JP2021031481A - シリコーンモノマーの製造方法 - Google Patents

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秀典 川端
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Abstract

【課題】重合性基含有シリコーンモノマーを濃縮及び蒸留する際にゲル化及び高粘度化することなく高純度のシリコーンモノマーを得ることができる、重合性基含有シリコーンモノマーの精製方法の提供。【解決手段】(A)下記式(1−a)または(1−b)(R1はHまたはメチル基;Aは1価のオルガノ(ポリ)シロキサニル基含有有機基)で表されるシリコーンモノマーを含む溶液を濃縮する工程、および、(B)上記工程(A)で得た濃縮液を減圧蒸留させる工程、工程(A)及び工程(B)のどちらか一方の前に、特定の重合禁止剤を添加することを特徴とする、シリコーンモノマーの精製方法。【選択図】なし

Description

本発明は、眼科デバイス、例えばコンタクトレンズ、眼内レンズ、人口角膜などを製造するためのシリコーンモノマーの製造方法に関する。詳細には、単独で重合することにより、あるいは他の親水性モノマーと共重合することによりポリマー化され、眼科デバイスの為の眼用レンズに好適であるポリマーを与えることができる、シリコーンモノマーの製造方法に関する。
眼用レンズに好適なモノマーとして、シロキサン結合を含むシリコーンモノマーが知られている。例えば、通称SiGMAで知られている、下記式(4)で表されるシリコーンモノマーに代表される。
Figure 2021031481
このSiGMAは、例えば特許文献1に記載される方法により製造される。特許文献1には、前記SiGMAの合成反応後にアルカリ洗浄によって未反応物を除去し、その後重合禁止剤や溶媒を除去する方法が記載されている。
特許文献2には、シリコーンモノマーの蒸留に際して特定の重合禁止剤を添加することで、蒸留の際の熱によるゲル化、固化を防ぐ方法が記載されている。また特許文献3には、溶媒留去の際に特定の重合禁止剤を添加し、溶液を濃縮することによって、目的とする化合物の加熱によるゲル化、固化を防ぐ方法が記載されている。
特開昭56−22325号公報 特許第5356243号 特開2004−115790号公報
しかしながら特許文献1に記載の方法では、重合禁止剤を除去した後に溶媒留去のために加熱をするため、ゲル化や高粘度化を生じるおそれがあるという問題があった。特許文献2に記載の製造方法では、蒸留の際に添加した重合禁止剤を後に液液洗浄により除去する工程を含んでおり、最終的な溶媒の留去の工程においては重合禁止剤を含まない状態であるために、特許文献1と同様、溶媒留去時にゲル化や高粘度化を生じるおそれがあるという問題がある。
さらに特許文献3の製造方法では、該重合禁止剤が最終生成物中に残存することになるため、残存量によっては、後に前記シリコーンモノマーを重合する際に重合性が低下するなどの不具合を生じたり、重合後の組成物中において多量の重合禁止剤が残存し問題を起こす場合があった。さらに濃縮工程において重合禁止剤が消費されることによって、初期仕込量と比較して重合禁止剤量が変動し、生成物中における重合禁止剤量を細かく調節することができないなどの問題もあった。
従って本発明は、重合性基含有シリコーンモノマーを濃縮及び蒸留する際にゲル化及び高粘度化することなく高純度のシリコーンモノマーを得ることができる、重合性基含有シリコーンモノマーの精製方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、濃縮や蒸留の際に下記式(2)で表される特定の金属含有化合物を特定量で添加することにより、ゲル化及び高粘度化を引き起こすことなく、高純度を有するシリコーンモノマーを提供できることを見出し、本発明を成すに至った。更には、該金属化合物を吸着剤により除去することにより、低着色のシリコーンモノマーを提供できることを見出した。
即ち、本発明は、
(A)下記式(1−a)または(1−b)
Figure 2021031481
(Rは水素原子またはメチル基であり、Aは1価のオルガノ(ポリ)シロキサニル基含有有機基である)
で表されるシリコーンモノマーの少なくとも1を含む溶液を濃縮する工程、
および、
(B)上記工程(A)で得た濃縮液を減圧蒸留させる工程を含む、前記一般式(1−a)または(1−b)で表されるシリコーンモノマーの精製方法において、
前記工程(A)及び工程(B)の少なくともどちらか一方の前に、下記一般式(2)で示される化合物を添加することを特徴とする、前記精製方法
