JP2021047461A - 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置 - Google Patents

電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021047461A
JP2021047461A JP2020214295A JP2020214295A JP2021047461A JP 2021047461 A JP2021047461 A JP 2021047461A JP 2020214295 A JP2020214295 A JP 2020214295A JP 2020214295 A JP2020214295 A JP 2020214295A JP 2021047461 A JP2021047461 A JP 2021047461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
substituent
alkyl
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020214295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7001144B2 (ja
Inventor
広高 小林
Hirotaka Kobayashi
広高 小林
池田 豊
Yutaka Ikeda
豊 池田
小川 祐治
Yuji Ogawa
祐治 小川
竹内 勝
Masaru Takeuchi
勝 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2020214295A priority Critical patent/JP7001144B2/ja
Publication of JP2021047461A publication Critical patent/JP2021047461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7001144B2 publication Critical patent/JP7001144B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】電子輸送材料を含有する感光層を備え、耐圧性が高く、リーク現象の発生が抑制された電子写真用感光体、その製造方法およびそれを用いた電子写真装置を提供する。【解決手段】接触式転写プロセスを備えた電子写真装置に搭載される電子写真用感光体である。アルミニウム合金を含む導電性支持体1と、導電性支持体1の表面に形成された陽極酸化皮膜と、陽極酸化皮膜上に順次積層された電荷発生層4および電荷輸送層5と、を備え、電荷輸送層5が、電界強度を20V/μmとしたときの電子移動度が10−7cm2/V/sec以上である電子輸送材料を含有し、かつ、陽極酸化皮膜を有する導電性支持体1の表面のアドミタンス値が、25μS以上60μS以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式のプリンターや複写機、ファックスなどに用いられる電子写真用感光体(以下、単に「感光体」とも称する)、その製造方法および電子写真装置に関する。
電子写真用感光体は、導電性支持体と、導電性支持体上に設けられた、光導電機能を有する感光層とを備える。近年、電荷の発生や輸送を担う機能成分として有機化合物を用いる有機電子写真用感光体について、材料の多様性や高生産性、安全性などの利点により、研究開発が活発に進められ、複写機やプリンターなどへの適用が進められている。
一般に、感光体には、暗所で表面電荷を保持する機能や、光を受容して電荷を発生する機能、さらには、発生した電荷を輸送する機能が必要である。このような感光体としては、これらの機能を併せ持った単層の感光層を備えた、いわゆる単層型感光体と、主として光受容時の電荷発生の機能を担う電荷発生層と、暗所で表面電荷を保持する機能および光受容時に電荷発生層にて発生した電荷を輸送する機能を担う電荷輸送層とに機能分離した層を積層した感光層を備えた、いわゆる積層型(機能分離型)感光体とがある。
上記感光層は、電荷発生材料や電荷輸送材料などの機能性材料と樹脂バインダとを有機溶剤に溶解あるいは分散させた塗布液を、アルミニウム合金製の導電性支持体上に塗布することにより形成されるのが一般的である。また、最近では、機能性材料として電子輸送材料を用いた感光体についても提案されている。例えば、特許文献1には、導電性基体上に、直接または中間層を介して、電荷発生層および電荷輸送層をこの順に設け、電荷輸送層が少なくとも正孔輸送物質、電子輸送物質およびバインダー樹脂を含有する電子写真感光体が開示されている。
特開2017−97065号公報
しかしながら、電子輸送材料、中でも、電子移動度の比較的高い電子輸送材料を含有する感光層を備える感光体においては、感光層内における電子輸送材料による電子の移動に起因して、リーク現象が発生しやすいという問題があった。このリーク現象の発生の問題は、特に、接触式の帯電プロセスまたは転写プロセスを有する電子写真装置に用いた場合に、顕著となる。
そこで本発明の目的は、電子輸送材料を含有する感光層を備え、耐圧性が高く、リーク現象の発生が抑制された電子写真用感光体、その製造方法およびそれを用いた電子写真装置を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下のような構成を適用することで上記課題が解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第一の態様の電子写真用感光体は、接触式転写プロセスを備えた電子写真装置に搭載される電子写真用感光体であって、
アルミニウム合金を含む導電性支持体と、前記導電性支持体の表面に形成された陽極酸化皮膜と、前記陽極酸化皮膜上に順次積層された電荷発生層および電荷輸送層と、を備え、
前記電荷輸送層が、電界強度を20V/μmとしたときの電子移動度が10−7cm/V/sec以上である電子輸送材料を含有し、かつ、前記陽極酸化皮膜を有する導電性支持体の表面のアドミタンス値が、25μS以上60μS以下であるものである。
前記電子輸送材料は、下記一般式(ET1)〜(ET3)で示される化合物および下記構造式(E−5)で示される化合物のうちから選択される少なくとも1種以上であることが好ましい。
Figure 2021047461
(式(ET1)中、R、Rは、同一または異なって、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、Rは、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、R〜Rは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいフェノキシ基、ハロゲン化アルキル基、シアノ基、若しくは、ニトロ基を表し、または、2つ以上の基が結合して環を形成してもよく、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す。
特には、式(ET1)中、R、Rは、同一であって、炭素数1〜12のアルキル基を表し、Rは、水素原子を表し、R〜Rは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基または炭素数1〜12のアルコキシ基を表すことが好ましい。)
