JP2021078106A - スイッチ回路および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高いスイッチ回路およびスイッチ回路を備える撮像装置を提供する。
【解決手段】スイッチ回路100は、第1入力端子401と、出力端子400と、第1入力端子401に入力される第1電圧を出力端子400に出力するか否かを切り替える第1回路110とを備え、第1回路110は、第1入力端子401と出力端子400との間に直列に接続された第1トランジスタ1および第2トランジスタ2と、第1電圧を分圧して第1トランジスタ1と第2トランジスタ2との間の共通ノードN1に供給する第1分圧回路12とを含む。
【選択図】図1

Description

本開示は、スイッチ回路およびスイッチ回路を備える撮像装置に関する。特に直列に接続された複数のトランジスタを含むスイッチ回路に関する。
従来、低耐圧トランジスタを用いて高電圧を扱うスイッチ回路としては、トランジスタを多段に直列接続する回路構成が知られている。
例えば下記特許文献1(図3参照)では、トランジスタ耐圧を超える電位差が生じる2端子間に接続されるスイッチ回路は、NMOSトランジスタを3段直列接続した構成を備える。更に、これらNMOSトランジスタのゲート電圧には、以下のような電圧が入力される。つまり、初段のNMOSトランジスタのゲートと3段目のNMOSトランジスタのドレインとの間に印加される高電圧を抵抗分圧することで2つの中間電圧を生成し、初段のNMOSトランジスタのゲートには1番目の中間電圧であるGND電圧Vg1を入力し、GND電圧Vg1に次いで2番目に高い中間電圧Vg2を2段目のNMOSトランジスタのゲートに入力し、GND電圧Vg1に次いで3番目に高い中間電圧Vg3を3段目のNMOSトランジスタのゲートに入力している。
特開2013−207700号公報
直列に接続された複数のトランジスタを含むスイッチ回路では、信頼性の向上が求められている。
本開示は、信頼性の高いスイッチ回路およびスイッチ回路を備える撮像装置を提供することを目的とする。
本開示の限定的ではないある例示的な実施の形態によれば、例えば、以下が提供される。
本開示の一形態に係るスイッチ回路は、第1入力端子と、出力端子と、前記第1入力端子に入力される第1電圧を前記出力端子に出力するか否かを切り替える第1回路とを備え、前記第1回路は、 前記第1入力端子と前記出力端子との間に直列に接続された第1トランジスタおよび第2トランジスタと、前記第1電圧を分圧して前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの間の第1ノードに供給する第1分圧回路とを含む。
本開示の一形態に係る撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に配列する複数の画素を含む画素アレイと、前記半導体基板上に位置する上記スイッチ回路とを備え、前記複数の画素のそれぞれは、第1電極層と第2電極層と前記第1電極層および前記第2電極層に挟まれた光電変換層とを含む光電変換部を有し、前記複数の画素のそれぞれが有する前記第1電極層は、互いに電気的に接続されており、前記スイッチ回路の前記出力端子は、前記第1電極層と接続されている。
本開示のある実施の形態によれば、直列に接続された複数のトランジスタを含むスイッチ回路、および、そのスイッチ回路を備える撮像装置の信頼性が向上される。
図1は、実施の形態1におけるスイッチ回路の構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1におけるスイッチ回路の具体的な回路例を示す図である。 図3は、実施の形態2におけるスイッチ回路の構成例を示す図である。 図4は、実施の形態2におけるスイッチ回路の状態を例示する表を示す図である。 図5は、実施の形態2におけるスイッチ回路の具体的な回路例を示す図である。 図6は、実施の形態3におけるスイッチ回路の具体的な回路例を示す図である。 図7は、実施の形態1〜3のいずれかにおけるスイッチ回路が搭載された、実施の形態4におけるイメージセンサの構成例を示す図である。 図8は、図7に示されたイメージセンサの動作例を示すタイミングチャートである。
(本開示の一態様を得るに至った知見)
特許文献1に開示されたスイッチ回路では、3つのトランジスタが直列接続され、3つのトランジスタのうちの2つのトランジスタのゲートには、それぞれ、高電圧側ノードnd1と低電圧側ノードnd3との間の高電圧を抵抗で分圧して得られる電圧Vg2、Vg3が印加される。このスイッチ回路は、ノードnd2の電圧=ノードnd1の電圧<0(つまり、負電位)の時は、オン状態となり、ノードnd2の電圧<ノードnd1の電圧の時、もしくはノードnd2の電圧=ノードnd1の電圧=GNDレベルの時はオフ状態となるように構成されている。このスイッチ回路では、ノードnd1にトランジスタの耐圧電圧を超える電圧が印加された場合でも、トランジスタが破損されることなく信頼性を保つことが出来るように、3つのトランジスタが直列接続されている。なお、耐圧電圧とは、トランジスタに印加できる最大許容電圧であり、最大定格とも呼ばれる。また、単に「トランジスタ」と記した場合には、スイッチ回路を構成するトランジスタを指す。また、入力電圧としての「高電圧」とは、相対表現の用語であり、トランジスタの耐圧電圧を超える電圧を意味する。
しかしながら、スイッチ回路がオフ状態の場合、各トランジスタのソース端子の電圧、およびドレイン端子の電圧は、各トランジスタのゲートの電圧が抵抗分圧によって分圧された後に、トランジスタのオフリーク電流などによって、ある値に収束する。収束までに掛かる時間や、収束する電圧値は、各トランジスタの閾値電圧(Vth)や、ノードnd1〜ノードnd2間の電位差、各トランジスタのサイズ(ゲート幅、ゲート長さ)、オフリーク電流値、電源電圧、ジャンクション温度等によっても変化する。そのために、ゲート−ソース、ゲート−ドレイン、ドレイン−ソース、ゲート−バックゲートの各端子間の電圧を確実に耐圧電圧以下に制御しつつ、頻繁にスイッチ回路のオン・オフ状態を切り替える動作をさせることは困難である。
更には、従来のスイッチ回路はオフ状態の時、ノードnd1とノードnd2とは同電位になることが前提である。そのために、2つ以上のスイッチ回路要素を用いてそれらスイッチ回路要素の個数と同数の入力端子と1つの共通出力端子とを備えるスイッチ回路を構築した場合には、いずれか一つのスイッチ回路要素がオン状態で、かつ、他のスイッチ回路要素がオフ状態となり、オフ状態のスイッチ回路要素の入力端子と共通出力端子とに電位差が生じている状態では、オフ状態のスイッチ回路要素を構成するトランジスタの信頼性を確保しつつそのスイッチ回路要素をオフ状態に維持することは困難である。なお、スイッチ回路とは、スイッチの機能を有する全体としての回路である。スイッチ回路要素とは、スイッチ回路を構成する要素の一つであって、スイッチの機能を有する回路である。スイッチ回路は、1つ以上のスイッチ回路要素で構成される。
そこで、本開示は、低耐圧トランジスタを用いて、高耐圧電圧のスイッチ回路を構成する際に、オン・オフ状態の切り替え時間を高速化し、且つ各トランジスタの端子間電圧を耐圧電圧以下に確実に制御することが可能なスイッチ回路を提供することを目的とする。更には、本開示は、2つ以上のスイッチ回路要素を用いてそれらスイッチ回路要素の個数と同数の入力端子と1つの共通出力端子を備えるスイッチ回路において、オフ状態のトランジスタの信頼性を確保することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示のある実施の形態では、第1トランジスタのドレイン電圧(つまり、第2トランジスタのソース電圧)端子に、抵抗分圧で生成した所望の電圧を印加することで、各トランジスタの端子間電圧を確実に耐圧電圧以下に保ちつつ、第1トランジスタのドレイン電圧(つまり、第2トランジスタのソース電圧)をゲート電圧を制御する際の応答特性に追従させている。これにより、低耐圧トランジスタを用いて高電圧をオン・オフするスイッチ回路において、低耐圧トランジスタの信頼性を保ちつつ、従来技術よりも高速にオン・オフ状態を切り替えることが可能となる。