Figure 2021031481
(Mは1価または2価の金属元素であり、Mが1価のときXは1であり、Mが2価のときXは2であり、Rは互いに独立に炭素数1〜20のアルキル基である)。
本発明の方法によれば、溶媒を留去し濃縮する際、或いは濃縮して得られた粗生成物を蒸留する際にゲル化及び高粘度化を生じず、高純度を有するシリコーンモノマーを提供することができる。更には、吸着工程を経ることにより、低着色であるシリコーンモノマーを提供することができる。
本発明は、下記一般式(1−a)または(1−b)で示されるシリコーンモノマーの精製方法を提供する。
Figure 2021031481
は水素原子またはメチル基であり、Aは1価のオルガノ(ポリ)シロキサニル基含有有機基である。好ましくはAはケイ素原子数1〜20の、特に好ましくは3〜5のオルガノ(ポリ)シロキサニル基含有有機基である。
より詳細には、Aで示されるオルガノ(ポリ)シロキサニル基含有有機基は、下記一般式(3)で表すことができる。
Figure 2021031481
式中、R〜R13は互いに独立に、水素原子、置換または非置換の、炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基であり、a、b、c、及びdは互いに独立に0〜20の整数であり、a+b+c+d>0を満たし、nは1〜15の整数である)。
〜R13は互いに独立に、水素原子、置換または非置換の、炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基である。好ましくは、水素原子又は、置換または非置換の、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基である。例えば、メチル基、エチル基、ブロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、及びヘプチル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、及びナフチル基等のアリール基、並びに、これらの基の炭素原子に結合する水素原子の少なくとも1がハロゲン原子等で置換された基、例えばクロロメチル基、及び、3一クロロプロピル基、3,3,3一トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が挙げられる。中でも、入手のしやすさやハンドリング性から、メチル基が好ましい。
aは0〜20の整数であり、b、c、dはそれぞれ互いに独立に0〜20の整数であり、a+b+c+d>0を満たす。特には0≦a≦5かつ1≦a+b+c+d≦30が好ましく、より好ましくは0≦a≦3、かつ1≦a+b+c+d≦20、より好ましくは1≦a+b+c+d≦10であり、さらに好ましくは3≦a+b+c+d≦5である。更に好ましくは、a=0かつb+c+d=3、もしくはa=0かつb+c+d=2、あるいはa=0かつb+c+d=1である。nは1〜15の整数であり、特には2〜5の整数が好ましく、より好ましくはn=3である。
上記式(1−a)及び(1−b)で表されるシリコーンモノマーは、より詳細には、下記式で表すことができる。
Figure 2021031481
Figure 2021031481
上記式において、R、a、b、c、及びdは上記の通りであり、より好ましくは0<a<3かつa+b+c+d<10であり、更に好ましくはa=0かつb+c+d=3、あるいはa=0かつb+c+d=2、あるいはa=0かつb+c+d=1である。
上記式(3)で示されるオルガノ(ポリ)シロキサニル基としては、例えば、工業的に安価かつ大量に入手しやすい3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、3−[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、3−[ジメチル(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、3−[ポリジメチルシロキシ]プロピル基、3−[ポリメチルシロキシ]プロピル基、3−[ポリメチルフェニルシロキシ]プロピル基、3−[ポリジフェニルシロキシ]プロピル基、及び、3−[ポリ−コ−ジメチルシロキシ−メチルシロキシ]プロピル基などが挙げられる。この中でも特に3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、3−[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、及び3−[ジメチル(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基が好ましく、より更に好ましくは3−[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基である。
