JP2021084197A - 保持装置、ロボット、及びロボットシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】可撓性を有するワークを保持したあと、当該ワークを撓んでいない基準状態とすることが可能な、保持装置を提供する。【解決手段】本発明に係る保持装置は、可撓性を有するワークを保持するための保持装置であって、制御装置は、第1及び第2保持機構によって前記ワークを保持しつつ、検出装置によって検出された保持状態における前記ワークの長さ、及び、記憶装置によって予め記憶された基準状態における前記ワークの長さに基づき、移動機構によって前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかを前記長さ方向に移動させることで、前記ワークを前記基準状態とすることを特徴とする。【選択図】図12

Description

本発明は、保持装置、ロボット及びロボットシステムに関する。
従来から、可撓性を有するワークを保持するための保持装置が知られている。このような保持装置が、例えば、特許文献1のワーク取り出し装置で提案されている。
特許文献1のワーク取り出し装置は、ラックに積層されたワークの中から一枚ずつワークを取り出し、次工程へ搬送するためのロボットとして構成される。ワーク取り出し装置は、ワークを吸着手段により吸着した状態で、伸縮手段をランダムに伸縮させることにより、ワークを撓ませる。これにより、ワーク取り出し装置は、ワークの重ね取りを防ぐことができる。
特開2013-252568号公報
特許文献1で提案されている保持装置は、可撓性を有するワークを保持することが可能である。しかし、特許文献1の保持装置は、可撓性を有するワークを保持したあと、当該ワークを撓んでいない基準状態とすることについて考慮されていない。
そこで、本発明は、可撓性を有するワークを保持したあと、当該ワークを撓んでいない基準状態とすることが可能な、保持装置、ロボット及びロボットシステムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る保持装置は、可撓性を有するワークを保持するための保持装置であって、移動機構によって移動可能であり、前記ワークの長さ方向における一方端部を保持するための第1保持機構と、前記移動機構によって移動可能であり、前記ワークの長さ方向における他方端部を保持することで、前記第1保持機構と協働して前記ワークを保持するための第2保持機構と、前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかが前記ワークを保持した保持状態における前記ワークの長さを検出するための検出装置と、前記ワークが撓んでいない基準状態における前記ワークの長さを予め記憶するための記憶装置と、前記第1及び前記第2保持機構、並びに前記移動機構の動作を制御するための制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1及び前記第2保持機構によって前記ワークを保持しつつ、前記検出装置によって検出された前記保持状態における前記ワークの長さ、及び、前記記憶装置によって予め記憶された前記基準状態における前記ワークの長さに基づき、前記移動機構によって前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかを前記長さ方向に移動させることで、前記ワークを前記基準状態とすることを特徴とする。
上記構成によれば、本発明に係る保持装置は、第1及び第2保持機構によって可撓性を有するワークを保持しつつ、保持状態におけるワークの長さ、及び、基準状態におけるワークの長さに基づき、移動機構によって第1及び第2保持機構のうちの少なくともいずれかを長さ方向に移動させる。これにより、本発明に係る保持装置は、可撓性を有するワークを保持したあと、当該ワークを撓んでいない基準状態とすることが可能となる。
本発明によれば、可撓性を有するワークを保持したあと、当該ワークを撓んでいない基準状態とすることが可能な、保持装置、ロボット及びロボットシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るロボットシステムの全体構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットの全体構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るロボットの制御系を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るロボットに設けられる第1エンドエフェクタを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットに設けられる第2エンドエフェクタを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットが、第1副保持機構でワークを保持する様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットが、第1軸部材の厚み方向における一方側と他方側を反転させる様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットが、第1副保持機構から第2副保持機構にワークを受け渡す様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットが、第2副保持機構でワークを所定位置に載置する様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットが、第1及び第2保持機構でワークを保持する様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットが、ワークの一方端部及び他方端部をセンサで検出する様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るロボットが、ワークを基準状態とする様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るロボットが、第1及び第3保持機構で保持したワークを第2及び第4保持機構に受け渡す作業の前半部分を行っている様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るロボットが、第1及び第3保持機構で保持したワークを第2及び第4保持機構に受け渡す作業の後半部分を行っている様子を示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態に係る保持装置、ロボット及びロボットシステムについて、添付図面に基づき説明する。なお、本実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(ロボットシステム10)
図1は、本実施形態に係るロボットシステムの全体構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態に係るロボットシステム10は、可撓性を有するワークWを搬送するためのロボット20と、ロボット20に隣接して配置され、後述する保持状態におけるワークWの長さを検出するための検出装置90と、を備える。なお、ワークWは、例えば、いわゆるフレキシブルプリント回路基板(Flexible Printed Circuits(FPC))であってもよい。
ロボットシステム10は、複数枚のワークWを積載して収納するための第1スタッカ102と、ステンレスで形成された複数枚のカバーCを積載して収容するための第2スタッカ104と、マグネット治具Mをロボット20に向けて順次搬送するためのコンベヤ106と、をさらに備える。第1スタッカ102、第2スタッカ104及びコンベヤ106は、ロボット20に隣接して配置される。
(ロボット20)
