JPH10112515A - ボールグリッドアレイ半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
ボールグリッドアレイ半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
し、BGA半導体装置に発生する反りを抑制し、電気接
続が良好なBGA半導体装置を提供する。 【解決手段】 回路配線を有する配線基板1上に回路配
線と電気的に接続された半導体チップ2を搭載し、半導
体チップ2を封止する第1の封止樹脂4の上に、BGA
半導体装置の反りを抑制するためにガラス転移温度Tg
がはんだバンプ7のはんだ溶融温度よりも高い第2の封
止樹脂5を備える。そして、BGA半導体装置を実装基
板8に実装する際に、第1の封止樹脂4が熱膨張しよう
としても、熱膨張をあまりしない第2の封止樹脂5と配
線基板1により第1の封止樹脂4の熱膨張を抑制するこ
とができる。
Description
レイ(以下、BGAという)半導体装置及びその製造方
法に関する。
ある。このBGA半導体装置とは、回路配線を有する配
線基板に半導体チップを搭載し、回路配線と半導体チッ
プをAuワイヤー等で電気的に接続したのち、封止樹脂
で半導体チップ及びAuワイヤーを封止したものを示
し、また、配線基板の裏面には半導体チップと電気的に
接続された複数の電極が設けられており、この電極上に
はんだバンプを形成して外部電極としている。
裏面に形成された電極に対向する複数の電極を有する実
装基板上に位置決め搭載し、BGA半導体装置及び実装
基板をリフロー炉にて加熱することによりはんだバンプ
をリフローして配線基板裏面の電極と実装基板上の電極
とを接続する。このリフローの際の加熱により配線基板
や封止樹脂が熱膨張する。このとき、図7(a)、
(b)に示すように配線基板1と封止樹脂4の熱膨張率
が異なるため、BGA半導体装置に反りが発生してしま
う。例えば、図7(a)に示すように、BGA半導体装
置の中央部のはんだバンプ7が押しつぶされ、他のはん
だバンプ7と接触することでショートしたり、又は、図
7(b)に示すように、BGA半導体装置の中央部のは
んだバンプ7が実装基板8の電極から離れて電気的接続
不良が発生するという不都合が発生するという問題があ
る。
号公報には、封止樹脂4の熱膨張係数αを配線基板1の
熱膨張係数αよりも小さくすることによりBGA半導体
装置の反り低減を図る方法等が提案されている。
の材料である樹脂は、一般的にガラス転移温度Tgとい
う物性がある。樹脂は、このガラス転移温度Tg以上の
温度になると熱膨張係数αが通常時の3〜6倍程度に増
加してしまう。一方、配線基板1の材料はエポキシやポ
リイミドが用いられ、これらにおいてもガラス転移温度
Tgは存在するが、配線基板1はガラスクロスで覆われ
ているためガラス移転温度Tgを超えても急激に熱膨張
しない。
ガラス移転温度Tgを超えるとBGA半導体装置に急激
に反りが発生することが分かった。また、一般にリフロ
ー炉におけるリフローピーク温度は、はんだバンプ7の
はんだ溶融温度(共晶はんだの場合183℃)よりも数
十度高く設定される。そして、上述した従来における反
り低減方法においては、ガラス転移温度Tgに着目して
いるものではないため、リフローの際には封止樹脂4の
ガラス転移温度Tgを超えてしまう場合があり、この場
合においては、BGA半導体装置の反り低減が十分では
ない。
樹脂におけるガラス転移温度Tgに着目し、電気接続が
良好なBGA半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1乃至6に記
載の発明においては、回路配線を有する配線基板(1)
上に回路配線と電気的に接続された半導体チップ(2)
を搭載し、半導体チップ(2)を封止する第1の封止樹
脂(4)の上に、反りを抑制するためにガラス転移温度
Tgがはんだバンプ(7)のはんだ溶融温度よりも高い
