JP2021024300A - 作業車輌 - Google Patents

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航 中島
智志 田村
Tomoshi Tamura
智志 田村
俊平 坂本
Shunpei Sakamoto
俊平 坂本
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Abstract

【課題】傾斜地を上下方向に沿って作業する際の転倒を適切に抑制することができる作業車輌を提供する。
【解決手段】トラクタ1は、走行機体4を操舵するハンドル12と、ハンドル12の操舵力を補助する電動パワステ装置32と、走行機体4のピッチ方向における傾斜角を検出可能なピッチ角センサ29と、ピッチ角センサ29の検出値に基づいて電動パワステ装置32を制御する制御部27とを備えており、該制御部27は、傾斜地を上下方向に走行する走行機体4が左右いずれかの方向に旋回するときに、ハンドル12に旋回方向と逆向きの荷重を付加するように電動パワステ装置32の駆動モータを制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、トラクタ等の作業車輌に関する。
傾斜地を等高線に沿って的確に操向させるようにした作業車輌として、前輪及び後輪を操向可能な四輪操舵機構を備え、後輪の操舵中立位置を走行機体の左右傾斜角を検出する傾斜センサの検出によって設定すると共に、該傾斜センサの信号値を変えることによって後輪の操舵中立位置を自動変更するように構成した作業車輌が従来公知である(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載された作業車輌では、ステアリングハンドルを操舵しながら傾斜地を等高線に沿う方向へ走行するときには、傾斜センサの信号値を手動の後輪切角補正ダイヤルで変えることにより、この変更された信号値を操舵中立位置として後輪の操舵角が決められるため、ステアリングハンドルの操作によって前輪の操舵が行われながら、傾斜地による走行機体の横滑りと前輪及び後輪の操舵による傾斜山側へ昇ろうとする作用との平衡のもとに操向できる。
特開平7−52814号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の作業車輌は、等高線と直交する上下方向に傾斜地を走行する際の転倒防止について考慮されておらず、例えば、昇降可能な作業機を備えたトラクタ(作業車輌)で傾斜地を上下方向に耕耘作業等を行う際に、作業機を上昇させたまま左右いずれかの方向に旋回を行うと、傾斜地の傾斜角度によっては転倒する虞があった。
そこで、本発明は、傾斜地を上下方向に沿って作業する際の転倒を適切に抑制することができる作業車輌を提供することを目的とする。
本発明は、走行機体(4)を操舵するステアリングハンドル(12)と、
前記ステアリングハンドル(12)の操舵力を補助するハンドルアシスト装置(32)と、を備えた作業車輌(1)において、
前記走行機体(4)のピッチ方向における傾斜角を検出可能なピッチ角センサ(29)と、
前記ピッチ角センサ(29)の検出値に基づいて前記ハンドルアシスト装置(32)を制御する制御手段(27)と、を備え、
前記制御手段(27)は、傾斜地を上下方向に走行する前記走行機体(4)が左右いずれかの方向に旋回するときに、前記ステアリングハンドル(12)に旋回方向と逆向きの荷重を付加するように前記ハンドルアシスト装置(32)を制御する、ことを特徴とする作業車輌にある。
例えば図7を参照して、前記制御手段(27)は、前記ステアリングハンドル(12)が旋回方向に操舵開始されたことに基づいて、前記ステアリングハンドル(12)に対して前記荷重の最大値を付加し、その後に前記荷重の大きさを減少させるように制御する。
