JP2021042536A - 止水板 - Google Patents

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【課題】予め止水装置を建物の出入口等に取り付ける必要がなく、設置が容易な止水板を提供することを目的とする。【解決手段】内部に第一空洞11を有し正面1e又は背面1fのいずれか一方の面に第一空洞11と連通する第一貫通孔12を有する箱状の第一基材1と、内部に第二空洞21を有し第一貫通孔12が設けられている面と同じ側の面に第二空洞21と連通する第二貫通孔22を有する箱状の第二基材2と、第一基材1及び第二基材1の長手方向の両側面に設けられ、押圧力により体積収縮可能である収縮部材3と、一端が第一基材1に他端が第二基材2に設けられ、第一基材1及び第二基材2を互いに回転可能に連結する連結部材4を備える止水板。【選択図】図1

Description

本発明は、突然の豪雨などの非常時に、路面店、テナント、マンションのエントランスなどの建物、地下鉄の駅や地下駐車場の出入口、または、エレベーターの出入口から屋内等の内部への浸水を防止するために用いることができる止水板に関する。
近年、大雨や高潮等により発生する増水に対処するため、浸水を防止するための止水装置が増えている。
例えば、特許文献1には、入り口が開口している駅などの地下道への出入口に設けられた壁面に、止水扉を収納するカバーを備え、カバーと止水扉の一側端部を連結部材によって支持することによって開閉可能な止水扉がカバー内部に収納されている。止水扉を使用する時は、両サイドのカバーから各止水扉を引き出し、出入口中央付近で係合させることによって設置される止水装置が開示されている。
特許公報5632674号
しかし、特許文献1の止水装置は、予め出入口に設置され、使用しない平常時のために止水扉を収納するカバーを建物の出入口の壁面に設置しており、止水装置を取り付けるための工事費用がかかるだけでなく、止水扉を収納するカバーや止水扉によって建物の出入口が狭くなるなどの問題があった。
そのため、本発明は、予め止水装置を建物の出入口等に取り付ける工事や、止水装置を建物の出入口等に取り付けるための部材の必要がなく、設置が容易な止水板を提供することを目的とする。
本発明の止水板は、以下の構成を備える。前記止水板は、第一基材と、第二基材と、収縮部材と、連結部材を備える。前記第一基材は、箱状であり、内部に第一空洞を有し正面又は背面のいずれか一方の面に前記第一空洞と連通する第一貫通孔を有する。前記第二基材は、箱状であり、内部に第二空洞を有し前記第一貫通孔が設けられている面と同じ側の面に前記第二空洞と連通する第二貫通孔を有する。前記収縮部材は、前記第一基材及び前記第二基材の長手方向の両側面に設けられ、押圧力により体積収縮可能である。前記連結部材は、一端が前記第一基材に設けられ、他端が前記第二基材に設けられている。前記連結部材は、前記第一基材及び前記第二基材を互いに回転可能に連結する。
本発明の止水板は、さらに以下の構成を備える。支持部は、前記第一基材及び第二基材の背面におけるそれぞれの端部に設けられ、前記第一基材及び第二基材に対して垂直方向に立設する。
本発明の止水板は、さらに以下の構成を備える。第一弾性部材は、前記第一基材の上面又は底面の少なくとも一方の面を覆設する。第二弾性部材は、前記第二基材の上面又は底面の少なくとも一方の面を覆設する。
本発明の止水板は、さらに以下の構成を備える。前記第一基材及び前記第二基材において、一方が他方より正面及び背面の面積が大きい。
本発明の止水板は、さらに以下の構成を備える。前記第一基材の前記第一貫通孔及び前記第二基材の前記第二貫通孔が穿設されている、前記第一基材及び前記第二基材の正面又は背面のいずれか一方の面において、洗浄孔は、前記第一空洞及び第二空洞に連通し、洗浄部材を挿入することができる径を有する。
本発明の止水板によれば、建物の出入口等に突っ張るなどして取り付けることができるため、設置が容易な止水板を提供することができる。
