JP2021024439A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】視認性能と洗浄性能とをともに高めることのできる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】空気入りタイヤ1は、サイドウォール部の所定領域に、セレーション領域を備え、セレーション領域Hは、複数のリッジ51を配列してなり、複数のリッジ51は、互いに平行かつ周期的に基底面50から隆起しており、基底面50に沿った複数のリッジの1周期の長さが0.5mm以上0.7mm以下であり、セレーション領域Hに囲まれたプレーン部Fを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのタイヤサイド部にブランドなどの表示を行うことがある。ブランドなどの表示の視認性や見栄え向上のため、降雨や車両の洗浄によりタイヤサイド部の付着物を容易に洗い流すことができる自己洗浄性能の高いタイヤが求められている。有機系洗浄剤を用いるとサイドゴムの劣化に伴うひび割れを生じる場合があり、水のみでの洗浄性能を高める必要性がある。また、洗浄剤の流出による環境への影響を考慮する観点からも、洗浄剤を用いずに、水のみでの洗浄性能が高いタイヤが有用である。
特許文献1には、サイドウォール部に設けた装飾部の視認性を高めた空気入りタイヤが開示されている。また、特許文献2には、サイドウォール部にリッジを設けてゴム表面に発生するひび割れによる外観低下を抑制する空気入りタイヤが開示されている。
特許第3422715号公報 特許第4371625号公報
特許文献1および特許文献2は、視認性能と洗浄性能との両立について考慮されておらず、視認性能と洗浄性能とをともに高めることについて改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、視認性能と洗浄性能とをともに高めることのできる空気入りタイヤを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある態様による空気入りタイヤは、トレッド部と、サイドウォール部と、ビード部と、を備える空気入りタイヤであって、前記サイドウォール部の所定領域に、セレーション領域を備え、前記セレーション領域は、複数のリッジを配列してなり、前記複数のリッジは、互いに平行かつ周期的に基底面から隆起しており、前記基底面に沿った前記複数のリッジの1周期の長さLbが0.5mm以上0.7mm以下であり、前記セレーション領域に囲まれたプレーン部を有する空気入りタイヤである。
前記基底面に沿った前記複数のリッジの1周期の長さを長さLbとし、前記複数のリッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視における1周期あたりの前記リッジの輪郭に沿った長さを長さLrとしたとき、前記長さLbに対する、前記長さLrの比Lr/Lbが1.2以上2.0以下であることが好ましい。
前記複数のリッジそれぞれの前記基底面からの高さRHに対する、前記プレーン部の前記基底面からの高さPHの比PH/RHが、0.6以上1.4以下であることが好ましい。
前記複数のリッジそれぞれと前記プレーン部との接続部分のタイヤ径方向に沿った断面視において、前記プレーン部の側壁と前記基底面とのなす角度θpは45度以上75度以下であることが好ましい。
前記複数のリッジそれぞれと前記プレーン部との接続部分のタイヤ径方向に沿った断面視において、前記プレーン部の頂面の輪郭線と前記プレーン部の側壁の輪郭線とが交差する部分において、前記輪郭線同士が単一の円弧によって接続されており、前記プレーン部の前記基底面からの高さPHに対する、前記円弧の曲率半径RPの比RP/PHは、0.5以上1.0未満であることが好ましい。
前記リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において、隣り合う前記リッジ同士の間の開口幅Laは、0.15mm以上0.35mm以下であることが好ましい。
前記長さLbに対する、前記開口幅Laの比La/Lbは、0.3以上0.6以下であることが好ましい。
前記基底面は、凹凸を有していないフラット部分を備え、前記フラット部分は、前記リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において直線になっており、前記直線の長さは、0.15mm以上であることが好ましい。
前記長さLbに対する、前記基底面から前記リッジの最大突出位置までの高さRHの比RH/Lbが0.11以上0.3以下であることが好ましい。
タイヤ子午断面において、タイヤ断面高さSHに対する、前記セレーション領域のタイヤ径方向の範囲のタイヤ径方向の長さLHの比LH/SHは、0.2以上0.4以下であることが好ましい。
タイヤ子午断面において、空気入りタイヤが装着されるリムのリム径の測定点から、前記セレーション領域のタイヤ径方向内側の位置までのタイヤ径方向に沿った高さをAHとしたとき、タイヤ断面高さSHに対する、高さAHの比AH/SHは、0.3以上0.5以下であることが好ましい。
前記基底面の、凹凸を有していないフラット部分と前記リッジの壁面とのなす角度θrは、60度以上85度以下であることが好ましい。
タイヤ径方向に対する、前記リッジの延在方向の角度θcは、タイヤ径方向に対して±20度の範囲内であることが好ましい。
前記リッジの表面におけるゴムの算術平均粗さRaは、0.1μm以上5μm以下であることが好ましい。
前記セレーション領域のタイヤ径方向外側の位置において、タイヤ周方向に延在する第1の凸部と、前記セレーション領域のタイヤ径方向内側の位置において、タイヤ周方向に延在する第2の凸部とを有することが好ましい。
前記第1の凸部および前記第2の凸部のタイヤプロファイルからの突出高さは、タイヤ周方向に沿って滑らかに変化し、前記突出高さは、前記突出高さの最大値に対し、40%以上100%以下の範囲で変化することが好ましい。
前記第1の凸部および前記第2の凸部のタイヤプロファイルからの突出高さは、0.7mm以下であることが好ましい。
