JP5257749B2 - 低融点金属の供給装置 - Google Patents
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Description
本願発明に係る第1態様の溶融半田の供給装置について図1〜4を参照しつつ説明する。図1は第1態様のコテ先部材の正面図および側面図、図2は図1のコテ先部材を用いた溶融半田の供給装置の正面図および側面図、図3は図1のコテ先部材の先端部の拡大図及び図1のコテ先部材の変形例を示す図、図4は図2の供給装置で溶融半田が供給され、製造されるガラスパネルの構成を示す図である。
まず、糸半田供給手段11について説明する。図2において、符号111は糸半田Mを巻回するボビン状の送出部であり、図示しないモータ等で回転され定量的に糸半田Mを送り出す。符号112は、糸半田Mが挿通可能な案内通路である貫通孔を有する両端が開口した筒状の案内部である。案内部112は、図1(b)に示すように、その下方端部が、コテ先部材121の先端部の前面に向かう姿勢で、移動手段14に組込まれた固定部材145に位置決め固定されている。ここで、供給装置10では、1mm程度の直径に成形した糸半田Mを用いており、初期状態において、上記送出部111に巻回された糸半田Mの先端部分は送出部111から引き出され、案内部112の上方端部の開口から案内通路に挿入され下方端部の開口から突出した状態にセットされている。そして、供給装置10の稼動時には、送出部111から定量的に送り出された糸半田Mは、案内部112の案内通路で導かれ、下方端部の開口から繰り出されることにより、コテ先部材121の先端部前面へ向かい供給される。なお、案内部121から繰り出される糸半田Mの供給量は、コテ先部材121の第2の面126と接合予定面sとの間に形成される第2の空隙G2の容積を考慮し、溶融半田M1を供給する間、第2の空隙G2が常に溶融半田M1で満たされるよう設定される。
加熱用コテ12について説明する。図2において、符合121は内蔵したヒータにより糸半田Mの融点以上の温度に発熱するコテ先部材であり、符合122はコテ先部材121が固定されるとともにそのヒータの発熱回路等が組み込まれた本体部である。なお、上記超音波発生手段113は本体部122に内蔵されている。ここで、図1(b)に示すように、加熱用コテ12のコテ先部材121は、案内部112の下方端部の開口から繰り出される糸半田Mの先端が接触可能な位置であって、接合予定面sの上方に設けられている。したがって、案内部112の下方端部の開口から繰り出された糸半田Mはコテ先部材121の前面に接触し、加熱溶融され、溶融半田M1が生成される。溶融半田M1は、コテ先部材121の前面に沿って鉛下し、第1の空隙G1に供給される。なお、加熱用コテ12は、コテ先部材121と案内部112との位置関係を一定に保持可能なように移動手段14の固定部材145に位置決め固定されている。
図2に示すように、移動手段14は、門型の支持体141、支持体141の上辺部に固定された昇降部142、支持体141の両側辺部の間に設けられ紙面に対し垂直及び水平方向に移動可能な水平移動部143、半田層m1が形成される主面を上方に向けた水平な姿勢でガラス基板w1を載置可能な水平移動部143に設けられたテーブル144とで構成されている。そして、上記したように案内部112・加熱用コテ12は、矢印で示すように水平面内を回転自在な状態で昇降部142に取付けられた固定部材145の下端部に接続されている。なお、テーブル144には、望ましい構成要素として、溶融半田M1の局所加熱で生じる応力によるガラス基板w1の破損を防止するため、ガラス基板w1の全面を加熱可能なパネル状の発熱体を設けている。
図2に示すように、制御手段16は、電気通信回線161を介して接合装置10の上記各構成要素と接続された制御部162で構成されており、各構成要素の動作を制御する。具体的には、制御部162はコンピュータで構成されており、その記憶部(メモリー)に格納された動作プログラム及び指令データを演算部(CPU)が読み出し適宜演算することにより、送出部111に組み込まれたモータに指令して糸半田Mの供給量を制御し、加熱用コテ12に組み込まれたヒータに指令して発熱温度を制御し、移動手段14を構成する昇降部142及び水平移動部143に指令してその移動経路や移動速度を制御するよう構成されている。
本発明の第2態様について図8を参照して説明する。なお、供給装置としての全体構成は、図2に示した第1態様の供給装置10と同様であるので、詳細な説明は省略する。