Figure 2021047461
(式(ET2)中、R〜R14は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す。
特には、式(ET2)中、R〜R12は、同一または異なって、水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を表し、R13は、炭素数1〜12のアルキル基を表し、R14は、置換基を有してもよいアリール基を表し、置換基は、ハロゲン原子を表すことが好ましい。)
Figure 2021047461
(式(ET3)中、R15、R16は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す)
Figure 2021047461
また、本発明の第二の態様の電子写真用感光体の製造方法は、上記電子写真用感光体を製造する方法であって、
前記導電性支持体の表面に前記陽極酸化皮膜を形成する陽極酸化処理工程と、陽極酸化処理工程後の前記導電性支持体を水蒸気雰囲気に曝す後処理工程と、を含み、前記後処理工程における水蒸気雰囲気量が60RH%・h以上である。ここで水蒸気雰囲気量は、前記水蒸気雰囲気における飽和水蒸気量(g/m)と相対湿度(RH%)との積である単位体積あたりの水蒸気量((g/m)・RH%)と、前記後処理工程における処理時間(h)と、の積で表される前記水蒸気雰囲気中の総水蒸気量((g/m)・RH%・h)を、温度323Kにおける飽和水蒸気量(g/m)に対する比として表した値である。
さらに、本発明の第三の態様の電子写真装置は、上記電子写真用感光体が搭載されてなる電子写真装置である。
本発明によれば、電子輸送材料を含有する感光層を備え、耐圧性が高く、リーク現象の発生が抑制された電子写真用感光体、その製造方法およびそれを用いた電子写真装置を得ることができた。
本発明の電子写真用感光体の一例の負帯電型の積層型電子写真用感光体を示す模式的断面図である。 本発明の電子写真用感光体の他の例の正帯電型の単層型電子写真用感光体を示す模式的断面図である。 本発明の電子写真用感光体のさらに他の例の正帯電型の積層型電子写真用感光体を示す模式的断面図である。 本発明の電子写真装置の一例を示す概略構成図である。 負帯電感光体における電荷の移動についての説明図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。本発明は、以下の説明により何ら限定されるものではない。
前述したように、電子写真用感光体は、積層型(機能分離型)感光体としての、いわゆる負帯電積層型感光体および正帯電積層型感光体と、主として正帯電で用いられる単層型感光体とに大別される。図1〜3は、本発明の電子写真用感光体の一例を示す模式的断面図であり、図1は負帯電の電子写真プロセスに用いられる積層型電子写真用感光体、図2は正帯電の電子写真プロセスに用いられる単層型電子写真用感光体、図3は正帯電の電子写真プロセスに用いられる積層型電子写真用感光体をそれぞれ示す。
図示するように、負帯電積層型感光体においては、導電性支持体1の上に、下引き層2と、電荷発生機能を備えた電荷発生層4および電荷輸送機能を備えた電荷輸送層5を有する感光層とが、順次積層されている。また、正帯電単層型感光体においては、導電性支持体1の上に、下引き層2と、電荷発生および電荷輸送の両機能を併せ持つ単層型の感光層3とが、順次積層されている。さらに、正帯電積層型感光体においては、導電性支持体1の上に、下引き層2と、電荷輸送機能を備えた電荷輸送層5、並びに、電荷発生および電荷輸送の両機能を備えた電荷発生層4を有する感光層とが、順次積層されている。感光層は、電荷の発生や輸送を担う機能成分として有機化合物を含む有機感光層であってよい。
本発明の電子写真用感光体は、アルミニウム合金を含む導電性支持体1と、導電性支持体1の表面に形成された陽極酸化皮膜と、陽極酸化皮膜上に形成された感光層と、を備える。本発明の電子写真用感光体においては、感光層が、電界強度を20V/μmとしたときの電子移動度が10−7cm/V/sec以上である電子輸送材料を含有し、陽極酸化皮膜を有する導電性支持体の表面のアドミタンス値が、25μS以上60μS以下である。
導電性支持体1の表面に陽極酸化皮膜を設けて、そのアドミタンス値(封孔度)を25μS以上60μS以下の範囲としたことで、耐圧性が高く、電子移動度が比較的高い電子輸送材料を含有する感光層を備えていても、リーク現象の発生が抑制された電子写真用感光体を得ることが可能となった。アドミタンス値が上記範囲よりも小さくなると、導電性支持体を水蒸気雰囲気に曝す工程において、高い湿度、長い保管時間が必要となり、ユーティリティーコストが高くなる。アドミタンス値が上記範囲よりも大きいと、耐圧性が低下して、リーク現象を抑制できない。
導電性支持体1のアドミタンス値を上記所定の範囲に調整する手段としては、例えば、陽極酸化処理後の導電性支持体を水蒸気雰囲気に曝す後処理を行うことが挙げられる。陽極酸化皮膜が形成された導電性支持体を水蒸気雰囲気下におくことで、アドミタンス値を低下させることができるので、水蒸気雰囲気の温度および相対湿度と、水蒸気雰囲気下における保持時間を適宜選択することで、上記範囲のアドミタンス値に容易に調整することができる。
なお、アドミタンス値は、例えば、Fischer社製のANOTESTを用いて、JIS H8683−3:2013に準拠して測定することができる。
本発明の感光体において、導電性支持体1は、陽極酸化皮膜を有し、アドミタンス値が上記範囲を満足するものであればよく、これにより本発明の所期の効果を得ることができ、それ以外の構成については、適宜選定することができ、特に制限されない。
導電性支持体1は、感光体の電極としての役目と同時に感光体を構成する各層の支持体ともなっており、円筒状、板状、フィルム状などのいずれの形状でもよい。導電性支持体1としては、アルミニウム合金を含むものであればよく、特に制限されないが、例えば、A1050、A3003、A5052、A5056、A6061、A6063などを用いることができる。アルミニウム合金は、純度99.00%以上のアルミニウム合金、アルミニウムにマンガンを添加した合金、アルミニウムにマグネシウムを添加した合金、または、アルミニウムにマグネシウムおよびシリコンを添加した合金であってよい。アルミニウム合金は不可避的な不純物を含んでよい。
導電性支持体1に対する陽極酸化処理は、常法に従い行うことができ、特に制限されるものではない。陽極酸化処理後の封孔処理には、純水または酢酸ニッケルを好適に用いることができる。陽極酸化皮膜の膜厚は、特に制限されないが、例えば、2μm以上15μm以下とすることができる。
本発明の実施形態の感光体においては、導電性支持体1上に形成された陽極酸化皮膜が下引き層2に相当するが、さらに、他の下引き層2として、樹脂を主成分とする層を設けてもよい。下引き層2に用いられる樹脂材料としては、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、メラミン、セルロースなどの絶縁性高分子や、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリンなどの導電性高分子が挙げられ、これらの樹脂は単独、または、適宜組み合わせて混合して用いることができる。また、これらの樹脂に、二酸化チタン、酸化亜鉛などの金属酸化物を含有させて用いてもよい。