本発明にかかる空気入りタイヤによれば、視認性能と洗浄性能とをともに高めることができる。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの側面図である。 図3は、図2中のセレーション領域の一部分を拡大して示す図である。 図4は、図2中のセレーション領域の一部分を拡大して示す図である。 図5は、セレーション領域のリッジとプレーン部との接続部分の一例を示す図である。 図6は、図2中のセレーション領域に設けられるリッジの例を示す断面図である。 図7は、図2中のセレーション領域に設けられるリッジの例を示す断面図である。 図8は、リッジの輪郭をなす部材の表面の親水性を説明する図である。 図9は、リッジの輪郭をなす部材の表面の親水性を説明する図である。 図10は、図7の一部を拡大して示す図である。 図11は、リッジとプレーン部との接続部分の構造の一例を示す断面図である。 図12は、リッジとプレーン部との接続部分の構造の他の例を示す断面図である。 図13は、セレーション領域内のリッジの配置例を示す図である。 図14は、セレーション領域内のリッジの配置例を示す図である。 図15は、リッジの形状の例を示す図である。 図16は、リッジの形状の例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示せず)と平行な方向をいう。タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)から離れる側をいう。タイヤ周方向とは、回転軸を中心軸とする周方向である。また、タイヤ径方向とは、回転軸と直交する方向をいう。タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ赤道面とは、回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。また、タイヤ幅は、タイヤ幅方向の外側の部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面から最も離れている部分間の距離である。また、タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面上にあって空気入りタイヤ1の周方向に沿う線をいう。
[空気入りタイヤ]
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。図1に示す空気入りタイヤ1は、子午面断面で見た場合、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部2が配設されている。トレッド部2の表面、即ち、当該空気入りタイヤ1を装着する車両(図示省略)の走行時に路面と接触する部分は、トレッド面3を有する。トレッド面3には、タイヤ周方向に延びる周方向主溝25が複数形成されている。周方向主溝25により、トレッド面3には複数の陸部20が区画されている。トレッド面3には、周方向主溝25以外の溝が形成されていてもよい。例えば、タイヤ幅方向に延びるラグ溝(図示省略)や、周方向主溝25とは異なる細溝(図示省略)等がトレッド面3に形成されていてもよい。
タイヤ幅方向におけるトレッド部2の両端にはショルダー部8が位置している。ショルダー部8のタイヤ径方向内側には、サイドウォール部30が配設されている。サイドウォール部30は、タイヤ幅方向における空気入りタイヤ1の両側2箇所に配設されている。サイドウォール部30の表面はタイヤサイド部31として形成されている。タイヤサイド部31は、タイヤ幅方向における両側に位置している。2箇所のタイヤサイド部31は、それぞれタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLが位置する側の反対側に面している。
この場合におけるタイヤサイド部31とは、トレッド部2の接地端Tからタイヤ幅方向外側であってリムチェックラインRからタイヤ径方向外側の範囲で一様に連続する面をいう。また、接地端Tとは、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし、かつ、正規内圧を充填すると共に正規荷重の70%をかけたとき、この空気入りタイヤ1のトレッド部2のトレッド面3が路面と接地する領域において、タイヤ幅方向の両最外端をいい、タイヤ周方向に連続する。また、リムチェックラインRとは、タイヤのリム組みが正常に行われているか否かを確認するためのラインであり、一般には、ビード部10の表側面において、リムフランジ(図示省略)よりもタイヤ径方向外側であってリムフランジ近傍となる部分に沿ってタイヤ周方向に連続する環状の凸線として示されている。
トレッド部2のプロファイルと、サイドウォール部30のプロファイルとの接続部の非接地領域は、バットレス部と呼ばれる。バットレス部32は、ショルダー部8のタイヤ幅方向外側の側壁面を構成する。
なお、正規リムとは、JATMA(Japan Automobile Tire Manufacturers Association)に規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、或いはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、正規内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOで規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、正規荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。
タイヤ幅方向における両側に位置するそれぞれのサイドウォール部30のタイヤ径方向内側には、ビード部10が位置している。ビード部10は、サイドウォール部30と同様に、タイヤ赤道面CLの両側2箇所に配設されている。各ビード部10にはビードコア11が設けられており、ビードコア11のタイヤ径方向外側にはビードフィラー12が設けられている。
