JP2021057401A - 搬送装置及び切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップを離脱する際に流れ出る切削水を抑制することができること。【解決手段】搬送ユニット110は、チャックテーブルの保持面に保持され切削水を供給されながら切削されて分割された複数のパッケージデバイスをチャックテーブルから搬送先へ返送する搬送装置である。搬送ユニット110は、パッケージデバイスを吸引する吸着パッド120と、吸着パッド120に負圧を作用させる吸引路133を備える搬送部本体130と、搬送部本体130を移動させる移動ユニット150と、を有し、吸引路133には、パッケージデバイスを吸引する際に吸着パッドを介して吸引路に流入する切削水が吸収される連泡スポンジ160が配置され、連泡スポンジ160に吸水された切削水は吸引路133から吸引され排出される。【選択図】図4

Description

本発明は、チップの搬送装置及び切削装置に関する。
樹脂パッケージ基板など各種板状の被加工物を個々のデバイスチップに分割する加工装置として、切削ブレードを用いる切削装置が知られている。特に、樹脂パッケージ基板においては、樹脂パッケージ基板の分割予定ラインとチャックテーブルの逃げ溝を位置合わせして樹脂パッケージ基板をチャックテーブルで吸引保持し、切削ブレードで個々のチップに分割し、各チップそれぞれをチャックテーブルの吸引路で吸引保持する構成の切削装置が用いられる場合がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このような特許文献1及び特許文献2に示された切削装置で分割されたチップは、それぞれのチップを個別に吸着パッドで吸引保持する搬送パッドでチャックテーブルから搬送され、搬送先である洗浄ユニットなどへ返送される。
特開2011−049193号公報 特開2015−012264号公報
前述した搬送パッドの問題点として、吸着パッドで吸引する際にチップの上面に残る切削水も一緒に吸い込んで吸引保持することが多く、搬送先でチップを吸着パッドから離脱する際、吸い込んだ切削水がチップの上面に排出されてしまうことがある。例えば、搬送パッドで吸引保持されたままチップの下面が洗浄された後に搬送先でチップを離脱する場合、切削屑が多く含まれる切削水が洗浄後のチップに流れ出ると、チップが汚れてしまう。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、チップを離脱する際に流れ出る切削水を抑制することができる搬送装置及び切削装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の搬送装置は、チャックテーブルの保持面に保持され切削水を供給されながら切削されて分割された複数のチップを該チャックテーブルから搬送先へ返送する搬送装置であって、該チップを吸引する吸着パッドと、該吸着パッドに負圧を作用させる吸引路を備える搬送部本体と、該搬送部本体を移動させる移動ユニットと、を有し、該吸引路には、該チップを吸引する際に該吸着パッドを介して該吸引路に流入する切削水が吸収される連泡スポンジが配置され、該連泡スポンジに吸水された切削水は該吸引路から吸引され排出されることを特徴とする。
本発明の切削装置は、板状の被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に切削水を供給しながら切削ブレードで被加工物を複数のチップに分割する切削ユニットと、該切削ユニットで分割されたチップを洗浄する洗浄ユニットと、該チャックテーブルからチップを該洗浄ユニットに搬送する搬送ユニットと、を備える切削装置であって、該搬送ユニットは、前記搬送装置であることを特徴とする。
本願発明は、チップを離脱する際に流れ出る切削水を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された切削装置の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。 図3は、図1に示された切削装置のチャックテーブルの斜視図である。 図4は、図1に示された切削装置の搬送ユニットの一部を断面で示す図である。 図5は、図4に示された搬送ユニットの搬送部本体を下方からみた斜視図である。 図6は、図4に示された搬送ユニットがチャックテーブル上の分割されたチップと対向する状態を示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る搬送装置及び切削装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された切削装置の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。図3は、図1に示された切削装置のチャックテーブルの斜視図である。図4は、図1に示された切削装置の搬送ユニットの一部を断面で示す図である。図5は、図4に示された搬送ユニットの搬送部本体を下方からみた斜視図である。図6は、図4に示された搬送ユニットがチャックテーブル上の分割されたチップと対向する状態を示す断面図である。
