JP2021067477A - 検定治具及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】校正用タイヤと同じ精度で測定装置2を校正でき、保管に際し嵩張らない、検定治具の提供。【解決手段】この検定治具22は、タイヤTのビード締め付け力を測定する測定装置2の校正に用いる検定治具22である。この検定治具22は、リング状のコア24と、前記コア6224を覆うゴム部材26とを備える。前記コア24は周方向に延びるワイヤー28を含む。前記ゴム部材26は、径方向において前記コア24の内側に位置する内周部30を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、検定治具及びその製造方法に関する。
タイヤはリムに嵌め合わされ使用される。リムに嵌め合わされたタイヤのビード部が、リムを締め付ける。タイヤが所定のビード締め付け力を有するかどうかを確認するために、例えば、下記の特許文献1に示された装置を用いて、タイヤのビード締め付け力が測定される。
図7は、タイヤTのビード締め付け力を測定する測定装置2の一例が示された概略図である。図7(a)は、測定装置2の平面図である。図7(b)は、図7(a)のVII−VII線に沿った、この測定装置2の断面図である。この測定装置2は、シートリング4と、支持ユニット6とを備える。
シートリング4は、リング状であり、複数のセグメント8により構成される。図7(b)に示されるように、それぞれのセグメント8の径方向外面には、ステップ10が設けられる。このステップ10は、径方向外向きに拡がる。タイヤTのビード締め付け力を測定するとき、このステップ10にタイヤTのビード部Bがセットされる。
支持ユニット6は、シートリング4を構成する複数のセグメント8を径方向に移動可能に支持する。この支持ユニット6は、シートリング4を構成する複数のセグメント8が載せられるディスク状の支持プレート16と、これらセグメント8の径方向内側に配置されるテーパー状の移動部材18とを備える。
この測定装置2では、図示されない駆動手段により、移動部材18は上下に動かされる。移動部材18を下向きに動かすことで、セグメント8は径方向外向きにスライドする。これにより、シートリング4は拡径する。
この測定装置2では、タイヤTをシートリング4にセットした状態でセグメント8を径方向外向きにスライドさせると、セグメント8が径方向内側からビード部Bを押圧する。セグメント8がビード部Bを押圧する力が、タイヤTのビード締め付け力として測定される。
特開平3−148036号公報
測定値の精度を保証するために、ビード締め付け力の測定装置2は定期的に校正される。この校正には、タイヤが用いられる。例えば、タイヤの工場では、サイズが異なる多数のタイヤが製造される。このため、それぞれのサイズに対して、校正用のタイヤが準備される。
校正用タイヤを保管するには、ある程度のスペースが必要である。しかしスペースには限りがある。校正用タイヤの保管スペースを確保するのは容易でない。
本発明は、以上のような実状に鑑みてなされたものであり、校正用タイヤと同じ精度で測定装置を校正でき、保管に際し嵩張らない、検定治具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る検定治具は、タイヤのビード締め付け力を測定する測定装置の校正に用いる検定治具である。この検定治具は、リング状のコアと、前記コアを覆うゴム部材とを備える。前記コアは周方向に延びるワイヤーを含む。前記ゴム部材は、径方向において前記コアの内側に位置する内周部を備える。
好ましくは、この検定治具では、前記ゴム部材は、前記コアの周りで軸方向一方側から他方側に向かって折り返されるカーカスプライを備える。前記カーカスプライの一部は、前記内周部に含まれる。
好ましくは、この検定治具では、前記ゴム部材は、径方向において、前記コアの内側に位置するチェーファーを備える。前記チェーファーの一部は、前記内周部の内面を構成する。
好ましくは、この検定治具では、前記ゴム部材は、径方向において前記コアの外側に位置するエイペックスを備える。前記エイペックスは外向きに先細りである。
好ましくは、この検定治具では、前記ゴム部材は、軸方向において前記コアの他方側に位置するクリンチと、径方向において前記クリンチの外側に位置するサイドウォールとを備える。
本発明の一態様に係る検定治具の製造方法は、タイヤのビード締め付け力を測定する測定装置の校正に用いる検定治具を製造する、検定治具の製造方法である。この製造方法は(1)路面と接触するトレッド部と、それぞれが前記トレッド部に連なり径方向内向きに延びる一対のサイド部とを備える、タイヤを準備する工程、及び
