JP2021117655A - 加工装置 - Google Patents

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Makoto Kisanuki
誠 木佐貫
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Abstract

【課題】エラーの発生時にユーザーに応じた情報を表示可能な加工装置を提供する。【解決手段】被加工物を保持する保持テーブルと、保持テーブルによって保持された被加工物を加工する加工ユニットと、表示部と、入力部と、制御ユニットと、を備える加工装置であって、制御ユニットは、エラーの発生時にエラー情報を表示部に表示させる機能を有し、エラー情報は、エラーの内容を示すエラー内容情報と、エラーの内容に関連するエラー関連情報と、を含み、エラー関連情報は、入力部に入力される情報に基づいて変更可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、被加工物を加工する加工装置に関する。
デバイスチップの製造工程では、格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)によって区画された領域にそれぞれIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスが形成された半導体ウェーハが用いられる。この半導体ウェーハを分割予定ラインに沿って分割することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが得られる。
半導体ウェーハの分割には、環状の切削ブレードで被加工物を切削する切削装置や、レーザービームの照射によって被加工物を切断するレーザー加工装置等が用いられる。特許文献1には、被加工物を保持する保持テーブル(チャックテーブル)と、切削ブレードが装着される切削ユニット(切削手段)とを備える切削装置が開示されている。切削ブレードを回転させ、保持テーブルによって保持された半導体ウェーハに切り込ませることにより、半導体ウェーハが切削され、分割される。
また、近年では、電子機器の小型化、薄型化に伴い、デバイスチップにも薄型化が求められている。そこで、半導体ウェーハの分割前に半導体ウェーハを薄化する加工が実施されることがある。半導体ウェーハの薄化には、複数の研削砥石が固定された研削ホイールで半導体ウェーハを研削する研削装置や、研磨パッドで半導体ウェーハを研磨する研磨装置等が用いられる。
特開2011−159823号公報
上記の各種加工装置は、加工装置でエラー(異常)が発生した際に、そのエラーが加工装置のオペレーターに通知されるように構成される。具体的には、加工装置は所定の情報を表示する表示部(タッチパネル等)を備えており、加工装置でエラーが発生した際には表示部に該エラーに関する情報(エラー情報)が表示される。
例えば、加工装置には予め、加工装置で発生し得るエラーの内容を示す情報(エラー内容情報)と、各エラーに対する対策を示す情報(エラー対策情報)とが記憶されている。そして、エラーが発生した際には、エラー内容情報とエラー対策情報とをオペレーターに報知するメッセージが表示部に表示される。これにより、オペレーターはエラー内容情報を確認しつつ、エラー対策情報に従って加工装置のエラーに対処することが可能となる。
しかしながら、加工装置でエラーが発生した際に表示部に表示されるべきエラー情報は、加工装置を使用する製造業者や、実際に加工装置を操作する担当者等に応じて異なる。例えば、熟練のオペレーターであればエラー情報に基づいて加工装置を適切に操作してエラーに対処することが可能であっても、加工装置の操作に慣れていないオペレーターでは、エラー内容情報を理解できず、また、エラー対策情報に従って加工装置を適切に操作できないことがある。
そのため、予め加工装置に記憶されているエラー情報を表示するだけでは、ユーザーへの情報提供が不十分になり、加工装置の操作ミスが発生したり、エラーへの対処が遅れたりする場合がある。その結果、加工装置の動作不良や被加工物の加工不良が発生するおそれがある。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、エラーの発生時にユーザーに応じた情報を表示可能な加工装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルによって保持された該被加工物を加工する加工ユニットと、表示部と、入力部と、制御ユニットと、を備える加工装置であって、該制御ユニットは、エラーの発生時にエラー情報を該表示部に表示させる機能を有し、該エラー情報は、該エラーの内容を示すエラー内容情報と、該エラーの内容に関連するエラー関連情報と、を含み、該エラー関連情報は、該入力部に入力される情報に基づいて変更可能である加工装置が提供される。
