JP2021084570A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線コストを低減しつつ、整備性及び配線作業性を向上する。【解決手段】鞍乗型車両(1)は、駆動輪に駆動力を出力するモータ(60)と、モータに電力を供給するバッテリ(51)と、バッテリ及びモータを支持する車体フレーム(10)と、を備えている。車体フレームは、バッテリ及びモータの両側方に位置する一対のリアフレーム(14)と、一対のリアフレームを連結するブリッジ部材(80)と、を有している。ブリッジ部材には、バッテリを支持する一対のバッテリ支持部と、モータを支持するモータ支持部と、が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
近年、電力によって走行する電動式の鞍乗型車両が開発されている。電動式の鞍乗型車両には、車体フレームにバッテリ及びモータが支持されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の鞍乗型車両の車体フレームは、ステアリングシャフトからシート側に向かって延びる左右一対のメインフレームと、各メインフレームの後部から下方に延びてスイングアームを支持するボディフレームとを有している。左右一対のメインフレームには外部電源によって充電されるバッテリが支持されており、左右一対のボディフレームにはバッテリの電力によって駆動するモータが支持されている。
国際公開第2013/061484号
ところで、バッテリ及びモータは重量物であるため、鞍乗型車両の操縦安定性や耐久性を確保するために車体フレームには十分な剛性及び強度が必要になる。特許文献1に記載の鞍乗型車両は、車体フレームに対するバッテリの支持位置とモータの支持位置が上下及び前後に離れている。このため、車体フレームの構造が複雑になり、バッテリとモータの間の配線レイアウトが複雑になって良好な整備性及び配線作業性を得ることがでない。また、バッテリとモータの間のケーブルが長くなって配線コストが増加していた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、配線コストを低減しつつ、整備性及び配線作業性を向上することができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様の鞍乗型車両は、駆動輪に駆動力を出力するモータと、前記モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリ及び前記モータを支持する車体フレームと、を備えた鞍乗型車両であって、前記車体フレームは、前記バッテリ及び前記モータの両側方に位置する一対のフレーム部材と、前記一対のフレーム部材を連結するブリッジ部材と、を有し、前記ブリッジ部材には、前記バッテリを支持するバッテリ支持部と、前記モータを支持するモータ支持部と、が設けられていることで上記課題を解決する。
本発明の一態様の鞍乗型車両によれば、一対のフレーム部材がブリッジ部材を介して連結されることで、車体フレームの剛性及び強度が高められている。バッテリはバッテリ支持部を介してブリッジ部材に支持され、モータはモータ支持部を介してブリッジ部材に支持されている。バッテリ及びモータが隣り合うように同一のブリッジ部材に支持されることで、車体フレームの構造及び配線レイアウトが単純化される。整備性及び配線作業性が向上され、さらにバッテリとモータの間の配線コストが低減される。
鞍乗型車両の左側面図である。 車体フレーム及び電気部品の右側面図である。 電気部品の設置構造を示す正面図である。 電気部品の設置構造を示す右側面図である。 電気部品の設置構造を示す左側面図である。 モータを右前方から見た斜視図である。 モータ及びインバータの平面図である。 モータ及びバッテリの断面図である。
本発明の一態様の鞍乗型車両の車体フレームにはバッテリとモータが支持されており、バッテリの電力がモータに供給されてモータによって駆動輪に駆動力が出力されている。車体フレームの一対のフレーム部材はバッテリ及びモータの両側方に位置し、この一対のフレーム部材がブリッジ部材を介して連結されて車体フレームの剛性及び強度が高められている。バッテリがバッテリ支持部を介してブリッジ部材に支持され、モータがモータ支持部を介してブリッジ部材に支持されている。バッテリ及びモータが隣り合うように同一のブリッジ部材に支持されることで、車体フレームが簡易な構造になると共にケーブルの配線ルートが単純化されて整備性及び配線作業性が向上される。また、ケーブルが短くなることで配線コストが低減される。
