JP3173542U - 脱気弁及び脱気袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低減及び長期にわたる信頼性の向上を図るとともに、嵩張らないコンパクトな構成を実現して省スペース化を図ることができる脱気弁を得る。
【解決手段】収納物Cを収納する袋体Bに取り付けて使用する脱気弁1であり、排気孔5Aが中央部近傍に形成された底板5及び側板6からなる基体2と、凹凸嵌合部3Aが中央下面に形成されるとともに排気孔3Bが形成され、基体2の上端部に取り付けられる蓋体3と、蓋体3の凹凸嵌合部3Aに嵌合する凹凸嵌合部4Aが中央上面に形成された、可撓性を有する弁部4Bを有する弁体4とを備え、基体2、蓋体3及び弁体4を組み付けた状態では、弁部4Bが底板5の排気孔5Aの周囲に当接して底板5の排気孔5Aが塞がれ、掃除機の吸引パイプDを押し当てて吸引すると、弁部4Bが掃除機の吸引力により底板から引き離される。
【選択図】図5

Description

本考案は、内側から外側への空気の流出を可能にしながら、外側から内側への空気の流入を防止する逆流防止機能を有する脱気弁及びこの脱気弁を備えた脱気袋に関するものである。
空気を含んで嵩高となる布団等の収納物をファスナー付きの袋体に収納した状態で、掃除機により袋体に取り付けられた脱気弁から内部の空気を吸引することにより、扁平状に圧縮してコンパクトに収納することができる脱気袋(圧縮袋、圧縮収納袋)が広く使用されている。
このような脱気袋に用いる脱気弁として、弁板を排気孔に密着させるスプリング等をなくして比較的簡素な構成としたものがある(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特許文献1の脱気弁は、フィルム状の弁体と、表側から裏側へと貫通する空気通路を備え、弁体が中央に固定される弁座部に、中心部から周囲へ向かうにつれて表側方向へと傾斜した弁体当接面を有する、板状の本体部材と、中央には円形の空気穴が形成され、裏側に、断面形状が三角形の弁体押さえが形成され、裏面側の形状を弁体当接面の傾斜に一致させた、円板状の弁体カバーとにより構成される。
また、特許文献2の脱気弁は、円盤状の弁板及び弁板の中央から、その板面に対して垂直に延びる円柱状の弁軸とからなる弁体と、収納袋内部の収納空間に連通状態に取り付けられ、円盤状の基板に筒状のホッパ及び筒ネジが突設された弁座と、上底を有する円筒形の収納部及び収納部下縁の開口からほぼ水平に張り出す円盤状の鍔部とからなり、弁座の筒ネジに螺合する筒ネジ及び弁体押さえが収納部下面に突設された、ハット状の弁蓋とにより構成される。
特許第4002508号公報 登録実用新案第3129981号公報
特許文献1の脱気弁の構成では、弁体の中央部に形成された取付穴を本体部材の中央部に突設された弁体固定用突起に嵌め込むことにより、弁体が本体部材に取り付けられる。
また、本体部材の弁座部に形成した、中心部から周囲へ向かうにつれて表側方向へと傾斜した弁体当接面にフィルム状の弁体を添わせるように弁体を変形させた状態で、空気漏れを防止するために、弁座カバーに形成した、裏面側の形状を弁体当接面の傾斜に一致させた弁体押さえで押さえる必要があるととともに、このように弁体押さえにより弁体当接面に密着させた状態で弁体の開閉を可能にするために、弁体にスリットを形成して、例えば4枚の弁片を形成した四葉のクローバー状にしている。
したがって、本体部材、弁体及び弁体押さえの形状が比較的複雑なものとなっているため、製造コストの低減及び長期にわたる信頼性の向上という観点からは、改良の余地がある。
その上、2つ以上の脱気弁を積み重ねる際に安定するように、側壁の表面端部を突出させて裏側端部(弁座部の外周部分)に嵌合させていることから、使用状態では却って上下方向の高さが高くなっているため、よりコンパクトに構成して省スペース化を図るという観点からも、改良の余地がある。