なお、好ましくは、該エラー情報は、該エラーに対する対策を示すエラー対策情報を更に含み、該エラー対策情報は、該入力部に入力される情報に基づいて変更されない。また、好ましくは、該制御ユニットは、該エラーの発生時に該エラー関連情報を該表示部に表示させるか否かを選択可能である。また、好ましくは、該制御ユニットは、該エラーの発生時に該エラー関連情報に対応するメッセージを該表示部に表示させる機能を有し、該メッセージは、文字又は画像を含む。また、好ましくは、該加工装置は、該表示部及び該入力部を構成するタッチパネルを備える。
本発明の一態様に係る加工装置は、エラーの発生時にエラー内容情報及びエラー関連情報を含むエラー情報を表示する表示部を備える。そして、オペレーターは、入力部を操作することにより、表示部に表示されるエラー関連情報を自由に変更できる。これにより、エラーの発生時にユーザーに応じたエラー関連情報を表示することが可能となり、加工装置の利便性が向上する。
加工装置を示す斜視図である。 制御ユニットの構成例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一態様に係る実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る加工装置の構成例について説明する。図1は、加工装置2を示す斜視図である。加工装置2は、被加工物に対して切削加工を施す切削装置である。
加工装置2は、加工装置2を構成する各構成要素を支持する基台4を備える。基台4上には、X軸方向(加工送り方向、前後方向)に沿って配置された一対のX軸ガイドレール8を備える移動機構(移動ユニット)6が設けられている。一対のX軸ガイドレール8には、平板状のX軸移動テーブル10が、一対のX軸ガイドレール8に沿ってX軸方向にスライド可能に装着されている。
X軸移動テーブル10の下面(裏面)側にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、一対のX軸ガイドレール8に沿って配置されたX軸ボールねじ12が螺合されている。また、X軸ボールねじ12の端部には、X軸パルスモータ14が連結されている。X軸パルスモータ14でX軸ボールねじ12を回転させると、X軸移動テーブル10が一対のX軸ガイドレール8に沿ってX軸方向に移動する。なお、移動機構6には、X軸移動テーブル10のX軸方向における位置を測定するX軸測定ユニット(不図示)が設けられていてもよい。
X軸移動テーブル10の上面(表面)側には、円筒状のテーブルベース16が設けられている。また、テーブルベース16の上部には、被加工物11を保持する保持テーブル18が固定されている。
被加工物11は、例えばシリコン等の半導体でなる円盤状の半導体ウェーハである。被加工物11は、互いに交差するように格子状に配列された分割予定ライン(ストリート)によって複数の領域に区画されており、この領域の表面側にはそれぞれ、IC、LSI等のデバイスが形成されている。
被加工物11の裏面側には、被加工物11より径の大きい円形のテープ(ダイシングテープ)13が貼付されている。例えばテープ13は、フィルム状の基材と、基材上に形成された粘着層(糊層)とを備える。基材は、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂でなり、粘着層は、エポキシ系、アクリル系、又はゴム系の接着剤等でなる。
テープ13の外周部は、被加工物11より径の大きい円形の開口を中央部に備える環状のフレーム15に貼付される。そして、被加工物11は、フレーム15の開口の内側に配置された状態で、テープ13を介してフレーム15によって支持される。
なお、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば被加工物11は、シリコン以外の半導体(GaAs、InP、GaN、SiC等)、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる任意の形状のウェーハであってもよい。また、被加工物11に形成されるデバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等に制限はなく、被加工物11にはデバイスが形成されていなくてもよい。
さらに、被加工物11は、CSP(Chip Size Package)基板、QFN(Quad Flat Non-leaded package)基板等のパッケージ基板であってもよい。例えばパッケージ基板は、直方体状の基板に複数のデバイスチップを実装し、樹脂でなる封止材(モールド樹脂)で実装されたデバイスチップを覆うことによって形成される。
