JP2021033780A - データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】待機時消費電力の更なる削減が可能なデータ処理装置を提供する。
【解決手段】データ処理装置は、電源制御部と、物理層部と、通信制御部と、状態制御部とを備えている。電源制御部は、第1の電源設定および、第1の電源設定よりも省電力となる第2の電源設定を制御可能に構成されている。通信制御部は、第1の電源設定で所定の通信経路および物理層部を用いたデータ処理デバイスとの通信を行い、第2の電源設定で通信経路および物理層部を用いたデータ処理デバイスとの通信を停止する。状態制御部は、第2の電源設定により物理層部への電力供給を低下させた状態で通信経路のデータ処理デバイス側に対して第2の通信状態を維持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ処理装置に関する。
従来から、装置の待機時消費電力の削減が求められている。装置の待機時消費電力の削減手段として、例えば、特許文献1が開示されている。特許文献1では、装置のサスペンド中に、デバイスコントローラの電源を落とすことが提案されている。
特開2010−55265号公報
しかし、近年では、待機時消費電力の更なる削減が望まれている。待機時消費電力の更なる削減が可能なデータ処理装置を提供することが望ましい。
本発明の一実施の形態としての第1のデータ処理装置は、電源制御部と、データ処理デバイスと、物理層部と、通信制御部と、状態制御部とを備えている。電源制御部は、第1の電源設定および、第1の電源設定よりも省電力となる第2の電源設定を制御可能に構成されている。物理層部は、第1の電源設定でデータ処理デバイスと通信が行われるときに第1の通信状態となり、第2の電源設定に移行される前にデータ処理デバイスとの通信を停止させる第2の通信状態となる。通信制御部は、第1の電源設定で所定の通信経路および物理層部を用いたデータ処理デバイスとの通信を行い、第2の電源設定で通信経路および物理層部を用いたデータ処理デバイスとの通信を停止する。状態制御部は、第2の電源設定により物理層部への電力供給を低下させた状態で通信経路のデータ処理デバイス側に対して第2の通信状態を維持する。
本発明の一実施の形態としての第2のデータ処理装置は、電源制御部と、物理層部と、通信制御部と、状態制御部とを備えている。電源制御部は、第1の電源設定および、第1の電源設定よりも省電力となる第2の電源設定を制御可能に構成されている。物理層部は、第1の電源設定でデータ処理デバイスと通信が行われるときに第1の通信状態となり、第2の電源設定に移行される前にデータ処理デバイスとの通信を停止させる第2の通信状態となる。通信制御部は、第1の電源設定で所定の通信経路および物理層部を用いたデータ処理デバイスとの通信を行い、第2の電源設定で通信経路および物理層部を用いたデータ処理デバイスとの通信を停止する。状態制御部は、第2の電源設定により物理層部への電力供給を低下させた状態で通信経路のデータ処理デバイス側に対して第2の通信状態を維持する。
本発明の一実施の形態としての第1および第2のデータ処理装置によれば、待機時消費電力の更なる削減を実現することができる。
本発明の一実施の形態に係るデータ処理装置の概略構成の一例を表す図である。 PHY回路の回路構成の一例を表す図である。 USB Suspendとなったときの回路の状態の一例を表す図である。 データ伝送の手順の一例を表す図である。 データ伝送における波形の遷移の一例を表す図である。 データ伝送における波形および電源のオンオフの遷移の一例を表す図である。 データ処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 データ伝送における波形および電源のオンオフの遷移の一例を表す図である。 データ処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 データ処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 データ処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 データ処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 データ処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 データ処理装置の概略構成の一変形例を表す図である。 データ処理装置の一適用例を表す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。なお、説明は、以下の順序で行う。

1.発明の背景・課題
2.実施の形態(データ処理装置)
3.変形例(データ処理装置)
4.適用例(画像形成装置)
<1.発明の背景・課題>
従来から、装置の待機時消費電力の削減が求められている。装置の待機時消費電力の削減手段として、例えば、USB(Universal Serial Bus) Suspend中に、デバイスコントローラの電源を落とすことが上記特許文献1で提案されている。USB Suspendとは、USBのデータラインをJ−Stateに保つことを指しており、省電力のため、データやプログラムを作業時の状態のままにして、装置の一部の動作を一時的に停止させることを指している。しかし、特許文献1に記載の方法では、差動信号の受送信を行うPHY(physical layer;物理層)回路の電源を落とすことができない。その理由は、2つある。
(1つ目の理由)
USB Suspendを実現するためには、USBのデータラインの電圧レベルを適切な電圧値で保持する必要がある。しかし、PHY回路の電源を落とすと、USBのデータラインの電圧レベルが不安定となり、USB Suspendを維持することが難しくなってしまう。これが1つ目の理由である。
(2つ目の理由)
