JPH086754Y2 - 布団等収納袋用脱気弁 - Google Patents

布団等収納袋用脱気弁

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JPH086754Y2
JPH086754Y2 JP1991049001U JP4900191U JPH086754Y2 JP H086754 Y2 JPH086754 Y2 JP H086754Y2 JP 1991049001 U JP1991049001 U JP 1991049001U JP 4900191 U JP4900191 U JP 4900191U JP H086754 Y2 JPH086754 Y2 JP H086754Y2
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輝幸 金城
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輝幸 金城
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、布団等収納袋用脱気
弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押し入れ等の省スペースのため
に、布団等の収納に際し、ポリエチレン、ナイロン或い
はビニル等の袋に布団を収容し、布団収容後これら袋内
部から空気を抜き、布団の体積を1/3程度に縮めて押
し入れへ収納する方法が見られるようになった。この収
納方法は、省スペースのみならず、防カビ・防ダニの効
果や、布団の取り扱いが簡単になる等の効果がある。こ
のような布団収納袋は、適当な手段によって布団の収容
口が封ぜられるものであり、この収容口の他に上記空気
抜き(以下脱気という)用の脱気弁が設けられている。
脱気は、この脱気弁へ掃除機の吸引口を当てがって、掃
除機の吸引によって行われる。
【0003】一例を挙げて説明すると、例えば、特開平
1−139346号公報においては、外周面の適宜位置
に適当な固定手段を有し且つ布団等の収納袋に設けられ
た脱気用孔へ装着されることによって脱気用の口をなす
基体と、この基体の上部に螺合する蓋体とを備えた脱気
弁が開示されている。この脱気弁の基体には、収納袋の
内部側と外側を遮断する隔壁が設けられ、隔壁の中央に
は収納袋の内部と外部とを連絡する通風口を形成され、
さらに通風口の外側には蓋体に対する螺合部が形成され
ている。他方、蓋体には、基体の通風口と略同径の中央
部と、この中央部の外周に設けられた排気孔とを有し、
中央部には、通風口を塞ぐパッキングが形成されてい
る。そして、中央部には、蓋体の螺合部と螺合するねじ
部が設けられ、さらにその外側に、円筒形の隆起部が立
設されている。そして、螺合を緩めることによって、通
風口とパッキングとの間隔が広がり、収納袋の内部の空
気が、通風口とパッキングとの間を通って、排気孔から
掃除機に吸引される。この吸引に際しては、円筒形の隆
起部の外側に、掃除機の吸引口を装着して吸引する。吸
引完了後は、掃除機の吸引口を隆起部から速やかに抜き
取り、次いで蓋体を再度基体に強くねじ込み、通風口を
パッキングによって塞いで吸引状態を維持するものであ
る。
【0004】ところが、この脱気弁では、排気孔の外側
に、ねじ部が設けられ、さらにその外側に、円筒形の隆
起部が立設されており、この円筒形の隆起部の外側に、
掃除機の吸引口を装着するものである。従って、この脱
気弁では、その構造上、排気孔を大きくして吸引能力を
上げると、その外側の隆起部の外径がさらに大きくなっ
てしまう。他方、掃除機の吸気口は、その形状が矩形の
ものや、円形でも大小様々であり、隆起部の外径が大き
くなると、うまく吸気口に合致しない場合が生じ、様々
な形状や大きさの掃除機の吸気口に対応し得なくなって
しまう。
【0005】また吸引完了時においては、掃除機の吸引
口を隆起部から速やかに抜き取った後、蓋体を再度基体
にねじ込むまでの間に、空気が、逆流して収納袋内に空
気が入って行ってしまう。特に、操作になれないと、ね
じ込みまでの時間が多くかかってしまい、収納袋内に多
くの空気が入ってしまう。
【0006】そこで、本願考案者は、図10に示す脱気
弁を提案した(実願平2−95957号)。これは、外
周面の適宜位置に適当な固定手段gを有し且つ布団等の