図2は、本実施形態に係るロボットの全体構成を示す正面図である。図2に示すように、本実施形態に係るロボット20は、基台22と、基台22に支持された一対のロボットアーム30a、30bと、を備える。ロボット20には、ワークWを保持するための保持装置50の一部(具体的には、ロボットアーム30a、30b、及びエンドエフェクタ52a、52b)が設けられる。そして、ロボット20は、一対のロボットアーム30a、30b、及び保持装置50の一部(同前)の動作を制御するためのロボット制御装置80(制御装置)をさらに備える。
(一対のロボットアーム30a、30b)
一対のロボットアーム30a、30bは、独立して動作することや、互いに関連して動作することが可能である。なお、ロボットアーム30bは、ロボットアーム30aと同じ構造を有する。したがって、ここではロボットアーム30aについてのみ説明し、ロボットアーム30bについての同様となる説明は繰り返さない。
ロボットアーム30aは、関節軸JT1〜JT4を有する。そして、ロボットアーム30aには、関節軸JT1〜JT4に対応付けられるように、回転駆動用のサーボモータ86a〜86dが設けられる。ロボットアーム30aは、二つのリンク32、34、及びリスト36を有する。
リンク32は、基台22の上面に固定される基軸24と回転式の関節軸JT1により連結されることで、基軸24の軸心を通るように規定された鉛直方向に延びる軸線まわりに回動可能である。基軸24に対するリンク32の回転動作は、サーボモータ86a(図3参照)によって行われる。
リンク34は、リンク32の先端と回転式の関節軸JT2により連結されることで、リンク32の先端に規定された鉛直方向に延びる軸線まわりに回動可能である。リンク32に対するリンク34の回転動作は、サーボモータ86b(同前)によって行われる。
リスト36は、リンク34の先端と直動式の関節軸JT3により連結されることで、リンク34に対して昇降動作可能である。リンク34に対するリスト36の昇降動作は、サーボモータ86c(同前)によって行われる。
リスト36は、その先端にメカニカルインターフェイス38を有する。メカニカルインターフェイス38には、後述するエンドエフェクタ52aが取り付けられる。メカニカルインターフェイス38及びエンドエフェクタ52aは、リスト36の先端と回転式の関節軸JT4により連結されることで、リスト36の先端に規定された鉛直方向に延びる軸線まわりに回動可能である。リスト36に対するメカニカルインターフェイス38の回転動作は、サーボモータ86d(同前)によって行われる。
ロボットアーム30aのリンク32の基端側の軸線と、ロボットアーム30bのリンク32の基端側の軸線とは、同一直線上に位置する。また、ロボットアーム30aのリンク32と、ロボットアーム30bのリンク32とは、高低差を設けて配置される。
なお、ロボットアーム30bについて、基軸24に対するリンク32の回転動作は、サーボモータ86e(図2参照)によって行われ、リンク32に対するリンク34の回転動作は、サーボモータ86f(同前)によって行われる。さらに、ロボットアーム30bについて、リンク34に対するリスト36の昇降動作は、サーボモータ86g(同前)によって行われ、リスト36に対するメカニカルインターフェイス38の回転動作は、サーボモータ86h(同前)によって行われる。
図3は、本実施形態に係るロボットの制御系を示すブロック図である。図3に示すように、ロボット制御装置80は、記憶装置81a及び制御装置81bを有する。
記憶装置81aは、一対のロボットアーム30a、30bの動作を制御するためのプログラム等が格納された第1記憶部82と、エンドエフェクタ52a、52bの動作を制御するためのプログラム等が格納された第2記憶部84と、を有する。
制御装置81bは、第1記憶部82に格納されたプログラムを実行するための第1制御部83と、第2記憶部84に格納されたプログラムを実行するための第2制御部85と、を有する。第1制御部83は、一対のロボットアーム30a、30bに設けられるサーボモータ86a〜86hに対して接続される。また、第2制御部85は、エンドエフェクタ52a、52bに設けられる保持機構61、62、副保持機構66、67、及びサーボモータ87a、87bに対して接続される。
なお、サーボモータ87aは、後述する回転軸54aを回転駆動するために設けられる。また、サーボモータ87bは、後述する回転軸54bを回転駆動するために設けられる。
上記構成によって、ロボット制御装置80は、一対のロボットアーム30a、30bの動作をサーボ制御することが可能である。また、上記構成によって、ロボット制御装置80は、エンドエフェクタ52aに設けられる回転軸54aを外部軸として、当該回転軸54aの動作をサーボ制御することが可能であり、かつ、エンドエフェクタ52bに設けられる回転軸54bを外部軸として、当該回転軸54bの動作をサーボ制御することが可能である。
(保持装置50)
本実施形態に係る保持装置50は、ロボットアーム30a(第1ロボットアーム)の先端に設けられるエンドエフェクタ52aと、ロボットアーム30b(第2ロボットアーム)の先端に設けられるエンドエフェクタ52bと、ロボット20とは別個に設けられる検出装置90と、を備える。また、保持装置50は、ロボット制御装置80の一部(具体的には、記憶装置81a及び制御装置81b)をさらに備える。
図4は、本実施形態に係るロボットに設けられる第1エンドエフェクタを示す概略図であり、(A)が正面図、(B)が(A)に示すIVB矢視図である。なお、図4以降では、見た目の煩雑さを避けるため、ロボット20のうち、エンドエフェクタ52a、52b以外の構成を省略してある。
図4に示すように、エンドエフェクタ52a(第1エンドエフェクタ)は、その基端がロボットアーム30aのメカニカルインターフェイス38に接続される接続部材53aを有する。図4(B)に示すように、接続部材53aは、側面視においてL字状である。接続部材53aは、その基端がロボットアーム30aのメカニカルインターフェイス38に接続され、水平面内を延びる第1板状部材と、第1板状部材の先端から下方へと屈曲して鉛直面内を延びる第2板状部材と、を有する。
エンドエフェクタ52aは、その基端が接続部材53aの先端に接続される回転軸54a(第1回転軸)をさらに有する。回転軸54aは、接続部材53aの第2板状部材に接続され、水平面内を延びる。回転軸54aは、後述する軸部材56a(第1軸部材)の厚み方向における一方側と他方側を反転させるように当該軸部材56aを回転させることが可能である。
エンドエフェクタ52aは、回転軸54aに接続される回転部材55aをさらに有する。図4(B)に示すように、回転部材55aは、側面視においてU字状である。回転部材55aは、回転軸54aが取り付けられ、鉛直面内を延びる第3板状部材と、図4の状態において第3板状部材の上端から前方(図4(B)において左方)へと屈曲して水平面内を延びる第4板状部材と、同図の状態において第3板状部材の下端から前方(同前)へと屈曲して水平面内を延びる第5板状部材と、を有する。
エンドエフェクタ52aは、図4の状態において回転部材55aの下面に接続され、水平方向に延びる軸部材56a(第1軸部材)をさらに有する。具体的には、軸部材56aの軸方向における中央よりも一方側の部分(図4(A)において左側の部分)が、回転部材55aの第5板状部材の下面に接続される。
エンドエフェクタ52aは、図4の状態において回転部材55aの第4板状部材の上面(すなわち、軸部材56aの厚み方向の一方側)に設けられ、ワークWの長さ方向における一方端部(以下、特に必要な場合を除き、単に「ワークWの一方端部」と称する)を保持するための保持機構61(第1保持機構)をさらに有する。保持機構61は、ワークWの表面を負圧により吸着することで当該ワークWの一方端部を保持することが可能である。図4の状態において、保持機構61の上面が吸着面である。
