JP2022030668A - 画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物のパターンが明確に表された画像を取得することが可能な画像処理方法を提供する。【解決手段】第1面及び第2面を有し、研削加工によって第2面側に加工痕が形成された被加工物の画像を処理する画像処理方法であって、被加工物の第2面側から赤外線カメラによって被加工物を撮像し、被加工物の第1面側のパターンと加工痕とを含む撮像画像を取得する撮像工程と、撮像画像に2次元フーリエ変換を施し、撮像画像に含まれる加工痕の周期の分布を示すパターンを含む第1画像を生成する第1画像処理工程と、第1画像に含まれるパターンを除去して第2画像を生成する第2画像処理工程と、第2画像に逆フーリエ変換を施し、撮像画像から加工痕が除去された画像に対応する第3画像を生成する第3画像処理工程と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、加工痕が形成された被加工物の画像を処理する画像処理方法に関する。
デバイスチップの製造工程では、格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)によって区画された複数の領域の表面側にそれぞれデバイスが形成されたウェーハが用いられる。このウェーハを分割予定ラインに沿って分割することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが得られる。デバイスチップは、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の様々な電子機器に組み込まれる。
ウェーハの分割には、例えば切削装置が用いられる。切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、被加工物を切削する環状の切削ブレードが装着される加工ユニット(切削ユニット)とを備える。ウェーハをチャックテーブルによって保持し、切削ブレードを回転させてウェーハに切り込ませることにより、ウェーハが切削され、分割される。
また、ウェーハの分割には、レーザー加工装置が用いられることもある。レーザー加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、被加工物に向かってレーザービームを照射する加工ユニット(レーザー照射ユニット)とを備える。例えば、レーザービームをウェーハの分割予定ラインに沿って照射することにより、ウェーハの内部に分割起点として機能する改質層が分割予定ラインに沿って形成される。
上記のような各種の加工装置でウェーハを加工する際には、チャックテーブルによって保持されたウェーハと加工ユニットとの位置合わせが行われる。例えば、まず、ウェーハの表面側を撮像することにより、ウェーハの表面側に設けられたデバイスやマーカーを含む画像(撮像画像)が取得される。そして、撮像画像に含まれるデバイスやマーカーの位置に基づいて、ウェーハと加工ユニットとの位置関係が調整される。
しかしながら、近年では加工装置による加工の内容が多様化しており、ウェーハの表面側(デバイスが形成されている面側)がチャックテーブルによって保持されることも多い(特許文献1参照)。この場合には、ウェーハの表面側がチャックテーブルによって覆われるため、ウェーハの表面側に形成されているデバイスやマーカーの観察が困難になる。
そこで、赤外線カメラによってウェーハの表面側のパターンを撮像する加工装置が用いられることがある(特許文献2参照)。この加工装置では、ウェーハの表面側(デバイス側)がチャックテーブルによって保持された状態で、赤外線カメラがウェーハを裏面側から撮像する。このとき、ウェーハの表面側からウェーハの内部を透過して赤外線カメラに到達した赤外線が、赤外線カメラによって受光される。これにより、ウェーハの表面側がチャックテーブルによって覆われている状態であっても、ウェーハの表面側のパターンの画像を取得することが可能となる。
特開2006-140341号公報 特開平7-75955号公報
近年では、電子機器の小型化に伴い、デバイスチップの薄型化が求められている。そこで、ウェーハの分割前にウェーハを薄化する加工が実施されることがある。ウェーハの薄化には、被加工物を保持するチャックテーブルと、複数の研削砥石を含む環状の研削ホイールが装着される加工ユニット(研削ユニット)とを備える研削装置が用いられる。
ウェーハを研削装置のチャックテーブルで保持し、チャックテーブルと研削ホイールとを回転させつつ研削砥石をウェーハの裏面側に接触させると、ウェーハの裏面側が削り取られる。これにより、ウェーハが研削され、薄化される。しかしながら、研削砥石でウェーハの裏面側を研削すると、ウェーハの裏面側には、研削砥石の軌道に沿って多数の円弧状の加工痕(ソーマーク)が形成される。この加工痕は、ウェーハの中心から外周縁に向かって放射状に形成され、研削加工後のウェーハの裏面側の全域に渡って残存する。
