JP2022032728A - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削液中の切削屑が洗浄ユニットに付着することを抑制しながらもコストの増大を抑制することができる切削装置を提供すること。【解決手段】切削装置1は、ウエーハを保持する保持面11を有するチャックテーブル10と、ウエーハに切削液を供給しながら切削する切削ユニットと、チャックテーブル10と切削ユニットとを相対的に移動させる移動ユニットと、切削されたウエーハを載置するスピンナーテーブルを含んで構成される洗浄ユニットと、ウエーハをチャックテーブル10からスピンナーテーブルへと搬送する搬送ユニット60と、制御ユニットと、切削ユニットで切削され裏面に切削液が付着したウエーハの裏面を乾燥させるブローユニット91を含む。ブローユニット91は、上方に向けて気体を噴出する噴出口96を有し、移動ユニットによりチャックテーブル10とともに移動するように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、切削装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスでは、半導体ウエーハの表面上に形成された個々のデバイスを区画するストリートに沿って切削ブレードを回転させながら当接し切削した後、この切削装置に組み込まれた洗浄ユニットによりウエーハを洗浄・乾燥させる工程が行われている(例えば、特許文献1参照)。
このような切削装置においては、切削液を供給しながらウエーハに切削加工を施すため、ウエーハの被加工面に切削屑が混入した水分が付着する。さらに、例えば、反りの大きい基板などをチャックテーブルで吸着する場合などは、チャックテーブルに吸着されている吸着面側に切削液が回り込みやすいため、ウエーハの被加工面だけでなく吸着面側にも切削液が付着する場合がある。
先述の通り、切削が完了したウエーハは、洗浄ユニットへと搬送され、洗浄・乾燥が行われるが、ウエーハの吸着面側に切削液が付着した状態で搬送すると、装置内の搬送経路及び洗浄ユニットを構成するスピンナーテーブルを切削屑で汚染してしまうおそれがある。即ち、切削屑が搬送経路及び洗浄ユニットのスピンナーテーブルに付着してしまうおそれがある。
そこで、ウエーハがスピンナーテーブルへと搬送される前に気体ブローを行い、切削液を除去することができる加工装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001-7058号公報 特開2018-113373号公報
この特許文献2に示された加工装置を用いれば、搬送経路の途中でウエーハ裏面側に付着した切削液を除去することが可能となるが、搬送経路の途中でウエーハの裏面から切削液を除去するため、切削屑が搬送経路及び洗浄ユニットのスピンナーテーブルに付着してしまうおそれが依然としてある。また、切削屑が搬送経路及び洗浄ユニットのスピンナーテーブルに付着してしまうことを抑制するためには、搬送経路自体をウォーターケースで覆ったり、防滴処理を施す必要が生じるため、コストが増大するという課題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、切削液中の切削屑が洗浄ユニットに付着することを抑制しながらもコストの増大を抑制することができる切削装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の切削装置は、ウエーハの裏面側を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハに切削液を供給しながら切削ブレードでウエーハを切削する切削ユニットと、該チャックテーブルと該切削ユニットとを相対的に移動させる移動ユニットと、該切削ユニットで切削されたウエーハを載置するスピンナーテーブルを含んで構成され、該ウエーハを洗浄・乾燥する洗浄ユニットと、該ウエーハを保持して該チャックテーブルから該スピンナーテーブルへと搬送する搬送ユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備えた切削装置であって、該切削ユニットで切削され裏面に切削液が付着したウエーハの裏面を乾燥させるブローユニットを含み、該ブローユニットは、上方に向けて気体を噴出する噴出口を有し、該チャックテーブルに並設されて該移動ユニットによりチャックテーブルとともに移動するように構成され、該搬送ユニットで保持され該チャックテーブルの上方に位置付けられたウエーハに対して、該移動ユニットで移動させながら該ブローユニットから気体を噴出させることを特徴とする。
前記切削装置では、該ブローユニットは、複数の噴出口が並列して配設されエアーカーテンを形成するエアーカーテン生成ユニットでも良い。
