JP6686550B2 - クッションタイヤの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、クッションタイヤの製造方法に関する。詳細には、本発明は、ビードコアを内蔵したクッションタイヤの製造方法に関する。
クッションタイヤは、内部に空気を有しない中実タイヤである。クッションタイヤでは、空気入りタイヤ用のリムにそのまま組み込んで使用できる「ニューマチック型」が多用されている。クッションタイヤは、大きな荷重が加わるフォークリフト等の産業車両に主に使用される。
大きな荷重が負荷された車両が発進又は停止をすると、クッションタイヤとリムとの間には、周方向に大きな力が加わる。発進と停止とが繰り返されることにより、タイヤがリムに対して滑ることがある。このタイヤがリムに対して滑ることは、リムスリップと称される。リムスリップが防止されたクッションタイヤが求められている。
クッションタイヤのリムスリップを防止するために、タイヤのベース層にビードコアを埋め込ませる方法が用いられる。この方法についての検討が、特開平8−21661号公報で報告されている。この公報に記載されたビードコアは、リムのフランジの近くにある外側のビードコアと、これよりも軸方向内側に位置する内側のビードコアとから構成されている。これらのビードコアは、タイヤの周方向に延在している。このビードコアは、タイヤがリムを締め付ける力を向上させる。この締め付け力により、リムスリップが防止されている。
特開平8−21661号公報
通常、クッションタイヤの製造では、まず成形用のドラムに未加硫ゴムのシートが巻き回される。未加硫ゴムのシートが成形用のドラムに積層される。タイヤ内部にビードコアが埋没されたクッションタイヤでは、ゴムのシートをドラムに積層する途中で、ビードコアがシートの上に配置される。ビードコアを配置後、再び未加硫ゴムのシートが積層される。これによりローカバーが成形される。このローカバーがモールドに投入される。ローカバーは、モールドにて、加圧および加熱される。これにより、ローカバーのゴム組成物が架橋反応を起こす。この架橋反応により、クッションタイヤが得られる。
この方法では、ゴムのシートの上にビードコアを配置する位置を決めるために、位置決め装置が使用される。この工程は時間を要する。さらにビードコアをゴムの中に埋没させるために、ビードコアを配置した後に成形ドラムが拡張される。この工程にも時間を要する。このクッションタイヤの製造方法では、ビードコアを内蔵しないクッションタイヤを製造する場合と比べて、生産性が低下する。
ビードコアの位置決めを容易にするため、あらかじめシート上に凹部を形成しておき、ビードコアをこの凹部に配置する方法がある。しかし、この方法では、シートに凹部を作成する工程が必要になる。このクッションタイヤの製造方法においても、ビードコアを内蔵しないクッションタイヤを製造する場合と比べて、生産性が低下する。
本発明の目的は、ビードコアを内蔵することによる生産性の低下が抑えられたクッションタイヤの製造方法の提供にある。
本発明は、その内部にビードコアを含むクッションタイヤを製造する方法に関する。この製造方法は、ローカバーを成形する工程と、このローカバーを加硫する工程とを含む。上記ローカバーを成形する工程は、
(1)ドラムの外周面に設けられた周方向に延びる溝にビードコアを配列する工程、
(2)上記ドラムの外周面上において、未加硫のゴム層を形成する工程、
(3)上記ビードコアと上記ゴム層とを上記ドラムから取り外す工程
及び
(4)上記ドラムから取り外したゴム層の内面に、未加硫のゴム層を貼り付ける工程
を含む。
好ましくは、上記ローカバーを成形する工程は、上記(1)から(4)の工程で組み合わされたビードコア及び未加硫のゴム層を予熱する工程をさらに含む。
好ましくは、上記クッションタイヤは、上記ビードコアを含むベースと、このベースの半径方向外側に位置するトレッドとを備えており、上記(2)の工程では上記ベース用の未加硫ゴムの層の一部及び上記トレッド用の未加硫ゴムの層が形成され、上記(4)の工程では上記ベース用の未加硫ゴムの層の残りの部分が形成される。
上記クッションタイヤが、上記ビードコアを含むベースとこのベースの半径方向外側に位置するトレッドとを備えており、上記(2)の工程では、上記ベース用の未加硫ゴムの層の一部が形成され、上記(4)の工程では、上記ベース用の未加硫ゴムの層の残りの部分が形成され、上記ローカバーを成形する工程が、上記予熱の工程の後に、予熱後のベース用の未加硫ゴムの層の外側に上記トレッド用の未加硫ゴムの層を形成するをさらに含んでいてもよい。
好ましくは、上記予熱の温度は50℃以上90℃以下である。