以下実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、動作タイミング等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるスイッチ回路100の構成例を示す図である。図1において、スイッチ回路100は、第1電圧の一例である高電圧が入力される第1入力端子401と、第1入力端子401に入力された高電圧を出力する出力端子400と、第1入力端子401に入力された高電圧を出力端子400に出力するか否かを切り替えるスイッチ回路要素である第1回路110とを備える。第1回路110は、直列に接続された第1トランジスタ1および第2トランジスタ2と、第1トランジスタ1のオン・オフを制御する第1ゲート電圧制御部10と、第2トランジスタ2のオン・オフを制御する第2ゲート電圧制御部11と、第1入力端子401に入力された高電圧を分圧する第1分圧回路12とを備える。第1分圧回路12での分圧で得られた電圧VN1は、第1トランジスタ1と第2トランジスタ2との間の第1ノードの一例である共通ノードN1に供給される。なお、第1ゲート電圧制御部10および第2ゲート電圧制御部11は、必ずしも第1回路110に備えられる必要はなく、例えば、スイッチ回路100の外部に設けられてもよい。
本実施の形態では、第1トランジスタ1および第2トランジスタ2は、いずれも、PMOSトランジスタである。また、スイッチ回路100をオン状態にする時には、第1ゲート電圧制御部10および第2ゲート電圧制御部11は、それぞれ、第1トランジスタ1および第2トランジスタ2をオン状態にさせ、一方、スイッチ回路100をオフ状態にする時には、第1ゲート電圧制御部10および第2ゲート電圧制御部11は、それぞれ、第1トランジスタ1および第2トランジスタ2をオフ状態にさせる。
本実施の形態におけるスイッチ回路100では、2つの低耐圧トランジスタである第1トランジスタ1および第2トランジスタ2が直列に接続されることで、特にスイッチ回路100がオフ状態の時に、第1トランジスタ1および第2トランジスタ2のそれぞれにおける任意の2端子間(ゲート端子−ソース端子間、ゲート端子−ドレイン端子間、ドレイン端子−ソース端子間、ゲート端子−バックゲート端子間、ソース端子−バックゲート端子間、ドレイン端子−バックゲート端子間)において、トランジスタの耐圧電圧を超えないように端子電圧が制御される。なお、スイッチ回路100がオフ状態の時、出力端子400はフロート状態となるので、出力端子400には他のスイッチ回路経由で他の電圧が印加されても良い。
例えば、トランジスタの耐圧電圧Vhv=4V、第1入力端子401に入力される高電圧VIN1=7V、スイッチ回路100がオフ状態の時に出力端子400に出力電圧VOUT=0Vが印加される状態における、トランジスタのゲート電圧、2つの直列接続された第1トランジスタ1および第2トランジスタ2の間の共通ノードN1の電圧VN1について一例を示す。
第1ゲート電圧制御部10は、第1トランジスタ1のゲートにゲート電圧Vg1=7Vを印加する。これにより第1トランジスタ1のゲート−ソース間電圧は、Vg1−VIN=0Vとなり、第1トランジスタ1はオフ状態となる。第2ゲート電圧制御部11は、第2トランジスタ2のゲートに、次のようにして決定されたゲート電圧Vg2を印加する。つまり、第2トランジスタ2のゲート電圧Vg2は、第2トランジスタ2のゲートと出力端子400間の電位差である(Vg2−VOUT)<4V、且つ(Vg2−VN1)>Vth、Vg1−VN1<4Vを満足するように決定される。例えば、Vg2=3.5V、VN1=3.5Vとすると、Vg1−VN1=3.5V、Vg2−VN1=0Vとなるため、前述した条件を満足することが出来る。なお、Vthは、第1トランジスタ1および第2トランジスタ2の閾値電圧である。
本実施の形態におけるスイッチ回路100では、スイッチ回路100がオフ状態にあるとき、出力電圧VOUTが7Vから0Vに変化したとしても、スイッチ回路100の第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2のそれぞれの任意の2端子間には3.5V以上の電位差は生じず、トランジスタの信頼性を確保することが可能である。
図2は、実施の形態1におけるスイッチ回路100の具体的な回路例を示す図である。本回路例では、スイッチ回路100は、図1に示される要素に加えて、バイアス電圧生成回路500および制御回路501を備える。ただし、バイアス電圧生成回路500および制御回路501は、必ずしもスイッチ回路100に備えられる必要はなく、スイッチ回路100の外部に設けられてもよい。
第1ゲート電圧制御部10は、ゲート電圧Vg1として、第1入力端子401と基準電圧端子600間の電圧を分圧して得られる電圧か、第1入力端子401に入力された高電圧のいずれか一方の電圧を、第1トランジスタ1のゲートに出力する。そのために、第1ゲート電圧制御部10は、第1入力端子401に入力される高電圧VIN1を分圧抵抗R10およびR11で分圧して得られる分圧電圧を出力するか、第1入力端子401に入力される高電圧を出力するかを制御する制御トランジスタ301を備える。第1入力端子401に入力される高電圧VIN1は、第1ゲート電圧制御部10において使用するトランジスタの耐圧電圧を超えるため、制御トランジスタ300を制御トランジスタ301と直列に接続し、制御トランジスタ300および301それぞれの各端子間の電位差がトランジスタの耐圧電圧を超えない構成を取っている。
制御回路501は、本スイッチ回路100が搭載されるSoC(System on Chip)に供給される電源電圧(例えば3.3V)の供給を受けて動作する。バイアス電圧生成回路500は、第1入力端子401と基準電圧端子600間の電圧を抵抗分圧によって分圧して得られる分圧電圧(例えば、4V)を出力する。基準電圧端子600は、例えば、SoCのグランド電位と同電位に維持される。
第2ゲート電圧制御部11は、ゲート電圧Vg2として、共通ノードN1と基準電圧端子600間の電圧を分圧して得られる電圧か、共通ノードN1の電圧のいずれか一方の電圧を、第2トランジスタ2のゲートに出力する。そのために、第2ゲート電圧制御部11は、共通ノードN1の電圧VN1を分圧抵抗R20およびR21で分圧して得られる分圧電圧を出力するか、共通ノードN1の電圧VN1を出力するかを制御する制御トランジスタ303を備える。共通ノードN1の電圧VN1は、第2ゲート電圧制御部11において使用するトランジスタの耐圧電圧を超え得るため、制御トランジスタ302を制御トランジスタ303と直列に接続し、制御トランジスタ302および303それぞれの端子間電位差がトランジスタの耐圧電圧を超えない構成を取っている。
第1分圧回路12は、第1入力端子401と基準電圧端子600間に接続され、直列に接続された2つの分圧抵抗R1およびR2で構成される。分圧抵抗R1およびR2は、それぞれ、第1抵抗素子と第2抵抗素子の一例である。分圧抵抗R1およびR2の接続点は、共通ノードN1に接続されている。第1分圧回路12は、第1入力端子401に入力された高電圧VIN1を分圧抵抗R1およびR2で分圧して得られる分圧電圧を第1トランジスタ1と第2トランジスタ2との共通ノードN1に供給する。
いま、入力された高電圧=7V、SoC電源電圧=3.3V、基準電圧端子600の電圧=SoCグランド端子=0V、トランジスタ耐圧電圧=4Vと仮定して、以下、スイッチ回路100の動作状態を説明する。
