JP2010237451A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化に対応しつつ、帯電ワイヤ上への有害物質の付着による画質の劣化を防止し得る電子写真方式の画像形成装置を提供する。
【解決手段】レーザプリンタ1は、感光体ドラム31を帯電する帯電器32を含む第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26cを有する。レーザプリンタ1は、装置フレーム3に取り付けられる送風ダクト90と、送風ファン80を有する。送風ダクト90は、ダクト本体部91、エルボ部92、ファン接続部93を有し、ダクト部材97と被覆フィルム98からなる。送風ダクト90は、第1送風口94k〜第4送風口94cを有する。第1送風口94k〜第4送風口94cは、各画像形成ユニットの帯電器32へ送風ファン80からの風を吹き出す。第1送風口94k〜第4送風口94cの夫々の送風量は、第1ガイドリブ95y等、第1曲面部99k等により、安定、且つ略均一となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、帯電生成物による画質の劣化を防止し得る電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、画像を形成する際に、帯電ワイヤによって、感光体(例えば、感光体ドラム)を帯電させる必要がある。この時、帯電器の周辺に有害物質(例えば、埃等)が浮遊していると、帯電ワイヤが汚れてしまう。この場合、感光体を十分に帯電できず、帯電ムラ等が生じるため、当該画像形成装置は、濃度むら等の画質の低下を生じてしまう。
この点に関する発明として、例えば、特許文献1記載の発明が知られている。当該特許文献1記載の画像形成装置は、送風ダクトを介して、送風機により生じた風を帯電器に吹き付けることにより、帯電器及び帯電ワイヤの周辺に浮遊している有害物質を吹き飛ばす。これにより、特許文献1記載の画像形成装置は、感光体の均一な帯電を可能とし、濃度むら等の画質の低下を防止し得る。
特開2007−178608号公報
ここで、画像形成装置の分野においても、装置の小型化が要望されている。装置の小型化を図る上では、特許文献1のように、送風機及び送風ダクトの形状・配置は制限される。即ち、送風機自体の小型化や、風の流れる流路の狭小化を行う必要が生じる。又、送風ダクトの形状は、画像形成装置を構成する他の構成装置の間をぬって、風を導く形状となる場合もある。これら形状等の条件は、送風ダクトから帯電器へ吹き出される風の風量を低下させてしまう場合がある。
一方で、帯電器近傍の有害物質を吹き飛ばすためには、一定以上の均一な風量が要求される。装置の小型化に伴う送風ダクト等の形状、或いは送風機と送風ダクトの配置関係により風量の低下が生じた場合、上述した画質の低下が生じてしまう。
本明細書は、装置の小型化に対応するとともに、帯電ワイヤ上への有害物質の付着による画質の劣化を防止し得る電子写真方式の画像形成装置を提供する。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、被記録媒体にカラー画像を形成可能な画像形成装置であって、前記カラー画像を構成する色毎に配設される複数の感光体と、一の感光体を帯電させる帯電ワイヤを夫々有し、前記複数の感光体に夫々対応して列設される複数の帯電器と、前記複数の帯電器に対して送風する送風手段と、前記複数の帯電器の配列に沿って延びるダクト本体部と、前記ダクト本体部と連通し、一端部で前記送風手段を接続する接続端部と、を有し、前記送風手段により生じた風を前記複数の帯電器へ導く送風ダクトと、を備え、前記送風ダクトは、前記ダクト本体部における各帯電器に対応する位置に間隔をおいて形成され、前記送風手段により生じた風を帯電器に向かって吹き出す複数の開口部と、各開口部において、前記ダクト本体部における風の送風方向上流側に位置する上流側開口縁に形成され、ダクト本体部の内壁面と、当該上流側開口縁を結ぶ曲面部と、各開口部において、前記ダクト本体部における風の送風方向下流側に位置する下流側開口縁に形成され、前記ダクト本体部の内側へ向かって突出したガイドリブと、を有し、前記送風方向下流側に位置する開口部のガイドリブにおける突出量は、前記送風方向上流側に位置する開口部のガイドリブにおける突出量よりも大きいことを特徴とする。
当該画像形成装置は、送風手段と、送風ダクトとを有する。送風ダクトは、複数の帯電器に沿って延びるダクト本体部と、送風手段とダクト本体部の一端を接続する接続端部により構成される。送風手段により生じた風は、接続端部、ダクト本体部を経由し、ダクト本体部に形成された複数の開口部から、各開口部に対応する帯電器に向かって吹き付けられる。従って、送風手段からの距離が遠くなるほど、開口部における風量は低下する傾向にある。ここで、当該開口部は、曲面部と、ガイドリブを有している。開口部近傍を流れる風は、曲面部に沿って流れ、開口部から吹き出される。又、ガイドリブは、ダクト本体部の内側へ向かって突出し、開口部の下流側開口縁に形成されている。従って、ガイドリブは、ダクト本体部に沿って流れ、当該開口部を通過しようとする風を、当該開口部へと案内し得る。当該ガイドリブの突出量は、送風方向下流側に位置する開口部に係るガイドリブほど大きい。従って、当該画像形成装置は、複数の開口部から吹き出される風の風量を、均一且つ安定なものとすることができ、装置の小型化に対応するとともに、何れの帯電器においても、帯電ワイヤの汚れによる画質の低下を防止し得る。
そして、請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置であって、前記ダクト本体部は、前記複数の開口部が形成された開口形成面を有する第1部材と、前記第1部材に形成された開口形成面と対向し、前記ガイドリブ突出方向側で離間した位置に配設される被覆面を有する第2部材と、により構成されることを特徴とする。
当該画像形成装置は、第1部材と、第2部材とにより構成されるダクト本体部を有する。従って、画像形成装置によれば、ダクト本体部を構成する第1部材と、第2部材をそれぞれ個別に製造し得る。この結果、第1部材における複数の開口部、曲面部、ガイドリブの形状を、高い寸法精度で容易に製造し得る。従って、当該画像形成装置は、装置の小型化に対応するとともに、何れの帯電器においても、帯電ワイヤの汚れによる画質の低下をより確実に防止し得る。