本件発明の第一実施形態における止水板を設置したときの斜視図である。図面中に一部切欠いた部分がある。 (a)は、本件発明の第一実施形態における止水板を設置途中の平面図である。(b)は、本件発明の第一実施形態における止水板を設置したときの平面図である。 本件発明の第二実施形態における止水板を設置したときの斜視図である。図面中に一部切欠いた部分がある。 本件発明の第二実施形態における止水板を設置したときの平面図である。 (a)(b)は、本件発明の第一実施形態における止水板に使用される収縮部材の変形例の模式図である。(c)は、本件発明の第二実施形態における止水板に使用される収縮部材の模式図である。 本件発明における止水板に使用される収縮部材の斜視図である。
以下、本発明に係る止水板について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、明細書における前後左右方向は、図1における、紙面の上側が上方向、紙面の下側が下方向、紙面の左側が左方向、紙面の右側が右方向である。
止水板は、豪雨、高潮、津波などの突然の増水による非常時に建物等の出入口に設置されることにより、出入口から水が浸入し、建物等の内部が浸水することを防止することができる。図1などに示すように、本実施形態の止水板は、主として、第一基材1と、第二基材2と、収縮部材3と、連結部材4などを備える。
第一基材1は、左右方向に長い箱状である。図1に示すように、止水板を出入口枠Wに設置したときに、建物等の外側に面する正面1eと、建物等の内側に面する背面1fを有する。そして、第一基材1の上方向には上面1aを、下方向には下面1bを有する。また、第一基材1の側面は、第一基材1の長手方向の両端である右側面1c、左側面1dを有する。第一基材1の内部には第一空洞11が設けられている。第一基材1の正面1eには複数の第一貫通孔12が穿設され、第一基材1の外側と第一空洞11が連通するように形成されている。
第二基材2は、左右方向に長い箱状である。図1に示すように、止水板を出入口枠Wに設置したときに、建物等の外側に面する正面2eと、建物等の内側に面する背面2fを有する。そして、第二基材2の上方向には上面2aを、下方向には下面2bを有する。また、第二基材2の側面は、第二基材2の長手方向の両端である右側面2c、左側面2dを有する。第二基材2の内部には第二空洞21が設けられている。第二基材2の正面2eには複数の第二貫通孔22が穿設され、第二基材2の外側と第二空洞21が連通するように形成されている。
第一基材1及び第二基材2において、一方が他方より正面1e・2e及び背面1f・2fの面積が大きい。すなわち、本実施形態において、短手方向すなわち上下方向の高さがおおよそ同じであるため、第一基材1の左右方向の長さは、第二基材2の左右方向の長さよりも長い。本実施形態において、第一基材1の面積の方が第二基材2の面積よりも大きいが、他の実施形態において、第二基材2の面積の方が第一基材1の面積よりも大きくてもよく、また、第一基材1と第二基材2の面積は同じでもよい。
収縮部材3は、押圧力により体積が収縮する部材である。第一基材1の右側面1c、左側面1d、及び、第二基材2の右側面2c、左側面2dに沿って設けられる。非常時において、第一基材1及び第二基材2を直線状に展開したときに、第一基材1の右側面1cに設けられた収縮部材3と第二基材2の左側面2dに設けられた収縮部材3が当接することにより、第一基材1の右側面1cと第二基材2の左側面2dの間隙を埋めて、その間隙から水が流入することを防ぐ。また、第一基材1の左側面1dに設けられた収縮部材3及び第二基材2の右側面2cに設けられた収縮部材3が出入口枠Wに当接することにより、第一基材1の左側面1d及び出入口枠W、そして、第二基材2の右側面2c及び出入口枠Wの間隙を埋めて、それらの間隙から水が流入することを防ぐ。また、出入口枠W同士の間隔は建物や店舗ごとの出入口においても微妙に異なるために、収縮部材3が体積収縮することにより、その出入口の間隔の微妙な差の調整することができるので、左右方向の長さが微妙に異なる第一基材1、第二基材2を複数製造する必要がない。収縮部材3は、このような出入口の間隔の微妙な差を調整するために、押圧力が掛かっていない元の状態から押圧力により収縮されたときに、元の状態の体積の10〜90%に収縮することが好ましく、20〜80%に収縮することがさらに好ましく、30〜70%に収縮することがもっとも好ましい。