JP2021077790A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、低コスト化に好適な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】第1ペーストと、該第1ペーストはんだとはんだ組成は同じであるが溶剤が異なることで該第1ペーストはんだよりも溶融時の粘度が高く、該第1ペーストはんだを囲む形状の第2ペーストはんだと、を該絶縁基板の上面にのせることと、金属端子を該絶縁基板に近接させて該第1ペーストはんだを押しつぶすことと、該第1ペーストはんだと該第2ペーストはんだを加熱し、該第1ペーストはんだの濡れ広がりを該第2ペーストはんだによって抑制しつつ、該第1ペーストはんだと該第2ペーストはんだで該金属端子を該絶縁基板に固定すること、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置の製造方法に関する。
パワーモジュールでは、半導体チップが搭載された金属回路パターン付き絶縁基板(以下、絶縁基板という)の表側回路パターンと金属端子との間、および、絶縁基板の裏側回路パターンと放熱板との間がはんだで接合されている。そして、これらの構造体を囲むようにケースが設けられ、ケース内部にシリコーンゲルなどが充填され、半導体チップと回路がワイヤで接続される。
パワーモジュールは動作中の温度上昇と冷却によって膨張収縮を繰り返す。これにより、絶縁基板と金属端子とのはんだ接合面に、引っ張りまたは押し込みの繰り返し応力が発生し、金属端子が絶縁基板から剥離するなどの問題が発生し得る。剥離対策のため、絶縁基板上の金属パターンと金属端子との接合強度を増加させる必要がある。上記の金属端子接合部において、繰り返し応力に弱い部分は金属端子とはんだの接合部分であるため、接合強度を増加させるには金属端子とはんだの接合面積を大きくすることが効果的である。または、金属端子先端をはんだで全て覆ってしまうことでも接合強度を増加させることができる。
金属端子を絶縁基板に接合する工程においては、絶縁基板上の金属回路パターンにペーストはんだを塗布し、そのペーストはんだに金属端子を押し当てて、加熱し、はんだ接合している。ペーストはんだは加熱すると粘度が低くなり、金属端子から離れる方向に広がり、金属端子厚みに対して薄くなりやすい。その状態で溶融したはんだは、金属端子の高さ方向には濡れ上がることはなく、金属端子とはんだの接合面積を大きくすることが困難であった。単純にペーストはんだを増量しても、金属端子から離れる方向への濡れ広がりが多くなるだけで、金属端子の厚み方向へのはんだ濡れ上がり性の大きな改善が無い。むしろ、金属端子から離れる方向への濡れ広がりで、近接部品および絶縁基板の下側に配置される絶縁材へのはんだ流れが問題となる。
特許文献1には、はんだ流れを防止するための技術として、銅回路パターンの表面に、リードフレームとのはんだ接合面域を囲むようにはんだダムが形成された半導体装置が開示されている。はんだダムは熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂で作られ、そのダム高さははんだ層の熱抵抗および疲労寿命などを勘案して定めた所要のはんだ厚みよりも高い寸法に設定されている。はんだ接合の加熱温度で剥離および劣化が起こらないように、はんだダムとして、耐熱性の高い樹脂が用いられている。
特開2004−363216号公報
特許文献1記載の半導体装置の製造方法では、はんだダムが熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂で作られており、リードフレームのはんだ接合プロセスとは別にはんだダムを形成するプロセスが必要となる。例えば、銅回路パターンとリードフレームははんだのみで接合することが理想であるが、はんだダムが必要であり、はんだダムの部品コストおよびプロセスコストで半導体装置の製造コストが上昇することになる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、はんだ流れを防止し、絶縁基板と金属端子とのはんだ接合強度を向上させることができる低コスト化に好適な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本願の発明に係る半導体装置の製造方法は、第1ペーストはんだを絶縁基板の上面にのせることと、該第1ペーストはんだとはんだ組成は同じであるが溶剤が異なることで該第1ペーストはんだよりも溶融時の粘度が高く、該第1ペーストはんだを囲む形状の第2ペーストはんだを、該絶縁基板の上面にのせることと、金属端子を該絶縁基板に近接させて該第1ペーストはんだを押しつぶすことで、該第1ペーストはんだが、該第2ペーストはんだの内壁に押し付けられ、該絶縁基板から離れる方向に盛り上がることと、該第1ペーストはんだと該第2ペーストはんだを加熱し、該第1ペーストはんだの濡れ広がりを該第2ペーストはんだによって抑制しつつ、該第1ペーストはんだと該第2ペーストはんだで該金属端子を該絶縁基板に固定すること、を備えたことを特徴とする。