又、請求項3記載の画像形成装置は、被記録媒体にカラー画像を形成可能な画像形成装置であって、前記カラー画像を構成する色毎に配設される複数の感光体と、一の感光体を帯電させる帯電ワイヤを夫々有し、前記複数の感光体に夫々対応して列設される複数の帯電器と、前記複数の帯電器に対して送風する送風手段と、前記複数の帯電器の配列に沿って延びるダクト本体部と、一端部で前記送風手段と接続される接続端部と、前記ダクト本体部と前記接続端部とを、略同一平面上で所定角度で曲がりつつ接続するエルボ部と、を有し、前記送風手段により生じた風を前記複数の帯電器へ導く送風ダクトと、を備え、前記送風ダクトは、前記ダクト本体部、前記エルボ部及び前記接続端部にわたって形成された開口形成面を有し、前記ダクト本体部の開口形成面において、各帯電器に対応する位置に間隔をおいて形成され、前記送風手段による風を帯電器に向かって吹き出す複数の開口部を備える第1部材と、前記第1部材に形成された開口形成面と対向し、前記開口形成面を基準として前記帯電器と逆側で離間した位置に配設される被覆面を有する第2部材と、により構成されることを特徴とする。
当該画像形成装置は、送風手段と、送風ダクトとを有する。送風ダクトは、複数の帯電器に沿って延びるダクト本体部と、接続端部と、エルボ部と、により構成される。送風手段により生じた風は、接続端部、エルボ部、及びダクト本体部を経由し、ダクト本体部に形成された複数の開口部から、各開口部に対応する帯電器に向かって吹き付けられる。エルボ部の存在により、送風手段からダクト本体部までの間を筐体内の空きスペースを利用して良好に接続することができ、当該画像形成装置は、装置の小型化に十分に対応し得る。又、当該画像形成装置によれば、送風ダクトを構成する第1部材と、第2部材をそれぞれ個別に製造し得る。これにより、第1部材に形成される複数の開口部を、高い寸法精度で容易に製造し得る。従って、当該画像形成装置は、帯電ワイヤの汚れによる画質の低下をより確実に防止し得る。
そして、請求項4記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記第1部材は、前記各開口部において、前記ダクト本体部における風の送風方向下流側に位置する下流側開口縁に形成され、前記ダクト本体部の内側へ向かって突出したガイドリブを有し、前記送風方向下流側に位置する開口部のガイドリブにおける突出量は、前記送風方向上流側に位置する開口部のガイドリブにおける突出量よりも大きいことを特徴とする。
当該画像形成装置は、送風ダクトの開口部の下流側開口縁に、ガイドリブを有している。ガイドリブは、ダクト本体部の内側へ向かって突出する。従って、ガイドリブは、ダクト本体部に沿って流れ、当該開口部を素通りする風を、開口部へと案内し得る。ガイドリブの突出量は、送風方向下流側に位置する開口部に係るガイドリブほど大きい。従って、当該画像形成装置は、複数の開口部から吹き出される風の風量を、均一且つ安定なものとし、帯電ワイヤの汚れによる画質の低下を防止し得る。
又、請求項5記載の画像形成装置は、請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置であって、前記第1部材は、各開口部において、前記ダクト本体部における風の送風方向上流側に位置する上流側開口縁に形成され、ダクト本体部の内壁面と、当該上流側開口縁を結ぶ曲面部と、を有することを特徴とする。
当該画像形成装置は、送風ダクトの開口部に、曲面部を有している。開口部近傍を流れる風は、曲面部に沿って流れ、開口部から吹き出される。当該曲面部により開口部近傍の風の流れを円滑にするので、当該画像形成装置は、複数の開口部から吹き出される風の風量を、均一且つ安定なものとし、帯電ワイヤの汚れによる画質の低下を防止し得る。
そして、請求項6記載の画像形成装置は、請求項2乃至請求項5の何れかに記載の画像形成装置であって、前記第1部材は、前記開口形成面と、前記開口形成面に対向する面が解放された開放部と、を有する溝状部を備え、前記第2部材は、前記開放部を覆うフィルムにより構成されることを特徴とする。
当該画像形成装置は、第1部材、第2部材の構成を簡素化することにより、コストを低減し得る。又、第2部材をフィルムにより構成することで、当該画像形成装置は、送風ダクトが占有する範囲を小さくし得る。この結果、当該画像形成装置は、装置の小型化に更に対応することができる。
又、請求項7記載の画像形成装置は、請求項2乃至請求項6の何れかに記載の画像形成装置であって、前記第1部材は、前記複数の感光体及び前記複数の帯電器が着脱可能に組みつけられる装置フレームと一体に形成されていることを特徴とする。
当該画像形成装置は、第1部材を装置フレームと一体に形成することにより、部品点数を減らすことができ、又、送風ダクトが占有する範囲を小さくすることができる。この結果、当該画像形成装置は、装置の小型化、及び装置コストの低減に十分に対応し得る。
そして、請求項8記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の画像形成装置であって、各開口部は、各開口部にそれぞれ対応する帯電器に向かって突出する筒部を、当該開口部の開口縁に有することを特徴とする。
当該画像形成装置は、筒部により、開口部から吹き出される風を確実に、帯電器側へ集中させて、吹き付けることができる。又、当該画像形成装置は、筒部を形成することで、曲面部の曲率半径を大きくし得る。この結果、当該画像形成装置は、複数の開口部から吹き出される風の風量を、均一且つ安定なものとし、帯電ワイヤの汚れによる画質の低下を防止し得る。
第1実施形態に係る画像形成装置の構成に関する説明図である。 画像形成装置を構成するプロセス部の構成を示す説明図である。 装置フレームと送風ダクトの取付位置関係を示す説明図である。 第1実施形態に係る送風ダクト及び送風ファンの外観斜視図である。 第1実施形態に係る送風ダクトの内部構成を示す説明図である。 第1実施形態に係る送風ダクトの背面側を示す斜視図である。 第1実施形態に係るダクト本体部の内部構成を示す説明図である。 第1実施形態に係るダクト本体部の断面図である。 第1送風口〜第4送風口近傍の風の流れに関する説明図である。 第2実施形態に係る第1ダクト部材と装置フレームを示す説明図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を、レーザプリンタ1に具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下の説明においては、図1における左側を前方(装置正面)とする。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係るレーザプリンタ1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、レーザプリンタ1の概略構成を示す断面図である。
