JP7292164B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負圧発生装置(エジェクタ)を備える加工装置に関する。
砥石を備えた切削ブレードを回転させ半導体ウェーハなどの板状の被加工物を切削加工する切削装置や研削砥石で被加工物を研削する研削装置では、吸引力により被加工物を保持するチャックテーブルが使用されている。チャックテーブルの吸引源としては、エアが流れることにより発生する負圧を利用して吸引を行う負圧発生装置であるエジェクタが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3993419号公報
このように砥石を用いた加工を行う加工装置では、砥石の冷却のために加工水を用いるため、チャックテーブルの上面と被加工物との間に加工屑等の異物を含む加工水が入り込み、その加工水がチャックテーブルによって吸引され、エジェクタまで到達し、特にエジェクタのオリフィスに加工屑等の異物が付着し吸引力の低下を発生させる原因となることがある。とくに、加工装置は、加工を連続的に行っている場合は、吸引によって加工屑も流されるが、加工が停止される時間が長く続くと加工屑等の異物が乾燥して固着し、吸引されるエアーだけではエジェクタ外に流されにくくなってしまう。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、負圧発生装置内の異物を除去することができる加工装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工装置は、被加工物を保持面で吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持した被加工物を砥石で加工する加工ユニットと、該チャックテーブルの該保持面に負圧を発生させる負圧発生ユニットと、該負圧発生ユニットを洗浄する洗浄ユニットと、該負圧発生ユニット及び該洗浄ユニットを制御する制御部と、を備える加工装置であって、該負圧発生ユニットは、エアー供給口とエアー排出口をオリフィスを介して繋ぐ第1流路と、該第1流路の該オリフィスと該チャックテーブルとを繋ぎ、該チャックテーブルに負圧を伝達する第2流路と、を備え、該洗浄ユニットは、洗浄用の流体供給源と該第2流路とを繋ぐ流体供給路と、
該流体供給路に配置される開閉弁と、を備え、該制御部は、該第1流路にエアーが供給された状態で該開閉弁を開放し、該第2流路に発生する吸引作用で吸引される洗浄用の流体で、該第1流路と該第2流路を洗浄することを特徴とする。
前記加工装置では、該第2流路の該流体供給路との接続点と該チャックテーブルの間にはテーブルバキューム開閉弁を備え、該制御部は、該開閉弁を開けて該流路を洗浄する際に、該テーブルバキューム開閉弁を閉塞しても良い。
前記加工装置では、該流体供給源からは、圧縮エア、水又は圧縮エアと水の両方が供給されても良い。
前記加工装置では、該制御部は、該開閉弁を所定の周波数で開閉し、間欠的に該洗浄用の流体を該負圧発生ユニットに供給しても良い。
本願発明は、負圧発生装置内の異物を除去することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された加工装置のチャックテーブル、負圧発生ユニット及び洗浄ユニットの構成を示す図である。 図3は、図2に示された負圧発生ユニットのエジェクタの断面図である。 図4は、図1に示された加工装置の被加工物を切削加工中のチャックテーブル、負圧発生ユニット及び洗浄ユニットを示す図である。 図5は、図1に示された加工装置のエジェクタを洗浄中のチャックテーブル、負圧発生ユニット及び洗浄ユニットを示す図である。 図6は、実施形態1の変形例1に係る加工装置の負圧発生ユニット及び洗浄ユニットの構成の要部を示す図である。 図7は、実施形態1の変形例2に係る加工装置の負圧発生ユニット及び洗浄ユニットの構成の要部を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示された加工装置のチャックテーブル、負圧発生ユニット及び洗浄ユニットの構成を示す図である。図3は、図2に示された負圧発生ユニットのエジェクタの断面図である。図4は、図1に示された加工装置の被加工物を切削加工中のチャックテーブル、負圧発生ユニット及び洗浄ユニットを示す図である。図5は、図1に示された加工装置のエジェクタを洗浄中のチャックテーブル、負圧発生ユニット及び洗浄ユニットを示す図である。
