JP2020016026A - 防水装置 - Google Patents

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悟郎 石原
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Abstract

【課題】建物の外部から流入する雨水の浸入を阻止する防水装置を埋設する際の深さを低減し、施工コストを低減する。【解決手段】建物の外側の床部分に埋設される防水装置10であって、箱形筐体11と、止水板12と、踏板14と、レール13と、を備える。箱形筐体は、開口された1つの面である筐体開口面111を有する筐体である。止水板は、板状に形成され、支持側面において、箱形筐体に対して回動自在に支持される支持部121a,162を有した第一板部121を有し、倒伏位置と起立位置との間を移動する。踏板は、第二板部141を有し、止水板が倒伏位置にあるときに収納位置に位置し、止水板が起立位置にあるときに露出位置に位置する。レールは、箱形筐体に備えられ、止水板による倒伏位置と起立位置との間の移動に連動して、踏板を収納位置と露出位置との間で支持しながら移動させるために用いられる。【選択図】図1

Description

本開示は、防水装置に関する。
特許文献1には、一般的に自動ドアとして普及している引き戸の形式の自動ドアが設けられた建物の入口の床部分に設置される防水装置が記載されている。当該防水装置は、雨水が入口に浸入しないように、建物の入口に流入する水をせき止める止水板を備える。
具体的には、設置された際に入口の敷居に沿った方向に沿って、止水板の板面の端部に回転軸である止水回転軸が設けられる。止水板は、通常時は、ドアに出入りする人により踏まれる位置に配置され、止水板の板面と床面とが同一平面である倒伏状態となる。一方、豪雨等により雨水が入口に浸入することが予想されるときには、止水板を持ち上げ、止水回転軸を中心として回動させる操作である起立動作が行われる。これにより、床面から起立した状態である起立状態となり、起立状態の止水板が雨水をせき止める。そして、起立動作により、踏板が倒伏状態における止水板の位置まで止水回転軸を中心に回動し、起立状態において、止水回転軸に沿った方向にみて、止水板の板面と、踏板の板面とが直角をなすように接続される。この際、踏板はアーム部で支持され、回動した踏板の端部が床面に固定されることにより、倒伏状態において止水板が配置されていた位置を踏板で埋めることができる。
特開2015−086547号公報
特許文献1の記載によれば、起立動作には止水板を持ち上げる力に加え、止水板と接続されたアーム部により踏板を回動させる力が必要となる。そのため、踏板を回動させる力のモーメントを大きくするため、アーム部は回動する止水回転軸に対して、より長い方が小さい力で起立動作を行うことができる。
しかし、アーム部は倒伏状態において止水部に対して垂下し、地中に収納される部位であるため、アーム部の長さに応じた深さを掘る必要があり、アーム部をより長くすると、施工に際し、より深い穴が必要となり施工コストが増加する。
本発明は、施工のコストを抑えた防水装置の技術を提供する。
本開示の一態様は、建物の内部空間に対して外側の床部分に埋設される防水装置(10)であって、箱形筐体(11)と、止水板(12)と、踏板(14)と、レール(13)と、を備える。箱形筐体は、開口された1つの面である筐体開口面(111)を有する箱形形状の筐体である。止水板は、板状に形成され、当該板状の面と直交するあらかじめ決められた一対の側面である支持側面において、箱形筐体に対して回動自在に支持される支持部(121a,162)を有した第一板部(121)を有し、第一板部が箱形筐体の内部に収納され、かつ第一板部の板面が筐体開口面と同一平面を形成する倒伏位置と、第一板部において支持部が設けられた側とは反対側の端部が箱形筐体の外部に露出し、かつ第一板部の板面が筐体開口面に対して直交する起立位置との間を移動するように構成される。踏板は、板状に形成され、箱形筐体に対して板面が平行な状態で箱形筐体内に保持される第二板部(141)を有し、箱形筐体において筐体開口面と対向する部位を筐体底面として、止水板が倒伏位置にあるときに、第二板部が止水板と筐体底面との間の収納位置に位置し、止水板が起立位置にあるときに、第二板部の板面が筐体開口面と同一平面を形成する露出位置に位置するように構成される。レールは、箱形筐体に備えられ、止水板による倒伏位置と起立位置との間の移動に連動して、踏板を収納位置と露出位置との間で支持しながら移動させるために用いられる。
