JP3120327U - 布団圧縮袋の吸気弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】 布団を収容して内部のエアーを抜くことで圧縮することが出来る布団圧縮袋に取付けられる吸気弁であって、エアーをスムーズに吸込むことが出来ると共にエアー漏れがない布団圧縮袋の吸気弁の提供。
【解決手段】 吸気弁2は上シート3に固定された弁本体20と該弁本体20を被覆する弁蓋21、及び弁本体20の中央凹部22にセットされてエアー流通穴11を開閉することが出来るお椀形弁10から成っているなり。お椀形弁10は軟質樹脂製又はゴム製としてエアー流通穴11を形成する筒12の傾斜内周面16に外側部17が接し、そして上面に吸込み口23を形成した弁蓋21から下方へ延びる弁押え13がお椀形弁底18を押圧し、さらに、上記弁本体20の底には下方へ延びる複数本の脚24,24・・を設けている。
【選択図】 図5
【解決手段】 吸気弁2は上シート3に固定された弁本体20と該弁本体20を被覆する弁蓋21、及び弁本体20の中央凹部22にセットされてエアー流通穴11を開閉することが出来るお椀形弁10から成っているなり。お椀形弁10は軟質樹脂製又はゴム製としてエアー流通穴11を形成する筒12の傾斜内周面16に外側部17が接し、そして上面に吸込み口23を形成した弁蓋21から下方へ延びる弁押え13がお椀形弁底18を押圧し、さらに、上記弁本体20の底には下方へ延びる複数本の脚24,24・・を設けている。
【選択図】 図5
Description
本考案は布団を収容した状態で袋内部のエアーを吸引して圧縮するもので、エアーの吸込みがスムーズに行われると共に、該エアー漏れを長期間にわたって防止することが出来る布団圧縮袋に関するものである。
布団はその体積が大きく、都会のマンションなどでは押入れなどに収納する際に問題となる。そこで、近年ではビニール袋に布団を収容して空気を吸引するならば、布団は圧縮されてその体積は小さくなり、押入れへの収納も可能と成る。特に、冬用の布団は多くの綿を入れた厚いもので、夏の間の収納には該圧縮袋は便利である。
圧縮袋はその一辺が密閉されると共に開口できる構造とし、中央部には吸込み口が設けられている。該吸込み口に掃除機のホースを当てて吸引するならば、袋内の空気は吸われ、吸引が終わったところで吸込み口が閉じるように弁が取付けられている。しかし、該弁は手動で閉じなくてはならず、その為に手間がかかって面倒であるだけでなく、閉じるまでの間にエアー漏れが発生し、完全に閉じられなくて僅かなエアー漏れを生じることもある。その結果、圧縮した袋にエアーが侵入して時間と共に布団が膨らんでしまう。時には、弁を閉じ忘れる時もある。
特開2004−338784号に係る「収納袋の排気弁」は、収納袋内と連通する排気孔を設けている弁本体に吸気用孔を設けている蓋体を装着し、この蓋体の上面をドーム形状に形成して該蓋体上に当てがう吸気ノズルを弁本体に対して垂直状態のみならず傾斜させた状態にしてもその吸気口を吸気用孔に連通させた状態にして脱気作用を行わせることが出来、さらに、蓋体の下面と上記排気孔を開閉する弁板の上面とに互いに係脱するカム突起とストッパ片とからなるロック機構を設けて収納袋内の脱気後に弁板を排気孔に圧着させた状態に保持する。
すなわち、収納袋内が脱気されて布団などの収納物が圧縮状態に成ると、蓋体に対する電気掃除機の吸気ノズルの押付けが解かれる。そうすると、収納袋内が真空状態であるから、この収納袋側に発生する吸気力によって弁板が下動して排気口を自動的に閉止し、収納袋内に外気が入ることを阻止する。そしてその後、蓋体を弁板回りに一方向に回動させると、蓋体の下面側に設けているロック機構が作動して弁板が直接下方に押圧され、排気孔を密閉した状態に保持することが出来る。
すなわち、ロック機構を作動するには手動にて蓋体を弁板回りに回動することが必要である。一方、この排気弁の構造は複雑である為にその製作はコスト高と成る。又、特開2005−35562号に係る「弁機構」は、吸引装置のノズルの径を意識することなく使用することが出来、外面で積層されたり密閉袋を損傷することがなく、又、積層されたり隣接させた荷姿が平坦で安定した状態とするものである。