反り防止部材(5)を備えたことを特徴とする。具体的
には、請求項3に示すように反り防止部材には第2の封
止樹脂(5)を適用することができる。
バンプ(7)の溶融温度よりも高い反り防止部材(5)
にて、第1の封止樹脂(4)を覆っており、リフローの
際において、反り防止部材(5)はガラス転移温度Tg
を超えず、熱膨張をあまりしない。従って、このような
反り防止部材(5)により第1の封止樹脂(4)を覆っ
ているため、第1の封止樹脂(4)の熱膨張を抑制する
ことができる。
(8)に実装する際、BGA半導体装置に発生しようと
する反りを抑制することができ、はんだバンプ(7)の
潰れによるBGA半導体装置のショートやはんだバンプ
(7)が実装基板(8)から離れることによる電気的接
続不良を解消することができる。請求項2に記載の発明
においては、反り防止部材(5)は配線基板(1)の厚
さと同等の厚さにて形成していることを特徴とする。
の反りを抑制することができる厚さを有している必要が
ある。このように、反り防止部材(5)の厚さを配線基
板(1)の厚さと同等の厚さにて形成することにより十
分にBGA半導体装置の反りを抑制することができる。
請求項4に記載の発明においては、第2の封止樹脂
(5)は、すじ状の繊維部材(11)が混入されている
ことを特徴とする。
と第2の封止樹脂(5)の弾力性をなくすことができる
ため、第2の封止樹脂(5)の熱膨張があまり起こらな
いようにすることができる。これにより、さらにBGA
半導体装置に発生しようとする反りを少なくすることが
できる。また、すじ状の繊維部材(11)を第2の封止
樹脂(5)に混入するため、第2の封止樹脂(5)の剛
性を高めることができる。
封止樹脂(4)と第2の封止樹脂(5)の間に、剛性部
材(9、10)を形成したことを特徴とする。このよう
に、剛性部材(9、10)を形成することによりBGA
半導体装置を実装基板(8)に実装する際に、BGA半
導体装置に反りが発生しようとすると、剛性部材(9、
10)が骨組みとなりBGA半導体装置の反りをさらに
抑制することができる。また、剛性部材(9、10)に
よりBGA半導体装置の剛性を高めることができる。
材は、放熱作用を有することを特徴とする。これによ
り、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られるだけ
でなく、BGA半導体装置を作動した際に発生する熱の
放熱効果をも兼ね備えることができる。
ボールグリッドアレイ半導体装置の製造方法であって、
配線基板(1)上に第1の封止樹脂(4)を形成したの
ち、これを仮硬化させてから第2の封止樹脂(5)を形
成することを特徴とする。このように、第1の封止樹脂
(4)を仮硬化することにより、第1の封止樹脂(4)
と第2の封止樹脂(5)が混ざらないようにすることが
できる。
ム(6)により第1の封止樹脂(4)及び第2の封止樹
脂(5)をせき止めて、第1の封止樹脂(4)と第2の
封止樹脂(5)を所定形状に形成することができる。請
求項9に記載の発明においては、第1の封止樹脂(4)
及び第2の封止樹脂(5)は、印刷形成されていること
を特徴とする。
止樹脂(4、5)を形成することによりこれら第1、第
2の封止樹脂(4、5)の厚さや形状を安定させやすい
ため、反り低減の精度を向上させることができる。請求
項10に記載の発明においては、ボールグリッドアレイ
半導体装置の実装方法であって、はんだバンプ(7)の
はんだ溶融温度よりも所定温度高い温度にて加熱するリ
フロー炉において、はんだバンプ(7)をリフローし、
第2の封止樹脂(5)をリフロー炉における最大温度よ
りもガラス転移温度Tgが高い樹脂にて構成しているこ
とを特徴とする。
gが、はんだバンプ(7)をリフローする際のリフロー
炉におけるピーク値よりも高ければ、第2の封止樹脂
(5)の熱膨張をさらに抑制できる。これにより、さら
にBGA半導体装置を実装基板(8)に実装する際に発