また、本発明の感光体において、感光層は、所定の条件を満足する電子輸送材料を含有するものであれば、いずれの層構成を有しているものであってもよい。具体的には、本発明の感光体において、感光層は、電界強度を20V/μmとしたときの電子移動度が10−7cm/V/sec以上、好ましくは1.0×10−7cm/V/sec以上、さらに好ましくは1.0×10−7cm/V/sec以上30×10−7cm/V/sec以下、特に好ましくは1.5×10−7cm/V/sec以上28×10−7cm/V/sec以下である電子輸送材料を含有する。このような電子移動度の比較的高い電子輸送材料を用いた場合でも、リーク現象を抑制できる点で、本発明は有用である。
ここで、上記電子移動度は、電子輸送材料を、樹脂バインダ中に50質量%となるよう添加して得られた塗布液を用いて測定することができる。電子輸送材料と樹脂バインダとの比は50:50である。樹脂バインダはビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂でよい。例えば、ユピゼータPCZ−500(商品名、三菱ガス化学(株)製)でよい。具体的には、この塗布液を基材上に塗布し、120℃で30分間乾燥して膜厚7μmの塗膜を作製し、TOF(Time of Flight)法を用いて、一定の電界強度20V/μmにおける電子移動度を測定することができる。測定温度は300Kである。
上記電子移動度の範囲を満足する電子輸送材料としては、例えば、下記一般式(ET1)〜(ET3)で示される化合物が挙げられ、これらのうちの少なくとも1種以上を用いることができる。
Figure 2021047461
(式(ET1)中、R、Rは、同−または異なって、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、Rは、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、R〜Rは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいフェノキシ基、ハロゲン化アルキル基、シアノ基、若しくは、ニトロ基を表し、または、2つ以上の基が結合して環を形成してもよく、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す)
Figure 2021047461
(式(ET2)中、R〜R14は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す)
Figure 2021047461
(式(ET3)中、R15、R16は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す)
上記一般式(ET1)で示される化合物の具体例としては次のようなものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2021047461
Figure 2021047461
Figure 2021047461
Figure 2021047461
Figure 2021047461
また、上記一般式(ET2)で示される化合物の具体例としては次のようなものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、一般式(ET2)中、置換基R14がクロル基などのハロゲン基により置換されたアリール基であると、化合物の電子輸送能力が高いので好ましい。
Figure 2021047461
上記一般式(ET3)で示される化合物の具体例としては次のようなものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2021047461
また、電子輸送材料としては、その他、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水琥珀酸、無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、フタルイミド、4−ニトロフタルイミド、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、クロラニル、ブロマニル、o−ニトロ安息香酸、マロノニトリル、トリニトロフルオレノン、トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、チオピラン系化合物、キノン系化合物、ベンゾキノン系化合物、ジフェノキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、アゾキノン系化合物、アントラキノン系化合物、ジイミノキノン系化合物、スチルべンキノン系化合物等を、1種または2種以上適宜組み合わせて併用してもよい。
(負帯電積層型感光体)
本発明の感光体が負帯電積層型電子写真用感光体である場合、感光層は、電荷発生層4および電荷輸送層5を導電性支持体1側から順に有する。
負帯電積層型感光体において、電荷発生層4は、電荷発生材料の粒子が樹脂バインダ中に分散された塗布液を塗布するなどの方法により形成され、光を受容して電荷を発生する。電荷発生層4は、その電荷発生効率が高いことと同時に発生した電荷の電荷輸送層5への注入性が重要であり、電場依存性が少なく、低電場でも注入の良いことが望ましい。
電荷発生材料としては、X型無金属フタロシアニン、τ型無金属フタロシアニン、α型チタニルフタロシアニン、β型チタニルフタロシアニン、Y型チタニルフタロシアニン、γ型チタニルフタロシアニン、アモルファス型チタニルフタロシアニン、ε型銅フタロシアニンなどのフタロシアニン化合物、各種アゾ顔料、アントアントロン顔料、チアピリリウム顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、スクアリリウム顔料、キナクリドン顔料等を単独、または適宜組み合わせて用いることができ、画像形成に使用される露光光源の光波長領域に応じて好適な物質を選ぶことができる。特には、フタロシアニン化合物を好適に用いることができる。電荷発生層4は、電荷発生材料を主体として、これに電荷輸送材料などを添加して使用することも可能である。
電荷発生層4の樹脂バインダとしては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メタクリル酸エステル樹脂の重合体および共重合体などを適宜組み合わせて使用することが可能である。
なお、電荷発生層4における電荷発生材料の含有量は、電荷発生層4中の固形分に対して、好適には20〜80質量%、より好適には30〜70質量%である。また、電荷発生層4における樹脂バインダの含有量は、電荷発生層4中の固形分に対して、好適には20〜80質量%、より好適には30〜70質量%である。電荷発生層4は、電荷発生機能を有すればよいので、その膜厚は一般的には1μm以下であり、好適には0.5μm以下である。
負帯電積層型感光体の場合、電荷輸送層5が、感光体の最表面層となる。負帯電積層型感光体において、電荷輸送層5は、主として正孔輸送材料、電子輸送材料および樹脂バインダにより構成される。
