JP2022049944A - 加工装置 - Google Patents

加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022049944A
JP2022049944A JP2020156256A JP2020156256A JP2022049944A JP 2022049944 A JP2022049944 A JP 2022049944A JP 2020156256 A JP2020156256 A JP 2020156256A JP 2020156256 A JP2020156256 A JP 2020156256A JP 2022049944 A JP2022049944 A JP 2022049944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
unit
workpiece
display
dimensional image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020156256A
Other languages
English (en)
Inventor
奈津子 花村
Natsuko Hanamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2020156256A priority Critical patent/JP2022049944A/ja
Publication of JP2022049944A publication Critical patent/JP2022049944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dicing (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】オペレーターがエラーの発生箇所を速やかに把握することが可能となる加工装置を提供する。【解決手段】被加工物を加工する加工装置であって、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、被加工物を加工する加工ユニットと、制御ユニットと、表示ユニットと、を備え、制御ユニットは、エラーの発生時に表示ユニットに表示される、エラーに対応するエラー情報を記憶する記憶部を有し、エラー情報は、エラーが発生した箇所を強調して表示する加工装置の3次元画像を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、被加工物を加工する加工装置に関する。
デバイスチップの製造工程では、格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)によって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウェーハが用いられる。このウェーハを分割予定ラインに沿って分割することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが得られる。デバイスチップは、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の様々な電子機器に組み込まれる。
ウェーハの分割には、環状の切削ブレードで被加工物を切削する切削装置や、被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工装置等が用いられる。例えば特許文献1には、被加工物を保持するチャックテーブルと、切削ブレードで被加工物を切削する切削ユニット(切削手段)とを備える切削装置が開示されている。切削ユニットは、サーボモータ等によって回転するスピンドル(回転軸)を備えており、スピンドルの先端部に切削ブレードが装着される。チャックテーブルによってウェーハを保持し、切削ブレードを回転させてウェーハに切り込ませることにより、ウェーハが切削、分割される。
また、近年では、電子機器の小型化、薄型化に伴い、デバイスチップにも薄型化が求められている。そこで、ウェーハの分割前にウェーハを薄化する加工が実施されることがある。ウェーハの薄化には、複数の研削砥石を含む研削ホイールで被加工物を研削する研削装置や、円盤状の研磨パッドで被加工物を研磨する研磨装置等が用いられる。
特開2011-159823号公報
上記のような各種の加工装置は、被加工物を搬送する搬送機構、被加工物を保持するチャックテーブル、被加工物を加工する加工ユニット等の様々な構成要素を含んで構成されている。そして、加工装置の稼働中には、何らかの原因で加工装置の構成要素にエラー(異常)が発生することがある。この場合、オペレーターはエラーが発生している構成要素に対して、速やかに適切な処置をとる必要がある。
そこで、加工装置は、加工装置内でエラーが発生した際に、そのエラーがオペレーターに通知されるように構成される。具体的には、加工装置はタッチパネル等の表示ユニットを備えており、表示ユニットに加工装置で発生したエラーに関する情報(エラー情報)が表示される。例えば表示ユニットは、エラーが発生した旨と、そのエラーが発生している構成要素の名称とを示すエラーメッセージを表示することにより、オペレーターに処置を促す。
しかしながら、表示ユニットにエラーメッセージが表示されても、オペレーターがエラーに対して速やかな処置をとることが困難な場合がある。例えば、表示ユニットにエラーが発生している構成要素の名称が表示された場合、熟練のオペレーターであれば該構成要素の位置を瞬時に把握して該構成要素の状況を確認することが可能であっても、経験が浅く加工装置の操作に慣れていないオペレーターでは、表示ユニットに表示されている構成要素の位置を特定できないことがある。また、通常時に取り扱いの頻度が低い構成要素でエラーが発生した場合には、熟練のオペレーターであっても構成要素の名称からは構成要素の位置を正確に特定できないことがある。
そのため、表示ユニットにエラーメッセージが表示されるのみでは、オペレーターに十分なエラー情報が伝達されず、エラーへの対処が遅れるおそれがある。その結果、加工装置の動作不良や被加工物の加工不良が発生しやすくなる。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、オペレーターがエラーの発生箇所を速やかに把握することが可能となる加工装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、被加工物を加工する加工装置であって、該被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該被加工物を加工する加工ユニットと、制御ユニットと、表示ユニットと、を備え、該制御ユニットは、エラーの発生時に該表示ユニットに表示される、該エラーに対応するエラー情報を記憶する記憶部を有し、該エラー情報は、該エラーが発生した箇所を強調して表示する該加工装置の3次元画像を含む加工装置が提供される。
なお、好ましくは、該エラー情報は、該エラーの内容を示すエラー内容情報と、該エラーに対する対処法を示すエラー対処情報と、を更に含む。
本発明の一態様に係る加工装置では、加工装置においてエラーが発生した際に、そのエラーが発生した箇所を強調して表示する加工装置の3次元画像が表示ユニットに表示される。そのため、オペレーターは、表示ユニットに表示された加工装置の3次元画像を確認することにより、加工装置内においてエラーが発生している箇所を視覚的に認識でき、エラーの発生箇所を瞬時に把握できる。