本発明は、切削液中の切削屑が洗浄ユニットに付着することを抑制しながらもコストの増大を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示された切削装置を模式的に示す平面図である。 図3は、図1に示された切削装置のチャックテーブル及び搬送ユニット等を示す斜視図である。 図4は、図3に示されたチャックテーブル及び搬送ユニット等を示す側面図である。 図5は、図1に示された切削装置の切削加工終了時のチャックテーブル及びウエーハ等を模式的に示す平面図である。 図6は、図5に示されたウエーハを搬送ユニットで保持し、チャックテーブルを加工領域に移動させている状態を模式的に示す平面図である。 図7は、図6に示されたチャックテーブルを搬入出領域に向かって移動させながらブローユニットの噴出口から気体を噴出している状態を模式的に示す平面図である。 図8は、図1に示された切削装置の洗浄終了時のスピンナーテーブル及びウエーハ等を模式的に示す平面図である。 図9は、図8に示されたウエーハを搬送ユニットで保持し、第2ブローユニットをカセットに向かって移動させながら噴出口から気体を噴出している状態を模式的に示す平面図である。 図10は、実施形態2に係る切削装置の切削加工終了時のチャックテーブル及びウエーハ等を模式的に示す平面図である。 図11は、図10に示されたウエーハを搬送ユニットで保持し、チャックテーブルを加工領域に移動させている状態を模式的に示す平面図である。 図12は、図11に示されたチャックテーブルを搬入出領域に向かって移動させながらブローユニットの噴出口から気体を噴出している状態を模式的に示す平面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る切削装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示された切削装置を模式的に示す平面図である。図3は、図1に示された切削装置のチャックテーブル及び搬送ユニット等を示す斜視図である。図4は、図3に示されたチャックテーブル及び搬送ユニット等を示す側面図である。
(ウエーハ)
実施形態1に係る切削装置1は、ウエーハ200を切削(加工に相当)する加工装置である。図1に示す切削装置1の加工対象のウエーハ200は、シリコン、ガリウムヒ素、SiC(炭化ケイ素)又はサファイア、などを母材とする半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハ200は、表面201に格子状に複数の図示しないストリートが形成され、複数のストリートによって区画された各領域にデバイスが形成されている。デバイスは、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。実施形態1では、ウエーハ200は、平面形状が四角形状である。なお、図1は、ウエーハ200のストリート及びデバイスを省略している。また、本発明では、切削装置1の加工対象のウエーハ200は、半導体ウエーハや光デバイスウエーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板でも良い。
(切削装置)
図1に示された切削装置1は、ウエーハ200をチャックテーブル10で保持しストリートに沿って切削ブレード21で切削加工する切削装置である。実施形態1では、切削装置1は、チャックテーブル10にウエーハ200を直接保持し、ストリートに沿ってウエーハ200をハーフカットする切削装置である。なお、ハーカットとは、切削ブレード21がウエーハ200を貫通することなく、ウエーハ200の厚み方向の所定の位置まで切り込む切削加工をいう。
切削装置1は、図1に示すように、ウエーハ200の表面201の裏側の裏面202を保持する保持面11を有するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持されたウエーハ200に切削液300(図4に示す)を供給しながら切削ブレード21でストリートに沿ってウエーハ200を切削する切削ユニット20と、チャックテーブル10に保持されたウエーハ200を撮影する撮像ユニット30と、移動ユニット40と、洗浄ユニット50と、搬送ユニット60と、制御ユニット100とを備える。
移動ユニット40は、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的に移動させるものである。移動ユニット40は、チャックテーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りする加工送りユニットであるX軸移動ユニット41と、切削ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送りユニットであるY軸移動ユニット42と、切削ユニット20をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りする切り込み送りユニットであるZ軸移動ユニット43と、チャックテーブル10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット44とを少なくとも備える。
X軸移動ユニット41は、回転移動ユニット44及びチャックテーブル10を支持している。X軸移動ユニット41は、回転移動ユニット44及びチャックテーブル10を加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、切削ユニット20とチャックテーブル10とを相対的にX軸方向に沿って加工送りするものである。また、実施形態1では、X軸移動ユニット41は、チャックテーブル10とともにX軸方向に移動する移動プレート12を支持し、移動プレート12と装置本体2に取り付けられた伸縮自在な蛇腹部材13により上方が覆われている。
