JP2021041992A - 圧縮袋に用いられる弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】形状やサイズが異なる種々の吸引口を用いて吸気処理を行う場合においても、適切に圧縮袋内部の空気を抜くことが可能な圧縮袋に用いられる弁装置を提供する。【解決手段】圧縮袋6に用いられる弁装置100は、袋体61の貫通孔62に取り付けられ、袋体61の内外を連通する第1通気孔2を有する基体1と、第1通気孔2を開閉する弁体3と、弁体3をその周縁部において基体1に取り付ける枠体15とを備える。弁体3は、第1通気孔2を開閉する弁部8と、弁部8の周囲に位置し、少なくとも一部が基体1から離間した状態で配置された弁囲繞部14とを含む。弁囲繞部14は、弁部8が開放状態にあるときに第1通気孔2と連通する第2通気孔4を有し、且つ、基体1から離間して配置された前記一部を基体1側に向かう押圧力によって弾性変形する可撓性を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用収納製品の技術分野に関し、特に、圧縮袋に用いられる弁装置に関する。
従来の家庭用圧縮袋には、空気を一方向に通過可能にするエアバルブが設置されている。このエアバルブの表面に、家庭用掃除機或いは負圧を発生させることができるその他吸引機器が備える吸引口を合わせて空気を吸引することにより、圧縮袋内部の吸気処理が行われる。
他方、近年の吸引機器が備える吸引口は、断面形状が真円や楕円の円筒状だけでなく、台形や凸多角形の角筒状であったり、さらに、先端部に軸方向に沿った突起や切欠きが設けられたりするように、多種多様である。
上述した近年の吸引機器を用いて、従来の家庭用圧縮袋に対して吸気処理を行う際に、吸引口に突起や切欠きが設けられている場合には、吸引口がエアバルブの硬質な表面部品にうまく合わず、両者の間にやや大きな隙間が生ずる。その結果、吸気効果が低下するという問題が生じる。又、吸引口に突起や切欠きが設けられていなくとも、吸引口の方がエアバルブよりも外径が大きい場合には、吸気処理時にエアバルブが吸引口外周部によって死角に入るため、吸引口をエアバルブの排気孔にうまく合わせられないときに、吸気効果が低下する問題が生じる。このように、従来のエアバルブには構造上改良する余地が依然としてある。
本発明は前記の問題を解消させるべくなされたものであり、種々の吸引口を備えた吸引機器を用いて圧縮袋の吸気処理を行う場合においても、適切に圧縮袋内部の空気を抜くことが可能な圧縮袋に用いられる弁装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、袋体を備えた圧縮袋に用いられる弁装置であって、前記袋体の貫通孔に取り付けられ、前記袋体の内外を連通する第1通気孔を有する基体と、前記第1通気孔を開閉する弁体と、前記弁体をその周縁部において前記基体に取り付ける枠体とを備え、前記弁体は、前記第1通気孔を開閉する弁部と、前記弁部の周囲に位置し、少なくとも一部が前記基体から離間した状態で配置された弁囲繞部とを含み、前記弁囲繞部は、前記弁部が開放状態にあるときに前記第1通気孔と連通する第2通気孔を有し、且つ、前記基体から離間して配置された前記一部を基体側に向かう押圧力によって弾性変形する可撓性を有する、弁装置である。
この弁装置によれば、前記基体と前記弁体と前記枠体とを備え、前記弁体は、前記弁部と前記弁囲繞部とを含み、前記弁囲繞部は、前記弁部が開放状態にあるときに前記第1通気孔と連通する前記第2通気孔を有するので、家庭用掃除機等の吸引機器が備える吸引口を前記弁囲繞部に当接させて前記第2通気孔を通じて吸引したときに、前記弁部を開放させて圧縮袋内部の空気を適切に抜くことができる。しかも、前記弁囲繞部は、前記弁部の周囲に位置するので、前記弁囲繞部のサイズや形状を適切に設定することによって、形状及びサイズが異なる種々の吸引口を前記弁囲繞部に適切に当接させることができる。さらに、前記弁囲繞部は、少なくとも一部が前記基体から離間した状態で配置されるとともに、前記基体から離間して配置された前記一部を前記基体側に向かう押圧力によって弾性変形する可撓性を有するので、吸引口にその軸方向に沿った突起が設けられた場合においても、当該突起を前記基体から離間して配置された前記弁囲繞部の一部に位置合わせすることにより、当該一部が前記突起による押圧で弾性変形して、当該突起の突出長さを吸収することができる。これにより、前記突起が軸方向に沿って設けられた吸引口を前記弁囲繞部に適切に当接させることができる。即ち、本発明によれば、形状及びサイズが異なる種々の吸引口に対して適切に圧縮袋の内部の空気を抜くことができる。
より具体的には、圧縮袋に対してその内部の空気を抜く吸気処理を行う場合には、前記吸引口を前記弁囲繞部に当接させる。当該弁囲繞部は所定の可撓性を有するので、前記吸引口が当該弁囲繞部に当接する際の押圧力によって、当該弁囲繞部は前記基体に向かって変形し、その結果、前記吸引口の形状に適応する。それ故、円筒状だけでなく、角筒状、軸方向に沿った突起又は切欠きが設けられた吸引口のいずれを備えた吸引機器を用いたとしても、前記弁囲繞部はそれ自身の圧縮と変形によって前記吸引口に適応することができる。これにより、前記弁囲繞部と前記吸引口を良好に密着させることができる。又、前記弁囲繞部のサイズは前記弁部に対してかなり大きくすることができ、市販の家庭用掃除機を含めた大部分の吸引機器が備えた吸引口を覆うことができる。それ故、この弁装置は前記大部分の吸引機器が備えた吸引口に適用することができる。
前記弁装置において、前記弁部は、前記弁囲繞部よりも前記基体に向かって突出する台状に構成されていることが好ましい。このように構成すれば、前記弁部は、前記弁囲繞部から前記基体に向かって突出しているので、前記基体に形成された前記第1通気孔との距離が短く、ないしは無くなり、前記弁部による前記第1通気孔の閉塞をより確実に行うことができる。
前記弁装置において、前記第2通気孔を1個のみ設けてもよいが、前記第2通気孔を5つ等の複数個設けることが好ましい。前記第2通気孔が複数個設けられた場合において、これら第2通気孔は、家庭用掃除機等の吸引機器が備える吸引口によって少なくとも一部が前記弁部とともに覆われれば、その配置態様について特に限定されない。但し、平面視において、これら第2通気孔が前記第1通気孔(具体的には弁部)の周囲に分布することが好ましい。このように分布していれば、吸気処理の際に、形状及びサイズが異なる種々の吸引口を用いて前記第1通気孔の周囲に配置されたいずれかの前記第2通気孔を通じて適切に吸引することができる。
前記弁装置において、前記弁囲繞部に少なくとも1つの第1突条が前記基体側と反対側に向かって突出して設けられていることが好ましい。前記第1突条は、家庭用掃除機等の吸引機器に備えられた吸引口が当該第1突条を押圧した際に、当該第1突条が有する高さに起因した隙間を前記吸引口と前記弁囲繞部との間に形成する。つまり、前記第1突条は、吸気処理を行う際に、この隙間から外気が取り込まれることで前記吸引機器にかかる負担を軽減させるためのものである。前記第1突条は、前記弁囲繞部の内側から外側に向かって延伸し、且つ、平面視で前記第1通気孔とずれて配置されていることが好ましい。このように構成すれば、前記第1突条は、平面視において、前記第1通気孔(具体的には弁部)とずれた位置で、前記弁囲繞部の内側から外側に向かって延伸しているので、形状及びサイズが異なる吸引口は、いずれも前記弁部を覆った状態で、前記第1突条に適切に当接させることができる。その結果、形状及びサイズが異なる吸引口を備えた種々の吸引機器に対して、その負担を効果的に軽減することができる。
前記弁装置において、前記基体のうち前記第1突条に対応する箇所に第1ボスが前記弁囲繞部側に向かって突出した状態で設けられていることが好ましい。このように構成すれば、前記基体では、前記第1突条に対応する箇所に前記第1ボスが設けられているので、前記吸引口の押圧によって前記第1突条が前記基体側に押し込まれた場合でも、前記第1ボスによって前記第1突条が支持される。これにより、前記弁囲繞部が過度に変形したときの当該弁囲繞部の支持強度の低下を抑制することができ、且つ、吸気処理後半での吸気効率の低下を防止することができる。
前記弁装置において、前記弁囲繞部における前記第2通気孔に対して前記弁部と反対側に第2突条が前記基体側と反対側に向かって突出した状態で設けられていることが好ましい。前記第2突条は、前記弁囲繞部の中心を円心とする円弧形状を呈しており、当該第2突条に対応した第2ボスが前記弁囲繞部側に向かって突出した状態で前記基体に設けられていることが好ましい。このように構成すれば、吸引口にその軸方向に沿った切欠きが設けられた場合に、当該切欠きに前記第2突条を挿入させることにより、当該切欠きを通じた外気の取り込みが抑制され、吸引機器による吸気効率を向上させることができる。しかも、この第2突条に対応して前記第2ボスが前記弁囲繞部側に向かって突出した状態で前記基体に設けられているので、前記吸引口の押圧によって当該第2突条が前記切欠きに押し込まれた場合でも、前記第2ボスによって当該第2突条が支持される。これにより、前記弁囲繞部が過度に変形したときの当該弁囲繞部の支持強度の低下を抑制することができ、前記第2突条の機能をより適切に発揮させることができる。