収納袋Zに設けられた脱気用孔へ装着されることによっ
て脱気用の口をなす基体aと、この基体aの収納袋Z外
側Xへ露出する部分に螺合する蓋体bと、適当な弾性を
有するパッキングcとを備えてなるものである。この基
体a内部は、収納袋Zの内部側Yと、外側Xを遮断する
隔壁dが形成され且つこの隔壁dの中央に収納袋Zの内
部と外部とを連絡する通風口eが設けられている。又上
記蓋体b上面は、掃除機の吸引口Wと対応する平らな対
応部fを有し、この対応部から中央に向けて漸次上昇す
る隆起部iが形成されており、この隆起部iに、基体a
内部へ通じる適宜数の排気孔hを備えるものである。j
は、蓋体bの螺刻部を示し、kは基体aの螺刻部を示
す。両螺刻部j,kの螺合によって、上記基体aへの蓋
体bの固着をなすのである。上記パッキングcは、通風
口eの蓋体b裏面を臨む側の外周縁に嵌められた環状体
である。
【0007】そして、この脱気弁の上記対応部fへ掃除
機の吸引口Wを当て、この掃除機の駆動によって、排気
孔hから、収納袋Z内の脱気を行う。そして、収納袋Z
の内部の脱気終了後、上記蓋体bを回して、基体aへ蓋
体bを締め付ける。このとき、蓋体bの裏面が、上記パ
ッキングcと当接し、通気口eを塞ぐのである(図1
1)。
【0008】この考案に係る脱気弁においては、位置決
め用の隆起部iの斜面に排気孔hを形成している。より
詳しくは、隆起部iは、通風口eの開閉に必要な頂部
と、排気に必要な排気孔hを有する隆起斜面とが形成さ
れているに止まる。よって、隆起部iは、脱気と脱気状
態の維持に必要な最小限度の大きさ(径)とすることが
でき、掃除機の吸引口の大きさが小さいものであって
も、或いはその形状が矩形等の変形したものであって
も、無理なく、隆起部iを掃除機の吸引口内に配位する
ことができるという利点を有する。
【0009】また、蓋体bの螺刻部jが、蓋体bの外周
に設けられているため、掃除機の吸引口Wを当て、掃除
機を駆動したままで、蓋体bの締め付けを行うことがで
き、、吸引完了後の、空気の逆流を防止し得る。但し、
掃除機の吸引口Wを対応部fへ押し付けた状態を維持し
たまま蓋体bを回すのは、一人では厄介な作業であり、
吸引口Wを外ししまうと収納袋Z内部へ空気を侵入させ
てしまう。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかして、本願考案
は、掃除機の吸引口の大きさが小さいものであっても、
或いはその形状が矩形等の変形したものであっても、無
理なく、隆起部を掃除機の吸引口内に配位することがで
きるという利点を生かしつつ、吸引完了後の、空気の逆
流を、より簡単な操作で確実に防止し得る脱気弁を提供
せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願第1の考案に係る布
団等収納袋用脱気弁は、外周面の適宜位置に適当な固定
手段を有し且つ布団等の収納袋に設けられた脱気用孔へ
装着されることによって脱気用の口をなす基体1と、こ
の基体1の上部に対して上下動可能に螺合する蓋体2
と、弁体3とを備える。基体1は、その下端側に収納袋
の内部側と外側を遮断する隔壁4を有し、隔壁4の中央
には収納袋の内部と外部とを連絡する通風口5が形成さ
れ、さらに通風口5の外側には蓋体2に対する螺合部1
0が形成されている。上記蓋体2は、掃除機の吸引口よ
りも小さな径を持ち且つ掃除機の吸引口内に余裕をもっ
て入り込むことが可能な大きさの隆起部22と、この隆
起部22の周囲から横方向に向けて形成された凹凸のな
い平らな面部からなる対応部20と、上記の螺合部10
に螺合する螺刻部21とを有する。上記の隆起部22
は、隆起部22の中央に向けて上記の対応部20から漸
次高くなる隆起斜面22aを有するものであり、この隆
起斜面22aには、基体1内部へ通じる適宜数の排気孔
6が形成されている。上記弁体3は、上記隔壁4と上記
蓋体2とに囲まれた空間内における通風口5の上方に配
位され、この弁体3は、蓋体2と基体1との螺合が緩め
られた際上記空間内にあって、布団等の収納袋内の負圧
により通風口5の方向へ吸い寄せられて通風口5を塞ぐ
ことが可能なるものであり、且つ掃除機の吸引によって
上記蓋体2の排気孔6の方向へ吸い寄せられて、上記通
風口5から離れることが可能なものであることを特徴と
する。
