本開示の実施例は、本開示の技術的思想を説明する目的で例示されたものである。本開示による権利範囲は、以下に提示される実施例やこれらの実施例に関する具体的説明で限定されるものではない。
本開示に用いられる全ての技術的用語及び科学的用語は、異なって定義されない限り、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般に理解される意味を有する。本開示に用いられる全ての用語は、本開示をさらに明確に説明する目的で選択されたものであり、本開示による権利範囲を制限するために選択されたものではない。
本開示で用いられる「含む」、「備える」、「有する」等のような表現は、当該表現が含まれる語句または文章で異なって言及されない限り、他の実施例を含む可能性を内包する開放型用語(open−ended terms)として理解されるべきである。
本開示で記述された単数型の表現は、異なって言及しない限り、複数型の意味を含み得、これは請求の範囲に記載された単数型の表現にも同様に適用される。
本開示で用いられる「第1」、「第2」等の表現は、複数の構成要素を相互に区分するために用いられ、当該構成要素の順序または重要度を限定するものではない。
本開示において、ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いたり、「結合されている」と言及される場合、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に連結され得たり、結合され得るものとして、または新たな他の構成要素を介して連結され得たり、結合され得るものとして理解されるべきである。
本開示で用いられた「左右方向」は、一対のグリップ部が互いに狭められたり、互いに遠くなる双方向を意味するものであって、左右方向のうちいずれか1つを「左方」と定義し、もう1つを「右方」と定義する。本開示で用いられた「前後方向」は、前記左右方向に垂直なある双方向を意味するものであって、前記前後方向のうちいずれか1つを「前方」と定義し、もう1つを「後方」と定義する。本開示で用いられた「上下方向」は、前記左右方向及び前記前後方向に垂直な双方向を意味するものであって、前記上下方向のうちいずれか1つを「上方」と定義し、もう1つを「下方」と定義する。開示された実施例では、模型玩具において頭として認識され得る部分が向かう方向を「前方」と称し、模型玩具が地面に接する方向を「下方」と称したが、これは本開示の理解のためのものであるだけで、基準をどこに置くかによって方向の呼称は変わり得る。
以下、添付の図面を参照し、実施例を説明する。添付の図面において、同一または対応する構成要素には同一の参照符号が付与されている。また、以下の実施例の説明において、同一または対応する構成要素を重複して記述することが省略され得る。しかし、構成要素に関する記述が省略されても、そのような構成要素がある実施例に含まれないものとして意図されはしない。
以下に説明される実施例と添付の図面に示す例は、変形玩具、及び模型玩具と変形玩具を含む玩具セットに関わる。本開示による模型玩具(model toy)は、周知の動物、映画または漫画に登場する人物または動物、または、仮想の人物または動物を模倣したものであって、金属材料、樹脂材料または木材を用いて製造され得る。このような模型玩具は当該分野でフィギュア(figure)であり得る。模型玩具は、動きが不可能な一体型のボディーで形成されたり、関節で連結される複数の部分を有するように形成され得る。本開示による変形玩具(transformable toy)は、相対的に脱着可能に、相対的に回転可能に、または、相対的に移動可能に連結される複数の部材が使用者の操作によってその形態または状態が変形可能に構成され得る。
本開示の実施例による変形玩具101,102,103,104は、形態が変形可能な変形体1101,1102,1103,1104を含む。実施例による変形玩具は、変形体のみで構成され得たり、変形体に除去可能または脱着可能に結合される付属体1701,1702,1703,1704をさらに含むこともできる。実施例によれば、付属体は変形可能ではなかったり、変形体とは独立的に変形することもできる。
実施例による変形玩具の変形体は、模型玩具201,202,203,204と分離されて独立する第1状態と、模型玩具に結合される第2状態とを有するように構成される。変形玩具は、第1状態で1つの特徴的形態(第1形態)を有し、第2状態でもう1つの特徴的形態(第2形態)を有するように、変形可能に構成される。変形玩具は、第1状態の前記第1形態及び第2状態の前記第2形態に可逆的に変形可能である。また、変形玩具は、第1状態及び第2状態で前記第1形態または前記第2形態に部分的に対応する中間形態に可逆的に変形可能である。また、変形体は、前記第1状態で前記第1形態の少なくとも一部を形成する形態を有し、前記第2状態で前記第2形態の少なくとも一部を形成する形態を有するように、変形可能である。また、付属体は、前記第1状態で所定の第1位置に結合され、前記第1形態の少なくとも一部を構成することができ、前記第2状態で所定の第2位置に結合され、前記第2形態の少なくとも一部を構成することができる。
第1形態は、運送機械の形状に対応する形態を含み得る。一例として、第1形態は、車両、飛行機、宇宙船、船、または、潜水艦のような運送機械の形状に対応する形態を有し得る。他の例として、第1形態は、動物の形状または人の形状に対応する形態を有し得る。
変形玩具は、第2状態で模型玩具の形状に対応する前記第2形態を有し得る。第2形態は、動物の形状または人の形状に対応し得る。一例として、第2形態は、恐竜の形状に対応する形態を有し得る。前記恐竜の形状は、陸上恐竜、水上恐竜または飛行恐竜の形状になり得る。
実施例による変形体は、変形体の第2状態で、実施例による模型玩具の外表面を覆いつつ模型玩具に解除可能に結合され得る。これを通じて、実施例による変形玩具は使用者に新たな経験と興味を誘発させ得る。例えば、使用者は、模型玩具が、変形玩具が変形されて形成する防御物(例えば、鎧または甲冑)を着用しているという面白味を有することができる。
実施例によれば、変形玩具は、前述の第1状態及び第2状態に変形可能に構成される変形体1101,1102,1103,1104を含む。変形体1101,1102,1103,1104は、変形のために回転可能な部材がヒンジジョイントによって結合されている組立体であり得る。変形体は、模型玩具と独立する第1状態と、模型玩具を少なくとも部分的に覆って模型玩具と解除可能に結合される第2状態に変形可能に構成されている。図1、図19、図34及び図50に示す変形体は、模型玩具と独立する第1状態にあり、図2、図20、図35及び図53に示す変形体は、模型玩具を部分的に覆って第1状態とは異なる第2状態にある。
実施例によれば、変形体は、模型玩具を解除可能にグリップするように構成される一対のグリップ部1200を含む。変形体において、一対のグリップ部1200は1つまたは一対の回転軸(R1)を中心に相反する方向に回転可能に構成されている。変形体の第2状態で、一対のグリップ部1200は互いに狭められるように回転して模型玩具をグリップすることができる。これにより、変形体は模型玩具を覆いつつ、模型玩具をグリップする一対のグリップ部1200によって模型玩具に解除可能に結合され得る。実施例によれば、一対のグリップ部1200は、変形体の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成され得る。
一対のグリップ部における相反する方向の回転は、1つまたは一対の回転軸(R1)を中心として一対のグリップ部のうちの1つが時計方向に回転し、一対のグリップ部のうちのもう1つが反時計方向に略同時に、または順次回転することを含み得る。これにより、一対のグリップ部は、回転軸(R1)を中心として互いに広げられたり狭められるように変形体1101に提供され得る。即ち、一対のグリップ部1200は、互いに狭められるように相対的に回転して模型玩具を解除可能にグリップすることができる。これにより、変形体は、第2状態で一対のグリップ部1200によって模型玩具と解除可能に結合されるように構成され得る。また、一対のグリップ部1200は、広げられるように相対的に回転して模型玩具から解除され得る。一対のグリップ部1200が模型玩具から解除されれば、変形体は第2状態から第1状態に模型玩具から独立するように変形され得る。
一対のグリップ部1200の回転と関連し、回転軸(R1)は変形玩具の前方方向(F)及び後方方向(B)に延長する仮想の軸を意味する。実施例による変形玩具は、1つの回転軸、平行な第1及び第2回転軸、または、互いに向かって傾いた第1及び第2回転軸からなる回転軸(R1)を含み得る。回転軸(R1)が1つの回転軸である場合、一対のグリップ部1200は1つの回転軸を中心として相反する方向に回転するように変形体1101に提供され得る。回転軸(R1)が第1及び第2回転軸である場合、一対のグリップ部1200のそれぞれは第1及び第2回転軸のそれぞれを中心に相反する方向に回転するように変形体に提供され得る。一対のグリップ部1200は、変形体において回転軸(R1)を中心に互いに広げられたり互いに狭められるように回転する。一対のグリップ部1200は、互いに広げられて模型玩具の胴体部の一部が一対のグリップ部1200の間に挿入されることを許容する挿入位置と、互いに狭められて模型玩具の胴体部の一部を解除可能にグリップするグリップ位置とに回転することができる。
実施例によれば、一対のグリップ部1200は、変形体の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成され得る。一実施例において、一対のグリップ部1200は、回転軸(R1)を中心として回転することによって模型玩具の胴体部の各側部を部分的に覆うように構成されている。
実施例によれば、変形玩具の変形体は、一対のグリップ部1200を互いに向かって、即ち、前記グリップ位置に向かって加圧するように構成された少なくとも1つのスプリング1300を含み得る。スプリング1300によって一対のグリップ部1200は互いに狭められるように加圧される。スプリング1300は、変形玩具の変形体において一対のグリップ部1200に結合され得る。変形玩具の変形体は、一対のグリップ部1200の間に配置される1つ以上のスプリングを含むこともできる。または、変形玩具の変形体は、一対の回転軸(R1)にそれぞれ配置され、且つ一対のグリップ部1200のうち任意の1つをもう1つに向かって加圧する一対のスプリングを含むこともできる。スプリング1300は、ねじりスプリング、引張スプリングまたは圧縮スプリングを含むことができる。
実施例によれば、変形玩具の変形体は、一対のグリップ部1200を互いに広げるように使用者が操作できる操作部1211を含み得る。即ち、変形玩具の変形体は、一対のグリップ部1200を回転させるために操作され得る一対の操作部1211を含む。変形体がスプリング1300を有する場合、操作部1211はスプリング1300の加圧力に対抗してグリップ部1200を回転させるために操作され得る。操作部1211は、各グリップ部1200に配置され得、一対のグリップ部1200は操作部1211に加えられる力の方向に回転軸(R1)を中心に回転することができる。一対のグリップ部1200が互いに広げられるように回転する時、一対の操作部1211は互いに狭められるように構成され得る。一対のグリップ部1200が互いに狭められるように回転する時、一対の操作部1211は互いに広げられるように構成され得る。一部の実施例では、一対のグリップ部1200は操作部1211を備えないことがあり、使用者は一対のグリップ部1200を構成するボディーを摘まんで一対のグリップ部1200を回転させることもできる。
実施例によれば、一対のグリップ部1200と模型玩具は、相補的に係合される係止部によって解除可能に互いに結合され得る。一対のグリップ部1200のそれぞれは、模型玩具に係合されるように構成された係止部1212を含み得、模型玩具はその一部(例えば、胴体部または脚延長部)に係止部1212とそれぞれ相補的に結合されるように構成された対応係止部211,253を含み得る。一対のグリップ部1200の各係止部は、一対のグリップ部1200が互いに狭められた状態で一対のグリップ部1200のうちのもう1つに向かって突出するように形成され得る。即ち、グリップ部1200の係止部は、突起またはピンの形状を有する雄形の係止部として形成され得る。模型玩具の対応係止部は、雄形の係止部と解除可能に嵌合され、且つ溝または孔の形状を有する雌形の係止部として形成され得る。他の実施例として、一対のグリップ部1200の係止部が前述の雌形の係止部として形成されることもでき、模型玩具の対応係止部が雄形の係止部として形成されることもできる。
実施例によれば、変形玩具の変形体は、変形体の基礎の部分として機能できるフレーム部1400と、変形体の第2状態で模型玩具を部分的に覆うように構成される少なくとも1つの外皮部を含み得る。フレーム部1400は、変形体の脊椎として機能することができる。実施例によっては、フレーム部1400は変形体の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成され得る。実施例によっては、フレーム部1400は車両形状の一部または飛行機形状の一部として認識され得る表面を有する板状体として形成され得る。実施例によっては、フレーム部1400はバー(bar)形状のシャフトとして形成されることもできる。実施例によっては、フレーム部1400は一対のグリップ部1200を回転可能に支持する構造物として機能することもできる。前記少なくとも1つの外皮部は変形玩具の変形体を構成する部材であり得る。実施例によっては、前記少なくとも1つの外皮部はフレーム部1400に回転または移動可能に結合されたり、一対のグリップ部1200に回転または移動可能に結合され得る。
