JP2022053836A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022053836000001
【課題】タッチパネルに表示された選択キーを選択する際における操作ミスの発生を抑制することが可能な加工装置を提供する。
【解決手段】被加工物を加工する加工装置であって、制御ユニットと、制御ユニットに情報を入力するための選択キーを表示するタッチパネルと、を備え、制御ユニットは、選択キーの選択を認識する認識部と、選択キーが選択されている時間を測定する計時部と、選択キーが選択されている時間と、あらかじめ設定された基準時間とを比較することにより、選択キーが長押しされたか否かを判定する判定部と、タッチパネルに、選択キーが選択されている時間に対応する時間推移情報と、選択キーが長押しされたことを示す長押し情報と、を表示させる表示制御部と、判定部による判定の結果に対応する処理を実行する実行部と、を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、被加工物を加工する加工装置に関する。
半導体ウェーハ、樹脂パッケージ基板、セラミックス基板、ガラス基板等の被加工物を加工する際には、各種の加工装置が用いられる。加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、チャックテーブルによって保持された被加工物を加工する加工ユニットとを備えている。
例えば、被加工物を複数のチップに分割する際には、被加工物を切削する環状の切削ブレードが装着される切削ユニットを備えた切削装置や、被加工物にレーザービームを照射するレーザー照射ユニットを備えたレーザー加工装置等が用いられる。また、被加工物の薄化や表面加工には、研削装置や研磨装置が用いられる。研削装置は、被加工物を研削する複数の研削砥石を含む環状の研削ホイールが装着される研削ユニットを備える。また、研磨装置は、被加工物を研磨する円盤状の研磨パッドが装着される研磨ユニットを備える。
上記のような各種の加工装置には、ユーザーインターフェースとしてタッチパネルが設けられている。例えば特許文献1には、加工装置で実行する処理を選択するためのメニュー画面や、加工条件を設定するための設定画面等を表示するタッチパネルを備えた加工装置が開示されている。加工装置のオペレーターは、タッチパネルを操作することにより、加工装置への指示や加工条件等の情報を入力する。
特開2020-3854号公報
タッチパネルを操作して加工装置に所定の処理を実行させる際には、タッチパネルに表示された操作画面に含まれる選択キーを選択して画面を順次推移させ、目的の処理を実行するための操作画面を表示させる作業や、処理の実行に必要な情報をタッチ操作によって入力する作業等が必要となる。そのため、加工装置に実行させる処理によっては、タッチパネルの操作が煩雑になる。
そこで、タッチパネルには、所定の選択キーを一定時間選択し続ける長押し(ロングタッチ、ロングタップ)によって、あらかじめ指定された特定の処理を加工装置に実行させる、ショートカット機能が搭載されることがある。ショートカット機能を用いると、例えば、本来は選択キーを複数回選択して操作画面を多数回遷移させなければ指定できない処理を、タッチパネルの初期画面に含まれる操作キーの長押しによって速やかに開始することが可能となる。これにより、タッチパネルの操作が簡略化される。
しかしながら、ショートカット機能の存在、及び、選択キーの長押しによって実行される処理(ショートカット処理)の具体的な内容は、必ずしも加工装置を操作する全てのオペレーターによって正確に認識されているとは限らない。そのため、オペレーターがある選択キーを選択しようとした際に、誤ってその選択キーを長押しし、予期しないタイミングで突然ショートカット処理が実行されてしまうおそれがある。また、タッチパネルを操作中のオペレーターが、ショートカット機能が設定されている選択キーに誤って触れてしまった際、そのことに気づかずに意図せず長押しが行われ、ショートカット処理が実行されてしまうことがある。
一方、ショートカット機能の存在を認識しているオペレーターは、所望のタイミングで選択キーを長押しして、ショートカット処理を実行する。しかしながら、オペレーターは長押しが認識されるために必要な選択時間を明確には把握していないことが多く、長押しが認識される前に選択キーから指を離してしまうことがある。この場合には、選択キーが通常の操作(タップ)によって選択されたと判定されて通常処理が実行され、ショートカット処理は実行されない。そのため、オペレーターは通常処理をキャンセルした後、改めて選択キーを長押しする必要があり、煩雑なタッチパネルの操作が必要となってしまう。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、タッチパネルに表示された選択キーを選択する際における操作ミスの発生を抑制することが可能な加工装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、被加工物を加工する加工装置であって、該被加工物を保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルによって保持された該被加工物を加工する加工ユニットと、該チャックテーブル及び該加工ユニットを制御する制御ユニットと、該制御ユニットに接続され、該制御ユニットに情報を入力するための選択キーを表示するタッチパネルと、を備え、該制御ユニットは、該選択キーの選択を認識する認識部と、該選択キーが選択されている時間を測定する計時部と、該選択キーが選択されている時間と、あらかじめ設定された基準時間とを比較することにより、該選択キーが長押しされたか否かを判定する判定部と、該タッチパネルに、該選択キーが選択されている時間に対応する時間推移情報と、該選択キーが長押しされたことを示す長押し情報と、を表示させる表示制御部と、該判定部による判定の結果に対応する処理を実行する実行部と、を含む加工装置が提供される。
