JP2019049086A - 発泡壁紙原反、発泡壁紙、及び発泡壁紙の製造方法 - Google Patents

発泡壁紙原反、発泡壁紙、及び発泡壁紙の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】防火認定で不燃材料の使用が義務付けられているところでも使用でき、製品厚みや表面強度といった施工性が良好で、意匠性が高い非塩ビ製の発泡壁紙原反、発泡壁紙、及び発泡壁紙の製造方法を提供する。【解決手段】発泡壁紙原反は、基材1が、坪量が50g/m2〜90g/m2かつ厚み80μm〜150μmの木質系材料を有し、樹脂層2は、坪量が70g/m2〜120g/m2であり、樹脂成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−不飽和カルボン酸共重合体の少なくとも一方を有する樹脂を含有し、揮発性膨張剤を内包した熱膨張性マイクロカプセルを樹脂成分100質量部に対し5質量部〜20質量部添加されるか、又は熱分解型発泡剤を樹脂層の樹脂成分100質量部に対し2質量部以上15質量部以下添加され、表面保護層4は、坪量が2.0g/m2〜5.0g/m2である。【選択図】図1

Description

本発明は、発泡壁紙原反、発泡壁紙、及び発泡壁紙の製造方法に関し、特に、不燃性能を有する非塩化ビニル製発泡壁紙原反、発泡壁紙、及び発泡壁紙の製造方法に関する。
一戸建て住宅やアパート・マンション、ないしは店舗内装等に用いられる壁紙に、建築物の壁面装飾等のために発泡壁紙が使用される場合も多い。発泡壁紙は、例えば木質系基材の表側に発泡樹脂層が形成されて構成される。そして、壁紙の基材裏面が壁面に糊付けによって貼り付けられることで利用される。
このような建築物の壁面装飾等に用いる壁紙としては、紙基材に塩化ビニル(以下、塩ビということがある)樹脂の樹脂層を設けた塩化ビニル壁紙が広く利用されているが、近年、環境に配慮し、エチレン−酢酸ビニル共重合体のようなハロゲンを含有しない非塩ビ系樹脂が用いられてきている。
店舗や病院などの非住宅物件においては不特定多数の人間が出入りする関係上、建築基準法の不燃に該当する性能が必要となる。
ここで、発泡壁紙は、例えば紙基材(いわゆる壁紙用裏打紙)の上に少なくとも発泡樹脂層が積層された積層シート(いわゆる発泡壁紙用原反)の発泡樹脂層を発泡させることにより製造することができる。
絵柄を有する非塩ビ系の発泡壁紙として、例えば特許文献1、特許文献2に記載された発泡壁紙がある。
特開2000−96496号公報 特開2004−43983号公報
不燃性能を付与する確実な方法は、製品の有機質量を減らすことだが、これは製品厚みの不足による意匠性の低下、及び施工性の低下を招くことがある。また、厚みを補うために発泡倍率を上げると、強度の顕著な低下を招くことがある。
かつては、一般的な不燃対策として、樹脂層や裏打紙に難燃剤を加える方法が用いられていたが、これは発火を遅らせるだけで総発熱量を低下させる効果は薄い。
また、樹脂層や裏打紙に多量の無機分を加えて発熱量を下げる手法もよく用いられるが、樹脂層における無機分の増加は発泡厚みや表面強度を低下させ、また裏打紙における無機分の増加は強度の低下やコーティング適性の悪化を生じることがある。
特に、非塩ビ製の壁紙は、樹脂層にオレフィンやEVAを使用することが多く、塩ビ製の壁紙に比べて単位質量あたりの発熱量が著しく大きいため、不燃化にはより高いハードルがある。
それゆえ、非塩ビ製の壁紙において防火認定の不燃の要求を満足する技術は提案されておらず、高層マンションなどの不燃材料の使用が義務付けられている場所では、環境問題に課題があることを承知の上で、塩化ビニル製の壁紙を使用せざるを得ないのが現状である。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、防火認定で不燃材料の使用が義務付けられているところでも使用でき、製品厚みや表面強度といった施工性が良好で、さらに意匠性が高い非塩ビ製の発泡壁紙原反、発泡壁紙、及び発泡壁紙の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様である発泡壁紙原反は、基材の一方の面側に、樹脂層、絵柄層、表面保護層がこの順に形成されると共に、壁紙表面にエンボスよる凹凸形状が形成され、上記基材は、坪量が50g/m以上90g/mかつ厚み80μm以上150μm以下の木質系材料を有し、上記樹脂層は、坪量が70g/m以上120g/m以下であり、樹脂成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−不飽和カルボン酸共重合体の少なくとも一方を有する樹脂を含有し、上記樹脂層には、非塩ビのプラスチックからなるシェルに揮発性膨張剤を内包した熱膨張性マイクロカプセルを、樹脂層の樹脂成分100質量部に対し5質量部以上20質量部以下添加されるか、又はアゾ系もしくはヒドラジド系の熱分解型発泡剤を、上記樹脂層の樹脂成分100質量部に対し2質量部以上15質量部以下添加され、上記表面保護層は、上記絵柄層の絵柄が視認可能な透明性を有し、坪量が2.0g/m以上5.0g/m以下である。