【0012】本願の第2の考案は、上記第1の考案に係
る脱気弁において、基体1の収納袋内部を臨む下面が平
面をなし、この基体1の下面から複数の起立板12が下
方に向けて突出形成され、これらの複数の起立板12
が、基体1の下面に開口した上記通風口5の周囲から径
外方向に放射状に配位されたものであることを特徴とす
るものを提供する。
【0013】本願の第3の考案は、上記第1又は第2の
考案に係る脱気弁において、上記弁体3が、基体1の隔
壁4と蓋体2とに囲まれた空間に、弁体3と共に受容さ
れた脱気に支障のない強さの発条33等の弾性体によっ
て、通風口5へ付勢されたものであることを特徴とする
ものを提供する。
【0014】本願の第4の考案は、上記第1又は第2又
は第3の考案に係る脱気弁において、上記基体1と蓋体
2との螺合部分付近に、基体1から蓋体2を緩めた際
に、蓋体2が、基体1より外れないよう、蓋体1の螺回
を規制する規制部が設けられたものを提供する。
【0015】
【作用】上記手段を施した本願第1の考案に係る布団収
納袋用脱気弁にあっては、本願考案者の先の考案と同
様、隆起部22は、脱気と脱気状態の維持に必要な最小
限度の大きさ(径)とすることができ、掃除機の吸引口
の大きさが小さいものであっても、或いはその形状が矩
形等の変形したものであっても、無理なく、隆起部を掃
除機の吸引口内に配位することができるという利点を有
する。
【0016】また、蓋体2は、基体1の上部に対して上
下動可能に螺合している。即ち、蓋体2を回動すること
によって、蓋体2は上下に移動する。そして、弁体3
は、上記隔壁4と上記蓋体2とに囲まれた空間内におけ
る通風口5の上方に配位されているため、蓋体2は基体
1に締め付けることによって下方に移動し、弁体3を下
方の通風口5の方向に移動させ、通風口5を塞ぐことが
できる。 他方、蓋体2が緩められた際、弁体3が、収納
袋内の負圧により通風口5へ吸い寄せられて通風口5を
塞ぎ、掃除機の吸引によって上記蓋体2の排気孔6へ寄
せられて脱気する。このため掃除機の吸引による脱気
後、蓋体2を螺回し基体1へ蓋体2を締め付け弁体3に
よって通風口5を封じる迄の間、収納袋の通風口5を弁
体3が塞ぎ、空気の収納袋内への侵入を防ぐ。
【0017】本願の第2の考案では、複数の起立板12
が、基体1の下面に開口した上記通風口5の周囲から径
外方向に放射状に配位されたものであるため、布団が通
風口5を塞ぐおそれを防止すると共に、起立板12を除
いた全面が開口となり、充分な開口を確保して、吸引性
能の劣化を防ぐことができる。
【0018】本願第3の考案に係る布団収納袋用脱気弁
にあっては、脱気による収納袋内の負圧と共に発条33
による付勢により、確実に通気口5を塞ぐものである。
【0019】本願第4の考案に係る布団収納袋用脱気弁
にあっては、蓋体2の螺回を規制する規制部7が設けら
れることによって、蓋体bを緩める際、必要以上に蓋体
bを螺回することがなく、蓋体bや弁体3が基体1から
脱落することがない。
【0020】
【実施例】以下図面を用いて、本願考案の実施例につい
て説明する。図1へ示す通り、布団収納袋用脱気弁は、
円盤状に形成された基体1と、この基体1に螺合する蓋
体2と、この基体1と蓋体2によって、囲まれた脱気弁
の内部に収容される弁体3とによって、主要部が構成さ
れている。各部の構成について、順に詳述する。
【0021】上記円盤状の基体1は、表面中央に短円筒
状の螺合部10が形成されている。この短円筒状の螺合
部10は、一端が基体1に連なり、他端が上方に開口す
る。又螺合部10の外周面には、後に詳述する蓋体2の
底部内周面に形成された螺刻部21と螺合する螺刻部1
1が形成されている。螺合部10の基部内部には、底部
をなす隔壁4が形成されている。この隔壁4の中央に
は、更に筒状部13が形成され、この筒状部13の内部
は、隔壁4の上面から底面へ貫通する通風口5となって
いるのである。
【0022】基体1は、収納袋Zに設けられた脱気用孔
へ収納袋Zの内側より装着される。このとき、装着され
る基体1の螺合部10が、収納袋Zより外側Xへ突出す
る。収納袋Zへの基体1の固定は、接着剤等の固定手段
を用いて実施することも可能であるが、図1に示す通
り、収納袋Zの外部より基体1の上面に螺合部10を囲
むように環状部材14を装着してなすことも可能であ