ウェーハの裏面側に加工痕が残存した状態で、赤外線カメラでウェーハを裏面側から撮像すると、撮像画像には、ウェーハの表面側のパターンに加えて多数の加工痕が表示される。そのため、ウェーハの表面側のパターンが加工痕によって覆われてしまい、デバイスやマーカーの位置を正確に特定しにくくなる。その結果、ウェーハと加工ユニットとの位置合わせを高い精度で実施することが困難になる。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、ウェーハ等の被加工物のパターンが明確に表された画像を取得することが可能な画像処理方法の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、第1面及び第2面を有し、研削加工によって該第2面側に加工痕が形成された被加工物の画像を処理する画像処理方法であって、該被加工物の該第2面側から赤外線カメラによって該被加工物を撮像し、該被加工物の該第1面側のパターンと該加工痕とを含む撮像画像を取得する撮像工程と、該撮像画像に2次元フーリエ変換を施し、該撮像画像に含まれる該加工痕の周期の分布を示すパターンを含む第1画像を生成する第1画像処理工程と、該第1画像に含まれる該パターンを除去して第2画像を生成する第2画像処理工程と、該第2画像に逆フーリエ変換を施し、該撮像画像から該加工痕が除去された画像に対応する第3画像を生成する第3画像処理工程と、を含む画像処理方法が提供される。
本発明の一態様に係る画像処理方法では、赤外線カメラによって取得された撮像画像に2次元フーリエ変換が施され、加工痕の周期の分布を示すパターンを含む第1画像が生成される。その後、第1画像から該パターンが除去されて第2画像が生成され、第2画像に逆フーリエ変換が施されることにより、撮像画像から加工痕が除去された画像に対応する第3画像が生成される。これにより、被加工物のパターンが加工痕に隠れることなく明確に表された画像を取得できる。
図1(A)は被加工物を示す斜視図であり、図1(B)は保護部材が貼付された被加工物を示す斜視図である。 研削装置を示す斜視図である。 研削後の被加工物を示す斜視図である。 加工装置を示す正面図である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 撮像画像を示す画像図である。 図7(A)は第1画像を示す画像図であり、図7(B)は第2画像を示す画像図であり、図7(C)は第3画像を示す画像図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一態様に係る実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る画像処理方法において撮像の対象となる被加工物の構成例について説明する。図1(A)は、被加工物11を示す斜視図である。
被加工物11は、例えばシリコン等の半導体でなる円盤状のウェーハであり、互いに概ね平行な表面(第1面)11aと裏面(第2面)11bとを備える。被加工物11は、互いに交差するように格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)13によって、複数の矩形状の領域に区画されている。そして、分割予定ライン13によって区画された複数の領域の表面11a側にはそれぞれ、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、LED(Light Emitting Diode)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等のデバイス15が形成されている。
なお、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば被加工物11は、シリコン以外の半導体(GaAs、SiC、InP、GaN等)、サファイア、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等でなる基板(ウェーハ)であってもよい。また、デバイス15の種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。
被加工物11を分割予定ライン13に沿って分割することにより、デバイス15をそれぞれ備える複数のデバイスチップが製造される。また、被加工物11の分割前に被加工物11を薄化することにより、薄型化されたデバイスチップを得ることが可能となる。例えば、被加工物11の裏面11b側を研削砥石で研削することにより、被加工物11が薄化される。
被加工物11に研削加工を施す際には、まず、被加工物11に保護部材が貼付される。図1(B)は、保護部材17が貼付された被加工物11を示す斜視図である。例えば、被加工物11の裏面11b側に研削加工を施す際には、被加工物11の表面11a側に保護部材17が貼付される。
