JP3118216U - 密封袋の一方向エア弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた密閉効果を有し、空気の逆流を防止する密封袋の一方向エア弁の提供。
【解決手段】エア弁10は、弁座1と、弁座1の中に配置されリング状の凸環17と線状に接触される隔膜2と、隔膜2の上に付けられる加圧装置3と、弁座1に嵌合して加圧装置3を制御する弁蓋4とにより構成される。弁蓋4を上下操作して、加圧装置3の隔膜2に対する圧力を制御することにより、リング状の凸環17上で隔膜2に緊迫作用を生ぜしめ、密閉効果を発揮する。エア弁10の吸気時に、密封袋の中の空気を隔膜2の下の気孔14より排出する。弁蓋4と弁座1とは爪42とかけ口191とのかかわりで外れない。
【選択図】図13

Description

本考案は、空気を真空状態に排出する密封袋の一方向エア弁に関する。
従来、衣服や布団を収納しやすくするために、真空収納袋が使用されている。この真空収納袋に衣服や布団を収納して、この袋とともに収縮することで、収納空間を節約することができ、また、細菌を抑制し、酸化を防止する等の機能がある。また、この真空収納袋には一方向エア弁が設けられており、この袋を使用するときに、一方向エア弁で袋の中の空気を排出することで、空気が袋に逆戻りしないようになっている。この種の一方向エア弁の構造については、特許文献1〜5に開示されている。特に、特許文献1〜3の一方向エア弁は、排気完了後、上蓋で一方向排気弁を閉める構造が採用されている。なお、特許文献1は本願出願人により提案されたものである。
アメリカ公告6,604,634 “RECEIVING BAG WITH ENHANCED AIRTIGHT EFFECT” アメリカ特許公告5,931,189 “ONE WAY VALVE FOR USE WITH VACUUM CLEANER ATTACHMENT” アメリカ特許公告5,480,030 “REUSABLE, EVACUABLE ENCLOSURE FOR STORAGE OF CLOTHING AND THE LIKE” アメリカ特許公告5,450,963 “AIR REMOVAL DEVICE FOR SEALED STORAGE CONTAINER” アメリカ特許公告6,408,872 “EVACUABLE CONTAINER ONE−WAY VALVE WITH FILTER ELEMENT”
しかしながら、従来の一方向エア弁では、次のような課題がある。
1.特許文献1に示す一方向エア弁は、構造が比較的複雑で、製造コストが一般のエア弁よりも高く、経済効果につなげることができない。
2.特許文献1〜3に示す一方向エア弁は、上蓋と弁座との間で相互に嵌め合わせる形式で、吸気前に上蓋を弁座から開け、吸気完了後、また上蓋を弁座に嵌めるため、上蓋を外すのが使用上不便で、開けた上蓋を紛失しやすい。
3.特許文献1〜3に示す一方向エア弁は、上蓋が密封袋の外に突き出されるもので、密封袋が重なり、運搬、保管の過程で、上蓋がぶつけられたり押されたりすると、容易に開いて外れたりすることがある。
4.特許文献1〜4に示す一方向エア弁は、袋の中が空気でいっぱいになり、上蓋をしているときに、外力から押されたりぶつけられたりすると、瞬間的な圧力増加が生じるが、その圧力が上蓋と弁座との密閉強度より強い場合は、上蓋が飛ばされて不測の事故が起こってしまう。
5.特許文献1〜4に示す一方向エア弁は、弁座の中に軟質フィルムの隔膜があり、上蓋に外力の衝撃や大きな圧力を受けると、隔膜の位置が移動してしまうが、上蓋と隔膜の間にクッションや定位装置がないので、隔膜の受けた圧力が大きすぎて、その位置が移動すると、密封効果が弱くなる。
6.特許文献1〜5の示す一方向エア弁は、隔膜が全てシリコンかゴムの材質なので、気候に影響されやすく、また熱による膨張収縮等の原因で多少収縮変形するから、通気孔を完全には密封できなくなり、空気が逆流するなど密封効果が低下する。
