JP2010041279A - アナログスイッチ回路、マルチプレクサ回路および集積回路 - Google Patents

アナログスイッチ回路、マルチプレクサ回路および集積回路 Download PDF

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大 橘
Kenta Ariga
健太 有賀
Koji Okada
浩司 岡田
Yoshinori Nakane
美徳 中根
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Abstract

【課題】マルチプレクサ回路に使用する場合には、入力リーク電流を削減することができるアナログスイッチ回路を提供する。
【解決手段】第1のCMOSスイッチ(PMOSトランジスタPMS11、NMOSトランジスタNMS11)と第2のCMOSスイッチ(PMOSトランジスタPMS12、NMOSトランジスタNMS12)とを直列接続したアナログスイッチに対して中間ノード電位設定回路FNDV1を設ける。中間ノード電位設定回路FNDV1は、第1、第2のCMOSスイッチを非導通とするとき、第1、第2のCMOSスイッチ間の中間ノードNDSW1の電位を複数電位(GND、Vdd、Vdd/2)から選択された電位に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アナログスイッチ回路、アナログスイッチ回路を用いたマルチプレクサ回路、および、このようなマルチプレクサ回路を搭載した集積回路に関する。
マイクロコントローラなどの集積回路では、複数のアナログ入力信号をAD変換(アナログ/デジタル変換)の対象とする場合、複数のアナログ入力信号に対して1つのAD変換回路を設けると共にマルチプレクサ回路を設け、マルチプレクサ回路により複数のアナログ入力信号から1つのアナログ入力信号を選択し、選択したアナログ入力信号をAD変換回路に与えるという構成を採用する場合が多い。このような構成を採用する理由は、複数のアナログ入力信号に対して1つのAD変換回路を設けることで、必要とするAD変換回路の数を減らし、チップ上のAD変換回路の占有面積を削減して製造コストを削減するためである。このようなマルチプレクサ回路は、通常、CMOSプロセスで製造されるアナログスイッチ回路を用いて構成される。
図28は従来のマイクロコントローラの一例の一部分を示す回路図である。図28中、AIN1〜AIN4はAD変換対象のアナログ入力信号、P1〜P4はパッケージのピン、MUX1は4チャネルのアナログ入力信号AIN1〜AIN4から1つのアナログ入力信号を選択する4対1のマルチプレクサ、ADCIN1はマルチプレクサ回路MUX1の出力、ADC1はAD変換回路、ADCOはAD変換回路ADC1の出力である。
また、マルチプレクサ回路MUX1において、SWAn(但し、n=1、2、3、4であり、以下、同様である。)はアナログスイッチ回路であり、PMSn1、PMSn2はPMOSトランジスタ、NMSn1〜NMSn3はNMOSトランジスタ、NDSWnは中間ノード、CHSELnXはチャネル選択信号、IVn1はチャネル選択信号CHSELnXを反転するインバータである。また、GNDは接地電位(0V)を示している。
チャネル選択信号CHSELnXは、L(低)レベルを接地電位GND、H(高)レベルを電源電位Vdd(例えば、5V)とするものである。PMOSトランジスタPMSn1、PMSn2およびNMOSトランジスタNMSn1、NMSn2は、チャネル選択信号CHSELnX=LレベルのときはON、チャネル選択信号CHSELnX=HレベルのときはOFFとなる。また、NMOSトランジスタNMSn3は、チャネル選択信号CHSELnX=LレベルのときはOFF、チャネル選択信号CHSELnX=HレベルのときはONとなる。
図28はアナログ入力信号AIN2を選択する場合を示している。この例では、NMOSトランジスタNMS13、NMS33、NMS43により、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位はGND(0V)となる。また、マルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位は、アナログ入力信号AIN2の電位とほぼ同じ電位となる。ここで、例えば、アナログ入力信号AIN2の電位が1.5Vである場合、マルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位もほぼ1.5Vとなるので、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42では、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4側の電流通路電極がソースとなる。ここで、電流通路電極とは、ソース又はドレインとなる電極をいう。以下、同様である。
この場合、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42では、ソース電位およびゲート電位が0Vとなっているが、ドレイン・ソース間電圧は1.5Vであるため、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42にサブスレッショルド電流Isub1、Isub3、Isub4が流れる。他方、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42においては、マルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1側の電流通路電極がソースとなる。本例では、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42では、ゲート・ソース間電圧は3.5Vとなり、逆バイアスとなるので、サブスレッショルド電流は殆ど流れない。
本例では、マルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1に電荷を供給する信号源はアナログ入力信号AIN2の信号源であるから、サブスレッショルド電流Isub1、Isub3、Isub4はアナログ入力信号AIN2の信号源から供給されることになる。この結果、サブスレッショルド電流Isub1、Isub3、Isub4の合計電流がアナログ入力信号AIN2の入力リーク電流として観測されることになる。この入力リーク電流は、アナログ入力信号の値を変化させ、アナログ入力信号の真のアナログ値をAD変換できなくなる原因となる。
特開2001−127612号公報 特開2005−303347号公報 特開平4−273716号公報 ルネサス マイクロコンピュータ総合プレゼンテーション M32Rファミリ M32R/ECUシリーズ 2007/10/30 Rev.10.00 ページ11
本発明は、かかる点に鑑み、マルチプレクサ回路に使用する場合には、入力リーク電流を削減することができるアナログスイッチ回路、および、このようなアナログスイッチ回路を使用したマルチプレクサ回路、並びに、このようなマルチプレクサ回路を有する集積回路を提供することを目的とする。
ここで開示するアナログスイッチ回路は、入力端子と出力端子との間に第1のスイッチと第2のスイッチとを直列接続してなるアナログスイッチと、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを非導通とするとき、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間の中間ノードの電位を複数電位から選択された電位に設定する中間ノード電位設定回路とを備えるものである。
ここで開示するマルチプレクサ回路は、前記アナログスイッチ回路を複数個有し、該複数個のアナログスイッチ回路の前記入力端子をマルチプレクサ入力端子とし、該複数個のアナログスイッチ回路の前記出力端子を共通接続してマルチプレクサ出力端子としているものである。
ここで開示する集積回路は、前記マルチプレクサ回路と、前記複数個のアナログスイッチ回路の前記中間ノードの電位を指示する中間ノード電位指示値が格納される格納回路と、前記格納回路に格納された前記中間ノード電位指示値をデコードし、前記複数個のアナログスイッチ回路のうち、非導通とされたアナログスイッチ回路の前記中間ノードの電位が前記中間ノード電位指示値に設定されるように前記中間ノード電位設定回路を制御する制御回路とを有するものである。
開示したアナログスイッチ回路によれば、前記中間ノード電位設定回路は、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを非導通とするとき、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間の中間ノードの電位を複数電位から選択された電位に設定する。そこで、この開示したアナログスイッチ回路を複数個使用してマルチプレクサ回路を構成し、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を最適電位に設定することで、非選択チャネルのアナログスイッチ回路内の第2のスイッチを構成するトランジスタのサブスレッショルド電流を削減し、選択されたアナログ入力信号の入力リーク電流を削減することができる。
開示したマルチプレクサ回路によれば、開示したアナログスイッチ回路を複数個有しているので、前記中間ノード電位設定回路により非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を最適電位に設定することができ、これにより、非選択チャネルのアナログスイッチ回路内の第2のスイッチを構成するトランジスタのサブスレッショルド電流を削減し、選択されたアナログ入力信号の入力リーク電流を削減することができる。
開示した集積回路によれば、前記格納回路に、前記複数個のアナログスイッチ回路の中間ノード電位指示値を格納することにより、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を最適電位に設定することができ、これにより、非選択チャネルのアナログスイッチ回路内の第2のスイッチを構成するトランジスタのサブスレッショルド電流を削減し、選択されたアナログ入力信号の入力リーク電流を削減することができる。
以下、図1〜図27を参照して、本発明のアナログスイッチ回路、マルチプレクサ回路および集積回路の実施形態について説明する。なお、図1〜図8、図15、図16、図20、図22〜図27において、図28に示す要素と同一要素には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
(本発明の集積回路の第1実施形態)
図1は本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラは、図28に示す従来のマイクロコントローラを改良したものであり、図28に示す従来のマイクロコントローラが備えるマルチプレクサ回路MUX1と回路構成の異なるマルチプレクサ回路MUX4を設けている。
マルチプレクサ回路MUX4は、本発明のマルチプレクサ回路の第1実施形態であり、同一構成の第1〜第4のアナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4(本発明のアナログスイッチ回路の第1実施形態)を有している。図2は第2〜第4のアナログスイッチ回路ブロックBLK2〜BLK4の構成を示している。アナログスイッチ回路ブロックBLKnは、アナログ入力信号AINnに対応して設けられたものであり、アナログスイッチ回路SWCnと、中間ノード電位設定回路FNDVnとを有している。
アナログスイッチ回路SWCnは、PMOSトランジスタPMSn1、PMSn2と、NMOSトランジスタNMSn1、NMSn2と、インバータIVn2、IVn3とを有している。インバータIVn2はチャネル選択信号CHSELnを反転するものである。インバータIVn3はインバータIVn2の出力信号を反転するものである。PMOSトランジスタPMSn1、PMSn2はインバータIVn2の出力信号によりON、OFFが制御される。NMOSトランジスタNMSn1、NMSn2はインバータIVn3の出力信号によりON、OFFが制御される。
中間ノード電位設定回路FNDVnは、PMOSトランジスタPMSn1、PMSn2およびNMOSトランジスタNMSn1、NMSn2がOFFとされるときに、即ち、アナログスイッチ回路SWCnがOFFとされるときに、アナログスイッチ回路SWCnの中間ノードNDSWnの電位を接地電位GND(0V)又は電源電位Vdd又は電源電位Vddを分圧してなる分圧電位Vdd/2に設定するものであり、中間ノード電位選択信号SEL0、SELM、SEL1により制御される。
また、CNDV1は8ビット構成の中間ノード電位制御レジスタである。中間ノード電位制御レジスタCNDV1は、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4のうち、OFFとされるアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を制御するためのレジスタである。なお、SELNDVは中間ノードの電位を指定する中間ノード電位指定ビット、ENVHは後述する分圧電位発生回路を制御する分圧電位発生制御ビットである。
