JP2021126330A - 食器洗浄補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄した食器の積み重ねる作業をスムーズに機械的に行うことができ、食器洗浄業務に付随する食器の積み重ね作業の省力化を図ることができる食器洗浄補助装置を提供すること。
【解決手段】食器洗浄補助装置1は、食器洗浄機1000に並べて配置されて、洗浄された食器Mを排出するための補助装置であり、食器洗浄補助装置1は、食器洗浄機1000で洗浄された食器Mを搬送方向Xに沿って搬送する搬送部としてのベルトコンベア3C、3Dと、ベルトコンベア3C、3Dにより搬送されてくる同じ種類の食器Mをベルトコンベア3C、3Dから受けながら排出する食器格納部4を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、食器洗浄機に並べて配置されて、洗浄された食器を順次積み重ねる食器洗浄補助装置に関する。
食器洗浄機は、例えば食堂や、病院等の医療施設や介護施設等において用いられている。通常、この種の食器洗浄機による食器洗浄業務には、少なくとも2名の作業者が必要である。現状では、人による食器洗浄業務は、次のような作業手順で行われる。まず、下膳作業では、喫食後の食器が下膳車に載せて洗浄室に戻ってくると、作業者が残飯を処分し、食器を水に漬け置きする。漬け置きは、原則として食器の種類毎に分けて行う。
次に、食器洗浄機の入り口側の作業では、作業者が漬け置きした食器を下洗いした後、食器洗浄機のコンベア上に食器を順次置いていく。さらに、食器洗浄機の出口側の作業では、別の作業者が、食器洗浄機から出てきた食器を、1つずつ食器カゴに重ねて収めていくか、または複数の食器を重ねてから食器カゴに収めていく。食器が食器カゴにおいて満載になったら、作業者は食器カゴを食器乾燥庫に移動する。
特許文献1には、食器整理装置が提案されている。この食器整理装置では、食器洗浄機が洗浄した食器をホルダの底部に投入して、食器をホルダ内で順次積み上げながら、積み上げた食器をホルダ内で押出爪によりさらに押し上げる。
特開2019−112225号公報
上述したように人による食器洗浄および食器の積み重ね業務では、食器洗浄機の入口側に食器洗浄作業者が1人と、出口側に食器の積み重ね作業者が1人の少なくとも2人の作業者が必要である。しかし、労働人口の減少により労働力の確保が難しく、食器洗浄および食器の積み重ね業務における省力化が不可欠である。また、特許文献1に記載の食器整理装置では、食器をホルダ内の底部に投入した後、ホルダ内ではホルダ内の底部を空けるために、底部から一旦食器を押し上げないと、次の食器をホルダ内の底部に投入できない。このため、食器をホルダ内に次々とスムーズに投入することが難しい。しかも、押し上げた状態で積み重ねた食器は、押上爪によりさらに押し上げておく必要あることから、食器のスムーズな積み重ね作業を行うことが難しい。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、洗浄した食器の積み重ねる作業を機械的にスムーズに行うことができ、食器洗浄業務に付随する食器の積み重ね作業の省力化を図ることができる食器洗浄補助装置を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、食器洗浄機に並べて配置されて、洗浄された食器を排出するための食器洗浄補助装置であって、前記食器洗浄機で洗浄された前記食器を搬送方向に沿って搬送する搬送部と、前記搬送部により前記搬送方向に沿って搬送されてきた同じ種類の前記食器を前記搬送部から受けながら排出する食器格納部と、を備えることを特徴とする食器洗浄補助装置により、達成される。
前記構成によれば、食器格納部は、搬送部により搬送方向に沿って搬送されてきた同じ種類の食器を搬送部から受けながら排出する。これにより、洗浄した食器の排出作業を機械的にスムーズに行うことができ、食器洗浄業務に付随する食器の排出作業には人手を必要としないので、食器洗浄業務に付随する食器の排出作業における省力化を図ることができる。
本発明は、好ましくは、前記食器格納部は、前記食器を前記搬送部から受けながら保持するエレベータユニットと、前記エレベータユニットに保持された複数の前記食器を、前記エレベータユニットから排出する排出ユニットと、を有することを特徴とする。
前記構成によれば、排出ユニットは、エレベータユニットに保持された複数の食器を、エレベータユニットから排出するので、エレベータユニットは、新たな食器を搬送部から受けながら保持することができる。このため、大量の食器の排出作業が次々に機械的にスムーズに行うことができる。
本発明は、好ましくは、前記エレベータユニットは、前記食器を順番に積み重ねて保持し、前記排出ユニットは、前記エレベータユニットに積み重ねられた複数の前記食器を、積み重ねた状態のまま前記エレベータユニットから移載する移載ユニットであることを特徴とする。
前記構成によれば、移載ユニットは、エレベータユニットに積み重ねられた複数の食器を、積み重ねた状態のままエレベータユニットから移載するので、エレベータユニットは、新たな食器を搬送部から受けながら順番に積み重ねることができる。このため、大量の食器の積み重ね作業が次々に機械的にスムーズに行うことができる。
本発明は、好ましくは、前記エレベータユニットは、複数の前記食器を積み重ねて載せる食器サポートテーブルと、前記食器サポートテーブルに積み重ねられた複数の前記食器の縁部に突き当てることで複数の前記食器の位置合わせを行う食器位置合わせ部材と、を有することを特徴とする。
前記構成によれば、食器サポートテーブルに複数の食器を積み重ねる際に各食器の縁部は、食器位置合わせ部材に突き当てることができるので、各食器の積み重ね状態における位置合わせを自動的に行うことができ、複数の食器の積み重ね状態を良好に維持できる。
本発明は、好ましくは、前記食器サポートテーブルと前記食器位置合わせ部材は、前記食器が搬送される前記搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする。
前記構成によれば、食器サポートテーブルと前記食器位置合わせ部材が傾斜していることを利用して、食器位置合わせ部材により確実に突き当てることができるので、各食器の積み重ね状態における位置合わせを自動的に行うことができ、複数の食器の積み重ね状態をさらに良好に維持できる。
本発明は、好ましくは、前記排出ユニットは、前記食器サポートテーブルに積み重ねられた複数の前記食器側に進出して前記食器サポートテーブルから複数の前記食器を持ち上げた状態で、複数の前記食器を前記エレベータユニットから移載させる移載アームを有することを特徴とする。
前記構成によれば、移載アームは、食器サポートテーブルから複数の食器を持ち上げた状態で、複数の食器をエレベータユニットから簡単にしかも一度に移載することができる。
本発明は、好ましくは、前記排出ユニットは、前記食器が搬送される前記搬送方向に対して、前記食器サポートテーブルと前記食器位置合わせ部材が傾斜しているのと同じ方向に傾斜していることを特徴とする。
前記構成によれば、移載アームは、食器サポートテーブルと前記食器位置合わせ部材が傾斜しているのと同じ方向に傾斜していることを利用して、移載アームにおいても、複数の食器の積み重ね状態をさらに良好に維持できる。
本発明は、好ましくは、前記食器サポートテーブルは、前記搬送部による搬送されてくる前記食器のサイズに合わせて前記食器を受けるための面積を変更可能であることを特徴とする。
前記構成によれば、食器サポートテーブルの面積は、食器のサイズに合わせて変更できるので、食器のサイズに合わせて食器を安定して積み重ねることができる。
本発明は、好ましくは、前記食器洗浄機が前記食器を搬送するコンベアの高さ位置に比べて、前記搬送部の高さ位置は低く設定されており、前記コンベアから前記搬送部へ洗浄した前記食器の受け渡しをする受け渡し部を有することを特徴とする。
前記構成によれば、食器洗浄機で洗浄された軽い食器であっても重い食器であっても、食器は、食器洗浄機のコンベアから搬送部側に受け渡し部を利用して確実に受け渡しをすることができる。
本発明は、好ましくは、前記搬送方向に対して交差する方向に移動して位置決めされる可動壁を有し、前記搬送部により前記食器を搬送する際に、前記搬送部上の前記食器の位置を前記可動壁により得られる規制範囲内に規制する可動壁ユニットを有することを特徴とする。
