JP2021091075A - 円管外径の研削装置 - Google Patents

Abstract

【課題】効率よく、低コストで円管外径の研削が行える装置を提供する。【解決手段】円管外径の研削装置は、伝動装置、研削装置、研削刃具、刃具固定装置、移動装置、管材固定装置、動力転向装置を含み、動力転向装置は筐体１０と筐体の中に設けられた動力空間１１とを含み、動力空間の左壁にはモータ１２が固定され、モータには右方に延在するスプライン軸が伝動可能に連結され、動力空間の右壁には左方に延在するスプライン軸スリーブが回動可能に連結され、スプライン軸スリーブはスプライン軸と摺動可能に連結され、スプライン軸スリーブには第一駆動歯車１５と第二駆動歯車が固定され、第一駆動歯車は第二駆動歯車の左方に位置している。【選択図】図１

Description

本願発明は表面研削技術分野を取り上げ、特に円管外径の研削装置に関わる。

現在、鋼管の生産や加工において、内径加工は、基本的に圧延した後に機械加工を行うという形式を用い、即ち中ぐり加工で内径を加工し、旋削加工で外径を加工する。しかし、圧延時間と加工時間とは非常に長く、金属材の切削量が多く、浪費をもたらす。また、コストも高く、効率が悪い。

中国特許出願公開第１０２０４９７０９号明細書

円管外径の研削装置を提供し、上記問題を解決することを目的とする。

本願に記載の円管外径の研削装置は、伝動装置、研削装置、研削刃具、刃具固定装置、移動装置、管材固定装置、動力転向装置を含み、
前記動力転向装置は筐体と前記筐体の中に設けられた動力空間とを含み、前記動力空間の左壁にはモータが固定され、前記モータには右方に延在するスプライン軸が伝動可能に連結され、前記動力空間の右壁には左方に延在するスプライン軸スリーブが回動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブは前記スプライン軸と摺動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブには第一駆動歯車と第二駆動歯車が固定され、前記第一駆動歯車は前記第二駆動歯車の左方に位置しており、前記動力空間の下壁には上方に開口する滑走溝が形成され、前記動力空間の上壁には貫通溝が形成され、前記滑走溝の中には滑走板が摺動可能に連結され、前記滑走板は上方に延在し且つ前記貫通溝を通っており、前記スプライン軸スリーブには前記滑走板が回動可能に連結され、且つ前記スプライン軸スリーブは前記滑走板を貫通しており、前記動力空間の右壁には右方に延在する遊び歯車軸が回動可能に連結され、前記遊び歯車軸は前記スプライン軸スリーブの前方に位置しており、前記遊び歯車軸の左端には遊び歯車が固定され、前記遊び歯車と前記第二駆動歯車とは噛み合っており、前記動力空間の左壁には右方に延在する転向軸が回動可能に連結され、前記転向軸は前記遊び歯車軸の前方に位置しており、前記転向軸には第一研削歯車、第一従動歯車、第二従動歯車が固定され、前記第二従動歯車と前記遊び歯車とは噛み合っており、前記第一従動歯車は前記第二従動歯車の左方に位置しており、前記第一研削歯車は前記第一従動歯車の左方に位置しており、前記動力空間の下壁には上方に開口する第一研削溝が形成され、前記第一研削歯車の外円面は前記第一研削溝に延在している。

好ましくは、前記伝動装置は、前記動力空間の右方に設けられた伝動空間を含み、前記伝動空間と前記動力空間とは貫通穴によって連通され、前記転向軸は右方へ前記貫通穴を通って前記伝動空間の右壁と回動可能に連結され、前記転向軸の右部には両溝プーリと第二研削歯車が固定され、前記両溝プーリは前記第二研削歯車の左方に位置しており、前記伝動空間の左壁と右壁とは二本の回動可能な第一移動軸によって連結され、二本の前記第一移動軸は前後方向において対称となっており、前記第一移動軸には従動プーリと駆動傘歯車とが固定され、前記従動プーリは前記駆動傘歯車の左方に位置しており、前記従動プーリと前記両溝プーリとは伝動ベルトによって伝動可能に連結され、前記伝動空間の下壁には二つの従動傘歯車が回動可能に連結され、二つの前記従動傘歯車は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車と前記駆動傘歯車とは噛み合っており、前記伝動空間の下壁には二つの連通穴が形成され、二つの前記連通穴は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車の下面には駆動軸が固定され、前記駆動軸は下方へ延在し且つ前記連通穴を通っており、前記伝動空間の下壁には上方に開口する第二研削溝が形成され、前記第二研削歯車の外円面は前記第二研削溝に延在しており、前記動力空間の前面には冷却空間が設けられ、前記冷却空間の下壁右部には排液穴が形成され、前記冷却空間の左壁には外部と連通する入液穴が形成されている。

好ましくは、前記研削装置は、前記筐体の中に形成された通過溝を含み、前記通過溝は左右方向から前記筐体を貫通しており、前記通過溝と前記筐体の下面とは屑排出口によって連通され、前記筐体の前面には前方に開口する二つの載置溝が形成され、二つの前記載置溝は左右方向において対称となっており、前記筐体の左面に近い方の前記載置溝は、上壁が前記第一研削溝の底部と連通しており、前記筐体の右面に近い方の前記載置溝は、上壁が前記第二研削溝の底部と連通しており、前記載置溝の中には研削リングが設けられ、前記研削リングの外円面には環状ラックが固定され、一本の前記環状ラックは前記第一研削溝に延在し且つ前記第一研削歯車と噛み合っており、もう一本の前記環状ラックは前記第二研削溝に延在し且つ前記第二研削歯車と噛み合っている。

好ましくは、前記刃具固定装置は前記研削リングの内面に環になるように設けられ、前記刃具固定装置は、前記研削リングの内面に形成された固定溝を含み、前記固定溝の中には固定楔状ブロックが摺動可能に連結され、前記固定楔状ブロックにおいて前記研削リングの外面に近い方の端面と、前記固定溝において前記研削リングの外面に近い方の端壁とは、固定ばねによって連結され、前記研削リングの内面には妨害リングが固定され、前記妨害リングにおいて前記屑排出口に近い方の部分は前記通過溝と回動可能に連結されている。