例えば、収縮部材3としては、微細の空孔を有するスポンジ状、海綿状などの多孔質状の高分子樹脂を用いることができる。本実施形態において、第一基材1の左側面1dに設けられた収縮部材3及び第二基材2の右側面2cに設けられた収縮部材3は、図5(a)に示すように、出入口枠Wの角部を覆うようにL字状で形成されている。出入口枠Wと基材の側面が面一になるように基材を出入口枠Wに当接し、出入口枠Wを覆う収縮部材3を金属部材などの係止部材9で覆い、固定することによって、出入口枠Wと基材の間の浸水を防ぐことができる。係止部材9は、収縮部材3に沿うようにL字状に当接し、基材の端部側は端部1dを覆うようにコの字状に形成されている。また、図5(b)に示すように、第一基材1及び第二基材2の背面1f・2fにおいて、第一基材1の左側面1d側及び第二基材2の右側面2c側に、L字状の係止部材9を固設し、係止部材9が出入口枠Wと当接する面にL字状の収縮部材3を固着し、出入口枠Wの角部を覆い、固定することができる。
連結部材4は、第一基材1及び第二基材2を回転可能に連結する。本実施形態において、連結部材4は、第一基材1及び第二基材2の背面1f・2fに設けられている。具体的には、連結部材4の一端が第一基材1の背面1fにおける右側面1c側、他端が第二基材2の背面2fにおける左側面2d側に設けられている。非常時に、連結部材4によって第一基材1及び第二基材2を直線状に展開した平板状態に保持することができる。また、連結部材4の回動軸を中心に第一基材1及び第二基材2は、第一基材1及び第二基材2が為す角度が0度から180度まで回動することができるため、第一基材1及び第二基材2は背面1f、2f側を内側にして折り畳むこともでき、第一基材1と第二基材2を所定の角度で屈曲状態に保持することもできる。このように、平常時には、第一基材1及び第二基材2を折り畳むことができるため、収納スペースは小さくてもよい。
洗浄孔5は、第一基材1及び第二基材2の正面1e・2eに穿設され、第一空洞11及び第二空洞21に連通し、ホースなどの洗浄用部材を挿入することができる径を有する複数の孔である。非常時に、止水板を使用した後、洗浄孔5にホースを挿入し、ホースから吐出される水により内部に溜まった泥を洗い流すことができ、使用後も止水板を清潔に保つことができる。洗浄孔5は、洗浄用部材を挿入しやすくするため及び洗浄後の廃水を排出しやすくするために、第一貫通孔12及び第二貫通孔22よりも径が大きいことが好ましい。他の実施形態において、第一基材1の左側面1d及び第二基材2の右側面2cを上下方向にスライドできるスライド機構を設けることができ、第一基材1の左側面1d及び第二基材2の右側面2cを上下にスライドさせることによって、第一基材1の第一空洞11及び第二基材2の第二空洞21が現れ、内部に溜まった泥を容易に洗い流すこともできる。
また、弾性部材6は、第一基材1の上面1a又は底面1bの少なくとも一方の面を覆設する第一弾性部材61、第二基材2の上面1a又は底面1bの少なくとも一方の面を覆設する第二弾性部材62からなる。本実施形態において、第一弾性部材61が第一基材1の上面1a及び底面1bに覆設されている。また、第二弾性部材62が第二基材2の上面2a及び底面2bに覆設されている。非常時において、止水板を設置したときに、豪雨などによって発生した水が外部から第一基材1及び第二基材2の正面1e・2eに向かって流れ、正面1e・2eに設けられた第一貫通孔12及び第二貫通孔22から第一空洞11及び第二空洞21に水が流入すると、止水板の自重に加えて、止水板の内部の空洞に流入した水の重量も加わる。そうすると、第一基材1及び第二基材2の底面1b・2bに覆設された第一弾性部材61及び第二弾性部材62が上方から床面に向かって押圧されて弾性変形し、地面と止水板との間の隙間を塞いで、下方からの浸水を効果的に防止することができる。本実施形態において、第一弾性部材61及び第二弾性部材62は、第一基材1の上面1a及び底面1b、第二基材2の上面2a及び底面2bに覆設されているので、上面1a・2a及び底面1b・2bのどちらを地面と当接するように止水板を設置しても浸水を防ぐことができる。また、他の実施形態において、第一弾性部材61及び第二弾性部材62は、第一基材1及び第二基材2の上面1a・2a及び底面1b・2bのどちらかに覆設されていると、第一弾性部材61及び第二弾性部材62が覆設されている面を地面と当接するように止水板を設置することにより浸水を防ぐことができる。弾性部材6としては、重みにより弾性変形する硬質ゴムやエラストマーの高分子樹脂を用いることができる。