なお、好ましくは、該タッチパネルに表示される該時間推移情報は、強調された領域が、該選択キーが選択されている時間に応じて増加する円形の図形である。また、好ましくは、該タッチパネルに表示される該時間推移情報は、強調された領域が、該選択キーが選択されている時間に応じて増加する棒状の図形である。また、好ましくは、該タッチパネルの該選択キーが表示されている領域には、該選択キーの選択によって実行される処理の内容を示すメッセージが表示される。また、好ましくは、該加工装置は、該時間推移情報と該長押し情報とを音で通知する。
本発明の一態様に係る加工装置は、制御ユニットと、制御ユニットに情報を入力するための選択キーを表示するタッチパネルと、を備える。そして、制御ユニットはタッチパネルに、選択キーが選択されている時間に対応する時間推移情報と、選択キーが長押しされたことを示す長押し情報とを表示させる。
そのため、オペレーターは、選択キーが選択された際、選択キーが選択されている旨、及び、選択キーの長押しが完了するまでの残り時間を、時間推移情報によって明確に認識できる。また、オペレーターは、選択キーの長押しが認識されたか否かを、長押し情報によって明確に判断できる。これにより、選択キーの選択を行う際における操作ミスの発生が抑制される。
加工装置を示す斜視図である。 タッチパネルを示す正面図である。 制御ユニットを示すブロック図である。 時間推移情報及び長押し情報が表示されたタッチパネルの操作画面を示す正面図である。 図5(A)は円形の図形を示す正面図であり、図5(B)は着色領域が増加する円形の図形を示す正面図であり、図5(C)は円形の図形及び表示欄を示す正面図である。 図6(A)は棒状の図形を示す正面図であり、図6(B)は着色領域が増加する棒状の図形を示す正面図であり、図6(C)は棒状の図形及び表示欄を示す正面図である。 制御ユニットの動作例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の一態様に係る実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る加工装置の構成例について説明する。図1は、被加工物に切削加工を施す加工装置(切削装置)2を示す斜視図である。なお、図1において、X軸方向(加工送り方向、前後方向、第1水平方向)とY軸方向(割り出し送り方向、左右方向、第2水平方向)とは、互いに垂直な方向である。また、Z軸方向(鉛直方向、上下方向、高さ方向)は、X軸方向及びY軸方向と垂直な方向である。
加工装置2は、加工装置2を構成する各構成要素を支持及び収容する直方体状の基台4を備える。基台4の前端側の角部には、矩形状の開口4aが設けられている。開口4aの内側には、昇降機構(不図示)によって昇降するカセット支持台6が設けられている。カセット支持台6の上面上には、加工装置2による加工の対象となる複数の被加工物11を収容可能なカセット8が配置される。なお、図1ではカセット8の輪郭を二点鎖線で示している。
例えば被加工物11は、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハであり、互いに概ね平行な表面及び裏面を備える。被加工物11は、互いに交差するように格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)によって、複数の矩形状の領域に区画されている。また、被加工物11の表面側には、分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれ形成された複数のデバイスが設けられている。デバイスの例としては、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、LED(Light Emitting Diode)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等が挙げられる。
被加工物11の裏面側には、被加工物11よりも直径が大きい円形のテープ13が貼付される。テープ13は、フィルム状の基材と、基材上の粘着剤(糊層)とを含む。例えば、基材はポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂でなり、粘着剤はエポキシ系、アクリル系、又はゴム系の接着剤でなる。また、粘着剤として、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型の樹脂を用いてもよい。
テープ13の外周部は、金属等でなる環状のフレーム15に貼付される。フレーム15は、中央部に被加工物11よりも直径が大きい円形の開口を備え、被加工物11はフレーム15の開口の内側に配置される。テープ13の中央部を被加工物11に貼付し、テープ13の外周部をフレーム15に貼付すると、被加工物11がテープ13を介してフレーム15によって支持される。
被加工物11は、フレーム15によって支持された状態でカセット8に収容され、加工装置2によって加工される。例えば、加工装置2によって被加工物11を分割予定ラインに沿って切削して分割することにより、デバイスをそれぞれ含む複数のデバイスチップが得られる。
ただし、被加工物11の種類、材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば被加工物11は、シリコン以外の半導体(GaAs、InP、GaN、SiC等)、ガラス、サファイア、セラミックス、樹脂、金属等でなるウェーハ(基板)であってもよい。また、被加工物11は樹脂パッケージ基板であってもよい。例えば樹脂パッケージ基板は、ベース基板と、ベース基板上に実装された複数のデバイスチップと、複数のデバイスチップを覆って封止する樹脂層とを備える。
