック部材の内部に配置されている。
[態様4]
前記付勢部材は、前記作動部材を介して前記複数の保持部材を付勢するように構成されている。
[態様5]
態様4において、
振動工具は、使用者による外部操作が可能な操作部材を更に備え、
前記作動部材は、前記複数の保持部材が前記第1位置にあるときには、前記付勢部材の上方への付勢力によって所定位置に保持され、前記使用者による前記操作部材に対する所定の解除操作に伴って、前記付勢力に抗して前記所定位置から下方へ移動するように構成されている。
[態様6]
前記複数の保持部材は、共通の回動軸周りに反対方向に回動可能に支持された2つの保持部材を含み、
前記2つの保持部材の各々は、前記回動軸に対して前記爪と反対側に形成された溝を有し、
前記作動部材は、前記2つの保持部材の前記溝内に配置された作動部を備え、
前記作動部は、前記作動部材の前記上下方向の移動に伴って、前記溝内を摺動し、前記2つの保持部材を回動させるように構成されている。
ガイド溝63は、本態様の「溝」の一例である。
[態様7]
態様6において、
前記溝は、前記2つの保持部材が前記第2位置に配置されているときに、前記上下方向に直線状に延びる第1部分と、前記第1部分の上端から、前記第1部分に対して斜め上方に直線状に延びる第2部分とを含み、
前記作動部は、前記第2部分内を摺動するのに伴って、前記2つの保持部材を回動させ、
前記作動部は、前記第1部分内を下方へ移動するのに伴って、前記ロック部材を前記アンロック位置から前記ロック位置へ下方に移動させるように構成されている。
ガイド溝63の下側部分632、上側部分631は、夫々、本態様の「第1部分」、「第2部分」の一例である。
[態様8]
前記作動部材は、前記ロック部材と同軸状に、前記ロック部材に挿通されており、
前記付勢部材は、前記作動部材を介して前記複数の保持部材を付勢しており、
前記作動部材は、前記複数の保持部材が前記第1位置にあるときには、前記付勢部材の上方への付勢力によって所定位置に保持され、
前記所定位置に保持されているときの前記作動部材の上端は、前記ロック部材の上端よりも上方に配置され、
前記操作部材は、前記解除操作に伴って、前記付勢力に抗して前記作動部材を前記所定位置から押し下げ、更に、前記作動部材の前記上端が前記ロック部材の前記上端と同じ位置に到達すると、前記作動部材および前記ロック部材を押し下げるように構成されている。
[態様9]
前記複数の保持部材は、前記先端工具の押圧に応じて前記ロック部材が前記ロック位置から移動するのに伴い、前記付勢力によって、前記第1位置に向けて移動するように構成されている。
1A、1B:振動工具、2:ハウジング、21:前端部、22:後端部、23:把持部、26:スイッチ、261:操作部、27:バッテリ装着部、3:モータ、31:モータシャフト、4:駆動機構、41:偏心シャフト、43:揺動アーム、45:駆動ベアリング、5A、5B:スピンドル、51:小径部、53:中径部、55:大径部、56:大径部、57:工具装着部、571:凹部、573:傾斜面、501:ベアリング、502:ベアリング、6:工具保持機構、61:保持部材、611:係止端部、612:爪、62:支持ピン、63:ガイド溝、631:上側部分、632:下側部分、65:作動部材、651:シャフト部、653:支持アーム、655:作動ピン、657:バネ受け部、68:付勢バネ、7A、7B:ロック部材、701:ガイド溝、703:ガイド溝、71:小径部、711:弾性部材、76:大径部、8:解除レバー、81:回動シャフト、82:偏心部、85:操作部、91:先端工具、911:凸部、912:貫通孔、913:傾斜面、93:バッテリ

Claims (12)

  1. 先端工具を揺動駆動することで、被加工材に対して加工作業を行う振動工具であって、
    前記振動工具の上下方向を規定する駆動軸周りに所定の角度範囲内で往復回動するように構成され、前記先端工具を着脱可能な工具装着部を下端部に有するスピンドルと、
    各々が爪を有する複数の保持部材であって、夫々の前記爪が互いからより離れる第1位置と、夫々の前記爪が互いにより近接する第2位置との間で移動可能に構成された複数の保持部材と、
    前記複数の保持部材を、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させるように構成された移動機構と、