電荷輸送層5の樹脂バインダとしては、ポリアリレート樹脂、ビスフェノールA型、ビスフェノールZ型、ビスフェノールC型、ビスフェノールA型−ビフェニル共重合体、ビスフェノールZ型−ビフェニル共重合体などの各種ポリカーボネート樹脂を単独で、または複数種を混合して用いることができる。また、分子量の異なる同種の樹脂を混合して用いてもよい。その他、ポリフェニレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリスルホン樹脂、メタクリル酸エステルの重合体およびこれらの共重合体などを用いることができる。
なお、上記樹脂の重量平均分子量は、ポリスチレン換算によるGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)分析において5,000〜250,000が好適であり、より好適には10,000〜200,000である。
また、電荷輸送層5の正孔輸送材料としては、各種ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ジアミン化合物、ブタジエン化合物、インドール化合物、アリールアミン化合物等を単独、あるいは適宜組み合わせて混合して用いることができる。かかる正孔輸送材料としては、例えば、以下の(II−1)〜(II−30)に示すものを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2021047461
Figure 2021047461
Figure 2021047461
Figure 2021047461
さらに、電荷輸送層5の電子輸送材料としては、前述した所定の電子移動度を有するものの1種以上、および所望に応じそれ以外のものの1種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
電荷輸送層5における樹脂バインダの含有量としては、電荷輸送層5の固形分に対して、好適には20〜90質量%、より好適には30〜80質量%である。電荷輸送層5における正孔輸送材料および電子輸送材料の総量の含有量としては、電荷輸送層5の固形分に対して、好適には10〜80質量%、より好適には20〜70質量%である。正孔輸送材料と電子輸送材料との比率は100:1〜100:10でよい。
また、電荷輸送層5の膜厚としては、実用上有効な表面電位を維持するためには3〜50μmの範囲が好ましく、15〜40μmの範囲がより好ましい。
(正帯電単層型感光体)
正帯電単層型感光体の場合、単層型感光層3が、感光体の最表面層となる。正帯電単層型感光体において、単層型感光層3は、主として電荷発生材料、電荷輸送材料としての正孔輸送材料および電子輸送材料、並びに、樹脂バインダからなる。
単層型感光層3の樹脂バインダとしては、ビスフェノールA型、ビスフェノールZ型、ビスフェノールA型−ビフェニル共重合体、ビスフェノールZ型−ビフェニル共重合体などの他の各種ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、メタクリル酸エステルの重合体およびこれらの共重合体などを用いることができる。さらに、分子量の異なる同種の樹脂を混合して用いてもよい。
単層型感光層3の電荷発生材料としては、例えば、フタロシアニン系顔料、アゾ顔料、アントアントロン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、多環キノン顔料、スクアリリウム顔料、チアピリリウム顔料、キナクリドン顔料等を使用することができる。これら電荷発生材料は、単独で、または、2種以上を組み合わせて使用することが可能である。特に、本発明の感光体においては、アゾ顔料としては、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン顔料としては、N,N’−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−3,4:9,10−ペリレン−ビス(カルボキシイミド)、フタロシアニン系顔料としては、無金属フタロシアニン、銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニンを用いることが好ましい。また、X型無金属フタロシアニン、τ型無金属フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、α型チタニルフタロシアニン、β型チタニルフタロシアニン、Y型チタニルフタロシアニン、アモルファス型チタニルフタロシアニン、特開平8−209023号公報、米国特許第5736282号明細書および米国特許第5874570号明細書に記載のCuKα:X線回析スペクトルにてブラッグ角2θが9.6°を最大ピークとするチタニルフタロシアニンを用いると、感度、耐久性および画質の点で著しく改善された効果を示すため、好ましい。
単層型感光層3の正孔輸送材料としては、例えば、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、ピラゾロン化合物、オキサジアゾール化合物、オキサゾール化合物、アリールアミン化合物、ベンジジン化合物、スチルベン化合物、スチリル化合物、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等を使用することができる。これら正孔輸送材料は、単独で、または、2種以上を組み合わせて使用することが可能である。本発明において用いられる正孔輸送材料としては、光照射時に発生する正孔の輸送能力が優れている他、電荷発生材料との組み合せにおいて好適なものが好ましい。
単層型感光層3の電子輸送材料としては、前述した所定の電子移動度を有するものの1種以上、および所望に応じそれ以外のものの1種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
単層型感光層3における樹脂バインダの含有量としては、単層型感光層3の固形分に対して、好適には10〜90質量%、より好適には20〜80質量%である。単層型感光層3における電荷発生材料の含有量は、単層型感光層3の固形分に対して、好適には、0.1〜20質量%、より好適には、0.5〜10質量%である。単層型感光層3における正孔輸送材料の含有量は、単層型感光層3の固形分に対して、好適には、3〜80質量%、より好適には、5〜60質量%である。単層型感光層3における電子輸送材料の含有量は、単層型感光層3の固形分に対して、好適には、1〜50質量%、より好適には、5〜40質量%である。
単層型感光層3の膜厚は、実用的に有効な表面電位を維持するためには3〜100μmの範囲が好ましく、5〜40μmの範囲がより好ましい。
(正帯電積層型感光体)
正帯電積層型感光体において、感光層は、電荷輸送層5および電荷発生層4を導電性支持体1側から順に有する。正帯電積層型感光体の場合、電荷発生層4が、感光体の最表面層となる。正帯電積層型感光体において、電荷輸送層5は、主として正孔輸送材料および樹脂バインダにより構成される。かかる正孔輸送材料および樹脂バインダとしては、負帯電積層型感光体の電荷輸送層5について挙げたものと同様の材料を用いることができる。電荷輸送層5の膜厚についても、負帯電積層型感光体と同様とすることができる。
電荷輸送層5における樹脂バインダの含有量としては、電荷輸送層5の固形分に対して、好適には20〜90質量%、より好適には30〜80質量%である。電荷輸送層5における正孔輸送材料の含有量としては、電荷輸送層5の固形分に対して、好適には10〜80質量%、より好適には20〜70質量%である。
