JP2021088402A - 紙容器 - Google Patents
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これにより、紙容器の切妻屋根型頂部の形成の際には、前記頂部横折線から山折りする圧力を掛けたときに、前記胴部パネルにおける前記頂部横折線と前記第1補助折線の端部側の間の曲げ荷重受部分が小さい力で座屈してしまうことがないので、前記第1補助折線から山折れして形状の歪んだ不良品が発生してしまうといった事態を効果的に防ぐことができる。
また、紙容器の開封の際には、大きな力を要することなく前記胴部パネルにおける前記頂部横折線と前記第1補助折線の端部側の間の曲げ荷重受部分が座屈するので、前記筒状胴部の頂部角部を容易に押し込むことができ、これにより前記胴部パネルを前記第1補助折線から山折りし、前記胴部パネルにおける前記頂部横折線と前記第1補助折線の端部側の間の曲げ荷重受部分に座屈を生じさせて前記胴部パネルの上端部を凹ませることができる。そして、前記胴部パネルの上端部が凹むことにより頂部角部は容器の内方に湾曲し、開封時に妻壁形成パネルに指をかけるときに指を入れる空間が広くなり、紙容器の開封を容易に行うことができる。
また、前記胴部パネルにおける前記頂部横折線と前記第1補助折線の端部側の間の曲げ荷重受部分の座屈により、変形した部分がダンパーとなり前記胴部パネルの上端部が凹んだ状態を維持することができるので、紙容器の開封を容易にすることができる。
そして、前記第1易剥離領域の両端部および第2易剥離領域における前記内側トップシールパネル寄り端部に、上方から下方に向けて前記胴部パネル側が長くなるように傾斜する延長部を有するので、前記第1易剥離領域および第2易剥離領域の延長部の上辺の傾斜方向が前記妻壁形成パネルを引き出す際の前記内側トップシールパネルと前記外側トップシールパネルの存在する端部シール域の剥離方向に沿うことになり、前記内側トップシールパネルと前記外側トップシールパネルにおける前記端部シール域を容易に剥離でき、紙容器の開封を容易なものとしている。
図1〜図7は本発明に係る紙容器の実施の形態の第1例を示すものであり、図1は第1例の紙容器のカートンブランクスを示す平面図、図2は図1に示す第1補助折線の端部配置位置の他例を示す説明図、図3、図4は図1に示す第1補助折線の形状の他例を示す説明図、図5は図1に示すカートンブランクスから形成した紙容器を示す側面図、図6は図5に示す紙容器の第1補助折線を折り曲げ胴部を凹ませた状態を示す側面拡大説明図、図7は図6に示す紙容器の斜視図である。
このようにすると、胴部パネル7における頂部横折線25と第1補助折線43の端部41,42側の間の曲げ荷重受部分44が小さい力では容易に座屈せず、紙容器の切妻屋根型の頂部37の形成の際、頂部横折線25から山折りする圧力を掛けたときに、第1補助折線43に力が伝わり、第1補助折線43から山折れして形状の歪んだ不良品が発生してしまうといった事態をより効果的に防ぐことができるとともに、また、紙容器の開封の際には大きい力を要することなく座屈し、紙容器の開封を容易に行うことができる。
図2は、胴部パネル7には、胴部縦折線3,4上に配された第1補助折線43の端部41,42の他例を示すものであり、基準点40の近傍であって胴部縦折線3,4上における高さ方向基準点40の下方の位置同士を繋ぐように配されている。
先ず、頂部横折線25を折り曲げて形成された頂部角部54を紙容器の内側に向かって押し込むように押圧する。これにより頂部角部54が紙容器の内側に押し込まれるに連れてその内角が開き、胴部パネル7の上端部45は頂部角部54から下方に向かうに従い紙容器の外方向に突き出でるように変形する。そして、一定以上の力が加わると第1補助折線43が山折れし外方に突き出た突出部55となり、上端部45における曲げ荷重受部分44に第1補助折線43の端部4,42またはその近傍から交点39までを繋ぐ折線状の座屈56(図6および図7において一点鎖線により示す。)が生じる。
なお、胴部パネル7の上端部45において生じる座屈56の態様や発生箇所は一定ではなく、図6および図7に示す位置に限定されるものではない。