エンドエフェクタ52aは、図4の状態において軸部材56aの下面(すなわち、軸部材56aの厚み方向の他方側)に設けられ、ワークWを保持することが可能な副保持機構66(第1副保持機構)をさらに有する。副保持機構66は、軸部材56aの一方端部(図4(A)において左端部)に接続され、ワークWの一方端部を保持するための一方の副保持機構66aと、軸部材56aの他方端部(同図において右端部)に接続され、ワークWの長さ方向における他方端部(以下、特に必要な場合を除き、単に「ワークWの他方端部」と称する)を保持することで、一方の副保持機構66aと協働してワークWを保持するための他方の副保持機構66bと、を有する。
一方及び他方の副保持機構66a、66bは、ワークWの表面を負圧により吸着することで当該ワークWを保持することが可能である。図4の状態において、一方及び他方の副保持機構66a、66bそれぞれの下面が、吸着面である。
上記構造によれば、回転部材55a、軸部材56a、保持機構61、及び副保持機構66が、回転軸54aと一体的に回転可能である。そして、回転軸54aには、サーボモータ87aが取り付けられる。これにより、回転軸54aの動作が、ロボット制御装置80によってサーボ制御可能となる。
図5は、本実施形態に係るロボットに設けられる第2エンドエフェクタを示す概略図であり、(A)が正面図、(B)が(A)に示すVB矢視図である。図5に示すように、エンドエフェクタ52b(第2エンドエフェクタ)は、その基端がロボットアーム30bのメカニカルインターフェイス38に接続される接続部材53bを有する。なお、エンドエフェクタ52bは、図4(A)で説明したエンドエフェクタ52aと左右対称な構造であるため、ここではその詳細な説明を繰り返さない。
図5に示すように、接続部材53bが図4における接続部材53aに対応し、回転軸54b(第2回転軸)が図4における回転軸54aに対応し、回転部材55bが図4における回転部材55aに対応し、軸部材56b(第2軸部材)が図4における軸部材56aに対応する。また、同図に示すように、保持機構62(第2保持機構)が図4における保持機構61に対応し、副保持機構67(第2副保持機構)が図4における副保持機構66に対応する。さらに、サーボモータ87bが同図におけるサーボモータ87aに対応する。
保持機構62は、ワークWの他方端部を保持することで、保持機構61と協働して当該ワークWを保持する。副保持機構67は、軸部材56bの一方端部(図5(A)において右端部)に接続され、ワークWの他方端部を保持するための一方の副保持機構67aと、軸部材56bの他方端部(同図において左端部)に接続され、ワークWの一方端部を保持することで、一方の副保持機構67aと協働してワークWを保持するための他方の副保持機構67bと、を有する。
(ワークWを搬送する態様の一例)
つづいて、図6〜12に基づき、上記で説明したロボット20が、ワークWを搬送する態様の一例について説明する。図6は、本実施形態に係るロボットが、第1副保持機構でワークを保持する様子を示す概略図であり、(A)が第1副保持機構をワークの上方に位置させたときの図、(B)が第1副保持機構をワークの表面に当接させたときの図、(C)が第1副保持機構でワークを保持したときの図である。
まず、図6(A)に示すように、エンドエフェクタ52aにおいて、上側に保持機構61(第1保持機構)が位置し、下側に副保持機構66a、66b(第1副保持機構)が位置した状態とする。そして、同図に示すように、副保持機構66a、66bを、第1スタッカ102に積層して収容されたワークWの上方に位置させる。
次に、図6(B)に示すように、副保持機構66a、66bを、第1スタッカ102の最も上方に収容されたワークWに当接させる。具体的には、副保持機構66aの吸着面を、最も上方に収容されたワークWの一方端部に当接させ、かつ、副保持機構66bの吸着面を、同ワークWの他方端部に当接させる。
さらに、図6(C)に示すように、副保持機構66a、66bによって、最も上方に収容されたワークWの表面を吸着し、当該ワークWを保持したあと、エンドエフェクタ52a全体を上方へと移動させる。このとき、同図に示すように、ワークWは、撓んでいる状態である。以下の説明において、このように撓んだ状態で保持されているワークを「保持状態におけるワーク」と称する。
図7は、本実施形態に係るロボットが、第1軸部材の厚み方向における一方側と他方側を反転させる様子を示す概略図であり、(A)が第1軸部材を反転させる前の図、(B)が第1軸部材を反転させた後の図である。
次に、図7に示すように、回転軸54a(第1回転軸)を回転させることで、軸部材56a(第1軸部材)の厚み方向における一方側と他方側を反転させる。これにより、図7(B)に示すように、ワークWを保持した副保持機構66a、66bが上側に位置し、保持機構61が下側に位置するようになる。
図8は、本実施形態に係るロボットが、第1副保持機構から第2副保持機構にワークを受け渡す様子を示す概略図であり、(A)が第2副保持機構をワークの上方に位置させたときの図、(B)が第2副保持機構をワークの表面に当接させたときの図、(C)が第2副保持機構でワークを保持したときの図である。
次に、図8(A)に示すように、エンドエフェクタ52bにおいて、上側に保持機構62(第2保持機構)が位置し、下側に副保持機構67a、67b(第2副保持機構)が位置した状態とする。そして、同図に示すように、副保持機構67a、67bを、副保持機構66a、66bに保持されたワークWの上方に位置させる。
さらに、図8(B)に示すように、エンドエフェクタ52bを下降させることで、副保持機構67aの吸着面を副保持機構66bに保持されたワークWの他方端部に当接させ、かつ、副保持機構67bの吸着面を副保持機構66aに保持されたワークWの一方端部に当接させる。
換言すれば、ワークWの一方端部を保持した副保持機構66aをワークWの厚み方向において副保持機構67bに対向させるとともに、ワークWの他方端部を保持した副保持機構66bをワークWの厚み方向において副保持機構67aに対向させる。
そして、図8(C)に示すように、副保持機構67a、67bによってワークWの表面を吸着して当該ワークWを保持したあと、副保持機構66a、66bからワークWを解放し、エンドエフェクタ52b全体を上方へと移動させる。上記のようにして、ロボット20は、副保持機構66a、66bから副保持機構67a、67bにワークWを受け渡すことができる。なお、このとき、同図に示すように、ワークWは撓んでいる保持状態である。
図9は、本実施形態に係るロボットが、第2副保持機構でワークを所定位置に載置する様子を示す概略図であり、(A)がワークを所定位置の上方に位置させたときの図、(B)がワークを所定位置に当接させたときの図、(C)がワークを所定位置に載置したときの図である。
次に、図9(A)に示すように、副保持機構67a、67b(第2副保持機構)によって保持したワークWを所定位置の上方に位置させる。なお、ここでいう所定位置とは、検出装置90が配置された位置である。
さらに、図9(B)に示すように、エンドエフェクタ52b全体を下方へと移動させて、ワークWを所定位置に当接させる。
そして、図9(C)に示すように、副保持機構67a、67bからワークWを解放したあと、エンドエフェクタ52b全体を上方へと移動させる。上記のようにして、ロボット20は、副保持機構67a、67bで保持したワークWを所定位置に載置することができる。
図10は、本実施形態に係るロボットが、第1及び第2保持機構でワークを保持する様子を示す概略図であり、(A)が第1及び第2保持機構をワークの上方に位置させたときの図、(B)が第1及び第2保持機構をワークの表面に当接させたときの図、(C)が第1及び第2保持機構でワークを保持したときの図である。
次に、図10(A)に示すように、エンドエフェクタ52aにおいて、上側に副保持機構66a、66b(第1副保持機構)が位置し、下側に保持機構61(第1保持機構)が位置した状態とする。また、エンドエフェクタ52bにおいて、上側に副保持機構67a、67b(第2副保持機構)が位置し、下側に保持機構62(第2保持機構)が位置した状態とする。さらに、同図に示すように、保持機構61を所定位置に載置されたワークWの一方端部の上方に位置させ、かつ、保持機構62を同ワークWの他方端部の上方に位置させる。