また、トレッド部2のタイヤ径方向内側には、複数のベルト層14が設けられている。ベルト層14は、複数の交差ベルト141、142とベルトカバー143とが積層されることによって設けられている。このうち、交差ベルト141、142は、スチール或いは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で20度以上55度以下のベルト角度を有して構成される。また、複数の交差ベルト141、142は、タイヤ周方向に対するベルトコードの繊維方向の傾斜角として定義されるベルトコードが互いに異なっており、ベルトコードの繊維方向を相互に交差させて積層される、いわゆるクロスプライ構造として構成される。また、ベルトカバー143は、コートゴムで被覆されたスチール、或いは有機繊維材から成る複数のコードを圧延加工して構成され、絶対値で0度以上10度以下のベルト角度を有する。このベルトカバー143は、交差ベルト141、142のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
このベルト層14のタイヤ径方向内側、及びサイドウォール部30のタイヤ赤道面CL側には、ラジアルプライのコードを内包するカーカス13が連続して設けられている。このカーカス13は、1枚のカーカスプライから成る単層構造、或いは複数のカーカスプライを積層して成る多層構造を有し、タイヤ幅方向の両側に配設されるビードコア11間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。詳しくは、カーカス13は、タイヤ幅方向における両側に位置するビード部10のうち、一方のビード部10から他方のビード部10にかけて配設されており、ビードコア11及びビードフィラー12を包み込むようにビード部10でビードコア11に沿ってタイヤ幅方向外側に巻き返されている。また、カーカス13のカーカスプライは、スチール、或いはアラミド、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維材から成る複数のカーカスコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成されており、タイヤ周方向に対するカーカスコードの繊維方向の傾斜角であるカーカス角度が、絶対値で80°以上95°以下となって形成されている。
ビード部10における、ビードコア11及びカーカス13の巻き返し部のタイヤ径方向内側やタイヤ幅方向外側には、リムフランジに対するビード部10の接触面を構成するリムクッションゴム17が配設されている。また、カーカス13の内側、或いは、当該カーカス13の、空気入りタイヤ1における内部側には、インナーライナ15がカーカス13に沿って形成されている。
[セレーション領域]
図1において、空気入りタイヤ1は、バットレス部32に凸部B1および凸部B2を備える。凸部B1と凸部B2との間が、セレーション領域Hである。セレーション領域Hは、空気入りタイヤ1の最大幅位置PWよりも、タイヤ径方向外側に位置する。セレーション領域Hは、後述するように複数のリッジを配列してなり、複数のリッジは、互いに平行かつ周期的に配列される。タイヤ断面高さSHに対する、セレーション領域Hのタイヤ径方向の範囲のタイヤ径方向の長さLHの比LH/SHは、0.2以上0.4以下である。
また、空気入りタイヤ1が装着されるリム(図示せず)のリム径の測定点から、セレーション領域Hのタイヤ径方向内側の位置までのタイヤ径方向に沿った高さをAHとしたとき、タイヤ断面高さSHに対する、高さAHの比AH/SHは、0.3以上0.5以下である。
図2は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤ1の側面図である。図2は、図1のA−A矢視図を含む、空気入りタイヤ1の側面図である。図2において、セレーション領域Hは、タイヤサイド部31に設けられる。
タイヤサイド部31には、空気入りタイヤ1の外観の向上や各種情報の表示を目的として装飾部が設けられることがある。装飾部は、ブランド名やロゴマーク、製品名等、空気入りタイヤ1を識別するため、或いはユーザに対して示すための各種情報を含むことがある。
図2において、本例のタイヤサイド部31のセレーション領域Hには、10個のプレーン部F1〜F5およびF1’〜F5’が設けられている。本例では、プレーン部F1とプレーン部F1’とが同じ形状、プレーン部F2とプレーン部F2’とが同じ形状、プレーン部F3とプレーン部F3’とが同じ形状、プレーン部F4とプレーン部F4’とが同じ形状、プレーン部F5とプレーン部F5’とが同じ形状である。これらプレーン部において、プレーン部F1、F1’はタイヤ周方向の最大長さが最も短く、プレーン部F5、F5’はタイヤ周方向の最大長さが最も長い。
図2に示す10個のプレーン部F1〜F5およびF1’〜F5’は一例であり、より多くのプレーン部が設けられていてもよい。各プレーン部はタイヤ周方向の全周に亘って設けられていてもよいし、タイヤ周方向の全周の一部に設けられていてもよい。
図3および図4は、図2中のセレーション領域Hの一部分であるC1部を拡大して示す図である。図3に示すように、セレーション領域H内に、プレーン部F1、F2、F3、F4およびF5が設けられている。プレーン部F1、F2、F3、F4およびF5は、セレーション領域Hに囲まれた、凹凸を有しないフラットな部分である。プレーン部F1、F2、F3、F4およびF5は、タイヤ周方向に並んでおり、タイヤ周方向に見たときに相互にオーバラップしている。また、プレーン部F1、F2、F3は、タイヤ径方向に並んでおり、タイヤ径方向に見たときに一部分がオーバラップしている。プレーン部F2、F3、F4は、タイヤ径方向に並んでおり、タイヤ径方向に見たときに一部分がオーバラップしている。プレーン部F3、F4、F5は、タイヤ径方向に並んでおり、タイヤ径方向に見たときに一部分がオーバラップしている。このように、セレーション領域H内に設けられるプレーン部は、タイヤ周方向に見たとき、または、タイヤ径方向に見たときに、一部分がオーバラップしていてもよい。
各プレーン部F1、F2、F3、F4およびF5とセレーション領域Hとの境界に着目すると、各プレーン部F1、F2、F3、F4およびF5はセレーション領域Hに隣接しているとみることもできる。セレーション領域Hに囲まれたプレーン部を設けることにより、セレーション領域Hとプレーン部とのコントラストにより、セレーション領域の視認性が向上する。なお、各プレーン部F1〜F5は、タイヤプロファイルと同じ高さの面であってもよい。