また、例えば図7を参照して、前記制御手段(27)は、前記ピッチ角センサ(29)により検出される前記傾斜角に応じて前記荷重の大きさを変更する。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る発明によると、上下方向に走行する走行機体が傾斜地を左右いずれかの方向に旋回するときに、アシスト装置からステアリングハンドルに対して旋回方向と逆向きの荷重が付加されるため、ステアリングハンドルを操舵する作業者に走行車体の旋回が体感的に報知され、それによって転倒を適切に抑制することができる。
請求項2に係る発明によると、ステアリングハンドルの旋回方向への操舵開始時に上記荷重を最大値とし、その後に荷重の大きさが減少されていくので、作業者に対して適切に転倒の注意喚起を行うことができると共に、ステアリングハンドルの操作性への影響を低減できる。
請求項3に係る発明によると、上記荷重の大きさが走行機体のピッチ方向における傾斜角に応じて変更されるため、傾斜地の状況に応じてより適切に転倒を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るトラクタの側面図。 図1に示すトラクタを上方から見た平面図。 図1に示すトラクタに備えられる操縦部を後方側から見た斜視図。 操縦部の表示パネル周辺を示す正面図。 制御ユニットの回路構成を示すブロック図。 制御部による等高線方向作業時のハンドル荷重制御を示すフローチャート。 制御部による上下方向作業時のハンドル荷重制御を示すフローチャート。 制御部による等高線方向作業時の直進制御を示すフローチャート。 トラクタによる傾斜地の作業状態を示す説明図。 トラクタによる傾斜地の作業状態を示す説明図。 トラクタによる傾斜地の作業状態を示す説明図。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明を適用した作業車輌の一例であるトラクタ1の側面図、図2は、図1のトラクタ1を上方から見た平面図、図3は、図1のトラクタ1に備えられる操縦部を後方側から見た斜視図である。
図1〜図3に示すように、本トラクタ(作業車輌)1は、左右一対の前輪2及び後輪3を有する走行機体4と、この走行機体4の後方に昇降リンク5を介して昇降可能に連結された作業機6とを備えている。走行機体4は、前輪2及び後輪3に支持された機体フレーム7と、該機体フレーム7の前側に設置されたエンジン(図示せず)の上面側をカバーするボンネット8と、該ボンネット8の後方に設置され、作業者(オペレータ)が乗込んで操縦等を行う操縦部9が設けられたキャビン10とを備えた構成になっている。エンジンは、変速機構(図示せず)を介して前輪2及び後輪3を駆動すると共に、PTO軸(図示せず)を介して作業機6に駆動力を供給している。
上記操縦部9は、作業者が着座する座席11と、該座席11の前方側に配置されたステアリングハンドル(以下、ハンドルと略称する)12と、該ハンドル12の前方側に配置された表示パネル13と、ハンドル12の左側方側に配置された前後進切換えレバー14と、ハンドル12の右側に配置されたスロットルレバー16と、該スロットルレバー16の手前に配置されて上記作業機6の昇降作動を操作する昇降レバー17と、該スロットルレバー16の奥側に配置された方向指示器レバー15と、座席11とハンドル12の間に設けられた床面であるフロアステップ18と、座席11の右側方に配置された操作盤19等を備えており、該操作盤19には後述する傾斜地モードスイッチ20が設けられている。
該ハンドル12は上下方向に延設されたステアリングシャフト21(図4参照)の上端部に取付固定されており、該ステアリングシャフト21には、ステアリング操作を制御(アシスト)する制御ユニット22が設けられている。これにより、上記ステアリングシャフト21は、ハンドル12を介して作業者によって軸回転操作(操向操作)されると共に、上記制御ユニット22によって軸回転駆動されることによって操向操作が制御(アシスト)可能に構成されている。
図4は、上記表示パネル13の周辺を示す正面図である。該表示パネル13には、エンジン回転数を表示するエンジン回転計23に加え、各種のモニタランプ24や燃料計25、水温計26等が設けられている。