また、DEC1はデコーダである。デコーダDEC1は、中間ノード電位指定ビットSELNDVをデコードして中間ノード電位選択信号SEL0、SELM、SEL1を出力するものである。表1はデコーダDEC1の真理値表である。
Figure 2010041279
即ち、中間ノード電位指定ビットSELNDV=“00”のときは、中間ノード電位選択信号SEL0=“1”、SELM=“0”、SEL1=“0”となり、この場合には、後述するように、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードは接地電位0Vに設定される。
また、中間ノード電位指定ビットSELNDV=“01”のときは、中間ノード電位選択信号SEL0=“0”、SELM=“1”、SEL1=“0”となり、この場合には、後述するように、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードは分圧電位Vdd/2に設定される。
また、中間ノード電位指定ビットSELNDV=“10”のときは、中間ノード電位選択信号SEL0=“0”、SELM=“0”、SEL1=“1”となり、この場合には、後述するように、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードは電源電位Vddに設定される。
また、CPUは中央制御装置である。中央制御装置CPUは、中間ノード電位制御レジスタCNDV1の中間ノード電位指定ビットSELNDVおよび分圧電位発生制御ビットENVHの設定等を行う。また、CVHALF1は分圧電位Vdd/2を生成する分圧電位発生回路、VHALFは分圧電位発生回路CHALF1の出力が制御されたノード、C1はノードVHALFの電位の過渡的な変動を抑えるための容量である。
図3は分圧電位発生回路CVHALF1の構成を示す回路図である。図3中、CVHALFB1は分圧電位Vdd/2を発生する分圧回路であり、PMB1はPMOSトランジスタ、NMB1はNMOSトランジスタ、RB1、RB2は抵抗である。また、PPMB1はPMOSトランジスタPMB1のON、OFFを制御する分圧電位発生制御信号、NNMB1はNMOSトランジスタNMB1のON、OFFを制御する分圧電位発生制御信号である。
CCVHALFB1は分圧電位発生制御部である。分圧電位発生制御部CCVHALFB1は、分圧電位発生制御ビットENVHの値を入力し、分圧電位発生制御信号PPMB1、NNMB1を生成し、分圧回路CVHALFB1の活性、非活性を制御するものである。表2は分圧電位発生制御部CCVHALFB1の真理値表である。
Figure 2010041279
即ち、分圧電位発生制御ビットENVH=“0”(Lレベル)ときは、分圧電位発生制御信号PPMB1=“1”(Hレベル)、NNMB1は “0”(Lレベル)となり、PMOSトランジスタPMB1およびNMOSトランジスタNMB1はOFFとなる。したがって、この場合には、分圧回路CVHALFB1は非活性状態となり、分圧電位Vdd/2を出力しない。
これに対して、分圧電位発生制御ビットENVH=“1”(Hレベル)ときは、分圧電位発生制御信号PPMB1=“0”(Lレベル)、NNMB1=“1”(Hレベル)となり、PMOSトランジスタPMB1およびNMOSトランジスタNMB1はONとなる。したがって、この場合には、分圧回路CVHALFB1は活性状態となり、電源電位Vddは抵抗RB1、RB2により分圧され、分圧電位Vdd/2が出力され、ノードVHALFの電位は分圧電位Vdd/2となる。
このように、分圧電位発生制御ビットENVHにより、分圧回路CVHALFB1の活性、非活性を制御することができるので、分圧回路CVHALFB1を使用しない場合には、中央制御装置CPUにより分圧電位発生制御ビットENVH=0とし、分圧回路CVHALFB1を非活性とすることにより、無駄な消費電流を使用しないようにすることができる。
中間ノード電位設定回路FNDV1〜FNDV4は同一構成とされており、図4は中間ノード電位設定回路FNDV1、FNDV2の構成を示し、図5は中間ノード電位設定回路FNDV3、FNDV4の構成を示している。中間ノード電位設定回路FNDVnにおいて、NMSn4はNMOSトランジスタである。NMOSトランジスタNMSn4は、ドレインを中間ノードNDSWnに接続し、ソースを接地し、中間ノードNDSWnをGNDに設定する場合にはON、その他の場合にはOFFとされるものである。
PMSn4はPMOSトランジスタである。PMOSトランジスタPMSn4は、ソースをVdd電源線に接続し、ドレインを中間ノードNDSWnに接続し、中間ノードNDSWnを電源電位Vddに設定する場合にはON、その他の場合にはOFFとされるものである。
NMSn5はNMOSトランジスタ、PMSn5はPMOSトランジスタである。NMOSトランジスタNMSn5のソースとPMOSトランジスタPMSn5のドレインは接続され、その接続点はノードVHALFに接続されている。NMOSトランジスタNMSn5のドレインとPMOSトランジスタPMSn5のソースは接続され、その接続点は中間ノードNDSWnに接続されている。NMOSトランジスタNMSn5およびPMOSトランジスタPMSn5は、中間ノードNDSWnを分圧電位Vdd/2に設定する場合にはON、その他の場合にはOFFとされる。
IVn4、IVn5はインバータ、NOn1、NOn2は2入力のNOR回路、NAn1、NAn2は2入力のNAND回路である。インバータIVn4は中間ノード電位選択信号SEL0を反転するものである。NOR回路NOn1は、インバータIVn3、IVn4の出力信号をNOR処理し、NMOSトランジスタNMSn4のON、OFFを制御するものである。NAND回路NAn1は、中間ノード電位選択信号SEL1とインバータIVn2の出力信号とをNAND処理し、PMOSトランジスタPMSn4のON、OFFを制御するものである。
インバータIVn5は中間ノード電位選択信号SELMを反転するものである。NOR回路NOn2は、インバータIVn3、IVn5の出力信号をNOR処理し、NMOSトランジスタNMSn5のON、OFFを制御するものである。NAND回路NAn2は、インバータIVn2の出力信号と中間ノード電位選択信号SELMとをNAND処理し、PMOSトランジスタPMSn5のON、OFFを制御するものである。
図6〜図8はマルチプレクサ回路MUX4の制御例を説明するための回路図である。図6〜図8は、アナログ入力信号AIN2を選択、アナログ入力信号AIN1、AIN3、AIN4を非選択とする場合を示しているが、アナログスイッチ回路ブロックBLK3、BLK4は図示を省略している。
アナログ入力信号AIN2を選択する場合には、チャネル選択信号CHSEL2=Hレベル、チャネル選択信号CHSEL1、CHSEL3、CHSEL4=Lレベルとする。このようにすると、アナログスイッチ回路ブロックBLK2においては、インバータIV22の出力=Lレベルとなり、PMOSトランジスタPMS21、PMS22はONとなる。また、インバータIV23の出力=Hレベルとなり、NMOSトランジスタNMS21、NMS22はONとなる。
また、NOR回路NO21の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS24はOFFとなる。また、NAND回路NA21の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS24はOFFとなる。また、NOR回路NO22の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS25はOFFとなる。また、NAND回路NA22の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS25はOFFとなる。この結果、中間ノードNDSW2の電位はアナログ入力信号AIN2の電位と同一となる。
これに対して、アナログスイッチ回路ブロックBLK1においては、インバータIV12の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS11、PMS12はOFFとなる。インバータIV13の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS11、NMS12はOFFとなる。そして、この場合には、中間ノードNDSW1の電位は、中間ノード電位選択信号SEL0、SELM、SEL1の値に制御される。
図6はアナログ入力信号AIN2の電位が0.2Vと4.8V(=Vdd−0.2V)との間にある場合の制御例を示している。この場合には、中間ノード電位指定ビットSELNDV=“01”とし、中間ノード電位選択信号SEL0=“0”(Lレベル)、SELM=“1”(Hレベル)、SEL1=“0”(Lレベル)とする。
このようにすると、アナログスイッチ回路ブロックBLK1においては、インバータIV14の出力=Hレベル、NOR回路NO11の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS14はOFFとなる。また、NAND回路NA11の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS14はOFFとなる。また、インバータIV15の出力=Lレベル、NOR回路NO12の出力=Hレベルとなり、NMOSトランジスタNMS15はONとなる。また、NAND回路NA12の出力=Lレベルとなり、PMOSトランジスタPMS15はONとなる。この結果、中間ノードNDSW1の電位は分圧電位Vdd/2に固定される。アナログスイッチ回路ブロックBLK3、BLK4も、アナログスイッチ回路ブロックBLK1と同様の状態になり、中間ノードNDSW3、NDSW4も分圧電位Vdd/2に固定される。
ここで、例えば、アナログ入力信号AIN2の電位が1.5Vの場合、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4の電位も1.5Vとなる。他方、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位はVdd/2=2.5Vにされるので、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42では、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4側の電流通路電極がソースとなり、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42のゲート・ソース間電圧は、−1.5Vとなる。したがって、この例の場合、本発明の集積回路の第1実施形態によれば、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42に流れるサブスレッショルド電流Isub1、Isub3、Isub4を大幅に削減することができる。
つまり、NMOSトランジスタのサブスレッショルド電流は、ゲート・ソース間電圧に対して指数関数で表され、例えば、ゲート・ソース間電圧が約80mVから100mVになると、サブスレッショルド電流は10倍となる。そこで、ゲート・ソース間電圧をマイナス方向に100mV程度加えることで、サブスレッショルド電流を1/10に削減することができる。
また、アナログ入力信号AIN2の電位が中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位より高い場合、即ち、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4の電位が中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位より高い場合には、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4がそれぞれNMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42のソース側となる。この場合、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42のゲート・ソース間電圧は−2.5Vとなるので、この場合も、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42に流れるサブスレッショルド電流Isub1、Isub3、Isub4は、図28に示す従来のマイクロコントローラに比較して大幅に減少する。
このようなNMOSトランジスタのサブスレッショルド領域の特性を利用することで、アナログ入力信号AIN2の電位が0.2Vから4.8V(=Vdd−0.2V)の範囲にあるときは、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位を2.5V(=Vdd/2)に固定することで、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42に流れるサブスレッショルド電流Isub1、Isub3、Isub4を大幅に削減することができる。
