JP2021032969A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダクトを流れる空気の圧力損失の抑制と、画像形成装置の大型化の抑制を両立できる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置において、外装カバー120に設けられた吸気口120bから吸気された空気を現像装置105の周囲に導く現像ダクト127であって、前側板121に沿って延びる本流部127aと、本流部127aよりも空気が流れる方向の下流側に配置され、本流部127aから屈曲し、現像スリーブ30の回転軸線方向に沿って延びる分岐部127b4とを備える現像ダクト127と、吸気口120bから現像ダクト127側に空気を取り込むための気流を生成する軸流ファン128と、を備え、本流部127aから分岐部127b4への屈曲方向の内側であり、分岐部127b4における本流部127aとの接続部には、現像ダクト127の空気流路側に突出する曲面から成る突出部137が設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)などの画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体の表面に形成された静電潜像に対して、現像部によってトナーを付着させてトナー像を形成することで、シートに転写される画像を形成する。
ここで現像部においてトナーの凝集を抑制するためにトナーの撹拌が行われる構成が知られている。このような構成では、トナーの撹拌に伴って摩擦熱が発生し、現像部におけるトナーの帯電量の変化や溶融が起こる可能性があるため、現像部を冷却することが望ましい。
これに対して、例えば特許文献1の構成のように、装置本体内の冷却や飛散物質の回収等のために、ファンとダクトを用いて空気を吸排気する画像形成装置が存在する。
特開2007−233280号公報
特許文献1に記載のダクトでは、空気を所望の位置に案内するために、空気流路を略直角に屈曲させている。図17(a)は、特許文献1に記載のダクト100の屈曲部分の拡大断面図である。図17(a)に示す様に、特許文献1のダクト100における屈曲方向の内側の壁は、直角に屈曲している。このように屈曲部分の壁が直角に屈曲する場合、屈曲部分の下流側で渦202が発生し、空気が乱流となって滞留し、ダクト100を流れる空気の圧力損失が生じてしまう。
これに対し、図17(b)に示す様に、屈曲部分の内側を曲面101aにすることで、渦202の発生を抑制して、ダクト100を流れる空気の圧力損失を抑制することができる。しかしながら、画像形成装置に搭載される部材は、配置の容易性を考慮し、矩形に近い形の外形となっている部材が多い。従って、屈曲部分の内側を単に曲面101aとする構成では、曲面101aと矩形の外形の他の部材150とが干渉してしまう。この干渉を避けるためには、ダクト100全体を他の部材150から退避させる方向に迫り出させる必要がある。この場合、画像形成装置の大型化を招来してしまう。
そこで本発明はこのような現状に鑑み、ダクトを流れる空気の圧力損失の抑制と、画像形成装置の大型化の抑制を両立できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、感光体と、現像剤を担持し、前記感光体の表面に形成された静電潜像に現像剤を付着させる現像剤担持体と、現像剤を撹拌する撹拌部材と、を備える現像部と、装置本体の外装に設けられた吸気口と、前記吸気口から吸気された空気を前記現像部の周囲に導くダクトであって、前記現像剤担持体を支持する枠体に沿って延びる第1部分と、前記第1部分よりも空気が流れる方向の下流側に配置され、前記第1部分から屈曲し、前記現像剤担持体の回転軸線方向に沿って延びる第2部分とを備えるダクトと、前記吸気口から前記ダクト側に空気を取り込むための気流を生成するファンと、を備え、前記第1部分から前記第2部分への屈曲方向の内側であり、前記第2部分における前記第1部分との接続部には、前記ダクトの空気流路側に突出する曲面から成る突出部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置において、ダクトを流れる空気の圧力損失の抑制と、画像形成装置の大型化の抑制を両立できる。
