JP2021049552A - ハンダコーティング装置およびハンダコーティング方法 - Google Patents

ハンダコーティング装置およびハンダコーティング方法 Download PDF

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Takuya Arai
傑也 新井
ミエ子 菅原
Mieko Sugawara
ミエ子 菅原
小林 賢一
Kenichi Kobayashi
賢一 小林
秀利 小宮
Hidetoshi Komiya
秀利 小宮
正五 松井
Shogo Matsui
正五 松井
潤 錦織
Jun Nishikiori
潤 錦織
尚久 森
Naohisa Mori
尚久 森
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Abstract

【目的】本発明は、ハンダコーティング装置およびハンダコーティング方法に関し、浮遊物などが付着しない綺麗なハンダコーティングを行うことを目的とする。【構成】コーティングするハンダを入れ、加熱されて溶融した該ハンダを収納するハンダ液槽と、ハンダを加熱するヒーターと、ハンダの液面よりも下の場所であって、ハンダをコーティングする対象の導体を溶融したハンダ中から外部に通過させる開口を有するハンダ液槽の側面に設けた穴と、導体を前記ハンダ液槽内の溶融したハンダ中を通過させて穴から外部に引き出す巻取機とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、導体の外周面にハンダをコーティングするハンダコーティング装置およびハンダコーティング方法に関するものである。
従来、銅のリボンの外周面にハンダをコーティングし、このハンダコーティング付のリボンを太陽電池基板などの電極のハンダ付けすることが行われている。
これに用いるハンダコーティング付のリボンの製造は、ハンダ液槽にリボンを上から入れてハンダを融着させた後、ハンダ液槽から引き出し、リールに巻き取ることにより、製造していた。
このため、ハンダのコーティング対象のリボンや銅線などをハンダ液槽に入れ、特に引き出すときにハンダ液槽の上に浮遊している浮遊物がリボンや銅線に付着し、特に細いもの、例えば1mm程度以下のものには浮遊物によりハンダコーティングにむらが発生してしまうことがあり、該ハンダコーティングしたリボンや銅線、特に銅線は電極等に綺麗かつ確実に半田付けができない事態が発生するという大きな問題があった。
本発明者らは、ハンダ液槽中でハンダをコーティングした導体を側面に設けた穴から引き出すと、従来のハンダ液槽の上からリボンや銅線を引き出した場合に付着していた浮遊物がリボンや銅線の外周面に付着しなく、綺麗かつ確実に安定して基板等にハンダ付けできることを発見した。
そのため、本発明は、導体の外周面にハンダをコーティングするハンダコーティング装置において、コーティングするハンダを入れ、加熱されて溶融した該ハンダを収納するハンダ液槽と、ハンダ液槽中のハンダを加熱するヒーターと、ハンダ液槽中の溶融したハンダの液面よりも下の場所であって、ハンダをコーティングする対象の導体を溶融したハンダ中から外部に通過させる開口を有する該ハンダ液槽の側面に設けた穴と、導体をハンダ液槽内の溶融したハンダ中を通過させて穴から外部に引き出す巻取機とを備える。
この際、穴の開口は、導体のサイズ以上であって、溶融したハンダが漏れない開口とするようにしている。
また、穴の開口は、導体の断面と相似形あるいは導体の断面の包絡形であり、ハンダをコーティングする膜厚以上の余裕を持たせた開口であって、溶融したハンダが漏れない開口とするようにしている。
また、導体を、ハンダ液槽中の溶融したハンダの液面の上より溶融したハンダに入れた後、回転体あるいは軸により穴の方向に該導体の移動方向を方向転換させるようにしている。
また、ハンダ液槽中の穴のある場所に対向する反対の場所に第2の穴を設け、導体を、ハンダ液槽中の第2の穴から溶融したハンダ中に引き込んだ後、穴から外部に巻取機により引き出すようにしている。
また、穴の中心軸と、第2の穴の中心軸とを直線方向に形成し、導体を直線方向に巻取機で引き出すようにしている。
また、導体の断面は、円、円を潰した形状、楕円、多角形のいずれかとするようにしている。
