JP2021070295A - 化粧ボード - Google Patents

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Natsuki Miyai
菜月 宮井
小笠原 幹之
Mikiyuki Ogasawara
幹之 小笠原
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Abstract

【課題】準不燃性を有するとともに、意匠性に優れた化粧ボードを提供する。【解決手段】基材ボード2と、基材ボード2の一方の面2a側に貼り付けられた化粧シート4とを備えるようにした。そして、基材ボード2を平成12年建設省告示第1400号で定められた不燃材料又は平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料とし、化粧シート4を、平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料とした。また、化粧シート4に含まれる有機質量を260g/m2以下とした。また、貼り付けに用いられる接着剤3を、でんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの比率が100:0〜80:20で構成された接着剤とした。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧ボードに関する。
従来、石膏ボードに樹脂組成物のシートを貼り合わせてなる化粧ボードが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような化粧ボードとしては、例えば、共同住宅やホテル、病院等の特殊建築物(建築基準法第6条、第27条、第28条、第35条−第35条の3、第90条の3)に使用できる防火性である、準不燃性を有するものがある。
実公平6−6916号公報
しかしながら、このような化粧ボードは、意匠性に乏しく、押し入れの内壁等、普段隠れている部分には使用されるが、居室や廊下、エントランスの壁面、天井に使用されることはほとんどないのが現状である。
本発明は、上記のような点に着目したもので、準不燃性を有するとともに、意匠性に優れた化粧ボードを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、(a)基材ボードと、(b)基材ボードの一方の面側に貼り付けられ、発泡樹脂層と、発泡樹脂層の基材ボードと反対側の面側に形成された絵柄模様層とを有する化粧シートとを備え、(c)基材ボードは、平成12年建設省告示第1400号で定められた不燃材料、又は平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料であり、(d)化粧シートは、平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料であり、(e)発泡樹脂層に含まれる有機質量は、260g/m2以下であり、(f)貼り付けに用いられる接着剤は、でんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの比率が100:0〜80:20で構成された接着剤であり、(g)接着剤の塗布量は、固形分換算で60g/m2以下である化粧ボードであることを要旨とする。
本発明の一態様によれば、基材ボードが不燃性能を有し、化粧シートの有機質量が適切な範囲に制限され、接着剤の配合比率及び塗布量が適切な範囲に調節されるため、マンションやホテル等の特殊建築物にも使用可能な準不燃性を持たせることができる。また、化粧シートが貼り付けられているため、意匠性を向上できる。それゆえ、準不燃性を有するとともに、意匠性に優れた化粧ボードを提供することができる。
本発明の実施形態に係る化粧ボードを表す断面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(化粧ボード)
本実施形態の化粧ボード1は、図1に示すように、基材ボード2の一方の面2a側に、接着剤3を介して、化粧シート4が貼り付けられて形成されている。本実施形態の化粧ボード1は、ISO5660−1に準拠し、建築基準法施工例(昭和25年政令第338号)第1条第5号(準不燃材料)の規定に基づく加熱試験において(1)加熱開始後10分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり(2)加熱開始後10分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がなく(3)加熱開始後10分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えない条件を満たす準不燃性を有するものである。
(基材ボード)
基材ボード2としては、平成12年建設省告示第1400号で定められた不燃材料、又は平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料を用いる。例えば、石膏ボード、ガラス繊維混入セメント板、繊維混入ケイ酸カルシウム板、ロックウールボード、グラスウールボードを採用できる。また、基材ボード2には、例えば、吸音性能や吸放湿性能、ホルムアルデヒド吸収分解性能等の各種機能を持たせるようにしてもよい。また、基材ボード2の厚さとしては、例えば、9mm〜15mmを採用できる。
(接着剤)