前記構成によれば、可動壁ユニットは、搬送部上の食器を規制範囲内に規制しながら搬送できるので、各食器の方向性を定めながら、各食器を搬送部上で整列させながら搬送することができる。
本発明は、好ましくは、前記食器洗浄機から前記搬送部により搬送されてくる前記食器の種類を、前記食器が前記搬送部により搬送される時に前記食器の高さにより判別する入口ゲートユニットと、前記食器洗浄機から前記搬送部により搬送されてくる前記食器の種類を、前記食器が前記搬送部により搬送される時に前記食器の直径により判別する食器判別センサユニットと、を有することを特徴とする。
前記構成によれば、搬送部により搬送されてくる各食器の種類を、食器の搬送途中において、食器の高さと食器の直径により判別することができ、積み重ねようとする予め定めた正式の食器の種類であるか予め定めた正式の食器以外の食器の種類であるかを、搬送中に判別できる。
本発明は、好ましくは、前記食器格納部の前段に設けられ、前記入口ゲートユニットからの通知により前記搬送部により搬送されてくる前記食器の種類が予め定めた正式の食器の種類でない場合と、前記食器判別センサユニットからの通知により前記搬送部により搬送されてくる前記食器の種類が前記予め定めた正式の食器の種類でない場合には、前記食器を前記搬送部から排除する食器排除ユニットを有することを特徴とする。
前記構成によれば、食器排除ユニットは、搬送部により搬送されてくる食器の種類が予め定めた正式の食器の種類でない場合には、その異なる種類の食器は搬送路から排除でき、予め定めた正式の食器の種類でない異なる種類の食器が誤って食器格納部に格納されてしまうのを防ぐことができる。
本発明によれば、洗浄した食器の積み重ねる作業を機械的にスムーズに行うことができ、食器洗浄業務に付随する食器の積み重ね作業の省力化を図ることができる食器洗浄補助装置を提供することができる。
本発明の食器洗浄補助装置の好ましい実施形態が食器洗浄機に並べて配置された様子を示す斜視図である。 図1に示す食器洗浄補助装置の構造例を示す斜視図である。 図1と図2に示す食器洗浄補助装置と食器洗浄機の構造例を模式的に示す平面図である。 食器洗浄機と、食器洗浄補助装置の振り分け部と、受け渡し部を示す平面図である。 図5(A)は、図4において矢印C方向から見た受け渡し部の付近を示す正面図であり、図5(B)は、図4に示す受け渡し部を拡大して示す一部を省略した平面図である。 食器洗浄補助装置を示す正面図である。 図6に示す食器洗浄補助装置を示す平面図である。 可動壁ユニットを拡大して示す図である。 入口ゲートユニットの構造例を示す図である。 食器判別センサユニットの構造例を示す図である。 楕円あるいは長方形の食器Mを整列させる例を示す図である。 2列振り分けユニットの構造例を示す図である。 食器排除ユニットの構造例を示す図である。 目的とする予め定めた正式な食器Mは通過させて、食器MRをベルトコンベアの側方へ強制的に排除する例を示す図である。 図2に示すエレベータユニットを矢印K方向から見た後面図である。 図15に示すエレベータユニットを矢印H方向から見た平面図である。 各エレベータを示す斜視図である。 各エレベータを示す正面図である。 各エレベータの動作を示す側面図である。 スライダが台座の上を直線移動する様子を示す図である。 食器サポートテーブルとその周辺部分を示す図である。 食器サポートテーブルの構造例を示す図である。 移載ユニットを示す平面図である。 図23におけるQ方向から見た移載ユニットの正面図である。 図23におけるW方向から見た移載ユニットの側面図である。 制御部が判断をする食器Mの種別の判定例を示すフロー図である。 エレベータユニットによる食器Mの積み重ね動作を示す図である。 エレベータユニットによる食器Mの積み重ね動作から移載ユニットにより積み重ねた食器Mの移載動作へ移る例を示す図である。 移載ユニットによる積み重ねた食器Mの移載動作例を示す図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(食器洗浄補助装置1と食器洗浄機1000)
図1は、本発明の食器洗浄補助装置の好ましい実施形態が食器洗浄機に並べて配置された様子を示す斜視図である。図2は、図1に示す食器洗浄補助装置の構造例を示す斜視図である。図3は、図1と図2に示す食器洗浄補助装置と食器洗浄機の構造例を模式的に示す平面図である。
図1から図3に示す食器洗浄機1000は、食器Mを洗浄して、しかも好ましくは乾燥させる機能を有し、入口部1001と、出口部1002を有する。食器Mは、作業者により、下膳作業により残飯を処分して食器を水に漬け置きされており、作業者は漬け置きした食器Mは下洗いをする。ここで、本願明細書において「食器」とは、皿だけに限定されるわけではなく、コップや配膳用トレイなど食事の際に用いられるすべての容器や道具や器具等を含むものとする。
図3に示すように、食器Mは、順次入口部1001から、食器洗浄機1000のコンベア1003上に置かれる。このコンベア1003は、食器Mを搬送方向Xに搬送することで、食器Mは、洗浄水による洗浄処理と、好ましくは例えば熱風による乾燥処理が行われて、出口部1002に達する。なお、食器洗浄機1000は、食器Mを洗浄するだけの機能を有するものであっても良い。
(食器洗浄補助装置1)
図1から図3に示すように、食器洗浄補助装置1は、この食器洗浄機1000の出口部1002に並べて配置されている。食器洗浄補助装置1は、食器洗浄機1000のコンベア1003の搬送方向Xと、食器洗浄補助装置1のベルトコンベア3C、3Dの搬送方向Xが一致するように、食器洗浄機1000に対して横付けされている。なお、搬送方向Xは、食器Mが搬送される方向であるが、Y方向は、食器洗浄機1000と食器洗浄補助装置1の幅方向であり、Z方向は、食器洗浄機1000と食器洗浄補助装置1の上下方向である。搬送方向XとY方向とZ方向は、互いに直交している。
食器洗浄補助装置1は、上述した食器洗浄機1000により洗浄処理と好ましくは乾燥処理を行った食器Mについて、食器Mの種類を判別する。すなわち、食器洗浄補助装置1は、食器Mについて、目的とする予め定めた正式な食器Mと、この正式な食器M以外の食器と、を判別できる。そして、食器洗浄補助装置1は、食器Mをベルトコンベア3C、3D上で、例えば2列に振り分けて搬送方向Xに沿って搬送して、予め定めた正式な食器M以外の食器は排除して、同種類の食器Mを順次上から積み重ねて、その後排出する機能を有する。ここで、本願明細書において「排出」とは、積み重ねられた正式な食器Mを移載する動作だけではなく、籠などの収容体に無作為に積まれて載置された正式な食器Mを移動させる動作を含むものとする。また、搬送方向Xに沿って搬送される食器の列は、2列に限定されるわけではなく、1列であってもよく、3列以上であってもよい。図2と図3に示すように、食器洗浄補助装置1は、概略的には、受け渡し部2と、振り分け部3と、食器格納部4を有する。
(受け渡し部2)
まず、図3に示す受け渡し部2について、図4と図5を参照して説明する。図4は、食器洗浄機1000と、食器洗浄補助装置1の受け渡し部2と振り分け部3を示す平面図である。図5(A)は、図4において矢印C方向から見た受け渡し部2の付近を示す正面図であり、図5(B)は、図4に示す受け渡し部2を拡大して示す一部を省略した平面図である。受け渡し部2は、食器洗浄機1000と、食器洗浄補助装置1の振り分け部3との間に配置されている。受け渡し部2は、食器洗浄機1000においてコンベア1003により搬送方向Xに沿って搬送されてくる食器Mを、振り分け部3のベルトコンベア3Cへ、スムーズに受け渡す。