これにより、紙容器の切妻屋根型の頂部37の形成の際には、頂部横折線25から山折りする圧力を掛けたときに、頂部横折線25と第1補助折線43の端部41,42側の間の曲げ荷重受部分44が小さい力で座屈してしまうことがないので、第1補助折線43から山折れして形状の歪んだ不良品が発生してしまうといった事態を効果的に防ぐことができる。
第2例の紙容器の第1例との違いは、第1補助折線43の端部41,42の位置にある。図8に示すように、第2例の第1補助折線43は基準点40の近傍であって胴部縦折線3,4上から離れた位置で且つ高さ方向基準点40の下方の位置同士を繋ぐように端部41,42が配されている。
長さL1が3mm未満であると、第1例と同様に、紙容器の切妻屋根型の頂部37の形成の際、頂部横折線25から山折りする圧力を掛けたときに、小さい力で曲げ荷重受部分44が座屈してしまい、第1補助折線43から山折れして形状の歪んだ不良品が発生してしまう場合がある。また、長さL2が頂部横折線25の長さの20%を超えると、紙容器の開封の際、曲げ荷重受部分44が容易に座屈せず、苦労を伴うような大きい力を要する場合がある。
このようにすると、第1例と同様に、胴部パネル7における頂部横折線25と第1補助折線43の端部41,42側の間の曲げ荷重受部分44が小さい力では容易に座屈せず、紙容器の切妻屋根型の頂部37の形成の際、頂部横折線25から山折りする圧力を掛けたときに、第1補助折線43に力が伝わり、第1補助折線43から山折れして形状の歪んだ不良品が発生してしまうといった事態をより効果的に防ぐことができるとともに、また、紙容器の開封の際には大きい力を要することなく座屈し、紙容器の開封を容易に行うことができる。
その他の構成は、第1例と同様なので第1例を援用し、その説明を省略する。
その他の開封手順は、第1例と同様なので第1例を援用し、その説明を省略する。
これにより、第1例と同様、紙容器の切妻屋根型の頂部37の形成の際には、頂部横折線25から山折りする圧力を掛けたときに、頂部横折線25と第1補助折線43の端部41,42側の間の曲げ荷重受部分44が小さい力で座屈してしまうことがないので、第1補助折線43から山折れして形状の歪んだ不良品が発生してしまうといった事態を効果的に防ぐことができる。
その他の効果は、第1例と同様なので第1例を援用し、その説明を省略する。
第3例の紙容器の第1例との違いは、開封側の胴部パネル7および開封側の妻壁形成パネル23が備える略三角面部36に、第1補助折線43の中央部最下点46方向から、頂部横折線25を跨ぎ、略三角面部36の頂点57方向に延在する第2補助線58が形成されていることにある。
また、第3例では、第2補助折線58は直線となっているが波線であってもよく、また、破線であってもよい。
その他の構成は、第1例と同様なので第1例を援用し、その説明を省略する。
その他の開封手順は、第1例と同様なので第1例を援用し、その説明を省略する。
その他の効果は、第1例と同様なので第1例を援用し、その説明を省略する。
第4例の紙容器の第2例との違いは、開封側の胴部パネル7および開封側の妻壁形成パネル23が備える略三角面部36に、第1補助折線43の中央部最下点46方向から、頂部横折線25を跨ぎ、略三角面部36の頂点57方向に延在する第2補助線58が形成されていることにある。
その他の開封手順は、第2例と同様なので第2例を援用し、その説明を省略する。
その他の効果は、第2例と同様なので第2例を援用し、その説明を省略する。
2,3,4 胴部縦折線
5,6,7,8 胴部パネル
9 胴部縦折線
10 縦方向シールパネル
11 縁部
12 筒状胴部
13,14 外側トップシールパネル
15,16 切妻屋根形成パネル
17,18 頂部横折線
19,20 内側トップシールパネル
21 注出口
22,23 妻壁形成パネル
24,25 頂部横折線
26,27 ガイド折線
28 第2ハーフカット
29 第1ハーフカット
30 ストロー用注出口
31,32,33,34 折り込み用折線
35,36 略三角面部
37 頂部
38 空間
39 交点
40 基準点
41,42 第1補助折線の端部
43 第1補助折線
44 曲げ荷重受部分
45 開封側胴部パネルの上端部
46 第1補助折線の最下点
47,48 底面形成パネル
49,50 内側パネル
51 底部