接着剤3としては、でんぷん糊単体、又はでんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとを配合したものを用いる。合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、エチレン酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂エマルジョンを採用できる。でんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの比率は、不燃性能の点から、100:0〜80:20とする。80:20よりも合成樹脂エマルジョンの比率が大きい場合には、有機質量が増え、不燃性能が低下する。なお、100:0は、でんぷん糊単体からなる場合である。また、でんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの比率は、密着性も考慮すると、95:5〜80:20が好ましい。95:5よりも合成樹脂エマルジョンの比率が小さい場合には、基材ボード2と化粧シート4との密着性が低下し、化粧シート4端部の浮きを生じる。
また、接着剤3の塗布量は、不燃性能の点から、固形分換算で60g/m2以下とする。60g/m2より大きい場合には、有機質量が増え、不燃性能が低下する。また、接着剤3の塗布量は、密着性も考慮すると、固形分換算で20g/m2以上60g/m2以下であることが好ましい。20g/m2未満である場合には、基材ボード2と化粧シート4との密着性が低下し、化粧シート4端部の浮きを生じる。また、接着剤3としては、JIS A 6922(1)の品質規格に合格し、JISマーク表示されたもの、又はこれと同等の品質を有し、ホルムアルデヒド発散量が規制対象外の大臣認定を受け、さらに、発熱性の確認された日本壁装協会に登録された製品(2)を用いるのが好ましい。
(化粧シート)
化粧シート4としては、平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料を用いる。化粧シート4としては、例えば、発泡樹脂層6と、発泡樹脂層6の基材ボード2と反対側の面6a側に形成された絵柄模様層7とを備える発泡壁紙を採用することができる。発泡樹脂層6は、樹脂と、発泡剤(例えば、熱分解型発泡剤、マイクロカプセル型発泡剤)とを含む樹脂組成物による層に発泡処理を行って形成される。発泡樹脂層6を構成する樹脂としては、例えば、塩ビ系樹脂、オレフィン系樹脂を採用することができる。発泡樹脂層6の総質量は、400g/m2以下とする。また、発泡樹脂層6の有機質量は、260g/m2以下とする。260g/m2より大きい場合には、不燃性能が低下する。
絵柄模様層7は、印刷インキによって絵柄模様が印刷されて形成される。印刷インキとしては、ビヒクルとして、例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種又は2種以上混合したものに、顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができる。絵柄模様としては、例えば、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、或いは、全面ベタ等の印刷絵柄が挙げられる。
基材ボード2と発泡樹脂層6との間には、裏打材5等を形成してもよい。裏打材5としては、例えば、難燃紙、和紙、ガラス繊維不織布等抄紙体を含む不織布を採用できる。また、絵柄模様層7の発泡樹脂層6と反対側の面7aには、トップコート層8等を形成してもよい。また、エバールフィルムのラミネートを行ってもよい。また、化粧シート4の厚さは、特に制限はないが、製品保管時のつぶれを考慮し、450μm未満が好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る化粧ボード1では、基材ボード2と、基材ボード2の一方の面2a側に貼り付けられ、発泡樹脂層6と、発泡樹脂層6の基材ボード2と反対側の面6a側に形成された絵柄模様層7とを有する化粧シート4とを備えた。そして、基材ボード2を平成12年建設省告示第1400号で定められた不燃材料又は平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料とし、化粧シート4を、平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料とした。また、化粧シート4に含まれる有機質量を260g/m2以下とした。また、貼り付けに用いられる接着剤3を、でんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの比率が100:0〜80:20で構成された接着剤とした。
それゆえ、基材ボード2が不燃性能を有し、化粧シート4の有機質量が適切な範囲に制限され、接着剤3の配合比率及び塗布量が適切な範囲に調節されるため、マンションやホテル等の特殊建築物にも使用可能な準不燃性を持たせることができる。また、化粧シートが貼り付けられているため、意匠性を向上できる。それゆえ、準不燃性を有するとともに、意匠性に優れた化粧ボード1を提供できる。また、このような化粧ボード1を用いた内装壁は、石膏ボードの施工、パテ埋め、乾燥、壁面施工、乾燥等の工程数が多く且つ時間も要する一般的な内装壁と異なり、軽量鉄骨や壁材に直接施工するのみで後の工程が不要なため、省施工が期待できる。また、基材ボード2を施工することで壁面施工が完了するため、下地の不陸、地震や経時による化粧シート4のひび割れ・破れを防止できる。
