JP2021034705A - 金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法 - Google Patents

金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021034705A
JP2021034705A JP2019157393A JP2019157393A JP2021034705A JP 2021034705 A JP2021034705 A JP 2021034705A JP 2019157393 A JP2019157393 A JP 2019157393A JP 2019157393 A JP2019157393 A JP 2019157393A JP 2021034705 A JP2021034705 A JP 2021034705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recess
metal plate
resin
recesses
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019157393A
Other languages
English (en)
Inventor
慎 青柳
Shin Aoyagi
慎 青柳
俊紘 笹田
Toshihiro Sasada
俊紘 笹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JX Nippon Mining and Metals Corp
Original Assignee
JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Mining and Metals Corp filed Critical JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority to JP2019157393A priority Critical patent/JP2021034705A/ja
Priority to PCT/JP2020/025055 priority patent/WO2021039086A1/ja
Priority to TW109121859A priority patent/TW202123410A/zh
Publication of JP2021034705A publication Critical patent/JP2021034705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D22/00Shaping without cutting, by stamping, spinning, or deep-drawing
    • B21D22/02Stamping using rigid devices or tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D53/00Making other particular articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/04Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • B32B15/08Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/48Arrangements for conducting electric current to or from the solid state body in operation, e.g. leads, terminal arrangements ; Selection of materials therefor
    • H01L23/50Arrangements for conducting electric current to or from the solid state body in operation, e.g. leads, terminal arrangements ; Selection of materials therefor for integrated circuit devices, e.g. power bus, number of leads
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】金属板と樹脂部材との密着性を有効に高めることができる金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法を提供する。【解決手段】樹脂部材で覆われる樹脂被覆面を有する金属板1であって、前記樹脂被覆面上に並んで形成されて該樹脂被覆面から窪む三個以上の凹部2を有し、前記樹脂被覆面上で、凹部配列方向Daに並ぶ三個以上の前記凹部2が、距離の異なる複数種類のピッチP1、P2で互いに離隔して配置された金属板1である。【選択図】図1

Description

この明細書は、金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法に関する技術を開示するものである。
金属と樹脂との密着性を高めることは、種々の分野及び用途で求められており、これに関連する技術の開発が広く行われている。
この種の技術の一例として、特許文献1には、半導体デバイスにおいて、半導体チップが搭載されるリードフレームと、リードフレーム及び半導体チップを封止する樹脂との密着性を高めるための手法が提案されている。
より詳細には、特許文献1は、「封止樹脂との密着性がより高められて信頼性をさらに向上するリードフレームを提供すること」等を目的として、「半導体チップを搭載し、封止樹脂によって封止される半導体装置に使用されるリードフレームであって、封止樹脂によって封止されるリードフレームの部分の表面に凹凸部が形成され、前記凹凸部では、凹部の深さ方向と交差する方向に延在するカギ部が形成された、リードフレーム」を開示するものである。