本発明に係るクッションタイヤの製造方法では、ローカバーを成形する工程において、ビードコアは、ドラムの外周面に設けられた溝に配置される。このドラムの外周面上において、ゴム層が形成される。このゴム層はドラムから外され、その内面に、別のゴム層が貼り付けられる。この製造方法では、ドラムの外周面に設けられた溝にビードコアを配置するだけで、ビードコアの位置が決められる。ビードコアの位置決めの工程を設ける必要がない。ビードコアをゴムの中に埋没させるためだけに、ビードコアを配置した後に成形ドラムを拡張させる工程を設ける必要がない。さらにゴムのシート上に溝を作成する工程を設ける必要もない。この製造方法では、ビードコアを内蔵することによる生産性の低下が少ない。この製造方法は、生産性に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法で製造されるクッションタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、この製造方法で使用されるドラムが示された模式図である。 図3は、図2のドラムにビードコアが配列される工程が示された断面図である。 図4は、図2のドラムの外周面に未加硫ゴムのシートを巻回す様子が示された模式図である。 図5は、図2のドラムの外周面上おいて、未加硫のゴム層が形成される工程の途中が示された断面図である。 図6は、図2のドラムの外周面上おいて、未加硫のゴム層が形成される工程の途中が示された断面図である。 図7は、図1のクッションタイヤのローカバーが示された断面図である。 図8は、図1のクッションタイヤのローカバーが加硫される工程が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、クッションタイヤ2の断面図である。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面と垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。符号Rで示されているのはリムである。このリムRは、正規リムである。正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は正規リムである。図1において、このタイヤ2はリムRに組み込まれている。このクッションタイヤ2は、ニューマチック型である。
このタイヤ2は、トレッド4と、ベース6と、ビードコア8と、スキン層10とを備えている。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状をしている。トレッド4は、路面と接地するトレッド面12を形成する。トレッド面12には、溝14が刻まれている。この溝14によりトレッドパターンが形成される。トレッド4は、耐摩耗性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。本実施形態では、トレッド4は単一のゴムから形成されている。このトレッド4が、二以上のゴムから形成されてもよい。
ベース6は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベース6は、架橋ゴムよりなる。図示されていないが、本実施形態では、ベース6は短繊維を含んでいる。短繊維は、有機繊維からなるコードを短く裁断したものである。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。複数種類の短繊維を混合したものが用いられてもよい。このベース6が短繊維を含んでいなくてもよい。また、このベース6は、二以上のゴムより形成されてもよい。
ビードコア8はベース6の内部に位置する。ビードコア8はベース6に埋没されている。ビードコア8は周方向に延びている。ビードコア8はリング状である。図示されないが、ビードコア8は、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。ビードコア8は、タイヤ2がリムRを締め付ける力を向上させる。ビードコア8は、リムスリップの防止に寄与する。図1のタイヤ2では、ベース6内に3本のビードコア8が位置している。ビードコア8の数は3本に限られない。ビードコア8の数が2本以下でもよい。ビードコア8の数が4本以上でもよい。
スキン層10は、このタイヤ2の側面を形成している。スキン層10は、トレッド4及びベース6の軸方向外側に位置している。スキン層10は、トレッド4及びベース6を保護している。
[第一実施形態]