前記弁装置において、前記弁囲繞部に向かって突出する弁囲繞部支持用環状突起が前記基体に設けられており、当該弁囲繞部支持用環状突起は前記弁囲繞部の下方に位置することが好ましい。このように構成すれば、前記吸引口が前記弁囲繞部を押圧した際に、前記弁囲繞部支持用環状突起によって前記弁囲繞部が下方から支持され、前記弁囲繞部と前記基体との間に所定の距離を確保して、前記弁囲繞部の変形を許容する空間を適切に確保することができる。
前記弁装置において、上蓋をさらに備え、前記弁囲繞部から離れる方向に向かって突出する上蓋係合用環状突起が前記枠体に設けられており、前記上蓋が前記枠体に対して移動可能に接続されており、前記上蓋が前記上蓋係合用環状突起に係合可能であり、前記上蓋のうち前記第1通気孔に対応する箇所に突出して前記上蓋が前記上蓋係合用環状突起に係合した状態において前記弁部を押圧する押圧部が設けられていることが好ましい。このように構成すれば、前記枠体の上面を前記上蓋で閉めた状態、即ち、前記上蓋が前記上蓋係合用環状突起に係合した状態において、前記押圧部が前記弁部を前記第1通気孔に押し付ける。これにより、前記弁部による前記第1通気孔の閉塞をより確実に行うことができる。
前記弁装置において、前記弁部に向かって突出する第1環状突起が、前記第1通気孔の設置箇所を取り巻いて前記基体に設けられていることが好ましい。
前記弁装置において、前記基体は前記袋体の内側壁に接続されており、前記弁囲繞部に向かって突出する第3環状突起と第4環状突起が前記基体に設けられており、前記基体に向かって突出する第5環状突起が前記弁囲繞部に設けられており、前記第5環状突起が前記第3環状突起と前記第4環状突起の間に挿嵌されており、前記枠体と前記基体が接続して前記弁囲繞部を押圧することが好ましい。
前記弁装置において、前記枠体は環状を呈しており、前記基体に向かって突出する第6環状突起が前記枠体の外周縁に設けられており、前記基体に向かって突出する第7環状突起が前記枠体の中心側に設けられており、前記第7環状突起と前記第4環状突起が密着することにより、前記第7環状突起の内側部分が前記弁囲繞部を押圧することが好ましい。
前記弁装置において、前記第3環状突起に位置決め部が設けられており、前記弁囲繞部に位置決めブロックが設けられており、前記位置決めブロックが前記位置決め部に嵌合することが好ましい。
前記弁装置において、前記押圧部が第9環状突起として設置されていることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、種々の吸引口を備えた吸引機器を用いて圧縮袋の吸気処理を行う場合においても、適切に圧縮袋内部の空気を抜くことが可能な圧縮袋に用いられる弁装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係る弁装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る弁装置において、上蓋を開けた斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る弁装置の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る弁装置を上方側から見たときの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る弁装置を下方側から見たときの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る弁装置が袋体に取り付けられた圧縮袋において、上蓋を開けた状態にあるときの平面図である。 本発明の第1実施形態に係る弁装置が袋体に取り付けられた圧縮袋において、上蓋を閉じた状態にあるときの平面図である。 本発明の第2実施形態に係る弁装置が袋体に取り付けられた圧縮袋において、上蓋を開けた状態にあるときの平面図である。 図8のA−A線で切断した部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る弁装置の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る弁装置において、上蓋を開けた斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る弁装置の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る弁装置を上方側から見たときの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る弁装置を下方側から見たときの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る弁装置が備える弁体を、4種類の吸引口それぞれで押圧したときの、弁体と吸引口の位置関係を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
本発明の好ましい実施形態を図中に示す。図面の役割は、明細書の文字記載部分を図形で補足することによって、本発明の各技術的特徴及び技術方案全体を視覚的且つ形象的に理解可能とすることにあり、図面によって本発明の技術的範囲が限定されると理解すべきではない。
本発明の記載において、方位に関する記載、例えば、上、下、前、後、左、右等が示す方向又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであって、本発明の記載の便宜上及び記載の簡略化のためのものに過ぎず、対象となる装置又は部品が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されなければならないことを明示又は暗示するものではないと理解すべきである。従って、本発明を限定するものと理解すべきではない。
本発明の記載において、「幾つか」とは1又は複数を意味し、「複数」とは2つ以上を意味する。又、「〜よりも大きい」、「〜よりも小さい」、「〜を超える」等は基準となる数値を含まないと理解すべきであり、「〜以上」、「〜以下」、「〜以内」等は基準となる数値を含むと理解すべきである。又、「第1」、「第2」が記載された場合には、これらは単に技術的特徴を区別する目的で用いられたに過ぎず、相対的な重要性を明示又は暗示するもの、指し示す技術的特徴の数を示唆するもの、或いは、指し示す技術的特徴の先後関係を示唆するものとして理解すべきではない。
本発明の記載において、別途明確に規定しない限り、「設置する」、「装着する」、「接続する」等の語句は広義に理解されるべきであり、当業者であれば、技術方案の具体的内容を結び付けて、本発明におけるこれらの語句の具体的意味を合理的に特定することが可能である。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る弁装置100の斜視図である。図2は、弁装置100において、上蓋5を開けたときの斜視図である。図3は、弁装置100の縦断面図である。図4は、弁装置100を上方側から見たときの分解斜視図である。図5は、弁装置100を下方側から見たときの分解斜視図である。図6は、弁装置100が袋体61に取り付けられた圧縮袋6において、上蓋5を開けた状態にあるときの平面図である。図7は、弁装置100が袋体61に取り付けられた圧縮袋6において、上蓋5を閉じた状態にあるときの平面図である。
第1実施形態に係る弁装置100は、当該弁装置100が袋体61に装着された圧縮袋6に対して、その内部の空気を抜く吸気処理に利用される。
図1〜図7に示すように、弁装置100は、袋体61を備えた圧縮袋6に用いられる弁装置であって、袋体61の貫通孔62に取り付けられ、袋体61の内外を連通する第1通気孔2を有する基体1と、第1通気孔2を開閉する弁体3と、弁体3をその周縁部において基体1に取り付ける枠体15とを備える。弁体3は、第1通気孔2を開閉する弁部8と、弁部8の周囲に位置し、少なくとも一部が基体1から離間した状態で配置された弁囲繞部14とを含む。弁囲繞部14は、弁部8が開放状態にあるときに第1通気孔2と連通する第2通気孔4を有し、且つ、基体1から離間して配置された前記一部を基体1側に向かう押圧力によって弾性変形を生じる可撓性を有する。
本実施形態において、弁囲繞部14は、部分的に軟質素材で形成してもよいし、全体を軟質素材で形成してもよい。又、弁囲繞部14には5つの第2通気孔4が設けられており、第2通気孔4は平面視で第1通気孔2(具体的には弁部8)とずれた位置に配置されており、5つの第2通気孔4は弁部8の周囲に弁部8に近接した状態で均一に分布している。圧縮袋の内部に対して吸気処理を行う場合には、吸引口(具体的には、吸引口を有するノズル先端部分)を弁囲繞部14に当接させる。弁囲繞部14は所定の可撓性を有するため、吸引口が当接する際の押圧力によって、弁囲繞部14は基体1に向かって変形し、その結果、吸引口の形状に適応する。それ故、吸引口のサイズが従来と異なるサイズであったり、吸引口にその軸方向に沿った突起や切欠きが設けられたりしていても、本実施形態の弁囲繞部14はそれ自身の圧縮と変形によって吸引口に適応することができる。これにより、弁囲繞部14と吸引口を良好に密着させることができる。本実施形態では、吸気処理中に、吸気で生じた負圧の作用によって、平面視で吸引口の内側に位置する弁囲繞部14が吸引口に向かって変形し、これにより、弁部8が第1通気孔2を閉塞しなくなる。このとき、圧縮袋6内の空気は、第1通気孔2及び第2通気孔4を経由して吸引口内に進入する。そして、吸気が完了して吸引機器による吸気を停止させると、弁部8が第1通気孔2を覆うまで吸着されて、第1通気孔2に対する閉塞作用を奏する。