以上、説明したように、本実施形態の止水板は、第一基材1及び第二基材2からなる。第一基材1の右側面1c、左側面1d、及び、第二基材の右側面2c、左側面2dは収縮部材3が設けられ、第一基材1及び第二基材2は連結部材4によって連結されている。したがって、非常時において、第一基材1及び第二基材2を連結部材4によって回動して直線状に展開し、建物等の出入口に立設された出入口枠Wに設置すると、収縮部材3が押圧されることによって体積が収縮し、押圧される方向とは反対の方向、つまり、出入口枠Wに向かって反発する力が働くことにより、出入口枠W同士の間に突っ張って止水板を設置することができる。また、収縮部材3が押圧されることによって、上述したように、出入口枠Wと第一基材1及び第二基材2の間の間隙がなくなり、水密状態を保持して建物等の内部への浸水を防止することができる。このようにして、止水板と出入口枠Wを固定するための部材は必要なく、止水板を容易に設置することができる。
具体的には、非常時における設置方法について、図2を用いて説明する。まず、図2(a)に示すように、第一基材1と第二基材を所定の角度にして、第一基材1の正面1e、第二基材2の正面2eを外側に向けて、第一基材1の左側面1dに設けられた収縮部材3、及び第二基材2の右側面2cに設けられた収縮部材3をそれぞれ対向する出入口枠Wに当接する。そして、連結部材4の近傍の第一基材1と第二基材2を外側から内側に、すなわち、図2(a)に示す矢印の方向に引き寄せ又は押し込むことにより、第一基材1と第二基材2が回動しながら収縮部材3が体積収縮する。そして、図2(b)に示すように、第一基材1及び第二基材2を直線状に展開して一枚の平板を形成するように、出入口枠W同士の間に突っ張って止水板を設置することができる。
そして、非常時において、豪雨等により増水すると、体積収縮した収縮部材3により、その水が、第一基材1及び第二基材2の間隙、第一基材1及び出入口枠Wとの間隙、そして、第二基材2出入口枠Wとの間隙から建物等の内部に流入することを防止することができる。そして、その水が第一貫通孔12及び第二貫通孔22を介して第一空洞11及び第二空洞21に流入することにより、第一基材1及び第二基材2の自重だけでなく、流入した水の重さも加わってより重くなる。このため、第一基材1及び第二基材2の底面1b・2bに覆設された第一弾性部材61及び第二弾性部材62が弾性変形して地面との間の隙間を塞ぐために止水板の下方からの浸水も効果的に防止することができる。
(第二実施形態)
本実施形態の止水板は、第一実施形態と同様に、主として、第一基材1と、第二基材2と、収縮部材3と、連結部材4などを備える。
しかしながら、第一基材1及び第二基材2において、第一基材1の背面1fにおける一方の端部に設けられ、第一基材1に対して垂直方向に立設した第一支持部7と、第二基材2の背面2fにおける一方の端部に設けられ、第二基材2に対して垂直方向に立設した第二支持部8を備える構造において相違する。
図3、図4に示すように、第一基材1及び第二基材2において、一方が他方より正面1e・2e及び背面1f・2fの面積が大きい。すなわち、本実施形態において、第一基材1及び第二基材2の上下方向の長さはおおよそ同じであり、第一基材1の左右方向の長さは、第二基材2の左右方向の長さよりも短い。そして、第一基材1の左側面1d側に第一支持部7を、及び、第二基材2の右側面2c側に第二支持部8を設けたことによって、止水板の上下方向における横断面が正面1e・2e側に張り出した略コの字状に形成されている。
第一支持部7は、図4に示すように、上下方向における横断面が矩形状である。また、第一支持部7の上下方向における長さは、第一基材1の上下方向における長さとおおよそ同じである。第一支持部7は、第一基材1の左右方向に対して背面1f・2f側へ垂直方向に立設する平板状であって、第一基材1の左側面1d側に固着されている。第一支持部7は、固着面7a、当接面7bを有する。固着面7aと当接面7bは平行に形成されている。固着面7aは、第一基材1の背面1f・2f側における左側面1d側に固着される。当接面7bは、出入口枠Wの外側面に当接する。