PHY回路の電源を落とした場合、USBのデータラインの電圧レベルを検出することができない。そのため、接続先からのResume信号に対して応答することができず、USB Suspendから復帰することができなくなってしまう。これが2つ目の理由である。
PHY回路は、差動信号を従送信する複数のドライバおよび複数のレシーバによって構成されている。そのため、PHY回路では、一般的なシングルエンドのIO端子と比べて、消費電力が高い。従って、デバイスコントローラだけでなく、PHY回路の電源も落とすことが求められる。そこで、以下では、デバイスコントローラの電源だけでなく、PHY回路の電源も落とすことが可能な発明の一実施形態について説明する。
<2.実施の形態>
[構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るデータ処理装置1000の概略構成の一例を表したものである。データ処理装置1000は、本発明の「データ処理装置」の一具体例に相当する。データ処理装置1000は、パソコンやスマートフォンなどの情報処理装置や、プリンタやスキャナ、複合機などの画像形成装置などに設けられるUSBインターフェース部として機能する。
データ処理装置1000は、例えば、システムLSI100と、USBデバイス200とを備えている。USBデバイス200は、本発明の「データ処理デバイス」の一具体例に相当する。USBデバイス200は、例えば、外部機器との間でデータの受送信を行うモジュールによって構成されている。そのようなモジュールとしては、例えば、無線LAN(Local Area Network)モジュールが挙げられる。
システムLSI100と、USBデバイス200とは、USBのデータライン(D+線L1、D−線L2)およびResumeライン(Resume信号線L3)で接続されている。USBのデータライン(D+線L1、D−線L2)は、本発明の「所定の通信経路」の一具体例に相当する。システムLSI100と、USBデバイス200とは、USBのデータラインを用いて、例えば、USB通信のパケットを受送信する。USBデバイス200は、例えば、Resumeライン(Resume信号線L3)を用いて、Resume信号をシステムLSI100に送信する。
本実施の形態において、Resume信号は、USB Suspend中にUSB通信を再開したい場合に、Resume信号線L3を用いてUSBデバイス200からシステムLSI100に送信される信号である。Resume信号は、例えば、Hiレベルのときに“Resume要求有り”を意味し、Loレベルのときに“Resume要求無し”を意味する。
システムLSI100は、例えば、メインCPU110、サブCPU120、USB制御部130、GPIO(General-purpose input/output)140、セレクタ150,160およびプルダウン抵抗R1,R2を有している。USB制御部130は、LINK回路131およびPHY回路132を含んで構成されている。メインCPU110およびLINK回路131からなる回路が、PHY回路132を制御するコントローラ100aを構成している。セレクタ150,160およびプルダウン抵抗R1,R2からなる回路が、USBのデータラインの状態を制御する状態制御部100bを構成している。
PHY回路132は、本発明の「物理層部」の一具体例に相当する。GPIO140は、本発明の「状態信号入力部」の一具体例に相当する。セレクタ150,160およびプルダウン抵抗R1,R2からなる回路は、本発明の「状態制御部」の一具体例に相当する。セレクタ150,160は、本発明の「スイッチ部」の一具体例に相当する。プルダウン抵抗R1,R2は、本発明の「抵抗器」の一具体例に相当する。コントローラ100aは、本発明の「通信制御部」の一具体例に相当する。状態制御部100bは、本発明の「状態制御部」の一具体例に相当する。
コントローラ100aは、USBのデータラインおよびPHY回路132を用いたUSBデバイス200との通信を行う。コントローラ100aは、例えば、コントローラ100aおよびPHY回路132が正常動作する電源設定A(第1の電源設定)で、USBのデータラインおよびPHY回路132を用いたUSBデバイス200との通信を行う。コントローラ100aは、例えば、電源設定Aよりも省電力となる電源設定B(第2の電源設定)でUSBのデータラインおよびPHY回路132を用いたUSBデバイス200との通信を停止する。電源設定Bは、例えば、電源をオフする設定である。コントローラ100aは、例えば、電源設定AでUSBデバイス200と通信を行うときに、PHY回路132がUSB Active(第1の通信状態)となるようにPHY回路132を制御する。コントローラ100aは、例えば、電源設定Bに移行される前にUSBデバイス200との通信を停止するときに、PHY回路132がUSB Suspend(第2の通信状態)となるようにPHY回路132を制御する。コントローラ100aは、電源設定Bから電源設定Aに移行されたとき、PHY回路132がUSB SuspendとなるようにPHY回路132を制御する。コントローラ100aは、GPIO140を用いて電源設定Bの状態から電源設定Aの状態に移行した後、電源設定AでUSBのデータラインおよびPHY回路132を用いたUSBデバイス200との通信を行う。
サブCPU120は、コントローラ100aによる制御に従って、セレクタ150,160の選択制御と、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源制御とを行う。具体的には、サブCPU120は、例えば、コントローラ100aによる制御に従って、USBのデータラインとPHY回路132との接続を、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との接続へ切り替える制御信号をセレクタ150,160に出力する。サブCPU120は、例えば、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との接続へ切り替えられた後に、電源設定BとしてPHY回路132への電源供給を低下させる。