切削装置を示す斜視図である。 切削装置の制御ユニットを示すブロック図である。 切削装置の表示ユニットを示す正面図である。 図4(A)はカセット載置台に対応する領域が強調された3次元画像を表示する表示欄を示す正面図であり、図4(B)は防塵防滴カバーに対応する領域が強調された3次元画像を表示する表示欄を示す正面図である。 研削装置を示す斜視図である。 研削装置の表示ユニットを示す正面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一態様に係る実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る加工装置の構成例について説明する。図1は、被加工物に切削加工を施す加工装置(切削装置)2を示す斜視図である。なお、図1において、X軸方向(加工送り方向、第1水平方向、前後方向)とY軸方向(割り出し送り方向、第2水平方向、左右方向)とは、互いに垂直な方向である。また、Z軸方向(鉛直方向、上下方向、高さ方向)は、X軸方向及びY軸方向と垂直な方向である。
加工装置2は、加工装置2を構成する各構成要素を支持又は収容する基台4を備える。基台4の前端側の角部には、基台4の上面側で開口する矩形状の開口4aが設けられている。また、開口4aの側方には、基台4の上面側で開口し、長手方向がX軸方向に沿うように形成された矩形状の開口4bが設けられている。
開口4aの内部には、カセット8が載置されるカセット載置台6が設けられている。カセット8は、加工装置2によって加工される複数の被加工物11を収容可能な直方体状の容器である。また、カセット載置台6には昇降機構(不図示)が連結されており、昇降機構はカセット載置台6をZ軸方向に沿って移動(昇降)させる。そして、カセット載置台6の上面上に、複数の被加工物11が収容されたカセット8が載置される。なお、図1では、カセット8の輪郭のみを破線で示している。
例えば被加工物11は、シリコン等の半導体でなる円盤状のウェーハであり、互いに概ね平行な表面及び裏面を備える。被加工物11は、互いに交差するように格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)によって、複数の矩形状の領域に区画されている。また、被加工物11の表面側には、分割予定ラインによって区画された領域にそれぞれ形成された、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、LED(Light Emitting Diode)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等のデバイスが設けられている。例えば、加工装置2によって被加工物11を分割予定ラインに沿って切削して分割すると、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが得られる。
被加工物11の裏面(下面)側には、被加工物11よりも直径が大きい円形のテープ(ダイシングテープ)13が貼付される。テープ13は、円形に形成されたフィルム状の基材と、基材上に設けられた粘着剤(糊層)とを備える。例えば、基材はポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂でなり、粘着剤はエポキシ系、アクリル系、又はゴム系の接着剤等でなる。また、粘着剤には、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型の樹脂を用いてもよい。
テープ13の外周部は、SUS(ステンレス鋼)等の金属でなる環状のフレーム15に貼付される。フレーム15の中央部には、被加工物11よりも直径が大きい円形の開口が設けられている。被加工物11をフレーム15の開口の内側に配置し、テープ13の中央部を被加工物11の裏面側に貼付するとともにテープ13の外周部をフレーム15に貼付すると、被加工物11がテープ13を介してフレーム15によって支持される。
なお、被加工物11の種類、材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば被加工物11は、シリコン以外の半導体(GaAs、InP、GaN、SiC等)、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等でなるウェーハであってもよい。また、被加工物11に形成されるデバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はなく、被加工物11にはデバイスが形成されていなくてもよい。
基台4の開口4bの内部には、ボールねじ式の移動機構10が設けられている。移動機構10は、平板状の移動テーブル10aを備えており、移動テーブル10aをX軸方向に沿って移動させる。また、移動テーブル10aの前方及び後方には、移動機構10の上側を覆いX軸方向に沿って伸縮する蛇腹状の防塵防滴カバー12が設けられている。
移動テーブル10a上には、被加工物11を保持するチャックテーブル(保持テーブル)14が設けられている。チャックテーブル14の上面は、水平方向(XY平面方向)に沿って形成された平坦面であり、被加工物11を保持する保持面14aを構成している。保持面14aは、チャックテーブル14の内部に形成された流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。また、チャックテーブル14の周囲には、被加工物11を支持しているフレーム15を把持して固定する複数のクランプ16が設けられている。
移動機構10は、チャックテーブル14を移動テーブル10aとともにX軸方向に沿って移動させる。また、チャックテーブル14はモータ等の回転駆動源(不図示)に接続されており、回転駆動源はチャックテーブル14をZ軸方向に概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
開口4bの前端部の上方には、Y軸方向に沿って配置された一対のガイドレール18が設けられている。一対のガイドレール18は、フレーム15の下面側を支持する支持面と、支持面に概ね垂直でフレーム15の外周縁と接触する側面とを備え、Y軸方向と概ね平行な状態を維持しながら互いに接近及び離隔する。一対のガイドレール18でフレーム15をX軸方向に沿って挟み込むことにより、被加工物11及びフレーム15の位置合わせが行われる。
また、基台4の上面上には、門型の第1支持構造20が開口4bを跨ぐように配置されている。第1支持構造20の前面側(ガイドレール18側)には、レール22がY軸方向に沿って固定されている。レール22には、移動機構24を介して搬送ユニット(搬送機構)26が連結されている。
移動機構24は、搬送ユニット26をレール22に沿ってY軸方向に移動させる。また、移動機構24はエアシリンダを備えており、エアシリンダはZ軸方向に沿って昇降するロッドを内蔵している。このエアシリンダのロッドの下端部に、搬送ユニット26が固定されている。
搬送ユニット26は、フレーム15を保持する複数の吸引パッドを備える。吸引パッドの下面は、フレーム15の上面側を吸引保持する保持面を構成している。吸引パッドの保持面は、吸引パッドの内部に形成された流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。