電荷輸送層5上に設けられる電荷発生層4は、主として電荷発生材料、電荷輸送材料としての正孔輸送材料および電子輸送材料、並びに、樹脂バインダからなる。電荷発生材料、正孔輸送材料、電子輸送材料および樹脂バインダとしては、単層型感光体の単層型感光層3について挙げたものと同様の材料を用いることができる。各材料の含有量、および、電荷発生層4の膜厚についても、単層型感光体の単層型感光層3と同様とすることができる。
本発明においては、積層型または単層型のいずれの感光層中にも、形成した膜のレベリング性の向上や潤滑性の付与を目的として、シリコーンオイルやフッ素系オイル等のレベリング剤を含有させることができる。さらに、膜硬度の調整や摩擦係数の低減、潤滑性の付与等を目的として、複数種の無機酸化物を含ませることができる。シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、アルミナ、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等の金属硫酸塩、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の金属窒化物の微粒子、または、4フッ化エチレン樹脂等のフッ素系樹脂粒子、フッ素系クシ型グラフト重合樹脂等を含有してもよい。さらにまた、必要に応じて、電子写真特性を著しく損なわない範囲で、その他公知の添加剤を含有させることもできる。
また、感光層中には、耐環境性や有害な光に対する安定性を向上させる目的で、酸化防止剤や光安定剤などの劣化防止剤を含有させることができる。このような目的に用いられる化合物としては、トコフェロールなどのクロマノール誘導体およびエステル化化合物、ポリアリールアルカン化合物、ハイドロキノン誘導体、エーテル化化合物、ジエーテル化化合物、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオエーテル化合物、フェニレンジアミン誘導体、ホスホン酸エステル、亜リン酸エステル、フェノール化合物、ヒンダードフェノール化合物、直鎖アミン化合物、環状アミン化合物、ヒンダードアミン化合物等が挙げられる。
(感光体の製造方法)
本発明の感光体の製造方法は、導電性支持体の表面に陽極酸化皮膜を形成する陽極酸化処理工程と、陽極酸化処理工程後の導電性支持体を水蒸気雰囲気に曝す後処理工程と、を含み、後処理工程における水蒸気雰囲気量を60RH%・h以上とするものである。これにより、感光層に電子移動度の比較的高い電子輸送材料を用いた場合でもリーク現象の発生を抑制できる導電性支持体1を得ることができる。ここで、水蒸気雰囲気量とは、水蒸気雰囲気における飽和水蒸気量(g/m)と相対湿度(RH%)との積である単位体積あたりの水蒸気量((g/m)・RH%)と、後処理工程における処理時間(h)と、の積で表される水蒸気雰囲気中の総水蒸気量((g/m)・RH%・h)を、温度323Kにおける飽和水蒸気量(g/m)に対する比として表した値であり、相対湿度(RH%)と時間(h)との積として求められる。
後処理工程において導電性支持体1を水蒸気雰囲気に曝す際の条件としては、水蒸気雰囲気量を60RH%・h以上、好ましくは90RH%・h以上、さらに好ましくは180RH%・h以上とする。水蒸気雰囲気量が上記範囲よりも少ないと、アドミタンス値を上記範囲に調整して、耐圧性を向上することが困難となる。また、水蒸気雰囲気量が多すぎるとコスト性が悪化するので、水蒸気雰囲気量は、好ましくは2000RH%・h未満、さらに好ましくは1500RH%・h以下、特に好ましくは720RH%・h以下とする。
後処理工程における処理条件としては、水蒸気雰囲気量が上記範囲であればよいが、具体的な温度としては、例えば、293K以上333K以下の範囲で選択することができ、湿度としては、例えば、相対湿度20RH%以上90RH%以下の範囲、好ましくは30RH%以上50RH%以下の範囲で選択することができ、処理時間としては、例えば、1時間以上50時間以下の範囲、好ましくは3時間以上30時間以下の範囲で選択することができる。
本発明の実施形態においては、上記後処理後の導電性支持体1上に、常法に従い、浸漬塗工法などにより、所望に応じ樹脂材料を含む下引き層を介して感光層を形成することで、感光体を製造することができる。
(電子写真装置)
本発明の感光体は、各種マシンプロセスに適用することにより所期の効果が得られるものであり、具体的には、帯電プロセスおよび転写プロセスとしては、ローラやブラシなどの帯電部材を用いた接触帯電方式、および、コロトロンやスコロトロンなどを用いた非接触帯電方式などのいずれも用いることができ、現像プロセスとしては、非磁性一成分、磁性一成分、二成分などの現像方式を用いた接触現像方式および非接触現像方式などのいずれも用いることができ、十分な効果を得ることができる。
図2に、本発明の電子写真装置の一構成例の概略構成図を示す。図示する電子写真装置60は、導電性支持体1と、その外周面上に被覆された下引き層2および感光層300とを含む感光体7を搭載する。この電子写真装置60は、感光体7の外周縁部に配置された、帯電部材21と、この帯電部材21に印加電圧を供給する高圧電源22と、像露光部材23と、現像ローラ241を備えた現像器24と、給紙ローラ251および給紙ガイド252を備えた給紙部材25と、転写帯電器(直接帯電型)26と、から構成される。電子写真装置60は、さらに、クリーニングブレード271を備えたクリーニング装置27と、除電部材28とを含んでもよい。また、電子写真装置60は、カラープリンタとすることができる。
本発明の電子写真装置は、少なくとも帯電プロセスおよび転写プロセスを備え、上記本発明の感光体が搭載されてなるものであり、帯電プロセスおよび転写プロセスのうち少なくとも1つが接触式であるものである。前述したように、電子輸送材料を含有する感光層を備える感光体においては、特に、接触式の帯電プロセスまたは転写プロセスを有する電子写真装置に用いた場合に、リーク現象が発生しやすいという問題があるため、このような電子写真装置において、本発明は有用である。
また、帯電プロセスおよび転写プロセスのうち少なくとも1つが正帯電かつ接触式である場合、電子輸送材料を含有する感光層を備える感光体では、リーク現象がより発生しやすくなる。この理由を、負帯電型感光体について説明する。図5に、負帯電感光体における電荷の移動についての説明図を示す。
負帯電型感光体においては、通常、感光体の表面である電荷輸送層5の表面はマイナスに帯電し、導電性支持体1はプラスに帯電する。そのため、下引き層2にブロッキング機能を持たせて、導電性支持体1から感光層へのプラス電荷の注入を抑制している。これに対し、図5に示すように、負帯電型感光体の表面をプラス帯電させた場合、導電性支持体1の表面はマイナス帯電となる。下引き層2はマイナス電荷に対してブロッキング機能を有していないため、導電性支持体1から電荷発生層4に対しマイナス電荷が容易に移動する。さらに、電荷輸送層5が電子(マイナス電荷)の輸送能力を持つ電子輸送材料ETMを含むと、電荷発生層4から感光体表面まで電子が移動しやすくなる。このように、電荷輸送層5に電子輸送材料ETMを含む感光体の表面をプラスに帯電するプロセスを含む電子写真装置では、導電性支持体1から感光体表面への電荷が容易に移動し、これは電子輸送材料ETMの電子移動度が高い場合には特に顕著となる。このようなメカニズムにより、電子輸送材料を含有する感光層を備える感光体では、耐圧が低下してリーク現象が発生する可能性が高くなると考えられる。
