JP3140873U - 布団圧縮袋の吸気弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】布団を収容して内部のエアーを抜くことで圧縮すると共にエアー漏れを抑えることが出来る布団圧縮袋の吸気弁の提供。
【解決手段】吸気弁2は上シート3に固定された弁本体10と該弁本体10を被覆する弁蓋11、及び弁本体10の中央凹部にセットされてエアー吸い込み穴12を開閉することが出来るお椀形の弁13から成り、該弁13は軟質樹脂製又はゴム製としてエアー吸い込み穴12を形成する筒の傾斜内周面に凸部外側面が接し、そして上面に穴24を形成した弁蓋11にコイルバネ23を取付けて弁底22にバネ力を付勢して押圧し、さらに上記弁本体10の底には下方へ延びる複数本の脚14,14・・を設けている。
【選択図】図3
【解決手段】吸気弁2は上シート3に固定された弁本体10と該弁本体10を被覆する弁蓋11、及び弁本体10の中央凹部にセットされてエアー吸い込み穴12を開閉することが出来るお椀形の弁13から成り、該弁13は軟質樹脂製又はゴム製としてエアー吸い込み穴12を形成する筒の傾斜内周面に凸部外側面が接し、そして上面に穴24を形成した弁蓋11にコイルバネ23を取付けて弁底22にバネ力を付勢して押圧し、さらに上記弁本体10の底には下方へ延びる複数本の脚14,14・・を設けている。
【選択図】図3
Description
本考案は布団を収容した状態で袋内部のエアーを吸引して圧縮するための吸気弁に関するものである。
布団はその体積が大きく、都会のマンションなどでは押入れなどに収納する際に問題となる。そこで、近年ではビニール袋に布団を収容して空気を吸引するならば、布団は圧縮されてその体積は小さくなり、押入れへの収納も可能と成る。特に、冬用の布団は多くの綿を入れた厚いもので、夏の間の収納には該圧縮袋は便利である。
圧縮袋はその一辺が密閉されると共に開口できる構造とし、中央部には吸込み口が設けられている。該吸込み口に掃除機のホースを当てて吸引するならば、袋内の空気は吸われ、吸引が終わったところで吸込み口が閉じるように機能する吸気弁が取付けられている。すなわち、吸気弁に内蔵している弁は袋内の負圧によって閉じて外からのエアーが侵入しない構造としている。しかし、現実には僅か
なエアー漏れが発生し、長期間経過すると圧縮された布団が膨らんでしまう。
なエアー漏れが発生し、長期間経過すると圧縮された布団が膨らんでしまう。
エヤー漏れ防止に関する吸気弁に関する技術は従来から色々知られている。例えば、特開2004−338784号に係る「収納袋の排気弁」は、収納袋内と連通する排気孔を設けている弁本体に吸気用孔を設けている蓋体を装着し、この蓋体の上面をドーム形状に形成して該蓋体上に当てがう吸気ノズルを弁本体に対して垂直状態のみならず傾斜させた状態にしてもその吸気口を吸気用孔に連通させた状態にして脱気作用を行わせることが出来、さらに、蓋体の下面と上記排気孔を開閉する弁板の上面とに互いに係脱するカム突起とストッパ片とからなるロック機構を設けて収納袋内の脱気後に弁板を排気孔に圧着させた状態に保持する。
すなわち、収納袋内が脱気されて布団などの収納物が圧縮状態に成ると、蓋体に対する電気掃除機の吸気ノズルの押付けが解かれる。そうすると、収納袋内が真空状態であるから、この収納袋側に発生する吸気力によって弁板が下動して排気口を自動的に閉止し、収納袋内に外気が入ることを阻止する。そしてその後、蓋体を弁板回りに一方向に回動させると、蓋体の下面側に設けているロック機構が作動して弁板が直接下方に押圧され、排気孔を密閉した状態に保持することが出来る。
又、特開2005−35562号に係る「弁機構」は、吸引装置のノズルの径を意識することなく使用することが出来、外面で積層されたり密閉袋を損傷することがなく、又、積層されたり隣接させた荷姿が平坦で安定した状態とするものである。そこで、孔が形成された密閉袋の外面側に取付けられ、その中央部に通気口が形成された吸引接続部を平坦面とし、密閉袋の内面側に取付けられる弁基材を断面窪状としている。従って、吸引接続部の通気口を覆うようにノズルを当接させるだけでよいからノズル径を意識することなく使用でき、また、密閉袋の外面に突出する部分がなくなるので外面で積層させたり隣接する他の密閉袋を損傷することがない。
特開2004−338784号に係る「収納袋の排気弁」
特開2005−35562号に係る「弁機構」
このように、布団圧縮袋に取付けられる吸気弁(排気弁)に関する従来技術は色々知られている。ところが、吸気弁が閉じてもエアー漏れを完全に防止することは出来ず、圧縮された布団は長期間経過すると多少を問わず膨らんでしまう。この減少は圧縮袋内に収容した布団を完全に圧縮しない状態の場合に特に発生する。すなわち、不完全圧縮状態では圧縮袋内の負圧が低い為に弁を押下げる力が低下し、エアー漏れを起すと考えられる。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、圧縮状態が不完全であってもエアー漏れを殆ど起さない吸気弁を提供する。