上記式(1−a)及び(1−b)で表される重合性シリコーンモノマーの合成方法は特に制限されず、従来公知の方法に従い行うことができる。例えば、特許文献1(特開昭56−22325号)に記載されているような方法が挙げられる。すなわち、末端にエポキシ基を有するオルガノポリシロキサンと、アクリル酸又はメタクリル酸とを、アクリル酸またはメタクリル酸のアルカリ金属塩の存在下で反応させることにより合成することができる。
本発明の方法は、上記公知の方法で合成された式(1−a)または式(1−b)で表される重合性シリコーンモノマーの精製工程において、下記一般式(2)で表される特定の化合物を添加することを特徴とする。該一般式(2)で表される化合物は重合禁止剤として機能する。
即ち、(A)前記式(1−a)または(1−b)で表されるシリコーンモノマーの少なくとも1を含む溶液を濃縮する工程、および、(B)上記工程(A)で得た濃縮液を減圧蒸留させる工程を含む精製方法において、前記工程(A)及び工程(B)の少なくともどちらか一方の前に、下記一般式(2)で示される化合物の少なくとも1を添加する工程を含むことを特徴とする。
Figure 2021031481
上記式(2)において、Mは1価または2価の金属元素であり、Mが1価のときXは1であり、Mが2価のときXは2であり、Rは互いに独立に、炭素数1〜20の、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基であり、特に好ましくはメチル基又はn−ブチル基である。
該金属化合物を添加することにより、濃縮及び蒸留工程において重合性シリコーンモノマーのゲル化及び高粘度化を抑制することができる。また該金属化合物は、後述する吸着除去により容易に除去することができ、その際に任意の重合禁止剤を適量添加することができ、低着色であり、高純度の重合性シリコーンモノマーを提供することができる。
上記式(2)においてMは1価または2価の金属元素であり、Mが1価のときXは1であり、Mが2価のときXは2である。入手の容易さから、好ましくは、X=1のときMがナトリウムであり、あるいはX=2のときMが鉄、銅、又は亜鉛であり、特に好ましくはX=2でMが銅、又は亜鉛であるのがよい。上記式(2)で示される化合物として、より詳細には下記式(2−1)〜(2−4)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021031481
Figure 2021031481
上記化合物は1種単体でもよいし、複数種を併せて添加してもよい。添加する濃度は、添加する前記化合物(2)が、前記化合物(1−a)または(1−b)のシリコーンモノマーを含む組成物溶液に溶解する任意の濃度で良いが、コスト的観点、および後の吸着工程での不純物の吸着効率の観点から、前記化合物(1−a)および/または(1−b)のシリコーンモノマーを含む溶液中の、前記シリコーンモノマーの総質量に対して10〜1000ppm、好ましくは30〜500ppm、より好ましくは40〜300ppmである。前記濃度より低い濃度であると、重合禁止剤としての効果が薄く後の蒸留工程においてゲル化や高粘度化を生じるおそれがある。また前記濃度より高い濃度である場合、薄膜蒸留中に塔内に析出が起こり塔内の清掃が必要になる場合があり、工業的に不利であるため好ましくない。
工程(A):溶媒濃縮
上記一般式(1−a)および(1−b)で示されるシリコーンモノマーは、前記の通り任意の方法で合成される。一般的には反応の際に余剰の未反応原料等を除去するため、任意の有機溶媒に溶解し液液洗浄などに付される。そのため、一般式(1−a)および/または(1−b)を含む溶液とは、該液液洗浄のための有機溶媒にシリコーンモノマーが溶解されているものである。例えば、ヘキサン、トルエン等が使用される。本発明の製造方法における工程(A)は、該溶媒を濃縮除去する工程である。該濃縮工程は、上述した式(2)で表される化合物の存在下で行ってもよいし、該濃縮工程の後で上記式(2)で表される化合物を添加してもよい。
濃縮条件は、留去する溶媒によって任意に変更できるが、加熱減圧条件下における減圧濃縮が好ましい。濃縮温度は前記シリコーンモノマーの熱重合を抑制する観点から、好ましくは110℃以下であり、より好ましくは90℃以下、より更に好ましくは70℃以下である。