以下では、本発明に係るクッションタイヤ2の製造方法の一実施形態が示される。このタイヤ2の製造方法は、ローカバーを成形する工程とローカバーを加硫する工程とを含んでいる。
上記のローカバーを成形する工程では、ドラムが用いられる。図2は、このドラムDの側面図である。図3には、このドラムDの断面の一部が示されている。図4にはこのドラムDの正面が示されている。ドラムDは円筒状である。このドラムDの外径は伸縮可能である。
図で示されるように、このドラムDの外周面15には、周方向に延びる溝16が設けられている。溝16の数は、ビードコア8の数と同じである。この実施形態のタイヤ2では、ビードコア8の数は3であるため、溝16の数も3である。ビードコア8の数が4であるタイヤを製造する際は、溝16の数が4であるドラムを使用する。溝16の間隔は、ベース6の中でのビードコア8の間隔と同じである。溝16の幅は、ビードコア8の幅に対応している。
この実施形態では示されていないが、複数のローカバーが並行して成形されるときがある。このきは、複数のローカバー用のゴムの層が、一つのドラムD上に形成される。このときは、ドラムD上には、ビードコア8の数と同じ数の溝を一つのセットとして、複数セット分の溝が設けられる。例えば図1のタイヤ用のローカバーを一度に2つ成形する際には、図2で示された3つの溝を一つのセットとして、2セット分の溝がドラム上に設けられる。すなわち、ドラム上には、合計6つの溝が設けられる。それぞれのセットにおいて、溝16の間隔はビードコア8の間隔と同じである。後述するように、このドラム上に未加硫ゴムの層が形成される。その後、この層が2つに分割される。以下では、簡単のため、ドラム上で一度に一つのローカバー用のゴム層を形成する場合において、ローカバーを成形する工程が説明される。
上記のローカバーを成形する工程は、
(1)ドラムDの外周面15に設けられた溝16にビードコア8を配列する工程、
(2)ドラムDの外周面15上において、未加硫のゴム層を形成する工程、
(3)ビードコア8とゴム層とを上記ドラムDから取り外す工程
(4)ドラムDから取り外したゴム層の内面に、別の未加硫のゴム層を貼り付ける工程
(5)上記で形成されたゴム層の側面に、さらに別の未加硫のゴム層を貼り付ける工程
及び
(6)上記の工程で組み合わされたビードコア8及び未加硫のゴム層を予熱する工程
を含んでいる。
上記(1)の工程では、ドラムDの外周面15上の溝16に、ビードコア8が配列される。この様子が図3に示されている。この図において、上下方向がドラムDの半径方向であり、左右方向がドラムDの軸方向であり、紙面と垂直方向がドラムDの周方向である。それぞれの溝16に、ビードが配列される。図ではビードコア8の高さは溝16の深さよりも大きい。ビードコア8の一部は溝16から出ている。ビードコア8の高さと溝16の深さとが同じでもよい。
図3では、一つのローカバーを成形していることから、3つの溝のそれぞれにビードコア8が配列されている。前述のとおり、複数のローカバーを一度に成形するときは、ドラムには複数のセットの溝が設けられている。このときには、これらの溝の全てにビードコア8が配列される。例えば2つのローカバーを同時に成形するときは、ドラムには6つの溝が設けられている。これら6つの溝のそれぞれにビードコア8が配列される。
上記(2)の工程では、図4に示されるとおり、まずベース6用の第一未加硫ゴムのシート18が準備される。第一未加硫ゴムのシート18が、ドラムDの上に巻き回される。このドラムDは、符号Oで示された中心軸の周りに回転するように構成されている。矢印Pで示された方向が、このドラムDの回転方向である。この回転方向Pは、タイヤ2の周方向に相当する。
図4に示されるように、シート18の始端がドラムDに載せられる。ドラムDが、矢印Pで示された方向に回転させられる。これにより、シート18が周方向に巻回される。これにより、第一未加硫ゴムの層20が、ドラムの外周面15上に設けられる。第一未加硫ゴムの層20は、ビードコア8が配列された溝16を全て覆うように形成される。第一未加硫ゴムの層20の幅は、ローカバー一つ分の幅に対応する。図5には、ベース6用の第一未加硫ゴムの層20がドラムDの上に形成された状態が示されている。後述するように、以下の(4)の工程で、第一未加硫ゴムの層20の内側に、さらにベース6用の未加硫ゴムの層が形成される。すなわち、この工程では、ベース6用の未加硫ゴムの層の一部が形成される。
上記(2)の工程では、さらにトレッド4用の第二未加硫ゴムのシートが用意される。第二未加硫ゴムのシートが、上記ドラムDを用いて、第一未加硫ゴムの層20の半径方向外側に巻回される。図6に示されるとおり、ベース6用の第一未加硫ゴムの層20の半径方向外側に、トレッド4用の第二未加硫ゴムの層22が形成される。