なお、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42にもサブスレッショルド電流が流れるが、これらPMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42のゲート電位はVdd=5Vであり、アナログ入力信号AIN2の電位が0.2Vから4.8Vの範囲にあるときは、ゲート・ソース間が逆方向にバイアスされるので、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42に流れるサブスレッショルド電流は問題とならない。
図7はアナログ入力信号AIN2の電位が0.2V以下の場合の制御例を示している。この場合には、中間ノード電位指定ビットSELNDV=“00”とし、中間ノード電位選択信号SEL0=“1”(Hレベル)、SELM=“0”(Lレベル)、SEL1=“0”(Lレベル)とする。
このようにすると、アナログスイッチ回路ブロックBLK1においては、インバータIV14の出力=Lレベル、NOR回路NO11の出力=Hレベルとなり、NMOSトランジスタNMS14はONとなる。また、NAND回路NA11の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS14はOFFとなる。また、インバータIV15の出力=Hレベル、NOR回路NO12の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS15はOFFとなる。また、NAND回路NA12の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS15はOFFとなる。この結果、中間ノードNDSW1の電位は0Vに固定される。アナログスイッチ回路ブロックBLK3、BLK4も、アナログスイッチ回路ブロックBLK1と同様の状態になり、中間ノードNDSW3、NDSW4も0Vに固定される。
ここで、例えば、アナログ入力信号AIN2の電圧が0.2Vの場合には、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4の電位も0.2Vとなる。他方、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位は0Vにされるので、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42では、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4側の電流通路電極がソースとなる。この場合、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42のゲート・ソース間電圧は0Vであるから、図28に示す従来のマイクロコントローラの場合と変わらない。
ただし、本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラでは、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42のドレイン電圧は、最大でも0.2Vに抑えられる。これに対して、図28に示す従来のマイクロコントローラでは、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42のドレイン電圧は最大で電源電圧Vdd(5V)となる。NMOSトランジスタのしきい値電圧Vthは、短チャネル効果により、ドレイン電圧が大きくなると、小さくなる傾向がある。つまり、ゲート・ソース間電圧が0Vで一定でも、ドレイン・ソース間電圧を小さく抑えることで、実効的なしきい値電圧Vthを大きくすることができ、NMOSトランジスタのサブスレッショルド電流を削減することができる。
そこで、アナログ入力信号AIN2が0.2V以下の信号である場合には、図7に示すように、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4を0Vに設定することで、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42に流れるサブスレッショルド電流Isub1、Isub3、Isub4を図28に示す従来のマイクロコントローラの場合よりも小さくすることができる。
また、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42については、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4の電位がGNDに近い電位となるので、ゲート・ソース間が逆バイアスされており、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42に流れるサブスレッショルド電流は問題とならないくらい小さい。
また、アナログ入力信号AIN2の電位が0.2Vの場合のみならず、アナログ入力信号AIN2の電位が0V付近の電位であれば、上記の説明が当てはまり、アナログ入力信号AIN2の電位が0.2Vの場合と同様に中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位を0Vとすることで、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42に流れるサブスレッショルド電流を削減することができる。
なお、仮に、アナログ入力信号AIN2の電位が0V付近にある場合に、中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位を分圧電位2.5V(=Vdd/2)としたままで、アナログ入力信号AIN2をAD変換しようとすると、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42では、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4側の電流通路電極がソースとなる。この場合、NMOSトランジスタNMS12のゲート・ソース間電圧は図28に示す従来のマイクロコントローラの場合と変わらず、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42のドレイン・ソース間電圧が2.5V(=Vdd/2)となるので、図28に示す従来のマイクロコントローラに比較して大幅にサブスレッショルド電流を削減することはできない。このようなことから、アナログ入力信号AIN2の電位が0V付近の場合には、図7に示す制御を採用する意味がある。
図8はアナログ入力信号AIN2の電位が4.8V(=Vdd−0.2V)以上の場合の制御例を示している。この場合には、中間ノード電位指定ビットSELNDV=“10”とし、中間ノード電位選択信号SEL0=“0”(Lレベル)、SELM=“0”(Lレベル)、SEL1=“1”(Hレベル)とする。
このようにすると、アナログスイッチ回路ブロックBLK1では、インバータIV14の出力=Hレベル、NOR回路NO11の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS14はOFFとなる。また、NAND回路NA11の出力=Lレベルとなり、PMOSトランジスタPMS14はONとなる。また、インバータIV15の出力=Hレベル、NOR回路NO12の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS15はOFFとなる。また、NAND回路NA12の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS15はOFFとなる。この結果、中間ノードNDSW1の電位はVddに固定される。アナログスイッチ回路ブロックBLK3、BLK4も、アナログスイッチ回路ブロックBLK1と同様の状態になり、中間ノードNDSW3、NDSW4も5V(=Vdd)に固定される。
ここで、例えば、アナログ入力信号AIN2の電位を4.8Vとすると、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4の電位も4.8Vとなる。中間ノードNDSW1、NDSW3、NDSW4の電位は5V(=Vdd)にされるので、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42では、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4側の電流通路電極がソースとなる。この場合、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42のゲート・ソース間電圧はマイナスなので、NMOSトランジスタNMS12、NMS32、NMS42に流れるサブスレッショルド電流は小さく、問題とならない。
また、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42では、中間ノードNDSW1側の電流通路電極がソースとなる。本例では、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42のゲート電圧は5V(=Vdd)であるから、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42のゲート・ソース間電圧は0Vとなり、図28に示す従来のマイクロコントローラの場合と同じ値となる。但し、図28に示す従来のマイクロコントローラでは、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42のソース・ドレイン間電圧は最大5V(=Vdd)となる。
これに対して、図8の例では、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42のゲート・ソース間電圧は0Vであるが、ソース・ドレイン間電圧は最大で0.2V程度と小さくすることができる。図7の場合と同様に、短チャネル効果により、ドレイン電圧が大きくなると、しきい値電圧Vthが小さくなるので、ドレイン電圧を小さくすることで、実効のしきい値電圧Vthを大きくすることができ、これによって、PMOSトランジスタPMS12、PMS32、PMS42に流れるサブスレッショルド電流を削減することができる。
図8に示す制御を採用する意味は、図7の例で説明した内容と同じである。非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位をVdd/2に設定してしまうのではなく、選択チャネルのアナログ入力信号の電位が(Vdd−0.2V)以上の場合には、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位をVddとすることで、非選択チャネルのアナログスイッチ回路内の後段のCMOSスイッチを構成するNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタのサブスレッショルド電流を削減することが可能となる点にある。
また、容量C1は、非選択チャネルのピンをデジタル信号用のピンとして使用した場合において、デジタル信号がオーバーシュートやアンダーシュートを起こしたときに、非選択チャネルのピンに接続されているアナログスイッチ回路の中間ノードに流れる過渡電流を供給する容量として働く。例えば、ピンP1をデジタル信号DIN1用に使用した場合において、デジタル信号DIN1の電位が過渡的に電源電圧範囲(0〜5V)を超えたときには、中間ノードNDSW1に過渡的に電流が流れるが、この電流が容量C1から供給される。
ところで、分圧回路CVHALFB1の抵抗RB1、RB2は、定常電流を小さくするためには、その抵抗値は十分大きくなければならない。他方、抵抗RB1、RB2の抵抗値が大きいと、例えば、過渡的に中間ノードに電流を供給する必要がある場合に、抵抗RB1、RB2だけでは電流が不足する。そこで、容量C1を用意しておくことで、抵抗RB1、RB2の低電力設計と、中間ノードに対する大きな電流を供給しなければならない特性を両立することができる。また、Vdd/2を発生する回路は、抵抗RB1、RB2による単純な分圧回路なので、容量C1を設けても、抵抗RB1、RB2の設計自体に影響しないという利点もある。
(第1のAD変換方法)
図9は本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで実行することができる第1のAD変換方法を示すフローチャートである。第1のAD変換方法は、AD変換しようとしているアナログ入力信号の電位が予測できない場合に適用される。
第1の変換方法を実行する場合には、まず、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位をVdd/2に固定する(ステップS9−1)。そして、選択したアナログ入力信号のAD変換をAD変換回路ADC1で実行し、1回目のAD変換結果を得る(ステップS9−2)。次に、1回目のAD変換結果から、選択したアナログ入力信号の電位が(Vdd−0.2V)未満であるかを判断する(ステップS9−3)。これは、中央処理装置CPUを利用してプログラムにより実行することができる。
ここで、選択したアナログ入力信号の電位が(Vdd−0.2V)未満である場合(ステップS9−3でYESの場合)には、次に、選択したアナログ入力信号の電位が0.2Vを越えているかを判断する(ステップS9−4)。これも、中央処理装置CPUを利用してプログラムにより実行することができる。