7.特許文献4、5の一方向エア弁は、上蓋がなく、構造が簡素化されているが、通気孔を閉じる隔膜が少し変形すると、通気孔が完全に密閉できなくなり、空気が逆流する。そして、エア弁の使用期限や気候環境等の要素の影響で、上蓋のないままで、隔膜に圧力がかけられ、そして圧力の調整不能の状態では、使用上機能の信頼性を維持することは難しい。
本考案は、このような従来の課題に鑑みなされたもので、この種の一方向エア弁において、特に、構造が簡単で、製造コストの低減を図ること、上蓋の操作性に優れ、開けた上蓋の紛失をなくすこと、上蓋がぶつけられたり押されたりしても、簡単に開いて外れたりすることがなく、さらに飛ばされることがないこと、隔膜の機能及び信頼性の向上を図ること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の一方向エア弁は、弁座と、隔膜と、加圧装置と、弁蓋とを備え、これら各部に次のような特徴を具備する。弁座は、一方に口の開く弁槽があり、周りに伸びて、密封袋との結合に使われる平板があり、弁槽のもう一方の底板の真ん中に定位孔があり、その周りに複数の気孔と突き出しのリング状凸環があり、また平板の上にある弁槽の外縁に凸ねじ山があり、凸ねじ山の天辺に外径が凸ねじ山のより大きい止め環があり、この止め環に複数のかけ口がある。隔膜は柔軟性フィルムで、弁槽の中に付けられ、その底の真ん中に凸栓があり、弁槽の定位孔の中に嵌められる。加圧装置は、一方が弁蓋につき、もう一方が隔膜について、そして弁槽の底板にあるリング状凸環の上に合わせられる。弁蓋は、弁座の凸ねじ山と相互に嵌合し、弁蓋の天辺に複数の気孔があり、内壁の底縁に複数の放射状の爪があり、爪は弁座の止め環の作っておいたかけ口から導入後、更に弁座の凸ねじ山との嵌合作用が生じる。
また、この一方向エア弁は、各部に、さらに次のような構成が選択的に採用される。第1に、隔膜の天辺にリング状凸環が一つある。第2に、弁蓋の蓋底にリング状凸環がある。第3に、加圧装置は拡張スプリング、又は透明プラスチック圧座である。後者の透明プラスチック圧座は、外径が弁槽の内径よりやや小さい短柱管体が一つあり、短柱管体の上部の開き口の縁に放射状に広がり伸びるリング状リップチップが一つあり、下部の開き口の中にクロス形の補強筋があり、また短柱管体の周りに複数の透彫りに並ぶ開槽があり、補強筋の底に下向きの突き出しのプレスリングがある。第4に、弁座の定位孔の縁に作っておいた突き出し上リングがあり、プレスリングと上リングとは上下に対応しており、隔膜に上下プレス作用をかけるようになる。第5に、弁座の止め環の表面に色の異なる記号が表示され、弁蓋の天辺に上述の記号に対応するペアの穿孔がある。第6に、弁座の弁槽の外壁にかけ口に合わせる凸ねじ山、形成されるネジ溝がかけ口に向かい、ネジ溝が斜めになり、そして上下が水平になり、上下の二端とも逆止め用になる。
本考案の一方向エア弁は、上記構成を有し、特に構造が簡単で、製造コストの低減を図ることができ、また、上蓋の操作性に優れ、開けた上蓋の紛失をなくし、上蓋がぶつけられたり押されたりしても、簡単に開いて外れたり飛ばされたりすることがなく、さらに、隔膜の機能及び信頼性の向上を図ることができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1乃至図15に本考案の第1の実施の形態を示している。図1において、一方向エア弁10は、一つの弁座1と、一つの隔膜2と、一つの加圧装置3と、一つの閥蓋4とにより構成される。この組み立て後の状態は図2に示すとおりである。
弁座1は、図3及び図4に示すように、一端が開口され、他端に底板を有する弁槽12と、弁槽12の外周面に外周方向に伸びて、密封袋に結合される平板11とを有する。弁槽12の底板の中央に定位孔13が設けられ、その周囲に複数の気孔14とリング状に突き出された凸環17がそれぞれ設けられる。また、弁槽12の外周面で平板11を境に一端側(上端側)に凸ねじ山18が形成され、一端(上端縁)に凸ねじ山18の外径よりも大きい止め環19と複数のかけ口191が形成される。この場合、止め環19に4つのかけ口191が設けられる。また、弁槽12の底部に定位孔13を中心にして放射状に配置される複数の垂直方向防止用のバッフル板15があり、さらに定位孔13の底にバッフル板15につながるリング状の凸環16がある。なお、この凸環16の突き出す高さはバッフル板15よりも低い。