搬送ユニット26は、移動機構24によってZ軸方向に沿って昇降するとともに、レール22に沿ってY軸方向に移動する。また、搬送ユニット26の開口4a側(カセット8側)の端部には、フレーム15を把持する把持部(把持機構)26aが設けられている。
搬送ユニット26は、カセット8に収容されたフレーム15を把持部26aで把持した状態で、カセット8から離れるようにY軸方向に沿って移動する。これにより、被加工物11がフレーム15とともにカセット8から搬出され、一対のガイドレール18上に配置される。また、搬送ユニット26は、一対のガイドレール18上に配置されたフレーム15を把持部26aで把持した状態で、カセット8に近づくようにY軸方向に沿って移動する。これにより、被加工物11がフレーム15とともにカセット8に搬入、収容される。
さらに、第1支持構造20の前面側には、レール28がY軸方向に沿って固定されている。レール28には、移動機構30を介して搬送ユニット(搬送機構)32が連結されている。移動機構30、搬送ユニット32の構成はそれぞれ、移動機構24、搬送ユニット26の構成と同様である。
第1支持構造20の後方には、門型の第2支持構造34が開口4bを跨ぐように配置されている。第2支持構造34の前面側(第1支持構造20側)の両側端部には、ボールねじ式の移動機構36a,36bが固定されている。移動機構36a,36bの下部にはそれぞれ、被加工物11を切削する加工ユニット(切削ユニット)38a,38bが固定されている。加工ユニット38a,38bにはそれぞれ、環状の切削ブレード40が装着される。そして、加工ユニット38a,38bは切削ブレード40を回転させて被加工物11に切り込ませることにより、被加工物11を切削する。
移動機構36aによって加工ユニット38aをY軸方向及びZ軸方向に沿って移動させることにより、加工ユニット38aに装着された切削ブレード40のY軸方向及びZ軸方向における位置が調整される。同様に、移動機構36bによって加工ユニット38bをY軸方向及びZ軸方向に沿って移動させることにより、加工ユニット38bに装着された切削ブレード40のY軸方向及びZ軸方向における位置が調整される。
切削ブレード40としては、ハブタイプの切削ブレード(ハブブレード)を用いることができる。ハブブレードは、金属等でなる環状の基台と、基台の外周縁に沿って形成された環状の切刃とが一体となって構成される。また、ハブブレードの切刃は、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素(cBN:cubic Boron Nitride)等でなる砥粒がニッケルめっき等の結合材によって固定された電鋳砥石によって構成される。ただし、切削ブレード40として、ワッシャータイプの切削ブレード(ワッシャーブレード)を用いることもできる。ワッシャーブレードは、砥粒が金属、セラミックス、樹脂等でなる結合材によって固定された環状の切刃によって構成される。
加工ユニット38a,38bに隣接する位置にはそれぞれ、チャックテーブル14によって保持された被加工物11等を撮像する撮像ユニット(カメラ)42が設けられている。例えば撮像ユニット42は、可視光を受光して電気信号に変換する撮像素子を備える可視光カメラや、赤外線を受光して電気信号に変換する撮像素子を備える赤外線カメラ等によって構成される。撮像ユニット42によって取得された画像に基づいて、チャックテーブル14によって保持された被加工物11と加工ユニット38a,38bとの位置合わせ等が行われる。
基台4の開口4bの、開口4aとは反対側の側方には、洗浄ユニット44が設けられている。洗浄ユニット44は、円筒状の洗浄空間内で被加工物11を保持するスピンナテーブル46を備える。スピンナテーブル46には、スピンナテーブル46をZ軸方向と概ね平行な回転軸の周りで回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。
スピンナテーブル46の上方には、スピンナテーブル46によって保持された被加工物11に向かって洗浄用の流体(例えば、水とエアーとが混合された混合流体)を供給するノズル48が配置されている。スピンナテーブル46によって被加工物11を保持した状態で、スピンナテーブル46を回転させつつノズル48から流体を供給することにより、被加工物11が洗浄される。
基台4の上側には、基台4上に配置された各構成要素を覆うカバー50が設けられている。なお、図1ではカバー50の輪郭のみを破線で示している。また、カバー50の側方側には、加工装置2に関する各種の情報を表示する表示ユニット(表示部、表示装置)52が設けられている。表示ユニット52は、各種のディスプレイによって構成される。
例えば、表示ユニット52としてタッチパネルが用いられる。この場合、表示ユニット52は、加工装置2に情報を入力するための入力ユニット(入力部、入力装置)としても機能する。すなわち、表示ユニット52はユーザーインターフェースとして機能し、オペレーターは表示ユニット52のタッチ操作によって加工装置2に加工条件等の情報を入力できる。ただし、入力ユニットは表示ユニット52とは別途独立して設けられていてもよい。この場合には、入力ユニットとしてキーボード、マウス等を用いることができる。
また、カバー50の上面上には、オペレーターに所定の情報を報知する報知ユニット(報知部)54が設けられている。例えば報知ユニット54は、警告灯によって構成され、加工装置2でエラー(異常)が発生した際に点灯又は点滅してオペレーターにエラーの発生を知らせる。また、報知ユニット54は、所定の情報を知らせる音や音声を発するスピーカー等によって構成されてもよい。
また、加工装置2は、加工装置2を構成する各構成要素(カセット載置台6、移動機構10、チャックテーブル14、クランプ16、ガイドレール18、移動機構24、搬送ユニット26、移動機構30、搬送ユニット32、移動機構36a,36b、加工ユニット38a,38b、撮像ユニット42、洗浄ユニット44、表示ユニット52、報知ユニット54等)の動作を制御する制御ユニット(制御装置)56を備える。加工装置2の構成要素はそれぞれ、制御ユニット56に接続されている。
例えば制御ユニット56は、コンピュータによって構成される。具体的には、制御ユニット56は、加工装置2の稼働に必要な各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、加工装置2の稼働に必要な各種の情報(データ、プログラム等)が記憶されるメモリ(主記憶装置、補助記憶装置等)とを含む。
加工装置2で被加工物11の加工を行う際は、まず、カセット8に収容された被加工物11が搬送ユニット26によって搬出される。具体的には、搬送ユニット26は把持部26aでフレーム15の端部を把持し、被加工物11をカセット8から引き出して一対のガイドレール18上に配置する。そして、フレーム15が一対のガイドレール18によって挟み込まれ、被加工物11及びフレーム15の位置合わせが行われる。その後、搬送ユニット26によってフレーム15の上面側が吸引保持され、被加工物11及びフレーム15がチャックテーブル14に搬送される。
被加工物11は、チャックテーブル14の保持面14a上に、テープ13を介して配置される。また、複数のクランプ16によってフレーム15が固定される。この状態で、保持面14aに吸引源の負圧を作用させると、被加工物11がテープ13を介してチャックテーブル14によって吸引保持される。そして、加工ユニット38a,38bに装着された切削ブレード40が回転して被加工物11に切り込み、被加工物11が切削される。