本実施形態において、弁囲繞部14のサイズを弁部8に対してかなり大きくすることが好ましい。これにより、市販の家庭用掃除機等の大部分の吸引機器が備える吸引口を覆うことが可能となり、その結果、本実施形態の弁装置100を大部分の吸引機器が備える吸引口を用いた吸気処理に適用することができる。
本実施形態における第2通気孔4の個数は5つであるが、他の実施形態においては、第2通気孔4の個数を1つ、2つ、3つ又はその他の数とすることができる。又、本実施形態における第2通気孔4の分布は、平面視で第1通気孔2の周囲(具体的には、弁部8の周囲)に均一であるが、このように分布する場合に限定されず、第1通気孔2の周囲において不均一に、例えば、2つ以上の第2通気孔4が密集した状態で分布していてもよい。
図3及び図4に示すように、本実施形態では、弁部8に向かって突出する第1環状突起7が、第1通気孔2の設置箇所を取り巻いて基体1に設けられている。第1環状突起7が形成されることによって、第1通気孔2付近での基体1と弁部8の距離を短くすることができ、吸気処理完了後における第1通気孔2の密封の安定性を向上させる。
本実施形態では、吸気処理完了後における第1通気孔2の密封の安定性をさらに向上させるために、弁部8の下端面のうち第1通気孔に対応する箇所が、基体1に向かって突出する突出台28が設けられている。突出台28は、本発明における「台状」に相当する。このように突出台28を設置することにより、弁部8がわずかに変形するだけで弁部8と第1環状突起7が吸着し合い、弁部8の内部に大きな内部応力が存在しなくなる。その結果、外気の流入が遅くなり、圧縮袋6内部の負圧状態を安定して維持することができる。又、弁部8の上端面のうち突出台28に対応する箇所に、凹陥部29が設けられている。これにより、弁部8が基体1に向かって変形する際の抵抗をさらに低下させることができ、第1通気孔2の密封の安定性をさらに向上させている。
図4に示すように、本実施形態では、弁囲繞部14に4つの第1突条9が基体1側と反対側に向かって突出して設けられており、第1突条9は、弁囲繞部14の内側から外側に向かって延伸し、周方向において第2通気孔4と間隔を空けて、且つ、平面視で第1通気孔2(具体的には弁部8)とずれた位置に設けられている。家庭用掃除機等の吸引機器が比較的大きな負圧を発生させることができる場合において、もし第2通気孔4から圧縮袋6の内部の空気のみを吸引できる構成を採用すれば、当該吸引機器に負荷がかかり過ぎて、当該吸引機器を故障させるおそれがある。これに対して、本実施形態では、第1突条9を設けることにより、吸引口と弁囲繞部14の間にわずかな隙間を形成している。これにより、当該隙間から吸引口に外気を補充でき、前記吸引機器にかかる負荷が軽減して、当該吸引機器の正常な運転が確保される。他方、吸引口のサイズが比較的小さい場合には、吸引口によって複数ある第2通気孔4全体を覆うことができないので、吸引口によって覆われていない第2通気孔4を通じて外気が補充される。その結果、吸引機器にかかる負荷が軽減し、吸引機器の正常な運転が確保される。
図4に示すように、本実施形態では、弁囲繞部14に向かって突出する第2環状突起10が基体1に設けられており、第2環状突起10は弁囲繞部14の下方に位置する。第2環状突起10は、本発明における「弁囲繞部支持用環状突起」に相当する。第2環状突起10を設けるのは、主として弁囲繞部14を支持するためである。第2環状突起10を設けることにより、弁囲繞部14と基体1の間に所定の距離が維持されて、弁囲繞部14を変形させるための所定の空間が確保され、断面が不規則形状を呈する吸引口との接続が可能となる。
図4に示すように、本実施形態では、基体1のうち第1突条9に対応する箇所に第1ボス11が弁囲繞部14側に向かって突出した状態で設けられている。第1突条9及び第1ボス11は、平面視において、第2環状突起10の内側に位置し、第1通気孔2から離間した位置において両者は相対的に近接している。弁体3が吸引口によって押圧されると、吸引口が第1突条9に当接して、弁囲繞部14は下方に変形して第1ボス11に当接することができる。これにより、弁囲繞部14が過度に変形して構造強度が低下すること、及び、吸気処理後半での吸気効率の低下を防止できる。
図4に示すように、本実施形態では、弁囲繞部14に第2突条12が基体1側と反対側に向かって突出した状態で設けられており、第2突条12は弁囲繞部14の中心を円心とする円弧形状を呈しており、第2突条12に対応した第2ボス13が弁囲繞部14側に向かって突出した状態で基体1に設けられている。弁囲繞部14に第2突条12を設けるのは、主として吸引口に切欠きが設けられた場合に対応するためである。第2突条12は前記切欠きに当接することができ、当該切欠きを通じて外気が取り込まれる領域(つまり、切欠きの開口面積)を小さくさせる。例えば、一部メーカの家庭用掃除機の吸引口のように、その軸方向に沿った切欠きが設けられている場合には、弁囲繞部14に第2突条12を設けることにより、第2突条12が前記切欠きと良好に接触して吸気効率を向上させる。他方、第2ボス13は、弁囲繞部14の過度な変形に起因した構造強度の低下を防止することができる。第2ボス13は第2突条12よりも弁囲繞部14の径方向に沿った長さが長いため、第2突条12が弁囲繞部14の変形によって少し移動したとしても、第2ボス13によって支持される範囲から逸脱することはない。
本実施形態では、基体1は袋体61の内側壁に接続されており、弁囲繞部14に向かって突出する第3環状突起16と第4環状突起17が基体1の外周側に設けられており、基体1に向かって突出する第5環状突起18が弁囲繞部14の外周部に設けられており、第5環状突起18が第3環状突起16と第4環状突起17の間に挿嵌されており、枠体15は基体1との接続によって弁囲繞部14を押し付けている。第3環状突起16と第4環状突起17が第5環状突起18を挟持し、且つ、第3環状突起16が弁囲繞部14を支持することにより、弁囲繞部14が懸架された状態となって、弁囲繞部14と基体1の間に空間を形成させるという目的を実現している。構造がシンプル且つ巧妙であり、製造が簡単且つ容易である。他方、第5環状突起18と、第3環状突起16及び第4環状突起17とは締り嵌めされるため、これら三者間での密封接続を形成することができる。基体1のうち第4環状突起17よりも外周にある上面(つまり、外周側の上面)には、図示されていない幾つかの突出リブが設けられており、袋体61との溶接が容易になる。他の実施形態においては、実際の状況に応じて、基体1を袋体61の外側壁に装着してもよく、その場合には、基体1の底部を袋体61に溶接する。
図3〜図5に示すように、本実施形態では、枠体15は環状を呈しており、基体1に向かって突出する第6環状突起19が枠体15の外周縁に設けられており、基体1に向かって突出する第7環状突起20が枠体15の外周縁よりもその円心側に設けられている。第7環状突起20と第4環状突起17が密着するが、本実施形態では両者の間に係合構造を採用して位置決めしている。そして、枠体15の第7環状突起20の内周側部分が弁囲繞部14を押し付けている。他の実施形態においては、枠体15は、例えば、溶接によって袋体61の外側壁に接続してもよい。又、他の実施形態においては、第7環状突起20と第4環状突起17は、必要に応じて溶接による固定等を行ってもよい。本実施形態では、枠体15が装着された後に、枠体15は、弁囲繞部14の第5環状突起18が第3環状突起16及び第4環状突起17の間からの滑り出しを防止することができ、弁囲繞部14の装着固定を実現している。
図3〜図5に示すように、本実施形態では、第1ボス11及び第2ボス13が基体1に設けられている。そして、弁囲繞部14と基体1の回動で生じる位置ずれを防止するために、第3環状突起16に位置決め部21が設けられ、弁囲繞部14に位置決めブロック22が設けられ、位置決めブロック22が位置決め部21に嵌合している。これにより、弁囲繞部14が装着された後に、位置決めブロック22の移動が位置決め部21内に制限されて、弁囲繞部14は基体1に対して回動しなくなる。他の実施形態においては、位置決め部21は、位置決めブロック22の移動を制限できるものであればよく、例えば、第3環状突起16に設けられた切欠きや凹溝が挙げられる。
図3〜図4に示すように、本実施形態では、弁囲繞部14から離れる方向に向かって突出する第8環状突起23が枠体15に設けられており、上蓋5が枠体15に対して移動可能に接続されており、上蓋5が第8環状突起23に係合可能であり、上蓋5が枠体15に可撓性材料を介して接続されており、上蓋5のうち第1通気孔2に対応する箇所に突出した押圧部27が設けられており、上蓋5は第8環状突起23と接続するまで反転可能である。第8環状突起23は、本発明における「上蓋係合用環状突起」に相当する。上蓋5が反転して枠体15を閉じた後に、押圧部27が弁部8を第1環状突起7に向かって押し付けることで、弁部8と第1環状突起7の緊密な接触が確保され、その結果、弁部8と第1環状突起7の隙間から第1通気孔2を介して圧縮袋6内への外気の流入が防止される。押圧部27は第9環状突起として設置されることが好ましく、第9環状突起の直径を第1環状突起7の直径と略同じにすることにより、上蓋5が第8環状突起23に係合した状態において弁部8と第1環状突起7の間で良好な密着効果が得られる。
他の実施形態においては、上蓋5は他の方式で枠体15に接続してもよく、例えば、上蓋5はネジ接続の方式で枠体15に接続してもよい。押圧部27は、本実施形態で採用した中空体に代えて、中実体等であってもよい。