    前記複数の保持部材を前記第2位置でロックするロック位置と、前記複数の保持部材の前記第1位置への移動を許容するアンロック位置との間で移動可能に構成されたロック部材とを備え、
    前記移動機構は、前記複数の保持部材を前記第1位置に向けて付勢するように構成された付勢部材を含み、
    前記複数の保持部材は、前記第1位置において、前記爪が前記先端工具に係止した状態で、前記付勢部材の付勢力によって、前記先端工具を前記工具装着部に対して固定状に保持し、且つ、前記第2位置において、前記先端工具の前記工具装着部に対する着脱を許容するように構成され、
    前記ロック部材は、前記ロック位置において、前記複数の保持部材の前記爪に当接することで、前記複数の保持部材を前記第2位置でロックするように構成されていることを特徴とする振動工具。
  2. 請求項1に記載の振動工具であって、
    前記ロック部材は、前記ロック位置において、前記第2位置に配置された前記複数の保持部材の前記爪に対し、前記複数の保持部材が前記第1位置へ向かうときの前記爪の移動経路上に配置されることを特徴とする振動工具。
  3. 請求項2に記載の振動工具であって、
    前記ロック部材は、円筒状に形成されており、前記ロック位置において、前記第2位置に配置された前記複数の保持部材を取り巻くように配置されることを特徴とする振動工具。
  4. 請求項1〜3の何れか1つに記載の振動工具であって、
    前記ロック部材は、前記ロック位置と前記アンロック位置との間で前記上下方向に移動可能に構成されていることを特徴とする振動工具。
  5. 請求項4に記載の振動工具であって、
    前記ロック部材は、前記ロック位置へ向けて下方に移動する過程で、前記先端工具を押し下げるように構成されていることを特徴とする振動工具。
  6. 請求項4または5に記載の振動工具であって、
    前記移動機構は、前記上下方向に移動可能に支持され、前記上下方向の移動に伴って、前記複数の保持部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させるように構成された作動部材を更に備えたことを特徴とする振動工具。
  7. 請求項6に記載の振動工具であって、
    前記作動部材は、前記上下方向の移動に伴って、前記ロック部材を前記上下方向に移動させるように構成されていることを特徴とする振動工具。
  8. 請求項7に記載の振動工具であって、
    前記作動部材は、前記複数の保持部材および前記ロック部材に相対移動可能に連結された作動部を備え、
    前記作動部は、前記作動部材の前記上下方向の移動に伴って、前記複数の保持部材を移動させ、且つ、前記ロック部材を移動させるように構成されていることを特徴とする振動工具。
  9. 請求項4〜8の何れか1つに記載の振動工具であって、
    前記複数の保持部材を前記第2位置に移動させるために、使用者による外部操作が可能に構成された操作部材を更に備え、
    前記アンロック位置にあるときの前記ロック部材の上端面は、前記スピンドルの上端よりも上方に配置され、
    前記ロック部材は、前記使用者による前記操作部材の前記外部操作に伴って、前記操作部材からの力を前記上端面で受け、前記ロック位置へ向けて下方に移動するように構成されていることを特徴とする振動工具。
  10. 請求項9に記載の振動工具であって、
    前記ロック部材は、前記スピンドルと同軸状に前記スピンドルに挿通された円筒状部材であることを特徴とする振動工具。
  11. 請求項1〜10の何れか1つに記載の振動工具であって、
    前記ロック部材は、前記複数の保持部材が前記第2位置に配置されるのと同時、または、前記複数の保持部材が前記第2位置に配置された後、前記ロック位置に配置されるように構成されていることを特徴とする振動工具。
  12. 請求項1〜11の何れか1つに記載の振動工具であって、
    前記ロック部材は、前記先端工具の前記工具装着部への装着時に、前記先端工具によって押圧されることで、前記ロック位置から前記アンロック位置に向けて移動するように構成されていることを特徴とする振動工具。
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