本発明のその他の特徴は以下に明らかにする。
本発明によれば、粘度の異なる複数のはんだを駆使することで、はんだ濡れ広がりを抑制しつつ金属端子と絶縁基板を接合するので、低コスト化に好適である。
図1Aは実施の形態1の方法に係るはんだの平面図であり、図1Bは実施の形態1の方法に係るはんだ等の断面図である。 金属端子によって押しつぶしされた第1ペーストはんだを示す断面図である。 はんだ付け後の半導体装置の断面図である。 実施の形態2に係る第1ペーストはんだと第2ペーストはんだの平面図である。 実施の形態3に係る金属端子と複数の第1ペーストはんだの例を示す平面図である。 実施の形態3に係る金属端子と複数の第1ペーストはんだの例を示す平面図である。 金属端子の構成例を示す斜視図である。 実施の形態4に係る溶融前のはんだの構成例を示す断面図である。 金属端子によって押しつぶしされた第1ペーストはんだを示す断面図である。 加熱されたはんだを示す断面図である。 はんだ付け後の半導体装置の断面図である。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る絶縁基板と金属端子接合部の平面図および断面図である。図1Aが平面図であり、図1Bが断面図である。図1Bには、絶縁基板5が、セラミックなどを材料とする絶縁板4a、絶縁板4aの上面に形成された表面金属パターン4bおよび絶縁板4aの下面に形成された裏面金属4cを有することが示されている。裏面金属4cと放熱板6の間にははんだ7があり、任意のタイミングではんだ7を加熱し、裏面金属4cと放熱板6を接合する。
実施の形態1に係る半導体装置の製造方法では、まず、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2を絶縁基板5の上面にのせる。どちらを先に絶縁基板5にのせてもよい。例えば、表面金属パターン4b上の金属端子3を配置する場所を囲うように表面金属パターン4b上に第2ペーストはんだ2を塗布する。その後、第1ペーストはんだ1を第2ペーストはんだ2に囲まれた領域に塗布する。第1ペーストはんだ1は、金属端子3の直下に塗布することができる。
図1Aには、加熱前の第2ペーストはんだ2が第1ペーストはんだ1を囲む環状の形状を有することが示されている。第2ペーストはんだ2は、平面視で第1ペーストはんだ1を囲む任意の形状とすることができる。例えば、金属端子3の形状又は表面金属パターン4bの形状に応じて、平面視で四角形にしたり、円形にしたり、任意の形状とし得る。
第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2は、はんだと、フラックスを含む溶剤とを含む。一例によれば、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2のはんだ組成はSn−3Ag−0.5Cuとすることができる。第2ペーストはんだ2は、第1ペーストはんだ1とはんだ組成は同じであるが溶剤が異なることで、第1ペーストはんだ1よりも溶融時の粘度が高く変形もしにくくなっている。そのため、第1ペーストはんだ1は濡れ広がりやすく、第2ペーストはんだ2は第1ペーストはんだ1より濡れ広がりにくい。第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2の溶剤の相違は、例えば、溶剤含有率の相違又は溶剤の種類の相違である。第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2は、常温において例えば100〜300Pa・s程度の粘度を有することで、常温での大きな変形が抑制されている。
次いで、金属端子3を絶縁基板5に近接させて第1ペーストはんだ1を押しつぶす。図2には、金属端子3を絶縁基板5に近接させたことが示されている。これにより、第1ペーストはんだ1が、第2ペーストはんだ2の内壁に押し付けられ、絶縁基板5から離れる方向に盛り上がる。一例によれば、金属端子3と表面金属パターン4bとの距離が0〜200μmになるまで、金属端子3を絶縁基板5に近接させる。図2には、金属端子3によって押し出された第1ペーストはんだ1が第2ペーストはんだ2に乗り上げたことが図示されている。このように、金属端子3から離れる方向に押し出された第1ペーストはんだ1は、第2ペーストはんだ2によって上方向に盛り上がる。