また、本実施形態に係る化粧ボード1では、ISO5660−1に準拠し、建築基準法施工例(昭和25年政令第338号)第1条第5号(準不燃材料)の規定に基づく加熱試験において(1)加熱開始後10分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり(2)加熱開始後10分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がなく(3)加熱開始後10分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えない条件を満たす準不燃性を有するようにした。それゆえ、マンションやホテル等の特殊建築物にも使用できる。
また、本実施形態に係る化粧ボード1では、貼り付けに用いられる接着剤3をでんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとを95:5〜80:20の比率で含むものとし、接着剤3の塗布量を固形分換算で20g/m2以上60g/m2以下としたため、密着性を向上することができる。
(実施例)
以下に、本発明の実施形態に係る化粧ボード1の実施例及び比較例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、裏打材5として、坪量65g/m2の普通紙(日本製紙(株)製:「NI65AT」)を用意した。続いて、裏打材5の表面に、EVA樹脂(住化ケムテックス製:「S−7400(HQ)」)100質量部に対して、熱膨張性マイクロカプセル発泡剤(松本油脂製薬:「FT−16」)12.2質量部と、無機粉体である炭酸カルシウム(朝日鉱末製:「MC−100」)90質量部を加えたペーストをコーティング法により塗布して、発泡樹脂層6を形成した。発泡樹脂層6の有機質量は、200g/m2とした。続いて、発泡樹脂層6の表面に、グラビア印刷法でアクリル樹脂系インキで絵柄模様の印刷を行って、絵柄印刷層を形成した。絵柄印刷層の坪量は、2g/m2とした。続いて、絵柄印刷層の表面に、グラビアコート法でアクリル系トップコートを塗布して、トップコート層8を形成した。トップコート層の坪量は、5g/m2とした。続いて、発泡剤を加熱発泡させ、表面保護層側の面にエンボスロール加圧によってエンボス模様を付与し、全体を冷却・乾燥させて、準不燃の不燃性能を持つ化粧シート4(準不燃材料)を形成した。
続いて、形成した化粧シート4の裏打材5に、リップコーターを用いて、でんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとを配合した接着剤3を塗工した後、55℃の温風で60秒乾燥させた。合成樹脂エマルジョンとしては、エチレン酢酸ビニル樹脂を用いた。また、接着剤3の塗布量は、固形分換算で40g/m2とした。続いて、塗工した接着剤3を介して、化粧シート4を基材ボード2に貼り付けた。基材ボード2としては、準不燃材料(QM−9828)の不燃性能を持つ、厚さ9.5mm、スクエアエッジの石膏ボード(タイガーボード GB−R9)を用いた。続いて、化粧シート4の表面に、熱ロールによりエバールフィルムでラミネートを行った。これにより、実施例1の化粧シート4を作製した。
(実施例2)
実施例2では、化粧シート4として、塩化ビニル系樹脂(東ソー(株)製:「T−70A」)100質量部に対して、充填剤(備北粉化工業(株)製:「BF−200S」)165質量部と、発泡剤((株)ユニセル製:「OH−300N」)2.5質量部とを加えたペーストを塗布してなる発泡樹脂層6を有する塩ビ系壁紙を用いた。それ以外は実施例1と同様にして、実施例2の化粧ボード1を作製した。
(実施例3)
実施例3では、発泡樹脂層6の有機質量を260g/m2とした。それ以外は実施例1と同様にして、実施例2の化粧ボード1を作製した。
(実施例4)
実施例4では、発泡樹脂層6の有機質量を260g/m2とした。それ以外は実施例2と同様にして、実施例4の化粧ボード1を作製した。
(実施例5)
実施例5では、接着剤3の塗布量を固形分換算で10g/m2とした。それ以外は実施例3と同様にして、実施例5の化粧ボード1を作製した。
(実施例6)
実施例6では、接着剤3の塗布量を固形分換算で20g/m2とした。それ以外は実施例3と同様にして、実施例6の化粧ボード1を作製した。
(実施例7)
実施例7では、接着剤3の塗布量を固形分換算で60g/m2とした。それ以外は実施例3と同様にして、実施例7の化粧ボード1を作製した。
(実施例8)
実施例8では、接着剤3のでんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの配合比を100:0とした。それ以外は実施例3と同様にして、実施例8の化粧ボード1を作製した。
(実施例9)
実施例9では、接着剤3のでんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの配合比を85:15とした。それ以外は実施例1と同様にして、実施例9の化粧ボード1を作製した。
(比較例1)
比較例1では、発泡樹脂層6の有機質量を300g/m2とした。それ以外は実施例1と同様にして、比較例1の化粧ボード1を作製した。
(比較例2)
比較例2では、発泡樹脂層6の有機質量を300g/m2とした。それ以外は実施例2と同様にして、比較例2の化粧ボード1を作製した。
(比較例3)
比較例3では、接着剤3の塗布量を固形分換算で80g/m2とした。それ以外は実施例3と同様にして、比較例3の化粧ボード1を作製した。
(比較例4)
比較例4では、接着剤3のでんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの配合比を75:25とした。それ以外は実施例3と同様にして、比較例4の化粧ボード1を作製した。
(性能評価)
実施例1〜9、比較例1〜4の化粧ボード1に対して、以下の性能評価を行った。