基台4の上面側のうち開口4aの側方に位置する領域には、長手方向がX軸方向に沿うように形成された平面視で矩形状の開口4bが設けられている。開口4bの内側には、ボールねじ式の移動ユニット(移動機構)10が設けられている。移動ユニット10は、移動ユニット10の上部を覆うように配置された平板状の移動テーブル12を備える。また、移動テーブル12の前後には、移動ユニット10の上部を覆いX軸方向に沿って伸縮する蛇腹状の防塵防滴カバー14が設けられている。
移動テーブル12上には、被加工物11を保持するチャックテーブル(保持テーブル)16が設けられている。チャックテーブル16の上面は、水平方向(XY平面方向)と概ね平行に形成された平坦面であり、被加工物11を保持する保持面16aを構成している。保持面16aは、チャックテーブル16の内部に設けられた流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。
移動ユニット10は、チャックテーブル16を移動テーブル12とともにX軸方向に沿って移動させる。また、チャックテーブル16にはモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、回転駆動源はチャックテーブル16をZ軸方向に概ね平行な回転軸の周りで回転させる。さらに、チャックテーブル16の周囲には、被加工物11を支持しているフレーム15を把持して固定する複数のクランプ18が設けられている。
開口4a,4bの近傍には、被加工物11をカセット8とチャックテーブル16との間で搬送する搬送ユニット(不図示)が設けられている。被加工物11は、搬送ユニットによってカセット8から引き出され、チャックテーブル16に搬送される。このとき被加工物11は、テープ13を介してチャックテーブル16の保持面16a上に配置される。また、フレーム15が複数のクランプ18によって把持される。この状態で、保持面16aに吸引源の負圧を作用させると、被加工物11がテープ13を介してチャックテーブル16によって吸引保持される。
チャックテーブル16の上方には、被加工物11を切削する一対の加工ユニット(切削ユニット)20a,20bが設けられている。加工ユニット20a,20bはそれぞれ、環状の切削ブレード56で被加工物11を切削する。
基台4の上面上には、加工ユニット20a,20bを支持する門型の支持構造22が、開口4bを跨ぐように配置されている。支持構造22の前面側の両側端部には、加工ユニット20aをY軸方向及びZ軸方向に沿って移動させる移動ユニット(移動機構)24aと、加工ユニット20bをY軸方向及びZ軸方向に沿って移動させる移動ユニット(移動機構)24bとが設けられている。移動ユニット24a,24bは、支持構造22の前面側にY軸方向に沿って配置された一対のガイドレール26に装着されている。
移動ユニット24aは、平板状の移動プレート28aを備える。移動プレート28aは、一対のガイドレール26にスライド可能に装着されている。移動プレート28aの裏面側(後面側)にはナット(不図示)が設けられており、このナットには、ガイドレール26と概ね平行に配置されたボールねじ30aが螺合されている。また、ボールねじ30aの端部には、ボールねじ30aを回転させるパルスモータ(不図示)が連結されている。パルスモータによってボールねじ30aを回転させると、移動プレート28aがガイドレール26に沿ってY軸方向に移動する。
移動プレート28aの表面(前面)側には、一対のガイドレール34aがZ軸方向に沿って固定されている。一対のガイドレール34aには、平板状の移動プレート36aがスライド可能に装着されている。移動プレート36aの裏面側(後面側)にはナット(不図示)が設けられており、このナットには、ガイドレール34aと概ね平行に配置されたボールねじ38aが螺合されている。また、ボールねじ38aの端部には、ボールねじ38aを回転させるパルスモータ40aが連結されている。パルスモータ40aによってボールねじ38aを回転させると、移動プレート36aがガイドレール34aに沿ってZ軸方向に移動する。
一方、移動ユニット24bは、平板状の移動プレート28bを備える。移動プレート28bは、一対のガイドレール26にスライド可能に装着されている。移動プレート28bの裏面側(後面側)にはナット(不図示)が設けられており、このナットには、ガイドレール26と概ね平行に配置されたボールねじ30bが螺合されている。また、ボールねじ30bの端部には、ボールねじ30bを回転させるパルスモータ32が連結されている。パルスモータ32によってボールねじ30bを回転させると、移動プレート28bがガイドレール26に沿ってY軸方向に移動する。
移動プレート28bの表面(前面)側には、一対のガイドレール34bがZ軸方向に沿って固定されている。一対のガイドレール34bには、平板状の移動プレート36bがスライド可能に装着されている。移動プレート36bの裏面側(後面側)にはナット(不図示)が設けられており、このナットには、ガイドレール34bと概ね平行に配置されたボールねじ38bが螺合されている。また、ボールねじ38bの端部には、ボールねじ38bを回転させるパルスモータ40bが連結されている。パルスモータ40bによってボールねじ38bを回転させると、移動プレート36bがガイドレール34bに沿ってZ軸方向に移動する。
加工ユニット20a,20bはそれぞれ、移動プレート36a,36bの下部に固定されている。また、加工ユニット20aに隣接する位置には、チャックテーブル16によって保持された被加工物11等を撮像する撮像ユニット42が設けられている。
例えば撮像ユニット42は、可視光を受光して電気信号に変換する撮像素子を備える可視光カメラや、赤外線を受光して電気信号に変換する撮像素子を備える赤外線カメラを備える。撮像ユニット42によって取得された画像は、チャックテーブル16によって保持された被加工物11と加工ユニット20a,20bとの位置合わせ等に用いられる。