Y軸移動ユニット42は、切削ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、切削ユニット20とチャックテーブル10とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りするものである。Z軸移動ユニット43は、切削ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、切削ユニット20とチャックテーブル10とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りするものである。回転移動ユニット44は、X軸移動ユニット41に支持され、X軸方向に移動自在に配設されている。回転移動ユニット44は、チャックテーブル10を支持している。
X軸移動ユニット41、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及びチャックテーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
チャックテーブル10は、水平方向に沿って形成された上面がウエーハ200を保持する保持面11である。実施形態1では、チャックテーブル10は、図1及び図2に示すように、平面形状が八角形状の平板状に形成されている。チャックテーブル10は、図3に示すように、保持面11に真空吸引源と接続された吸引溝15が形成されている。
また、チャックテーブル10は、X軸移動ユニット41により切削ユニット20の下方の加工領域3と、切削ユニット20の下方から離間してウエーハ200が搬入出される搬入出領域4とに亘って移動自在に設けられることで、X軸方向に移動自在に設けられている。チャックテーブル10は、回転移動ユニット44によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。チャックテーブル10は、吸引溝15が図示しない真空吸引源により吸引されることで、保持面11に載置されたウエーハ200を吸引、保持する。
また、加工領域3と搬入出領域4とに亘るチャックテーブル10のX軸方向の移動経路は、ウォーターケース14により周囲が取り囲まれている。ウォーターケース14は、チャックテーブル10の下方及び側方を取り囲んで、蛇腹部材13から落下した切削屑を含む切削液300がウォーターケース14の外部に漏れることを抑制するものである。
切削ユニット20は、切削ブレード21がスピンドル23に装着され、チャックテーブル10に保持されたウエーハ200を切削する切削ユニットである。切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持されたウエーハ200に対して、Y軸移動ユニット42によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット43によりZ軸方向に移動自在に設けられている。切削ユニット20は、図1に示すように、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43などを介して、装置本体2から立設した支持フレーム5に設けられている。切削ユニット20は、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43により、チャックテーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
切削ユニット20は、切削ブレード21と、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転可能に設けられかつ図示しないモータにより回転されるスピンドル23と、スピンドルハウジング22の先端面に固定されたブレードカバー24とを備える。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。切削ブレード21は、スピンドル23の先端に固定される。実施形態1において、切削ブレード21は、円環状の円形基台と、円形基台の外周縁に配設されてウエーハ200を切削する円環状の切り刃とを備える所謂ハブブレードである。切り刃は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。なお、本発明では、切削ブレード21は、切り刃のみで構成された所謂ワッシャーブレードでもよい。
スピンドル23は、モータにより軸心回りに回転することで、切削ブレード21を回転させる。ブレードカバー24は、切削ブレード21の少なくとも上方を覆うものである。ブレードカバー24は、スピンドルハウジング22の先端面に固定されている。また、ブレードカバー24は、チャックテーブル10に保持されたウエーハ200に切削液300を供給するノズル25が取り付けられている。ノズル25は、切削ブレード21の切り刃に切削液300を供給する。ノズル25は、切削ブレード21の切り刃を介して、ウエーハ200に切削液300を供給する。実施形態1では、ノズル25は、切削液として純水を供給する。