第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2をオン状態にするとき、制御回路501は、Hレベル(例えば、3.3V)を出力する。その結果、制御トランジスタ301、および303はオン状態となり、第1ゲート電圧制御部10、および第2ゲート電圧制御部11の分圧抵抗R10およびR11とR20およびR21とは、基準電圧端子600に接続される。したがって、第1ゲート電圧制御部10は、ゲート電圧Vg1として、第1入力端子401に入力された高電圧を分圧抵抗R10およびR11で分圧して得られる分圧電圧を第1トランジスタ1のゲートに出力する。その結果、第1トランジスタ1はオン状態となる。このときVg1=VIN1×{R11/(R10+R11)}となる。なお、分圧抵抗R10、R11は(Vg1−VIN1)<Vth、|Vg1−VIN1|<4Vとなる抵抗値に設定されている。同様に第2ゲート電圧制御部11は、共通ノードN1の電圧VN1を分圧抵抗R20およびR21で分圧して得られる分圧電圧を、ゲート電圧Vg2として、第2トランジスタ2のゲートに出力する。その結果、第2トランジスタ2はオン状態となる。このとき、Vg2=VN1×{R21/(R20+R21)}となる。なお、分圧抵抗R20、R21は(Vg2−VN1)<Vth、|Vg2−VN1|<4Vとなる抵抗値設定されている。
また、分圧抵抗R1、R2の抵抗値を第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2のオン抵抗値の1000倍以上に設定しておくことで、第1トランジスタ1がオン状態のときに、共通ノードN1(VN1)の電圧は第1入力端子401の高電圧VIN1とほぼ等しくなる。
一方、第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2をオフ状態にするとき、制御回路501は、Lレベル、つまり基準電圧端子600の電圧と同じ電圧(例えば、SoCのグランド電圧0V)を出力する。その結果、制御トランジスタ301、および303はオフ状態となり、第1ゲート電圧制御部10、および第2ゲート電圧制御部11の分圧抵抗R10およびR11とR20およびR21とは、いずれも、基準電圧端子600に接続されない。したがって、第1ゲート電圧制御部10は、ゲート電圧Vg1として、第1入力端子401に入力された高電圧VIN1と同電位の電圧を第1トランジスタ1のゲートに出力する。その結果、第1トランジスタ1はオフ状態となる。
第1分圧回路12は、制御回路501の出力状態によらず、常に第1入力端子401と基準電圧端子600との間に接続されており、第1トランジスタ1がオフ状態のとき、分圧抵抗R1とR2による分圧電圧VN1は、第1入力端子401と基準電圧端子600間の電圧を分圧抵抗R1とR2で分圧した電圧となる。第2ゲート電圧制御部11は、第1分圧回路12の出力端子(つまり、共通ノードN1)と基準電圧端子600間に接続されており、制御トランジスタ303がオフ状態の時、ゲート電圧Vg2として、VN1=VIN1×{R2/(R1+R2)}を第2トランジスタ2のゲートに出力する。つまり、第2ゲート電圧制御部11の出力電圧Vg2=VN1となる。よって、第2トランジスタ2のソース端子の電圧(つまり、共通ノードN1での電圧VN1)−第2トランジスタ2のゲート電圧(Vg2電圧)≒0Vとなり、第2トランジスタ2がオフ状態となる。なお、第2トランジスタ2のオフ状態において、|VN1−VOUT|<4Vとなるよう分圧抵抗R1、R2の抵抗値が設定されている。
以上説明したように、実施の形態1におけるスイッチ回路100によれば、第1分圧回路12により、スイッチ回路100がオフ状態の時に、第1トランジスタ1と第2トランジスタ2間の共通ノードN1の電圧を所望の電圧に正確かつ高速に収束させることが可能となる。また温度変化や製造バラつきによるトランジスタのVthバラつきの影響を受けることなく、確実にトランジスタの耐圧電圧を超えない制御をすることが可能となる。
以上のように、本実施の形態におけるスイッチ回路100は、第1入力端子401と、出力端子400と、第1入力端子401に入力される第1電圧を出力端子400に出力するか否かを切り替える第1回路110とを備え、第1回路110は、第1入力端子401と出力端子400との間に直列に接続された第1トランジスタ1および第2トランジスタ2と、第1電圧を分圧して第1トランジスタ1と第2トランジスタ2との間の共通ノードN1に供給する第1分圧回路12とを含む。
これにより、第1トランジスタ1と第2トランジスタ2との間の共通ノードN1は、第1分圧回路12により、第1入力端子401に入力される第1電圧を分圧して得られる分圧電圧が供給される。よって、電源電圧を分圧する従来技術と異なり、第1トランジスタ1と第2トランジスタ2間の共通ノードN1の電圧を所望の電圧に正確かつ高速に収束させることが可能となる。また温度変化や製造バラつきによるトランジスタのVthバラつきの影響を受けることなく、確実にトランジスタの耐圧電圧を超えない制御をすることが可能となる。その結果、直列に接続された複数のトランジスタを含むスイッチ回路の信頼性が向上される。
また、第1分圧回路12は、第1入力端子401と基準電圧との間に直列に接続された第1抵抗素子(R1)および第2抵抗素子(R2)を含み、第1抵抗素子(R1)と第2抵抗素子(R2)との接続点は、共通ノードN1に接続されている。これにより、簡易な抵抗分圧によって、共通ノードN1の電圧が所望の電圧に正確かつ高速に収束させることが可能となる。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2におけるスイッチ回路200の構成例を示す図である。図3において、スイッチ回路200は、第1電圧の一例である高電圧が入力される第1入力端子401と、第2電圧の一例である低電圧が入力される第2入力端子402と、第1入力端子401に入力された高電圧または第2入力端子402に入力された低電圧を選択的に出力する出力端子400と、第1電圧の一例である高電圧を入力とし、入力された高電圧を出力する/しないのオン・オフを制御するスイッチ回路要素である第1回路110と、第2電圧の一例である低電圧を入力とし、入力された低電圧を出力する/しないのオン・オフを制御するスイッチ回路要素である第2回路120とを備えている。なお、第2入力端子402に入力される低電圧は、本実施の形態では、第3トランジスタ3および第4トランジスタ4のいずれの耐圧電圧をも超えない電圧とする。実施の形態1と同じ構成要素には、同じ符号を付し、その説明を省略する。
第2回路120は、直列に接続された第3トランジスタ3および第4トランジスタ4と、第3トランジスタ3のオン・オフを制御する第3ゲート電圧制御部13と、第4トランジスタ4のオン・オフを制御する第4ゲート電圧制御部14と、出力端子400の電圧を分圧する第2分圧回路15とを備える。第2分圧回路15での分圧で得られた電圧は、第3トランジスタ3と第4トランジスタ4との間の第2ノードの一例である共通ノードN2に供給される。なお、第3ゲート電圧制御部13および第4ゲート電圧制御部14は、必ずしも第2回路120に備えられる必要はなく、例えば、スイッチ回路200の外部に設けられてもよい。
図4は、図3のスイッチ回路200の状態を例示する表を示す図である。スイッチ回路200の3つの状態(「状態1」、「状態2」、「状態3」)のそれぞれにおけるスイッチ回路200の出力電圧VOUT、第1回路110のオン・オフ状態、および、第2回路120のオン・オフ状態が示されている。なお、「状態3」では、スイッチ回路200の出力端子400はフロート状態となり、スイッチ回路200の出力電圧VOUTは、不定(図における「−」)となる。
図5は、実施の形態2におけるスイッチ回路200の具体的な回路例を示す図である。
スイッチ回路200において、第1回路110は、図2で図示した回路と同じ構成である。スイッチ回路200において、第2回路120は、図3に示される要素に加えて、バイアス電圧生成回路502、制御回路503、分圧抵抗R31およびR32を備える。ただし、バイアス電圧生成回路502、制御回路503、分圧抵抗R31およびR32は、必ずしもスイッチ回路200に備えられる必要はなく、スイッチ回路200の外部に設けられてもよい。
第2回路120は、入力端子として、低電圧(トランジスタ耐圧電圧を超えない電圧)が入力される第2入力端子402に接続されており、出力端子として、第1回路110の出力端子400と同一ノードに接続されている。