本考案の吸気弁が取付けられる布団圧縮袋は、布団を収容するビニール袋で構成されたもので、一辺は開口可能な形態と成っており、閉じた状態ではエアーが漏れないようにシールされる。そして、上記吸気弁は袋のほぼ中央部に取付けられ、該吸気弁にホースの先端を当てがって掃除機で吸込むことが出来る。ただし、布団圧縮袋としてのこの基本構造は従来と同じである。
ところで、本考案の吸気弁は概略円盤形を成し、弁本体と弁蓋、及び弁から成り、弁本体は圧縮袋の上シートに固着され、内部に弁を収容すると共に弁蓋が取付けられる。そこで弁本体には平坦なリング状の接合面が形成され、この接合面を介して上シートに固着される。固着手段は特に限定しないが粘着テープなどが用いられる。
弁本体に収容される弁はゴムなどで柔軟性のある材質からなり、弁本体の中央に設けた吸込み穴に嵌っている。弁蓋は弁本体に取付けられるが、同時に弁を下方へ押圧して吸込み穴に密着させるバネ力を付勢している。弁蓋にも吸込み穴が形成されて、掃除機のホースを当てがって吸引するならば、弁はバネを圧縮して浮上し、圧縮袋内のエアーを吸い込むことが出来る。
本考案に係る吸気弁は上シートに固着される弁本体と、弁本体に収容されて吸込み穴を塞ぐ弁と、弁本体に取付けられて弁を押圧する弁蓋で構成している。そして、弁蓋にはバネを取付けて弁を下方へ押圧するバネ力を付勢している。従って、掃除機のホールを当てがって圧縮袋内のエアーを吸い込み、布団を圧縮する場合には、バネが変形して弁が浮上し、エアーの吸い込みを止めると同時にバネ力にて弁は吸込み穴を塞ぐことが出来る。その為に、圧縮袋に収容した布団を完全に圧縮しない場合であってもエアー漏れの発生を抑えることが可能となる。例えば、完全に圧縮しない方が好ましい羽毛布団を圧縮袋に収容する場合に適している。
図1は布団圧縮袋の外観を示す実施例である。同図の1はビニール袋、2は吸気弁を表している。ビニール袋1は長方形の上シート3と下シート4から成り、その3辺5a,5b,5cは上下シート3,4が密着され、他の辺6は布団を出し入れする為に開口可能と成っている。そして、上記吸気弁2は上シート3のほぼ中央部に取付けられ、該吸気弁2を通してビニール袋内のエアーを吸込むことが出来る。
辺6は開閉可能なようにシール構造を有しており、図1のA−A断面拡大図を図2に示している。上シート3には辺6に沿って2本の凹シール7a,7bが一定間隔をおいて沿設され、又下シート4には辺6に沿って2本の凸シール8a,8bが一定間隔をおいて沿設されている。凸シール8a,8bは凹シール7a,7bの凹溝9a,9bに嵌合して互いに噛合い、辺6側に設けた開口を閉鎖することが出来、エアーの漏れを防止する。
上記布団圧縮袋としての基本形態は従来のものと共通しているが、本考案の特徴は吸気弁2にある。吸気弁2の基本的な機能は従来と同じであり、掃除機のホースを当てがって吸引するならば、圧縮袋内のエアーは吸い込まれ、吸引が停止すると同時に吸気弁2は閉じるように動作する。
図3は本考案に係る吸気弁2を示す実施例であり、断面図を表している。該吸気弁2は概略円盤形を成し、弁本体10と弁蓋11の組み合わせで構成され、弁蓋11は弁本体10の中央に形成した凹部25に嵌着している。そして、凹部25の底26にはエアーの吸い込み穴12が形成され、このエアー吸い込み穴12にお椀形弁13が嵌っている。
そして、本考案の吸気弁2の弁本体10の下方には複数の脚14,14・・が延びている。各脚14,14・・間に空間15が形成され、エアーの流れはスムーズと成る。すなわち、掃除機にて布団圧縮袋内のエアーが吸い取られることで布団生地は弁本体10の底26に密着するが、各脚14,14・・間の空間15,15・・をエアーが流れてエアー吸い込み穴12から吸込まれ、エアーの吸込みが阻害されることがないようにしている。
凹部25に嵌着した弁蓋11には穴が設けられ、エアーはこの穴を通して吸込まれる。そして、弁蓋11にはコイルバネ23が取付けられ、該コイルバネ23のバネ力は上記弁13に付勢されて弁13を下方へ押圧している。該コイルバネ23は弁蓋11の中心軸に設けた筒24に嵌って位置決めされている。
図4は弁13を単独で表している具体例であり、その形状は概略お椀形をしている。該弁13は円盤状のツバ16とツバ16の中央に設けている凸部17から成っている。弁13の材質は柔軟な樹脂材又はゴム材であり、適当に変形して上記エアー吸い込み穴12の傾斜内周面18になじんで隙間なく密着することが出来る。凸部17の外側面19は滑らかに湾曲した凸状曲面にて形成され、エアー吸い込み穴12の傾斜内周面18には適度に変形して密着する。
円盤状ツバ16には穴20,20・・が4箇所に貫通して設けられ、エアー吸い込み穴12に生じた隙間21を流れるエアーはこれら穴20,20・・を通過して掃除機のホースに吸込まれる。勿論、穴20,20・・だけでなく、エアーはエアー吸い込み穴12の隙間21からツバ16の外周へ流れてホースに吸込まれる場合もある。