そして、選択したアナログ入力信号の電位が0.2Vを超えている場合、即ち、0.2V<選択したアナログ入力信号の電位<(Vdd−0.2V)以下の場合には、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位がVdd/2の場合が入力リーク電流が一番小さいので、既に得られている1回目のAD変換結果を最終的なAD変換結果として採用し、選択したアナログ入力信号についてのAD変換を終了する。
これに対して、ステップS9−3で、選択したアナログ入力信号の電位が(Vdd−0.2V)未満であるかを判断した場合において、選択したアナログ入力信号の電位が(Vdd−0.2V)以上の場合(ステップS9−3でNOの場合)には、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位がVddの場合が入力リーク電流が一番小さいので、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位をVddとして(ステップS9−5)、選択したアナログ入力信号について2回目のAD変換を実行する(ステップS9−6)。この2回目の変換結果を最終的なAD変換結果として採用する。
また、ステップS9−4で、選択したアナログ入力信号の電位が0.2Vを越えているかを判断した場合において、選択したアナログ入力信号の電位が0.2V以下である場合(ステップS9−4でNOの場合)には、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位が接地電位0Vの場合が入力リーク電流が一番小さいので、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を0Vとし(ステップS9−7)、選択したアナログ入力信号について2回目のAD変換を実行する(ステップS9−8)。この2回目の変換結果を最終的なAD変換結果として採用する。
このように、AD変換対象のアナログ入力信号の電位が予測できない場合には、第1のAD変換方法によるAD変換を行うことにより、マルチプレクサ回路MUX4での入力リーク電流を最小に抑え、AD変換対象のアナログ信号のAD変換を行うことができる。
(第2のAD変換方法)
図10は本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで実行することができる第2のAD変換方法を示すフローチャートである。第2のAD変換方法は、AD変換しようとしているアナログ入力信号の電位が0.2Vを越え、(Vdd−0.2V)未満の範囲にあることが予測できる場合に適用される。
第2のAD変換方法を実行する場合には、まず、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位をVdd/2に固定する(ステップS10−1)。そして、選択したアナログ入力信号のAD変換をAD変換回路ADC1で実行し(ステップS10−2)、このAD変換結果を最終的なAD変換結果として採用し、選択したアナログ入力信号についてのAD変換を終了する。
このように、AD変換対象のアナログ入力信号の電位が0.2Vを越え、(Vdd−0.2V)未満の範囲にあることが予測できる場合には、第2のAD変換方法によるAD変換を行うことにより、マルチプレクサ回路MUX4での入力リーク電流を最小に抑え、AD変換対象のアナログ信号のAD変換を行うことができる。
(第3のAD変換方法)
図11は本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで実行することができる第3のAD変換方法を示すフローチャートである。第3のAD変換方法は、AD変換しようとしているアナログ入力信号の電位が0.2V以下であることが予測できる場合に適用される。
第3のAD変換方法を実行する場合には、まず、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を0Vに固定する(ステップS11−1)。そして、選択したアナログ入力信号のAD変換をAD変換回路ADC1で実行し(ステップS11−2)、この1回目のAD変換結果を最終的なAD変換結果として採用し、選択したアナログ入力信号についてのAD変換を終了する。
このように、AD変換対象のアナログ入力信号の電位が0.2V以下であることが予測できる場合には、第3のAD変換方法によるAD変換を行うことにより、マルチプレクサ回路MUX4での入力リーク電流を最小に抑え、AD変換対象のアナログ信号のAD変換を行うことができる。
なお、第3のAD変換方法は、図28に示す従来のマイクロコントローラで実行されるAD変換方法と同一であり、図28に示す従来のマイクロコントローラと同一のAD変換方法が必要とされる場合、あるいは、マルチプレクサ回路MUX4での入力リーク電流が問題とならない位にアナログ入力信号源のインピーダンスが低いことが予め分かっている場合にも採用することができる。
(第4のAD変換方法)
図12は本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで実行することができる第4のAD変換方法を示すフローチャートである。第4のAD変換方法は、AD変換しようとしているアナログ入力信号の電位が(Vdd−0.2V)以上であることが予測できる場合に適用される。
第4のAD変換方法を実行する場合には、まず、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位をVddとする(ステップS12−1)。そして、選択したアナログ入力信号のAD変換をAD変換回路ADC1で実行し(ステップS12−2)、この1回目のAD変換結果を最終的なAD変換結果として採用し、選択したアナログ入力信号についてのAD変換を終了する。
このように、AD変換対象のアナログ入力信号の電位が(Vdd−0.2V)以上であることが予測できる場合には、第4のAD変換方法によるAD変換を行うことにより、マルチプレクサ回路MUX4での入力リーク電流を最小に抑え、AD変換対象のアナログ信号のAD変換を行うことができる。
図13はAD変換回路ADC1の構成を示す回路図である。AD変換回路ADC1は、マルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位Vinをサンプリングし、その後、分解能相当程度の比較判定を繰り返し、サンプリングしたマルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位Vinをデジタル値D[6:0]に変換するものである。
AD変換回路ADC1は、容量型DA変換回路CDAC1と、抵抗型DA変換回路RDAC1と、コンパレータ回路CMP1と、逐次比較制御回路CSAR1とを備えている。本例では、AD変換回路ADC1を7ビットのAD変換回路としているが、これは、図を簡単にするためであり、一般には、8ビットないし10ビット以上のAD変換回路が用いられることが多い。
容量型DA変換回路CDAC1において、Vrefは基準電圧、CD1〜CD5は容量、SWCD1はスイッチ回路、DAOUT1は容量型DA変換回路CDAC1の出力である。なお、容量CD1〜CD5に併記されたkCx(kは整数)はそれぞれの容量の大きさの相対関係を示し、Cx、Cx、2Cx、4Cx、8Cxに示されるように2進に重み付けがされている。図13では、スイッチ回路SWCD1は、サンプリング時の状態を示しており、サンプリング時には、容量CD1〜CD5にマルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位Vinが充電される。
抵抗型DA変換回路RDAC1において、Vrefは基準電圧、PMDAC1はPMOSトランジスタ、CRDP1はPMOSトランジスタPMDAC1のON、OFFを制御する制御信号、RDA7〜RDA0は抵抗、SWRD1はスイッチ回路、RDAO1は抵抗型DA変換回路RDAC1の出力である。抵抗型DA変換回路RDAC1は、通常使用されるときは、PMOSトランジスタPMDAC1をONとされ、パワーダウン状態とされるときは、PMOSトランジスタPMDAC1をOFFとされる。
逐次比較制御回路CSAR1は、クロックCKINと、制御信号CNTLと、比較回路CMP1の出力COUT1の電位とを入力し、コンパレータ回路CMP1におけるサンプリングのための制御信号SPLと、コンパレータ回路CMP1の活性、非活性を制御する制御信号ENXと、抵抗型DA変換回路RDAC1のスイッチ回路SWRD1の制御信号CRDA1と、容量型CDAC1のスイッチ回路SWCD1の制御信号CCDA1と、AD変換結果D[6:0]とを出力するものである。
図14はコンパレータ回路CMP1の構成を示す回路図である。図14中、NODE1〜NODE4はノード、NMC1〜NMC9はNMOSトランジスタ、PMC1〜PMC3はPMOSトランジスタ、CC1、CC2は容量である。
このよう構成されたAD変換回路ADC1では、サンプリング期間には、制御信号ENXをLレベル、制御信号SPLをHレベルとする。制御信号ENXがLレベルとなることで、NMOSトランジスタNMC7〜NMC9がOFFとなり、コンパレータ回路CMP1は動作可能状態となる。また、制御信号SPLがHレベルとなることで、NMOSトランジスタNMC4〜NMC6がONとなる。この結果、容量型DA変換回路CDAC1の出力DAOUT1の電位とノードNODE1の電位が等しくなり、ノードNODE2の電位とノードNODE3の電位が等しくなり、ノードNODE4の電位とコンパレータ回路CMP1の出力COUT1の電位が等しくなる。
このように、容量型DA変換回路CDAC1の出力DAOUT1の電位とノードNODE1の電位が等しくなることで、PMOSトランジスタPMC1およびNMOSトランジスタNMC1からなる1段目のインバータの入力電位と出力電位が等しくなると、容量型DA変換回路CDAC1の出力DAOUT1の電位(=ノードNODE1の電位)は、PMOSトランジスタPMC1およびNMOSトランジスタNMC1からなる1段目のインバータの論理しきい値となる。
また、ノードNODE2の電位とノードNODE3の電位が等しくなることで、PMOSトランジスタPMC2およびNMOSトランジスタNMC2からなる2段目のインバータの入力電位と出力電位が等しくなると、ノードNODE2の電位(=ノードNODE3の電位)は、PMOSトランジスタPMC2およびNMOSトランジスタNMC2からなる2段目のインバータの論理しきい値となる。
また、ノードNODE4の電位とコンパレータ回路CMP1の出力COUT1の電位が等しくなることで、PMOSトランジスタPMC3およびNMOSトランジスタNMC3からなる3段目のインバータの入力電位と出力電位が等しくなると、ノードNODE4の電位(=コンパレータ回路CMP1の出力COUT1の電位)は、PMOSトランジスタPMC3およびNMOSトランジスタNMC3からなる3段目のインバータの論理しきい値となる。
ここで、PMOSトランジスタPMC1およびNMOSトランジスタNMC1からなる1段目のインバータの論理しきい値と、PMOSトランジスタPMC2およびNMOSトランジスタNMC2からなる2段目のインバータの論理しきい値とが異なる値の場合には、その差に相当する電位が容量CC1に蓄えられて、オフセット電圧を補償するよう働くことになる。
また、PMOSトランジスタPMC2およびNMOSトランジスタNMC2からなる2段目のインバータの論理しきい値と、PMOSトランジスタPMC3およびNMOSトランジスタNMC3からなる3段目のインバータの論理しきい値とが異なる値の場合には、その差に相当する電位が容量CC2に蓄えられて、オフセット電圧を補償するよう働くことになる。
次に、容量型DA変換回路CDAC1の出力DAOUT1の電位がPMOSトランジスタPMC1およびNMOSトランジスタNMC1からなる1段目のインバータの論理しきい値となっている状態で、制御信号CCDA1によりスイッチ回路SWCD1を操作し、容量CD1〜CD5のボトムプレート(スイッチ回路SWCD1側のノード)にマルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位Vinを供給する。
このようにして、容量型DA変換回路CDAC1の出力DAOUT1の電位をPMOSトランジスタPMC1およびNMOSトランジスタNMC1からなる1段目のインバータの論理しきい値電圧にすると共に、容量CD1〜CD5のボトムプレートにマルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位Vinを供給することにより、マルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位Vinのサンプリングが行われ、容量CD1〜CD5は、マルチプレクサ回路MUX1の出力ADCIN1の電位Vinに応じて充電される。そして、サンプリング動作が終了すると、AD変換回路ADC1は、比較動作を行い、デジタル値のMSBから下位側の方向に1ビット毎に値を順次決定していく。
次に、この比較判定期間の各部の動作、働きについて説明する。逐次比較制御回路CSAR1は、容量型DA変換回路CDAC1の出力DAOUT1の電位が、上述したサンプリング動作により容量CD1〜CD5に蓄積された電荷を容量CD1〜CD5に再分配することにより決定されるように、制御信号SPLをLレベルとして、NMOSトランジスタNMC4〜NMC6をOFFとする。