なお、切削ユニット20の切削ブレード21及びスピンドル23の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
撮像ユニット30は、切削ユニット20と一体的に移動するように、切削ユニット20に固定されている。撮像ユニット30は、チャックテーブル10に保持された切削前のウエーハ200の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット30は、チャックテーブル10に保持されたウエーハ200を撮影して、ウエーハ200と切削ブレード21との位置合わせを行うアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット100に出力する。
また、切削装置1は、チャックテーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、チャックテーブル10のX軸方向、切削ユニット20の切削ユニット20の切り刃の下側のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット100に出力する。
なお、実施形態1では、切削装置1のチャックテーブル10及び切削ユニット20のX軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない基準位置に基づいて定められる。実施形態1では、X軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、基準位置からのX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の距離で定められる。
また、切削装置1は、切削前後のウエーハ200を複数枚収容するカセット70が載置されかつカセット70をZ軸方向に移動させるカセットエレベータ71と、カセット70からウエーハ200を搬出するとともに、ウエーハ200をカセット70内に搬入する搬出入ユニット80とを備える。
搬出入ユニット80は、図示しない第2X軸移動ユニットによりX軸方向に移動自在に設けられたプッシュプルアーム81と、プッシュプルアーム81の中央部に取り付けられかつウエーハ200の外縁部の裏面202を吸着して保持する吸着部82とを備える。プッシュプルアーム81の第2X軸移動ユニットによる移動方向は、チャックテーブル10のX軸移動ユニット41による移動方向と平行である。プッシュプルアーム81は、Y軸方向と平行な棒状に形成され、チャックテーブル10から離れた側の一端部が第2X軸移動ユニットによりX軸方向に移動自在に支持されている。
搬出入ユニット80は、吸着部82がカセット70内のウエーハ200の外縁部の裏面202を吸着し、プッシュプルアーム81が第2X軸移動ユニットによりカセット70から離れる方向に移動されることで、カセット70からウエーハ200を搬出する。また、搬出入ユニット80は、プッシュプルアーム81がカセット70から離れた位置に位置付けられ、吸着部82に搬送ユニット60により載置されることで、吸着部82がウエーハ200の外縁部の裏面202を吸着し、プッシュプルアーム81が第2X軸移動ユニットによりカセット70に近付く方向に移動されることで、カセット70内にウエーハ200を搬入する。
洗浄ユニット50は、切削ユニット20で切削されたウエーハ200を洗浄・乾燥するものである。洗浄ユニット50は、装置本体2の搬入出領域4に位置付けられたチャックテーブル10のY軸方向の隣に配置されている。実施形態1では、洗浄ユニット50は、第2X軸移動ユニットによりX軸方向に移動するプッシュプルアーム81の移動経路の下方に配置されている。即ち、実施形態1では、プッシュプルアーム81は、X軸方向に移動することで、洗浄ユニット50の上方を通る。
洗浄ユニット50は、スピンナーテーブル51と、洗浄液供給ノズル52と、図示しない乾燥気体噴出部とを含んで構成されている。
スピンナーテーブル51は、円盤状に形成され、上面が切削ユニット20で切削されたウエーハ200を載置する保持面53である。スピンナーテーブル51は、保持面53が多数のポーラス孔を備えたポーラスセラミック等から形成されている。スピンナーテーブル51は、保持面53が図示しない真空吸引源に接続され、真空吸引源により吸引されることで、保持面53に載置されたウエーハ200を吸引、保持する。スピンナーテーブル51は、図示しないモータ等によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。また、実施形態1では、スピンナーテーブル51は、外縁部にモータにより回転される際に生じる遠心力により保持面53に吸引保持されたウエーハ200の外縁部をクランプする図示しないクランプ部材が取り付けられている。
洗浄液供給ノズル52は、保持面53の上方に配置されている。洗浄液供給ノズル52は、図示しない洗浄液供給源から洗浄液が供給され、先端に保持面53に吸引保持されたウエーハ200の表面201に洗浄液を供給するノズル54を備えている。洗浄液供給ノズル52は、図示しないモータにより基端を中心に揺動自在に設けられている。なお、洗浄液供給ノズル52は、洗浄液として純水をウエーハ200に供給する。