実施形態1に係る図1に示す切削装置1は、図2に示す被加工物200を切削加工する装置である。実施形態1に係る図1に示す切削装置1の加工対象の被加工物200は、図2に示すように、平面形状が矩形の平板状に形成されている。被加工物200は、電極板201を備え、電極板201の表面202に複数の分割予定ライン203が格子状に形成されている。被加工物200は、複数の分割予定ライン203によって区画された複数の領域を備え、これらの領域それぞれにデバイスチップ204が配置されている。デバイスチップ204は、電極板201の裏面上に配置され、モールド樹脂205によって被覆されている。実施形態1において、被加工物200は、デバイスチップ204がモールド樹脂205により埋設された所謂パッケージ基板である。
前述したように構成された被加工物200は、図1に示す切削装置1によって、分割予定ライン203に沿って切削加工され、個々のチップであるパッケージデバイスチップ206に分割される。
切削装置1は、被加工物200をチャックテーブル10に保持して複数の分割予定ライン203に沿って切削加工する加工装置である。実施形態1において、切削装置1は、ダイシングテープが貼着されない被加工物200をチャックテーブル10に保持して、被加工物200を所謂フルカットしてパッケージデバイスチップ206に分割する装置である。
切削装置1は、図2に示すように、被加工物200を保持面11で吸引保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に吸引保持された被加工物200に切削水を供給しながら分割予定ライン203を切削ブレード21で切削して、被加工物200を複数のパッケージデバイスチップ206に分割する切削ユニット20と、制御ユニット100と、を備える。
チャックテーブル10は、図3に示すように、矩形状に形成され、かつ被加工物200を保持する保持面11を備える。保持面11は、被加工物200及びパッケージデバイスチップ206を吸引するための吸引孔12と、切削ブレード21を逃がすための逃がし溝13とを設けている。吸引孔12は、パッケージデバイスチップ206と重なる位置に設けられかつ保持面11に開口している。実施形態1では、吸引孔12は、パッケージデバイスチップ206と1対1で対応している。逃がし溝13は、分割予定ライン203に対応する位置に設けられかつ保持面11から凹に形成されている。
チャックテーブル10は、吸引孔12が開閉弁14を介して吸引源15と接続され、吸引源15により吸引孔12が吸引されることで、被加工物200及びパッケージデバイスチップ206を保持面11に吸引保持する。また、チャックテーブル10は、図示しない加工送りユニットにより水平方向と平行なX軸方向に移動自在で回転駆動源16により鉛直方向と平行なZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。実施形態1では、チャックテーブル10は、回転駆動源16上に一つ設置されている。
切削ユニット20は、被加工物200を切削するものである。切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を切削する切削ブレード21を装着する図示しないスピンドルと、被加工物に切削水を供給する切削水ノズルとを備える。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。スピンドルは、切削ブレード21を回転させることで被加工物200を切削する。スピンドルは、スピンドルハウジング22内に収容されている。切削ユニット20のスピンドル及び切削ブレード21の軸心は、水平方向と平行でかつX軸方向に対して直交するY軸方向と平行に設定されている。