実施例によれば、前記少なくとも1つの外皮部は、変形体の第2状態で特定の位置に固定された状態で模型玩具を部分的に覆うように構成され得る。実施例によっては、変形玩具の変形体は、1つの外皮部を含み得るか、模型玩具の互いに異なる一部を覆うように2以上の外皮部を含み得る。このような外皮部は、フレーム部1400に回転可能に結合される回転外皮部を含み得る。また、このような外皮部は、変形体に除去可能に結合される付属外皮部を含み得る。また、このような外皮部は、フレーム部1400から延長するように形成されることもできる。このような外皮部は、模型玩具の一部の形状に対応するように形成され得る。例えば、模型玩具が胴体部と、胴体部から延長して頭、脚または尻尾の形状を有する延長部を有する場合、外皮部は胴体部の一部、または、各延長部の一部の形状に対応するように形成され得る。
実施例によれば、各グリップ部1200は、支持部1220と、支持部1220に回転可能に結合される回転部1230,1240,1250,1260,1270を含み得る。グリップ部の支持部1220は所定形状を有し、グリップ部のメインボディーを構成することができる。支持部1220は、グリップ部の係止部1212が提供され、回転部を回転可能に支持し、且つグリップ部1200の回転中心に対してフレーム部1400と模型玩具を支持する支持物として機能することができる。支持部1220は、グリップ部1200とフレーム部1400との間のヒンジジョイントを構成する部品を有するように構成され得る。従って、支持部1220にはグリップ部1200の回転中心となる回転軸が配置され得る。支持部1220は、係止部1212とヒンジジョイントを連結しながらバー(bar)の形状を有し得る。または、支持部1220は、係止部1212とヒンジジョイントを連結しながら平板または曲板の形状を有し得る。
実施例によれば、支持部1220は、変形体の第2状態で模型玩具の一部を覆うように構成され得る。また、支持部1220には一対の回転軸(R1)のうちいずれか1つの回転軸が配置され得る。一実施例において、回転部1230は変形体の第2状態で模型玩具を部分的に覆うように構成され得る。一実施例において、グリップ部1200の回転部は変形体の第1状態で地面に略平行な位置に位置することができ、変形体の第2状態で地面に略垂直な直立位置に位置することができる。他の実施例において、グリップ部1200の回転部は、変形体の第1状態で折りたたまれており、変形体が第2状態に変形される時、左側方向または右側方向に展開されるように構成されることもできる。
実施例によれば、一対のグリップ部1200は、変形体の第1状態で前述の外皮部のうち少なくとも1つをグリップするように構成される。変形体が第2状態から第1状態に変形される時、変形体の外皮部のうち少なくとも1つは、フレーム部と一対のグリップ部とが限定する空間内に少なくとも部分的に収容されることができ、一対のグリップ部は収容された外皮部をグリップすることができる。従って、変形体の第1状態で変形体の外皮部は一対のグリップ部によって回転が阻止されることができ、変形体は第1状態で更にコンパクトに構成されることができる。
実施例によれば、変形玩具は変形体1101に除去可能に結合される付属体1701,1702,1703,1704を含み得る。付属体は変形体の第1状態で変形体の第1位置に除去可能に結合され得る。一実施例において、付属体は変形体の第2状態で前記第1位置とは異なる第2位置で変形体に解除可能に結合され得る。もう1つの実施例において、付属体は模型玩具の一部を覆うように構成され得、変形体の第2状態で模型玩具の所定の位置に解除可能に結合され得る。更に他の実施例において、付属体は変形体の第1状態で互いに狭められた一対のグリップ部と係合されるように構成され得る。
以下、図1〜図18を参照して、本開示の第1実施例による変形玩具101、模型玩具201及び玩具セット11が説明される。図1及び図2は、第1実施例による玩具セット及び変形玩具を示す。図3及び図4は、図1に示す変形玩具の分解斜視図である。図5〜図10は、それぞれ図1に示す変形玩具の前下方斜視図、後下方斜視図、平面図、側面図、正面図及び背面図である。図11〜図17は、第1実施例による変形玩具が変形する例及び模型玩具に結合される例を示す。
図1及び図2を参照すると、玩具セット11は変形玩具101と模型玩具201を含む。模型玩具201は、陸上動物の形状に対応する外形、例えばティラノサウルス(tyrannosaurus)と呼ばれ得る恐竜の形状に対応する外形を有し得る。図1は模型玩具201から独立した変形玩具101を示し、図2は変形玩具101と模型玩具201が結合されて作る模型玩具及び変形玩具の組合わせ体を示す。
模型玩具201は、胴体部210と、胴体部210から前方に延長する首延長部220と、首延長部220から前方に延長する頭延長部230と、胴体部210から後方に延長する尻尾延長部240と、胴体部210から下方に延長する脚延長部250を有し得る。胴体部210は、ティラノサウルスの胴形状を有し得る。また、模型玩具201は、胴体部210に、変形玩具101と模型玩具201との間の解除可能な結合のために機能する対応係止部211を有する。首延長部220は、ティラノサウルスの首形状を有し得る。頭延長部230は、ティラノサウルスの頭形状を有し得る。頭延長部230は、その下側に回転可能に付着された顎部231を有し得、顎部231はティラノサウルスの下顎形状を有し得る。尻尾延長部240は、ティラノサウルスの尻尾形状を有し得る。脚延長部250は、ティラノサウルスの後脚形状を有し得る後脚延長部251と、ティラノサウルスの前脚形状を有し得る前脚延長部252を含む。
図3及び図4を参照すると、変形体1101は模型玩具を解除可能にグリップするように構成される一対のグリップ部1200を含む。変形体1101において、一対のグリップ部1200は1つまたは一対の回転軸(R1)(図7参照)を中心に相反する方向に回転可能に構成されている。変形玩具101の第2状態で、一対のグリップ部1200は互いに狭められるように回転して模型玩具をグリップすることができる。これにより、変形体1101は模型玩具を覆いつつ、模型玩具をグリップする一対のグリップ部1200によって模型玩具に解除可能に結合され得る。一対のグリップ部1200は、変形体1101の第2状態で模型玩具の一部を部分的に覆うように構成されている。この実施例において、一対のグリップ部1200は、第1及び第2回転軸(RL1、RR1)を中心として回転することによって模型玩具の胴体部の各側部(図1参照)を部分的に覆うように構成されている。
変形体1101は、一対のグリップ部1200にそれぞれ配置される一対のスプリング1300を含む。一対のグリップ部1200は、スプリング1300の加圧力によって互いに向かって狭められるように加圧される。これにより、変形体1101は、互いに向かって加圧されるグリップ部1200が模型玩具の胴体部に結合された状態で、模型玩具と安定的に結合されることができる。また、スプリング1300の加圧力によって変形体1101の回転可能な部材が維持されることができるので、変形体1101は第1状態でスプリング1300の加圧力によって安定的に維持されることができる。
変形体1101は、一対の操作部1211を含み、各操作部1211は各グリップ部1200の基端から突出した突起物として形成されている。操作部1211は翼として認識され得る形状を有し得る。操作部1211は、グリップ部1200の基端から側方と上方の間の斜めの方向に延長する。例えば、使用者が一対の操作部1211をつかんで一対の操作部1211を狭めるように一対の操作部1211を操作することによって、一対のグリップ部1200は互いに広げられる方向に前記挿入位置に回転することができる。一対の操作部1211によって一対のグリップ部1200が広げられた状態で、模型玩具の胴体部が一対のグリップ部1200の間に挿入されることができる。その後、操作部1211が解除されることによって、一対のグリップ部1200はスプリング1300の加圧力によって互いに狭められ、模型玩具の胴体部(図1及び図2参照)をグリップすることができる。
一対のグリップ部1200は、模型玩具の胴体部に解除可能に係合される係止部1212を有し、係止部1212はグリップ部1200の末端で突出した突起物として形成されている。模型玩具は、胴体部の左側及び右側に係止部1212に対応する対応係止部211(図1参照)を有する。対応係止部211は、胴体部210の側方表面から窪んだ溝として形成されている。変形体1101の第2状態で、係止部1212が対応係止部211に嵌合され、第2状態に変形された変形体1101を模型玩具に結合させる。
変形玩具の変形体1101は、変形体1101の基礎の部分として機能できるフレーム部1400と、変形体1101の第2状態で模型玩具を部分的に覆うように構成される少なくとも1つの外皮部を含み得る。フレーム部1400は、変形体の脊椎として機能する。また、フレーム部1400は、一対のグリップ部1200を回転可能に支持する構造物として機能する。フレーム部1400は、変形体1101の第2状態で模型玩具の胴体部の背中部分(図1参照)を部分的に覆うように構成されており、前記背中部分を部分的に覆うことができる板状で形成されている。変形体1101を構成する一対のグリップ部1200と前記少なくとも1つの外皮部はフレーム部1400に回転可能に連結されたり結合され得る。
一対のグリップ部1200の回転中心となる一対の回転軸(R1)は、フレーム部1400または一対のグリップ部1200を前方方向(F)及び後方方向(B)に通過して離隔された第1及び第2回転軸(RL1、RR1)(図7参照)を含む。これにより、一対のグリップ部1200は、一対の回転軸のうちいずれか1つの第1回転軸(RL1)を中心に回転可能にフレーム部1400に結合される第1グリップ部と、一対の回転軸のうちのもう1つである第2回転軸(RR1)を中心に回転可能にフレーム部1400に結合される第2グリップ部を含む。例えば、フレーム部1400の左側に配置されるグリップ部1200が第1グリップ部になり得、フレーム部1400の右側に配置されるグリップ部1200が第2グリップ部になり得る。
一対のグリップ部1200は、第2状態に変形された変形体1101と模型玩具を解除可能に結合させ、前記少なくとも1つの外皮部が模型玩具の一部を覆う。これにより、第2状態に変形された変形体1101が模型玩具に結合されれば、前記少なくとも1つの外皮部が模型玩具201の一部を覆うので、前記少なくとも1つの外皮部は使用者に模型玩具201を覆う一種の防御物(鎧)の一部として認識され得る。
フレーム部1400と各グリップ部1200は第1ヒンジジョイントによって連結される。この実施例において、フレーム部1400と各グリップ部1200を連結する第1ヒンジジョイントは、フレーム部1400の各側方に提供されたヒンジ部1411と、各グリップ部1200の基端に提供された対応ヒンジ部1213と、ヒンジ部1411と対応ヒンジ部1213を貫くヒンジシャフト1412からなり得る。各ヒンジシャフト1412が第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1)に対応し得る。ヒンジジョイントを構成するヒンジシャフトは、ピン、ボルト、ネジを含み得る。
この実施例のスプリング1300は、一対のねじりスプリング1310を含む。ヒンジシャフト1412がねじりスプリング1310の内部を貫くようにねじりスプリング1310がフレーム部1400とグリップ部1200との間に配置される。例えば、ねじりスプリング1310の一端はフレーム部1400の表面に係止されることができ、ねじりスプリング1310の他端はグリップ部の対応ヒンジ部1213に係止されることができる。ねじりスプリング1310によって加圧される各グリップ部1200の内面がフレーム部1400の各側面に当接し、グリップ部のフレーム部の内側への回転が規制されることができる。
変形体1101は、前記少なくとも1つの外皮部のうち回転外皮部として、フレーム部1400の前端に第3回転軸(R3)(図7参照)を中心に回転可能に結合された第1外皮部1500を含む。第3回転軸(R3)は、第1及び第2回転軸(RL1、RR1)と直交することができる。第1外皮部1500は、模型玩具の首延長部220及び頭延長部230(図1参照)を部分的に覆うように構成される。
第1外皮部1500は、フレーム部1400に第3回転軸(R3)を中心に回転可能に結合されるリンク部1510と、リンク部1510の前端付近に第3回転軸(R3)に平行な第4回転軸(R4)(図7参照)を中心に回転可能に結合される末端部1520を含む。リンク部1510は、模型玩具の首延長部を部分的に覆うように構成され得る。末端部1520は、模型玩具の頭延長部と顎部を部分的に覆うように構成され得、例えば使用者が兜として認識できる形状を有し得る。
フレーム部1400とリンク部1510は、第2ヒンジジョイントによって連結される。第2ヒンジジョイントは、フレーム部1400の前端に提供されたヒンジ部1421と、リンク部1510の後端に提供された対応ヒンジ部1511と、ヒンジ部1421と対応ヒンジ部1511を貫くヒンジシャフト1422からなり得る。リンク部1510はフレーム部1400に対して上方及び下方に回転することができる。ヒンジ部1421の前端にはストッパー部1423が突出し、リンク部1510の下方回転を規制することができる。また、対応ヒンジ部1511の後端面のうち一部がフレーム部1400の前端面に当接し、リンク部1510の上方回転を規制することができる。