図5(B)に示す受け渡し部2は、例えばプラスチック板や金属板により作られており、等間隔に形成された複数の半円形状の凹部2Pを有する。これらの凹部2Pは、それぞれコンベア1003の回転部分1004を入れ込むようになっている。受け渡し部2は、例えば振り分け部3側に固定されている。なお、受け渡し部2は、食器洗浄補助装置1に固定されていてもよく、食器洗浄機1000に固定されていてもよい。好ましくは、ベルトコンベア3C、3Dの床面からの高さ位置は、食器洗浄機1000のコンベア1003の床面からの高さ位置に比べて、やや低く設定されている。このため、受け渡し部2は、コンベア1003からベルトコンベア3C、3D側へ下がっているスロープになっている。受け渡し部2は、コンベア1003の高さ位置とベルトコンベア3Cの高さ位置が異なっていても、その高さの差を補い、コンベア1003の回転速度とベルトコンベア3Cの回転速度が異なっていてもその回転速度差を吸収することができる。これにより、受け渡し部2は、食器Mを、コンベア1003からベルトコンベア3C側へ、スムーズにしかも確実に受け渡しできる。食器洗浄機1000で洗浄された軽い食器であっても重い食器であっても、あるいは食器の高さや直径などのサイズの大小にかかわらず、食器は、食器洗浄機1000のコンベア1003から搬送部であるベルトコンベア3C側に受け渡し部2を利用して確実に受け渡しをすることができる。
(振り分け部3)
次に、図2と図3に示す食器洗浄補助装置1の振り分け部3の構成例を、詳しく説明する。図6は、食器洗浄補助装置1を示す正面図である。図7は、図6に示す食器洗浄補助装置1を示す平面図である。図6と図7に示すように、食器洗浄補助装置1の振り分け部3は、2つのベルトコンベア3C、3Dと、可動壁ユニット10と、入口ゲートユニット11と、食器判別センサユニット12と、2列振り分けユニット13と、目的とする予め定めた正式な食器M以外の食器を排除する食器排除ユニット14と、基台15と、中央振り分けユニット16と、を有する。中央振り分けユニット16と、可動壁ユニット10と、入口ゲートユニット11と、食器判別センサユニット12と、2列振り分けユニット13は、基台15において、搬送方向Xに沿って順番に配置されている。ベルトコンベア3C、3Dは、搬送部の一例であり、例えば柔らかいベルトを用いたコンベアである。これにより、食器Mをベルトコンベア3C、3Dにより搬送しても、食器Mの損傷を防ぐことができる。
<ベルトコンベア3C、3D>
図6に示すベルトコンベア3C、3Dは、基台15において、搬送方向Xに沿って並べて配置されており、ベルトコンベア3C、3Dは、駆動部3E、3Fによりそれぞれ連続してエンドレス状に駆動され、食器Mを搬送方向Xに搬送する。食器Mは、ベルトコンベア3C、3D上において、下向きに伏せて置かれる。このように、食器Mが下向きに置かれるのは、食器格納部4において順番に安定して積み重ね易くするためである。ベルトコンベア3Cの終端部とベルトコンベア3Dの始端部が隣り合っており、ベルトコンベア3Dの終端部は、食器格納部4側に達している。駆動部3E、3Fの駆動は、制御部100の指令により制御される。
<中央振り分けユニット16>
<可動壁ユニット10>
中央振り分けユニット16および可動壁ユニット10の構造について、図6から図8を参照して説明する。図8は、中央振り分けユニット16および可動壁ユニット10を拡大して示している。中央振り分けユニット16および可動壁ユニット10は、ベルトコンベア3Cの始端部の位置であって、図4に示すように受け渡し部2の近傍に設けられている。中央振り分けユニット16は、制御部100から送信された制御信号に基づいて、図8に表した矢印A1および矢印A2の方向に回転することができる。これにより、中央振り分けユニット16は、食器洗浄機1000からベルトコンベア3CのY方向における中央部に搬送されてきた食器MをY方向に関して例えば2列に振り分けることができる。なお、中央振り分けユニット16が振り分ける食器Mの列は、2列に限定されるわけではなく、3列以上であってもよい。図7と図8に示すように、可動壁ユニット10は、第1可動壁10Aと第2可動壁10Bを有し、第1可動壁10Aはアクチュエータ10Cの駆動により、Y方向に移動して位置決め可能である。同様にして、第2可動壁10Bはアクチュエータ10Dの駆動により、Y方向に移動して位置決め可能である。アクチュエータ10C、10Dの駆動は、制御部100により制御される。可動壁ユニット10の第1可動壁10Aと第2可動壁10Bは対面しており、ほぼJ字型を有している。第1可動壁10Aと第2可動壁10Bは、図3に示す食器洗浄機1000から送られてくる食器Mの移動方向を、Y方向に関して規制する手段である。第1可動壁10Aと第2可動壁10Bは、最大規制範囲D1から最小規制範囲D2までの間で、任意に設定することができる。
なお、第1可動壁10Aと第2可動壁10Bの移動と位置決めは、手動操作であっても良い。これにより、食器洗浄補助装置1の簡素化が図れる。
これにより、第1可動壁10Aと第2可動壁10Bは、食器Mがベルトコンベア3Cにより搬送方向Xに沿って搬送される際に、食器Mが第1可動壁10Aと第2可動壁10Bの間を通ることで、食器Mは、Y方向に関する規制範囲内において搬送方向Xに沿って搬送することができる。可動壁ユニット10は、搬送部であるベルトコンベア3C上の食器Mを規制範囲内に規制しながら搬送できるので、各食器Mの搬送時の方向性を定めながら、各食器Mをベルトコンベア3C上で整列させながら搬送できる。すなわち、第1可動壁10Aと第2可動壁10Bは、ベルトコンベア3Cにおいて、各食器Mを規制範囲内に揃えることができ、次段の入口ゲートユニット11と、食器判別センサユニット12において、食器Mが検出し易い位置に食器Mを移動させることができる。
食器Mは、種類によって様々な形状や高さやサイズを有するために、食器Mの形状や高さやサイズを数値データ化することで、ベルトコンベア3Cで搬送されてくる食器Mの種類を特定する必要がある。このために、入口ゲートユニット11と、食器判別センサユニット12が設定されている。
<入口ゲートユニット11>
まず、入口ゲートユニット11について説明する。図6と図7に示す入口ゲートユニット11は、ベルトコンベア3Cにより搬送方向Xに沿って流れてくる食器Mの高さを判定することで、食器Mの高さを食器の種類の判定基準にする。
図9は、入口ゲートユニット11の構造例を示しており、入口ゲートユニット11は、前面カウントセンサー11Aと、衝突回避センサー11Bと、内側カウントセンサー11Cと、アクチュエータ11Dを有する。前面カウントセンサー11Aと衝突回避センサー11Bと内側カウントセンサー11Cとアクチュエータ11Dは、例えば発光部と受光部を有する光センサー等を用いることができる。
前面カウントセンサー11Aと衝突回避センサー11Bと内側カウントセンサー11Cとアクチュエータ11Dは、制御部100に電気的に接続されている。前面カウントセンサー11Aは、食器Mの通過を判定して、制御部100に通知する。衝突回避センサー11Bは、予め定めた設定高さよりも背の高い食器Mの接近を判定して、制御部100に通知する。この衝突回避センサー11Bがこの食器Mを検出した時には、制御部100に通知すると、制御部100はアクチュエータ11Dを作動させて、入口ゲートユニット11を上昇させる。これにより、背の高い食器Mが入口ゲートユニット11に衝突するのを回避する。内側カウントセンサー11Cは、予め定めた設定値よりも背の低い食器Mの接近を判定する。
図9(A)に示す食器Mの検出例では、食器Mが通過する際に、前面カウントセンサー11Aは反応し(ON)、衝突回避センサー11Bは反応しない(OFF)で、内側カウントセンサー11Cは反応する(ON)ことから、食器Mが通すことができる。図9(B)に示す食器Mの検出例では、食器Mが通過する際に、前面カウントセンサー11Aは反応し(ON)、衝突回避センサー11Bは反応しない(OFF)で、内側カウントセンサー11Cは反応する(ON)ことから、食器Mが通すことができる。
図9(C)に示す背の高い食器Mの検出例では、背の高い食器Mが通過する際に、前面カウントセンサー11Aは反応し(ON)、衝突回避センサー11Bは反応し(ON)、内側カウントセンサー11Cは反応する(ON)。このままでは、食器Mを入口ゲートユニット11に通すことができない。そこで、制御部100はアクチュエータ11Dを作動して、入口ゲートユニット11自体をZ1方向に上昇させることで、背の高い食器Mが入口ゲートユニット11に衝突するのを回避できる。
<食器判別センサユニット12>
次に、図6に示す食器判別センサユニット12の構造について、説明する。食器判別センサユニット12は、食器Mの直径を認識することで、目的とする予め定めた正式な食器Mであるか正式な食器以外の食器であるかの判別を行う。図10は、食器判別センサユニット12の構造例を示している。食器判別センサユニット12は、内側センサー12Aと、外側センサー12Bを有する。これらの内側センサー12Aと外側センサー12Bは、天井部12Cに間隔をおいて取り付けられている。内側センサー12Aと外側センサー12Bは、例えば発光部と受光部を有する光センサーを用いることができる。内側センサー12Aと外側センサー12Bは、制御部100に電気的に接続されている。