好ましくは、前記移動装置は、前記筐体の下方に固定された二組に分けられた四つの移動歯車を含み、二組の前記移動歯車は左右方向において対称となっており、各組の二つの前記移動歯車は位置的に前後対称になるように配列され、前記筐体の右面に近い方の前記移動歯車は、上面が前記駆動軸の下端と固定的に連結され、前記筐体の左面に近い方の前記移動歯車と前記筐体の下面とは回動可能な第二移動軸によって連結され、前記筐体の下方には二枚の支持板が設けられ、二枚の前記支持板は前後方向において対称となっており、前記支持板の上面と前記移動歯車の下面とは摺動可能に連結され、前記支持板の上面には第一ラックが固定され、前記第一ラックと前記移動ラックとは噛み合っており、前記支持板には二枚の連結板が設けられ、二枚の前記連結板は左右方向において対称となり、且つ一枚の前記連結板は一枚の前記支持板の左面と固定的に連結され、もう一枚の前記連結板はもう一枚の前記支持板の右面と固定的に連結され、前記連結板の上面には上方に延在する位置制限板が固定され、前記位置制限板の左面には載置貫通溝が形成され、前記位置制限板の上面には前記筐体の方向に延在する転向板が固定され、前記載置貫通溝の中には前記管材固定装置が固定されている。

好ましくは、前記管材固定装置は、前記載置貫通溝の中固定された第一挟持板を含み、前記第一挟持板には第一ネジ穴が形成され、前記第一挟持板において前記筐体に近い方の端面には二枚の第二挟持板が固定され、二枚の前記第二挟持板は前後方向において対称となっており、前記第二挟持板同士は左右摺動可能な台形ブロックによって連結され、前記台形ブロックの上面と下面にはＴ字溝が形成され、前記台形ブロックの左面には第二ネジ穴が形成され、前記第一ネジ穴と前記第二ネジ穴とはネジ山を介してボルトと連結され、前記ボルトにおいて前記台形ブロックから遠い方の端面には挟持取手が固定され、前記第二挟持板同士は上下摺動可能な二枚の第三挟持板によって連結され、二枚の前記第三挟持板は上下方向において対称となっており、前記第三挟持板において前記ボルトに近い方の端面にはＴ字ブロックが固定され、前記Ｔ字ブロックは前記Ｔ字溝と摺動可能に連結されている。

好ましくは、前記研削刃具は、前記研削リングの中に置かれた刃具取付リングを含み、前記刃具取付リングにおいて前記屑排出口に近い方の端面は、前記妨害リングにおいて前記屑排出口から遠い方の端面と当接しており、前記刃具取付リングの外面には刃具位置制限溝が環になるように形成され、前記刃具位置制限溝は前記固定楔状ブロックと摺動可能に連結され、前記刃具取付リングの内面には研削円環ブロックが固定され、前記刃具位置制限溝の下壁には下方に向く取外し連通穴が形成されている。

本願発明は以下のプラス効果を有する：本願発明は、管材を素早く加工でき、効率を上げられ、コストを削減でき、往復の研削により加工精度を保証でき、また、本願発明は使用が簡単で、一人で複数の機器を操作でき、時間を大いに省ける。

下記に図１〜５を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、本願に記載の各方向を以下のように規定する：図１は本願発明の正面図であり、本願に記載の各方向は、図１における観察方向に基づくものである。

図１は本願発明の全体構成略図 図２は図１におけるＡ―Ａ部の構成略図 図３は図１におけるＢ―Ｂ部の構成略図 図４は図１におけるＣ部の構成略図 図５は図４におけるＤ―Ｄ部の構成略図

図１〜図５を参照し、本願に記載の円管外径の研削装置は、伝動装置、研削装置、研削刃具、刃具固定装置、移動装置、管材固定装置、動力転向装置を含み、
前記動力転向装置は筐体１０と前記筐体１０の中に設けられた動力空間１１とを含み、前記動力空間１１の左壁にはモータ１２が固定され、前記モータ１２には右方に延在するスプライン軸１３が伝動可能に連結され、前記動力空間１１の右壁には左方に延在するスプライン軸スリーブ１４が回動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブ１４は前記スプライン軸１３と摺動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブ１４には第一駆動歯車１５と第二駆動歯車１６が固定され、前記第一駆動歯車１５は前記第二駆動歯車１６の左方に位置しており、前記動力空間１１の下壁には上方に開口する滑走溝１７が形成され、前記動力空間１１の上壁には貫通溝１８が形成され、前記滑走溝１７の中には滑走板１９が摺動可能に連結され、前記滑走板１９は上方に延在し且つ前記貫通溝１８を通っており、前記スプライン軸スリーブ１４には前記滑走板１９が回動可能に連結され、且つ前記スプライン軸スリーブ１４は前記滑走板１９を貫通しており、前記動力空間１１の右壁には右方に延在する遊び歯車軸２０が回動可能に連結され、前記遊び歯車軸２０は前記スプライン軸スリーブ１４の前方に位置しており、前記遊び歯車軸２０の左端には遊び歯車２１が固定され、前記遊び歯車２１と前記第二駆動歯車１６とは噛み合っており、前記動力空間１１の左壁には右方に延在する転向軸２２が回動可能に連結され、前記転向軸２２は前記遊び歯車軸２０の前方に位置しており、前記転向軸２２には第一研削歯車２３、第一従動歯車４０、第二従動歯車２４が固定され、前記第二従動歯車２４と前記遊び歯車２１とは噛み合っており、前記第一従動歯車２３は前記第二従動歯車２４の左方に位置しており、前記第一研削歯車２３は前記第一従動歯車４０の左方に位置しており、前記動力空間１１の下壁には上方に開口する第一研削溝２５が形成され、前記第一研削歯車２３の外円面は前記第一研削溝２５に延在している。

有利なことに、前記伝動装置は、前記動力空間１１の右方に設けられた伝動空間２６を含み、前記伝動空間２６と前記動力空間１１とは貫通穴２７によって連通され、前記転向軸２２は右方へ前記貫通穴２７を通って前記伝動空間２６の右壁と回動可能に連結され、前記転向軸２２の右部には両溝プーリ２８と第二研削歯車２９が固定され、前記両溝プーリ２８は前記第二研削歯車２９の左方に位置しており、前記伝動空間２６の左壁と右壁とは二本の回動可能な第一移動軸３０によって連結され、二本の前記第一移動軸３０は前後方向において対称となっており、前記第一移動軸３０には従動プーリ３１と駆動傘歯車３２とが固定され、前記従動プーリ３１は前記駆動傘歯車３２の左方に位置しており、前記従動プーリ３１と前記両溝プーリ２８とは伝動ベルト４１によって伝動可能に連結され、前記伝動空間２６の下壁には二つの従動傘歯車３３が回動可能に連結され、二つの前記従動傘歯車３３は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車３３と前記駆動傘歯車３２とは噛み合っており、前記伝動空間２６の下壁には二つの連通穴３４が形成され、二つの前記連通穴３４は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車３３の下面には駆動軸３５が固定され、前記駆動軸３５は下方へ延在し且つ前記連通穴３４を通っており、前記伝動空間２６の下壁には上方に開口する第二研削溝３６が形成され、前記第二研削歯車２９の外円面は前記第二研削溝３６に延在しており、前記動力空間１１の前面には冷却空間３７が設けられ、前記冷却空間３７の下壁右部には排液穴３８が形成され、前記冷却空間３７の左壁には外部と連通する入液穴３９が形成されている。