保護部材17としては、被加工物11と概ね同径に形成された円形のテープを用いることができる。テープは、フィルム状の基材と、基材上に設けられた粘着層(糊層)とを有する。例えば、基材はポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂でなり、粘着層はエポキシ系、アクリル系、又はゴム系の接着剤でなる。また、粘着層には、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型の樹脂を用いてもよい。
保護部材17は、被加工物11の表面11a側の全体を覆うように、被加工物11に貼付される。これにより、被加工物11の表面11a側及び複数のデバイス15が保護部材17によって覆われて保護される。
被加工物11の研削加工には、研削装置が用いられる。図2は、研削装置2を示す斜視図である。研削装置2は、被加工物11を保持するチャックテーブル(保持テーブル)4と、チャックテーブル4によって保持された被加工物11を研削する加工ユニット(研削ユニット)6を備える。
チャックテーブル4の上面は、被加工物11を保持する平坦な保持面4aを構成する。例えば保持面4aは、被加工物11の形状に対応して円形に形成される。また、保持面4aは、チャックテーブル4の内部に形成された流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。
チャックテーブル4には、ボールねじ式の移動機構(不図示)と、モータ等の回転駆動源(不図示)とが接続されている。移動機構は、チャックテーブル4を水平方向に沿って移動させる。また、回転駆動源は、チャックテーブル4を鉛直方向(上下方向、高さ方向)と概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
チャックテーブル4の上方には、加工ユニット6が配置されている。加工ユニット6は、鉛直方向に沿って配置された円筒状のスピンドル8を備える。スピンドル8の先端部(下端側)には、円盤状のマウント10が固定されている。また、スピンドル8の基端部(上端側)には、スピンドル8を回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が接続されている。
マウント10の下面側には、被加工物11を研削する研削ホイール12が装着される。研削ホイール12は、ステンレス、アルミニウム等の金属でなりマウント10と概ね同径に形成された環状の基台14を備える。基台14の下面側には、直方体状に形成された複数の研削砥石16が固定されている。例えば、複数の研削砥石16は基台14の外周に沿って概ね等間隔に配列される。
研削ホイール12は、回転駆動源からスピンドル8及びマウント10を介して伝達される動力により、鉛直方向と概ね平行な回転軸の周りを回転する。また、加工ユニット6には、加工ユニット6を鉛直方向に沿って昇降させるボールねじ式の移動機構(不図示)が接続されている。さらに、加工ユニット6の内部又は近傍には、チャックテーブル4によって保持された被加工物11と複数の研削砥石16とに純水等の液体(研削液)を供給する研削液供給路(不図示)が設けられている。
被加工物11を研削する際は、まず、被加工物11をチャックテーブル4によって保持する。具体的には、被加工物11は、表面11a側(デバイス15側、保護部材17側)が保持面4aに対面し、裏面11b側が上方に露出するように、チャックテーブル4上に配置される。この状態で保持面4aに吸引源の負圧を作用させると、被加工物11が保護部材17を介してチャックテーブル4によって吸引保持される。
次に、チャックテーブル4を移動させ、加工ユニット6の下方に配置する。そして、チャックテーブル4と研削ホイール12とをそれぞれ所定の方向に所定の回転数で回転させながら、研削ホイール12をチャックテーブル4に向かって下降させる。このとき、複数の研削砥石16はそれぞれ、被加工物11の中心と重なる位置を通過するように回転するする。また、研削ホイール12の下降速度は、複数の研削砥石16が適切な力で被加工物11に押し当てられるように調整される。
回転する研削砥石16が被加工物11の裏面11b側に接触すると、被加工物11の裏面11b側が削り取られる。これにより、被加工物11が研削されて薄化される。また、研削液供給路(不図示)から供給される研削液によって、被加工物11及び研削砥石16が冷却されるとともに、被加工物11の研削によって生じた屑(研削屑)が洗い流される。そして、被加工物11が所定の厚さ(仕上げ厚さ)になるまで薄化されると、被加工物11の研削が停止される。
図3は、研削後の被加工物11を示す斜視図である。研削後の被加工物11の裏面11b側には、被加工物11の中心から外周縁に向かって放射状に形成された複数の加工痕(研削痕、ソーマーク)19が残存する。加工痕19は、回転する研削砥石16の軌跡に沿って曲線状(円弧状)に形成された傷であり、加工痕19同士の間隔はランダムである。