第1実施形態に係るレーザプリンタ1は、直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタである。図1に示すように、レーザプリンタ1は、略箱型の本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2は、本体ケーシング2の上面に、排紙トレイ5を有している。排紙トレイ5は、本体ケーシング2内部から排紙された用紙4を積層状態で収納する。用紙4は、レーザプリンタ1における被記録媒体である。
そして、本体ケーシング2は、本体ケーシング2の下部に給紙カセット7を有している。給紙カセット7は、レーザプリンタ1における画像形成前の用紙4を積載している。当該給紙カセット7は、本体ケーシング2下部において、前方へ引き出し可能に装着されている。
給紙カセット7の前端上方位置には、給紙ローラ9、分離ローラ10、分離パッド11が配設されている。給紙ローラ9は、給紙カセット7に収納されている用紙を給紙カセット7から搬送する。分離ローラ10、分離パッド11は、給紙ローラ9による用紙搬送方向の下流側に配設されている。分離ローラ10、分離パッド11は、給紙ローラ9によって搬送された用紙4を一枚毎に分離する。
分離ローラ10、分離パッド11によって分離された一枚の用紙は、一対の搬送ローラ12によって、レジストローラ13に向かって搬送される。レジストローラ13は、搬送された用紙4を所定のタイミングで、ベルトユニット15に向かって送り出す。
ベルトユニット15は、一対のベルト支持ローラ16と、搬送ベルト18と、4つの転写ローラ19により構成される。又、当該ベルトユニット15は、本体ケーシング2に対して着脱可能に構成されている。ベルト支持ローラ16は、本体ケーシング2内部において、前後に離間して配設されている。
搬送ベルト18は、一対のベルト支持ローラ16の間に、水平に架設されている。当該搬送ベルト18は、ポリカーボネート等の樹脂材からなる無端状のベルトである。そして、当該搬送ベルト18は、本体ケーシング2の後方に位置するベルト支持ローラ16が回転駆動することにより、所定方向(図1中、時計回り方向)に循環移動する。これにより、搬送ベルト18上に載置された用紙4は、本体ケーシング2の後方へ向かって搬送される。
図1に示すように、4つの転写ローラ19は、搬送ベルト18の内側に、本体ケーシング2の前後方向に沿って、一定間隔で並んで設けられている。各転写ローラ19は、後述する画像形成ユニット(即ち、第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26c)を構成する感光体ドラム31と、搬送ベルト18を挟んで対向配置されている。
本体ケーシング2は、上述したベルトユニット15と、スキャナユニット20、プロセス部25を当該本体ケーシング2内部に収納している。スキャナユニット20は、本体ケーシング2内の上部に配設されている。スキャナユニット20は、所定の画像データに基づいて、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色毎のレーザ光を照射する。そして、スキャナユニット20は、各色に対応するレーザ光を、それぞれの色に対応する感光体ドラム31の表面上へ導き、感光体ドラム31の表面を高速走査する。スキャナユニット20の構成については後に詳細に説明する。
プロセス部25は、スキャナユニット20の下方で、ベルトユニット15の上方に配設されている(図1参照)。プロセス部25は、4つの画像形成ユニット26(第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26c)を備えている。ここで、図2を参照しつつ、プロセス部25の構成について説明する。
図2に示すように、プロセス部25は、第1画像形成ユニット26k、第2画像形成ユニット26y、第3画像形成ユニット26m、及び第4画像形成ユニット26cを有している。4つの画像形成ユニットは、レーザプリンタ1の前方から後方に向かって、第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26cの順に並んで配設されている。
第1画像形成ユニット26kは、ブラック(K)の色に対応する画像形成に用いられる。第2画像形成ユニット26yは、イエロー(Y)の色に対応する画像形成に用いられる。第3画像形成ユニット26mは、マゼンタ(M)の色に対応する画像形成に用いられる。第4画像形成ユニット26cは、シアン(C)の色に対応する画像形成に用いられる。尚、各画像形成ユニット26は、対応する色(トナー)を除き、同一の構成である。
図1、図2に示すように、画像形成ユニット26は、感光体ドラム31、帯電器32、現像カートリッジ34等を備えて構成されている。感光体ドラム31は、接地された金属製のドラム本体を備え、その表層を正帯電性の感光層で被覆することにより構成される。当該感光層は、ポリカーボネート等により構成される。
帯電器32は、感光体ドラム31の後側斜め上方において、感光体ドラム31の表面から所定間隔を隔てて、感光体ドラム31と対向配置されている。当該帯電器32は、所謂、スコロトロン型帯電器である。そして、帯電器32は、タングステン等により構成される帯電ワイヤ33を有している。従って、帯電器32は、帯電ワイヤ33からコロナ放電を発生させることで、感光体ドラム31の表面を一様に正極性に帯電させ得る。
現像カートリッジ34は、略箱形に形成されており、トナー収容室38、供給ローラ39、現像ローラ40、及び層厚規制ブレード41を有している。トナー収容室38は、現像カートリッジ34の内部上方に形成されている。各トナー収容室38は、画像形成ユニット26に対応する一色(即ち、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの何れか)の正帯電性非磁性を有する一成分トナーを収容している。又、各トナー収容室38は、夫々アジテータ42を有している。アジテータ42は、トナー収容室38に収容されているトナーを撹拌する。