本実施形態では、基体1を袋体61の内側壁に装着するに際し、図5に示すように基体1の下部には幾つかの突出したリブが設けられている。リブは、長リブ24、中リブ25及び短リブ26を含む。リブは、当該リブを延伸すれば基体1の中心に至るように、基体1の中心から放射状に分布している。隣接した2つの長リブ24の間には1つの中リブ25と2つの短リブ26が配置されており、1つの中リブ25は隣接した2つの長リブ24と基体1の外周縁によって囲まれる空間の中心線上に位置し、2つの短リブ26は中リブ25の両側にそれぞれ位置する。リブを設置することによって、吸気処理中に圧縮袋6内の物体が第1通気孔2を塞いで、圧縮袋6内の真空度が所定の真空度まで低下しないという問題を防止できる。
又、本実施形態では、第1通気孔2は円形を呈しているが、この形状に限られず、例えば三角形や四角形等の多角形或いは他の形状を適宜採用してもよい。この場合、弁部8及び押圧部27の形状は、第1通気孔2に対応した形状を採用すればよい。
又、本実施形態では、第1突条9が弁囲繞部14の内側から外側に向かって延伸しているが、これに代えて、弁囲繞部14の外側から内側に向かって延伸してもよいし、周方向に沿って延伸してもよい。
又、本実施形態では、第2突条12が弁囲繞部14の中心を円心とする円弧形状を呈しているが、これに代えて、円状、矩形状、多角形状等であってもよい。
又、本実施形態では、第2通気孔4の形状は、1種類の孔のみによって構成されているが、吸気処理中に第1通気孔2から流入した空気が第2通気孔4を介して吸引機器が備える吸引口に流動する通気性が確保されるものであればよい。第2通気孔4の他の形状として、例えば、弁囲繞部14の一部が網目状になっているものや、弁囲繞部14に切れ込みがあるものが挙げられる。
又、本実施形態では、第2通気孔4は、平面視でいずれも第1通気孔2(具体的には、弁部8)から等しい距離を隔てて配置されているが、このように配置される場合に限定されず、第2通気孔4の少なくとも1つの弁部8からの距離が、残りの第2通気孔4の弁部8からの距離と異なって配置されてもよく、或いは、第2通気孔4が、弁部8から弁体3の外周縁に向かう方向に沿って複数個配置されてもよい。
又、本実施形態では、枠体15は円環状を呈しているが、これに代えて、断面が三角形や四角形等の多角形或いは楕円等の環状体であってもよい。この場合において、基体及び弁体は枠体に対応した形状を採用すればよい。
又、本実施形態では、押圧部27は円筒状を呈しているが、これに代えて、断面が三角形や四角形等の多角形の筒状体であってもよいし、断面が円形や多角形等の柱状体であってもよい。そして、押圧部27の硬さは第1環状突起7と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
(2)第2実施形態
図8〜15を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。以下、第2実施形態に係る弁装置200及び当該弁装置200を備えた圧縮袋206について、一部重複する部分もあるものの、基本構成について整理するとともに、第1実施形態に係る弁装置100と異なる点を重点的に説明する。尚、第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
[圧縮袋]
図8は、本発明の第2実施形態に係る弁装置200が袋体61に取り付けられた圧縮袋206において、上蓋205を開けた状態にあるときの平面図である。図9は、図8のA−A線で切断した部分拡大断面図である。
圧縮袋206では、第1実施形態における圧縮袋6と同様に、袋体61に弁装置200が取り付けられている。つまり、圧縮袋206は、布団や衣類等を収納する袋体61と、袋体61に取り付けられる弁装置200と、を備える。
袋体61は、折り畳んだ布団や衣類等を収納できる大きさに形成され、一方向が開口する気密性の袋である。袋体61は、例えば、気体を透過しない性質を持つ二軸延伸ナイロンフィルムと、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムとをラミネートした多層フィルムからなる長方形のシートを2枚合わせにしたものである。袋体61は、四囲のうち、収納口63となる一辺を除く三辺を溶着して袋状にしたものである。袋体61の収納口63となる一辺には、雌雄を気密状に嵌合するライン状の気密部材64が溶着されている。袋体61には、当該袋体61の内外を連通する貫通孔62が開設されている。気密部材64は、手又は図示されないスライダを用いて嵌合したり当該嵌合を解除したりする。
[弁装置]
図10は、弁装置200の斜視図である。図11は、弁装置200において、上蓋205を開けたときの斜視図である。図12は、弁装置200の縦断面図である。図13は、弁装置200を上方側から見たときの分解斜視図である。図14は、弁装置200を下方側から見たときの分解斜視図である。
弁装置200は、圧縮袋206に対して、その内部の空気を抜く吸気処理に利用される。
図8〜図14に示すように、弁装置200は、第1実施形態に係る弁装置100と同様に、袋体61の貫通孔62に装着される基体201と、第1通気孔2を開閉する弁体203と、弁体203の周縁部を介して当該弁体203を基体201に装着する枠体215と、枠体215にヒンジ接合された上蓋205とを備える。弁装置200は、基体201、弁体203、枠体215の具体的構造において、第1実施形態に係る弁装置100と異なる。
[基体]
基体201は、第1実施形態における基体1と同様に、袋体61の内側壁に配設され、枠体215との間で弁体203及び貫通孔62の周縁部において袋体61を挟み込むものである。基体201は、中心部に第1通気孔2を有する円形板状の基体本体40と、第1通気孔2の周囲において基体本体40が袋体61の内側壁に接する側(基体本体40の一方側)に向かって突出する第1環状突起207と、基体本体40における第1環状突起207の径方向外側に当該第1環状突起207と同心円状に基体本体40の前記一方側に突出した第2環状突起10と、基体本体40における第2環状突起10の径方向外側に第2環状突起10と同心円状にそれぞれ所定の間隔を隔てて基体本体40の前記一方側に突出した第3及び第4環状突起16,17と、基体本体40における第1及び第2環状突起207,10との間で第1環状突起207と同心円状に配列された複数の通気スペーサ211と、第1及び第2環状突起207,10との間における基体本体40の外縁部に設けられた第2ボス13と、基体本体40の下面側(袋体61の内側壁に接しない側)における第1通気孔2の下方(基体本体40の他方側の外方)に配設された円筒状の通気ボス32と、通気ボス32を中心に放射状に基体本体40の下面側(基体本体40の前記他方側)の表面である下面から基体本体40の下面側に突出して設けられた複数のリブ24〜26とを備え、合成樹脂によって一体成形されている。第2実施形態の基体201は、第1環状突起207が第1実施形態の第1環状突起7よりも高く設定されている点、及び第1実施形態の複数の第1ボス11に代えて通気スペーサ211が設けられている点において、第1実施形態の基体1と異なる。
基体本体40は、袋体61の内側壁に配置される。基体本体40は、中心部に円形の第1通気孔2が貫通した円板形状を呈する。基体本体40は、基体本体40の前記一方側の面における外周縁部(より具体的には、第4環状突起17よりも外周にある上面)において、貫通孔62の周囲における袋体61に接合(具体的には溶接)され、これにより第1通気孔2を通じて圧縮袋206の内外が連通される。尚、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1通気孔2は円形を呈しているが、この形状に限られず、例えば三角形や四角形等の多角形或いは他の形状を適宜採用してもよい。そして、弁部8及び押圧部27の形状として、第1通気孔2に対応した形状を採用すればよい。
第1環状突起207は、第1実施形態と同様に、弁体203の弁座として機能する。第1環状突起207は、円筒状に形成され、基体本体40の第1通気孔2の周囲に立設している。このように、第1環状突起207を基体本体40に立設させることにより、第1通気孔2付近での基体201と弁体203の距離を短くすることができ、吸気完了後における第1通気孔2の密封の安定性を向上させる。特に、図12に示すように、第2実施形態の第1環状突起207は第1実施形態の第1環状突起7よりも高く形成され、その先端面は圧縮袋206の内部に負圧が作用していない場合においても弁体203(具体的には弁部8)の下面に当接するように寸法設定されている。これにより、第1環状突起207と弁部8との密着性がより高まり、吸気処理後の密封性をさらに向上させることができる。尚、本実施形態では、第1環状突起207の先端面は、内周縁部が弁体203に対して実質的に平行な平面に形成されるとともに、この内周縁部が外周縁部よりもわずかに突出してリップ部として構成されている。
第2環状突起10は、第1実施形態と同様に形成されている。即ち、第2環状突起10は、基体本体40から第1環状突起207と同一方向(基体本体40の前記一方側)に向かって突出した状態で第1環状突起207と同心円状に設けられている。第2環状突起10の先端面は、弁囲繞部214の下面に当接するように突出量が調整され、これにより弁囲繞部214を下方から支持している。具体的には、第2環状突起10は、第1環状突起207の周囲を全周に亘って囲む囲繞壁として構成され、弁囲繞部214の径方向中間部分を支持するようにその平面視の直径が寸法設定されている。詳細には、第2環状突起10の直径は、弁囲繞部214の外径に対して、半分以上の寸法に設定されることが好ましく、6割から8割の範囲で寸法設定されることがさらに好ましい。