る。この場合収納袋Zと基体1とは、接着剤によって固
定し、化粧面として、上記環状体14を装着するもので
あってもよい。
【0023】基体1の裏面には、複数数の起立板12
が、基体1の中心から放射状に設けられている。例えば
図5に示すような状態に基体1の裏面に、形成される。
この起立板12は、収納袋Z内側Yの布団が通風口5を
塞がないように設けられたものである。
【0024】上記蓋体2は、上述の通り、螺合部10の
螺刻部11と螺合する螺刻部21が内周面に設けられた
キャップである。蓋体2の上面の外径は、掃除機の吸引
口Wの内径に対して充分大きいものである。又この蓋体
2の上面には、凹凸のない平らな面が形成されており、
この面が掃除機の吸引口Wとの対応部20をなすのであ
る。
【0025】蓋体2上面の中央には、隆起部22が形成
されている。この隆起部22は、対応部20から中央に
向けて漸次上昇する隆起斜面22aを有し、更にこの隆
起部22の頂部中央には、蓋体2内部へ通ずる貫通孔2
3が形成されている。又隆起斜面22aには、適宜数の
排気孔6が形成されている。本願実施例において、図4
へ示す通りこの排気孔6は、隆起部22の中心を囲むよ
うに配されている。貫通孔23は、蓋体2が基体1へ螺
合した状態において、前述の通風口5の真上に位置す
る。
【0026】上述の隆起部22は、その頂部から基部に
至る各部の径が掃除機の吸引口Wの内径に比して充分に
小さなものであり、又この隆起部22及び排気孔6は、
共に対応部20へ掃除機の吸引口Wが当てられたときに
掃除機の吸引口W周縁の内側に位置する。このように隆
起部22が、掃除機の吸引口Wの内側に入ることによっ
て、掃除機の吸引口Wが水平方向にずれないように当た
りとして機能する。そして、使用者が誤って、掃除機の
吸引口を隆起斜面22aにかけても、吸引口を押し付け
れば、吸引口は隆起斜面22aを滑って、対応部20に
当接するものであり、確実な吸引が可能となる。
【0027】上述のように基体1と蓋体2に囲まれた脱
気弁の内部空間には、別体に形成された弁体3が収容さ
れている。この弁体3は、中心軸が上下に伸びる円柱状
体であり、胴部には鍔状部分30が形成されている。弁
体3の上記鍔状部分30より下方の胴部の周囲には、ゴ
ム等の弾性体によって形成された環状のパッキング31
が嵌められている。弁体3の上記鍔状部分30より下方
の径は、少なくともパッキング31を嵌めた状態におい
て、前記通風口5を塞ぐ大きさに設定される。この弁体
3のパッキング31が嵌められた胴部の底面32周縁
へ、パッキング31の抜け止めとして、若干周囲より径
の大きな鍔状の逆鉤部分を形成しても効果的である。
【0028】弁体3胴部の上記鍔状部分30より上方の
剖分(上部34)の外径は、蓋体2の上記貫通孔23に
遊嵌するように寸法設定がなされる。鍔状体30自身
は、貫通孔23の内径よりも大きな外径し、弁体3を蓋
体2の裏面より貫通孔23へ装着した際に、貫通口23
上方へ弁体3が抜けないよう、当たりとして機能するも
のである。
【0029】尚、図1及び後に説明する図2、図3にお
いて、弁体3胴部の鍔状部分30より上の部分には、押
圧発条33が装着されている。押圧発条33は、後述す
る弁体3の動作を確実にするためのものであり、脱気の
妨げにならない程度の弱い付勢力で装着される。この発
条33は、不必要であれば、設けなくてもよい。又図1
〜図3へ示す101は、弁体3が蓋体2裏面側へ変位し
た際の当たりであり、発条33の外側へ筒状に起立して
いる。
【0030】次に、この図1の実施例に示す脱気弁の使
用状態について、図1、図2及び図3を用いて説明す
る。
【0031】先ず蓋体2は、基体1に対して緩められた
状態にあり、このとき、掃除機の吸引口Wが蓋体2の対
応部20へ当接される(図1)。この状態で掃除機の吸
引がなされる。掃除機から受ける負圧によって、弁体3
は、上方に吸い寄せられ、通風口5を開放する。こうし
て、収納袋Z内部の空気は、通風口5から排気孔6を経
て吸引口Wへ吸い取られる。
【0032】上記脱気終了後、掃除機の吸引口Wを蓋体
2の対応部20より外す(図2)。このとき、脱気され
た収納袋Z内部の負圧及び必要に応じ発条33によっ
て、弁体3は下に引き寄せられ、通風口5を塞ぐ。前述
の発条33は、通風口5への弁体3の付勢を助けるもの
であれば効果的である。但し不必要であれば、この発条