この特許文献1には、「カギ部」を形成するための具体的な方法として、「図6に示すように、最初の2回のパンチング処理に使用される加工パンチ20には、表面に所定のピッチをもって複数の突起20aが形成されている。まず、最初のステージAでは、リードフレーム5に対する加工パンチ20の所定の相対的な位置関係のもとでパンチング処理が施されて、リードフレーム5の表面に突部20aに対応した凹部5aが形成される。ステージAにおけるパンチング処理が完了すると、リードフレーム5は、次のステージBにまで搬送される。」、「ステージBでは、図7に示すように、ステージAにおけるリードフレーム5に対する加工パンチ20の相対的な位置関係に対し、突起のピッチPが半ピッチだけずれるような位置関係のもとで、2回目のパンチング処理をリードフレーム5に施すことで、ステージAにおいて形成された凹部5aの位置とは異なる位置に凹部5aが形成される。」、「ステージBにおけるパンチング処理が完了すると、リードフレーム5は次のステージCにまで搬送される。ステージCでは、表面の平らな加工パンチ21によってリードフレーム5の表面にパンチング処理を施すことによって、リードフレーム5の表面に形成された複数の凹部5aの間に位置する凸部5bの先端部分が押し潰されてカギ部5cが形成される。」と記載されている。
特開2007−258587号公報
特許文献1に記載された技術では、「リードフレーム」に、「加工パンチ」の「突起」に対応する個数及び密度の「凹部」しか形成されない。そして、「凹部」を設けるための「加工パンチ」の凸部の所要の強度確保しつつ該凸部を微細に加工する技術、その他の理由から、「加工パンチ」に設けることのできる「突起」の個数及び密度には限界がある。それ故に、特許文献1の技術では、「リードフレーム」に形成できる複数個の「凹部」間の距離をさらに短くすること、つまり、「凹部」をより密集させて形成することが困難であった。その結果として、「リードフレーム」と「封止樹脂」との密着性を十分に向上させることができない。
また、特許文献1では、「カギ部」が形成されることにより、「凹部」内に樹脂が入り込みにくくなって、「リードフレーム」と「封止樹脂」との間に、比較的多くの空気が封入されることがある。多量の空気が封入されると、該空気は、特に高温環境下では膨張して封止樹脂とリードフレームとが剥離し、密着性の低下等といった不都合を生じさせ得る。
この明細書では、金属板と樹脂部材との密着性を有効に高めることができる金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法を開示する。
この明細書で開示する一の金属板は、樹脂部材で覆われる樹脂被覆面を有するものであって、前記樹脂被覆面上に並んで形成されて該樹脂被覆面から窪む三個以上の凹部を有し、前記樹脂被覆面上で、凹部配列方向に並ぶ前記凹部が、距離の異なる複数種類のピッチで互いに離隔して配置されたものである。
この明細書で開示する他の金属板は、樹脂部材で覆われる樹脂被覆面を有するものであって、前記樹脂被覆面上に並んで形成されて該樹脂被覆面から窪む複数個の凹部を有し、前記樹脂被覆面上で、凹部配列方向に並ぶ前記凹部のピッチの平均値が、200μm未満であるものである。
この明細書で開示する金属樹脂複合体は、上述したいずれかの金属板と、該金属板の前記樹脂被覆面を覆って配置された樹脂部材とを備えるものである。
この明細書で開示する半導体デバイスは、上記の金属樹脂複合体と、前記金属樹脂複合体の前記リードフレーム上に搭載された半導体チップとを備えるものである。
この明細書で開示する金属板の製造方法は、板状金属材料にパンチを押し当てるプレス加工を施し、金属板を製造する方法であって、先端面に一個又は複数個の凸部を並べて設けたパンチにより、前記板状金属材料の被加工面上に、一個又は複数個の凹部を含む第一凹部群を形成する第一プレス工程と、先端面に複数個又は一個の凸部を並べて設けたパンチにより、前記被加工面上に、複数個又は一個の凹部を含む第二凹部群を、前記第一凹部群の形成域と少なくとも一部で重複させて形成し、前記第二凹部群の各凹部を、前記第一凹部群の各凹部から離隔させて設ける第二プレス工程とを含むものである。
上述した金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法によれば、金属板と樹脂部材との密着性を有効に高めることができる。
一の実施形態の金属板を模式的に示す平面図である。 図1の金属板を製造する方法の一例を示す平面図である。 図2の製造方法で用いることができるパンチの一例を示す斜視図である。 他の実施形態の金属板を模式的に示す平面図である。 図1のV−V線に沿う部分断面図である。 図5の金属板を、その表面及び裏面のそれぞれに樹脂部材が配置された状態で示す部分断面図である。 図5の金属板の表面に設けた凹部の一個を示す拡大断面図である。 凹部の変形例を示す拡大断面図である。 さらに他の実施形態の金属板を模式的に示す平面図である。 樹脂被覆面の粗化面を模式的に示す断面図である。 実施例で金属板を用いて作製した供試体を示す縦断面図及び平面図である。
以下に図面を参照しながら、この明細書で開示する実施の形態について詳細に説明する。
図1に例示する金属板1は、表面Sf上に並んで形成されて表面Sfから窪む複数個の凹部2を有するものである。なお、金属板1は、たとえば、銅、アルミニウム又は鉄を含む材料からなるものとすることができる。
なお、この表面Sfは、後述するように、金属板1を備える金属樹脂複合体で樹脂部材により覆われるものであり、樹脂被覆面に相当する。図示の例では、表面Sfの略全体が樹脂部材で覆われる樹脂被覆面になるが、表面の少なくとも一部が樹脂で覆われ、その表面の少なくとも一部である樹脂被覆面上に複数個の凹部が設けられたものであればよい。つまり、樹脂被覆面は、金属板の表面の少なくとも一部に存在し得る。
ここで、複数個の凹部2は、樹脂被覆面上で、凹部配列方向Da(図1では左右方向)に並んで形成されている。そして、凹部配列方向Daに並ぶ凹部2は、距離が異なる複数種類のピッチP1、P2で互いに離隔して配置されている。言い換えれば、複数個の凹部2は、凹部配列方向Daに、均一ではないピッチP1、P2で位置するように形成されたものである。