第3環状突起16及び第4環状突起17は、基体本体40から基体本体40の前記一方側に向かって突出し、それぞれ協働して、周方向に位置決めした状態で弁体203が取り付けられる。具体的には、第3及び第4環状突起16,17の間に弁体203の第5環状突起18が挿嵌されることにより、弁体203が取り付けられる。
即ち、第3環状突起16及び第4環状突起17は、弁囲繞部214を基体本体40の上面(基体本体40の前記一方側の表面)から離間した状態で弁体203に設けられている。従って、第3及び第4環状突起16,17の突出高さが、基体本体40と弁囲繞部214との離間距離に相当する。第3及び第4環状突起16,17の基体本体40からの突出高さは、3mm〜10mmの範囲に設定されることが好ましい。第3及び第4環状突起16,17が低すぎると、基体201と弁囲繞部214との離間距離が小さくなって、例えば軸方向に沿って突出した突起が設けられた吸引口を弁体203に押圧した際に、弁囲繞部214は当該突起を十分に吸収できず、吸引口との密着性が低下する。一方、第3及び第4環状突起16,17が高すぎると、吸引口を弁体203に押圧した際に弁体203に作用する張力が大きくなりすぎて、吸引口を弁体203に押圧したときの操作性や弁体203の耐久性が低下するおそれがある。
第4環状突起17は、弁体203と略同じ外径を有し、第3環状突起16は、第5環状突起18の厚みを考慮して、弁体203よりも若干小さい外径を有する。又、第3環状突起16は、周方向の一部分が突出方向に切り欠かれ、当該切欠き部分が位置決め部21を構成している。本実施形態では、位置決め部21は、第3環状突起16の突出高さと同程度に切り欠かれている。このため、第3環状突起16は、位置決め部21において周方向に途切れた形状を呈している。一方、第4環状突起17は、平面視において、位置決め部21に対して所定角度(図13では90°)ずれた位置において径方向外側に膨出した枠体用位置決め部33を有し、当該枠体用位置決め部33により枠体215を位置決めした状態で基体201に係合することができる。
通気スペーサ211は、吸引機器を用いて圧縮袋206の吸気処理を行う時に、変形する弁囲繞部214と基体本体40との間に空間を確保して、第2通気孔4のそれぞれの間にて通気性を担保するためのものである。複数ある通気スペーサ211のうち、一の特定通気スペーサ211Aは、第1実施形態の第1ボス11と同様の機能、即ち後述する第1突条209を支持する機能も奏する。具体的には、当該特定通気スペーサ211Aは、第1環状突起207に対して、第3環状突起16の位置決め部21及び第2ボス13と反対側の位置に設けられている。当該特定通気スペーサ211Aは、他の通気スペーサ211と同様に構成されているので、以下、通気スペーサ211としてまとめて説明する。
通気スペーサ211は、天面に弁体203の弁囲繞部214が接離するように構成されている。通気スペーサ211は、基体本体40の径方向に細長い直方体状に、且つ、径方向において第2環状突起10よりも第1環状突起207に近い位置で基体本体40の上面から突出するように形成されている。通気スペーサ211の突出量(つまり、高さ)は、変形する弁囲繞部214を支持して通気路を確保するために、第2環状突起10よりも小さく且つ第1環状突起207よりも大きく設定されている。後述する第2実施形態の第1突条209の突出量が第1実施形態の第1突条9よりも小さいので、通気スペーサ211の外縁部の突出量は、吸気処理の外気の取り込み量の減少を補う突出量となるように、第1実施形態の第1ボス11よりも大きく設定されている。そして、通気スペーサ211の内縁部の天面が弁部8と干渉することを防止するために、当該内縁部の天面が内側に向かって突出方向と反対側に傾斜するテーパ面として形成されている。又、通気スペーサ211は、肉盗みのために天面から基体本体40側に凹陥して中空形状を呈している。通気スペーサ211は、平面視で円弧形状の代わりに、矩形、台形或いはその他多角形を呈する形状を採用してもよい。
通気スペーサ211は、第2通気孔4の数に応じて設けられている。本実施形態では、複数(図13では5つ)の通気スペーサ211が設けられ、特定通気スペーサ211Aを基準に、第1環状突起207の周囲を略等間隔に配列し、弁体組付け後に第2通気孔4の間に位置するようになっている。
前記したように、第1及び第2環状突起207,10との間における基体本体40の外縁部には、第2ボス13が突設されている。第2ボス13は、第1実施形態と同様であり、弁体203の第2突条12を支持するものであり、さらに、軸方向に沿った切欠きが設けられた吸引口を位置決めする機能も有する。具体的には、第2ボス13は、第2環状突起10と一体的に設けられ、基体本体40の径方向内側に向かって延びるボス本体13aと、ボス本体13aの内側部に前記径方向に沿って円弧状に拡幅した薄肉拡幅部13bとを有し、平面視における中心線が第3環状突起16の位置決め部21の中心線と一致するように配置されている。
ボス本体13aは、平面視で基体本体40の中心を円心とする円弧形状を呈し、周方向の幅が吸引口に設けられる一般的な切欠きの大きさに応じて設定され、吸引口の軸方向に沿って設けられた切欠きに対して、弁囲繞部214とともに一部が挿入可能に構成されている。本実施形態では、ボス本体13aの周方向の最大幅が20mm以内になるように設定されている。又、薄肉拡幅部13bは、周方向に隣接した一対の通気スペーサ211における外縁部の間に、これら一対の通気スペーサ211と離間した状態で配置されている。薄肉拡幅部13bの外周面は、吸引口の切欠きがボス本体13aに一部挿入された状態で、吸引口の内周面に係合されるように形成されており、これにより軸方向に沿った切欠きが設けられた吸引口に対する位置決めがなされるようになっている。
そして、基体本体40の下面側(基体本体40の前記他方側)は、第1実施形態と同様に構成されている。具体的には、基体本体40は、その下面側に通気ボス32と、通気ボス32を支持する長リブ24と、中リブ25及び短リブ26とを備えており、吸気処理中の圧縮袋206内での物体による第1通気孔2の閉塞及び基体本体40と袋体61の内側壁の密着を防止する機能を有している。
[弁体]
弁体203は、第1実施形態における弁体3と同様に、基体201の上面に取り付けられ、基体201の第1通気孔2を開閉するとともに、吸引機器が備える吸引口が押圧されるシート状部材である。弁体203は、第1通気孔2を開閉する弁部8と、少なくとも一部が基体201から離間した状態で弁部8の周囲に配置された弁囲繞部214とを含み、シリコンゴム等の軟質合成樹脂から円形シート状に一体成形されている。
弁部8は、第1実施形態と同様に形成されている。即ち、弁部8は、弁体203の中央部において、第1通気孔2よりも大きい平面視略円形状を呈している。弁部8の直径は、吸引機器にかかる負荷や吸気効率等を考慮して、10mm〜40mmの範囲内に設定されることが好ましい。弁部8は、下方(基体201側)に突出する突出台28として構成され、その上面から下方に凹む凹陥部29が設けられている。弁部8である突出台28の下面は、第1環状突起207に当接している。突出台28の突出量は適宜設定すればよく、本実施形態では弁囲繞部214の厚み分に調整されている。このように突出台28を設けることにより、第1環状突起207との密着性が高まり、吸気処理後の圧縮袋206内部の負圧状態を安定的に維持することができる。しかも、凹陥部29が設けられているので、突出台28が形成されているにも関わらず薄型にすることができ、弁部8の作動状態を良好にすることができる。
弁囲繞部214は、弁部8に近接して周方向に等間隔に配置された複数の第2通気孔4(本実施形態では5つ)を有する環状シート体214aと、環状シート体214aの下面の外周縁部において当該環状シート体214aと同心円状に基体201側に突出するとともに特定の第2通気孔4Aの外側に配置された位置決めブロック22を有する第5環状突起18と、第5環状突起18の内側において当該第5環状突起18と同心円状に基体201側に突出して基体201の第2環状突起10に外嵌される第10環状突起234と、第10環状突起234の内周面に対向した状態で周方向に点在して第10環状突起234とともに第2環状突起10を挟持する第11環状突起235と、環状シート体214aの上面において環状シート体214aの中心に対して前記特定の第2通気孔4Aの反対側において上に向かって突設された単一の第1突条209と、環状シート体214aの上面における前記特定の第2通気孔4Aの外側に突設された第2突条12と、環状シート体214aの中心に対して第2突条12と反対側に配置された第2通気孔4内に配置された通気抵抗舌片236とを備え、前記したように、シリコンゴム等の軟質合成樹脂から一体に形成されることにより可撓性を有する。弁囲繞部214は、弁体203の外周縁部が基体201と枠体215との間で挟持されることにより、当該外周縁部よりも内側の領域が基体本体40から離間した状態で設置され、吸引口による押圧力や吸引力に対して弾性変形するものである。第2実施形態の弁囲繞部214は、第1突条209の具体的構成、第10及び第11環状突起234,235を有する点、及び所定の第2通気孔4内に通気抵抗舌片236が配置された点において、第1実施形態の弁囲繞部14と異なる。