有利なことに、前記研削装置は、前記筐体１０の中に形成された通過溝４２を含み、前記通過溝４２は左右方向から前記筐体１０を貫通しており、前記通過溝４２と前記筐体１０の下面とは屑排出口４９によって連通され、前記筐体１０の前面には前方に開口する二つの載置溝４３が形成され、二つの前記載置溝４３は左右方向において対称となっており、前記筐体１０の左面に近い方の前記載置溝４３は、上壁が前記第一研削溝２５の底部と連通しており、前記筐体１０の右面に近い方の前記載置溝４３は、上壁が前記第二研削溝３６の底部と連通しており、前記載置溝４３の中には研削リング４４が設けられ、前記研削リング４４の外円面には環状ラック４５が固定され、一本の前記環状ラック４５は前記第一研削溝２５に延在し且つ前記第一研削歯車２３と噛み合っており、もう一本の前記環状ラック４５は前記第二研削溝３６に延在し且つ前記第二研削歯車２９と噛み合っている。

有利なことに、前記刃具固定装置は前記研削リング４４の内面に環になるように設けられ、前記刃具固定装置は、前記研削リング４４の内面に形成された固定溝４６を含み、前記固定溝４６の中には固定楔状ブロック４７が摺動可能に連結され、前記固定楔状ブロック４７において前記研削リング４４の外面に近い方の端面と、前記固定溝４６において前記研削リング４４の外面に近い方の端壁とは、固定ばね４８によって連結され、前記研削リング４４の内面には妨害リング５０が固定され、前記妨害リング５０において前記屑排出口４９に近い方の部分は前記通過溝４２と回動可能に連結されている。

有利なことに、前記移動装置は、前記筐体１０の下方に固定された二組に分けられた四つの移動歯車５１を含み、二組の前記移動歯車５１は左右方向において対称となっており、各組の二つの前記移動歯車５１は位置的に前後対称になるように配列され、前記筐体１０の右面に近い方の前記移動歯車５１は、上面が前記駆動軸３５の下端と固定的に連結され、前記筐体１０の左面に近い方の前記移動歯車５１と前記筐体１０の下面とは回動可能な第二移動軸５２によって連結され、前記筐体１０の下方には二枚の支持板５３が設けられ、二枚の前記支持板５３は前後方向において対称となっており、前記支持板５３の上面と前記移動歯車５１の下面とは摺動可能に連結され、前記支持板５３の上面には第一ラック５４が固定され、前記第一ラック５４と前記移動ラック５１とは噛み合っており、前記支持板５３には二枚の連結板５５が設けられ、二枚の前記連結板５５は左右方向において対称となり、且つ一枚の前記連結板５５は一枚の前記支持板５３の左面と固定的に連結され、もう一枚の前記連結板５５はもう一枚の前記支持板５３の右面と固定的に連結され、前記連結板５５の上面には上方に延在する位置制限板５６が固定され、前記位置制限板５６の左面には載置貫通溝５７が形成され、前記位置制限板５６の上面には前記筐体１０の方向に延在する転向板６８が固定され、前記載置貫通溝５７の中には前記管材固定装置が固定されている。

有利なことに、前記管材固定装置は、前記載置貫通溝５７の中固定された第一挟持板５８を含み、前記第一挟持板５８には第一ネジ穴５９が形成され、前記第一挟持板５８において前記筐体１０に近い方の端面には二枚の第二挟持板６０が固定され、二枚の前記第二挟持板６０は前後方向において対称となっており、前記第二挟持板６０同士は左右摺動可能な台形ブロック６１によって連結され、前記台形ブロック６１の上面と下面にはＴ字溝６２が形成され、前記台形ブロック６１の左面には第二ネジ穴６３が形成され、前記第一ネジ穴５９と前記第二ネジ穴６３とはネジ山を介してボルト６４と連結され、前記ボルト６４において前記台形ブロック６１から遠い方の端面には挟持取手６５が固定され、前記第二挟持板６０同士は上下摺動可能な二枚の第三挟持板６６によって連結され、二枚の前記第三挟持板６６は上下方向において対称となっており、前記第三挟持板６６において前記ボルト６４に近い方の端面にはＴ字ブロック６７が固定され、前記Ｔ字ブロック６７は前記Ｔ字溝６２と摺動可能に連結されている。

有利なことに、前記研削刃具は、前記研削リング４４の中に置かれた刃具取付リング６９を含み、前記刃具取付リング６９において前記屑排出口４９に近い方の端面は、前記妨害リング５０において前記屑排出口４９から遠い方の端面と当接しており、前記刃具取付リング６９の外面には刃具位置制限溝７０が環になるように形成され、前記刃具位置制限溝７０は前記固定楔状ブロック４７と摺動可能に連結され、前記刃具取付リング６９の内面には研削円環ブロック７１が固定され、前記刃具位置制限溝７０の下壁には下方に向く取外し連通穴７２が形成されている。

本願発明の作動手順は以下の通りである。

はじめに、第二駆動歯車１６と遊び歯車２１とは噛み合っており、遊び歯車２１と第二従動歯車２４とは噛み合っており、第一駆動歯車１５と第一従動歯車４０とは噛み合っている。