このような金属板1は、たとえば、図2に示すようにして製造することができる。
はじめに、平板等の板状金属材料51の、加工を施す被加工面Sp上に、図3に例示するようなパンチ61を用いて、図2(a)に破線で示すように、複数個の凹部2を含む第一凹部群Gc1を形成する第一プレス工程を行う。第一プレス工程により、図2(b)に示すような半加工品51aが得られる。凹部2は、板状金属材料51を貫通しない窪み状とすることができる。
このパンチ61は、板状金属材料51の被加工面Spに直交する方向に延びるように配置される本体部62と、本体部62の、被加工面Spに近接する先端面62aに並べて設けた複数個の凸部63とを有するものである。複数個の凸部63は、先端面62a上の平面内の所定の方向及び、それに直交する方向にそれぞれ、等間隔で並んで形成されている。この例では、先端面62aに、被加工面Spに近接する側である先端側に向けて先細りになる略四角錐台状の凸部63が多数個存在する。但し、凸部63の形状及び個数は適宜変更することが可能である。
第一プレス工程では、上記のパンチ61を板状金属材料51の被加工面Spに押し当ててプレスすることにより、被加工面Spに、当該パンチ61の先端面62aに設けた凸部63に対応する形状、位置及び個数の第一凹部群Gc1の凹部2が形成される。より詳細には、この例では、凹部2は、パンチ61の先端面62aの凸部63の配列態様と実質的に同様に、半加工品51aの被加工面Sp上にて、4行4列で合計16個形成される。
次いで、第二プレス工程で、半加工品51aの被加工面Spにさらに、図2(b)破線で示すように、複数個の凹部2を含む第二凹部群Gc2を形成する。第二プレス工程では、第一プレス工程で用いたものと同じパンチ61を用いることもできるが、先端面に複数個又は一個の凸部を並べて設けたパンチであれば、第一プレス工程と異なるパンチとしてもよい。ここでは、第二プレス工程で、第一プレス工程と同一形状の先端面を有するパンチ61を用いる場合について説明する。但し、実施形態によっては、第一プレス工程のものとは異なる形状の先端面を有するパンチを使用することもあり得る。
この実施形態では、第二プレス工程で、被加工面Spに該パンチ61を、第一プレス工程のときの押圧位置よりも所定の方向の一方側(図2では左右方向の右側)に若干ずらした位置に押し当ててプレスすること等により、図2(b)から解かるように、複数個の凹部2を含む第二凹部群Gc2を、第一凹部群Gc1の形成域と少なくとも一部で重複させて形成する。なお、パンチ61をずらす方向は、先述の凹部配列方向Daと一致することになる。
但し、ここでは、第二凹部群Gc2の各凹部2が、第一凹部群Gc1の各凹部2と重ならないように、第二凹部群Gc2の各凹部2を、第一凹部群Gc1の各凹部2から所定の距離で離隔させて位置させる。図示の例では、図2の左右方向で、第一凹部群Gc1の隣り合う凹部2の間のそれぞれに、第二凹部群Gc2の各凹部2が配置されるように、第二凹部群Gc2の凹部2が形成されている。
なお図示は省略するが、その後さらに、被加工面上に、パンチを所定の方向にずらして押圧し、複数個の凹部を含む第三凹部群を形成する第三プレス工程等を行うことも考えられる。プレス工程は、第一プレス工程及び第二プレス工程に限らず、三回以上行うことも可能である。
これにより、図2(c)に示すように、樹脂被覆面としての表面Sfになる被加工面上で、第一凹部群Gc1の凹部2と、第二凹部群Gc2の凹部2とが、第二プレス工程でパンチ61をずらした方向(図2では左右方向)に交互に並んで形成された金属板1を製造することができる。このような金属板1では、一度のプレスのみで凹部を形成した場合に比して、凹部2がより密集して形成されていることにより、それらの密集する各凹部2内に樹脂が入り込んで、凹部2による樹脂のアンカー効果が向上する。その結果、樹脂部材との優れた密着性を発揮することができる。
金属板と樹脂部材との密着性が低いと、当該金属板をリードフレームとした半導体デバイスで、水分を含む外気(空気)が金属板と樹脂部材との間を通過する場合がある。この場合、リードフレームに搭載されて使用時に発熱する半導体素子が、そのような水分を含む外気(空気)と接触すると、動作不良が生じること等の問題がある。これに対し、この実施形態の金属板1では、樹脂部材との密着性に優れることから、そのような問題の発生を有効に抑制することができる。
なお、プレスに用いるパンチの先端面に設ける凸部の個数を増やすことによって、一回のプレスで凹部を密集させて形成できるようにも思われるが、先端面で凸部をある程度増加させると、プレスに耐え得るほどのパンチの強度を確保することが困難になる。したがって、パンチの先端面形状の変更では、樹脂部材との金属板の密着性を十分に向上させることができない。
また、凹部2が密集することにより、凹部2間の外面は、プレス時の金属板1を構成する金属材料の肉流れにより、外方に向けて盛り上がる形状になる。この場合、当該外面が平坦面状である場合に比して、アンカー効果が高くなるので、金属板1と樹脂部材との密着力がさらに向上する。
なお図示しないが、仮に第一プレス工程で先端面に一個の凸部を設けたパンチを用いて、板状金属材料の被加工面上に一個の凹部を形成した場合、第二プレス工程では先端面に複数個の凸部を設けたパンチにより、被加工面上に当該凹部を隔てた両側に複数個の凹部を形成することができる。あるいは、第一プレス工程で先端面に複数個の凸部を設けたパンチを用いて、板状金属材料の被加工面上に複数個の凹部を形成した場合、第二プレス工程では先端面に一個の凸部を設けたパンチにより、被加工面上の複数個の凹部の間に一個の凹部を形成してもよい。これにより、金属板1の樹脂被覆面には、三個以上の凹部が形成される。