そして、図10(B)に示すように、保持機構61の吸着面を同ワークWの一方端部に当接させ、かつ、保持機構62の吸着面を同ワークWの他方端部に当接させる。
さらに、図10(C)に示すように、保持機構61、62によって、ワークWの表面を吸着し、当該ワークWを保持したあと、エンドエフェクタ52b全体を上方へと移動させる。このとき、同図に示すように、ワークWは、撓んでいる保持状態である。
図11は、本実施形態に係るロボットが、ワークの一方端部及び他方端部をセンサで検出する様子を示す概略図であり、(A)がワークをセンサで検出する前の図、(B)がワークの他方端部をセンサで検出しているときの図、(C)がワークの一方端部をセンサで検出しているときの図である。
次に、図11に示すように、保持状態におけるワークWの長さを検出装置90で検出する。すなわち、検出装置90は、保持機構61、62が協働してワークWを保持した保持状態におけるワークWの長さを検出する。検出装置90は、保持状態におけるワークWの長さ方向における両端部(保持状態におけるワークのうち、長さ方向において互いに離間した少なくとも二箇所)の存在を所定位置で検出するためのセンサ92と、センサ92による検出値に基づき、保持状態におけるワークWの長さを導出するための導出装置96と、を有する。
センサ92は、ワークWの一方端部の存在を検出するための第1センサ92aと、ワークWの他方端部の存在を検出するための第2センサ92bと、を有する。第1センサ92aと第2センサ92bは、ワークWの長さに対応した距離だけ離間して配置される。また、センサ92には、第1センサ92aと第2センサ92bを結ぶ第1直線Lが規定される。図11では、この第1直線Lが一点鎖線で示される。
例えば、第1及び第2センサ92a、92bは、それぞれ、光線を投光する投光器と、投光器から投光された光線を受光するための受光器と、を有する透過型の光学センサであってもよい。これにより、第1及び第2センサ92a、92bは、受光器での受光状態に基づき、保持状態におけるワークWの長さ方向における両端部の存在を所定位置で検出することが可能である。
センサ92でワークWの長さを検出するには、まず、図11(A)に示すように、保持機構61、62によってワークWを保持しつつ、ロボットアーム30a、30bによってワークWを第1及び第2センサ92a、92bの手前に位置させる。本実施形態では、図示するように、保持機構61、62によって保持されたワークWが、第1直線Lに対して傾いている場合について説明する。
次に、図11(B)に示すように、保持機構61、62によってワークWを保持しつつ、ロボットアーム30a、30bによってワークWを第1及び第2センサ92a、92bに向けて移動させる。具体的には、ワークWを水平面内で第1直線Lと直交する方向に移動させる。このとき、保持機構61、62によって保持されたワークWが、第1直線Lに対して傾いているので、まず、第1センサ92aによって、ワークWの他方端部の存在が検出される。
さらに、図11(C)に示すように、保持機構61、62によってワークWを保持しつつ、ロボットアーム30a、30bによってワークWを第1及び第2センサ92a、92bに向けてさらに移動させる。これにより、第2センサ92bによって、ワークWの一方端部の存在が検出される。
導出装置96は、第1及び第2センサ92a、92bによる検出値に基づき、保持機構61、62により保持された保持状態におけるワークWの長さを導出する。本実施形態では、導出装置96は、保持状態におけるワークWの長さに加えて、保持状態におけるワークWが第1直線Lとなす角度を導出する。そして、導出装置96は、導出した保持状態におけるワークWの長さ、及び保持状態におけるワークWが第1直線Lとなす角度を、ロボット制御装置80に送信する。
図12は、本実施形態に係るロボットが、ワークを基準状態とする様子を示す概略図であり、(A)がワークの一方端部を供給位置に位置決めし、かつ、ワークの他方端部を移動させているときの図、(B)がワークの供給位置にワークを基準状態で供給したときの図、(C)が第1及び第2エンドエフェクタを上昇させたときの図である。
次に、図12(A)に示すように、保持機構61、62によってワークWを保持しつつ、ロボットアーム30a、30bによってワークWをコンベヤ106上のマグネット治具M(ワークの供給位置)まで搬送する。
ここで、ロボット制御装置80の第2記憶部84には、ワークWが撓んでいない基準状態におけるワークWの長さが予め記憶されている。また、第2記憶部84には、基準状態におけるワークWの長さ、及び、検出装置90から送信されてくる保持状態におけるワークWの長さに基づき、ロボットアーム30a、30b、及びエンドエフェクタ52a、52bの動作をどのように制御すればワークWが基準状態となるかを導出するためのプログラムが予め記憶されている。前記プログラムは、例えば、基準状態におけるワークWの長さと保持状態におけるワークWの長さとの差を算出し、その差だけロボットアーム30bによって保持機構62をワークWの長さ方向に移動させるものであってもよい。
上記構成によれば、図12(A)に示すように、第2制御部85は、保持機構61、62によってワークWを保持しつつ、検出装置90によって検出された保持状態におけるワークWの長さ、及び、第2記憶部84によって予め記憶された基準状態におけるワークWの長さに基づき、ロボットアーム30aによって保持機構61を当該マグネット治具M上に位置決めし、かつ、ロボットアーム30bによって保持機構62をワークWの長さ方向に移動させることで、ワークWを基準状態とすることができる。
このとき、本実施形態では、第2制御部85が、検出装置90から送信されてくる、保持状態におけるワークWが第1直線Lとなす角度に基づき、水平面内におけるワークWの傾きを調整する。そして、図12(B)に示すように、ロボットアーム30bによって保持機構62を下降させることで、マグネット治具M上にワークWを載置する。このとき、ワークWは、マグネット治具Mに突設されるピンP〜Pによって、基準状態を保たれつつ、当該マグネット治具M上に位置決めされる。
そして、図12(C)に示すように、ロボットアーム30aによってエンドエフェクタ52aを上昇させ、かつ、ロボットアーム30bによってエンドエフェクタ52bを上昇させることで、ワークWを基準状態でマグネット治具Mに供給する作業が完了する。
上記作業を繰り返すことで、第1スタッカ102に収容された所定枚数のワークWを基準状態でマグネット治具M上に供給する。そのあと、エンドエフェクタ52aにおいて、上側に保持機構61が位置し、下側に副保持機構66a、66bが位置した状態とする。また、エンドエフェクタ52bにおいて、上側に保持機構62が位置し、下側に副保持機構67a、67bが位置した状態とする。
そして、副保持機構66a、66b、67a、67bによって、第2スタッカ104の最も上方に収容されたカバーCの表面を吸着することで、カバーCを保持する。最後に、所定枚数のワークWが基準状態で供給されたマグネット治具M上にカバーCを供給する。所定枚数のワークW、及びカバーCが供給されたマグネット治具Mは、コンベヤ106によって当該コンベヤ106の下流側に搬送される。
(効果)
本実施形態に係る保持装置50は、保持機構61、62によって可撓性を有するワークWを保持しつつ、保持状態におけるワークWの長さ、及び、基準状態におけるワークWの長さに基づき、ロボットアーム30aによって保持機構61を位置決めしつつ、ロボットアーム30bによって保持機構62を長さ方向に移動させる。これにより、本実施形態に係る保持装置50は、可撓性を有するワークWを撓んでいない基準状態とすることが可能となる。
本実施形態に係る保持装置50は、保持機構61の裏側に設けられる副保持機構66a、66bと、保持機構62の裏側に設けられる副保持機構67a、67bと、をさらに備える。これにより、ワークWを円滑に裏返すことができ、かつ、ワークWと比較して大きいマグネット治具Mを容易に搬送することが可能となる。換言すれば、多様な作業を効率良く行うことが可能となる。