研削装置2よって研削された被加工物11は、他の加工装置に搬送され、該加工装置によって加工される。図4は、加工装置20を示す正面図である。加工装置20は、被加工物11を保持するチャックテーブル(保持テーブル)22と、チャックテーブル22によって保持された被加工物11を加工する加工ユニット(不図示)とを備える。
例えば、加工装置20として、被加工物11を切削する加工ユニット(切削ユニット)を備える切削装置が用いられる。切削ユニットはスピンドルを備えており、スピンドルの先端部には切削ブレードが装着される。切削ブレードは、ダイヤモンド等の砥粒をボンド材で固定することによって形成された環状の加工工具である。そして、切削ユニットは、切削ブレードを回転させて被加工物11に切り込ませることにより、被加工物11を切削する。
また、加工装置20として、レーザービームの照射によって被加工物11を加工する加工ユニット(レーザー照射ユニット)を備えるレーザー加工装置が用いられることもある。レーザー照射ユニットは、所定の波長のレーザーを発振するレーザー発振器と、レーザー発振器から発振されたレーザーを集光させる集光器とを備える。レーザー照射ユニットから被加工物11にレーザービームを照射することにより、被加工物11が加工される。
チャックテーブル22の上面は、被加工物11を保持する平坦な保持面22aを構成する。例えば保持面22aは、被加工物11の形状に対応して円形に形成される。また、保持面22aは、チャックテーブル22の内部に形成された流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。
チャックテーブル22には、ボールねじ式の移動機構(不図示)と、モータ等の回転駆動源(不図示)とが接続されている。移動機構は、チャックテーブル22を水平方向に沿って移動させる。また、回転駆動源は、チャックテーブル22を鉛直方向と概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
また、加工装置20は、チャックテーブル22の上方に設けられた赤外線カメラ(赤外線撮像ユニット)24を備える。赤外線カメラ24は、赤外線を受光して被加工物11を撮像するカメラ(撮像ユニット)であり、赤外線を電気信号に変換する撮像素子を備える。例えば、赤外線カメラ24としてInGaAs近赤外線カメラ等を用いることができる。なお、赤外線カメラ24には、赤外線カメラ24を移動させるボールねじ式の移動機構(不図示)が接続されていてもよい。
また、加工装置20は、赤外線カメラ24に接続された制御部(制御ユニット)26を備える。制御部26は、赤外線カメラ24に制御信号を出力することにより、赤外線カメラ24の動作(撮像条件、撮像のタイミング等)を制御する。
また、制御部26は、チャックテーブル22に接続された移動機構(不図示)、及び、赤外線カメラ24に接続された移動機構(不図示)に制御信号を出力することにより、移動機構の動作を制御する。これにより、チャックテーブル22と赤外線カメラ24との位置関係が調整され、被加工物11の赤外線カメラ24によって撮像される領域が選択される。
例えば制御部26は、コンピュータによって構成され、各種の演算を行う演算部と、演算部による演算に用いられる各種の情報(データ、プログラム等)が記憶される記憶部とを含む。演算部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含んで構成される。また、記憶部は、主記憶装置、補助記憶装置等を構成する各種のメモリを含んで構成される。
赤外線カメラ24の撮像によって取得された画像(撮像画像)は、制御部26に入力される。そして、制御部26は撮像画像に画像処理を施すことにより、撮像画像を、加工痕19(図3参照)が除去された画像に変換する。なお、制御部26による画像処理の詳細については後述する。
また、制御部26には、被加工物11に関する情報を表示する表示部(表示ユニット)28が接続されている。例えば表示部28として、タッチパネル式のディスプレイが用いられる。この場合、表示部28がユーザーインタフェースとして機能し、オペレーターは表示部28を操作することによって制御部26に情報を入力できる。すなわち、表示部28は入力部(入力ユニット)としても機能する。
加工装置20で被加工物11を加工する際は、まず、被加工物11がチャックテーブル22によって保持される。例えば被加工物11は、表面11a側(デバイス15側、保護部材17側)が保持面22aに対面し、裏面11b側が上方に露出するように、チャックテーブル22上に配置される。この状態で保持面22aに吸引源の負圧を作用させると、被加工物11が保護部材17を介してチャックテーブル22によって吸引保持される。
そして、被加工物11と加工ユニットとの位置合わせが行われた後、加工ユニットによって被加工物11が加工される。ここで、本実施形態においては、赤外線カメラ24で被加工物11を撮像することによって取得された画像(撮像画像)に対して、画像処理が施される。そして、画像処理によって生成された画像に基づいて、被加工物11と加工ユニットとの位置関係が調整される。以下、本実施形態に係る画像処理方法の具体例について説明する。