被加工物11の切削加工が完了すると、搬送ユニット32によってフレーム15の上面側が吸引保持され、被加工物11及びフレーム15がチャックテーブル14上から洗浄ユニット44に搬送される。そして、被加工物11はスピンナテーブル46によって保持され、ノズル48から供給される洗浄用の流体によって洗浄される。
被加工物11の洗浄が完了すると、被加工物11は搬送ユニット26によって吸引保持され、一対のガイドレール18上に搬送される。そして、一対のガイドレール18によって被加工物11及びフレーム15の位置合わせが行われる。その後、搬送ユニット26は把持部26aでフレーム15を把持して被加工物11をカセット8に収容する。このようにして、加工装置2による被加工物11の加工が行われる。
なお、加工装置2は、加工装置2内でエラー(異常)が発生した際に、そのエラーがオペレーターに通知されるように構成されている。具体的には、加工装置2でエラーが発生すると、制御ユニット56によって表示ユニット52及び報知ユニット54が制御される。そして、表示ユニット52にエラーに関する情報(エラー情報)が表示されるとともに、報知ユニット54が点灯又は点滅する。
図2は、制御ユニット56を示すブロック図である。なお、図2には、制御ユニット56の機能的な構成に加え、制御ユニット56に接続された加工装置2の一部の構成要素(チャックテーブル14、クランプ16、移動機構36a、加工ユニット38a、表示ユニット52等)を図示している。また、以下では移動機構36a、加工ユニット38aの構成例の詳細について説明するが、移動機構36b、加工ユニット38b(図1参照)も移動機構36a、加工ユニット38aと同様に構成できる。
移動機構36aは、平板状の移動プレート62を備える。移動プレート62は、第2支持構造34の前面側にY軸方向に沿って固定された一対のガイドレール60に装着されている。移動プレート62の背面(裏面)側にはナット(不図示)が設けられており、このナットには、ガイドレール60に沿って配置されたボールねじ64が螺合されている。また、ボールねじ64の端部には、ボールねじ64を回転させるパルスモータ(不図示)が連結されている。パルスモータでボールねじ64を回転させると、移動プレート62がガイドレール60に沿ってスライドし、Y軸方向に移動する。
移動プレート62の前面(表面)側には、一対のガイドレール66がZ軸方向に沿って固定されている。そして、一対のガイドレール66には、平板状の移動プレート68が装着されている。移動プレート68の背面(裏面)側にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、ガイドレール66に沿って配置されたボールねじ70が螺合されている。また、ボールねじ70の端部には、ボールねじ70を回転させるパルスモータ72が連結されている。パルスモータ72でボールねじ70を回転させると、移動プレート68がガイドレール66に沿ってスライドし、Z軸方向に移動する。
加工ユニット38aは、移動プレート68の下端部に固定された筒状のハウジング74を備える。ハウジング74には、Y軸方向に沿って配置された円柱状のスピンドル76が収容されている。スピンドル76の先端部(一端側)はハウジング74の外部に露出しており、スピンドル76の先端部に切削ブレード40が装着される。また、スピンドル76の基端部(他端側)には、スピンドル76を回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。切削ブレード40は、回転駆動源からスピンドル76を介して伝達される動力によって、Y軸方向と概ね平行な回転軸の周りを回転する。
制御ユニット56は、加工装置2の構成要素を制御するための制御信号を生成する制御部80と、制御部80で用いられる情報を記憶する記憶部82とを含む。特に、制御部80は、加工装置2でエラーが発生した際に、表示ユニット52に制御信号を出力し、発生したエラーに関する情報(エラー情報)を表示ユニット52に表示させる。また、記憶部82は、表示ユニット52に表示されるエラー情報を記憶する。なお、記憶部82は、制御ユニット56に搭載されたメモリに相当する。
具体的には、制御部80は、加工装置2でエラーが発生しているか否かを判定するエラー判定部80aと、エラー判定部80aによる判定の結果に基づいて表示ユニット52の表示を制御する表示制御部80bとを備える。エラー判定部80aは加工装置2の各構成要素に接続されており、表示制御部80bは表示ユニット52に接続されている。
エラー判定部80aは、加工装置2の構成要素から入力された信号に基づいて、各構成要素でエラーが発生しているか否かを判定する。例えばエラー判定部80aは、構成要素からエラー信号が入力された場合や、構成要素から入力された信号が示す値(構成要素に搭載された各種センサーの測定値等)が異常値である場合に、その構成要素においてエラーが発生していると判定する。
エラー判定部80aによってエラーが発生していると判定されると、制御部80は記憶部82にアクセスし、発生中のエラーに対応するエラー情報を読み出す。そして、表示制御部80bは、記憶部82から読み出されたエラー情報を表示ユニット52に表示させるための制御信号を生成し、表示ユニット52に出力する。これにより、エラー情報が表示ユニット52に表示され、オペレーターに通知される。
ここで、本実施形態においては、加工装置2でエラーが発生すると、表示ユニット52に加工装置2の3次元画像が、エラーが発生した箇所に対応する領域が着色等によって強調された状態で表示される。そのため、オペレーターは、表示ユニット52に表示された加工装置2の3次元画像を確認することにより、加工装置2内においてエラーが発生している箇所を視覚的に認識でき、エラーの発生箇所を速やかに把握できる。
具体的には、制御ユニット56の記憶部82は、加工装置2の3次元画像を記憶する3次元画像記憶部82aを含む。加工装置2の3次元画像は、加工装置2を構成する各構成要素の3次元位置情報を含む画像データに相当する。そして、3次元画像記憶部82aには、加工装置2に含まれる構成要素のうち何らかのエラーが発生し得る構成要素に対応する領域が着色等によって強調された、加工装置2の3次元画像が記憶される。例えば、3次元画像記憶部82aには複数の3次元画像が記憶され、各3次元画像はそれぞれ異なる加工装置2の構成要素を強調して表す。なお、加工装置2の3次元画像は、例えばCAD(Computer Aided Design)等のツールを用いて生成される。
加工装置2でエラーが発生すると、エラー判定部80aによってエラーが発生したと判定され、エラー判定部80aから表示制御部80bに、エラーが発生した位置(構成要素)を示す信号(エラー位置信号)が入力される。表示制御部80bにエラー位置信号が入力されると、表示制御部80bは3次元画像記憶部82aにアクセスし、エラー位置信号が示す位置(エラーが発生している構成要素)が強調された加工装置2の3次元画像を読み出す。
そして、表示制御部80bは、エラー位置信号が示す位置(エラーが発生している構成要素)が強調された加工装置2の3次元画像を表示ユニット52に表示させるための制御信号を生成し、表示ユニット52に出力する。これにより、エラーが発生した箇所が強調された加工装置の3次元画像が表示ユニット52に表示され、オペレーターにエラーの発生箇所が通知される。