従来、踏板は、アーム部を回動させることにより支持され、露出位置に相当する所定の位置まで挙げられていた。そのため、より小さい力で起立動作を行うためには、より長いアーム部が必要となる。その結果、アーム部の長さを確保する必要があり、アーム部の長さに応じた深さを掘る必要があるため、アーム部をより長くすると、施工に際し、より深い穴が必要となり施工コストが増加する。
一方、本願のような構成によれば、起立動作に伴い、踏板は、止水板が倒伏位置から起立位置への移動に連動して収納位置から露出位置へと移動する際に、箱形筐体に備えられたレールにより支持されながら移動させることができる。このようにレールでも支持されるため、アーム部のみで支持する必要がなく、従来技術のような長さを確保したアーム部は不要となる。
このため、アーム部の長さを確保するために床面をより深く掘る必要がなく、防水装置を設置するために床面を掘る深さを削減することができ、施工コストを低減することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
防水装置の構成を表す側面図である。 防水装置の構成を表す正面図である。 踏部の構成を表す図である。 止水部の構成を表す図である。 固定部材の構成を表す図である。 ロックバーの構成を表す図である。 防水装置の起立動作を表す側面図である。 防水装置の起立動作の過程を表す側面図である。 防水装置の起立動作を表す正面図である。 防水装置のロック動作を表す側面図である。 防水装置のロック動作を表す正面図である。 防水装置の設置イメージを表す斜視図である。 防水装置の設置イメージを表す正面図である。 変形例における防水装置の構成を表す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。なお、図1,7,8,10,14は、後述する右側面115Rを除いて右側方向から見た側面図である。また、図2,9,11は後述する筐体手前面114を除いて手前方向から見た正面図である。
[1.構成]
図1及び図2に示すように、防水装置10は、箱形筐体11、止水板12、レール13、踏板14及び固定部15を備える。
<箱形筐体>
箱形筐体11の外形は、直方体の箱形形状に形成される。箱形筐体11の箱形形状は、直方体を構成する面の面積が最も大きい一対の対向面のうち、一方が開口されることにより形成される。
以下では、箱形筐体11の開口された面を筐体開口面111とし、他方を筐体底面112とする。
また、筐体開口面111を上側とし、筐体底面112を下側、筐体底面112の長手方向を左右方向、筐体底面の短手方向を奥行き方向とする。
箱形筐体11の箱形形状を構成する筐体開口面111及び筐体底面112以外の面を筐体側面という。ここで、奥側の筐体側面を筐体奥面113、手前側の筐体側面を筐体手前面114ともいう。また、手前側から見て左側の筐体側面を左側面115L、手前側から見て右側の筐体側面を右側面115Rともいう。
また、手前側から奥側を見る向きを正面、左右方向から見る向きを側面ともいう。
なお、防水装置10を構成する各構成についても箱形筐体11に組み込んだ状態での上下方向、左右方向及び奥行き方向を基準として説明する。
箱形筐体11は、箱形筐体11の左右方向に沿って、筐体手前面114の内側に向かって突出した部分である補助板116を備える。補助板116は、後述する踏板14の踏板車輪143の最下部から第二板部141の下面までの長さだけ、レール13の最上部の上面から下の位置に上面が配置される。
<レール>
図1及び図2に示すように、レール13は、左レール13L及び右レール13Rにより構成され、箱形筐体11の左側面115L及び右側面115Rに、それぞれ左レール13L及び右レール13Rの側面部分が当接するように配置される。