ここで、プレーン部F3に着目する。タイヤ全周の長さを100%とすると、プレーン部F3のタイヤ径方向内側の辺F31のタイヤ周方向の長さL1は、辺F31の位置におけるタイヤ周長の1%以上99%以下であることが好ましい。プレーン部F3のタイヤ径方向外側の辺F32のタイヤ周方向の長さL2は、辺F32の位置におけるタイヤ周長の1%以上99%以下であることが好ましい。プレーン部F3のタイヤ径方向の最大長さLFの半分の位置におけるタイヤ周方向の長さLMは、その位置におけるタイヤ周長の1%以上99%以下であることが好ましい。他のプレーン部F1、F2、F4およびF5についても同様である。各プレーン部F1、F2、F3、F4およびF5のタイヤ径方向の最大長さLFは、長さLHの50%以上90%以下であることが好ましい。
なお、図4に示すように、セレーション領域Hに切欠き部Kがあってもよい。図4に示すように、切欠き部Kがあることにより、セレーション領域Hのタイヤ径方向の長さLHがタイヤ周方向に均一でなくてもよい。
図5は、セレーション領域Hのリッジとプレーン部との接続部分の一例を示す図である。図5は、リッジとプレーン部との接続部分(以下、単に接続部分と呼ぶことがある)を拡大して示す。本例では、各リッジ51の延在方向に直交する方向の断面形状は台形である。台形の断面形状のリッジを複数配列することにより、タイヤサイド部の表面積を大きくでき、濡れ性と洗浄性とを向上できる。
複数のリッジ51それぞれの基底面50からの高さRHに対する、プレーン部Fの基底面50からの高さPHの比PH/RHが、0.6以上1.4以下であることが好ましい。プレーン部Fの高さPHは、リッジ51の高さRHよりも低くしてもよい。プレーン部Fの高さPHをリッジ51の高さRHより低くする、もしくはリッジ51の高さRHより高い場合でも高さRHを大きく超えないように設定することで、プレーン部で水を堰き止めることなく、洗浄性を確保することができる。比PH/RHが1.4を超えると、接続部分のプレーン部で水を堰き止めるため、洗浄性能を向上できないため好ましくない。
[リッジの断面形状]
図6および図7は、セレーション領域Hに設けられるリッジの例を示す断面図である。図6および図7は、リッジの延在方向に対して直交する方向に沿った断面図である。図6は、1つのリッジ51の例を示す断面図である。図7は、隣り合うリッジ51aおよび51bの例を示す断面図である。
図6において、リッジ51は、基底面50からタイヤ径方向外側に隆起している。リッジ51は、山稜状の凸形状を有し、タイヤサイド部31に沿って延在する。リッジ51は、延在方向に直交する方向に沿った断面視において略台形である。略台形とは、上底すなわち頂面Uに、凹凸がないフラット部分を有する形状である。リッジ51は、断面視において、一点鎖線で示すように円弧であってもよいし、二点鎖線で示すように三角形であってもよい。断面視においてリッジ51の形状を台形とした場合、同じ高さの場合でも他形状(円弧、三角形)と比較してリッジ表面積を大きくすることができ、親水性を高めることができる。また、台形であっても下底が基底面50と一致することにより、上底が基底面50と一致する場合よりも基底面50まで水が入り込みやすく親水性、洗浄性を高めることができる。
また、上述した各リッジ51a、51bの輪郭をなす部材の表面は、親水性を有する。親水性を有する部材にリッジ51a、51bを設けることにより、親水性を高めることができる。図8および図9は、各リッジ51a、51bの輪郭をなす部材の表面の親水性を説明する図である。図8に示すように、リッジ51が設けられていないフラットな基底面50を想定する。このとき、水滴WDと基底面50との接触角度θsは90度未満であり、基底面50が親水性を有しているとする。図9に示すように、基底面50から隆起するリッジ51が複数設けられることにより、接触角度θsは図8の場合よりも小さい角度になる。したがって、基底面50およびリッジ51を含めた部材の表面は、フラットな基底面50よりも高い親水性を呈する。
リッジ51a、51bの表面におけるゴムの算術平均粗さRaは、0.1μm以上5μm以下であることが好ましい。表面粗さを適正化することで親水性を高めることができる。表面粗さを大きくすることで親水性が高まる。しかしながら、粗さを大きくしすぎると粗さの凹部まで水が入り込みにくくなり、親水性が悪化する。算術平均粗さRaは、0.2μm以上4μm以下であることがより好ましい。なお、算術平均粗さRaは、JIS B0601に準拠して測定される。
図7に戻り、基底面50は、プロファイルライン52からタイヤ内腔側に窪んだ面である。プロファイルラインとは、タイヤ子午断面において、バットレス部32とビード部10とを滑らかにつないだ輪郭線である。プロファイルラインは、単一または複数の円弧によって構成される。プロファイルラインは、部分的な凹凸を除いて定義される。バットレス部32は、トレッド部2のプロファイルと、サイドウォール部のプロファイルとの接続部における非接地領域であり、ショルダー部8のタイヤ幅方向外側の側壁面を構成する。
図7に示すように、複数のリッジ51a、51bは基底面50から、タイヤ外側に向かって隆起している。ここで、複数のリッジ51a、51bの延在方向に直交する方向に沿った断面視における1周期あたりのリッジの輪郭に沿った長さをLrとする。長さLrは、複数のリッジ51の延在方向に直交する方向に沿った断面視において、複数のリッジ51の1周期あたりのリッジ51の輪郭に沿ったペリフェリ長さである。すなわち、リッジ51aに着目した場合、長さLrは、基底面の長さL1、壁面53の長さL2、頂面Uの長さL3、および、壁面53の長さL4の合計の長さである。
また、基底面50に沿った複数のリッジ51a、51bの1周期の長さをLbとする。すなわち、長さLbは、複数のリッジ51a、51bの1ピッチの長さである。長さLbに対する、長さLrの比Lr/Lbは、1.2以上2.0以下であることが好ましい。リッジの表面積を大きくすることでセレーション領域Hの親水性を向上でき、汚泥付着時におけるサイドウォール部30の自己洗浄効果を高めることができる。リッジの断面形状を複雑化・細密化することによって比Lr/Lbが2.0を超えると、水が基底面50まで入り込まなくなり、親水性が低下するため好ましくない。比Lr/Lbが1.2未満であると、親水性向上による洗浄性能の向上効果が小さいため、好ましくない。なお、比Lr/Lbは1.3以上1.5以下であることがより好ましい。
長さLbは0.5mm以上0.7mm以下であることが好ましい。長さLbが0.5mm未満であると、基底面50まで水が入り込みにくくなり、親水性が低下するため好ましくない。長さLbが0.7mmを超えると、洗浄性能が低下するため、好ましくない。長さLbが0.5mmより小さいと、基底面50まで水が入り込みにくくなり、親水性、洗浄性能が低下するため好ましくない。
