JP2021052567A - シールド電線の金属箔剥ぎ取り方法および装置 - Google Patents

シールド電線の金属箔剥ぎ取り方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に金属箔のみを確実に剥ぎ取ることを可能にする。【解決手段】剥離治具手前の挿入治具にてシールド電線Wの位置決めを行いつつ、挿入治具20の中心孔21を通して剥離治具の電線挿入孔11にシールド電線の先端の金属箔Wbが露出した部分を挿入する。剥離治具の他端面側の開口からシールド電線の先端に向けて空気A1を吹き込み、金属箔を線芯から離脱させつつ膨らませる。剥離治具の一端面12と挿入治具の端面24との間の所定隙間Nにおいて外部に露出し空気の吹き込みによって膨らませられた金属箔Wb1に側方から切り込みWb2を入れ、切り込みを起点にして金属箔の切断を行う。これにより、除去されたシースおよび編組の先端から外部に露出した金属箔Wbが線芯Waから剥ぎ取られる。【選択図】図1

Description

本発明は、シールド電線の金属箔を剥ぎ取るための方法および装置に関する。
シールド電線の種類の中に、線芯(例えば「軟銅より線」)の外周に、アルミ箔などの金属箔がシールド材として巻かれ、その外周がシースで被覆された構造のものがある。また、金属箔とシースとの間に編組が挿入された構造のものもある。この種のシールド電線の端末処理を施す場合(例えば、コネクタを取り付ける場合)、シースを除去し、編組がある場合は、編組を折り返してシースの上に被せ、露出した金属箔を線芯から引き剥がす作業が必要になる。ところが、イーサネット(登録商標)で使用される電線などのシールド電線では、細径化に伴い金属箔の剥離が非常に難しくなっている。
特許文献1には、先端から所定長さ範囲のシースが除去されたシールド電線の先端面を円錐状凹面(テーパ面)に押し付け、シースの外周を保持するチャックと円錐状凹面とを近づけることで、金属箔が巻き付けられた線芯を膨らませ、その状態で金属箔に切断刃を接触させて金属箔を切断する技術が開示されている。
特許第5247404号公報
しかし、特許文献1に開示されている方法では、金属箔を膨らませた形状が必ずしも一定しないため、切り込み不足による剥ぎ取り残しや、切り込み過剰による線芯の損傷等のおそれがあった。また、円錐状凹面とチャックの距離が制限されるため、金属箔の剥ぎ取り長さが制限されるという問題があった。さらに、円錐状凹面とチャックの距離を変える機構を必要とするため、構造が複雑になり、操作が煩雑になると共に、装置コストが上昇するという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、線芯を損傷することなく、容易に金属箔のみを確実に剥ぎ取ることが可能で、金属箔の剥ぎ取り長さの制約がない、簡素な構造のシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法および装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法および装置は、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 線芯と、該線芯の外周を包囲するシールド用の金属箔と、該金属箔の外周を包囲するシースと、を有するシールド電線の、先端から所定長さ範囲の前記シースが除去され、それにより外部に露出した前記金属箔を、前記線芯から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法であって、
剥離治具の電線挿入孔に、該電線挿入孔の入口側の前記剥離治具の一端面と前記シースの先端との間に所定隙間を残した状態で前記シールド電線の先端の金属箔が露出した部分を挿入する工程と、
前記電線挿入孔の内部に、前記剥離治具の他端面側の開口から前記シールド電線の先端に向けて空気を吹き込み、それにより、前記シールド電線の先端の金属箔を前記線芯から離脱させつつ膨らませる工程と、
前記剥離治具の一端面と前記シースの先端との間の所定隙間において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔に、側方から切り込みを入れる工程と、