乾燥気体噴出部は、保持面11の上方に配置されている。乾燥気体噴出部は、図示しない気体供給源から気体が供給され、図示しない移動機構により保持面53の上方で移動されながら保持面53に吸引保持されたウエーハ200に向けて気体を噴出する。
洗浄ユニット50は、スピンナーテーブル51の保持面53に切削ユニット20で切削されたウエーハ200を吸引保持し、スピンナーテーブル51を軸心回りに回転させ、洗浄液供給ノズル52を揺動させながらノズル54からウエーハ200に洗浄液を供給して、ウエーハ200を洗浄する。洗浄ユニット50は、ウエーハ200を所定時間洗浄し、ウエーハ200の洗浄後に、ノズル54からの洗浄液の供給を停止し、洗浄液供給ノズル52を保持面53の上方から退避させて、乾燥気体噴出部を移動しながら、乾燥気体噴出部から気体を噴出して、洗浄後のウエーハ200を乾燥させる。
搬送ユニット60は、ウエーハ200を保持して、チャックテーブル10から切削後のウエーハ200をスピンナーテーブル51に搬送するとともに、搬出入ユニット80によりカセット70から搬出されて吸着部82に吸着された切削前のウエーハ200をチャックテーブル10に搬送するものである。
搬送ユニット60は、平板状のユニット本体61と、ユニット本体61の外縁部に回転自在に設けられ、回転することで、ウエーハ200の外縁部を把持可能な複数の把持部材62と、ユニット本体61をY軸方向及びZ軸方向に移動させる移動機構63とを備える。移動機構63は、搬入出領域4に位置付けられたチャックテーブル10及び洗浄ユニット50のスピンナーテーブル51の上方において、ユニット本体61をY軸方向に沿って移動させる。
また、搬送ユニット60は、図4に示すように、把持部材62が外縁部を把持したウエーハ200をユニット本体61から離れる方向に押圧して、ウエーハ200をユニット本体61に固定する押圧ピン64を備える。なお、本発明では、搬送ユニット60は、押圧ピン64の代わりに、ウエーハに向かって気体を噴出してウエーハ200をユニット本体61から離れる方向に押圧し、ウエーハ200をユニット本体61に固定する固定手段を備えても良い。
制御ユニット100は、切削装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、ウエーハ200に対する加工動作を切削装置1に実施させるものでもある。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、切削装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して切削装置1の各構成要素に出力する。
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットと、オペレータに報知する図示しない報知ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。報知ユニットは、音と光のうち少なくとも一方を発して、オペレータに報知する。
また、切削装置1は、ブローユニット91と、第2ブローユニット92とを備える。ブローユニット91は、切削ユニット20で切削され、裏面202に切削液300が付着したウエーハ200の裏面202から切削液300を除去して、裏面202を乾燥させるものである。ブローユニット91は、図3及び図4に示すユニット本体93と、図1に示す気体供給源94とを備える。
ユニット本体93は、両端が塞がれた直線状の筒状の部材である。ユニット本体93は、移動プレート12のチャックテーブル10よりも搬入出領域4寄りの位置に固定されている。ユニット本体93は、移動プレート12に固定されることで、ブローユニット91は、チャックテーブル10と並設されて、チャックテーブル10とともに移動ユニット40のX軸移動ユニット41によりX軸方向に移動するよう構成されている。実施形態1では、ユニット本体93は、チャックテーブル10と、X軸方向に並設されている。ユニット本体93は、気体供給源94から開閉弁95を介して気体が供給される。
ユニット本体93は、図3に示すように、長手方向がY軸方向と平行に配置され、上側に噴出口96を複数有している。噴出口96は、ユニット本体93の上側を貫通しており、ユニット本体93の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。噴出口96は、上方に向けて気体供給源94からユニット本体93に供給された気体を噴出する。ブローユニット91は、噴出口96から気体を噴出して、複数の噴出口96から下方から上方に向かって噴出する気体で構成されるエアーカーテン400を形成する。こうして、ブローユニット91は、複数の噴出口96が並列して配設されて、エアーカーテン400を形成するエアーカーテン形成ユニットでもある。