基台4の上面側のうち開口4bの開口4aとは反対側の側方には、平面視で円形の開口4cが設けられている。開口4cの内側には、被加工物11を保持して回転するスピンナテーブル44が設けられている。スピンナテーブル44の上面は、水平方向(XY平面方向)と概ね平行に形成された平坦面であり、被加工物11を保持する保持面44aを構成している。
スピンナテーブル44の保持面44aは、スピンナテーブル44の内部に設けられた流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。また、スピンナテーブル44には、スピンナテーブル44をZ軸方向と概ね平行な回転軸の周りで回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。
スピンナテーブル44の上方には、スピンナテーブル44によって保持された被加工物11に向かって洗浄用の流体(例えば、水とエアーとが混合された混合流体)を供給するノズル46が配置されている。スピンナテーブル44によって被加工物11を保持した状態で、スピンナテーブル44を回転させつつノズル46から流体を供給することにより、被加工物11が洗浄される。
開口4b,4cの近傍には、被加工物11をチャックテーブル16とスピンナテーブル44との間で搬送する搬送ユニット(不図示)が設けられている。被加工物11は、加工ユニット20a,20bによって加工された後、搬送ユニットによってチャックテーブル16からスピンナテーブル44に搬送され、洗浄される。
基台4の上側には、基台4上に搭載された構成要素を覆うカバー48が設けられている。図1では、カバー48の輪郭を二点鎖線で示している。また、カバー48の側面側には、ユーザーインターフェースとしてタッチパネル50が設けられている。
タッチパネル50は、加工装置2に関する各種の情報を表示する表示ユニット(表示部、表示装置)として機能するとともに、加工装置2に各種の情報を入力するための入力ユニット(入力部、入力装置)としても機能する。オペレーターは、タッチパネル50に表示された情報(加工装置2の稼働状況等)を確認するとともに、タッチパネル50のタッチ操作によって加工装置2に情報(加工装置2に対する指示、加工条件等)を入力する。
カバー48の上面側には、オペレーターに所定の情報を報知する報知ユニット(報知部、報知装置)52が設けられている。例えば、報知ユニット52として表示灯(警告灯)が設けられ、表示灯は加工装置2で異常が発生した際に点灯又は点滅してオペレーターにエラーを報知する。また、報知ユニット52はスピーカーを備えていてもよい。この場合、例えばスピーカーは、加工装置2で異常が発生した際にエラーを報知する音(警告音)や音声(警告メッセージ)を発する。
加工装置2を構成する構成要素(カセット支持台6、移動ユニット10、チャックテーブル16、クランプ18、加工ユニット20a,20b、移動ユニット24a,24b、撮像ユニット42、スピンナテーブル44、ノズル46、タッチパネル50、報知ユニット52等)は、制御ユニット(制御部、制御装置)54に接続されている。制御ユニット54によって、加工装置2の各構成要素の動作が制御される。
例えば制御ユニット54は、コンピュータによって構成される。具体的には、制御ユニット54は、加工装置2の稼働に必要な演算を行うCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、加工装置2の稼働に用いられる各種の情報(データ、プログラム等)を記憶する主記憶装置、補助記憶装置等のメモリとを含んで構成される。
加工装置2によって被加工物11を加工する際には、加工ユニット20a,20bに環状の切削ブレード56が装着される。具体的には、加工ユニット20a,20bはそれぞれ、Y軸方向に沿って配置された円筒状のスピンドル(不図示)を備える。そして、スピンドルの先端部(一端側)に切削ブレード56が装着される。また、スピンドルの基端部(他端側)には、スピンドルを回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。回転駆動源からスピンドルを介して伝達される動力により、切削ブレード56がY軸方向と概ね平行な回転軸の周りを回転する。
切削ブレード56としては、例えばハブタイプの切削ブレード(ハブブレード)が用いられる。ハブブレードは、金属等でなる環状の基台と、基台の外周縁に沿って形成された環状の切刃とが一体となって構成される。また、ハブブレードの切刃は、ダイヤモンド等でなる砥粒がニッケルめっき等の結合材によって固定された電鋳砥石によって構成される。ただし、切削ブレード56として、ワッシャータイプの切削ブレード(ワッシャーブレード)を用いることもできる。ワッシャーブレードは、砥粒が金属、セラミックス、樹脂等でなる結合材によって固定された環状の切刃によって構成される。
カセット8に収容された被加工物11は、搬送ユニット(不図示)によって1枚ずつチャックテーブル16に搬送され、チャックテーブル16によって吸引保持された状態で加工ユニット20a,20bによって加工される。具体的には、加工ユニット20a,20bに装着された切削ブレード56を回転させて被加工物11に切り込ませることにより、被加工物11が切削される。
加工後の被加工物11は、搬送ユニット(不図示)によってスピンナテーブル44に搬送され、ノズル46から供給される洗浄用の流体によって洗浄される。その後、被加工物11は搬送ユニット(不図示)によって搬送され、再度カセット8に収容される。
加工装置2の稼働時には、制御ユニット54によってタッチパネル50が制御され、タッチパネル50には操作画面が表示される。そして、オペレーターは操作画面を参照しつつタッチパネル50を操作することにより、加工装置2に情報を入力する。
図2は、タッチパネル50を示す正面図である。タッチパネル50には、操作画面60が表示される。操作画面60は、所定の情報を表示する表示欄62と、制御ユニット54(図1参照)に情報を入力するための複数の選択キー64とを含む。