図5は、制御部26の動作を示すフローチャートである。本実施形態に係る画像処理方法では、まず、赤外線カメラ24によって被加工物11を撮像する(撮像工程、ステップS1)。具体的には、制御部26は、チャックテーブル22又は赤外線カメラ24を移動させ、被加工物11を赤外線カメラ24の直下に位置付ける。そして、制御部26は赤外線カメラ24に制御信号を出力し、赤外線カメラ24に被加工物11を撮像させる。これにより、被加工物11の一部が赤外線カメラ24によって裏面11b側から撮像され、被加工物11の一部を示す画像(撮像画像)が取得される。
図6は、赤外線カメラ24によって取得された撮像画像30を示す画像図である。被加工物11の表面11a側には、デバイス15(図1(A)及び図1(B)参照)や、分割予定ライン13又はデバイス15の位置を示す位置合わせ用のマーカー等が設けられている。そして、赤外線カメラ24は、被加工物11の表面11a側から被加工物11の内部を透過して赤外線カメラ24に到達した赤外線を受光する。これにより、被加工物11の表面11a側のパターンを含む撮像画像30が取得される。
被加工物11と加工ユニットとの位置合わせを行う際には、被加工物11の表面11a側のパターンを目印として、チャックテーブル22や加工ユニットの位置が調整される。例えば、撮像画像30に表されたデバイス15やマーカー等が目印に設定され、目印の位置が特定される。そして、目印が所定の位置に配置されるように、チャックテーブル22の位置が調整される。
しかしながら、被加工物11の裏面11b側には研削加工によって多数の加工痕19(図3参照)が形成されている。そして、赤外線カメラ24で被加工物11を撮像すると、被加工物11の表面11a側のパターンだけでなく加工痕19も撮像される。そのため、図6に示すように、撮像画像30には加工痕19に対応する多数の線状の像が含まれる。その結果、被加工物11の表面11a側のパターンが加工痕19に隠れてしまい、位置合わせの目印となるデバイス15、マーカー等の正確な位置の確認が困難になる。
そこで、本実施形態においては、撮像画像30に画像処理を施すことにより、撮像画像30から加工痕19を除去する。具体的には、まず、撮像画像30に2次元フーリエ変換を施し、撮像画像30に含まれる加工痕19の周期の分布を示すパターンを含む第1画像を生成する(第1画像処理工程、ステップS2)。図7(A)は、2次元フーリエ変換によって生成された第1画像(フーリエ変換画像)32を示す画像図である。
赤外線カメラ24によって取得された撮像画像30(図6参照)は、制御部26に入力される。そして、制御部26は、撮像画像30に2次元高速フーリエ変換(FFT)を施すことにより、撮像画像30に含まれるパターンの周期の分布を示す像(輝点)を含む第1画像32を生成する。
図7(A)には、撮像画像30(図6参照)に含まれるパターンの周期に対応する像の一部を模式的に示している。例えば、被加工物11の表面11a側に周期的に配列されたデバイス15やマーカーが第1画像32に反映され、第1画像32には十字型の像が表示される。
また、第1画像32には、加工痕19に対応するパターンも表示される。例えば、撮像画像30(図6参照)には多数の加工痕19が概ね平行に表示される。また、撮像画像30に含まれる加工痕19の間隔はランダムである。この撮像画像30に対して2次元フーリエ変換を施すと、図7(A)に示すように、複数の加工痕19の周期に対応するパターン(像)32aを含む第1画像32が生成される。例えばパターン32aは、撮像画像30(図6参照)における加工痕19の長さ方向と垂直な方向に沿って、線状に表示される。
次に、第1画像32に含まれるパターン32aを除去して第2画像を生成する(第2画像生成工程、ステップS3)。図7(B)は、第1画像32からパターン32aを除去することによって生成された第2画像(パターン除去画像)34を示す画像図である。
第2画像生成工程では、第1画像32(図7(A)参照)に画像処理を施し、パターン32aを除去する。例えば、第1画像32のうちパターン32aが表示された領域の階調を、パターン32aと隣接する領域の階調に合わせる。これにより、パターン32aを含まない第2画像34(図7(B)参照)が生成される。ただし、パターン32aを除去する方法に制限はない。
第1画像32のパターン32aが表示された領域の特定は、オペレーターによって手動で実施されてもよいし、画像処理等によって自動で実施されてもよい。例えばオペレーターは、制御部26(図4参照)によって表示部28に表示された第1画像32を参照して、パターン32aが表示されている領域を特定し、制御部26に入力する。また、例えば制御部26は、第1画像32に対してエッジ検出等の画像処理を実施することにより、パターン32aが表示されている領域を特定する。その後、画像処理によって第1画像32からパターン32aが除去され、第2画像34が生成される。