第2ブローユニット92は、洗浄ユニット50で洗浄され、裏面202に洗浄液が付着したウエーハ200の裏面202から洗浄液を除去して、裏面202を乾燥させるものである。第2ブローユニット92は、ユニット本体93がプッシュプルアーム81に固定されていること以外、ブローユニット91と構成が等しい。本明細書では、第2ブローユニット92のブローユニット91と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。第2ブローユニット92は、噴出口96から気体を噴出して、複数の噴出口96から噴出され下方から上方に向かって噴出される気体で構成されるエアーカーテン400を形成する。第2ブローユニット92は、ブローユニット91と同様に、複数の噴出口96が並列して配設されて、エアーカーテン400を形成するエアーカーテン形成ユニットでもある。
次に、前述した構成の切削装置1の加工動作を図面に基づいて説明する。図5は、図1に示された切削装置の切削加工終了時のチャックテーブル及びウエーハ等を模式的に示す平面図である。図6は、図5に示されたウエーハを搬送ユニットで保持し、チャックテーブルを加工領域に移動させている状態を模式的に示す平面図である。図7は、図6に示されたチャックテーブルを搬入出領域に向かって移動させながらブローユニットの噴出口から気体を噴出している状態を模式的に示す平面図である。図8は、図1に示された切削装置の洗浄終了時のスピンナーテーブル及びウエーハ等を模式的に示す平面図である。図9は、図8に示されたウエーハを搬送ユニットで保持し、第2ブローユニットをカセットに向かって移動させながら噴出口から気体を噴出している状態を模式的に示す平面図である。
前述した構成の切削装置1は、オペレータ等が加工内容情報を制御ユニット100に登録し、ウエーハ200を収容したカセット70がカセットエレベータ71に設置され、オペレータ等からの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。加工動作を開始すると、切削装置1は、搬出入ユニット80でカセット70からウエーハ200を1枚取り出し、洗浄ユニット50の上方に位置付ける。切削装置1は、搬送ユニット60で洗浄ユニット50の上方に位置付けられたウエーハ200を保持し、搬入出領域4に位置付けられたチャックテーブル10の保持面11にウエーハ200を載置する。
加工動作では、切削装置1は、ウエーハ200を保持面11に吸引保持し、スピンドル23を軸心回りに回転し、ノズル25から切削液300を供給する。切削装置1は、移動ユニット40により搬入出領域4から加工領域3に向けてチャックテーブル10を撮像ユニット30の下方まで移動し、撮像ユニット30によりチャックテーブル10に吸引保持したウエーハ200を撮像して、アライメントを遂行する。
切削装置1は、加工内容情報に基づいて、移動ユニット40により、切削ブレード21とウエーハ200とをストリートに沿って相対的に移動させながらウエーハ200のストリートに切削ブレード21を切り込ませて切削加工する。切削装置1は、ウエーハ200の全てのストリートを切削すると、チャックテーブル10を加工領域3から搬入出領域4に向けて移動し、搬入出領域4においてチャックテーブル10の移動を停止し、図5に示すように、チャックテーブル10を搬入出領域4に位置付ける。
切削装置1は、チャックテーブル10のウエーハ200の吸引保持を停止し、搬送ユニット60でチャックテーブル10上のウエーハ200を保持し、ウエーハ200を上昇して、ウエーハ200をブローユニット91よりも上方に位置付ける。切削装置1は、図6に示すように、X軸移動ユニット41でチャックテーブル10を加工領域3まで移動させた後、図7に示すように、X軸移動ユニット41でチャックテーブル10を搬入出領域4に向かって移動させながらブローユニット91の複数の噴出口96から気体を噴出して、エアーカーテン400を形成する。切削装置1は、チャックテーブル10を一度加工領域3まで移動させた後で、ブローユニット91の噴出口96から気体を噴出しながら搬入出領域4へと移動させることで、ウエーハ200裏面202の切削液300がチャックテーブル10の保持面11に落下してチャックテーブル10を汚染することを抑制できる。
こうして、制御ユニット100は、搬送ユニット60で保持されチャックテーブル10の上方に位置付けられたウエーハ200に対して、移動ユニット40で移動させながらブローユニット91の複数の噴出口96から気体を噴出させるよう、切削装置1の各構成要素を制御する。噴出口96から噴出された気体は、ウエーハ200に衝突して、ウエーハ200から切削液300を吹き飛ばして、ウエーハ200の裏面202を乾燥させる。切削装置1は、噴出口96から気体を噴出させながらブローユニット91をウエーハ200の下方のX軸方向の全長に亘って通過させて、チャックテーブル10の移動を搬入出領域4で停止するとともに、ブローユニット91の噴出口96からの気体の噴出を停止する。
切削装置1は、搬送ユニット60でウエーハ200を洗浄ユニット50に搬送し、ウエーハ200を洗浄ユニット50で洗浄する。切削装置1は、図8に示すように、ウエーハ200を洗浄ユニット50で洗浄した後、搬送ユニット60でスピンナーテーブル51上のウエーハ200を保持し、ウエーハ200を上昇して、ウエーハ200を第2ブローユニット92よりも上方に位置付ける。切削装置1は、図9に示すように、第2X軸移動ユニットでプッシュプルアーム81をカセット70に向かって移動させながら第2ブローユニット92の複数の噴出口96から気体を噴出して、エアーカーテン400を形成する。