前記切り込みを起点にして前記金属箔の切断を行う工程と、
を具備する、
ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
(2) 線芯と、該線芯の外周を包囲するシールド用の金属箔と、該金属箔の外周を包囲するシールド用の編組と、該編組の外周を包囲するシースと、を有するシールド電線の、先端から所定長さ範囲の前記シースが除去され、シースの先端から基端側に前記編組の折り返し部が被せられ、それにより外部に露出した前記金属箔を、前記線芯から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法であって、
剥離治具の挿入方向手前に配置された挿入治具により前記シールド電線の挿入方向の位置決めを行いつつ、前記挿入治具に設けられた中心孔を通して前記剥離治具の電線挿入孔に、該電線挿入孔の入口側の前記剥離治具の一端面と前記挿入治具の剥離治具側の端面との間の所定隙間で規定される非挿入部分を残した状態で前記シールド電線の先端の金属箔が露出した部分を挿入する工程と、
前記電線挿入孔の内部に、前記剥離治具の他端面側の開口から前記シールド電線の先端に向けて空気を吹き込み、それにより、前記シールド電線の先端の金属箔を前記線芯から離脱させつつ膨らませる工程と、
前記剥離治具の一端面と前記挿入治具の剥離治具側の端面との間の所定隙間において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔に側方から切り込みを入れる工程と、
前記切り込みを起点にして前記金属箔の切断を行う工程と、
を具備する、
ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
(3) 前記切り込みを起点にして前記金属箔の切断を行う工程として、
膨らませた前記金属箔の少なくとも一部を前記電線挿入孔の内周壁に密着させた状態で、前記剥離治具と前記シールド電線とを相対的に回転させることにより、前記切り込みを入れた部分で前記金属箔を切断する、
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載のシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
(4) 線芯と、該線芯の外周を包囲するシールド用の金属箔と、該金属箔の外周を包囲するシールド用の編組と、該編組の外周を包囲するシースと、を有するシールド電線の、先端から所定長さ範囲の前記シースが除去され、シースの先端から基端側に前記編組の折り返し部が被せられ、それにより外部に露出した前記金属箔を、前記線芯から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り装置であって、
一端面側の開口から前記シールド電線の先端の金属箔が露出した部分が挿入される電線挿入孔を有した剥離治具と、
該剥離治具の電線挿入方向手前に、前記剥離治具の一端面と自身の剥離治具側の端面との間に所定隙間をあけて配置され、挿入方向手前側の面に、前記シールド電線の挿入方向の位置決めを行う凹面が形成され、該凹面の中心部に、前記シールド電線の先端の金属箔が露出した部分を挿入する中心孔が形成された挿入治具と、
前記電線挿入孔の内部に、前記剥離治具の他端面側の開口から、前記電線挿入孔内に挿入された前記シールド電線の先端に向けて空気を吹き込み、それにより、前記シールド電線の先端の金属箔を前記線芯から離脱させつつ膨らませる空気吹き込み手段と、
前記剥離治具の一端面と前記挿入治具の剥離治具側の端面との間の所定隙間において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔に側方から切り込みを入れるカッタと、
前記切り込みを起点にして前記金属箔の切断を行う切断手段と、
を具備する、
ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り装置。