前記式(2)の化合物を工程(A)の前にシリコーンモノマー溶液に添加して濃縮する場合、前記化合物の添加量は、前記化合物(1−a)および/または(1−b)のシリコーンモノマーを含む組成物溶液に対して溶解する量であれば特に制限はないが、コスト的観点、および後の吸着工程での不純物の吸着効率の観点から、前記化合物(1−a)および/または(1−b)のシリコーンモノマーを含む溶液中の、前記シリコーンモノマーの総質量に対して10ppm〜1000ppm、好ましくは30ppm〜500ppm、より好ましくは40ppm〜300ppmである。前記下限値より少ない値であると重合禁止剤としての効果が薄くなり、蒸留操作中にゲル化や高粘度化を引き起こす可能性があるため、好ましくない。また添加量が前記範囲より大きい値となると、重合禁止剤の蒸留の留分への飛沫同伴量が増加する可能性があるため好ましくない。
溶媒濃縮の際、必要に応じて前記シリコーンモノマーの熱重合抑制を目的として乾燥空気のバブリングをしてもよい。
工程(B):減圧蒸留
本発明の精製方法は、上記濃縮工程によって得られた濃縮液を更に減圧蒸留に付する工程を含む。該工程は上記式(2)の化合物の存在下で行われる。当該式(2)の化合物を添加することにより、該蒸留工程にてシリコーンモノマーがゲル化及び高粘度化することを抑制し、高純度を有するシリコーンモノマーを得ることができる。尚、前記工程(A)の前に式(2)の化合物を添加した場合、該工程(B)の前に再度該化合物を添加してもよいし、しなくても良いが、コスト的観点から再度添加しないことが好ましい。
減圧蒸留方法は特に制限されるものでない。たとえば、薄膜蒸留のような短経路蒸留であればよい。薄膜蒸留は、1回のみの処理でも良いし、同一か、或いは異なる条件で複数回処理を行ってもよい。前記濃縮液が主成分よりも低い沸点を有する成分、例えば不純物や残存する溶媒などを含んでいる場合、1パス目として低沸成分を留分として除去し、主成分を非蒸留分として残すような薄膜蒸留処理をした後、2パス目として主成分を留分として分離し、より高沸点の不純物を不揮発成分として除去することが好ましい。
減圧蒸留における温度は110〜160℃が好ましく、120〜150℃がより好ましい。前記下限値よりも低い温度で薄膜蒸留を行うと、不純物が十分に留去されず最終生成物の純度低下につながるため避けるべきである。また前記上限値よりも高い温度で行うと、前記シリコーンモノマーの熱重合によりゲル化、固化を生じるおそれがあるため好ましくない。
減圧蒸留における圧力は任意に変更できるが、好ましくは0.1〜5Torrが好ましく、より好ましくは0.2〜1Torrである。前記圧力よりも低圧で蒸留を行うと不純物と目的物の沸点差が縮まり、蒸留での分離性が悪化し、最終生成物の純度低下につながるため避けるべきである。また前記圧力よりも高圧で蒸留を行うと、目的物が揮発せず収率が低下したり、より高温での加熱を要するために熱による重合を生じ、ゲル化、固化を招く恐れがあるため好ましくない。減圧蒸留におけるフィード速度は任意に変更できるが、好ましくは1.0g/分〜5.0g/分が好ましく、より好ましくは2.0g/分〜4.0g/分である。前記速度よりも遅い速度でフィードを行うと減圧蒸留の効率が低下し工業的に不利であるため好ましくない。また前記速度よりも速い速度でフィードを行うと分離効率が悪化し、最終生成物の純度低下につながるため好ましくない。
工程(C):吸着工程
本発明の精製方法は、更に、上記減圧蒸留工程(B)によって得られた生成物に吸着剤を添加し、その後吸着剤を除去する工程(C)を含む。吸着剤としては、上記式(2)で表される金属化合物を吸着しうる公知のものであればよく、任意に選択できる。中でも活性炭、活性アルミナ、シリカゲルのいずれかが好ましく、なかでも活性炭、活性アルミナが特に好ましい。
吸着剤の除去方法は適宜選択されればよいが、効率の観点から濾過が好ましい。また、吸着剤の添加量は特に制限されず従来公知の方法に従えばよい。除去工程の効率向上の観点から、前記減圧蒸留によって得られた生成物に対して0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜7質量%、さらに好ましくは1〜5質量%である。前記範囲より少ないと吸着剤としての効果が低下し、好ましくない。また前記範囲より多いと除去工程の際に長時間を要し、またロスも多量に発生するため工業的に非効率であり、好ましくない。
[重合禁止剤の添加]
本発明はさらに、前記工程(C)により得られたシリコーンモノマーに対して、上記式(2)で表される化合物以外の重合禁止剤を添加してもよい。