弁囲繞部214のサイズは、吸気処理に用いる吸引機器が備える吸引口の軸方向先端部の形状及びサイズに従って、適宜設定すればよいが、第1実施形態の弁囲繞部14と同様に、弁部8に対してかなり大きくすることが好ましい。具体的には、円環状を呈する弁囲繞部214は、前記のように弁体203の外周縁部が枠体215に覆われた状態で基体201に対して挟持されるため、弁囲繞部214は、平面視で枠体215から露出する部分の直径が弁部8の3〜6倍に設定されることが好ましく、より具体的には当該露出する部分の外径が60mm〜100mmに設定されることが好ましい。
環状シート体214aは、弁部8の周囲に配置された円環状シートであり、内周縁部に複数の第2通気孔4が周方向に等間隔に配置されている。具体的には、前記特定の第2通気孔4Aを含めた5つの第2通気孔4が環状シート体214aを貫通した状態で周方向に等間隔に設けられている。第2通気孔4の個数は特に限定されないが、大小さまざまな形状の吸引口を用いたときの吸気バランスを考慮して、奇数個設けられることが好ましい。第2通気孔4は、環状シート体214aの径方向内側の開口領域がその外側の開口領域よりも大きくなるように設定され、本実施形態では環状シート体214aの周方向に沿う涙滴型を呈している。尚、第2通気孔4の数や形状等具体的構成については適宜設定することができる。例えば、本実施形態では、第2通気孔4の形状は、1種類の孔のみによって構成されているが、吸気処理中に第1通気孔2から流入した空気が第2通気孔4を介して吸引機器が備える吸引口に流動する通気性が確保されるものであればよい。第2通気孔4の他の形状として、例えば、弁囲繞部214の一部が網目状になっているものや、弁囲繞部214に切れ込みがあるものが挙げられる。又、本実施形態では、第2通気孔4は、平面視でいずれも第1通気孔2(具体的には、弁部8)から等しい距離を隔てて配置されているが、このように配置される場合に限定されず、第2通気孔4の少なくとも1つの弁部8からの距離が、残りの第2通気孔4の弁部8からの距離と異なって配置されてもよく、或いは、第2通気孔4が、弁部8から弁体203の外周縁に向かう方向に沿って複数個配置されてもよい。
第5環状突起18は、基体201の第3及び第4環状突起16,17の間に挿嵌され、弁体203を基体201に取り付けるものである。第5環状突起18は、環状シート体214aの下面における外周縁からわずかに内側に退入した位置において、下方(基体201側)に突出して形成されている。第5環状突起18は、環状シート体214aの周方向の全周に亘って連続して設けられた周壁部18aと、周壁部18aから径方向内側に向かって突設された位置決めブロック22とを有する。周壁部18aの突出高さは、第3及び第4環状突起16,17の突出高さに応じて設定され、本実施形態では第3及び第4環状突起16,17よりもわずかに低くなるように設定されている。位置決めブロック22は、基体201の位置決め部21に嵌合され、基体201に対する弁体203の位置決めを行う。位置決めブロック22の周方向の幅は、位置決め部21の幅に対応して設けられ、位置決め部21の幅と同じ又は若干小さく形成されている。これにより、基体201に対する弁囲繞部214の回動によって生じる位置ずれが防止される。
第10及び第11環状突起234,235は、弁囲繞部214に吸引口が押し付けられることにより弁囲繞部214が径方向に変形することを抑制するために設けられたものである。第10及び第11環状突起234,235は、第5環状突起18の内側であって、第2通気孔4の外側に環状に設けられている。本実施形態では、第10環状突起234は周方向に連続して設けられている。一方、第11環状突起235は、周方向に点在するように設けられている。具体的には、第11環状突起235は、環状シート体214aの下面の周方向において、平面視で第2通気孔4の間に位置するように複数(本実施形態では5つ)設けられている。尚、第11環状突起235も第10環状突起234と同様に周方向に連続して設けたものであっても良い。又、第10環状突起234も、第11環状突起235と同様に周方向に点在させたものであってもよいが、その場合には第11環状突起235と対向して設けられることが好ましい。尚、第10及び第11環状突起234,235は、基体201の第2環状突起10に嵌合しているので、弁囲繞部214の基体201に対する過剰な位置ずれを防止する効果も有する。さらに、第10及び第11環状突起234,235は、弁体203の厚さ方向に立設しているので、弁体203全体及び弁囲繞部214の厚さ方向の変形を抑制する効果も有する。これにより、弁囲繞部214の必要以上の変形が防止されるとともに、耐久性が向上する。
第1突条209は、第1実施形態と同様に、家庭用掃除機等の吸引機器の吸気処理での負担を軽減するために設けられたものであるが、本実施形態では第1実施形態と異なり、吸引口のサイズが小さい場合に干渉しないように一つだけ設けられている。第1突条209は、環状シート体214aの上面から突出した状態で、当該環状シート体214aの中心に対して前記特定の第2通気孔4Aと反対側に設けられており、具体的には当該反対側に位置する隣接した一対の第2通気孔4の間に配置されている。第1突条209は、上方(基体201側と反対側)に突出しているとともに、環状シート体214aの径方向に沿って延伸している。第1突条209の高さは、軟質な第1突条209が押圧された時の変形量を考慮して0.5mm〜5.0mmの範囲で設定されることが好ましい。第1突条209の突出量が小さすぎると、吸引機器にかかる負荷を十分に軽減することができない。一方、第1突条209の突出量が大きすぎると、外気の取り込み量が増えて圧縮袋6に対する吸気効果が低下する。又、吸引機器が備える吸引口のサイズが比較的小さい場合には、複数ある第2通気孔4全体を吸引口で覆うことができない。この場合には、吸引口に覆われなかった第2通気孔4を通じて外部から空気が補充されるため、吸引機器にかかる負荷が軽減して、吸引機器の正常な運転が保障される。そのため、本実施形態では第1実施形態と異なり、単一の第1突条209のみ設けている。第1突条209は、弁体203を位置決めして基体201に取り付けられた状態で、下方に特定通気スペーサ211Aが位置している。つまり、特定通気スペーサ211Aを除いた他の通気スペーサ211の上方には第1突条209が配置されていない点で、本実施形態では第1実施形態と異なる。尚、第1突条209は、吸引口の一部が当該第1突条209を押圧して前記隙間が形成されるものであれば、その形状特に限定されない。例えば、円弧形状を呈して弁部8の周囲に形成されたものであってもよい。
第2突条12は、吸引口を当接させることにより吸引口の位置決めを行うためのもの(吸引口位置決め用突条)であり、そして、吸引口にその軸方向に沿った切欠きが設けられた場合には、当該切欠きに第2ボス13とともに挿入されて切欠きの開口面積を低減するためのものである。第2突条12は、第1実施形態と同様に、弁囲繞部214の中心を円心とする円弧形状を呈しており、突出高さは1.0mm〜5.0mmの範囲に設定されることが好ましい。第2突条12の周方向の長さは、第2ボス13のボス本体13aと同じ又は若干短く設定されている。又、第2突条12は、第2ボス13に応じて配置され、具体的には、弁体203を位置決めして基体201に取り付けられた状態で、第2ボス13のボス本体13aの内周縁部及び薄肉拡幅部13bの上方に位置するように形成されている。尚、第2突条12の形状は、上記機能が有するものであれば、円弧形状に限られず、円状、矩形状、多角形状等であってもよい。
通気抵抗舌片236は、複数の第2通気孔4のうち、一部の第2通気孔4の開口面積を減じることにより、吸引口のサイズが小さい場合でも吸気効果を維持するために設けられたものである。通気抵抗舌片236は、第2突条12で位置決めした吸引口のサイズが小さいことに起因して、当該吸引口によって覆われない第2通気孔4に対し、この第2通気孔4内に配置されている。具体的には、通気抵抗舌片236は、環状シート体214aの中心に対して第2突条12と反対側に位置する隣接した一対の第2通気孔4内に配置されている。通気抵抗舌片236は、第2通気孔4に対応した形状を呈し、本実施形態では第2通気孔4よりも小さい相似形を呈している。通気抵抗舌片236は、環状シート体214aにおける第2通気孔4の径方向外縁部に接続されており、吸引口による吸気によって、上下に回動するように構成されている。従って、サイズが大きな吸引口(つまり、大口径の吸引口)によって覆われた場合には、通気抵抗舌片236は、外周縁部を中心に上方に回動して、当該通気抵抗舌片236が配置された第2通気孔4を通じても吸引可能に構成されている。
[枠体]
枠体215は、第1実施形態における枠体15と同様に、当該枠体215の内周縁部において弁体203を基体201に取り付けるものである。枠体215は、中心部に露出孔15aを有する略円形板状の枠体本体15bと、枠体本体15bの外周縁から基体201側に突出した第6環状突起19と、第6環状突起19の内側において当該第6環状突起19と同心円状に枠体本体15bの下面(基体201側の表面)から基体201側に突出して基体201の第4環状突起17に外嵌される第7環状突起20と、枠体本体15bの上面の外周縁部において基体201側と反対側に向かって突出する第8環状突起23とを備え、合成樹脂によって一体成形されている。第2実施形態の枠体215は、上蓋用係合部30が複数設けられた点において、第1実施形態の枠体15と異なる。