そこで、孔が形成された密閉袋の外面側に取付けられ、その中央部に通気口が形成された吸引接続部を平坦面とし、密閉袋の内面側に取付けられる弁基材を断面窪状としている。従って、吸引接続部の通気口を覆うようにノズルを当接させるだけでよいからノズル径を意識することなく使用でき、また、密閉袋の外面に突出する部分がなくなるので外面で積層させたり隣接する他の密閉袋を損傷することがない。しかし、この弁機構は本考案の目的とは異なっているのみならず、該弁の閉鎖は手動で行う必要がある。
特開2004−338784号に係る「収納袋の排気弁」
特開2005−35562号に係る「弁機構」
このように、従来の布団圧縮袋には上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、極めて簡単な弁構造によってエアーを吸込むと共に、吸込み停止と同時に手動操作を要しないで弁が瞬時に自動閉鎖されてエアー漏れを発生しない布団圧縮袋の吸気弁を提供する。
本考案の吸気弁が取付けられる布団圧縮袋は、布団を収容するビニール袋で構成されたもので、一辺は開口可能な形態と成っており、閉じた状態ではエアーが漏れないようにシールされる。そして、上記吸気弁は袋の中央部に取付けられ、該吸気弁にホースの先端を当てがって掃除機で吸込むことが出来る。ただし、布団圧縮袋としてのこの基本構造は従来と同じである。
吸気弁は軟質樹脂製又はゴム製のお椀形弁を内蔵し、エアーを吸込む際には自動的に開口し、吸込みを停止すると同時に自動的に閉鎖するように機能する。すなわち、手で弁を閉じる操作は必要ない。吸気弁は弁本体を弁蓋とから成り、弁本体は圧縮袋のシートに固着されており、中央にはエアー流通穴が設けられ、該エアー流通穴にはゴム製又は軟質樹脂製の弁が嵌って取付けられている。
上記弁は概略お椀形を成し、エアー流通穴の上部は上部を拡大した傾斜内周面を有し、この傾斜内周面にお椀形弁に形成した凸部の外側部が接した状態で嵌っている。そして、弁蓋は上記弁本体に取付けられるが、単に弁本体を被覆するのみならず、中央には弁押えを下方へ延ばし、該弁押えはお椀形弁の底中央を押圧する。従って、弁の外側部はエアー流通穴の傾斜内周面と隙間なく接してエアー漏れを防止する。
弁蓋はキャップ形状を成し、その外周には筒状の脚を有し、該筒状脚が弁本体の中央凹部に嵌着して取付けられ、弁蓋上面には吸込み口が貫通している。そこで、掃除機のホース先端を弁蓋上面に当ててエアーを吸引するならば、お椀形の弁の外側部は湾曲して、傾斜内周面との間に隙間が発生し、該隙間からエアーが流れて吸込まれる。しかし、お椀形弁の底は弁蓋片下方へ延びる弁押えにて押圧された状態にある為に、弁全体が浮上することはなく、エアーの吸込みを停止すると同時に発生した隙間は閉じられる。
本考案の布団圧縮袋の吸気弁に内蔵されるお椀形弁は弁本体のエアー流通穴に嵌って載置され、弁蓋から下方へ延びる弁押えにてお椀形弁の弁底の中央部を押えた構造と成っている。従って、該お椀形弁の外側部はエアー流通穴の傾斜内周面に隙間なく接することが出来る為に、エアー漏れは発生しない。そして、掃除機のホース先端にてエアーを吸込む場合には、お椀形弁の外側部は湾曲して傾斜内周面との間に隙間が出来、該隙間からエアーが流れる。
しかも、エアーの吸込みを停止すると同時にお椀形弁の外側部は元の形状に復元して傾斜内周面に密着してエアーの流れは直ちに停止する。又、お椀形弁はエアー流通穴に嵌って載置されているだけであるが、弁蓋から延びる弁押えにて押圧されることで位置ズレすることはなく、弁の開閉動作が安定して行われ、その為にエアー漏れが防止される。
図1は布団圧縮袋の外観を示す実施例である。同図の1はビニール袋、2は吸気弁を表している。ビニール袋1は長方形の上シート3と下シート4から成り、その3辺5a,5b,5cは上下シート3,4が密着され、他の辺6は布団を出し入れする為に開口可能と成っている。そして、上記吸気弁2は上シート3のほぼ中央部に取付けられ、該吸気弁2を通してビニール袋内のエアーを吸込むことが出来る。