リンク部1510と末端部1520は、第3ヒンジジョイントによって連結される。第3ヒンジジョイントは、末端部1520の基端に提供されたヒンジ部1521とリンク部1510の前端部とヒンジ部1521を貫くヒンジシャフト1512からなり得る。末端部1520は、リンク部1510の幅より小さい幅を有し、変形体1101の第1状態でリンク部1510の内側空間に回転することができる。ヒンジ部1521にはストッパー部1522が突出する。ストッパー部1522がリンク部1510の前端エッジに当接し、末端部1520の上方回転を規制することができる。
変形玩具101は、前記少なくとも1つの外皮部のうち回転外皮部として、フレーム部1400の後端に第5回転軸(R5)(図7参照)を中心に回転可能に結合された第2外皮部1600を含む。第2外皮部1600は、模型玩具の尻尾延長部240(図1参照)を部分的に覆うように構成される。第5回転軸(R5)は、第3回転軸(R3)から後方に離隔されている。
フレーム部1400と第2外皮部1600は、第4ヒンジジョイントによって連結される。第4ヒンジジョイントは、フレーム部1400の後端に提供されたヒンジ部1431と、第2外皮部1600の基端に提供された対応ヒンジ部1610と、ヒンジ部1431と対応ヒンジ部1610を貫くヒンジシャフト1432からなり得る。第2外皮部1600は、フレーム部1400に対して前方及び後方に回転することができる。対応ヒンジ部1610に隣接した第2外皮部1600の基端がヒンジ部1431に接触し、第2外皮部1600の上方回転及び後方回転を規制することができる。第2外皮部1600は、変形体1101の第1状態でフレーム部1400の下面と接触するようにフレーム部1400に折りたたまれることができる。
各グリップ部1200は、支持部1220と回転部1230を含む。支持部1220は、変形体1101の第2状態で模型玩具の胴体部210(図1参照)の各側面の一部を覆うように構成されており、各グリップ部のメインボディーを形成する。係止部1212が支持部1220の末端で突出する。回転部1230は、第6回転軸(R6)(図7参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。回転部1230は、模型玩具の後脚延長部251(図1参照)を部分的に覆うように構成される。回転部1230の末端部は、後脚延長部251の足形状に対応するように形成され得る。第6回転軸(R6)は、第5回転軸(R5)と平行であり得る。
支持部1220と回転部1230は、支持部1220の後端から下方及び側方に突出したヒンジ部1221と、回転部1230の基端付近で回転部1230を貫いてヒンジ部1221に結合されるヒンジシャフト1222からなり得る第5ヒンジジョイントによって連結される。ヒンジ部1221にはストッパー部が提供され得、回転部1230の内面にはこのようなストッパー部が挿入される円弧状の溝が提供され得る。ヒンジ部1221のストッパー部が回転部1230の溝に接触し、回転部1230を直立位置に規制することができる。
回転部1230のエッジには内側に突出した嵌合突起1231が形成されている。第1外皮部1500のリンク部1510は、その側方表面に嵌合突起1231が嵌合される嵌合孔1513を有する。変形体1101の第1状態で嵌合突起1231が嵌合孔1513に嵌合され、回転部1230を地面に平行な走行位置に維持させることができる。また、支持部1220は、前方に突出した突出部1223を有し、突出部1223は模型玩具の前脚延長部252(図1参照)を部分的に覆うように形成される。
図5及び図6に示すように、変形体1101の第1状態で、変形体1101はフレーム部1400の下面とグリップ部1200の内面とによって限定される外皮収容部1410を有する。変形体1101が第2状態から第1状態に変形される時、第2外皮部1600は外皮収容部1410内に回転することができる。また、第1外皮部の末端部1520は、第2外皮部1600を覆いつつ外皮収容部1410内に回転することができる。また、第2外皮部1600と第1外皮部の末端部1520が外皮収容部1410に収容された状態で、グリップ部1200の係止部1212が末端部1520の下方に位置して末端部1520をグリップすることができる。前記ねじりスプリングの加圧力によって一対のグリップ部1200がフレーム部の内側に加圧されるので、係止部1212は第1外皮部1500と第2外皮部1600が外皮収容部1410から回転することを防止し、変形体1101は第1状態に安定的に維持されることができる。
図3及び図4を参照すると、変形玩具101は変形体1101の第1状態で変形体1101の前端部に除去可能に結合される付属体1701を含む。一例として、付属体1701は、前輪を含む車両の前側の部分の形状を有し得る。また、付属体1701の上面の一部は、操縦席を覆うキャノピー(canopy)のような形状を有し得る。
付属体1701は、第1外皮部1500に除去可能に結合され得る。図3及び図11を参照すると、リンク部1510は前端エッジから前方に突出した複数の嵌合突起1514を有し、付属体1701は各嵌合突起1514が嵌合される嵌合孔1711を有する。変形体1101の第1状態で、嵌合突起1514が嵌合孔1711に嵌合され、付属体1701が第1外皮部のリンク部1510に除去可能に結合され得る。また、図3に示すように、フレーム部1400は後端付近での上面に嵌合孔1441を有し、図4に示すように、付属体1701は下方に突出した嵌合突起1712を有する。変形体1101の第2状態で、付属体1701は嵌合突起1712と嵌合孔1441との間の嵌合を通じてフレーム部1400の後端付近の上面に解除可能に結合され得る。
変形体1101は、第1状態で模型玩具201の外形とは異なる形態をとる。この実施例の変形体1101の第2状態は、車両形状に対応する形態(図1参照)を有する。変形体1101の車両形態のために、変形体1101は第1状態で地面上での移動のための複数の車輪を含む。変形体1101は、付属体1701に回転可能に結合された前輪1810と、グリップ部の回転部1230の後端エッジに回転可能に結合された後輪1820を含む。変形体1101が第2状態から第1状態に変形されれば、前輪1810と後輪1820が地面上に置かれることができる。変形体1101の第1状態で、回転部1230が地面に平行な走行位置に回転し、付属体1701が第1外皮部1500に結合されるので、前輪1810と後輪1820が地面上に置かれることができる。
図11〜図18を参照して、この実施例による変形玩具の変形する例及び変形玩具と模型玩具の結合例を説明する。
図11を参照すると、変形体1101の第1状態で付属体1701が変形体1101から分離される。付属体1701は、変形体1101の第2状態で変形体1101に結合されるように待機される。
次に、図12を参照すると、操作部1211を互いに狭める方向に外力が操作部1211に加えられれば、一対のグリップ部1200は相反する方向に前記挿入位置に回転して互いに広げられる。これにより、一対のグリップ部1200によってグリップされた末端部1520がグリップ部1200から解除される。
次に、図13を参照すると、末端部1520が前方方向(F)に回転し、リンク部1510が上方に回転して、第1外皮部1500が変形体の第2状態で回転する。次に、図14を参照すると、第2外皮部1600が後方方向(B)に回転して変形体の第2状態で回転する。次に、図15を参照すると、グリップ部1200の回転部1230が前記走行位置から回転して前記直立位置に位置する。これにより、変形体1101は、一対のグリップ部1200が互いに広げられており、第1外皮部1500、第2外皮部1600及び回転部1230が展開している状態となる。
次に、図16及び図17を参照すると、使用者は操作部1211によって挿入位置に広げられた一対のグリップ部1200の間に(即ち、互いに広げられた係止部の間に)、模型玩具201の胴体部210を挿入させる。使用者が操作部1211を解除することによって、一対のグリップ部1200は前記ねじりスプリングの加圧力によって互いに狭められるようにグリップ位置に回転し、これにより、変形体1101は模型玩具201に臨時に固定されることができる。その後、グリップ部1200の係止部1212が胴体部210の対応係止部211に係合されるように、変形体1101と模型玩具201が相対移動されることができる。使用者がグリップ部1200の係止部1212と胴体部210の対応係止部211との間の結合を一度に実行する場合、変形体1101と模型玩具201との間の相対移動は必要ではない。グリップ部1200の係止部1212が対応係止部211に係合されれば、第2状態に変形された変形体1101を模型玩具201に装着することが完了することができ、変形体1101は模型玩具201を覆いつつ模型玩具201に解除可能に結合される第2状態となる。グリップ部1200が胴体部210をグリップした状態で、第1外皮部1500が模型玩具の頭延長部を覆っており、第2外皮部1600が模型玩具の尻尾延長部を覆っており、回転部1230が模型玩具の後脚延長部を覆っている。
次に、図18に示すように、変形体1101が模型玩具201に装着された状態で、付属体1701がフレーム部1400の後端付近の上面に結合され得る。
変形体1101が第2状態から第1状態に変形される手順は、前述の手順とは反対になり得る。変形体1101が第2状態から第1状態に変形されれば、変形体1101は図1に示す車両形状の形態をとる。変形体1101が第1状態と第2状態に可逆的に変形する時、使用者は操作部1211をピンチ(pinch)する動作を行う。従って、使用者は容易に一対のグリップ部1200を互いに広げられるように回転させることができる。このように、操作部1211を摘まむ動作によって一対のグリップ部1200が容易に互いに広げられるので、変形体1101は簡単な操作で模型玩具201に結合されるように変形されることができ、簡単な操作で模型玩具201から解除されることができる。
図2及び図18に示すように、変形体1101が模型玩具201を覆う第2状態で、使用者は模型玩具201と変形玩具101の組合わせ体から、グリップ部1200、グリップ部1200の回転部1230、第1外皮部1500及び第2外皮部1600によって模型玩具201が一種の防御物(甲冑)を着用していることを認識することができる。使用者は車両形状の形態をとる変形体1101の第1状態から変形玩具が走行可能であるという面白味を有することができる。また、使用者は模型玩具201の外形から模型玩具201の特徴的形状に関する面白味を有することができる。また、使用者は変形玩具101と模型玩具201の組合わせ体から、これらが分離された形態から有する面白味とは全く異なる新たな面白味、即ち、車両の形態を有する変形玩具が模型玩具の甲冑となるように変形され、模型玩具が変形玩具によって作られた甲冑を着用しているという面白味を有することができる。変形体1101の第1状態と第2状態は、変形体1101の2つの特徴的状態である。変形体1101が第1状態と第2状態に可逆的に変形する途中で取る中間形態は、模型玩具201の形状に部分的に対応することができる。これにより、使用者はこのような中間形態にある変形玩具101から更に他の面白味を有することができる。
以下、図19〜図33を参照して、本開示の第2実施例による変形玩具102、模型玩具202及び玩具セット12が説明される。図19及び図20は、第2実施例による玩具セット及び変形玩具を示す。図21は、第2実施例による変形玩具の変形体及び付属体を示す。図22及び図23は、図19に示す変形玩具の分解斜視図である。図24〜図28は、それぞれ図21に示す変形玩具の平面図、側面図、正面図、背面図及び底面図である。図29〜図33は、第2実施例による変形玩具が変形する例及び模型玩具に結合される例を示す。
以下の第2実施例に関する説明において、前述の第1実施例と比較して同一または対応する構成には同一の参照符号が付与され、それに関する説明は省略され得る。説明が省略された第2実施例の構成は、前述の第1実施例の説明を参照して理解できる。
図19を参照すると、第2実施例による玩具セット12は、変形玩具102と模型玩具202を含む。模型玩具202は、陸上動物の形状に対応する外形、例えばラプター(Raptor)と呼ばれ得る恐竜の形状に対応する外形を有する。
模型玩具202は、前述の第1実施例の模型玩具と類似の形状を有する。模型玩具202は、各後脚延長部251の外側面に嵌合溝として形成された対応係止部253を有する。対応係止部253は、模型玩具202と変形玩具102との間の解除可能な結合のために機能する。また、胴体部210の上面には嵌合孔212が形成されており、尻尾延長部240の上面には嵌合孔241が形成されている。嵌合孔212と嵌合孔241は、変形玩具102の一部と模型玩具202との間の結合のために機能する。
図19に示す変形玩具102は、模型玩具202と独立している。変形玩具102は、模型玩具202を覆うように変形可能であり、変形された状態で模型玩具202と解除可能に結合される。変形玩具102は、変形されて模型玩具202と解除可能に結合されるように構成される変形体1102と、変形体1102に除去可能に結合され、模型玩具202を部分的に覆うように構成される付属体1702を含む。