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様である発泡壁紙は、上記発泡壁紙原反における上記熱膨張性マイクロカプセル中の揮発性膨張剤もしくは熱分解型発泡剤が発泡した状態である。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様である発泡壁紙の製造方法は、基材の一方の面側に、樹脂層、絵柄層、表面保護層がこの順に形成されると共に、壁紙表面にエンボスによる凹凸形状が形成された発泡壁紙原反の上記樹脂層に含まれる熱膨張性マイクロカプセル中の揮発性膨張剤もしくは熱分解型発泡剤を発泡させて発泡壁紙を作製する発泡壁紙の製造方法であって、
上記基材は、坪量が50g/m以上90g/mかつ厚み80μm以上150μm以下の木質系材料を有し、
上記樹脂層は、坪量が70g/m以上120g/m以下であり、樹脂成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−不飽和カルボン酸共重合体の少なくとも一方を有する樹脂を含有し、
上記熱膨張性マイクロカプセルを、上記樹脂層の樹脂成分100質量部に対し5質量部以上20質量部以下添加されるか、もしくは熱分解型発泡剤を、上記樹脂層の樹脂成分100質量部に対し2質量部以上15質量部以下添加され、
上記表面保護層は、上記絵柄層の絵柄が視認可能な透明性を有し、坪量が、2.0g/m以上5.0g/m以下である。
本発明の一態様によれば、不燃認定を取得できるレベルの不燃性を有すると共に、発泡によって失われる強度を表面保護層によって補い、意匠性と施工性を両立させることが可能となる。
本発明に基づく一実施形態に係る発泡壁紙を説明する断面図である。
次に、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることがあることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。なお、以下の説明では、「質量部」を「部」ということがある。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(構成)
本実施形態の発泡壁紙(以下、壁紙ということがある)は、図1に示すように、基材1の一方の面側に、樹脂層2、絵柄層3、表面保護層4がこの順に形成され、壁紙表面には凹凸模様を構成するエンボス5が形成されている。本実施形態の発泡壁紙は、表面にエンボス5による凹凸形状が形成された発泡壁紙原反の樹脂層2に含まれる熱膨張性マイクロカプセル中の揮発性膨張剤もしくは熱分解型発泡剤を発泡させて作製される。
本実施形態の発泡壁紙の坪量は、205.5g/m〜251.1g/m以下(有機質量99.3g/m〜121.3g/m以下)が好ましい。また、本実施形態の発泡壁紙の厚みは0.72μm〜0.88μm以下が好ましい。
<基材>
基材1は、シート状の部材である。基材1の材料としては、壁紙用の裏打紙等、紙基材として通常使用されている材料であれば、特に限定されずに使用可能である。例えば基材1の材料としては、水溶性難燃剤を含浸させたパルプ主体の難燃紙や、無機質剤を混抄した無機質紙等を用いることが可能である。
本実施形態では、基材1の材料として、紙などの木質系の材料を用いる。基材1を木質系基材とすることで、基材1の構成が発泡壁紙に適切な構成となるとともに、基材1を形成する材料の入手が容易となる。
また、目標とする製品厚み及び表面強度を維持しつつ、不燃性能を付与するため、基材1の秤量は、90.3±9.0g/m以下(有機質量55.3±5.5g/m以下)であり、具体的には、50[g/m]以上90[g/m]以下に設定する。基材1の具体的な構成例は、有機質系繊維(パルプ)53.1±5.3g/m以下、有機質系添加剤(アクリル系樹脂等)2.0±0.2g/m以下、有機質系添加剤(でん粉等)0.2±0.02g/m以下、無機質系充填剤(カオリンクレー、酸化チタン等)9.7±1.0g/m以上、35.0±3.5g/m以下である。
また、十分な製品厚みを確保するため、基材1の厚みは、150±20[μm]以下であり、より具体的には、80[μm]以上220[μm]以下に設定する。