ここで、左レール13L及び右レール13Rは、後述する第二板部141に備えられた車輪である踏板車輪143が上側を滑走し、箱形筐体11の奥側から手前側に向かって、上り坂となる形状に形成される。
<踏部>
図3に示すように、踏板14は、第二板部141、踏板車輪軸142及び踏板車輪143を備える。
第二板部141は、板状部材である。なお、ここでは第二板部141を構成する辺を長い順に長辺、短辺、厚さとする。第二板部141は、左右方向に長辺、奥行き方向に短辺、上下方向が厚さとなる向きに配置される。
第二板部141の奥側の端部は、左右方向から見た断面の形状が第二板部141の厚み方向の中央を曲率中心とする円弧形状となるように形成され、当該円弧形状の曲率中心の位置に、左右方向に向かって円形形状の開口である踏板接続穴141aを有する。ここで、踏板接続穴141aが開口されている第二板部141の側面を接続側面ともいう。
踏板車輪軸142は、第二板部141の左右方向の側面それぞれから突出する回転軸である。踏板車輪軸142の設けられる位置は第二板部141の両側面の奥行き方向の中央部分であり、厚さ方向の中央部分に配置される。
踏板車輪143は、踏板車輪軸142を回転軸として、レール13の上側を滑走する車輪である。
<止水部>
図4に示すように、止水板12は、第一板部121、止水フレーム122及び固定部材123を備える。
第一板部121は、板状部材である。第一板部121の形状は第二板部141と同様の形状に形成される。
また、第一板部121も第二板部141と同様に、第一板部121を構成する辺を長い順に長辺、短辺、厚さとする。第一板部121は、左右方向に長辺、奥行き方向に短辺、上下方向が厚さとなる向きに配置される。
なお、第一板部121は、短辺の長さが第一板部121の厚さに相当する長さだけ第二板部141よりも長く形成される。第一板部121の短辺の長さは、歩行者が跨ぐことができ、かつ、水をせき止めることができる程度の長さ、例えば15cm程度に形成される。
また、第一板部121は、第一板部121の短辺方向の奥側端部において曲面形状の曲率中心となる位置に、支持側面に対して垂直方向に向かって、あらかじめ決められた形状及び大きさに形成される開口である止水支持穴121aを有する。ここで、支持側面とは、第一板部121の板面に対して直交する側面のうち、左右方向の軸に直交する面をいう。
止水支持穴121aは、後述する止水支持軸162が挿通可能な大きさ及び形状に形成される。
止水フレーム122は、第一板部121を左右の側面に接し、左右方向から挟み込むように配置された一対の板状部材である。止水フレーム122は、第一板部121の側面と同様の形状を有する。さらに、第一板部121の板面に対して直交する方向かつ後述する倒伏状態における止水支持穴121aの位置から下方向に向かって延出する部分である延出部122aを有する。
また、止水フレーム122は、第一板部121に配置した状態で、止水支持穴121aと同様の位置に同様の大きさ及び形状の開口を有する。
延出部122aは、延出した部分の端部が左右方向から見て円弧形状に形成され、当該円弧形状の曲率中心部分に、止水フレーム122に対して左右方向にあらかじめ決められた大きさ及び形状の開口である止水接続穴122bが形成される。当該止水接続穴122bと、上述した踏板14の踏板接続穴141aとは同一形状及び同一の大きさとなるように形成される。
図5に示すように、固定部材123は、左固定部材123L及び右固定部材123Rを備える。左固定部材123L及び右固定部材123Rは、第一板部121に対して左右対称となるように、左固定部材123Lは、止水フレーム122の左側に配置され、右固定部材123Rは止水フレーム122の右側に配置される。
以下では、左固定部材123Lと右固定部材123Rは、左右対称となる形状を有する同様の部材であるため、右固定部材123Rについて説明する。なお、図中の符号において、右固定部材123Rの各部の符号のRをLに置き換えたものが、左固定部材123Lにおける各部の符号に相当する。