図20を参照すると、変形玩具102の変形体1102及び変形玩具102の付属体1702の一部が模型玩具202と結合され、変形玩具及び模型玩具の組合わせ体を作る。従って、変形体1102は、模型玩具202と独立する第1状態(図19に示す変形体の状態)と、模型玩具202を少なくとも部分的に覆って模型玩具202と解除可能に結合される第2状態(図20に示す変形体の状態)に変形するように構成される。この実施例において、図19に示すように、変形体1102は第1状態で付属体1702と結合され、互いに結合された変形体1102と付属体1702は車両形状、例えばモーターバイク(motorbike)として認識され得る形状に対応する形態を有する。
図21〜図23を参照すると、変形体1102は模型玩具202を解除可能にグリップするように構成される一対のグリップ部1200を含む。一対のグリップ部1200は、模型玩具の胴体部及び後脚延長部を解除可能にグリップすることができる。変形体1102において、一対のグリップ部1200は一対の回転軸(詳細には、第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1))(図24参照)を中心に相反する方向に回転可能に構成されている。変形体1102の第2状態で、一対のグリップ部1200が模型玩具の胴体部及び後脚延長部をグリップするので、変形体1102は模型玩具202を覆いつつ模型玩具202に結合され得る。一対のグリップ部1200は、変形体1102において1つの回転軸を中心に相反する方向に回転するように構成されることもできる。一対のグリップ部1200は、互いに広げられて模型玩具の胴体部及び後脚延長部の一部が一対のグリップ部1200の間に挿入されることを許容する挿入位置と、互いに狭められて模型玩具の後脚延長部を解除可能にグリップするグリップ位置とに回転することができる。この実施例において、一対のグリップ部1200は、変形体1102の第2状態で第1回転軸(RL1)と第2回転軸(RR1)を中心に回転することによって、模型玩具の胴体部の左側面及び右側面と後脚延長部の左側面及び右側面を部分的に覆うように構成され得る。
一対のグリップ部1200は、少なくとも1つのスプリング1300によって互いに向かって、即ち、前記グリップ位置に向かって加圧される。スプリング1300によって一対のグリップ部1200は互いに狭められるように加圧される。スプリング1300は、変形体1102において一対のグリップ部1200に結合されることもできる。変形体1102は、一対の回転軸(R1)にそれぞれ配置され、且つ一対のグリップ部1200のうち任意の1つをもう1つに向かって加圧する一対のスプリングを含むこともできる。この実施例のスプリング1300は、一対のねじりスプリング1310を含む。
一対のグリップ部1200は、ねじりスプリング1310の加圧力によって互いに向かって狭められるように加圧される。これにより、変形体1102は、互いに向かって加圧されるグリップ部1200が模型玩具の後脚延長部に結合された状態で、模型玩具と安定的に結合されることができる。また、ねじりスプリング1310の加圧力によって、変形体1102は第1状態に安定的に維持されることができる。
変形体1102は、一対のグリップ部1200を回転させるために操作され得る一対の操作部1211を含む。一対のグリップ部1200が互いに広げられるように回転する時、一対の操作部1211は互いに狭められるように構成され得る。変形体1102が前記スプリングを有する場合、操作部1211はスプリング1300の加圧力に対抗してグリップ部1200を回転させるために操作され得る。操作部1211は、各グリップ部1200に配置され得る。一対のグリップ部1200は、操作部1211に加えられる力の方向に回転軸(R1)を中心に回転することができる。一対の操作部1211は、各グリップ部1200の基端から突出し、且つ翼形状を取る突起物として形成されている。操作部1211は、グリップ部1200の基端から側方と上方との間の斜めの方向に延長する。一対の操作部1211によって一対のグリップ部1200が広げられた状態で、模型玩具の胴体部及び後脚延長部が一対のグリップ部1200の間に挿入され得る。その後、操作部1211が解除されることによって、一対のグリップ部1200はねじりスプリング1310の加圧力によって互いに狭められ、模型玩具の後脚延長部をグリップすることができる。
一対のグリップ部1200と模型玩具は、相補的に結合される係止部によって解除可能に互いに結合され得る。一対のグリップ部1200のそれぞれは、模型玩具に係合されるように構成された係止部1212を含み、模型玩具は後脚延長部に係止部1212とそれぞれ相補的に結合されるように構成された対応係止部253(図19参照)を含む。一対のグリップ部1200の各係止部1212は、一対のグリップ部1200が互いに狭められた状態で一対のグリップ部1200のうちのもう1つに向かって突出するように形成されている。グリップ部の係止部1212は、グリップ部1200の末端から突出する、突起またはピンの形状を有する雄形の係止部として形成されている。模型玩具の対応係止部253は、後脚延長部251の左側面及び右側面に、係止部1212と解除可能に嵌合される溝または孔の形状を有する雌形の係止部として形成されている。変形体1102の第2状態で係止部1212が対応係止部253に嵌合され、第2状態に変形された変形体1102を模型玩具に結合させる。
変形体1102は、変形体1102の基礎の部分、例えば脊椎として機能できるフレーム部1400と、変形体1102の第2状態で模型玩具を部分的に覆うように構成される少なくとも1つの外皮部を含む。
フレーム部1400は、変形体1102の第2状態で模型玩具の胴体部の背中に該当する部分(図19参照)を部分的に覆うように構成される。フレーム部1400は、その下面に下方に突出した嵌合突起1442を有する。第2状態の変形体1102が模型玩具に結合される時、嵌合突起1442が模型玩具の胴体部に形成された嵌合孔212(図19参照)に嵌合され、フレーム部1400が模型玩具の胴体部に固定されることができる。
フレーム部1400には一対のグリップ部1200が回転可能に結合される。一対のグリップ部1200の回転中心となる一対の回転軸(R1)は、フレーム部1400または一対のグリップ部1200を前方方向(F)及び後方方向(B)に通過して離隔された第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1)を含む。これにより、一対のグリップ部1200は、第1回転軸(RL1)を中心に回転可能にフレーム部1400の左側に結合される第1グリップ部と、第2回転軸(RR1)を中心に回転可能にフレーム部1400の右側に結合される第2グリップ部を含む。
一対のグリップ部1200は、第2状態に変形された変形体1102と模型玩具を解除可能に結合させ、前記少なくとも1つの外皮部が模型玩具202の一部を覆う。これにより、第2状態に変形された変形体1102が模型玩具に結合されれば、前記少なくとも1つの外皮部が模型玩具の一部を覆うので、前記少なくとも1つの外皮部は使用者に模型玩具を覆う防御物(鎧)の一部として認識され得る。
フレーム部1400と各グリップ部1200は、変形体1102において第1ヒンジジョイントによって連結される。変形体1102には第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1)がそれぞれ通過する一対の第1ヒンジジョイントが提供される。前記第1ヒンジジョイントは、フレーム部1400の各側方に提供されたヒンジ部1411と、各グリップ部1200の基端側に提供された対応ヒンジ部1213と、ヒンジ部1411と対応ヒンジ部1213を貫くヒンジシャフト1412からなり得る。
この実施例のスプリング1300は、一対のねじりスプリング1310を含み、ヒンジシャフト1412がねじりスプリング1310の内部を貫くようにねじりスプリング1310がフレーム部1400とグリップ部1200との間に配置される。ねじりスプリング1310の一端はフレーム部1400の表面に係止され、ねじりスプリング1310の他端はグリップ部の対応ヒンジ部1213に係止される。ねじりスプリング1310によって加圧される各グリップ部1200の内面がフレーム部1400の各側面に当接し、グリップ部のフレーム部1400の内側に回転が規制されることができる。
変形体1102の前記少なくとも1つの外皮部は、変形体1102の第2状態で特定の位置に固定された状態において模型玩具を部分的に覆うように構成され得る。変形体1102は、前記少なくとも1つの外皮部のうち回転外皮部として、第1外皮部1500を含む。第1外皮部1500は、フレーム部1400の前端に第3回転軸(R3)(図24参照)を中心に回転可能に結合され、模型玩具の首延長部及び頭延長部(図19参照)を部分的に覆うように構成される。第1外皮部1500は、フレーム部1400に第3回転軸(R3)を中心に回転可能に結合されるリンク部1510と、リンク部1510の前端付近に第4回転軸(R4)(図24参照)を中心に回転可能に結合される末端部1520を含む。リンク部1510は、模型玩具の首延長部を部分的に覆うように構成される。末端部1520は、模型玩具の頭延長部と顎部を部分的に覆うように構成され、例えば使用者が頭延長部を覆う兜として認識できる形状を有する。
フレーム部1400とリンク部1510は、第2ヒンジジョイントによって連結される。第2ヒンジジョイントは、フレーム部1400の前端に提供されたヒンジ部1421と、リンク部1510の後端に提供された対応ヒンジ部1511と、ヒンジ部1421と対応ヒンジ部1511を貫くヒンジシャフト1422からなり得る。リンク部1510は、フレーム部1400に対して上方及び下方に回転することができる。対応ヒンジ部1511付近のリンク部1510の後端面がフレーム部1400の前端面に当接し、リンク部1510の下方回転が規制されることができる。対応ヒンジ部1511の後端面のうち一部がフレーム部1400の前端付近の上面に当接し、リンク部1510の上方回転が規制されることができる。
リンク部1510は、その後端部に下方に延長する一対の延長部1515を有する。各延長部1515は、模型玩具の前脚延長部(図19参照)を部分的に覆うように構成され、その一部の上面においてグリップ部1200の前方表面と接触することができる。一対の延長部1515のそれぞれには嵌合孔1516が形成されている。変形体1102の第1状態で付属体1702と変形体1102が結合される時、付属体1702の一部が嵌合孔1516に嵌合される。
末端部1520は、変形体1102の第1状態で一対の延長部1515の間に回転して挿入され得る。リンク部1510と末端部1520は、末端部1520の後端に提供されたヒンジ部1521とリンク部1510の前端部とヒンジ部1521を貫くヒンジシャフト1512からなり得る第3ヒンジジョイントによって連結される。
各グリップ部1200は、支持部1220と、支持部1220に回転可能に結合される回転部1230を含む。支持部1220は、変形体1102の第2状態で模型玩具の胴体部の側面の一部(図19参照)を覆うように構成され、グリップ部のメインボディーを形成する。支持部1220には一対の回転軸(R1)のうちいずれか1つの回転軸(即ち、第1回転軸(RL1)または第2回転軸(RR1))が配置される。回転部1230は、変形体1102の第2状態で模型玩具の後脚延長部(図19参照)を部分的に覆うように構成される。変形体1102の第1状態で回転部1230は、地面に略平行であり、且つ付属体1702と結合される結合位置に位置することができ、変形体1102の第2状態で地面に略垂直な直立位置に位置することができる。
回転部1230は、第6回転軸(R6)(図27参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。回転部1230の末端部は、模型玩具の後脚延長部の足形状に対応するように形成されている。回転部1230の末端部には内側に突出した嵌合突起1232が形成されており、嵌合突起1232は回転部1230の結合位置で付属体1702の一部に嵌合される。支持部1220と回転部1230は、第5ヒンジジョイントによって連結される。第5ヒンジジョイントは、支持部1220の後端から下方及び側方に突出したヒンジ部1221と、回転部1230の基端付近で回転部1230を貫いてヒンジ部1221に結合されるヒンジシャフト1222からなり得る。ヒンジ部1221の付近にはストッパー部1224が突出し、回転部1230にはストッパー部1224が挿入される円弧状の溝1233が形成されている。ストッパー部1224が溝1233の一端に接触し、回転部1230を地面に垂直な直立位置に規制することができる。
変形体1102に除去可能に結合される付属体1702は、付属変形体1720と付属外皮部1730を含む。付属変形体1720は、変形体1102の第1状態で変形体1102の第1位置に除去可能に結合され、変形体1102とは独立的に変形可能に構成される。付属外皮部1730は、付属変形体1720に除去可能に結合され、変形体1102の第2状態で模型玩具の一部、詳細には模型玩具の尻尾延長部(図19参照)に解除可能に結合されて尻尾延長部を部分的に覆う。
付属変形体1720は、使用者が車両として認識できる形態、例えばモーターバイク(motorbike)として認識できる形状に対応する形態を有し得る。即ち、付属変形体1720は、一対の前輪1721と1つの後輪1722を有する。変形体1102が第1状態で付属変形体1720と結合されるので、結合された変形体1102と付属変形体1720は変形体1102の第1状態でモーターバイクの形状に対応する形態を有する。変形体1102の第1状態で前輪1721と後輪1722が地面上に置かれるように、変形体1102の第1状態で回転部1230は結合位置に回転する。変形体1102の第1状態で、回転部1230は地面に平行な状態に維持され、前輪1721と後輪1722が地面上に置かれることができる。