第3ゲート電圧制御部13は、SoCの電源電圧(例えば3.3V)の供給を受けて、ゲート電圧Vg3を第3トランジスタ3のゲートに出力する制御回路504を有する。第4ゲート電圧制御部14は、第1入力端子401と基準電圧端子600間の電圧を分圧して得られる電圧を、ゲート電圧Vg4として、第4トランジスタ4のゲートに出力する。
第2分圧回路15は、出力端子400と基準電圧端子600間に接続され、直列に接続された2つの分圧抵抗R3およびR4で構成される。分圧抵抗R3およびR4は、それぞれ、第3抵抗素子と第4抵抗素子の一例である。分圧抵抗R3およびR4の接続点は、共通ノードN2に接続されている。第2分圧回路15は、出力端子400と基準電圧端子600間の電圧を分圧抵抗R3およびR4で分圧し、得られた分圧電圧VN2を、第3トランジスタ3と第4トランジスタ4間の共通ノードN2に供給する。
スイッチ回路200は、図4に示すように、第1回路110および第2回路120のオン・オフ状態の組み合わせにより、3つの状態をとり得る。以下、第1入力端子401に入力された高電圧VIN1=7V、第2入力端子402に入力された低電圧VIN2=0.5V、SoC電源電圧=3.3V、基準電圧端子600の電圧=SoCグランド端子=0V、トランジスタ耐圧電圧=4Vと仮定して、図4に示される3つの状態1〜3のそれぞれにおける回路動作を説明する。
図4に示される状態1では、第1回路110がオン状態(つまり、第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2はオン状態)で、かつ、第2回路120がオフ状態(つまり、第3トランジスタ3、および第4トランジスタ4はオフ状態)である。
第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2のオン状態については、図2のスイッチ回路100の第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2のオン状態と同じなので、その詳細な動作説明を省略する。
第3トランジスタ3、および第4トランジスタ4をオフ状態にするために、制御回路503および504は、基準電圧端子600と同じ電圧(例えば、SoCのグランド電圧0V)を出力する。なお、第3トランジスタ3に入力される電圧が耐圧電圧以下の場合、SoCの電源電圧と同電位で制御しても構わない。制御回路504が、基準電圧端子600と同じ電圧を第3トランジスタ3のゲートに出力するので、(Vg3−VIN2)<Vthとなり、第3トランジスタ3はオフ状態となる。なお、本実施の形態におけるVthは、第3トランジスタ3および第4トランジスタ4の閾値電圧である。
次に第4ゲート電圧制御部14の出力電圧(つまり、第4トランジスタ4のゲート電圧Vg4)について説明する。第1回路110がオン状態の時に出力電圧VOUT=VIN1となり、第1入力端子401に入力された高電圧VIN1が出力電圧VOUTとして出力されるため、第4トランジスタ4のドレイン端子には高電圧VIN1が印加された状態で第4トランジスタ4のオフ状態を保持しなければならならない。そこで、第4ゲート電圧制御部14は、第1入力端子401に入力された高電圧VIN1を用いてゲート電圧Vg4を生成する。具体的には、第4ゲート電圧制御部14は、制御トランジスタ305がオフ状態となるため、ゲート電圧Vg4として、第1入力端子401に入力された高電圧VIN1を分圧抵抗R31およびR32で分圧して得られる電圧を出力する。この時、VIN2、Vg3、Vg4、共通ノードN2での電圧VN2、VOUTは、それぞれ、|VOUT−Vg4|<4V、(Vg4−VN2)<Vth、|VOUT−VN2|<4V、|VN2−Vg3|<4V、|VN2−VIN2|<4Vの関係を満足しなければならない。なお、VN2、Vg4の電圧はそれぞれVN2=VOUT×{R4/(R3+R4)}、Vg4=VIN1×{R32/(R31+R32)}と計算することが出来る。例えば、VN2=3.0V、Vg4=3.0Vとなるように設計すれば、前記5つの関係式を満足し、第4トランジスタ4をオフ状態とすることが出来る。このように、第1入力端子401に入力された高電圧VIN1、および出力電圧VOUTから、それぞれ、第4トランジスタ4のゲート電圧Vg4および第3トランジスタ3と第4トランジスタ4間の共通ノードN2の電圧VN2を生成することで、高電圧と低電圧の境界に接続されるトランジスタの耐圧電圧を超えない確実な制御が可能となり、スイッチ回路の信頼性を担保することが出来る。
図4に示される状態2では、第1回路110がオフ状態(つまり、第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2はオフ状態)で、第2回路120がオン状態(つまり、第3トランジスタ3、および第4トランジスタ4はオン状態)である。
第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2のオフ状態については、図2のスイッチ回路100の第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2のオフ状態と同じなので、その詳細な動作説明を省略する。
第3トランジスタ3、および第4トランジスタ4をオン状態にするために、制御回路503および504はHレベル、つまりSoC電源電圧と同じ電圧(例えば3.3V)を出力する。その結果、(Vg3−VIN2)>Vthとなるので、第3トランジスタ3はオン状態となる。
次に第4ゲート電圧制御部14の出力電圧(つまり、第4トランジスタ4のゲート電圧Vg4)について説明する。第4ゲート電圧制御部14は、制御トランジスタ305がオン状態となるため、ゲート電圧Vg4として、Vg4=VIN1×{(R32//R33)/{R31+(R32//R33)}}(なお、R32//R33=R32×R33/(R32+R33))を第4トランジスタ4のゲートに出力する。このとき(Vg4−VIN2)>Vth、|Vg4−VIN2|<4Vであれば第4トランジスタはオン状態となり出力電圧VOUT=VIN2となる。なお、第2分圧回路15の分圧抵抗R3、R4の抵抗値が第3トランジスタ3、および第4トランジスタ4のオン抵抗値の1000倍以上に設定しておくことで、第4トランジスタ4がオン状態のときに、共通ノードN2の電圧VN2は第2入力端子402の電圧とほぼ等しくなる。
図4に示される状態3では、第1回路110がオフ状態(つまり、第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2はオフ状態)で、第2回路120がオフ状態(つまり、第3トランジスタ3、および第4トランジスタ4はオフ状態)である。この状態3では、スイッチ回路200の出力端子400はフロート状態となる。
第1回路110のオフ状態の詳細については、図2のスイッチ回路100の第1トランジスタ1、および第2トランジスタ2のオフ状態と同じある。一方、第2回路120のオフ状態の詳細については、スイッチ回路200の状態1における第2回路120のオフ状態(つまり、第3トランジスタ3、および第4トランジスタ4のオフ状態)と同じある。よって、第1回路110および第2回路120の詳細な動作説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態2におけるスイッチ回路200によれば、高電圧と低電圧を同一端子から出力するスイッチ回路を構築した場合でも、スイッチ回路要素がオフ状態の時に、第1トランジスタ1と第2トランジスタ2間の共通ノードN1の電圧、および、第3トランジスタ3と第4トランジスタ4間の共通ノードN2の電圧を所望の電圧に正確かつ高速に収束させることが可能となる。また温度変化や製造バラつきによるトランジスタのVthバラつきの影響を受けることなく、確実にトランジスタの耐圧電圧を超えない制御をすることが可能となり、トランジスタの信頼性を満足しつつ、高電圧と低電圧を切り替え可能なスイッチ回路を提供できる。