(不燃性能)
準不燃性評価では、ISO5660−1に準拠し、建築基準法施工例(昭和25年政令第338号)第1条第5号(準不燃材料)の規定に基づく加熱試験において、以下の基準(1)(2)(3)のすべてを満足するかを判定した。そして、満足すると判定した場合を合格「○」とし、満足しないと判定した場合を不合格「×」とした。
(1)加熱開始後10分間の総発熱量が8MJ/m2以下
(2)加熱開始後10分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がない
(3)加熱開始後10分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えない
(密着性)
密着性評価では、基材ボード2へ化粧シート4を貼り付けた(ラッピングした)直後に化粧シート4端部の浮き(跳ね返り)があるかを確認した。そして、浮きなしと判定した場合を合格「○」とし、浮きありと判定した場合を不合格「×」とした。
(評価結果)
評価結果を表1に示す。表1では、「不燃性能」「密着性」の評価結果に加え、これらの評価結果を基にした「総合評価」の結果も示した。「総合評価」では、「○」「△」を合格とし、「×」を不合格とする。
Figure 2021070295
上記表1に示すように、実施例1〜9の化粧ボード1では、「不燃性能」の評価結果が合格「○」となり、「総合評価」が合格「○」「△」となった。具体的には、実施例1〜4、6、7、9では、「不燃性能」「密着性」が合格「○」となり、「総合評価」が「○」の合格となった。また、実施例4では、「不燃性能」が合格「○」だが、接着剤3の塗布量を固形分換算で10g/m2とした(少なくした)ため、「密着性」が不合格「×」となり、総合評価が「△」の合格となった。また、実施例8では、「不燃性能」が合格「○」だが、接着剤3のでんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの配合比を100:0とした(でんぷん糊を多くした)ため、「密着性」が不合格「×」となり、総合評価が「△」の合格となった。
一方、比較例1、2の化粧ボード1では、発泡樹脂層6の有機質量を300g/m2とした(多くした)ため、「不燃性能」が不合格「×」となり、「総合評価」が不合格「×」となった。また、比較例3の化粧ボード1では、接着剤3の塗布量を固形分換算で80g/m2とした(多くした)ため、「不燃性能」が不合格「×」となり、「総合評価」が不合格「×」となった。また、比較例4の化粧ボード1では、接着剤3のでんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの配合比を75:25とした(合成樹脂エマルジョンを多くした)ため、「不燃性」が不合格「×」となり、「総合評価」が不合格「×」となった。
したがって、実施例1〜9の化粧ボード1は、比較例1〜4の化粧ボード1と異なり、準不燃性を有することが確認された。また、実施例1〜9の化粧ボード1は、化粧シート4が貼り付けられているため、意匠性が向上することが確認された。それゆえ、準不燃性を有するとともに、意匠性に優れた化粧ボード1を提供可能であることが確認された。また、実施例1〜4、6、7、9の化粧ボード1は、実施例5、8の化粧ボード1と異なり、基材ボード2と化粧シート4との密着性に優れることが確認できた。
1…化粧ボード、2…基材ボード、3…接着剤、4…化粧シート、5…裏打材、6…樹脂層

Claims (3)

  1. 基材ボードと、
    前記基材ボードの一方の面側に貼り付けられ、発泡樹脂層と、前記発泡樹脂層の前記基材ボードと反対側の面側に形成された絵柄模様層とを有する化粧シートとを備え、
    前記基材ボードは、平成12年建設省告示第1400号で定められた不燃材料、又は平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料であり、
    前記化粧シートは、平成12年建設省告示第1401号で定められた準不燃材料であり、
    前記発泡樹脂層に含まれる有機質量は、260g/m2以下であり、
    前記貼り付けに用いられる接着剤は、でんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとの比率が100:0〜80:20で構成された接着剤であり、
    前記接着剤の塗布量は、固形分換算で60g/m2以下であることを特徴とする化粧ボード。
  2. ISO5660−1に準拠し、建築基準法施工例(昭和25年政令第338号)第1条第5号(準不燃材料)の規定に基づく加熱試験において(1)加熱開始後10分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり(2)加熱開始後10分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がなく(3)加熱開始後10分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えない条件を満たす準不燃性を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧ボード。
  3. 前記接着剤は、でんぷん糊と合成樹脂エマルジョンとを95:5〜80:20の比率で含み、
    前記接着剤の塗布量は、固形分換算で20g/m2以上60g/m2以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧ボード。
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