次に、第2画像34に逆フーリエ変換を施し、撮像画像30(図6参照)から加工痕19が除去された画像に対応する第3画像を生成する(第3画像処理工程、ステップS4)。図7(C)は、第2画像34に逆フーリエ変換を施すことによって生成された第3画像(逆フーリエ変換画像)36を示す画像図である。
第2画像34(図7(B)参照)に逆フーリエ変換を施すと、撮像画像30(図6参照)が復元される。ただし、第2画像34においてはパターン32aが除去されているため、逆フーリエ変換によって生成される第3画像36には、加工痕19に対応する像が表示されない。その結果、第3画像36には被加工物11の表面11a側のパターンのみが表示される。
例えば第3画像36には、分割予定ライン13、デバイス15に含まれる電極や配線、分割予定ライン13又はデバイス15の位置を示すマーカー等が、加工痕19に隠れることなく明確に表示される。これにより、位置合わせの際に目印として利用される電極、配線、マーカー等の位置を正確に特定することが可能となる。
その後、例えば制御部26(図4参照)は、第3画像36に含まれる所定のパターン(分割予定ライン13、デバイス15に含まれる電極や配線、マーカー等)を目印として認識し、目印の位置に基づいてチャックテーブル22又は加工ユニットと位置を調整する。これにより、被加工物11と加工ユニットとの位置合わせが行われる。また、制御部26は、第3画像36のデータを表示部28に出力し、表示部28に第3画像36を表示させる。これにより、オペレーターが第3画像36を確認し、必要に応じてチャックテーブル22又は加工ユニットの位置を修正することが可能となる。
なお、第3画像36には、パターンの認識に支障がない範囲内で、加工痕19に対応する像が残存していてもよい。すなわち、第3画像36に僅かに加工痕19の像が含まれていても、第3画像36に含まれる所定のパターン(目印)を適切に認識可能であれば、第3画像36を用いた位置合わせに悪影響は生じにくい。
上記の第1画像処理工程、第2画像処理工程、第3画像処理工程は、ソフトウェアによって実現できる。例えば、制御部26の記憶部には、第1画像処理工程、第2画像処理工程、第3画像処理工程において実行される一連の処理を記述したプログラムが記憶されている。そして、赤外線カメラ24から制御部26に撮像画像30が入力されると、制御部26の処理部は記憶部からプログラムを読み出して実行し、撮像画像30に画像処理を施す。このようにして、撮像画像30が第3画像36に自動的に変換される。
以上の通り、本実施形態に係る画像処理方法では、赤外線カメラ24によって取得された撮像画像30に2次元フーリエ変換が施され、加工痕19の周期の分布を示すパターン32aを含む第1画像32が生成される。その後、第1画像32からパターン32aが除去されて第2画像34が生成され、第2画像34に逆フーリエ変換が施されることにより、撮像画像30から加工痕19が除去された画像に対応する第3画像36が生成される。これにより、被加工物11のパターンが加工痕19に隠れることなく明確に表された画像を取得できる。
なお、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 表面(第1面)
11b 裏面(第2面)
13 分割予定ライン(ストリート)
15 デバイス
17 保護部材
19 加工痕(研削痕、ソーマーク)
2 研削装置
4 チャックテーブル(保持テーブル)
6 加工ユニット(研削ユニット)
8 スピンドル
10 マウント
12 研削ホイール
14 基台
16 研削砥石
20 加工装置
22 チャックテーブル(保持テーブル)
22a 保持面
24 赤外線カメラ(赤外線撮像ユニット)
26 制御部(制御ユニット)
28 表示部(表示ユニット)
30 撮像画像
32 第1画像(フーリエ変換画像)
32a パターン
34 第2画像(パターン除去画像)
36 第3画像(逆フーリエ変換画像)

Claims (1)

  1. 第1面及び第2面を有し、研削加工によって該第2面側に加工痕が形成された被加工物の画像を処理する画像処理方法であって、
    該被加工物の該第2面側から赤外線カメラによって該被加工物を撮像し、該被加工物の該第1面側のパターンと該加工痕とを含む撮像画像を取得する撮像工程と、
    該撮像画像に2次元フーリエ変換を施し、該撮像画像に含まれる該加工痕の周期の分布を示すパターンを含む第1画像を生成する第1画像処理工程と、
    該第1画像に含まれる該パターンを除去して第2画像を生成する第2画像処理工程と、
    該第2画像に逆フーリエ変換を施し、該撮像画像から該加工痕が除去された画像に対応する第3画像を生成する第3画像処理工程と、を含むことを特徴とする画像処理方法。
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