画像形成装置の断面概略図である。 画像形成装置の内部構成を示す斜視概略図である。 画像形成装置のダクトの構成を示す斜視図である。 現像ダクトの斜視図である。 画像形成部を水平に切断した断面概略図である。 現像ダクトの本流部から分岐部へ屈曲する部分の周囲の拡大斜視図である。 現像ダクトの本流部から分岐部へ屈曲する部分の周囲の拡大断面図である。 突出部の圧損低減効果の検証結果を説明するための図とグラフである。 現像ダクトの空気の圧力分布を流体解析ソフトによって計算した結果を示す図である。 本流部から分岐部への屈曲角度を変えた現像ダクトの図である。 本流部から分岐部への屈曲角度を変えた現像ダクトの図である。 突出部の圧損低減効果の検証結果を説明するためのグラフである。 変形例に係る現像ダクトの断面概略図である。 変形例に係る現像ダクトの断面概略図である。 第2比較例と第3比較例に係る現像ダクトの断面概略図である。 突出部の圧損低減効果の検証結果を説明するためのグラフである。 従来の課題を説明するためのダクトの模式図である。
(第1実施形態)
<画像形成装置>
以下、まず本発明の第1実施形態に係る画像形成装置Aの全体構成を画像形成時の動作とともに図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、画像形成装置Aの断面概略図である。図1に示す様に、画像形成装置Aは、シートにトナー像を転写して画像を形成する画像形成部と、画像形成部に向けてシートを供給するシート給送部と、シートにトナー像を定着させる定着部を備える。
画像形成部は、感光ドラム102(102Y、102M、102C、102K)、帯電ローラ103(103Y、103M、103C、103K)、現像装置105(105Y、105M、105C、105K)、を備える。また一次転写ローラ106(106Y、106M、106C、106K)、二次転写ローラ113、二次転写対向ローラ112、レーザスキャナユニット104などを備える。
現像装置105は、現像剤担持体としての現像スリーブ30(30Y、30M、30C、30K)と、撹拌部材としての現像スクリュー126(126Y、126M、126C、126K)を有する。現像スクリュー126は、現像装置105の内部の現像剤であるトナーを撹拌するとともに、現像スリーブ30にトナーを搬送する。現像スリーブ30は、不図示のマグネットを内包しており、マグネットの磁力によってトナーを担持し、感光ドラム102(感光体)にトナーを供給する。また現像装置105の内部のトナーが少なくなると、トナーボトル109(109Y、109M、109C、109K)から現像装置105にトナーが補給される。
また現像スクリュー126によりトナーが撹拌されると摩擦熱が発生する。この摩擦熱により現像装置105の内部が昇温すると、現像装置105の内部のトナーが溶融する可能性がある。そこで摩擦熱によるトナーの溶融を避けるため、レーザスキャナユニット104と現像装置105の間の位置に、現像装置105を冷却するための現像ダクト127が設けられている。現像ダクト127の構成については後述する。
次に、画像形成動作について説明する。まず不図示の制御部が画像形成ジョブ信号を受信すると、シートカセット110に収納されたシートSは、搬送ガイド118にガイドされながら、給送ローラ114によってレジストローラ111に搬送される。レジストローラ111は、所定のタイミングで二次転写ローラ113と二次転写対向ローラ112から形成される二次転写部にシートSを搬送する。
一方、画像形成部においては、まず帯電ローラ103Yにより感光ドラム102Y表面が帯電させられる。その後、パーソナルコンピュータ等の外部機器から入力された画像データや、画像形成装置Aの上部に設けられた画像読取装置35から入力された画像データに応じて、レーザスキャナユニット104が感光ドラム102Y表面にレーザ光を照射する。これにより感光ドラム102Yの表面には画像データに応じた静電潜像が形成される。
その後、現像装置105Yの現像スリーブ30Yにより感光ドラム102Yの表面に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させ、感光ドラム102Y表面にイエローのトナー像を形成する。感光ドラム102Y表面に形成されたトナー像は、一次転写ローラ106Yにバイアスが印加されることで、中間転写ベルト107に一次転写される。