特許文献2の脱気弁の構成では、弁体の弁軸先端部に形成した大径の頭部を弾性変形させて、弁座の中央部に形成した止め環をくぐらせることにより、弁体の頭部が復元して止め環から抜け止めされた状態となり、弁体が弁座に取り付けられる。
また、弁体に軸方向に長い弁軸を形成する必要があり、弁座の裏面に止め環を形成するための円筒状の部分を形成する必要があり、弁座の表面に筒状のホッパ及び筒ネジを形成する必要があるとともに、弁蓋の下面に弁座の筒ネジに螺合する筒ネジ及び弁体押さえを突設する必要がある。
したがって、弁座、弁体及び弁蓋の形状が比較的複雑なものとなっているため、製造コストの低減及び長期にわたる信頼性の向上という観点からは、改良の余地がある。
その上、上述の弁座への弁体及び弁蓋の取付構造から、脱気弁の厚みが比較的大きくなるとともに、脱気弁を脱気袋に取り付けた状態で脱気袋の表面から突出する部分の高さが比較的高くなっているため、よりコンパクトに構成して省スペース化を図るという観点からも、改良の余地がある。
そこで、本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、特許文献1及び2のような比較的簡素な構成の脱気弁と比べて、さらに、基体(特許文献1では本体部材、特許文献2では弁座)、弁体及び蓋体(特許文献1では弁体カバー、特許文献2では弁蓋)の形状を単純化することにより、製造コストの低減及び長期にわたる信頼性の向上を図ることができるとともに、より嵩張らないコンパクトな構成を実現して省スペース化を図ることができる脱気弁及び脱気袋を提供する点にある。
本考案に係る脱気弁は、前記課題解決のために、収納物を出し入れする開口を開閉するファスナー付きの袋体に取り付けた状態で使用され、前記袋体の内部から外部への空気の流出を可能にしながら、前記袋体の外部から内部への空気の流入を防止する逆流防止機能を有する脱気弁であって、排気孔が中央部又は中央部近傍に形成された底板及び前記底板の端縁から立起する側板からなる基体と、凹凸嵌合部が中央下面に形成されるとともに、排気孔が形成され、前記基体の上端部に取り付けられる蓋体と、前記蓋体の凹凸嵌合部に嵌合する凹凸嵌合部が中央上面に形成された、可撓性を有する円盤状の弁部を有する弁体とを備え、前記蓋体の凹凸嵌合部に前記弁体の凹凸嵌合部を嵌合させ、前記蓋体を前記基体の上端部に取り付けた状態では、前記弁体の弁部が前記底板の排気孔の周囲に上方から当接して弾性変形した状態となり、前記弁部により前記底板の排気孔が塞がれることを特徴とする。
このような構成によれば、袋体に脱気弁を取り付けた状態では、弁体の可撓性を有する弁部が基体の底板の排気孔の周囲に上方から当接し、弾性変形した状態となっていることから、弾性変形の復元力により弁部が底板の排気孔の周囲に密着した状態が維持され、袋体の内部と外部とにわたる、底板の排気孔から蓋体の排気孔に繋がる空気流路が確実に閉鎖される。
この状態で、ファスナーを開いて袋体内に収納物を入れてファスナーを閉じ、掃除機の吸引パイプの先端を脱気弁の蓋体表面に押し当て、掃除機を作動させることにより、可撓性を有する弁部が掃除機の吸引力により底板から引き離され、底板の排気孔から蓋体の排気孔に繋がる空気流路が開放されるため、袋体内部の空気が脱気弁を通って外部に排出される。
所要の空気の排出が終わった時点で、掃除機の吸引パイプの先端を蓋体の表面から離間させると、掃除機の吸引力がなくなることから、可撓性を有する弁部が底板の排気孔の周囲に上方から当接し、弾性変形して密着した状態に復帰し、この状態では、袋体内部が負圧になっているため、可撓性を有する弁部は、弾性変形の復元力に加えて大気圧によっても底板の排気孔の周囲に強く押し付けられ、袋体内を脱気した状態が長期間にわたって確実に維持される。