例えば表示欄62には、加工装置2に関する情報(加工装置2の稼働状況等)、被加工物11に関する情報(被加工物11の名称、サイズ、形状、材質等)、加工に関する情報(加工条件、加工の進捗状況等)等が、文字、記号、図形等を用いて表示される。ただし、表示欄62に表示される情報及び情報の表示方法に制限はない。
複数の選択キー64はそれぞれ、加工装置2によって実行される所定の処理に対応している。例えば選択キー64として、加工条件を指定して加工を開始する処理に対応する選択キー、被加工物11に関する情報(被加工物11のサイズ、形状、材質、分割予定ラインの間隔等)を入力する処理に対応する選択キー、メンテナンス条件を指定して加工装置2のメンテナンスを開始する処理に対応する選択キー等が表示される。また、選択キー64として、加工装置2に情報を入力するための操作キー(キーボード、テンキー等)が表示されてもよい。
なお、選択キー64が表示されている領域には、選択キー64の選択によって実行される処理の内容を示すメッセージが表示されることが好ましい。例えば、選択キー64と重なる領域や選択キー64に隣接する領域に、選択キー64の選択によって実行される処理の名称を表す文字や、該処理の内容を模式的に表す図等が表示される。
なお、操作画面60のデザインに制限はない。例えば、操作画面60に表示される表示欄62及び選択キー64の数、大きさ、配置等は、加工装置2の種類やオペレーターの便宜等を考慮して適宜設定される。また、各選択キー64に割り当てられる処理の内容にも制限はない。
オペレーターがタッチパネル50のタッチ操作によって所定の選択キー64を選択すると、選択キー64が選択された旨の情報(信号)が制御ユニット54(図1参照)に入力される。例えばオペレーターは、タッチパネル50の選択キー64が表示された領域をタップすることにより、所定の選択キー64を選択する。そして、制御ユニット54は選択された選択キー64に対応する処理が実行されるように、加工装置2の構成要素の動作を制御する。
また、タッチパネル50には、選択キー64を一定時間選択し続ける長押し(ロングタッチ、ロングタップ)によって、あらかじめ指定された特定の処理を加工装置2に実行させる、ショートカット機能が搭載される。具体的には、選択キー64にはそれぞれ、選択キー64が長押しされた際に実行される処理(ショートカット処理)が割り当てられる。このショートカット機能を用いると、タッチパネル50に操作画面60が表示されている状態から、選択キー64の長押しによって所定の処理を速やかに開始することが可能となる。
なお、選択キー64に割り当てられるショートカット処理の内容に制限はない。例えば、加工装置2に含まれるチャックテーブル16、加工ユニット20a,20b(図1参照)等の各構成要素を初期位置に移動させる処理(システムイニシャル)や、撮像ユニット42(図1参照)のピント合わせを自動で行う処理(オートフォーカス)等が、選択キー64に割り当てられる。
しかしながら、タッチパネル50の操作ミスにより、意図せずショートカット処理が実行される場合や、意図した通りにショートカット処理が実行されない場合がある。例えば、オペレーターがある選択キー64をタップして選択しようとした際に、誤ってその選択キー64を長押ししてしまうと、予期しないタイミングで突然ショートカット処理が実行される。また、タッチパネル50を操作中のオペレーターが、誤って選択キー64に触れ、さらにその状態が維持されると、意図せず選択キー64が長押しされ、ショートカット処理が実行される。
一方、ショートカット処理を実行する際には、意図的に選択キー64が長押しされる。しかしながら、オペレーターは、長押しが認識されるために必要な長押しの継続時間(選択時間)を明確に把握していないことが多く、長押しが認識される前に選択キー64から指を離してしまうことがある。この場合には、選択キー64が通常の操作(タップ)で選択されたと判定され、ショートカット処理は実行されずに通常処理が実行されてしまう。
そこで、本実施形態に係る加工装置2は、選択キー64が選択された際、選択キー64が選択されている時間に対応する時間推移情報と、選択キー64が長押しされたことを示す長押し情報とがタッチパネル50に表示させる。そのため、タッチパネル50を操作中のオペレーターは、タッチパネル50に表示された時間推移情報を認識することにより、選択キー64が選択されている旨、及び、選択状態が維持されている時間を速やかに認識できる。また、オペレーターは、選択キー64の長押しが完了したか否かを、長押し情報に基づいて確実に判断できる。
タッチパネル50に入力された情報の処理やタッチパネル50への情報の表示は、制御ユニット54によって制御される。以下、制御ユニット54の機能的な構成及び動作の具体例について説明する。
図3は、制御ユニット54を示すブロック図である。なお、図3には、制御ユニット54の機能を示すブロックに加えて、制御ユニット54に接続された加工装置2の一部の構成要素(チャックテーブル16、加工ユニット20a,20b)に対応するブロックも図示している。
制御ユニット54は、タッチパネル50に表示された選択キー64の選択を認識する認識部70を含む。オペレーターがタッチパネル50の選択キー64が表示された領域に触れると、タッチパネル50から認識部70に、選択キー64が選択された状態である旨を示す信号が入力される。そして、認識部70は該信号を受信することにより、オペレーターによって選択キー64が選択されたことを検知する。
また、制御ユニット54は、選択キー64が選択されている時間を測定する計時部(カウンタ部)72を含む。認識部70によって選択キー64の選択が認識されると、認識部70は計時部72に選択キー64が選択されている旨の情報(選択情報)を出力する。そして、計時部72に選択情報が入力されると、計時部72は時間のカウントを開始する。これにより、選択キー64が選択されている時間(選択時間)が測定される。なお、オペレーターによる選択キー64の選択(タッチ)が解除されると、認識部70から計時部72への選択情報の出力が停止され、計時部72の時間のカウントがリセットされる。