切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物200に対して、図示しない割り出し送りユニットによりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、図示しない切り込み送りユニットによりZ軸方向に移動自在に設けられている。切削ユニット20は、割り出し送りユニット及び切り込み送りユニットにより、チャックテーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。切削ユニット20は、割り出し送りユニット及び切り込み送りユニットによりY軸方向及びZ軸方向に移動されることによって、切削水ノズルから切削水を供給しながら加工送りユニットによりX軸方向に移動されるチャックテーブル10に保持された被加工物200の分割予定ライン203を切削して、被加工物200を複数のパッケージデバイスチップ206に分割する。
また、切削装置1は、切削加工前の被加工物200を複数収容するカセット30と、カセット30から被加工物200を取り出す搬出ユニット40と、カセット30から取り出された加工前の被加工物200をチャックテーブル10に搬送するパッケージ搬送ユニット50と、加工前の被加工物200を撮像してアライメントのための画像を取得する撮像ユニット60と、切削ユニット20で個々に分割されたパッケージデバイスチップ206を洗浄する洗浄ユニット70と、洗浄ユニット70による洗浄後のパッケージデバイスチップ206の下面を乾燥させる下面乾燥ユニット80と、下面乾燥ユニット80による乾燥後のパッケージデバイスチップ206を収容するチップ収容部90と、下面乾燥ユニット80により下面が乾燥されたパッケージデバイスチップ206の上面から切削水を除去してチップ収容部90内に落とす上面乾燥兼チップ落し込みユニット170と、搬送装置である搬送ユニット110とを備える。
カセット30は、被加工物200を複数枚収容するものである。カセット30は、複数枚の被加工物200をZ軸方向に間隔をあけて収容する。カセット30は、被加工物200を出し入れ自在とする開口31を備える。カセット30は、図示しないカセットエレベータによりZ軸方向に昇降自在に設けられている。
搬出ユニット40は、加工前の被加工物200をカセット30から1枚取り出す搬出段41と、カセット30から取り出された被加工物200を一時的に載置する一対のレール42とを備える。パッケージ搬送ユニット50は、一対のレール42上の被加工物200を吸引保持し、吸引保持した被加工物200をチャックテーブル10に搬送し、チャックテーブル10の保持面11に載置する。
撮像ユニット60は、撮像して得た画像を制御ユニット100に出力する。実施形態1において、撮像ユニット60は、パッケージ搬送ユニット50に取り付けられている。洗浄ユニット70は、チャックテーブル10とチップ収容部90との間に設けられている。下面乾燥ユニット80は、洗浄ユニット70と、チップ収容部90との間に設けられている。チップ収容部90は、上方に開口91を有する箱状に形成されている。実施形態1において、切削装置1は、一対のレール42と、被加工物200が載置される位置のチャックテーブル10と、洗浄ユニット70と、下面乾燥ユニット80と、チップ収容部90とは、Y軸方向に間隔をあけて配置されている。上面乾燥兼チップ落し込みユニット170は、下面乾燥ユニット80の上方とチップ収容部90の上方とに亘って移動自在に設けられている。
搬送ユニット110は、チャックテーブル10の保持面11に保持され切削水を供給されながら切削されて個々に分割された複数のパッケージデバイスチップ206をチャックテーブル10から搬送先である洗浄ユニット70に搬送するとともに、洗浄ユニット70を介して搬送先である下面乾燥ユニット80に搬送する搬送装置である。搬送ユニット110は、図4に示すように、吸着パッド120と、搬送部本体130と、移動ユニット150とを有している。
吸着パッド120は、パッケージデバイスチップ206を吸引するものである。吸着パッド120は、気密性と弾性とを有する合成樹脂により構成されている。実施形態1において、吸着パッド120は、ゴムにより構成されるが、ゴムにより構成されることに限定されない。吸着パッド120は、搬送部本体130に支持されかつ外径が一定の基端部121と、基端部121に連なる蛇腹状の先端部122とを備えた円筒状に形成されている。吸着パッド120の先端面123には、吸引孔124が形成されている。
吸着パッド120の吸引孔124は、保持面11上のパッケージデバイスチップ206と1対1で対応する位置に形成されている。吸引孔124は、搬送ユニット110がパッケージデバイスチップ206を搬送する際に、保持面11上の対応するパッケージデバイスチップ206により塞がれる位置に配置されている。実施形態1において、吸引孔124は、パッケージデバイスチップ206と1対1で対応しているが、一つのパッケージデバイスチップ206に複数の吸引孔124が対応しても良い。実施形態1において、吸引孔124は、平面形状が丸形に形成されている。