(2)前記一対のサイド部のうち、少なくとも一方のサイド部を切断手段によって切り出す工程
を含む。前記サイド部は径方向内側部分にリング状のコアを含む。前記コアは周方向に延びるワイヤーを含む。前記切り出し工程において、前記コアと前記トレッド部との間の部分が切断される。
本発明の検定治具は、校正用タイヤと同じ精度で測定装置を校正でき、保管に際し嵩張らない。本発明の検定治具の製造方法によれば、校正用タイヤと同じ精度で測定装置を校正でき、保管に際し嵩張らない、検定治具が得られる。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る検定治具が示された平面図であり、図1(b)はこの検定治具の断面図である。 図2は、検定治具に含まれるコアが示された断面図である。 図3は、検定治具の使用方法を説明する概略図である。 図4は、検定治具を製造するために準備されるタイヤの一例が示された断面図である。 図5は、検定治具の製造方法を説明する概略図である。 図6は、図1(b)に示された検定治具の拡大断面図である。 図7(a)はタイヤのビード締め付け力を測定する測定装置の平面図であり、図7(b)はこの測定装置の断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明の一実施形態に係る検定治具22の一例が示される。この検定治具22は、タイヤTのビード締め付け力を測定する測定装置2の校正に用いる。図1(a)は検定治具22の平面図である。図1(a)において、紙面に対して垂直な方向は検定治具22の軸方向である。図1(b)には、図1(a)のI−I線に沿った、検定治具22の断面が示される。図1(a)において、左右方向は検定治具22の径方向である。上下方向は、検定治具22の軸方向である。
検定治具22は、ドーナツ盤状である。検定治具の中心部に設けられる穴は、円形である。図1において、符号PCは検定治具22の中心を表す。この中心PCは、検定治具の中心部に設けられる穴の円形状に基づいて特定される。この穴の径方向が、検定治具22の径方向に対応する。図1に示されたI−I線は、中心PCを通り、検定治具22の径方向に延びる直線である。
検定治具22は、コア24と、ゴム部材26とを備える。コア24は検定治具22の周方向に延びる。コア24はリング状である。図1(b)に示されるように、径方向においてコア24は検定治具22の内側部分に位置する。この検定治具22では、コア24の断面形状は矩形である。この断面形状は、六角形であってもよく、円形であってもよい。
図2(a)には、図1に示された検定治具22のコア24の断面が示される。コア24は、周方向に延びるワイヤーを含む。ワイヤーの材質は、スチールである。この検定治具22では、タイヤTのビードの一部をなすコアに使用されるワイヤーと同等のワイヤーが、このコア24に用いられる。コア24の内径は、タイヤTが嵌め合わされるリム(図示されず)のリム径を考慮して設定される。
図2(a)に示されるように、コア24の断面は複数のワイヤー28の断面を含む。このコア24の断面は、軸方向に並ぶ複数のワイヤー28の断面からなる断面列が径方向に複数積層された構成を有する。この構成を有するコア24は、ストランドビードとも称される。このコア24は、例えば、ワイヤー28を周方向に複数回巻き回すことにより構成される。
図2(b)には、コア24の変形例が示される。このコア24aは、中心線28cとしてのワイヤー28と、この中心線28cの周りに螺旋状に巻き付けられた複数本のシース線28sとしてのワイヤー28とを備えた構成を有する。この構成を有するコア24aは、ケーブルビードとも称される。この検定治具22では、コア24が、図2(b)に示されたケーブルビードタイプのコア24aで構成されてもよい。
ゴム部材26は、ゴムを含む。ゴム部材26は、コア24よりも弾性が低い部材である。図1(b)に示されるように、ゴム部材26はコア24を覆う。
この検定治具22では、ゴム部材26のうち、径方向においてコア24の内側に位置する部分は内周部30と称される。このゴム部材26のうち、径方向においてコア24の外側に位置する部分は外周部32と称される。このゴム部材26は、径方向において、コア24の内側に位置する内周部30と、コア24の外側に位置する外周部32とを備える。
前述したように、コア24は径方向において検定治具22の内側部分に位置する。この検定治具22では、径方向において、内周部30は外周部32よりも短い。この検定治具22では、径方向において内側からゴム部材26でコア24が覆われていればよく、外周部32が内周部30よりも短くてもよい。このゴム部材26に、外周部32を設けなくてもよい。