特に、帯電プロセスおよび転写プロセスのうち少なくとも1つが接触式のローラ部材であって、上記接触式のローラ部材表面の回転方向の線速度が200mm/sec以上、さらには260mm/sec以上、もしくは260mm/sec以上500mm/sec以下である場合には、感光体の各部分がローラ部材と接触している時間が短いため、リーク現象が生じやすいと考えられることから、本発明の適用がより有用である。線速度が大きい電子写真プロセスでは、帯電または転写の電圧(電流)を高くし、さらにローラ部材の電気抵抗を下げることがある。特に、光疲労対策として感光層に電子輸送材料を添加した感光体に対し抵抗の小さなローラ部材を適用し、感光体表面をプラスに帯電すると、導電性支持体から電子が注入され、リークが発生しやすくなる。なお、ローラ部材と感光体とは共に回転してよい。
本発明の実施形態の電子写真装置において帯電プロセスまたは転写プロセスに用いられる上記接触式のローラ部材の抵抗値としては、例えば、10〜10Ω・cmとすることができる。
以下、本発明の具体的態様を、実施例を用いてさらに詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例によって限定されるものではない。
アルミニウム合金を含む外径30mmの円筒状の導電性支持体を、脱脂剤(トップアルクリーン101:奥野製薬工業(株)製)を用いて、濃度30g/l,液温60℃で3分間脱脂を行った後、純水で濯いだ。
次いで、遊離硫酸濃度180g/l、アルミニウムイオン濃度3g/l、液温20℃の処理槽中で電流密度0.74A/dmの条件で陽極酸化処理を行い、導電性支持体の外表面に、厚み8μmの陽極酸化皮膜を形成した。その後、水洗を行い、下記の表中に示す処理剤を用いて封孔処理を行って、水洗した。
得られた導電性支持体を、下記表中に示す条件に従い水蒸気雰囲気下で保管した。その後、得られた導電性支持体の表面のアドミタンス値を、Fischer社製のANOTESTを用いて、JIS H8683−3:2013に準拠して、測定した。この導電性支持体を用いて、以下に従い、負帯電積層型感光体を製造した。
P−ビニルフェノール樹脂(商品名マルカリンカーMH−2:丸善石油化学(株)製)15質量部と、N−ブチル化メラミン樹脂(商品名ユーバン2021:三井化学(株)製)10質量部と、アミノシラン処理を施した酸化チタン微粒子75質量部とを、それぞれメタノールとブタノールとの750/150質量部の混合溶媒に溶解または分散させて調製した下引き層形成用塗布液に、上記導電性支持体を浸漬し、その後引き上げて、その外周に塗膜を形成した。これを温度130℃で30分間乾燥して、膜厚3μmの下引き層を形成した。
次に、この下引き層上に、電荷発生材料としての特開昭64−17066号公報(米国特許4898799号)に記載のY型チタニルフタロシアニン15質量部、および、樹脂バインダとしてのポリビニルブチラール(エスレックB BX−1、積水化学工業(株)製)15質量部を、ジクロロメタン600質量部にサンドミル分散機にて1時間分散させて調製した電荷発生層形成用塗布液を浸漬塗工した。これを温度80℃で30分間乾燥して、膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
さらに、この電荷発生層上に、正孔輸送材料として下記構造式(HT1)で示される化合物72質量部、下記の表中に示す電子輸送材料8質量部、および、樹脂バインダとしてのポリカーボネート樹脂(ユピゼータPCZ−500、三菱ガス化学(株)製)120質量部をジクロロメタン900質量部に溶解した後、シリコーンオイル(KP−340、信越ポリマー(株)製)を0.1質量部加えて調製した電荷輸送層形成用塗布液を浸漬塗工した。これを温度100℃で60分間乾燥して、膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、電子写真用感光体を作製した。
Figure 2021047461
(耐圧性の評価方法)
各感光体の表面に金電極20個をテープで貼り付け、金電極より+3kVを5分印可して、リークの発生の有無を確認した。評価は5本について行い、リークの発生率を百分率で求めた。
(耐光性の評価方法)
開口を設けた黒紙で感光体を覆い、1000luxの照度に調整した白色蛍光灯を10分間照射した。光は、開口部の感光体表面に照射され、黒紙で覆われた部分(非照射部)には照射されない。感光体電気特性試験装置シンシア93FE(ジェンテック社製)を用い、温度23℃、相対湿度50%の環境下で、スコロトロン帯電方式により印加電圧を調整して非照射部の感光体表面電位が−300Vとなるように帯電させ、非照射部と、照射部との表面電位差を測定した。差が20V以下である場合を○(良)、20V以上である場合を×(不良)とした。
(コスト性の評価方法)
各感光体について、下記基準に従い、コスト性を評価した。
◎:水蒸気雰囲気での保管なしである場合。
○:水蒸気雰囲気量が2000RH%・h未満である場合。
×:水蒸気雰囲気量が2000RH%・h以上である場合。
これらの結果を、下記の表中に併せて示す。
Figure 2021047461
*1)濃度6g/リットルの酢酸ニッケルを用い、90℃で10分間処理した。
*2)電界強度を20V/μmとしたときの電子移動度である。
*3)相対湿度(RH%)と時間(h)との積として求められる。
*4)E−2およびE−5としては、以下に示すものを用いた。
Figure 2021047461
Figure 2021047461
上記表中の結果から、陽極酸化皮膜を有し、本発明に係るアドミタンス値を満足する導電性支持体を用いることで、耐圧性を高めて、良好なコスト性を保持しつつ、感光層に電子移動度が比較的高い電子輸送材料を用いた場合でもリーク現象の発生を抑制できることが確かめられた。
1 導電性支持体
2 下引き層
3 単層型感光層
4 電荷発生層
5 電荷輸送層
7 感光体
21 帯電部材
22 高圧電源
23 像露光部材
24 現像器
241 現像ローラ
25 給紙部材
251 給紙ローラ
252 給紙ガイド
26 転写帯電器(直接帯電型)
27 クリーニング装置
271 クリーニングブレード
28 除電部材
60 電子写真装置
300 感光層

Claims (9)

  1. 接触式転写プロセスを備えた電子写真装置に搭載される電子写真用感光体であって、
    アルミニウム合金を含む導電性支持体と、前記導電性支持体の表面に形成された陽極酸化皮膜と、前記陽極酸化皮膜上に順次積層された電荷発生層および電荷輸送層と、を備え、
    前記電荷輸送層が、電界強度を20V/μmとしたときの電子移動度が10−7cm/V/sec以上である電子輸送材料を含有し、かつ、前記陽極酸化皮膜を有する導電性支持体の表面のアドミタンス値が、25μS以上60μS以下である電子写真用感光体。
  2. 前記接触式転写プロセスが正帯電かつローラ部材である請求項1記載の電子写真用感光体。
  3. 前記電荷輸送層が、正孔輸送材料を含有する請求項1または2記載の電子写真用感光体。