また、長さLbは、0.52mm以上であることがより好ましく、0.54mm以上であることがさらに好ましい。長さLbが0.52mm以上であれば、視認性能および洗浄性能について良好な結果が得られる。また、長さLbが0.54mm以上であれば、視認性能および洗浄性能についてさらに良好な結果が得られる。
図7において、リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において、隣り合うリッジ同士の間の開口幅Laは、0.15mm以上0.35mm以下であることが好ましい。開口幅の値がこの範囲内であれば、視認性能および洗浄性能について良好な結果が得られる。開口幅Laは、リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において、リッジの壁面53とリッジの頂面との境界点間の距離である。
ここで、リッジ51a、51bの頂面Uとリッジ51a、51bの壁面53とが曲線で接続されていて、頂面Uと壁面53との境界が明確でない場合もある。その場合、リッジ51の頂面Uの直線部分を延長した線と、リッジ51の壁面53の直線部分を延長した線との交点を基準にして開口幅Laを測定する。
図10は、図7の一部を拡大して示す図である。図10は、図7中のリッジ51aとリッジ51bとの間を拡大して示す図である。図10は、リッジ51a、51bの延在方向に直交する方向の断面視において、リッジ51a、51bの頂面Uとリッジ51a、51bの壁面53とが曲線で接続されている例を示す図である。図10に示すように、リッジ51a、51bの頂面Uと壁面53との境界が明確でない場合、リッジ51の頂面Uの直線部分を延長した線と、リッジ51の壁面53の直線部分を延長した線との交点PAを基準にして開口幅Laを測定する。
図7に戻り、長さLbに対する、開口幅Laの比La/Lbは、0.3以上0.6以下であることが好ましい。比La/Lbの値がこの範囲内であれば、視認性能および洗浄性能について良好な結果が得られる。
また、基底面50からリッジ51a、51bの最大突出位置までの高さRHは、0.08mm以上0.15mm以下であることが好ましい。上述したように、長さLbは、0.5mm以上0.7mm以下であることが好ましいため、長さLbに対する、高さRHの比RH/Lbは、0.11以上0.3以下であることが好ましい。比RH/Lbの値がこの範囲内であれば、視認性能および洗浄性能について良好な結果が得られる。
図7に示すように、基底面50は、凹凸を有していないフラット部分を備えている。基底面50のフラット部分は、リッジ51a、51bの延在方向に直交する方向に沿った断面視において直線になっている。基底面50に汚れが付着しても、フラット部分があるので、基底面50に水が入り込み、水と共に汚れを洗い流すことができる。断面視における、基底面50の直線の長さは、0.15mm以上であることが好ましい。基底面50の直線の長さL1は、0.15mm以上であれば、視認性能および洗浄性能について良好な結果が得られる。
ここで、基底面50とリッジ51a、51bの壁面53とが曲線で接続されていて、基底面50と壁面53との境界が明確でない場合もある。その場合、図10に示すように、基底面50の直線を延長した線と、リッジ51の壁面53の直線部分を延長した線との交点PBを基準にして長さL1を測定する。
図7に戻り、基底面50のフラット部分とリッジ51a、51bの壁面53とのなす角度θrは、60度以上85度以下であることが好ましい。角度θrがこの範囲内であれば、視認性能および洗浄性能について良好な結果が得られる。角度θrを適正に設定することで親水性を高めることができる。角度θrが85度より大きいと基底面50まで水が入り込みにくくなり、かえって親水性が悪化する。角度θrが60度より小さいと表面積が大きくならず、十分な親水性向上が得られない。角度θrは70度以上80度以下であることがより好ましい。
ここで、基底面50とリッジ51a、51bの壁面とが曲線で接続されていて、基底面50と壁面53との境界が明確でない場合もある。その場合、図10に示すように、基底面50の直線を延長した線と、リッジ51の壁面53の直線部分を延長した線との交点PBを基準にして角度θrを測定する。なお、基底面50の直線を延長した線と、リッジ51の壁面53の直線部分を延長した線との角度を測定し、その角度を180度から差し引くことによって角度θrを求めてもよい。
図11は、リッジとプレーン部との接続部分の構造の一例を示す断面図である。図11は、接続部分のタイヤ径方向に沿った断面を示す図である。図11は、図5中のB−B部に沿った断面を示す図である。図11において、リッジ51とプレーン部Fとの接続部分のタイヤ径方向に沿った断面視において、リッジ51の頂面Uは、凹凸を有していないフラットな部分を有する。プレーン部Fの頂面FUは、凹凸を有していないフラットな部分を有する。プレーン部Fの側壁FSと基底面50とのなす角度θpは45度以上75度以下であることが好ましい。他のリッジ51それぞれについても同様である。プレーン部Fの側壁FSに傾斜を設けることで、水の濡れ拡がりを堰止め難くなり、洗浄性を向上できる。角度θpが45度より小さいと、接続部分のリッジ輪郭長さLrを十分に確保できず、かえって接続部分の濡れ性が悪化するため好ましくない。角度θpが75度より大きいと十分な堰き止め抑制効果が得られないため好ましくない。
図12は、リッジとプレーン部との接続部分の構造の他の例を示す断面図である。図12は、接続部分のタイヤ径方向に沿った断面を示す図である。図12において、リッジ51とプレーン部Fとの接続部分のタイヤ径方向に沿った断面視において、プレーン部Fの頂面FUの輪郭線とプレーン部Fの側壁FSの輪郭線とが交差する部分において、これら輪郭線同士が単一の円弧RCによって接続されており、プレーン部Fの基底面50からの高さPHに対する、円弧RCの曲率半径RPの比RP/PHは、0.5以上1.0未満であることが好ましい。他のリッジ51それぞれについても同様である。
プレーン部Fの頂面FUと側壁FSとの角をR面取りすることによって、水の濡れ拡がりを堰き止めにくくなり、洗浄性能を向上できる。比RP/PHが0.5より大きいと接続部分の長さLrを十分に確保できず、かえって接続部分の濡れ性が悪化するので好ましくない。比RP/PHが0.1より小さいと十分な堰き止め抑制効果が得られないので好ましくない。