上述したようにしてパンチ61をずらして押圧する第一プレス工程及び第二プレス工程を行うと、第二プレス工程にて、第一プレス工程で形成された第一凹部群Gc1の隣り合う凹部2の間の中央位置に寸分の違いもなく、第二凹部群Gc2の凹部2を位置させて形成することは実質的に不可能である。それにより、製造される金属板1では、凹部配列方向Daに並ぶ凹部2のピッチP1、P2が不可避的に複数種類になる。これを言い換えれば、金属板1の凹部配列方向Daに並ぶ凹部2のピッチP1、P2が均一でなければ、該金属板1は、第一プレス工程及び第二プレス工程を含む方法により製造されたものと推測することができる。このような複数種類のピッチP1、P2は、パンチ61の位置決めピンのクリアランス及び、パンチ61による材料の伸びに起因して生じるものであると考えられる。ピッチP1とピッチP2の差は、好ましくは1μm〜40μmであり、たとえば平均で10μm程度になることがある。
ここでいうピッチP1、P2とは、凹部配列方向Daに凹部2が配列される周期であり、具体的には、凹部配列方向Daに沿う凹部2の開口部の幅Wcに、該凹部2とその凹部配列方向Daのいずれか一方側に隣接する凹部2との間の離隔距離D1もしくはD2を足し合わせた長さである。また、凹部配列方向Daとは、樹脂被覆面上で複数個の凹部2が並ぶいずれかの方向(たとえば図1では左右方向や上下方向等)を意味し、それらの方向のうちの少なくとも一つの方向で、凹部2が、複数種類のピッチP1、P2で並んで配置されていればよい。図1に例示する実施形態では、図1に矢印で示すように、左右方向が凹部配列方向Daに該当する。なお、図1の上下方向に見れば、凹部2は均一なピッチで配置されており、ここでは、図1の上下方向は凹部配列方向とはみなさない。
凹部配列方向Daに並ぶ凹部2の複数種類のピッチP1、P2は、凹部配列方向Daに順次に繰り返されることがある。図1に示す実施形態では、凹部配列方向Daで、二種類のピッチP1、P2が順次に、すなわち交互に繰り返されている。図4に示す他の実施形態では、凹部配列方向Daで、三種類のピッチP1、P2及びP3が順次に繰り返されるように、凹部12が形成されている。このように凹部配列方向Daに順次に繰り返される三種類以上のピッチP1〜P3で凹部12が形成された金属板11は、たとえば金属板11の製造時にさらに第三プレス工程を行うこと等により作製することができる。図示は省略するが、凹部配列方向に順次に繰り返される四種類以上のピッチで凹部が形成された金属板も可能である。
凹部配列方向DaのピッチP1、P2の平均値は、具体的には、50μm〜200μmの範囲内とすることが好ましい。ピッチP1、P2の平均値はさらに、50μm〜120μmの範囲内であることがより一層好適である。ピッチP1、P2の平均値が小さすぎると、凹部2の内面が小さくなる可能性がある。この場合、凹部2を含む樹脂被覆面と樹脂との接触面積が低下し、密着力が劣るものになることが懸念される。
凹部配列方向Daに隣接する凹部2間の離隔距離D1、D2の平均値は、80μm未満であることが好ましく、さらに70μm以下、特に50μm未満であることがより一層好ましい。先に述べた製造方法では、第一凹部群Gc1の凹部2と第二凹部群Gc2の凹部2のうち、互いに隣接する凹部2間の離隔距離の平均値が、80μm未満となるように、第一プレス工程及び第二プレス工程等を行うことが好適である。特に好ましくは、離隔距離のいずれもが上記の上限値より短くなるようにする。
この場合、樹脂被覆面上で凹部2が十分密集して配置されることになるので、アンカー効果の向上による金属板1と樹脂部材との良好な密着性を実現することができる。離隔距離D1、D2は、凹部配列方向Daで、互いに隣接する凹部2のうち、一方の凹部2の最も他方の凹部2側に位置する端点と、他方の凹部2の最も一方の凹部2側に位置する端点との間の距離として測定する。このような凹部2間の短い離隔距離D1、D2も、上述した二回以上のプレスにより実現することができる。なお、凹部配列方向Daに隣接する凹部2間の離隔距離D1、D2は、たとえば1μm以上、典型的には20μm以上になることがある。
金属板1には、図5に断面図で示すように、表面Sfのみならず、その表面Sfの裏側に位置する裏面Sbにも、複数個の凹部2を形成することができる。裏面Sb側でも、先述したような表面Sf側と同様の凹部2のピッチ、離隔距離とすることができる。この場合、裏面Sbも樹脂被覆面になる。
但し、表面Sf上の凹部2と、裏面Sb上の凹部2とは、図5から解かるように、金属板1の厚み方向(図5では上下方向)に直交する方向(図5では左右方向)にずれて位置することが好ましい。言い換えれば、表面Sf上の凹部2と、裏面Sb上の凹部2とが、金属板1の厚み方向に直交する方向でずれておらず、同じ位置に設けられている場合、金属板1に局所的に厚みの薄い箇所が形成され得ることに起因して、金属板1を製造する際のプレス時に全体の肉流れ変形量が多くなり、機械的強度や寸法精度の低下が懸念される。ここでは、少なくとも、凹部2の幅方向(図5では左右方向)の中央位置Cpが、表面Sf側のものと裏面Sb側のものとで一致していなければよい。
なお、図5に示す金属板1は、図6に示すように、表面Sf及び裏面Sbのそれぞれが樹脂被覆面になって各樹脂部材3a、3bで覆われるように、樹脂部材3a、3bが配置されて、金属樹脂複合体71を構成する。この金属樹脂複合体71では、表面Sf及び裏面Sbのそれぞれの密集する凹部2内に、樹脂部材3a、3bの樹脂が入り込むので、金属板1と樹脂部材3a、3bとの優れた密着性が発揮される。このような表面Sf及び裏面Sbへの樹脂部材3a、3bの配置は、たとえば、インサート成形等により行うことができる。
図示の金属樹脂複合体71は、表面Sf及び裏面Sbのそれぞれに凹部2が形成された金属板1と、金属板1の表面Sf及び裏面Sbのそれぞれを覆って配置された樹脂部材3a、3bとを備えるものであるが、図示は省略するが、表面Sfのみに凹部が形成されること、及び/又は、表面Sfのみに樹脂部材が配置されることもある。ここでいう「表面」及び「裏面」との用語は、単に、金属板1の一方の面と、その裏側の他方の面とを区別するために用いたものであり、「裏面」と「表面」とを入れ替えて解釈することも可能である。
上述した実施形態では、金属板1の樹脂被覆面上に設けた凹部2は、図7に拡大図で示すように、樹脂被覆面から外側に向かって開く開口部2aに連なって該凹部2を区画する内面を有する。そして、該内面は、凹部2の最も深い箇所に位置する平面状の底面2bと、開口部2aと底面2bとをつなぐ側面2cとで形成されている。
