JP2022071948A - 汎用コンバイン - Google Patents

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敦 木村
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Abstract

【課題】作物搬送に支障をきたすことなく倒伏部材を延ばして倒伏性能を高めることができるコンバインを提供する。【解決手段】走行機体と、走行機体の前部に連結され、穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取部と、走行機体に設けられ、刈取部が刈り取った穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、を備える汎用コンバインであって、刈取部は、穀稈を後方に掻き込むリールと、穀稈を刈り取る刈刃16Aと、刈り取った穀稈を掻き込むオーガと、刈刃16Aの近傍に配置され、穀稈に干渉して穀稈を左右方向に倒伏させる倒伏部材43と、を備え、倒伏部材43は、弾性的に支持され、所定以上の負荷を受けると退避するように構成される。【選択図】図6

Description

本発明は、トウモロコシなどを収穫可能な汎用コンバインに関する。
汎用コンバインは、走行機体と、走行機体の前部に連結され、穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取部と、走行機体に設けられ、刈取部が刈り取った穀稈を脱穀処理する脱穀部と、を備えており、刈取部には、穀稈を後方に掻き込むリールと、穀稈を刈り取る刈刃と、刈り取った穀稈を掻き込むオーガと、が設けられている。また、オーガによる掻き込みを適切に行うために、刈り取る穀稈を左右方向に倒伏させる倒伏部材を備えた汎用コンバインも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-83758号公報
しかしながら、特許文献1に記載される汎用コンバインでは、倒伏性能及び詰まり防止性能において改善の余地があった。例えば、倒伏部材を左右方向に延長すれば倒伏性能を向上させることが可能であるが、倒伏部材を延長しすぎると、作物搬送に支障をきたす虞がある。また、特許文献1の汎用コンバインでは、図10に示すように、ガイド部材101上に落下した作物102が倒伏部材103に引っ掛かり、後続の穀稈が詰まる虞がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、走行機体と、前記走行機体の前部に連結され、穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取部と、前記走行機体に設けられ、前記刈取部が刈り取った穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、を備える汎用コンバインであって、前記刈取部は、穀稈を後方に掻き込むリールと、穀稈を刈り取る刈刃と、刈り取った穀稈を掻き込むオーガと、前記刈刃の近傍に配置され、穀稈に干渉して穀稈を左右方向に倒伏させる倒伏部材と、を備え、前記倒伏部材は、弾性的に支持され、所定以上の負荷を受けると退避するように構成されることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の汎用コンバインであって、前記刈取部は、前記刈刃から前方に延出し、かつ左右方向に並ぶ複数のガイド部材をさらに備え、前記倒伏部材は、隣接する前記ガイド部材間に導入される穀稈に干渉し、該穀稈を左右方向に倒伏させることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の汎用コンバインであって、前記倒伏部材は、前記刈刃の前方から後方に亘って穀稈に干渉することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1~3のいずれか1項に記載の汎用コンバインであって、前記倒伏部材は、平面視において、隣接する前記ガイド部材間に亘って配置されることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1~4のいずれか1項に記載の汎用コンバインであって、前記倒伏部材は、ねじりコイルバネの腕部で構成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、倒伏部材は、弾性的に支持され、所定以上の負荷を受けると退避するように構成されるので、作物搬送に支障をきたすことなく倒伏部材を延ばして倒伏性能を高めることができる。また、作物が倒伏部材に引っ掛かっても、倒伏部材の退避によって搬送詰まりを防止できる。