更に、逐次比較制御回路CSAR1は、制御信号CCDA1によりスイッチ回路SWCD1を制御して、容量CD1のボトムプレートをグランド(GND)に接続する。また、逐次比較制御回路CSAR1は、容量CD2〜CD5のボトムプレートに基準電圧VrefあるいはGND電位が選択的に供給されるように制御信号CCDA1によりスイッチ回路SWCD1を適宜制御する。
また、制御信号CRDA1は、抵抗型DA変換回路RDAC1のスイッチ回路SWRD1を制御して抵抗型DA変換回路RDAC1の出力RDAO1の電位を決定する。AD変換回路ADC1を使用している期間は、制御信号CRDP1をLレベルとし、PMOSトランジスタPMDAC1をONとする。これにより、基準電圧Vrefによって抵抗RDA7からRDA0に電流が流れ、抵抗RDA7〜RDA0により基準電圧Vrefを分圧した電位を抵抗型DA変換回路RDAC1の出力RDAO1の電位とすることが可能となる。
そこで、AD変換回路ADC1は、まず、容量型DA変換回路CDAC1により上位4ビットを決定し、その後、抵抗型DA変換回路RDAC1により下位3ビットの値を決定し、合計7ビットのデジタルデータD[6:0]を得るAD変換回路として働く。上位4ビットを決定する間は、抵抗型DA変換回路RDAC1の値はGND(0V)となるように制御される。
なお、AD変換回路ADC1は、図を簡単にするために、4ビットの容量型DA変換回路CDAC1と3ビットの抵抗型DA変換回路RDAC1を組み合わせて7ビットのAD変換回路としたが、容量型DA変換回路CDAC1、抵抗型DA変換回路RDAC1およびAD変換回路ADC1の分解能は必要に応じて任意の値とすることができる。また、本例のように、容量型DA変換回路CDAC1と抵抗型DA変換回路RDAC1を組み合わせた複合DA変換回路を採用することで、回路の占有面積を複合DA変換回路を使用しない場合に比べて削減できる。
以上のように、本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラにおいては、マルチプレクサ回路MUX4をアナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4で構成し、アナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4をアナログスイッチ回路SWC1〜SWC4と中間ノード電位設定回路FNDV1〜FNDV4とで構成するとしている。
そして、中間ノード電位設定回路FNDV1〜FNDV4に対して、中間ノード電位制御レジスタCNDV1と、デコーダDEC1と、分圧電位発生回路CVHALF1とを設け、中間ノード電位制御レジスタCNDV1の中間ノード電位指定ビットSELNDVの値により、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を接地電位GND、電源電位Vdd、分圧電位Vdd/2のどれかに制御することができるようにしている。
したがって、本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラによれば、簡単な構成で、AD変換対象のアナログ入力信号の入力リーク電流を削減することができる。また、帰還回路の安定性を考慮して位相補償を行うことができるようにされた回路規模の大きい、かつ、消費電流が大きい差動アンプを必要としないので、回路の占有面積を小さくすることができると共に、消費電力を小さくすることができる。
(本発明の集積回路の第2実施形態)
図15は本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラは、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4の中間ノードNDSW1〜NDSW4の電位をそれぞれ独立に設定することができるようにし、その他については、本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラと同様に構成したものである。
本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラにおいては、中間ノード電位制御レジスタとして、中間ノード電位制御レジスタCNDV1のほかに、中間ノード電位制御レジスタCNDV2が設けられている。また、デコーダとして、4個のデコーダDECC1〜DECC4が設けられている。
中間ノード電位制御レジスタCNDV1において、INDVCH1はアナログスイッチ回路SWC1の中間ノードNDSW1の電位を指定する中間ノード電位指定ビット、INDVCH2はアナログスイッチ回路SWC2の中間ノードNDSW2の電位を指定する中間ノード電位指定ビット、INDVCH3はアナログスイッチ回路SWC3の中間ノードNDSW3の電位を指定する中間ノード電位指定ビットである。また、中間ノード電位制御レジスタCNDV2において、INDVCH4はアナログスイッチ回路SWC4の中間ノードNDSW4の電位を指定する中間ノード電位指定ビットである。これら中間ノード電位指定ビットINDVCH1〜INDVCH4の設定は、中央処理装置CPUを利用してプログラムにより実行する。
デコーダDECCnは、中間ノード電位指定ビットINDVCHnの値をデコードし、アナログスイッチ回路ブロックBLKnの中間ノード電位設定回路FNDVnに与える中間ノード電位選択信号SEL0n、SELMn、SEL1nを出力するものである。中間ノード電位選択信号SEL0n、SELMn、SEL1nは、それぞれ本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで使用する中間ノード電位選択信号SEL0、SELM、SEL1に対応するものである。表3はデコーダDECCnの真理値表である。
Figure 2010041279
したがって、例えば、アナログ入力信号AINnを非選択とする場合において、アナログスイッチ回路SWCnの中間ノードNDSWnの電位を接地電位GND(0V)とする場合には、チャネル選択信号CHSELn=Lレベルとすると共に、中間ノード電位指定ビットINDVCHn=“00”とし、中間ノード電位選択信号SEL0n=“1”、SELMn=“0”、SEL1n=“0”とする。
また、アナログ入力信号AINnを非選択とする場合において、アナログスイッチ回路SWCnの中間ノードNDSWnの電位を分圧電位Vdd/2とする場合には、チャネル選択信号CHSELn=Lレベルとすると共に、中間ノード電位指定ビットINDVCHn=“01”とし、中間ノード電位選択信号SEL0n=“0”、SELMn=“1”、SEL1n=“0”とする。
また、アナログ入力信号AINnを非選択とする場合において、アナログスイッチ回路SWCnの中間ノードNDSWnの電位を電源電位Vddとする場合には、チャネル選択信号CHSELn=Lレベルとすると共に、中間ノード電位指定ビットINDVCHn=“10”とし、中間ノード電位選択信号SEL0n=“0”、SELMn=“0”、SEL1n=“1”とする。
図16はアナログスイッチ回路ブロックBLK1、BLK2の状態例を示す回路図であり、アナログ入力信号AIN2を選択する場合において、アナログスイッチ回路SWC1の中間ノードNDSW1の電位を分圧電位Vdd/2とした場合を示している。即ち、この場合には、チャネル選択信号CHSEL1、CHSEL3、CHSEL4=Lレベル、CHSEL2=Hレベルとすると共に、少なくとも、中間ノード電位指定ビットINDVCH1=“01”とし、中間ノード電位選択信号SEL01=“0”、SELM1=“1”、SEL11=“0”とする。
このようにすると、アナログスイッチ回路ブロックBLK2においては、インバータIV22の出力=Lレベルとなり、PMOSトランジスタPMS21、PMS22はONとなる。また、インバータIV23の出力=Hレベルとなり、NMOSトランジスタNMS21、NMS22はONとなる。
また、NOR回路NO21の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS24はOFFとなる。また、NAND回路NA21の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS24はOFFとなる。また、NOR回路NO22の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS25はOFFとなる。また、NAND回路NA22の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS25はOFFとなる。この結果、中間ノードNDSW2の電位はアナログ入力信号AIN2の電位と同一となる。
これに対して、アナログスイッチ回路ブロックBLK1においては、インバータIV12の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS11、PMS12はOFFとなる。また、インバータIV13の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS11、NMS12はOFFとなる。
また、インバータIV14の出力=Hレベル、NOR回路NO11の出力=Lレベルとなり、NMOSトランジスタNMS14はOFFとなる。また、NAND回路NA11の出力=Hレベルとなり、PMOSトランジスタPMS14はOFFとなる。また、インバータIV15の出力=Lレベル、NOR回路NO12の出力=Hレベルとなり、NMOSトランジスタNMS15はONとなる。また、NAND回路NA12の出力=Lレベルとなり、PMOSトランジスタPMS15はONとなる。この結果、中間ノードNDSW1の電位は分圧電位Vdd/2に固定される。
また、アナログスイッチ回路SWC3の中間ノードNDSW3の電位は、中間ノード電位指定ビットINDVCH3の値により接地電位GND、電源電位Vdd又は分圧電位Vdd/2のどれかに設定される。また、アナログスイッチ回路SWC4の中間ノードNDSW4の電位は、中間ノード電位指定ビットINDVCH4の値により接地電位GND、電源電位Vdd又は分圧電位Vdd/2のどれかに設定される。
このように構成された本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラにおいては、図9〜図12に示す第1のAD変換方法〜第4のAD変換方法を実行することができる。但し、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位はそれぞれ独立に制御され、また、デジタル信号用又は電源電位Vddを超える信号用に使用されるピンに接続されているアナログスイッチ回路の中間ノードの電位はGND(0V)に固定される。
図17〜図19は図9に示す第1のAD変換方法によりアナログ入力信号AIN2をAD変換する場合の各部の電位を示している。但し、ピンP3は、アナログ入力信号AIN3用の入力端子としては使用されておらず、電流制限抵抗を介して+12Vの電圧信号が印加されるデジタル入力ポートとして使用されているものとしている。
図17はアナログ入力信号AIN2の電位が1.5Vの場合である。アナログ入力信号AIN2を選択しているので、チャネル選択信号CHSEL2の電位=Vdd(5V)、チャネル選択信号CHSEL1、CHSEL3、CHSEL4の電位=0Vとされる。この場合、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4の電位=1.5Vとなる。
また、非選択チャネルのアナログスイッチ回路SWC1、SWC4の中間ノードNDSW1、NDSW4の電位=Vdd/2(2.5V)とされる(ステップS9−1)。但し、非選択チャネルのアナログスイッチ回路SWC3の中間ノードNDSW3は、ピンP3に電流制限抵抗を介して+12Vが印加されるので、GND(0V)に設定される。NMOSトランジスタNMS31に流れるリーク電流をNMOSトランジスタNMS34を介して接地に流し、マルチプレクサ回路NMX4の出力ADCIN4の電位に影響を与えないようにするためである。
そして、AD変換回路ADC1によりアナログ入力信号AIN2のAD変換を実行してAD変換結果を得る(ステップS9−2)。このAD変換結果から、アナログ入力信号AIN2の電位が(Vdd−0.2V)=4.8V未満であるかが判断される(ステップS9−3)。本例では、アナログ入力信号AIN2の電位<4.8Vであるから、アナログ入力信号AIN2の電位が(Vdd−0.2V)=4.8V未満であると判断され(ステップS9−3でYES)、次に、アナログ入力信号AIN2が0.2Vを越えているかが判断される(ステップS9−4)。本例では、0.2V<アナログ入力信号AIN2の電位であるから、1回目のAD変換結果がAD変換結果として採用される。
図18はアナログ入力信号AIN2の電位が0.2Vの場合である。この場合も、アナログ入力信号AIN2を選択しているので、チャネル選択信号CHSEL2の電位=Vdd(5V)、チャネル選択信号CHSEL1、CHSEL3、CHSEL4の電位=0Vとされる。この結果、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4=0.2Vとなる。また、非選択チャネルのアナログスイッチ回路SWC1、SWC4の中間ノードNDSW1、NDSW4の電位=Vdd/2(2.5V)とされる(ステップS9−1)。但し、非選択チャネルのアナログスイッチ回路SWC3の中間ノードNDSW3は、図17の場合と同様にGND(0V)に設定される。