その上、基体に、特許文献1のような傾斜面である弁体当接面又は特許文献2のような止め環並びに筒状のホッパ及び筒ネジを形成する必要がなく、弁体に、特許文献1のようなスリット及び弁片又は特許文献2のような軸方向に長い弁軸及びその先端の頭部を形成する必要がなく、蓋部に、特許文献1のような弁体当接面の傾斜に一致させた弁体押さえ又は特許文献2のような筒ネジを突設する必要がないことから、基体、弁体及び蓋体の形状が単純化されるため、製造コストの低減及び長期にわたる信頼性の向上を図ることができる。
その上さらに、特許文献1及び2のような表面から突出する部分がなく、特許文献2のように弁体及び基体(弁座)が厚くなることがないため、より嵩張らないコンパクトな構成を実現して省スペース化を図ることができる。
ここで、前記弁体の中央部下面を押さえる弁体押さえを前記基体に設けてなると好ましい。
このような構成によれば、弁体の中央部下面が基体の弁体押さえにより押さえられるため、大気圧により弁部を袋体の内方へ押す力が作用した際における弁体の脱落を長期にわたって確実に防止することができる。
また、本考案に係る脱気弁は、前記課題解決のために、収納物を出し入れする開口を開閉するファスナー付きの袋体に取り付けた状態で使用され、前記袋体の内部から外部への空気の流出を可能にしながら、前記袋体の外部から内部への空気の流入を防止する逆流防止機能を有する脱気弁であって、凹凸係合部が中央上面に形成され、その周囲に排気孔が形成されたた底板及び前記底板の端縁から立起する側板からなる基体と、前記基体の凹凸嵌合部に嵌合する凹凸嵌合部が中央下面に形成された、可撓性を有する円盤状の弁部を有する弁体と、前記弁体の中央部上面を押さえる弁体押さえが中央下面に設けられるとともに、排気孔が形成され、前記基体の上端部に取り付けられる蓋体と、前記基体の凹凸嵌合部に前記弁体の凹凸嵌合部を嵌合させ、前記蓋体を前記基体の上端部に取り付けた状態では、前記弁体の弁部が前記底板の排気孔の周囲に上方から当接して弾性変形した状態となり、前記弁部により前記底板の排気孔が塞がれることを特徴とする。
このような構成によれば、袋体に脱気弁を取り付けた状態では、弁体の可撓性を有する弁部が基体の底板の排気孔の周囲に上方から当接し、弾性変形した状態となっていることから、弾性変形の復元力により弁部が底板の排気孔の周囲に密着した状態が維持され、袋体の内部と外部とにわたる、底板の排気孔から蓋体の排気孔に繋がる空気流路が確実に閉鎖される。
この状態で、ファスナーを開いて袋体内に収納物を入れてファスナーを閉じ、掃除機の吸引パイプの先端を脱気弁の蓋体表面に押し当て、掃除機を作動させることにより、可撓性を有する弁部が掃除機の吸引力により底板から引き離され、底板の排気孔から蓋体の排気孔に繋がる空気流路が開放されるため、袋体内部の空気が脱気弁を通って外部に排出される。
所要の空気の排出が終わった時点で、掃除機の吸引パイプの先端を蓋体の表面から離間させると、掃除機の吸引力がなくなることから、可撓性を有する弁部が底板の排気孔の周囲に上方から当接し、弾性変形して密着した状態に復帰し、この状態では、袋体内部が負圧になっているため、可撓性を有する弁部は、弾性変形の復元力に加えて大気圧によっても底板の排気孔の周囲に強く押し付けられ、袋体内を脱気した状態が長期間にわたって確実に維持される。
その上、基体に、特許文献1のような傾斜面である弁体当接面又は特許文献2のような止め環並びに筒状のホッパ及び筒ネジを形成する必要がなく、弁体に、特許文献1のようなスリット及び弁片又は特許文献2のような軸方向に長い弁軸及びその先端の頭部を形成する必要がなく、蓋部に、特許文献1のような弁体当接面の傾斜に一致させた弁体押さえ又は特許文献2のような筒ネジを突設する必要がないことから、基体、弁体及び蓋体の形状が単純化されるため、製造コストの低減及び長期にわたる信頼性の向上を図ることができる。