上記(1)および(2)の構成のシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法によれば、金属箔の先端側から内部に風圧の高い空気を吹き込んで金属箔を膨らませ、その状態で剥離治具外の金属箔の膨らみ部分に側方からカッタの刃先を当てて切り込みを入れる。そのため、内部の線芯を傷付けるおそれなく、金属箔のみに確実に切り込みを入れることができる。その後は、その切り込みを起点として金属箔を切断するので、適切な位置で簡単に金属箔を切断することができる。また、露出した金属箔のほとんどは剥離治具の電線挿入孔の中で膨らむことになるので、螺旋状に巻き付けた金属箔の重ね合わせ部分が解けて空気が過剰に漏れることもない。また、金属箔に切り込みを入れる位置は、剥離治具とシースの先端との間の所定隙間における金属箔の膨らみ部分であるので、安定した膨らみ状態を保った金属箔に対して切り込みを入れることができる。したがって、線芯を損傷するおそれなく、容易に金属箔のみを確実に剥ぎ取ることができる。また、空気の吹き込みだけで金属箔を膨らませるので、金属箔の剥ぎ取り長さの制約がない。しかも、空気の吹き込みだけで良いから、簡素な構造で済み、操作が煩雑になったり、装置コストが上昇したりする問題もない。
上記(3)の構成のシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法によれば、剥離治具とシールド電線とを相対的に回転させることにより、簡単に金属箔の切断を行うことができる。
上記(4)の構成のシールド電線の金属箔剥ぎ取り装置によれば、当該装置を用いての上記(2)の方法の実施により、上記(2)と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、線芯を損傷することなく、容易に金属箔のみを確実に剥ぎ取ることができる。また、金属箔の剥ぎ取り長さの制約がなく、簡素な構造で済むため、操作が煩雑になったり装置コストが上昇したりする問題もない。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1(a)〜(d)は、本発明の実施形態に係るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法の工程説明用の断面図である。 図2(e)〜(h)は、図1の続きの工程説明用の断面図である。 図3(i)は、図2の続きの工程説明用の断面図である。 図4は、作業対象の一例のシールド電線の構造を示す斜視図である。 図5は、本発明の他の実施形態を説明するための断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1〜図3の(a)〜(i)は、本発明の実施形態に係るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法の工程説明用の断面図である。図4は、作業対象の一例のシールド電線の構造を示す斜視図である。
図4に示すように、作業対象のシールド電線Wは、軟銅より線からなる線芯Waと、該線芯Waの外周を包囲するシールド用の金属箔(アルミ箔や銅箔)Wbと、該金属箔Wbの外周を包囲するシールド用の編組Wcと、該編組Wcの外周を包囲するシースWdと、を有する構造のものである。金属箔Wbは、線芯Waの外周に、隣りのものと一部を重ね合わせながら、螺旋状に巻き付けられている。本実施形態では、このシールド電線Wは、イーサネット(登録商標)に用いられるものを想定しているが、金属箔Wbを有する電線Wであれば、他の用途に用いられるものであってもよい。
図1(a)に示すように、端末処理を行うに当たり、シールド電線Wの先端から所定長さ範囲SのシースWdが除去され、シースWdの先端から基端側に編組Wcの折り返し部が被せられ、それにより、シースWdおよび編組Wcの先端Wd1、Wc1から、外部に金属箔Wbが所定長さ範囲Sで露出している。ここでの端末処理は、この所定長さ範囲Sの金属箔Wbを、線芯Waから剥ぎ取るための処理である。
図1〜図3に示すように、金属箔剥ぎ取り装置の要素として、剥離治具10と、挿入治具(スロート)20と、カッタ30と、空気吹き込み手段と、吸着手段および回転手段(切断手段に相当)と、切断済み金属箔の排出のためのエアブロー手段(排出手段)と、が設けられている。