付属変形体1720は、各側面に嵌合孔1723を有し、一対のグリップ部1200の係止部1212が嵌合孔1723に解除可能に嵌合される。これにより、付属変形体1720は、変形体1102の第1状態で互いに狭められた一対のグリップ部1200と係合されるように構成される。即ち、互いに狭められた一対のグリップ部1200は、変形体の第1状態で付属変形体1720をグリップするように構成される。また、付属変形体1720は、各側面に嵌合孔1724を有し、変形体1102の回転部1230の嵌合突起1232が変形体1102の第1状態で嵌合孔1724に嵌合される。
付属変形体1720は、使用者が運転席として認識できるリセス部1725を上側に有する。また、付属変形体1720は、その前端部に一対の前方アーム1726と、その下端部に一対の後方アーム1727を有する。一対の前方アーム1726は、ボール-ソケット結合方式で付属変形体1720の前端部に回転可能に結合される。これにより、一対の前方アーム1726は、付属変形体1720に対して互いに広げられたり狭められるように回転可能であり、各前方アームの軸を中心に付属変形体1720に対して回転可能である。各前方アーム1726には嵌合突起1728が形成されており、変形体1102の第1状態で嵌合突起1728はリンク部1510の嵌合孔1516に嵌合される。
付属変形体1720の前輪1721は、各前方アーム1726の末端に回転可能に結合されており、付属変形体1720の後輪1722は、各後方アーム1727の末端に回転可能に結合されている。各後方アーム1727は互いに連結され、付属変形体1720に対して後輪1722を狭持した状態で回転可能である。図20に示すように、前輪1721と後輪1722が地面に平行に回転するように付属変形体が変形されれば、付属変形体1720は使用者に付属変形体1720が飛行可能な運送機械に変形され得る面白味を与えることができる。付属変形体1720の前端付近には嵌合孔1729が形成されており、フレーム部1400の嵌合突起1442が嵌合孔1729に嵌合される。従って、付属変形体1720が変形体1102の第1状態で変形体に結合される時、変形体のフレーム部1400が付属変形体1720に固定されることができる。
付属外皮部1730は、付属変形体1720の後端上部に除去可能に嵌合されることができる。付属外皮部1730は、その前端に嵌合突起1731を有する。嵌合突起1731が模型玩具の尻尾延長部の嵌合孔241(図19参照)に嵌合されることによって、付属外皮部1730は尻尾延長部を覆うように尻尾延長部に結合され得る。付属外皮部1730は、ヒンジジョイントで連結される2つの部材から構成され得、このような2つの部材は、互いに折りたたまれた状態で付属変形体1720の後端上部に嵌合されることができる。
図21及び図29〜図33を参照して、この実施例による変形玩具の変形する例及び変形玩具と模型玩具の結合例を説明する。
図21に示すように、変形体1102の第1状態で、付属体1702が変形体1102から分離される。例えば、操作部1211の操作によって一対のグリップ部1200が付属体1702を解除することによって、付属体1702が変形体1102から分離されることができる。付属体1702の付属変形体1720が変形体1102から分離され、付属外皮部1730が付属変形体1720から分離される。付属変形体1720から分離された付属外皮部1730は、模型玩具の尻尾延長部との結合のために待機される。また、変形体1102から分離された付属変形体1720は、図20に示す、飛行可能な運送機械として認識され得る形態に変形され得る。
次に、図29を参照すると、付属体が分離された変形体1102において、操作部1211を互いに狭める方向に外力が操作部1211に加えられれば(即ち、使用者が操作部1211を摘まむ動作をすれば)、一対のグリップ部1200は相反する方向に挿入位置に回転して互いに広げられる。
次に、図30を参照すると、末端部1520が前方に回転し、リンク部1510が上方に回転して、第1外皮部1500が変形体1102の第2状態で回転する。次に、図31を参照すると、グリップ部の回転部1230が直立位置に、即ち、変形体の第2状態で回転する。
次に、図32及び図33を参照すると、第1外皮部1500及び回転部1230が展開した状態で、使用者は挿入位置に広げられた一対のグリップ部1200の間に(即ち、互いに広げられた係止部の間に)、模型玩具202の胴体部及び後脚延長部を挿入させる。使用者が操作部1211を解除することによって、一対の係止部は前記ねじりスプリングの加圧力によって互いに狭められるようにグリップ位置に回転し、これにより、変形体1102は模型玩具202に臨時に固定されることができる。グリップ部1200の係止部1212が対応係止部253に係合されれば、変形体1102を模型玩具202に装着することが完了することができ、変形体1102は模型玩具202を覆いつつ模型玩具202に解除可能に結合される第2状態となる。グリップ部1200が後脚延長部をグリップした状態で、第1外皮部1500が模型玩具の頭延長部を覆っており、回転部1230が模型玩具の後脚延長部を覆っている。変形体1102が模型玩具202に装着された状態で、付属外皮部1730は折りたたまれた状態から展開され、模型玩具202の尻尾延長部を覆うように尻尾延長部に結合される。
変形体1102が第2状態から第1状態に変形される手順は、前述の手順とは反対にすることができる。変形体1102が第2状態から第1状態に変形され、第1状態の変形体1102と付属体1702が結合されれば、変形体1102を含む変形玩具102は、図19に示すモーターバイク形状の形態をとる。
図20及び図32に示すように、変形体1102が模型玩具202を覆う第2状態で、使用者は模型玩具202と変形体1102の組合わせ体から、模型玩具202がグリップ部1200、グリップ部1200の回転部1230、及び第1外皮部1500によって防御物(甲冑)を着用していることを認識することができる。また、使用者は、付属変形体1720が変形体1102とは独立した別個の変形体となっており、付属変形体1720が飛行可能な運送機械に変形され得るという面白味を有することができる。
以下、図34〜図49を参照して、本開示の第3実施例による変形玩具103、模型玩具203及び玩具セット13が説明される。図34及び図35は、第3実施例による玩具セット及び変形玩具を示す。図36及び図37は、図34に示す変形玩具の分解斜視図である。図38〜図42は、それぞれ図34に示す変形玩具の平面図、側面図、正面図、背面図及び底面図である。図43〜図49は、第3実施例による変形玩具が変形する例及び模型玩具に結合される例を示す。
以下の第3実施例に関する説明において、前述の第1実施例と比較して同一または対応する構成には同一の参照符号が付与され、それに関する説明が省略され得る。説明が省略された第3実施例の構成は、前述の第1実施例の説明を参照して理解できる。
図34を参照すると、第3実施例による玩具セット13は、変形玩具103と模型玩具203を含む。模型玩具203は、陸上動物の形状に対応する外形、例えばトリケラトプス(triceratops)と呼ばれ得る恐竜の形状に対応する外形を有する。
模型玩具203の脚延長部250は、胴体部210から地面に接するように延長する後脚延長部251及び前脚延長部252を有し得る。後脚延長部251はトリケラトプスの後脚形状を有し得、前脚延長部252はトリケラトプスの前脚形状を有し得る。模型玩具203は、頭延長部230から突出する第1突起232及び一対の第2突起233を有し得る。第1突起232は頭延長部230の前端付近に提供されており、第2突起233は頭延長部230の上部に提供されている。第1突起232はトリケラトプスの鼻付近に形成される角の形状を有し得、第2突起233はトリケラトプスの頭の上部に形成される角の形状を有し得る。胴体部210の左側及び右側には、対応係止部211が嵌合溝として形成されており、対応係止部211は模型玩具203と変形玩具103との間の解除可能な結合のために機能する。
図34に示す変形玩具103は、模型玩具203と独立している。変形玩具103は、模型玩具203を覆うように変形可能であり、変形された状態で模型玩具203と解除可能に結合される。変形玩具103は、変形されて模型玩具203と解除可能に結合されるように構成される変形体1103と、変形体1103に除去可能に結合され、模型玩具203を部分的に覆うように構成される付属体1703を含む。
図35を参照すると、変形玩具103の変形体1103及び付属体1703が模型玩具203と結合され、変形玩具及び模型玩具の組合わせ体を作る。従って、変形体1103は、模型玩具203と独立する第1状態(図34に示す変形体の状態)と、模型玩具203を少なくとも部分的に覆い、模型玩具203と解除可能に結合される第2状態(図35に示す変形体の状態)とに変形するように構成される。この実施例において、図34に示すように、変形体1103は第1状態で車両形状に対応する形態を有する。
図36及び図37を参照すると、変形体1103は模型玩具を解除可能にグリップするように構成される一対のグリップ部1200を含む。一対のグリップ部1200は、模型玩具の胴体部を解除可能にグリップすることができる。一対のグリップ部1200は、一対の回転軸(R1)(詳細には、第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1))(図38参照)を中心に相反する方向に回転可能に構成されている。変形体1103の第2状態で、一対のグリップ部1200が模型玩具の胴体部をグリップするので、変形体1103は一対のグリップ部1200が模型玩具の胴体部を覆いつつ模型玩具に結合されることができる。一対のグリップ部1200は、変形体1103において1つの回転軸を中心に相反する方向に回転するように構成されることもできる。一対のグリップ部1200は、互いに広げられて模型玩具の胴体部の一部が一対のグリップ部1200の間に挿入されることを許容する挿入位置と、互いに狭められて模型玩具の胴体部を解除可能にグリップするグリップ位置に回転することができる。一対のグリップ部1200は、変形体1103の第2状態で第1回転軸(RL1)と第2回転軸(RR1)を中心に回転することによって模型玩具の胴体部の各側面(図34参照)を部分的に覆うように構成され得る。
変形体1103の一対のグリップ部1200は、少なくとも1つのスプリング1300によって互いに向かって、即ち、前記グリップ位置に向かって加圧される。スプリング1300によって一対のグリップ部1200は互いに狭められるように加圧される。スプリング1300は、変形体1103において一対のグリップ部1200に結合され得る。または、変形体1103は、一対の回転軸(R1)にそれぞれ配置され、且つ一対のグリップ部1200のうち任意の1つをもう1つに向かって加圧する一対のスプリングを含み得る。この実施例のスプリング1300は、一対のねじりスプリング1310を含む。
一対のグリップ部1200は、ねじりスプリング1310の加圧力によって互いに向かって狭められるように加圧される。これにより、変形体1103は、互いに向かって加圧されるグリップ部1200が模型玩具の胴体部に結合された状態で、模型玩具と安定的に結合されることができる。また、ねじりスプリング1310の加圧力によって、変形体1103は第1状態で安定的に維持されることができる。
変形体1103は、一対のグリップ部1200を回転させるために操作され得る一対の操作部1211を含む。一対のグリップ部1200が互いに広げられるように回転する時、一対の操作部1211は互いに狭められるように構成され得る。変形体1103が前記スプリングを有する場合、操作部1211はスプリング1300の加圧力に対抗してグリップ部1200を回転させるために操作され得る。一対のグリップ部1200は、操作部1211に加えられる力の方向に回転軸(R1)を中心に回転することができる。一対の操作部1211は、各グリップ部1200の基端から突出し、且つ翼形状を有する突起物として形成されている。操作部1211は、グリップ部1200の基端から側方と上方の間の斜めの方向に延長する。一対の操作部1211によって一対のグリップ部1200が広げられた状態で、模型玩具の胴体部が一対のグリップ部1200の間に挿入され得る。その後、操作部1211が解除されることによって、一対のグリップ部1200はねじりスプリング1310の加圧力によって互いに狭められ、胴体部210をグリップすることができる。
一対のグリップ部1200と模型玩具は、相補的に結合される係止部によって解除可能に互いに結合されることができる。一対のグリップ部1200のそれぞれは、模型玩具203に係合されるように構成された係止部1212を含み、模型玩具は胴体部に係止部1212とそれぞれ相補的に結合されるように構成された対応係止部211(図34参照)を含む。一対のグリップ部1200の各係止部1212は、一対のグリップ部1200が互いに狭められた状態で一対のグリップ部1200のうちのもう1つに向かって突出するように形成されている。グリップ部の係止部1212は、グリップ部1200の末端で突出する、突起またはピンの形状を有する雄形の係止部として形成されている。模型玩具の対応係止部211は、胴体部の左側及び右側に、係止部1212と解除可能に嵌合される溝または孔の形状を有する雌形の係止部として形成されている。変形体1103の第2状態で係止部1212が対応係止部211に嵌合され、第2状態に変形された変形体1103を模型玩具に結合させる。