その上さらに、特許文献1及び2のような表面から突出する部分がなく、特許文献2のように弁体及び基体(弁座)が厚くなることがないため、より嵩張らないコンパクトな構成を実現して省スペース化を図ることができる。
その上、弁体の中央部上面が蓋体の弁体押さえにより押さえられるため、掃除機の吸引力により弁部を袋体の外方へ押す力が作用した際における弁体の脱落を長期にわたって確実に防止することができる。
本考案に係る脱気袋は、前記脱気弁を備えたものである。
以上のように、本考案に係る脱気弁及び脱気袋によれば、特許文献1及び2のような比較的簡素な構成の脱気弁と比べて、さらに、基体、弁体及び蓋体の形状を単純化することにより、製造コストの低減及び長期にわたる信頼性の向上を図ることができるとともに、より嵩張らないコンパクトな構成を実現して省スペース化を図ることができるという顕著な効果を奏する。
本考案の実施の形態1に係る脱気弁の斜視図である。 同じく縦断正面図である。 同じく分解斜視図である。 同じく底面図である。 脱気弁に掃除機の吸引パイプの先端を当てて脱気袋内部の空気を吸引している状態を示す縦断正面図である。 本考案の実施の形態2に係る脱気弁の縦断正面図である。
次に本考案の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本考案は、添付図面に示された形態に限定されず実用新案登録請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
なお、以下において、図5に示す脱気袋Aの上面に脱気弁1を位置させて、その上方から近づけた掃除機の吸引パイプDの先端を脱気弁Aの蓋体3に当てた状態を基準にして、脱気弁1の上下方向を定義するとともに、この基準状態で側方(径方向外側)から見た図を正面図とする。
実施の形態1.
図5の縦断正面図に示すように、本考案の実施の形態1に係る脱気弁1は、脱気袋Aに用いられるものであり、すなわち、布団又は衣類等の収納物Cを出し入れする開口を開閉するファスナー付きの袋体Bに取り付けた状態で使用され、袋体Bの内部から外部への空気の流出を可能にしながら、袋体Bの外部から内部への空気の流入を防止する逆流防止機能を有する。
図1の斜視図、図2の縦断正面図及び図3の分解斜視図に示すように、脱気弁1は、基体2並びに基体2の上端部に取り付けられる蓋体3及び蓋体3に取り付けられる弁体4からなり、基体2及び蓋体3は、ポリアセタール、ポリプロピレン又はナイロン等の合成樹脂により形成され、弁体4は、シリコーンゴム、ふっ素ゴム又はウレタンゴム等の可撓性を有する素材により形成される。
基体2は、平面視略円形の底板5及び底板5の端縁(周縁)から立起する略円環状の側板6からなり、底板5の中央部には弁体押さえ5Cが配設され、弁体押さえ5Cの径方向外方には平面視略円環状の排気孔5Aが形成され、底板5の径方向内側端部(排気孔5Aの周囲)上面には円環状凸部5Bが突設される。
また、図4の底面図に示すように、底板5の下面には、径方向に延びて長さの異なるフィン5E,5F,5G,…が設けられ、底面視十字状のフィン5E,5E,…により弁体押さえ5Cが支持されており、図3の斜視図に示すように、底板5の上面にも径方向に延びるフィン5H,5H,…が設けられる。
さらに、図2及び図3に示すように、側板6の上端部には径方向外方へ延びる平面視略円環状の鍔部6Aが設けられ、側板6の上端部内面には周溝部6Bが形成される。
図2及び図3に示すように、蓋体3は、平面視略円形であり、その中央下面には凹凸嵌合部である嵌合凹部3Aが形成され、嵌合凹部3Aの径方向外方には通気孔3B,3B,…が形成され、端縁(周縁)には、基体2の側板6の周溝部6Bに係合する鍔状凸部3Dが形成される。