本実施形態では、保持機構61、62が、ワークWの表面を負圧により吸着することで、当該ワークWを容易に保持することが可能となる。
本実施形態に係るロボットシステム10は、その先端に保持機構61が設けられるロボットアーム30aと、その先端に保持機構62が設けられるロボットアーム30bと、保持状態におけるワークWの長さを検出するための検出装置90と、を備える。そして、本実施形態では、検出装置90の一部である第1及び第2センサ92a、92bが、ロボット20とは別個に設けられる。これにより、本実施形態に係るロボットシステム10は、ワークWを保持したあと、当該ワークWを撓んでいない基準状態とすることを含む多様な作業を円滑に行うことが可能となる。
(変形例)
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
図13、14に基づき、上記実施形態の変形例に係る保持装置、及びロボットの変形例について説明する。図13は、上記実施形態の変形例に係るロボットが、第1及び第3保持機構で保持したワークを第2及び第4保持機構に受け渡す作業の前半部分を行っている様子を示す概略図であり、(A)が第2及び第4保持機構をワークの上方に位置させたときの図、(B)が第2及び第4保持機構をワークの表面に当接させたときの図、(C)が第2及び第4保持機構でワークを保持したときの図である。
なお、本変形例に係るロボット20´は、エンドエフェクタ52a´、52b´及び検出装置90´を除き、上記で説明したロボットシステム10と同じ構造を備える。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
本変形例に係るロボット20´は、ロボットアーム30a(第1ロボットアーム)の先端に設けられるエンドエフェクタ52a´と、ロボットアーム30b(第2ロボットアーム)の先端に設けられるエンドエフェクタ52b´と、を備える。
上記実施形態では、回転部材55aに保持機構61(第1保持機構)が設けられ、軸部材56a(第1軸部材)に副保持機構66(第1副保持機構)が設けられる場合について説明した。一方、本変形例では、副保持機構66が設けられず、軸部材56aの一方端部(図13(A)において左端部)に保持機構61´(第1保持機構)が接続され、軸部材56aの他方端部(同図において右端部)に保持機構63(第3保持機構)が接続される。保持機構63は、ロボットアーム30a(第1ロボットアーム)によって保持機構61´と一体的に移動可能であり、ワークWの他方端部を保持することで、保持機構61´と協働してワークWを保持することが可能である。
上記実施形態では、回転部材55bに保持機構62(第2保持機構)が設けられ、軸部材56b(第2軸部材)に副保持機構67(第2副保持機構)が設けられる場合について説明した。一方、本変形例では、副保持機構67が設けられず、軸部材56bの他方端部(図13(A)において右端部)に保持機構62´(第2保持機構)が接続され、軸部材56aの一方端部(同図において左端部)に保持機構64(第4保持機構)が接続される。保持機構64は、ロボットアーム30b(第2ロボットアーム)によって保持機構62´と一体的に移動可能であり、ワークWの一方端部を保持することで、保持機構62´と協働してワークWを保持することが可能である。
上記実施形態では、保持装置50のセンサ92(検出装置の少なくとも一部)が、ロボット20とは別個に設けられる場合について説明した。一方、本変形例では、ロボット20が、センサ92´及び導出装置96を含む検出装置90´の全て(ひいては、保持装置50´の全て)を備える。
センサ92´は、図13(A)の状態において軸部材56bの下面の一方端部(同図において左端部)に設けられ、ワークWの一方端部の存在を検出するための第1センサ92a´及び第3センサ92cを有する。また、センサ92´は、同図の状態において軸部材56bの下面の他方端部(同図において右端部)に設けられ、ワークWの他方端部の存在を検出するための第2センサ92b´及び第4センサ92dをさらに有する。
上記で説明したロボット20´が、可撓性を有するワークWを保持したあと、当該ワークWを撓んでいない基準状態とする作業の一例について説明する。
まず、図13(A)に示すように、保持機構61´、63によって、ワークWを撓んでいる保持状態で保持する。このとき、同図に示すように、保持機構61´、63それぞれの吸着面を軸部材56aの上側に位置させた状態で、ワークWを保持する。また、同図に示すように、保持機構62´、64を、保持機構61´、63に保持されたワークWの上方に位置させる。
上記実施形態では、検出装置90´が、保持機構61、62が協働してワークWを保持した保持状態におけるワークWの長さを検出する場合について説明した。一方、本変形例では、検出装置90´が、保持機構61´、63が協働してワークを保持した保持状態におけるワークWの長さを検出する。
また、上記実施形態では、第1及び第2センサ92a、92bが、透過型の光学センサである場合について説明した。一方、本変形例では、例えば、第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dは、それぞれ、ワークWに対して光線を投光し、当該ワークWからの反射光を受光する投受光器を有する反射型の光学センサであってもよい。これにより、第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dが透過型の光学センサである場合と比較して、これらの第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dを、エンドエフェクタ52b内の限られたスペースに好適に配置することが可能となる。
図13(A)に示すように、保持機構61´、63によってワークWを保持しつつ、ロボットアーム30a、30bによって、ワークWと第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dとを水平面内で相対的に移動させる。このとき、ロボットアーム30aによってワークWを水平面内で移動させるか、ロボットアーム30bによって第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dを水平面内で移動させるか、又は、ワークW及び第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dの双方を水平面内で移動させてもよい。
このとき、保持機構61´、63によって保持されたワークWの一方端部の上方に第1及び第3センサ92a´、92cが位置した状態、及び、保持機構62´、64によって保持されたワークWの他方端部の上方に第2及び第4センサ92b´、92dが位置した状態が含まれるように、ロボットアーム30a、30bによって、ワークWと第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dとを水平面内で相対的に移動させる。これにより、第1及び第3センサ92a´、92cによって、ワークWの一方端部の存在が検出され、かつ、第2及び第4センサ92b´、92dによって、ワークWの他方端部の存在が検出される。
導出装置96は、第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dによる検出値に基づき、保持機構61´、63により保持された保持状態におけるワークWの長さを導出する。
図13(B)に示すように、エンドエフェクタ52b´を下降させることで、保持機構62´、64を保持機構61´、63に保持されたワークWに当接させる。具体的には、保持機構62´の吸着面を保持機構63に保持されたワークWの他方端部に当接させ、かつ、保持機構64の吸着面を保持機構61´に保持されたワークWの一方端部に当接させる。
