JP2021052648A - 汎用コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】走行機体の前部に昇降可能に連結された刈取部と、刈取穀稈を脱穀する脱穀装置とを備えた汎用コンバインにおいて、前記刈取部のフィーダ導入口近傍で穀稈が詰まることを防止できる汎用コンバインを提供することを課題としている。【解決手段】走行機体と、穀稈を刈取って後方搬送する刈取部と、刈取穀稈を脱穀する脱穀装置とを備え、前記刈取部は、左右一対の分草フレームと、一対の分草フレーム間に配置されて穀稈を後方に掻込むリールと、該リールの後方に配置され且つ穀稈の株元側を刈取る刈刃と、該刈刃によって刈取られた刈取穀稈を前記脱穀装置に向けて後方搬送するフィーダと、前記フィーダの導入口に向けて穀稈を搬送する左右方向の掻込オーガと、穀稈を案内する案内体とを有し、前記案内体は、前記導入口の正面側に設けられ、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に向けてガイドするように構成された。【選択図】図3

Description

本発明は、汎用コンバインに関する。
走行機体と、該走行機体の前部に昇降可能に連結され且つ穀稈を刈取って後方搬送する刈取部と、刈取部によって後方搬送された刈取穀稈を脱穀する脱穀装置とを備え、前記刈取部は、左右一対の分草フレームと、一対の分草フレーム間に配置されて穀稈を後方に掻込むリールと、該リールの後方に配置され且つ穀稈の株元側を刈取る刈刃と、該刈刃によって刈取られた刈取穀稈を前記脱穀装置に向けて後方搬送する前後方向のフィーダと、左右一対の分草フレーム間に設けられる前記フィーダ入口に向けて穀稈を搬送する左右方向の掻込オーガとを有し、稲、麦、大豆、菜種等、様々な種類の穀稈の刈取・脱穀作業を行うことができる特許文献1に記載の汎用コンバインが従来公知である。
上記文献の汎用コンバインは、前記掻込オーガによって前記フィーダ導入口の左右外側から該導入口に向かって搬送される穀稈と、前記フィーダ導入口の正面側の穀稈とによって、前記フィーダ導入口近傍で穀稈が集中して詰まってしまう場合があり得るという課題があった。
特許第5941790号公報
本発明は、走行機体の前部に昇降可能に連結され且つ穀稈を刈取って後方搬送する刈取部と、該刈取部によって後方搬送された刈取穀稈を脱穀する脱穀装置とを備えた汎用コンバインにおいて、前記刈取部のフィーダ導入口近傍で穀稈が詰まることを防止できる汎用コンバインを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、第1に、走行機体と、該走行機体の前部に昇降可能に連結され且つ穀稈を刈取って後方搬送する刈取部と、刈取部によって後方搬送された刈取穀稈を脱穀する脱穀装置とを備え、前記刈取部は、左右一対の分草フレームと、一対の分草フレーム間に配置されて穀稈を後方に掻込むリールと、該リールの後方に配置され且つ穀稈の株元側を刈取る刈刃と、該刈刃によって刈取られた刈取穀稈を前記脱穀装置に向けて後方搬送するフィーダと、前記フィーダの導入口に向けて穀稈を搬送する左右方向の掻込オーガと、穀稈を案内する案内体とを有し、前記案内体は、前記導入口の正面側に設けられ、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に向けてガイドするように構成されたことを特徴としている。
第2に、前記フィーダの導入口は、左右一対の分草フレーム間の中心に対して正面視で左右一方側に寄せて配置され、前記案内体は、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に振分けて案内するにあたり、左右一対の分草フレーム間の中心に対して正面視で左右他方側にガイドされる穀稈が多くなるように構成されたことを特徴としている。