重合禁止剤は、前記シリコーンモノマーに相溶するものであればよく、任意に選択することができる。例えば4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,t−ブチル−ヒドロキシアニソールなどのヒンダートフェノール系重合禁止剤、2,5−ジ−t−アミル−ハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル−ハイドロキノン、2−t−ブチル−ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、などのハイドロキノン系重合禁止剤などが挙げられる。なかでも、入手の容易さの観点から2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ハイドロキノンモノメチルエーテルが好ましい。
重合禁止剤の添加量は前記シリコーンモノマーに相溶する量であれば任意に選択することができるが、前記吸着剤を濾過して得られたシリコーンモノマーの総質量に対して、好ましくは10〜5000ppmであり、より好ましくは30〜1000ppm、より更に好ましくは50〜500ppmである。前記下限値未満であると重合禁止剤としての効果が小さく、長時間の保存により重合やゲル化を生じるなどシェルフライフの低下につながる可能性があるため、好ましくない。また前記上限値より多くなると、前記シリコーンモノマーを重合する際に重合を抑制し目的の重合物が得られなかったり、重合後に重合禁止剤が残存することにより物性が低下するなどの問題を生じる可能性があるため好ましくない。
以下に実施例および比較例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
[ゲル浸透クロマトグラフィー]
下記実施例においてゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析による測定は下記に示す条件によって行った。
測定装置:東ソー社製HLC−8320GPC
カラム:
TSKgel SuperH2500 6.0mmI.D.×15cm、3μm
TSKgel SuperHM−H 6.0mmI.D.×15cm、3μm
リファレンスカラム: TSKgel SuperH−RC
溶媒:テトラヒドロフラン
測定時間:14分
流速:0.6mL/分
注入量:50μL
検出器温度:40℃
カラム温度:40℃
サンプル温度:40℃
検出器:RI(示差屈折検出器)
[ガスクロマトグラフィー]
下記実施例においてガスクロマトグラフィー(GC)分析による測定は下記に示す条件によって行った。
測定装置:アジレント社製ガスクロマトグラフ7890A
カラム:アジレントJ&W HP−5MS(長さ30m、内系0.25mm、膜厚0.
25μm)
昇温条件:50℃(2分ホールド)→10℃/分で昇温→300℃(10分ホールド)
昇温時間25分、トータル37分
注入口温度:250℃
キャリアガス:ヘリウム
圧力:83.09kPa(定圧)
カラム流量:1.0mL/分
スプリット比:50
注入量:1μL(ヘキサンに0.5重量%にて溶解して注入)
検出器:FID
検出器温度:350℃
[合成例1]
ジムロート冷却器、温度計を備えた2L三ツ口フラスコに、下記式(5)で示される化合物を600g(1.8mol)、メタクリル酸620g(7.2mol)、メタクリル酸ナトリウム32.4g(0.3mol)を加え、空気中にて95℃で加熱した。ガスクロマトグラフィーにより、式(5)で示される化合物のピークが1面積%以下になるまで反応を続けた。その後反応液を室温まで冷却し、ヘキサンを1000g加え、1Mの水酸化ナトリウム溶液1200gで5回洗浄した後、5質量%の塩化ナトリウム水溶液1000gで4回洗浄した。上層である有機層を回収し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。その後固体を濾紙濾過し、1680gの無色透明液体(反応液)を得た。
該無色透明液体(反応液)について、その後ガスクロマトグラフィーで測定したところ、式(6−A)および(6−B)で表される混合物を主として含んでいる溶液であることを確認した。得られた液体を少量、ナスフラスコに分取し、ロータリーエバポレーターで40℃、10Torrの条件で溶媒を留去して得られた液体をゲル浸透クロマトグラフ分析により測定したところ高分子量体は確認されず、ゲル化や高分子量化は確認されなかった。
Figure 2021031481
Figure 2021031481
[実施例1]
工程(A):