次いで、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2を加熱する。加熱していくと、第1ペーストはんだ1は溶剤の働きによって粘度が低くなるものの、第2ペーストはんだ2があるためその外側へ流れ出ることは無く、第1ペーストはんだ1の高さは概ね維持される。つまり、この加熱では第2ペーストはんだ2の形状の変化は抑制されている。このような加熱の一例は、最初の30秒で100℃まで昇温し、その後複数の金属端子3の温度を安定させるために3分かけて150℃まで昇温するというものである。到達温度は例えば150±10℃の範囲に制御される。この例では、第1ペーストはんだ1は80〜100℃で粘度がかなり下がり、金属端子3を覆いはじめる。他方、第2ペーストはんだ2の形状はほとんど変化しない。150℃に到達するころには、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2の揮発成分の溶剤が揮発し、どちらも水分の少なくなった砂団子のような状態になる。
さらに温度を高めて加熱を続けると、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2が溶融し始め、例えば金属端子3の側面と表面金属パターン4bとがはんだ接合される。この加熱の加熱温度は、はんだが溶融する温度に調整される。一例によれば、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2がPbを含む場合は200℃程度であり、Pbを含まない場合は230〜240℃程度である。例えば3分程度の時間をかけてこれらの温度まで昇温する。これらの温度に到達する前にはんだが溶けフラックスと一緒に液体状態となり、金属端子3がはんだ接合される。
図3は、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2が溶融し冷却した後の断面図である。第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2を加熱したことで、金属端子3の側面が第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2の混合体12によって覆われている。このように、第1ペーストはんだ1の濡れ広がりを第2ペーストはんだ2によって抑制しつつ、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2で金属端子3を絶縁基板5に固定する。第1ペーストはんだ1の濡れ広がりを第2ペーストはんだ2によって抑制することは、第1ペーストはんだ1の高さの維持を可能とし、金属端子3の側面の広い領域において酸化膜を除去しはんだをつけることができる。一例によれば、金属端子3の下面につながる側面の全体にはんだをつけることができる。
実施の形態1では、粘度の異なるペーストはんだを2種類使用し、塗布することで、前述の効果を得ることができる。第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2はどちらも金属端子3の接合に寄与するものなので、ペーストの濡れ広がりを抑制するために接合に寄与しない部材を設ける無駄を排除できる。
以下の実施の形態に係る半導体装置の製造方法は実施の形態1との類似点が多い。そのため、以下の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、主として実施の形態1との相違点を説明する。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る溶融前の第2ペーストはんだ2の構成例を示す平面図である。加熱前の第2ペーストはんだ2は、離れて設けられた複数の部分によって第1ペーストはんだ1を囲んでいる。この例では、第2ペーストはんだ2は、4つの離れて設けられた部分によって第1ペーストはんだ1を囲んでいる。言いかえると、4つの部分が四角形の四辺となるように第2ペーストはんだ2が塗布されている。4つの部分のうち隣接する2つの間には間隙がある。
金属端子3を第1ペーストはんだ1に押し付けるとき、または第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2を加熱したとき、第1ペーストはんだ1は平面視で放射状に広がっていく。そうすると第1ペーストはんだ1は、四角形の四辺となるように塗布された第2ペーストはんだ2にぶつかる。第2ペーストはんだ2の途切れた部分の4箇所には遅れて第1ペーストはんだ1が流れることになる。そのため、四隅に第2ペーストはんだ2の途切れがあったとしても、第2ペーストはんだ2は第1ペーストはんだ1に対するダムの機能を十分に発揮する。よって、定性的には実施の形態1と同等の効果を得ることができる。しかも、実施の形態1と比べて第2ペーストはんだ2の量を少なくすることができる。したがって、実施の形態2に係る半導体装置の製造方法は、はんだの量を少なくしたいが、金属端子とはんだとのはんだ接合面積は確保したい場合に有効な手段となる。
実施の形態3.