また、導体は、銅、アルミ、鉄あるいはその合金とするようにしている。
本発明は、上述したように、ハンダ液槽中でハンダをコーティングした導体を側面に設けた穴から引き出し、従来のハンダ液槽の上からリボンや銅線を引き出した場合に付着していた浮遊物がリボンや銅線の外周面に付着しないようにし、ハンダを綺麗いに導体の外周面にコーティングし、綺麗かつ確実に安定して基板等にハンダ付けすることが可能となった。
また、導体は効率的にハンダコーティングする必要があるため、通常、0.5から1m/秒ないしそれ以上の速度で該導体を移動させる必要があり、該導体が切断されないようするため、本発明はハンダ液槽の側面の穴から直線方向に巻取機で引き出して実現した。
また、リールに巻かれた導体をハンダ液槽中に入れる方法として、ハンダ液槽の側面の穴から直線方向に取り込むことにより、導体が切断されないように実現した。
図1は、本発明の1実施例構造図を示す。
図1において、ワイヤー(銅線)1は、リール12から引き出したワイヤー(銅線)であって、これから溶融したハンダ4を外周面にコーティング(融着)する対象の導体である。ワイヤー1は、ハンダコーティングし易いように、予め表面の油脂や酸化膜などを除去し、綺麗にしておくとよい。また、ワイヤー1は、銅線の他に、アルミ線、鉄線、およびその合金線などの導体であればよい。
ヒーター2は、ハンダ液槽3を加熱して内部に投入されたハンダ4を溶融させるものである。
ハンダ液槽3は、ハンダ4をヒーター2で加熱して溶融した該ハンダ4を保持する容器である。
ハンダ4は、ハンダ液槽3に投入してヒーター2で加熱して溶融させる対象のハンダであって、SnZn系、Sn鉛系などのハンダである。
ハンダ液上面5は、ハンダ4の溶融した液面である。
液槽内ローラー6は、ハンダ3の溶融した内部に設けたローラーであって、ここでは、ワイヤー1を図示のように、ハンダ4のハンダ液上面から内部に取り込んだワイヤー1の移動方向を穴8の方向に方向転換させる回転体あるいは回転軸である。
ローラー7は、リール12から引き出したワイヤー1を液槽内ローラーの方向に方向転換させるローラーである。
穴8は、ハンダ液槽3のハンダ液上面5より下の側面に設けた穴であって、ハンダ液槽3に取り込んだワイヤー1の外周面にハンダ4を融着させたワイヤー11を、外部に引き出す穴である。穴8のサイズは、ワイヤー1のサイズよりも付着させるハンダ層の厚さの1ないし2倍以上のサイズであって、かつ溶融したハンダ4が当該穴8から漏れ出さない程度の穴である。例えばワイヤー11を0.2mmφとしたときに、穴8は例えば1から2mmφとしたときに、溶融したハンダ4が当該穴8から漏れず、ワイヤー11に綺麗にハンダコーティング(ハンダ厚100〜30μm、速度0.5から1m/s)された。尚、穴8のサイズの決定は、ワイヤー11に所望の膜厚(例えば100ないし30μm等の膜圧)が得られるサイズを実験で求める。
ワイヤー(ハンダ付き)11は、ハンダのコーティングされた後のワイヤーであって、図示のように巻取機13により巻き取る。
リール(銅線)12は、ハンダのコーティング対象の導体、実験では銅線を巻いたリールである。
油とり装置14は、ワイヤー(銅線)1の表面の油脂などを除去するものであって、例えばアルコールなどの溶液を含ませた布で擦ったり、アルコール等の液槽中を通過させたりして油脂を除去するものである。
フラックス塗布装置15は、油とり装置14で油脂等を除去した後のワイヤー1に、ハンダ4を良好に付着させるためのフラックスを塗布するものであって、例えばフラックスを含ませた布で擦ったり、フラックスの液槽中を通過さたりしてフラックスを塗布するものである。
巻取機13は、ワイヤー1、ワイヤー11を所定速度(例えば0.5から1m/s、あるいは必要に応じて更に高速の1から5m/s程度)で巻き取るものである(速度はハンダの粘性、表面張力、凝固温度などで決まるので、実験で最適速度を決める)。
領域(1)は、ワイヤー1が空気中に存在する部分(領域)であって、リール12から引き出したワイヤー1を液槽内ローラー6に向けて走行(移動)する部分(領域)であって、高速にワイヤー1を移動させた場合に切断されないように、ローラー7の数を少なく、更にワイヤー1の曲がる半径を大きくなどして切断されないように設計する領域である。図示の実施例では、ローラー7は1つで必要最小限とし、直径も大きくしている。