辺6は開閉可能なようにシール構造を有しており、図1のA−A断面拡大図を図2に示している。上シート3には辺6に沿って2本の凹シール7a,7bが一定間隔をおいて沿設され、又下シート4には辺6に沿って2本の凸シール8a,8bが一定間隔をおいて沿設されている。凸シール8a,8bは凹シール7a,7bの凹溝9a,9bに嵌合して互いに噛合い、辺6側に設けた開口を閉鎖することが出来、エアーの漏れを防止する。
上記布団圧縮袋としての基本形態は従来のものと共通しているが、本発明の特徴は吸気弁2にある。該吸気弁はその弁構造が簡単であると共にエアー漏れを発生しない構造と成っている。図3は該吸気弁2の基本概略図であり、同図の10はお椀形弁、11はエアー流通穴、12はエアー流通穴11を形成する筒、13は弁押えを表している。お椀形弁10の材質は限定しないが、柔軟な材質が適している為に、軟質樹脂製又はゴム製と成っている。
上記お椀形弁10は概略お椀形状を成し、円盤状のツバ14の中央には下方へ突出した凸部15が形成され、この凸部15は上記エアー流通穴11に嵌っている。ここで、エアー流通穴11には下側の内径が小さくなるような傾斜内周面16が形成され、凸部15の外側部17は傾斜内周面16に接して、該傾斜内周面との間に隙間が生じないように密着している。
図3(a)はお椀形弁10がエアー流通穴11を閉鎖した状態を、(b)はエアー流通穴11が開いている状態を表している。掃除機によってエアーを吸い込む場合、お椀形弁10の上側の気圧が低く成って該お椀形弁10の外側部17は湾曲し、その為にエアー流通穴11が一部開口する。すなわち、エアーを吸引することで凸部15の上側の空気圧が低下して外側部17が内側に湾曲し、該凸部15とエアー流通穴11の傾斜内周面16との間に隙間26が形成され、この隙間26からエアーが流れて布団圧縮袋内の空気が抜取られる。この場合、凸部15の底18が弁押え13にて押圧されている為に、お椀形弁10が上方へ浮上することはない。
そして、掃除機が停止してエアーの抜取りが停止すると同時に、お椀形弁10の下側の空気圧が低くなると共に上側の空気圧が高くなって、すなわちビニール袋1の内圧がマイナスと成ってお椀形弁10の外側部17はエアー流通穴11の傾斜内周面16に密着する。従って、エアーが流れる隙間26は無くなり、該エアー流通穴11は閉鎖される。
図4はお椀形弁10を示す実施例であり、該お椀形弁10は円盤状のツバ14と該ツバ14の中央に設けている凸部15から成っている。お椀形弁10の材質は柔軟な樹脂材又はゴム材であり、適当に変形して上記エアー流通穴11の傾斜内周面16になじんで隙間なく密着することが出来る。凸部15の外側部17の外側面は滑らかに湾曲した凸状曲面にて形成され、エアー流通穴11の傾斜内周面16には適度に変形して密着する。
円盤状ツバ14には穴19,19・・が4箇所に貫通して設けられ、エアー流通穴11に生じた隙間26を流れたエアーはこれら穴19,19・・を通過して掃除機のホースに吸込まれる。勿論、穴19,19・・だけでなく、エアーはエアー流通穴11の隙間26からツバ14の外周へ流れてホースに吸込まれる場合もある。
ビニール袋1に取付けられる吸気弁2は弁本体20と弁蓋21から成り、弁本体20はビニール袋1の上シート3に固定され、弁蓋21は弁本体20に被覆される。図5は本考案の吸気弁2を示している実施例である。弁本体20の中央には凹部22が設けられ、この凹部22に弁蓋21が嵌着している。そして、凹部22の底には前記図3に示したエアー流通穴11が形成され、このエアー流通穴11にお椀形弁10が嵌っている。