搬送部本体130は、箱状に形成され、実施形態1では、図4及び図5に示すように、第1の板状部材131と、第2の板状部材132とを備える。第1の板状部材131と、第2の板状部材132とは、ステンレス鋼等の金属により構成され、平面形状が同じ大きさ及び形状の矩形状に形成されているとともに、互いに重ねられて固定されている。第1の板状部材131と、第2の板状部材132とは、互いの間が気密となるように固定されている。第1の板状部材131と第2の板状部材132即ち搬送部本体130の平面形状は、被加工物200の平面形状よりも大きい。実施形態1では、第1の板状部材131と第2の板状部材132とは、着脱自在である。
また、搬送部本体130は、吸着パッド120の吸引孔124に負圧を作用させる吸引路133を備える。実施形態1において、吸引路133は、第2の板状部材132に設けられた第1の吸引路134と、第1の板状部材131と第2の板状部材132との間に設けられた吸引室135と、吸引源138に切替弁139を介して接続した第2の吸引路136と、第2の吸引路136から分岐しかつ切替弁139を介して吸引源138に接続した第3の吸引路137とを備える。
第1の吸引路134は、第2の板状部材132に複数設けられ、かつ第2の板状部材132を厚み方向に貫通した貫通孔である。第1の吸引路134は、吸着パッド120と1対1で対応し、かつ内側に対応する吸着パッド120の基端部121が挿入されて、吸着パッド120を支持している。第1の吸引路134の内面と吸着パッド120の基端部121の外周面との間は、気密に保たれている。第1の吸引路134は、対応する吸着パッド120を保持面11上のパッケージデバイスチップ206により吸引孔124が塞がれる位置に支持している。
吸引室135は、第1の板状部材131と第2の板状部材132との間に形成されかつ全ての第1の吸引路134と連通した空間である。実施形態1において、吸引室135は、第2の板状部材132の下面から凹の凹みにより形成されている。
第2の吸引路136は、配管又はチューブ等の気密性を有する円筒状の部材により構成され、一端が第1の板状部材131を厚み方向に貫通しかつ吸引室135に連通する貫通孔140に接続し、他端が切替弁139を介して吸引源138に接続している。第2の吸引路136は、貫通孔140、切替弁139及び吸引源138との間が気密に保たれている。
第3の吸引路137は、配管又はチューブ等の気密性を有する円筒状の部材により構成され、一端が第2の吸引路136に接続し、他端が切替弁139を介して吸引源138に接続している。第3の吸引路137は、圧力検出器141を設けている。圧力検出器141は、第3の吸引路137内の気圧を検出して、検出結果を制御ユニット100に出力する。第3の吸引路137は、第2の吸引路136、貫通孔140、切替弁139、吸引源138及び圧力検出器141との間が気密に保たれている。
なお、切替弁139は、第2の吸引路136と吸引源138とを連通する状態と、第3の吸引路137と吸引源138とを連通する状態と、第2の吸引路136及び第3の吸引路137の双方と吸引源138とを遮断する状態とを切り替える。吸引源138は、切替弁139と、第2の吸引路136又は第3の吸引路137等を介して吸引孔124と連通する。吸引源138は、第2の吸引路又は第3の吸引路137等を通してエアを吸引して、吸着パッド120の吸引孔124に負圧を作用させる。また、実施形態1では、吸引路133には、図示しない開閉弁を介して図示しないエアー供給路が繋がっており、吸着パッド120に吸引されたパッケージデバイスチップ206を搬出先で離脱させるために、吸引路133にエアー供給路からエアーが供給される。
搬送ユニット110は、切替弁139が、第2の吸引路136又は第3の吸引路137と吸引源138とを連通させて、吸引孔124が吸引源138により吸引されて負圧が作用されることで、パッケージデバイスチップ206を吸着パッド120の先端面123に吸引保持する。搬送ユニット110は、吸着パッド120の先端面123にパッケージデバイスチップ206を吸引保持する際に、パッケージデバイスチップ206に付着した切削水を吸引孔124を通して吸引路133内に吸い込むことがある。なお、パッケージデバイスチップ206に付着した切削水は、切削加工の際に生じる切削屑を含むことがある。
移動ユニット150は、搬送部本体130を移動させるものであって、図1に示すように、昇降用シリンダ151と、Y軸移動ユニット152とを備える。昇降用シリンダ151は、伸縮自在なZ軸方向と平行なロッド153と、ロッド153を伸縮自在に支持するシリンダ本体154とを備える。ロッド153は、Z軸方向と平行に配置され、下端に搬送ユニット110の搬送部本体130を取り付けている。