そして、AD変換回路ADC1によりアナログ入力信号AIN2のAD変換を実行してAD変換結果を得る(ステップS9−2)。このAD変換結果から、アナログ入力信号AIN2の電位が(Vdd−0.2V)=4.8V未満であるかが判断される(ステップS9−3)。本例では、アナログ入力信号AIN2の電位<4.8Vであるから、アナログ入力信号AIN2の電位が(Vdd−0.2V)=4.8V未満であると判断され(ステップS9−3でYES)、次に、アナログ入力信号AIN2の電位が0.2Vを越えているかが判断される(ステップS9−4)。本例では、アナログ入力信号AIN2の電位=0.2Vであるから、アナログ入力信号AIN2の電位は0.2V以下と判断される(ステップS9−4でNO)。次に、非選択アナログスイッチ回路SWC1、SWC4の中間ノードNDSW1、NDSW4の電位=GND(0V)とされ(ステップS9−7)、AD変換回路ADC1により2回目のAD変換が行われ(ステップS9−8)、2回目のAD変換結果がAD変換結果として採用される。
図19はアナログ入力信号AIN2の電位が4.8Vの場合である。この場合も、アナログ入力信号AIN2を選択しているので、チャネル選択信号CHSEL2の電位=Vdd(5V)、チャネル選択信号CHSEL1、CHSEL3、CHSEL4の電位=GND(0V)とされる。この結果、マルチプレクサ回路MUX4の出力ADCIN4=4.8Vとなる。また、非選択チャネルのアナログスイッチ回路SWC1、SWC4の中間ノードNDSW1、NDSW4の電位=Vdd/2(2.5V)とされる(ステップS9−1)。但し、非選択チャネルのアナログスイッチ回路SWC3の中間ノードNDSW3は、図17の場合と同様にGND(0V)に設定される。
そして、AD変換回路ADC1によりアナログ入力信号AIN2のAD変換を実行してAD変換結果を得る(ステップS9−2)。このAD変換結果から、アナログ入力信号AIN2の電位が(Vdd−0.2V)=4.8V未満であるかが判断される(ステップS9−3)。本例では、アナログ入力信号AIN2の電位=4.8Vであるから、アナログ入力信号AIN2の電位が(Vdd−0.2V)=4.8V以上であると判断される(ステップS9−3でNO)。次に、非選択チャネルのアナログスイッチ回路SWC1、SWC4の中間ノードNDSW1、NDSW4の電位=Vddとされ(ステップS9−5)、AD変換回路ADC1による2回目のAD変換が行われ(ステップS9−6)、2回目のAD変換結果がAD変換結果として採用される。
以上のように、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラにおいては、マルチプレクサ回路MUX4をアナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4で構成し、アナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4をアナログスイッチ回路SWC1〜SWC4と中間ノード電位設定回路FNDV1〜FNDV4とで構成するとしている。
そして、中間ノード電位設定回路FNDV1〜FNDV4に対して、中間ノード電位制御レジスタCNDV1、CNDV2と、デコーダDECC1〜DECC4と、分圧電位発生回路CVHALF1とを設け、中間ノード電位制御レジスタCNDV1の中間ノード電位指定ビットINDVCH1〜INDVCH3および中間ノード電位制御レジスタCNDV2の中間ノード電位指定ビットINDVCH4の値により、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を、非選択チャネルのアナログスイッチ回路ごとに接地電位GND、電源電位Vdd、分圧電位Vdd/2のどれかに制御することができるようにしている。
したがって、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラによれば、簡単な構成で、AD変換対象のアナログ入力信号の入力リーク電流を削減することができる。また、帰還回路の安定性を考慮して位相補償を行うことができるようにされた回路規模の大きい、かつ、消費電流が大きい差動アンプを必要としないので、回路の占有面積を小さくすることができると共に、消費電力を小さくすることができる。
また、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラにおいては、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を非選択チャネルのアナログスイッチ回路ごとにGND、Vdd、Vdd/2のどれかに固定することができるようにしている。したがって、ピンP1〜P4のどれかを電流制限抵抗を介して(Vdd+Vd)を越える信号用のピンとして使用し、対応するアナログスイッチ回路の中間ノードを0Vに固定すると共に、残りのピンをアナログ入力信号用として使用し、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位をVdd、0V又はVdd/2のどれかに固定するという使用も可能となる。
ここまで、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を接地電位GND、電源電位Vdd、分圧電位Vdd/2から選択することを説明してきた。しかし、更に、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードをフローティングにすることができるようにし、4通りの電位(GND、Vdd、Vdd/2、フローティング電位)から選択するようにしても良い。
中間ノードをフローティングにすると、中間ノードの電位は、リーク電流により電源電位Vddと接地電位GNDとの中間電位に到達するので、中間ノードをVdd/2に固定した場合と同じ効果が得られる。なお、ピンをデジタル信号用に使用する場合において、デジタル入力信号にオーバーシュートやアンダーシュートがない場合、あるいは、その影響が小さい場合に、デジタル入力信号用のピンに接続されているアナログスイッチ回路の中間ノードをフローティングとすることができる。
また、必ずしも、4つの電位(GND、Vdd、Vdd/2、フローティング電位)の全てを選択できる必要はなく、面積を優先する場合には、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を、接地電位GNDおよびフローティング電位から選択するなどの方法を採用しても良い。選べる電位の組み合わせは、各種の変形が可能で、チャネル毎に設定を選べれば良い。
例えば、接地電位GNDとフローティング電位しか選べないようにしても、チャネル毎に中間ノードの電位を設定することができれば、デジタル信号用として使用するピンに接続されているアナログスイッチ回路の中間ノードを接地電位GNDに固定し、アナログ入力信号用のピンに接続されているアナログスイッチ回路のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードをフローティングとすることができる。
このようにすると、デジタル信号用のピンに接続されているアナログスイッチ回路については、デジタル信号のオーバーシュートやアンダーシュートに対応することができるようにすることができる。また、アナログ信号用のピンに接続されているアナログスイッチ回路のうち、非選択チャネルのアナログスイッチ回路内の後段のCMOSスイッチを構成するNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタのサブスレッショルド電流を削減することができる。
(本発明の集積回路の第3実施形態)
図20は本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラにおいてはは、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラが備える分圧電位発生回路CVHALF1と回路構成の異なる分圧電位発生回路CVHALF2が設けられている。また、中間ノード電位制御レジスタCNDV3と、スイッチ制御回路CSW1とが設けられている。その他については、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラと同様に構成されている。なお、VDACは図15に示すノードVHALFに対応するノードである。
図21は分圧電位発生回路CVHALF2の構成を示す回路図である。分圧電位発生回路CVHALF2は、図3に示す分圧回路CVHALFB1と構成の異なる分圧回路CVHALFB2を設け、その他については、図3に示す分圧電位発生回路CVHALF1と同様に構成したものである。分圧回路CVHALFB2において、PMB1はPMOSトランジスタ、RB3〜RB6は抵抗、NMB1はNMOSトランジスタ、SWDACはスイッチ回路、SWDAC1〜SWDAC3はスイッチ回路SWDAC内のスイッチである。また、V1〜V3はPMOSトランジスタPMB1およびNMOSトランジスタNMB1がONとされた場合に、抵抗RB3〜RB6からなる分圧回路により生成される電位である。
また、図20に示す中間ノード電位制御レジスタCNDV3において、DACVは分圧電位発生回路CVHALF2が発生する分圧電位を指定する分圧電位指定ビットである。中間ノード電位制御レジスタCNDV3に対する分圧電位指定ビットDACVの設定は、中央処理装置CPUを利用してプログラムにより実行することができる。また、スイッチ制御回路CSW1は、分圧電位指定ビットDACVをデコードしてスイッチ回路SWDAC内のスイッチSWDAC1〜SWDAC3のON、OFFを制御するものである。表4は分圧電位指定ビットDACVの値とスイッチSWDAC1〜SWDAC3のON、OFFとの関係を示すものである。
Figure 2010041279
即ち、分圧電位指定ビットDACV=“10”の場合には、スイッチSWDAC1がON、スイッチSWDAC2、SWDAC3がOFFとなり、ノードVDACの電位はV1となる。分圧電位指定ビットDACV=“01”の場合には、スイッチSWDAC2がON、スイッチSWDAC1、SWDAC3がOFFとなり、ノードVDACの電位はV2(<V1)となる。分圧電位指定ビットDACV=“00”の場合には、スイッチSWDAC3がON、スイッチSWDAC1、SWDAC2がOFFとなり、ノードVDACの電位はV3(<V2)となる。
即ち、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4の中間ノードNDSW1〜NDSW4に分圧電位Vdd/2の代わりに、3個の分圧電位V1〜V3の中から、分圧電位指定ビットDACVにより指定した1つの電位を供給することができる。この結果、NMOSトランジスタNMS12〜NMS42のうち、サブスレッショルド電流が流れるNMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧を細かく制御して、サブスレッショルド電流を削減することが可能となる。
したがって、本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラによれば、簡単な構成で、AD変換対象のアナログ入力信号の入力リーク電流を削減することができる。また、帰還回路の安定性を考慮して位相補償を行うことができるようにされた回路規模の大きい、かつ、消費電流が大きい差動アンプを必要としないので、回路の占有面積を小さくすることができると共に、消費電力を小さくすることができる。
また、本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラにおいては、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラと同様に、ピンP1〜P4のどれかを電流制限抵抗を介して(Vdd+Vd)を越える信号用のピンとして使用し、対応するアナログスイッチ回路の中間ノードを0Vに固定すると共に、残りのピンをアナログ入力信号用として使用し、非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位を接地電位GND、電源電位Vdd、分圧電位V1、V2、V3のどれかに固定するという使用も可能となる。
(本発明の集積回路の第4実施形態)
図22は本発明の集積回路の第4実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。本発明の集積回路の第4実施形態であるマイクロコントローラにおいては、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラが備えるアナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4と構成の異なるアナログスイッチ回路ブロックBLKB1〜BLKB4(本発明のアナログスイッチ回路の第2実施形態)が設けられている。なお、本発明のアナログスイッチ回路の第2実施形態を有するマルチプレクサ回路が本発明のマルチプレクサ回路の第2実施形態である。