領域(2)は、ワイヤー1が溶融したハンダ4でコーティングされた後の走行する部分(領域)であって、ここでは、切断されないように、図示のように高速走行時に曲げる方向の力が可及的に作用しないように直線状に巻取機13で引き出す領域である。
次に、図1の構造のもとで、ワイヤー1に溶融したハンダ4をコーティングする手順を説明する。
(1)リール12からワイヤー1を引き出し、油とり装置14、フラックス塗布装置15、ローラー7、液槽内ローラー6の溝に入れ、更に、穴8を通して巻取機13に巻き付ける。
(2)ハンダ液槽3にハンダ4を入れ、ヒーター2で加熱して溶融し、図示のハンダ液上面5となるようにする。
(3)油とり装置14、フラックス塗布装置15に、所定の油とり用に溶液(例えばアルコール)やフラックスをセットする。
(4)巻取機13の速度を増減し(0.5ないし1m/s程度)、所定膜厚となるように調整する。膜厚の調整は巻取機13の速度と諸条件(ハンダ4の種類(溶融温度)、加熱温度、穴8の径など)の関係を予め実験で測定しておき、所望の膜厚となるようにワイヤー速度、ハンダ4の加熱温度などを調整する。他に、巻取機13で巻き取るワイヤー11の直径を実測し、ワイヤー1の直径に対して増大した膜厚が所定値となるように、巻取機13のワイヤー巻取速度、ハンダ4の加熱温度などを自動調整してもよい。
以上によって、図1の構造のもとで、ワイヤー1に対して溶融したハンダ4を綺麗にコーティングしたワイヤー(ハンダ付き)11を巻取機13で巻き取り、効率的に多量に製造することが可能となる。
図2は、本発明の1実施例構造図(その2)を示す。この図2は、図1の穴8に対して、ハンダ液槽3の対向する側面に穴81を更に設け、リール12からワイヤー1を穴81を通って溶融したハンダ4中に引き込み、更にハンダのコーティングされたワイヤー11を穴8を通って巻取機13で巻き取る構造を示し、ワイヤー1、11が直線状になり、極めて高速かつ安定し、切断することなく、ハンダをコーティングしたワイヤー11を製造することを実現した構造である。
図2において、穴81は、ハンダ液槽3の穴8に対して、対向して他の側面に設けた穴であって、該穴8と同様の形状をもつものである。
次に、図2の構造のもとで、ワイヤー1に溶融したハンダ4をコーティングする手順を説明する。
(1)リール12からワイヤー1を引き出し、穴81を通してハンダ液槽3の内部に取り込み、更に、穴8を通して巻取機13に巻き付ける。
(2)ハンダ液槽3にハンダ4を入れ、ヒーター2で加熱して溶融し、図示のハンダ液上面5がなるようにする。
(3)油とり装置14、フラックス塗布装置15に、所定の油とり用に溶液(例えばアルコール)やフラックスをセットする。
(4)巻取機13の速度を増減し(0.5ないし1m/s程度)、所定膜厚となるように調整する。膜厚の調整は巻取機13の速度と諸条件(ハンダ4の種類(溶融温度)、加熱温度、穴81、8の径など)の関係を予め実験で測定しておき、所望の膜厚となるようにワイヤー速度、ハンダ4の加熱温度などを調整する。他に、巻取機13で巻き取るワイヤー11の直径を実測し、ワイヤー1の直径に対して増大した膜厚が所定値となるように、巻取機13のワイヤー巻取速度、ハンダ4の加熱温度などを自動調整してもよい。
以上によって、図2の構造のもとで、リール12から引き出したワイヤー1と、ハンダ4のコーティング中、およびコーティングした後のワイヤー11とを直線状に巻取機13で引っ張って巻き取り、ワイヤー1、11に曲げ応力をかけることなくて切断なしに、高速、効率的、かつ多量に製造することが可能となる。
次に、図3のフローチャートの順番に従い、図1の構造の動作を詳細に説明する。
図3において、S1は、銅線をセット(ローラー、および液槽内ローラー、巻取機にセット)する。これは、図1において、人が、リール12からワイヤー(銅線)1を引き出し、ローラー7、液槽内ローラー6の溝に入れ、更に穴8を通し、巻取機13に巻き付ける。
S2は、ハンダ液槽にハンダを入れる。これは、図1において、溶けていないハンダをハンダ積層3の中に入れる。
S3は、ハンダ液槽をヒーターで加熱する。これにより、S2でハンダ液槽3に入れたハンダ4が溶融し、図示のハンダ液上面5となるように、ハンダの入れる量を調整する。