図5Aは、実施の形態3に係る金属端子3の斜視図である。この金属端子3は絶縁基板との対向部分が比較的細長く形成されたものである。図5Bは、溶融前の第1ペーストはんだ1a、1bと第2ペーストはんだ2を示す平面図である。2つの第1ペーストはんだ1a、1bが第2ペーストはんだ2によって囲まれている。
金属端子3によって第1ペーストはんだ1a、1bが両方とも押しつぶされる。そして第1ペーストはんだ1a、1bと第2ペーストはんだ2を加熱すると、第1ペーストはんだ1a、1bの濡れ広がりが第2ペーストはんだ2によって抑制されつつ、第1ペーストはんだ1a、1bが金属端子3の側面の高い位置まで接合される。
例えば、先端が細長い金属端子などでは、金属端子の底面中央の1か所に第1ペーストはんだを塗布しても、金属端子の側面の広い範囲又は側面全面をはんだで濡らすことは難しい。金属端子の側面の広い範囲又は側面全面をはんだで濡らそうとして、第1ペーストはんだ1の量を多くすると、第1ペーストはんだが第2ペーストはんだの例えば長辺を乗り越える危険が増す。
これに対し、本実施形態で説明したとおり、複数の第1ペーストはんだを塗布することで、無駄なペーストはんだを使う必要がなくなり、かつ、第1ペーストはんだが第2ペーストはんだを乗り越えて周囲の電子部品へ達することを防止できる。金属端子の形状と、表面金属パターンの形状に合わせて、第1ペーストはんだを複数塗布することで、ペーストはんだを無駄にせず、効率よく金属端子3とのはんだ接合面積を増やすことができる。
図6は別の例に係る金属端子の接合方法を示す図である。図6Aに示す金属端子3は、先端が二股に分かれている。図6Bには、この金属端子3が第1ペーストはんだ1a、1bの両方を押しつぶすことが示されている。このように複数に分岐した形状の金属端子の場合、例えば分岐数に合わせて第1ペーストはんだを提供することで、上述の効果を得ることができる。
本実施形態では、2つの第1ペーストはんだを1つの第2ペーストはんだで囲む構成を説明したが、3つ以上の第1ペーストはんだを1つの第2ペーストはんだで囲むこととしてもよい。金属端子によって押しつぶされる第1ペーストはんだの数を複数とすることができる。金属端子3の形状は特に限定されず、例えば図7に示すように底面積の大きい金属端子を用いる場合においても、複数の第1ペーストはんだを提供することが有効である。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係る第2ペーストはんだ2の断面図である。加熱前の第2ペーストはんだ2は、絶縁基板5の上面に接する下層はんだ2aと、下層はんだ2aの上にある上層はんだ2bとを備えている。例えば下層はんだ2aを表面金属パターン4bの上に1周塗布し、さらに重ねるように上層はんだ2bをもう1周塗布することで、2階建てにした構成とする。一例によれば、下層はんだ2aも上層はんだ2bも平面視で環状に形成される。これを4角形としたり任意の形状としたりすることができる。下層はんだ2aは平面視で切れ目なく形成されるが、上層はんだ2bは例えば実施の形態2で説明したように間隙を有する複数の部分で構成してもよい。
図9に示すように、金属端子3で第1ペーストはんだ1を押しつぶすと、第1ペーストはんだ1は2重に塗布された第2ペーストはんだ2で堰き止められる。第2ペーストはんだ2が2層構造なので、第1ペーストはんだ1は金属端子の厚み方向に対してより高く押し上げられる。
次いで、第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2を加熱する。図10は、加熱中の半導体装置の断面図である。加熱により第1ペーストはんだ1の粘度が低くなり、第1ペーストはんだ1は平らになってくる。一例によれば、第2ペーストはんだ2の高さを金属端子3の接合部の厚みより高くすることで、第1ペーストはんだ1が当該接合部の上面を覆うこともできる。