換言すれば、ワークWの一方端部を保持した保持機構61´をワークWの厚み方向において保持機構64に対向させるとともに、ワークWの他方端部を保持した保持機構63をワークWの厚み方向において保持機構62´に対向させる。さらに、ワークWの一方端部を保持機構61´で保持しつつ、ワークWの他方端部を保持機構63から解放して保持機構62´で保持する。
そのあとで、図13(C)に示すように、保持状態におけるワークWの長さ、及び、基準状態におけるワークWの長さに基づき、ロボットアーム30aによって保持機構61´(すなわち、エンドエフェクタ52a´)を位置決めし、かつ、ロボットアーム30bによって保持機構62´(すなわち、エンドエフェクタ52b´)をワークWの長さ方向に移動させる。
なお、図13(C)では、ロボットアーム30bによって保持機構62´を上昇させてワークWの長さ方向に移動させる場合を図示してあるが、この場合に限定されず、保持機構62´を上昇させずに(換言すれば、保持機構62´の高さ位置を変更せずに)当該保持機構62´をワークWの長さ方向に移動させてもよい。
図14は、上記実施形態の変形例に係るロボットが、第1及び第3保持機構で保持したワークを第2及び第4保持機構に受け渡す作業の後半部分を行っている様子を示す概略図であり、(A)が第1乃至第4保持機構をワークの表面に当接させたときの図、(B)が第1及び第3保持機構で保持したワークを第2及び第4保持機構に受け渡したときの図である。
次に、図14(A)に示すように、エンドエフェクタ52b´を下降させることで、保持機構63、64を保持機構61´、62´に保持されたワークWに当接させる。具体的には、保持機構63の吸着面を保持機構62´に保持されたワークWの他方端部に当接させ、かつ、保持機構64の吸着面を保持機構61´に保持されたワークWの一方端部に当接させる。そして、ワークWの他方端部を保持機構62´で保持しつつ、ワークWの一方端部を保持機構61´から解放して保持機構64で保持する。
最後に、図14(B)に示すように、エンドエフェクタ52b´全体を上方へと移動させる。上記のようにして、ロボット20´は、保持機構61´、63で保持したワークWを保持機構62´、64に受け渡す作業を行う際に、ワークWを基準状態とすることができる。
本変形例に係るロボット20´は、その先端に保持機構61´、63が設けられるロボットアーム30aと、その先端に保持機構62´、64が設けられるロボットアーム30bと、保持状態におけるワークWの長さを検出するための検出装置90´と、を備える。そして、本変形例では、検出装置90´が、保持機構61´、63が協働してワークWを保持した保持状態におけるワークWの両端部の存在を、エンドエフェクタ52b´の先端(所定位置)で検出することが可能である。本変形例では、このようにロボット20´内に検出装置90´が設けられるので、装置全体をコンパクトにすることが可能となる。
なお、本変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、導出装置96が、センサ92a、92bによる検出値に基づき、保持状態におけるワークWが第1直線Lとなす角度をさらに導出してもよい。そして、ロボット制御装置80が、ワークWを基準状態とする際に、導出装置96によって導出された前記角度に基づき、ワークWの傾きを調整してもよい。
(その他の変形例)
上記実施形態では、保持機構62(第2保持機構)をワークWの長さ方向に移動させることで、ワークWを基準状態とする場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、保持機構61(第1保持機構)及び保持機構62のうちの少なくともいずれかをワークWの長さ方向に移動させることで、ワークWを基準状態としてもよい。上記変形例についても同様であるため、ここではその説明を繰り返さない。
上記実施形態では、第1及び第2センサ92a、92bが、保持状態におけるワークWの両端部を検出する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、第1及び第2センサ92a、92bが、保持状態におけるワークWのうち、その長さ方向において互いに離間した少なくとも二箇所の存在を所定位置で検出すればよい。ここで、ワークWのうち、その長さ方向において互いに離間した少なくとも二箇所とは、ワークWに付された任意の目印であってもよいし、一つのワークW内での部材同士の継ぎ目であってもよいし、或いは、その他の箇所であってもよい。上記変形例についても同様であるため、ここではその説明を繰り返さない。
上記実施形態では、ワークWを基準状態にしてから、導出装置96によって導出された保持状態におけるワークWが第1直線Lとなす角度に基づき、ワークWの傾きを調整する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、ワークWの傾きを調整してから、ワークWを基準状態としてもよい。
上記変形例では、第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dが、エンドエフェクタ52b´の先端に設けられる場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、例えば、第1乃至第4センサ92a´、92b´、92c、92dは、ロボット20´の基台22に設けられてもよいし、或いは、ロボット20´のその他の部分に設けられてもよい。
上記実施形態及びその変形例では、ロボットアーム30aが移動機構の一部を構成し、かつ、ロボットアーム30bが移動機構の他の一部を構成する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、例えば、水平面内を直線状に延びるレールと、レール上を移動可能な移動部材と、が移動機構の少なくとも一部を構成してもよい。このような場合、第1及び第2保持機構のうちの少なくともいずれかが、移動部材に取り付けられることで、ワークWの長さ方向に移動可能であってもよい。
上記実施形態では、保持装置50がロボットシステム10に設けられる場合について説明した。また、上記変形例では、保持装置50´がロボット20´に設けられる場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、例えば、上記のように、移動機構が、レール及び当該レール上を移動可能な移動部材を有する構造である場合、保持装置50は、ロボットシステム10又はロボット20´以外の装置に設けられてもよい。
上記実施形態及びその変形例では、可撓性を有するワークWがフレキシブルプリント回路基板である場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、例えば、ワークWは、可撓性を有するのであれば、円柱状の部材であってもよいし、棒状の部材であってもよいし、或いは、その他の部材であってもよい。
(まとめ)
上記課題を解決するために、本発明に係る保持装置は、可撓性を有するワークを保持するための保持装置であって、移動機構によって移動可能であり、前記ワークの長さ方向における一方端部を保持するための第1保持機構と、前記移動機構によって移動可能であり、前記ワークの長さ方向における他方端部を保持することで、前記第1保持機構と協働して前記ワークを保持するための第2保持機構と、前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかが前記ワークを保持した保持状態における前記ワークの長さを検出するための検出装置と、前記ワークが撓んでいない基準状態における前記ワークの長さを予め記憶するための記憶装置と、前記第1及び前記第2保持機構、並びに前記移動機構の動作を制御するための制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1及び前記第2保持機構によって前記ワークを保持しつつ、前記検出装置によって検出された前記保持状態における前記ワークの長さ、及び、前記記憶装置によって予め記憶された前記基準状態における前記ワークの長さに基づき、前記移動機構によって前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかを前記長さ方向に移動させることで、前記ワークを前記基準状態とすることを特徴とする。