供給ローラ39、現像ローラ40、層厚規制ブレード41は、現像カートリッジ34の下部に配設されている。供給ローラ39は、金属製のローラ軸を導電性の発泡材料で被覆することにより構成されている。そして、現像ローラ40は、金属製のローラ軸を導電性のゴム材料で被覆することにより構成されている。
図1、図2に示すように、記録材であるトナーは、トナー収容室38から放出されると、供給ローラ39の回転により現像ローラ40に供給される。この時、当該トナーは、供給ローラ39と現像ローラ40の間で正に摩擦帯電される。当該トナーは、現像ローラ40上に供給されると、現像ローラ40の回転に伴って、層厚規制ブレード41と現像ローラ40の間に進入する。この時、当該トナーは、更に十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ40上に担持される。
一方、感光体ドラム31の表面は、まず、当該感光体ドラム31の回転時、帯電器32によって一様に正に帯電される。その後、感光体ドラム31の表面は、スキャナユニット20から照射されたレーザ光の高速走査によって露光される。これにより、用紙4に形成すべき画像に対応した静電潜像が、感光体ドラム31の表面に形成される。
上述したように、現像ローラ40上に担持されているトナーは、正に帯電している。従って、当該トナーは、現像ローラ40の回転によって、感光体ドラム31に対向して接触すると、感光体ドラム31表面の静電潜像に供給される。供給されたトナーは、感光体ドラム31の露光部分にのみ付着することによって、トナー像を形成する。即ち、感光体ドラム31の表面には、トナー像が担持される。これにより、感光体ドラム31の静電潜像は可視像化される。
その後、各感光体ドラム31の表面上に担持されたトナー像は、搬送ベルト18によって用紙4が感光体ドラム31と転写ローラ19との間を搬送される際に、転写ローラ19に定電流制御で印加される負極性の転写バイアスによって、用紙4に順次転写される。図1に示すように、用紙4は、トナー像が転写されると、本体ケーシング2の後方に配設されている定着器43へ搬送される。
定着器43は、本体ケーシング2内における搬送ベルト18の後方に配置されている(図1参照)。当該定着器43は、加熱ローラ44と、加圧ローラ45を有している。加熱ローラ44は、ハロゲンランプ等の熱源を備え、回転駆動可能に配設されている。加圧ローラ45は、加熱ローラ44の下方に対向配置され、加熱ローラ44を押圧するように接触している。当該加圧ローラ45は、加熱ローラ44の回転駆動に伴い従動回転する。即ち、定着器43は、4色のトナー像を坦持した用紙4を加熱しつつ、加熱ローラ44と加圧ローラ45とによって狭持搬送する。これにより、定着器43は、用紙4上のトナー像を、用紙4に熱定着し得る。
トナー像が熱定着されると、用紙4は、定着器43の斜め後上方へ搬送され、排紙ローラ46とピンチローラ47との間に至る。ここで、排紙ローラ46は正逆両方向に回転可能に構成されている。用紙4は、排紙ローラ46とピンチローラ47に挟まれつつ搬送され、カールを除去されつつ、排紙トレイ5に向かう。本体ケーシング2の上部には、最終排紙ローラ48と2つのピンチローラ47が、排紙トレイ5への搬送経路上に設けられている。用紙4は、排紙トレイ5へ搬送される際に、最終排紙ローラ48とピンチローラ47に挟まれ、更にカールを除去された上で排紙トレイ5へ排紙される。
図1に示すように、スキャナユニット20は、本体ケーシング2の上部に配設されている。当該スキャナユニット20は、樹脂により形成された箱型のハウジング50を備えている。ハウジング50内の略中央部分には、六面のポリゴンミラー52が回転可能に配設されている。当該ポリゴンミラー52は、ポリゴンモータ51により駆動される。又、ハウジング50には、4つのレーザ光源(図示せず)が、ポリゴンミラー52近傍に配設されている。各レーザ光源は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの内の一色に対応するレーザ光を照射する。
尚、ブラックの画像データに対応するレーザ光を「レーザ光Lk」といい、イエローの画像データに対応するレーザ光を「レーザ光Ly」という。又、マゼンタの画像データに対応するレーザ光を「レーザ光Lm」といい、シアンの画像データに対応するレーザ光を「レーザ光Lc」という。
レーザ光Lk及びレーザ光Lyを出射するレーザ光源は、夫々、ポリゴンミラー52の一偏向面を向いて配設されている。レーザ光Lk及びレーザ光Lyは、ポリゴンミラー52の一偏向面により、レーザプリンタ1の前面側に導かれ、第1走査レンズ53(例えば、fθレンズ)を透過する。第1走査レンズ53を透過すると、レーザ光Lk及びレーザ光Lyは、夫々、反射ミラー54により反射され、第2走査レンズ56(例えばトーリックレンズ)を透過する。そして、レーザ光Lkは、ブラックに対応する第1画像形成ユニット26kの感光体ドラム31表面に至る。又、レーザ光Lyは、イエローに対応する第2画像形成ユニット26yの感光体ドラム31の表面に至る。
レーザ光Lm及びレーザ光Lcを照射するレーザ光源は、夫々、ポリゴンミラー52の一偏向面を向いて配設されている。当該ポリゴンミラー52の一偏向面は、レーザ光Lk、レーザ光Lyの場合の偏向面に隣接する偏向面である。レーザ光Lm及びレーザ光Lcは、ポリゴンミラー52の一偏向面により、レーザプリンタ1の後面側に導かれ、レーザプリンタ1の後面側に位置する第1走査レンズ53を透過する。第1走査レンズ53を透過すると、レーザ光Lm及びレーザ光Lcは、夫々、反射ミラー54により反射され、第2走査レンズ56を透過する。そして、レーザ光Lmは、マゼンタに対応する第3画像形成ユニット26mの感光体ドラム31の表面に至る。又、レーザ光Lcは、シアンに対応する第4画像形成ユニット26cの感光体ドラム31の表面に至る。
図1に示すように、再搬送機構70が、給紙カセット7下部に設けられている。再搬送機構70は、排紙ローラ46が逆回転した場合に、用紙4を、搬送ローラ12、搬送ベルト18へ向かって搬送する。即ち、この場合、用紙4は、図1中に破線で示す経路を通過して、搬送ローラ12、搬送ベルト18へ搬送される。