以上のように、本実施の形態におけるスイッチ回路200は、実施の形態1におけるスイッチ回路100に対して、第2入力端子402と、第2入力端子402に入力される第2電圧を出力端子400に出力するか否かを切り替える第2回路120とを更に備え、第2回路120は、第2入力端子402と出力端子400との間に直列に接続された第3トランジスタ3および第4トランジスタ4と、出力端子400の電圧を分圧して第3トランジスタ3と第4トランジスタ4との間の共通ノードN2に供給する第2分圧回路15とを含む。
これにより、出力端子400から、第1入力端子401に入力された第1電圧または第2入力端子402に入力された第2電圧を選択的に出力させることが可能になる。また、第3トランジスタ3と第4トランジスタ4との間の共通ノードN2には、第2分圧回路15により、出力端子400の電圧を分圧して得られる分圧電圧が供給される。よって、電源電圧を分圧する従来技術と異なり、第3トランジスタ3と第4トランジスタ4間の共通ノードN2の電圧を所望の電圧に正確かつ高速に収束させることが可能となる。また温度変化や製造バラつきによるトランジスタのVthバラつきの影響を受けることなく、確実にトランジスタの耐圧電圧を超えない制御をすることが可能となる。その結果、複数のスイッチ回路要素を含み、2種類以上の入力電圧のいずれかを選択的に出力する、信頼性が向上されたスイッチ回路が実現される。
また、第2分圧回路15は、出力端子400と基準電圧との間に直列に接続された第3抵抗素子(R3)および第4抵抗素子(R4)を含み、第3抵抗素子(R3)と第4抵抗素子(R4)との接続点は、共通ノードN2に接続されている。これにより、簡易な抵抗分圧によって、共通ノードN2の電圧が所望の電圧に正確かつ高速に収束させることが可能となる。
また、第1入力端子401には、第1トランジスタ1および第2トランジスタ2の少なくとも一方の最大定格を超える高電圧が入力され、第2入力端子402には、第3トランジスタ3および第4トランジスタ4のいずれの最大定格をも超えない低電圧が入力され、出力端子400は、第1期間に、第1入力端子401に入力された高電圧を出力し、第1期間と異なる第2期間に、第2入力端子402に入力された低電圧を出力する。
これにより、トランジスタの最大定格を超える高電圧が入力されるにも拘わらず、トランジスタのいずれの2端子間も、電位差が最大定格以下となり、第1入力端子401に入力された高電圧および第2入力端子402に入力された低電圧を選択的に出力するスイッチ回路が実現される。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3におけるスイッチ回路210の具体的な回路例を示す図である。このスイッチ回路210は、図5に示された実施の形態2におけるスイッチ回路200の変形例に相当する。より詳しくは、スイッチ回路210は、スイッチ回路200において、直列に接続された2つのトランジスタ(第1トランジスタ1および第2トランジスタ2)を、直列に接続された3つのトランジスタに置き換え、かつ、直列に接続された2つのトランジスタ(第3トランジスタ3および第4トランジスタ4)を直列に接続された3つのトランジスタに置き換えた構成を備える。
具体的には、スイッチ回路210は、高電圧が入力される第1入力端子401と、低電圧が入力される第2入力端子402と、第1入力端子401に入力された高電圧または第2入力端子402に入力された低電圧を出力する出力端子400と、高電圧を入力とし、入力された高電圧を出力する/しないのオン・オフを制御するスイッチ回路要素である第1回路110aと、低電圧を入力とし、入力された低電圧を出力する/しないのオン・オフを制御するスイッチ回路要素である第2回路120aとを備える。実施の形態2と同じ構成要素には、同じ符号を付し、その説明を省略する。
第1回路110aは、直列に接続された第1トランジスタ1、第2トランジスタ2および第5トランジスタ5と、第1トランジスタ1のオン・オフを制御する第1ゲート電圧制御部10aと、第2トランジスタ2のオン・オフを制御する第2ゲート電圧制御部11aと、第5トランジスタ5のオン・オフを制御する第5ゲート電圧制御部16と、第1入力端子401に入力された高電圧を分圧し、得られた2種類の分圧電圧を、それぞれ、第2トランジスタ2と第5トランジスタ5との間の第3ノードの一例である共通ノードN3および共通ノードN1に供給する第1分圧回路12aと、バイアス電圧生成回路500および500aと、制御回路501とを備える。
なお、本実施の形態における第1回路110aは、実施の形態2における第1回路110の第1トランジスタ1および第2トランジスタ2に対して、それらの後段に第5トランジスタ5が追加された構成を備える。しかしながら、第5トランジスタ5は、第1トランジスタ1および第2トランジスタ2の前段、あるいは、それらの間に、接続されていてもよい。つまり、本実施の形態における第1回路110aは、2つのトランジスタが直列に接続された実施の形態2と異なり、3つのトランジスタが直列に接続された構成を備える。
第5トランジスタ5は、第1トランジスタ1および第2トランジスタ2と同様に、本実施の形態では、PMOSトランジスタである。
バイアス電圧生成回路500は、第1入力端子401と基準電圧端子600間の電圧を抵抗分圧によって分圧して得られる分圧電圧(例えば、高電圧の2/3の分圧電圧)を出力する。バイアス電圧生成回路500aは、第1入力端子401と基準電圧端子600間の電圧を抵抗分圧によって分圧して得られる分圧電圧(例えば、高電圧の1/3の分圧電圧)を出力する。
第1ゲート電圧制御部10aは、第1トランジスタ1のオン・オフを制御する回路であり、実施の形態2の第1ゲート電圧制御部10において、直列に接続された2つの制御トランジスタ300および301を、直列に接続された3つの制御トランジスタ300、306および301に置き換えた構成を備える。
第2ゲート電圧制御部11aは、第2トランジスタ2のオン・オフを制御する回路であり、実施の形態2の第2ゲート電圧制御部11において、直列に接続された2つの制御トランジスタ302および303を、直列に接続された3つの制御トランジスタ302、307および303に置き換えた構成を備える。
第5ゲート電圧制御部16は、基本的に、第2ゲート電圧制御部11aと同様の構成を有する。つまり、第5ゲート電圧制御部16は、共通ノードN3と基準電圧端子600との間に接続され、直列に接続された、分圧抵抗R20aおよびR20bと、制御トランジスタ302a、308および303aとで構成される。
第1分圧回路12aは、第1入力端子401と基準電圧端子600との間に接続され、直列に接続された3つの分圧抵抗R1a、R2aおよびR2bで構成される。分圧抵抗R1aとR2aとの接続点は、共通ノードN1と、第2ゲート電圧制御部11aの一端(つまり、分圧抵抗R20の一端)とに接続されている。また、分圧抵抗R2aとR2bとの接続点は、共通ノードN3と、第5ゲート電圧制御部16の一端(つまり、分圧抵抗R20aの一端)とに接続されている。
第2回路120aは、直列に接続された第3トランジスタ3、第6トランジスタ6および第4トランジスタ4と、第3トランジスタ3のオン・オフを制御する第3ゲート電圧制御部13と、第6トランジスタ6および第4トランジスタ4のオン・オフを制御する第4ゲート電圧制御部14aと、出力端子400に出力された電圧を分圧し、得られた2種類の分圧電圧を、それぞれ、第3トランジスタ3と第6トランジスタ6との間の第4ノードの一例である共通ノードN4および共通ノードN2に供給する第2分圧回路15aと、バイアス電圧生成回路502と、制御回路503とを備える。
なお、本実施の形態における第2回路120aは、実施の形態2における第2回路120の第3トランジスタ3および第4トランジスタ4に対して、それらの間に第6トランジスタ6が追加された構成を備える。しかしながら、第6トランジスタ6は、第3トランジスタ3および第4トランジスタ4の前段、あるいは、それらの後段に、接続されていてもよい。つまり、本実施の形態における第2回路120aは、2つのトランジスタが直列に接続された実施の形態2と異なり、3つのトランジスタが直列に接続された構成を備える。