上記構成によれば、本発明に係る保持装置は、第1及び第2保持機構によって可撓性を有するワークを保持しつつ、保持状態におけるワークの長さ、及び、基準状態におけるワークの長さに基づき、移動機構によって第1及び第2保持機構のうちの少なくともいずれかを長さ方向に移動させる。これにより、本発明に係る保持装置は、可撓性を有するワークを保持したあと、当該ワークを撓んでいない基準状態とすることが可能となる。
例えば、前記検出装置は、前記第1及び前記第2保持機構が協働して前記ワークを保持した前記保持状態における前記ワークの長さを検出し、前記制御装置は、前記第1及び前記第2保持機構によって前記ワークを保持しつつ、前記保持状態における前記ワークの長さ、及び、前記基準状態における前記ワークの長さに基づき、前記移動機構によって前記第1及び前記第2保持機構のうちのいずれか一方を前記ワークの供給位置に位置決めし、かつ、前記移動機構によって前記第1及び前記第2保持機構のうちのいずれか他方を前記ワークの長さ方向に移動させることで、前記ワークを前記基準状態としてもよい。
その厚み方向の一方側に前記第1保持機構が設けられる第1軸部材と、前記第1軸部材の厚み方向の他方側に設けられ、前記ワークを保持することが可能な第1副保持機構と、前記第1軸部材の厚み方向における一方側と他方側を反転させるように前記第1軸部材を回転させるための第1回転軸と、その厚み方向の一方側に前記第2保持機構が設けられる第2軸部材と、前記第2軸部材の厚み方向の他方側に設けられ、前記ワークを保持することが可能な第2副保持機構と、前記第2軸部材の厚み方向における一方側と他方側を反転させるように前記第2軸部材を回転させるための第2回転軸と、をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、多様な作業を効率良く行うことが可能となる。
前記移動機構によって前記第1保持機構と一体的に移動可能であり、前記ワークの長さ方向における他方端部を保持することで、前記第1保持機構と協働して前記ワークを保持することが可能な第3保持機構と、前記移動機構によって前記第2保持機構と一体的に移動可能であり、前記ワークの長さ方向における一方端部を保持することで、前記第2保持機構と協働して前記ワークを保持することが可能な第4保持機構と、をさらに備え、前記検出装置は、前記第1及び前記第3保持機構が協働して前記ワークを保持した前記保持状態における前記ワークの長さを検出し、前記制御装置は、前記第1乃至前記第4保持機構、及び前記移動機構の動作を制御することで、前記第1及び前記第3保持機構で保持した前記ワークを前記第2及び前記第4保持機構に受け渡す作業を行うことが可能であり、前記ワークの長さ方向における一方端部を保持した前記第1保持機構を前記ワークの厚み方向において前記第4保持機構に対向させるとともに、前記ワークの長さ方向における他方端部を保持した前記第3保持機構を前記ワークの厚み方向において前記第2保持機構に対向させたあと、前記ワークの長さ方向における一方端部を前記第1保持機構で保持しつつ、前記ワークの長さ方向における他方端部を前記第3保持機構から解放して前記第2保持機構で保持し、そのあとで、前記保持状態における前記ワークの長さ、及び、前記基準状態における前記ワークの長さに基づき、前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかを前記長さ方向に移動させたあと、前記ワークの長さ方向における他方端部を前記第2保持機構で保持しつつ、前記ワークの長さ方向における一方端部を前記第1保持機構から解放して前記第4保持機構で保持することにより、前記受け渡す作業を行う際に前記ワークを前記基準状態としてもよい。
上記構成によれば、装置全体をコンパクトにすることが可能となる。
前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかは、前記ワークの表面を負圧により吸着することで前記ワークを保持してもよい。
上記構成によれば、ワークを容易に保持することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明に係るロボットは、上記いずれかの構成を有する保持装置と、その先端に前記第1保持機構が設けられ、前記移動機構の一部を構成する第1ロボットアームと、その先端に前記第2保持機構が設けられ、前記移動機構の他の一部を構成する第2ロボットアームと、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、本発明に係るロボットは、上記いずれかの構成を有する保持装置を備えるので、可撓性を有するワークを保持したあと、当該ワークを撓んでいない基準状態とすることが可能となる。
前記検出装置は、前記保持状態における前記ワークのうち、前記長さ方向において互いに離間した少なくとも二箇所の存在を所定位置で検出するためのセンサと、前記センサによる検出値に基づき、前記保持状態における前記ワークの長さを導出するための導出装置と、を有し、前記センサは、前記第1及び前記第2ロボットアームのうちの少なくともいずれかの先端に設けられてもよい。
上記構成によれば、装置全体をコンパクトにすることが可能となる。
前記所定位置では、第1直線が規定され、前記導出装置は、前記センサによる検出値に基づき、前記保持状態における前記ワークが前記第1直線となす角度をさらに導出し、前記制御装置は、前記ワークを前記基準状態とする際に、前記導出装置によって導出された前記角度に基づき、前記ワークの傾きを調整してもよい。
上記構成によれば、前記ワークを基準状態とする際に、前記ワークの傾きを調整することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明に係るロボットシステムは、上記いずれかの構成を有する保持装置と、前記保持装置の一部が設けられるロボットと、を備え、前記ロボットは、その先端に前記第1保持機構が設けられ、前記移動機構の一部を構成する第1ロボットアームと、その先端に前記第2保持機構が設けられ、前記移動機構の他の一部を構成する第2ロボットアームと、を有し、前記検出装置の少なくとも一部が、前記ロボットとは別個に設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、本発明に係るロボットシステムは、上記いずれかの構成を有する保持装置を備えるので、可撓性を有するワークを保持したあと、当該ワークを撓んでいない基準状態とすることが可能となる。
例えば、前記検出装置は、前記保持状態における前記ワークのうち、前記長さ方向において互いに離間した少なくとも二箇所の存在を所定位置で検出するためのセンサと、前記センサによる検出値に基づき、前記保持状態における前記ワークの長さを導出するための導出装置と、を有し、前記検出装置の少なくとも前記センサが、前記ロボットとは別個に設けられてもよい。
前記所定位置では、第1直線が規定され、前記導出装置は、前記センサによる検出値に基づき、前記保持状態における前記ワークが前記第1直線となす角度をさらに導出し、前記制御装置は、前記ワークを前記基準状態とする際に、前記導出装置によって導出された前記角度に基づき、前記ワークの傾きを調整してもよい。
上記構成によれば、前記ワークを基準状態とする際に、前記ワークの傾きを調整することが可能となる。
10 ロボットシステム
20 ロボット
22 基台
24 基軸
30 ロボットアーム
32、34 リンク
36 リスト
38 メカニカルインターフェイス
50 保持装置
52 エンドエフェクタ
53 接続部材
54 回転軸
55 回転部材
56 軸部材
61〜64 保持機構
66、67 副保持機構
80 ロボット制御装置
81a 記憶装置
81b 制御装置
82 第1記憶部
83 第1制御部