図5は、上記制御ユニット22の回路構成を示すブロック図である。該制御ユニット22には、CPUやROMやRAM等を含むマイクロコンピュータにより構成される制御部27が設けられている。制御部27の入力側には、前述した傾斜地モードスイッチ20に加えて、ロール角センサ28、ピッチ角センサ29、ハンドル操舵角センサ30及び作業機昇降量センサ31が接続される一方、制御部27の出力側には、電動パワステ装置32、LEDランプ33及びホーン34が接続されている。
上記傾斜地モードスイッチ20は、作業者によってオン/オフの切替え操作が行われるスイッチであり、傾斜地モードスイッチ20をオン操作することにより、走行モードが通常モードから傾斜地モードへと切替えられる。上記ロール角センサ28は、走行機体4のロール方向における傾斜角を検出するデバイスであり、作業機6または機体フレーム7の任意箇所に設けられている。上記ピッチ角センサ29は、走行機体4のピッチ方向における傾斜角を検出するデバイスであり、機体フレーム7の任意箇所に設けられている。また、上記ハンドル操舵角センサ30はハンドル12の操舵角を検出するデバイスであり、上記作業機昇降量センサ31は作業機6の昇降高さを検出するデバイスである。
上記電動パワステ装置32は、ハンドル12の操舵力を補助するハンドルアシスト装置であり、ステアリングシャフト21を軸回転させる駆動モータ(図示せず)と、該駆動モータのモータ出力をギヤ減速する減速機構(図示せず)とを備えている。上記LEDランプ33は、上記表示パネル13のモニタランプ24を点灯する報知手段である。ホーン34は、音を発する放音装置である。
上記制御部27は、ロール角センサ28やピッチ角センサ29の検出値に基づいて電動パワステ装置32の駆動モータを制御し、該電動パワステ装置32によってハンドル12に付加する荷重やハンドル12の操舵方向を制御する。以下、該制御部27の制御フローついて、図6〜図8を参照しつつ詳細に説明する。
トラクタ1で傾斜地を走行しながら耕耘作業等を行う場合、傾斜地の等高線方向に沿って作業する場合と、傾斜地の等高線と直交する上下方向に沿って作業する場合がある。図6は、制御部27による等高線方向作業時のハンドル荷重制御を示すフローチャート、図7は制御部27による上下方向作業時のハンドル荷重制御を示すフローチャート、図8は、制御部27による等高線方向作業時の直進制御を示すフローチャート、図9〜図11は、トラクタ1による傾斜地の作業状態を示す説明図である。
図9に示すように、トラクタ1で傾斜地を等高線方向に沿って往復走行しながら耕耘作業等を行う場合、制御部27は、図6に示すフローチャートの手順にしたがって電動パワステ装置32を制御する。すなわち、制御部27は、ステップS1において傾斜地モードスイッチ20が投入されているか否かをチェックし、傾斜地モードスイッチ20が投入されずにOFFの場合は、電動パワステ装置32によるハンドル12への荷重付加を解除し(ステップS32)、走行モードを通常モードに維持してスタートに戻る。
ステップS1において傾斜地モードスイッチ20がONの場合、走行モードを通常モードから傾斜地モードに切替えてステップS2に移行し、ステップS2でロール角センサ28により走行機体4の左右方向(ロール方向)における傾斜角θ1を検出する。そして、検出した傾斜角θ1が、所定角以上の場合には、ステップS3でLEDランプ33を点灯させてこれからハンドル12への荷重付加が発生し得ることを作業者に視覚的に報知する。この時、ホーン34によって放音し、作業者に傾斜地モードであることを報知させてもよい。しかる後、ステップS4に移行し、ロール角センサ28で検出された上記傾斜角θ1が制御部27に記憶された設定値Aよりも大きいか否かを判定する。
設定値Aはトラクタ1が転倒する危険性の少ない傾斜角であり、ステップS4において傾斜角θ1が設定値Aよりも小さい(NO)と判断された場合は、電動パワステ装置32によるハンドル12への荷重付加を解除し(ステップS31)、スタートに戻る。一方、ステップS4において傾斜角θ1が設定値Aよりも大きい(YES)と判断された場合は、ステップS5に移行し、ハンドル操舵角センサ30から検出されるハンドル12の操舵角に基づいて、走行機体4が谷側に旋回中であるか否かを判定する。