第6トランジスタ6は、第3トランジスタ3および第4トランジスタ4と同様に、本実施の形態では、NMOSトランジスタである。
第4ゲート電圧制御部14aは、第4トランジスタ4および第6トランジスタ6のオン・オフを制御する回路であり、基本的に、実施の形態2における第4ゲート電圧制御部14と同様の構成を有する。ただし、第4ゲート電圧制御部14aは、実施の形態2における第4ゲート電圧制御部14の機能に加えて、制御トランジスタ304のゲートに印加された電圧を、ゲート電圧Vg6として、そのまま第6トランジスタ6のゲートに印加する機能も有する。なお、本実施の形態では、ゲート電圧Vg6は、第2回路120aがオン・オフいずれの時であっても、たまたま同じ電圧でよく、かつ、制御トランジスタ304のゲートに印加するバイアス電圧と同じ電圧であったため、制御トランジスタ304のゲートに印加される電圧がそのままゲート電圧Vg6として第6トランジスタ6のゲートに印加された。しかしながら、第2回路120aにおいて直列に接続されるトランジスタが本実施の形態のような3個ではなく、4個、5個というように異なる段数であったり、高電圧VIN1、低電圧VIN2の電圧が本実施の形態とは異なっていたりする場合には、制御トランジスタ304のゲートに印加される電圧がそのままゲート電圧Vg6として第6トランジスタ6のゲートに印加されるとは限らない。そのようなケースでは、直列に接続された各トランジスタのオン・オフに必要な適正電圧をゲート電圧として出力するゲート制御部が設けられる。
第2分圧回路15aは、出力端子400と基準電圧端子600との間に接続され、直列に接続された3つの分圧抵抗R3a、R4aおよびR4bで構成される。分圧抵抗R3aとR4aとの接続点は、共通ノードN1と接続され、分圧抵抗R4aとR4bとの接続点は、共通ノードN4と接続されている。
以上のように構成される本実施の形態におけるスイッチ回路210の動作は、次の通りである。本実施の形態におけるスイッチ回路210は、図4に示される実施の形態2と同様の状態をとる。つまり、第1回路110aがオン状態で、かつ、第2回路120aがオフ状態であるときに、スイッチ回路210は、状態1となり、第1入力端子401に入力された高電圧を出力端子400から出力する。一方、第1回路110aがオフ状態で、かつ、第2回路120aがオン状態であるときに、スイッチ回路210は、状態2となり、第2入力端子402に入力された低電圧を出力端子400から出力する。さらに、第1回路110aがオフ状態で、かつ、第2回路120aがオフ状態であるときに、スイッチ回路210は、状態3となり、出力端子400をフロート状態にする。
第1回路110aにおいては、制御回路501は、実施の形態2と同様に、第1回路110aをオン状態にするときには、Hレベルを出力し、一方、第1回路110aをオフ状態にするときには、Lレベルを出力する。トランジスタの耐圧が問題となり得るケースである第1回路110aがオフ状態のときには、第1回路110aを構成する各トランジスタの端子の電圧は、以下の通りになる。
つまり、第1トランジスタ1のソースには、第1入力端子401に入力された高電圧(例えば、7.5V)が印加され、第1トランジスタ1のゲートには、第1ゲート電圧制御部10aからゲート電圧Vg1(例えば、7.5V)が印加され、第1トランジスタ1のドレインには、第1分圧回路12aから分圧電圧VN1(例えば、5V)が印加される。その結果、第1トランジスタ1は、オフ状態に維持され、かつ、いずれの端子間も、耐圧電圧(例えば、3V)を超えない電位差となる。
また、第2トランジスタ2のソースには、第1分圧回路12aからの分圧電圧VN1(例えば、5V)が印加され、第2トランジスタ2のゲートには、第2ゲート電圧制御部11aからゲート電圧Vg2(例えば、5V)が印加され、第2トランジスタ2のドレインには、第1分圧回路12aから分圧電圧VN3(例えば、2.5V)が印加される。その結果、第2トランジスタ2は、オフ状態に維持され、かつ、いずれの端子間も、耐圧電圧(例えば、3V)を超えない電位差となる。
また、第5トランジスタ5のソースには、第1分圧回路12aから分圧電圧VN3(例えば、2.5V)が印加され、第5トランジスタ5のゲートには、第5ゲート電圧制御部16からゲート電圧Vg5(例えば、2.5V)が印加され、第5トランジスタ5のドレインは、フロート状態となる、または、第2回路120aの出力電圧(例えば、0.5V)が印加される。その結果、第5トランジスタ5は、オフ状態に維持され、かつ、いずれの端子間も、耐圧電圧(例えば、3V)を超えない電位差となる。
なお、第1ゲート電圧制御部10a、第2ゲート電圧制御部11aおよび第5ゲート電圧制御部16を構成する3つの制御トランジスタについても、第1入力端子401に入力された高電圧(例えば、7.5V)と基準電圧端子600との間に直列に接続された構成となっているので、各制御トランジスタについて、いずれの端子間も、耐圧電圧(例えば、3V)を超えない電位差となる。
また、第2回路120aにおいては、制御回路503および504は、実施の形態2と同様に、第2回路120aをオン状態にするときには、Hレベルを出力し、一方、第2回路120aをオフ状態にするときには、Lレベルを出力する。トランジスタの耐圧が問題となり得るケースである第2回路120aがオフ状態で、かつ、第1回路110aがオン状態のときには、第2回路120aを構成する各トランジスタの端子の電圧は、以下の通りになる。
つまり、第4トランジスタ4のドレインには、出力端子400の電圧(例えば、7.5V)が印加され、第4トランジスタ4のゲートには、第4ゲート電圧制御部14aからゲート電圧Vg4(例えば、5V)が印加され、第4トランジスタ4のソースには、第2分圧回路15aから分圧電圧VN2(例えば、5V)が印加される。その結果、第4トランジスタ4は、オフ状態に維持され、かつ、いずれの端子間も、耐圧電圧(例えば、3V)を超えない電位差となる。
また、第6トランジスタ6のドレインには、第2分圧回路15aから分圧電圧VN2(例えば、5V)が印加され、第6トランジスタ6のゲートには、第4ゲート電圧制御部14aからゲート電圧Vg6(例えば、2.5V)が印加され、第6トランジスタ6のソースには、第2分圧回路15aから分圧電圧VN4(例えば、2.5V)が印加される。その結果、第6トランジスタ6は、オフ状態に維持され、かつ、いずれの端子間も、耐圧電圧(例えば、3V)を超えない電位差となる。
また、第3トランジスタ3のドレインには、第2分圧回路15aから分圧電圧VN4(例えば、2.5V)が印加され、第3トランジスタ3のゲートには、第3ゲート電圧制御部13からゲート電圧Vg3(例えば、0V)が印加され、第3トランジスタ3のソースには、第2入力端子402に入力された低電圧(例えば、0.5V)が印加される。その結果、第3トランジスタ3は、オフ状態に維持され、かつ、いずれの端子間も、耐圧電圧(例えば、3V)を超えない電位差となる。
以上のように、本実施の形態におけるスイッチ回路210は、実施の形態2におけるスイッチ回路200に対して、第1回路110aは、第1入力端子401と出力端子400との間において第1トランジスタ1および第2トランジスタ2と直列に接続された第5トランジスタ5を更に含み、第1分圧回路12aは、更に、第1電圧を分圧して第5トランジスタ5と第1トランジスタ1または第2トランジスタ2との間の共通ノードN3に供給する。
これにより、第1入力端子401と出力端子400との間には、3つのトランジスタが直列に接続されるので、より高耐圧で、かつ、確実にオン・オフ状態を切り替えることができるスイッチ回路が実現される。
また、第2回路120aは、第2入力端子402と出力端子400との間において第3トランジスタ3および第4トランジスタ4と直列に接続された第6トランジスタ6を更に含み、第2分圧回路15aは、更に、出力端子400の電圧を分圧して第6トランジスタ6と第3トランジスタ3または第4トランジスタ4との間の共通ノードN4に供給する。
これにより、第2入力端子402と出力端子400との間には、3つのトランジスタが直列に接続されるので、より高耐圧で、かつ、確実に2つの入力電圧を選択的に出力できるスイッチ回路が実現される。