なお、記憶部82には、加工装置2の3次元画像以外のエラー情報が記憶されていてもよい。例えば記憶部82は、加工装置2で発生し得る複数のエラーの内容を示す情報(エラー内容情報)を記憶するエラー内容情報記憶部82bと、各エラーに対する対処法を示す情報(エラー対処情報)を記憶するエラー対処情報記憶部82cとを含む。そして、加工装置2でエラーが発生すると、そのエラーに対応するエラー内容情報及びエラー対処情報が、加工装置2の3次元画像とともに表示ユニット52に表示される。
例えばエラー内容情報記憶部82bには、エラーが発生している構成要素の名称、エラーコード、エラーの具体的な内容、エラーの緊急度、エラーの重要度等が、エラー内容情報として記憶される。また、例えばエラー対処情報記憶部82cには、エラーに対してオペレーターがとるべき処置(部品の点検、交換又は補充等)や、その処置を実行するための加工装置2の操作方法等が、エラー対処情報として記憶される。
加工装置2でエラーが発生すると、そのエラーに対応するエラー内容情報とエラー対処情報とが、エラー内容情報記憶部82b及びエラー対処情報記憶部82cから読み出される。そして、表示制御部80bは、表示ユニット52にエラー内容情報及びエラー対処情報を表示させるための制御信号を生成し、表示ユニット52に出力する。その結果、表示ユニット52にエラー内容情報及びエラー対処情報を示すメッセージ等が表示される。これにより、オペレーターは、加工装置2の3次元画像を確認してエラーの発生箇所を把握しつつ、エラー内容情報及びエラー対処情報を確認してエラーの具体的な内容とエラーへの対処方法を確認できる。
図3は、表示ユニット52を示す正面図である。加工装置2の稼働中、表示ユニット52には表示画面90が表示される。例えば表示画面90には、加工装置2の稼働状態に関する情報(加工条件、加工の進捗等)を表示する表示欄や、加工装置2に指示を与えるための操作キー等が含まれる。また、表示画面90は、加工装置2でエラーが発生した際にエラー情報を表示する表示欄(エラー情報表示欄)92a,92b,92cを含む。
表示欄92aは、加工装置2の3次元画像94を表示する3次元画像表示欄である。例えば表示欄92aには、加工装置2の立体構造(3次元構造)が所定の角度で2次元に投影された画像が表示される。
図3に示す3次元画像94では、加工装置2の構成要素の視認性を向上させるため、カセット8及びカバー50(図1参照)を非表示としている。ただし、3次元画像94の表示方法に制限はなく、カセット8及びカバー50が表示されてもよい。また、例えば基台4(図1参照)を非表示とし、基台4の内部に収容されている構成要素(配管、電気配線等)が視認可能に表示されてもよい。
なお、表示欄92aに表示された3次元画像94の角度は自由に変更できる。例えば、表示ユニット52がタッチパネルである場合、表示ユニット52はスワイプ操作によって3次元画像94の表示角度を変更可能に構成されていてもよい。具体的には、3次元画像94が表示されている表示欄92aに指が触れた状態を維持したまま、指を所定の方向にスライドさせると、3次元画像94が指のスライド方向と垂直な回転軸の周りを回転する。これにより、オペレーターはエラーの発生箇所が確認しやすくなるように3次元画像94の角度を自由に調節できる。
また、表示欄92aに表示された3次元画像94の大きさも自由に変更できる。例えば、表示ユニット52がタッチパネルである場合、表示ユニット52はピンチアウト操作及びピンチイン操作によって、3次元画像94の表示サイズを変更可能に構成されていてもよい。具体的には、3次元画像94が表示されている表示欄92aに2本の指が触れた状態を維持したまま、2本の指を互いに離し(ピンチアウト)又は近づける(ピンチイン)ことにより、3次元画像94が拡大又は縮小される。これにより、オペレーターはエラーの発生箇所が確認しやすくなるように3次元画像94を自由に拡大及び縮小できる。
また、3次元画像94には、3次元画像94の向きを示す軸94aが含まれることが好ましい。これにより、表示欄92aに表示された3次元画像94の角度が変更された際にも、オペレーターは3次元画像94の向きを容易に確認できる。
表示欄92bは、エラー内容情報を表示するエラー内容情報表示欄である。例えば表示欄92bには、エラー内容情報を示すメッセージが表示される。また、表示欄92cは、エラー対処情報を表示するエラー対処情報表示欄である。例えば表示欄92cには、エラー対処情報を示すメッセージが表示される。なお、表示欄92b,92cへのメッセージの表示方法に制限はない。例えば、メッセージは文字、記号、又は図形を含み、文章や画像でエラー情報をオペレーターに伝達する。
次に、制御ユニット56の具体的な動作例について説明する。以下では一例として、加工装置2のカセット載置台6(図1参照)でエラーが発生した場合について説明する。
カセット載置台6は、カセット8を検出する光センサー等のセンサーを備えている。カセット載置台6上にカセット8が適切に配置されると、センサーによってカセット8が検知される。一方、カセット載置台6上にカセット8が配置されていない場合、カセット載置台6上に配置されたカセット8の位置がずれている場合、カセット載置台6上に配置されたカセット8のサイズが間違っている場合等には、センサーによってカセット8が検知されない。
加工装置2による被加工物11(図1参照)の加工が開始すると、まず、カセット載置台6のセンサーによってカセット8の有無が検出される。そして、検出結果に対応する信号が、制御ユニット56のエラー判定部80a(図2参照)に入力される。
エラー判定部80aは、カセット載置台6から入力された信号に基づいて、カセット8が適切に配置されているか否かを判定する。エラー判定部80aによってカセット8が適切に配置されていないと判定されると、エラー判定部80aは表示制御部80bに、カセット載置台6でエラーが発生している旨を示すエラー位置信号を出力する。
表示制御部80bにエラー位置信号が入力されると、表示制御部80bは記憶部82にアクセスし、カセット載置台6のエラーに対応するエラー情報を読み出す。具体的には、3次元画像記憶部82aから、カセット載置台6に対応する領域が強調された加工装置2の3次元画像が読み出される。また、エラー内容情報記憶部82bから、カセット載置台6でエラーが発生している旨を通知するためのメッセージが読み出される。さらに、エラー対処情報記憶部82cから、カセット8が適切に配置されているか否かの確認をオペレーターに指示するメッセージが読み出される。
そして、表示制御部80bは、記憶部82から読み出されたエラー情報に基づいて制御信号を生成し、表示ユニット52に出力する。これにより、表示ユニット52の表示画面90にエラー情報が表示される。
図4(A)は、加工装置2の3次元画像94を表示する表示欄92aを示す正面図である。表示欄92aは、カセット載置台6に対応する領域96が強調された3次元画像94を表示する。例えば、3次元画像94の領域96に、表示欄92aの背景及び3次元画像94の他の領域とは異なる色が付される。これにより、領域96が強調され、3次元画像94を確認したオペレーターはエラーが発生しているカセット載置台6の位置を瞬時に把握できる。
また、表示画面90の表示欄92b,92c(図3参照)にはそれぞれ、カセット載置台6に対応するエラー内容情報及びエラー対処情報が表示される。例えば表示欄92bには、エラーの発生場所を示す「カセット載置台でエラー発生」等のメッセージが表示される。また、例えば表示欄92cには、カセット8が適切に配置されているか否かの確認をオペレーターに促すため、「カセット載置台を確認してください」等のメッセージが表示される。