また、制御ユニット54は、選択キー64が長押しされたか否かを判定する判定部74を含む。計時部72によって測定された選択時間は、判定部74に逐次入力される。そして、判定部74は、計時部72から入力された選択時間と、あらかじめ設定された基準時間とを比較することにより、選択キー64が長押しされたか否かを判定する。
例えば、制御ユニット54のメモリには、長押しと判定される選択時間の下限値が基準時間として記憶されており、計時部72から判定部74に選択時間が入力されると、判定部74は選択時間と基準時間とを比較する。そして、選択時間が基準時間以上である場合には、判定部74は、選択キー64が長押しされたと判定する。一方、選択時間が基準時間未満である場合には、判定部74は、選択キー64が長押しされておらず、選択キー64が通常の操作(タップ)で選択されたと判定する。
判定部74による判定が行われると、判定結果が判定部74から出力される。具体的には、選択キー64が長押しされたと判定された場合には、選択キー64が長押しされた旨を示す情報(長押し判定情報)が判定部74から出力される。一方、選択キー64が長押しされていないと判定された場合には、選択キー64が長押しされていない旨、すなわち選択キー64がタップされた旨を示す情報(タップ判定情報)が判定部74から出力される。
また、制御ユニット54は、タッチパネル50の表示を制御する表示制御部76を含む。表示制御部76には、計時部72によって測定された選択時間が逐次入力されるとともに、判定部74による判定の結果が入力される。
計時部72から表示制御部76に選択時間が入力されると、表示制御部76は、選択時間に対応する情報(時間推移情報)をタッチパネル50に表示させる。具体的には、表示制御部76は、選択時間に応じて逐次的に変化する文字、記号、図形等をタッチパネル50に表示させる制御信号を生成し、タッチパネル50に出力する。
また、判定部74から表示制御部76に判定結果が入力されると、表示制御部76は、判定部74による判定の結果に応じてタッチパネル50の表示を制御する。具体的には、判定部74から表示制御部76に長押し判定情報が入力されると、表示制御部76は、選択キー64が長押しされたことを示す情報(長押し情報)を表示させる。例えば、表示制御部76は、選択キー64が長押しされたことをオペレーターに通知するためのメッセージ等をタッチパネル50に表示させる制御信号を生成し、タッチパネル50に出力する。一方、判定部74から表示制御部76にタップ判定情報が入力された場合には、表示制御部76は、タッチパネル50に表示されている時間推移情報を非表示にする。
図4は、時間推移情報66及び長押し情報68が表示されたタッチパネル50の操作画面60を示す正面図である。選択キー64が表示された領域にオペレーターの指が触れると、選択キー64が選択される。そして、選択された選択キー64が表示されている領域又はその近傍に、時間推移情報66が表示される。例えば、時間推移情報66として、選択時間を表すゲージ(メーター)が表示される。
また、選択キー64が表示された領域にオペレーターの指が触れた状態が維持され、選択時間が基準時間に達すると、選択キー64の長押しが認識される。そして、選択された選択キー64が表示されている領域又はその近傍に、長押し情報68が表示される。例えば、長押し情報68として、選択キー64の長押しが認識されたことを示すメッセージ等が表示される。
タッチパネル50に時間推移情報66が表示されることにより、オペレーターは選択キー64が選択状態に移行した旨、及び、選択キー64の長押しが認識されるまでの残り時間を明確に認識できる。また、タッチパネル50に長押し情報68が表示されることにより、オペレーターはタッチパネル50によって選択キー64の長押しが認識されたか否かを明確に判断できる。以下、タッチパネル50に表示される時間推移情報66及び長押し情報68の具体例について説明する。
図5(A)は、円形の図形80を示す正面図である。表示制御部76(図3参照)に選択時間が入力されると、表示制御部76は、例えば図形80を時間推移情報としてタッチパネル50に表示させる。図形80は、所定の径及び幅を有する環状の図形であり、選択キー64と重なるように表示される。なお、図形80の表示中は、選択キー64の階調を操作画面60の背景に近づけて選択キー64を認識されにくくしてもよいし、選択キー64を非表示としてもよい。
図形80は、強調された領域が選択キー64の選択時間に応じて増加するように表示される。例えば、選択時間が増加するに従って、図形80が時計回りに徐々に着色され、着色された領域が増加する。図5(B)は、着色領域82が増加する図形80を示す正面図である。
着色領域82の面積は、計時部72(図3参照)によって測定された選択時間の値に連動しており、選択時間が増加するほど着色領域82の面積も増加する。また、選択時間の増加に対する着色領域82の面積の増加の割合は、選択キー64の選択時間が基準時間に達した際に図形80の全体が着色領域82となるように設定される。
選択キー64の選択時間が基準時間に達すると、図形80の全体が着色領域82となる。また、判定部74(図3参照)から表示制御部76に長押し判定情報が入力され、表示制御部76はタッチパネル50に長押し情報を表示させる。
図5(C)は、図形80及び表示欄84を示す正面図である。選択キー64の選択時間が基準時間に達すると、表示制御部76は、例えば矩形状の表示欄84を長押し情報としてタッチパネル50に表示させる。表示欄84は、選択キー64及び図形80に重なるように表示され、表示欄84内には選択キー64の長押しが認識された旨を示すメッセージ等が表示される。
なお、時間推移情報は図形80以外の図形によって表されてもよい。図6(A)は、棒状の図形90を示す正面図である。表示制御部76(図3参照)に選択時間が入力されると、表示制御部76は、例えば図形90を時間推移情報としてタッチパネル50に表示させる。図形90は、所定の長さ及び幅を有する直方体状の図形であり、選択キー64と重なるように表示される。なお、図形90の表示中は、選択キー64の階調を操作画面60の背景に近づけて選択キー64を認識されにくくしてもよいし、選択キー64を非表示としてもよい。