生しようとするBGA半導体装置の反りを抑制すること
ができる。
について説明する。 (第1実施形態)本発明の一実施形態におけるBGA半
導体装置の断面図を図1に示す。図1に示すように、B
GA半導体装置は、複数の回路配線を有する配線基板1
上に複数の電極を有する半導体チップ2が搭載され、こ
の半導体チップの電極と回路配線とがそれぞれAuワイ
ヤー3及びワイヤーボンディングパッド3aを介して電
気的に接続されている。
及びワイヤーボンディングパッド3aが第1の封止樹脂
4と、この第1の封止樹脂4上に形成された第2の封止
樹脂5により封止されている。この第2の封止樹脂5は
配線基板1の厚さと同等の厚さをもって形成されてお
り、配線基板1よりも大きい面サイズを有している。ま
た、配線基板1のうち、半導体チップ2が搭載された面
と反対の面には半導体チップ2と電気的に接続された複
数の電極が形成されている。なお、第1の封止樹脂4と
第2の封止樹脂5の外周はエポキシ樹脂等よりなるダム
6が形成されている。
図2に示すように、BGA半導体装置の内側には、はん
だバンプ7がアレイ状に複数配設されている。BGA半
導体装置は、外形が30×30mmの正方形である。配
線基板1はガラスエポキシにて形成されており、このガ
ラスエポキシは例えば熱膨張係数αが13×10-6〜1
5×10-6/℃のものを用いている。また、第1、第2
の封止樹脂4、5はレジンにて形成されており、第1の
封止樹脂4の熱膨張係数αは、例えば、10×10-6〜
17×10-6/℃のものを用い、また、第2の封止樹脂
5の熱膨張係数αは、配線基板1に合わせた値のものを
用いている。
8に搭載されたのち、はんだバンプ7をリフローするリ
フロー炉にて加熱され、実装基板8に実装される。ま
た、このはんだバンプ7は共晶はんだが用いられてお
り、そのはんだ溶融温度は約183℃である。リフロー
炉においては、これより数十度高い温度、例えば230
度をピーク温度(リフローピーク温度)にして加熱処理
を行う。
ローピーク温度にもとづき、ガラス転移温度を設定して
第1、第2の封止樹脂5の選択をしている。つまり、こ
のはんだ溶融温度以上の温度がガラス転移温度Tgであ
る樹脂を高Tg樹脂とし、第2の封止樹脂5は、この高
Tg樹脂(より好ましくはリフローピーク温度よりもガ
ラス転移温度Tgが高い樹脂)を用いている。なお、こ
の高Tg樹脂は、樹脂の組成比率や成分等を考慮するこ
とにより選択することができる。
は以下のように作用される。第1、第2の封止樹脂5及
び配線基板1は熱膨張する。そして、第1の封止樹脂4
は、高Tg樹脂にて構成されていないため加熱処理によ
り、この第1の封止樹脂4におけるガラス転移温度Tg
を超え、大幅に熱膨張しようとする。しかし、第2の封
止樹脂5においては、そのガラス転移温度Tgを超えな
いため、小さな熱膨張にとどまり、配線基板1における
熱膨張とほぼ同等になる。
も第2の封止樹脂5及び配線基板1により抑制されて、
その結果、第1、第2の封止樹脂5における熱膨張と、
配線基板1における熱膨張が同等になり、BGA半導体
装置を実装基板8に実装する際に反りがほとんど発生し
ない。具体的には、本実施形態におけるBGA半導体装
置の大きさで、従来では500μmの反りが発生してい
たのが50μm程度に抑えることができる。
8に実装する際にBGA半導体装置に生じる反りによっ
て発生する、はんだバンプ7の潰れによるBGA半導体
装置のショートやはんだバンプ7が実装基板8から離れ
ることによる電気的接続不良を解消することができる。
なお、第1、第2の封止樹脂5というように2層の封止
樹脂にて構成したのは、一般に高Tg樹脂はもろくなる
ため、この問題を解消するためである。従って、第1の
封止樹脂4を高Tg樹脂のもの、例えば第2の封止樹脂
5と同様のものを用いて第2の封止樹脂5と同一工程に
て形成するようにしても上記課題を達成することができ
る。
造方法を示す。まず、配線基板1上に第1、第2の封止