また、請求項2の発明によれば、刈取部は、刈刃から前方に延出し、かつ左右方向に並ぶ複数のガイド部材をさらに備え、倒伏部材は、隣接するガイド部材間に導入される穀稈に干渉し、該穀稈を左右方向に倒伏させるので、倒伏部材を穀稈に確実に干渉させて倒伏性能を高めることができる。
また、請求項3の発明によれば、倒伏部材は、前記刈刃の前方から後方に亘って穀稈に干渉するので、切断後の穀稈に干渉して穀稈を確実に倒伏させることができる。
また、請求項4の発明によれば、倒伏部材は、平面視において、隣接する前記ガイド部材間に亘って配置されるので、穀稈に確実に干渉して倒伏性能を高めることができる。
また、請求項5の発明によれば、倒伏部材は、ねじりコイルバネの腕部で構成されるので、部品点数を減らして構造を簡素化できる。
本発明の一実施形態の汎用コンバインを示す全体側面図である。 図1の汎用コンバインを示す平面図である。 図1の汎用コンバインの刈取部を示す要部側面図である。 図1の汎用コンバインの刈取部を示す要部平面図である。 図1の汎用コンバインの倒伏ガイドを示す側面図である。 図1の汎用コンバインの倒伏ガイドを示す平面図である。 図1の汎用コンバインの倒伏ガイドを示す正面図である。 (a)は図1の汎用コンバインの倒伏ガイドを示す要部平面図、(b)及び(c)は倒伏ガイドの変形例を示す要部平面図である。 (d)、(e)及び(f)は倒伏ガイドの変形例を示す要部平面図である。 (a)は従来例に係る倒伏ガイドを示す要部平面図、(b)は従来例に係る倒伏ガイドを示す要部正面図である。
[汎用コンバイン]
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2において、Cは汎用コンバインであって、該汎用コンバインCは、左右一対のクローラ式走行装置1を有する走行機体2と、該走行機体2の前方に昇降自在に連結された刈取部3と、を備えている。
走行機体2は、その左側半部には、刈取部3で刈取られた穀稈の脱穀処理を行うとともに、脱穀処理された処理物から穀粒を選別する脱穀装置4が設置され、その右側半部には、脱穀装置4で選別された穀粒が貯留されるグレンタンク6が設置され、グレンタンク6の前方には、オペレータが乗込む操縦部7が設置されている。
図1~図4に示すように、刈取部3は、刈り取った作物を脱穀装置4側に搬送するフィーダ8と、フィーダ8の前端側に連結され、前面及び上面が開放された箱状の刈取フレーム9と、刈取フレーム9を構成する左右の側壁9aの前端側に取付けられた分草体11と、刈取フレーム9の上方に支持された前後方向の支持アーム12の前端側に回転可能に架設支持されたリール13と、刈取フレーム9の左右の側壁9a間に形成された底板9b上に軸回転可能に支持された左右方向の掻込オーガ14と、掻込オーガ14の前方に配置されて刈刃16Aが左右方向に往復駆動する刈取装置16と、を備えている。
掻込オーガ14は、左右方向に延びる円筒状に形成されて軸回転する本体部17と、本体部17の外周面に沿って螺旋状に取付けられた搬送板18と、本体部17の軸方向外側に向かつて突設された搬送棒19とを有し、搬送板18及び搬送棒19は、刈取装置16によって株元が刈取られた刈取穀稈をスムーズにフィーダ8側まで後方搬送することができる。
掻込オーガ14の前方には、刈取装置16によって刈取られる穀稈を左右方向に倒伏するための倒伏ガイド21が設けられている。なお、倒伏ガイド21の具体的な構成については後述する。
フィーダ9は、刈取った穀稈を後方搬送する前後方向のフィーダコンベア22を備え、全体が走行機体2の操縦部7の側方に位置するとともに、フィーダ9の後端部が走行機体2の前部に支持されている。
また、刈取部3と走行機体2の前部との間には、刈取部3を走行機体2に対して昇降作動させる油圧式のリフトシリンダ10が設けられている。これにより、リフトシリンダ10の伸長作動によって刈取部3全体が走行機体2に対して上昇作動する一方で、リフトシリンダ10の縮小作動によって刈取部3全体が走行機体2に対して下降作動するように構成されている。