合成例1にて得られた反応液(すなわち、シリコーンモノマー(6−A)および(6−B)を含むヘキサン溶液)500g(うち、シリコーンモノマーの含有量は約216g)に対して、ジメチルジチオカルバミン酸銅を0.01g添加し、攪拌した(シリコーンモノマーの量に対するジメチルジチオカルバミン酸銅の添加量は約46ppm)。その後ヘキサン溶液を70℃、10Torrの条件で乾燥空気をバブリングしながら減圧留去して濃縮して、化合物(6−A)および(6−B)を含む茶褐色透明液体(粗生成物1)203gを得た。ゲル浸透クロマトグラフ分析により測定したところ、高分子量体は確認されず、ゲル化や高分子量化は確認されなかった。
工程(B):
続いて上記粗生成物1を、柴田科学社製MS−300型、回転型薄膜蒸留装置を用いて下記のような条件で薄膜蒸留させた。1パス目ではシリコーンモノマー(6−A)および(6−B)よりも低沸点を有する不純物を蒸留分として分離し、不揮発成分を回収した。続いて2パス目では不揮発成分から、シリコーンモノマー(6−A)および(6−B)を留分として回収し、シリコーンモノマー(6−A)および(6−B)よりも高沸点の不純物を不揮発分として分離した。
[1パス目]
蒸留温度:120℃
真空度0.50〜0.53Torr
フィード量2.95g/分
コンデンサー温度17℃
[2パス目]
蒸留温度:150℃
真空度0.29〜0.32Torr
フィード量3.45g/分
コンデンサー温度17℃
2パス目で蒸留成分として101gの淡黄色透明液体(精製物1)を得た。この際、薄膜蒸留装置内などに固形物やゲル化物は確認されなかった。
[実施例2]
工程(A):
合成例1にて得られた反応液(シリコーンモノマー(6−A)および(6−B)を含むヘキサン溶液)500gを、40℃、10Torrの条件で、乾燥空気をバブリングしながら減圧留去して濃縮して、シリコーンモノマー(6−A)および(6−B)を含む淡黄色透明液体(粗生成物2)205gを得た。ゲル浸透クロマトグラフ分析により測定したところ、高分子量体は確認されず、ゲル化や高分子量化は確認されなかった。
工程(B):
続いてこの粗生成物2を102gに対して、0.005gのジメチルジチオカルバミン酸銅を添加し、溶解するまで終夜で攪拌した。得られた茶褐色透明液体を、柴田科学社製MS−300型、回転型薄膜蒸留装置を用いて、実施例1と同じ条件で薄膜蒸留を行った。2パス目で蒸留成分として49gの淡黄色透明液体(精製物2)を得た。この際、薄膜蒸留装置内などに固形物やゲル化物は確認されなかった。
[実施例3]
工程(A):
合成例1にて得られた反応液(シリコーンモノマー(6−A)および(6−B)を含むヘキサン溶液)500gに対して、ジブチルジチオカルバミン酸銅0.04g添加し、攪拌した。その後ヘキサン溶液を70℃、10Torrの条件で乾燥空気をバブリングしながら減圧留去して濃縮して、シリコーンモノマー(6−A)および(6−B)を含む茶褐色透明液体である(粗生成物3)203gを得た。ゲル浸透クロマトグラフ分析により測定したところ、高分子量体は確認されず、ゲル化や高分子量化は確認されなかった。
工程(B):
続いてこの粗生成物3を、柴田科学社製MS−300型、回転型薄膜蒸留装置を用いて実施例1と同じ条件で薄膜蒸留を行った。2パス目で蒸留成分として99gの黄色透明液体(精製物3)を得た。この際、薄膜蒸留装置内などに固形物やゲル化物は確認されなかった。
[比較例1]
合成例1にて得られた反応液(シリコーンモノマー(6−A)および(6−B)を含むヘキサン溶液)を80℃、10Torrの条件で乾燥空気をバブリングしながら減圧留去したところ、途中でフラスコ中での増粘が確認され、操作を中止した。
[比較例2]
上記実施例2の工程(A)で得られた粗生成物2、51gを柴田科学社製MS−300型、回転型薄膜蒸留装置を用いて実施例1と同じ条件で薄膜蒸留を行った。1パス目終了後の薄膜蒸留塔内を確認すると、白色〜透明のゲル状生成物が確認され、1パス目の不揮発成分内にも粒状のゲル成分が目視で確認されたため、以降の操作を中止した。
[比較例3]
上記実施例2の工程(A)で得た粗生成物2、51gに対してSumilizer(登録商標) GA−80(住友化学社製)を10.2mg添加し、溶解するまで攪拌した。得られた褐色透明液体を、柴田科学社製MS−300型、回転型薄膜蒸留装置を用いて実施例1と同様の条件で薄膜蒸留を行った。1パス目終了後の薄膜蒸留塔内を確認すると、白色〜透明のゲル状生成物が確認され、1パス目の不揮発成分内にも粒状のゲル成分が目視で確認されたため、以降の操作を中止した。
[比較例4]
上記実施例2の工程(A)で得た粗生成物2、51gに対してIRGANOX 1330(BASF社製)を10.2mg添加し、溶解するまで攪拌した。得られた透明液体を、柴田科学社製MS−300型、回転型薄膜蒸留装置を用いて実施例1と同じ条件で薄膜蒸留を行った。1パス目終了後の薄膜蒸留塔内を確認すると、白色〜透明のゲル状生成物が確認され、1パス目の不揮発成分内にも粒状のゲル成分が目視で確認されたため、以降の操作を中止した。