このような平面状の底面2bを有する凹部2では、その底面2bが、開口部2aの面積に対して20%〜60%の面積を有することが好ましい。凹部2の底面2bの面積が、開口部2aの面積の20%を下回ると、凹部2の内面が深くなるにつれて先細りになりすぎることにより、底面2b付近に樹脂が入り込みにくくなって、そこに比較的大きな空気層が形成されるおそれがある。一方、凹部2の底面2bの面積が、開口部2aの面積の60%を超える場合は、底面2bと側面2cとが交わる部分の角部が鋭くなり、そこに樹脂が入り込みにくくなって比較的大きな空気層が形成されることが懸念される。底面2bの面積は、開口部2aの面積の40%〜60%とすることがより一層好ましい。
なお、図7に示すように、断面視で略直線状になる側面2cは、底面2bに立てた垂線に対して2°〜10°の範囲内の角度θで傾斜することが好適である。この傾斜角度θが大きすぎると、アンカー効果が十分に得られないことが懸念される。傾斜角度θが小さいと、パンチ61で凹部2を形成した際に、パンチ61が凹部2から抜けにくくなるおそれがある。
あるいは、図8に示す変形例のように、側面22cから底面22bにかけて曲面状の内面を有する凹部22とすることも可能である。図8に示す凹部22の内面は、開口部22aから側面22cを経て底面22bに至るまで曲面状であり、さらに言えば、該曲面状は断面視で円弧状である。この凹部22の内面は、球面をそれと交わる平面で切り取った部分の形状である球冠状をなす。
このような曲面状の内面を有する凹部22も、その全体にわたって樹脂が充填されやすいので、空気層の形成抑制の観点から好適である。
凹部配列方向Daに沿う凹部2の開口部2aの幅Wcは、好ましくは10μm〜500μm、より好ましくは20μm〜90μmである。凹部2の開口部2aの幅Wcが広すぎる場合は、凹部の個数密度が小さくなって、密着性向上の効果が十分に得られない場合がある。この一方で、凹部2の開口部2aの幅Wcが狭すぎる場合は、当該凹部2内に樹脂が入り込みにくくなり、凹部2内への空気層の形成の懸念がある。
凹部2の深さDcは、5μm〜50μmであることが好ましく、さらに15μm〜45μmであることがより一層好ましい。凹部2の深さDcは、開口部2aから底面2bまで金属板1の厚み方向に沿って測った最大深さを意味する。凹部2が深すぎると、深部まで樹脂が十分に入り込みにくくなり、空気層が形成されるおそれがある。凹部が浅すぎると、密着性向上が不十分になる可能性が否めない。
また、凹部2の深さDcは、金属板の厚みT(板厚)に対して5%〜35%、特に7%〜30%であることが好ましい。金属板の厚みTに対する凹部2の深さDcの割合は、密着性向上の観点から5%以上とすることが好適であるが、35%を超えると、金属板1の強度が低下することが懸念される。
樹脂被覆面における凹部2の個数密度は、120個/mm2〜280個/mm2であることが好適であり、さらに180個/mm2〜280個/mm2であることが特に好ましい。これにより、樹脂部材との密着性を有効に向上させることができる。個数密度は高ければ高いほど好ましいが、上記の上限値以下になることが多い。個数密度は、樹脂被覆面の単位面積(1mm×1mm)あたりに存在する凹部2の個数を数えることで求める。
凹部2の開口部2aの平面形状は、種々の形状とすることができるが、なかでも、図示しない円形状又は、図示のような正方形もしくは長方形等の四角形その他の多角形状とすることができる。この場合、多くの凹部2を密集させて設けることができる。特に、平面視が正方形等の四角形状である凹部2は、それを形成するためのパンチ61の凸部63を砥石等で削って対応する形状に形成しやすいこと等から好ましい。
上述した実施形態では、樹脂被覆面に、互いに隣接する凹部2どうしがその角部を対向させて位置する菱形になる正方形状の凹部2を形成している。換言すれば、これらの正方形状の凹部2はいずれも、その各辺が凹部配列方向Daに対して略45°で傾斜する向きで配置されている。一方、図9(a)及び(b)に示す他の実施形態の金属板31、41のように、樹脂被覆面には、正方形状の凹部32、42を、互いに隣接する凹部32、42の辺どうしが平行になる向きで形成することも可能である。
但し、菱形の凹部2は、隣接するものどうしで角部が対向して位置するので、それらの隣接する凹部2間の離隔距離が短くなって、その間を空気が通過しにくくなり、半導体デバイスの内部まで空気が到達し難くなる点で好ましい。
なお、図9(a)に示す金属板31は、平面視で各凹部32の向きをその重心周りに45°回転させたことを除いて、図1に示す金属板1とほぼ同様の構成を有するものである。
図9(b)に示す金属板41は、凹部配列方向Daで凹部42を千鳥状に並べて配置した点のみ、図9(a)に示す金属板31と異なる。凹部の配列態様は、凹部配列方向に直線状に並ぶものに限らない。
ところで、金属板1の樹脂被覆面のうち、少なくとも、凹部2間に位置する外面Se、好ましくは、図10に示すように、当該外面Se及び凹部2の内面を含む樹脂被覆面の全体は、粗化面であることが好適である。
先に述べたように、凹部2を密集配するべく凹部2間の離隔距離D1、D2を短くした場合、プレス時の肉流れにより、凹部2間の外面Seは、図面からは明らかではないが、盛り上がる形状になる。そして、図10に示すように、このような隆起状の外面Seの算出平均粗さRaが0.3μm以上とし、外面Seの最大高さRzが2.0μm以上とすることにより、粗い外面Seによる樹脂のアンカー効果が大きくなる。したがって、金属板1と樹脂部材との密着性をさらに向上させることができる。ここでいう算出平均粗さRa及び最大高さRzは、JIS B0601に準拠するものとする。なお、樹脂被覆面の外面Se等は、粗化処理を施して粗化面とすることが好適である。粗化面は、実体顕微鏡やSEMにより確認可能である。粗化処理が施されていない場合は光沢面になり、粗化処理を施すと非光沢面になるので、目視でも判別可能である。