Y軸移動ユニット152は、昇降用シリンダ151のシリンダ本体154をY軸方向に移動自在に支持している。Y軸移動ユニット152は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のパルスモータ及び昇降用シリンダ151をY軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
移動ユニット150は、Y軸移動ユニット152が昇降用シリンダ151をY軸方向に移動し、昇降用シリンダ151のロッド153が伸縮することで、搬送部本体130をY軸方向及びZ軸方向に移動させる。
また、搬送ユニット110は、図4に示すように、吸引路133内に配置された連泡スポンジ160を備える。実施形態1において、連泡スポンジ160は、吸引室135内に配置されている。実施形態1では、連泡スポンジ160の外形は、吸引室135を同等の形状に形成されている。連泡スポンジ160は、ゴムなどの弾性を有する樹脂により構成され、内部に連続した複数の気泡が形成されて、切削水を吸収可能な吸水性を有している。連泡スポンジ160は、パッケージデバイスチップ206を吸着パッド120の先端面123に吸着する際に、吸着パッド120の吸引孔124を介して吸引路133に流入する切削水を吸収する。また、連泡スポンジ160は吸収した切削水が吸引源138からの負圧により吸引される。このために、連泡スポンジ160に吸収された切削水は、吸引源138からの負圧により吸引路133から吸引され排出される。
制御ユニット100は、切削装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を切削装置1に実施させるものである。制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、切削装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して切削装置1の上述した構成要素に出力する。
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニット101と、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニット102と、音と光とのうちの少なくとも一方を発して報知する図示しない報知ユニットとに接続されている。入力ユニット102は、表示ユニッと101に設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置103とにより構成される。
次に、実施形態1に係る切削装置1の加工動作を説明する。まず、オペレータが切削加工前の被加工物200をカセット30内に収容し、入力装置106を操作して加工内容情報を制御ユニット100に登録する。オペレータからの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、切削装置1は、加工動作を開始する。
加工動作では、切削装置1が、搬出ユニット40にカセット30から被加工物200を1枚取り出させて、パッケージ搬送ユニット50にレール42上からチャックテーブル10に被加工物200を搬送させる。加工動作では、切削装置1が、開閉弁14を開いて吸引源138からの負圧によりチャックテーブル10の保持面11に被加工物200を吸引保持し、加工送りユニットによりチャックテーブル10を撮像ユニット60の下方に向かって移動して、撮像ユニット60に被加工物200を撮像させて、アライメントを遂行する。
加工動作では、切削装置1は、加工内容情報に基づいて、加工送りユニットと割り出し送りユニットと切り込み送りユニットと回転駆動源16とにより、切削ユニット20とチャックテーブル10とを分割予定ライン203に沿って相対的に移動させながら切削ブレード21を分割予定ライン203に逃がし溝13に到達するまで切り込ませて、分割予定ライン203を切断する。
加工動作では、切削装置1は、切削ブレード21が全ての分割予定ライン203を切断した後に、チャックテーブル10にパッケージデバイスチップ206を吸引保持させたまま、図6に示すように、搬送ユニット110の吸着パッド120をチャックテーブル10上の対応するパッケージデバイスチップ206の上方に位置付ける。切削装置1は、昇降用シリンダ151のロッド153を伸張し、吸着パッド120の先端面123を対応するパッケージデバイスチップ206に接触させる。