作業する前に、研削刃具を研削リング４４の中に取り付け、固定楔状ブロック４７は刃具位置制限溝７０に位置し、研削待ちのワークを通過溝４２を通し、管材固定装置をワークである管の穴に置き、挟持取手６５を回し、挟持取手６５の回転により、ボルト６４は連動して回転し、台形ブロック６１をつれて移動させ、台形ブロック６１の斜面により、第三挟持板６６は押されて上下移動し、段々ワークである管の内壁と当接してワークを固定し、冷却空間３７に冷却液を投入する。
作動するには、モータ１２を作動させ、続いてスプライン軸１３は駆動されて回転し、第一駆動歯車１５と第二駆動歯車１６をつれて回転させ、遊び歯車２１は第二駆動歯車１６につれて回転し、第二従動歯車２４を回転させ、転向軸２２は第二従動歯車２４につれて回転し、第一研削歯車２３、第一従動歯車４０、両溝プーリ２８、第二研削歯車２９を回転させ、環状ラック４５は第二研削歯車２９と第一研削歯車２３につれて回転し、研削リング４４を回転させ、刃具固定装置は研削リング４４につれて回転し、研削刃具を回転させ、また、妨害リング５０は研削リング４４につれて回転し、両溝プーリ２８の回転は伝動ベルト４１により従動プーリ３１を回転させ、第一移動軸３０は従動プーリ３１につれて回転し、駆動傘歯車３２を回転させ、従動傘歯車３３は駆動傘歯車３２につれて回転し、駆動軸３５を回転させ、移動歯車５１は駆動軸３５につれて回転し、第一ラック５４と噛み合い、従って、移動歯車５１は支持板５３で右方へ移動し、筐体１０は移動歯車５１につれて右方へ移動し、冷却液は排液穴３８を介して通過溝４２からワークに滴る。
転向するには、筐体１０が限界まで右方へ移動したら、右方の転向板６８は滑走板１９と当接し、滑走板１９が左方へ移動し、スプライン軸スリーブ１４を左方へ移動させ、第一駆動歯車１５と第二駆動歯車１６はスプライン軸スリーブ１４につれて左方へ移動し、ここで第二駆動歯車１６は遊び歯車２１と離脱し、対して第一駆動歯車１５は第一従動歯車４０と噛み合って伝動し、第一従動歯車４０は逆回転し、転向軸２２を逆回転させ、続いて第一研削歯車２３、第一従動歯車４０、両溝プーリ２８、第二研削歯車２９は連動して逆回転し、第二研削歯車２９と第一研削歯車２３との逆回転により、環状ラック４５は逆回転し、研削リング４４を逆回転させ、刃具固定装置は研削リング４４につれて逆回転し、刃具固定装置を逆回転させ、刃具固定装置の逆回転により研削刃具を逆回転させ、また、妨害リング５０は研削リング４４につれて逆回転し、両溝プーリ２８の逆回転は伝動ベルト４１によって従動プーリ３１を逆回転させ、第一移動軸３０は従動プーリ３１につれて逆回転し、駆動傘歯車３２を逆回転させ、従動傘歯車３３は駆動傘歯車３２につれて逆回転し、駆動軸３５を逆回転させ、移動歯車５１は駆動軸３５につれて逆回転し、第一ラック５４と噛み合い、従って、移動歯車５１は支持板５３で左方へ移動し、筐体１０をつれて左方へ移動させ、即ち逆方向への研削を行える。
ワークを取外すには、電源を切ってモータ１０を止め、本願発明は作動を止め、ここで挟持取手６５を逆回転させ、ボルト６４は連動して逆回転し、台形ブロック６１を逆方向へ移動させ、Ｔ字溝６２は台形ブロック６１につれて逆方向へ移動し、Ｔ字ブロック６７を逆方向へ移動させ、第三挟持板６６はＴ字ブロック６７につれて逆回転へ移動し、ワークを放し、ここでワークを取外せば良い。

以上の方式により、当該分野の技術者は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。

本願発明は表面研削技術分野を取り上げ、特に円管外径の研削装置に関わる。

現在、鋼管の生産や加工において、内径加工は、基本的に圧延した後に機械加工を行うという形式を用い、即ち中ぐり加工で内径を加工し、旋削加工で外径を加工する。しかし、圧延時間と加工時間とは非常に長く、金属材の切削量が多く、浪費をもたらす。また、コストも高く、効率が悪い。

中国特許出願公開第１０２０４９７０９号明細書

円管外径の研削装置を提供し、上記問題を解決することを目的とする。

本願に記載の円管外径の研削装置は、伝動装置、研削装置、研削刃具、刃具固定装置、移動装置、管材固定装置、動力転向装置を含み、
前記動力転向装置は筐体と前記筐体の中に設けられた動力空間とを含み、前記動力空間の左壁にはモータが固定され、前記モータには右方に延在するスプライン軸が伝動可能に連結され、前記動力空間の右壁には左方に延在するスプライン軸スリーブが回動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブは前記スプライン軸と摺動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブには第一駆動歯車と第二駆動歯車が固定され、前記第一駆動歯車は前記第二駆動歯車の左方に位置しており、前記動力空間の下壁には上方に開口する滑走溝が形成され、前記動力空間の上壁には貫通溝が形成され、前記滑走溝の中には滑走板が摺動可能に連結され、前記滑走板は上方に延在し且つ前記貫通溝を通っており、前記スプライン軸スリーブには前記滑走板が回動可能に連結され、且つ前記スプライン軸スリーブは前記滑走板を貫通しており、前記動力空間の右壁には右方に延在する遊び歯車軸が回動可能に連結され、前記遊び歯車軸は前記スプライン軸スリーブの前方に位置しており、前記遊び歯車軸の左端には遊び歯車が固定され、前記遊び歯車と前記第二駆動歯車とは噛み合っており、前記動力空間の左壁には右方に延在する転向軸が回動可能に連結され、前記転向軸は前記遊び歯車軸の前方に位置しており、前記転向軸には第一研削歯車、第一従動歯車、第二従動歯車が固定され、前記第二従動歯車と前記遊び歯車とは噛み合っており、前記第一従動歯車は前記第二従動歯車の左方に位置しており、前記第一研削歯車は前記第一従動歯車の左方に位置しており、前記動力空間の下壁には上方に開口する第一研削溝が形成され、前記第一研削歯車の外円面は前記第一研削溝に延在している。

好ましくは、前記伝動装置は、前記動力空間の右方に設けられた伝動空間を含み、前記伝動空間と前記動力空間とは貫通穴によって連通され、前記転向軸は右方へ前記貫通穴を通って前記伝動空間の右壁と回動可能に連結され、前記転向軸の右部には両溝プーリと第二研削歯車が固定され、前記両溝プーリは前記第二研削歯車の左方に位置しており、前記伝動空間の左壁と右壁とは二本の回動可能な第一移動軸によって連結され、二本の前記第一移動軸は前後方向において対称となっており、前記第一移動軸には従動プーリと駆動傘歯車とが固定され、前記従動プーリは前記駆動傘歯車の左方に位置しており、前記従動プーリと前記両溝プーリとは伝動ベルトによって伝動可能に連結され、前記伝動空間の下壁には二つの従動傘歯車が回動可能に連結され、二つの前記従動傘歯車は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車と前記駆動傘歯車とは噛み合っており、前記伝動空間の下壁には二つの連通穴が形成され、二つの前記連通穴は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車の下面には駆動軸が固定され、前記駆動軸は下方へ延在し且つ前記連通穴を通っており、前記伝動空間の下壁には上方に開口する第二研削溝が形成され、前記第二研削歯車の外円面は前記第二研削溝に延在しており、前記動力空間の前面には冷却空間が設けられ、前記冷却空間の下壁右部には排液穴が形成され、前記冷却空間の左壁には外部と連通する入液穴が形成されている。