なお、本実施の形態では、第1回路110aには、第1入力端子401と出力端子400との間に直列に接続された3つのトランジスタが設けられ、ゲート電圧制御部(10a、11a、16)のそれぞれには直列に接続された3つのトランジスタが設けられたが、直列に接続されるトランジスタの個数は、これに限られず、4つ以上であってもよい。その個数は、スイッチ回路に入力される最大の電圧とトランジスタの耐圧電圧とを考慮し、各トランジスタの端子間に印加される電圧が耐圧電圧を超えないように、適宜、決定すればよい。
(実施の形態4)
図7は、実施の形態1〜3のいずれかにおけるスイッチ回路(本実施の形態では、実施の形態2におけるスイッチ回路200)が搭載された、実施の形態4における撮像装置であるイメージセンサ70の構成例を示す図である。イメージセンサ70は、半導体基板71と、半導体基板71上に位置する回路(つまり、複数の画素50を含む画素アレイ50a、2個の水平読み出し回路59aおよび59b、垂直走査回路57、4個のスイッチ回路200)とを備える1チップ(つまり、イメージセンサチップ)の半導体集積回路である。
各画素50は、光電変換部60と読み出し回路(選択トランジスタ61、検出トランジスタ62およびリセットトランジスタ63で構成される回路)から構成される。光電変換部60は、外部より印加される電圧に依存して感度を可変することが可能な素子であり、例えば、有機撮像素子である。光電変換部60は、互いに対抗する2つの電極(つまり、第1電極層の一例である上部電極および第2電極層の一例である下部電極)に光電変換層が挟まれた層構造を有する。各画素50の上部電極は、互いに電気的に接続されており、感度制御電圧線56が接続されている。各画素50の下部電極は、各画素の電荷蓄積ノード64に接続されている。各画素50において、光電変換部60で生成された信号電荷は電荷蓄積ノード64に蓄積され、選択トランジスタ61がオン状態である画素において、ドレインが電源線52に接続された検出トランジスタ62によって電荷信号が読み出される。画素から読み出された電荷信号は、垂直信号線58と水平読み出し回路59aまたは59bを経て、外部に読み出される。感度制御電圧線56は、端子51を介してスイッチ回路200の出力端子400と接続されている。スイッチ回路200の第1入力端子401、および第2入力端子402は、イメージセンサチップの外部接続用端子として設けられ、イメージセンサチップの外部の電圧生成回路と接続される。
なお、選択トランジスタ61は、垂直走査回路57からアドレス制御線54を介して出力される行ごとの制御信号によって、オン・オフする。また、リセットトランジスタ63は、ドレインがリセット電圧線53に接続され、垂直走査回路57からリセット制御線55を介して出力される行ごとの制御信号によってオン・オフすることで、電荷蓄積ノード64をリセットする。
図7に示されるように、本実施の形態では、イメージセンサ70は、実施の形態2におけるスイッチ回路200を4個備え、イメージセンサチップの4隅にスイッチ回路200を有する。つまり、半導体基板71は、平面視において、矩形の形状を有する。4個のスイッチ回路200は、それぞれ、平面視において半導体基板71の4隅近傍に位置している。なお、4隅近傍とは、矩形の4隅のそれぞれに近い領域を意味し、より詳しくは、矩形を構成する4辺それぞれの中央よりも隅に近い位置である。
なお、スイッチ回路200の必要個数は、4個に限られず、イメージセンサチップの画素アレイ面積によって適宜決定すれば良い。また、イメージセンサ70が備えるスイッチ回路は、実施の形態2におけるスイッチ回路200に限られず、実施の形態1におけるスイッチ回路100、あるいは、実施の形態3におけるスイッチ回路210、あるいは、実施の形態1〜3におけるスイッチ回路の混在であってもよい。
図8は、図7に示されたイメージセンサ70の動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、スイッチ回路200を用いたスイッチ制御とイメージセンサチップの露光、読み出し関係を示したタイミングチャートが示されている。本図において、Vssは垂直同期信号の立下り(または立ち上がり)のタイミング、Hssは水平同期信号の立下り(または立ち上がり)のタイミングを表している。HレベルがV1でLレベルがV2で示される波形は、スイッチ回路200から光電変換部60の上部電極に印加される電圧を表す。帯状のチャートは、画素アレイ50aの各行での露光状態を示す。簡単のため画素アレイ50aが8行(R0〜R7)の画素50で構成される場合における動作例を説明する。
図8中の例えば行R0に注目すると、白抜きの矩形は露光期間、灰色(ドット模様)の矩形は非露光期間、斜線のついた矩形は画素読み出し期間を模式的に表している。なお、光電変換部60の上部電極に高電圧を印加する場合は光電変換感度が高く、低い電圧を印加した場合は光電変換感度が低くなる特性を持つと仮定する。具体的には、V1=7Vで光電変換が行われ、V2=0.5Vで光電変換感度が低下しほぼ光電変換が起こらないとする。
時刻t0からt1までの期間を1H期間と呼び、ある行が選択されてから次の行が選択されるまでの期間を表し、ある行が選択されてから、再びその行が読み出されるまでのt0〜t15の期間を1V期間と呼ぶ。図8の例では、1V期間が1フレームに相当する。1V期間中にイメージセンサ70は、露光+画素信号読み出しを行う。例えばt0〜t7までの期間では、光電変換部60に高電圧V1が印加される。このとき、光電変換部60は画素に入射した光の光量に比例した信号電荷を出力する。次にt7〜t15までの期間では、光電変換部60に低電圧V2が印加される。このとき、光電変換部60は光電変換をほとんど行わないため各画素50の電荷蓄積ノード64の電圧は変化しない。つまり、t0〜t7は露光期間、t7〜t15は露光停止期間となり、光電変換部60で覆われた画素アレイ50a全体の露光を制御することが出来る。露光停止期間中に行R0〜R7を順次読み出すことが可能であり、これはグローバルシャッタと同等の機能である。本開示のスイッチ回路200を用いることで、外部にスイッチ回路を設けたり、イメージセンサチップに高耐圧トランジスタを用いたりすることなく、光電変換部60の感度特性を切り替えるイメージセンサ70を実現することが可能となる。
以上のように、実施の形態4におけるイメージセンサ70は、半導体基板71と、半導体基板71上に配置する複数の画素50を含む画素アレイ50aと、半導体基板71上に位置するスイッチ回路200とを備え、複数の画素50のそれぞれは、第1電極層と第2電極層と第1電極層および第2電極層に挟まれた光電変換層とを含む光電変換部60を有し、複数の画素50のそれぞれが有する第1電極層は、互いに電気的に接続されており、スイッチ回路200の出力端子400は、第1電極層と接続されている。
これにより、低耐圧トランジスタを用いて高電圧を出力する信頼性の高いスイッチ回路が第1電極層に出力電圧を印加するので、光電変換部60に印加される電圧に依存して光電変換の感度を変えることができる信頼性の高いイメージセンサ70が実現される。
また、イメージセンサ70は、スイッチ回路200を複数備え、複数のスイッチ回路200のそれぞれの出力端子400は、第1電極層と接続されている。例えば、イメージセンサ70は、スイッチ回路200を4個備え、半導体基板71は、平面視において、矩形の形状を有し、4個のスイッチ回路200は、それぞれ、平面視において半導体基板71の4隅近傍に位置している。
これにより、第1電極層の4箇所に対してスイッチ回路から電圧が供給されるので、第1電極層での電圧降下が抑制され、各画素50の光電変換部60に印加される電圧の値およびタイミングのばらつきが抑制され、信頼性の高いイメージセンサ70が実現される。
以上、本開示に係るスイッチ回路および撮像装置について、実施の形態1〜4に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を各実施の形態に施したものや、各実施の形態における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲内に含まれる。