複数のローカバーを一度に成形するときは、複数のセットの溝全てを覆うように、上記第一未加硫ゴムの層20及び第二未加硫ゴムの層22が形成される。例えば2つのローカバーを同時に成形するときは、6つの溝全てを覆うように、第一未加硫ゴムの層20及び第二未加硫ゴムの層22が形成される。このとき、第一未加硫ゴムの層20の幅及び第二未加硫ゴムの層22の幅は、ローカバー二つ分の幅に対応する。
上記(3)の工程では、ビードコア8、第一未加硫ゴムの層20及び第二未加硫ゴムの層22が上記ドラムDから取り外される。これは、ドラムDの外径を小さくすることで行う。このとき、ビードコア8は第一未加硫ゴムの層20に固定されている。ビードコア8と第一未加硫ゴムの層20の位置関係は保たれる。この実施形態では、このビードコア8、第一未加硫ゴムの層20及び第二未加硫ゴムの層22は、中間体24と称される。
複数のローカバーを一度に成形するときは、ビードコア8、第一未加硫ゴムの層20及び第二未加硫ゴムの層22は、ドラムDから取り外される前に、軸方向に垂直な面で切断される。これらは、複数の部分に分割される。分割されたそれぞれの部分は、一セット分のビードコアを含む。例えば2つのローカバーを同時に成形するときは、ビードコア8、第一未加硫ゴムの層20及び第二未加硫ゴムの層22は、二つの部分に分割される。それぞれの部分は、3つのビードコアを含む。それぞれの部分は、ローカバー一つ分の幅を有する。分割後に、これらの部分がドラムDから取り外される。この場合、分割されたぞれぞれの部分が中間体24である。それぞれの中間体24について、下記の(4)−(6)の工程が実施される。
上記(4)の工程では、さらにベース6用の第三未加硫ゴムのシートが用意される。第三未加硫ゴムの組成は、第一未加硫ゴムの組成と同じである。このシートの幅は、中間体24の幅と同じである。このシートの長さは、中間体24の内周長と同じである。このシートが、ビードコアが固定されている第一未加硫ゴムの層20の内面に、貼り付けられる。すなわち、このシートが、中間体24の内側に貼り付けられる。貼り付けられた第三未加硫ゴムのシートは、一層である。これにより、図7に示されるとおり、第三未加硫ゴムの層26が、中間体24の内側に形成される。上述の通り、上記(2)の工程では、ベース6用の未加硫ゴムの層の一部が形成されていた。この工程では、ベース6用の未加硫ゴムの層の残り部分が形成される。
複数のローカバーを一度に成形するときは、複数の中間体24のそれぞれについて、第三未加硫ゴムのシートが貼り付けられる。
上記(5)の工程では、スキン層10用に第四未加硫ゴムが用意される。これが中間体24及び第三未加硫ゴムの層26の側面に張り合わされる。図7には、第四未加硫ゴムの層28が張り合わされた後の状態が示されている。これにより、ローカバー30が得られる。下記のとおり、このローカバー30は、(6)の工程で予熱される。予熱前のローカバー30と予熱後のローカバー30とは正確には同一ではないが、ここでは同じローカバーと称される。
上記(6)の工程では、ローカバー30は、加熱槽に入れられる。ローカバー30は、加熱槽の中で加熱される。この加熱は、後の加硫工程で、第一未加硫ゴムの層20及び第三未加硫ゴムの層26とビードコア8との間に残留したエアーを排出すために実施される。この加熱により、それぞれの未加硫ゴムの流動性が高められる。このときの加熱槽内の温度は、第一未加硫ゴム、第二未加硫ゴム、第三未加硫ゴム及び第四未加硫ゴムの架橋反応を起こす温度より低い。このとき、第一未加硫ゴム、第二未加硫ゴム、第三未加硫ゴム及び第四未加硫ゴムの架橋反応の進行は抑えられている。この加熱により、ローカバー30を成形する工程が終了する。
なお、このローカバー30を予熱する工程はなくてもよい。予熱前のローカバー30が、そのまま加硫されてもよい。
ローカバーを加硫する工程では、モールド32が用いられる。図8は、このモールド32が示された断面図である。この図8の左右方向が、半径方向である。このモールド32は、ツーピースモールドである。このモールド32は、上型モールド34及び下型モールド36を備えている。図8には、ローカバー30も併せて示されている。このローカバー30の図では、第四未加硫ゴムの層28は省略されている。