枠体本体15bは、中心部に露出孔15aとなる円孔を有した円環形状を呈している。露出孔15aは、枠体215が基体201に装着された後に、弁囲繞部214を上方に露出する。露出孔15aの直径は、吸気処理に用いられる吸引機器が備える吸引口のサイズに応じて適宜設定すればよく、本実施形態では現在市販されている家庭用掃除機が備える吸引口に対応させて、60mm〜100mmの範囲に設定されている。
第6環状突起19は、基体201と袋体61の接合部分(本実施形態では溶接部分)を外側から覆って保護する周壁である。第6環状突起19の外径は、基体201の外径と同じ又は若干小さいことが好ましい。
第7環状突起20は、基体201の第4環状突起17とその外側から嵌合するものである。第7環状突起20が第4環状突起17に外嵌することにより、枠体215が基体201に装着される。これにより、枠体本体15bの第7環状突起20よりも内側の部分が、弁体203の周縁部の上方(即ち、図9における上側)への変位を阻止して、弁体203の基体201に対する装着を確実にすることができる。第7環状突起20は、平面視で第4環状突起17が有する枠体用位置決め部33と対応した内周面の位置において、径方向外側に凹陥した基体用係合部34を有し、当該基体用係合部34が枠体用位置決め部33と係合することにより、枠体215が位置決めされる。これにより、枠体215の基体201との密着性を担保されるとともに、基体201に対する枠体215の回動が防止される。
第8環状突起23は、外周面の複数の位置(本実施形態では3箇所)において径方向内側に凹陥して上蓋205と係合する上蓋用係合部30を有し、当該上蓋用係合部30によって上蓋205が閉じた状態で上蓋205に係合することができる。本実施形態では上蓋用係合部30を複数個有する点で、上蓋用係合部30を1個有する第1実施形態と比べて、枠体215の上蓋205との係合がより確実になる。
尚、本実施形態では、枠体215は円環状を呈しているが、これに代えて、断面が三角形や四角形等の多角形或いは楕円等の環状体であってもよい。この場合において、基体及び弁体は枠体に対応した形状を採用すればよい。つまり、弁装置の形状は円柱状に限られず、断面が三角形や四角形等の多角形の柱状或いは楕円形の柱状を呈してもよい。
[上蓋]
上蓋205は、第1実施形態における上蓋5と同様に、枠体215にヒンジ接合され、枠体本体15bの露出孔15aを開閉するものである。上蓋205は、略円形板状の蓋本体5aと、閉止状態において蓋本体5aの外周縁から枠体215側に突出するとともに平面視で第8環状突起23の上蓋用係合部30と対応する複数の内周面における位置にて径方向内側に膨出して当該上蓋用係合部30と係合する枠体用係合部31を有する第12環状突起5bと、蓋本体5aの中心部から上方に突出して枠体用係合部31が上蓋用係合部30に係合した状態において弁部8を押圧する押圧部27とを備え、合成樹脂によって一体成形されている。第2実施形態の上蓋205は、枠体用係合部31が複数個設けられた点において、第1実施形態の上蓋5と異なる。
蓋本体5aは、弁囲繞部214を上方から被覆可能な円板形状を呈している。蓋本体5aの直径は、枠体本体15bと略同じである。
第12環状突起5bは、内周面の複数の位置(本実施形態では3箇所)において径方向内側に膨出した枠体用係合部31を有し、当該枠体用係合部31は上蓋205を閉じた状態で第8環状突起23の上蓋用係合部30と係合することができる。上蓋用係合部30と同様に、本実施形態では枠体用係合部31を複数個有する点で、枠体用係合部31を1個有する第1実施形態と比べて、上蓋205の枠体215との係合がより確実になる。そのため、不測の力が上蓋205に働いたとしても、複数ある上蓋205と枠体215の間の係合全てが外れ難く、上蓋205は閉止状態が維持にされやすい。これにより、後述する押圧部27の押圧が寄与した弁部8による第1通気孔2の閉塞が維持されやすい。
押圧部27は、上蓋205の閉止状態(即ち、枠体用係合部31が上蓋用係合部30に係合した状態)において、弁部8を介して第1環状突起207を押圧して、第1通気孔2を閉塞する。本実施形態では、第1実施形態よりも、上蓋205と枠体215の係合箇所が増加したこと及び第1環状突起207の突出量が増加したことから、第1通気孔2の閉塞がより確実に行われる。押圧部27の直径は第1環状突起207の直径に対応して設けられ、第1環状突起207の直径と略同じ又は大きく形成されている。これにより、枠体用係合部31が上蓋用係合部30に係合した状態において、弁部8と第1環状突起207の間で良好な密着効果が得られる。尚、押圧部27は筒状体に代えて、柱状体であってもよく、断面形状は円形に代えて、三角形や四角形等の多角形であってもよい。又、押圧部27の硬さは、第1環状突起207と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
上蓋205は、枠体215にヒンジ接合されており、上蓋205をヒンジ接合された部分を軸心に回動することにより、上蓋205の開閉が行われる。蓋本体5aの上面には、平面視で枠体用係合部31よりも若干中心側に寄った箇所(本実施形態では3箇所)それぞれに、当該枠体用係合部31を上蓋用係合部30に係合させる際に押圧すべき箇所を記号で表示した押圧箇所表示部5cが設けられている。使用者が吸気処理完了後に、開いた状態にある上蓋205をヒンジ部を軸心に枠体用係合部31が上蓋用係合部30に当接するまで回動させて、押圧箇所表示部5cをそれぞれ押圧することにより、枠体用係合部31が上蓋用係合部30に適切に係合して上蓋205は閉じた状態となる。このように、押圧箇所表示部5cを設けることにより、上蓋の枠体への係合は簡便に行われる。
[組付とその作用]
弁装置200は、弁体203を基体201に取り付けた後に、枠体215を取り付けることで、組付けられる。
具体的には、まず、弁体203の位置決めブロック22が基体201の位置決め部21に嵌合するように位置合わせをした後に、弁体203の第5環状突起18を基体201の第3環状突起16と第4環状突起17の間に挿嵌することにより、弁体203の基体201への取り付けが行われる。次に、基体201の枠体用位置決め部33が枠体215の基体用係合部34に係合するように位置合わせをした後に、枠体215の第7環状突起20を基体201の第4環状突起17に外嵌させることにより、枠体215の基体201への取り付けが行われる。
この取り付けにより、次の作用が生じる。
1)弁部8は第1環状突起207に当接する。これにより、第1通気孔2の閉塞がより確実に行われる。
2)第2環状突起10が第10環状突起234と第11環状突起235の間に挿嵌される。これにより、弁囲繞部214の径方向への変形が抑制され、吸気処理中においても弁囲繞部214は吸引口に確実に当接する。
3)弁囲繞部214は、大部分が基体本体40から離間した状態で基体201に取り付けられている。これにより、吸引口の軸方向に沿って設けられた突起を、弁囲繞部214と基体201の間の空間に収容する。
4)第1突条209が特定通気スペーサ211Aの上方に配置される。これにより、吸引口と弁囲繞部214の間に隙間が形成されて、吸気処理における吸引機器にかかる負担が軽減される。
5)弁囲繞部214の隣接した2つの第2通気孔4の間の領域が通気スペーサ211の上方に配置される。これにより、吸気処理時に、変形する弁囲繞部214と基体本体40との間に空間が確保されて、第2通気孔4の通気性を担保する。
6)第2突条12が第2ボス13の上方に配置される。これにより、軸方向に沿って切欠きが設けられた吸引口を用いた場合に、当該切欠きに第2突条12及び第2ボス13が挿入されて、当該切欠きによって形成された開口面積を縮小させる。
7)弁囲繞部214が露出孔15aから露出するとともに、弁囲繞部214の露出されない領域は枠体本体15bに当接する。これにより、枠体本体15bが弁囲繞部214の上方への変形を抑制して、弁体203の枠体215から外れが防止され、弁囲繞部214が確実に維持される。
以上のような弁装置200を形成すれば、第1実施形態に係る弁装置100と同様に、圧縮袋206に対してその内部の空気を抜く吸気処理を行う場合には、前記吸引口を弁囲繞部214に当接させる。弁囲繞部214は所定の可撓性を有するので、前記吸引口の弁囲繞部214への押圧力によって弁囲繞部214は基体201に向かって変形し、又、前記吸引口の吸気で生じる吸引力によって弁囲繞部214は当該吸引口に向かって変形し、その結果、前記吸引口の形状に適応する。それ故、円筒状だけでなく、角筒状、軸方向に沿った突起又は切欠きが設けられた吸引口のいずれを備えた吸引機器を用いたとしても、弁囲繞部214はそれ自身の圧縮と変形によって前記吸引口に適応することができる。これにより、弁囲繞部214と前記吸引口を良好に密着させることができる。又、弁囲繞部214のサイズは弁部8に対してかなり大きくすることができ、市販の家庭用掃除機を含めた大部分の吸引機器が備えた吸引口を覆うことができる。それ故、弁装置200は前記大部分の吸引機器が備えた吸引口に適用することができる。
次に具体例を挙げて説明する。
図15は、弁装置200が備える弁体203を、4種類の吸引口F1〜F4それぞれで押圧したときの、弁体と吸引口の位置関係を示す模式図である。