食器Mの直径は、内側センサー12Aと外側センサー12Bを用いて、制御部100が推定する。内側センサー12Aと外側センサー12Bの中間点を中心線CLとして、この中心線CLは、食器Mの端部の直上に移動させる。制御部100は、食器Mの接近を、上述した入口ゲートユニット11により判定し、この接近の検出から所定時間後に、制御部100は、内側センサー12Aと外側センサー12Bからの信号を読み取ることで、目的とする予め定めた正式な食器Mであるか、この食器M以外の食器であるかどうかを判定する。正式な食器Mであれば、内側センサー12Aが反応し(ON)、外側センサー12Bは反応しない(OFF)になる。
図11は、楕円あるいは長方形の食器Mを整列させる例を示している。図11(A)に示すように、食器Mが食器判別センサユニット12に到達する前に、幅寄せ具12Rを用いて傾いた姿勢の食器Mを押すことにより、食器Mは基準壁12Sに沿って幅寄せすることができる。図11(B)に示すように、楕円あるいは長方形の食器Mの姿勢は、入口に対して±30度程度の傾き姿勢であれば、補正が可能である。図11(C)に示すように、目的とする予め定めた正式な食器Mであれば、内側センサー12Aは「H」であり、外側センサー12Bは「L」である。正式な食器Mよりも大きい食器であれば、内側センサー12Aは「H」であり、外側センサー12Bは「H」であり、正式な食器Mよりも小さい食器であれば、内側センサー12Aは「L」であり、外側センサー12Bは「L」であることから、食器判別センサユニット12は、食器Mの直径を認識することで、正式な食器Mの判別を行うことができる。
<2列振り分けユニット13>
次に、図3に示す2列振り分けユニット13について、図12を参照して説明する。図12は、2列振り分けユニット13の構造例を示しており、搬送方向Xに搬送されてくる食器Mを、2列に仕分けて整列させるための機構である。図12(A)と図12(B)に示すように、パドル13A、13Bを有している。パドル13A、13Bは、エアシリンダ13C、13Dのロッドに取り付けられており、制御部100がエアシリンダ13C、13Dを駆動することにより、Z2方向に下げることができる。パドル13A、13Bは、エアシリンダ13C、13Dを中心にして、例えば手動により回転方向にインデックスすることで、パドル13A、13Bの方向を決めることができる。これにより、図3に例示するように、食器Mがベルトコンベア3Cにより搬送方向Xに沿って搬送されてくると、パドル13A、13Bは、順次流れてくる食器Mを2列に振り分けて、食器排除ユニット14側へ案内することができる。
<食器排除ユニット14>
次に、図3に示す食器排除ユニット14について、図13と図14を参照して説明する。図13は、食器排除ユニット14の構造例を示している。食器排除ユニット14は、排除用パドル14A、14Bと、エアシリンダ14C、14Dと、回転操作部14E、14Fを有している。制御部100がエアシリンダ14C、14Dを駆動することにより、排除用パドル14A、14BをZ2方向に下げることができる。制御部100が回転操作部14E、14Fを駆動することにより、排除用パドル14A、14BをRR方向に回転させることができる。
入口ゲートユニット11と食器判別センサユニット12から制御部100に通知されたことにより、制御部100が目的とする予め定めた正式な食器M以外の食器が食器排除ユニット14に来たと判断した場合には、制御部100は、回転操作部14Eあるいは回転操作部14Fを作動して、正式な食器M以外の食器だけをベルトコンベア3Dの側方へ強制的に排除するようになっている。
図14は、予め定めた正式な食器Mは通過させて、食器MRをベルトコンベア3Dの側方へ強制的に排除する具体的な例を示している。目的とする予め定めた正式な食器M以外の食器は、「M」とは区別するために「MR」で示している。ここで、目的とする予め定めた正式な食器Mは円形であるが、正式な食器M以外の食器MRは、例えば長方形である。ベルトコンベア3Dの両方の側方には、食器MRを回収するための回収部14S、14Tが配置されている。図14(A)の例では、搬送方向Xに搬送されてくる各食器が予め定めた正式な食器M(一例として円形の食器)であるので、制御部100は排除用パドル14A、14Bを待機位置Pに待機させている。このため、正式な食器Mは、食器排除ユニット14を無事に通過していく。
これに対して、図14(B)に示す例では、搬送方向Xに搬送されてくる一方の食器が予め定めた正式な食器M(一例として円形の食器)であるが、他方の食器は正式な食器M以外の食器MRである。このため、図14(C)に示すように、制御部100は排除用パドル14Aを待機位置Pに待機させているが、排除用パドル14Bを待機位置Pから排除位置Jまで回転させる。このため、正式な食器Mは、食器排除ユニット14を無事に通過していく。しかし、排除用パドル14Bを待機位置Pから排除位置Jまで回転させると、正式な食器M以外の食器(目的外の食器ともいう)MRは、ベルトコンベア3Dの側方へ強制的に排除されて回収部14T内に回収される。
(食器格納部4)
次に、図2と図6に示す食器格納部4の構造例について、説明する。食器格納部4は、エレベータユニット50と、移載ユニット80を有し、搬送部であるベルトコンベア3C、3Dにおいて適正位置に誘導された状態で搬送方向Xに搬送されてきた正式な食器Mを受けながら排出する。食器格納部4は、食器排除ユニット14とベルトコンベア3Dの後段に配置されている。食器格納部4は、食器排除ユニット14を無事に通過した複数の目的とする予め定めた正式な食器Mを積み重ねていき、その積み重ねた正式な食器Mを、積み重ねたままの状態で次段に移すために積み重ねたままの状態で移載できるようになっている。
<エレベータユニット50>
図2に示すように、エレベータユニット50は、ベルトコンベア3Dの後端部付近に設けられている。図15は、図2に示すエレベータユニット50を矢印K方向から見た後面図である。図16は、図15に示すエレベータユニット50を矢印H方向から見た平面図である。図15と図16および図2に示すように、エレベータユニット50は、例えば2つのエレベータ51,51を備える。2つのエレベータ51,51は、Y方向に並べて設けられている。
各エレベータ51の構造例は、図17と図18に示している。図17は、各エレベータ51を示す斜視図であり、図18は各エレベータ51を示す正面図である。図19は、各エレベータ51の動作を示している。エレベータ51は、スライダ52と、4本の食器位置合わせシャフト53,53,54,54と、食器サポートテーブル55と、台座70と、サポート基板56等を有する。これらの食器位置合わせシャフト53,53,54,54は、食器サポートテーブル55に順番に上から積み重ねる際に、食器Mの縁部を突き当てることで各食器Mの位置合わせをして、積み重ねられた食器Mの積み重ね姿勢をきれいに調整する役目を有する食器位置合わせ部材の例である。
図19に示すように、サポート基板56は、Z―Y平面に立てて位置されているが、サポート基板56は、制御部100の指令により駆動部57の動作により角度θだけ傾斜可能になっている。このようにサポート基板56が傾斜するのは、後で説明するように食器サポートテーブル55上に積み重ねた複数の予め定められた正式な食器Mをより、積み重ねた状態を乱れが無いようにしてより良好にするためである。図17に戻ると、台座70は、サポート基板56に対して水平になるように保持されており、サポート基板56はZ方向に沿ってリニアガイドとリニアモータを備えたリニア駆動部58を有している。図19における実線と破線で示すように、制御部100の指令により、リニア駆動部58は、台座70をZ1方向とZ2方向に直線移動させて、食器サポートテーブル55に積み上がってくる食器の数に合わせてZ2方向に下がりながら位置決め可能である。すなわち、食器サポートテーブル55は、予め定められた正式な食器Mが1枚積み重ねられる度に、その予め定められた正式な食器Mの嵩上げ分だけ低くなることで、次の予め定められた正式な食器Mを順番に上から確実に積み重ねることができる。