この工程では、まずモールド32が開かれる。すなわち、上型モールド34が下型モールド36から離される。この状態で、ローカバー30が下型モールド36の内側にセットされる。その後モールド32が閉められる。すなわち、上型モールド34が下型モールド36に重ねられる。この際、モールド32とローカバー30との間にエアーが残留することがある。エアーを排出するために、通常ローカバー30をセットした状態で、モールド32の開閉が繰り返される。この処理は、バンピングと称される。前述のとおり、このローカバー30では、前述の予熱により、それぞれの未加硫ゴムの流動性が高められている。このため、バンピングにより、第一未加硫ゴムの層20及び第三未加硫ゴムの層26とビードコア8との間に残留していたエアーも併せて排出される。
モールド32にセットされたローカバー30は、加熱される。この加熱によりそれぞれの未加硫ゴムが架橋反応を起こす。第一未加硫ゴムの層20及び第三未加硫ゴムの層26からはベース6が得られる。第二未加硫ゴムの層22からはトレッド4が得られる。第四未加硫ゴムの層28からはスキン層10が得られる。この架橋反応により、クッションタイヤ2が得られる。
以下本発明による作用効果が説明される。
通常、ビードコアを備えるクッションタイヤの製造では、ゴムのシートの上にビードコアを配置する際に、位置決め装置が使用される。この工程は時間を要する。さらにビードコアをゴムの中に埋没させるために、ビードコアを配置した後に成形ドラムを拡張させる。この工程にも時間を要する。このクッションタイヤの製造方法では、ビードコアを内蔵しないクッションタイヤを製造する場合と比べて、生産性が低下する。ビードコアの位置決めを容易にするため、あらかじめシート上に凹部を形成しておき、ビードコアをこの凹部に配置する方法がある。しかし、この方法では、シートに凹部を作成する工程が必要になる。このクッションタイヤの製造方法においても、ビードコアを内蔵しないクッションタイヤを製造する場合と比べて、生産性が低下する。
本発明に係るクッションタイヤ2の製造方法では、ローカバー30を成形する工程において、ビードコア8は、ドラムの外周面15に設けられた溝16に配置される。このドラムの外周面15にゴム層が形成される。この形成されたゴム層の内面に、別のゴム層が貼り付けられる。この製造方法では、ドラムの外周面15に設けられた溝16にビードコア8を配置するだけで、ビードコア8の位置が決められる。ビードコア8の位置決めの工程を設ける必要がない。ビードコア8をゴムの中に埋没させるためだけに、ビードコア8を配置した後に成形ドラムを拡張させる工程を設ける必要がない。さらにゴムのシート18上に溝16を作成する工程を設ける必要もない。この製造方法では、ビードコア8を内蔵することによる生産性の低下が少ない。この製造方法は、生産性に優れる。
図7において、両矢印TGは、上記(4)の工程で貼り付ける第一未加硫ゴム層の厚みである。両矢印TBは、ビードコア8の厚みである。厚みTGの厚みTBに対する比(TG/TB)は、1.2以上が好ましい。比(TG/TB)を1.2以上とすることで、ビードコア8が第一加硫ゴムの中に確実に埋没させられうる。この観点から、比(TG/TB)は1.3以上がより好ましい。
ビードコアを内蔵するタイヤでは、ローカバーを成形する工程において、ゴムとビードコアとの間にエアーが残留し易い。この製造方法においても、上記(4)の中間体24の内面に第三未加硫ゴムの層26を貼り付ける工程において、エアーが残留することが起こりうる。通常ローカバーをモールドに入れる際に、ローカバーとモールドとの間に残留したエアーを排出するために、バンピングが行われる。ローカバーは常温の状態でモールドに入れられるため、このときローカバーを構成するゴムの流動性は低い。ゴムとビードコアとの間に残留したエアーは、ビードコア及び流動性の低いゴムが障害となり、バンピングにおいても十分に排出されない。排出されず残留したエアーは、ゴムとビードコアとの接着力の低下の要因となりうる。これは、ゴムとビードコアとのセパレーション発生の要因となり得る。
前述のとおり、この製造方法では、ローカバー30を成形する工程が、上記(6)の工程を有するのが好ましい。上記(6)の工程で行われる予熱により未加硫ゴムの層の流動性が高まる。このゴムは、エアー排出の障害とならない。これにより、ビードコア8とゴムとの間に残留したエアーは、加硫工程でのバンピングにより、外部に排出される。第一未加硫ゴムの層20及び第三未加硫ゴムの層26と、ビードコア8との間に残留したエアーは、加硫工程において容易に外部に排出される。このタイヤ2の製造方法では、ゴムとビードコア8との間にエアーが残留することが防止されている。この発明によれば、生産性に優れ、かつエアーの残留が防止された製造方法が実現されている。
予熱の際の加熱槽内の温度は50℃以上が好ましい。加熱槽内の温度を50℃以上とすることで、未加硫ゴムの流動性が効果的に高められる。これにより、ビードコア8とゴムとの間に残留したエアーは、効果的に排出できる。この観点から加熱槽内の温度は60℃以上がより好ましく、80℃以上がさらに好ましい。