剥離治具10は、電線挿入孔11を有している。電線挿入孔11には、一端面12側の開口からシールド電線Wの先端の金属箔Wbが露出した部分が挿入される。電線挿入孔の最適径は、金属箔Wbの外径や金属箔Wbの重ね合わせ長により決定する。
挿入治具20は、剥離治具10の電線挿入方向手前に、剥離治具10の一端面12と自身の剥離治具側の端面24との間に所定隙間Nをあけて配置されている。この所定隙間Nは、金属箔Wbを膨らませる際に空気が流れる部分であり、この隙間Nが小さ過ぎると、空気がうまく流れず金属箔Wbが膨らまない。大き過ぎると、金属箔Wbの重なりが解けて空気が漏れ過ぎてしまうので、最適値がある。剥離治具10の中心軸L1と挿入治具20の中心軸L2は芯合わせされている。
この挿入治具20は、挿入方向手前側の面に、シースWdおよび編組Wcの先端Wd1、Wc1を当接させることでシールド電線Wの挿入方向の位置決めを行う円錐状凹面(テーパ面)22を有している。また、円錐状凹面22の中心部に、シールド電線Wの先端の金属箔Wbが露出した部分を挿入するための中心孔21を有している。中心孔21の内径部23は、シールド電線WのシースWdの先端Wd1や編組Wcの先端Wc1を確実に押さえられる寸法形状に形成されている。
空気吹き込み手段(矢印A1で代用)は、電線挿入孔11の内部に、剥離治具10の他端面13側の開口から、電線挿入孔11内に挿入されたシールド電線Wの先端に向けて強い風圧の空気を吹き込むものである。この空気の吹き込みにより、シールド電線Wの先端の金属箔Wbを線芯Waから離脱させつつ膨らませる役目を果たす。
カッタ30は、剥離治具10の一端面12と挿入治具20の剥離治具側の端面24との間の所定隙間Nに配置されている。カッタ30は、作業位置と退避位置の間で可動に設けられていてもよいし、作業位置に固定的に設けられていてもよい。カッタ30は、前記所定隙間Nにおいて外部に露出し空気の吹き込みによって膨らませられた金属箔Wbに、側方から刃先を当てて切り込みを入れるものである。カッタ30は、電線挿入孔11の径と同等かそれより僅かに広めの間隔をおいて対向配置されている。一対のカッタ30を用いた場合は、金属箔Wbに対する切り込みを2箇所に入れることができるが、1枚のカッタ30だけを使用して、1箇所の切り込みを入れるようにしてもよい。
切り込みを入れた後の金属箔Wbの切断と排出は、切り込みを入れた同じ剥離治具10で引き続いて行ってもよいし、別の剥離治具に入れ替えて行ってもよい。ここでは、連続作業として、切り込みを入れた同じ剥離治具10で切断から排出までを行う場合について説明する。
切断手段の要素として、剥離治具10の電線挿入孔11の周壁には、図2(f)に示すような複数の吸着孔15が設けられている。吸着孔15は、電線挿入孔11の内部で膨らんだ金属箔Wbを電線挿入孔11の内周壁に吸着するためのものである。吸着孔15に吸着力A3を付与する方法としては、電線挿入孔11に吹き込んだ空気が吸着孔15から排出される際の風圧を利用してもよいし、吸着孔15に吸引力(負圧)を掛けてもよい。また、切断手段のもう一つの要素として、剥離治具10の回転手段(矢印R1で代用)が設けられている。回転により、吸着された金属箔Wbが引っ張られて切れることになる。
エアブロー手段(排出手段)は、挿入治具20側から剥離治具10の電線挿入孔11にエアブローする手段であり、図2(h)の矢印A4で代用する。このエアブロー手段は、切断済みの金属箔Wbを電線挿入孔11から排出する役目を果たす。
次に金属箔の剥ぎ取り方法の工程の流れについて、図1〜図3の(a)〜(i)の順に説明する。
まず、(a)、(b)に示すように、剥離治具10の挿入方向手前に配置された挿入治具20の円錐状凹面22にシースWdおよび編組Wcの先端Wd1、Wc1を当接させることで、シールド電線Wの挿入方向の位置決めを行いつつ、挿入治具20の円錐状凹面22の中心孔21を通して剥離治具10の電線挿入孔11に、該電線挿入孔11の入口側の剥離治具10の一端面12と挿入治具20の剥離治具側の端面24との間の所定隙間Nで規定される非挿入部分を剥離治具外に残した状態でシールド電線Wの先端の金属箔Wbが露出した部分を挿入する(矢印Y1)。この際、挿入治具20に編組Wcの先端Wc1(折り返し端部)が当たることで、編組WcがシースWdの先端Wd1の近くで小さく折り曲げられる。