第二支持部8は、図4に示すように、上下方向における横断面が矩形状である。また、第二支持部8の上下方向における長さは、第二基材2の上下方向における長さとおおよそ同じである。第二支持部8は、第二基材2の左右方向に対して背面1f・2f側へ垂直方向に立設する平板状であって、第二基材2の右側面2c側に固着されている。第二支持部8は、固着面8a、当接面8bを有する。固着面8aと当接面8bは平行に形成されている。固着面8aは、第二基材1の背面1f・2f側における右側面2c側に固着される。当接面8bは、出入口枠Wの外側面に当接する。
すなわち、開き戸Dが設置された出入口枠Wは、出入口枠Wの近傍に開き戸Dが吊り軸を介して設置されているため、建物等の出入口枠W同士の間に開き戸Dが存在する。したがって、建物等の出入口枠W同士の間に止水板を設置する空間がなくても、第一支持部7の当接面7b及び第二支持部8の当接面8bを出入口枠Wの外側面に当接することによって止水板を設置することができる。また、止水板を出入口枠Wに設置すると、止水板と出入口枠Wの間、すなわち、第一基材1及び第二基材2の背面1f・2f側であって、止水板のコの字状の内側の領域に空間ができるため、開き戸Dが閉じられた状態であっても、開かれた状態であっても、使用者は止水板を設置することができる。また、止水板のコの字状の内側の領域に空間があるため、止水板を出入口枠Wに設置した状態でも扉の開閉が可能であり、使用者は建物等へ自由に出入りすることができる。
収縮部材3は、押圧力により弾性変形可能な部材である。収縮部材3は、第一基材1の左右側面1c、1d、第二基材2の左右側面2c、2d、第一支持部7の当接面7b、及び第二支持部8の当接面8bに設けられ、外部からの水が建物等の内部に流入することを防ぐ。非常時において、第一基材1及び第二基材2を直線状に展開し、第一支持部7及び第二支持部8が出入口枠Wの外側面に当接し、出入口枠Wと第一支持部7の当接面7bと第二支持部8の当接面8bの間隙を埋めて、その間隙から水が流入することを防ぐ。また、第一基材1の右側面1c、左側面1d、及び第二基材2の右側面2c、左側面2d側に設けられた収縮部材3は、第一基材1及び第二基材2を直線状に展開することによって互いに押圧しあい、第一基材1及び第二基材2の間隙を埋めることができる。図5(c)に示すように、第一支持部7の当接面7b、及び第二支持部8の当接面8bにL字状の係止部材9を固設し、係止部材9が出入口枠Wと当接する面にL字状の収縮部材3を固着し、出入口枠Wの角部を覆うように基材を出入口枠Wに係止することができる。
また、本実施形態において、連結部材4は第一基材1及び第二基材2の上面1a、2a側と、底面1b、2b側の2カ所に設けられているため、各連結部材4にかかる水圧は分散され、止水板は直線状に展開した平板状態を保持することができる。
非常時における、止水板の設置方法について、図3及び図4を用いて説明する。まず、第一基材1と第二基材2を直線状に展開して、連結部材4によって第一基材1と第二基材2を固定する。そして、第一基材1と第二基材2の正面1e・2eを建物等の外側に向けて、第一支持部7の当接面7b及び第二支持部8の当接面8bをそれぞれ対向する出入口枠Wの外部側に当接する。
以上、本発明にかかる第一実施形態及び第二実施形態において、建物とは、路面店、テナント、マンションなどであり、止水板は、これら建物の出入口又は建物内のエレベーターの出入口など、建物の出入口枠W同士の間に突っ張って、又は、建物の出入口枠Wの外側に収縮部材3が当接するように設置されるが、強力な両面テープを基材に張り付けることによって基材を固定してもよい。または、ドアまたは基材のいずれか一方に鍵状のフックを設け、他方に受け部を設けることによって基材を固定してもよい。また、止水板は、連結部材によって連結されている第一基材1及び第二基材2からなるが、1枚からなる基材でもよい。また、収縮部材3は、本実施形態において、図6(a)に示す平板状の形状を有するが、他の実施形態において、図6(b)に示す円柱状の形状を有していてもよい。