第3に、前記案内体は、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に振分けて案内し、正面視で前記導入口の左右一方側にガイドされる穀稈と、左右他方側にガイドされる穀稈とで、前記掻込オーガに掻込まれるタイミングが異なるように構成されたことを特徴としている。
前記刈取部は、前記フィーダ導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に向けてガイドする前記案内体を設けたことにより、入口正面の刈取穀稈がスムーズに前記掻込オーガに掻込まれるため、前記導入口正面の穀稈がフィーダ入口側で詰まることを効率的に防止することができる。
また、前記フィーダの導入口は、左右一対の分草フレーム間の中心に対して正面視で左右一方側に寄せて配置され、前記案内体は、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に振分けて案内するにあたり、左右一対の分草フレーム間の中心に対して正面視で左右他方側にガイドされる穀稈が多くなるように構成されたものによれば、前記案内体は、刈取部による刈取幅となる一対の刈取フレーム間のうち、正面視で前記フィーダの導入口からの分草フレームまでの幅に余裕のある方向に多くの穀稈をガイドすることができるため、案内体による穀稈のガイドと、刈取穀稈の導入口への搬送がよりスムーズになる。
なお、前記案内体は、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に振分けて案内し、正面視で前記導入口の左右一方側にガイドされる穀稈と、左右他方側にガイドされる穀稈とで、前記掻込オーガに掻込まれるタイミングが異なるように構成されたものによれば、前記フィーダの導入口の正面にある穀稈が同時に前記導入口にガイドされて該導入口付近で穀稈が詰まることを効率的に防止することができる。
本発明を適用した汎用コンバインの全体側面図である。 本発明を適用した汎用コンバインの全体平面図である。 刈取部を示した要部平面図である。 刈取部を示した要部側面図である。 刈取部を示した要部正面図である。 ガイド体を示した要部側面図である。 別実施例1のガイド体を示した刈取部の要部平面図である。 別実施例2のガイド体を示した刈取部の要部平面図である。 別実施例3のガイド体を示した刈取部の要部平面図である。
図1は本発明を適用した汎用コンバインの全体側面図及び全体平面図であり、図3乃至5は、刈取部を示した要部平面図、要部側面図、要部正面図である。図示する汎用コンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1,1を有する走行機体2と、該走行機体2の前方に昇降自在に連結された刈取部3とを備えている。
前記走行機体2は、その左側半部には、前記刈取部3で刈取られた圃場の穀稈の脱穀処理を行うとともに、脱穀処理された処理物から穀粒を選別する脱穀装置4が設置され、その右側半部には、前記脱穀装置で選別された穀粒が貯留されるグレンタンク6が設置され、該グレンタンク6の前方には、オペレータが乗込む操縦部7が設置されている。
前記刈取部3は、刈取った作物を前記脱穀装置4側に後方搬送するフィーダ8と、該フィーダ8の前端側に連結された前面及び上面が開放された箱状の刈取フレーム9と、該刈取フレーム9を構成する左右の側壁9a,9aから前方に延設されて圃場の穀稈を刈取側と非刈側とに分草する分草フレーム(分草体,デバイダ)11と、該刈取フレーム9の上方に支持された前後方向の支持アーム13前端側に回転可能に架設支持されたリール14と、該刈取フレーム9の左右の側壁9a,9a間に形成された底板9b上で軸回転可能に支持された左右方向の掻込オーガ16と、該掻込オーガ16の前方に配置されて刈刃18が左右方向に往復駆動するレシプロ式の刈取装置17と、該刈取装置17の近傍に取付けられたガイド体(案内体)20を備えている(図3乃至5等参照)。