隔膜2は、柔軟性を有するフィルムからなり、図5及び図6に示すように、その底面側の一方の面の真中に凸栓21が設けられる。この隔膜2は凸栓21を弁槽12の底板の定位孔13内に嵌め込まれて、弁槽12の中に取り付けられ、弁槽12の底板のリング状の凸環17に線状に接触される。
加圧装置3は拡張スプリングで、隔膜2の上に取り付けられ、一方端を弁蓋4に付け、他方端を隔膜2に付けられる。この場合、スプリングの他方端は弁槽12の底板の凸環17の上に合わせられる。
弁蓋4は、弁槽12上に嵌合される。図7及び図8に示すように、この弁蓋4の天面に複数の排気孔41があり、外周(内壁)縁部に放射状に突出する複数の爪42がある。これらの爪42は弁槽12の一端に形成されたかけ口191の相対位置に設けられ、各かけ口191から導入し、弁槽12外周の凸ねじ山18に係合される。この弁蓋4は爪42がかけ口191から導入しやすいが、かけ口191から導出しくい構造で、ねじ回し形式で回すことにより弁座1上を上下移動され、加圧装置3を制御する。
これら弁座1、隔膜2、加圧装置3、弁蓋4を組み合わせた後の各部の関係を、図9に示す。隔膜2は弁槽12の中にあり、その底にある凸栓21が弁槽12の底板の定位孔13に嵌められて定位され、隔膜2の底が底板のリング状の凸環17と線状に接触される。隔膜2の上面(天面)のリング状の凸環22(の外側)に加圧装置3(の下端)が嵌められ、弁蓋4の底のリング状の凸環43(の内側)に加圧装置3(の上端)が嵌め入れられる。弁蓋4が弁座1に嵌合され、弁蓋4の爪42が弁座1の凸ねじ山18に係合されて、これら弁蓋4と隔膜2の間に加圧装置3が圧縮される。このようにして弁蓋4、加圧装置3、隔膜2の三者は確実に安定して、定位される。加圧装置3の下部は弁槽12の底板のリング状の凸環17の上に合わせられ、加圧装置3で隔膜2の上に圧力がかけられることにより、隔膜2と弁槽12のリング状の凸環17との間が十分に密閉される。
このようにして弁蓋4を弁座1上で順回転又は逆回転し、加圧装置3の弛み具合(圧縮量)を制御することで、隔膜2と弁槽12の底板との間を密閉したり、空気を排出したりする機能を持つ。また、この弁蓋4の場合、図10に示すように、弁座1に組み合わせるときに、弁蓋4は爪42が止め環19のかけ口191に合わせてから軸方向に導入されるが、爪42の半径方向に突き出す長さ(距離)が止め環19のかけ口191の半径方向の長さよりも大きいので、爪42がかけ口191から導入されると、かけ口191から逆方向に退出(移動)できないことになり、たとえ弁蓋4が緩んだ状態になっても、弁蓋4は弁座1から外れないから、弁蓋4が外れて紛失するのを防止することができる。
この一方向エア弁10は、図11に示すように、収納袋や他の浸透防止用の袋などに使用する密封袋100に採用される。この一方向エア弁10を密封袋100に取り付ける場合、図12に示すように、弁座1の平板11の天面と密封袋100の上袋101の底とを高周波溶接加工でつなぐことができる。これらを組み合わせた後は、弁座1上の凸ねじ山18に螺合される弁蓋4だけが密封袋100の外にあり、既述のとおり、外の弁蓋4は弁座1から外れないので、この弁蓋4に外力のぶつかりがあっても外れることがない。
この一方向エア弁10で吸気操作を行う場合は、図12に示すように、弁蓋4を逆回しして緩め、弁蓋4と隔膜2との間の間隔を増やして、加圧装置3から隔膜2への圧力を緩めればよく、この状態で吸気作業を行えばよい。この場合、図13に示すように、吸気装置(図示省略)の吸気管103を弁蓋4に繋ぎ、吸気管103の口の周りを密封袋100の上袋101の上から平板11に合わせて、吸気を行い、密封袋100の中の空気を真空の状態に近いところまで吸い出す。吸気の間、隔膜2と加圧装置3は共に2mm以上浮いて、隔膜2が弁槽12の底板のリング状の凸環17に触れない状態になり、袋の中の空気が強力な吸気作用により、弁槽12の気孔14と弁蓋4の排気孔41を通って吸気管103に吸い出される。このようにして吸気を袋内が真空に近い状態になるまで続ける。