なお、制御ユニット56は、加工装置2内の所定の場所を監視し、漏液、漏電等の異常が発生しているか否かを判定することもできる。例えば、基台4の開口4b(図1参照)の内部には、異常な漏液を検出するセンサー(漏液センサー)が設けられており、漏液センサーによる検出結果が制御ユニット56のエラー判定部80a(図2参照)に入力される。
漏液センサーによって漏液が検出されると、エラー判定部80aは表示制御部80bに、基台4の開口4bの内部で漏液が発生している旨を示すエラー位置信号を出力する。そして、エラー位置信号が入力された表示制御部80bは、記憶部82にアクセスし、基台4の開口4b内における漏液に対応するエラー情報を読み出す。そして、表示制御部80bは、エラー位置信号及びエラー情報に基づいて制御信号を生成し、表示ユニット52に出力する。
図4(B)は、加工装置2の3次元画像94を表示する表示欄92aを示す正面図である。表示欄92aは、基台4の開口4bに対応する領域が強調された3次元画像94を表示する。例えば、3次元画像のうち基台4の開口4bを覆う防塵防滴カバー12(図1参照)に対応する領域98に、表示欄92aの背景及び3次元画像94の他の領域とは異なる色が付される。また、表示画面90の表示欄92b,92c(図3参照)にはそれぞれ、基台4の開口4bにおける漏液に対応するエラー内容情報及びエラー対処情報が表示される。
なお、3次元画像94のうちエラーの発生箇所に対応する領域(エラー領域)を強調する方法に制限はない。例えば表示欄92aには、エラー領域が点滅する3次元画像94、エラー領域に模様が付された3次元画像94、エラー領域の輪郭が太線で表された3次元画像94、エラー領域が指を模した図形、矢印等によって指し示された3次元画像94等が表示されてもよい。
上記の制御ユニット56の動作は、例えば、制御ユニット56によって行われる一連の処理を記述したプログラムの実行によって実現される。具体的には、制御ユニット56のメモリには、加工装置2でエラーが発生しているか否かを判定する判定処理と、該エラーに対応するエラー情報を記憶部82から読み出す読み出し処理と、エラー情報を表示ユニット52に表示させる制御信号を生成する制御信号生成処理と、を制御ユニット56に実行させるプログラムが記憶されている。そして、加工装置2の稼働が開始すると、制御ユニット56によってプログラムが実行され、エラーの判定、エラー情報の読み出し、及び表示ユニット52の制御が順次実施される。
以上の通り、本実施形態に係る加工装置2では、加工装置2においてエラーが発生した際に、そのエラーが発生した箇所を強調して表示する加工装置2の3次元画像が表示ユニット52に表示される。そのため、オペレーターは、表示ユニット52に表示された加工装置2の3次元画像を確認することにより、加工装置2内においてエラーが発生している箇所を視覚的に認識でき、エラーの発生箇所を瞬時に把握できる。
なお、制御ユニット56によってエラーの有無が判定される加工装置2の構成要素に制限はない。例えば制御ユニット56は、図1に示す加工装置2の各構成要素の他、エアーや水等の流体の流路となる配管や電気配線等のエラーを検出することもできる。また、制御ユニット56は、制御ユニット56自身のエラーを検出してもよい。
また、上記では切削ブレード40で被加工物11を切削する加工装置(切削装置)2について説明したが、本実施形態に係る加工装置の種類に制限はない。例えば、研削ホイールによって被加工物11を研削する加工装置(研削装置)に、本実施形態に係る制御ユニット及び表示ユニットを搭載することもできる。
図5は、被加工物に研削加工を施す加工装置(研削装置)100を示す斜視図である。なお、図5において、X軸方向(第1水平方向、左右方向)とY軸方向(第2水平方向、前後方向)とは、互いに垂直な方向である。また、Z軸方向(鉛直方向、上下方向、高さ方向)は、X軸方向及びY軸方向と垂直な方向である。
加工装置100は、加工装置100を構成する各構成要素を支持又は収容する基台102を備える。基台102の前端側には、基台102の上面で開口する矩形状の開口102aが設けられている。そして、開口102aの内部には、加工装置100によって加工される被加工物11を搬送する搬送ユニット(搬送機構)104が設けられている。
搬送ユニット104の両側には、カセット設置領域106a,106bが設けられている。カセット設置領域106a,106b上にはそれぞれ、被加工物11を収容するカセット108a,108bが設置される。カセット108aには、加工装置100によって加工される予定の複数の被加工物11(加工前の被加工物11)が収容される。一方、カセット108bには、加工装置100によって加工された複数の被加工物11(加工後の被加工物11)が収容される。
開口102aの斜め後方には、位置合わせ機構(アライメント機構)110が設けられている。カセット108aに収容された被加工物11は、搬送ユニット104によって位置合わせ機構110に搬送される。そして、位置合わせ機構110は被加工物11を所定の位置に合わせて配置する。
位置合わせ機構110に隣接する位置には、被加工物11を搬送する搬送ユニット(搬送機構、ローディングアーム)112が設けられている。搬送ユニット112は、被加工物11の上面側を吸引して保持する吸引パッドを備える。そして、搬送ユニット112は、位置合わせ機構110によって位置合わせが行われた被加工物11を吸着パッドで保持し、吸着パッドを旋回させることにより、被加工物11を後方に搬送する。
搬送ユニット112の後方には、円盤状のターンテーブル114が設けられている。ターンテーブル114にはモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、回転駆動源はターンテーブル114をZ軸方向に概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
ターンテーブル114上には、被加工物11を保持する複数のチャックテーブル(保持テーブル)116が設けられている。図1には、3個のチャックテーブル116がターンテーブル114の周方向に沿って概ね等間隔に配置されている例を示している。ターンテーブル114は、平面視で反時計回り(矢印αで示す方向)に回転し、各チャックテーブル116を搬送位置A、第1研削位置(粗研削位置)B、第2研削位置(仕上げ研削位置)C、搬送位置Aの順に位置付ける。
チャックテーブル116の上面は、水平方向(XY平面方向)に沿って形成された平坦面であり、被加工物11を保持する保持面116aを構成している。保持面116aは、チャックテーブル116の内部に形成された流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。また、チャックテーブル116には、チャックテーブル116をZ軸方向に概ね平行な回転軸の周りで回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。
第1研削位置Bの後方には柱状の支持構造118aが配置され、第2研削位置Cの後方には柱状の支持構造118bが配置されている。支持構造118aの前面側には移動機構120aが設けられており、支持構造118bの前面側には移動機構120bが設けられている。