図17と図18に示すように、台座70は、スライダ52を有している。スライダ52は、食器サポートテーブル55と、2本の食器位置合わせシャフト53,53を支持している。食器位置合わせシャフト53,53は、食器サポートテーブル55の周囲において、Z1方向に突き出して支持されている。食器位置合わせシャフト53,53は、X方向には移動できない固定シャフトである。食器位置合わせシャフト53,53は、食器サポートテーブル55の付近に配置されている。
これに対して、図17に示す食器位置合わせシャフト54,54は、搬送方向Xとその反対方向X1に沿って移動可能な移動シャフトである。食器位置合わせシャフト54,54の下端部は、小スライダ77に固定されており、アクチュエータ79が制御部100の指令により動作すると、小スライダ77は、固定テーブル78に対して、搬送方向Xとその反対方向X1に沿って移動できる。食器位置合わせシャフト54,54が食器サポートテーブル55側に移動することで、4本の食器位置合わせシャフト53,53,54,54は、食器サポートテーブル55の周囲に並べられて、食器サポートテーブル55に積み上がってくる食器の縁部を突き当てることで、積み重なった予め定められた正式な食器Mがずれないようにサポートすることができる。
次に、図21と図22を参照して、食器サポートテーブル55の構造例を説明する。図21は、食器サポートテーブル55とその周辺部分を示している。図22は、食器サポートテーブル55の構造例を示している。図21に示す食器サポートテーブル55は、図2に示すベルトコンベア3Dにより搬送方向Xに沿って順次搬送されてきた複数の予め定められた正式な食器Mを載せて積み重ねるために配置されている。食器サポートテーブル55は、中心テーブル部61と周囲テーブル部62を有する。中心テーブル部61は位置固定テーブル部であり、円形状である。周囲テーブル部62は、可動テーブル部であり、中心テーブル部61の周囲に配置されるリング形状である。
図21と図22(A)に示すように、中心テーブル部61は、ベース63に対して支持棒61Aを介して支持されている。これに対して、周囲テーブル部62は、エアシリンダ64のシャフト65に取り付けられている。制御部100の指令によりエアシリンダ64が駆動すると、周囲テーブル部62は、中心テーブル部61の位置からZ2方向に下げることができる。例えば、図22(B)に示すように、比較的大きい予め定められた正式な食器Mが食器サポートテーブル55上に積み重ねられる場合には、中心テーブル部61と周囲テーブル部62は面一になっている。しかし、図22(C)に示すように、比較的小さい予め定められた正式な食器Mが食器サポートテーブル55上に積み重ねられる場合には、中心テーブル部61に対して周囲テーブル部62をZ2方向に下げることができる。これにより、食器サポートテーブル55は、サイズの異なる予め定められた正式な食器Mであっても、その食器Mのサイズに応じて確実に上から積み重ねて支持することができる。
図22(A)に示すように、周囲テーブル部62は、基部62aと、第1可動部62bと、第2可動部62cと、を有する。図22(A)に示す矢印A3のように、第1可動部62bは、基部62aに対して摺動可能である。図22(A)に示す矢印A4のように、第2可動部62cは、基部62aに対して摺動可能である。つまり、第1可動部62bおよび第2可動部62cが基部62aに対して摺動することにより、周囲テーブル部62は、拡張可能あるいは伸展可能である。第1可動部62bおよび第2可動部62cのそれぞれの摺動は、手動によって行われてもよく、制御部100から送信された制御信号に基づいて電動によって行われてもよい。周囲テーブル部62は、第1可動部62bおよび第2可動部62cの摺動に基づいて拡張することにより、食器Mの様々な形状およびサイズに柔軟に対応し、より確実に食器Mを載せて積み重ねることができる。
図20は、スライダ52が台座70の上を直線移動する様子を示している。図17と図20に示すように、スライダ52は、台座70に載っている。リニア駆動部71は、リニアガイド72と、送りねじ73と、モータ74を有する。制御部100の指令によりモータ74が駆動すると、送りねじ73が回転するので、スライダ52は、送りねじ73とリニアガイド72に沿って、搬送方向Xとその反対方向X1に沿って移動して位置決め可能である。
<移載ユニット80>
次に、図2に示す移載ユニット80の構造例を、図23から図25を参照して説明する。図23は、移載ユニット80を示す平面図であり、図24は、図23におけるQ方向から見た移載ユニット80の正面図であり、図25は、図23におけるW方向から見た移載ユニット80の側面図である。移載ユニット80は、図2に示す食器サポートテーブル55に積み上がって満載された複数の予め定められた正式な食器Mを、下方から持ち上げて、満載された複数の予め定められた正式な食器Mを移載する最終段の装置である。
移載ユニット80は、本発明の「排出ユニット」の一例であり、エレベータユニット50に保持された複数の食器Mをエレベータユニット50から排出する。移載ユニット80は、2つの移載アーム81,82と、筐体83と、例えば4本の移載位置決めシャフト91,92,93,94と、エアシリンダ97,97と、リニアガイド98,98を有する。移載位置決めシャフト91,92,93,94は、積み重ねられている予め定められた正式な食器Mの縁部を突き当てることで、食器Mの積み重ね姿勢を調整する役目を有する食器位置合わせ部材の例である。移載アーム81,82と移載位置決めシャフト91,92,93,94は、予め定められた正式な食器Mが搬送される搬送方向Xに対して、食器サポートテーブル55と食器位置合わせ部材としての食器位置合わせシャフト53,54が傾斜しているのと同じ方向に傾斜している。
図23と図24に示すように、2つの移載アーム81,82は、筐体83の上に配置されており、移載アーム81,82は、基部95と、先端部96を有する金属板である。基部95は、筐体83の上に取り付けられており、先端部96は、基部95を中心にして角度αだけ持ち上げることで、移載アーム81,82は任意の角度だけ傾斜させることができる。
制御部100の指令によりエアシリンダ97,97が動作すると、図23に示すように、2つの移載アーム81,82は、リニアガイド98,98に沿って、実線で示す状態から破線で示す状態まで、反対方向X1に沿って移動して、2つの移載アーム81,82の先端部96を、図2のエレベータユニット50内に進出させることができる。移載アーム81,82の先端部96は、挿入用の切り欠き部99を有する。この切り欠き部99は、円形状の部分99Aと、円形状の部分99Aに通じる導入部分99Bを有している。この円形状の部分99Aの内径は、図2に示す食器サポートテーブル55の最大直径よりも大きいために、食器サポートテーブル55はこの円形状の部分99Aに通すことができる。
なお、本実施形態の移載ユニット80は、4本の移載位置決めシャフト91,92,93,94を有する。但し、移載ユニット80の移載位置決めシャフトの設置数は、4本に限定されるわけではなく、5本以上好ましくは8本であってもよい。移載ユニット80が8本の移載位置決めシャフトを有する場合には、8本の移載位置決めシャフトは、食器Mの積み重ね姿勢をより安定的に調整することができる。また、移載ユニット80が8本の移載位置決めシャフトを有する場合には、2つの移載アーム81,82の先端部96がエレベータユニット50内に進出する際、食器位置合わせシャフト53,54の少なくともいずれかは、移載位置決めシャフトと干渉することを回避するために移動してもよい。また、食器Mの位置合わせをして、積み重ねられた食器Mの積み重ね姿勢をきれいに調整する役目を有する部材は、シャフトだけに限定されるわけではない。
(食器洗浄補助装置1の動作例)
次に、上述した構造を有する食器洗浄補助装置1の動作例を説明する。この食器洗浄補助装置1を使用することで、予め定められた正式な食器Mの積み重ね作業工程を含む工程は、自動的に行えるので、下膳された食器の処理のために1人の作業者がいれば済むことから、省力化が図れる。
<下膳された食器の事前処理と食器Mの洗浄乾燥>