吸気を完了したら、吸気管103を弁蓋4から外す。このとき、図14に示すように、隔膜2が大気の圧力と密封袋100内のマイナス圧により速やかに弁槽12の底板に戻って、リング状の凸環17に自動的に張り付き、一方向の逆止作用を生ぜしめて、空気が密封袋100の中へ流れ込むのを防ぐ。この状態から、操作者は、図15に示すように、弁蓋4を下向きへ閉めて弁蓋4と隔膜2との間隔を縮めることにより、加圧装置3が圧縮されてスプリング力が増加するから、この加圧装置3による隔膜2への圧力がさらに大きくなり、隔膜2とリング状の凸環17との密閉効果がさらに向上して、空気の逆流を有効に防止する。
以上説明したように、この一方向エア弁10は、弁座1、隔膜2、加圧装置(スプリング)3、弁蓋4の4つの部品により構成され、それぞれ構造が簡単なので、製造しやすく、組み合わせが容易で、コストを大幅に削減することができる。
また、特に、弁蓋4をねじ式にして、弁蓋4を回すだけで、加圧装置3の隔膜2に対する圧力を加減制御できるので、いつでも隔膜2の弛み具合を調整して、隔膜2と弁槽12の底板との間を簡単に密閉することができ、また反対に、空気を簡単に排出することができるなど、弁蓋4に優れた操作性を具備することができる。さらに、この弁蓋4は、弁座1に組み合わせるときに、弁蓋4の爪42を止め環19のかけ口191に合わせてに導入し、この爪42の半径方向に突き出す長さ(距離)が止め環19のかけ口191の半径方向の長さよりも大きいので、爪42がかけ口191から導入されると、かけ口191から逆方向に移動できなくなり、たとえ弁蓋4が緩んだ状態になっても弁蓋4は弁座1から外れないから、開けた弁蓋4を紛失することがない。またさらに、この一方向エア弁10を密封袋100に取り付ける場合に、弁座1の平板11の天面と密封袋100の上袋101の底とを高周波溶接加工でつなぐことができ、これらを組み合わせた後は、弁座1上の凸ねじ山18に螺合される弁蓋4だけが密封袋100の外にあり、外の弁蓋4は弁座1から外れないので、この弁蓋4がぶつけられたり押されたりしても、簡単に開いて外れたりすることがなく、さらに飛ばされることもない。またさらに、隔膜2を弁槽12の中に入れ、その底にある凸栓21を弁槽12の底板の定位孔13に嵌め込んで定位し、この隔膜2の上に加圧装置3を付けて、弁座1に弁蓋4を嵌合し、弁蓋4の爪42を弁座1の凸ねじ山18に係合させて、加圧装置3を圧縮するので、弁蓋4、加圧装置3、隔膜2の3者を確実に安定させることができる。したがって、隔膜2と弁蓋4の位置が移動しにくくなって、隔膜2の機能及び信頼性を向上させることができる。
図16乃至図19に本考案の第2の実施の形態を示している。この実施の形態では、加圧装置5に、拡張スプリングに代えて、硬質、透明のプラスチックの圧座が用いられる。この圧座5は、外径が弁槽12の?径よりやや小さい、短い柱状の管体50と、この管体50の上部開口縁に放射状に広がり、弁座4につくリング状のリップチップ51とを有する。管体50の周りには、複数の透彫りに並ぶ口52がある。下部は隔膜2につき、図18に示すように、下部開口に隔膜2の天面にあるリング状の凸環22を導入して定位される。また、管体50の下部開口の中にクロス形の補強筋53が設けられ、この補強筋53の底に下向きに突き出す円形のプレスリング54があり、このプレスリング54は弁座1の定位孔13の縁部に突き出し形成された上リング131と上下に対応し、隔膜2の中央部が膨らんだり下へ収縮しないように、このプレスリング54と上リング131で隔膜2の中央部に上下からプレス作用をかけるようにする。その他、上記第1の実施の形態にある凸ねじ山18に代えて、弁座1の弁槽12の外壁にかけ口191に合わせるネジ溝181がある。このネジ溝181は斜めになっており、上下が水平で、両端とも逆止め用になり、弁蓋4の底縁の爪42がネジ溝181の中で上下に回転できるが、ネジ溝181の上下の両端に来ると、水平回転しかできなくなって、端いっぱいにまでくると回転が止まる。なお、弁蓋4の爪42はかけ口191から導入しやすいが、かけ口191から導出しくい構造である。