リール13は、支持アーム12側に取付けられた昇降シリンダ15の伸縮作動によって、刈取フレーム9に対して昇降作動するように構成されている。また、リール13は、軸回転する側面視多角形状(図示する例では6角形状)の左右一対のサイドフレーム23を有し、互いに離間した状態で平行に対向配置されたサイドフレーム23の頂点部分同士をそれぞれ左右方向の横フレーム24によって連結固定することによって、周囲及び左右両側が内外で連通し、且つ内部が空洞となる角柱状に成型されており、横フレーム24には、下降突出するリールタイン26が所定間隔毎に複数設置されている。
このような構成によれば、回転するリール13によって掻込まれた圃場の作物の穀稈は、後述する倒伏ガイド21によって左方向又は右方向に倒伏されながら、左右に往復スライド駆動される刈刃16Aによって刈り取られ、刈り取られた刈取穀稈が掻込オーガ14によってフィーダ9側に掻込まれる。フィーダ9側に導入された作物の穀稈は、フィーダコンベア22によって脱穀装置4側まで後方搬送される。
脱穀装置4は、脱穀装置4の上側に設けられ、フィーダ9から搬送される刈取穀稈の脱穀作業を行う脱穀部27と、脱穀装置4の下側に設けられ、脱穀部27で脱穀された処理物を穀粒と藁屑等の排塵物とに選別する選別部28と、を備える。
脱穀部27は、フィーダ9の後端側から刈取穀稈の全部が投入される扱室29と、扱室29内で前後方向の軸回りに回転駆動可能に支持された円筒状の扱胴31と、扱胴31の下方で扱胴31の形状に沿う背面視円弧状の受網(図示せず)と、を備える。
このような構成によれば、フィーダ9によって扱室29に全稈投入された刈取穀稈は、回転駆動される扱胴31によって脱穀処理されることによって排藁となり、排藁は扱室29の後方の排出部32から機外へと排出される。その一方で、扱胴31によって脱穀された処理物は、籾などの穀粒と藁屑等とを含んでおり、受網を介して選別部28側に導入される。
選別部28は、受網から漏下した処理物を揺動選別する揺動選別体33と、揺動選別体33の前方下方側に配置され、後方上側に向けて選別風を送風する唐箕ファン34と、選別後の排塵物を機外へ排出する1番選別ファン36と、唐箕ファン34によって選別された1番物である穀粒を回収する1番ラセン37と、2番物を回収する2番ラセン38と、を備える。
このような構成によれば、揺動選別体33で選別されて漏下した処理物は、唐箕ファン34によって起風された選別風の影響を殆ど受けずに選別部28の前後方向中央(1番ラセン37)よりも前方に落下して1番ラセン37で回収される1番物と、選別風の影響を若干受けて1番ラセン37よりも後方に落下して2番ラセン38で回収される2番物とに風選され、藁屑等は選別風によって排出部32から機外に飛ばされる。
1番ラセン37によって回収された穀粒は、一番ラセン37の搬送端側に設けた穀粒搬送装置(図示せず)で上方搬送されることにより、グレンタンク6の上部側からグレンタンク6内へと投入される。なお、グレンタンク6内に貯留された穀粒はオーガ39を介して機外へと排出される。
[倒伏ガイド]
つぎに、図3~図7に基づいて、倒伏ガイド21の構成について説明する。これらの図に示すように、倒伏ガイド21は、刈取装置16の下面側に突出するように取付けられる取付部材41と、取付部材41の前部側に着脱可能にボルト固定され、且つ刈取装置16の前側から前方上側に向かつて傾斜するように延設されたガイド部材42と、ガイド部材42の左右一方側に着脱可能にボルト固定される倒伏部材43と、を備えている。
[取付部材]
取付部材41は、基端側に刈取装置16の基端部下面側にボルト固定されるガイド支持部44が形成され、ガイド支持部44から刈取装置16に沿って前方に延設され、その中途部が上方に向かつて屈曲形成されている。
また、取付部材41の先端側は、刈取装置16の先端の前方上側まで延設されるとともに、その先端部分が水平(下方)方向に若干屈曲形成され、ガイド部材42が着脱可能に取付けられる一対の取付孔(図示せず)が穿設されている。
このような構成によれば、取付部材41は、ガイド支持部44を介して、左右方向の刈取装置16の下面側に着脱可能にボルト固定することができるため、ガイド部材42(倒伏ガイド21)が必要な位置に取付けられる。
[ガイド部材]
ガイド部材42は、取付部材41の前部上面側と刈取装置16の上面側との間に架け渡されるように載置される前後方向の支持部47と、支持部47の前端側から前方上方に向けて延設された株元ガイド部48と、が形成されている。ガイド部材42は、株元ガイド部48の基端側に穿設された取付孔(図示せず)と、取付部材41側のガイド取付孔とを介して、刈取装置16の前側に着脱可能にボルト固定される。