また、弁体4は、中央上面に、蓋体3の嵌合凹部3Aに嵌合する凹凸嵌合部である嵌合凸部4Aが形成されるとともに、可撓性を有する円盤状の弁部4Bを有する。
よって、弁体4の嵌合凸部4Aを蓋体3の嵌合凹部3Aに嵌合することにより、弁体4は蓋体3に容易に取り付けられて蓋体3により支持される。
なお、蓋体3の凹凸嵌合部を嵌合凸部とし、弁体4の凹凸嵌合部を嵌合凹部としてもよい。
蓋体3に弁体4を取り付けた状態で、比較的薄肉に形成された蓋体3を弾性変形させながら、蓋体3の鍔状凸部3Dを基体2の周溝部6Bに係合させることにより、図1及び図2に示すように、蓋体3は基体2の上端部に容易に取り付けることができる。
なお、基体2及び蓋体3並びに蓋体3及び弁体4は、上述のような取付構造に加えて接着により強固に固定してもよい。
以上のように基体2、蓋体3及び弁体4を組み付けてなる脱気弁1は、図5に示すように、収納物Cを出し入れする開口を開閉するファスナー付きの袋体Bに形成した丸孔の周囲下面が、鍔部6Aの上面に熱溶着又は接着等により密着固定され、袋体Bに取り付けられた状態となり、脱気袋Aとなる。
次に、脱気弁1の動作について説明する。
上述のように袋体Bに脱気弁1を取り付けた状態では、図2に示すように、弁体4の可撓性を有する弁部4Bが基体2の底板5の排気孔5Aの周囲(円環状凸部5B)に上方から当接し、弾性変形した状態となっていることから、弾性変形の復元力により弁部4Bが底板5の排気孔5Aの周囲に密着した状態が維持され、袋体Bの内部と外部とにわたる、底板5の排気孔5Aから蓋体3の排気孔3Bに繋がる空気流路が確実に閉鎖される。
この状態で、ファスナーを開いて袋体B内に収納物Cを入れてファスナーを閉じ、図5に示すように、掃除機の吸引パイプDの先端を脱気弁1の蓋体3上面(表面)に押し当て、掃除機を作動させることにより、可撓性を有する弁部4Bが掃除機の吸引力により底板5(円環状凸部5B)から引き離され、底板5の排気孔5Aから蓋体3の排気孔3Bに繋がる空気流路が開放されるため、袋体B内部の空気が脱気弁1を通って外部に排出される。
所要の空気の排出が終わった時点で、掃除機の吸引パイプDの先端を蓋体3の上面から離間させると、掃除機の吸引力がなくなることから、可撓性を有する弁部4Bが底板5の排気孔5Aの周囲(円環状凸部5B)に上方から当接し、弾性変形して密着した図2に示す状態に復帰し、この状態では、袋体B内部が負圧になっているため、可撓性を有する弁部4Bは、弾性変形の復元力に加えて大気圧によっても底板5の排気孔5Aの周囲に強く押し付けられ、袋体B内を脱気した状態が長期間にわたって確実に維持される。
以上のような脱気弁1の構成によれば、基体2に、特許文献1のような傾斜面である弁体当接面又は特許文献2のような止め環並びに筒状のホッパ及び筒ネジを形成する必要がなく、弁体4に、特許文献1のようなスリット及び弁片又は特許文献2のような軸方向に長い弁軸及びその先端の頭部を形成する必要がなく、蓋部3に、特許文献1のような弁体当接面の傾斜に一致させた弁体押さえ又は特許文献2のような筒ネジを突設する必要がないことから、基体2、弁体4及び蓋体3の形状が単純化されるため、製造コストの低減及び長期にわたる信頼性の向上を図ることができる。
また、特許文献1及び2のような表面から突出する部分がなく、図5に示すように脱気弁1が袋体Bの上面(表面)と略面一になり、特許文献2のように弁体及び基体(弁座)が厚くなることがないため、より嵩張らないコンパクトな構成を実現して省スペース化を図ることができる。
さらに、弁体4の中央部下面が基体2の弁体押さえ5Cにより押さえられるため、大気圧により弁部4Bを袋体Bの内方へ押す力が作用した際における弁体4Bの脱落を長期にわたって確実に防止することができる。
実施の形態2.