S4は、アルコール等、フラックスをセットする。これは、図1、図2の油とり装置14、フラックス塗布装置15に油とり用にアルコール等や、フラックスを入れ、ワイヤー1の表面の油脂等を除去した後、フラックスを薄く塗布するように設定を行う。
S5は、ハンダが溶融したら巻取機を稼働する。これは、S3で加熱してハンダ液上面5が図示の位置になり、かつ予め実験で所定の膜厚がコーティングされる加熱温度に自動的に温調する制御をONにした後、巻取機13を実験で求めた所定の膜厚となる速度(例えば0.5ないし1m/sの速度)でワイヤー(ハンダ付き)11の巻き取りを開始する。
S6は、巻取速度の増減でコーティング膜厚を加減する。これは、S4で実験で求めた所定膜厚となるハンダ4の加熱温度と、巻取機13で巻き取る巻取速度とを初期的に設定し、巻取開始した後、実際のワイヤー(ハンダ付き)11の直径を測定し、ワイヤー(銅線)1の実測した直径を差し引いで膜厚をリアルタイムに測定し、薄すぎれば巻取速度を遅くし、厚過ぎれば巻取速度を速くするという増減を自動制御し、所定膜厚の範囲内に入るように自動膜厚調整する。
以上によって、図1の構造のもとで、図3のフローチャートの順番に従い、ワイヤー(銅線)1に所望膜厚のハンダをコーティングしたワイヤー(ハンダ付き)11を巻取機13でリールに自動的に巻き取ることが可能となる。
同様に、図2の構造のもとでは、リール12から引き出したワイヤー(銅線)1を、穴81を通してハンダ液槽3の内部に引き込み、次に、内部から穴8を通して巻取機13に巻き取るようにセットする。続いて図3のS2以降を同様に実行することにより、ワイヤー(銅線)1に所望膜厚のハンダをコーティングしたワイヤー(ハンダ付き)11を巻取機13でリールに自動的に巻き取ることが可能となる。この図2の構造のもとでは、リール12から引き出したワイヤー1と、ハンダをコーティングした後のワイヤー(ハンダ付き)11とが直線状になっており、曲がることがないから、巻取時に切断されることがなく、安定、高速に巻取機13でワイヤー(ハンダ付き)11を巻き取ってい効率的、高速に製造することが可能となる。
図4は、本発明のハンダ液槽の側面の穴から引き出したワイヤー(ハンダ付き)の例を示す。この図4の写真に示すように、ハンダ液槽3の側面に穴8を開け、この穴8からハンダ付きのワイヤー11(ハンダ付き)が引き出している様子を示す。
図4において、穴8は、ハンダ液槽3の側面に設けた穴である(図1、図2参照)。
ワイヤー(ハンダ付き)11は、ハンダ液槽3の側面の穴8から引き出したハンダをコーティングした後のワイヤー(ハンダ付き)11の写真の例を示す(図1、図2参照)。
以上のもとで実験では図示の下記の条件でワイヤー(銅線)にハンダをコーティングした。
例:
・穴径(穴8の直径):1から2mmφ
(穴8から溶融ハンダが漏れない径(実験で決める))
・ワイヤー(銅線):0.2mmφ
・銅線巻取速度:0.5〜1.0m/秒
・ハンダ膜厚:100〜30μm
図5は、本発明のワイヤー断面形状と超音波ハンダ付けの説明図を示す。
図5において、コテ先21は、超音波ハンダ付け装置のコテ先であって、熱と超音波を接触した図示のワイヤー(銅線)22に供給し、図示のハンダ23の部分に熱と超音波とを供給し、被ハンダ付け物質24にハンダ付けするためのものである。
ワイヤー(銅線)22は、円形断面の銅線である。
ハンダ23は、ワイヤー22を被ハンダ付け物質24にハンダ付けするためのものである。図示の円形のワイヤー22が被ハンダ付け物質24に接触する部分に供給したものである。図示の円形のワイヤー22の場合には、円形のワイヤー22と平面状の被ハンダ付け物質24との間の狭い領域に集まっている(表面張力などの影響で集まっている)。このハンダ23の集まる領域が円形のワイヤー22では図示のように狭い。そこで、次の図6で説明するように、この円形のワイヤー22を上下方向に潰することで、円形を潰したワイヤー22−1と平面状の被ハンダ付け物質24との間のハンダが集まる領域を広げることが必要となる。
被ハンダ付け物質24は、コテ先21でワイヤー22を超音波ハンダ付けする対象の物質であって、例えばシリコン基板、焼結アルミ面などであり、超音波ハンダ付けしないとワイヤー22をハンダ付けすることが困難な物質(基板)である。