こうして、制御ユニット100は、搬送ユニット60で保持されスピンナーテーブル51の上方に位置付けられたウエーハ200に対して、第2X軸移動ユニットで移動させながら第2ブローユニット92の複数の噴出口96から気体を噴出させるよう、切削装置1の各構成要素を制御する。噴出口96から噴出された気体は、ウエーハ200に衝突して、ウエーハ200から洗浄液を吹き飛ばして、ウエーハ200の裏面202を乾燥させる。切削装置1は、噴出口96から気体を噴出させながら第2ブローユニット92をウエーハ200の下方のX軸方向の全長に亘って通過させて、第2ブローユニット92の噴出口96からの気体の噴出を停止し、第2X軸移動ユニットで第2ブローユニット92をカセット70から離れる方向に移動させる。
切削装置1は、搬送ユニット60でウエーハ200を下降させるなどして、吸着部82にウエーハ200を吸着し、第2X軸移動ユニットでプッシュプルアーム81をカセット70に向けて移動させて、切削、及び洗浄後のウエーハ200をカセット70内に搬入する。切削装置1は、カセット70内の全てのウエーハ200を切削すると、加工動作を終了する。
以上説明したように、実施形態1に係る切削装置1は、上向きに気体を噴出するブローユニット91をチャックテーブル10に並設して移動ユニット40によりチャックテーブル10とともに移動する構成としている。このために、切削装置1は、ウエーハ200を保持した状態の搬送ユニット60によりウエーハ200をチャックテーブル10の上方に位置付け、ウエーハ200の下方をチャックテーブル10とともに気体を噴出するブローユニット91を移動させることで、ウエーハ200を洗浄ユニット50等の他のユニットに搬送する前に裏面202側に付着した切削液300を除去することができる。
即ち、切削装置1は、ウエーハ200の裏面202側に付着した切削液300の除去をチャックテーブル10の上方で行うことができ、搬送ユニット60によるウエーハ200の搬送経路を覆うウォーターケースを設ける必要や防滴処理を施す必要なく、搬送経路や洗浄ユニット50を切削液中の切削屑で汚染することを抑制できる。その結果、切削装置1は、切削液300中の切削屑が洗浄ユニット50に付着することを抑制しながらもコストの増大を抑制することができるという効果を奏する。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る切削装置を図面に基づいて説明する。図10は、実施形態2に係る切削装置の切削加工終了時のチャックテーブル及びウエーハ等を模式的に示す平面図である。図11は、図10に示されたウエーハを搬送ユニットで保持し、チャックテーブルを加工領域に移動させている状態を模式的に示す平面図である。図12は、図11に示されたチャックテーブルを搬入出領域に向かって移動させながらブローユニットの噴出口から気体を噴出している状態を模式的に示す平面図である。なお、図10、図11及び図12は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る切削装置1は、図10、図11及び図12に示すように、ウォーターカーテン形成ユニット110と、エアーカーテン形成ユニット120とを備える。ウォーターカーテン形成ユニット110は、該ウォーターカーテン形成ユニット110の下方に純水で構成されるウォーターカーテンを形成するものである。エアーカーテン形成ユニット120は、該エアーカーテン形成ユニット120の下方にエアーカーテンを形成するものである。
ウォーターカーテン形成ユニット110と、エアーカーテン形成ユニット120とは、チャックテーブル10の移動経路上の加工領域3と搬入出領域4との境界に設置され、ウォーターカーテン形成ユニット110がエアーカーテン形成ユニット120よりも加工領域3寄りに配置されている。
ウォーターカーテン形成ユニット110は、図示しない純水供給源から純水が供給されるユニット本体111を備える。ユニット本体111は、両端が塞がれた直線状の筒状の部材であり、Y軸方向と平行に配置されている。ユニット本体111は、両端が移動プレート12を跨った状態で装置本体2に固定されている。
ユニット本体111は、下側に噴出口112を複数有している。噴出口112は、ユニット本体111の下側を貫通しており、ユニット本体111の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。噴出口112は、下方に向けて純水供給源からユニット本体111に供給された純水を噴出する。ウォーターカーテン形成ユニット110は、噴出口112から純水を噴出して、複数の噴出口112から上方から下方に向かって噴出される純水で構成されるウォーターカーテンを形成する。
エアーカーテン形成ユニット120は、図示しない気体供給源から気体が供給されるユニット本体121を備える。ユニット本体121は、両端が塞がれた直線状の筒状の部材であり、Y軸方向と平行に配置されている。ユニット本体121は、両端が移動プレート12を跨った状態で装置本体2に固定されている。