右固定部材123Rは、二枚の板状部分123Ra,123Rbを有する。二枚の板状部分123Ra,123Rbは、上下方向に対向するように、別の板状部分である保持板123Reにより保持される。二枚の板状部分123Ra,123Rbは、いずれも端部が保持板123Reの両端と接するように配置される。
板状部分123Raは、鍵開口123Rcを有する。鍵開口123Rcは、板状部分123Raの中央に開口され、その開口した向きに直交する断面形状は、円形形状に加え、その円形形状の一部が円形形状の中心に対して、奥行き方向に向かって対称となるように、円形形状の中心から外側に向かって一対の方形形状を有する形状に形成される。以下では、鍵開口123Rcの形状を固定穴形状という。
なお、板状部分123Rbも、板状部分123Raにおける鍵開口123Rcの位置と同様の位置に、鍵開口123Rcと同様の固定穴形状の鍵開口123Rdを有する。すなわち、後述するロックバー20が鍵開口123Rc及び鍵開口123Rdを挿通できるように、板状部分123Ra,123Rbの面に対して一直線に位置するように、鍵開口123Rc及び鍵開口123Rdは配置される。
接続板123Rfは、保持板123Reに対して板状部分123Ra及び板状部分123Rbが接している面と反対側の面である接続面に、保持板123Reにおいて、板状部分123Rbが位置している側の端部に、保持板123Reに対して垂直に配置される。ここで、接続板123Rfは、保持板123Reの端面からあらかじめ決められた分の厚さだけ突出した状態で、保持板123Reと接続する。ここで、端面から接続板123Rfが突出する厚さは、鍵開口123Rc,123Rdを挿通した後述するロックバー20を折り曲げた際に、接続板123Rfが接触する厚さに設定される。
そして、保持板123Reの接続面が止水フレーム122に接し、接続板123Rfが第一板部121に接した状態で、取り付けられる。すなわち、第一板部121及び止水フレーム122が構成する角部分が、保持板123Re及び接続板123Rfに嵌まり込む状態で取り付けられる。
また、接続板123Rfは、ロック溝123Rgを有する。ロック溝123Rgは、鍵開口123Rdの開口した向きに直交する断面形状の中心部分が有する円形形状の開口から左右方向に沿って、接続板123Rfの表面に欠成される。
<固定部>
また、図1及び図2に示すように、固定部15は、左固定柱15L及び右固定柱15Rにより構成される。左固定柱15L及び右固定柱15Rはそれぞれ、四角柱の柱状部材であり、あらかじめ決められた位置に左固定開口部15La及び右固定開口部15Raを有する。
ここで、左固定開口部15La及び右固定開口部15Raはそれぞれ、固定穴形状と同様の形状に開口される。
左固定柱15L及び右固定柱15Rは、それぞれ箱形筐体11の奥側の筐体側面に接し、当該側面から、当該側面に沿って上下方向に延出するように配置される。左固定柱15Lの左側面は、箱形筐体11の筐体左側面の内側の面に当接する。同様に右固定柱15Rの右側面は、箱形筐体11の筐体右側面の内側の面に当接する。
なお、後述する起立位置において、左固定開口部15La及び右固定開口部15Raは、板状部材123Ra,123Rbの鍵開口123Rc,123Lcと重なる位置に開口される。
<ロックバー>
図6に示すように、ロックバー20は、防水装置10とは別体に設けられ、鍵部21、挿通部22、バー支持部23及び操作部24とを有する。
鍵部21は、挿通する方向に直交する断面の形状が、上述した固定穴形状と同様の円形と方形とが組み合わさった形状であって、鍵開口123Rc等に挿通可能な形状に形成される。ここでいう鍵開口123Rcとは、鍵開口123Rc,123Rd,123Lc,123Ld、左固定開口部15La及び右固定開口部15Raをいう。
そして、鍵部21を、90度回転させることにより、鍵部21の方形部分が板状部分123Ra等に当たることにより引き抜けないような形状に形成される。
挿通部22は、鍵部21を支持する円柱の棒状部分である。挿通部22の棒状部分は、鍵部21が鍵開口123Rc等に挿通できるように、固定穴形状の断面の中心部分の円形形状を通すことができる大きさに形成される。挿通部22の長さは、左固定柱15L又は右固定柱15Rの厚さと第一板部121の厚さとを合算した長さに形成される。