  4. 前記電荷輸送層における前記正孔輸送材料および前記電子輸送材料の総量の含有量が、前記電荷輸送層の固形分に対して10〜80質量%であって、前記正孔輸送材料と前記電子輸送材料との比率が、100:1〜100:10である請求項3記載の電子写真用感光体。
  5. 前記電子輸送材料が、下記一般式(ET1)〜(ET3)で示される化合物および下記構造式(E−5)で示される化合物のうちから選択される少なくとも1種以上である請求項1〜4のうちいずれか一項記載の電子写真用感光体。
    Figure 2021047461
    (式(ET1)中、R、Rは、同一または異なって、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、Rは、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、R〜Rは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいフェノキシ基、ハロゲン化アルキル基、シアノ基、若しくは、ニトロ基を表し、または、2つ以上の基が結合して環を形成してもよく、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す)
    Figure 2021047461
    (式(ET2)中、R〜R14は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す)
    Figure 2021047461
    (式(ET3)中、R15、R16は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、エステル基、シクロアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、アリル基、アミド基、アミノ基、アシル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、カルボニル基、カルボン酸基、または、ハロゲン化アルキル基を表し、置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、または、ハロゲン化アルキル基を表す)
    Figure 2021047461
  6. 前記電子輸送材料が、下記一般式(ET1),(ET2)で示される化合物および下記構造式(E−5)で示される化合物のうちから選択される少なくとも1種以上である請求項1〜4のうちいずれか一項記載の電子写真用感光体。
    Figure 2021047461
    (式(ET1)中、R、Rは、同一であって、炭素数1〜12のアルキル基を表し、Rは、水素原子を表し、R〜Rは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基または炭素数1〜12のアルコキシ基を表す)
    Figure 2021047461
    (式(ET2)中、R〜R12は、同一または異なって、水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を表し、R13は、炭素数1〜12のアルキル基を表し、R14は、置換基を有してもよいアリール基を表し、置換基は、ハロゲン原子を表す)
    Figure 2021047461
  7. 前記陽極酸化皮膜の膜厚が、2μm以上15μm以下である請求項1〜6のうちいずれか一項記載の電子写真用感光体。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか一項記載の電子写真用感光体を製造する方法であって、
    前記導電性支持体の表面に前記陽極酸化皮膜を形成する陽極酸化処理工程と、陽極酸化処理工程後の前記導電性支持体を水蒸気雰囲気に曝す後処理工程と、を含み、前記後処理工程における水蒸気雰囲気量(前記水蒸気雰囲気における飽和水蒸気量(g/m)と相対湿度(RH%)との積である単位体積あたりの水蒸気量((g/m)・RH%)と、前記後処理工程における処理時間(h)と、の積で表される前記水蒸気雰囲気中の総水蒸気量((g/m)・RH%・h)を、温度323Kにおける飽和水蒸気量(g/m)に対する比として表した値)が60RH%・h以上である電子写真用感光体の製造方法。
  9. 請求項1〜7のうちいずれか一項記載の電子写真用感光体が搭載されてなる電子写真装置。
JP2020214295A 2020-12-23 2020-12-23 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置 Active JP7001144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020214295A JP7001144B2 (ja) 2020-12-23 2020-12-23 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020214295A JP7001144B2 (ja) 2020-12-23 2020-12-23 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019549054A Division JPWO2019077706A1 (ja) 2017-10-18 2017-10-18 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021047461A true JP2021047461A (ja) 2021-03-25
JP7001144B2 JP7001144B2 (ja) 2022-01-19

Family

ID=74876346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020214295A Active JP7001144B2 (ja) 2020-12-23 2020-12-23 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7001144B2 (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07209886A (ja) * 1993-11-30 1995-08-11 Mita Ind Co Ltd 電子写真用有機感光体
JPH08248662A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Nec Corp 電子写真用感光体の製造方法
JPH0954452A (ja) * 1995-08-18 1997-02-25 Fuji Electric Co Ltd 電子写真用感光体の製造方法
JP2661418B2 (ja) * 1991-08-01 1997-10-08 三菱化学株式会社 帯電装置及び方法
JPH10148958A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Nec Niigata Ltd 電子写真感光体およびその製造方法
JP2002214813A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体の製造方法
JP2003207907A (ja) * 2001-11-09 2003-07-25 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体及び画像形成装置