この検定治具22では、ゴム部材26の内周部30の形状、硬さ等の仕様に、特に制限はない。測定装置2の校正精度に影響を与えない範囲で、内周部30の仕様は、適宜、設定される。前述したように、この検定治具22は、タイヤTのビード締め付け力を測定する測定装置2の校正に用いる。この観点から、内周部30は、タイヤTのビード部Bのリムと接触する部分の構成と同等の構成を有するのが好ましい。
次に、この検定治具22の使用方法が説明される。この検定治具22の使用方法では、図3に示されるように、図1に示された検定治具22が図7に示された測定装置2のシートリング4にセットされる。検定治具22のコア24の部分がシートリング4のステップ10にセットされる。
この使用方法では、検定治具22がシートリング4にセットされると移動部材18が下向きに動かされる。これにより、セグメント8が径方向外向きにスライドする。セグメント8は、ステップ10とコア24との間に位置する内周部30を圧縮しつつ、径方向内側から検定治具22を押圧する。このセグメント8が検定治具22を押圧する力が、検定治具22の締め付け力として測定される。
この使用方法では、タイヤTのビード締め付け力の測定方法と同じ要領で、検定治具22の締め付け力が測定される。この検定治具22は、タイヤを用いて測定装置2の校正を行う場合と変わらない精度で測定装置2を校正できる。しかも検定治具22はドーナツ盤状であるので、タイヤサイズを考慮して複数の検定治具22を準備し、これらを積み重ねて保管しても、検定治具22は校正用タイヤのように嵩張らない。この検定治具22は、校正用タイヤと同じ精度で測定装置2を校正でき、保管に際し嵩張らない。
次に、検定治具22を製造する、検定治具22の製造方法について説明する。この製造方法は、準備工程と、切り出し工程とを含む。
準備工程では、例えば、図4に示されたタイヤ42が準備される。このタイヤ42は、乗用車用である。このタイヤ42は、リムに嵌め合わされて使用される空気入りタイヤである。
この製造方法では、空気入りタイヤであれば、準備工程で準備されるタイヤ42に特に制限はない。乗用車用タイヤ以外に、小形トラック用タイヤ、トラック及びバス用タイヤ、二輪自動車用タイヤ等、種々のタイヤ42が、検定治具22の製造方法に用いられる。
図4は、タイヤ42の回転軸(図示されず)を含む平面に沿った、このタイヤ42の断面の一部を示す。この図4において、左右方向はタイヤ42の軸方向であり、上下方向はタイヤ42の径方向である。この図4の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ42の周方向である。図4において、一点鎖線CLはタイヤ42の赤道面を表す。
このタイヤ42は、トレッド44、一対のサイドウォール46、一対のクリンチ48、一対のビード50、カーカス52、ベルト54、一対のチェーファー56及びインナーライナー58を備える。
トレッド44は、径方向外向きに凸な形状を有する。トレッド44の外面は、路面と接触するトレッド面60である。トレッド44は、架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール46は、トレッド44の端から径方向内向きにカーカス52に沿って延びる。サイドウォール46は、架橋ゴムからなる。
それぞれのクリンチ48は、径方向において、サイドウォール46の内側に位置する。クリンチ48は、架橋ゴムからなる。タイヤ42がリムに組み込まれた状態において、クリンチ48はリムのフランジと接触する。
それぞれのビード50は、軸方向において、クリンチ48の内側に位置する。ビード50は、コア62と、エイペックス64とを備える。
コア62はリング状である。コア62は、周方向に延びるワイヤーを含む。ワイヤーの材質は、スチールである。このタイヤ42では、コア62の断面形状は矩形である。この断面形状は、六角形であってもよく、円形であってもよい。このタイヤ42では、コア62は、図3(a)に示されたコア24と同等の構成を有する。図3(b)に示されたコア24aと同等の構成を有するコアが、タイヤ42のコア62として用いられてもよい。
エイペックス64は、径方向において、コア62の外側に位置する。エイペックス64は、コア62に積層される。エイペックス64は、径方向外向きに先細りである。エイペックス64は、架橋ゴムからなる。
カーカス52は、トレッド44、サイドウォール46及びクリンチ48の内側において、一方のビード50と他方のビード50との間を架け渡す。カーカス52は、少なくとも1枚のカーカス52プライを備える。このタイヤ42のカーカス52は1枚のカーカス52プライからなる。
図4に示されるように、カーカスプライ66は、それぞれのコア62の周りで軸方向内側から外側に向かって折り返される。図示されないが、カーカスプライ66は並列した多数のコードを含む。これらコードはトッピングゴムで覆われる。