なお、上述したところでは、図1に示す実施形態の金属板1を代表例として、好ましい構成ないし態様について説明したが、それらの構成ないし態様の少なくとも一つは、他の実施形態の金属板11、31及び41にも適用することも可能である。
以上に述べたような金属板1、11、31及び41等の金属板は、その樹脂被覆面上に樹脂部材が配置される種々の用途に用いることが可能であるが、なかでも、半導体デバイスに使用されることに特に適している。
半導体デバイスの用途では、金属板を、半導体チップが搭載されるリードフレームとすることができる。リードフレームには、たとえば、半導体チップを配置するダイパッドと、ダイパッドの周囲のインナーリードやアウターリード等のリードとを有するものがある。上記の金属板の樹脂被覆面は、ダイパッドの、半導体チップ側を向く面とすることができる。
金属板をリードフレームとする場合、半導体デバイスは、該金属板の樹脂被覆面を覆って樹脂部材を配置してなる金属樹脂複合体と、リードフレーム上に搭載された半導体チップとを備えるものとすることができる。
あるいは、上記の金属板は、樹脂部材との密着性が高いことから、たとえば、防水コネクタ又は、防水性を必要とするカメラ部品もしくはスマートフォン部品等のインサート部品に用いることも好適である。
以下に、上述したような金属板を試作し、その性能を確認したので以下に説明する。但し、ここでの説明は単なる例示を目的としたものであり、これに限定されることを意図するものではない。
板状金属材料に対し、パンチによる押圧位置をずらした二回のプレスを行い、図1に示すような金属板を作製した。実施例1〜12並びに比較例1及び2の金属板の各種の寸法その他の条件を、表1に示す。比較例1については、プレスを行わず、樹脂被覆面に凹部が存在しない金属板とした。また比較例2は、一回のみのプレスにより凹部を形成した。表1中、平均ピッチは、ピッチP1とピッチP2の平均値を意味し、また凹部の平均離隔距離は、離隔距離D1と離隔距離D2の平均値を意味する。
実施例1〜12並びに比較例1及び2の各金属板について、インサート成形により樹脂被覆面上に樹脂部材を形成して、図11に示すような、中央に空洞を有する金属板51と樹脂部材3c及び3dからなる金属樹脂複合体71aを得た。さらに図11に示すように、金属樹脂複合体71aの空洞を両側から蓋体81a、81bで接着剤81cを介して塞いで、半導体デバイスを模擬した供試体91を作製した。但し、この供試体91は、内部の空洞に半導体チップを有しないものである。樹脂部材3c及び3d並びに蓋体81a、81bは、液晶ポリマー(JX液晶株式会社製のザイダー(登録商標)のM−350B)からなるものとした。接着剤81cとしては、セメダイン株式会社製のEP330を用いた。
これらの各供試体91をヒートサイクル試験に供し、試験後に、供試体91を水中に沈めて、空気の漏れの有無を確認した。その結果も表1に示す。ヒートサイクル試験では、−65℃〜160℃の昇温・降温を繰り返した。
表1中、密着力について「◎」は、ヒートサイクル試験を500回行った後に、空気の漏れがなかったことを表す。「〇」は、ヒートサイクル試験を100回行った後に、空気の漏れがなかったことを表す。「×」は、ヒートサイクル試験を50回行った後に、空気の漏れがあったことを表す。「△」は、ヒートサイクル試験を50回行った後に、蓋をした複合体を水中に沈めて、空気の漏れがなかったことを表す。
なお、実施例1〜12はいずれも、凹部の隣り合うピッチの差が1μm〜40μmであった。
表1より、実施例1〜11は、樹脂被覆面上に、平均離隔距離が比較的短い凹部を密集させて形成したことに起因して、樹脂部材との密着性が高まって、密着力が良好であるとの結果が得られた。一方、比較例1は、樹脂被覆面上に凹部を形成しなかったことにより、また比較例2は、凹部間の平均離隔距離が長かったことにより、密着力が低いという結果になった。
したがって、これによれば、金属板と樹脂部材との密着性を有効に向上できることが解かった。
1、11、31、41、51 金属板
2、12、22、32、42 凹部
2a、22a 開口部
2b、22b 底面
2c、22c 側面
3a、3b、3c、3d 樹脂部材
51 板状金属材料
51a 半加工品
61 パンチ
62 本体部
62a 先端面
63 凸部
71、71a 金属樹脂複合体
81a、81b 蓋体
81c 接着剤
91 供試体
Da 凹部配列方向
Sf 表面
Sb 裏面
Sp 被加工面
P1、P2、P3 凹部配列方向に並ぶ凹部のピッチ
D1、D2 凹部配列方向に隣接する凹部間の離隔距離
Wc 凹部配列方向に沿う凹部の開口部の幅
Dc 凹部の深さ
Cp 凹部の幅方向の中央位置
Gc1 第一凹部群
Gc2 第二凹部群
T 金属板の厚み
Se 凹部間の外面

Claims (21)

  1. 樹脂部材で覆われる樹脂被覆面を有する金属板であって、
    前記樹脂被覆面上に並んで形成されて該樹脂被覆面から窪む三個以上の凹部を有し、
    前記樹脂被覆面上で、凹部配列方向に並ぶ前記凹部が、距離の異なる複数種類のピッチで互いに離隔して配置された金属板。
  2. 凹部配列方向に並ぶ前記凹部の前記複数種類のピッチが、凹部配列方向に順次に繰り返されるように、当該凹部が形成された請求項1に記載の金属板。
  3. 前記ピッチが二種類であり、当該二種類のピッチが凹部配列方向に交互に繰り返される請求項2に記載の金属板。
  4. 前記ピッチの平均値が、200μm未満である請求項1〜3のいずれか一項に記載の金属板。
  5. 樹脂部材で覆われる樹脂被覆面を有する金属板であって、
    前記樹脂被覆面上に並んで形成されて該樹脂被覆面から窪む複数個の凹部を有し、
    前記樹脂被覆面上で、凹部配列方向に並ぶ前記凹部のピッチの平均値が、200μm未満である金属板。
  6. 前記凹部の内面が、該凹部の開口部の面積に対して20%〜60%の面積を有する平面状の底面を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の金属板。
  7. 前記凹部の内面が、側面から底面にかけて曲面状を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の金属板。