好ましくは、前記研削装置は、前記筐体の中に形成された通過溝を含み、前記通過溝は左右方向から前記筐体を貫通しており、前記通過溝と前記筐体の下面とは屑排出口によって連通され、前記筐体の前面には前方に開口する二つの載置溝が形成され、二つの前記載置溝は左右方向において対称となっており、前記筐体の左面に近い方の前記載置溝は、上壁が前記第一研削溝の底部と連通しており、前記筐体の右面に近い方の前記載置溝は、上壁が前記第二研削溝の底部と連通しており、前記載置溝の中には研削リングが設けられ、前記研削リングの外円面には環状ラックが固定され、一本の前記環状ラックは前記第一研削溝に延在し且つ前記第一研削歯車と噛み合っており、もう一本の前記環状ラックは前記第二研削溝に延在し且つ前記第二研削歯車と噛み合っている。

好ましくは、前記刃具固定装置は前記研削リングの内面に環になるように設けられ、前記刃具固定装置は、前記研削リングの内面に形成された固定溝を含み、前記固定溝の中には固定楔状ブロックが摺動可能に連結され、前記固定楔状ブロックにおいて前記研削リングの外面に近い方の端面と、前記固定溝において前記研削リングの外面に近い方の端壁とは、固定ばねによって連結され、前記研削リングの内面には妨害リングが固定され、前記妨害リングにおいて前記屑排出口に近い方の部分は前記通過溝と回動可能に連結されている。

好ましくは、前記移動装置は、前記筐体の下方に固定された二組に分けられた四つの移動歯車を含み、二組の前記移動歯車は左右方向において対称となっており、各組の二つの前記移動歯車は位置的に前後対称になるように配列され、前記筐体の右面に近い方の前記移動歯車は、上面が前記駆動軸の下端と固定的に連結され、前記筐体の左面に近い方の前記移動歯車と前記筐体の下面とは回動可能な第二移動軸によって連結され、前記筐体の下方には二枚の支持板が設けられ、二枚の前記支持板は前後方向において対称となっており、前記支持板の上面と前記移動歯車の下面とは摺動可能に連結され、前記支持板の上面には第一ラックが固定され、前記第一ラックと前記移動歯車とは噛み合っており、前記支持板には二枚の連結板が設けられ、二枚の前記連結板は左右方向において対称となり、且つ一枚の前記連結板は一枚の前記支持板の左面と固定的に連結され、もう一枚の前記連結板はもう一枚の前記支持板の右面と固定的に連結され、前記連結板の上面には上方に延在する位置制限板が固定され、前記位置制限板の左面には載置貫通溝が形成され、前記位置制限板の上面には前記筐体の方向に延在する転向板が固定され、前記載置貫通溝の中には前記管材固定装置が固定されている。

好ましくは、前記管材固定装置は、前記載置貫通溝の中固定された第一挟持板を含み、前記第一挟持板には第一ネジ穴が形成され、前記第一挟持板において前記筐体に近い方の端面には二枚の第二挟持板が固定され、二枚の前記第二挟持板は前後方向において対称となっており、前記第二挟持板同士は左右摺動可能な台形ブロックによって連結され、前記台形ブロックの上面と下面にはＴ字溝が形成され、前記台形ブロックの左面には第二ネジ穴が形成され、前記第一ネジ穴と前記第二ネジ穴とはネジ山を介してボルトと連結され、前記ボルトにおいて前記台形ブロックから遠い方の端面には挟持取手が固定され、前記第二挟持板同士は上下摺動可能な二枚の第三挟持板によって連結され、二枚の前記第三挟持板は上下方向において対称となっており、前記第三挟持板において前記ボルトに近い方の端面にはＴ字ブロックが固定され、前記Ｔ字ブロックは前記Ｔ字溝と摺動可能に連結されている。

好ましくは、前記研削刃具は、前記研削リングの中に置かれた刃具取付リングを含み、前記刃具取付リングにおいて前記屑排出口に近い方の端面は、前記妨害リングにおいて前記屑排出口から遠い方の端面と当接しており、前記刃具取付リングの外面には刃具位置制限溝が環になるように形成され、前記刃具位置制限溝は前記固定楔状ブロックと摺動可能に連結され、前記刃具取付リングの内面には研削円環ブロックが固定され、前記刃具位置制限溝の下壁には下方に向く取外し連通穴が形成されている。

本願発明は以下のプラス効果を有する：本願発明は、管材を素早く加工でき、効率を上げられ、コストを削減でき、往復の研削により加工精度を保証でき、また、本願発明は使用が簡単で、一人で複数の機器を操作でき、時間を大いに省ける。

下記に図１〜５を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、本願に記載の各方向を以下のように規定する：図１は本願発明の正面図であり、本願に記載の各方向は、図１における観察方向に基づくものである。

図１は本願発明の全体構成略図 図２は図１におけるＡ―Ａ部の構成略図 図３は図１におけるＢ―Ｂ部の構成略図 図４は図１におけるＣ部の構成略図 図５は図４におけるＤ―Ｄ部の構成略図

図１〜図５を参照し、本願に記載の円管外径の研削装置は、伝動装置、研削装置、研削刃具、刃具固定装置、移動装置、管材固定装置、動力転向装置を含み、
前記動力転向装置は筐体１０と前記筐体１０の中に設けられた動力空間１１とを含み、前記動力空間１１の左壁にはモータ１２が固定され、前記モータ１２には右方に延在するスプライン軸１３が伝動可能に連結され、前記動力空間１１の右壁には左方に延在するスプライン軸スリーブ１４が回動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブ１４は前記スプライン軸１３と摺動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブ１４には第一駆動歯車１５と第二駆動歯車１６が固定され、前記第一駆動歯車１５は前記第二駆動歯車１６の左方に位置しており、前記動力空間１１の下壁には上方に開口する滑走溝１７が形成され、前記動力空間１１の上壁には貫通溝１８が形成され、前記滑走溝１７の中には滑走板１９が摺動可能に連結され、前記滑走板１９は上方に延在し且つ前記貫通溝１８を通っており、前記スプライン軸スリーブ１４には前記滑走板１９が回動可能に連結され、且つ前記スプライン軸スリーブ１４は前記滑走板１９を貫通しており、前記動力空間１１の右壁には右方に延在する遊び歯車軸２０が回動可能に連結され、前記遊び歯車軸２０は前記スプライン軸スリーブ１４の前方に位置しており、前記遊び歯車軸２０の左端には遊び歯車２１が固定され、前記遊び歯車２１と前記第二駆動歯車１６とは噛み合っており、前記動力空間１１の左壁には右方に延在する転向軸２２が回動可能に連結され、前記転向軸２２は前記遊び歯車軸２０の前方に位置しており、前記転向軸２２には第一研削歯車２３、第一従動歯車４０、第二従動歯車２４が固定され、前記第二従動歯車２４と前記遊び歯車２１とは噛み合っており、前記第一従動歯車２３は前記第二従動歯車２４の左方に位置しており、前記第一研削歯車２３は前記第一従動歯車４０の左方に位置しており、前記動力空間１１の下壁には上方に開口する第一研削溝２５が形成され、前記第一研削歯車２３の外円面は前記第一研削溝２５に延在している。