予熱の際の加熱槽内の温度は90℃以下が好ましい。予熱の際の加熱槽内の温度を90℃以下とすることで、未加硫ゴムが架橋反応を起こすことが防止される。
予熱をする時間は、3時間以上が好ましい。予熱をする時間を3時間以上とすることで未加硫ゴムの流動性が効果的に高められる。この観点からこの時間は4時間以上がより好ましい。
[第二実施形態]
以下では、本発明に係るクッションタイヤ2の製造方法の他の実施形態が示される。このタイヤ2の製造方法は、ローカバーを成形する工程とローカバーを加硫する工程とを含んでいる。
上記のローカバーを成形する工程では、ドラムが用いられる。ドラムは円筒状である。このドラムの外周面には、周方向に延びる溝が設けられている。溝の数は、ビードコア8の数と同じである。この実施形態のタイヤ2では、ビードコア8の数は3であるため、溝の数も3である。ビードコア8の数が4であるタイヤを製造する際は、溝の数が4であるドラムを使用する。溝の間隔は、ベース6の中でのビードコア8の間隔と同じである。溝の幅は、ビードコア8の幅に対応している。
この実施形態では示されていないが、複数のローカバーをドラム上で一度に成形する場合がある。このときは、ドラム上には、ビードコア8の数と同じ数の溝を一つのセットとして、複数セットの溝が設けられる。例えば図1のタイヤ用のローカバーを一度に2つ成形する際には、3つの溝を一つのセットとして、2セット分の溝がドラム上に設けられる。すなわち、ドラム上には、合計6つの溝が設けられる。それぞれのセットにおいて、溝の間隔はビードコアの間隔と同じである。
上記のローカバーを成形する工程は、
(1)ドラムの外周面に設けられた溝にビードコア8を配列する工程、
(2)ドラムの外周面上において、未加硫のゴム層を形成する工程、
(3)ビードコア8とゴム層とを上記ドラムから取り外す工程
(4)ドラムから取り外したゴム層の内面に、別の未加硫のゴム層を貼り付ける工程
(5)上記の工程で組み合わされたビードコア及び未加硫のゴム層を予熱する工程
(6)上記予熱後のゴム層の外側に、さらに別の未加硫のゴム層を貼り付ける工程
及び
(7)上記で形成されたゴム層の側面に、さらに別の未加硫のゴム層を貼り付ける工程
を含んでいる。
上記(1)の工程では、ドラムの外周面上の溝に、ビードコア8が配列される。それぞれの溝に、ビードが配列される。ビードコア8の高さは溝の深さよりも大きい。ビードコア8の一部は溝から出ている。ビードコア8の高さと溝の深さとが同じでもよい。
複数のローカバーを一度に成形するときは、ドラムには複数のセットの溝が設けられている。このときには、これらの溝の全てにビードコア8が配列される。例えば2つのローカバーを同時に成形するときは、上記のとおりドラムには6つの溝が設けられている。これら6つの溝のそれぞれにビードコア8が配列される。
上記(2)の工程では、ベース6用の第一未加硫ゴムのシートが準備される。第一未加硫ゴムのシートが、ドラムの上に巻き回される。シートの始端がドラムに載せられる。ドラムが、回転させられる。これにより、シートが周方向に巻回される。これにより、第一未加硫ゴムの層が、ドラムの外周面上に設けられる。第一未加硫ゴムの層は、ビードコア8が配列された溝を全て覆うように形成される。第一未加硫ゴムの層の幅は、ローカバー一つ分の幅に対応する。後述するように、以下の(4)の工程で、第一未加硫ゴムの層の内側に、ベース6用の未加硫ゴムの層がさらに形成される。すなわち、この工程では、ベース6用の未加硫ゴムの層の一部が形成される。
複数のローカバーを一度に成形するときは、複数のセットの溝全てを覆うように、上記第一未加硫ゴムの層が形成される。例えば2つのローカバーを同時に成形するときは、6つの溝全てを覆うように、第一未加硫ゴムの層が形成される。このとき、第一未加硫ゴムの層の幅は、ローカバー二つ分の幅に対応する。
上記(3)の工程では、ビードコア8及び第一未加硫ゴムの層が上記ドラムから取り外される。これは、ドラムの外径を小さくすることで行う。このとき、ビードコア8は第一未加硫ゴムの層に固定されている。ビードコア8と第一未加硫ゴムの層の位置関係は保たれる。この実施形態では、このビードコア8及び第一未加硫ゴムの層は、中間体と称される。
複数のローカバーを一度に成形するときは、ビードコア8及び第一未加硫ゴムの層は、ドラムから取り外される前に、軸方向に垂直な面で切断される。これらは、複数の部分に分割される。分割されたそれぞれの部分は、一セット分のビードコアを含む。例えば2つのローカバーを同時に成形するときは、ビードコア8及び第一未加硫ゴムの層は、二つの部分に分割される。それぞれの部分は、3つのビードコアを含む。それぞれの部分は、ローカバー一つ分の幅を有する。分割後に、これらの部分がドラムから取り外される。この場合、分割されたぞれぞれの部分が中間体である。それぞれの中間体について、下記の(4)−(7)の工程が実施される。