また、本発明の集積回路の第2実施形態が備える分圧電位発生回路CVHALF1と構成の異なる分圧電位発生回路CVHALF3が設けられている。また、本発明の集積回路の第2実施形態が備える容量C1の代わりに、容量C2、C3、C4が設けられている。その他については、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラと同様に構成されている。
分圧電位発生回路CVHALF3は、図21に示す分圧電位発生回路CVHALF2が備える分圧回路CVHALFB2と構成の異なる分圧回路CVHALFB3を設け、その他については、図21に示す分圧電位発生回路CVHALF2と同様に構成したものである。分圧回路CVHALFB3は、図21に示す分圧回路CVHALFB2が備えるスイッチ回路SWDACを削除し、抵抗RB3、RB4の接続点をノードVDAC1に接続し、抵抗RB4、RB5の接続点をノードVDAC2に接続し、抵抗RB5、RB6の接続点をノードVDAC3に接続し、その他については、図21に示す分圧回路CVHALFB2と同様に構成したものである。
アナログスイッチ回路ブロックBLKB1は、NMOSトランジスタNMD1およびPMOSトランジスタPMD1からなる第1のCMOSスイッチと、NMOSトランジスタNMD2およびPMOSトランジスタPMD2からなる第2のCMOSスイッチと、NMOSトランジスタNMD3およびPMOSトランジスタPMD3からなる第3のCMOSスイッチとを備えている。第1のCMOSスイッチは、中間ノードNDSW1とノードVDAC1との間に接続されている。第2のCMOSスイッチは、中間ノードNDSW1とノードVDAC2との間に接続されている。第3のCMOSスイッチは、中間ノードNDSW1とノードVDAC3との間に接続されている。
また、第1〜第3のCMOSスイッチは、図示しない接続回路により選択される。これら第1〜第3のCMOSスイッチの選択は、例えば、図4に示すNOR回路NO12とNMOSトランジスタNMD1〜NMD3との間に第1のセレクタを設けると共に、NAND回路NA12とPMOSトランジスタPMD1〜PMD3との間に第2のセレクタを設け、これら第1のセレクタおよび第2のセレクタを制御することで行うことができる。他のアナログスイッチ回路ブロックBLKB2〜BLKB4についても同様である。
また、容量C2はノードVDAC1と接地との間に接続されている。容量C3はノードVDAC2と接地との間に接続されている。容量C4はノードVDAC3と接地との間に接続されている。これら容量C2、C3、C4は、いずれかのピンをデジタル信号用のピンとして使用した場合において、デジタル信号がオーバーシュートやアンダーシュートを起こしたときに、デジタル信号用に使用しているピンに接続されているアナログスイッチ回路の中間ノードに流れる過渡電流を供給する容量として働く。
また、中間ノード電位制御レジスタCNDV1において、INDVCHD1は、アナログスイッチ回路ブロックBLKB1の中間ノードNDSW1に与える電位を指定する中間ノード電位指定ビット、INDVCHD2は、アナログスイッチ回路ブロックBLKB2の中間ノードNDSW2に与える電位を指定する中間ノード電位指定ビットである。また、中間ノード電位制御レジスタCNDV2において、INDVCHD3は、アナログスイッチ回路ブロックBLKB3の中間ノードNDSW3に与える電位を指定する中間ノード電位指定ビット、INDVCHD4は、アナログスイッチ回路ブロックBLKB4の中間ノードNDSW4に与える電位を指定する中間ノード電位指定ビットである。
このように構成された本発明の集積回路の第4実施形態であるマイクロコントローラによれば、本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラと同様の効果を得ることができる。
(本発明の集積回路の第5実施形態)
図23は本発明の集積回路の第5実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。本発明の集積回路の第5実施形態であるマイクロコントローラは、アナログスイッチ回路SWC1〜SWC4の中間ノードNDSW1〜NDSW4に与える分圧電位をAD変換回路から供給するものである。
本発明の集積回路の第5実施形態であるマイクロコントローラは、図15に示す分圧電位発生回路CVHALF1を設けず、図15に示すAD変換回路ADC1の代わりにAD変換回路ADC2を設けると共に、中間ノード電位制御レジスタCNDV4を設け、その他については、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラと同様に構成したものである。ADCO2はAD変換回路ADC2の出力である。また、中間ノード電位制御レジスタCNDV4において、DACVBはAD変換回路ADC2から発生させる分圧電位を指定する分圧電位指定ビットである。
図24はAD変換回路ADC2の構成を示す回路図である。AD変換回路ADC2は、図13に示すAD変換回路ADC1にスイッチ回路SWRD2を追加し、その他については、図13に示すAD変換回路ADC1と同様に構成したものである。スイッチ回路SWRD2は、分圧電位指定ビットDACVBに制御されて、抵抗形DA変換回路RDAC2の抵抗RDA7〜RDA0からなる分圧回路により得られる分圧電位を選択して分圧電位として出力するというものである。
このように構成された本発明の集積回路の第5実施形態であるマイクロコントローラによれば、本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラと同様の効果を得ることができると共に、占有面積の削減を図ることができる。
(本発明の集積回路の第6実施形態)
図25は本発明の集積回路の第6実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。本発明の集積回路の第6実施形態であるマイクロコントローラにおいては、本発明の集積回路の第2実施形態が備えるアナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4と構成の異なるアナログスイッチ回路ブロックBLKC1〜BLKC4(本発明のアナログスイッチ回路の第3実施形態)が設けられている。但し、アナログスイッチ回路ブロックBLKC3、BLKC4は図示を省略している。なお、本発明のアナログスイッチ回路の第3実施形態を有するマルチプレクサ回路が本発明のマルチプレクサ回路の第3実施形態である。
アナログスイッチ回路ブロックBLKCnは、PMOSトランジスタPMSn4およびNAND回路NAn1を削除し、その他については、図4に示すアナログスイッチ回路ブロックBLKnと同様に構成したものである。
また、図15に示すデコーダDECC1〜DECC4と構成の異なるデコーダDECC1A〜DECC4Aが設けられている。デコーダDECCnAは、中間ノード電位指定ビットINDVCHnをデコードし、中間ノード電位選択信号SELMn、SEL0nを出力するものである。その他については、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラと同様に構成されている。
このように構成された本発明の集積回路の第6実施形態であるマイクロコントローラにおいては、アナログスイッチ回路ブロックBLKC1〜BLKC4の中間ノードNDSW1〜NDSW4を電源電位Vddに固定することができないが、GND又はフローティング電位に固定することができる。
したがって、本発明の集積回路の第6実施形態であるマイクロコントローラによれば、アナログスイッチ回路ブロックBLKC1〜BLKC4の中間ノードNDSW1〜NDSW4を接地電位GND又は分圧電位Vdd/2に固定することができる範囲において、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラと同様の効果を得ることができる。
(本発明の集積回路の第7実施形態)
図26は本発明の集積回路の第7実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。本発明の集積回路の第7実施形態であるマイクロコントローラにおいては、本発明の集積回路の第2実施形態が備えるアナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4と構成の異なるアナログスイッチ回路ブロックBLKD1〜BLKD4(本発明のアナログスイッチ回路の第4実施形態)が設けられている。但し、アナログスイッチ回路ブロックBLKD3、BLKD4は図示を省略している。なお、本発明のアナログスイッチ回路の第4実施形態を有するマルチプレクサ回路が本発明のマルチプレクサ回路の第4実施形態である。
アナログスイッチ回路ブロックBLKDnは、PMOSトランジスタPMSn4、PMOSトランジスタPMSn5、NMOSトランジスタNMSn5、NAND回路NAn1、NAn2およびNOR回路NOn2を削除し、その他については、図4に示すアナログスイッチ回路ブロックBLKnと同様に構成したものである。
また、図15に示すデコーダDECC1〜DECC4と構成の異なるデコーダDECC1B〜DECC4Bが設けられている。デコーダDECCnBは、中間ノード電位指定ビットINDVCHnをデコードし、中間ノード電位選択信号SEL0nを出力するものである。また、分圧電位発生回路CVHALF1は設けられていない。その他については、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラと同様に構成されている。
このように構成された本発明の集積回路の第7実施形態であるマイクロコントローラにおいては、アナログスイッチ回路ブロックBLKD1〜BLKD4の中間ノードNDSW1〜NDSW4を、電源電位Vddにも中間電位Vdd/2にも固定することができないが、接地電位GND又はフローティング電位に固定することができる。非選択チャネルのアナログスイッチ回路の中間ノードの電位をフローティング電位にすると、リーク電流により、中間ノードの電位は、電源電位Vddと接地電位GNDとの中間の電位Vdd/2に到達するので、中間ノードを分圧電位Vdd/2に固定した場合と同じ効果が得られる。
したがって、本発明の集積回路の第7実施形態であるマイクロコントローラによれば、アナログスイッチ回路ブロックBLKD1〜BLKD4の中間ノードNDSW1〜NDSW4の電位を接地電位GND又はフローティング電位とすることができる範囲において、AD変換対象のアナログ入力信号の入力リーク電流を削減することができる。
(本発明の集積回路の第8実施形態)
図27は本発明の集積回路の第8実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。本発明の集積回路の第8実施形態であるマイクロコントローラにおいては、本発明の集積回路の第2実施形態が備えるアナログスイッチ回路ブロックBLK1〜BLK4と構成の異なるアナログスイッチ回路ブロックBLKE1〜BLKE4(本発明のアナログスイッチ回路の第5実施形態)が設けられている。但し、アナログスイッチ回路ブロックBLKE3、BLKE4は図示を省略している。なお、本発明のアナログスイッチ回路の第5実施形態を有するマルチプレクサ回路が本発明のマルチプレクサ回路の第5実施形態である。
アナログスイッチ回路ブロックBLKEnは、PMOSトランジスタPMSn5、NMOSトランジスタNMSn5、NAND回路NAn2およびNOR回路NOn2を削除し、その他については、図4に示すアナログスイッチ回路ブロックBLKnと同様に構成したものである。
また、図15に示すデコーダDECC1〜DECC4と構成の異なるデコーダDECC1C〜DECC4Cが設けられている。デコーダDECCnCは、中間ノード電位指定ビットINDVCHnをデコードし、中間ノード電位選択信号SEL0n、SEL1nを出力するものである。また、分圧電位発生回路CVHALF1は設けられていない。その他については、本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラと同様に構成されている。
このように構成された本発明の集積回路の第8実施形態であるマイクロコントローラにおいては、アナログスイッチ回路ブロックBLKE1〜BLKE4の中間ノードNDSW1〜NDSW4を分圧電位Vdd/2に固定することができないが、接地電位GND、電源電位Vdd又はフローティング電位とすることができる。
したがって、本発明の集積回路の第8実施形態であるマイクロコントローラによれば、アナログスイッチ回路ブロックBLKE1〜BLKE4の中間ノードNDSW1〜NDSW4を接地電位GND、電源電位Vdd又はフローティング電位とすることができる範囲において、AD変換対象のアナログ入力信号の入力リーク電流を削減することができる。
なお、本発明の集積回路の第1実施形態〜第8実施形態であるマイクロコントローラにおいては、4対1のマルチプレクサ回路を設ける場合を例にしたが、本発明の集積回路は、これに限らず、N(但し、Nは整数である。)対1のマルチプレクサ回路を設ける場合に適用することができる。
ここで、本発明を整理すると、本発明には、少なくとも、以下のアナログスイッチ回路、マルチプレクサ回路および集積回路が含まれる。
(付記1)
入力端子と出力端子との間に第1のスイッチと第2のスイッチとを直列接続してなるアナログスイッチと、