有利なことに、前記伝動装置は、前記動力空間１１の右方に設けられた伝動空間２６を含み、前記伝動空間２６と前記動力空間１１とは貫通穴２７によって連通され、前記転向軸２２は右方へ前記貫通穴２７を通って前記伝動空間２６の右壁と回動可能に連結され、前記転向軸２２の右部には両溝プーリ２８と第二研削歯車２９が固定され、前記両溝プーリ２８は前記第二研削歯車２９の左方に位置しており、前記伝動空間２６の左壁と右壁とは二本の回動可能な第一移動軸３０によって連結され、二本の前記第一移動軸３０は前後方向において対称となっており、前記第一移動軸３０には従動プーリ３１と駆動傘歯車３２とが固定され、前記従動プーリ３１は前記駆動傘歯車３２の左方に位置しており、前記従動プーリ３１と前記両溝プーリ２８とは伝動ベルト４１によって伝動可能に連結され、前記伝動空間２６の下壁には二つの従動傘歯車３３が回動可能に連結され、二つの前記従動傘歯車３３は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車３３と前記駆動傘歯車３２とは噛み合っており、前記伝動空間２６の下壁には二つの連通穴３４が形成され、二つの前記連通穴３４は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車３３の下面には駆動軸３５が固定され、前記駆動軸３５は下方へ延在し且つ前記連通穴３４を通っており、前記伝動空間２６の下壁には上方に開口する第二研削溝３６が形成され、前記第二研削歯車２９の外円面は前記第二研削溝３６に延在しており、前記動力空間１１の前面には冷却空間３７が設けられ、前記冷却空間３７の下壁右部には排液穴３８が形成され、前記冷却空間３７の左壁には外部と連通する入液穴３９が形成されている。

有利なことに、前記研削装置は、前記筐体１０の中に形成された通過溝４２を含み、前記通過溝４２は左右方向から前記筐体１０を貫通しており、前記通過溝４２と前記筐体１０の下面とは屑排出口４９によって連通され、前記筐体１０の前面には前方に開口する二つの載置溝４３が形成され、二つの前記載置溝４３は左右方向において対称となっており、前記筐体１０の左面に近い方の前記載置溝４３は、上壁が前記第一研削溝２５の底部と連通しており、前記筐体１０の右面に近い方の前記載置溝４３は、上壁が前記第二研削溝３６の底部と連通しており、前記載置溝４３の中には研削リング４４が設けられ、前記研削リング４４の外円面には環状ラック４５が固定され、一本の前記環状ラック４５は前記第一研削溝２５に延在し且つ前記第一研削歯車２３と噛み合っており、もう一本の前記環状ラック４５は前記第二研削溝３６に延在し且つ前記第二研削歯車２９と噛み合っている。

有利なことに、前記刃具固定装置は前記研削リング４４の内面に環になるように設けられ、前記刃具固定装置は、前記研削リング４４の内面に形成された固定溝４６を含み、前記固定溝４６の中には固定楔状ブロック４７が摺動可能に連結され、前記固定楔状ブロック４７において前記研削リング４４の外面に近い方の端面と、前記固定溝４６において前記研削リング４４の外面に近い方の端壁とは、固定ばね４８によって連結され、前記研削リング４４の内面には妨害リング５０が固定され、前記妨害リング５０において前記屑排出口４９に近い方の部分は前記通過溝４２と回動可能に連結されている。

有利なことに、前記移動装置は、前記筐体１０の下方に固定された二組に分けられた四つの移動歯車５１を含み、二組の前記移動歯車５１は左右方向において対称となっており、各組の二つの前記移動歯車５１は位置的に前後対称になるように配列され、前記筐体１０の右面に近い方の前記移動歯車５１は、上面が前記駆動軸３５の下端と固定的に連結され、前記筐体１０の左面に近い方の前記移動歯車５１と前記筐体１０の下面とは回動可能な第二移動軸５２によって連結され、前記筐体１０の下方には二枚の支持板５３が設けられ、二枚の前記支持板５３は前後方向において対称となっており、前記支持板５３の上面と前記移動歯車５１の下面とは摺動可能に連結され、前記支持板５３の上面には第一ラック５４が固定され、前記第一ラック５４と前記移動歯車５１とは噛み合っており、前記支持板５３には二枚の連結板５５が設けられ、二枚の前記連結板５５は左右方向において対称となり、且つ一枚の前記連結板５５は一枚の前記支持板５３の左面と固定的に連結され、もう一枚の前記連結板５５はもう一枚の前記支持板５３の右面と固定的に連結され、前記連結板５５の上面には上方に延在する位置制限板５６が固定され、前記位置制限板５６の左面には載置貫通溝５７が形成され、前記位置制限板５６の上面には前記筐体１０の方向に延在する転向板６８が固定され、前記載置貫通溝５７の中には前記管材固定装置が固定されている。

有利なことに、前記管材固定装置は、前記載置貫通溝５７の中固定された第一挟持板５８を含み、前記第一挟持板５８には第一ネジ穴５９が形成され、前記第一挟持板５８において前記筐体１０に近い方の端面には二枚の第二挟持板６０が固定され、二枚の前記第二挟持板６０は前後方向において対称となっており、前記第二挟持板６０同士は左右摺動可能な台形ブロック６１によって連結され、前記台形ブロック６１の上面と下面にはＴ字溝６２が形成され、前記台形ブロック６１の左面には第二ネジ穴６３が形成され、前記第一ネジ穴５９と前記第二ネジ穴６３とはネジ山を介してボルト６４と連結され、前記ボルト６４において前記台形ブロック６１から遠い方の端面には挟持取手６５が固定され、前記第二挟持板６０同士は上下摺動可能な二枚の第三挟持板６６によって連結され、二枚の前記第三挟持板６６は上下方向において対称となっており、前記第三挟持板６６において前記ボルト６４に近い方の端面にはＴ字ブロック６７が固定され、前記Ｔ字ブロック６７は前記Ｔ字溝６２と摺動可能に連結されている。