ステップS5において、走行機体4が谷側に旋回中でない(NO)場合、例えば直進走行中や山側へ旋回中は、電動パワステ装置32によるハンドル12への荷重付加を解除し(ステップS32)、スタートに戻る。一方、ステップS5において、走行機体4が谷側に旋回中である(YES)と判断された場合は、ステップS6に移行し、ロール角センサ28で検出された傾斜角θ1が制御部27に記憶された設定値Bよりも大きいか否かを判定する(設定値B>設定値A)。
ステップS6において、傾斜角θ1が設定値Bよりも大きい(YES)と判断された場合は、ステップS7に移行し、電動パワステ装置32の駆動モータを制御することにより、ハンドル12に設定値Cの荷重を旋回方向と逆向きに付加する。かかるハンドル12への荷重付加により、作業者は、モニタを目視したり警報音を聞かなくても、走行機体4が谷側に旋回されたことを体感的に知ることができる。その際、ハンドル12が旋回方向に操舵開始されたときに最も大きな最大値としての設定値Cの荷重を付加し、その後の旋回中に荷重の大きさを設定値Cから徐々に小さくするように電動パワステ装置32の駆動モータを制御する。このように、ハンドル12を谷側に操舵開始時に最も大きな荷重が付加されるようにすると、作業者は、走行機体4が谷側に旋回し始めるときに転倒の危険を的確に感じ取ることができる。なお、上記とは逆に、ハンドル12の旋回中に荷重の大きさを設定値Cから徐々に大きくしたり、あるいは、ハンドル12の旋回中に同じ大きさの荷重(設定値C)を付加し続けるように制御してもよい。
また、ステップS6において、傾斜角θ1が設定値Bよりも小さい(NO)と判断された場合(設定値A<θ1<設定値B)は、ステップS8に移行し、電動パワステ装置32の駆動モータを制御することにより、ハンドル12に設定値Dの荷重を旋回方向と逆向きに付加する。設定値Dは設定値Cよりも小さな値に設定されており、傾斜地の傾斜角θ1に応じてハンドル12に付加する荷重の大きさを変えるようにしている。このように、傾斜地の傾斜角θ1がそれ程大きくない場合は、設定値Cよりも小さな設定値Dの荷重がハンドル12に付加されるため、作業者は、転倒の危険度をハンドル12に付加される荷重の大きさから感じ取ることができる。また、検出した傾斜角θ1の値に応じて、ハンドル12に付加する荷重を変化させるので、傾斜地の状況に応じて適正にトラクタ1の転倒を抑制することができる。なお、ステップS8においても、ハンドル12の旋回中に同じ大きさの荷重(設定値D)を付加し続けてもよいが、本実施の形態では、ハンドル12が旋回方向に操舵開始されたときに最も大きな設定値Dの荷重を付加し、その後の旋回中に荷重の大きさを設定値Dから徐々に小さくするように電動パワステ装置32の駆動モータを制御する。
次に、図10に示すように、トラクタ1で傾斜地を上下方向に沿って往復走行しながら耕耘作業等を行う場合について説明する。この場合、制御部27は、図7に示すフローチャートの手順にしたがって電動パワステ装置32を制御する。すなわち、制御部27は、ステップS10において傾斜地モードスイッチ20が投入されているか否かをチェックし、傾斜地モードスイッチ20が投入されずにOFFの場合は、電動パワステ装置32によるハンドル12への荷重付加を解除し(ステップS34)、走行モードを通常モードに維持してスタートに戻る。
ステップS10において傾斜地モードスイッチ20がONの場合、走行モードを通常モードから傾斜地モードに切替えてステップS11に移行し、ステップS11でピッチ角センサ29により走行機体4の前後方向(ピッチ方向)における傾斜角θ2を検出する。そして、検出した傾斜角θ2が、所定角以上の場合には、ステップS12でLEDランプ33を点灯させてこれからハンドル12への荷重付加が発生し得ることを作業者に視覚的に報知する。この時、ホーン34によって放音し、作業者に傾斜地モードであることを報知させてもよい。しかる後、ステップS13に移行し、ピッチ角センサ29で検出された上記傾斜角θ2が制御部27に記憶された設定値Eよりも大きいか否かを判定する。