合成例1、実施例1〜3、及び比較例1〜4で得たシリコーンモノマーのガスクロマトグラフ純度、及びゲル化の有無について、下記表1及び2に示す。ガスクロマトグラフィー(GC)分析の条件は上述した通りである。
Figure 2021031481
Figure 2021031481
上記表2に示す通り、従来公知の精製方法では、濃縮又は蒸留の際にシリコーンオイルがゲル化または高粘度化してしまった。これに対し、表1に示す通り、本発明の精製方法によれば、濃縮又は減縮の際にシリコーンオイルがゲル化及び高粘度化することなく、高純度を有するシリコーンモノマーを提供できた。
工程(C):吸着工程
以下実施例4〜7では、上記実施例1〜3で得た各精製物について更に吸着処理をおこなった。
[実施例4]
実施例1にて得られた精製物1を50gに対して、2.5mgの2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを添加し、溶解した。その後0.5gの活性炭(白鷺M、日本エンバイロケミカルズ製)を添加し、4時間攪拌した後、濾過フィルターを用いて加圧濾過したところ、47gの無色透明液体が得られた。得られた液体をゲル浸透クロマトグラフ分析により測定したところ、高分子量体は確認されず、ゲル化や高分子量化は確認されなかった。
[実施例5]
実施例2にて得られた精製物2を48gに対して、0.48gの活性炭(白鷺M、日本エンバイロケミカルズ製)を添加し、4時間攪拌した後、濾過フィルターを用いて加圧濾過したところ、46gの無色透明の液体が得られた。この液体に対して2.4mgの2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを添加し、溶解し得られた無色透明液体を、ゲル浸透クロマトグラフ分析により測定したところ、高分子量体は確認されず、ゲル化や高分子量化は確認されなかった。
[実施例6]
実施例3にて得られた精製物3を90gに対して、4.5mgの2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを添加し、溶解した。その後2.7gの活性炭(白鷺M、日本エンバイロケミカルズ製)を添加し、4時間攪拌した後、濾過フィルターを用いて加圧濾過したところ、無色透明の液体が得られた。この液体をゲル浸透クロマトグラフ分析により測定したところ、高分子量体は確認されず、ゲル化や高分子量化は確認されなかった。
[実施例7]
実施例1にて得られた精製物1を50gに対して、2.5mgの2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを添加し、溶解した。その後2.5gの活性アルミナ(富士フイルム和光純薬工業製、45μm、平均300メッシュ)を添加し、12時間攪拌した後、濾過フィルターを用いて加圧濾過したところ、48gの無色透明液体が得られた。この液体をゲル浸透クロマトグラフ分析により測定したところ、高分子量体は確認されず、ゲル化や高分子量化は確認されなかった。
上記実施例4〜7で得たシリコーンモノマーについて、ガスクロマトグラフ純度、ハーゼン色数APHA、ICP−OES、及び微量硫黄元素分析で測定した結果を表3に示す。ガスクロマトグラフィー(GC)分析の条件は上述した通りである。ハーゼン色数APHA、ICP−OES、及び微量硫黄元素分析の測定方法は以下に示す。
[ICP発光分光分析]
ICP発行分光分析(ICP−OES)による測定条件は下記の通りである。
測定装置:Optima3300DV(Perkin Elmer社製)
金属分析においては下記の硫酸灰化法による前処理を行った。
サンプル1g程度を石英ビーカーに採取し、硫酸1mLを添加してホットプレート上で 白煙が出なくなるまで加熱分解を行った。その後マッフル炉で灰化(〜600℃程度) し、冷却後にサンプルをテフロン(登録商標)皿に移した。その後、フッ酸5mLを添 加して加熱乾固した後硝酸3mLを添加して加熱溶解し、0.5mL程度まで濃縮した 。その後純水を加えて5mL程度に定容し、ICP−OESにて測定を行った。
[微量硫黄分析]
微量硫黄分析はTS−100(三菱化学アナリテック社製)を用いて行った。
Figure 2021031481
上記表3に示す通り、本発明の精製方法は、さらに吸着工程を経ることにより金属化合物を除去して無色透明であるシリコーンモノマーを提供できる。
本発明の方法によれば、高純度を有する重合性シリコーンモノマーを提供することができる。更には低着色であり、特には無色透明な重合性シリコーンモノマーを提供することができる。該シリコーンモノマーは、塗料添加剤や眼用レンズ材料として有用である。