尚、超音波ハンダ付けは、コテ先21から超音波と熱とをワイヤー22を介して被ハンダ付け物質24に供給し、溶融したハンダ23が図示の部分に表面著力などによりあつまり、温度が下がると固着するものである。詳細に説明すれば、超音波ハンダ付けは、コテ先21から供給された超音波がワイヤー22を介して被ハンダ付け物質24と接触した部分のゴミ、油脂や薄い酸化膜等を除去すると共に、外部から供給されたハンダ(あるいは予めハンダ付けしておいたハンダ)を,コテ先21から供給した熱により溶融し、被ハンダ付け物質24と円形のワイヤー22との図示の接触部分の領域に表面張力等により集まってハンダ付けされるものである。
図6は、本発明のワイヤー形状例(扁平)を示す。この図6では、ワイヤー22−1は、円形のワイヤーを上下方向に潰して扁平にしたものである。コテ先21、被ハンダ付け物質24は図5と同一であるので説明を省略する。
図6において、ワイヤー(銅線、扁平)22−1は、円形のワイヤー22を上下方向に扁平に潰したものであって、該ワイヤー22−1と被ハンダ付け物質24との間のハンダ23−1がハンダ付けされる領域を拡大したものである。ハンダ23−1がワイヤー22−1と被ハンダ付け物質24との間の広い領域に超音波ハンダ付けし、ハンダ付け面積を大きくして強度を増強したものであって、強度の増強は実験では極めて大きな効果が認められた(ハンダ付けされた面積に比例して増強された)。
図7は、本発明のハンダ付きワイヤー形状例(扁平)を示す。
図7の(a)はワイヤー(ハンダ付き銅線、扁平)22−2の超音波ハンダ付け前の状態を示し、図7の(b)ワイヤー(ハンダ付き導電、扁平)22−3の超音波ハンダ付け後の状態を示す。
図7の(a)において、超音波ハンダ付け前の状態では、ワイヤー(ハンダ付き銅線)22−2は、扁平の銅線の周りにハンダが均一にコーティング(例えば銅線の直径が0.2mmφを扁平にし、ハンダコーティング膜厚が100μm)されたワイヤー22−2を図示のように、被ハンダ付け物質24のハンダ付けしようとする場所に裁置する。
そして、図7の(b)において、超音波ハンダ付け後の状態に示すように、上からコテ先21で軽く押圧しながらワイヤー22−2の長さ方向に移動させて超音波と熱を供給する。超音波と熱の供給されたワイヤー22−3は、該ワイヤー22−3と接触する被ハンダ付け物質24の部分のごみ、油脂、薄い酸化膜などを除去すると共に該ワイヤー22ー3にコーティングされたハンダを溶融し、該ワイヤー22−3と接触する被ハンダ付け物質24との間に表面著力等により図示のようにハンダ付けを行う。この際、ワイヤー22−3が扁平にされているので該ワイヤー22−3と被ハンダ付け物質24との間の図示の広い領域に超音波ハンダ付けが可能となった。
図8は、本発明のワイヤーのコーティング膜厚例を示す。
図8において、ワイヤーの太さは既述した図1から図7で用いたワイヤー(銅線など)の直径である。ハンダのコーティング膜厚はワイヤーにコーティングされたハンダの膜厚である。ここでは、図示のワイヤーの太さ、コーティング膜厚が適切であった。
ワイヤーの太さ コーティング膜厚
0.1mmφ 40〜50μm
0.2mmφ 60〜80μm
0.5mmφ 100〜150μm
1.0mmφ 300〜400μm
図9は、本発明のワイヤー扁平フローチャートを示す。
図9において、S11は、断面が丸形状のワイヤーを準備する。これは、扁平のワイヤーを作成するために、丸形状(円形状)のワイヤー(例えば銅線)を準備する。
S12は、圧力を掛けて、断面が丸形状のワイヤーを扁平にする。これは、S11で準備した丸形状のワイヤーを、例えばローラの間に入れて圧力を掛けて扁平の形状に潰す。
S13は、ワイヤーにハンダ材料をコーティングする工程(例えば図3)へ進む。これは、扁平にしたワイヤー1を巻き取ったリールを、図1、図2のリール12にセットし、既述したようにして、扁平にしたワイヤー1にハンダをコーティングする。
尚、丸形状のワイヤーを扁平にした後にハンダをコーティングしたが、円形状のワイヤーにハンダをコーティングした後に図9で扁平にしてもよい。