株元ガイド部48は、その前部側は前後方向中途部から先端に向かつて徐々に幅狭となって先端が鋭角状に形成された板状部材であって、株元ガイド部48の中央上面側には、前後方向に延設された棒状の補強部材49が溶着されている。
また、株元ガイド部48の基端側は、その左右両側を上方に立ち上がるように屈曲することにより前側固定部51が形成されており、前側固定部51には、倒伏部材43の前側を取付支持するための前後一対の取付孔51aが左右にそれぞれ穿設されている。
このような構成によれば、ガイド部材42は、刈取装置16側から前方上方に向かつて延設され、その先端側が徐々に幅狭となる鋭角状に形成されたことによって、刈取装置16によって刈取られる圃場の穀稈は、隣接するガイド部材42の間に順次案内されるため、倒伏部材43による穀稈の倒伏と、刈取装置16による穀稈の刈り取りとを詰まりなくスムーズに行うことができる。
また、ガイド部材42は、刈取部3がリフトシリンダ10によって最下降位置から前方上方に向けて押上げるようにして上昇作動するように構成されているため、刈取部3が最下降位置まで下降された状態では、ガイド部材42が側面視で略水平な水平姿勢となる一方で、刈取部3が刈取作業を行う刈高さまで上昇作動された状態では、ガイド部材42が側面視で前高後低の傾斜姿勢となるように構成されている。なお、ガイド部材42の取付角度はこれに限られず、刈取部3が刈取高さまで上昇された場合に、水平姿勢となるように構成してもよい。
支持部47は、後端側には左右中央に前方に向かつて凹設された凹設部47aが形成されている。また、支持部47の左右両側には、左右両端が上方に立ち上がるアングル状部材であって、倒伏部材43の後側が取付支持される一対の後側固定部52が溶着等で取付固定されており、後側固定部52には、後述する変形例の倒伏部材43D、43Eを取付けるための取付孔52aが穿設されている。
このような構成によれば、前側固定部51と後側固定部52とは、ガイド部材42の左右両側に設けられているため、倒伏部材43は、ガイド部材42の左右両端のどちらにも取付けることができる。
すなわち、倒伏ガイド21の左側に倒伏部材43を取付ける場合と、倒伏ガイド21の右側に倒伏部材43を取付ける場合とで、同一形状のガイド部材42を兼用して用いることができるため、部品点数の種類を削減して製造コストを低く抑えることができる。
[倒伏部材の概要]
倒伏部材43は、ガイド部材42の左右側方側に取付けられ、ガイド部材42間に導入される穀稈に干渉し、該穀稈を左右方向に倒伏させる。複数の倒伏部材43のうち、刈取装置16の右側半部に取付けられた倒伏部材43は、左側に延設される方向に取付けられ、刈取装置16の左側半部に取付けられた倒伏部材43は、右側に延設される方向に取付けられるように構成されている。言い換えると、倒伏部材43は、刈取られる圃場の穀稈を刈取部3の中心に向かう左右内側に倒伏させるように構成されている。
具体的には、刈幅の略中心で、且つフィーダ入口寄りに配置された倒伏ガイド21を中心ガイド21Cとして設定し、各倒伏ガイド21(倒伏部材43)は、刈取穀稈を中心ガイド21Cに向けて倒伏させるように設定されている(図4参照)。このとき、中心ガイド21Cの位置は、ガイド部材42に取付けられる倒伏部材43を組み替えることによって容易に変更できるように構成されている。
なお、中心ガイド21Cは、刈幅の中心に配置された倒伏ガイド21や、フィーダ9の左右中心に配置された倒伏ガイド21を選択してもよい。ちなみに、図示する例では、左から5番目に配置された倒伏ガイド21が左右方向の中心に配置された中心ガイド21Cとして設定されている。
すなわち、上述の構成の倒伏ガイド21によれば、隣接する倒伏ガイド21の間に案内された圃場の穀稈は、株元ガイド48の左右両端部によって左右内側を支点として株元側を押さえられながら、支点の上方且つ株元の左右外側を倒伏部材43によって左右一方側に向けて徐々に押出されるように構成されている。このため、倒伏ガイド21は、穀稈の株元側を左右一方側に折曲げて穀稈を倒伏させることができる。
このとき、倒伏ガイド21によって左右方向一方側に倒伏される穀稈は、必ず刈取部3の左右方向中心側に向かつて倒伏されるため、穀稈が刈取部3の左右外側方向に倒伏されて刈取部3側から圃場に零れ落ちる事態を確実に防止できる。
上述の構成によれば、圃場の穀稈は、倒伏ガイド21によって左右方向一方側に倒伏された状態で刈取られることにより、掻込オーガ14側に供給される刈取穀稈が必ず左右方向に傾いた状態となる。