また、該刈取部3(刈取フレーム9)側と走行機体2の前部との間には、該刈取部3を走行機体2に対して昇降作動させる油圧式のリフトシリンダ10が設けられている。これにより、該リフトシリンダ10の伸長作動によって刈取部3全体が走行機体2に対して上昇作動する一方で、該リフトシリンダ10の縮小作動によって刈取部3全体が走行機体2に対して下降作動するように構成されている(図1等参照)。
上記リール14は、前記支持アーム13の前後方向中途部に取付けられた昇降シリンダ21の伸縮作動によって、刈取フレーム9に対して昇降作動するように構成されている(図4参照)。該支持アーム13は、その後端側が前記刈取部3(刈取フレーム9)側に上下回動自在に支持されており、前記昇降シリンダ21を上下方向に伸縮作動させることによって、前記リール14が支持アーム13の後端を支点に上下回動するように構成されている。
また、該リール14は、軸回転する側面視多角形状(図示する例では6角形状)の左右一対のサイドフレーム22を有し、互いに離間した状態で平行に対向配置されたサイドフレームの頂点同士をそれぞれ左右方向の横フレーム23によって連結固定することによって、周囲及び左右両側が内外で連通し且つ内部が空洞となる角柱状に形成されている。なお、該横フレーム23には、下方に突出するリールタイン24が所定間隔毎に複数設置されている(図1及び図4等参照)。
該構成によれば、回転するリール14によって掻込まれた圃場の作物(穀稈)は、左右に往復スライド駆動される刈刃18によって刈取られ、刈取られた刈取穀稈が前記掻込オーガ16によって前記フィーダ8まで掻込搬送される。
上記フィーダ8は、前後方向に延設された筒(角柱)状部材であるフィーダケースと、その内部に刈取った穀稈を後方搬送する前後方向のフィーダコンベア26とを有し、全体が走行機体2の前記操縦部7の側方(図示する例では進行方向左側)に位置している。また、該フィーダ8の後端は前記脱穀装置4の前端側に連結される一方で、該フィーダ8の前端は導入口8aを介して前記刈取フレーム9の後端(後面9c)側に連結されている(図2及び図5等参照)。
また、該フィーダ8は、その後端側、具体的には前記フィーダコンベア26の駆動軸を中心に上下回動自在に機体側に支持されている。すなわち、前記刈取部3は、前記リフトシリンダ10を伸縮作動させることにより、フィーダ8後端(フィーダコンベア26の駆動軸)を支点に上下回動(昇降作動)するように構成されている。
ちなみに、前記刈取フレーム9は、その左右幅が走行機体2の横幅と同程度であって、左右に並べて配置された前記操縦部7と前記フィーダ8よりも幅広に形成されているため、前記フィーダの導入口8aは、前記刈取フレーム後面9cの横幅の中心、言い換えると、正面視で左右一対の前記分草フレーム11,11間の中心に対して、左右一方側(図示する例では左(正面視右)側)に寄せた(オフセットした)位置に設けられている(図2及び図3等参照)。
上記掻込オーガ16は、左右方向に延びる円筒状に形成された本体部31と、軸回転する本体部31の外周面に沿って螺旋状に突設された搬送板32と、本体部31の軸方向外側に向かって突設された掻込棒33とを有し、該本体部31が前記刈取フレーム9側の一対の側壁9a,9a間に架け渡されるようにして軸支されている。
該搬送板32は、正面視で前記フィーダの導入口8aを中心として左右に分けて設けられており、それぞれ前記本体部31の左右端部側から前記導入口8a側に向けて穀稈を搬送するように構成されている。言い換えると、一対の前記搬送板32は、正面視で前記掻込オーガ16左端側から前記導入口8aに至る範囲に形成された搬送板32Aが、正面視で前記掻込オーガ右端側から前記導入口8aに至る範囲に形成された搬送板32Bよりも設置範囲が長く(広く)なるように形成されている(図5参照)。