サブCPU120は、USB Suspend中にGPIO140を用いて受信したレジューム信号に基づいて、セレクタ150,160の選択制御と、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源制御とを行う。具体的には、サブCPU120は、USB Suspend中にGPIO140を用いて受信したレジューム信号に基づいて、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源設定として、電源設定Aおよび電源設定Bを制御可能に構成されている。
サブCPU120は、例えば、USB Suspend中に入力されたレジューム信号がHiレベルのとき、Hiレベルのレジューム信号の入力を“Resume要求有り”と解釈して、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源に、電源設定Aに対応する制御信号を出力する。コントローラ100aおよびPHY回路132の電源は、電源設定Aに対応する制御信号が入力されると、コントローラ100aおよびPHY回路132に対して、コントローラ100aおよびPHY回路132が正常動作する電力の供給を開始する。
サブCPU120は、例えば、USB Suspend中に入力されたレジューム信号がLoレベルのとき、Loレベルのレジューム信号の入力を“Resume要求無し”と解釈して、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源に、電源設定Bに対応する制御信号を出力する。コントローラ100aおよびPHY回路132の電源は、電源設定Bに対応する制御信号が入力されている間、コントローラ100aおよびPHY回路132に対して、電源設定Aよりも省電力となる電力(例えば、無電力)を供給する。
PHY回路132は、電源設定AでUSBデバイス200と通信が行われるときに、コントローラ100aによる制御によって、USB Activeの状態になる。PHY回路132は、さらに、コントローラ100aによる制御によって、電源設定Aから電源設定Bに移行される前にUSBデバイス200との通信を停止させるUSB Suspendの状態になる。PHY回路132は、さらに、電源設定Bから電源設定Aに移行されたとき、コントローラ100aによる制御によって、再度、USB Suspendの状態になる。
PHY回路132は、例えば、図1、図2に示したように、セレクタ150,160を用いてUSBのデータラインの電圧レベルを検出する差動信号レシーバ群132aを有している。PHY回路132は、例えば、さらに、図1、図2に示したように、セレクタ150,160を用いてUSBのデータラインに所定の電圧を印加する差動信号ドライバ群132bを有している。PHY回路132は、例えば、さらに、図1、図2に示したように、USBのデータラインに接続されたプルダウン抵抗R3,R4を有している。PHY回路132は、例えば、コントローラ100aによる制御によって、USB Activeの状態になると、差動信号レシーバ群132aによってUSBのデータラインの電圧レベルを検出し、LINK回路131に出力する。
GPIO140は、USB Suspend中であって、かつ電源設定Bの状態のときに、USBデバイス200がシステムLSI100との通信を必要とする状態となると、電源設定Bの状態から電源設定Aの状態に移行させる。GPIO140は、USB Suspend中であって、かつ電源設定Bの状態のときに、USBデバイス200から“Resume要求有り”のResume信号(例えば、HiレベルのResume信号)を受け付けると、受け付けたResume信号をサブCPU120に出力する。このとき、サブCPU120は、“Resume要求有り”のResume信号を受信すると、例えば、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源に出力していた制御信号を、電源設定Bに対応する制御信号から、電源設定Aに対応する制御信号に移行する。コントローラ100aおよびPHY回路132の電源は、電源設定Bに対応する制御信号に代わって、電源設定Aに対応する制御信号が入力されると、コントローラ100aおよびPHY回路132に対して、コントローラ100aおよびPHY回路132が正常動作する電力の供給を開始する。このとき、PHY回路132は、電力の供給に伴って、USB Suspendの状態に再設定される。このように、GPIO140は、サブCPU120に対して、“Resume要求有り”のResume信号を出力することで、コントローラ100aおよびPHY回路132において電源設定Bの状態から電源設定Aの状態に移行させることができる。
状態制御部100bは、電源設定BによりPHY回路132への電源供給を低下させた状態でUSBのデータラインの、USBデバイス200側に対してUSB Suspendを維持する。セレクタ150,160は、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、USBのデータラインとPHY回路132との接続を、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との接続へ切り替える。セレクタ150,160は、サブCPU120を用いて電源設定Bから電源設定Aに移行され、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との接続を、USBのデータラインとPHY回路132との接続へ切り替える。その結果、USBのデータラインとPHY回路132とが、同じ通信状態(USB Suspendの状態)となる。つまり、状態制御部100bは、電源設定Bから電源設定Aに移行され、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、USBのデータラインをPHY回路132と同じ通信状態にする。