ここで、本発明の発泡壁紙が有する不燃性は、ISO5660−1に準拠したコーンカロリ燃焼試験に準拠した不燃性が付与されている。すなわち、壁紙に対する総発熱量及び時間に対する発熱速度を求めた際に、(i)加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m以下であり、(ii)加熱開始後20分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えず、かつ(iii)加熱開始後20分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がないことを満たす不燃性である。
ここで、水溶性難燃剤としては、例えば、スルファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン等を用いることが可能である。また、無機質剤としては、例えば、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等を用いることが可能である。
なお、基材1の表面のうち、樹脂層2を積層する側の面(図1中において、基材1の上側の面)に対し、易接着処理を施すことで、基材1表面を易接着処理面としても良い。易接着処理としては、例えば、表面に対しコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等を用いることが可能である。また、易接着処理面とする代わりに、プライマー層を形成しても良い。
<樹脂層>
樹脂層2は、基材1上に積層されている。
また、樹脂層2は、樹脂成分と、充填剤と、発泡剤と、発泡助剤と、樹脂分と、添加剤を含有している。そして、発泡剤が発泡することで樹脂層2は発泡樹脂層となる。
不燃性能を付与しつつ意匠性を維持するため、樹脂層2の坪量は、117.5±11.8g/m(固形量)以下(有機質量47.5±4.8g/m以下)であり、具体的には、70g/m以上120g/mに設定する。また、樹脂層2の厚みは、600±60[μm]以下であり、より具体的には、250[μm]以上700[μm]以下に設定する。
[樹脂成分]
樹脂層2の樹脂成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−不飽和カルボン酸共重合体の少なくとも一方の樹脂を含有する。
[充填剤]
充填剤としては、例えば、無機充填剤を用いることが可能である。また、無機充填剤は、一種を単独で用いることも、二種類以上を併用して用いることも可能である。
無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カオリン等を用いることが可能である。
充填剤の含有量は、樹脂層2の樹脂成分100質量部に対し60質量部以上120質量部以下含有することが好ましい。この範囲で充填剤を添加することで、単位面積当たりの燃焼カロリーを低減して、より壁紙の不燃性が向上すると同時に、強度と製品厚みを必要な水準に保つことができる。
[発泡剤]
本実施形態では、発泡剤(揮発性膨張剤)は、熱膨張性マイクロカプセルの形で樹脂層2の樹脂成分に添加するのが性能(発泡倍率、強度)の観点から好ましい。その他、アゾ系、ヒドラジッド系、ニトロソ系等の熱分解型発泡剤も使用可能である。熱分解型発泡剤は、一種を単独で用いることも、二種類以上を併用して用いることも可能である。
ここで、上記アゾ系発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾブチロニトリル、ジアゾアミノベンゼン、アゾビスホルムアミド等が挙げられる。具体的な市販品としては、例えば、ビニホールAC#3C−K2(永和化成株式会社製、アゾジカルボンアミド系発泡剤)を用いることができる。
また、上記ヒドラジド系発泡剤としては、p−トルエンスルホニルヒドラジド、オキシベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、パラトルエンスルホニルヒドラジド等が挙げられる。具体的な市販品としては、例えば、ネオセルボン SB#51(永和化成株式会社製、ヒドラジド系発泡剤)を用いることができる。
また、上記ニトロソ系発泡剤としては、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等が挙げられる。具体的な市販品としては、例えば、永和化成(株)製:「セルラーD」を用いることができる。
上述した熱分解型発泡剤の中でも、特に、毒性が少なく、発泡開始温度の調節が容易で適用範囲が広いことを理由に、アゾジカルボンアミド(ADCA)を用いることが好適である。