以下、添付図面を参照して、本実施例について詳細に説明する。本実施例では鞍乗型車両はスクータタイプの鞍乗型車両であるが、鞍乗型車両は電動式又はハイブリッド式の他の鞍乗型車両でもよい。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。図1は鞍乗型車両の左側面図である。図2は車体フレーム及び電気部品の右側面図である。
図1に示すように、スクータタイプの鞍乗型車両1は、アンダーボーン型の車体フレーム10(図2参照)に車体外装として各種カバーを装着して構成されている。車両前側にはフロントフレームカバー21が設けられており、フロントフレームカバー21の後側には搭乗者の足回りを保護するレッグシールド22が設けられている。レッグシールド22の下端から後方に向かって足乗せ用のステップボード23が延在しており、ステップボード23の後方にはリアフレームカバー24が設けられている。レッグシールド22とステップボード23によってライダーシート(着座シート)41の前方に搭乗者の足置き空間が形成されている。
フロントフレームカバー21の上側にはハンドル32が設けられ、フロントフレームカバー21の下側には一対のフロントフォーク33を介して前輪34が回転可能に支持されている。リアフレームカバー24の上側にはライダーシート41とピリオンシート42が設けられ、リアフレームカバー24の下側にはスイングアームカバー47に覆われたスイングアーム43(図4参照)が設けられている。スイングアーム43の後部には後輪44が回転可能に支持されており、このスイングアーム43の後部はサスペンション45を介して車体フレーム10(支持フレーム15)に接続されている。
図2に示すように、車体フレーム10の前側部分には、ステアリングシャフト(不図示)が挿入されるヘッドパイプ11が設けられている。ヘッドパイプ11からフロントフレーム12が下方に向かって延出し、フロントフレーム12の下部から一対のロアフレーム13が後方に向かって延出している。一対のロアフレーム13の略中間部から一対のリアフレーム(フレーム部材)14が斜め後方に立ち上がり、一対のロアフレーム13の後部から一対の支持フレーム15が斜め後方に立ち上がっている。一対のリアフレーム14の後部には一対の支持フレーム15の後部が下側から接続されている。
一対のリアフレーム14及び一対の支持フレーム15の内側、すなわちリアフレームカバー24の内側には縦長の設置空間A(図3参照)が形成されている。設置空間Aの上部には、電源電力を所定電圧の直流電力に変換する充電器55と、充電器55からの直流電力を充電するバッテリ51と、充電器55からの直流電力の電圧を降圧するDCDCコンバータ56とが設置されている。設置空間Aの下部には、直流電力を交流電力に変換するインバータ70を介してバッテリ51に接続されるモータ60が設置されている。インバータ70は、モータ60の前方の一対のロアフレーム13の間に設置されている。
一対のリアフレーム14及び一対の支持フレーム15は、それぞれ一対のピボットブラケット16を介して前後方向で連結されている。一対のピボットブラケット16にはスイングアーム43(図4参照)が上下方向に揺動可能に連結されており、上記したようにスイングアーム43にはスイングアームカバー47が取り付けられている。スイングアームカバー47によってモータ60のスプロケット(不図示)及びチェーン46(図4参照)が覆われている。バッテリ51の電力がモータ60に供給されて、モータ60からスプロケット及びチェーン46を介して後輪44に駆動力が出力されている。
電動式の鞍乗型車両1の車体フレーム10には、バッテリ51、モータ60、インバータ70等の大型で重量物である電気部品が搭載されている。これら各電気部品は単位長さ当たりのコストが高い太いケーブルによって接続されている。このため、車体フレーム10の剛性及び強度を高めて操縦安定性や耐久性を確保する必要があり、さらにコストを低減するために電気部品を近接して設置する必要がある。レイアウトの制約が多い鞍乗型車両1では、電気部品の設置レイアウトによっては、車体フレーム10の構造が複雑になると共に配線レイアウトが複雑になる。
そこで、本実施例の鞍乗型車両1では、車体フレーム10の形状を工夫して、一対のリアフレーム14の内側の狭い設置空間A(図3参照)に複数の電気部品が設置されている。一対のリアフレーム14がブリッジ部材80(図3参照)を介して連結されることで、車体フレーム10の剛性及び強度が確保される。このブリッジ部材80にバッテリ51及びモータ60が支持されることで、ブリッジ部材80を挟んでバッテリ51及びモータ60が近接して設置され、配線レイアウト及び車体フレーム10の構造が単純化されている。これにより、整備性及び配線作業性が向上すると共にケーブルに要するコストが低減されている。