実施形態1に係る図1に示す加工装置1は、被加工物200を切削加工(加工に相当)する切削装置である。実施形態1において、加工装置1の加工対象の被加工物200は、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円形を呈する半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のウェーハである。被加工物200は、円板状に形成され、表面201に格子状に形成された複数の分割予定ライン202によって格子状に区画された領域にデバイス203が形成されている。
本発明の被加工物200は、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウェーハでもよく、ウェーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス板、ガラス板等でも良い。実施形態1において、被加工物200は、裏面204に円板状の粘着テープ205に貼着され、粘着テープ205の外周縁に内径が被加工物200の外径よりも大きな環状の環状フレーム206が貼着されて、環状フレーム206の内側の開口に支持されている。
図1に示された加工装置1は、被加工物200をチャックテーブル10で保持し分割予定ライン202に沿って切削ブレード21で切削加工(加工に相当)して、被加工物200を個々のデバイス203に分割する切削装置である。加工装置1は、図1に示すように、被加工物200を保持面11で吸引保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10で保持された被加工物200を砥石である切削ブレード21で切削加工する加工ユニットである切削ユニット20と、図2に示す負圧発生ユニット30と、図2に示す洗浄ユニット40と、チャックテーブル10で保持された被加工物200を撮影する撮像ユニット50と、制御部である制御ユニット100とを備える。
また、加工装置1は、図1に示すように、切削ユニット20をチャックテーブル10に対して相対的に移動させる移動ユニット60を備える。移動ユニット60は、チャックテーブル10を水平方向及び装置本体2の短手方向と平行なX軸方向に加工送りするX軸移動ユニット61と、切削ユニット20を水平方向及び装置本体2の長手方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りするY軸移動ユニット62と、切削ユニット20をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りするZ軸移動ユニット63と、チャックテーブル10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転するとともにX軸移動ユニット61によりチャックテーブル10とともにX軸方向に加工送りされる回転移動ユニット64とを備える。加工装置1は、図1に示すように、切削ユニット20を2つ備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。
チャックテーブル10は、図2に示すように、中央に円形の凹部12が設けられた円形の枠体13と、凹部12内に取り付けられかつポーラスセラミック等の多孔質材から形成された円板状のポーラス板14とを備えて、円盤形状に形成されている。ポーラス板14の上面は、円形に形成されているとともに、枠体13の上面と面一に形成され、被加工物200を保持する保持面11である。チャックテーブル10は、X軸移動ユニット61によりX軸方向に沿って移動自在で、回転移動ユニット64により軸心回りに回転自在に設けられている。
負圧発生ユニット30は、チャックテーブル10の保持面11に負圧を発生させるものである。負圧発生ユニット30は、図2に示すように、負圧発生装置であるエジェクタ31と、第2流路32と、圧縮エアを供給する圧縮エアー源33と、開閉弁34と、テーブルバキューム開閉弁35とを備える。
エジェクタ31は、図3に示すように、円筒状に形成され、内側に圧縮エアー源33から供給された圧縮エアが流れる流路311が形成されている。エジェクタ31は、流路311の一端が圧縮エアー源33に接続して圧縮エアー源から圧縮エアが供給されるエアー供給口312であり、流路311の他端が圧縮エアを排出するエアー排出口313であり、流路311の中央部に当該流路311の断面積を最小とするオリフィス314が形成されている。
エジェクタ31の流路311は、エアー供給口312とエアー排出口313とをオリフィス314を介して繋ぐ第1流路36を構成している。第1流路36は、エアー供給口312と圧縮エアー源33とを接続しているとともに、エアー排出口313にも接続している。このように、エジェクタ31は、第1流路36を構成し、負圧発生ユニット30は、第1流路36を備える。第1流路36は、圧縮エアー源33からの圧縮エアが供給されると、オリフィス314が流路311の断面積を最小としているので、オリフィス314内を減圧して、オリフィス314内に負圧を発生させる。