図13および図14は、セレーション領域H内のリッジの配置例を示す図である。図13および図14においては、セレーション領域H内に設けられる複数のリッジそれぞれを線で示す。図13および図14において、明確に描かれているリッジと同様に、描かれていないリッジがタイヤ周方向に設けられているものとする。
図13に示すように、セレーション領域Hには複数のリッジ51が設けられている。各リッジ51は、隣り合うリッジ51と平行に配置されている。ここで、平行とは、平面視において、隣り合うリッジ間の距離が一定であることをいう。図13に示すように、リッジが曲線部を有する場合、平行とは、曲線部の法線に沿った、隣りのリッジとの距離が一定であることをいう。ただし、完全な平行でない場合であっても、隣りのリッジとの距離に対して10%以内の違いは距離が一定、すなわち平行とみなす。
図13において、セレーション領域Hは、各リッジ51のタイヤ径方向外側の端51T1同士を結ぶ外側仮想線S1と、各リッジ51のタイヤ径方向内側の端51T2同士を結ぶ内側仮想線S2との間の領域である。外側仮想線S1と内側仮想線S2との間の距離がセレーション領域Hのタイヤ径方向の長さLHとなる。
図14に示すように、各リッジの長さが異なる場合、タイヤ径方向外側の端51T1同士を結ぶ外側仮想線S1と、各リッジ51のタイヤ径方向内側の端51T2同士を結ぶ内側仮想線S2との間の領域がセレーション領域Hである。図14に示すように、各リッジの長さが同じでない場合、外側仮想線S1のタイヤ径方向最外側の位置と内側仮想線S2のタイヤ径方向最内側の位置との間の距離、すなわちタイヤ径方向の最大幅が、セレーション領域Hのタイヤ径方向の長さLHとなる。
[リッジの形状]
図15および図16は、リッジ51の形状の例を示す図である。図15および図16は、セレーション領域内の1つのリッジ51を拡大して示す図である。
図15において、タイヤ径方向に対する、リッジ51の延在方向の角度をθcとする。ここでは、角度θcについて、タイヤ径方向外側に向かう方向を基準として時計回りの角度をプラス(+)の角度とし、タイヤ径方向外側に向かう方向を基準として反時計回りの角度をマイナス(−)の角度とする。図15に示すように、リッジ51が曲線部を有する場合、曲線部に対する接線STの長さ方向をリッジ51の延在方向とする。
角度θcは、タイヤ径方向外側に向かう方向を基準として±20度の範囲内の角度であることが好ましい。リッジ51の延在方向をタイヤ径方向に近い角度で延在させることで、タイヤ表面に付着した水がタイヤ径方向に濡れ拡がり易くなり、タイヤ表面の付着物を洗い流し易くすることができる。角度θcは、タイヤ径方向に対して±10度の範囲内の角度であることがより好ましい。
角度θcは、リッジ51の端51T1から端51T2までの全長に亘って、上記の範囲内の角度である必要はない。すなわち、リッジ51の端51T1と端51T2とを直線で結ぶ仮想線S51について、全体の長さL51のうち、両端部の10%の長さL10を除いた中央部の80%の長さL80において、角度θcが上記の範囲内の角度であればよい。
図16に示すリッジ51’は、両端付近において、曲線部の曲率が大きく変化している。図16に示すリッジ51’についても、端51T1と端51T2とを直線で結ぶ仮想線S51’について、長さL51のうち、両端部の10%の長さL10を除いた中央部の80%の長さL80において、角度θcが上記の範囲内の角度であればよい。
[凸部]
図1に戻り、タイヤ子午断面視において、セレーション領域Hのタイヤ径方向外側の端部に凸部B1、セレーション領域Hのタイヤ径方向内側の端部に凸部B2が位置している。凸部B1は、セレーション領域Hのタイヤ径方向外側の位置において、タイヤ周方向に延在する。凸部B2は、セレーション領域Hのタイヤ径方向内側の位置において、タイヤ周方向に延在する。凸部B1および凸部B2は、図13および図14を参照して説明したリッジ51の端を接続しつつ、タイヤ周方向に延在する。タイヤの加硫成形時にグリーンタイヤと金型との間のエアを排出するために、凹部および空気抜き孔が金型に設けられている。このため、凸部B1および凸部B2は、金型の凹部に対応する位置に形成される。金型の凹部の深さが均一でない場合、凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さは均一ではなく、周期的に変化することが好ましい。
また、凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さはタイヤ周方向に沿って滑らかに変化することが好ましい。凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さは、例えば、図2中のC1部およびC2部において最大値になっており、かつ、D1部およびD2部において最小値になっていてもよい。逆に、図2中のC1部およびC2部において最小値になっており、かつ、D1部およびD2部において最大値になっていてもよい。なお、図2において、タイヤ1の回転中心軸Jに対し、C1部の位置を基準(0度)とすると、D1部の位置は90度の位置、C2部の位置は180度の位置、D2部の位置は270度の位置である。
凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さは、その最大値に対し、40%以上100%以下の範囲で変化することが好ましい。凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さがタイヤ周方向において周期的かつ滑らかに変化することにより、タイヤの加硫成形時にグリーンタイヤと金型との間のエアを効率良く排出することができる。
空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし、かつ、正規内圧を充填した場合において、凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さBHは、0.7mm以下である。タイヤ周方向に延在する凸部高さを低減することで、水流を堰き止めることなくスムーズにタイヤ外に流すことができ、洗浄性能を低下させることがなくなる。なお、凸部B1および凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さは、0.2mm以上0.5mm以下であることがより好ましい。