次に、(c)に示すように、電線挿入孔11の内部に、剥離治具10の他端面13側の開口からシールド電線Wの先端に向けて強い風圧の空気A1を吹き込み、それにより、シールド電線Wの先端の金属箔Wbを線芯Waから離脱させつつ膨らませる。つまり、吹き出された空気が線芯Waに巻かれた金属箔Wbに当たり、金属箔Wbは重ね合わせが解れつつ電線挿入孔11の内径一杯に膨らむ。前記隙間Nにて電線挿入孔11外に露出している金属箔Wbは、電線挿入孔11の孔径より大きめに膨らむ。この際、空気は矢印A2のように、前記隙間Nを流れて逃げる。
次に、(d)に示すように、空気の吹き込み(矢印A1)を維持しながら、剥離治具10の一端面12と挿入治具20の剥離治具側の端面24との間の所定隙間Nにおいて外部に露出し空気の吹き込みによって膨らませられた金属箔の膨らみ部分Wb1に側方からカッタ30の刃先を当てて、(e)に示すような切り込みWb2を入れる。この際、所定隙間N内の金属箔の膨らみ部分Wb1は、空気の吹き出しで電線挿入孔11の孔径より大きく膨らむので、カッタ30の刃先を入れても線芯Waに干渉しない。
次に、(f)に示すように、膨らませた金属箔Wbを吸着孔15を利用して電線挿入孔11の内周壁に密着させた状態(矢印A3の吸着力を生じさせることで密着させることができる)で、剥離治具10とシールド電線Wに対して相対的に回転させる。そうすると、電線挿入孔11の内周壁に吸着された金属箔Wbが、切り込みWb2を起点に引き裂かれ亀裂Wb3を生じて切断される。
次に、(g)に示すように、金属箔Wbを剥ぎ取ったシールド電線Wを引き抜く(矢印Y2)。そうすると、剥離治具10の電線挿入孔11の内部に切断済みの金属箔Wb4が残留する。そこで、次に(h)のように、挿入治具20側から電線挿入孔11の内部にエアブロー(矢印A4)する。そうすることで、(i)に示すように、剥離治具10から切断済みの金属箔Wb4を排出することができる。
以上のように、上記実施形態の方法および装置によれば、金属箔Wbの先端側から内部に風圧の高い空気を吹き込んで金属箔Wbを膨らませ、その状態で剥離治具10外の金属箔Wbの膨らみ部分Wb1に側方からカッタ30の刃先を当てて切り込みを入れる。そのため、内部の線芯Waを傷付けるおそれなく、金属箔Wbのみに確実に切り込みWb2を入れることができる。
その後は、その切り込みWb2を起点として金属箔Wbを切断するので、適切な位置で簡単に金属箔Wbを切断することができる。また、露出した金属箔Wbのほとんどは剥離治具10の電線挿入孔11の中で膨らむことになるので、螺旋状に巻き付けた金属箔Wbの重ね合わせ部分が解けて空気が過剰に漏れることもない。
また、カッタ30で金属箔Wbに切り込みを入れる位置は、剥離治具10とシースWdの先端との間の所定隙間Nにおける金属箔Wbの膨らみ部分Wb1であるので、安定した膨らみ状態を保った金属箔Wb1に対して切り込みWb2を入れることができる。したがって、線芯Waを損傷するおそれなく、容易に金属箔Wbのみを確実に剥ぎ取ることができる。また、空気の吹き込みだけで金属箔Wbを膨らませるので、金属箔Wbの剥ぎ取り長さの制約がない。しかも、空気の吹き込みだけで良いから、簡素な構造で済み、操作が煩雑になったり、装置コストが上昇したりする問題もない。
また、切り込みWb2を入れた後は、剥離治具10とシールド電線Wとを相対的に回転させることにより、簡単に金属箔Wbの切断を行うことができる。
なお、切り込みWb2を入れた後の金属箔Wbを電線挿入孔11の内周壁に密着させる方法として、図5に示す他の実施形態のようにすることもできる。
この実施形態では、剥離治具10に、電線挿入孔11と平行な給気孔17と、この給気孔17と電線挿入孔11とを連通する枝給気孔18と、枝給気孔18に対向した位置に配置された排気孔19と、を形成している。この構造では、給気孔17の一方の端面から供給された空気A5は、給気孔17を経由して枝給気孔18から電線挿入孔内に吹き出され(矢印A6)、排気孔19から排出される(矢印A7)。この空気の流れによる風圧によって、金属箔Wbは電線挿入孔11の内周壁に押し付けられる。その状態で、剥離治具10とシールド電線Wを相対的に回転させることにより、金属箔Wbを切り込みを起点に破断させることができる。