第2流路32は、エジェクタ31即ち第1流路36のオリフィス314とチャックテーブル10の枠体13の凹部12とを繋ぐ。第2流路32は、第1流路36のオリフィス314とチャックテーブル10の枠体13の凹部12とを繋いで、チャックテーブル10の保持面11にオリフィス314内に発生した負圧を伝達する。第2流路32は、チャックテーブル10に負圧を伝達して、ポーラス板14の保持面11を吸引する。保持面11が吸引されるチャックテーブル10は、保持面11に載置された被加工物200を吸引保持する。
圧縮エアー源33は、第1流路36即ちエジェクタ31のエアー供給口312に接続して、エジェクタ31のエアー供給口312に圧縮エアを供給する。開閉弁34は、第1流路36の圧縮エアー源33とエジェクタ31のエアー供給口312との間に設けられ、第1流路36を開閉する。テーブルバキューム開閉弁35は、第2流路32に設けられ、第2流路32を開閉する。
洗浄ユニット40は、負圧発生ユニット30を洗浄するものであり、特に、エジェクタ31内の流路311即ちオリフィス314内を洗浄するものである。洗浄ユニット40は、洗浄用の流体供給源41と、流体供給路42と、開閉弁43とを備える。実施形態1において、洗浄用の流体供給源41は、純水等の水を供給する液体供給源44と、前述した圧縮エアー源33とを備える。
流体供給路42は、洗浄用の流体供給源41と第2流路32とを繋ぎ、洗浄用の流体供給源41から圧縮エアと水との両方を第2流路32に供給する。即ち、実施形態1では、第2流路32は、洗浄用の流体供給源41からは圧縮エアと水の両方が供給される。流体供給路42は、液体供給源44と第2流路32とを接続する第1の供給路421と、圧縮エアー源33と第1の供給路421の中央部とを接続する第2の供給路422とを備える。
実施形態1において、第1の供給路421の第2流路32と接続する接続点423は、テーブルバキューム開閉弁35とエジェクタとの間に位置している。このために、実施形態1では、第2流路32の流体供給路42との接続点423とチャックテーブル10との間には、テーブルバキューム開閉弁35が設けられている。
開閉弁43は、流体供給路42に配置される。実施形態1では、開閉弁43は、第1の供給路421と第2の供給路422とのそれぞれに設けられ、これらを開閉する。第1の供給路421に設けられた開閉弁43は、液体供給源44と、第1の供給路421と第2の供給路422との接続点424との間に配置されている。
洗浄ユニット40は、開閉弁34が開いて、圧縮エアー源33からの圧縮エアがエジェクタ31に供給されて、オリフィス314に負圧が発生した状態で、開閉弁43が開放して第2流路32に圧縮エアと水の両方を供給する。洗浄ユニット40は、オリフィス314に発生する負圧により圧縮エアと水の両方をエジェクタ31内に吸引して、エジェクタ31内に圧縮エアと水の両方を流して、エジェクタ31内の流路311特にオリフィス314内を洗浄する。
切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を切削加工するものである。切削ユニット20は、それぞれ、チャックテーブル10に保持された被加工物200に対して、Y軸移動ユニット62によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット63によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
一対の切削ユニット20は、図1に示すように、Y軸移動ユニット62、Z軸移動ユニット63などを介して、装置本体2から立設した門型の支持フレーム3に設けられている。一対の切削ユニット20は、Y軸移動ユニット62及びZ軸移動ユニット63により、チャックテーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
一対の切削ユニット20は、Y軸移動ユニット62及びZ軸移動ユニット63によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転自在に設けられかつスピンドルモータにより回転されるとともに先端に切削ブレード21が装着されるスピンドル23と、チャックテーブル10で保持された被加工物200を切削する切削ブレード21と、切削加工中に切削ブレード21に切削水を供給する切削水供給ノズル24とを備える。切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。切削ユニット20のスピンドル23及び切削ブレード21の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