変形体1103は、変形体1103の基礎の部分として機能できるフレーム部1400と、変形体1103の第2状態で模型玩具を部分的に覆うように構成される少なくとも1つの外皮部を含む。
フレーム部1400は、変形体1103の第2状態で模型玩具の胴体部の背中部分(図34参照)を部分的に覆うように構成される。フレーム部1400には一対のグリップ部1200が回転可能に結合される。一対のグリップ部1200の回転中心となる一対の回転軸(R1)は、フレーム部1400または一対のグリップ部1200を前方方向(F)及び後方方向(B)に通過して離隔された第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1)を含む。これにより、一対のグリップ部1200は、第1回転軸(RL1)を中心に回転可能にフレーム部1400の左側に結合される第1グリップ部と、第2回転軸(RR1)を中心に回転可能にフレーム部1400の右側に結合される第2グリップ部を含む。フレーム部1400は前端付近に上方に突出した突出部1451を有し、突出部1451は操縦席を覆うキャノピー(canopy)として認識され得る形状を有し得る。
一対のグリップ部1200は、第2状態に変形された変形体1103と模型玩具を解除可能に結合させ、前記少なくとも1つの外皮部が模型玩具203の一部を覆う。これにより、使用者は模型玩具を覆う外皮部によって模型玩具が防御物(鎧)を着用しているという面白味を有することができる。
変形体1103において、フレーム部1400と各グリップ部1200は第1ヒンジジョイントによって連結される。変形体1103には第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1)が通過する一対の第1ヒンジジョイントが提供されている。前記第1ヒンジジョイントは、フレーム部1400の各側方に提供されたヒンジ部1411と、各グリップ部1200の基端側に提供された対応ヒンジ部1213と、ヒンジ部1411と対応ヒンジ部1213を貫くヒンジシャフト1412からなり得る。
ヒンジシャフト1412がねじりスプリング1310の内部を貫くようにねじりスプリング1310がフレーム部1400とグリップ部1200を連結するヒンジジョイントに配置される。ねじりスプリング1310は、対応ヒンジ部1213に提供されたスリーブ部1214に嵌合される。ねじりスプリング1310の一端はフレーム部1400の表面に係止され、ねじりスプリング1310の他端はグリップ部の対応ヒンジ部1213に係止される。ねじりスプリング1310によって加圧される各グリップ部1200の内面がフレーム部1400の各側面に当接し、グリップ部の内側への回転が規制されることができる。
変形体1103の前記少なくとも1つの外皮部は、変形体1103の第2状態で特定の位置に固定された状態で模型玩具を部分的に覆うように構成され得る。前記少なくとも1つの外皮部のうち回転外皮部として、変形体1103はフレーム部1400の後端に第5回転軸(R5)(図38参照)を中心に回転可能に結合された第2外皮部1600を含む。第2外皮部1600は、模型玩具の尻尾延長部(図34参照)を部分的に覆うように構成される。第5回転軸(R5)は、第1及び第2回転軸(RL1、RR1)と直交することができる。
フレーム部1400と第2外皮部1600は、フレーム部1400の後端に提供されたヒンジ部1431と、第2外皮部1600の基端に提供された対応ヒンジ部1610と、ヒンジ部1431と対応ヒンジ部1610を貫くヒンジシャフト1432からなり得る第4ヒンジジョイントによって連結される。第2外皮部1600は、フレーム部1400に対して前方及び後方に回転することができる。対応ヒンジ部1610に隣接した第2外皮部1600の基端がヒンジ部1431に接触し、第2外皮部1600の後方及び上方回転を規制することができる。第2外皮部1600は、変形体1103の第1状態でフレーム部1400の下面と接触するようにフレーム部1400に折りたたまれることができる。
各グリップ部1200は、支持部1220と支持部1220に回転可能に結合される回転部1230を含む。支持部1220は、変形体1103の第2状態で模型玩具の胴体部の側面の一部(図34参照)を覆うように構成され、グリップ部のメインボディーを形成する。支持部1220には一対の回転軸(R1)のうちいずれか1つの回転軸(即ち、第1回転軸(RL1)または第2回転軸(RR1))が配置される。回転部1230は、変形体1103の第2状態で模型玩具の脚延長部を部分的に覆うように構成される。回転部1230は、変形体1103の第1状態で地面に略平行な走行位置(図39参照)に位置することができ、変形体1103の第2状態で地面に略垂直な直立位置(図35参照)に位置することができる。
各グリップ部1200の回転部1230は、第1回転部1240及び第2回転部1250を含む。第1回転部1240は、各グリップ部1200の後端付近に配置され、模型玩具の後脚延長部(図34参照)を部分的に覆うように構成される。第2回転部1250は、各グリップ部1200の前端付近に配置され、模型玩具の前脚延長部(図34参照)を部分的に覆うように構成される。
第1回転部1240は、第6回転軸(R6)(図38参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。第1回転部1240の末端部は、模型玩具の後脚延長部の足形状に対応するように形成されている。支持部1220と第1回転部1240は、第5ヒンジジョイントによって連結される。第5ヒンジジョイントは、支持部1220の後端から下方及び側方に突出したヒンジ部1221と、第1回転部1240の基端付近で第1回転部1240を貫いてヒンジ部1221に結合されるヒンジシャフト1222からなり得る。第1回転部1240は、基端に突出したストッパー部1241を有する。ストッパー部1241は、ヒンジ部1221の後端エッジと接触して第1回転部1240を直立位置に規制する。
第2回転部1250は、第7回転軸(R7)(図38参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。第2回転部1250の末端部は、模型玩具の前脚延長部の足形状に対応するように形成されている。支持部1220と第2回転部1250は、第6ヒンジジョイントによって連結される。第6ヒンジジョイントは、支持部1220の前端から下方及び側方に突出したヒンジ部1223と、第2回転部1250の基端付近で第2回転部1250を貫いてヒンジ部1223に結合されるヒンジシャフト1224からなり得る。第2回転部1250にはヒンジ部1223の前端エッジと接触して第2回転部1250を直立位置に規制するストッパー部1251が提供されている。
第1回転部1240と第2回転部1250は、変形体1103の第1状態及び前記走行位置で、互いに部分的に重なるように位置する。これと関連し、ヒンジ部1223は、ヒンジ部1221より内側に、即ち、ヒンジ部1221より回転軸(R1)に近く位置することができる。また、第2回転部1250の外面には凹部1252が形成されており、凹部1252は第1回転部1240の末端部及びこれに隣接した部分を収容するように形成されている。従って、図39及び図42に示すように、第1回転部1240と第2回転部1250が変形体の第1状態で側方向に互いに重なるように構成され得る。従って、変形体1103は、第1状態で減少した幅寸法を有することができる。
一対のグリップ部1200は、変形体1103の第1状態で第2外皮部1600をグリップするように構成される。変形体1103が第2状態から第1状態に変形される時、第2外皮部1600はフレーム部と一対のグリップ部が限定する空間内に少なくとも部分的に収容されることができ、一対のグリップ部は収容された外皮部をグリップすることができる。従って、変形体1103は、第2状態から更にコンパクトな構造として第1状態に変形されることができる。
変形体1103の第1状態で、変形体1103はフレーム部1400の下面とグリップ部1200の内面によって限定される外皮収容部1410(図41及び図42参照)を有する。変形体が第2状態から第1状態に変形される時、第2外皮部1600は外皮収容部1410に回転することができる。第2外皮部1600が外皮収容部1410に収容された状態で、グリップ部1200の係止部1212が第2外皮部1600の下方に位置して第2外皮部1600をグリップすることができる。ねじりスプリング1310の加圧力によって一対のグリップ部1200がフレーム部1400の内側に加圧されるので、係止部1212は第2外皮部1600が外皮収容部1410から回転することを防止し、変形体1103は第1状態に安定的に維持されることができる。
変形玩具103は、変形体1103の第1状態で変形体1103の第1位置に除去可能に結合され、且つ変形体1103の第2状態で模型玩具の所定位置に解除可能に結合される付属体1703を含む。
付属体1703は、前記少なくとも1つの外皮部の付属外皮部として機能する。付属体1703は、模型玩具の頭延長部を部分的に覆うように構成され、例えば使用者が兜として認識できる形状を有する。付属体1703には第1開口1741及び第2開口1742が形成されている。変形体1103の第2状態で模型玩具の頭延長部の第1突起232(図35参照)が第1開口1741に挿入される。変形体1103の第2状態で模型玩具の頭延長部の第2突起233(図35参照)が第2開口1742に挿入される。即ち、図35に示すように、付属体1703は、第1突起232が第1開口1741に挿入され、第2突起233が第2開口1742に挿入された状態で、模型玩具の所定位置、即ち、模型玩具の頭延長部230に解除可能に結合される。
フレーム部1400は、付属体1703を変形体1103に結合させるための結合部1460を含む。結合部1460はフレーム部1400に回転可能に結合され、付属体1703は結合部1460に除去可能に結合され得る。結合部1460は、フレーム部1400に上方及び下方に第3回転軸(R3)(図38参照)を中心に回転可能に結合されるリンク部1461と、リンク部1461に第4回転軸(R4)(図38参照)を中心に回転可能に結合される末端部1462を含む。付属体1703は、変形体1103の第1状態で末端部1462に除去可能に結合され得る。リンク部1461及び末端部1462は、模型玩具を覆わない。変形体1103の第2状態でリンク部1461は下方に回転する。変形体1103の第2状態で、末端部1462はその上面が突出部1451の上面と接触するように後方に回転することができる。
リンク部1461は、フレーム部1400に第2ヒンジジョイントによって連結される。第2ヒンジジョイントは、フレーム部1400の前端に提供されたヒンジ部1421と、リンク部1461の後端に提供された対応ヒンジ部1463と、ヒンジ部1421と対応ヒンジ部1463を貫くヒンジシャフト1422からなり得る。末端部1462は、リンク部1461に第3ヒンジジョイントによって連結される。第3ヒンジジョイントは、リンク部1461の前端に提供されたヒンジ部1464と、末端部1462の後端に提供された対応ヒンジ部1465と、ヒンジ部1464と対応ヒンジ部1465を貫くヒンジシャフト1466からなり得る。
末端部1462の両側端には位置決め突起1467が突出する。位置決め突起1467に対応する嵌合溝1743が付属体1703の各側端に形成されている。図42に示すように、変形体1103の第1状態で、位置決め突起1467が嵌合溝1743に嵌合されるように、付属体1703が末端部1462に除去可能に結合される。変形体1103の第1状態で、付属体1703が変形体1103の下部で露出しないように、位置決め突起1467と嵌合溝1743が位置する。また、付属体1703は、各側端に嵌合突起1744を有し、グリップ部1200の支持部1220は、その前端付近の内面に嵌合突起1744が嵌合される嵌合孔1225を有する。変形体1103の第1状態で、付属体1703の一部は末端部1462内に位置し、付属体1703の残りの一部は互いに狭められた一対のグリップ部1200の間に位置する。また、変形体1103の第1状態で、付属体の嵌合突起1744がグリップ部1200の嵌合孔1225に嵌合されるので、付属体1703は互いに狭められた一対のグリップ部1200によってグリップすることができる。
また、末端部1462の対応ヒンジ部1465には一対の嵌合突起1468が形成されており、グリップ部1200の支持部1220の前端には嵌合突起1468に嵌合される嵌合溝1226が形成されている。変形体1103の第1状態で、グリップ部1200が互いに狭められれば、嵌合突起1468が嵌合溝1226に左側方向(L)または右側方向(R)で嵌合される。これにより、変形体1103の第1状態で互いに狭められた一対のグリップ部1200と、これに結合される末端部1462によって、付属体1703は変形体1103と係合されることができる。また、変形体1103の第1状態で互いに狭められた一対のグリップ部1200が末端部1462を嵌合突起1468及び嵌合溝1226によってグリップし、末端部1462は一対のグリップ部1200にグリップされた付属体1703を通じて固定されるので、変形体1103の第1状態で末端部1462が固定されることができる。
変形体1103の第1状態は、模型玩具203の外形とは異なる形態をとる。この実施例の変形体1103の第1状態は、車両形状に対応する形態(図34参照)を有する。変形体1103の車両形態のために、変形体1103は第1状態で地面上における移動のための複数の車輪を含む。変形体1103は、末端部1462に回転可能に結合された前輪1810と、グリップ部1200の第1回転部1240に回転可能に結合された後輪1820を含む。変形体1103の第1状態で前輪1810と後輪1820が地面上に置かれるように、変形体1103は第2状態から第1状態に変形され得る。変形体1103の第1状態で、第1回転部1240と第2回転部1250は地面に平行な走行位置に維持され、前輪1810と後輪1820が地面上に置かれることができる。