以下、図3から図5を参照して、電気部品の設置構造について説明する。図3は、電気部品の設置構造を示す正面図である。図4は、電気部品の設置構造を示す右側面図である。図5は、電気部品の設置構造を示す左側面図である。
図3から図5に示すように、ライダーシート41(図1参照)の下方には、一対のリアフレーム14及び一対の支持フレーム15の内側に縦長の設置空間Aが形成されている。一対のリアフレーム14には固定ブラケット17が設けられており、この一対のリアフレーム14の固定ブラケット17に車幅方向に延在するブリッジ部材80が固定されている。一対のリアフレーム14がブリッジ部材80を介して連結されることで、車体フレーム10の剛性及び強度が向上されている。ブリッジ部材80が設置空間Aを横断することで、正面視にて設置空間Aがブリッジ部材80を挟んで上下の空間に分かれている。
ブリッジ部材80の上側には、バッテリ51、充電器55、DCDCコンバータ56が板状ブラケット58を介してユニット化されたバッテリユニット50が収容されている。ブリッジ部材80の下側には、後輪44に駆動力を出力するモータ60が収容されている。ブリッジ部材80には、車幅方向に離間した一対のバッテリブラケット81と一対のモータブラケット82が設けられている。一対のバッテリブラケット81は、ブリッジ部材80から上方に突出してバッテリ51を下側から支持し、一対のモータブラケット82は、ブリッジ部材80から下方に突出してモータ60を上側から支持している。
一対のバッテリブラケット81及び一対のモータブラケット82は断面視U字状の板材によって形成されている(図6参照)。各ブラケット81、82の基端部はブリッジ部材80の表面に接合されており、各ブラケット81、82の先端部はネジ止め用の取付穴が形成されている。一対のバッテリブラケット81はブリッジ部材80の中央付近でバッテリ51を支持しており、一対のモータブラケット82は一対のバッテリブラケット81よりも車幅方向の外側でモータ60を支持している。詳細は後述するが、一対のバッテリブラケット81及び一対のモータブラケット82は、各種電気部品の配線ルートを形成するガイドとしても機能する。
ブリッジ部材80の両端には一対の嵩上げブラケット83が設けられており、嵩上げブラケット83がリアフレーム14の固定ブラケット17に固定されている。嵩上げブラケット83及び固定ブラケット17によってブリッジ部材80がリアフレーム14よりも前方に位置付けられている。また、ブリッジ部材80は、一対の嵩上げブラケット83から車幅方向の内側に向かって前方に突き出すように屈曲している。これにより、ブリッジ部材80が嵩上げブラケット83よりも前方に位置付けられて、ブリッジ部材80がバッテリ51の固定位置及びモータ60の固定位置に近づけられている。なお、ブリッジ部材80は、リアフレーム14の固定ブラケット17に対して着脱可能に連結されている。このため、ブリッジ部材80の着脱によって車体フレーム10に対してモータ60を容易に着脱することが可能になっている。
ブリッジ部材80の上側のバッテリユニット50は、バッテリ51、充電器55、DCDCコンバータ56、板状ブラケット58によって形成されている。板状ブラケット58の一対の主面を車幅方向に向けた状態で、板状ブラケット58の一方の主面にバッテリ51が固定され、板状ブラケット58の他方の主面の後部に充電器55が固定され、板状ブラケット58の他方の主面の前部にDCDCコンバータ56が固定されている。設置空間Aを車幅方向に3分割した場合に、中央から左側にかけてバッテリ51が位置付けられ、右後側に充電器55が位置付けられ、右前側にDCDCコンバータ56が位置付けられる。
バッテリ51は、左右一対のケース半体52、53の内側にセルスタック54(図8参照)を収容して形成されている。左側のケース半体52が設置空間Aの左側に位置付けられ、右側のケース半体53は設置空間Aの中央に位置付けられている。左側のケース半体52は右面を開口したボックス状に形成され、右側のケース半体53は左面を開口したボックス状に形成されている。左右のケース半体52、53の車幅方向の合計寸法は、各ケース半体52、53の車長方向及び高さ方向の寸法よりも小さい。設置空間Aには、短手方向が車幅方向を向くようにバッテリ51が設置されている。