X軸移動ユニット61は、チャックテーブル10を加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にX軸方向に沿って加工送りするものである。Y軸移動ユニット62は、切削ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りするものである。Z軸移動ユニット63は、切削ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りするものである。
X軸移動ユニット61、Y軸移動ユニット62及びZ軸移動ユニット63は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のパルスモータ及びチャックテーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
また、加工装置1は、チャックテーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、パルスモータのパルスで切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、チャックテーブル10のX軸方向、切削ユニット20のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット100に出力する。なお、実施形態1では、各位置は、予め定められた基準位置からのX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の距離で定められる。
また、加工装置1は、切削前後の被加工物200を収容するカセット71が載置されかつカセット71をZ軸方向に移動させるカセットエレベータ70と、切削後の被加工物200を洗浄する被加工物洗浄ユニット80と、カセット71に被加工物200を出し入れするとともに被加工物200を搬送する搬送ユニット90とを備える。実施形態1において、搬送ユニット90は、被加工物200を搬送する搬送アーム91を一対備える。
撮像ユニット50は、チャックテーブル10の保持面11で保持された被加工物200を撮像するものである。実施形態1では、撮像ユニット50は、切削ユニット20と一体的に移動するように、切削ユニット20に固定されている。撮像ユニット50は、チャックテーブル10に保持された切削前の被加工物200の分割すべき領域を撮像する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット50は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮像して、被加工物200の分割予定ライン202と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット100に出力する。
制御ユニット100は、加工装置1の上述した各ユニットをそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を加工装置1に実施させるものである。即ち、制御ユニット100は、負圧発生ユニット30及び洗浄ユニット40を制御する。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理装置が演算処理を実施して、加工装置1を制御するための制御信号を入出力インターフェース装置を介して加工装置1の上述した構成要素に出力する。
また、制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニット101と、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニット101に設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
前述した構成の加工装置1は、オペレータが加工内容情報を制御ユニット100に登録し、被加工物200を収容したカセット71をカセットエレベータ70に載置し、オペレータからの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。加工動作を開始すると、加工装置1は、スピンドル23を軸心回りに回転し、搬送ユニット90がカセット71内から被加工物200を一枚取り出して、チャックテーブル10の保持面11に粘着テープ205を介して裏面204側を載置する。