一方向エア弁10の組み合わせ完了後、図18に示すように、透明の加圧装置5のリップチップ51が弁蓋4に設けられた穿孔44と弁座1の止め環19の間にあり、この加圧装置5の底縁が隔膜2に付けられ、隔膜2でリング状の凸環17が封じられるので、一方向エア弁10は閉じる状態になり、吸気や排気もできない。図19に示すように、弁蓋4を緩めて吸気を行うと、隔膜2と加圧装置5が共に2mm以上に浮き、隔膜2が弁槽12の底板のリング状の凸環17に触れないようになり、袋?の空気が強力な吸気作用の中で、弁槽12の底部の気孔14を通り、加圧装置5の口52を経て、弁蓋4の排気孔41から吸気管103に吸い出される。この吸気作業は袋?が真空に近いところまで行われる。また、弁蓋4を緩めて上へまわすと、弁蓋4と弁座1の止め環19との間に比較的大きな隙間が生じるが、その隙間は加圧装置5の管体50とリップチップ51で閉じられるので、吸気管103の吸気時に、密封袋100の中の空気が素早く一方向エア弁10を通り、吸気時に弁蓋4の穿孔44から導入する気体を吸入しない。
また、この実施の形態では、図16に示すように、弁座1の止め環19の表面にそれぞれ色の異なる記号192、193が表示される。例えば記号192は緑色、記号193は赤色であり、二つの記号の間に設定角度(90°)を保つ。また、これら二つの記号192、193に合わせるために、弁蓋4の天面に穿孔44を一つ増設しなければならない。一方向エア弁10の組み合わせ完了後、図17に示すように、穿孔44と止め環19の天辺の間に透明のリップチップ51だけがあり(図18参照)、リップチップ51は透明なもので、使用者は肉眼で穿孔44を観察するとき、透明のリップチップ51により記号192又は193の色が見えるので、弁蓋4の弁座1に対する緩め具合を確認することができる。例えば穿孔44の中に緑の記号192が表示されるときに、一方向エア弁10が閉じた状態(弁蓋4がしっかりと嵌合され、吸気、排気ができない状態)を表し、赤の記号193が表示されるときは、一方向エア弁10が開いた状態(弁蓋4が嵌められず、吸気か排気ができる状態)にあることを示す。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。この実施の形態では、特に、弁蓋4が緩められた時に、加圧装置5で密封袋100の内の空気が早く一方向エア弁10を通るようにし、また、吸気の時に弁蓋4の穿孔44から気体を吸い込まない。加圧装置5のプレスリング54と弁座1の上リング131とは上下対応して、中央部が上へ膨らんだり下へ収縮しないように、隔膜2の中央部に上下からプレス作用をかけることができる。弁座1の止め環19の表面に色の異なる二つの記号192、193が表示され、弁蓋4の天辺の穿孔44にそれぞれ対応して、肉眼で一方向エア弁10の開閉状態を判断することができる。
本考案の第1の実施の形態における一方向エア弁の全体構成を示す分解斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の全体構成を示す組立斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の特に弁座の上面側の構成を示す一部破断斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の特に弁座の下面側の構成を示す斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の特に隔膜の上面側の構成を示す一部破断斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の特に隔膜の下面側の構成を示す斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の特に弁蓋の上面側の構成を示す一部破断斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の特に弁蓋の下面側の構成を示す斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の全体構成を示す断面図 