上記(4)の工程では、さらにベース6用の第三未加硫ゴムのシートが用意される。第三未加硫ゴムの組成は、第一未加硫ゴムの組成と同じである。このシートの幅は、中間体の幅と同じである。このシートの長さは、中間体の内周長と同じである。このシートが、ビードコアが固定されている第一未加硫ゴムの層の内面に、貼り付けられる。すなわち、このシートが、中間体の内側に貼り付けられる。貼り付けられた第三未加硫ゴムのシートは、一層である。これにより、第三未加硫ゴムの層が、中間体の内側に形成される。上述の通り、上記(2)の工程では、ベース6用の未加硫ゴムの層の一部が形成されていた。この工程では、ベース6用の未加硫ゴムの層の残り部分が形成される。
複数のローカバーを一度に成形するときは、複数の中間体のそれぞれについて、第三未加硫ゴムのシートが貼り付けられる。
上記(5)の工程では、第三未加硫ゴムのシートが貼り付けられた中間体は、加熱槽に入れられる。これらは、加熱槽の中で加熱される。この加熱は、後の加硫工程で、第一未加硫ゴムの層及び第三未加硫ゴムの層とビードコアとの間に残留したエアーを排出すために実施される。この加熱により、それぞれの未加硫ゴムの流動性が高められる。このときの加熱槽内の温度は、第一未加硫ゴム及び第三未加硫ゴムの架橋反応を起こす温度より低い。このとき、第一未加硫ゴム及び第三未加硫ゴムの架橋反応の進行は抑えられている。
なお、この第三未加硫ゴムのシートが貼り付けられた中間体を予熱する工程はなくてもよい。
上記(6)の工程では、トレッド4用の第二未加硫ゴムのシートが用意される。熱入れがされた第二未加硫ゴムのシートが、押し出し機から、もしくはロールから供給される。この第二未加硫のシートが、中間体の半径方向外側に巻回される。第二未加硫ゴムのシートが、ベース6用の第一未加硫ゴムの層の半径方向外側に巻回される。トレッド4用の第二未加硫ゴムの層が形成される。
上記(7)の工程では、スキン層10用に第四未加硫ゴムが用意される。これが中間体、第三未加硫ゴムの層及び第二未加硫ゴムの層の側面に張り合わされる。これによりローカバーが成形される。これにより、ローカバーを成形する工程が終了する。
ローカバーを加硫する工程では、モールドが用いられる。このモールドは、ツーピースモールドである。このモールドは、上型モールド及び下型モールドを備えている。
この工程では、まずモールドが開かれる。すなわち、上型モールドが下型モールドから離される。この状態で、ローカバーが下型モールドの内側にセットされる。その後モールドが閉められる。すなわち、上型モールドが下型モールドに重ねられる。この際、モールドとローカバーとの間にエアーが残留することがある。エアーを排出するために、通常ローカバーをセットした状態で、モールドの開閉が繰り返される。この処理は、バンピングと称される。前述のとおり、このローカバーでは、前述の予熱により、それぞれの未加硫ゴムの流動性が高められている。このため、バンピングにより、第一未加硫ゴムの層及び第三未加硫ゴムの層とビードコア8との間に残留していたエアーも併せて排出される。
モールドにセットされたローカバーは、加熱される。この加熱によりそれぞれの未加硫ゴムが架橋反応を起こす。第一未加硫ゴムの層及び第三未加硫ゴムの層からはベース6が得られる。第二未加硫ゴムの層からはトレッド4が得られる。第四未加硫ゴムの層からはスキン層10が得られる。この架橋反応により、クッションタイヤ2が得られる。
以下本発明による作用効果が説明される。
本発明に係るクッションタイヤ2の製造方法では、ローカバーを成形する工程において、ビードコア8は、ドラムの外周面に設けられた溝に配置される。このドラムの外周面にゴム層が形成される。この形成されたゴム層の内面に、別のゴム層が貼り付けられる。この製造方法では、ドラムの外周面に設けられた溝にビードコア8を配置するだけで、ビードコア8の位置が決められる。ビードコア8の位置決めの工程を設ける必要がない。ビードコア8をゴムの中に埋没させるためだけに、ビードコア8を配置した後に成形ドラムを拡張させる工程を設ける必要がない。さらにゴムのシート上に溝を作成する工程を設ける必要もない。この製造方法では、ビードコア8を内蔵することによる生産性の低下が少ない。この製造方法は、生産性に優れる。