下膳された食器の事前処理として、作業者は、残飯を除去して水を張ったシンクに食器の種類毎に漬け置きすることで、汚れを落ちやすくする。作業者は、制御部100に対して、タッチパネルを用いて、これから搬送方向Xに搬送しながら洗浄しようとする目的とする予め定めた正式の食器Mを、例えば食器登録センターに登録して特定させる。作業者は、漬け置きした目的とする予め定めた正式な食器Mを、シンクから取り出して図3に示す食器洗浄機1000の入口部1001からコンベア1003に、順次置いていく。この際に、食器Mは下向きに伏せてコンベア1003の上に置く。目的とする予め定めた正式な食器M(以下、正式な食器Mという)は、順次入口部1001から、図2と図3に示す食器洗浄機1000のコンベア上に置かれる。このコンベア1003は、正式な食器Mを搬送方向Xに搬送することで、正式な食器Mは洗浄水による洗浄処理と例えば熱風による乾燥処理が行われた後に、出口部1002に達する。
ただし、以下の説明では、正式な食器Mだけが食器洗浄機1000側から食器洗浄補助装置1に送られるだけではなく、実際の作業では発生するであろう、正式な食器Mと、この食器以外の食器とが混ざって食器洗浄機1000側から食器洗浄補助装置1に送られる例で説明する。
<選択する食器データの事前登録>
正式な食器Mは、例えば事前に制御部100の食器登録センターにおいて、正式な食器Mの写真撮影と、正式な食器Mの特徴が分かる食器データを、スキャンしデータ化しておく。食器登録センターにおいて登録された正式な食器Mの食器データは、USBのような小型の情報記録媒体に移して、正式な食器Mの食器データは情報記録媒体から図6に示す制御部100にインプットしておく。まだ未登録の食器、例えば新規に購入したり追加した食器等は新たに食器登録センターで登録しておく。
このように正式な食器Mだけを選択しようとするのは、図2に示す食器格納部4において複数の正式な食器Mを積み重ねる際に、種類の異なる食器を上から積み重ねることを想定しておらず、同じ種類の食器だけを積み重ねる必要があるためである。これから搬送方向Xにどの種類の正式な食器Mを搬送するかを特定しておき、正式な食器Mの食器データに基づいて、正式な食器M以外の食器が搬送されてきた時には、食器は積み重ねの対象外として、ベルトコンベア3C、3Dの上から排除する必要があるからである。
<受け渡し部2による食器Mの受け渡し>
図4と図5に示すベルトコンベア3Cの高さ位置は、好ましくは食器洗浄機1000のコンベア1003の高さ位置に比べて、低く設定されている。このため、食器Mは、受け渡し部2を通じて、コンベア1003からベルトコンベア3C側へスムーズにしかも確実に受け渡しできる。
<可動壁ユニット10による食器Mの案内>
図7と図8に示す可動壁ユニット10の第1可動壁10Aと第2可動壁10Bは、食器Mを、Y方向に関する規制範囲内に案内する。すなわち、第1可動壁10Aと第2可動壁10Bは、ベルトコンベア3Cにおいて、各食器Mを規制範囲内に揃えることができ、次の段階の入口ゲートユニット11と、食器判別センサユニット12において、正式な食器Mが検出し易い位置に移動させる。食器Mは、種類によって様々な形状や高さやサイズを有するために、正式な食器Mの形状や高さやサイズを数値データ化することで、正式な食器Mの種類を特定する。このために、入口ゲートユニット11と、食器判別センサユニット12が設定されている。
<入口ゲートユニット11による食器Mの高さの判別>
図9に示すように、ベルトコンベア3Cにより搬送方向Xに沿って流れてくる正式な食器Mの高さを判定することで、食器の高さを食器の種類の判定基準にすることで、正式な食器Mであるか正式な食器M以外の食器であるかの1回目の判別を行う。
<食器判別センサユニット12による食器Mの直径の認識>
図10に示す食器判別センサユニット12は、食器Mの直径を認識することで、正式な食器Mであるか正式な食器M以外の食器であるかの2回目の判別を行う。
図26は、制御部100が判断をする食器Mの種別の判定例を示すフロー図である。図26のステップS1では、図9に示す前面カウントセンサー11Aが反応して、ステップS2に移って図9に示す衝突回避センサー11Bが反応しないと、ステップS5に移る。ステップS5の図9に示す内側カウントセンサー11Cが反応すると、ステップS6に移り、図10に示す内側センサー12Aがオンでかつ外側センサー12Bがオフであると、制御部100は、食器は目的とする予め定めた正式な食器(正規の食器)Mとして判定する。
一方、ステップS1において図9に示す前面カウントセンサー11Aが反応しない場合には、ステップS4に移り、制御部100は、不正な食器、すなわち正式な食器Mではないと判定する。ステップS2において、図9に示す衝突回避センサー11Bが反応すると、食器が衝突するのを回避するために、図9(C)に示すように入口ゲートユニット11をZ1方向に上昇させるとともに、ステップS4に移り、制御部100は、不正な食器、すなわち正式な食器Mではないと判定する。ステップS5において、図9に示す内側カウントセンサー11Cが反応しないと、ステップS4に移り、制御部100は、不正な食器、すなわち予め定めた正式な食器Mではなく、正式な食器M以外の食器であると判定する。さらに、ステップS6において、図10に示す内側センサー12Aがオンでかつ外側センサー12Bがオフではない場合には、ステップS4に移り、制御部100は、不正な食器、すなわち正式な食器M以外の食器と判定する。このようにして判別された正式な食器Mは、ベルトコンベア3Cにより搬送方向Xに沿って、図3に示す2列振り分けユニット13へ運ばれる。
<2列振り分けユニット13での食器Mの2列振り分け>
図3に示すように、食器Mがベルトコンベア3Cにより搬送方向Xに沿って搬送されてくると、2列振り分けユニット13のパドル13A、13Bは、順次流れてくる食器Mを2列になるように振り分けて、食器排除ユニット14に向けて案内する。これにより、順次流れてくる食器Mは、パドル13A、13Bにより流れる方向が規制されるので、食器排除ユニット14側へスムーズにしかも確実に案内できる。
<食器排除ユニット14による食器MRの排除>
図26において、制御部100が、正式な食器M以外の食器(不正な食器)MRと判別した場合には、図14(C)に例示するように、正式な食器M以外の食器MRが食器排除ユニット14に来ると、制御部100は、例えば排除用パドル14Bを動かして、正式な食器M以外の食器MRをベルトコンベア3Dの側方へ強制的に排除する。これにより、正式な食器M以外の食器MRが次段の食器格納部4に達する前に排除できる。
<食器格納部4のエレベータユニット50による食器Mの積み重ね動作と、積み重ねた食器Mを移載ユニット80により移載する移載動作>
次に、図2に示す食器格納部4のエレベータユニット50による食器Mの積み重ね動作と、移載ユニット80による積み重ねた食器Mの移載動作について、図27から図29を参照して説明する。図27から図29は、エレベータユニット50による正式な食器Mの積み重ね動作から移載ユニット80により積み重ねた正式な食器Mを移載するための移載動作へ移行する例を示している。正式な食器Mが、図2に示すエレベータユニット50の2つの食器サポートテーブル55,55のいずれかに対して、途切れることなく連続的に上から積み重ねることができるようするために、正式の食器Mがベルトコンベア3Dに置かれている位置とその姿勢がすでに矯正されている。
図27(A)では、エレベータユニット50は、角度θ傾斜していて、食器サポートテーブル55の高さ位置は、ベルトコンベア3Dの高さ位置に合わせて、やや下がっている。ベルトコンベア3Dが正式な食器Mを搬送方向Xに沿って搬送してくると、食器Mは食器サポートテーブル55上に順番に上から積み重なる。1枚の正式な食器Mが上から積み重なる毎に、食器サポートテーブル55がその1枚の正式な食器Mの嵩高さ分だけZZ方向に下がっていく。このため、図27(B)に示すように、正式な食器Mは次々に食器サポートテーブル55上に順番に上から積み重なっていく。積み重ねられた正式な食器Mの縁部は、4本の食器位置合わせシャフト53,53,54,54に対して突き当てられるとともに、エレベータユニット50は、角度θで傾斜しているので、食器サポートテーブル55上で互いにずれが無いようにしてきれいに積み重ねられた状態で整列させることができる。