ユニット本体121は、下側に噴出口122を複数有している。噴出口122は、ユニット本体121の下側を貫通しており、ユニット本体121の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。噴出口122は、下方に向けて気体供給源からユニット本体121に供給された気体を噴出する。エアーカーテン形成ユニット120は、噴出口122から気体を噴出して、複数の噴出口122から上方から下方に向かって噴出される気体で構成されるエアーカーテンを形成する。
実施形態2に係る切削装置1は、加工内容情報に基づいてウエーハ200の全てのストリートを切削すると、実施形態1と同様に、図10に示すように、チャックテーブル10を搬入出領域4に位置付ける。切削装置1は、チャックテーブル10のウエーハ200の吸引保持を停止し、搬送ユニット60でチャックテーブル10上のウエーハ200を保持し、ウエーハ200を上昇して、ウエーハ200をブローユニット91よりも上方に位置付ける。切削装置1は、図11に示すように、X軸移動ユニット41でチャックテーブル10を加工領域3に向かって移動させる。
切削装置1は、図12に示すように、X軸移動ユニット41でチャックテーブル10を搬入出領域4に向かって移動させながらブローユニット91の複数の噴出口96から気体を噴出してエアーカーテン400を形成するとともに、ウォーターカーテン形成ユニット110がウォーターカーテンを形成し、エアーカーテン形成ユニット120がエアーカーテンを形成する。
ウォーターカーテン形成ユニット110の下方をチャックテーブル10が通過する際に、ウォーターカーテンを形成する純水は、チャックテーブル10の保持面11に当接して洗浄し、保持面11から切削屑を除去する。エアーカーテン形成ユニット120の下方をチャックテーブル10が通過する際に、エアーカーテンを形成する気体は、チャックテーブル10の保持面11に当接して、保持面11から純水及び切削屑を除去する。
また、実施形態2に係る切削装置1は、実施形態1と同様に、ブローユニット91が搬送ユニット60により保持されたウエーハ200の裏面202から切削液を除去して、ウエーハ200の裏面202を乾燥させる。実施形態2に係る切削装置1は、噴出口96から気体を噴出させながらブローユニット91をウエーハ200の下方のX軸方向の全長に亘って通過させて、チャックテーブル10の移動を搬入出領域4で停止するとともに、ブローユニット91の噴出口96からの気体の噴出を停止し、実施形態1と同様に、洗浄ユニット50でウエーハ200を洗浄し、第2ブローユニット92でウエーハ200の裏面202を乾燥させて、ウエーハ200をカセット70内に搬入する。
実施形態2に係る切削装置1は、上向きに気体を噴出するブローユニット91をチャックテーブル10に並設して移動ユニット40によりチャックテーブル10とともに移動する構成としている。その結果、実施形態2に係る切削装置1は、実施形態1と同様に、切削液300中の切削屑が洗浄ユニット50に付着することを抑制しながらもコストの増大を抑制することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 切削装置
10 チャックテーブル
11 保持面
20 切削ユニット
21 切削ブレード
40 移動ユニット
50 洗浄ユニット
51 スピンナーテーブル
60 搬送ユニット
91 ブローユニット(エアーカーテン形成ユニット)
96 噴出口
100 制御ユニット
200 ウエーハ
201 表面
202 裏面
300 切削液
400 エアーカーテン

Claims (2)

  1. ウエーハの裏面側を保持する保持面を有するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持されたウエーハに切削液を供給しながら切削ブレードでウエーハを切削する切削ユニットと、
    該チャックテーブルと該切削ユニットとを相対的に移動させる移動ユニットと、
    該切削ユニットで切削されたウエーハを載置するスピンナーテーブルを含んで構成され、該ウエーハを洗浄・乾燥する洗浄ユニットと、
    該ウエーハを保持して該チャックテーブルから該スピンナーテーブルへと搬送する搬送ユニットと、
    各構成要素を制御する制御ユニットと、を備えた切削装置であって、
    該切削ユニットで切削され裏面に切削液が付着したウエーハの裏面を乾燥させるブローユニットを含み、
    該ブローユニットは、
    上方に向けて気体を噴出する噴出口を有し、
    該チャックテーブルに並設されて該移動ユニットによりチャックテーブルとともに移動するように構成され、
    該搬送ユニットで保持され該チャックテーブルの上方に位置付けられたウエーハに対して、
    該移動ユニットで移動させながら該ブローユニットから気体を噴出させることを特徴とする、切削装置。
  2. 該ブローユニットは、
    複数の噴出口が並列して配設されエアーカーテンを形成するエアーカーテン生成ユニットであることを特徴とする、
    請求項1に記載の切削装置。
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