セレクタ150,160は、プルダウン抵抗R1,R2およびPHY回路132を選択的にUSBのデータラインに接続可能に構成されている。セレクタ150は、USBのデータラインのD+線L1の接続先として、PHY回路132およびプルダウン抵抗R1のいずれか一方を選択するスイッチモジュールである。セレクタ160は、USBのデータラインのD−線L2の接続先として、PHY回路132およびプルダウン抵抗R2のいずれか一方を選択するスイッチモジュールである。
プルダウン抵抗R1,R2は、所定の抵抗成分を付与するための抵抗器である。プルダウン抵抗R1,R2は、例えば、125kΩの抵抗値を有する抵抗素子である。プルダウン抵抗R1の一方の端子がセレクタ150に接続されており、プルダウン抵抗R1の他方の端子が定電圧線(例えば、グラウンド線)に接続されている。プルダウン抵抗R2の一方の端子がセレクタ160に接続されており、プルダウン抵抗R2の他方の端子が定電圧線(例えば、グラウンド線)に接続されている。
図3は、USB Suspendとなったときのデータ処理装置1000の回路状態の一例を表したものである。図4は、データ処理装置1000のデータ伝送における波形の遷移の一例を表したものである。
USB Activeとは、USBデバイス200がUSB通信のパケットをシステムLSI100に転送するステータスであることを指している。なお、USB Activeにおいて、USB通信のパケットが転送されていないとき、USBのデータラインでは、D+線L1およびD−線L2の信号レベルがともにLoレベルとなっており、このときのUSBのデータラインのステータスはSEOと呼ばれる。
USB Suspendとは、USBデバイス200がUSBのデータラインのステータスをJ−Stateに保つステータスであることを指している。PHY回路132のステータスがUSB Suspendとなっているとき、USBデバイス200は、USBのデータラインのD+線L1に対してHiレベルの信号を出力しており、USBのデータラインのD−線L2に対してLoレベルの信号を出力している。USBのデータラインにおいて、D+線L1がHiの信号レベルがHiレベルとなっており、D−線L2の信号レベルがLoレベルとなっているとき、USBのデータラインのステータスはJ−Stateと呼ばれる。
USBデバイス200は、USB Suspend中にUSB通信を再開したい場合に、Resume信号線L3を用いて、Resume信号をシステムLSI100に送信する。USBデバイス200は、Resume信号をGPIO140へ送信すると同時に、USBのデータラインのD+線L1に対してLoレベルの信号を出力し、USBのデータラインのD−線L2に対してHiレベルの信号を出力する。これにより、USBのデータラインのステータスがK−Stateとなる。
ところで、本実施の形態では、サブCPU120は、GPIO140を用いてResume信号を受信すると、受信したResume信号に基づいて、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源設定として、コントローラ100aおよびPHY回路132が正常動作する電源設定(第1の電源設定)、および、第1の電源設定よりも省電力となる電源設定(第2の電源設定)を制御可能に構成されている。具体的には、サブCPU120は、GPIO140を用いてResume信号を受信すると、受信したResume信号に基づいて、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源を立ち上げたり(オンしたり)、落としたり(オフしたり)する。そのため、PHY回路132は、USB Suspend中に、セレクタ150,160を用いてUSBのデータラインの電圧レベルを検出することができない。そこで、本実施の形態では、システムLSI100とUSBデバイス200との間に、USBのデータラインの他に、Resume信号線L3を設け、Resume信号線L3を用いてResume信号をUSBデバイス200からシステムLSI100に送信することによって、USBのデータラインのステータスがK−StateとなっていることをシステムLSI100に通知することとした。以下に、システムLSI100とUSBデバイス200との間のデータ伝送の手順について詳細に説明する。
[データ伝送手順]
図5は、システムLSI100とUSBデバイス200との間のデータ伝送の手順の一例を表したものである。図6は、図5に示したデータ伝送における波形および電源のオンオフの遷移の一例を表したものである。
まず、サブCPU120は、コントローラ100aおよびPHY回路132に対して、電源をオンする制御信号を出力する。すると、コントローラ100aおよびPHY回路132に電力が供給され、コントローラ100aおよびPHY回路132が起動する。
次に、サブCPU120は、セレクタ150に対して、USBのデータラインのD+線L1の接続先として、PHY回路132を選択する制御信号を出力する。サブCPU120は、さらに、セレクタ160に対して、USBのデータラインのD−線L2の接続先として、PHY回路132を選択する制御信号を出力する。これにより、USBのデータラインのD+線L1およびD−線L2が、セレクタ150,160を用いて、PHY回路132に接続される。このとき、PHY回路132は、USBのデータラインの電圧レベルを検出することが可能となっている。
このような初期状態の下、USBデバイス200は、まず、Resume信号線L3を用いて、LoレベルのResume信号を出力する。すると、サブCPU120は、Resume信号線L3を用いて、LoレベルのResume信号を受信する。このとき、サブCPU120は、コントローラ100aおよびPHY回路132に対して、LoレベルのResume信号に対応する制御を、特段、行わない。