上記実施の形態1〜3では、分圧電位を生成するために抵抗素子を用いた構成を例示したが、抵抗素子以外の制御で分圧電位を生成する構成であっても良い。
また、上記実施の形態1〜3では、第1回路110および110aは直列に接続された2つ以上のPMOSトランジスタで構成され、第2回路120および120aは直列に接続された2つ以上のNMOSトランジスタで構成されたが、入力電圧によってはPMOSおよびNMOS双方を用いたCMOS型スイッチで構成されても良い。
また、バイアス電圧生成回路500、500aおよび502は、第1入力端子401に入力された電圧を分圧して得られる電圧を出力しても良いし、別途SoC内部、または外部の電圧を出力しても良い。
また、上記実施の形態1〜4の説明で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。
また、上記で示した各構成要素の素子は、全て開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示に例示された素子に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
本開示にかかるスイッチ回路は、低耐圧トランジスタを用いて信頼性を確保しつつ高電圧を制御する特長を有し、複数電圧を選択して出力するスイッチ回路として有用である。また、光電変換層に電位を与えて感度を変化させるような高電圧制御を必要とするイメージセンサの電圧制御スイッチにも応用できる。本開示に係る撮像装置は、光電変換部に印加される電圧に依存して光電変換の感度を変えることができる信頼性の高いイメージセンサとして、例えば、有機イメージセンサとして、利用できる。
1 第1トランジスタ
2 第2トランジスタ
3 第3トランジスタ
4 第4トランジスタ
5 第5トランジスタ
6 第6トランジスタ
10、10a 第1ゲート電圧制御部
11、11a 第2ゲート電圧制御部
12、12a 第1分圧回路
13 第3ゲート電圧制御部
14、14a 第4ゲート電圧制御部
15、15a 第2分圧回路
16 第5ゲート電圧制御部
N1、N2、N3、N4 共通ノード
R1、R1a、R2、R2a、R2b、R3、R3a、R4、R4a、R4b、R10、R11、R20、R20a、R20b、R21、R31、R32、R33 分圧抵抗
50 画素
50a 画素アレイ
51 端子
52 電源線
53 リセット電圧線
54 アドレス制御線
55 リセット制御線
56 感度制御電圧線
57 垂直走査回路
58 垂直信号線
59a、59b 水平読み出し回路
60 光電変換部
61 選択トランジスタ
62 検出トランジスタ
63 リセットトランジスタ
64 電荷蓄積ノード
70 イメージセンサ
71 半導体基板
100、200、210 スイッチ回路
110、110a 第1回路
120、120a 第2回路
300、301、302、302a、303、303a、304、305、306、307、308 制御トランジスタ
400 出力端子
401 第1入力端子
402 第2入力端子
500、500a、502 バイアス電圧生成回路
501、503、504 制御回路
600 基準電圧端子

Claims (10)

  1. 第1入力端子と、
    出力端子と、
    前記第1入力端子に入力される第1電圧を前記出力端子に出力するか否かを切り替える第1回路と、を備え、
    前記第1回路は、
    前記第1入力端子と前記出力端子との間に直列に接続された第1トランジスタおよび第2トランジスタと、
    前記第1電圧を分圧して前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの間の第1ノードに供給する第1分圧回路と、
    を含む、スイッチ回路。
  2. 第2入力端子と、
    前記第2入力端子に入力される第2電圧を前記出力端子に出力するか否かを切り替える第2回路と、を更に備え、
    前記第2回路は、
    前記第2入力端子と前記出力端子との間に直列に接続された第3トランジスタおよび第4トランジスタと、
    前記出力端子の電圧を分圧して前記第3トランジスタと前記第4トランジスタとの間の第2ノードに供給する第2分圧回路と、
    を含む、請求項1記載のスイッチ回路。
  3. 前記第1分圧回路は、前記第1入力端子と基準電圧との間に直列に接続された第1抵抗素子および第2抵抗素子を含み、
    前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との接続点は、前記第1ノードに接続されている、請求項1または2記載のスイッチ回路。
  4. 前記第2分圧回路は、前記出力端子と基準電圧との間に直列に接続された第3抵抗素子および第4抵抗素子を含み、
    前記第3抵抗素子と前記第4抵抗素子との接続点は、前記第2ノードに接続されている、請求項2記載のスイッチ回路。
  5. 前記第1入力端子には、前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタの少なくとも一方の最大定格を超える前記第1電圧が入力され、
    前記第2入力端子には、前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタのいずれの最大定格をも超えない前記第2電圧が入力され、
    前記出力端子は、第1期間に前記第1電圧を出力し、前記第1期間と異なる第2期間に前記第2電圧を出力する、請求項2または4記載のスイッチ回路。
  6. 前記第1回路は、前記第1入力端子と前記出力端子との間において前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタと直列に接続された第5トランジスタを更に含み、
    前記第1分圧回路は、更に、前記第1電圧を分圧して前記第5トランジスタと前記第1トランジスタまたは前記第2トランジスタとの間の第3ノードに供給する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチ回路。
  7. 前記第2回路は、前記第2入力端子と前記出力端子との間において前記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタと直列に接続された第6トランジスタを更に含み、
    前記第2分圧回路は、更に、前記出力端子の電圧を分圧して前記第6トランジスタと前記第3トランジスタまたは前記第4トランジスタとの間の第4ノードに供給する、
    請求項2、4または5記載のスイッチ回路。
  8. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に配列する複数の画素を含む画素アレイと、
    前記半導体基板上に位置する請求項1〜7のいずれか1項に記載のスイッチ回路と、を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、第1電極層と第2電極層と前記第1電極層および前記第2電極層に挟まれた光電変換層とを含む光電変換部を有し、
    前記複数の画素のそれぞれが有する前記第1電極層は、互いに電気的に接続されており、
    前記スイッチ回路の前記出力端子は、前記第1電極層と接続されている、
    撮像装置。
  9. 前記スイッチ回路を複数、備え、
    前記複数のスイッチ回路のそれぞれの前記出力端子は、前記第1電極層と接続されている、
    請求項8記載の撮像装置。
  10. 前記スイッチ回路を4個、備え、
    前記半導体基板は、平面視において矩形の形状を有し、
    前記4個のスイッチ回路は、それぞれ、前記平面視において前記半導体基板上の4隅近傍に位置している、
    請求項8または9記載の撮像装置。
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