加工装置1は、開閉弁43を閉じ、開閉弁34及びテーブルバキューム開閉弁35を開放して、圧縮エアー源33からの圧縮エアをエジェクタ31内に供給し、オリフィス314内に負圧を発生されて、この負圧で保持面11を吸引する。加工装置1は、粘着テープ205を介して被加工物200を保持面11に吸引保持する。加工装置1は、移動ユニット60によりチャックテーブル10を撮像ユニット50の下方まで移動し、撮像ユニット50によりチャックテーブル10に吸引保持した被加工物200を撮像して、アライメントを遂行する。
加工装置1は、加工内容情報に基づいて、移動ユニット60により、切削ブレード21と被加工物200とを分割予定ライン202に沿って相対的に移動させながら切削水供給ノズル24から切削水を供給して、図4に示すように、被加工物200の分割予定ライン202に切削ブレード21を粘着テープ205に到達するまで切り込ませて切削する。加工装置1は、被加工物200の全ての分割予定ライン202を切削すると、搬送ユニット90により被加工物200を被加工物洗浄ユニット80に搬送し、被加工物洗浄ユニット80で洗浄した後、搬送ユニット90によりカセット71内に搬入する。加工装置1は、カセット71内の被加工物200を順に切削加工する。加工装置1は、カセット71内の全ての被加工物200を切削加工すると、加工動作を終了する。
また、加工装置1は、前述した加工動作の開始前、及び一定期間ごとの保持面11に被加工物200が載置されていないタイミングで第1流路36と第2流路32の洗浄動作、即ちエジェクタ31の洗浄動作を実施する。洗浄動作では、加工装置1は、図5に示すように、制御ユニット100が開閉弁34を開いて第1流路36に圧縮エアが供給されて第2流路32のエジェクタ31内のオリフィス314内に負圧を発生させた状態で、開閉弁43を開放する。また、制御ユニット100は、開閉弁43を開けて第1流路36と第2流路32を洗浄する際に、テーブルバキューム開閉弁35を閉塞する。
洗浄動作では、加工装置1は、オリフィス314内に発生する負圧の吸引作用で、圧縮エアー源33からの圧縮エアと液体供給源44からの水とで構成される洗浄用の流体を第2流路32内に吸引する。加工装置1は、吸引した洗浄用の流体が第2流路32からオリフィス314を介して第1流路36に吸引されて、洗浄用の流体を通すことで第1流路36と第2流路32、特にエジェクタ31のオリフィス314内を洗浄する。加工装置1は、洗浄動作を所定時間実施すると、洗浄動作を終了する。また、本発明では、洗浄動作において、制御ユニット100は、開閉弁43を所定の周波数で開閉し、間欠的に洗浄用の流体をエジェクタ31のオリフィス314内に供給しても良い。
以上説明したように、実施形態1に係る加工装置1は、第2流路32を介してエジェクタ31内に洗浄用の流体を供給して、第1流路36及び第2流路32即ちエジェクタ31内を洗浄する構成であるために、エジェクタ31内の切削屑等の異物を除去することができる。その結果、加工装置1は、エジェクタ31内の特にオリフィス314が詰まってチャックテーブル10の保持面11の吸引力の低下を抑制することができる。
また、加工装置1は、エジェクタ31内にエアー供給口312を通して圧縮エアを供給しながら即ち第1流路36に圧縮エアを供給しながら第2流路32に洗浄用の流体を供給するので、エジェクタ31のオリフィス314内に発生する負圧を利用して、洗浄用の液体をエジェクタ31内に供給する。その結果、加工装置1は、エジェクタ31内を洗浄用の流体で洗浄することができる。
また、加工装置1は、洗浄用の流体として圧縮エアと水の両方が供給されるので、エジェクタ31内を洗浄して、エジェクタ31内の異物を除去することができる。
また、加工装置1は、開閉弁43を所定の周波数で開閉し、間欠的に洗浄用の液体をエジェクタ31内に供給する場合には、高い洗浄力を実現出来るという効果もある。
なお、実施形態1では、加工装置1は、洗浄動作では、圧縮エアー源33からの圧縮エアと液体供給源44からの水とで構成される洗浄用の流体により第1流路36と第2流路32、特にエジェクタ31のオリフィス314内を洗浄したが、本発明では、液体供給源44からの水を供給して水により第1流路36と第2流路32、特にエジェクタ31のオリフィス314内を洗浄した後、圧縮エアー源33からの圧縮エアを供給して圧縮エアにより第1流路36と第2流路32、特にエジェクタ31のオリフィス314内を洗浄しても良い。また、本発明では、加工装置1は、洗浄動作では、液体供給源44からの水を供給して水により第1流路36と第2流路32、特にエジェクタ31のオリフィス314内を洗浄した後、圧縮エアー源33からの圧縮エアと液体供給源44からの水とで構成される洗浄用の流体を供給して第1流路36と第2流路32、特にエジェクタ31のオリフィス314内を洗浄しても良い。その場合、加工装置1は、水等の液体で乾燥した異物を湿らせて除去しやすくした後、圧縮エアで吹き飛ばすことができるという効果を奏する。