上記発泡剤の含有量は、発泡剤の種類、発泡倍率等に応じて適宜設定できる。上記発泡倍率は、7倍以上が好ましく、7倍から10倍程度がより好ましい。そして、望ましい厚みと意匠を付与するため、発泡剤の含有量は、熱膨張性マイクロカプセルの場合は樹脂層2の樹脂成分100質量部に対し5質量部以上20質量部以下添加し、熱分解型発泡剤の場合は、樹脂層2の樹脂成分100質量部に対し2質量部以上15質量部以下添加する。
樹脂層2には、必要に応じて顔料等を添加して着色してもよい。
顔料の添加による着色は、透明であってもよいし、半透明であってもよいし、不透明であってもよい。
顔料としては、例えば、酸化鉄、カーボンブラック等を用いることが可能である。
顔料の添加量は、樹脂層全量を基準として、5[質量%]以上50[質量%]以下が好ましく、10[質量%]以上30[質量%]以下がより好ましい。
また、樹脂組成物には、必要に応じて、難燃剤、セル調整剤、安定剤、滑剤等の周知の添加剤を用いることが可能である。
難燃剤としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属酸化物系難燃剤、リン酸エステル系等のリン系難燃剤、テトラブロモビスフェノールA等の臭素系難燃剤等を用いることが可能である。
樹脂層2の具体的な構成例は、エチレン酢酸ビニル系樹脂38.8±3.9g/m以下、無機質系充填剤(炭酸カルシウム)0以上60.0±6.0g/m以下、無機質系顔料(酸化チタン等)0以上10.0±1.0g/m以下、有機質系発泡剤(ニトリル系等)4.9±0.5g/m以下、有機質系添加剤(増粘剤等)2.2±0.2g/m以下である。
<絵柄層>
絵柄層3は、絵柄模様により表層側を加飾して発泡壁紙の意匠性を向上するために形成される。
絵柄層3は、樹脂層2の表面に印刷されることで形成される塗膜を有する。
絵柄層3は壁紙として一般的に求められるような耐光性、発色性、および使用される成分の安全性の用件(顔料や添加剤として重金属や硫黄化合物を含まない等)を満たしていれば特に限定されるものではないが、アクリル重合体をベースレジンとする水系のインキであることが特に好ましい。
絵柄層3を構成する印刷の際のインキは、上記のような水性エマルジョンからなり、印刷後、乾燥させることで絵柄層3の塗膜となる。
また、インキには、絵柄模様を構成する公知の顔料が含まれる。インキは、坪量が16.0±1.6g/m(固形量)以下(有機質量5.0±0.5g/m以下)である。インキがアクリル系樹脂の場合、具体的な構成例としては、アクリル系樹脂5.0±0.5g/m以下、有機質系顔料(アゾ系顔料)0以上2.0±0.2g/m以下、無機質系充填剤、無機質系顔料(シリカ、酸化チタン等)0以上10.0±1.0g/m以下、無機質系添加剤(マイカ等)0以上1.0±0.1g/m以下である。また、インキがアクリル・塩化ビニル・酢酸ビニル系樹脂の場合、具体的な構成例としては、アクリル・塩化ビニル・酢酸ビニル系樹脂5.0±0.5g/m以下、有機質系顔料(アゾ系顔料)0以上2.0±0.2g/m以下、無機質系充填剤、無機質系顔料(シリカ、酸化チタン等)0以上10.0±1.0g/m以下、無機質系添加剤(マイカ等)0以上1.0±0.1g/m以下である。
絵柄模様としては、布目模様、石目模様、木目模様などを例示出来る。
<表面保護層>
表面保護層4は、樹脂層2及び絵柄層3を保護するために形成される。表面保護層4は、下方の絵柄層3の絵柄が視認可能な透明性を有する。
表面保護層4は、層を構成する固形成分のうち質量比10%以上30%以下のシリコン系樹脂を含む。また、その他の樹脂成分として、アクリル酸(CH=CHCOOH)およびメタクリル酸(CH=C(CH)COOH)ないしはそれらのエステルのうちから選択した一種以上のモノマーから形成される重合体または前記重合体に対しスチレン、酢酸ビニル、エチレンおよびα-オレフィンのうち一種以上のモノマーないしはブロックコポリマーを共重合させることによって得られる重合体を含むことが好ましいが、ポリ塩化ビニル等の樹脂も使用できる。表面保護層4は、そのような樹脂成分を含む水性エマルジョンを、絵柄層3の上に塗布し乾燥させることで形成される塗膜を有する。
高い表面強度の付与の観点から、表面保護層4は、坪量が20.5±2.1g/m以下(有機質量7.5±0.8g/m以下)であり、具体的には、2.0g/m以上5.0g/m以下である。表面保護層4の具体的な構成例としては、アクリル系樹脂0.8±0.1g/m以上2.5±0.3g/m以下、シリコーン・アクリル共重合樹脂0以上0.8±0.1g/m以下、フッ素・アクリル共重合樹脂0以上0.3±0.1g/m以下、有機質系添加剤(消臭剤、増粘剤等)0以上0.6±0.1g/m以下、無機質系添加剤(シリカ等)0以上2.0±0.2g/m以下である。