続いて、USBデバイス200は、USBのデータラインを用いて、例えば、USB通信のパケットの送信を開始する。このとき、コントローラ100aは、PHY回路132によって検出されたUSBのデータラインの電圧レベルに基づいて、USB通信のパケット転送がなされているか否かを判定する(ステップS101)。その結果、コントローラ100aは、USB通信のパケット転送がなされていないと判定した場合(S101:N)は、引き続き、PHY回路132によって検出されたUSBのデータライン(D+線L1、D−線L2)の電圧レベルに基づいて、USB通信のパケット転送がなされているか否かを判定する。
コントローラ100aは、USB通信のパケット転送がなされていると判定した場合(S101:Y)は、所定の期間(例えば3ms以上)、USB通信のパケット転送の無い状態(SEO)が続いているか否かを判定する(ステップS102)。その結果、コントローラ100aは、所定の期間(例えば3ms以上)、USB通信のパケット転送の無い状態(SEO)が続いていないと判定した場合(S102:N)は、引き続き、例えば3ms以上、USB通信のパケット転送の無い状態(SEO)が続いているか否かを判定する。
コントローラ100aは、所定の期間(例えば3ms以上)、USB通信のパケット転送の無い状態(SEO)が続いていると判定した場合(S102:Y)は、USBのデータラインのD+線L1の電圧レベルがHiレベルとなっているか否かを判定する(ステップS103)。つまり、コントローラ100aは、USBのデータラインのステータスがJ−Stateになっているか否かを判定する。その結果、コントローラ100aは、USBのデータラインのD−線L2の電圧レベルがHiレベルとなっていないと判定した場合(S103:N)は、引き続き、USBのデータラインのD−線L2の電圧レベルがHiレベルとなっているか否かを判定する。
コントローラ100aは、USBのデータラインのD−線L2の電圧レベルがHiレベルとなっていると判定した場合(S103:Y)は、セレクタ150,160の接続先をプルダウン抵抗R1,R2に切り換える信号をサブCPU120に送信する。サブCPU120は、コントローラ100aから、そのような信号を受信すると、セレクタ150,160に対して、セレクタ150,160の接続先をプルダウン抵抗R1,R2に切り換える信号を出力する。すると、セレクタ150,160は、セレクタ150,160の接続先をプルダウン抵抗R1,R2に切り換える(ステップS104)。サブCPU120は、さらに、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源に対して、電源をオフする制御信号を出力する。すると、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源が落ちる(オフする)(ステップS105)。
コントローラ100aおよびPHY回路132の電源が落ちている間、PHY回路132は、USBのデータラインの電圧レベルを検出することができない。その一方で、サブCPU120は、Resume信号線L3の電圧レベルを検出することができる。サブCPU120は、Resume信号線L3の電圧レベルがHiレベルになっているか否かを判定する(ステップS106)。つまり、サブCPU120は、USB Suspend中に、USBデバイス200から、USB通信を再開したい旨の制御信号が入力されたか否かを判定する。
その結果、サブCPU120は、Resume信号線L3の電圧レベルがHiレベルになっていないと判定した場合(S106:N)は、引き続き、Resume信号線L3の電圧レベルがHiレベルになっているか否かを判定する。一方、サブCPU120は、Resume信号線L3の電圧レベルがHiレベルになっていると判定した場合(S106:Y)は、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源に対して、電源をオンする制御信号を出力する。すると、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源が立ち上がる(オンする)(ステップS107)。
サブCPU120は、さらに、セレクタ150,160の接続先をPHY回路132に切り換える信号を、セレクタ150,160に対して出力する。すると、セレクタ150,160は、セレクタ150,160の接続先をPHY回路132に切り換える(ステップS108)。これにより、PHY回路132は、USBのデータラインの電圧レベルを検出することが可能となる。
その後、USBデバイス200は、例えば、USBのデータラインのステータスをJ−StateからK−Stateに変換し、さらに、USB通信のパケット転送を開始する。その後、USBデバイス200は、例えば、Resume信号線L3を用いて、LoレベルのResume信号を出力する。本実施の形態では、このようにして、USBデバイス200のステータスをUSB SuspendからUSB Activeに復帰させる。
[効果]
次に、本実施の形態に係るデータ処理装置1000の効果について説明する。
本実施の形態では、状態制御部100bによって、電源設定BによりPHY回路132への電源供給を低下させた状態でUSBのデータラインの、USBデバイス200側に対してUSB Suspendが維持される。これにより、PHY回路132への電源供給を減らすことができるので、その分だけ、待機時消費電力を削減することができる。
また、本実施の形態では、電源設定AでUSBデバイス200と通信を行うときに、PHY回路132がUSB ActiveとなるようにPHY回路132が制御され、電源設定Bに移行される前にUSBデバイス200との通信を停止するときに、PHY回路132がUSB SuspendとなるようにPHY回路132が制御される。これにより、PHY回路132への電源供給を減らすことができるので、その分だけ、待機時消費電力を削減することができる。
また、本実施の形態では、プルダウン抵抗R1,R2と、プルダウン抵抗R1,R2およびPHY回路132を選択的にUSBのデータラインに接続可能なセレクタ150,160が設けられている。これにより、USBのデータラインの電圧レベルを制御しつつ、PHY回路132への電源供給を減らすことができる。その結果、PHY回路132への電源供給の削減分だけ、待機時消費電力を削減することができる。