縦50mm、横50mm、厚み3mmの2枚のガラス基板w1・w2に、Ag3.5%、Al0.3%、残部Sn及び不可避不純物からなる溶融半田M1を大気中で供給し、ガラス基板w1・w2の外周の内側2mmに幅中心があるよう幅4mm、厚み1mmの半田層m1・m2を形成した。コテ先部材421の第1の面125と接合予定面sとの間隙g1は50μmとし、第2の面126の後端縁126aと接合予定面sとの間隙g2は1.2mmとした。半田層m1・m2を形成した後、その溶融状態を保持しつつ2枚のガラス基板w1・w2を加熱プレートの上で重ね合わせ、その後加熱プレートを冷却することによりガラスパネルwを得た。このガラスパネルwについてリークテストに付した。このリークテストは、ガラス基板w1の中央部を開口して配管と真空ポンプを連結し、所定の真空圧(10−12Pa)になるよう真空ポンプで気密部kの大気を吸引することで気密部kを真空にし、その後の気密部kの真空圧の変化によりリークを確認するテストである。気密部kの真空圧に変化はなく、リークは生じなかった。
図9で説明した従来のコテ先部材921を用い、その先端面925と接合予定面sとの間隙gを1.2mmとした以外は、基本的に実験例1と同様な条件で半田層m1・m2を形成し、ガラスパネルwを得た。このガラスパネルwを上記と同様なリークテストに付した。ガラス基板w1・w2と半田層mとの接合面に非接合部分が存在していたため、目的の真空圧に達することができなかった。
11 供給手段
12 加熱用コテ
121(221、321、421、521、621、721) コテ先部材
122 芯材
123 第1層
124 第2層
125 第1の面
126 第2の面
14 移動手段
16 制御手段
522 冷却部
s 接合面
s1 接触界面
w ガラスパネル
w1(w2) ガラス基板
m1(m2) 半田層
M 糸半田
M1 溶融半田
Claims (11)
- 被接合材に接合される接合部材を構成する加熱溶融した低融点金属と被接合材との接触界面に超音波を照射しつつ低融点金属を被接合材に供給する低融点金属の供給装置であって、前記供給装置は、コテ先部材が組み込まれた加熱用コテを備え、前記コテ先部材は、前記被接合材と接合部材との接合予定面に臨む第1の面と、前記コテ先部材の移動方向において前記第1の面の後端縁から後方に延び上方へ傾斜した第2の面とを有し、前記第1の面は、前記接合予定面と所定の間隙を形成して対向する状態に配置され、前記第2の面は、前記コテ先部材の移動方向における当該第2の面の後端縁と前記接合予定面との間隔が接合部材の厚みを越える大きさとなる状態に配置され、前記コテ先部材が前記接合予定面に対して相対的に水平移動しつつ、溶融した前記低融点金属が前記間隙に供給され、前記第1の面から前記接触界面に対して超音波が照射される低融点金属の供給装置。
- 前記コテ先部材の前記第1の面と第2の面とは、C面又はR面を介して接続されている請求項1に記載の低融点金属の供給装置。
- 前記コテ先部材の前記第2の面は、外側へ緩やかに膨出した曲面状をなしている請求項1又は2のいずれかに記載の低融点金属の供給装置。
- 前記コテ先部材の前記第1の面は、平坦面である請求項1乃至3のいずれかに記載の低融点金属の供給装置。
- 前記コテ先部材の前記第1の面及び第2の面は、溶融した低融点金属との濡れ性を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の低融点金属の供給装置。
- 前記コテ先部材の前記第2の面の後瑞縁は、前記第1の面より低い温度でかつ前記低融点金属の融点以上となるよう構成された請求項1乃至5のいずれかに記載の低融点金属の供給装置。
- 前記コテ先部材が、前記低融点金属を加熱溶融するとともに前記第1の面に連なる溶融部を備える請求項1乃至6のいずれかに記載の低融点金属の供給装置。
- 前記溶融部は、一方の開口が前記第1の面に連なる前記コテ先部材を貫通する貫通孔で
あり、他方の開口から前記低融点金属を溶融して供給する請求項7に記載の低融点金属の供給装置。 - 前記溶融部の一方の開口は、前記コテ先部材の移動方向において前記第1の面の後部に
形成されている請求項8に記載の低融点金属の供給装置。 - 前記溶融部は、前記第1の面と同等な濡れ性を有する請求項7乃至9のいずれかに記載
の低融点金属の供給装置。 - 前記低融点金属は、易酸化元素としてAl、Zn、Ti、Si、Cr、Beのいずれか
1種以上を含み、さらに低融点金属としてSn、Zn、In、Pbのいずれか1種以上を
含み、前記被接合体はガラスで構成されている請求項1乃至10のいずれかに記載の低融点金属の供給装置。
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