<エンボス>
壁紙の表面にエンボス5が形成されている。エンボス5により凹凸形状を付与することで、絵柄の意匠性を向上させることができる。
エンボス5による凹凸形状としては、例えば、布目、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャー、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等を用いることが可能であり、適宜選択可能である。
<壁紙の製造方法>
本実施形態の壁紙の製造方法は、上記構成を満たす壁紙を製造する方法であれば、特に限定されない。
例えば、本実施形態の壁紙は、基材1の上に樹脂層2をTダイで押出積層して形成する。樹脂層2は、カレンダー成型、インフレ成型で形成しても良い。そして、樹脂層2の上に印刷によって、絵柄層3及び表面保護層4を形成する。
また例えば、壁紙は、樹脂層2を水性エマルジョンの塗布液の状態で塗布することで形成することができる。
上述の壁紙を、マイクロカプセル発泡剤若しくは熱分解型発泡剤が発泡する温度まで加熱することで発泡させることで、壁紙は発泡壁紙となる。
加熱条件は、発泡樹脂層が形成される条件であれば限定されない。加熱温度は150℃以上240℃以下程度が好ましく、加熱時間は20秒以上80秒以下程度が好ましい。
そして、上記のような壁紙は、対象とする壁面(不図示)に水性壁紙糊によって貼り付けられる。
<作用・効果など>
(1)壁紙は、基材1の一方の面側に、樹脂層2、絵柄層3、表面保護層4がこの順に形成され、基材1は、坪量が50g/m以上90g/m以下かつ厚み80μm以上150μm以下の木質系材料からなり、樹脂層2は、坪量が70g/m以上120g/mであり、樹脂成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−不飽和カルボン酸共重合体の少なくとも一方の樹脂を含有し、上記樹脂層2には、揮発性膨張剤を内包した熱膨張性マイクロカプセルを、樹脂層2の樹脂成分100質量部に対し5質量部以上20質量部以下添加されるか、もしくはアゾ系やヒドラジド系等の熱分解型発泡剤を、樹脂層の樹脂成分100質量部に対し2質量部以上15質量部以下添加され、表面保護層4は、絵柄層3の絵柄が視認可能な透明性を有し、坪量が、2.0g/m以上5.0g/m以下である。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<発泡壁紙の製造方法>
基材として、坪量65g/m、厚み105μmの原紙(興人(株)製、WK−665IHT)を採用し、その原紙に対し、コーティング機を用い、マイクロカプセルに揮発性膨張剤を内包した発泡剤(松本油脂製薬(株)、FT−16)が12質量部添加されている水性EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)のエマルジョンを塗布・乾燥を行って、樹脂層を形成した。樹脂層の坪量は85g/m、充填剤の含有量は90質量部であった。
次いで、グラビア印刷により、樹脂層の表面に水性インキ(大日精化工業(株)製、商品名:ハイドリック)を用いて布目模様を印刷して絵柄層を形成した。
更に、絵柄層上に柄に重ねるように、表面保護層として水性コート剤(日信化学(株)製、ビニブラン892)をグラビアコーティングした。表面保護層の坪量は4g/m、シリコン系樹脂の含有量は20質量%であった。
更に、基材上に樹脂層、絵柄層、及び表面保護層が形成された積層体を170℃の熱オーブンにて35秒加熱発泡を行い、更に表層にエンボスを施すことで、実施例1の発泡壁紙を作製した。表1に、基材の坪量及び厚みと、樹脂層の坪量、充填剤の含有量及び発泡剤の含有量と、表面保護層の坪量及びシリコン系樹脂の質量比を示す。
<評価>
作製した実施例1の発泡壁紙について、以下の要領で「厚み」、「不燃(防火試験)」、及び「表面強度」を評価した。
[厚み]
マイクロゲージで実施例1の発泡壁紙の厚みを測定した。測定結果を表1に示す。
[不燃(防火試験)]
実施例1の発泡壁紙に対して、コーンカロリーメータC3(東洋精機製の燃焼試験機)を用いて、建築基準法で定められた発熱性試験法(ISO 5660)に基づく不燃材料の発熱性試験(50kW/mで20分加熱)を実施した。
不燃(防火試験)の評価基準は次の通りである。測定結果を表1に示す。
○:燃焼カロリーが7.2MJ以下
×:燃焼カロリーが7.2MJ超
[表面強度]