切削装置1は、切替弁139に吸引源138と第3の吸引路137とを連通させて、圧力検出器141の検出結果に基づいて、制御ユニット100が全ての吸着パッド120の先端面123にパッケージデバイスチップ206を吸引保持したか否かを判定する。切削装置1は、制御ユニット100が全ての吸着パッド120の先端面123にパッケージデバイスチップ206を吸引保持したと判定すると、開閉弁14を閉じてチャックテーブル10の吸引保持を解除し、搬送ユニット110に吸引保持させたパッケージデバイスチップ206を一度に洗浄ユニット70に搬送させる。実施形態1では、切削装置1は、制御ユニット100が少なくとも一つの吸着パッド120の先端面123にパッケージデバイスチップ206を吸引保持していないと判定すると、加工動作を停止して、報知ユニットを動作させてオペレータに報知する。
加工動作では、切削装置1は、洗浄ユニット70にパッケージデバイスチップ206を洗浄させた後、搬送ユニット110に洗浄後のパッケージデバイスチップ206を吸引保持させて、下面乾燥ユニット80に搬送させる。切削装置1は、下面乾燥ユニット80にパッケージデバイスチップ206の下面を乾燥させた後、切削装置1は、上面乾燥兼チップ落し込みユニット170に下面が乾燥されたパッケージデバイスチップ206の上面から切削水を除去させて、パッケージデバイスチップ206をチップ収容部90内に落とさせる。
切削装置1は、次の被加工物200を切削加工し、カセット30内の被加工物200を順に切削加工して、カセット30内の被加工物200を全て切削加工すると、加工動作を終了する。
以上、説明した実施形態1に係る切削装置1及び搬送ユニット110は、吸着パッド120にパッケージデバイスチップ206を吸引保持する際に、吸い込んだ切削水を吸収する連泡スポンジ160を吸引路133に配置して、連泡スポンジ160に吸収した切削水を吸引源138から吸引され排出される構成としている。このため、切削装置1及び搬送ユニット110は、吸着パッド120の吸引保持を解除する際に、切削水が吸着パッド120の吸引孔124から逆流して排出されてしまうのを抑制する。その結果、切削装置1及び搬送ユニット110は、パッケージデバイスチップ206を離脱する際に流れ出る切削水を抑制することができるという効果を奏する。
また、切削装置1及び搬送ユニット110は、連泡スポンジ160に吸収された切削水が吸引源138からの負圧で吸引路133の上流側に吸引され排出されるようになっているため、パッケージデバイスチップ206の吸引にともない連泡スポンジ160の水分も排出されるという効果を奏する。
また、切削装置1及び搬送ユニット110は、第1の板状部材131と第2の板状部材132とが着脱自在であるので、第1の板状部材131から第2の板状部材132を取り外して、切削屑が詰まり吸引力が低下する前に連泡スポンジ160を交換できる構成になっている。なお、切削屑が詰まっているかどうかは、吸引源138からの負圧の伝達を止めても、圧力検出器141の圧力の低下が少ない、遅い等により検知することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 切削装置
10 チャックテーブル
11 保持面
20 切削ユニット
21 切削ブレード
70 洗浄ユニット(搬送先)
80 下面乾燥ユニット(搬送先)
110 搬送ユニット(搬送装置)
120 吸着パッド
130 搬送部本体
133 吸引路
150 移動ユニット
160 連泡スポンジ
200 被加工物
206 パッケージデバイスチップ(チップ)

Claims (2)

  1. チャックテーブルの保持面に保持され切削水を供給されながら切削されて分割された複数のチップを該チャックテーブルから搬送先へ返送する搬送装置であって、
    該チップを吸引する吸着パッドと、
    該吸着パッドに負圧を作用させる吸引路を備える搬送部本体と、
    該搬送部本体を移動させる移動ユニットと、を有し、
    該吸引路には、該チップを吸引する際に該吸着パッドを介して該吸引路に流入する切削水が吸収される連泡スポンジが配置され、
    該連泡スポンジに吸水された切削水は該吸引路から吸引され排出される搬送装置。
  2. 板状の被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された被加工物に切削水を供給しながら切削ブレードで被加工物を複数のチップに分割する切削ユニットと、
    該切削ユニットで分割されたチップを洗浄する洗浄ユニットと、
    該チャックテーブルからチップを該洗浄ユニットに搬送する搬送ユニットと、を備える切削装置であって、
    該搬送ユニットは、請求項1に記載の搬送装置である切削装置。
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