樹脂4、5をせき止めるためのダム6を印刷手法などに
より形成する。そして、公知の方法により、半導体チッ
プ2を配線基板1上に搭載して接着し、半導体チップ2
の電極と配線基板1上の回路配線とをAuワイヤー3で
接続する。
きる熱盤上に置き、公知の樹脂塗布装置により、配線基
板1上方から半導体チップ2などを覆うように第1の封
止樹脂4をディスペンス手法により塗布する。このと
き、熱盤を加熱しておき樹脂の流動性を高める。そし
て、液体状の樹脂はダム6によってせき止められ所定の
形状を保持して形成される。なお、ここでは第1の封止
樹脂4は、高Tg樹脂を用いておらず、例えばはんだバ
ンプ7のはんだ溶融温度よりもガラス転移温度Tgが低
い樹脂を用いている。
脂4を仮硬化させる。これにより、第2の封止樹脂5を
塗布するに際し、第1の封止樹脂4と混ざりあうことを
防止することができる。ここで、BGA半導体装置を熱
盤上に配置しているのは、樹脂の流動性を高めるためだ
けではなく、この熱盤にて加熱処理を行うことにより第
1の封止樹脂4を仮硬化させる工程を樹脂塗布装置内で
行うことができるからである。これにより製造の効率を
図ることができる。なお、この仮硬化は、第1の封止樹
脂4が完全に硬化するほどまでは必要なく、第2の封止
樹脂5と混ざらない程度に硬化させれば良い。
止樹脂5をディスペンス手法により塗布する。この第2
の封止樹脂5も前記同様にダム6にせき止められるため
所定の形状を保持して形成される。また、この第2の封
止樹脂5は、およそ配線基板1と同等の厚さにて形成す
る。これはリフロー炉における加熱処理の際に第1の封
止樹脂4の熱膨張を十分に抑えることができるようにす
るためである。つまり、第2の封止樹脂5があまりに薄
いと第1の封止樹脂4の熱膨張が大きく、この熱膨張を
第2の封止樹脂5により十分に抑制することができなく
なるからである。なお、この第2の封止樹脂5は前述し
たように高Tg樹脂を用いる。
止樹脂5を完全に硬化させる。そして、配線基板1の裏
面に形成された電極それぞれにはんだボールをリフロー
接合していきはんだバンプ7が形成されBGA半導体装
置が完成する。なお、前述のようにBGA半導体装置
は、この後実装基板8に搭載されリフロー炉にて加熱処
理されて、実装基板8に実装される。 (第2実施形態)本実施形態におけるBGA半導体装置
の断面図を図3に示す。このBGA半導体装置の基本構
成は第1実施形態と同様であるため、異なる点について
説明する。本実施形態においては、図3に示すように、
第1の封止樹脂4と第2の封止樹脂5の間に、高剛性部
材9を形成している。
材質により、例えば板状等の形状で形成され、第1実施
形態のBGA半導体装置の製造工程において、第1の封
止樹脂4を仮硬化させた後に第1の封止樹脂4上に配置
される。そして、その後第2の封止樹脂5を塗布し、後
の工程は第1実施形態と同様である。この高剛性部材9
は、BGA半導体装置を実装基板8に実装する際の骨組
みとしての役割となり、この高剛性部材9によりさらに
BGA半導体装置の反りを抑制する。つまり、BGA半
導体装置に反りが発生しようとした場合においても高剛
性部材9が硬いために反りが抑制される。
用いた場合よりもさらに反りを抑制できる。また、高剛
性部材9をBGA半導体装置中に挿入することによりB
GA半導体装置自体の剛性を高めることもできる。 (第3実施形態)本実施形態におけるBGA半導体装置
の断面図を図4(a)に示す。このBGA半導体装置の
基本構成は第2実施形態と同様であるため、異なる点に
ついて説明する。本実施形態においては、第2実施形態
における高剛性部材9に放熱作用を兼ね備えた放熱器1
0を適用している。この放熱器10を図4(b)に示
す。
が第2の封止樹脂5から外部に向けて突出している。こ
のような構造にすることによりBGA半導体装置作動時
において、半導体チップ2等で発生する熱を外部に放熱
することができる。従来においてもこの放熱器10をB