実施例1の発泡壁紙に対して、壁紙工業会で規定されている表面強化試験にて5等級評価で実施した。評価基準は4等級以上とした。測定結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1における表面保護層中のシリコン系樹脂を10質量%とした以外は実施例1と同様にして実施例2の発泡壁紙を作製した。その後、実施例2の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例2の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例3)
実施例1における表面保護層中のシリコン系樹脂を30質量%とした以外は実施例1と同様にして実施例3の発泡壁紙を作製した。その後、実施例3の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例3の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例4)
実施例1における樹脂層中の充填剤の含有量を60部とした以外は実施例1と同様にして実施例4の発泡壁紙を作製した。その後、実施例4の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例4の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例5)
実施例1における樹脂層中の充填剤の含有量を60部とし、表面保護層中のシリコン系樹脂を10質量%とした以外は実施例1と同様にして実施例5の発泡壁紙を作製した。その後、実施例5の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例5の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例6)
実施例1における樹脂層中の充填剤の含有量を60部とし、表面保護層中のシリコン系樹脂を30質量%とした以外は実施例1と同様にして実施例6の発泡壁紙を作製した。その後、実施例6の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例6の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例7)
実施例1における樹脂層中の充填剤の含有量を120部とした以外は実施例1と同様にして実施例7の発泡壁紙を作製した。その後、実施例7の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例7の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例8)
実施例1における樹脂層中の充填剤の含有量を120部とし、表面保護層中のシリコン系樹脂を10質量%とした以外は実施例1と同様にして実施例8の発泡壁紙を作製した。その後、実施例8の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例8の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例9)
実施例1における樹脂層中の充填剤の含有量を120部とし、表面保護層中のシリコン系樹脂を30質量%とした以外は実施例1と同様にして実施例9の発泡壁紙を作製した。その後、実施例9の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例9の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例10)
実施例1において、マイクロカプセルに揮発性膨張剤を内包した発泡剤の代わりに、アゾジカルボンアミド系発泡剤を樹脂層の樹脂成分100質量部に対して8質量部添加した以外は実施例1と同様にして実施例10の発泡壁紙を作製した。アゾジカルボンアミド系発泡剤としては、ビニホールAC#3C−K2(永和化成株式会社製)を用いた。その後、実施例10の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例10の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(実施例11)
実施例1において、マイクロカプセルに揮発性膨張剤を内包した発泡剤の代わりに、ヒドラジド系発泡剤を樹脂層の樹脂成分100質量部に対して8質量部添加した以外は実施例1と同様にして実施例11の発泡壁紙を作製した。ヒドラジド系発泡剤としては、ネオセルボン SB#51(永和化成株式会社製)を用いた。その後、実施例11の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、実施例11の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例1)