本発明の1実施例構造図である。 本発明の1実施例構造図(その2)である。 本発明の動作説明フローチャートである。 本発明のハンダ液槽の側面の穴から引き出したワイヤー(ハンダ付け)の例である。 本発明のワイヤー断面形状と超音波ハンダ付けの説明図である。 本発明のワイヤー形状例(扁平)である。 本発明のハンダ付きワイヤー形状例(扁平)である。 本発明のワイヤーのコーティング膜厚例である。 本発明のワイヤー扁平フローチャートである。
1:ワイヤー(銅線)
2:ヒーター
3:ハンダ液槽
4:ハンダ
5:ハンダ液上面
6:液槽内ローラー
7:ローラー
8、81:穴
11:ワイヤー(ハンダ付き)
12:リール(銅線)
13:巻取機
21:コテ先
22:ワイヤー(銅線)
22−1:ワイヤー(銅線、扁平)
22−2、22−3:ワイヤー(ハンダ付き銅線、扁平)
23、23−1、23−2。23ー3:ハンダ

Claims (9)

  1. 導体の外周面にハンダをコーティングするハンダコーティング装置において、
    前記コーティングするハンダを入れ、加熱されて溶融した該ハンダを収納するハンダ液槽と、
    前記ハンダ液槽中のハンダを加熱するヒーターと、
    前記ハンダ液槽中の溶融したハンダの液面よりも下の場所であって、ハンダをコーティングする対象の前記導体を溶融したハンダ中から外部に通過させる開口を有する該ハンダ液槽の側面に設けた穴と、
    前記導体を前記ハンダ液槽内の溶融したハンダ中を通過させて前記穴から外部に引き出す巻取機と
    を備えたことを特徴とするハンダコーティング装置。
  2. 前記穴の開口は、前記導体のサイズ以上であって、溶融したハンダが漏れない開口としたことを特徴とする請求項1記載のハンダコーティング装置。
  3. 前記穴の開口は、前記導体の断面と相似形あるいは前記導体の断面の包絡形であり、ハンダをコーティングする膜厚以上の余裕を持たせた開口であって、溶融したハンダが漏れない開口としたことを特徴とする請求項1記載のハンダコーティング装置。
  4. 前記導体を、ハンダ液槽中の溶融したハンダの液面の上より該溶融したハンダに入れた後、回転体あるいは軸により前記穴の方向に該導体の移動方向を方向転換させたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のハンダコーティング装置。
  5. 前記ハンダ液槽中の前記穴のある場所に対向する反対の場所に第2の穴を設け、前記導体を、該ハンダ液槽中の該第2の穴から溶融したハンダ中に引き込んだ後、前記穴から外部に前記巻取機により引き出すことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のハンダコーティング装置。
  6. 前記穴の中心軸と、前記第2の穴の中心軸とを直線方向に形成し、前記導体を直線方向に前記巻取機で引き出すことを特徴とする請求項5に記載のハンダコーティング装置。
  7. 前記導体の断面は、円、円を潰した形状、楕円、多角形のいずれかとしたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のハンダコーティング装置。
  8. 前記導体は、銅、アルミ、鉄あるいはその合金としたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のハンダコーティング装置。
  9. 導体の外周面にハンダをコーティングするハンダコーティング方法において、
    前記コーティングするハンダを入れ、加熱されて溶融した該ハンダを収納するハンダ液槽と、
    前記ハンダ液槽中のハンダを加熱するヒーターと、
    前記ハンダ液槽中の溶融したハンダの液面よりも下の場所であって、ハンダをコーティングする対象の前記導体を溶融したハンダ中から外部に通過させる開口を有する該ハンダ液槽の側面に設けた穴と、
    前記導体を前記ハンダ液槽内の溶融したハンダ中を通過させて前記穴から外部に引き出す巻取機とを設け、
    前記導体を前記ハンダ液槽内の溶融したハンダ中に引き込んだ後、前記溶融したハンダ中に設けた前記穴から外部に前記巻取機で引き出し、該導体の外周面にハンダをコーティングするハンダコーティング方法。
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