ベルト54は、径方向においてトレッド44の内側に位置する。ベルト54は、カーカス52と積層される。ベルト54は、径方向に積層された複数の層68からなる。このタイヤ42のベルト54は、2つの層68からなる。図示されないが、それぞれの層68は並列した多数のコードを含む。これらコードはトッピングゴムで覆われる。
それぞれのチェーファー56は、径方向においてビード50の内側に位置する。チェーファー56とビード50との間に、前述のカーカスプライ66が位置する。チェーファー56は、布と、この布に含侵したゴムとからなる。このタイヤ42では、チェーファー56の一部がタイヤ42の内周面70に露出する。タイヤ42がリムに組み込まれた状態において、チェーファー56はリムのシートと接触する。チェーファー56が架橋ゴムで構成されてもよい。この場合、チェーファー56はクリンチ48と一体的に形成される。
インナーライナー58は、カーカス52の内側に位置する。インナーライナー58は、タイヤ42の内面を構成する。インナーライナー58は、架橋ゴムからなり、タイヤ42の内圧を保持する。
タイヤ42において、径方向外側に位置し、路面と接触する部分がトレッド部Tである。トレッド部Tに連なり径方向内向きに延びる部分がサイド部Wである。タイヤ42は、部位として、路面と接触するトレッド部Tと、それぞれがトレッド部Tに連なり径方向内向きに延びる一対のサイド部Wとを備える。サイド部Wのうち、リムに嵌め合わされる径方向内側部分は、ビード部Bである。
このタイヤ42では、トレッド44、ベルト54、カーカス52及びインナーライナー58がトレッド部Tに含まれる。サイド部Wには、サイドウォール46、クリンチ48、ビード50、カーカス52、チェーファー56及びインナーライナー58が含まれる。このサイド部Wのうちビード部Bには、クリンチ48、ビード50、カーカス52、チェーファー56及びインナーライナー58が含まれる。
この製造方法では、タイヤ42が準備されると、図5(a)に示されるように、タイヤ42の側面を下にして作業テーブル(又は床)にタイヤ42が載置される。載置後、切り出し工程が行われる。切り出し工程では、カッターのような切断手段72を用いて、サイド部Wが切り出される。図5(b)において二点鎖線で示されるように、切断手段72は周方向に動かされる。これにより、コア62とトレッド部Tとの間の部分が切断され、図1に示された検定治具22が得られる。
この製造方法では、切り出し工程において、タイヤ42に構成される一対のサイド部Wのうち、少なくとも一方のサイド部Wが切断手段72によって切り出される。この製造方法では、両側のサイド部Wが切り出されてもよい。これにより、2枚の検定治具22が得られる。
検定治具22の製造方法として、タイヤ42のサイド部Wを切り出して検定治具22を得る方法について説明したが、タイヤ42の製造方法のように、未加硫状態の検定治具22(検定治具22の前駆体とも称される。)を準備し、この検定治具22の前駆体をモールド(図示されず)内で加圧及び加熱することで、図1に示された検定治具22が得られてもよい。
以上説明したように、この検定治具22の製造方法によれば、図1に示された検定治具22が得られる。前述したように、この検定治具22は、校正用タイヤと同じ精度で測定装置2を校正でき、保管に際し嵩張らない。この検定治具22の製造方法によれば、校正用タイヤと同じ精度で測定装置2を校正でき、保管に際し嵩張らない、検定治具22が得られる。
ところで、タイヤの工場では、サイズが異なる多数のタイヤTが製造される。タイヤTのビード締め付け力を高精度で測定するために、タイヤTのサイズに応じて検定治具22は準備される。このため、前述の、検定治具22の前駆体を準備し、この検定治具22の前駆体をモールド内で加圧及び加熱することで検定治具22を得る場合には、例えば、検定治具22と同数のモールドが必要である。これに対して、タイヤ42からサイド部Wを切り出すことで、検定治具22を得る場合には、サイド部Wを切り出すための切断手段72を少なくとも準備すればよい。しかも、検定治具22はタイヤ42のサイド部Wからなるので、測定装置2の校正精度の向上が図られる。したがって、検定治具22の製造方法としては、タイヤ42を準備し、このタイヤ42のサイド部Wを切り出すことで、検定治具22を得る、検定治具22の製造方法が好ましい。