同様のプロセスにより、感光ドラム102M、102C、102Kにも、マゼンダ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。そして一次転写ローラ106M、106C、106Kにバイアスが印加されることで、これらのトナー像が中間転写ベルト107上のイエローのトナー像に対して重畳的に転写される。これにより中間転写ベルト107表面にフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト107は、二次転写対向ローラ112が不図示のモータの駆動力によって回転し、その回転に従動して周回移動する。トナー像を担持した中間転写ベルト107が周回移動すると、トナー像が二次転写部に送られる。そして二次転写部において二次転写ローラ113にバイアスが印加されることで、中間転写ベルト107上のトナー像がシートSに転写される。
次に、トナー像が転写されたシートSは、定着装置115において加熱、加圧処理が施され、これによりシートS上のトナー像がシートSに定着される。その後、トナー像が定着されたシートSは、排出ローラ116によって排出部117に排出される。
<画像形成装置の内部構成>
次に、画像形成装置Aの内部構成について説明する。
図2は、画像形成装置Aの内部構成を示す斜視概略図である。ここで図2(b)は、図2(a)の状態から外装カバー120と前側板121を設けたものである。図2に示す様に、画像形成装置Aは、枠体として前側板121と後側板119を備える。前側板121と後側板119は、外装カバー120によって覆われている。
前側板121と後側板119は、トナーボトル109、感光ドラム102、現像装置105、帯電ローラ103、中間転写ベルト107などを共に支持する。また後側板119は、CPUや他の電子部品を実装するコントローラ基板195(図4)を支持する。コントローラ基板195(図5)に実装された電子部品は、画像読取装置35によって読み取られた原稿の画像データを電気的なデジタル信号に変換する。
また外装カバー120の右側面には、開口部120aが形成されている。シートSの搬送中にシートSが詰まってジャムが発生した場合、ユーザは不図示の扉を開き、開口部120aにアクセスする。これによりユーザは、開口部120aの内側に位置にする搬送ガイド118や定着装置115にアクセスし、ジャムの原因となっているシートSを取り除くことができる。
また前側板121には、四つの開口部121aが形成されている。四つの開口部121aは、四つの現像装置105のそれぞれの下部に配置されている。後述するように、開口部121aには、現像装置105を冷却するための現像ダクト127が挿入される。
<ダクト>
次に、画像形成装置Aの内部を冷却するためのダクトの構成について説明する。
図3は、画像形成装置Aのダクトの構成を示す斜視図である。図3に示す様に、画像形成装置Aには、現像装置105を冷却する現像ダクト127と、現像ダクト127から排出された空気を画像形成装置Aの外部に排出する排気ダクト160が設けられている。現像ダクト127は、前側板121に形成された開口部121a(図2(b))から挿入され、現像ダクト127の一部が現像装置105の下部に配置される。排気ダクト160は、後側板119に固定される。またダクト160の排気口160bは、画像形成装置Aの背面側の外装カバーに形成された不図示の通気口と連通している。
現像ダクト127には、画像形成装置Aの外部の空気が取り込まれる。現像ダクト127に取り込まれた空気は、現像ダクト127の内部を通って現像装置105の下部に運ばれて現像装置105を冷却する。また現像装置105によって暖められた空気は、排気ダクト160の吸気口160aから排気ダクト160の内部に取り込まれる。排気ダクト160の内部には、不図示のファンが設けられている。このファンにより生成された気流により、排気ダクト160に取り込まれた空気は、排気ダクト160の内部を通って画像形成装置Aの背面側に運ばれる。その後、この空気は、排気口160bを介して、画像形成装置Aの背面側の外装カバーに形成された不図示の通気口から画像形成装置Aの外部に排出される。
<現像ダクト>
次に、現像ダクト127の構成について詳しく説明する。
図4は、現像ダクト127の斜視図である。図4に示す様に、現像ダクト127は、ABS樹脂で形成され、断面形状が10mm×10mmの矩形状の部材であり、金型を用いて射出成形によって製造される。なお、本実施形態では、大きな空気流路を確保するために、現像ダクト127を矩形状にしているものの、断面形状はその他の形状でもよい。また現像ダクト127は樹脂製に限られず、鋼製などの金属製としてもよい。