前述のとおり、この製造方法では、ローカバーを成形する工程が、第三未加硫ゴムのシートが貼り付けられた中間体を予熱する工程を有するのが好ましい。この予熱により未加硫ゴムの層の流動性が高まる。このゴムは、エアー排出の障害とならない。これにより、ビードコア8とゴムとの間に残留したエアーは、加硫工程でのバンピングにより、外部に排出される。第一未加硫ゴムの層及び第三未加硫ゴムの層と、ビードコア8との間に残留したエアーは、加硫工程において容易に外部に排出される。このタイヤ2の製造方法では、ゴムとビードコア8との間にエアーが残留することが防止されている。この発明によれば、生産性に優れ、かつエアーの残留が防止された製造方法が実現されている。
[評価結果]
実際に、実施形態1の製造方法を、図1に示された構成を備えたクッションタイヤの製造に適用した。タイヤのサイズは、「18X7−8 ES BE」、「600−9 ES BE」及び「21X8−9 ES BE」である。サイズが、「18X7−8 ES BE」及び「600−9 ES BE」のタイヤの製造においては、ローカバーは、90℃で4時間予熱された。サイズが、「21X8−9 ES BE」のタイヤの製造においては、ローカバーは、90℃で5時間予熱された。この製造方法でそれぞれ100本のタイヤを製造した。その結果、ビードコアを含まないクッションタイヤの製造時間と比べたビードコアを含むことによる製造時間の増分が、従来の製造方法における製造時間の増分の1/4となった。さらに、それぞれのサイズのタイヤについて、10本のタイヤを任意に抜き出して解体した。目視にてビードコアとゴムとの間にエアーが残留しているかが確認された。この結果、いずれのサイズのタイヤにおいても、エアーの残留は観察されなかった。
以上の結果より、本発明によれば、ビードコアを内蔵することによる生産性の低下が抑えられたうえで、エアーの残留が抑制されたクッションタイヤが得られている。この結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤの製造方法は、産業車両用のタイヤに適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・ベース
8・・・ビードコア
10・・・スキン層
12・・・トレッド面
14・・・溝
15・・・外周面
16・・・溝
18・・・シート
20・・・第一未加硫ゴムの層
22・・・第二未加硫ゴムの層
24・・・中間体
26・・・第三未加硫ゴムの層
28・・・第四未加硫ゴムの層
30・・・ローカバー
32・・・モールド
34・・・上型モールド
36・・・下型モールド

Claims (5)

  1. その内部にビードコアを含むクッションタイヤを製造する方法であって、
    ローカバーを成形する工程と、このローカバーを加硫する工程とを含み、
    上記ローカバーを成形する工程が、
    (1)ドラムの外周面に設けられた周方向に延びる溝にビードコアを配列する工程、
    (2)上記ドラムの外周面上において、未加硫のゴム層を形成する工程、
    (3)上記ビードコアと上記ゴム層とを上記ドラムから取り外す工程
    及び
    (4)上記ドラムから取り外したゴム層の内面に、このゴム層とは別の未加硫のゴム層を貼り付ける工程
    を含むクッションタイヤの製造方法。
  2. 上記ローカバーを成形する工程が、上記(1)から(4)の工程で組み合わされたビードコア及び未加硫のゴム層を予熱する工程をさらに含む請求項1に記載のクッションタイヤの製造方法。
  3. 上記クッションタイヤが、上記ビードコアを含むベースと、このベースの半径方向外側に位置するトレッドとを備えており、
    上記(2)の工程では、上記ベース用の未加硫ゴムの層の一部及び上記トレッド用の未加硫ゴムの層が形成され、
    上記(4)の工程では、上記ベース用の未加硫ゴムの層の残りの部分が形成される請求項2に記載のクッションタイヤの製造方法。
  4. 上記クッションタイヤが、上記ビードコアを含むベースと、このベースの半径方向外側に位置するトレッドとを備えており、
    上記(2)の工程では、上記ベース用の未加硫ゴムの層の一部が形成され、
    上記(4)の工程では、上記ベース用の未加硫ゴムの層の残りの部分が形成され、
    上記ローカバーを成形する工程が、上記予熱の工程の後に、予熱後のベース用の未加硫ゴムの層の外側に上記トレッド用の未加硫ゴムの層を形成する工程をさらに含む請求項2に記載のクッションタイヤの製造方法。
  5. 上記予熱の温度が50℃以上90℃以下である請求項2から4のいずれかに記載のクッションタイヤの製造方法。
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