また、一対の前記搬送板32A,32Bは、正面視で前記掻込オーガ16の端部側から前記フィーダ8の導入口8aとラップする位置まで延設されている。その一方で、一対の前記搬送板32A,32Bの導入口側8a端部同士は連結されておらず、前記本体部31には、正面視で前記導入口8aの中央部側で前記搬送板32が設置されない範囲が設けられている(図5参照)。
該構成によれば、前記掻込オーガ16が前記本体部31と底板9bとの間の刈取穀稈を後方搬送する側(右側面視で時計回り)に駆動されることによって、前記刈取装置17によって株元側が刈取られた刈取穀稈を前記掻込棒33(搬送板32)で掻込むとともに、この刈取穀稈を前記搬送板32によって前記フィーダ8(の導入口8a)側に向けて左右方向に搬送することができる(図4等参照)。
ちなみに、各搬送板32は、図示する例では、前記刈取フレーム9の端部(側壁9a)側から前記導入口8aに向かって螺旋状に延設される1枚の板状部材であるが、各搬送板32を複数の板状部材で分割形成して所定間隔を空けて配置したり、二重螺旋となるように板状部材を複数配置したりしても良い。なお、該搬送板32は、前記導入口8aに向けて穀稈を搬送することができる形状であれば上述の構成に限られない。
上記ガイド体20は、正面視で前記フィーダの導入口8aの正面側に配置される部材であって、前記分草フレーム11によって刈取側に分草された穀稈のうち、前記導入口8aの正面側にある穀稈を、左右外側に押し退けて前記掻込オーガ16の搬送板32A,32B側に案内(ガイド)するように構成されている。該ガイド体20の詳しい構成については後述する。
前記脱穀装置4は、該脱穀装置4の上側であって前記フィーダ8から搬送される刈取穀稈の脱穀作業を行う脱穀部36と、該脱穀装置4の下側であって前記脱穀部36により脱穀された処理物を穀粒と藁屑等の排塵物とに選別する選別部37と、該脱穀装置4の後端から排塵物を排出する排出部38とから構成されている。
上記脱穀部36は、前記フィーダ8の後端側から刈取穀稈の全部が投入される扱室39と、該扱室39内で前後方向の軸回りに回転駆動可能に支持された円筒状の扱胴41と、該扱胴41の形状に沿って背面視で中央が窪んだ円弧状の受網(図示しない)とを備えている。
該構成により、フィーダ8から扱室39に全稈投入された刈取穀稈は、回転駆動される扱胴41によって扱降し処理(脱穀処理)されることによって排藁となり、該排藁は扱室39後方の前記排出部38から機外へと排出される。その一方で、扱胴41によって扱降ろされた処理物は、籾などの穀粒と藁屑等とを含んでおり、該処理物は、受網で受け止められるとともに下方側に漏下することで前記選別部37側に導入される。
上記選別部37は、前記受網から漏下した処理物を揺動選別する揺動選別体42と、該揺動選別体42の前方下方側に配置されて後方上側に向けて選別風を送風する唐箕ファン43と、選別後の排塵物を機外へと排出する二番選別ファン44と、唐箕ファン43によって選別された1番物である穀粒を回収する1番ラセン46と、2番物を回収する2番ラセン47とを備えている(図1参照)。
該構成により、揺動選別体42で選別されて漏下した処理物は、唐箕ファン43によって起風された選別風の影響を殆ど受けずに前記選別部37の前後方向中央(1番ラセン46)よりも前方に落下して前記1番ラセン46より回収される1番物と、選別風の影響を若干更けて1番ラセン46よりも後方に落下して前記2番ラセン47によって回収される2番物とに風選され、藁屑等は上記選別風によって前記排出部38から機外へと飛ばされる。
該1番ラセン46によって回収された穀粒は、該1番ラセン46の搬送端側に設けた穀粒搬送装置(図示しない)によって上方搬送されることによって、前記グレンタンク6の上部側からグレンタンク6内へと投入される。なお、該グレンタンク6内に貯留された穀粒は、オーガ48を介して機外へと排出される。
次に、図3乃至6に基づき、前記ガイド体について説明する。図6は、ガイド体を示した要部側面図である。