現像ダクト127は、金型の制約から、鉛直方向の上側に配置される上ダクト127xと鉛直方向の下側に配置される下ダクト127yに二分割されている。上ダクト127xと下ダクト127yは、両者にそれぞれ設けられた爪部144(係合部)が互いに係合することで連結されて一体化されている。
現像ダクト127は、直線状の一つの本流部127aと、本流部127aよりも空気が流れる方向の下流側に配置され、本流部127aから略直角に屈曲して分岐した四つの分岐部127b(127b1〜127b4)を備える。本流部127aは、現像スリーブ30を支持する前側板121に沿う方向に延びており、分岐部127bは、現像スリーブ30の回転軸線方向に沿って延びている。
また本流部127aには、現像ダクト127の内部に空気を取り込むための一つの開口部127c(連通孔)が形成されている。また四つの分岐部127bには、現像ダクト127から空気を排出するための、上面が開口した開口部127d(127d1〜127d4)がそれぞれ形成されている。
図5は、画像形成装置Aの画像形成部を水平に切断した断面概略図である。図5に示す様に、現像ダクト127の本流部127aは、前側板121よりも画像形成装置Aの前方に配置されている。現像ダクト127の本流部127aは、前側板121に対して、不図示のフランジ部においてビス199により固定される。
現像ダクト127の四つの分岐部127bは、前側板121の開口部121a(図2)から画像形成装置Aの装置本体の内側に挿入される。四つの分岐部127bは、四つの現像装置105の下部であり、四つの現像装置105とレーザスキャナユニット104の間の位置にそれぞれ配置される。
画像形成装置Aの外装カバー120の右側面には、吸気口120bが設けられている。現像ダクト127の本流部127aに形成された開口部127cは、外装カバー120の吸気口120bと連通するように配置される。これにより画像形成装置Aの外部と現像ダクト127の内部が連通し、現像ダクト127に外気が取り込めるようになる。なお、外装カバー120の正面側ではなく、側面側に吸気口120bを設けることで、画像形成装置Aの正面に立つユーザに対して、装置内部の稼働音が直接的に伝わることを抑制することができる。
また現像ダクト127の内部における開口部127cの近傍には、軸流ファン128が設けられている。軸流ファン128は、画像形成装置Aの外部の空気を現像ダクト127側に取り込むための気流であり、図5に示す矢印K1方向の気流を生成する。軸流ファン128により現像ダクト127の内部に空気が取り込まれると、空気は本流部127aから分岐部127bに流れ込む。そして分岐部127bの開口部127dから現像装置105の底面に向けて空気が排出される。現像ダクト127は、このように画像形成装置Aの外部の空気を現像装置105に送り込むことで、現像装置105を冷却する。
<突出部>
次に、現像ダクト127に設けられた突出部137について説明する。
図6は、現像ダクト127における本流部127aから分岐部127b4へ屈曲する部分の周囲の拡大斜視図である。図7は、現像ダクト127における本流部127aから分岐部127b4へ屈曲する部分の周囲の拡大断面図である。ここで図6では、現像ダクト127の内部構造を示すため、現像ダクト127の側壁の一部を二点鎖線で示し、現像ダクト127の天面やその他の一部を不図示としている。
図6、図7に示す様に、現像ダクト127において、本流部127aから分岐部127b4への屈曲方向の内側であり、分岐部127b4における本流部127aとの接続部には、現像ダクト127の空気流路側に突出する曲面から成る突出部137が設けられている。なお、本流部127aから分岐部127b4への屈曲部分における屈曲方向の外側部分には半径10mmの曲面が設けられている。
突出部137の具体的な形状は次のような形状である。本流部127aから分岐部127b4へ屈曲する部分において、本流部127aにおける突出部137が形成され始める点を点P1とする。また空気が流れる方向において、分岐部127b4における突出部137の下流端部を点P2とする。また突出部137において空気流路側に最も突出した部分を点P3とする。また図7に示す現像ダクト127の内径をXとする。