バッテリ51の右側のケース半体53の下側の前端部分には、一対のバッテリブラケット81に固定されるバッテリ固定部57が設けられている。バッテリ固定部57は、車幅方向に取付穴が貫通した円筒状に形成されている。バッテリ固定部57の取付穴と一対のバッテリブラケット81の取付穴に長尺ボルトが差し込まれて、長尺ボルトを介してバッテリ固定部57が一対のバッテリブラケット81にネジ止めされる。詳述はしないが、バッテリ51には、バッテリ固定部57以外にもリアフレーム14及び支持フレーム15に固定される複数の固定部が設けられて、車体フレーム10に対してバッテリ51が安定的に支持されている。
バッテリ51の右側のケース半体53の上側の前端部分には、ライダーシート41を支持する揺動ブラケット59が設けられている。ライダーシート41は、揺動ブラケット59を介してリアフレームカバー24(図1参照)の内側のバッテリ51によって下方から支持されている。バッテリ51の前端部分を支点にしてライダーシート41が開かれることで、設置空間Aのバッテリユニット50が外部に露出される。バッテリ51の前半部の下側は窪んでおり、後述するモータ60の端子ボックス68及び信号端子69の設置スペースが確保されている(図8参照)。
設置空間Aにおいてバッテリ51の右側には、短手方向が車幅方向を向き、長手方向が高さ方向を向くように充電器55が設置されている。充電器55は、直方体のボックス状に形成されている。充電器55はバッテリ51の後部に車幅方向に隣接している。また、設置空間Aにおいて充電器55の前方には、短手方向が車幅方向を向き、長手方向が高さ方向を向くようにDCDCコンバータ56が設置される。DCDCコンバータ56は、直方体のボックス状に形成されている。DCDCコンバータ56は、バッテリ51の前部に車幅方向で隣接し、充電器55の上半部に車長方向で隣接している。
設置空間Aにおいてバッテリユニット50の下方にはモータ60が設置されている。モータ60は、モータケース61の内側にロータ62及びステータ63(図8参照)を収容して形成されている。モータケース61の上側の前方部分には一対のモータブラケット82に固定されるモータ固定部64が設けられている。モータ固定部64は、モータケース61を車幅方向に貫通した取付穴によって形成されている。モータ固定部64の取付穴と一対のモータブラケット82の取付穴に長尺ボルトが差し込まれて、長尺ボルトを介してモータ固定部64が一対のモータブラケット82にネジ止めされる。
詳述はしないが、モータ60の下方には、一対のロアフレーム13を連結する前後一対のブリッジ部材85、87(後側のブリッジ部材87は図8参照)が設けられている。各ブリッジ部材85、87にも、上方に突出した一対のモータブラケット86、88(後側のモータブラケット88は図8参照)が設けられている。モータケース61の下側の前方部分及び後方部分にはモータ固定部65、66(後側のモータ固定部66は図8参照)が形成されている。各モータ固定部64、65、66がモータブラケット82、86、88にネジ止めされることで、車体フレーム10に対してモータ60が安定的に支持されている。
モータ60の上面には端子ボックス68及び信号端子69(図7参照)が設けられており、端子ボックス68及び信号端子69にはインバータ70から延びる複数のモータケーブル75が接続されている。インバータ70はモータ60の前方に設けられており、ステップボード23(図1参照)の近辺に位置している。鞍乗型車両1の中央付近に重量物であるバッテリ51、モータ60、インバータ70が設置されて、鞍乗型車両1の重心が車両中央に近づけられている。よって、鞍乗型車両1の旋回時に回転モーメントが軽減されて、鞍乗型車両1の操縦安定性が向上されている。
このように、バッテリ51及びモータ60が同一のブリッジ部材80に支持されて、車体フレーム10の構造が単純化されて整備性が向上されている。また、バッテリ51及びモータ60が上下方向に隣り合い、モータ60及びインバータ70が前後方向に隣り合っている。インバータ70がバッテリ51及びモータ60の近くに設置されているため、バッテリ51からインバータ70までのバッテリケーブル73が短くなり、インバータ70からモータ60までの複数のモータケーブル75が短くなる。よって、バッテリケーブル73及びモータケーブル75の配線レイアウトが単純化されて配線作業性が向上されると共に配線コストが低減される。
図6−図8を参照して、電気部品の配線レイアウトについて説明する。図6は、モータを右前方から見た斜視図である。図7は、モータ及びインバータの平面図である。図8は、モータ及びバッテリの断面図である。