再搬送機構70は、給紙カセット7の下面に沿って前後方向に延びる再搬送経路71を有している。再搬送経路71は、排紙ローラ46から下方に搬送された用紙4を本体ケーシング2の前方へと搬送し、搬送ローラ12へと案内する。又、複数組の再搬送ローラ73が、再搬送経路71上に回転可能に設けられている。当該再搬送ローラ73は、用紙4に接触しつつ回転することで、用紙4を本体ケーシング2の前方へ搬送する。
この再搬送機構70を有することで、当該レーザプリンタ1は、所謂、両面印刷を行い得る。具体的に説明すると、上述したように、レーザプリンタ1は、ベルトユニット15により用紙4を搬送しつつ、プロセス部25によって、用紙4の片面に画像を形成する。片面に画像が形成された用紙4は、用紙4の後端近傍が排紙ローラ46とピンチローラ47で挟持されるまで搬送される。用紙4の他方の面にも画像を形成する場合、レーザプリンタ1は、この状態から排紙ローラ46を逆回転で駆動する。これにより、用紙4は、再搬送機構70により、再搬送経路71を経由して、搬送ローラ12へ搬送される。ベルトユニット15に搬送されると、用紙4の他方の面がプロセス部25に面し、画像が形成された面は搬送ベルト18に面する。従って、レーザプリンタ1は、用紙4の表面、裏面の何れにも画像を形成する両面印刷を行い得る。
そして、図3に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2を前方から見た場合の左右両側面に沿って、装置フレーム3を有している。装置フレーム3は、本体ケーシング2の内部に配設され、レーザプリンタ1の剛性を高める。又、装置フレーム3には、プロセス部25が着脱可能に取り付けられる。
装置フレーム3は、第1開口部3k、第2開口部3y、第3開口部3m、第4開口部3cを有している。第1開口部3k〜第4開口部3cは、夫々、装置フレーム3にプロセス部25が取り付けられた場合における第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26cの帯電器32の位置に対応する部分に形成されている。
又、装置フレーム3には、送風ダクト90が取り付けられる。送風ダクト90は、第1送風口94k、第2送風口94y、第3送風口94m、第4送風口94cを有している。送風ダクト90は、第1送風口94k〜第4送風口94cが第1開口部3k〜第4開口部3cにそれぞれ面するように、装置フレーム3に取り付けられる(図3参照)。
次に、レーザプリンタ1に配設される送風ダクト90の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3〜図7に示すように、送風ダクト90は、略L字形状に形成され、内部に送風流路を有するダクトである。当該送風ダクト90は、ダクト本体部91と、エルボ部92と、ファン接続部93と、を有している。ダクト本体部91は、装置フレーム3に沿って、レーザプリンタ1の前後方向に直線状に延びるダクトである。上述したように、ダクト本体部91は、装置フレーム3における第1開口部3k〜第4開口部3cの高さとほぼ同一の高さに位置する(図3参照)。
エルボ部92は、ダクト本体部91の第1送風口94k近傍から下方に曲がりつつ延びる部分である。エルボ部92は、装置フレーム3の表面に沿いつつ、所定の曲率半径で曲がっている。又、エルボ部92は、ファン接続部93近傍からダクト本体部91端部に近づくにつれて、断面積が小さくなる(流路が狭くなる)ように形成されている。従って、エルボ部92は、直管状に形成された従来のダクトに比べて、大きな圧力損失を有し、送風の妨げとなり得る。
ファン接続部93は、エルボ部92の下端に形成されている。ファン接続部93は、上端側でエルボ部92の下端と接続し、下端側で送風ファン80に接続されている。ファン接続部93は、エルボ部92と接続される上端側における開口面積よりも、送風ファン80と接続されるか端側の開口面積のほうが大きく形成されている。従って、ファン接続部93は、直管状に形成された従来のダクトに比べて、大きな圧力損失を有し、送風の妨げとなり得る。
送風ファン80は、上述したように、ファン接続部93の下端部に接続される。送風ファン80は、その駆動により風を発生させ、送風ダクト90を介して、各帯電器32(帯電ワイヤ33)に風を供給する。
又、図5、図6に示すように、送風ダクト90は、ダクト部材97と、被覆フィルム98により構成される。ダクト部材97は、ダクト本体部91、エルボ部92、ファン接続部93にわたって、断面コ字状の溝形状に樹脂により形成されている。そして、ダクト部材97は、全体として略L字状に形成されている(図5参照)。
又、被覆フィルム98は、ポリエチレンテレフタラート製のフィルムである。当該被覆フィルム98は、ダクト部材97の開放面(断面コ字状の開放側)を被覆し、ダクト部材97の端部と密着する。ダクト部材97に被覆フィルム98を取り付けることにより、送風ダクト90が構成され、送風ダクト90の内部に、送風ファン80により発生した風が通過する送風流路が構成される。
上述したように、送風ダクト90は、第1送風口94k〜第4送風口94cを、ダクト本体部91に有している。図5〜図9に示すように、第1送風口94k〜第4送風口94cは、ダクト部材97のダクト本体部91に相当する部分に形成されている。そして、第1送風口94k〜第4送風口94cは、ダクト部材97の装置フレーム3と対向する面に形成されている(図3等参照)。
第1送風口94k〜第4送風口94cは、夫々、第1開口部3k〜第4開口部3cを介して、第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26cの帯電器32に対して、送風ファン80により生じた風を吹き出す。第1送風口94k〜第4送風口94cの装置フレーム3側の面には、夫々、第1送風筒部96k〜第4送風筒部96cが形成されている(図3、図4参照)。第1送風筒部96k〜第4送風筒部96cは、送風ダクト90を装置フレーム3に取り付けた場合に、それぞれ第1開口部3k〜第4開口部3c近傍に位置するように延出された筒状部分である。従って、第1送風口94k〜第4送風口94cにおける風は、夫々、第1開口部3k〜第4開口部3cを介して、第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26cの帯電器32に確実に吹き込まれる。