図形90は、強調された領域が選択キー64の選択時間に応じて増加するように表示される。例えば、選択時間が増加するに従って、図形90が下端から上端に向かって徐々に着色され、着色された領域が増加する。図6(B)は、着色領域92が増加する図形90を示す正面図である。
着色領域92の面積は、計時部72(図2参照)によって測定された選択時間の値に連動しており、選択時間が増加するほど着色領域92の面積も増加する。また、選択時間の増加に対する着色領域92の面積の増加の割合は、選択キー64の選択時間が基準時間に達した際に図形90の全体が着色領域92となるように設定される。
選択キー64の選択時間が基準時間に達すると、図形90の全体が着色領域92となる。また、判定部74(図3参照)から表示制御部76に長押し判定情報が入力され、表示制御部76はタッチパネル50に長押し情報を表示させる。
図6(C)は、図形90及び表示欄94を示す正面図である。選択キー64の選択時間が基準時間に達すると、表示制御部76は、例えば矩形状の表示欄94を長押し情報としてタッチパネル50に表示させる。表示欄94は、選択キー64及び図形90に重なるように表示され、表示欄94内には選択キー64の長押しが認識された旨を示すメッセージ等が表示される。
なお、時間推移情報及び長押し情報の表示方法は上記に限定されない。例えば、時間推移情報として、選択時間が基準時間に達するまでの残り時間を示す数字が表示されてもよい。この場合には、選択キー64の長押しが認識されるまでカウントダウンが行われる。また、表示欄84,94(図5(C)及び図6(C)参照)には、選択キー64の長押しによって実行されるショートカット処理の内容を示すメッセージが表示されてもよい。さらに、長押し情報として、選択キー64の長押しが認識された旨を示す記号や図形が表示されてもよい。
また、図3に示すように、制御ユニット54は、判定部74による判定の結果に対応する処理を実行する実行部78を含む。実行部78には、判定部74による判定の結果(長押し判定情報又はタップ判定情報)が入力される。
実行部78に長押し判定情報が入力されると、実行部78は、選択キー64の長押しに対応するショートカット処理を実行するための制御信号を生成し、加工装置2の各構成要素に出力する。これにより、加工装置2によってショートカット処理が実行される。一方、実行部78にタップ判定情報が入力されると、実行部78は、選択キー64の通常の選択(タップ)に対応する通常処理を実行するための制御信号を生成し、加工装置2の各構成要素に出力する。これにより、加工装置2によって通常処理が実行される。
なお、選択キー64に割り当てられている通常処理及びショートカット処理の情報は、あらかじめ選択され、制御ユニット54のメモリに記憶されている。そして、実行部78に長押し判定情報又はタップ判定情報が入力されると、実行部78はメモリに記憶されている情報を読み出し、選択キー64の選択に対応するショートカット処理又は通常処理を実行する。
次に、加工装置2の稼働時における制御ユニット54の具体的な動作例について説明する。図7は、制御ユニット54の動作例を示すフローチャートである。以下、主に図3及び図7を参照して、制御ユニット54の一連の動作を説明する。
まず、制御ユニット54はタッチパネル50を制御し、タッチパネル50に操作画面60を表示させる(ステップS1)。そして、オペレーターによってタッチパネル50が操作されるまで、操作画面60の表示が維持される(ステップS2でNO)。
オペレーターが操作画面60に含まれる選択キー64を選択すると、認識部70によって選択キー64の選択が認識される(ステップS2でYES)。そして、計時部72によって選択キー64の選択状態が維持されている時間(選択時間)が測定され、表示制御部76によってタッチパネル50に時間推移情報が表示される(ステップS3)。例えば、時間推移情報として図形80(図5(A)参照)又は図形90(図6(A)参照)が、選択キー64と重なる領域に表示される。
選択キー64の選択時間が基準時間に達すると(ステップS4でYES)、判定部74は選択キー64が長押しされたと判定する。そして、表示制御部76によってタッチパネルに長押し情報が表示される(ステップS5)。例えば、長押し情報として表示欄84(図5(C)参照)又は表示欄94(図6(C)参照)が、選択キー64と重なる領域に表示される。また、実行部78は加工装置2の各構成要素を制御し、選択キー64の長押しに対応する処理(ショートカット処理)を実行する(ステップS6)。
一方、選択キー64の選択時間が基準時間に達する前に選択キー64の選択が解除されると(ステップS4でNO)、実行部78は加工装置2の各構成要素を制御し、選択キー64の通常の選択(タップ)に対応する処理(通常処理)を実行する(ステップS7)。
上記の制御ユニット54の動作は、プログラムの実行によって実現される。具体的には、制御ユニット54のメモリには、タッチパネル50に時間推移情報及び長押し情報を表示するための一連のステップ(図7参照)を制御ユニット54に実行させるプログラムが記憶されている。そして、加工装置2が稼働すると、制御ユニット54は該プログラムを実行して、選択キー64の長押しを認識するとともに、タッチパネル50に時間推移情報66及び長押し情報68を表示する。
以上の通り、本実施形態に係る加工装置は、制御ユニット54と、制御ユニット54に情報を入力するための選択キー64を表示するタッチパネル50と、を備える。そして、制御ユニット54はタッチパネル50に、選択キー64が選択されている時間に対応する時間推移情報と、選択キーが長押しされたことを示す長押し情報とを表示させる。