また、上記実施形態では、作業対象のシールド電線Wが、編組を備えたものである場合を示したが、編組がないシールド電線に対しても本発明は適用することができる。この場合、挿入治具20は編組WcをシースWdの先端Wd1の近くで小さく折り曲げる必要がないため、中心孔21の形状やテーパ面の形状を適宜変更してもよい。あるいは、位置決めに支障がなければ挿入治具20を省略してもよい。
また、カッタ30の刃先を、空気の吹き込みで膨らんだ金属箔Wb1(Wb)に接触させながら、カッタ30と金属箔Wbを相対回転させてもよい。その際、全周に連続した切り込みを入れることができれば、その時点で金属箔Wbを切断することができる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法および装置の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 線芯(Wa)と、該線芯(Wa)の外周を包囲するシールド用の金属箔(Wb)と、該金属箔(Wb)の外周を包囲するシース(Wd)と、を有するシールド電線(W)の、先端から所定長さ範囲の前記シース(Wd)が除去され、それにより外部に露出した前記金属箔(Wb)を、前記線芯(Wa)から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法であって、
剥離治具(10)の電線挿入孔(11)に、該電線挿入孔(11)の入口側の前記剥離治具(10)の一端面(12)と前記シースの先端(Wd1)との間に所定隙間(N)を残した状態で前記シールド電線(W)の先端の金属箔(Wb)が露出した部分を挿入する工程と、
前記電線挿入孔(11)の内部に、前記剥離治具(10)の他端面(13)側の開口から前記シールド電線(W)の先端に向けて空気(A1)を吹き込み、それにより、前記シールド電線(W)の先端の金属箔(Wb)を前記線芯(Wa)から離脱させつつ膨らませる工程と、
前記剥離治具(10)の一端面(12)と前記シースの先端(Wd1)との間の所定隙間(N)において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔(Wb)に、側方から切り込みを入れる工程と、
前記切り込み(Wb2)を起点にして前記金属箔(Wb)の切断を行う工程と、
を具備する、
ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
[2] 線芯(Wa)と、該線芯(Wa)の外周を包囲するシールド用の金属箔(Wb)と、該金属箔(Wb)の外周を包囲するシールド用の編組(Wc)と、該編組(Wc)の外周を包囲するシース(Wd)と、を有するシールド電線(W)の、先端から所定長さ範囲(S)の前記シース(Wd)が除去され、シースの先端(Wd1)から基端側に前記編組(Wc)の折り返し部が被せられ、それにより外部に露出した前記金属箔(Wb)を、前記線芯(Wa)から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法であって、
剥離治具(10)の挿入方向手前に配置された挿入治具(20)により前記シールド電線(W)の挿入方向の位置決めを行いつつ、前記挿入治具(20)に設けられた中心孔(21)を通して前記剥離治具(10)の電線挿入孔(11)に、該電線挿入孔(11)の入口側の前記剥離治具(10)の一端面(12)と前記挿入治具(20)の剥離治具側の端面(24)との間の所定隙間(N)で規定される非挿入部分を残した状態で前記シールド電線(W)の先端の金属箔(Wb)が露出した部分を挿入する工程と、
前記電線挿入孔(11)の内部に、前記剥離治具(10)の他端面(13)側の開口から前記シールド電線(W)の先端に向けて空気(A1)を吹き込み、それにより、前記シールド電線(W)の先端の金属箔(Wb)を前記線芯(Wa)から離脱させつつ膨らませる工程と、
前記剥離治具(10)の一端面(12)と前記挿入治具(20)の剥離治具側の端面(24)との間の所定隙間(N)において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔(Wb1)に側方から切り込み(Wb2)を入れる工程と、