ここで、送風ダクト90における風の流れについて、詳細に説明する。送風ファン80は、本体ケーシング2底面側の空気を吸い込み、ファン接続部93に向かって送風する。ファン接続部93においては、送風ファン80により生じた風は、レーザプリンタ1の上面方向へ向かって流れる。そして、エルボ部92に至ると、送風ファン80により生じた風は、その流れの向きをレーザプリンタ1の背面方向に変えつつ、エルボ部92内の送風流路をダクト本体部91に向かって流れる。
ダクト本体部91に吹き込まれた風は、レーザプリンタ1の背面側に向かって、ダクト本体部91内部の送風流路を流れる。上述したように、ダクト本体部91には、第1送風口94k、第2送風口94y、第3送風口94m、第4送風口94cが、レーザプリンタ1の前方から後方に向かって並んで形成されている(図3等参照)。
ダクト本体部91に吹き込まれた風は、先ず、第1送風口94kに至る。この時、当該風の一部は、第1送風口94kから第1画像形成ユニット26kの帯電器32に向かって吹き出される。当該風の他の部分は、ダクト本体部91の送風流路にそって、レーザプリンタ1背面側に向かって流れる。
その後、ダクト本体部91を流れる風は、第2送風口94yに至る。この時、当該風の一部は、第2送風口94yから第2画像形成ユニット26yの帯電器32に向かって吹き出される。当該風の他の部分は、ダクト本体部91の送風流路にそって、レーザプリンタ1背面側に向かって流れる。
次に、ダクト本体部91に吹き込まれた風は、第3送風口94mに至る。この時、当該風の一部は、第3送風口94mから第3画像形成ユニット26mの帯電器32に向かって吹き出される。当該風の他の部分は、ダクト本体部91の送風流路にそって、レーザプリンタ1背面側に向かって流れる。
ダクト本体部91の末端に位置する第4送風口94cに至ると、ダクト本体部91に吹き込まれた風は、第4送風口94cから第4画像形成ユニット26cの帯電器32に向かって吹き出される。
次に、ダクト本体部91の内部(即ち、送風流路)側の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図5、図7等に示すように、第1送風口94kの送風流路側の面には、第1曲面部99kが形成されている。第1曲面部99kは、第1送風口94kの開口縁に形成されている。第1曲面部99kは、第1送風口94kに対して、ダクト本体部91における送風方向(即ち、レーザプリンタ1の背面側へ向かう方向)の上流側に位置する。当該第1曲面部99kは、ダクト本体部91における装置フレーム3側の内面から滑らかな曲面を描いて、第1送風筒部96kの内面と繋がっている。従って、第1曲面部99k近傍を通過する風は、当該第1曲面部99kに沿って流れ、第1送風口94kから吹き出される(図9(A)参照)。
そして、第2送風口94yの送風流路側の面には、第2曲面部99yと、第1ガイドリブ95yが形成されている(図5、図7等参照)。第2曲面部99yは、第2送風口94yの開口縁に形成されている。第2曲面部99yは、第2送風口94yに対して、ダクト本体部91における送風方向の上流側に位置する。当該第2曲面部99yは、ダクト本体部91における装置フレーム3側の内面から滑らかな曲面を描いて、第2送風筒部96yの内面と繋がっている。従って、第2曲面部99y近傍を通過する風は、当該第2曲面部99yに沿って流れ、第2送風口94yから吹き出される(図9(B)参照)。
第1ガイドリブ95yは、第2送風口94yの開口縁に形成されている。第1ガイドリブ95yは、第2送風口94yに対して、ダクト本体部91における送風方向の下流側に位置する。第1ガイドリブ95yは、第2送風口94yの開口縁から、送風流路内部側に向かって所定寸法、突出している。従って、第2送風口94yを通過しようとする風の一部は、当該第1ガイドリブ95yにより、その流れを妨げられ、第2送風口94yへ導かれる(図9(B)参照)。
又、第3送風口94mの送風流路側の面には、第3曲面部99mと、第2ガイドリブ95mが形成されている(図5、図7等参照)。第3曲面部99mは、第3送風口94mの開口縁に形成されている。第3曲面部99mは、第3送風口94mに対して、ダクト本体部91における送風方向の上流側に位置する。当該第3曲面部99mは、ダクト本体部91における装置フレーム3側の内面から滑らかな曲面を描いて、第3送風筒部96mの内面と繋がっている。従って、第3曲面部99m近傍を通過する風は、当該第3曲面部99mに沿って流れ、第3送風口94mから吹き出される(図9(C)参照)。
そして、第2ガイドリブ95mは、第3送風口94mの開口縁に形成されている。第2ガイドリブ95mは、第3送風口94mに対して、ダクト本体部91における送風方向の下流側に位置する。第2ガイドリブ95mは、第3送風口94mの開口縁から、送風流路内部側に向かって所定寸法(第1ガイドリブ95yの約2倍程度)、突出している。従って、第3送風口94mを通過しようとする風の一部は、当該第2ガイドリブ95mにより、その流れを妨げられ、第3送風口94mへ導かれる(図9(C)参照)。上述したように、第2ガイドリブ95mの突出量は、第1ガイドリブ95yよりも大きい。従って、第2ガイドリブ95mは、第1ガイドリブ95yに比べ、より多くの風の流れを妨げ、第3送風口94mへ導く(図9(C)参照)。
そして、第4送風口94cの近傍には、第4曲面部99cと、第3ガイドリブ95cが形成されている(図5、図7等参照)。第4曲面部99cは、第4送風口94cの開口縁に形成されている。第4曲面部99cは、第4送風口94cに対して、ダクト本体部91における送風方向の上流側に位置する。当該第4曲面部99cは、ダクト本体部91における装置フレーム3側の内面から滑らかな曲面を描いて、第4送風筒部96cの内面と繋がっている。従って、第4曲面部99c近傍を通過する風は、当該第4曲面部99cに沿って流れ、第4送風口94cから吹き出される(図9(D)参照)。
そして、第3ガイドリブ95cは、第4送風口94cの開口縁に形成されている。具体的には、第3ガイドリブ95cは、ダクト本体部91の装置フレーム3側の面に対向する面の内、第4送風口94c近傍に位置する部分を意味する。換言すると、第3ガイドリブ95cは、ダクト本体部91の送風流路全体を塞ぐように突出している。従って、第4送風口94cに至った風は、当該第3ガイドリブ95cにより、全て第4送風口94cへ導かれる。