設定値Eはトラクタ1が転倒する危険性の少ない傾斜角であり、ステップS13において傾斜角θ2が設定値Eよりも小さい(NO)と判断された場合は、電動パワステ装置32によるハンドル12への荷重付加を解除し(ステップS33)、スタートに戻る。一方、ステップS13において傾斜角θ2が設定値Eよりも大きい(YES)と判断された場合はステップS14に移行し、ハンドル操舵角センサ30から検出されるハンドル12の操舵角に基づいて、走行機体4が左右いずれかに旋回中であるか否かを判定する。
ステップS14において、走行機体4が左右いずれにも旋回中でない(NO)場合、電動パワステ装置32によるハンドル12への荷重付加を解除し(ステップS34)、スタートに戻る。一方、ステップS14において、走行機体4が左方向または右方向に旋回中である(YES)と判断された場合は、ステップS15に移行し、ピッチ角センサ29で検出された傾斜角θ2が制御部27に記憶された設定値Fよりも大きいか否かを判定する(設定値F>設定値E)。
ステップS15において、傾斜角θ2が設定値Fよりも大きい(YES)と判断された場合は、ステップS16に移行し、電動パワステ装置32の駆動モータを制御することにより、ハンドル12に設定値Gの荷重を旋回方向と逆向きに付加する。かかるハンドル12への荷重付加により、作業者は、モニタを目視したり警報音を聞かなくても、走行機体4が左右いずれかの方向に旋回されたことを体感的に知ることができる。その際、ハンドル12が旋回方向に操舵開始されたときに最も大きな最大値としての設定値Gの荷重を付加し、その後の旋回中に荷重の大きさを設定値Gから徐々に小さくするように電動パワステ装置32の駆動モータを制御している。このように、ハンドル12の操舵開始時に最も大きな荷重が付加されるようにすると、作業者は、走行機体4が旋回し始めるときに転倒の危険を的確に感じ取ることができる。ただし、ハンドル12の旋回中に荷重の大きさを設定値Gから徐々に大きくしたり、ハンドル12の旋回中に同じ大きさの荷重(設定値G)を付加し続けるように制御してもよい。
また、ステップS15において、傾斜角θ2が設定値Fよりも小さい(NO)と判断された場合(設定値E<θ2<設定値F)は、ステップS17に移行し、電動パワステ装置32の駆動モータを制御することにより、ハンドル12に設定値Hの荷重を旋回方向と逆向きに付加する。設定値Hは設定値Gよりも小さな値に設定されており、傾斜地の傾斜角θ2に応じてハンドル12に付加する荷重の大きさを変えるようにしている。このように、傾斜地の傾斜角θ2がそれ程大きくない場合は、設定値Gよりも小さな設定値Hの荷重がハンドル12に付加されるため、作業者は、転倒の危険度をハンドル12に付加される荷重の大きさから感じ取ることができる。また、検出した傾斜角θ2の値に応じて、ハンドル12に付加する荷重を変化させるので、傾斜地の状況に応じて適正にトラクタ1の転倒を抑制することができる。なお、ステップS17においても、ハンドル12の旋回中に同じ大きさの荷重(設定値H)を付加し続けてもよいが、本実施の形態では、ハンドル12が旋回方向に操舵開始されたときに最も大きな設定値Hの荷重を付加し、その後の旋回中に荷重の大きさを設定値Hから徐々に小さくするように電動パワステ装置32の駆動モータを制御する。
次に、図11に示すように、トラクタ1で傾斜地を等高線方向に沿って直進走行しながら耕耘作業等を行う場合について説明する。この場合、制御部27は、図8に示すフローチャートの手順にしたがって、ハンドル12の操舵方向が山側を向くように電動パワステ装置32を制御する直進制御を実行する。すなわち、制御部27は、ステップS20において傾斜地モードスイッチ20が投入されているか否かをチェックし、傾斜地モードスイッチ20が投入されずにOFFの場合は、電動パワステ装置32による直進制御を解除し(ステップS36)、走行モードを通常モードに維持してスタートに戻る。
ステップS20において傾斜地モードスイッチ20がONの場合、走行モードを通常モードから傾斜地モードに切替えてステップS21に移行し、ステップS21でロール角センサ28により走行機体4の左右方向(ロール方向)における傾斜角θ3を検出する。そして、検出した傾斜角θ3が、所定角以上の場合には、ステップS22でLEDランプ33を点灯させてこれから直進制御が実行され得ることを作業者に視覚的に報知する。しかる後、ステップS23に移行し、ロール角センサ28で検出された上記傾斜角θ3が制御部27に記憶された設定値Iよりも大きいか否かを判定する。