有利なことに、前記研削刃具は、前記研削リング４４の中に置かれた刃具取付リング６９を含み、前記刃具取付リング６９において前記屑排出口４９に近い方の端面は、前記妨害リング５０において前記屑排出口４９から遠い方の端面と当接しており、前記刃具取付リング６９の外面には刃具位置制限溝７０が環になるように形成され、前記刃具位置制限溝７０は前記固定楔状ブロック４７と摺動可能に連結され、前記刃具取付リング６９の内面には研削円環ブロック７１が固定され、前記刃具位置制限溝７０の下壁には下方に向く取外し連通穴７２が形成されている。

本願発明の作動手順は以下の通りである。

はじめに、第二駆動歯車１６と遊び歯車２１とは噛み合っており、遊び歯車２１と第二従動歯車２４とは噛み合っており、第一駆動歯車１５と第一従動歯車４０とは噛み合っている。

作業する前に、研削刃具を研削リング４４の中に取り付け、固定楔状ブロック４７は刃具位置制限溝７０に位置し、研削待ちのワークを通過溝４２を通し、管材固定装置をワークである管の穴に置き、挟持取手６５を回し、挟持取手６５の回転により、ボルト６４は連動して回転し、台形ブロック６１をつれて移動させ、台形ブロック６１の斜面により、第三挟持板６６は押されて上下移動し、段々ワークである管の内壁と当接してワークを固定し、冷却空間３７に冷却液を投入する。
作動するには、モータ１２を作動させ、続いてスプライン軸１３は駆動されて回転し、第一駆動歯車１５と第二駆動歯車１６をつれて回転させ、遊び歯車２１は第二駆動歯車１６につれて回転し、第二従動歯車２４を回転させ、転向軸２２は第二従動歯車２４につれて回転し、第一研削歯車２３、第一従動歯車４０、両溝プーリ２８、第二研削歯車２９を回転させ、環状ラック４５は第二研削歯車２９と第一研削歯車２３につれて回転し、研削リング４４を回転させ、刃具固定装置は研削リング４４につれて回転し、研削刃具を回転させ、また、妨害リング５０は研削リング４４につれて回転し、両溝プーリ２８の回転は伝動ベルト４１により従動プーリ３１を回転させ、第一移動軸３０は従動プーリ３１につれて回転し、駆動傘歯車３２を回転させ、従動傘歯車３３は駆動傘歯車３２につれて回転し、駆動軸３５を回転させ、移動歯車５１は駆動軸３５につれて回転し、第一ラック５４と噛み合い、従って、移動歯車５１は支持板５３で右方へ移動し、筐体１０は移動歯車５１につれて右方へ移動し、冷却液は排液穴３８を介して通過溝４２からワークに滴る。転向するには、筐体１０が限界まで右方へ移動したら、右方の転向板６８は滑走板１９と当接し、滑走板１９が左方へ移動し、スプライン軸スリーブ１４を左方へ移動させ、第一駆動歯車１５と第二駆動歯車１６はスプライン軸スリーブ１４につれて左方へ移動し、ここで第二駆動歯車１６は遊び歯車２１と離脱し、対して第一駆動歯車１５は第一従動歯車４０と噛み合って伝動し、第一従動歯車４０は逆回転し、転向軸２２を逆回転させ、続いて第一研削歯車２３、第一従動歯車４０、両溝プーリ２８、第二研削歯車２９は連動して逆回転し、第二研削歯車２９と第一研削歯車２３との逆回転により、環状ラック４５は逆回転し、研削リング４４を逆回転させ、刃具固定装置は研削リング４４につれて逆回転し、刃具固定装置を逆回転させ、刃具固定装置の逆回転により研削刃具を逆回転させ、また、妨害リング５０は研削リング４４につれて逆回転し、両溝プーリ２８の逆回転は伝動ベルト４１によって従動プーリ３１を逆回転させ、第一移動軸３０は従動プーリ３１につれて逆回転し、駆動傘歯車３２を逆回転させ、従動傘歯車３３は駆動傘歯車３２につれて逆回転し、駆動軸３５を逆回転させ、移動歯車５１は駆動軸３５につれて逆回転し、第一ラック５４と噛み合い、従って、移動歯車５１は支持板５３で左方へ移動し、筐体１０をつれて左方へ移動させ、即ち逆方向への研削を行える。
ワークを取外すには、電源を切ってモータ１０を止め、本願発明は作動を止め、ここで挟持取手６５を逆回転させ、ボルト６４は連動して逆回転し、台形ブロック６１を逆方向へ移動させ、Ｔ字溝６２は台形ブロック６１につれて逆方向へ移動し、Ｔ字ブロック６７を逆方向へ移動させ、第三挟持板６６はＴ字ブロック６７につれて逆回転へ移動し、ワークを放し、ここでワークを取外せば良い。

以上の方式により、当該分野の技術者は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。

Claims (7)