食器サポートテーブル55に積み重ねられる正式な食器Mの枚数は、制御部100が、例えば図示しないリミットセンサと最も下に位置している食器との距離により、判断する。同時に、制御部100は、事前登録された正式な食器Mの積み重ねによる嵩上げ分と、積み重ね枚数によっても、正式な食器Mの積み重ね可能枚数を判断する。なお、食器サポートテーブル55が正式な食器Mを満載する事前に、警告ライトやアラーム音により作業者に警告することができる。また、図27(B)に示すように、押さえ部材101が、積み重ねられた正式な食器Mを押すことにより、正式な食器Mはさらに食器サポートテーブル55上できれいに積み重ねられた状態で整列させることができる。このため、積み重ねられた正式な食器Mが崩れ落ちることがない。このように、正式な食器Mは、食器Mの自然落下を用いて食器サポートテーブル55に対して、下から上へ機械的にスムーズに順次積み重ねることができ、従来必要であった食器を積み重ねるための専任の作業者が必要なくなるので、作業の省力化が図れる。
次に、図28(A)に示すように、エレベータユニット50がZR方向に上昇し、図28(B)に示すように、食器サポートテーブル55は進出方向FGに進出して位置決めされる。移載ユニット80も角度αで傾斜されており、移載ユニット80の2つの移載アーム81,82は斜め上方向に傾斜している。移載ユニット80の移載アーム81,82の先端部96は、食器サポートテーブル55に載っている最も下段に位置する正式な食器Mの縁部の下に入り込める位置に向いている。例えば、先に図28(B)に示すように、エレベータユニット50がXR方向に所定ストローク移動することで、食器サポートテーブル55は移載アーム81の先端部96側に近づく。そして、移載アーム81の先端部96がさらに進出方向FG方向に進むと、図29(A)に示すように、先端部96は、積み重ねられている最も下段の正式な食器Mの下側に入り込んで支持する。
図29(B)に示すように、エレベータユニット50がZZ方向に下がることで、食器サポートテーブル55と4本の食器位置合わせシャフト53,53,54,54が同時にZZ方向に下がって退避される。これにより、図29(A)に示すように、例えば移載アーム81の上には最下段の正式な食器Mが載る。そして、図29(B)に示すように、例えば移載アーム81をFH方向に後退させることで、移載アーム81は積み重ねられている正式な食器Mを載せたまま、エレベータユニット50側から移載ユニット80へ移載することができる。
食器洗浄補助装置1は、上述したような動作を繰り返すことにより、ベルトコンベア3D上では、食器は2列に分けて整列して搬送され、各列の正式な食器Mは対応する食器サポートテーブル55,55に対して自然落下させて下から上へ順に積み重ねることができる。すなわち、正式な食器Mの積み重ね作業は、2列で並列処理により同時に、効率よくスムーズに積み重ねることができる。
また、積み重ねられた正式な食器Mは、ベルトコンベア3Dとエレベータユニット50から離れた位置で、移載アーム81,82から作業員が取り出すことができる。つまり、積み重ねられた食器Mの取出しは、エレベータユニット50の食器サポートテーブル55,55に正式な食器Mが積み重ねられる箇所とは異なる箇所で行うことができる。このため、積み重ねられた正式な食器Mを取り出す作業は、エレベータユニット50において積み重ね作業が進行している間であっても、安全に行える。積み重ねられた正式な食器Mを取り出したら、これらの大量の正式な食器Mは、まとめて食器カゴへ移すことができるので、食器カゴへ移す作業が容易に行える。なお、満載になった食器カゴは食器乾燥庫に移す。
(まとめ)
上述した本発明の実施形態の食器洗浄補助装置1は、食器洗浄機1000で洗浄された食器Mを下向きにして搬送方向Xに沿って搬送する搬送部としてのベルトコンベア3C、3Dと、ベルトコンベア3C、3Dにより搬送方向Xに沿って搬送されてきた同じ種類の正式な食器Mをベルトコンベア3Dから受けながら順番に上から積み重ねて格納する食器格納部4を備える。これにより、洗浄した正式な食器Mの積み重ねる作業を機械的にスムーズに行うことができ、食器洗浄業務に付随する正式な食器Mの積み重ね作業には人手を必要としない。このため、食器洗浄業務に付随する正式な食器Mの積み重ね作業における省力化を図ることができる。
食器格納部4は、正式な食器Mを搬送部から受けながら順番に上から積み重ねて保持するエレベータユニット50と、エレベータユニット50に積み重ねられた複数の正式な食器Mを、積み重ねた状態のままエレベータユニット50から移載する移載ユニット80を有する。これにより、移載ユニット80は、エレベータユニット50に積み重ねられた複数の正式な食器Mを、積み重ねた状態のままエレベータユニット50から移載する。このため、エレベータユニット50には、新たな正式な食器Mを搬送部であるベルトコンベア3C、3Dから受けながら順番に上から積み重ねて保持することができ、大量の正式な食器Mの積み重ね作業が次々と機械的にスムーズに行うことができる。
エレベータユニット50は、複数の正式な食器Mを積み重ねて載せる食器サポートテーブル55と、食器サポートテーブル55に積み重ねられた複数の正式な食器Mの縁部に突き当てることで複数の正式な食器Mの位置合わせを行う食器位置合わせ部材としての食器位置合わせシャフト53,54を有する。これにより、食器サポートテーブル55に複数の正式な食器Mを積み重ねる際に各正式な食器Mの縁部は、食器位置合わせシャフト53,54に突き当てることができる。このため、各正式な食器Mの積み重ね状態における位置合わせを自動的に行うことができ、複数の正式な食器Mの積み重ね状態を良好に維持できる。
食器サポートテーブル55と食器位置合わせシャフト53,54は、正式な食器Mが搬送される搬送方向Xに対して傾斜している。これにより、正式な食器Mは、食器サポートテーブル55と食器位置合わせシャフト53,54が傾斜していることを利用して、食器位置合わせシャフト53,54により確実に突き当てることができる。このため、各正式な食器Mの積み重ね状態における位置合わせを自動的に行うことができ、複数の正式な食器Mの積み重ね状態をさらに良好に維持できる。
移載ユニット80は、食器サポートテーブル55に積み重ねられた複数の正式な食器M側に進出して食器サポートテーブル55から複数の正式な食器Mを持ち上げた状態で、複数の正式な食器Mをエレベータユニット50から移載させる移載アーム81,82を有する。これにより、移載アーム81,82は、食器サポートテーブル55から複数の正式な食器Mを持ち上げた状態で、複数の食器をエレベータユニット50から簡単にしかも一度に移載することができる。
移載ユニット80は、食器が搬送される搬送方向Xに対して、食器サポートテーブル55と食器位置合わせシャフト53,54が傾斜しているのと同じ方向に傾斜している。これにより、この傾斜を利用して、移載アーム81,82においても、複数の正式な食器Mの積み重ね状態をさらに良好に維持できる。
食器洗浄機1000のコンベア1003の高さ位置に比べて、搬送部であるベルトコンベア3C、3Dの高さ位置は低く設定されており、コンベア1003からベルトコンベア3C、3Dへ洗浄した正式な食器M等の食器を受け渡しする受け渡し部2を有する。これにより、食器洗浄機1000で洗浄された軽い食器であっても重い食器であっても、食器は、食器洗浄機1000のコンベア1003からベルトコンベア3C、3D側に受け渡し部2を利用して確実に受け渡しをすることができる。
可動壁ユニット10は、搬送方向Xに対して交差する方向に移動して位置決めされる可動壁10A、10Bを有し、ベルトコンベア3C、3Dにより正式な食器M等を搬送する際に、ベルトコンベア3C、3D上の正式な食器Mの位置を可動壁10A、10Bにより得られる規制範囲内に規制する。これにより、可動壁ユニット10は、搬送部上の食器M等を規制範囲内に規制しながら搬送できるので、各食器の方向性を定めながら、各食器を搬送部上で整列させながら搬送することができる。
食器洗浄機1000から搬送部により搬送されてくる食器の種類を、食器が搬送部により搬送される時に食器の高さにより判別する入口ゲートユニット11と、食器洗浄機1000から搬送部により搬送されてくる食器の種類を、食器が搬送部により搬送される時に食器の直径により判別する食器判別センサユニット12と、を有する。これにより、搬送部により搬送されてくる各食器の種類を、食器の搬送途中において、食器の高さと食器の直径により判別することができ、正式な食器Mであるか、それ以外の食器MRであるかを、積み上げる前の搬送中に判別できる。