同実施の形態における一方向エア弁の全体構成を示す弁座と弁蓋の組み合わせ前の断面図 同実施の形態における一方向エア弁が使用される密封袋の斜視図 同実施の形態における一方向エア弁が密封袋に取り付けられる状態を示す断面図 同実施の形態における一方向エア弁が密封袋に取り付けられ、吸気時の状態を示す断面図 同実施の形態における一方向エア弁が密封袋に取り付けられ、吸気完了後の状態を示す断面図 同実施の形態における一方向エア弁が密封袋に取り付けられ、吸気完了後、弁蓋が締め込まれた状態を示す断面図 本考案の第2の実施の形態における一方向エア弁の全体構成を示す分解斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の全体構成を示す組立斜視図 同実施の形態における一方向エア弁の全体構成を示す断面図 同実施の形態における一方向エア弁が密封袋に取り付けられ、吸気時の状態を示す断面図
符号の説明
10 一方向エア弁
1 弁座
11 平板
12 弁槽
13 定位孔
131 上リング
14 気孔
15 バッフル板
16 凸環
17 凸環
18 ねじ山
181 ネジ溝
19 止め環
191 かけ口
192、193 記号
2 隔膜
21 凸栓
22 凸環
3 加圧装置3
4 弁蓋4
41 排気孔
42 爪
43 凸環
44 穿孔
5 圧座
50 管体
51 リップチップ
52 口
53 補強筋
54 プレスリング
100 密封袋
101 上袋
103 吸気管

Claims (8)

  1. 弁座と、隔膜と、加圧装置と、弁蓋とを備え、
    前記弁座は、一端が開口され、他端に底板を有する弁槽と、前記弁槽の外周面に外周方向に伸びて、密封袋に結合される平板とを有し、前記底板の中央に定位孔、その周囲に複数の気孔とリング状に突き出された凸環がそれぞれ設けられ、前記弁槽の外周面で前記平板を境に前記一端側に凸ねじ山が形成され、前記一端に前記凸ねじ山の外径よりも大きい止め環と複数のかけ口が形成され、
    前記隔膜は、柔軟性を有するフィルムからなり、その中央に凸栓が設けられ、前記凸栓を前記弁槽の定位穴に嵌め込まれて、前記弁槽の中に付けられ、
    前記加圧装置は、一方端を前記弁蓋に付け、他方端を前記弁槽の底板の凸環の上に合わせて前記隔膜に付けられ、
    前記弁蓋は、前記弁槽上に嵌合され、天面に複数の気孔を有し、外周縁部に前記弁槽一端のかけ口から導入し、前記弁槽外周面の凸ねじ山に係合する複数の爪が設けられた、
    ことを特徴とする密封袋の一方向エア弁。
  2. 隔膜の加圧装置側にリング状の凸環を有する請求項1に記載の密封袋の一方向エア弁。
  3. 弁蓋の加圧装置側にリング状の凸環を有する請求項1に記載の密封袋の一方向エア弁。
  4. 加圧装置は拡張スプリングである請求項1に記載の密封袋の一方向エア弁。
  5. 加圧装置は透明のプラスチックからなる圧座で、外径が弁槽の内径よりやや小さい短い柱状の管体と、前記管体の外周面に内外を貫通して形成された複数の口と、前記管体の一方の開口縁に外周方向に広がり伸びるリング状のリップチップと、他方の開口内に形成されたクロス形の補強筋と、前記補強筋の外側に突出するプレスリングとを有する請求項1に記載の密封袋の一方向エア弁。
  6. 弁槽の定位孔の縁部に、加圧装置のプレスリングに対応してリングが突出され、これらリングとプレスリングで隔膜の両側からプレス作用をかける請求項5に記載の密封袋の一方向エア弁。
  7. 弁槽の止め環の表面に異なる色の複数の記号が付され、弁蓋の天面に前記記号を表示する表示孔が穿設される請求項1に記載の密封袋の一方向エア弁。
  8. 弁槽の外周面に、凸ねじ山に代えて、ネジ溝がかけ口に向けて斜めに、かつ上下を水平にして上下両端を逆止め用に形成される請求項1に記載の密封袋の一方向エア弁。
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