このとき点P2は、点P1から空気が流れる方向の下流側にXの距離を移動させた位置に配置される。また点P3は、点P1から空気が流れる方向の下流側にX/2の距離を移動させ、且つ、空気が流れる方向と直交する方向にX/2×(√2−1)の距離を移動させた位置に配置される。突出部137は、この点P1、P2、P3の三点を通る円弧形状となっている。また前側板121に沿って本流部127aが延びる方向と、点P1と点P2を結ぶ直線との成す角度をθ1とし、前側板121に沿って本流部127aが延びる方向と、点P2と点P3を結ぶ直線との成す角度をθ2とする。このとき、θ1=67.5°、θ2=67.5°に設定されている。
このような突出部137を設けることで、本流部127aから分岐部127b4へ屈曲する部分において、渦の発生を抑制し、現像ダクト127を流れる空気の圧力損失を抑制することができる。また本流部127aから分岐部127b4へ屈曲する部分を単に曲面とするのではなく、分岐部127b4に空気流路側に突出する曲面から成る突出部137とする。これにより矩形の外形を有する他の部材を突出部137の近傍に配置する際、曲面部分と他の部材の干渉を避けて他の部材を配置することができる。従って、現像ダクト127の全体を他の部材から退避させる方向に迫り出させる必要がなくなり、画像形成装置Aの大型化を抑制できる。
また突出部137の外周部には、上ダクト127xと下ダクト127yとを連結させる爪部144が設けられている。このように分岐部127b4において、現像ダクト127の内側に突出した突出部137に爪部144を設けることで、分岐部127b4の外周部の全体幅が爪部144によって大きくなることを防ぐことができる。従って、分岐部127b4の他の部分に爪部144を設ける構成と比較して、前側板121の開口部121aの幅を狭くすることができ、前側板121の剛性を高くすることができる。
<突出部の圧損低減効果の検証結果>
次に、現像ダクト127に形成された突出部137による圧力損失の低減効果の検証結果について説明する。ここでは本実施形態の現像ダクト127と、本実施形態の構成から突出部137を無くした図8(a)に示す第1比較例の現像ダクト177とを比較して、突出部137の圧損低減効果を検証している。
図8(b)は、本実施形態の現像ダクト127と第1比較例の現像ダクト177の空気の圧力損失を流体解析ソフトによってそれぞれ計算した結果を示すグラフである。ここで使用した流体解析ソフトは、ansys社の「fluent」であり、乱流モデルは「標準k−ε」、壁関数は「標準壁関数」、計算スキームは「SIMPLE法」で解析を行った。図9は、本実施形態の現像ダクト127と第1比較例の現像ダクト177の空気の圧力分布を流体解析ソフトによって計算した結果を示す図である。
図8(b)に示す様に、本実施形態の現像ダクト127では、第1比較例の現像ダクト177よりも空気の圧力損失が低減している。これは図9に示す様に、第1比較例の現像ダクト177では、本流部177aから分岐部177bへの屈曲部分に突起がないため、屈曲部分の周囲で乱流が生じて渦が発生し、圧力の損失が生じるためと考えられる。これに対して、本実施形態の現像ダクト127では、突出部137によって本流部127aから分岐部127bへの屈曲部分の周囲で渦が発生するのが抑制され、乱流の発生が抑制されて空気の圧力損失が低減されるためと考えられる。
次に、本実施形態に係る現像ダクト127の本流部127aから分岐部127b4への屈曲角度を略直角から±10度した構成に関して、突出部137による圧損低減効果を検証した結果を説明する。ここでも本実施形態の現像ダクト127と、第1比較例の現像ダクト177とを比較して突出部137の圧損低減効果を検証している。
図10(a)は、本実施形態の現像ダクト127において、本流部127aから分岐部127b4への屈曲角度を100°にした時の構成を示す図である。図10(b)は、第1比較例の現像ダクト177において、本流部177aから分岐部177bへの屈曲角度を100°にした時の構成を示す図である。図10(c)は、これらの現像ダクト127、177の圧力損失を流体解析ソフトによって計算した結果を示すグラフである。図10(c)に示す様に、屈曲角度を100°にした構成においても、本実施形態の現像ダクト127の空気の圧力損失は、第1比較例の現像ダクト177の空気の圧力損失よりも小さくなっている。
図11(a)は、本実施形態の現像ダクト127において、本流部127aから分岐部127b4への屈曲角度を80°にした時の構成を示す図である。図11(b)は、第1比較例の現像ダクト177において、本流部177aから分岐部177bへの屈曲角度を80°にした時の構成を示す図である。図11(c)は、これらの現像ダクト127、177の圧力損失を流体解析ソフトによって計算した結果を示すグラフである。図11(c)に示す様に、屈曲角度を80°にした構成においても、本実施形態の現像ダクト127の空気の圧力損失は、第1比較例の現像ダクト177の空気の圧力損失よりも小さくなっている。