移動機構120a,120bはそれぞれ、Z軸方向に概ね平行に配置された一対のガイドレール122を備える。一対のガイドレール122には、平板状の移動プレート124がガイドレール122に沿ってスライド可能な状態で装着されている。移動プレート124の後面側(裏面側)にはナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、ガイドレール122と概ね平行に配置されたボールねじ126が螺合されている。また、ボールねじ126の端部にはパルスモータ128が連結されている。パルスモータ128でボールねじ126を回転させると、移動プレート124がZ軸方向に沿って移動する。
移動機構120aが備える移動プレート124の前面側(表面側)には、被加工物11の粗研削を行う加工ユニット130aが固定されている。一方、移動機構120bが備える移動プレート124の前面側(表面側)には、被加工物11の仕上げ研削を行う加工ユニット130bが固定されている。移動機構120a,120bは、加工ユニット130a,130bを昇降させることにより、チャックテーブル116と加工ユニット130a,130bとをチャックテーブル116の保持面116aと垂直な方向に沿って相対的に移動させる。
加工ユニット130a,130bはそれぞれ、中空の円筒状のハウジング132を備える。ハウジング132の内部には、Z軸方向に沿って配置された円筒状のスピンドル(不図示)が収容されている。スピンドルの先端部(下端側)はハウジング132から露出している。また、スピンドルの基端部(上端側)にはモータ等の回転駆動源134が連結されている。回転駆動源134は、スピンドルをZ軸方向に概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
加工ユニット130aのスピンドルの下端部には、粗研削用の研削ホイール136aが装着される。研削ホイール136aは、回転駆動源134からスピンドルを介して伝達される動力によって、Z軸方向と概ね平行な回転軸の周りを回転する。
研削ホイール136aは、アルミニウム、ステンレス等の金属でなる環状の基台138を備える。基台138の下面側には、複数の直方体状の研削砥石140が基台138の周方向に沿って環状に配列されている。例えば研削砥石140は、ダイヤモンド、cBN(cubic Boron Nitride)等でなる砥粒を、メタルボンド、レジンボンド、ビトリファイドボンド等の結合材で固定することにより形成される。ただし、研削砥石140の材質、形状、構造、大きさ等に制限はなく、研削ホイール136aが備える研削砥石140の数も任意に設定できる。
加工ユニット130bのスピンドルの下面側には、仕上げ研削用の研削ホイール136bが装着される。研削ホイール136bの構成は研削ホイール136aと同様である。ただし、研削ホイール136bの研削砥石140に含まれる砥粒の平均粒径は、研削ホイール136aの研削砥石140に含まれる砥粒の平均粒径よりも小さい。
加工ユニット130aは、第1研削位置Bに位置付けられたチャックテーブル116によって保持された被加工物11を研削ホイール136aで研削する。これにより、被加工物11に粗研削が施される。また、加工ユニット130bは、第2研削位置Cに位置付けられたチャックテーブル116によって保持された被加工物11を研削ホイール136bで研削する。これにより、被加工物11に仕上げ研削が施される。
なお、加工ユニット130a,130bの内部又は近傍にはそれぞれ、純水等の液体(研削液)を供給するための研削液供給路(不図示)が設けられている。研削液は、被加工物11に研削加工を施す際に、被加工物11及び研削砥石140に供給される。
第1研削位置Bに位置付けられたチャックテーブル116の近傍と、第2研削位置Cに位置付けられたチャックテーブル116の近傍とにはそれぞれ、チャックテーブル116によって保持された被加工物11の厚さを測定する厚さ測定器142が設けられている。厚さ測定器142は、チャックテーブル116によって保持された被加工物11の上面の高さを測定する高さ測定器(ハイトゲージ)144aと、チャックテーブル116の上面(保持面116a)の高さを測定する高さ測定器(ハイトゲージ)144bとを備える。そして、厚さ測定器142は、高さ測定器144a,144bによって測定された値の差分に基づいて、被加工物11の厚さを算出する。
搬送ユニット112にX軸方向において隣接する位置には、被加工物11を搬送する搬送ユニット(搬送機構、アンローディングアーム)146が設けられている。搬送ユニット146は、被加工物11の上面側を吸引して保持する吸引パッドを備える。そして、搬送ユニット146は、搬送位置Aに配置されたチャックテーブル116によって保持されている被加工物11を吸着パッドで保持し、吸着パッドを旋回させることにより、被加工物11を前方に搬送する。
搬送ユニット146の前方側には、搬送ユニット146によって搬送された被加工物11を洗浄する洗浄ユニット(洗浄機構)148が配置されている。洗浄ユニット148によって洗浄された被加工物11は、搬送ユニット104によって搬送され、カセット108bに収容される。
また、加工装置100は、加工装置100に関する各種の情報を表示する表示ユニット(表示部、表示装置)150を備える。表示ユニット150の構成及び機能は、加工装置2の表示ユニット52(図1~図3参照)と同様である。
さらに、加工装置100は、加工装置100を構成する各構成要素(搬送ユニット104、位置合わせ機構110、搬送ユニット112、ターンテーブル114、チャックテーブル116、移動機構120a,120b、加工ユニット130a,130b、厚さ測定器142、搬送ユニット146、洗浄ユニット148、表示ユニット150等)の動作を制御する制御ユニット(制御装置)152を備える。加工装置100の構成要素はそれぞれ、制御ユニット152に接続されている。制御ユニット152の構成及び機能は、加工装置2の制御ユニット56(図1、図2参照)と同様である。
図6は、表示ユニット150を示す正面図である。加工装置100の稼働中、表示ユニット150には表示画面160が表示される。なお、表示画面160の構成は、表示画面90(図3参照)と同様である。
具体的には、表示画面160は、加工装置100でエラーが発生した際に、そのエラーに関する情報(エラー情報)が表示される表示欄(エラー情報表示欄)162a,162b,162cを含む。表示欄162aは、加工装置100の3次元画像を表示する3次元画像表示欄である。また、表示欄162bは、エラー内容情報を表示するエラー内容情報表示欄である。また、表示欄162cは、エラー対処情報を表示するエラー対処情報表示欄である。
加工装置100でエラーが発生すると、表示欄162aには、エラーが発生した箇所に対応する領域が強調された加工装置100の3次元画像164が表示される。例えば、加工装置100の厚さ測定器142(図5参照)でエラーが発生した際には、3次元画像164のうち厚さ測定器142に対応する領域166が、着色等によって強調される。なお、3次元画像164の一部を強調する方法は、3次元画像94(図4(A)及び図4(B)参照)の一部を強調する方法と同様である。また、3次元画像164には、3次元画像164の向きを示す軸164aが含まれている。
表示欄162bには、加工装置100で発生したエラーに対応するエラー内容情報を示すメッセージが表示される。また、表示欄162cには、加工装置100で発生したエラーに対応するエラー対処情報を示すメッセージが表示される。