  8. 前記樹脂被覆面のうち、少なくとも、前記凹部間に位置する外面の算出平均粗さRaが0.3μm以上であり、最大高さRzが2.0μm以上である請求項1〜7のいずれか一項に記載の金属板。
  9. 凹部配列方向に沿う前記凹部の開口部の幅が、10μm〜500μmである請求項1〜8のいずれか一項に記載の金属板。
  10. 前記樹脂被覆面における前記凹部の個数密度が、120個/mm2〜280個/mm2である請求項1〜9のいずれか一項に記載の金属板。
  11. 前記凹部の深さが、5μm〜50μmである請求項1〜10のいずれか一項に記載の金属板。
  12. 前記凹部の深さが、当該金属板の厚みに対し、5%〜35%である請求項1〜11のいずれか一項に記載の金属板。
  13. 前記凹部の開口部の平面形状が、円形状又は多角形状である請求項1〜12のいずれか一項に記載の金属板。
  14. 前記樹脂被覆面が、表面と、該表面の裏側に位置する裏面とを含み、
    前記表面上の前記凹部と、前記裏面上の前記凹部とが、当該金属板の厚み方向に直交する方向にずれて位置する請求項1〜13のいずれか一項に記載の金属板。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の金属板と、該金属板の前記樹脂被覆面を覆って配置された樹脂部材とを備える金属樹脂複合体。
  16. 前記金属板が、半導体チップが搭載されるリードフレームである請求項15に記載の金属樹脂複合体。
  17. 請求項16に記載の金属樹脂複合体と、前記金属樹脂複合体の前記リードフレーム上に搭載された半導体チップとを備える半導体デバイス。
  18. 板状金属材料にパンチを押し当てるプレス加工を施し、金属板を製造する方法であって、
    先端面に一個又は複数個の凸部を並べて設けたパンチにより、前記板状金属材料の被加工面上に、一個又は複数個の凹部を含む第一凹部群を形成する第一プレス工程と、
    先端面に複数個又は一個の凸部を並べて設けたパンチにより、前記被加工面上に、複数個又は一個の凹部を含む第二凹部群を、前記第一凹部群の形成域と少なくとも一部で重複させて形成し、前記第二凹部群の各凹部を、前記第一凹部群の各凹部から離隔させて設ける第二プレス工程と
    を含む、金属板の製造方法。
  19. 互いに隣接する前記第一凹部群の凹部と第二凹部群の凹部との間の離隔距離を、100μm未満とする、請求項18に記載の金属板の製造方法。
  20. 第一プレス工程で用いる前記パンチと、第二プレス工程で用いる前記パンチとが、同一形状の先端面を有し、
    第二プレス工程にて、前記被加工面上に、第一プレス工程で前記パンチを前記被加工面上に押し当てた位置からずれた位置で、前記パンチを押し当てる、請求項18又は19に記載の金属板の製造方法。
  21. 前記被加工面上で、前記第一凹部群の凹部と第二凹部群の凹部とが交互に並んで位置するように、第一プレス工程及び第二プレス工程を行う、請求項18〜20のいずれか一項に記載の金属板の製造方法。
JP2019157393A 2019-08-29 2019-08-29 金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法 Pending JP2021034705A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157393A JP2021034705A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法
PCT/JP2020/025055 WO2021039086A1 (ja) 2019-08-29 2020-06-25 金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法
TW109121859A TW202123410A (zh) 2019-08-29 2020-06-29 金屬板、金屬樹脂複合體、半導體裝置及金屬板之製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157393A JP2021034705A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021034705A true JP2021034705A (ja) 2021-03-01

Family

ID=74677728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019157393A Pending JP2021034705A (ja) 2019-08-29 2019-08-29 金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2021034705A (ja)
TW (1) TW202123410A (ja)
WO (1) WO2021039086A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7182675B1 (ja) 2021-08-11 2022-12-02 Jx金属株式会社 金属樹脂複合体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2023068096A1 (ja) * 2021-10-22 2023-04-27

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06163750A (ja) * 1992-11-27 1994-06-10 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JPH07161896A (ja) * 1993-12-02 1995-06-23 Hitachi Cable Ltd リードフレームとその製造方法
JP2007305916A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Rohm Co Ltd リードフレームの製造方法および製造装置