また、本実施の形態では、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、セレクタ150,160によって、USBのデータラインとPHY回路132との接続が、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との接続へ切り替えられる。さらに、サブCPU120を用いて電源設定Bから電源設定Aに移行され、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、セレクタ150,160によって、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との接続が、USBのデータラインとPHY回路132との接続へ切り替えられる。これにより、USBのデータラインの電圧レベルを制御しつつ、PHY回路132への電源供給を減らすことができる。その結果、PHY回路132への電源供給の削減分だけ、待機時消費電力を削減することができる。
また、本実施の形態では、電源設定Bの状態で、USBデバイス200がPHY回路132との通信が必要な状態となると、GPIO140およびサブCPU120を用いて電源設定Bから電源設定Aに移行する。さらに、電源設定Aに移行した後、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との接続がUSBのデータラインとPHY回路132との接続へ切り替えられる。これにより、USBのデータラインの電圧レベルを制御しつつ、PHY回路132への電源供給を減らすことができる。その結果、PHY回路132への電源供給の削減分だけ、待機時消費電力を削減することができる。
また、本実施の形態では、GPIO140を用いて電源設定Bの状態から電源設定Aの状態に移行した後、電源設定AでUSBのデータラインおよびPHY回路132を用いたUSBデバイス200との通信が行われる。これにより、PHY回路132でResume要求を検出できない場合であっても、GPIO140およびサブCPU120を用いて、USB SuspendからUSB Activeに復帰させることができる。
また、本実施の形態では、電源設定Bから電源設定Aに移行され、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、USBのデータラインがPHY回路132と同じ通信状態になる。これにより、USB SuspendからUSB Activeに復帰する際に、USBのデータラインの電圧レベルが不定となるのを防ぐことができる。
<3.変形例>
次に、上記実施の形態に係るデータ処理装置1000の変形例について説明する。
[変形例A]
上記実施の形態では、システムLSI100とUSBデバイス200との間に、USBのデータラインの他に、Resume信号線L3が設けられており、Resume信号がResume信号線L3を用いてUSBデバイス200からシステムLSI100に送信されることにより、USBのデータラインのステータスがK−StateとなっていることをシステムLSI100に知らせていた。しかし、上記実施の形態とは異なる方法で、USBのデータラインのステータスがK−StateとなっていることをシステムLSI100に知らせてもよい。
図7は、上記実施の形態に係るデータ処理装置1000の概略構成の一変形例を表したものである。本変形例では、Resume信号線L3およびGPIO140が省略されており、プルダウン抵抗R2の一端(セレクタ160側の一端)と、サブCPU120とに接続された制御信号線L4がシステムLSI100内に設けられている。つまり、本変形例では、システムLSI100とUSBデバイス200とが、USBのデータライン(D+線L1、D−線L2)だけで接続されている。
本変形例では、サブCPU120は、USB Suspend中に、プルダウン抵抗R2に印加される電圧に基づいて、セレクタ150,160の選択制御と、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源制御とを行う。つまり、本変形例では、プルダウン抵抗R2に印加される電圧がResume信号としてサブCPU120に入力される。
図8は、本変形例における、システムLSI100とUSBデバイス200との間のデータ伝送における波形および電源のオンオフの遷移の一例を表したものである。なお、本変形例において、コントローラ100aおよびPHY回路132に対する電源オンから、電源オフまでの間のデータ伝送の手順は、上記実施の形態と同様である。従って、以下では、すると、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源が落ちた後のデータ伝送の手順について説明する。
コントローラ100aおよびPHY回路132の電源が落ちている間、PHY回路132は、USBのデータラインの電圧レベルを検出することができない。その一方で、サブCPU120は、制御信号線L4の電圧レベル(プルダウン抵抗R2に印加される電圧レベル)を検出することができる。サブCPU120は、制御信号線L4の電圧レベル(Resume信号の信号レベル)がHiレベルになっているか否かを判定する(ステップS106)。つまり、サブCPU120は、USB Suspend中に、USBデバイス200から、USB通信を再開したい旨の制御信号が入力されたか否かを判定する。
その結果、サブCPU120は、制御信号線L4の電圧レベル(Resume信号の信号レベル)がHiレベルになっていないと判定した場合(S106:N)は、引き続き、制御信号線L4の電圧レベル(Resume信号の信号レベル)がHiレベルになっているか否かを判定する。一方、サブCPU120は、制御信号線L4の電圧レベル(Resume信号の信号レベル)がHiレベルになっていると判定した場合(S106:Y)は、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源に対して、電源をオンする制御信号を出力する。すると、コントローラ100aおよびPHY回路132の電源が立ち上がる(オンする)(ステップS107)。