前記切り込み(Wb2)を起点にして前記金属箔(Wb)の切断を行う工程と、
を具備する、
ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
[3] 前記切り込み(Wb2)を起点にして前記金属箔(Wb)の切断を行う工程として、
膨らませた前記金属箔(Wb)の少なくとも一部を前記電線挿入孔(11)の内周壁に密着させた状態で、前記剥離治具(10)と前記シールド電線(W)とを相対的に回転させることにより、前記切り込み(Wb2)を入れた部分で前記金属箔(Wb)を切断する、
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載のシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
[4] 線芯(Wa)と、該線芯(Wa)の外周を包囲するシールド用の金属箔(Wb)と、該金属箔(Wb)の外周を包囲するシールド用の編組(Wc)と、該編組(Wc)の外周を包囲するシース(Wd)と、を有するシールド電線(W)の、先端から所定長さ範囲(S)の前記シース(Wd)が除去され、シース(Wd)の先端から基端側に前記編組(Wc)の折り返し部が被せられ、それにより外部に露出した前記金属箔(Wb)を、前記線芯(Wa)から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り装置であって、
一端面(12)側の開口から前記シールド電線(W)の先端の金属箔(Wb)が露出した部分が挿入される電線挿入孔(11)を有した剥離治具(10)と、
該剥離治具(10)の電線挿入方向手前に、前記剥離治具(10)の一端面(12)と自身の剥離治具側の端面(24)との間に所定隙間(N)をあけて配置され、挿入方向手前側の面に、前記シールド電線(W)の挿入方向の位置決めを行う凹面(22)が形成され、該凹面(22)の中心部に、前記シールド電線(W)の先端の金属箔(Wb)が露出した部分を挿入する中心孔(21)が形成された挿入治具(20)と、
前記電線挿入孔(11)の内部に、前記剥離治具(10)の他端面(13)側の開口から、前記電線挿入孔(11)内に挿入された前記シールド電線(W)の先端に向けて空気(A1)を吹き込み、それにより、前記シールド電線(W)の先端の金属箔(Wb)を前記線芯(Wa)から離脱させつつ膨らませる空気吹き込み手段(A1)と、
前記剥離治具(10)の一端面(12)と前記挿入治具(20)の剥離治具側の端面(24)との間の所定隙間(N)において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔(Wb1)に側方から切り込み(Wb2)を入れるカッタ(30)と、
前記切り込み(Wb2)を起点にして前記金属箔(Wb)の切断を行う切断手段(A3、R1)と、
を具備する、
ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り装置。
W シールド電線
Wa 線芯
Wb 金属箔
Wb1 膨らみ部分
Wb2 切り込み
Wc 編組
Wc1 先端
Wd シース
Wd1 先端
N 所定隙間
S 所定長さ範囲
A1 空気(空気吹き込み手段)
A3 吸着力(切断手段)
R1 回転(切断手段)
10 剥離治具
11 電線挿入孔
12 一端面
13 他端面
20 挿入治具
21 中心孔
22 円錐状凹面
24 端面
30 カッタ

Claims (4)

  1. 線芯と、該線芯の外周を包囲するシールド用の金属箔と、該金属箔の外周を包囲するシースと、を有するシールド電線の、先端から所定長さ範囲の前記シースが除去され、それにより外部に露出した前記金属箔を、前記線芯から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法であって、
    剥離治具の電線挿入孔に、該電線挿入孔の入口側の前記剥離治具の一端面と前記シースの先端との間に所定隙間を残した状態で前記シールド電線の先端の金属箔が露出した部分を挿入する工程と、
    前記電線挿入孔の内部に、前記剥離治具の他端面側の開口から前記シールド電線の先端に向けて空気を吹き込み、それにより、前記シールド電線の先端の金属箔を前記線芯から離脱させつつ膨らませる工程と、