また本実施形態の現像ダクト127と、比較例の現像ダクト177において、10mm×10mmの正方形の断面形状の四つの角部のそれぞれに半径3mmの円弧形状を設ける構成に関して、突出部137による圧損低減効果を検証した。この結果、図12に示す様に、本実施形態の現像ダクト127の空気の圧力損失は、第1比較例の現像ダクト177の空気の圧力損失よりも小さくなっている。
このように本実施形態の構成によれば、現像ダクト127の本流部127aから分岐部127b4へ屈曲する部分に突出部137を設けることで、現像ダクト127を流れる空気の圧力損失の抑制と、画像形成装置Aの装置本体の大型化の抑制を両立できる。
<変形例>
次に、変形例として、現像ダクト127における突出部137の位置や形状を変更した構成について説明する。
図13、図14は、変形例に係る現像ダクト127の断面概略図である。なお、変形例に係る現像ダクト127の断面形状は、60mm×10mmの長方形状となっており、図13に示す内径の長さXが60mmである。また本流部127aから分岐部127b4への屈曲部分における屈曲方向の外側部分には半径60mmの曲面が設けられている。
図13(a)に示す様に、第1変形例の突出部137は、点P2が点P1から空気が流れる方向の下流側にXの距離を移動させた位置に配置されている。また点P3が、点P1から空気が流れる方向の下流側にX/2の距離を移動させ、且つ、空気が流れる方向に直交する方向に(√2−1)×X÷2の距離を移動させた位置に配置されている。突出部137は、点P1、P2、P3を通る円弧形状となっている。θ1=67.5°、θ2=67.5°に設定されている。
図13(b)に示す様に、第2変形例の突出部137は、第1変形例の突出部137における空気が流れる方向の上流側半分の形状である。θ1=67.5°、θ2=0°に設定されている。
図13(c)に示す様に、第3変形例の突出部137は、第2変形例の突出部137における点P3の位置を、空気が流れる方向の下流側に100mm移動させた形状である。θ1=67.5°、θ2=82.9度に設定されている。
図14(a)に示す様に、第4変形例の突出部137は、第2変形例の突出部137における点P3の位置を、空気が流れる方向の下流側に200mm移動させた形状である。θ1=67.5°、θ2=86.4°に設定されている。
図14(b)に示す様に、第5変形例の突出部137は、点P2が点P1から空気が流れる方向の下流側にXの距離を移動させた位置に配置されている。また点P3が点P1から空気が流れる方向の下流側にX/2の距離を移動させ、且つ、空気が流れる方向に直交する方向に(√2−1)×X÷2の距離を移動させた位置に配置されている。そして突出部137は、点P1、P2、P3の3点を通る三角柱面状となっている。θ1=67.5°、θ2=67.5°に設定されている。
図14(c)に示す様に、第6変形例の突出部137は、点P2が点P1から空気が流れる方向の下流側にX/2の距離を移動させた位置に配置されている。また点P3が点P1から空気が流れる方向の下流側にX/2の距離を移動させ、且つ、空気が流れる方向に直交する方向に(√2−1)×X÷2の距離を移動させた位置に配置されている。そして突出部137は、点P1、P2、P3の3点を通る三角柱面状となっている。θ1=67.5°、θ2=0°に設定されている。
次に、第1〜第6変形例に係る現像ダクト127に形成された突出部137による圧力損失の低減効果の検証結果について説明する。ここでは第1〜第6変形例に係る現像ダクト127と、図15(a)に示す第2比較例の現像ダクト277と、図15(b)に示す第3比較例の現像ダクト377を比較して、突出部137の圧損低減効果を検証している。第2比較例の構成は、第1変形例の構成から突出部137を無くした構成である。第3比較例の構成は、第2比較例の構成から、本流部377aから分岐部377bへの屈曲部分における屈曲方向の内側部分に半径1mmの曲面377cを設けた構成である。