実施例1において、表面保護層を設けなかった以外は実施例1と同様にして比較例1の発泡壁紙を作製した。その後、比較例1の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例1の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例2)
実施例1において、表面保護層の坪量を1g/mとした以外は実施例1と同様にして比較例2の発泡壁紙を作製した。その後、比較例2の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例2の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例3)
実施例1において、樹脂層の坪量を130g/mとした以外は実施例1と同様にして比較例3の発泡壁紙を作製した。その後、比較例3の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例3の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例4)
実施例1において、樹脂層中のマイクロカプセルに揮発性膨張剤を内包した発泡剤の含有量を25部とした以外は実施例1と同様にして比較例4の発泡壁紙を作製した。その後、比較例4の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例4の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例5)
実施例1において、樹脂層中のマイクロカプセルに揮発性膨張剤を内包した発泡剤の含有量を2部とした以外は実施例1と同様にして比較例5の発泡壁紙を作製した。その後、比較例5の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例5の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例6)
実施例1において、樹脂層中の充填剤の含有量を50部とした以外は実施例1と同様にして比較例6の発泡壁紙を作製した。その後、比較例6の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例6の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例7)
実施例1において、表面保護層中のシリコン系樹脂を5質量%とした以外は実施例1と同様にして比較例7の発泡壁紙を作製した。その後、比較例7の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例7の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例8)
実施例1において、表面保護層中のシリコン系樹脂を40質量%とした以外は実施例1と同様にして比較例8の発泡壁紙を作製した。その後、比較例8の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例8の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例9)
実施例1において、樹脂層中の充填剤の含有量を150部とした以外は実施例1と同様にして比較例9の発泡壁紙を作製した。その後、比較例9の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例9の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例10)
実施例1において、樹脂層中の充填剤の含有量を50部とした以外は実施例1と同様にして比較例10の発泡壁紙を作製した。その後、比較例10の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例10の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例11)
実施例1において、樹脂層中の充填剤の含有量を60部とし、表面保護層中のシリコン系樹脂を5質量%とした以外は実施例1と同様にして比較例11の発泡壁紙を作製した。その後、比較例11の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例11の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例12)