前記ガイド体20は、前記導入口8a正面の穀稈を左右一方側にガイドするガイド部51と、前記刈取フレーム9(の底板9b前端)側に着脱可能に取付固定するための取付部52と、該取付部52側から延設されて前記ガイド部51を支持する前後方向の支持フレーム53とを備え、正面視で前記フィーダ8の導入口8a正面側に設けられるように構成されている。
前記ガイド部51は、正面視で前記フィーダ8の導入口8aの中心側から左右内(操縦部7)側に案内する第1ガイド部51aと、正面視で前記フィーダの導入口8aの中心側から左右外(昇降シリンダ21)側に案内する第2ガイド部51bとを有し、各ガイド部51a,51bは、前後方向に延設された前記支持フレーム53を境にして前方且つ左右外側に向かって下方傾斜する傾斜面によって形成され、平面視で(直角)三角形状に形成されている(図3乃至6等参照)。
また、前記ガイド部51は、各ガイド部51a,51bによる穀稈のガイド幅となる左右幅が、少なくとも正面視で前記掻込オーガ16の本体部31表面に前記搬送板32A,32Bが形成されている範囲まで延設されるように構成されている。このとき、該ガイド部51(ガイド体20)全体の左右幅は、正面視で前記導入口8aの左右幅よりも幅広に形成されており、各ガイド部51a,51bの端部側が、前記導入口8aの左右外側まで延設されている(図5等参照)。
さらに、該ガイド部51は、前記第1ガイド部51aの左右幅が,第2ガイド部51bの左右幅よりも広くなるように形成されている。これにより、前記ガイド部51によってガイドされる前記導入口8a正面の穀稈は、該導入口8aから前記掻込オーガ16の左右端までの長さに余裕のある第1ガイド部51a側(正面視左側)により多くの穀稈が案内されるように構成されている。
前記支持フレーム53は、側面視で後端側が開放されたV字状に形成された支持部材であって、その下部後端側が前記取付部52を介して前記刈取装置17の真下側(前記底板9b前端側)に取付けられている。具体的に説明すると、該支持フレーム53の下部側は、その開放端(後端)側が側面視で前方に向かって下方傾斜する刈取装置17に沿って傾斜されており、前方に向かって上方に向かう円弧状に形成されている。さらに、該支持フレーム53の上部側は、その前端側から後方に向かって上方に傾斜するように延設されており、該支持フレーム53の上部後端側が前記刈取装置17の上方側に配置されるように構成されている(図6参照)。
すなわち、該支持フレーム53は、後方が開放されて前方に延設されたV字(嘴)状に形成されて、その後端側が前記刈取装置17(底板9b前端側)を上下で挟むように構成されている。また、該支持フレーム53の下部側は、前記刈取フレーム9の下面側と圃場面との間で圃場面側と略平行に形成されることにより、該圃場面側と接触し難くなるよう構成されている(図4参照)。
また、該支持フレーム53は、正面視で前記フィーダ8の導入口8aの左右中央に配置されるとともに、該支持フレーム(上部)53の左右内側(正面視左側)に前記第1ガイド部51aが設けられ、該支持フレーム(上部)53の左右外側(正面視右側)に前記第2ガイド部51bが設けられるように構成されている(図3及び図5等参照)。
前記取付部52は、前記ガイド体20(支持フレーム53の下部後端側)を、前記刈取フレーム9の底板9b前端側に取付固定された前記刈取装置17の下面側に着脱可能にボルト固定できるように構成されている(図6参照)。すなわち、該ガイド体20は、既存の汎用コンバインの刈取装置17側に対して容易に着脱させることができる。なお、該ガイド体20の刈取フレーム9(底板9b)側への取付構成は、前記取付部52による構成には限られない。
上述の構成のガイド体20によれば、刈取収穫時において、一対の前記分草フレーム11によって刈取側に分草されて前記フィーダ8の導入口8aの正面に入って来る穀稈を、前記ガイド体20により一旦、該導入口8aの左右外側にガイドすることにより、導入口8aに刈取穀稈が集中することを防止できる。これにより、該ガイド体20によって導入口8aの左右外側に案内された穀稈は、前記掻込オーガ16の横搬送作用によって倒伏させることができるため、該刈取穀稈を横に倒した状態で掻込オーガ16の搬送作用で前記導入口8aへと搬送・投入することができる。