保持テーブル18の上面は、被加工物11を保持する保持面18aを構成する。この保持面18aは、X軸方向及びY軸方向(割り出し送り方向、左右方向)と概ね平行に形成されており、保持テーブル18の内部に形成された流路(不図示)等を介してエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。
移動機構6によってX軸移動テーブル10をX軸方向に移動させることにより、保持テーブル18の加工送りや位置の調整が行われる。また、保持テーブル18はモータ等の回転機構(不図示)に連結されており、この回転機構は保持テーブル18をZ軸方向(鉛直方向、上下方向)に概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
また、保持テーブル18は、保持面18aの半径方向外側に設けられ、フレーム15を把持する複数のクランプ18bを備える。被加工物11を保持テーブル18によって保持する際は、フレーム15が複数のクランプ18bによって把持され、固定される。
保持テーブル18の近傍には、被加工物11を保持テーブル18上に搬送する搬送機構(不図示)が設けられている。例えば搬送機構は、被加工物11の上面側を吸引保持する吸引パッドと、吸引パッドを移動させる移動機構とを備える。また、X軸移動テーブル10の近傍には、切削加工に用いられた切削液(純水等)等の廃液を一時的に貯留するウォーターケース20が設けられている。ウォーターケース20の内部に貯留された廃液は、ドレーン(不図示)等を介して加工装置2の外部に排出される。
また、基台4の上面上には、門型の支持構造22が移動機構6を跨ぐように配置されている。支持構造22の前面側の両端部には、一対の移動機構(移動ユニット)24が設けられている。移動機構24はそれぞれ、支持構造22の前面側にY軸方向に沿って配置された一対のY軸ガイドレール26に装着されている。一対のY軸ガイドレール26には、移動機構24がそれぞれ備える一対の平板状のY軸移動プレート28が、一対のY軸ガイドレール26に沿ってY軸方向にスライド可能に装着されている。
Y軸移動プレート28の後面(裏面)側にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、一対のY軸ガイドレール26に沿って配置されたY軸ボールねじ30が螺合されている。また、一対のY軸ボールねじ30の一端部にはそれぞれ、Y軸パルスモータ32が連結されている。Y軸パルスモータ32でY軸ボールねじ30を回転させると、Y軸移動プレート28がY軸ガイドレール26に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動プレート28の前面(表面)側にはそれぞれ、一対のZ軸ガイドレール34がZ軸方向に沿って配置されている。一対のZ軸ガイドレール34には、平板状のZ軸移動プレート36がZ軸ガイドレール34に沿ってZ軸方向にスライド可能に装着されている。
Z軸移動プレート36の後面(裏面)側にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール34に沿って配置されたZ軸ボールねじ38が螺合されている。Z軸ボールねじ38の一端部には、Z軸パルスモータ40が連結されている。Z軸パルスモータ40でZ軸ボールねじ38を回転させると、Z軸移動プレート36がZ軸ガイドレール34に沿ってZ軸方向に移動する。
なお、一対の移動機構24にはそれぞれ、Y軸移動プレート28のY軸方向における位置を測定するY軸測定ユニット(不図示)と、Z軸移動プレート36のZ軸方向における位置を測定するZ軸測定ユニット(不図示)とが設けられていてもよい。
Z軸移動プレート36の下部には、被加工物11を加工する加工ユニット42が固定されている。加工ユニット42は、被加工物11に対して切削加工を施す切削ユニットである。また、加工ユニット42に隣接する位置には、保持テーブル18によって保持された被加工物11を撮像するための撮像ユニット(カメラ)44が設けられている。
Y軸移動プレート28をY軸方向に移動させることにより、加工ユニット42及び撮像ユニット44の割り出し送りが行われる。また、Z軸移動プレート36をZ軸方向に移動させると、加工ユニット42及び撮像ユニット44が昇降し、保持テーブル18の保持面18aと概ね垂直な方向に沿って移動する。
加工ユニット42は、移動機構24に支持された筒状のハウジング46(図2参照)を備えており、このハウジング46には、Y軸方向に沿って配置された円筒状のスピンドル48(図2参照)が収容されている。スピンドル48の先端部(一端側)はハウジング46の外部に露出しており、この先端部には環状の切削ブレード50が装着される。