実施例1において、樹脂層中の充填剤の含有量を60部とし、表面保護層中のシリコン系樹脂を40質量%とした以外は実施例1と同様にして比較例12の発泡壁紙を作製した。その後、比較例12の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例12の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例13)
実施例1において、樹脂層中の充填剤の含有量を120部とし、表面保護層中のシリコン系樹脂を5質量%とした以外は実施例1と同様にして比較例13の発泡壁紙を作製した。その後、比較例13の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例13の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
(比較例14)
実施例1において、樹脂層中の充填剤の含有量を120部とし、表面保護層中のシリコン系樹脂を40質量%とした以外は実施例1と同様にして比較例14の発泡壁紙を作製した。その後、比較例14の発泡壁紙の厚み、不燃(防火試験)、及び表面強度について実施例1と同様に評価した。実施例1と同様に、比較例14の発泡壁紙の詳細と評価結果とを表1に示す。
Figure 2019049086
<評価結果>
表1から分かるように、樹脂層の坪量、マイクロカプセル状態の発泡剤の添加量、表面保護層の質量が、本発明の範囲である実施例1〜11の発泡壁紙では、不燃性、強度、製品厚みの両立に寄与していることが分かる。
1 基材
2 樹脂層
3 絵柄層
4 表面保護層
5 エンボス

Claims (5)

  1. 基材の一方の面側に、樹脂層、絵柄層、表面保護層がこの順に形成されると共に、壁紙表面にエンボスによる凹凸形状が形成され、
    上記基材は、坪量が50g/m以上90g/mかつ厚み80μm以上150μm以下の木質系材料を有し、
    上記樹脂層は、坪量が70g/m以上120g/m以下であり、樹脂成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−不飽和カルボン酸共重合体の少なくとも一方を有する樹脂を含有し、
    上記樹脂層には、揮発性膨張剤を内包した熱膨張性マイクロカプセルを、樹脂層の樹脂成分100質量部に対し5質量部以上20質量部以下添加されるか、又はアゾ系もしくはヒドラジド系の熱分解型発泡剤を、上記樹脂層の樹脂成分100質量部に対し2質量部以上15質量部以下添加され、
    上記表面保護層は、上記絵柄層の絵柄が視認可能な透明性を有し、坪量が、2.0g/m以上5.0g/m以下であることを特徴とする発泡壁紙原反。
  2. 上記樹脂層は充填剤を含有し、上記充填剤は、樹脂層の樹脂成分100質量部に対し60質量部以上120質量部以下であることを特徴とする請求項1に記載した発泡壁紙原反。
  3. 上記表面保護層が質量比10%以上30%以下のシリコン系樹脂を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した発泡壁紙原反。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した発泡壁紙原反における上記熱膨張性マイクロカプセル中の揮発性膨張剤もしくは熱分解型発泡剤が発泡した状態であることを特徴とする発泡壁紙。
  5. 基材の一方の面側に、樹脂層、絵柄層、表面保護層がこの順に形成されると共に、壁紙表面にエンボスによる凹凸形状が形成された発泡壁紙原反の上記樹脂層に含まれる熱膨張性マイクロカプセル中の揮発性膨張剤もしくは熱分解型発泡剤を発泡させて発泡壁紙を作製する発泡壁紙の製造方法であって、
    上記基材は、坪量が50g/m以上90g/mかつ厚み80μm以上150μm以下の木質系材料を有し、
    上記樹脂層は、坪量が70g/m以上120g/m以下であり、樹脂成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−不飽和カルボン酸共重合体の少なくとも一方を有する樹脂を含有し、
    上記熱膨張性マイクロカプセルを、上記樹脂層の樹脂成分100質量部に対し5質量部以上20質量部以下添加されるか、もしくは熱分解型発泡剤を、上記樹脂層の樹脂成分100質量部に対し2質量部以上15質量部以下添加され、
    上記表面保護層は、上記絵柄層の絵柄が視認可能な透明性を有し、坪量が、2.0g/m以上5.0g/m以下であることを特徴とする発泡壁紙の製造方法。
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