すなわち、例えば、前記刈取装置17(刈刃18)から前記掻込オーガ16までの前後距離が十分でない小型の汎用コンバイン(刈取部3)等の場合に、前記搬送板32の配置されていない前記導入口8a正面で前記刈取装置17によって刈取られた刈取穀稈が、前記掻込オーガ16の上部に寄りかかり、後続の穀稈や左右から横搬送される穀稈に押されて起立することで前記掻込オーガ16に掻き込まれることなくフィーダ8の導入口8a近傍で滞留して詰まるという事態を、前記ガイド体20によってより効率的に防止することができる。
ちなみに、前記リール14を構成する前記横フレーム23の左右方向に並べて設けられた前記タイン24のうち、正面視で前記ガイド体20が設置された前記導入口8a正面に臨むタイン24aのみ、その他の前記タイン24よりも短く形成されている(図5参照)。
該構成によれば、前記リール14が掻込駆動される場合に、前記タイン24が前記ガイド体20側に干渉(接触)することを確実に防止することができる。また、これにより左右方向に並べられた各タイン24,24aと、前記底板9b及び前記ガイド体20との間の(上下方向の)間隔を同程度に近づけることができるため、前記リール14による圃場の穀稈の掻込みを左右方向でムラなく確実に前記掻込オーガ16側へと掻込むことができる。
なお、前記ガイド部51は、前記支持フレーム53を中心に形成された一対の傾斜面である前記第1ガイド部51aと、第2ガイド部51bとを有する三角形状の板状部材で構成されたものに代えて、棒状部材によって構成したものとしても良い。
該ガイドフレームによれば、前記各ガイド部51a,51bと比較してより低コストに構成できるとともに、正面視で前記導入口8a側の穀稈を前記ガイド部51a,51bと同様に前記導入口8aの左右外側にかき分けるようにして前記搬送板32A,32B側へと案内することができる。
さらに、前記ガイド部51では、上述の例では、正面視で前記導入口8aの正面の穀稈を、該導入口8aの左右外側にそれぞれガイドするように構成されているが、該穀稈を前記導入口8aの左右一方側にすべて案内するように構成しても良い。この場合、前記導入口8a正面の穀稈は、前記掻込オーガ16の長さにゆとりのある正面視で前記導入口8aの左右方向左側にガイドすることが好ましい。
次に、図7に基づき、前記ガイド体の別実施例1について上述の例と異なる点を説明する。図7は、別実施例1のガイド体を示した刈取部の要部平面図である。
前記支持フレーム53は、前記フィーダ8の導入口8aの左右中心位置から左右外側(正面視右側)に寄せた位置に設けられている。より具体的には、図示する例では、前記導入口8aの左右中心位置と、該導入口8aの左右外側端部との間で取付固定されている(図7参照)。
前記ガイド部51は、正面視で前記支持フレーム53から左右内(操縦部)側に案内する第1ガイド部51aと、正面視で前記支持フレーム53から左右外(昇降シリンダ21)側に案内する第2ガイド部51bとを有しており、前記支持フレーム53が前記フィーダ8の導入口8aの左右中心位置から左右外側(正面視右側)に寄せて配置された分、上述の実施例と比較して、前記第1ガイド部51aの左右幅が広くなる一方で、前記第2ガイド部52bの左右幅が狭くなるように形成されている。
該構成のガイド体20によれば、正面視で前記フィーダ8の導入口8aの正面にある刈取穀稈を該導入口8aの左右外側に案内するにあたり、上述の実施例と比較して、前記第1ガイド部51aによって正面視左側に案内する穀稈量を、前記第2ガイド部51bによって正面視右側に案内する穀稈量と比較してより多くすることができる。
次に、図8に基づき、前記ガイド体の別実施例2について上述の例と異なる点を説明する。図8は、別実施例2のガイド体を示した刈取部の要部平面図である。