さらに加熱が進むとはんだが溶融し、金属端子3の接合部の側面と上面がはんだ接合される。図11は、冷却を経て金属端子3の接合部の側面と上面が第1ペーストはんだ1と第2ペーストはんだ2の混合体12によって覆われたことを示す。
この例では、第2ペーストはんだ2を2層構造としたので、第2ペーストはんだ2を高くして、例えば接合部が厚い金属端子でも十分な強度の接合が可能となる。この場合、厚い接合部の大部分又はすべてをはんだで覆うことができる。ある程度薄い接合部であれば、図11に示すように、接合部の側面だけでなく、上面まで覆うことができる。高さを高めた第2ペーストはんだ2は、第1ペーストはんだ1の増量を可能とする。なお、実施の形態1−3の方法でも接合部が薄ければ、接合部の側面と上面をはんだ接合することは可能である。
ここまでで説明した各実施の形態に係る特徴は組み合わせて用いてもよい。ある実施形態で説明した変形例は別の実施形態においても採用し得る。
1 第1ペーストはんだ、 2 第2ペーストはんだ、 3 金属端子、 5 絶縁基板、 6 放熱板、 7 はんだ

Claims (7)

  1. 第1ペーストはんだを絶縁基板の上面にのせることと、
    前記第1ペーストはんだとはんだ組成は同じであるが溶剤が異なることで前記第1ペーストはんだよりも溶融時の粘度が高く、前記第1ペーストはんだを囲む形状の第2ペーストはんだを、前記絶縁基板の上面にのせることと、
    金属端子を前記絶縁基板に近接させて前記第1ペーストはんだを押しつぶすことで、前記第1ペーストはんだが、前記第2ペーストはんだの内壁に押し付けられ、前記絶縁基板から離れる方向に盛り上がることと、
    前記第1ペーストはんだと前記第2ペーストはんだを加熱し、前記第1ペーストはんだの濡れ広がりを前記第2ペーストはんだによって抑制しつつ、前記第1ペーストはんだと前記第2ペーストはんだで前記金属端子を前記絶縁基板に固定すること、を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 加熱前の前記第2ペーストはんだは、前記第1ペーストはんだを囲む環状の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 加熱前の前記第2ペーストはんだは、離れて設けられた複数の部分によって前記第1ペーストはんだを囲むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1ペーストはんだを複数有し、加熱前の前記第2ペーストはんだは複数の前記第1ペーストはんだを囲み、前記金属端子によって押しつぶされる前記第1ペーストはんだの数は複数であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 加熱前の前記第2ペーストはんだは、前記絶縁基板の上面に接する下層はんだと、前記下層はんだの上にある上層はんだとを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1ペーストはんだと前記第2ペーストはんだを加熱したことで、前記金属端子の側面が前記第1ペーストはんだと前記第2ペーストはんだの混合体によって覆われることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1ペーストはんだと前記第2ペーストはんだを加熱したことで、前記金属端子の側面と上面が前記第1ペーストはんだと前記第2ペーストはんだの混合体によって覆われることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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