バー支持部23は、挿通部22に対して上方向に向かって垂直に曲成される棒状部分である。バー支持部23は、上述したロック溝123Rgに嵌まり込む太さに形成される。
操作部24は、バー支持部23から延長する位置に形成され、挿通部22の中心部分、すなわち鍵部21中心部分を支点として、ロックバー20を回転操作するための棒状部分である。
<全体構造>
図1、図2に示すように、箱形筐体11に備えられたレール13に踏板14の踏板車輪143を載置する。
そして、踏板14の第二板部141の左右方向に対して直交する断面上に開口された踏板接続穴141aと、止水フレーム122に備えられた止水支持穴121aとが重なり合うように止水板12を配置し、接続軸161により止水接続穴122bと踏板接続穴141aとを挿通させることにより止水板12と踏板14とを接続する。接続軸161の径は、踏板接続穴141a及び止水支持穴121aの開口の大きさよりも小さく形成され、踏板接続穴141a及び止水支持穴121aの開口を挿通することにより、止水板12が有する第一板部121と踏板14が有する第二板部141とを回動可能に支持する。
また、止水支持穴121aが止水支持軸162により挿通されることにより止水板12は、箱形筐体11に回動可能に支持される。すなわち、第一板部121は、第一板部121を止水支持軸162が挿通することにより、起立状態と倒伏状態とを移動可能に構成される。ここで、起立状態とは、第一板部121の板面の向きが筐体底面112に対して直交する向きになる状態をいい、倒伏状態とは、第一板部121の板面の向きが筐体底面112に対して平行となる向きになる状態をいう。
このように構成することにより、第一板部121と第二板部141とは板面が平行となるように構成される。
なお、止水支持穴121a及び止水支持軸162が支持部としての構成に相当し、踏板接続穴141a、止水フレーム122、延出部122a、止水接続穴122b及び接続軸161とが連結部としての構成に相当する。
[2.動作]
図7の側面図及び図9の正面図に示すように、防水装置10は、止水支持穴121aを挿通する止水支持軸162を回転軸として、止水板12の第一板部121部分が引き上げられる動作である起立動作が行われる。これにより、図7上図及び図9上図に示す倒伏状態から、図7下図及び図9下図に示すように、第一板部121が起立する起立状態となる。
ここで、図8に示すように、第一板部121が起立するに伴って止水フレーム122が止水支持軸162を中心に回動する。なお、矢印は起立状態への状態の変化を表すものであり、図8の左上から順に右下の状態へと遷移する。止水フレーム122が動く際に、止水接続穴122bを挿通する接続軸161が踏板接続穴141aを手前に向かって押し出す。踏板接続穴141aが設けられた第二板部141は、接続軸161を介して手前側に押し出される。これと同時に、第二板部141の左右方向の端部に備えられた踏板車輪143がレール13に沿って滑走する。レール13は箱形筐体11の奥から手前にかけて上り坂となるように設置されているため、レール13の形状に沿って、踏板14の第二板部141が持ち上げられる。第一板部121が倒伏位置から起立位置への移動に連動して、第二板部141は、収納位置から露出位置へと平行移動する。ここで、倒伏位置とは、倒伏状態における第一板部121の位置をいい、起立位置とは、起立状態における第一板部121の位置をいう。露出位置とは、倒伏状態における第一板部121の位置に相当する位置である。また、収納位置とは、倒伏状態における第二板部141の位置をいい、倒伏状態にある第一板部121の板面と平行となる向きになる位置をいう。
第二板部141は、収納位置から露出位置に平行移動すると、第二板部141の下部が補助板116と当接し、補助板116により支持される。
そして、図10の側面図の上図及び図11の正面図の上図に示すように2本のロックバー20の鍵部21が、それぞれ固定部材123の板状部分123Ra,123Rbに1つずつ挿通可能となる。