そして、弁蓋21の中心から下方へ延びる弁押え13の先端はお椀形弁10の底18に当って押圧している。従って、図3(a)に示しているように、お椀形弁10の外側部17は筒12の傾斜内周面16に接し、ビニール袋1の外部からのエアーの侵入を防止することが出来る。しかし、弁蓋21に掃除機のホース先端を当ててエアーを吸込む際には、お椀形弁10の上側の気圧が低くなり、該お椀形弁10の外側部17が図3(b)のように湾曲して隙間26が発生して、エアーを吸込むことが出来る。そこで、弁蓋21の上面には吸込み口23,23・・が設けられ、掃除機のホースを当てて該吸込み口23,23・・からエアーが吸込まれる。
ところで、本考案の吸気弁の弁本体20の下方には複数の脚24,24・・が延びている。従って、各脚24,24・・間に形成される空間25,25・・が均一化されて、エアーの流れはスムーズと成る。すなわち、掃除機にて布団圧縮袋内のエアーが吸取られることで布団生地は弁本体20の底に密着するが、各脚24,24・・間の空間25,25・・をエアーが流れてエアー流通穴11から吸込まれ、エアーの吸込みが抑制されることがないようにしている。
1 ビニール袋
2 吸気弁
3 上シート
4 下シート
5 辺
6 辺
7 凹シール
8 凸シール
9 凹溝
10 お椀形弁
11 エアー流通穴
12 筒
13 弁押え
14 ツバ
15 凸部
16 傾斜内周面
17 外側部
18 底
19 穴
20 弁本体
21 弁蓋
22 凹部
23 吸込み口
24 脚
25 空間
26 隙間
2 吸気弁
3 上シート
4 下シート
5 辺
6 辺
7 凹シール
8 凸シール
9 凹溝
10 お椀形弁
11 エアー流通穴
12 筒
13 弁押え
14 ツバ
15 凸部
16 傾斜内周面
17 外側部
18 底
19 穴
20 弁本体
21 弁蓋
22 凹部
23 吸込み口
24 脚
25 空間
26 隙間
Claims (1)
- 布団を収容して内部のエアーを抜くことで圧縮することが出来る布団圧縮袋の吸気弁において、該吸気弁は上シートに固定された弁本体と該弁本体を被覆する弁蓋、及び弁本体の中央凹部にセットされてエアー流通穴を開閉することが出来るお椀形弁から成り、該お椀形弁は軟質樹脂製又はゴム製としてエアー流通穴を形成する筒の傾斜内周面に外側部が接し、そして上面に吸込み口を形成した弁蓋から下方へ延びる弁押えがお椀形弁底を押圧し、さらに、上記弁本体の底には下方へ延びる複数本の脚を設けたことを特徴とする布団圧縮袋の吸気弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000113U JP3120327U (ja) | 2006-01-11 | 2006-01-11 | 布団圧縮袋の吸気弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000113U JP3120327U (ja) | 2006-01-11 | 2006-01-11 | 布団圧縮袋の吸気弁 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3120327U true JP3120327U (ja) | 2006-03-30 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006000113U Expired - Fee Related JP3120327U (ja) | 2006-01-11 | 2006-01-11 | 布団圧縮袋の吸気弁 |
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JP (1) | JP3120327U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7441384B2 (ja) | 2019-09-12 | 2024-03-01 | 東和産業株式会社 | 圧縮袋に用いられる弁装置 |
-
2006
- 2006-01-11 JP JP2006000113U patent/JP3120327U/ja not_active Expired - Fee Related
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