設定値Iはトラクタ1が谷側に滑る危険性の少ない傾斜角であり、ステップS23において傾斜角θ3が設定値Iよりも小さい(NO)と判断された場合は、ハンドル12に対する直進制御を解除して(ステップS35)、スタートに戻る。一方、ステップS23において、傾斜角θ3が設定値Iよりも大きい(YES)と判断された場合は、ステップS24に移行し、作業機6の下降経過時間が制御部27に記憶された設定値Jを超えているか否かを判定する。
ステップS24において、作業機下降経過時間が設定値Jを超えていない(NO)場合、例えば、走行機体4の作業開始前や作業機6を上昇させながら旋回している場合等、走行機体4が直進走行中でないと判断された場合は、ハンドル12に対する直進制御を解除して(ステップS36)スタートに戻る。
ステップS24において、作業機下降経過時間が設定値Jを超えている(YES)場合、走行機体4が直進走行中であると判断してステップS25に移行し、ロール角センサ28で検出された傾斜角θ3が制御部27に記憶された設定値Kよりも大きいか否かを判定する(設定値K>設定値I)。
ステップS25において、傾斜角θ3が設定値Kよりも大きい(YES)と判断された場合は、ステップS26に移行し、電動パワステ装置32の駆動モータを制御することにより、前輪2が直進方向に対して山側を向くようにハンドル12を操舵量Lで直進制御する。かかる電動パワステ装置32の直進制御により、ハンドル12が谷側に持って行かれそうに掛かる負荷とハンドル12を山側に向けることで発生する負荷とが打ち消されるため、作業者は、ステアリング操作を行わずにハンドル12の操舵方向を気にすることなく耕耘作業等に集中することができる。
また、ステップS25において、傾斜角θ3が設定値Kよりも小さい(NO)と判断された場合(設定値I<θ1<設定値K)は、ステップS27に移行し、電動パワステ装置32の駆動モータを制御することにより、前輪2が直進方向に対して山側を向くようにハンドル12を操舵量Mで直進制御する。操舵量Lは操舵量Mよりも大きな操舵角に設定されており、傾斜地の傾斜角θ3がそれ程大きくない場合は、前輪2を小さな操舵角の操舵量Mで山側に向けるようにしている。このように、傾斜地の傾斜角θ3に応じてハンドル12の操舵方向を山側に向ける角度が適切に変更されるため、より安定した直進制御を行うことができる。
なお、図8に示す直進制御において、制御部27は、ロール角センサ28で検出される傾斜角θ3に応じてハンドル12の操舵角を変更するように電動パワステ装置32を制御しているが、これに加えて、作業機昇降量センサ31から検出される作業機6の昇降高さに応じてハンドル12の操舵角を変更するようにしてもよい。このようにすると、トラクタ1の重心高さに対応した安定的な直進制御を行うことができる。また、同様にして、図7及び図8に示すハンドル荷重制御においても、作業機昇降量センサ31から検出される作業機6の昇降高さに応じて、ハンドル12に付加される荷重を変更してもよい。これにより、より効果的にトラクタ1の転倒を抑制することができる。また、ハンドル12への荷重付加を開始する時や、ハンドル12への直進制御を開始する時に、LEDランプ33やホーン34によって作業者に報知してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るトラクタ(作業車輌)1は、走行機体4のピッチ方向における傾斜角を検出可能なピッチ角センサ29と、該ピッチ角センサ29の検出値に基づいて電動パワステ装置32を制御する制御部27とを備え、該制御部27が、傾斜地を上下方向に走行する走行機体4が左右いずれかの方向に旋回するときに、ハンドル12に旋回方向と逆向きの荷重を付加するように電動パワステ装置32を制御するため、ハンドル12を操舵する作業者に走行機体4の旋回が体感的に報知され、それによってトラクタ1の転倒を適切に抑制することができる。