そのため、オペレーターは、選択キー64が選択された際、選択キー64が選択されている旨、及び、選択キー64の長押しが完了するまでの残り時間を、時間推移情報によって明確に認識できる。また、オペレーターは、選択キー64の長押しが認識されたか否かを、長押し情報によって明確に判断できる。これにより、選択キー64の選択を行う際における操作ミスの発生が抑制される。
なお、加工装置2は、時間推移情報及び長押し情報をオペレーターに音で通知してもよい。例えば、タッチパネル50及び報知ユニット52(図1参照)は、所定の音を発するスピーカーを備えている。そして、選択キー64が選択されると、タッチパネル50又は報知ユニット52のスピーカーから時間推移情報に対応する音が発せられる。例えばスピーカーは、選択時間が増加するほど音量が大きくなる音や、選択時間が増加するほど音程が高くなる音を発する。
また、選択キー64の長押しが認識された際には、スピーカーから長押し情報に対応する音が発せられる。例えばスピーカーは、長押しを認識した旨を通知する音や音声を、タッチパネル50への長押し情報の表示と同じタイミングで発する。
また、本実施形態では、加工装置2が被加工物11を切削する加工ユニット(切削ユニット)20a,20bを備える切削装置である例について説明したが、本実施形態に係る加工装置の種類に制限はない。例えば、被加工物11を研削する加工ユニット(研削ユニット)を備える研削装置や、被加工物11を研磨する加工ユニット(研磨ユニット)を備える研磨装置を用いることもできる。
研削装置の研削ユニットはスピンドルを備えており、スピンドルの先端部には複数の研削砥石を含む環状の研削ホイールが装着される。そして、研削ユニットは研削ホイールを回転させながら研削砥石を被加工物11に接触させることにより、被加工物11を研削する。また、研磨装置の研磨ユニットはスピンドルを備えており、スピンドルの先端部には円盤状の研磨パッドが装着される。そして、研磨ユニットは研磨パッドを回転させながら被加工物11に接触させることにより、被加工物11を研磨する。
また、本実施形態に係る加工装置は、レーザービームの照射によって被加工物11を加工する加工ユニット(レーザー照射ユニット)を備えるレーザー加工装置であってもよい。レーザー照射ユニットは、所定の波長のレーザービームを発振するレーザー発振器と、レーザー発振器から発信されたレーザーを集光させる集光器とを備える。レーザー照射ユニットから被加工物11にレーザービームを照射することにより、被加工物11が加工される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
13 テープ
15 フレーム
2 加工装置(切削装置)
4 基台
4a,4b,4c 開口
6 カセット支持台
8 カセット
10 移動ユニット(移動機構)
12 移動テーブル
14 防塵防滴カバー
16 チャックテーブル(保持テーブル)
16a 保持面
18 クランプ
20a,20b 加工ユニット(切削ユニット)
22 支持構造
24a,24b 移動ユニット(移動機構)
26 ガイドレール
28a,28b 移動プレート
30a,30b ボールねじ
32 パルスモータ
34a,34b ガイドレール
36a,36b 移動プレート
38a,38b ボールねじ
40a,40b パルスモータ
42 撮像ユニット
44 スピンナテーブル
44a 保持面
46 ノズル
48 カバー
50 タッチパネル
52 報知ユニット(報知部、報知装置)
54 制御ユニット(制御部、制御装置)
56 切削ブレード
60 操作画面
62 表示欄
64 選択キー
66 時間推移情報
68 長押し情報
70 認識部
72 計時部(カウンタ部)
74 判定部
76 表示制御部
78 実行部
80 図形
82 着色領域
84 表示欄
90 図形
92 着色領域
94 表示欄

Claims (5)

  1. 被加工物を加工する加工装置であって、
    該被加工物を保持面で保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルによって保持された該被加工物を加工する加工ユニットと、
    該チャックテーブル及び該加工ユニットを制御する制御ユニットと、
    該制御ユニットに接続され、該制御ユニットに情報を入力するための選択キーを表示するタッチパネルと、を備え、
    該制御ユニットは、
    該選択キーの選択を認識する認識部と、
    該選択キーが選択されている時間を測定する計時部と、
    該選択キーが選択されている時間と、あらかじめ設定された基準時間とを比較することにより、該選択キーが長押しされたか否かを判定する判定部と、
    該タッチパネルに、該選択キーが選択されている時間に対応する時間推移情報と、該選択キーが長押しされたことを示す長押し情報と、を表示させる表示制御部と、
    該判定部による判定の結果に対応する処理を実行する実行部と、を含むことを特徴とする加工装置。
  2. 該タッチパネルに表示される該時間推移情報は、強調された領域が、該選択キーが選択されている時間に応じて増加する円形の図形であることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 該タッチパネルに表示される該時間推移情報は、強調された領域が、該選択キーが選択されている時間に応じて増加する棒状の図形であることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  4. 該タッチパネルの該選択キーが表示されている領域には、該選択キーの選択によって実行される処理の内容を示すメッセージが表示されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加工装置。
  5. 該時間推移情報と該長押し情報とを音で通知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加工装置。
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