[実施例]
本実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、親水性を有することの指標となる接触角、洗浄性能、および、視認性能に関する試験が行われた(表1から表5を参照)。これらの試験では、245/45R20 103W(20×8J)の空気入りタイヤを、規定リムに組み付け、規定空気圧を充填した。
接触角については、得られたセレーション領域のサンプルの水に対する接触角を測定器によって測定した。測定に使用した測定器は、協和界面科学社製DM−901である。測定は、JIS R3257に準拠して行われた。2[μl]の純水を滴下して水滴を形成し、滴下30秒後の水滴の接触角をθ/2法により測定した。
洗浄性能については、空気入りタイヤ1を3000ccの後輪駆動車に装着し、雨天条件で一般道路を40km、高速道路を100kmそれぞれ走行した後、タイヤが完全に乾燥した状態にて高圧洗浄機(水圧100bar、流量300L/h)にてタイヤを30秒間洗浄した。洗浄後のタイヤ側面の汚れ物付着量を3名の評価員による官能評価により評点付けを実施した。評点はテスト走行開始前の黒光り光沢をもつ外観を満点の10点とし、灰色ないし白色の度合いが小さく黒光りに近いほど高得点を与え、逆に灰色乃至白色の度合いが大きくなるほど低得点とし、評価は3名の合計評点の平均値によった。評点は0.5点刻みとし、10点に近い高得点ほど良い。
視認性能については、セレーション領域にブランドの表示を設けておき、ブランドの表示がどの程度目立つかを目視によって評価した。評価結果は、従来例の空気入りタイヤを「100」とした指数値で算出した。数字が大きいほどブランドの表示の視認性能が優れていることを示す。
表1から表5に示す、実施例1から実施例42の空気入りタイヤは、リッジの1周期の長さLbが0.5mm以上0.7mm以下であるものとそうでないもの、セレーション領域Hにプレーン部があるものとないもの、長さLbに対する長さLrの比Lr/Lbが1.2以上2.0以下であるものとそうでないもの、リッジの高さRHに対する、プレーン部の高さPHの比PH/RHが0.6以上1.4以下であるものとそうでないもの、プレーン部の側壁と基底面とのなす角度θpが45度以上75度以下であるものとそうでないもの、プレーン部の高さPHに対する、円弧の曲率半径RPの比RP/PHが0.5以上1.0未満であるものとそうでないもの、開口幅Laが0.15mm以上0.35mm以下であるものとそうでないもの、比La/Lbが0.3以上0.6以下であるものとそうでないもの、基底面のフラット部分の直線の長さが0.15mm以上であるものとそうでないもの、比RH/Lbが0.11以上0.3以下であるものとそうでないもの、比LH/SHが0.2以上0.4以下であるものとそうでないもの、比AH/SHが0.3以上0.5以下であるものとそうでないもの、角度θrが60度以上85度以下であるものとそうでないもの、角度θcがタイヤ径方向に対して±20度の範囲内であるものとそうでないもの、リッジの表面におけるゴムの算術平均粗さRaが0.1μm以上5μm以下であるものとそうでないもの、第1の凸部および第2の凸部のタイヤプロファイルからの突出高さが突出高さの最大値に対し、40%以上100%以下の範囲で変化するものとそうでないもの、第1の凸部B1および第2の凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さが0.7mm以下であるものとそうでないもの、である。
表1中の従来例のタイヤは、長さLbが0.5mm、セレーション領域Hにプレーン部がなく、比Lr/Lbが1.2、比PH/RHが1.8、角度θpが90度、開口幅Laが0.12mm、比La/Lbが0.24、基底面のフラット部分の直線の長さが0.03mm、比RH/Lbが0.80、比LH/SHが0.16、比AH/SHが0.55、角度θrが50度、角度θcが45度、リッジの表面におけるゴムの算術平均粗さRaが10μm、第1の凸部B1および第2の凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さが0.8mmである。
表1中の比較例1のタイヤは、長さLbが0.6mm、セレーション領域Hにプレーン部があり、比PH/RHが1.8、角度θpが90度、開口幅Laが0.12mm、比La/Lbが0.20、基底面のフラット部分の直線の長さが0.03mm、比RH/Lbが0.25、比LH/SHが0.16、比AH/SHが0.55、角度θrが50度、角度θcが45度、リッジの表面におけるゴムの算術平均粗さRaが10μm、第1の凸部B1および第2の凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さが0.8mmである。
表1から表5を参照すると、長さLbが0.5mm以上0.7mm以下であり、セレーション領域Hにプレーン部がある場合、長さLbに対する長さLrの比Lr/Lbが1.2以上2.0以下である場合、比PH/RHが0.6以上1.4以下である場合、角度θpが45度以上75度以下であるものとそうでないもの、比RP/PHが0.5以上1.0未満である場合、開口幅Laが0.15mm以上0.35mm以下である場合、比La/Lbが0.3以上0.6以下である場合、基底面のフラット部分の直線の長さが0.15mm以上である場合、比RH/Lbが0.11以上0.3以下である場合、比LH/SHが0.2以上0.4以下である場合、比AH/SHが0.3以上0.5以下である場合、角度θrが60度以上85度以下である場合、角度θcがタイヤ径方向に対して±20度の範囲内である場合、リッジの表面におけるゴムの算術平均粗さRaが0.1μm以上5μm以下である場合、第1の凸部および第2の凸部のタイヤプロファイルからの突出高さが突出高さの最大値に対し、40%以上100%以下の範囲で変化する場合、第1の凸部B1および第2の凸部B2のタイヤプロファイルからの突出高さが0.7mm以下である場合に、良好な結果が得られることが分かる。
Figure 2021024439