また、ハンドル12の旋回方向への操舵開始時に最も大きな荷重を付加し、その後に荷重の大きさが減少するように電動パワステ装置32を制御するようにしたので、作業者は、走行機体4が谷側に旋回し始めるときに転倒の危険を感じ取ることができ、作業者に対して適切に転倒の注意喚起を行うことができる。
また、傾斜地の傾斜角θ2に応じてハンドル12に付加する荷重の大きさを変えるようにし、具体的には、ピッチ角センサ29から検出される傾斜地の傾斜角θ2がそれ程大きくなければ小さめの荷重(設定値H)を付加し、該傾斜角θ2が大きい場合は大きめの荷重(設定値G)を付加するようにしたので、作業者は転倒の危険度をハンドル12に付加される荷重の大きさによって体感することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲を逸脱しない限り任意の変更・追加が可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、ピッチ角センサ29から検出される傾斜地の傾斜角θ2に応じてハンドル12に付加する荷重の大きさを変えるようにしているが、ピッチ角センサ29から検出される傾斜地の傾斜角θ2が一定角度を超えたら、旋回時にハンドル12に旋回方向と逆向きの一定荷重を付加するようにしてもよい。また、傾斜地の傾斜角θ2に対応するだけでなく、作業機昇降量センサ31から検出される作業機6の昇降高さに応じても、ハンドル12に付加する荷重の大きさを変えるようにしてもよい。具体的には、作業機6を上昇させながら傾斜地を走行する場合、旋回時に発生する転倒の危険性が高くなるため、作業機6を下降させた状態で走行する場合に比べて、大きな荷重をハンドル12に付加するようにすればよい。
また、作業機6を上昇させながら傾斜地を上下方向に沿って走行する場合、上述したように転倒の危険性が高くなるため、ピッチ角センサ29で検出される傾斜地の傾斜角θ2が所定値以上になったときに、上昇位置にある作業機6を自動的に下降させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ハンドル12に荷重を付加する駆動源として、電動パワステ装置32の駆動モータを用いているが、油圧式パワステ装置の油圧モータを用いたり、直進自動制御装置等の他のハンドルアシスト装置の駆動源を用いることも可能である。
1 トラクタ(作業車輌)
2 前輪
3 後輪
4 走行機体
5 昇降リンク
6 作業機
7 機体フレーム
9 操縦部
12 ハンドル(ステアリングハンドル)
13 表示パネル
20 傾斜地モードスイッチ
22 制御ユニット
27 制御部(制御手段)
28 ロール角センサ
29 ピッチ角センサ
30 ハンドル操舵角センサ
31 作業機昇降量センサ
32 電動パワステ装置(ハンドルアシスト装置)
33 LEDランプ

Claims (3)

  1. 走行機体を操舵するステアリングハンドルと、
    前記ステアリングハンドルの操舵力を補助するハンドルアシスト装置と、を備えた作業車輌において、
    前記走行機体のピッチ方向における傾斜角を検出可能なピッチ角センサと、
    前記ピッチ角センサの検出値に基づいて前記ハンドルアシスト装置を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、傾斜地を上下方向に走行する前記走行機体が左右いずれかの方向に旋回するときに、前記ステアリングハンドルに旋回方向と逆向きの荷重を付加するように前記ハンドルアシスト装置を制御する、
    ことを特徴とする作業車輌。
  2. 前記制御手段は、前記ステアリングハンドルが旋回方向に操舵開始されたことに基づいて、前記ステアリングハンドルに対して前記荷重の最大値を付加し、その後に前記荷重の大きさを減少させるように制御する、
    請求項1記載の作業車輌。
  3. 前記制御手段は、前記ピッチ角センサにより検出される前記傾斜角に応じて前記荷重の大きさを変更する、
    請求項1記載の作業車輌。
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