以上、説明したように、第1実施形態に係るレーザプリンタ1においては、送風ファン80は、送風ダクト90の一端部を構成するファン接続部93に接続されている。そして、送風ファン80により生じた風は、ファン接続部93、エルボ部92を介して、ダクト本体部91へ送風される。そして、当該風は、形成された第1送風口94k〜第4送風口94cから、第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26cの帯電器32に向かって、夫々吹き出される。
ここで、第1送風口94k〜第4送風口94cに、第1ガイドリブ95y〜第3ガイドリブ95c及び第1曲面部99k〜第4曲面部99cを形成しない場合、第1送風口94k〜第4送風口94cにおける送風量は、送風ファン80からの距離に応じて変動し、ばらつく。この点、第1実施形態に係るレーザプリンタ1は、第1送風口94k〜第4送風口94cの開口縁に、第1ガイドリブ95y〜第3ガイドリブ95c及び第1曲面部99k〜第4曲面部99cを形成することにより、第1送風口94k〜第4送風口94cにおける夫々の送風量を、バランスよく均一にすることができる。
具体的には、当該レーザプリンタ1は、第1送風口94k〜第4送風口94cに第1曲面部99k〜第4曲面部99cを形成することにより、第1曲面部99k〜第4曲面部99c近傍における風の流れを円滑にできる。
又、当該レーザプリンタ1は、第2送風口94y〜第4送風口94cに第1ガイドリブ95y〜第3ガイドリブ95cを形成することにより、第2送風口94y〜第4送風口94c近傍を流れる風を、第2送風口94y〜第4送風口94cへ導くことができる。これにより、レーザプリンタ1は、第1送風口94k〜第4送風口94cにおける送風量をバランスよく均一にすることができる。
更に、当該レーザプリンタ1において、第1ガイドリブ95y〜第3ガイドリブ95cの突出量は、送風ファン80からの距離が離れるほど大きく形成されている。これらのガイドリブは、突出量が大きいほど、より多くの風を送風口へ案内する(図9参照)。そして、ガイドリブ等が形成されていない場合に、第1送風口94k〜第4送風口94cの送風量は、送風ファン80からの距離に応じて変動し、ばらつく。従って、上述の態様で第1ガイドリブ95y〜第3ガイドリブを形成することで、当該レーザプリンタ1は、第1送風口94k〜第4送風口94cにおける送風量の均一化を図ることができる。
そして、当該レーザプリンタ1は、第1送風口94k〜第4送風口94cの夫々の送風量をバランスよく均一にし得るので、第1画像形成ユニット26k〜第4画像形成ユニット26cの帯電器32周辺の有害物質を確実に除去し得る。この結果、当該レーザプリンタ1は、画像形成された印刷物の画質低下を確実に防止することができる。
又、当該レーザプリンタ1において、送風ダクト90は、ダクト部材97と被覆フィルム98により構成される。つまり、ダクト部材97は被覆フィルム98と別に製造されるので、ダクト部材97における各部(即ち、各送風口、各曲面部及び各ガイドリブ)を高精度で製造し得る。この結果、当該レーザプリンタ1は、より確実に、各送風口における送風量をバランスよく均一化することができ、もって、画像形成された印刷物の画質低下を確実に防止することができる。更に、被覆フィルム98は、樹脂等で形成された部材に比べて薄い。従って、当該レーザプリンタ1は、装置の小型化に十分に対応し得る。
そして、当該レーザプリンタ1においては、送風ダクト90は、ファン接続部93、エルボ部92、及びダクト本体部91により構成されている。即ち、送風ダクト90は、ダクトの曲がりや、ダクトの径の変化を有している。このような形状とすることで、送風ファン80とダクト本体部91とが離れた位置に配置されている場合でも、エルボ部92、及びファン接続部93を介して、送風ファン80からの風を送ることができる。つまり、当該レーザプリンタ1は、上述のような送風ダクト90の形状であっても、各送風口における送風量をバランスよく均一化し得る。又、エルボ部92は、装置フレーム3に沿うように狭いスペースを利用して配置されることで、装置の小型化にも十分に対応し得る。
(第2実施形態)
続いて、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。第2実施形態に係るレーザプリンタ1は、送風ダクト90におけるダクト部材97及び装置フレーム3の構成を除き、その基本的構成は同様である。従って、第1実施形態と同様の構成に関する説明は省略する。
上述したように、第2実施形態においては、装置フレーム3及びダクト部材97の構成のみが第1実施形態と相違するため、装置フレーム3及びダクト部材97の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図10に示すように、第2実施形態においては、ダクト部材97は、装置フレーム3と一体に形成されている。そして、ダクト部材97の構成については、装置フレーム3と一体に形成されている点を除き、第1実施形態と同様である。即ち、当該ダクト部材97は、ダクト本体部91、エルボ部92、ファン接続部93を構成する溝状部分を有している。そして、当該ダクト部材97は、ダクト本体部91に、第1送風口94k〜第4送風口94c、第1曲面部99k〜第4曲面部99c、第1ガイドリブ95y〜第3ガイドリブ95cを有する。
従って、第2実施形態においては、ダクト部材97に被覆フィルム98を取り付け、当該装置フレーム3を本体ケーシング2の側面に沿って所定位置に配設することで、第1実施形態と同様のレーザプリンタ1を実現し得る。
これにより、第2実施形態に係るレーザプリンタ1は、上述した第1実施形態と同様の効果を奏する。又、第2実施形態に係るレーザプリンタ1は、ダクト部材97を装置フレーム3と一体に形成しているので、送風ダクト90が占有する範囲を小さくすることができる。これにより、当該レーザプリンタ1は、装置の小型化に十分に対応し得る。又、当該レーザプリンタ1は、部品点数の削減によるコストダウンにも対応し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、ダクト部材97のダクト本体部91、エルボ部92、ファン接続部93を全てにおいて、開放面を有し、当該開放面に対して、被覆フィルム98を取り付けるように構成しているが、この態様に限定されるものではない。即ち、被覆フィルム98が取り付けられる部分は、ダクト部材97の開放面の一部であってもよい。