図16は、第1〜6変形例の現像ダクト127と、第2比較例の現像ダクト277と、第3比較例の現像ダクト377の空気の圧力損失を上述した流体解析ソフトによってそれぞれ計算した結果を示すグラフである。図16に示す様に、第1〜6変形例の現像ダクト127では、第2比較例の現像ダクト277、第3比較例377よりも空気の圧力損失が低減している。これは第2比較例、第3比較例の現像ダクト277、377では、本流部277a、377aから分岐部277b、377bへの屈曲部分の周囲で乱流が生じて渦が発生し、圧力の損失が生じるためと考えられる。これに対して、第1〜6変形例の現像ダクト127では、突出部137によって本流部127aから分岐部127bへの屈曲部分の周囲で渦が発生するのが抑制され、乱流の発生が抑制されて空気の圧力損失が低減されるためと考えられる。
なお、本実施形態や第1〜第6変形例では、現像ダクト127の断面形状が正方形や長方形の構成を例示して説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、現像ダクト127の断面形状を三角形や円形等としても、上記同様の効果を得ることができる。
また本実施形態では、現像ダクト127における分岐部127b4にのみ突出部137を設けている。これは四つの分岐部127b1〜127b4のうち、現像ダクト127の内部に空気が取り込まれる開口部127cから最も遠い位置に分岐部127b4が位置し、分岐部127b4を流れる空気の圧力が最も小さくなるためである。しかしながら、他の分岐部127b1〜127b3に突出部137をそれぞれ設ける構成としてもよい。これにより分岐部127b1〜127b3を流れる空気の圧力の低下を抑制し、現像装置105の冷却効果を向上させることができる。
30…現像スリーブ(現像剤担持体)
102…感光ドラム(感光体)
105…現像装置(現像部)
120…外装カバー(外装)
120b…吸気口
121…前側板(枠体)
121a…開口部
126…現像スクリュー(撹拌部材)
127…現像ダクト(ダクト)
127a…本流部(第1部分)
127b1〜127b4…分岐部(第2部分)
127c…開口部(連通孔)
127x…上ダクト
127y…下ダクト
128…軸流ファン(ファン)
137…突出部
144…爪部(係合部)
A…画像形成装置

Claims (7)

  1. 感光体と、
    現像剤を担持し、前記感光体の表面に形成された静電潜像に現像剤を付着させる現像剤担持体と、現像剤を撹拌する撹拌部材と、を備える現像部と、
    装置本体の外装に設けられた吸気口と、
    前記吸気口から吸気された空気を前記現像部の周囲に導くダクトであって、前記現像剤担持体を支持する枠体に沿って延びる第1部分と、前記第1部分よりも空気が流れる方向の下流側に配置され、前記第1部分から屈曲し、前記現像剤担持体の回転軸線方向に沿って延びる第2部分とを備えるダクトと、
    前記吸気口から前記ダクト側に空気を取り込むための気流を生成するファンと、
    を備え、
    前記第1部分から前記第2部分への屈曲方向の内側であり、前記第2部分における前記第1部分との接続部には、前記ダクトの空気流路側に突出する曲面から成る突出部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体と前記現像部はそれぞれ複数設けられ、
    前記ダクトは、前記吸気口から吸気された空気を複数の前記現像部にそれぞれ導くための、複数の前記第2部分を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ダクトの前記第1部分には、前記装置本体の前記吸気口と連通する連通孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ダクトの断面形状は、矩形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記ダクトの前記第1部分は、前記枠体に固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記枠体には、前記第2部分が通る開口部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記ダクトは、鉛直方向の上側の上ダクトと、鉛直方向の下側の下ダクトとが、係合部において互いに係合することで連結されており、
    前記係合部は、前記突出部の外周部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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