33は設けなくてもよい。他方、通常上述の脱気された
収納袋Z内部の負圧によって充分に弁体3の吸い寄せが
なされるのである。
【0033】掃除機の吸引口Wを蓋体2の対応部20よ
り外した後、蓋体2を回して、基体1への締め付けを完
了する(図3)。この状態において、弁体3は、蓋体2
の裏面に押さえられ、通風口5の完全な遮断がなされ
る。
【0034】図6を用いて、他の実施例について説明す
る。これは、既述の実施例の弁体3の上部34が蓋体2
の表面に突出しないように、改良したものである。詳述
すると、蓋体2の隆起部22の裏面に、弁体3の上部を
受容する受容部25を形成する。この受容部25は、少
なくとも通風口5の開閉のために弁体3が摺動する幅を
奥行きとするものである。従って上記弁体3の上下によ
って、弁体3の上部34は、蓋体2の表面へ突出しな
い。図6において、蓋体2の隆起部22の中心35は塞
がれているが、この中心35が開放された状態に蓋体2
を形成することも可能であり、この場合も、弁体3の上
部34は、この中心35から外部へ突出することはな
い。
【0035】弁体3の上部34の上端縁に、適当な逆鉤
36を設けておけば、蓋体2を基体1から緩めた際も、
弁体3が蓋体2より脱落せず、効果的である。このと
き、受容部25の下方開口部の周縁37は、上記逆鉤3
6と引っ掛かり合うように弁体3側に折れ込んでいる。
【0036】図7へ、蓋体2を基体1から緩めた際に、
この蓋体2が脱落しないための構成について、説明す
る。蓋体2の螺刻部21の最下部に、螺子が形成され
ず、螺刻部21の最大内径よりも内径の大きな空間部2
6が形成される。この空間部26の内周面は、蓋体2の
回転の中心位置からの距離が漸次小さくなる部分、即ち
蓋体2内部へ緩やかに張り出す部分(周面28)と段部
29とによって形成される隆起部27を備える(図
8)。他方基体1表面において、螺合部10の基部付近
に、蓋体2の上記空間部26へ、少なくともその先端が
入り込む突起(以下規制部7という)が形成されてい
る。この規制部7は可撓性を有する。
【0037】図8及び図9に、上記蓋体2の空間部26
周囲の略断面図を示す。規制部7と蓋体2との関係を説
明すると、先ず脱気が可能な状態に蓋体2が基体1に対
して緩められた際、上記規制部7は、蓋体2内部(空間
部26)において、蓋体2の中心位置から最も遠くに位
置する(図8)。このとき図8に示すように、段部29
と対向する位置に、規制部7は位置することになる。従
ってこれ以上緩めようとしても(矢印A)、隆起部27
の段部29へ規制部7が、当たり、蓋体2は回ることが
出来ないのである。
【0038】次に蓋体2を上記とは逆の方向(矢印B)
へ回すことによって、蓋体2は基体1へ締め付けられ
る。この締め付けられた状態の一例を図9へ示す。
【0039】以上のように、規制部7等を設けることに
よって、基体1から蓋体2を緩めた際、蓋体2が、基体
1より外れず、便利である。
【0040】このような蓋体2の脱落を防止する構成
は、前述の図1に示す脱気弁においても又上述の図6に
示す脱気弁においても実施することが可能である。
【0041】
【考案の効果】本願第1の考案においては、掃除機の吸
引口の大きさが小さいものであっても、或いはその形状
が矩形等の変形したものであっても、無理なく、隆起部
を掃除機の吸引口内に配位することができるという利点
を有すると共に、掃除機の駆動終了後、気密性を保った
まま、弁の密閉が可能な布団等納袋用脱気弁を提供する
ことができたものである。
【0042】本願の第2の考案では、布団が通風口を塞
ぐおそれを防止すると共に、充分な開口を確保して、吸
引性能の劣化を防ぐことができる効果を有する。
【0043】又本願第3の考案に係る布団収納袋用脱気
弁の実施によって、蓋体2を緩める際、必要以上に蓋体
2を螺回することがなく、蓋体2や弁体3が基体1から
脱落することがない。
【0044】更に又本願第4の考案の実施によって、脱
気時に掃除機の吸引口が対応部20からずれる心配がな
くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の脱気状態を示す略端面図で
ある。
【図2】本考案の上記実施例の脱気終了状態を示す略端
面図である。
【図3】本考案の上記実施例の蓋体2の密閉状態を示す
の略端面図である。