又、上述の実施形態においては、ダクト本体部91の開放面を、被覆フィルム98により被覆していたが、この態様に限定されるものではない。即ち、ダクト本体部91の開放面を被覆し、気密性を有する部材であれば、種々の部材(例えば、樹脂性の部材)を採用し得る。
更に、上述した実施形態においては、ダクト部材97全体を装置フレーム3と一体に形成していたが、この態様に限定されるものではない。本発明は、ダクト部材97を構成する一部分(例えば、ダクト部材97におけるダクト本体部91、エルボ部92、ファン接続部93の何れかに相当する部分)を、装置フレーム3と一体に形成することも可能である。
1 レーザプリンタ
3 装置フレーム
26k〜26c 第1画像形成ユニット〜第4画像形成ユニット
32 帯電器
80 送風ファン
90 送風ダクト
91 ダクト本体部
92 エルボ部
93 ファン接続部
94k〜94c 第1送風口〜第4送風口
95y〜95c 第1ガイドリブ〜第3ガイドリブ
96k〜96c 第1送風筒部〜第4送風筒部
97 ダクト部材
98 被覆フィルム
99k〜99c 第1曲面部〜第4曲面部

Claims (8)

  1. 被記録媒体にカラー画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記カラー画像を構成する色毎に配設される複数の感光体と、
    一の感光体を帯電させる帯電ワイヤを夫々有し、前記複数の感光体に夫々対応して列設される複数の帯電器と、
    前記複数の帯電器に対して送風する送風手段と、
    前記複数の帯電器の配列に沿って延びるダクト本体部と、前記ダクト本体部と連通し、一端部で前記送風手段を接続する接続端部と、を有し、前記送風手段により生じた風を前記複数の帯電器へ導く送風ダクトと、
    を備え、
    前記送風ダクトは、
    前記ダクト本体部における各帯電器に対応する位置に間隔をおいて形成され、前記送風手段により生じた風を帯電器に向かって吹き出す複数の開口部と、
    各開口部において、前記ダクト本体部における風の送風方向上流側に位置する上流側開口縁に形成され、ダクト本体部の内壁面と、当該上流側開口縁を結ぶ曲面部と、
    各開口部において、前記ダクト本体部における風の送風方向下流側に位置する下流側開口縁に形成され、前記ダクト本体部の内側へ向かって突出したガイドリブと、
    を有し、
    前記送風方向下流側に位置する開口部のガイドリブにおける突出量は、前記送風方向上流側に位置する開口部のガイドリブにおける突出量よりも大きい
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記ダクト本体部は、
    前記複数の開口部が形成された開口形成面を有する第1部材と、
    前記第1部材に形成された開口形成面と対向し、前記ガイドリブ突出方向側で離間した位置に配設される被覆面を有する第2部材と、により構成される
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 被記録媒体にカラー画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記カラー画像を構成する色毎に配設される複数の感光体と、
    一の感光体を帯電させる帯電ワイヤを夫々有し、前記複数の感光体に夫々対応して列設される複数の帯電器と、
    前記複数の帯電器に対して送風する送風手段と、
    前記複数の帯電器の配列に沿って延びるダクト本体部と、一端部で前記送風手段と接続される接続端部と、前記ダクト本体部と前記接続端部とを、略同一平面上で所定角度で曲がりつつ接続するエルボ部と、を有し、前記送風手段により生じた風を前記複数の帯電器へ導く送風ダクトと、
    を備え、
    前記送風ダクトは、
    前記ダクト本体部、前記エルボ部及び前記接続端部にわたって形成された開口形成面を有し、前記ダクト本体部の開口形成面において、各帯電器に対応する位置に間隔をおいて形成され、前記送風手段による風を帯電器に向かって吹き出す複数の開口部を備える第1部材と、
    前記第1部材に形成された開口形成面と対向し、前記開口形成面を基準として前記帯電器と逆側で離間した位置に配設される被覆面を有する第2部材と、により構成される
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記第1部材は、
    前記各開口部において、前記ダクト本体部における風の送風方向下流側に位置する下流側開口縁に形成され、前記ダクト本体部の内側へ向かって突出したガイドリブを有し、
    前記送風方向下流側に位置する開口部のガイドリブにおける突出量は、前記送風方向上流側に位置する開口部のガイドリブにおける突出量よりも大きい
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記第1部材は、
    各開口部において、前記ダクト本体部における風の送風方向上流側に位置する上流側開口縁に形成され、ダクト本体部の内壁面と、当該上流側開口縁を結ぶ曲面部と、を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2乃至請求項5の何れかに記載の画像形成装置であって、
    前記第1部材は、
    前記開口形成面と、前記開口形成面に対向する面が解放された開放部と、を有する溝状部を備え、
    前記第2部材は、
    前記開放部を覆うフィルムにより構成される
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2乃至請求項6の何れかに記載の画像形成装置であって、
    前記第1部材は、
    前記複数の感光体及び前記複数の帯電器が着脱可能に組みつけられる装置フレームと一体に形成されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の画像形成装置であって、
    各開口部は、
    各開口部にそれぞれ対応する帯電器に向かって突出する筒部を、当該開口部の開口縁に有する
    ことを特徴とする画像形成装置。

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