52 第1易剥離領域
52a 延長部
53 第2易剥離領域
53a 延長部
54 頂部角部
55 突出部
56 座屈
57 略三角面部の頂点
58 第2補助折線
59 第2補助折線の下側端部
60 第2補助折線の上側端部
L1 基準点から交点までの長さ
L2 第1補助折線の端部から交点までの長さ
Claims (5)
- 表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、4つの胴部パネルを備え、縦方向シールパネルによって縁部が接合されて四角の筒状胴部が形成され、前記胴部パネルの上端に、上部に外側トップシールパネルを有し互いに対向する一対の切妻屋根形成パネルと、上部に内側トップシールパネルを有し互いに対向して何れか一方が注出口となり開封される一対の妻壁形成パネルが連設され、前記一対の切妻屋根形成パネルの間に前記一対の妻壁形成パネルが折り込まれて、外側トップシールパネルおよび内側トップシールパネルが所定の位置で加熱されシールされて密封されることによって頂部が形成される切妻屋根型の紙容器において、
開封側の前記妻壁形成パネルに頂部横折線を介して連設する開封側の胴部パネルには、開封側の前記胴部パネルの両側の胴部縦折線上に、前記胴部縦折線の端部と前記頂部横折線の端部との交点から3mm以上離反した基準点が設定され、前記基準点同士を、または前記基準点の近傍であって前記胴部縦折線上あるいは前記胴部縦折線から離れた位置で且つ高さ方向前記基準点以下の位置同士を繋ぐように端部が配された下向き曲線状の第1補助折線が形成されており、前記基準点の近傍であって前記胴部縦折線上あるいは前記胴部縦折線から離れた位置で且つ高さ方向前記基準点以下の位置同士を繋ぐ前記第1補助折線の端部は、前記交点から3mm以上、且つ、前記頂部横折線の長さの20%以下の長さの範囲内で離反しており、前記第1補助折線は、円弧状、V字状、多角形状あるいはこれらの組み合わせからなり、曲線の最下点が開封側の前記胴部パネルの左右方向中央に位置し、且つ左右対称となっていることを特徴とする紙容器。 - 開封側の前記胴部パネルおよび開封側の前記妻壁形成パネルが備える略三角面部には、前記第1補助折線の中央部最下点方向から、前記頂部横折線を跨ぎ、前記略三角面部の頂点方向に延在する第2補助折線が形成されており、前記第2補助折線は、前記第1補助折線の最下点方向側の下側端部が前記第1補助折線の前記最下点または前記最下点近傍に位置しており、前記略三角面部の頂点側の上側端部が前記略三角面部の頂点または頂点の近傍に位置していることを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
- 注出口となり開封される側の前記妻壁形成パネルの上部に連設されている前記内側トップシールパネルの上辺は直線状となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙容器。
- 注出口となり開封される側の前記妻壁形成パネルの上部に連設されている前記内側トップシールパネルの内面に横長さ方向の両端に所定の横幅の端部シール域を残して第1易剥離領域が設けられ、その両側に位置する前記一対の切妻屋根形成パネルの上部に連設されている前記外側トップシールパネルの内面における横長さ方向のほぼ半分で前記内側トップシールパネル寄りの部分に前記内側トップシールパネル寄りに所定の横幅の端部シール域を残して前記第1易剥離領域に重なる第2易剥離領域が設けられており、前記第1易剥離領域および第2易剥離領域は、前記第1易剥離領域の両端部および第2易剥離領域における前記内側トップシールパネル寄り端部に、上方から下方に向けて前記胴部パネル側が長くなるように傾斜する延長部をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の紙容器。
- 前記基準点は、前記交点から上下方向に3〜4mm離反しており、前記第1補助折線の端部は、前記交点から5〜6mm離反していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の紙容器。
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