サブCPU120は、さらに、セレクタ150,160の接続先をPHY回路132に切り換える信号を、セレクタ150,160に対して出力する。すると、セレクタ150,160は、セレクタ150,160の接続先をPHY回路132に切り換える(ステップS108)。これにより、PHY回路132は、USBのデータラインの電圧レベルを検出することが可能となる。
その後、USBデバイス200は、例えば、USBのデータラインのステータスをJ−StateからK−Stateに変換し、さらに、USB通信のパケット転送を開始する。本変形例では、このようにして、USBデバイス200のステータスをUSB SuspendからUSB Activeに復帰させる。
次に、本変形例に係るデータ処理装置1000の効果について説明する。
本変形例では、上記実施の形態と同様に、状態制御部100bによって、電源設定BによりPHY回路132への電源供給を低下させた状態でUSBのデータラインの、USBデバイス200側に対してUSB Suspendが維持される。これにより、PHY回路132への電源供給を減らすことができるので、その分だけ、待機時消費電力を削減することができる。
また、本変形例では、システムLSI100とUSBデバイス200とがUSBのデータライン(D+線L1、D−線L2)だけで接続されている。これにより、上記実施の形態と比べて、システムLSI100とUSBデバイス200とを接続する端子の数を削減することができる。また、Resume信号線L3にResume信号を出力させる機能をUSBデバイス200に持たせる必要がないので、USBデバイス200の汎用性を高めることができる。
[変形例B]
上記実施の形態およびその変形例では、セレクタ150,160およびプルダウン抵抗R1,R2がシステムLSI100の内部に設けられていた。しかし、上記実施の形態およびその変形例において、例えば、図9、図10に示したように、セレクタ150,160およびプルダウン抵抗R1,R2がシステムLSI100の外部に設けられていてもよい。このようにした場合であっても、上記実施の形態およびその変形例と同様の効果が得られる。
[変形例C]
上記実施の形態およびその変形例では、セレクタ150,160がUSBのデータラインに挿入されていた。しかし、上記実施の形態およびその変形例において、例えば、図11、図12、図13、図14に示したように、セレクタ150がUSBのデータラインのD+線L1と並列に接続されるとともに、セレクタ160がUSBのデータラインのD−線L2と並列に接続されていてもよい。
この場合、PHY回路132は、USBのデータラインに接続されており、セレクタ150,160は、USBのデータラインと前記抵抗器との継断を行う。セレクタ150,160は、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との切断を、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との接続へ切り替える。セレクタ150,160は、サブCPU120を用いて電源設定Bから電源設定Aに移行され、PHY回路132がUSB Suspendの状態となった後で、USBのデータラインとプルダウン抵抗R1,R2との切断を、USBのデータラインとPHY回路132との接続へ切り替える。
セレクタ150は、USBのデータラインのD+線L1の接続先として、オープン端子T1およびプルダウン抵抗R1のいずれか一方を選択するスイッチモジュールである。セレクタ160は、USBのデータラインのD−線L2の接続先として、オープン端子T2およびプルダウン抵抗R2のいずれか一方を選択するスイッチモジュールである。
セレクタ150によって、オープン端子T1が選択された場合、USBのデータラインのD+線L1とオープン端子T1とが電気的に接続される。セレクタ150によって、プルダウン抵抗R1が選択された場合、プルダウン抵抗R1がPHY回路132とともに、USBのデータラインのD+線L1に並列に接続される。セレクタ160によって、オープン端子T2が選択された場合、USBのデータラインのD−線L2とオープン端子T2とが電気的に接続される。セレクタ160によって、プルダウン抵抗R2が選択された場合、プルダウン抵抗R2がPHY回路132とともに、USBのデータラインのD−線L2に並列に接続される。
このように、本変形例では、セレクタ150がUSBのデータラインのD+線L1と並列に接続されるとともに、セレクタ160がUSBのデータラインのD−線L2と並列に接続される。これにより、セレクタ150,160が切り替わる瞬間に、PHY回路132によって検出されるUSBのデータラインの電圧レベルが不定となるおそれがなくなる。
<4.適用例>
図15は、上記実施の形態およびその変形例に係るデータ処理装置1000の一適用例を表したものである。画像形成装置2000は、プリンタやスキャナ、複合機などであり、上記実施の形態およびその変形例に係るデータ処理装置1000を備えている。このように、画像形成装置2000に、上記実施の形態およびその変形例に係るデータ処理装置1000を設けることで、待機時消費電力を削減することができる。
以上、実施の形態、変形例および適用例を挙げて本開示を説明したが、本発明は、実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本発明の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。本発明が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