これにより、例えば、刈取対象がトウモロコシ等のように比較的長手状で折れ難く(又は擦り難く)且つ枝葉等が少ない穀稈の場合、該刈取穀稈が、掻込オーガ14の搬送棒19の移動方向に対して略平行となるように真後ろに寄りかかるように倒れると、搬送棒19等への引っ掛かりが少なくなって刈取穀稈が十分に掻込めない虞があるところ、本実施形態では、刈取穀稈が左右方向に傾けられるため、搬送棒19等が刈取穀稈に引っ掛かり易くなる。
[倒伏部材の詳細]
つぎに、本発明の要部である倒伏部材43の詳細な構成について、図5~図7を参照して説明する。
図5~図7に示すように、倒伏部材43は、弾性的に支持され、所定以上の負荷を受けると退避するように構成されている。このような構成によれば、作物搬送に支障をきたすことなく倒伏部材43を延ばして倒伏性能を高めることができ、また、作物が倒伏部材43に引っ掛かっても、倒伏部材43の退避によって搬送詰まりを防止できる。
また、図6に示すように、倒伏部材43は、刈刃16Aの前方から後方に亘って穀稈に干渉するように構成されている。このような倒伏部材43によれば、切断後の穀稈に干渉して穀稈を確実に倒伏させることができる。
また、図6に示すように、倒伏部材43は、平面視において、隣接するガイド部材42間に亘って配置される。このような倒伏部材43によれば、穀稈に確実に干渉して倒伏性能を高めることができる。
また、図5~図7に示すように、倒伏部材43は、ねじりコイルバネ70の腕部71で構成されている。このようにすると、倒伏部材43と、倒伏部材43を弾性支持する部材と、を1つのねじりコイルバネ70で構成できるので、部品点数を減らして構造を簡素化できる。
具体的に説明すると、ねじりコイルバネ70は、コイル状に巻かれたコイル部73と、コイル部73の両端から延在する一対の腕部71、72と、を備えており、コイル部73及び一方の腕部72は、ガイド部材42の前側固定部51の内側面に沿って配置され、一方の腕部72は前側固定部51に固定される。他方の腕部71は、側面視において刈刃16Aと略平行となるように、コイル部73の上端部から後方に延在している(図5参照)。さらに、他方の腕部71は、平面視においてガイド部材42間の穀稈導入路を跨ぐように傾斜状に配置されるとともに、刈刃16Aの前方から後方に亘って配置される(図6参照)。このような構成によれば、ガイド部材42間に導入される穀稈を腕部71に干渉させ、該穀稈を左右方向に倒伏させることができるだけでなく、コイル部73及び一方の腕部72をガイド部材42の前側固定部51の内側面に沿って配置することで、コイル部73及び一方の腕部72に対する穀稈や屑の引っ掛かりを防止できる。
また、本実施形態の腕部71は、コイル部73から後方に延びる基部71aと、基部71aの後端部からガイド部材42間の穀稈導入路上に向かって曲折し、緩やかな傾斜角(例えば、30°)をもって導入穀稈に干渉する第1傾斜部71bと、第1傾斜部71bの後端部からさらに曲折し、第1傾斜部71bよりも大きな傾斜角(例えば、45°)をもって導入穀稈に干渉する第2傾斜部71cと、を一体に備える。このような腕部71によれば、導入穀稈に長時間に亘って干渉し、穀稈を確実に倒伏させることができるだけでなく、作物が引っ掛かったときには、傾斜部71b、71cが受ける負荷に応じて円滑に退避することができる。
[第1実施形態の効果]
叙述の如く構成された本実施形態によれば、走行機体2と、走行機体2の前部に連結され、穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取部3と、走行機体2に設けられ、刈取部3が刈り取った穀稈を脱穀処理する脱穀装置4と、を備える汎用コンバインCであって、刈取部3は、穀稈を後方に掻き込むリール13と、穀稈を刈り取る刈刃16Aと、刈り取った穀稈を掻き込むオーガ14と、刈刃16Aの近傍に配置され、穀稈に干渉して穀稈を左右方向に倒伏させる倒伏部材43と、を備え、倒伏部材43は、弾性的に支持され、所定以上の負荷を受けると退避するように構成されるので、作物搬送に支障をきたすことなく倒伏部材43を延ばして倒伏性能を高めることができる。また、作物が倒伏部材43に引っ掛かっても、倒伏部材43の退避によって搬送詰まりを防止できる。
また、刈取部3は、刈刃16Aから前方に延出し、かつ左右方向に並ぶ複数のガイド部材42をさらに備え、倒伏部材43は、隣接するガイド部材42間に導入される穀稈に干渉し、該穀稈を左右方向に倒伏させるので、倒伏部材43を穀稈に確実に干渉させて倒伏性能を高めることができる。
また、倒伏部材43は、刈刃16Aの前方から後方に亘って穀稈に干渉するので、切断後の穀稈に干渉して穀稈を確実に倒伏させることができる。