例えば切削ブレード50として、ダイヤモンド等でなる砥粒がめっき層(ニッケル等)によって固定された環状の切刃が環状の基台の外周部に沿って形成されたハブタイプのブレードが用いられる。また、切削ブレード50は、砥粒が金属、セラミックス、樹脂等でなるボンド材で固定された環状の切刃からなるワッシャータイプのブレードであってもよい。
スピンドル48の基端部(他端側)には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。スピンドル48の先端部に装着された切削ブレード50は、回転駆動源からスピンドル48を介して伝達される動力によって回転する。
なお、図1に示す加工装置2は、一対の加工ユニット42を備え、一対の切削ブレード50が互いに対面するように配置される、所謂フェイシングデュアルスピンドルタイプの切削装置である。ただし、加工装置2が備える加工ユニット42の数は1組であってもよい。
また、加工ユニット42には、被加工物11及び切削ブレード50に向かって純水等の切削液を供給するためのノズル52が設けられている。切削ブレード50で被加工物11を切削する際には、ノズル52から切削液が供給され、被加工物11及び切削ブレード50が冷却されるとともに、切削によって生じた屑(切削屑)が洗い流される。
また、切削ブレード50の下方には、加工ユニット42に装着された切削ブレード50の下端のZ軸方向における位置(高さ)を検出する検出器54が設けられている。検出器54は、例えば透過型の光電センサーによって構成される。
また、加工装置2は、加工装置2に関する各種の情報を表示する表示部56と、加工装置2に各種の情報を入力するための入力部58とを備える。例えば、表示部56はディスプレイによって構成され、被加工物11の加工に関する情報(加工条件、加工状況等)や、加工前後又は加工中の被加工物11の画像等を表示する。また、入力部58はキーボード、マウス等によって構成され、オペレーターは入力部58を操作することによって加工装置2に加工条件等の情報を入力する。
なお、加工装置2には、表示部56及び入力部58を構成するタッチパネルが搭載されていてもよい。この場合、タッチパネルは表示部56及び入力部58として機能するユーザーインタフェースとなる。そして、タッチパネルには、加工装置2に関する情報とともに操作キー(キーボード、テンキー等)が表示される。オペレーターは、タッチパネルのタッチ操作によって加工装置2に加工条件等の情報を入力できる。
さらに、加工装置2は、加工装置2を構成する各構成要素(移動機構6、保持テーブル18、移動機構24、加工ユニット42、撮像ユニット44、検出器54、表示部56、入力部58等)に接続された制御ユニット(制御部)60を備える。制御ユニット60は、加工装置2の構成要素それぞれの動作を制御する。
例えば、制御ユニット60はコンピュータによって構成されており、加工装置2の稼働に必要な各種の処理(演算等)を行う処理部と、処理部による処理に用いられる各種の情報(データ、プログラム等)が記憶される記憶部とを含む。処理部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含んで構成される。また、記憶部は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリによって構成される。処理部と記憶部とは、バスを介して互いに接続されている。なお、制御ユニット60の構成及び機能の詳細は後述する。
加工装置2によって、被加工物11の切削加工が行われる。被加工物11を切削する際は、まず、被加工物11を保持テーブル18によって保持する。具体的には、被加工物11の裏面側に貼付されているテープ13を保持テーブル18の保持面18aに接触させるとともに、被加工物11を支持するフレーム15をクランプ18bで固定する。この状態で保持面18aに吸引源の負圧を作用させると、被加工物11は表面側が上方に露出した状態で保持テーブル18によって吸引保持される。
次に、保持テーブル18を回転させて、所定の分割予定ラインの長さ方向を加工装置2の加工送り方向(X軸方向)に合わせる。また、所定の分割予定ラインの延長線上に切削ブレード50が配置されるように、加工ユニット42の割り出し送り方向(Y軸方向)における位置を調整する。さらに、切削ブレード50の下端が被加工物11の裏面(テープ13の上面)よりも下方に配置されるように、加工ユニット42の高さを調整する。
この状態で、切削ブレード50を所定の回転数で回転させ、保持テーブル18を加工送り方向に移動させる。その結果、切削ブレード50と保持テーブル18とが相対移動し、回転する切削ブレード50が分割予定ラインに沿って被加工物11に切り込む。これにより、被加工物11が分割予定ラインに沿って分割される。