〔変形例〕
本発明の実施形態1の変形例1に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図6は、実施形態1の変形例1に係る加工装置の負圧発生ユニット及び洗浄ユニットの構成の要部を示す図である。図7は、実施形態1の変形例2に係る加工装置の負圧発生ユニット及び洗浄ユニットの構成の要部を示す図である。なお、図6及び図7は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
前述した実施形態1では、加工装置1は、洗浄用の流体として、圧縮エアと水の両方を第2流路32を介してエジェクタ31内に供給したが、本発明では、図6に示す変形例1のように、洗浄用の流体として圧縮エアのみを第2流路32を介してエジェクタ31に供給しても良く、図7に示す変形例2のように、洗浄用の流体として水のみを第2流路32を介してエジェクタ31に供給しても良い。
図6に示す変形例1の加工装置1は、流体供給源41が、圧縮エアー源33のみで構成され、流体供給路42が、第1の供給路421を備えずに、第2の供給路422が圧縮エアー源33と第2流路32とに接続していること以外、実施形態1と同じである。図6に示す変形例2の加工装置1は、流体供給源41が、液体供給源44のみで構成され、流体供給路42が、第2の供給路422を備えずに、第1の供給路421のみで構成されていること以外、実施形態1と同じである。
変形例1及び変形例2に係る加工装置1は、第2流路32を介してエジェクタ31内に洗浄用の流体を供給して、第1流路36及び第2流路32即ちエジェクタ31内を洗浄する構成であるために、実施形態1と同様に、エジェクタ31内の切削屑等の異物を除去することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、実施形態1では、加工装置1として、切削ユニット20で被加工物200を切削加工する切削装置を示したが、本発明では、加工装置1は、切削装置に限定されない。本発明では、加工装置1は、例えば、被加工物200の表面201側を保持面で吸引保持するチャックテーブルと、チャックテーブルで吸引保持した被加工物200の裏面204を研削水を供給しながら研削砥石で研削加工(加工に相当)する加工ユニットである研削ユニットとを備える研削装置でも良い。
1 加工装置
10 チャックテーブル
11 保持面
20 切削ユニット(加工ユニット)
21 切削ブレード(砥石)
30 負圧発生ユニット
32 第2流路
35 テーブルバキューム開閉弁
36 第1流路
40 洗浄ユニット
41 流体供給源
42 流体供給路
43 開閉弁
100 制御ユニット(制御部)
200 被加工物
312 エアー供給口
313 エアー排出口
314 オリフィス
423 接続点

Claims (4)

  1. 被加工物を保持面で吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持した被加工物を砥石で加工する加工ユニットと、
    該チャックテーブルの該保持面に負圧を発生させる負圧発生ユニットと、該負圧発生ユニットを洗浄する洗浄ユニットと、該負圧発生ユニット及び該洗浄ユニットを制御する制御部と、を備える加工装置であって、
    該負圧発生ユニットは、
    エアー供給口とエアー排出口をオリフィスを介して繋ぐ第1流路と、
    該第1流路の該オリフィスと該チャックテーブルとを繋ぎ、該チャックテーブルに負圧を伝達する第2流路と、を備え、
    該洗浄ユニットは、
    洗浄用の流体供給源と該第2流路とを繋ぐ流体供給路と、
    該流体供給路に配置される開閉弁と、を備え、
    該制御部は、
    該第1流路にエアーが供給された状態で該開閉弁を開放し、該第2流路に発生する吸引作用で吸引される洗浄用の流体で、該第1流路と該第2流路を洗浄することを特徴とする加工装置。
  2. 該第2流路の該流体供給路との接続点と該チャックテーブルの間にはテーブルバキューム開閉弁を備え、該制御部は、該開閉弁を開けて該流路を洗浄する際に、該テーブルバキューム開閉弁を閉塞する請求項1に記載の加工装置。
  3. 該流体供給源からは、圧縮エア、水又は圧縮エアと水の両方が供給される請求項1又は2に記載の加工装置。
  4. 該制御部は、該開閉弁を所定の周波数で開閉し、間欠的に該洗浄用の流体を該負圧発生ユニットに供給する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の加工装置。
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