さらに、本発明にかかる第一実施形態及び第二実施形態において、第一貫通孔12及び第二貫通孔22は円形であるが、他の実施形態において、四角形などの多角形などとされてもよい。また、本実施形態において、第一基材1及び第二基材は、三枚の細長い板状部材で形成されているが、他の実施形態において、一枚の板状部材や、二枚及び四枚以上の細長い板状部材で形成されていてもよい。
さらに、第一基材1及び第二基材2は、大量の水流による水圧にも耐えうる十分な強度を有しながらも持ち運び易いようにアルミ合金から作られていることが好ましいが、そのような強度を有する限りにおいて高分子樹脂等の他の材料を用いてもよい。
また、第一基材1及び第二基材2の正面1e・2eにおける上面1a・2a側に、運搬用の把手(図示しない)が夫々一カ所に窪みとして形成されてもいい。手先で把手を保持できる深さを備えれば、容易に持ち運びや設置をすることができる。把手は略矩形状、コの字状、円弧状などの形状でもよく、止水板を持ち運びできる限りにおいて他の形状でも良い。また、把手は、第一基材1の上面1a及び第二基材2の上面2a側に突出して設けることもできる。
1・・・第一基材
11・・第一空洞部
12・・第一貫通孔
1a・・上面
1b・・底面
1c・・右側面(側面)
1d・・左側面(側面)
1e・・正面
1f・・背面
2・・・第二基材
21・・第二空洞部
22・・第二貫通孔
2a・・上面
2b・・底面
2c・・右側面(側面)
2d・・左側面(側面)
2e・・正面
2f・・背面
3・・・収縮部材
4・・・連結部材
5・・・洗浄孔
6・・・弾性部材
61・・第一弾性部材
62・・第二弾性部材
7・・・第一支持部
7a・・固着面
7b・・当接面
8・・・第二支持部
8a・・固着面
8b・・当接面
9・・・係止部材
D・・・開き戸
W・・・出入口枠

Claims (5)

  1. 内部に第一空洞を有し正面又は背面のいずれか一方の面に前記第一空洞と連通する第一貫通孔を有する箱状の第一基材と、
    内部に第二空洞を有し前記第一貫通孔が設けられている面と同じ側の面に前記第二空洞と連通する第二貫通孔を有する箱状の第二基材と、
    前記第一基材及び前記第二基材の長手方向の両側面に設けられ、押圧力により体積収縮可能である収縮部材と、
    一端が前記第一基材に他端が前記第二基材に設けられ、前記第一基材及び前記第二基材を互いに回転可能に連結する連結部材を備えることを特徴とする止水板。
  2. 前記第一基材及び第二基材の背面におけるそれぞれの端部に設けられ、前記第一基材及び第二基材に対して垂直方向に立設する支持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の止水板。
  3. 前記第一基材の上面又は底面の少なくとも一方の面を覆設する第一弾性部材と、前記第二基材の上面又は底面の少なくとも一方の面を覆設する第二弾性部材を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の止水板。
  4. 前記第一基材及び前記第二基材において、一方が他方より正面及び背面の面積が大きいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の止水板。
  5. 前記第一基材の前記第一貫通孔及び前記第二基材の前記第二貫通孔が穿設されている、前記第一基材及び前記第二基材の正面又は背面のいずれか一方の面において、前記第一空洞及び第二空洞に連通し、洗浄部材を挿入することができる径を有する洗浄孔を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の止水板。
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JP2017071975A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 タキロン株式会社 止水装置

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