JP2009260282A (ja) * 2008-03-18 2009-11-05 Panasonic Corp パッケージ用リードフレーム
JP2013157536A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Shinko Electric Ind Co Ltd リードフレーム及びその製造方法と半導体装置及びその製造方法
JP2017005124A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 Shマテリアル株式会社 リードフレーム、リードフレームの製造方法、および半導体装置
JP2017208486A (ja) * 2016-05-19 2017-11-24 株式会社ミスズ工業 表面に凹凸を有する金属部材、ヒートスプレッダ、半導体パッケージ及びそれらの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06163750A (ja) * 1992-11-27 1994-06-10 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JPH07161896A (ja) * 1993-12-02 1995-06-23 Hitachi Cable Ltd リードフレームとその製造方法
JP2007305916A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Rohm Co Ltd リードフレームの製造方法および製造装置
JP2009260282A (ja) * 2008-03-18 2009-11-05 Panasonic Corp パッケージ用リードフレーム
JP2013157536A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Shinko Electric Ind Co Ltd リードフレーム及びその製造方法と半導体装置及びその製造方法
JP2017005124A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 Shマテリアル株式会社 リードフレーム、リードフレームの製造方法、および半導体装置
JP2017208486A (ja) * 2016-05-19 2017-11-24 株式会社ミスズ工業 表面に凹凸を有する金属部材、ヒートスプレッダ、半導体パッケージ及びそれらの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7182675B1 (ja) 2021-08-11 2022-12-02 Jx金属株式会社 金属樹脂複合体
WO2023017656A1 (ja) * 2021-08-11 2023-02-16 Jx金属株式会社 金属樹脂複合体
JP2023025926A (ja) * 2021-08-11 2023-02-24 Jx金属株式会社 金属樹脂複合体

Also Published As

Publication number Publication date
TW202123410A (zh) 2021-06-16
WO2021039086A1 (ja) 2021-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2021039086A1 (ja) 金属板、金属樹脂複合体、半導体デバイス及び、金属板の製造方法
CN106345928B (zh) 用于金属原料的表面粗化装置以及表面粗化方法
US11152280B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP5669495B2 (ja) 樹脂封止金属部品、それに用いるリードフレーム、及び金属部品の製造方法
US9003858B1 (en) Bending die having surface microstructures and bending punch thereof
US11161197B2 (en) Joined structure and joining method
JP2014004802A (ja) 金属部材を一体化した樹脂成形品とその製造法
JP2017208486A (ja) 表面に凹凸を有する金属部材、ヒートスプレッダ、半導体パッケージ及びそれらの製造方法
JP2009260282A (ja) パッケージ用リードフレーム
CN111850464B (zh) 一种背板
JP6147981B2 (ja) セラミック基板の製造方法
CN103857204A (zh) 承载板及其制作方法
KR20160024590A (ko) 금형 장치 및 이에 의해 제조되는 배터리용 트레이
JP6536992B2 (ja) リードフレーム、樹脂付きリードフレーム及び光半導体装置、並びにそれらの製造方法
TWI567357B (zh) 熱管及基座固定結構
JP7182675B1 (ja) 金属樹脂複合体
KR102325895B1 (ko) 유도 가열판 및 이러한 유도 가열판이 구비된 인덕션 가열 기기용 조리 용기
JP6345957B2 (ja) 金属−セラミックス回路基板およびその製造方法
JP2011199070A (ja) 保持治具
CN209981208U (zh) 一种防药水渗漏的半导体引线框架
WO2020202941A1 (ja) セラミック基板の製造方法及びセラミック基板
JP5896720B2 (ja) 密閉鍛造成形品およびその製造方法
TWI519230B (zh) 承載板之結構強化方法
ITUA20163689A1 (it) Recipiente di cottura per piani di cottura ad induzione
JP2021136415A (ja) キャパシタ、キャパシタ用基材及びキャパシタの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200923

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210406