ただし、切削ブレード50による被加工物11の加工の内容に制限はない。例えば、切削ブレード50の下端が被加工物11の表面よりも下方で、且つ被加工物11の裏面よりも上方に配置されるように切削ブレード50を位置付け、被加工物11を切削してもよい。この場合、被加工物11には被加工物11の厚さよりも浅い溝が形成される。
加工装置2は、加工装置2でエラー(異常)が発生した際に、そのエラーがオペレーターに通知されるように構成されている。例えば、加工装置2の構成要素の動作異常、被加工物11の加工不良等のエラーが発生すると、制御ユニット60は表示部56を制御し、エラーの内容と、そのエラーに対する対策とを表示部56に表示させる。これにより、オペレーターはエラーの内容を把握するとともに、そのエラーに対して適切な処置をとることが可能となる。
しかしながら、加工装置2でエラーが発生した際の対処方法は、加工装置2を使用する製造業者や、実際に加工装置2を操作する担当者等に応じて異なる。例えば、加工装置2の操作に慣れていないオペレーターは、表示部56に表示されたエラーの内容や対策を十分に理解できず、また、その対策を実行するための加工装置2の具体的な操作方法が分からないことがある。このような場合、エラーへの対処が遅れたり、加工装置2の操作を誤ったりするおそれがある。
そこで、本実施形態に係る加工装置2では、エラーが発生した際、該エラーの内容とともに、該エラーに関連し且つユーザーが変更可能な情報を表示部56に表示させる。これにより、エラーの発生時に表示部56に表示される情報(例えば、エラーに対する対策、オペレーターが取るべき行動等)を、各ユーザーが自己の事情に合わせて自由に設定することが可能となり、加工装置2の利便性が向上する。
図2は、制御ユニット60の構成例を示すブロック図である。図2では、制御ユニット60の機能的な構成とともに、制御ユニット60に接続された加工装置2の構成要素の一部も図示している。また、図2では、表示部56及び入力部58としてタッチパネル62が用いられている例を示している。タッチパネル62は、加工装置2の稼働状況に応じて所定の表示画面(操作画面)を表示する。
図2に示す表示画面(操作画面)64は、加工装置2でエラー(異常)が発生した際に、そのエラーに関する情報(エラー情報)が表示される表示欄(エラー情報欄)66を含む。この表示欄66には、加工装置2で発生したエラーの内容を示す情報(エラー内容情報)が表示される表示欄(エラー内容情報欄)66aと、該エラーに対する対策を示す情報(エラー対策情報)が表示される表示欄(エラー対策情報欄)66bと、該エラーの内容に関連する情報(エラー関連情報)が表示される表示欄(エラー関連情報欄)66cとが含まれている。
表示欄66aには、エラーが発生している場所(構成要素の名称等)や、エラーの具体的な内容等が、エラー内容情報として表示される。また、表示欄66bには、エラーに対してオペレーターがとるべき処置(加工の緊急停止、部品の交換又は補充等)や、その処理を実行するための加工装置2の操作方法の概要等が、エラー対策情報として表示される。
表示欄66cには、加工装置2で発生したエラーに関連する任意の情報を表示させることができる。例えば、エラーが発生した際にオペレーターがとるべき具体的な行動(待機、管理権限者への報告、加工装置2の操作等)や、エラーに対処するための加工装置2の詳細な操作手順等が、エラー関連情報として表示欄66cに表示される。
なお、エラーに対する対処方法が部品の交換又は補充である場合には、対象となる部品の種類、寸法、材質、保管場所(収容棚の番号等)、残数等が表示欄66cに表示されてもよい。また、表示欄66cには、エラーの緊急度や重要度等が表示されてもよい。
表示欄66a,66b,66cへの情報の表示方法に制限はない。例えば表示欄66a,66b,66cにはそれぞれ、エラー内容情報、エラー対策情報、エラー関連情報に対応するメッセージが表示される。このメッセージは、例えば文字又は画像を含み、文章又は図でエラー情報をオペレーターに伝達する。
ここで、表示欄66cに表示されるエラー関連情報は、タッチパネル62(入力部58)の操作によって変更することができる。すなわち、加工装置2を扱うユーザーは、表示欄66cに任意の情報を表示させることができる。これにより、加工装置2でエラーが発生した際にオペレーターに報知されるエラー関連情報を、加工装置2を使用する製造業者や、実際に加工装置2を操作する担当者等に応じて自由に設定することが可能となる。