JP2008216929A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Yamanashi Electronics Co Ltd 電子写真感光体及びこの電子写真感光体を用いる電子写真装置
JP2012073641A (ja) * 2005-09-28 2012-04-12 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、該電子写真感光体を用いた画像形成装置、およびカートリッジ
JP2015143776A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2016126102A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP2017097065A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 富士電機株式会社 電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置、並びに、電子写真感光体の梱包体

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2661418B2 (ja) * 1991-08-01 1997-10-08 三菱化学株式会社 帯電装置及び方法
JPH07209886A (ja) * 1993-11-30 1995-08-11 Mita Ind Co Ltd 電子写真用有機感光体
JPH08248662A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Nec Corp 電子写真用感光体の製造方法
JPH0954452A (ja) * 1995-08-18 1997-02-25 Fuji Electric Co Ltd 電子写真用感光体の製造方法
JPH10148958A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Nec Niigata Ltd 電子写真感光体およびその製造方法
JP2002214813A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体の製造方法
JP2003207907A (ja) * 2001-11-09 2003-07-25 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体及び画像形成装置
JP2012073641A (ja) * 2005-09-28 2012-04-12 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、該電子写真感光体を用いた画像形成装置、およびカートリッジ
JP2008216929A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Yamanashi Electronics Co Ltd 電子写真感光体及びこの電子写真感光体を用いる電子写真装置
JP2015143776A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2016126102A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置
JP2017097065A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 富士電機株式会社 電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置、並びに、電子写真感光体の梱包体

Also Published As

Publication number Publication date
JP7001144B2 (ja) 2022-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6558499B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP6432694B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP4336559B2 (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
JP7180717B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP6838666B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP6311839B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP6741165B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP7001144B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP2000162791A (ja) 電子写真用感光体および電子写真装置
JPWO2019077706A1 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP2001066805A (ja) 電子写真用感光体
JP7187958B2 (ja) 電子写真用感光体およびそれを搭載した電子写真装置
JP2008250079A (ja) 電子写真感光体
US20240176257A1 (en) Electrophotographic photoreceptor, method for manufacturing same, and electrophotographic apparatus
JP2018028606A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2002174919A (ja) 接触帯電用単層正帯電型有機感光体、その製造方法及び画像形成部材
KR20030083345A (ko) 전자사진용 감광체
JP2002365818A (ja) 画像形成装置及び帯電方法
JP2020038244A (ja) 電子写真用感光体およびそれを用いたプロセスカートリッジ
JP2010211057A (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置
JP2008250071A (ja) 電子写真感光体
JP2002214806A (ja) 単層型正帯電有機感光体
JP2002123061A (ja) 接触帯電式画像形成部材、接触帯電方法及びそれに用いられる電子写真用正帯電単層型有機感光体
KR20030083344A (ko) 전자사진용 감광체
JP2000221710A (ja) 電子写真用感光体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7001144

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150