図6に示すように、ブリッジ部材80の中央付近は車幅方向に平行であり、ブリッジ部材80の中央付近よりも外側は傾斜している。ブリッジ部材80の中央付近には一対のバッテリブラケット81が上向きに取り付けられ、各バッテリブラケット81の先端にバッテリ51のバッテリ固定部57が固定されている。ブリッジ部材80の両端側の傾斜部分には一対のモータブラケット82が下向きに取り付けられ、各モータブラケット82の先端にモータ60のモータ固定部64が固定されている。このように、ブリッジ部材80の上側の一対のバッテリブラケット81よりも、ブリッジ部材80の下側の一対のモータブラケット82が車幅方向に外側に位置している。
一対のバッテリブラケット81の車幅方向の外側にはバッテリケーブル73、74の配線ルートが形成されている。左側のバッテリブラケット81の車幅方向の外側には、バッテリ51からインバータ70に向かうバッテリケーブル73が配設されている。右側のバッテリブラケット81の車幅方向の外側には、バッテリ51から鞍乗型車両1の各電装部品に向かうバッテリケーブル74が配設されている。バッテリ51及びモータ60の外面には複数のケーブルホルダ76が設置されており、複数のケーブルホルダ76によってバッテリケーブル73、74が所定の配線ルートを通るように保持されている。
一対のモータブラケット82の車幅方向の内側には複数のモータケーブル75の配線ルートが形成されている。一対のモータブラケット82、ブリッジ部材80、モータ60によって車幅方向に長い開口が形成されており、この開口にインバータ70からモータ60に向かう複数のモータケーブル75が横並びで通されている。これにより、モータケーブル75の湾曲時の膨らみが開口の内側に抑えられている。モータ60の外面には複数のケーブルホルダ77が設置されており、複数のケーブルホルダ77によって複数のモータケーブル75が所定の配線ルートを通るように保持されている。
このように、ブリッジ部材80の上側をバッテリケーブル73、74が通り、ブリッジ部材80の下側をモータケーブル75が通ることで、バッテリケーブル73、74とモータケーブル75の配線ルートが上下方向に区画されている。また、一対のバッテリブラケット81の外側をバッテリケーブル73、74が通り、一対のモータブラケット82の内側をモータケーブル75が通ることで、バッテリケーブル73、74とモータケーブル75の配線ルートが左右方向に区画されている。よって、バッテリケーブル73、74とモータケーブル75の配線作業時に、ケーブル同士が絡み合うことがなく配線作業性が向上されている。
図7に示すように、インバータ70からモータ60に向かって複数(4本)のモータケーブル75が延びている。3本のモータケーブル75はモータ60の上面の端子ボックス68に接続され、残りの1本のモータケーブル75は端子ボックス68の前方の信号端子69に接続されている。端子ボックス68及び信号端子69はモータ60の回転軸C(図8参照)よりも後側に設けられており、端子ボックス68及び信号端子69の接続口は左側に向けられている。このため、モータケーブル75は、平面視にてインバータ70から一対のモータブラケット82の内側に向かって後方に延びた後、右向きに湾曲して端子ボックス68及び信号端子69に接続されている。
また、図8に示すように、複数のモータケーブル75は、側面視にてインバータ70(図7参照)からモータ固定部64とブリッジ部材80の間の開口に向かって斜め上方に延びた後、斜め下方に湾曲して端子ボックス68及び信号端子69に接続されている。このとき、複数のモータケーブル75は上方に膨らむが、ブリッジ部材80によって複数のモータケーブル75の膨らみが規制されている。複数のモータケーブル75が一対のモータブラケット82の内側を通ってモータ60の上面に沿って配設されるため、単位長さ当たりのコストが高いモータケーブル75の消費量が抑えられている。
端子ボックス68及び信号端子69がモータ60の前側に設けられた場合には、複数のモータケーブル75をさらに短くすることができるが、端子ボックス68及び信号端子69がステップボード23(図1参照)の上方に迫り出すという不具合が生じる。そこで、本実施例では、モータ60の回転軸Cよりも後側で、バッテリ51の真下に端子ボックス68及び信号端子69が設けられている。モータ60がステップボード23に近づけられても、端子ボックス68及び信号端子69がステップボード23の上方に迫り出すことが防止されることで、ステップボード23の足乗せスペースが広く確保されている。