図15(a)は、軸方向に沿った突起が設けられた吸引口F1を用いた場合を示す。この場合には、吸引口F1に設けられた突起を特定の第2通気孔4Aに挿通するようにして、当該吸引口F1を弁囲繞部214に押圧する。これにより、弁囲繞部214が下方に弾性変形して前記突起は、弁囲繞部214と基体201とで形成される空間に収容される。一方、吸引口F1の前記突起を除いた部分は、弁囲繞部214の第2通気孔4が配置された領域に当接する。そして、吸引口F1が行う吸気によって、弁体203(具体的には、弁部8と弁囲繞部214)が上方に弾性変形することで第1通気孔2が開放されるとともに、通気抵抗舌片236は上方に向かって回動して、当該通気抵抗舌片236が配置された第2通気孔4を含めた前記領域内の全ての第2通気孔4を通じて、圧縮袋206内の空気を吸引することができる。又、第1突条209が吸引口F1と当接することにより、外気を取り込む微小隙間が形成される。このため、圧縮袋206に対する吸気処理において、前記微小隙間を通じて外気を取り込むことができ、吸引機器にかかる負荷を軽減させることができる。
図15(b)は、軸方向に沿った切欠きが設けられた吸引口F2を用いた場合を示す。この場合には、吸引口F2に設けられた切欠きを第2突条12及びその下方に位置する第2ボス13に当接するようにして、当該吸引口F2を弁囲繞部214に押圧する。これにより、前記切欠きに第2突条12及び第2ボス13が挿入されて、当該切欠きが形成する開口面積は縮小し、当該切欠きからの外気の過剰な取り込みが抑制される。一方、吸引口F2の前記切欠きを除いた部分は、弁囲繞部214の第2通気孔4が配置された領域に当接する。そして、吸引口F2が行う吸気によって、弁体203(具体的には、弁部8と弁囲繞部214)が上方に弾性変形することで第1通気孔2が開放されるとともに、通気抵抗舌片236は上方に向かって回動して、当該通気抵抗舌片236が配置された第2通気孔4を含めた前記領域内の全ての第2通気孔4を通じて、圧縮袋206内の空気を吸引することができる。又、第1突条209が吸引口F2と当接することにより、外気を取り込む微小隙間が形成される。このため、圧縮袋206に対する吸気処理において、前記微小隙間を通じて外気を取り込むことができ、吸引機器にかかる負荷を軽減させることができる。
図15(c)は、外周縁サイズが大きい角筒状の吸引口F3を用いた場合を示す。この場合には、吸引口F3の上端部を第2突条12の上端部に当接するようにして、当該吸引口F3を弁囲繞部214に押圧する。これにより、吸引口F3全体が弁囲繞部214の全ての第2通気孔4を含んだ領域に当接する。吸引口F3が行う吸気によって、弁体203(具体的には、弁部8と弁囲繞部214)が上方に弾性変形することで第1通気孔2が開放されるとともに、通気抵抗舌片236は上方に向かって回動して、当該通気抵抗舌片236が配置された第2通気孔4を含めた前記領域内の全ての第2通気孔4を通じて、圧縮袋206内の空気を吸引することができる。又、第1突条209が吸引口F3と当接することにより、外気を取り込む微小隙間が形成される。このため、圧縮袋206に対する吸気処理において、前記微小隙間を通じて外気を取り込むことができ、吸引機器にかかる負荷を軽減させることができる。
図15(d)は、サイズの小さい吸引口F4を用いた場合を示す。この場合には、吸引口F4の上端部を第2突条12の下端に当接するようにして、当該吸引口F4を弁囲繞部214に押圧する。これにより、吸引口F4が弁囲繞部214における特定の第2通気孔4Aとそれに隣接する第2通気孔4を含んだ領域に当接する。そして、吸引口F4が行う吸気によって、前記領域内にある第2通気孔4A,4及び弁部8が上方に弾性変形することで第1通気孔2が開放されて、当該領域内の第2通気孔4A,4を通じて、圧縮袋206内の空気を吸引することができる。一方、通気抵抗舌片236が配置された第2通気孔4は前記領域外にあるため、吸引口F4による吸気中に、通気抵抗舌片236は上方に回動せず、当該領域外にある第2通気孔4は開口面積が減じられた状態で維持される。このため、当該領域外にある第2通気孔4を通じた外気の取り込みが抑制されることにより、吸引口F4による吸気処理を効率的に行うことができる。
第2実施形態は、上述したように、様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を次にまとめる。
第2実施形態に係る弁装置は、袋体を備えた圧縮袋に用いられる弁装置であって、前記袋体の貫通孔に取り付けられ、前記袋体の内外を連通する第1通気孔を有する基体と、前記第1通気孔を開閉する弁体と、前記弁体をその周縁部において前記基体に取り付ける枠体とを備え、前記弁体は、前記第1通気孔を開閉する弁部と、前記弁部の周囲に位置し、少なくとも一部が前記基体から離間した状態で配置された弁囲繞部とを含み、前記弁囲繞部は、前記弁部が開放状態にあるときに前記第1通気孔と連通する第2通気孔が前記弁部の周囲に複数配置されるとともに前記基体から離間して設置された前記一部が前記基体側への押圧力によって弾性変形する可撓性を有する環状シート体と、前記環状シート体に前記基体側と反対側に突出した状態で設けられ、前記複数の第2通気孔のうちの一の第2通気孔の外縁側に配置された吸引口位置決め用突条と、前記環状シート体の中心に対して前記吸引口位置決め用突条側と反対側に位置する少なくとも一の第2通気孔内に、当該第2通気孔の少なくとも一部を開閉可能に前記環状シート体に接続されている通気抵抗舌片とを備える、弁装置である。
特に、第2実施形態に係る弁装置は通気抵抗舌片を備えるので、サイズの大きな吸引口によって、前記複数の第2通気孔のうちの、通気抵抗舌片によって開閉可能な第2通気孔と、通気抵抗舌片によらずに開放状態にある第2通気孔の双方が覆われた場合には、前記吸引口による吸気によって、前記通気抵抗舌片が閉塞した状態にある前記通気抵抗舌片によって開閉可能な第2通気孔を開放することにより、前記通気抵抗舌片によらずに開放状態にある第2通気孔を通じた吸気だけでなく、前記開閉可能な第2通気孔を通じた吸気も可能となる。それ故、両通気孔を合わせて十分な吸気効果が得られる。一方、サイズの小さな吸引口によって、前記通気抵抗舌片によらずに開放状態にある第2通気孔のみが覆われた場合には、前記吸引口による吸気によっても、前記通気抵抗舌片によって開閉可能な第2通気孔は閉塞状態にあるため、当該第2通気孔を通じて外気が前記吸引口に取り込まれない。それ故、適切な吸気が行われる。
以上、図面を組み合わせて本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、当業者が有する知識の範囲内であれば、本発明の主旨を逸脱しないことを前提に各種の変更を行ってもよい。

Claims (7)

  1. 袋体を備えた圧縮袋に用いられる弁装置であって、
    前記袋体の貫通孔に取り付けられ、前記袋体の内外を連通する第1通気孔を有する基体と、
    前記第1通気孔を開閉する弁体と、
    前記弁体をその周縁部において前記基体に取り付ける枠体とを備え、
    前記弁体は、
    前記第1通気孔を開閉する弁部と、
    前記弁部の周囲に位置し、少なくとも一部が前記基体から離間した状態で配置された弁囲繞部と
    を含み、
    前記弁囲繞部は、前記弁部が開放状態にあるときに前記第1通気孔と連通する第2通気孔を有し、且つ、前記基体から離間して配置された前記一部を基体側に向かう押圧力によって弾性変形する可撓性を有する、弁装置。
  2. 前記弁部は、前記弁囲繞部よりも前記基体に向かって突出する台状に構成されている、請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記第2通気孔は、前記弁体から前記基体に向かう方向から見て、前記第1通気孔の周囲に複数個分布する、請求項1又は2に記載の弁装置。
  4. 前記弁囲繞部に少なくとも1つの第1突条が前記基体側と反対側に向かって突出して設けられており、
    前記第1突条は前記弁囲繞部の内側から外側に向かって延伸し、且つ、前記弁体から前記基体に向かう方向から見て、前記第1通気孔とずれて配置され、
    前記基体のうち前記第1突条に対応する箇所に第1ボスが前記弁囲繞部側に向かって突出した状態で設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弁装置。
  5. 前記弁囲繞部における前記第2通気孔に対して前記弁部と反対側に第2突条が前記基体側と反対側に向かって突出した状態で設けられており、当該第2突条は前記弁囲繞部の中心を円心とする円弧形状を呈しており、当該第2突条に対応した第2ボスが前記弁囲繞部側に向かって突出した状態で前記基体に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の弁装置。
  6. 前記弁囲繞部に向かって突出する弁囲繞部支持用環状突起が前記基体に設けられており、当該弁囲繞部支持用環状突起は前記弁囲繞部の下方に位置する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の弁装置。
  7. 上蓋をさらに備え、
    前記弁囲繞部から離れる方向に向かって突出する上蓋係合用環状突起が前記枠体に設けられており、
    前記上蓋が前記枠体に対して移動可能に接続されており、
    前記上蓋が前記上蓋係合用環状突起に係合可能であり、
    前記上蓋のうち前記第1通気孔に対応する箇所に突出して前記上蓋が前記上蓋係合用環状突起に係合した状態において前記弁部を押圧する押圧部が設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の弁装置。
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