前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを非導通とするとき、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間の中間ノードの電位を複数電位から選択された電位に設定する中間ノード電位設定回路と、
を備えることを特徴とするアナログスイッチ回路。
(付記2)
前記第1のスイッチは、第1のPMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタとからなるCMOSスイッチであり、
前記第2のスイッチは、第2のPMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタとからなるCMOSスイッチであること
を特徴とする付記1に記載のアナログスイッチ回路。
(付記3)
前記複数電位は、電源電位、接地電位、前記電源電位を分圧した分圧電位およびフローティング電位のうち、全部の電位又は3つの電位又は2つの電位であること
を特徴とする付記1又は2に記載のアナログスイッチ回路。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一の付記に記載のアナログスイッチ回路を複数個有し、
該複数個のアナログスイッチ回路の前記入力端子をマルチプレクサ入力端子とし、該複数個のアナログスイッチ回路の前記出力端子を共通接続してマルチプレクサ出力端子としていること
を特徴とするマルチプレクサ回路。
(付記5)
付記4に記載のマルチプレクサ回路と、
前記複数個のアナログスイッチ回路の前記中間ノードの電位を指示する中間ノード電位指示値が格納される格納回路と、
前記格納回路に格納された前記中間ノード電位指示値をデコードし、前記複数個のアナログスイッチ回路のうち、非導通とされたアナログスイッチ回路の前記中間ノードの電位が前記中間ノード電位指示値に設定されるように前記中間ノード電位設定回路を制御する制御回路と、
を有することを特徴とする集積回路。
(付記6)
前記中間ノード電位指示値は、前記複数個のアナログスイッチ回路のそれぞれごとの中間ノード電位指示値であること
を特徴とする付記5に記載の集積回路。
(付記7)
前記マルチプレクサ回路の後段にアナログ/デジタル変換回路を有すること
を特徴とする付記5又は6に記載の集積回路。
(付記8)
更に、電源電位を分圧し、前記分圧電位を発生する分圧電位発生回路を有すること
を特徴とする付記5乃至7に記載の集積回路。
(付記9)
前記分圧電位発生回路は、複数の分圧電位を生成し、前記複数の分圧電位から選択された1つの分圧電位を発生すること
を特徴とする付記8に記載の集積回路。
(付記10)
前記分圧電位発生回路は、複数の分圧電位を発生し、
前記アナログスイッチ回路は、前記複数の分圧電位から選択された1つの分圧電位を選択する選択回路を有すること
を特徴とする付記8に記載の集積回路。
(付記11)
前記マルチプレクサ回路の後段にアナログ/デジタル変換回路を有し、
前記アナログ/デジタル変換回路は、抵抗型デジタル/アナログ変換回路を有し、
前記抵抗型デジタル/アナログ変換回路を前記分圧電位の供給源としていること
を特徴とする付記5乃至7に記載の集積回路。
(付記12)
前記アナログ/デジタル変換回路は、複数の分圧電位を生成し、前記複数の分圧電位から選択された1つの分圧電位を発生すること
を特徴とする付記10に記載の集積回路。
(付記13)
更に、前記分圧電位の出力ノードと接地との間に容量が接続されていること
を特徴とする付記8乃至12のいずれか一の付記に記載の集積回路。
本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備える第2〜第4のアナログスイッチ回路ブロックの構成を示す回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備える分圧電位発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備える第1、第2の中間ノード電位設定回路の構成を示す回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備える第3、第4の中間ノード電位設定回路の構成を示す回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備えるマルチプレクサ回路の制御例を説明するための回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備えるマルチプレクサ回路の制御例を説明するための回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備えるマルチプレクサ回路の制御例を説明するための回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで実行することができる第1のAD変換方法を示すフローチャートである。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで実行することができる第2のAD変換方法を示すフローチャートである。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで実行することができる第3のAD変換方法を示すフローチャートである。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラで実行することができる第4のAD変換方法を示すフローチャートである。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備えるAD変換回路の構成を示す回路図である。 本発明の集積回路の第1実施形態であるマイクロコントローラが備えるAD変換回路内のコンパレータ回路の構成を示す回路図である。 本発明の集積回路の第2実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。 本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラが備える第1、第2のアナログスイッチ回路ブロックの状態例を示す回路図である。 図9に示す第1のAD変換方法により第2チャネルのアナログ入力信号をAD変換する場合の各部の電位を示す図である。 図9に示す第1のAD変換方法により第2チャネルのアナログ入力信号をAD変換する場合の各部の電位を示す図である。 図9に示す第1のAD変換方法により第2チャネルのアナログ入力信号をAD変換する場合の各部の電位を示す図である。 本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。 本発明の集積回路の第3実施形態であるマイクロコントローラが備える分圧電位発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の集積回路の第4実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。 本発明の集積回路の第5実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。 本発明の集積回路の第5実施形態であるマイクロコントローラが備えるAD変換回路の構成を示す回路図である。 本発明の集積回路の第6実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。 本発明の集積回路の第7実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。 本発明の集積回路の第8実施形態であるマイクロコントローラの一部分を示す回路図である。 従来のマイクロコントローラの一例の一部分を示す回路図である。
符号の説明
ADC1、ADC2…AD変換回路
ADCIN1、ADCIN4…マルチプレクサの出力
ADCO、ADCO2…AD変換回路の出力
AIN1〜AIN4…アナログ入力信号
BLK1〜BLK4…アナログスイッチ回路ブロック
BLKB1〜BLKB4…アナログスイッチ回路ブロック
BLKC1、BLKC2…アナログスイッチ回路ブロック
BLKD1、BLKD2…アナログスイッチ回路ブロック
BLKE1、BLKE2…アナログスイッチ回路ブロック
C1〜C4…容量
CCDA1…制御信号
CCVHALFB1…分圧電位発生制御部
CD1〜CD5…容量
CDAC1…容量型DA変換回路
CHSEL1〜CHSEL4…チャネル選択信号
CHSEL1X〜CHSEL4X…チャネル選択信号
CKIN…クロック
CMP1…コンパレータ回路
CNDV1〜CNDV3…中間ノード電位制御レジスタ
CNTL…制御信号
CRDA1…制御信号
CRDP1…制御信号
CSAR1…逐次比較制御回路
CSW1…スイッチ制御回路
CVHALF1〜CVHALF3…分圧電位発生回路
CVHALFB1〜CVHALFB3…分圧回路
DACV…分圧電位指定ビット
DACVB…分圧電位指定ビット
DEC1…デコーダ
DECC1〜DECC4…デコーダ
DECC1A〜DECC4A…デコーダ
DECC1B〜DECC4B…デコーダ
DECC1C〜DECC4C…デコーダ
ENVH…分圧電位発生制御ビット
ENX…制御信号
FNDV1〜FNDV4…中間ノード電位設定回路
INDVCH1〜INDVCH4…中間ノード電位指定ビット
INDVCHD1〜INDVCHD4…中間ノード電位指定ビット
IVn1〜IVn5…インバータ
MUX1、MUX4…マルチプレクサ
NDSW1〜NDSW4…中間ノード
NMB1、NMC1〜NMC9、NMD1〜NMD3…NMOSトランジスタ
NNMB1…分圧電位発生制御信号
NMSn1〜NMSn5…NMOSトランジスタ
P1〜P4…ピン
PMB1、PMC1〜PMC3、PMD1〜PMD3…PMOSトランジスタ
PMDAC1…PMOSトランジスタ
PMSn1〜PMSn5…PMOSトランジスタ
PPMB1…分圧電位発生制御信号
RB1〜RB6、RDA0〜RDA7…抵抗
RDAC1、RDAC2…抵抗型DA変換回路
SEL0、SELM、SEL1…チャネル選択信号
SEL0n、SELMn、SEL1n…チャネル選択信号
SELNDV…中間ノード電位指定ビット
SPL…制御信号
SWA1〜SWA4…アナログスイッチ回路
SWC1〜SWC4…アナログスイッチ回路
SWCD1…スイッチ回路
SWDAC…スイッチ回路
SWDAC1〜SWDAC3…スイッチ
SWRD1、SWRD2…スイッチ回路
VDAC、VDAC1〜VDAC3、VHALF…ノード
Vref…基準電圧

Claims (5)

  1. 入力端子と出力端子との間に第1のスイッチと第2のスイッチとを直列接続してなるアナログスイッチと、
    前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを非導通とするとき、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間の中間ノードの電位を複数電位から選択された電位に設定する中間ノード電位設定回路と、
    を備えることを特徴とするアナログスイッチ回路。
  2. 前記複数電位は、電源電位、接地電位、前記電源電位を分圧した分圧電位およびフローティング電位のうち、全部の電位又は3つの電位又は2つの電位であること
    を特徴とする請求項1に記載のアナログスイッチ回路。
  3. 請求項1又は2に記載のアナログスイッチ回路を複数個有し、
    該複数個のアナログスイッチ回路の前記入力端子をマルチプレクサ入力端子とし、該複数個のアナログスイッチ回路の前記出力端子を共通接続してマルチプレクサ出力端子としていること
    を特徴とするマルチプレクサ回路。
  4. 請求項3に記載のマルチプレクサ回路と、
    前記複数個のアナログスイッチ回路の前記中間ノードの電位を指示する中間ノード電位指示値が格納される格納回路と、
    前記格納回路に格納された前記中間ノード電位指示値をデコードし、前記複数個のアナログスイッチ回路のうち、非導通とされたアナログスイッチ回路の前記中間ノードの電位が前記中間ノード電位指示値に設定されるように前記中間ノード電位設定回路を制御する制御回路と、
    を有することを特徴とする集積回路。
  5. 前記中間ノード電位指示値は、前記複数個のアナログスイッチ回路のそれぞれごとの中間ノード電位指示値であること
    を特徴とする請求項4に記載の集積回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016163215A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 株式会社デンソー D/a変換回路
JP2017005658A (ja) * 2015-06-16 2017-01-05 株式会社デンソー 低リーク電位選択回路
US11239840B2 (en) 2019-10-31 2022-02-01 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Switching circuit and imaging device

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