食器排除ユニット14は、食器格納部4の前段に設けられている。食器排除ユニット14は、入口ゲートユニット11からの通知により搬送部により搬送されてくる食器の種類が正式な食器Mでない場合と、食器判別センサユニット12からの通知により搬送部により搬送されてくる食器の種類が正式の食器Mでない場合には、正式な食器M以外の食器MRを搬送部であるベルトコンベア3Dから排除する。これにより、食器排除ユニット14は、搬送部により搬送されてくる食器の種類が予め定めた正式の食器Mでない場合には、その異なる種類の食器MRは搬送路から排除でき、異なる種類の食器MRが誤って食器格納部4に格納されてしまうのを防ぐことができる。
食器サポートテーブル55は、搬送部による搬送されてくる食器のサイズに合わせて食器を受けるための面積を変更可能であるので、食器のサイズに合わせて食器を安定して積み重ねることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。例えば図30(A)に例示するように、3つのセンサーS1、S2、S3を用いて、異なる種類の食器M1、M2、M3の高さを判定基準とした食器判定方式を用いても良い。また、図30(B)に示すように、センサーS4を用いて、直径を判定基準としてした食器判定方式を採用しても良い。また、エレベータユニットが、2つのエレベータを備えるのではなく、さらに増設して3つ以上のエレベータを備える場合には、搬送部であるベルトコンベア3Dでは、食器Mは3つ以上の列に整列させて、各エレベータに案内させる構成としても良い。
1:食器洗浄補助装置、 2:受け渡し部、 2P:凹部、 3:振り分け部、 3C、3D:ベルトコンベア、 3E、3F:駆動部、 4:食器格納部、 10:可動壁ユニット、 10A:第1可動壁、 10B:第2可動壁、 10C、10D:アクチュエータ、 11:入口ゲートユニット、 11A:前面カウントセンサー、 11B:衝突回避センサー、 11C:内側カウントセンサー、 11D:アクチュエータ、 12:食器判別センサユニット、 12A:内側センサー、 12B:外側センサー、 12C:天井部、 12R:幅寄せ具、 12S:基準壁、 13A、13B:パドル、 13C、13D:エアシリンダ、 14:食器排除ユニット、 14A、14B:排除用パドル、 14C、14D:エアシリンダ、 14E、14F:回転操作部、 14S、14T:回収部、 15:基台、 16:中央振り分けユニット、 50:エレベータユニット、 51:エレベータ、 52:スライダ、 53、54:食器位置合わせシャフト、 55:食器サポートテーブル、 56:サポート基板、 57:駆動部、 58:リニア駆動部、 61:中心テーブル部、 61A:支持棒、 62:周囲テーブル部、 62a:基部、 62b:第1可動部、 62c:第2可動部、 63:ベース、 64:エアシリンダ、 65:シャフト、 70:台座、 71:リニア駆動部、 72:リニアガイド、 73:送りねじ、 74:モータ、 77:小スライダ、 78:固定テーブル、 79:アクチュエータ、 80:移載ユニット、 81、82:移載アーム、 83:筐体、 91、92、93、94:移載位置決めシャフト、 95:基部、 96:先端部、 97:エアシリンダ、 98:リニアガイド、 99:切り欠き部、 99A:部分、 99B:導入部分、 100:制御部、 101:押さえ部材、 1000:食器洗浄機、 1001:入口部、 1002:出口部、 1003:コンベア、 1004:回転部分、 D1:最大規制範囲、 D2:最小規制範囲、 FG:進出方向、 J:排除位置、 M、M1、M2、M3、MR:食器、 P:待機位置、 X:搬送方向、 X1:反対方向

Claims (12)

  1. 食器洗浄機に並べて配置されて、洗浄された食器を排出するための食器洗浄補助装置であって、
    前記食器洗浄機で洗浄された前記食器を搬送方向に沿って搬送する搬送部と、
    前記搬送部により前記搬送方向に沿って搬送されてきた同じ種類の前記食器を前記搬送部から受けながら排出する食器格納部と、
    を備えることを特徴とする食器洗浄補助装置。
  2. 前記食器格納部は、
    前記食器を前記搬送部から受けながら保持するエレベータユニットと、
    前記エレベータユニットに保持された複数の前記食器を、前記エレベータユニットから排出する排出ユニットと、を有することを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄補助装置。
  3. 前記エレベータユニットは、前記食器を順番に積み重ねて保持し、
    前記排出ユニットは、前記エレベータユニットに積み重ねられた複数の前記食器を、積み重ねた状態のまま前記エレベータユニットから移載する移載ユニットであることを特徴とする請求項2に記載の食器洗浄補助装置。
  4. 前記エレベータユニットは、
    複数の前記食器を積み重ねて載せる食器サポートテーブルと、
    前記食器サポートテーブルに積み重ねられた複数の前記食器の縁部に突き当てることで複数の前記食器の位置合わせを行う食器位置合わせ部材と、を有することを特徴とする請求項2または3に記載の食器洗浄補助装置。
  5. 前記食器サポートテーブルと前記食器位置合わせ部材は、前記食器が搬送される前記搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の食器洗浄補助装置。
  6. 前記排出ユニットは、前記食器サポートテーブルに積み重ねられた複数の前記食器側に進出して前記食器サポートテーブルから複数の前記食器を持ち上げた状態で、複数の前記食器を前記エレベータユニットから移載させる移載アームを有することを特徴とする請求項4または5に記載の食器洗浄補助装置。
  7. 前記排出ユニットは、前記食器が搬送される前記搬送方向に対して、前記食器サポートテーブルと前記食器位置合わせ部材が傾斜しているのと同じ方向に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の食器洗浄補助装置。
  8. 前記食器サポートテーブルは、前記搬送部による搬送されてくる前記食器のサイズに合わせて前記食器を受けるための面積を変更可能であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の食器洗浄補助装置。
  9. 前記食器洗浄機が前記食器を搬送するコンベアの高さ位置に比べて、前記搬送部の高さ位置は低く設定されており、前記コンベアから前記搬送部へ洗浄した前記食器の受け渡しをする受け渡し部を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の食器洗浄補助装置。
  10. 前記搬送方向に対して交差する方向に移動して位置決めされる可動壁を有し、前記搬送部により前記食器を搬送する際に、前記搬送部上の前記食器の位置を前記可動壁により得られる規制範囲内に規制する可動壁ユニットを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の食器洗浄補助装置。
  11. 前記食器洗浄機から前記搬送部により搬送されてくる前記食器の種類を、前記食器が前記搬送部により搬送される時に前記食器の高さにより判別する入口ゲートユニットと、
    前記食器洗浄機から前記搬送部により搬送されてくる前記食器の種類を、前記食器が前記搬送部により搬送される時に前記食器の直径により判別する食器判別センサユニットと、を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の食器洗浄補助装置。
  12. 前記食器格納部の前段に設けられ、前記入口ゲートユニットからの通知により前記搬送部により搬送されてくる前記食器の種類が予め定めた正式の食器の種類でない場合と、前記食器判別センサユニットからの通知により前記搬送部により搬送されてくる前記食器の種類が前記予め定めた正式の食器の種類でない場合には、前記食器を前記搬送部から排除する食器排除ユニットを有することを特徴とする請求項11に記載の食器洗浄補助装置。

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