図6には、図4に示されたタイヤ42のサイド部Wを切り出してなる検定治具22の断面が示される。この検定治具22はタイヤ42のサイド部Wからなるので、この検定治具22のゴム部材26は、この検定治具22のコア24としてのコア62の周りで軸方向一方側から他方側に向かって折り返されるカーカスプライ66を備える。このカーカスプライ66の一部はゴム部材26の内周部30に含まれる。このゴム部材26は、径方向において、コア62の内側に位置するチェーファー56を備える。このチェーファー56の一部は、図6に示されるように、内周部30の内面34を構成する。このゴム部材26は、径方向においてコア62の外側に位置するエイペックス64を備え、このエイペックス64は外向きに先細りである。さらにこのゴム部材26は、軸方向においてコア62の他方側に位置するクリンチ48と、径方向においてクリンチ48の外側に位置するサイドウォール46とを備える。
前述したように、タイヤ42からサイド部Wを切り出してなる検定治具22は、測定装置2の校正精度の向上に貢献できる。校正精度の向上の観点から、この検定治具22のゴム部材26はコア24の周りで軸方向一方側から他方側に向かって折り返されるカーカスプライ66を備え、このカーカスプライ66の一部が内周部30に含まれるのが好ましい。このゴム部材26は、径方向において、コア24の内側に位置するチェーファー56を備え、このチェーファー56の一部が内周部30の内面34を構成するのが好ましい。このゴム部材26は、径方向においてコア24の外側に位置するエイペックス64を備え、このエイペックス64が外向きに先細りであるのが好ましい。そして、このゴム部材26は、軸方向においてコア24の他方側に位置するクリンチ48と、径方向においてクリンチ48の外側に位置するサイドウォール46とを備えるのが好ましい。この検定治具22としては、タイヤ42からサイド部Wを切り出してなる検定治具が特に好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明の検定治具22は、校正用タイヤと同じ精度で測定装置2を校正でき、保管に際し嵩張らない。本発明の検定治具22の製造方法によれば、校正用タイヤと同じ精度で測定装置2を校正でき、保管に際し嵩張らない、検定治具22が得られる。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は前述の実施形態に限定されるものではなく、この技術的範囲には特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
以上説明された検定治具は、種々のタイヤのビード締め付け力を測定する測定装置の校正に適用されうる。
2・・・測定装置
22・・・検定治具
24、62・・・コア
26・・・ゴム部材
28・・・ワイヤー
30・・・内周部
34・・・内周部30の内面
42・・・タイヤ
44・・・トレッド
46・・・サイドウォール
48・・・クリンチ
50・・・ビード
56・・・チェーファー
58・・・インナーライナー
64・・・エイペックス
66・・・カーカスプライ
70・・・内周面
72・・・切断手段

Claims (6)

  1. タイヤのビード締め付け力を測定する測定装置の校正に用いる検定治具であって、
    リング状のコアと、前記コアを覆うゴム部材とを備え、
    前記コアが周方向に延びるワイヤーを含み、
    前記ゴム部材が径方向において前記コアの内側に位置する内周部を備える、検定治具。
  2. 前記ゴム部材が、前記コアの周りで軸方向一方側から他方側に向かって折り返されるカーカスプライを備え、
    前記カーカスプライの一部が前記内周部に含まれる、請求項1に記載の検定治具。
  3. 前記ゴム部材が、径方向において、前記コアの内側に位置するチェーファーを備え、
    前記チェーファーの一部が前記内周部の内面を構成する、請求項1又は2に記載の検定治具。
  4. 前記ゴム部材が、径方向において前記コアの外側に位置するエイペックスを備え、
    前記エイペックスが外向きに先細りである、請求項1から3のいずれかに記載の検定治具。
  5. 前記ゴム部材が、軸方向において前記コアの他方側に位置するクリンチと、径方向において前記クリンチの外側に位置するサイドウォールとを備える、請求項1から4のいずれかに記載の検定治具。
  6. タイヤのビード締め付け力を測定する測定装置の校正に用いる検定治具を製造する、検定治具の製造方法であって、
    路面と接触するトレッド部と、それぞれが前記トレッド部に連なり径方向内向きに延びる一対のサイド部とを備える、タイヤを準備する工程と、
    前記一対のサイド部のうち、少なくとも一方のサイド部を切断手段によって切り出す工程と
    を含み、
    前記サイド部が径方向内側部分にリング状のコアを含み、
    前記コアが周方向に延びるワイヤーを含み、
    前記切り出し工程において、前記コアと前記トレッド部との間の部分が切断される、検定治具の製造方法。
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