1. 伝動装置、研削装置、研削刃具、刃具固定装置、移動装置、管材固定装置、動力転向装置を含み、
   前記動力転向装置は筐体と前記筐体の中に設けられた動力空間とを含み、前記動力空間の左壁にはモータが固定され、前記モータには右方に延在するスプライン軸が伝動可能に連結され、前記動力空間の右壁には左方に延在するスプライン軸スリーブが回動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブは前記スプライン軸と摺動可能に連結され、前記スプライン軸スリーブには第一駆動歯車と第二駆動歯車が固定され、前記第一駆動歯車は前記第二駆動歯車の左方に位置しており、前記動力空間の下壁には上方に開口する滑走溝が形成され、前記動力空間の上壁には貫通溝が形成され、前記滑走溝の中には滑走板が摺動可能に連結され、前記滑走板は上方に延在し且つ前記貫通溝を通っており、前記スプライン軸スリーブには前記滑走板が回動可能に連結され、且つ前記スプライン軸スリーブは前記滑走板を貫通しており、前記動力空間の右壁には右方に延在する遊び歯車軸が回動可能に連結され、前記遊び歯車軸は前記スプライン軸スリーブの前方に位置しており、前記遊び歯車軸の左端には遊び歯車が固定され、前記遊び歯車と前記第二駆動歯車とは噛み合っており、前記動力空間の左壁には右方に延在する転向軸が回動可能に連結され、前記転向軸は前記遊び歯車軸の前方に位置しており、前記転向軸には第一研削歯車、第一従動歯車、第二従動歯車が固定され、前記第二従動歯車と前記遊び歯車とは噛み合っており、前記第一従動歯車は前記第二従動歯車の左方に位置しており、前記第一研削歯車は前記第一従動歯車の左方に位置しており、前記動力空間の下壁には上方に開口する第一研削溝が形成され、前記第一研削歯車の外円面は前記第一研削溝に延在していることを特徴とする円管外径の研削装置。
2. 前記伝動装置は、前記動力空間の右方に設けられた伝動空間を含み、前記伝動空間と前記動力空間とは貫通穴によって連通され、前記転向軸は右方へ前記貫通穴を通って前記伝動空間の右壁と回動可能に連結され、前記転向軸の右部には両溝プーリと第二研削歯車が固定され、前記両溝プーリは前記第二研削歯車の左方に位置しており、前記伝動空間の左壁と右壁とは二本の回動可能な第一移動軸によって連結され、二本の前記第一移動軸は前後方向において対称となっており、前記第一移動軸には従動プーリと駆動傘歯車とが固定され、前記従動プーリは前記駆動傘歯車の左方に位置しており、前記従動プーリと前記両溝プーリとは伝動ベルトによって伝動可能に連結され、前記伝動空間の下壁には二つの従動傘歯車が回動可能に連結され、二つの前記従動傘歯車は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車と前記駆動傘歯車とは噛み合っており、前記伝動空間の下壁には二つの連通穴が形成され、二つの前記連通穴は前後方向において対称となっており、前記従動傘歯車の下面には駆動軸が固定され、前記駆動軸は下方へ延在し且つ前記連通穴を通っており、前記伝動空間の下壁には上方に開口する第二研削溝が形成され、前記第二研削歯車の外円面は前記第二研削溝に延在しており、前記動力空間の前面には冷却空間が設けられ、前記冷却空間の下壁右部には排液穴が形成され、前記冷却空間の左壁には外部と連通する入液穴が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の円管外径の研削装置。
3. 前記研削装置は、前記筐体の中に形成された通過溝を含み、前記通過溝は左右方向から前記筐体を貫通しており、前記通過溝と前記筐体の下面とは屑排出口によって連通され、前記筐体の前面には前方に開口する二つの載置溝が形成され、二つの前記載置溝は左右方向において対称となっており、前記筐体の左面に近い方の前記載置溝は、上壁が前記第一研削溝の底部と連通しており、前記筐体の右面に近い方の前記載置溝は、上壁が前記第二研削溝の底部と連通しており、前記載置溝の中には研削リングが設けられ、前記研削リングの外円面には環状ラックが固定され、一本の前記環状ラックは前記第一研削溝に延在し且つ前記第一研削歯車と噛み合っており、もう一本の前記環状ラックは前記第二研削溝に延在し且つ前記第二研削歯車と噛み合っていることを特徴とする請求項１に記載の円管外径の研削装置。
4. 前記刃具固定装置は前記研削リングの内面に環になるように設けられ、前記刃具固定装置は、前記研削リングの内面に形成された固定溝を含み、前記固定溝の中には固定楔状ブロックが摺動可能に連結され、前記固定楔状ブロックにおいて前記研削リングの外面に近い方の端面と、前記固定溝において前記研削リングの外面に近い方の端壁とは、固定ばねによって連結され、前記研削リングの内面には妨害リングが固定され、前記妨害リングにおいて前記屑排出口に近い方の部分は前記通過溝と回動可能に連結されていることを特徴とする請求項１に記載の円管外径の研削装置。
5. 前記移動装置は、前記筐体の下方に固定された二組に分けられた四つの移動歯車を含み、二組の前記移動歯車は左右方向において対称となっており、各組の二つの前記移動歯車は位置的に前後対称になるように配列され、前記筐体の右面に近い方の前記移動歯車は、上面が前記駆動軸の下端と固定的に連結され、前記筐体の左面に近い方の前記移動歯車と前記筐体の下面とは回動可能な第二移動軸によって連結され、前記筐体の下方には二枚の支持板が設けられ、二枚の前記支持板は前後方向において対称となっており、前記支持板の上面と前記移動歯車の下面とは摺動可能に連結され、前記支持板の上面には第一ラックが固定され、前記第一ラックと前記移動ラックとは噛み合っており、前記支持板には二枚の連結板が設けられ、二枚の前記連結板は左右方向において対称となり、且つ一枚の前記連結板は一枚の前記支持板の左面と固定的に連結され、もう一枚の前記連結板はもう一枚の前記支持板の右面と固定的に連結され、前記連結板の上面には上方に延在する位置制限板が固定され、前記位置制限板の左面には載置貫通溝が形成され、前記位置制限板の上面には前記筐体の方向に延在する転向板が固定され、前記載置貫通溝の中には前記管材固定装置が固定されていることを特徴とする請求項１に記載の円管外径の研削装置。
6. 前記管材固定装置は、前記載置貫通溝の中固定された第一挟持板を含み、前記第一挟持板には第一ネジ穴が形成され、前記第一挟持板において前記筐体に近い方の端面には二枚の第二挟持板が固定され、二枚の前記第二挟持板は前後方向において対称となっており、前記第二挟持板同士は左右摺動可能な台形ブロックによって連結され、前記台形ブロックの上面と下面にはＴ字溝が形成され、前記台形ブロックの左面には第二ネジ穴が形成され、前記第一ネジ穴と前記第二ネジ穴とはネジ山を介してボルトと連結され、前記ボルトにおいて前記台形ブロックから遠い方の端面には挟持取手が固定され、前記第二挟持板同士は上下摺動可能な二枚の第三挟持板によって連結され、二枚の前記第三挟持板は上下方向において対称となっており、前記第三挟持板において前記ボルトに近い方の端面にはＴ字ブロックが固定され、前記Ｔ字ブロックは前記Ｔ字溝と摺動可能に連結されていることを特徴とする請求項１に記載の円管外径の研削装置。
7. 前記研削刃具は、前記研削リングの中に置かれた刃具取付リングを含み、前記刃具取付リングにおいて前記屑排出口に近い方の端面は、前記妨害リングにおいて前記屑排出口から遠い方の端面と当接しており、前記刃具取付リングの外面には刃具位置制限溝が環になるように形成され、前記刃具位置制限溝は前記固定楔状ブロックと摺動可能に連結され、前記刃具取付リングの内面には研削円環ブロックが固定され、前記刃具位置制限溝の下壁には下方に向く取外し連通穴が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の円管外径の研削装置。

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