タッチパネル62の表示は、制御ユニット60によって制御される。制御ユニット60は、加工装置2の各構成要素から入力された信号(入力信号)を処理するとともに、加工装置2の構成要素の動作を制御する信号(制御信号)を生成する処理部70と、処理部70による処理に用いられる情報が記憶される記憶部80とを備える。
記憶部80は、タッチパネル62の表示画面64に含まれる表示欄66に表示されるエラー情報を記憶するエラー情報記憶部82を備える。このエラー情報記憶部82は、表示欄66aに表示されるエラー内容情報を記憶するエラー内容情報記憶部84aと、表示欄66bに表示されるエラー対策情報を記憶するエラー対策情報記憶部84bと、表示欄66cに表示されるエラー関連情報を記憶するエラー関連情報記憶部84cとを含む。
処理部70は、加工装置2の各構成要素から入力された信号に基づき、加工装置2でエラーが発生しているか否かを判定するエラー判定部72を備える。例えばエラー判定部72は、構成要素から所定のエラー信号が入力された場合や、構成要素から入力された信号が示す所定の値が異常値である場合に、該構成要素においてエラーが発生していると判定する。
エラー判定部72によってエラーが発生していると判定されると、エラー判定部72は記憶部80にアクセスし、発生中のエラーに対応するエラー情報(エラー内容情報、エラー対策情報、エラー関連情報)を、エラー内容情報記憶部84a、エラー対策情報記憶部84b、及びエラー関連情報記憶部84cから読み出す。そして、エラー判定部72は、読み出されたエラー情報のタッチパネル62への表示を指示する信号(エラー表示信号)を表示制御部74に出力する。
エラー判定部72から表示制御部74にエラー表示信号が入力されると、表示制御部74は、タッチパネル62にエラー情報を表示させるための制御信号を生成し、タッチパネル62に出力する。これにより、エラー内容情報、エラー対策情報、エラー関連情報がそれぞれ、タッチパネル62の表示画面64の表示欄66a,66b,66cに表示される。例えば、表示欄66a,66b,66cにはそれぞれ、エラー内容情報、エラー対策情報、エラー関連情報に対応するメッセージ(文字、画像等)が表示される。
なお、制御ユニット60は、エラー情報に含まれるエラー関連情報をタッチパネル62(表示部56)に表示させるか否かを選択可能に構成されていてもよい。具体的には、表示制御部74は、表示欄66cへのエラー関連情報の表示と非表示とを切り替えることができる。そして、例えば加工装置2が熟練のオペレーターのみによって操作される場合のように、オペレーターがエラー関連情報を参照せずともエラーに対処可能な状況においては、エラー関連情報の表示を省略してもよい。
また、記憶部80のエラー関連情報記憶部84cに記憶されているエラー関連情報は、タッチパネル62(入力部58)に入力される情報に基づいて変更できる。具体的には、処理部70は、エラー関連情報記憶部84cに記憶されているエラー関連情報を書き換える書き換え部76を備えている。
オペレーターがタッチパネル62(入力部58)を操作して新たなエラー関連情報を入力すると、そのエラー関連情報が書き換え部76に入力される。そして、書き換え部76は、記憶部80にアクセスし、エラー関連情報記憶部84cに記憶されているエラー関連情報を、タッチパネル62に入力されたエラー関連情報に書き換える。これにより、エラーの発生時にタッチパネル62の表示画面64の表示欄66cに表示されるエラー関連情報が変更される。
一方、エラー内容情報とエラー対策情報とは、予め加工装置2の製造者によってエラー内容情報記憶部84aとエラー対策情報記憶部84bとに記憶されており、書き換え部76はエラー内容情報及びエラー対策情報の書き換えは行わない。すなわち、エラー内容情報及びエラー対策情報は、タッチパネル62(入力部58)に入力される情報に基づいて変更されない。これにより、ユーザーによる誤ったエラー内容情報及びエラー対策情報の上書きが回避され、加工装置2で発生したエラーとタッチパネル62に表示されるエラー内容情報及びエラー対策情報との不整合が防止される。
なお、表示欄66aに表示されたエラー内容情報と表示欄66cに表示されたエラー関連情報とによってオペレーターがエラーに対処可能である場合には、タッチパネル62(表示部56)にエラー対策情報が表示されなくてもよい。この場合には、表示画面64から表示欄66bを省略できる。
上記の制御ユニット60の動作は、例えば、エラー判定部72、表示制御部74、書き換え部76によって行われる一連の処理を記述したプログラムを予め記憶部80に記憶し、該プログラムを処理部70によって実行することにより実現される。