以上、本実施例によれば、バッテリ51及びモータ60の両側方に一対のリアフレーム14が位置し、一対のリアフレーム14がブリッジ部材80を介して連結されることで、車体フレーム10の剛性及び強度が高められている。バッテリ51は一対のバッテリブラケット81を介してブリッジ部材80に支持され、モータ60は一対のモータブラケット82を介してブリッジ部材80に支持されている。バッテリ51及びモータ60が隣り合うように同一のブリッジ部材80に支持されることで、車体フレーム10の構造及び配線レイアウトが単純化される。整備性及び配線作業性が向上され、さらにバッテリ51とモータ60の間の配線コストが低減される。
なお、本実施例では、車体フレームにヘッドパイプを後側から覆うレッグシールドが設けられたスクータタイプの鞍乗型車両を例示したが、この構成に限定されない。鞍乗型車両は、充電器によってバッテリが充電され、バッテリからの電力によって走行可能な車両であれば、特に限定されない。また、鞍乗型車両は自動二輪車に限定されず、例えば、バッテリによって駆動するバギータイプの自動三輪車、自動四輪車、農業用小型車両(芝刈り機等)等でもよい。
また、本実施例では、バッテリ、充電器、DCDCコンバータがブラケットを介してユニット化されたが、この構成に限定されない。バッテリ、充電器、DCDCコンバータが設置空間に設置可能であれば、バッテリ、充電器、DCDCコンバータがユニット化されていなくてもよい。
また、本実施例では、設置空間の中央から左側にかけてバッテリが設置され、設置空間の右後側に充電器が設置されたが、この構成に限定されない。設置空間にバッテリと充電器が車幅方向に隣接するように設置されていればよく、例えば、設置空間の中央から右側にかけてバッテリが設置され、設置空間の左後側に充電器が設置されてもよい。
また、本実施例では、バッテリ支持部が一対のバッテリブラケットであるが、この構成に限定されない。バッテリ支持部は、バッテリを支持可能に形成されていればよい。
また、本実施例では、モータ支持部が一対のモータブラケットであるが、この構成に限定されない。モータ支持部は、モータを支持可能に形成されていればよい。
また、本実施例では、モータケーブルが一対のモータブラケットの内側を通り、バッテリケーブルが一対のバッテリブラケットの外側を通る構成であるが、この構成に限定されない。一対のモータブラケット及び一対のバッテリブラケットの位置及び形状等を適宜変更することで、モータケーブルとバッテリケーブルの並び順を逆にしたり、横並びのケーブルの配線位置を車幅方向の一方側に寄せたりしてもよい。
また、本実施例では、端子ボックス及び信号端子がモータの回転軸よりも後側に設けられる構成にしたが、この構成に限定されない。端子ボックス及び信号端子の位置は特に限定されない。
また、本実施例では、バッテリ及びモータがブリッジ部材を挟んで上下方向に隣接する構成にしたが、この構成に限定されない。バッテリ及びモータがブリッジ部材を挟んで隣接していればよく、バッテリ部材及びモータがブリッジ部材を挟んで前後に隣接してもよい。
また、本実施例では、モータが後輪を駆動する構成にしたが、この構成に限定されない。モータが前輪を駆動してもよいし、モータが前後輪を駆動してもよい。
以上の通り、本実施例の鞍乗型車両(1)は、駆動輪(後輪44)に駆動力を出力するモータ(60)と、モータに電力を供給するバッテリ(51)と、バッテリ及びモータを支持する車体フレーム(10)と、を備えた鞍乗型車両であって、車体フレームは、バッテリ及びモータの両側方に位置する一対のフレーム部材(リアフレーム14)と、一対のフレーム部材を連結するブリッジ部材(80)と、を有し、ブリッジ部材には、バッテリを支持するバッテリ支持部と、モータを支持するモータ支持部と、が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、一対のフレーム部材がブリッジ部材を介して連結されることで、車体フレームの剛性及び強度が高められている。バッテリはバッテリ支持部を介してブリッジ部材に支持され、モータはモータ支持部を介してブリッジ部材に支持されている。バッテリ及びモータが隣り合うように同一のブリッジ部材に支持されることで、車体フレームの構造及び配線レイアウトが単純化される。整備性及び配線作業性が向上され、さらにバッテリとモータの間の配線コストが低減される。
本実施例の鞍乗型車両において、モータには、モータケーブルが接続される端子ボックス(68)が設けられており、モータ支持部は、車幅方向に離間した一対のモータブラケット(82)であり、当該一対のモータブラケットの内側に端子ボックスに向かって延びるモータケーブル(75)の配線ルートが形成されている。この構成によれば、一対のモータブラケットの内側をモータケーブルが通ることで、モータケーブルが配線ルートから外れずにモータの表面に沿ってコンパクトに配設される。