GA半導体装置に適用するものはあるが、従来において
は封止樹脂を2層にして形成するということがなかった
ため、位置固定できる形状等にする必要があった。しか
し、本実施形態においては、放熱器10を第1の封止樹
脂4を仮硬化させたあとに形成するためその必要がな
く、図4(b)に示すように簡易な形状で放熱器10を
形成することができる。 (第4実施形態)本実施形態におけるBGA半導体装置
の断面図を図5に示す。このBGA半導体装置の基本構
成は第1実施形態と同様であるため、異なる点について
説明する。本実施形態においては、第1実施形態におけ
る第2の封止樹脂5に繊維部材11を混入している。
ロー炉におけるピーク温度程度では溶けない繊維部材1
1を多量に混入して第2の封止樹脂5の弾力性をなく
し、熱膨張があまり起こらないようしている。この場合
においては、第2の封止樹脂5の熱膨張がさらに少なく
なるため、より十分にBGA半導体装置の反りを低減す
ることができる。なお、すじ状の繊維部材11を第2の
封止樹脂5に混入するため、第2の封止樹脂5の剛性を
高めることができる。 (第5実施形態)第1〜第3実施形態においては、液体
樹脂を配線基板1の上方から垂らして塗布する方法によ
り第1、第2の封止樹脂5を形成したが、本実施形態に
おいては、これらの樹脂を印刷手法にて供給する。この
印刷手法におけるBGA半導体装置の形成手順について
図6(a)、(b)に基づき説明する。なお、第1、第
2の封止樹脂5を形成する工程以外の工程においては第
1実施形態同様であるため省略する。
る第1の封止樹脂4形成用のマスク12を配線基板1上
に位置決め配置し、第1の封止樹脂4を印刷する。そし
て、第1の封止樹脂4を仮硬化させた後に、図6(b)
に示すように、第2の封止樹脂5形成用のマスク13を
配線基板1上に位置決め配置し、第2の封止樹脂5を印
刷する。
止樹脂5を形成することによりこれら第1、第2の封止
樹脂5の厚さや形状を安定させやすいため、反り低減の
精度を向上させることができる。 (他の実施形態)第1実施形態では、はんだバンプ7の
はんだ溶融温度やリフロー炉におけるリフローピーク温
度を示したが、これは例示であり、例えばはんだバンプ
7には共晶はんだ以外のものを用いてもよく、この場
合、第1実施形態に示したはんだ溶融温度とは異なる温
度がはんだ溶融温度となる。この場合においては、リフ
ロー炉におけるリフローピーク温度もこのときのはんだ
溶融温度より数十度高く設定されるため、第2の封止樹
脂5におけるガラス転移温度Tgもこれらを考慮して設
定すれば良い。
実施形態における高Tg樹脂と同様の樹脂を用いている
が、高剛性部材9又は放熱器10をBGA半導体装置に
入れていることから反りがかなり低減できるため、第1
実施形態における高Tg樹脂よりもガラス転移温度Tg
がある程度低いものを用いても良い。第5実施形態にお
ける印刷手法においても第2実施形態に示すような高剛
性部材9を第1、第2の封止樹脂5の間に入れてもよ
い。また、同じく印刷手法においても第4実施形態に示
すように繊維部材11を第2の封止樹脂5に混入しても
よい。
置を熱盤上に配置し、製造の効率を図っているが、第1
の封止樹脂4を硬化させる工程を樹脂塗布装置外で行っ
てもよい。第1実施形態においては、第2の封止樹脂5
の面サイズを配線基板1の面サイズよりも大きく形成し
ているが、BGA半導体装置の反りを防止できる程度の
面サイズにて形成すれば良い。
性部材9の形状を示したがこれに限らず、例えば、バル
ク状、網状、枠状、ドーナッツ状等の形状で当てもよ
い。
図である。
る。
図である。
体装置の断面図、(b)は、放熱器11の斜視図であ
る。
図である。
である。
4…第1の封止樹脂、5…第2の封止樹脂、6…ダム、
7…はんだバンプ、8…実装基板、9…高剛性部材、1
0…放熱器、11…繊維部材。
Claims (10)
- 【請求項1】 回路配線を有する配線基板(1)と、 前記配線基板(1)上に搭載され、前記回路配線と電気