    前記剥離治具の一端面と前記シースの先端との間の所定隙間において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔に、側方から切り込みを入れる工程と、
    前記切り込みを起点にして前記金属箔の切断を行う工程と、
    を具備する、
    ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
  2. 線芯と、該線芯の外周を包囲するシールド用の金属箔と、該金属箔の外周を包囲するシールド用の編組と、該編組の外周を包囲するシースと、を有するシールド電線の、先端から所定長さ範囲の前記シースが除去され、シースの先端から基端側に前記編組の折り返し部が被せられ、それにより外部に露出した前記金属箔を、前記線芯から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法であって、
    剥離治具の挿入方向手前に配置された挿入治具により前記シールド電線の挿入方向の位置決めを行いつつ、前記挿入治具に設けられた中心孔を通して前記剥離治具の電線挿入孔に、該電線挿入孔の入口側の前記剥離治具の一端面と前記挿入治具の剥離治具側の端面との間の所定隙間で規定される非挿入部分を残した状態で前記シールド電線の先端の金属箔が露出した部分を挿入する工程と、
    前記電線挿入孔の内部に、前記剥離治具の他端面側の開口から前記シールド電線の先端に向けて空気を吹き込み、それにより、前記シールド電線の先端の金属箔を前記線芯から離脱させつつ膨らませる工程と、
    前記剥離治具の一端面と前記挿入治具の剥離治具側の端面との間の所定隙間において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔に側方から切り込みを入れる工程と、
    前記切り込みを起点にして前記金属箔の切断を行う工程と、
    を具備する、
    ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
  3. 前記切り込みを起点にして前記金属箔の切断を行う工程として、
    膨らませた前記金属箔の少なくとも一部を前記電線挿入孔の内周壁に密着させた状態で、前記剥離治具と前記シールド電線とを相対的に回転させることにより、前記切り込みを入れた部分で前記金属箔を切断する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシールド電線の金属箔剥ぎ取り方法。
  4. 線芯と、該線芯の外周を包囲するシールド用の金属箔と、該金属箔の外周を包囲するシールド用の編組と、該編組の外周を包囲するシースと、を有するシールド電線の、先端から所定長さ範囲の前記シースが除去され、シースの先端から基端側に前記編組の折り返し部が被せられ、それにより外部に露出した前記金属箔を、前記線芯から剥ぎ取るシールド電線の金属箔剥ぎ取り装置であって、
    一端面側の開口から前記シールド電線の先端の金属箔が露出した部分が挿入される電線挿入孔を有した剥離治具と、
    該剥離治具の電線挿入方向手前に、前記剥離治具の一端面と自身の剥離治具側の端面との間に所定隙間をあけて配置され、挿入方向手前側の面に、前記シールド電線の挿入方向の位置決めを行う凹面が形成され、該凹面の中心部に、前記シールド電線の先端の金属箔が露出した部分を挿入する中心孔が形成された挿入治具と、
    前記電線挿入孔の内部に、前記剥離治具の他端面側の開口から、前記電線挿入孔内に挿入された前記シールド電線の先端に向けて空気を吹き込み、それにより、前記シールド電線の先端の金属箔を前記線芯から離脱させつつ膨らませる空気吹き込み手段と、
    前記剥離治具の一端面と前記挿入治具の剥離治具側の端面との間の所定隙間において外部に露出し前記空気の吹き込みによって膨らませられた前記金属箔に側方から切り込みを入れるカッタと、
    前記切り込みを起点にして前記金属箔の切断を行う切断手段と、
    を具備する、
    ことを特徴とするシールド電線の金属箔剥ぎ取り装置。
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