84 第2記憶部
85 第2制御部
86、87 サーボモータ
90 検出装置
92 センサ
96 導出装置
102 第1スタッカ
104 第2スタッカ
106 コンベヤ
C カバー
L 第1直線
M マグネット治具
P ピン
W ワーク
JT 関節軸

Claims (11)

  1. 可撓性を有するワークを保持するための保持装置であって、
    移動機構によって移動可能であり、前記ワークの長さ方向における一方端部を保持するための第1保持機構と、
    前記移動機構によって移動可能であり、前記ワークの長さ方向における他方端部を保持することで、前記第1保持機構と協働して前記ワークを保持するための第2保持機構と、
    前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかが前記ワークを保持した保持状態における前記ワークの長さを検出するための検出装置と、
    前記ワークが撓んでいない基準状態における前記ワークの長さを予め記憶するための記憶装置と、
    前記第1及び前記第2保持機構、並びに前記移動機構の動作を制御するための制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1及び前記第2保持機構によって前記ワークを保持しつつ、前記検出装置によって検出された前記保持状態における前記ワークの長さ、及び、前記記憶装置によって予め記憶された前記基準状態における前記ワークの長さに基づき、前記移動機構によって前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかを前記長さ方向に移動させることで、前記ワークを前記基準状態とすることを特徴とする、保持装置。
  2. 前記検出装置は、前記第1及び前記第2保持機構が協働して前記ワークを保持した前記保持状態における前記ワークの長さを検出し、
    前記制御装置は、前記第1及び前記第2保持機構によって前記ワークを保持しつつ、前記保持状態における前記ワークの長さ、及び、前記基準状態における前記ワークの長さに基づき、前記移動機構によって前記第1及び前記第2保持機構のうちのいずれか一方を前記ワークの供給位置に位置決めし、かつ、前記移動機構によって前記第1及び前記第2保持機構のうちのいずれか他方を前記ワークの長さ方向に移動させることで、前記ワークを前記基準状態とする、請求項1に記載の保持装置。
  3. その厚み方向の一方側に前記第1保持機構が設けられる第1軸部材と、
    前記第1軸部材の厚み方向の他方側に設けられ、前記ワークを保持することが可能な第1副保持機構と、
    前記第1軸部材の厚み方向における一方側と他方側を反転させるように前記第1軸部材を回転させるための第1回転軸と、
    その厚み方向の一方側に前記第2保持機構が設けられる第2軸部材と、
    前記第2軸部材の厚み方向の他方側に設けられ、前記ワークを保持することが可能な第2副保持機構と、
    前記第2軸部材の厚み方向における一方側と他方側を反転させるように前記第2軸部材を回転させるための第2回転軸と、をさらに備える、請求項2に記載の保持装置。
  4. 前記移動機構によって前記第1保持機構と一体的に移動可能であり、前記ワークの長さ方向における他方端部を保持することで、前記第1保持機構と協働して前記ワークを保持することが可能な第3保持機構と、
    前記移動機構によって前記第2保持機構と一体的に移動可能であり、前記ワークの長さ方向における一方端部を保持することで、前記第2保持機構と協働して前記ワークを保持することが可能な第4保持機構と、をさらに備え、
    前記検出装置は、前記第1及び前記第3保持機構が協働して前記ワークを保持した前記保持状態における前記ワークの長さを検出し、
    前記制御装置は、
    前記第1乃至前記第4保持機構、及び前記移動機構の動作を制御することで、前記第1及び前記第3保持機構で保持した前記ワークを前記第2及び前記第4保持機構に受け渡す作業を行うことが可能であり、
    前記ワークの長さ方向における一方端部を保持した前記第1保持機構を前記ワークの厚み方向において前記第4保持機構に対向させるとともに、前記ワークの長さ方向における他方端部を保持した前記第3保持機構を前記ワークの厚み方向において前記第2保持機構に対向させたあと、前記ワークの長さ方向における一方端部を前記第1保持機構で保持しつつ、前記ワークの長さ方向における他方端部を前記第3保持機構から解放して前記第2保持機構で保持し、そのあとで、前記保持状態における前記ワークの長さ、及び、前記基準状態における前記ワークの長さに基づき、前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかを前記長さ方向に移動させたあと、前記ワークの長さ方向における他方端部を前記第2保持機構で保持しつつ、前記ワークの長さ方向における一方端部を前記第1保持機構から解放して前記第4保持機構で保持することにより、前記受け渡す作業を行う際に前記ワークを前記基準状態とする、請求項1に記載の保持装置。
  5. 前記第1及び前記第2保持機構のうちの少なくともいずれかは、前記ワークの表面を負圧により吸着することで前記ワークを保持する、請求項1乃至4のいずれかに記載の保持装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の保持装置と、
    その先端に前記第1保持機構が設けられ、前記移動機構の一部を構成する第1ロボットアームと、
    その先端に前記第2保持機構が設けられ、前記移動機構の他の一部を構成する第2ロボットアームと、を備えることを特徴とする、ロボット。
  7. 前記検出装置は、
    前記保持状態における前記ワークのうち、前記長さ方向において互いに離間した少なくとも二箇所の存在を所定位置で検出するためのセンサと、
    前記センサによる検出値に基づき、前記保持状態における前記ワークの長さを導出するための導出装置と、を有し、
    前記センサは、前記第1及び前記第2ロボットアームのうちの少なくともいずれかの先端に設けられる、請求項6に記載のロボット。
  8. 前記所定位置では、第1直線が規定され、
    前記導出装置は、前記センサによる検出値に基づき、前記保持状態における前記ワークが前記第1直線となす角度をさらに導出し、
    前記制御装置は、前記ワークを前記基準状態とする際に、前記導出装置によって導出された前記角度に基づき、前記ワークの傾きを調整する、請求項7に記載のロボット。
  9. 請求項1乃至5のいずれかに記載の保持装置と、
    前記保持装置の一部が設けられるロボットと、を備え、
    前記ロボットは、
    その先端に前記第1保持機構が設けられ、前記移動機構の一部を構成する第1ロボットアームと、
    その先端に前記第2保持機構が設けられ、前記移動機構の他の一部を構成する第2ロボットアームと、を有し、
    前記検出装置の少なくとも一部が、前記ロボットとは別個に設けられることを特徴とする、ロボットシステム。
  10. 前記検出装置は、
    前記保持状態における前記ワークのうち、前記長さ方向において互いに離間した少なくとも二箇所の存在を所定位置で検出するためのセンサと、
    前記センサによる検出値に基づき、前記保持状態における前記ワークの長さを導出するための導出装置と、を有し、
    前記検出装置の少なくとも前記センサが、前記ロボットとは別個に設けられる、請求項9に記載のロボットシステム。
  11. 前記所定位置では、第1直線が規定され、
    前記導出装置は、前記センサによる検出値に基づき、前記保持状態における前記ワークが前記第1直線となす角度をさらに導出し、
    前記制御装置は、前記ワークを前記基準状態とする際に、前記導出装置によって導出された前記角度に基づき、前記ワークの傾きを調整する、請求項10に記載のロボットシステム。
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