また、本実施形態に係る加工装置は、被加工物11を研磨する研磨装置であってもよい。研磨装置は、被加工物11を保持するチャックテーブルと、被加工物11を研磨する加工ユニット(研磨ユニット)と、表示ユニット及び制御ユニットとを備える。研磨ユニットはスピンドルを備えており、スピンドルの端部に被加工物11を研磨する円盤状の研磨パッドが装着される。そして、研磨装置においてエラーが発生すると、制御ユニットは表示ユニットに、研磨装置の3次元画像を含むエラー情報を表示させる。
さらに、本実施形態に係る加工装置は、被加工物11にレーザー加工を施すレーザー加工装置であってもよい。レーザー加工装置は、被加工物11を保持するチャックテーブルと、被加工物11にレーザービームを照射する加工ユニット(レーザー照射ユニット)と、表示ユニット及び制御ユニットとを備える。レーザー照射ユニットは、パルスレーザーを発振するレーザー発振器と、レーザー発振器から発振されたレーザーを集光させる集光器(集光レンズ)とを備える。そして、レーザー加工装置においてエラーが発生すると、制御ユニットは表示ユニットに、レーザー加工装置の3次元画像を含むエラー情報を表示させる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
13 テープ(ダイシングテープ)
15 フレーム
2 加工装置(切削装置)
4 基台
4a,4b 開口
6 カセット載置台
8 カセット
10 移動機構
10a 移動テーブル
12 防塵防滴カバー
14 チャックテーブル(保持テーブル)
14a 保持面
16 クランプ
18 ガイドレール
20 第1支持構造
22 レール
24 移動機構
26 搬送ユニット(搬送機構)
26a 把持部(把持機構)
28 レール
30 移動機構
32 搬送ユニット(搬送機構)
34 第2支持構造
36a,36b 移動機構
38a,38b 加工ユニット(切削ユニット)
40 切削ブレード
42 撮像ユニット(カメラ)
44 洗浄ユニット
46 スピンナテーブル
48 ノズル
50 カバー
52 表示ユニット(表示部、表示装置)
54 報知ユニット(報知部)
56 制御ユニット(制御装置)
60 ガイドレール
62 移動プレート
64 ボールねじ
66 ガイドレール
68 移動プレート
70 ボールねじ
72 パルスモータ
74 ハウジング
76 スピンドル
80 制御部
80a エラー判定部
80b 表示制御部
82 記憶部
82a 3次元画像記憶部
82b エラー内容情報記憶部
82c エラー対処情報記憶部
90 表示画面
92a,92b,92c 表示欄(エラー情報表示欄)
94 3次元画像
94a 軸
96,98 領域
100 加工装置(研削装置)
102 基台
102a 開口
104 搬送ユニット(搬送機構)
106a,106b カセット設置領域
108a,108b カセット
110 位置合わせ機構(アライメント機構)
112 搬送ユニット(搬送機構、ローディングアーム)
114 ターンテーブル
116 チャックテーブル(保持テーブル)
116a 保持面
118a,118b 支持構造
120a,120b 移動機構
122 ガイドレール
124 移動プレート
126 ボールねじ
128 パルスモータ
130a,130b 加工ユニット(研削ユニット)
132 ハウジング
134 回転駆動源
136a,136b 研削ホイール
138 基台
140 研削砥石
142 厚さ測定器
144a,144b 高さ測定器(ハイトゲージ)
146 搬送ユニット(搬送機構、アンローディングアーム)
148 洗浄ユニット(洗浄機構)
150 表示ユニット(表示部、表示装置)
152 制御ユニット(制御装置)
160 表示画面
162a,162b,162c 表示欄(エラー情報表示欄)
164 3次元画像
164a 軸
166 領域

Claims (2)

  1. 被加工物を加工する加工装置であって、
    該被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、
    該被加工物を加工する加工ユニットと、
    制御ユニットと、
    表示ユニットと、を備え、
    該制御ユニットは、エラーの発生時に該表示ユニットに表示される、該エラーに対応するエラー情報を記憶する記憶部を有し、
    該エラー情報は、該エラーが発生した箇所を強調して表示する該加工装置の3次元画像を含むことを特徴とする加工装置。
  2. 該エラー情報は、該エラーの内容を示すエラー内容情報と、該エラーに対する対処法を示すエラー対処情報と、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
JP2020156256A 2020-09-17 2020-09-17 加工装置 Pending JP2022049944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020156256A JP2022049944A (ja) 2020-09-17 2020-09-17 加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020156256A JP2022049944A (ja) 2020-09-17 2020-09-17 加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022049944A true JP2022049944A (ja) 2022-03-30

Family

ID=80854133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020156256A Pending JP2022049944A (ja) 2020-09-17 2020-09-17 加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022049944A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022115616A (ja) 切削装置
JP2022049944A (ja) 加工装置
JP2019185645A (ja) 表示システム及び加工装置
JP5384246B2 (ja) 研削装置
JP2019087674A (ja) 研削装置
JP2021178374A (ja) 研削装置及び荷重測定方法
JP7423158B2 (ja) 加工装置
JP2021117655A (ja) 加工装置
JP2022041448A (ja) 加工装置
JP2022106382A (ja) 加工装置
JP6651275B1 (ja) 加工装置
JP2022053836A (ja) 加工装置
JP2021170598A (ja) 加工装置
TW202215572A (zh) 加工裝置及加工裝置之使用方法
JP7446683B2 (ja) 切削装置
JP7465670B2 (ja) 保持テーブル機構及び加工装置
JP2023182041A (ja) 加工装置
JP2024039133A (ja) 加工装置
JP2022097831A (ja) 研削装置及び研削装置の駆動方法
JP2022098138A (ja) 搬送機構及び加工装置
JP2024022944A (ja) 加工装置
JP2018032811A (ja) 切削装置
JP2022127896A (ja) 加工装置
JP2022080925A (ja) 切削装置
JP2023179005A (ja) 加工装置