図43〜図49を参照して、この実施例による変形玩具の変形する例及び変形玩具と模型玩具の結合例を説明する。
図43を参照すると、変形体1103において、操作部1211に操作部1211を互いに狭める方向に外力が加えられれば(即ち、使用者が操作部1211を摘まむ動作をすれば)、一対のグリップ部1200は相反する方向に挿入位置に回転して互いに広げられる。
次に、図44を参照すると、広げられた一対のグリップ部1200において、付属体1703が末端部1462及び一対のグリップ部1200から除去され、付属体1703は模型玩具の頭延長部を覆うように待機される。
次に、図45を参照すると、第2外皮部1600がフレーム部1400から後方に回転する。次に、図46を参照すると、各グリップ部1200において、第2回転部1250が直立位置に回転し、その後、第1回転部1240が直立位置に回転する。次に、図47を参照すると、結合部1460のリンク部1461がフレーム部1400に対して下方に回転し、末端部1462は変形体1103の第1状態での位置より低い位置に位置する。次に、末端部1462がフレーム部1400の上面に向かって回転する。
次に、図48及び図49を参照すると、第2外皮部1600、第2回転部1250、第1回転部1240が展開し、末端部1462がフレーム部1400に回転した状態で、使用者は挿入位置に広げられた一対のグリップ部1200の間に(即ち、互いに広げられた係止部の間に)、模型玩具203の胴体部210を挿入させる。使用者が操作部1211を解除するにつれ、一対の係止部は前記ねじりスプリングの加圧力によって狭められるようにグリップ位置に回転し、これにより、変形体1103は模型玩具203に臨時に固定されることができる。グリップ部1200の係止部1212が対応係止部211に係合されれば、第2状態に変形された変形体1103を模型玩具203に装着することが完了することができ、変形体1103は模型玩具203を覆いつつ模型玩具203に解除可能に結合される第2状態となる。変形体1103が模型玩具203に装着された状態で、第2外皮部1600が模型玩具の尻尾延長部を覆っており、第1回転部1240が模型玩具の後脚延長部を覆っており、第2回転部1250が模型玩具の前脚延長部を覆っている。変形体1103が模型玩具203に装着された状態で、付属体1703が模型玩具203の頭延長部を覆うように頭延長部に結合される。
変形体1103が第2状態から第1状態に変形される手順は、前述の手順とは反対になり得る。変形体1103が第2状態から第1状態に変形され、付属体1703が第1状態の変形体1103に結合されれば、変形体1103を含む変形玩具103は図34に示す車両形状の形態をとる。
図35及び図48に示すように、第2状態の変形体1103が模型玩具203を覆う状態で、使用者は模型玩具203と変形体1103の組合わせ体から、模型玩具203が防御物(甲冑)を着用しているという面白味を有することができる。即ち、グリップ部1200、グリップ部1200の第1及び第2回転部1240,1250、第2外皮部1600、及び付属体1703は、模型玩具203を覆う甲冑として認識され得る。
以下、図50〜図68を参照して、本開示の第4実施例による変形玩具104、模型玩具204及び玩具セット14が説明される。図50、図53及び図54は、第4実施例による玩具セット及び変形玩具を示す。図51及び図52は、第4実施例による模型玩具の他の形状を示す。図55及び図56は、図50に示す変形玩具の分解斜視図である。図57〜図61は、それぞれ図50に示す変形玩具の平面図、側面図、正面図、背面図及び底面図である。図62は、第4実施例による変形玩具において回転部が回転する例を示す。図63〜図68は、第4実施例による変形玩具が変形する例及び模型玩具に結合される例を示す。
以下の第4実施例に関する説明において、前述の第1実施例と比較して同一または対応する構成には同一の参照符号が付与され、それに関する説明は省略され得る。説明が省略された第4実施例の構成は、前述の第1実施例の説明を参照して理解できる。
図50を参照すると、第4実施例による玩具セット14は、変形玩具104と模型玩具204を含む。模型玩具204は、飛行動物の形状に対応する外形、例えばプテラノドン(pteranodon)と呼ばれ得る恐竜の形状に対応する外形を有し得る。
模型玩具204において、胴体部210の左側及び右側には、対応係止部211が嵌合溝として形成されており、対応係止部211は模型玩具204と変形玩具104との間の解除可能な結合のために機能する。模型玩具204は、胴体部210から後方に延長する一対の脚延長部260を有し得、一対の脚延長部260はプテラノドンの脚形状を有し得る。
図50〜図51に示すように、模型玩具204は胴体部210から各側方に延長する一対の翼延長部270を含む。翼延長部270は、プテラノドンの翼形状を有し得る。翼延長部270は、胴体部210にヒンジジョイントによって回転可能に結合されている。他の例として、翼延長部270は胴体部210と一体に形成されることもできる。各翼延長部270は、胴体部210に回転可能に結合された第1翼延長部271と、第1翼延長部271に回転可能にヒンジジョイントによって連結される第2翼延長部272を含む。これにより、図51及び図52に示すように、翼延長部270の第1及び第2翼延長部271,272は、折りたたまれた形態をとることもできる。図52に示すように、胴体部210の下面には嵌合孔213と嵌合孔214が形成されており、頭延長部230の下面には嵌合孔234が形成されている。嵌合孔213、嵌合孔214及び嵌合孔234は、変形玩具104の付属体と模型玩具204との間の結合のために機能する。
図50、図53及び図54を参照する。図50に示す変形玩具104は、模型玩具204と独立している。変形玩具104は、模型玩具204を覆うように変形可能であり、変形された状態で模型玩具204と解除可能に結合される。変形玩具104は、変形されて模型玩具204と解除可能に結合されるように構成される変形体1104を含む。図54を参照すると、変形玩具104は、変形体1104に除去可能に結合され、且つ模型玩具204を部分的に覆うように構成される付属体1704を含む。
図53及び図54を参照すると、変形玩具104の変形体1104及び付属体1704が模型玩具204と結合され、変形玩具及び模型玩具の組合わせ体を作る。従って、変形体1104は、模型玩具204と独立する第1状態(図50に示す変形体の状態)と、模型玩具204を少なくとも部分的に覆い、模型玩具204と解除可能に結合される第2状態(図53及び図54に示す変形体の状態)に変形するように構成される。
図55及び図56を参照すると、変形体1104は、模型玩具を解除可能にグリップするように構成される一対のグリップ部1200を含む。一対のグリップ部1200は、模型玩具の胴体部(図50参照)を解除可能にグリップすることができる。一対のグリップ部1200は、一対の回転軸(R1)(詳細には、第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1))(図57参照)を中心に相反する方向に回転可能に構成されている。変形体1104の第2状態で、一対のグリップ部1200が模型玩具の胴体部をグリップするので、変形体1104は、一対のグリップ部1200が模型玩具の胴体部を覆いつつ模型玩具に結合され得る。一対のグリップ部1200は、変形体1104において1つの回転軸を中心に相反する方向に回転するように構成されることもできる。一対のグリップ部1200は、互いに広げられて模型玩具の胴体部の一部が一対のグリップ部1200の間に挿入されることを許容する挿入位置と、互いに狭められて模型玩具の胴体部を解除可能にグリップするグリップ位置とに回転することができる。各グリップ部1200の一部は、変形体1104の第2状態で第1回転軸(RL1)と第2回転軸(RR1)を中心に回転することによって模型玩具の胴体部のいずれか1つの側面を部分的に覆うように構成され得る。
変形体1104の一対のグリップ部1200は、少なくとも1つのスプリング1300によって互いに向かって、即ち、前記グリップ位置に向かって加圧される。スプリング1300によって一対のグリップ部1200は互いに狭められるように加圧される。スプリング1300は、変形体1104において一対のグリップ部1200に結合され得る。または、変形体1104は、一対の回転軸(R1)にそれぞれ配置され、且つ一対のグリップ部1200のうち任意の1つをもう1つに向かって加圧する一対のスプリングを含み得る。この実施例のスプリング1300は、一対のねじりスプリング1310を含む。
一対のグリップ部1200は、ねじりスプリング1310の加圧力によって互いに向かって狭められるように加圧される。これにより、変形体1104は、互いに向かって加圧されるグリップ部1200が模型玩具の胴体部に結合された状態で、模型玩具と安定的に結合されることができる。また、ねじりスプリング1310の加圧力によって、変形体1104は第1状態に安定的に維持されることができる。
変形体1104は、一対のグリップ部1200を回転させるために操作され得る一対の操作部1211を含む。一対のグリップ部1200が互いに広げられるように回転する時、一対の操作部1211は互いに狭められるように構成され得る。変形体1104が前記スプリングを有する場合、操作部1211はスプリング1300の加圧力に対抗してグリップ部1200を回転させるために操作され得る。一対のグリップ部1200は、操作部1211に加えられる力の方向に回転軸(R1)を中心に回転することができる。一対の操作部1211は、各グリップ部1200の基端から側方と上方の間の斜めの方向に突出し、且つ翼形状を有する突起物として形成されている。一対の操作部1211によって一対のグリップ部1200が広げられた状態で、模型玩具の胴体部が一対のグリップ部1200の間に挿入されることができる。その後、操作部1211が解除されるにつれ、一対のグリップ部1200はねじりスプリング1310の加圧力によって互いに狭められ、胴体部210をグリップすることができる。
一対のグリップ部1200と模型玩具は相補的に結合される係止部によって解除可能に互いに結合され得る。各グリップ部1200は、模型玩具に係合されるように構成された係止部1212を含み、模型玩具は胴体部に係止部1212とそれぞれ相補的に結合されるように構成された対応係止部211(図50参照)を含む。各グリップ部1200の係止部1212は、一対のグリップ部1200が互いに狭められた状態で一対のグリップ部1200のうちのもう1つに向かって突出するように形成されている。グリップ部の係止部1212は、グリップ部1200の下端から突出した、突起またはピンの形状を有する雄形の係止部として形成されている。模型玩具の対応係止部211は、模型玩具の胴体部の左側及び右側に、係止部1212と解除可能に嵌合され、且つ溝または孔の形状を有する雌形の係止部として形成されている。変形体1104の第2状態で係止部1212が対応係止部211に嵌合され、第2状態に変形された変形体1104を模型玩具204に結合させる。
変形体1104は、変形体1104の基礎の部分として機能できるフレーム部1400と、変形体1104の第2状態で模型玩具を部分的に覆うように構成される少なくとも1つの外皮部を含む。一対のグリップ部1200は、第2状態に変形された変形体1104と模型玩具を解除可能に結合させ、前記少なくとも1つの外皮部が模型玩具の一部を覆う。これにより、使用者は、前記少なくとも1つの外皮部が模型玩具を覆って模型玩具が防御物(鎧)を着用しているという面白味を有することができる。
フレーム部1400は、変形体1104の第2状態で模型玩具の胴体部の背中部分(図50参照)を部分的に覆うように構成される。フレーム部1400には一対のグリップ部1200が回転可能に結合される。フレーム部1400または一対のグリップ部1200を前方方向(F)及び後方方向(B)に通過して離隔された第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1)を中心に、一対のグリップ部1200が回転可能である。これにより、一対のグリップ部1200は、第1回転軸(RL1)を中心に回転可能にフレーム部1400の左側に結合される第1グリップ部と、第2回転軸(RR1)を中心に回転可能にフレーム部1400の右側に結合される第2グリップ部を含む。
フレーム部1400と各グリップ部1200は、変形体1104において第1ヒンジジョイントによって連結される。変形体1103には第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1)がそれぞれ通過する一対の第1ヒンジジョイントが提供されている。前記第1ヒンジジョイントは、フレーム部1400の各側方に提供されたヒンジ部1411と、各グリップ部1200の基端側に提供された対応ヒンジ部1213と、ヒンジ部1411と対応ヒンジ部1213を貫くヒンジシャフト1412からなり得る。各ヒンジシャフト1412が第1回転軸(RL1)及び第2回転軸(RR1)に対応し得る。フレーム部1400は、後端に上方に突出した突出部1452を有し、突出部1452は操縦席を覆うキャノピー(canopy)として認識され得る形状を有し得る。ヒンジシャフト1412がねじりスプリング1310の内部を貫くようにねじりスプリング1310がフレーム部1400とグリップ部1200との間に配置される。ねじりスプリング1310の一端はフレーム部1400の表面に係止され、ねじりスプリング1310の他端はグリップ部の対応ヒンジ部1213に係止される。ねじりスプリング1310によって加圧される各グリップ部1200の内面がフレーム部1400の各側面に当接し、グリップ部の内側への回転が規制されることができる。