100…システムLSI、100a…コントローラ、100b…状態制御部、110…メインCPU、120…サブCPU、130…USB制御部、131…LINK回路、132…PHY回路、132a…差動信号レシーバ群、132b…差動信号ドライバ群、140…GPIO、150,160…セレクタ、200…USBデバイス、1000…データ処理装置、2000…画像形成装置、L1…D+線、L2…D−線、L3…Resume信号線、L4…制御信号線、R1,R2,R3,R4…プルダウン抵抗。

Claims (11)

  1. 第1の電源設定および、前記第1の電源設定よりも省電力となる第2の電源設定を制御可能な電源制御部と、
    データ処理デバイスと、
    前記第1の電源設定で前記データ処理デバイスと通信が行われるときに第1の通信状態となり、前記第2の電源設定に移行される前に前記データ処理デバイスとの通信を停止させる第2の通信状態となる物理層部と、
    前記第1の電源設定で所定の通信経路および前記物理層部を用いた前記データ処理デバイスとの通信を行い、前記第2の電源設定で前記通信経路および前記物理層部を用いた前記データ処理デバイスとの通信を停止する通信制御部と、
    前記第2の電源設定により前記物理層部への電力供給を低下させた状態で前記通信経路の前記データ処理デバイス側に対して前記第2の通信状態を維持する状態制御部と
    を備えた
    データ処理装置。
  2. 前記通信制御部は、前記第1の電源設定で前記データ処理デバイスと通信を行うときに、前記物理層部が前記第1の通信状態となるように前記物理層部を制御し、前記第2の電源設定に移行される前に前記データ処理デバイスとの通信を停止するときに、前記物理層部が前記第2の通信状態となるように前記物理層部を制御する
    請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記状態制御部は、
    所定の抵抗成分を付与するための抵抗器と、
    前記抵抗器および前記物理層部を選択的に前記通信経路に接続可能なスイッチ部と
    を有する
    請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記スイッチ部は、前記物理層部が前記第2の通信状態となった後で、前記通信経路と前記物理層部との接続を、前記通信経路と前記抵抗器との接続へ切り替え、
    前記電源制御部は、前記通信経路と前記抵抗器との接続へ切り替えられた後に、前記第2の電源設定として前記物理層部への電源供給を低下させる
    請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記第2の電源設定の状態で、前記データ処理デバイスが前記物理層部との通信が必要な状態となると、前記第2の電源設定の状態から前記第1の電源設定の状態に移行させる状態信号入力部を更に備え、
    前記スイッチ部は、前記電源制御部を用いて前記第2の電源設定から前記第1の電源設定に移行され、前記物理層部が前記第2の通信状態となった後で、前記通信経路と前記抵抗器との接続を前記通信経路と前記物理層部との接続へ切り替える
    請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 前記物理層部は前記通信経路に接続されており、
    前記状態制御部は、
    所定の抵抗成分を付与するための抵抗器と、
    前記通信経路と前記抵抗器との継断を行うスイッチ部と
    を有する
    請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置。
  7. 前記スイッチ部は、前記物理層部が前記第2の通信状態となった後で、前記通信経路と前記抵抗器との切断を、前記通信経路と前記抵抗器との接続へ切り替え、
    前記電源制御部は、前記通信経路と前記抵抗器との接続へ切り替えられた後に、前記第2の電源設定として前記物理層部への電源供給を低下させる
    請求項6に記載のデータ処理装置。
  8. 前記第2の電源設定の状態で、前記データ処理デバイスが前記物理層部との通信が必要な状態となると、前記第2の電源設定の状態から前記第1の電源設定の状態に移行させる状態信号入力部を更に備え、
    前記スイッチ部は、前記電源制御部を用いて前記第2の電源設定から前記第1の電源設定に移行され、前記物理層部が前記第2の通信状態となった後で、前前記通信経路と前記抵抗器との切断を、前記通信経路と前記抵抗器との接続へ切り替える
    請求項7に記載のデータ処理装置。
  9. 前記通信制御部は、前記状態信号入力部を用いて前記第2の電源設定の状態から前記第1の電源設定の状態に移行した後、前記第1の電源設定で前記通信経路および前記物理層部を用いた前記データ処理デバイスとの通信を行う
    請求項5または請求項8に記載のデータ処理装置。
  10. 前記状態制御部は、前記第2の電源設定から前記第1の電源設定に移行され、前記物理層部が前記第2の通信状態となった後で、前記通信経路を前記物理層部と同じ通信状態にする
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
  11. 第1の電源設定および、前記第1の電源設定よりも省電力となる第2の電源設定を制御可能な電源制御部と、
    前記第1の電源設定でデータ処理デバイスと通信が行われるときに第1の通信状態となり、前記第2の電源設定に移行される前に前記データ処理デバイスとの通信を停止させる第2の通信状態となる物理層部と、
    前記第1の電源設定で所定の通信経路および前記物理層部を用いた前記データ処理デバイスとの通信を行い、前記第2の電源設定で前記通信経路および前記物理層部を用いた前記データ処理デバイスとの通信を停止する通信制御部と、
    前記第2の電源設定により前記物理層部への電力供給を低下させた状態で前記通信経路の前記データ処理デバイス側に対して前記第2の通信状態を維持する状態制御部と
    を備えた
    データ処理装置。
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