そして、ロックバー20に対してロック動作を行うことにより、図10下図及び図11下図に示すように、ロックバー20の鍵部21が板状部分123Ra,123Rbの鍵開口穴を抜けることがなく、固定される。
ここで、ロック動作とは、操作部24を箱形筐体11の内側に向かって回動し、ロックバー20のバー支持部23を、左固定部材123L又は右固定部材123Rのロック溝123Lg,123Rgに嵌まり込むことにより、ロックバー20が移動しないように固定する操作をいう。
[3.設置例]
図12及び図13に示すように、防水装置10は、建物の外側から見て防水装置10の手前側が手前側にくるように、建物の内部空間に対して外側の床に埋設される。
なお、鍵開口穴が備えられ、ロックバー20の鍵部21が挿通する中空の支柱をドアの枠部分に備えた構成でもよい。これにより、固定柱だけでなく支柱に固定されるため、第一板部121をより強固に固定することができる。
[4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上述した防水装置10によれば、止水板12が有する第一板部121により、店舗などの建物の入口から雨水が流入することを防止することができる。
(2)上述した防水装置10によれば、施工コストを低減することができる。
すなわち、従来、踏板は、アーム部を回動させることにより支持され、露出位置に相当する所定の位置まで、上げられていた。そのため、より小さい力で起立動作を行うためには、より長いアーム部が必要となる。その結果、アーム部の長さを確保するために、アーム部の長さに応じた深さを掘る必要がある。そのため、アーム部をより長くすると、施工に際し、より深い穴が必要となり施工コストが増加する。
一方、本願のような構成によれば、起立動作に伴い、踏板14は、箱形筐体11に備えられたレール13により支持されるため、アーム部に相当する本願の構成である延出部122aのみで支持する場合に比べ、踏板14の重量による負担は延出部122aと止水板12と箱形筐体11とに分散させることができる。
このため、止水板12に係る力を軽減させることができるため、従来技術のようなアーム部は必要無く、アーム部の長さを確保するために床面をより深く掘る必要がないため、防水装置を設置するために床面を掘る深さを削減することができ、施工コストを低減することができる。
(3)また、レール13は、踏板14を収納位置から露出位置の間で支持しながら移動させるように構成されるため、延出部122aのみで踏板14の重さに逆らって持ち上げる必要はない。これにより延出部122aが接続された止水板にかかる力を軽減することができる。
(4)止水板12の第一板部121が倒伏状態から起立状態になるのに連動して、踏板14の第二板部141が、倒伏状態における第一板部121が配置されていた位置である床面の高さに移動する。このため、第一板部121が起立した場合に、第一板部121が倒伏状態において、存在した位置に歩行者の足が嵌まり込むことを抑制することができる。
(5)上述した防水装置10によれば、第一板部121を倒伏状態から起立状態に変化させることにより、動きに連動して第二板部141が上がるため、別に電源等を必要とすることなく、第二板部141を第一板部121の位置に上げることができる。
[5.他の実施形態]
(1)上記実施形態では、第一板部121を手動で持ち上げることにより、倒伏状態から起立状態に変化する起立動作を行うが、起立動作を補助する構成を更に有していてもよい。例えば図14に示すように、第二板部141の車輪部分に、起立動作補助するアブソーバー171を有していてもよい。ここでいうアブソーバー171とは、油圧等の力により、第一板部121及び第二板部141の持ち上げ1に要する力を軽減する部材である。
(2)上記実施形態では、箱形筐体11にレール13が設けられ、止水板12の回動に対応して、その上を、踏板14に備えられた踏板車輪143が滑走することにより、踏板14の平行移動がなされるが、踏板14の平行移動はこのような構成により実現されるものに限定されるものではない。例えば、踏板車輪143を有さず、レール13の上を滑走するような構成であってもよい。すなわち、踏板14が止水板12の倒伏位置に移動する構成であれば上記実施形態のような構成に限られず、種々変形してもよい。