前記ガイド部51は、前記第1ガイド部51Aと、前記第2ガイド部51bとを単一の部材ではなく、それぞれ別体として構成しても良い(図8参照)。この場合、図8に示されるように、前記第1ガイド部51Aと、前記ガイド部51Bとを平面視で直角三角形状に形成することによって、各ガイド部51a,51b同士の間に隙間を設け、前記導入口8aの正面にある穀稈の一部は、前記ガイド体20によって案内されないように構成しても良い。
該構成によれば、前記ガイド体20を左右に分割して構成したことにより、ガイド体20の強度確保が容易になる。また、左右に分割した前記ガイド部間51a,51bに隙間を設けて穀稈を左右にガイドしない範囲を設けた場合であっても、上述のガイド体20と同様に、前記導入口8aの正面に入ってきて該導入口8a近傍で停滞する穀稈を十分に減らす効果を発揮することができる。すなわち、前記ガイド体20は、正面視で前記導入口8aの左右方向全体に設けられていなくても良い。
次に、図9に基づき、前記ガイド体の別実施例3について上述の例と異なる点を説明する。図9は、別実施例3のガイド体を示した刈取部の要部平面図である。
前記ガイド部51は、前記第1ガイド部51aと、前記第2ガイド部51bとで、前後方向の長さを異ならせて、穀稈を案内する前後距離を異ならせるように構成しても良い。言い換えると、穀稈を左右方向に案内する前記第1ガイド部51aの前後方向の傾斜辺を、前記第2ガイド部52bの傾斜辺よりも長く形成した(図9参照)。
該構成によれば、前記ガイド体20によって刈取収穫時に前記導入口8aの正面に来る穀稈を左右に案内した際に、案内された穀稈が前記掻込オーガ16側に掻き込まれるタイミングをズラすことができる。このため、該掻込オーガ16から前記フィーダ8の導入口8a側に穀稈が供給されるタイミングが均されるため、該導入口8a側に穀稈が集中的に搬送されて詰まる事態を防止することができる。
2 走行機体
3 刈取部
4 脱穀装置
8 フィーダ
8a 導入口
11 分草フレーム
14 リール
16 掻込オーガ
18 刈刃
20 ガイド体(案内体)

Claims (3)

  1. 走行機体と、
    該走行機体の前部に昇降可能に連結され且つ穀稈を刈取って後方搬送する刈取部と、
    刈取部によって後方搬送された刈取穀稈を脱穀する脱穀装置とを備え、
    前記刈取部は、左右一対の分草フレームと、一対の分草フレーム間に配置されて穀稈を後方に掻込むリールと、該リールの後方に配置され且つ穀稈の株元側を刈取る刈刃と、該刈刃によって刈取られた刈取穀稈を前記脱穀装置に向けて後方搬送するフィーダと、前記フィーダの導入口に向けて穀稈を搬送する左右方向の掻込オーガと、穀稈を案内する案内体とを有し、
    前記案内体は、前記導入口の正面側に設けられ、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に向けてガイドするように構成された
    汎用コンバイン。
  2. 前記フィーダの導入口は、左右一対の分草フレーム間の中心に対して正面視で左右一方側に寄せて配置され、
    前記案内体は、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に振分けて案内するにあたり、左右一対の分草フレーム間の中心に対して正面視で左右他方側にガイドされる穀稈が多くなるように構成された
    請求項1に記載の汎用コンバイン。
  3. 前記案内体は、前記導入口の正面の穀稈を該導入口の左右外側に振分けて案内し、正面視で前記導入口の左右一方側にガイドされる穀稈と、左右他方側にガイドされる穀稈とで、前記掻込オーガに掻込まれるタイミングが異なるように構成された
    請求項1又は2の何れかに記載の汎用コンバイン。
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