的に接続された半導体チップ(2)と、 前記配線基板(1)上に形成され、前記半導体チップ
(2)を封止する第1の封止樹脂(4)と、 前記第1の封止樹脂(4)上に形成された反り防止部材
(5)と、 前記配線基板(1)裏面に形成され、前記回路配線と電
気的に接続されたはんだバンプ(7)とを備え、 前記反り防止部材(5)は、そのガラス転移温度Tg
が、前記はんだバンプ(7)のはんだ溶融温度より高い
部材により形成されていることを特徴とするボールグリ
ッドアレイ半導体装置。 - 【請求項2】 前記反り防止部材(5)は、前記配線基
板(1)の厚さと同等の厚さにて形成されていることを
特徴とする請求項1に記載のボールグリッドアレイ半導
体装置。 - 【請求項3】 前記反り防止部材は、第2の封止樹脂
(5)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
ボールグリッドアレイ半導体装置。 - 【請求項4】 前記第2の封止樹脂(5)には、繊維部
材(11)が混入されていることを特徴とする請求項3
に記載のボールグリッドアレイ半導体装置。 - 【請求項5】 前記第1の封止樹脂(4)と前記第2の
封止樹脂(5)の間に、反り防止用の剛性部材(9、1
0)が形成されていることを特徴とする請求項3又は4
に記載のボールグリッドアレイ半導体装置。 - 【請求項6】 前記剛性部材は、放熱作用を有すること
を特徴とする請求項5に記載のボールグリッドアレイ半
導体装置。 - 【請求項7】 回路配線を有する配線基板(1)上に、
前記回路配線と電気的に接続された半導体チップ(2)
を形成し、前記配線基板(1)の裏面に、前記回路配線
と電気的に接続されたはんだバンプ(7)を形成したボ
ールグリッドアレイ半導体装置の製造方法において、 前記配線基板(1)上に第1の封止樹脂(4)を形成す
る工程と、 前記第1の封止樹脂(4)を仮硬化させる工程と、 前記第1の封止樹脂(4)上に、ガラス転移温度Tgが
前記はんだバンプ(7)のはんだ溶融温度よりも高い第
2の封止樹脂(5)を形成する工程と、 を備えることを特徴とするボールグリッドアレイ半導体
装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記配線基板(1)の外周部にはダム
(6)が形成されており、前記第1の封止樹脂(4)及
び前記第2の封止樹脂(5)を、前記ダム(6)により
せき止めて、所定の形状にて形成することを特徴とする
請求項7に記載のボールグリッドアレイ半導体装置の製
造方法。 - 【請求項9】 前記第1の封止樹脂(4)及び前記第2
の封止樹脂(5)を、印刷により形成することを特徴と
する請求項7又は8に記載のボールグリッドアレイ半導
体装置の製造方法。 - 【請求項10】 回路配線を有する配線基板(1)上
に、前記回路配線と電気的に接続された半導体チップ
(2)を有し、前記配線基板(1)の裏面に、前記回路
配線と電気的に接続されたはんだバンプ(7)を備え、
前記配線基板(1)上に第1の封止樹脂(4)を形成
し、さらに前記第1の封止樹脂(4)上に第2の封止樹
脂(5)を形成したボールグリッドアレイ半導体装置
を、前記はんだバンプ(7)に対向する電極を有する実
装基板(8)に実装するボールグリッドアレイ半導体装
置の実装方法であって、 前記ボールグリッドアレイ半導体装置を前記実装基板
(8)上に位置決め搭載する工程と、 前記ボールグリッドアレイ半導体装置及び前記実装基板
(8)を前記はんだバンプ(7)のはんだ溶融温度より
も所定高い温度にて加熱するリフロー炉にて、はんだバ
ンプ(7)をリフローする工程とを備え、 前記第2の封止樹脂(5)は、そのガラス転移温度Tg
が前記リフロー炉における最大温度より高い樹脂にて形
成されていることを特徴とするボールグリッドアレイ半
導体装置の実装方法。
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