(3)上記実施形態では、止水板12が有する固定部材123と固定部15とに同一の形状を有する開口部である鍵開口123Rc,左固定開口部15La及び右固定開口部15Raをロックバー20が挿通し、ロックバー20により止水板12が固定されるが、止水板12を固定する構成はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、止水板12と固定部15とを挟み込むことにより固定する固定部材により止水板12を起立状態に固定してもよい。すなわち、止水板12を起立状態に固定する構成が存在すれば、上記実施形態に記載されたような構成に限定されるものではない。
(4)上記実施形態では、箱形筐体11は、直方体の一面が開口された箱形形状であるとしたが、箱形筐体11の形状は、直方体の一面が開口された箱形形状に限定されるものではなく、止水板12、レール13及び踏板14等の部材が配置することができる構成であればよい。
また、奥側側面が、左固定柱15L及び右固定柱15Rの部分だけ、上方向に延出した形状であってもよい。この場合、奥側側面にも左固定柱15L及び右固定柱15Rと同様の左固定開口部15La及び右固定開口部15Raがそれぞれ開口されていてもよい。
(5)上記実施形態では、左固定柱15L及び右固定柱15Rにより構成される固定部15を備えるが、固定部15を備えない構成であってもよい。例えば、左固定柱15L及び右固定柱15Rの代わりに箱形筐体11の奥側側面が左固定柱15L及び右固定柱15Rの形状に形成されていてもよく、また、防水装置10が設置されるドアの枠部分にロックバー20の鍵部21が挿通する中空の支柱を備える場合、左固定柱15L及び右固定柱15Rや、左固定柱15L及び右固定柱15Rの形状に形成された箱形筐体11を要することなく、直接、ドアの枠部分に固定可能な構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、図12及び図13に示すように、防水装置10は、建物の外側から見て手前側に防水装置10の手前側が位置するように、建物の内部空間に対して外側の床に埋設される。しかし、埋設される向きはこのような向きに限定されるものではなく、建物の外側からみて奥側に防水装置10の手前側が位置するように埋設されてもよい。
(7)上記各実施形態及び請求項等における「垂直」、「直交」、「平行」、「同一」との記載は、厳密な意味に限られるものではなく、上記それぞれと同様の効果を奏するのであれば、厳密に「垂直」、「直交」、「平行」、「同一」でなくてもよい。
(8)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
10…防水装置、11…箱形筐体、12…止水板、13…レール、14…踏板、15…固定部、15L…左固定柱、15La…左固定開口部、15R…右固定柱、15Ra…右固定開口部、20…ロックバー、21…鍵部、22…挿通部、23…バー支持部、24…操作部、111…筐体開口面、112…筐体底面、113…筐体奥面、114…筐体手前面、115L…左側面、115R…右側面、116…補助板、121…第一板部、121a…止水支持穴、122…止水フレーム、122a…延出部、122b…止水接続穴、123…固定部材、123L…左固定部材、123R…右固定部材、123Ra…板状部材、123Rc,123Rd…鍵開口、123Re…保持板、123Rf…接続板、123Rg…ロック溝、141…第二板部、141a…踏板接続穴、142…踏板車輪軸、143…踏板車輪、161…接続軸、162…止水支持軸、171…アブソーバー。

Claims (5)

  1. 建物の内部空間に対して外側の床部分に埋設される防水装置(10)であって、
    開口された1つの面である筐体開口面(111)を有する箱形形状の筐体である箱形筐体(11)と、