図5(a)は弁13がエアー吸い込み穴12を閉鎖した状態を、(b)はエアー吸い込み穴12が開いている状態を表している。掃除機によってエアーを吸い込む場合、お椀形弁13の上側の気圧が低く成って該弁13の外側面19は湾曲し、その為にエアー吸い込み穴12が一部開口する。すなわち、エアーを吸引することで凸部17の上側の空気圧が低下して外側面19が内側に湾曲し、該凸部17とエアー吸い込み穴12の傾斜内周面18との間に隙間21が形成され、この隙間21からエアーが流れて布団圧縮袋内の空気が抜取られる。
この場合、凸部17の底22はコイルバネ23にて押圧されている為に、弁13が上方へ浮上する場合にはコイルバネ23は圧縮される。(a)の状態であってもコイルバネ23は多少圧縮状態にあってバネ力が底22に付勢されている。従って、凸部外側面19は傾斜内周面18に常に密着し、エアー漏れを極力防止することが出来る。(b)のようにエアーを吸い込む場合には、コイルバネ23はさらに圧縮変形することで隙間21が形成される。
勿論、掃除機が停止してエアーの抜取りが停止すると同時に、弁13の下側の空気圧が低くなると共に上側の空気圧が高くなって、すなわちビニール袋1の内圧がマイナスと成って弁13の外側面19はエアー吸い込み穴12の傾斜内周面18に密着する。本考案では上記コイルバネ23を備えて弁13を押圧することで、ビニール袋1の内圧がそれ程低くない不完全圧縮状態であっても、弁13からエアーが漏れにくくなる。
1 ビニール袋
2 吸気弁
3 上シート
4 下シート
5 辺
6 辺
7 凹シール
8 凸シール
9 凹溝
10 弁本体
11 弁蓋
12 吸込み穴
13 弁
14 脚
15 空間
16 ツバ
17 凸部
18 傾斜内周面
19 外側面
20 穴
21 隙間
22 底
23 コイルバネ
24 筒
25 凹部
26 底
2 吸気弁
3 上シート
4 下シート
5 辺
6 辺
7 凹シール
8 凸シール
9 凹溝
10 弁本体
11 弁蓋
12 吸込み穴
13 弁
14 脚
15 空間
16 ツバ
17 凸部
18 傾斜内周面
19 外側面
20 穴
21 隙間
22 底
23 コイルバネ
24 筒
25 凹部
26 底
Claims (2)
- 布団を収容して内部のエアーを抜くことで圧縮することが出来る布団圧縮袋の吸気弁において、該吸気弁は上シートに固定された弁本体と該弁本体を被覆する弁蓋、及び弁本体の中央凹部にセットされてエアー吸い込み穴を開閉することが出来るお椀形の弁から成り、該弁は軟質樹脂製又はゴム製としてエアー吸い込み穴を形成する筒の傾斜内周面に凸部外側面が接し、そして上面に穴を形成した弁蓋にバネを取付けて弁底にバネ力を付勢して押圧し、さらに上記弁本体の底には下方へ延びる複数本の脚を設けたことを特徴とする布団圧縮袋の吸気弁。
- 上記バネとしてコイルバネを用いた請求項1記載の布団圧縮袋の吸気弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000500U JP3140873U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 布団圧縮袋の吸気弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008000500U JP3140873U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 布団圧縮袋の吸気弁 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3140873U true JP3140873U (ja) | 2008-04-10 |
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ID=43290969
Family Applications (1)
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JP2008000500U Expired - Fee Related JP3140873U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 布団圧縮袋の吸気弁 |
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JP (1) | JP3140873U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111746924A (zh) * | 2020-07-03 | 2020-10-09 | 杨文玮 | 一种带加热防涨破机构的膨胀食品包装袋 |
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2008
- 2008-02-01 JP JP2008000500U patent/JP3140873U/ja not_active Expired - Fee Related
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