以上の通り、本実施形態に係る加工装置2は、エラーの発生時にエラー内容情報及びエラー関連情報を含むエラー情報を表示する表示部56(タッチパネル62)を備える。そして、オペレーターは、入力部58(タッチパネル62)を操作することにより、表示部56に表示されるエラー関連情報を自由に変更できる。これにより、エラーの発生時にユーザーに応じたエラー関連情報を表示することが可能となり、加工装置2の利便性が向上する。
なお、本実施形態では、表示部56(タッチパネル62)に表示される表示画面64の表示欄66a,66b,66cにそれぞれエラー内容情報、エラー対策情報、エラー関連情報が表示される例について説明したが、エラー情報の表示方法に制限はない。例えば、エラー内容情報、エラー対策情報、エラー関連情報は、1つの共通の表示欄に表示されてもよい。また、表示部56は、エラーの発生時に表示画面64の中央部に新たな表示欄(ポップアップ・ウィンドウ)を表示し、該表示欄にエラー情報を表示してもよい。さらに、エラー情報が表示される表示欄の色(青色、黄色、赤色等)によって、エラーの緊急度や重要度を表してもよい。
また、本実施形態では、加工装置2が被加工物11を切削する加工ユニット42(切削ユニット)を備える切削装置である例について説明したが、加工装置2の種類に制限はない。例えば加工装置2は、複数の研削砥石が固定された研削ホイールで被加工物11を研削する加工ユニット(研削ユニット)を備える研削装置、研磨パッドで被加工物11を研磨する加工ユニット(研磨ユニット)を備える研磨装置、レーザービームの照射によって被加工物11を加工する加工ユニット(レーザー照射ユニット)を備えるレーザー加工装置等であってもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
13 テープ(ダイシングテープ)
15 フレーム
2 加工装置
4 基台
6 移動機構(移動ユニット)
8 X軸ガイドレール
10 X軸移動テーブル
12 X軸ボールねじ
14 X軸パルスモータ
16 テーブルベース
18 保持テーブル
18a 保持面
18b クランプ
20 ウォーターケース
22 支持構造
24 移動機構(移動ユニット)
26 Y軸ガイドレール
28 Y軸移動プレート
30 Y軸ボールねじ
32 Y軸パルスモータ
34 Z軸ガイドレール
36 Z軸移動プレート
38 Z軸ボールねじ
40 Z軸パルスモータ
42 加工ユニット
44 撮像ユニット(カメラ)
46 ハウジング
48 スピンドル
50 切削ブレード
52 ノズル
54 検出器
56 表示部
58 入力部
60 制御ユニット(制御部)
62 タッチパネル
64 表示画面(操作画面)
66 表示欄(エラー情報欄)
66a 表示欄(エラー内容情報欄)
66b 表示欄(エラー対策情報欄)
66c 表示欄(エラー関連情報欄)
70 処理部
72 エラー判定部
74 表示制御部
76 書き換え部
80 記憶部
82 エラー情報記憶部
84a エラー内容情報記憶部
84b エラー対策情報記憶部
84c エラー関連情報記憶部

Claims (5)

  1. 被加工物を保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルによって保持された該被加工物を加工する加工ユニットと、
    表示部と、
    入力部と、
    制御ユニットと、を備える加工装置であって、
    該制御ユニットは、エラーの発生時にエラー情報を該表示部に表示させる機能を有し、
    該エラー情報は、該エラーの内容を示すエラー内容情報と、該エラーの内容に関連するエラー関連情報と、を含み、
    該エラー関連情報は、該入力部に入力される情報に基づいて変更可能であることを特徴とする加工装置。
  2. 該エラー情報は、該エラーに対する対策を示すエラー対策情報を更に含み、
    該エラー対策情報は、該入力部に入力される情報に基づいて変更されないことを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 該制御ユニットは、該エラーの発生時に該エラー関連情報を該表示部に表示させるか否かを選択可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の加工装置。
  4. 該制御ユニットは、該エラーの発生時に該エラー関連情報に対応するメッセージを該表示部に表示させる機能を有し、
    該メッセージは、文字又は画像を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の加工装置。
  5. 該表示部及び該入力部を構成するタッチパネルを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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