変形体1104の前記少なくとも1つの外皮部は、変形体1104の第2状態で特定の位置に固定された状態で模型玩具を部分的に覆うように構成され得る。前記少なくとも1つの外皮部のうち回転外皮部として、変形体1104は第1外皮部1500を含む。第1外皮部1500は、フレーム部1400の前端に回転可能に結合され、模型玩具の頭延長部(図50参照)を部分的に覆うように構成される。第1外皮部1500は、フレーム部1400に第3回転軸(R3)(図57参照)を中心に回転可能に結合されるリンク部1510と、リンク部1510の前端付近に第4回転軸(R4)(図57参照)を中心に回転可能に結合される末端部1520を含む。末端部1520は、模型玩具の頭延長部(図50参照)を部分的に覆うように構成される。末端部1520は、使用者が兜として認識できる形状を有し得る。
フレーム部1400とリンク部1510は、前記第2ヒンジジョイントによって連結される。この実施例のリンク部1510は、変形体1104の第1状態でフレーム部1400に形成されたリセス部1471に挿入されることができ、変形体1104の第2状態で、リセス部1471からフレーム部1400の前方に突出するように回転することができる。また、変形体1104の第2状態で、リンク部1510がフレーム部1400の前端に接触し、リンク部1510の下方回転が規制されることができる。リンク部1510と末端部1520は、前記第3ヒンジジョイントによって連結される。末端部1520は、変形体1104の第1状態でその後端が突出部1452と接触するように回転する。末端部1520は、変形体1104の第2状態で、変形体1104の第1状態での末端部1520の位置より前方に位置する。
各グリップ部1200は、支持部1220と支持部1220に回転可能に結合される回転部を含む。支持部1220は、変形体1104の第2状態で模型玩具の胴体部の側面の一部(図50参照)を覆うように構成され、グリップ部のメインボディーを形成する。支持部1220には一対の回転軸(R1)のうちいずれか1つの回転軸(即ち、第1回転軸(RL1)または第2回転軸(RR1))が配置され得る。
グリップ部1200の前記回転部は、変形体1104の第2状態で模型玩具の翼延長部(図50参照)を部分的に覆うように構成される。グリップ部1200の前記回転部は、支持部1220に回転可能に結合される第1回転部1260と、第1回転部1260に回転可能に結合される第2回転部1270を含む。第1回転部1260と第2回転部1270で構成されるグリップ部1200の前記回転部は、図57に示す折畳位置と、図53に示す展開位置とに回転することができる。前記折畳位置で、第1回転部1260と第2回転部1270は左側方向または右側方向に互いに重ねられ、略回転軸(R1)の方向に延長する。前記展開位置で、図62に示すように、第1回転部1260は左側方向または右側方向に支持部1220に対して突出し、第2回転部1270は第1回転部1260の突出方向に回転する。第1回転部1260と第2回転部1270が前記展開位置に回転する時、使用者は第1回転部1260と第2回転部1270が翼を展開した形状に変形されることを認識することができる。
第1回転部1260は、各グリップ部1200の前端に配置され、模型玩具の第1翼延長部を部分的に覆うように構成される。第2回転部1270は、第1回転部1260の末端に配置され、模型玩具の第2翼延長部を部分的に覆うように構成される。
第1回転部1260は、第8回転軸(R8)(図58参照)を中心に支持部1220に回転可能に結合される。支持部1220と第1回転部1260は、第7ヒンジジョイントによって連結される。第7ヒンジジョイントは、支持部1220の前端に提供されたヒンジ部1227と、第1回転部1260の基端に提供された対応ヒンジ部1261と、ヒンジ部1227と対応ヒンジ部1261に結合されるヒンジシャフト1228からなり得る。支持部1220には、側端から外側に突出したストッパー部1229が提供されている。ストッパー部1229に第1回転部1260の後端が接触し、第1回転部1260の後方回転が規制されることができる。対応ヒンジ部1261にはストッパー部1262が提供されており、ストッパー部1262が支持部1220の内面に接触し、第1回転部1260の前方回転が規制されることができる。
第2回転部1270は、第9回転軸(R9)(図58参照)を中心に第1回転部1260に回転可能に結合される。第2回転部1270と第1回転部1260は、第8ヒンジジョイントによって連結される。第8ヒンジジョイントは、第1回転部1260の末端に提供されたヒンジ部1263と、第2回転部1270の基端に提供された対応ヒンジ部1271と、ヒンジ部1263と対応ヒンジ部1271に結合されるヒンジシャフト1264からなり得る。ヒンジ部1263にはストッパー部1265が提供されており、ストッパー部1265が第2回転部1270の基端付近のエッジに接触し、第2回転部1270の前方回転を規制することができる。第2回転部1270の内側エッジには、リセス部1272が形成されており、リセス部1272は支持部1220の前端エッジと側端エッジの形状に対応するように窪む。これにより、第2回転部1270は、変形体1104の第1状態で支持部1220の前端エッジと側端エッジを収容しつつ前記折畳位置に回転することができる。従って、変形体1104は第1状態で減少した幅寸法を有することができ、更にコンパクトに第1状態に変形されることができる。
変形玩具104は、変形体1104の第1状態で変形体1104の第1位置に除去可能に結合され、変形体1104の第2状態で模型玩具の所定位置に解除可能に結合される付属体1704を含む。
付属体1704は、変形体1104の第2状態で模型玩具の一部を覆うように構成される前記付属外皮部として機能する。付属体1704は、第1付属外皮部1750と第2付属外皮部1760を含む。
第1付属外皮部1750は、模型玩具の胴体部の腹部分と模型玩具の脚延長部の下面(図50及び図54参照)を覆うように構成される。第1付属外皮部1750は、その上面に嵌合突起1751と嵌合突起1752を有する。嵌合突起1751は、模型玩具の胴体部に形成された嵌合孔213(図52参照)に嵌合される。嵌合突起1752は、模型玩具の胴体部に形成された嵌合孔214(図52参照)に嵌合される。これにより、変形体1104の第2状態で、第1付属外皮部1750は模型玩具の胴体部の下部及び模型玩具の脚延長部を覆うように模型玩具に解除可能に結合されることができる。第1付属外皮部1750は、模型玩具の腹と脚を覆う防御物(鎧)として認識され得る。
第2付属外皮部1760は、模型玩具の頭延長部の下面(図50及び図54参照)を覆うように構成される。第2付属外皮部1760は、その上面に嵌合突起1761を有する。嵌合突起1761は、模型玩具の頭延長部に形成された嵌合孔234(図52参照)に嵌合される。これにより、第2付属外皮部1760は、模型玩具の頭の下部を覆う兜の一部として認識され得る。また、第2付属外皮部1760は、変形体1104の第1状態で第1付属外皮部1750に除去可能に結合され、変形体1104の第1状態で末端部1520の下に位置する。第2付属外皮部1760の下面には嵌合孔1762が形成されており、第1付属外皮部1750の嵌合突起1751が嵌合孔1762に嵌合される。これにより、第2付属外皮部1760は変形体1104の第1状態で第1付属外皮部1750に結合され、変形体1104に維持される。
付属体1704は、変形体1104の第1状態で互いに狭められた一対のグリップ部1200と係合されるように構成される。第1付属外皮部1750は、後端付近の下面に一対の嵌合溝1753(図61参照)を有し、前端での上面に一対の嵌合突起1754(図55参照)を有する。図61に示すように、変形体1104の第1状態で、各グリップ部1200の係止部1212が嵌合溝1753に係合される。グリップ部1200の第1回転部1260は、嵌合突起1754にそれぞれ対応する嵌合孔1266(図56及び図61参照)を有する。変形体1104の第1状態で、第1付属外皮部1750の嵌合突起1754が第1回転部1260の嵌合孔1266に嵌合される。これにより、付属体1704は、変形体1104の第1状態で、係止部1212と嵌合溝1753との間の係止と嵌合孔1266と嵌合突起1754との間の嵌合によって、互いに狭められたグリップ部1200に係合されることができる。
変形体1104の第1状態は、模型玩具204の外形とは異なる形態をとる。変形体1104の第1状態は、飛行機の形状に対応する形態(図50参照)を有する。また、変形体1104は、第1状態で地面上で移動されることができる。変形体1104の移動可能な形態のために、変形体1104は第1状態で地面上での移動のための複数の車輪を含む。変形体1104は、第1付属外皮部1750の各側端に回転可能に結合された車輪1830を含む。変形体1104の第1状態で車輪1830が地面上に置かれるように、付属体1704が第1状態に変形された変形体1104に結合され得る。変形体1104の他の例として、変形体1104はその前方の部分に車輪をさらに含むこともできる。または、変形体1104はグリップ部1200の前記回転部に車輪をさらに含むこともできる。
図63〜図68を参照して、この実施例による変形玩具の変形する例及び変形玩具と模型玩具の結合例を説明する。
図63及び図64を参照すると、変形体1104の第1状態で、操作部1211を互いに狭める方向に外力が操作部1211に加えられれば(即ち、使用者が操作部1211を摘まむ動作をすれば)、一対のグリップ部1200は相反する方向に前記挿入位置に回転して互いに広げられる。また、広げられた一対のグリップ部1200から付属体1704が除去される。また、付属体1704において、第2付属外皮部1760が第1付属外皮部1750から脱着される。一対のグリップ部1200から除去された付属体1704は、模型玩具の胴体部の腹部分と模型玩具の頭延長部の下部を覆うように待機される。
次に、図65及び図66を参照すると、一側のグリップ部の第1回転部1260と第2回転部1270が順次展開位置に回転し、他側のグリップ部の第1回転部1260と第2回転部1270が順次展開位置に回転する。
次に、図67及び図68を参照すると、第1及び第2回転部1260,1270が展開位置に展開し、一対のグリップ部1200が広げられた状態で、模型玩具204の胴体部210が一対のグリップ部1200の間に(即ち、互いに広げられた係止部の間に)挿入される。この時、展開位置に展開した第1回転部1260及び第2回転部1270が模型玩具204の翼延長部270を覆う。使用者が操作部1211を解除すれば、一対のグリップ部1200はねじりスプリングの加圧力によって狭められるようにグリップ位置に回転し、これにより、変形体1104は模型玩具204に臨時に固定されることができる。一対のグリップ部1200の各係止部1212が模型玩具204の対応係止部211に係合されれば、変形体1104は一対のグリップ部1200によって胴体部210と解除可能に結合されることができる。次に、リンク部1510がフレーム部1400に対して前方に回転し、末端部1520は変形体1104の第1状態での末端部1520より前方に位置して模型玩具204の頭延長部を覆う。末端部1520が頭延長部230を覆えば、変形体1104は末端部1520と第1及び第2回転部1260,1270によって模型玩具204を覆いつつ模型玩具204に解除可能に結合される第2状態となり、模型玩具204に装着されることができる。変形体1104が模型玩具204に装着された状態で、第1付属外皮部1750が模型玩具204の胴体部210に下方から結合され、第2付属外皮部1760が模型玩具204の頭延長部230に下方から結合される。これにより、変形玩具104は模型玩具204を覆いつつ模型玩具204に解除可能に結合される。
第1付属外皮部1750と第2付属外皮部1760が模型玩具204から除去され、変形体1104が第2状態から第1状態に変形される手順は、前述の手順とは反対になり得る。変形体1104が第2状態から第1状態に変形され、第1状態の変形体1104と付属体1704が結合されれば、変形体1104と付属体1704を含む変形玩具104は飛行機形状の形態をとる。
図53、図54及び図67に示すように、第2状態の変形体1104が模型玩具204を覆い、付属体1704が模型玩具204に結合された状態で、使用者は模型玩具204と変形玩具104の組合わせ体から、模型玩具204が防御物(甲冑)を着用しているという面白味を有することができる。即ち、グリップ部1200、グリップ部1200の第1及び第2回転部1260,1270、第1外皮部1500、及び付属体1704は模型玩具204の甲冑として認識され得る。
以上、一部実施例と添付の図面に示す例によって本開示の技術的思想が説明されたものの、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が理解できる本開示の技術的思想及び範囲を逸脱しない範囲で多様な置換、変形及び変更がなされ得るという点を知っているべきである。また、そのような置換、変形及び変更は、添付の請求の範囲内に属するものと考えられるべきである。