【図4】本考案の上記実施例の全体平面図である。
【図5】本考案の上記実施例の全体底面図である。
【図6】本考案の他の実施例の略端面図である。
【図7】本考案の更に他の実施例の略断面図である。
【図8】本考案の図7の実施例の蓋体2を緩めた状態を
示す要部説明図である。
【図9】本考案の図7の実施例の蓋体2を締めた状態を
示す要部説明図である。
【図10】本願考案が改良しようとする布団等収納袋用
脱気弁の略端面図である。
【図11】本願考案が改良しようとする布団等収納袋用
脱気弁の密閉状態を示す略端面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 蓋体 3 弁体 4 隔壁 5 通風口 6 排気孔 7 規制部 20 対応部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16K 15/20 Z

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面の適宜位置に適当な固定手段を有
    し且つ布団等の収納袋に設けられた脱気用孔へ装着され
    ることによって脱気用の口をなす基体(1)と、この基
    体(1)の上部に対して上下動可能に螺合する蓋体
    (2)と、弁体(3)とを備え、 上記基体(1)は、その下端側に収納袋の内部側と外側
    を遮断する隔壁(4)を有し、隔壁(4)の中央には収
    納袋の内部と外部とを連絡する通風口(5)が形成さ
    れ、さらに通風口(5)の外側には蓋体(2)に対する
    螺合部(10)が形成され、 上記蓋体(2)は、掃除機の吸引口よりも小さな径を持
    ち且つ掃除機の吸引口内に余裕をもって入り込むことが
    可能な大きさの隆起部(22)と、この隆起部(22)
    の周囲から横方向に向けて形成された凹凸のない平らな
    面部からなる対応部(20)と、上記の螺合部(10)
    に螺合する螺刻部(21)とを有し、 上記の隆起部(22)は、隆起部(22)の中央に向け
    て上記の対応部(20)から漸次高くなる隆起斜面(2
    2a)を有するものであり、この隆起斜面(22a)に
    は、基体(1)内部へ通じる適宜数の排気孔(6)が形
    成され、 上記弁体(3)は、上記隔壁(4)と上記蓋体(2)と
    に囲まれた空間内における通風口(5)の上方に配位さ
    れ、この弁体(3)は、蓋体(2)と基体(1)との螺
    合が緩められた際上記空間内にあって、布団等の収納袋
    内の負圧により通風口(5)の方向へ吸い寄せられて通
    風口(5)を塞ぐことが可能なるものであり、且つ掃除
    機の吸引によって上記蓋体(2)の排気孔(6)方向へ
    吸い寄せられて、上記通風口(5)から離れることが可
    なものであることを特徴とする布団等収納袋用脱気
    弁。
  2. 【請求項2】 上記基体(1)の収納袋内部を臨む下面
    が平面をなし、この基体(1)の下面から複数の起立板
    (12)が下方に向けて突出形成され、これらの複数の
    起立板(12)が、基体(1)の下面に開口した上記通
    風口(5)の周囲から径外方向に放射状に配位されたも
    のであることを特徴とする請求項1記載の布団等収納袋
    用脱気弁。
  3. 【請求項3】 上記弁体(3)は、基体(1)の隔壁
    (4)と蓋体(2)とに囲まれた空間に、弁体(3)と
    共に受容された脱気に支障のない強さの発条(33)等
    の弾性体によって、通風口(5)へ付勢されたものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2項記載の布団等収納
    袋用脱気弁。
  4. 【請求項4】 上記基体(1)と蓋体(2)との螺合部
    分付近には、基体(1)から蓋体(2)を緩めた際に、
    蓋体(2)が、基体(1)より外れないよう、蓋体
    (1)の螺回を規制する規制部が設けられてなるもので
    あることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の布団
    等収納袋用脱気弁。
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