また、倒伏部材43は、平面視において、隣接するガイド部材42間に亘って配置されるので、穀稈に確実に干渉して倒伏性能を高めることができる。
また、倒伏部材43は、ねじりコイルバネ70の腕部71で構成されるので、部品点数を減らして構造を簡素化できる。
[倒伏部材の変形例]
つぎに、変形例に係る倒伏ガイド21B~21Fについて、図8の(b)及び(c)と、図9の(d)~(f)と、を参照して説明する。
図8の(b)に示すように、第1の変形例に係る倒伏ガイド21Bの倒伏部材43Bは、ねじりコイルバネ70の腕部71に板材で形成したガイド61を一体的に取付けて構成される点が前記実施形態と相違している。このような変形例によれば、部品点数は増えるものの、倒伏部材43B(ガイド61)の形状設定における自由度が増すので、作物の種類に応じた倒伏部材43Bの形状設定に基づいて倒伏性能を向上させることができる。
図8の(c)に示すように、第2の変形例に係る倒伏ガイド21Cの倒伏部材43Cは、回動支持されたガイドバー62を用いて構成され、別体のバネ部材63(例えば、引張りコイルバネ)で弾性支持される点が前記実施形態と相違している。このような変形例によれば、部品点数は増えるものの、バネ部材63の選択によってガイドバー62の付勢力を容易に変更できるという利点がある。
図9の(d)に示すように、第3の変形例に係る倒伏ガイド21Dの倒伏部材43Dは、倒伏部材43D全体をゴムなどの弾性部材64で構成した点が前記実施形態と相違している。このような変形例によれば、部品点数を増やすことなく、前記実施形態と同等の効果が得られる。
図9の(e)及び(f)に示すように、第4及び第5の変形例に係る倒伏ガイド21E、21Fの倒伏部材43E、43Fは、倒伏部材43E、43F全体が弾性退避するのではなく、倒伏部材43E、43Fの一部が弾性退避するように構成される点が前記実施形態と相違している。例えば、第4の変形例に係る倒伏ガイド21Eの倒伏部材43Eは、前側が剛体からなる前側ガイド部材65で構成され、後側がゴムなどの弾性部材66で構成されている。また、第5の変形例に係る倒伏ガイド21Fの倒伏部材43Fは、前記実施形態の倒伏部材43の前側に剛体からなる前側ガイド部材67を追加して構成されている。このような変形例によれば、倒伏部材43E、43Fの良好な弾性退避性能を確保しつつ、倒伏部材43E、43Fの前側部の強度アップが図れる。
C 汎用コンバイン
2 走行機体
3 刈取部
4 脱穀装置
13 リール
14 オーガ
16A 刈刃
17 本体部
21、21B~21F 倒伏ガイド
42 ガイド部材
43、43B~43F 倒伏部材
70 ねじりコイルバネ
71 腕部

Claims (5)

  1. 走行機体と、
    前記走行機体の前部に連結され、穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取部と、
    前記走行機体に設けられ、前記刈取部が刈り取った穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、を備える汎用コンバインであって、
    前記刈取部は、
    穀稈を後方に掻き込むリールと、
    穀稈を刈り取る刈刃と、
    刈り取った穀稈を掻き込むオーガと、
    前記刈刃の近傍に配置され、穀稈に干渉して穀稈を左右方向に倒伏させる倒伏部材と、を備え、
    前記倒伏部材は、弾性的に支持され、所定以上の負荷を受けると退避するように構成されることを特徴とする汎用コンバイン。
  2. 前記刈取部は、前記刈刃から前方に延出し、かつ左右方向に並ぶ複数のガイド部材をさらに備え、
    前記倒伏部材は、隣接する前記ガイド部材間に導入される穀稈に干渉し、該穀稈を左右方向に倒伏させることを特徴とする請求項1に記載の汎用コンバイン。
  3. 前記倒伏部材は、前記刈刃の前方から後方に亘って穀稈に干渉することを特徴とする請求項1又は2に記載の汎用コンバイン。
  4. 前記倒伏部材は、平面視において、隣接する前記ガイド部材間に亘って配置されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の汎用コンバイン。
  5. 前記倒伏部材は、ねじりコイルバネの腕部で構成されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の汎用コンバイン。
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