    板状に形成され、当該板状の面と直交するあらかじめ決められた一対の側面である支持側面において、前記箱形筐体に対して回動自在に支持される支持部(121a,162)を有した第一板部(121)を有し、前記第一板部が前記箱形筐体の内部に収納され、かつ前記第一板部の板面が前記筐体開口面と同一平面を形成する倒伏位置と、前記第一板部において前記支持部が設けられた側とは反対側の端部が前記箱形筐体の外部に露出し、かつ前記第一板部の板面が前記筐体開口面に対して直交する起立位置との間を移動するように構成された止水板(12)と、
    板状に形成され、前記箱形筐体に対して板面が平行な状態で前記箱形筐体内に保持される第二板部(141)を有し、前記箱形筐体において前記筐体開口面と対向する部位を筐体底面として、前記止水板が前記倒伏位置にあるときに、前記第二板部が前記止水板と前記筐体底面との間の収納位置に位置し、前記止水板が前記起立位置にあるときに、前記第二板部の板面が前記筐体開口面と同一平面を形成する露出位置に位置するように構成された踏板(14)と、
    前記箱形筐体に備えられ、前記止水板による前記倒伏位置と前記起立位置との間の移動に連動して、前記踏板を前記収納位置と前記露出位置との間で支持しながら移動させるためのレール(13)と、
    を備える防水装置。
  2. 請求項1に記載の防水装置であって、
    前記支持部は、
    前記止水板の前記支持側面に対して直交する方向に開口された止水支持穴(121a)と、
    前記止水支持穴を挿通することにより、前記止水板を回動可能な状態で前記箱形筐体に支持する止水支持軸(162)と、
    を備える、防水装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の防水装置であって、
    前記踏板は、
    前記支持側面と平行な前記踏板の両側面である接続側面に対して垂直方向に開口された踏板接続穴(141a)と、
    前記接続側面のうち少なくとも一方に設けられた踏板車輪(143)と、を更に備え、
    前記止水板は、前記支持部が設けられた部位から前記第一板部に直交する方向に突出して設けられ、前記踏板の第二板部を回動自在に支持する連結部(122,122a,122b)を更に備え、
    前記連結部は、
    前記止水板を前記支持側面を介して挟み込むように配置された止水フレーム(122)、
    を備え、
    前記止水フレームは、
    前記倒伏位置における前記止水フレームから、前記収納位置における前記踏板の前記接続側面上の前記踏板接続穴が開口された位置に向かって延出された延出部(122a)と、
    前記延出部において、前記踏板接続穴と同一形状に開口された止水接続穴(122b)と、を備え、
    当該防水装置は、接続軸(161)を更に備え、
    前記接続軸は、
    前記踏板接続穴及び止水接続穴を挿通することにより、前記止水フレームと前記踏板とを回動可能に接続する、防水装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の防水装置であって、
    前記止水板に取り付けられ、あらかじめ決められた位置にあらかじめ決められた形状である固定穴形状の開口である鍵開口(123Lc,123Ld,123Rc,123Rd)を有する固定部材(123)と、
    前記起立位置における前記止水板を支持する柱状部材であり、前記鍵開口と重なる位置に前記鍵開口と同一形状かつ同一の大きさの開口である固定開口部(15La,15Ra)を有する固定柱(15L,15R)と、
    前記鍵開口及び前記固定開口部を挿通することにより、前記固定部材と前記固定柱とを保持するロックバー(20)と、
    を備える固定部(15,123,20)を備える、防水装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の防水装置であって、
    前記箱形筐体の内側から底面と平行に配置される板状部材であって、前記露出位置における前記踏板の下部に相当する位置に備えられる補助板(116)を備える、防水装置。
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