本実施例の鞍乗型車両において、車体フレームの上部に支持された着座シート(ライダーシート41)と、着座シートの前方に設けられた足乗せ用のステップボード(23)と、を備え、モータが着座シートの下方に位置しており、端子ボックスがモータの回転軸(C)の後側に設けられている。この構成によれば、モータをステップボードに近づけても、端子ボックスがステップボードの上方に迫り出すことがない。よって、ステップボードの足乗せスぺースを広く形成することができる。また、シートの下方に重量物であるモータが位置しているため、車両旋回時の回転モーメントが軽減されて操作性が向上される。
本実施例の鞍乗型車両において、バッテリ支持部は、車幅方向に離間した一対のバッテリブラケット(81)であり、当該一対のバッテリブラケットの外側にバッテリから延びるバッテリケーブル(73、74)の配線ルートが形成されている。この構成によれば、一対のバッテリブラケットの外側をバッテリケーブルが通ることで、バッテリケーブルの配線ルートとモータケーブルの配線ルートが車幅方向に区画される。配線作業時にケーブル同士が絡み合うことがなくケーブルの配線作業性が向上される。
本実施例の鞍乗型車両において、バッテリ支持部はブリッジ部材から上方に突出しており、モータ支持部はブリッジ部材から下方に突出している。この構成によれば、ブリッジ部材の上側にバッテリが支持され、ブリッジ部材の下側にモータが支持されている。よって、車体フレームの内側の縦長の設置空間を有効利用して、バッテリとモータを設置することができる。
なお、本実施例を説明したが、他の実施例として、上記実施例及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施例に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
1 :鞍乗型車両
10:車体フレーム
14:リアフレーム(フレーム部材)
23:ステップボード
41:ライダーシート(着座シート)
44:後輪(駆動輪)
51:バッテリ
60:モータ
68:端子ボックス
70:インバータ
73:バッテリケーブル
74:バッテリケーブル
75:モータケーブル
80:ブリッジ部材
81:バッテリブラケット(バッテリ支持部)
82:モータブラケット(モータ支持部)
A :設置空間
C :回転軸

Claims (5)

  1. 駆動輪に駆動力を出力するモータと、前記モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリ及び前記モータを支持する車体フレームと、を備えた鞍乗型車両であって、
    前記車体フレームは、前記バッテリ及び前記モータの両側方に位置する一対のフレーム部材と、前記一対のフレーム部材を連結するブリッジ部材と、を有し、
    前記ブリッジ部材には、前記バッテリを支持するバッテリ支持部と、前記モータを支持するモータ支持部と、が設けられていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記モータには、モータケーブルが接続される端子ボックスが設けられており、
    前記モータ支持部は、車幅方向に離間した一対のモータブラケットであり、当該一対のモータブラケットの内側に前記端子ボックスに向かって延びる前記モータケーブルの配線ルートが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記車体フレームの上部に支持された着座シートと、前記着座シートの前方に設けられた足乗せ用のステップボードと、を備え、
    前記モータが前記着座シートの下方に位置しており、前記端子ボックスが前記モータの回転軸の後側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記バッテリ支持部は、車幅方向に離間した一対のバッテリブラケットであり、当該一対のバッテリブラケットの外側に前記バッテリから延びるバッテリケーブルの配線ルートが形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記バッテリ支持部は前記ブリッジ部材から上方に突出しており、前記モータ支持部は前記ブリッジ部材から下方に突出していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
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