Claims (13)

  1. (A)下記式(1−a)または(1−b)
    Figure 2021031481
    (Rは水素原子またはメチル基であり、Aは1価のオルガノ(ポリ)シロキサニル基含有有機基である)
    で表されるシリコーンモノマーの少なくとも1を含む溶液を濃縮する工程、
    および、
    (B)上記工程(A)で得た濃縮液を減圧蒸留させる工程を含む、前記一般式(1−a)または(1−b)で表されるシリコーンモノマーの精製方法において、
    前記工程(A)及び工程(B)の少なくともどちらか一方の前に、下記一般式(2)で示される化合物を添加することを特徴とする、前記精製方法
    Figure 2021031481
    (Mは1価または2価の金属元素であり、Mが1価のときXは1であり、Mが2価のときXは2であり、Rは互いに独立に炭素数1〜20のアルキル基である)。
  2. 前記一般式(2)で表される化合物の質量が、上記シリコーンモノマー(1−a)および(1−b)の総質量に対して10ppm〜1000ppmである、請求項1記載の精製方法。
  3. 前記Aで表される1価のオルガノ(ポリ)シロキサニル基含有有機基が、下記式(3)で表される、請求項1または2のいずれか1項記載の精製方法
    Figure 2021031481
    (式中、R〜R13は互いに独立に、水素原子、置換または非置換の、炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基であり、a、b、c、及びdは互いに独立に0〜20の整数であり、a+b+c+d>0を満たし、nは1〜15の整数である)。
  4. 前記式(3)で表される基が、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、3−[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、及び3−[ジメチル(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基からなる群から選ばれる、請求項3記載の精製方法。
  5. 前記一般式(2)で表される化合物において、Mが、ナトリウム、鉄、銅、または亜鉛である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の精製方法。
  6. 前記一般式(2)で表される化合物が、ジエチルジチオカルバミン酸銅、ジブチルジチオカルバミン酸銅、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、又はジブチルジチオカルバミン酸亜鉛である、請求項5記載の精製方法。
  7. 前記工程(B)を薄膜蒸留で行う、請求項1〜6のいずれか1項に記載の精製方法。
  8. 前記工程(B)において、減圧蒸留を110℃以上の温度で行う、請求項1〜7のいずれか1項に記載の精製方法。
  9. さらに、上記工程(B)によって得られた、上記シリコーンモノマーを含む留分に吸着剤を添加し、および該吸着剤を濾別する工程(C)を更に含み、該工程(C)の前後少なくともどちらか一方において、上記一般式(2)以外の重合禁止剤を添加する、請求項1〜8のいずれか1項記載の精製方法。
  10. 前記吸着剤が、活性炭、活性アルミナ、及びシリカゲルから選ばれる、請求項9記載の精製方法。
  11. 前記重合禁止剤が、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,5−ジ−t−アミル−ハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル−ハイドロキノン、2−t−ブチル−ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、及び2,t−ブチル−ヒドロキシアニソールから選ばれる少なくとも1である、請求項9または10記載の精製方法。
  12. 前記工程(A)及び(B)を経て、又は前記工程(A)、(B)及び(C)を経て得られるシリコーンモノマーが、ガスクロマトグラフ測定における純度90%以上を有する、請求項1〜11のいずれか1項記載の精製方法。
  13. 前記工程(A)、(B)及び(C)を経て得られるシリコーンモノマーが、JIS0071−1:1998「ハーゼン単位色数」に準拠したハーゼン色数APHA30以下を有する、請求項9〜11のいずれか1項記載の精製方法。
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