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1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 トレッド面
8 ショルダー部
10 ビード部
11 ビードコア
12 ビードフィラー
13 カーカス
14 ベルト層
15 インナーライナ
17 リムクッションゴム
20 陸部
25 周方向主溝
30 サイドウォール部
31 タイヤサイド部
32 バットレス部
50 基底面
51、51a、51b リッジ
52 プロファイルライン
53 壁面
141 交差ベルト
143 ベルトカバー
B1、B2 凸部
CL タイヤ赤道面
F1〜F5、F1’〜F5’ プレーン部
FS 側壁
H セレーション領域
R リムチェックライン
T 接地端

Claims (17)

  1. トレッド部と、サイドウォール部と、ビード部と、を備える空気入りタイヤであって、
    前記サイドウォール部の所定領域に、セレーション領域を備え、
    前記セレーション領域は、複数のリッジを配列してなり、
    前記複数のリッジは、互いに平行かつ周期的に基底面から隆起しており、
    前記基底面に沿った前記複数のリッジの1周期の長さLbが0.5mm以上0.7mm以下であり、
    前記セレーション領域に囲まれたプレーン部を有する空気入りタイヤ。
  2. 前記基底面に沿った前記複数のリッジの1周期の長さを長さLbとし、前記複数のリッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視における1周期あたりの前記リッジの輪郭に沿った長さを長さLrとしたとき、前記長さLbに対する、前記長さLrの比Lr/Lbが1.2以上2.0以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記複数のリッジそれぞれの前記基底面からの高さRHに対する、前記プレーン部の前記基底面からの高さPHの比PH/RHが、0.6以上1.4以下である請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記複数のリッジそれぞれと前記プレーン部との接続部分のタイヤ径方向に沿った断面視において、前記プレーン部の側壁と前記基底面とのなす角度θpは45度以上75度以下である請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記複数のリッジそれぞれと前記プレーン部との接続部分のタイヤ径方向に沿った断面視において、前記プレーン部の頂面の輪郭線と前記プレーン部の側壁の輪郭線とが交差する部分において、前記輪郭線同士が単一の円弧によって接続されており、前記プレーン部の前記基底面からの高さPHに対する、前記円弧の曲率半径RPの比RP/PHは、0.5以上1.0未満である請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において、隣り合う前記リッジ同士の間の開口幅Laは、0.15mm以上0.35mm以下である請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記長さLbに対する、前記開口幅Laの比La/Lbは、0.3以上0.6以下である請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記基底面は、凹凸を有していないフラット部分を備え、
    前記フラット部分は、前記リッジの延在方向に直交する方向に沿った断面視において直線になっており、
    前記直線の長さは、0.15mm以上である請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記長さLbに対する、前記基底面から前記リッジの最大突出位置までの高さRHの比RH/Lbが0.11以上0.3以下である請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  10. タイヤ子午断面において、タイヤ断面高さSHに対する、前記セレーション領域のタイヤ径方向の範囲のタイヤ径方向の長さLHの比LH/SHは、0.2以上0.4以下である請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  11. タイヤ子午断面において、空気入りタイヤが装着されるリムのリム径の測定点から、前記セレーション領域のタイヤ径方向内側の位置までのタイヤ径方向に沿った高さをAHとしたとき、タイヤ断面高さSHに対する、高さAHの比AH/SHは、0.3以上0.5以下である請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記基底面の、凹凸を有していないフラット部分と前記リッジの壁面とのなす角度θrは、60度以上85度以下である請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  13. タイヤ径方向に対する、前記リッジの延在方向の角度θcは、タイヤ径方向に対して±20度の範囲内である請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記リッジの表面におけるゴムの算術平均粗さRaは、0.1μm以上5μm以下である請求項1から請求項13のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記セレーション領域のタイヤ径方向外側の位置において、タイヤ周方向に延在する第1の凸部と、前記セレーション領域のタイヤ径方向内側の位置において、タイヤ周方向に延在する第2の凸部とを有する請求項1から請求項14のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  16. 前記第1の凸部および前記第2の凸部のタイヤプロファイルからの突出高さは、タイヤ周方向に沿って滑らかに変化し、
    前記突出高さは、前記突出高さの最大値に対し、40%以上100%以下の範囲で変化する請求項15に記載の空気入りタイヤ。
  17. 前記第1の凸部および前記第2の凸部のタイヤプロファイルからの突出高さは、0.7mm以下である請求項15または請求項16に記載の空気入りタイヤ。
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