図6の縦断正面図に示す本考案の実施の形態2に係る脱気弁1において、実施の形態1の図2と同一符号は同一又は相当部分を示している。
実施の形態2における実施の形態1との相違点は、基体2により弁体4を支持するように構成したものであり、基体2の中央上面に凹凸係合部である嵌合凹部5Dを形成し、実施の形態1と同一形状の弁体4の上下を反対にして使用している。なお、蓋体3については、実施の形態1と同一形状のものを使用しているが、図2の凹凸嵌合部である嵌合凹部3Aにより弁体4を押さえるように構成しているため、このような機能の相違に基づき、弁体押さえ3Cとして、符号を変えている。
すなわち、図6に示す実施の形態2に係る脱気弁1では、基体2の底板5の中央上面に形成された嵌合凹部5Dに、弁体4の中央下面に形成された凹凸嵌合部である嵌合凸部4Bを嵌合することにより、弁体4は基体2に容易に取り付けられて基体2により支持され、蓋体3の中央下面に垂設された弁体押さえ3Cにより弁体4の中央部上面が押さえられる。
以上のような実施の形態2の構成によっても実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
また、弁体4の中央部上面が蓋体3の弁体押さえ3Cにより押さえられるため、掃除機の吸引力により弁部4を袋体Bの外方へ押す力が作用した際における弁体4の脱落を長期にわたって確実に防止することができる。
A 脱気袋
B 袋体
C 収納物
D 吸引パイプ
1 脱気弁
2 基体
3 蓋体
3A 嵌合凹部(凹凸嵌合部)
3B 排気孔
3C 弁体押さえ
3D 鍔状凸部
4 弁体
4A 嵌合凸部(凹凸嵌合部)
4B 弁部
5 底板
5A 排気孔
5B 円環状凸部
5C 弁体押さえ
5D 嵌合凹部(凹凸係合部)
5E,5F,5G,5H フィン
6 側板
6A 鍔部
6B 周溝部

Claims (4)

  1. 収納物を出し入れする開口を開閉するファスナー付きの袋体に取り付けた状態で使用され、前記袋体の内部から外部への空気の流出を可能にしながら、前記袋体の外部から内部への空気の流入を防止する逆流防止機能を有する脱気弁であって、
    排気孔が中央部又は中央部近傍に形成された底板及び前記底板の端縁から立起する側板からなる基体と、
    凹凸嵌合部が中央下面に形成されるとともに、排気孔が形成され、前記基体の上端部に取り付けられる蓋体と、
    前記蓋体の凹凸嵌合部に嵌合する凹凸嵌合部が中央上面に形成された、可撓性を有する円盤状の弁部を有する弁体とを備え、
    前記蓋体の凹凸嵌合部に前記弁体の凹凸嵌合部を嵌合させ、前記蓋体を前記基体の上端部に取り付けた状態では、前記弁体の弁部が前記底板の排気孔の周囲に上方から当接して弾性変形した状態となり、前記弁部により前記底板の排気孔が塞がれることを特徴とする脱気弁。
  2. 前記弁体の中央部下面を押さえる弁体押さえを前記基体に設けてなる請求項1記載の脱気弁。
  3. 収納物を出し入れする開口を開閉するファスナー付きの袋体に取り付けた状態で使用され、前記袋体の内部から外部への空気の流出を可能にしながら、前記袋体の外部から内部への空気の流入を防止する逆流防止機能を有する脱気弁であって、
    凹凸係合部が中央上面に形成され、その周囲に排気孔が形成されたた底板及び前記底板の端縁から立起する側板からなる基体と、
    前記基体の凹凸嵌合部に嵌合する凹凸嵌合部が中央下面に形成された、可撓性を有する円盤状の弁部を有する弁体と、
    前記弁体の中央部上面を押さえる弁体押さえが中央下面に設けられるとともに、排気孔が形成され、前記基体の上端部に取り付けられる蓋体と、
    前記基体の凹凸嵌合部に前記弁体の凹凸嵌合部を嵌合させ、前記蓋体を前記基体の上端部に取り付けた状態では、前記弁体の弁部が前記底板の排気孔の周囲に上方から当接して弾性変形した状態となり、前記弁部により前記底板の排気孔が塞がれることを特徴とする脱気弁。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の脱気弁を備えた脱気袋。
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