JP2021021108A - 鋼管の溶融亜鉛めっき装置 - Google Patents

鋼管の溶融亜鉛めっき装置 Download PDF

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Abstract

【課題】配管用途に適用される鋼管の溶融亜鉛めっき装置を提供する。【解決手段】溶融亜鉛めっき浴を構成するめっき槽と、溶融亜鉛めっき浴中に鋼管を下降搬送し、浸漬させる、回転軸に螺旋面を有するスクリューと、スクリューの螺旋面終端部を通過した鋼管を一旦受け止め、鋼管が転がって移動する傾斜部、鋼管の一時待機部および鋼管を引揚げるための位置決め部を有するクレードルと、スクリューに同期して回転し、クレードル上の鋼管を一時待機部から位置決め部に払出すための払出装置と、クレードル上の位置決め部に位置する鋼管を引き揚げるための引揚げ装置とからなる鋼管の溶融亜鉛めっき装置。【選択図】図3

Description

本発明は、水、ガス、油等の配管用途に適用される鋼管の溶融亜鉛めっき装置に係り、より詳しくは鋼管を溶融亜鉛めっき浴中に浸漬し引き揚げて鋼管の内外面に亜鉛めっきを施す装置に関する。
亜鉛めっき鋼管は、前処理(脱脂、酸洗、化成処理)を施された鋼管を溶融亜鉛めっき浴に一定時間浸漬して製造する。その後、該めっき浴から引き揚げた鋼管の内外面に空気または蒸気を吹き付けて、鋼管に過剰に付着した溶融亜鉛を吹き飛ばし、溶融亜鉛のたれを切った後、該鋼管は水冷槽に浸漬され冷却処理が施される。従来から溶融亜鉛めっき浴内から引き揚げられた鋼管の内外面の余剰亜鉛を除去する方法については品質を確保しつつ効率的な方法が数多く提案されている。
例えば、特許文献1には、引揚げ中の鋼管が外面ブロー装置内を通過する間に、該鋼管内にマンドレル棒を貫通させ、噴射ノズルから圧縮ガスを噴射して鋼管内面の余剰亜鉛を鋼管外に吹き出す方法で、めっき厚さを均一にすることができる技術が開示されている。
また、特許文献2に開示の技術では、製造コスト低減の観点から、鋼管を溶融亜鉛浴中に浸漬した後、溶融亜鉛浴中から鋼管を長手方向に引揚げる過程で圧縮ガスにより鋼管外面の余剰亜鉛を除去し、続いて圧縮ガスにより鋼管内面の余剰亜鉛を除去する方法において、溶融亜鉛浴を低温に設定し、該溶融亜鉛浴中から鋼管を長手方向に引上げる過程で圧縮ガスにより鋼管外面の余剰亜鉛を除去した後、当該鋼管を前記溶融亜鉛浴温度より高温に加熱し、圧縮ガスにより鋼管内面余剰亜鉛を除去する方法が提案されている。
更に、生産性向上の観点から特許文献3には、鋼管を100〜600℃に予熱した後、430〜480℃の溶融亜鉛めっき浴中に20〜100秒浸漬してめっきを施し、次いで、溶融亜鉛めっき浴中のめっき鋼管を引揚げ、めっき鋼管の外面めっき付着量を制御する方法が開示されている。鋼管を予熱することでめっき槽内の浴温維持に必要な熱量を低減できるとしている。
特開2011− 63844号公報 特開平 5−140722号公報 特開平11−246959号公報
しかしながら、上記従来の技術には、未だ解決すべき以下のような問題があった。上記従来技術には、亜鉛めっき鋼管の製造方法として、品質面、生産性に関する様々な技術が開示されているが、鋼管を亜鉛めっき浴に浸漬する際の生産性に関して重要な課題となる操業安定性の詳細については開示されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鋼管を亜鉛めっき浴に浸漬する際に亜鉛めっき鋼管を安定して製造する鋼管の亜鉛めっき装置を提供することにある。
発明者らは、上記に記した課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、亜鉛めっき鋼管の操業安定に適した装置を見出して、本発明を開発するに至った。すなわち、本発明は、溶融亜鉛めっき浴を構成するめっき槽と、前記溶融亜鉛めっき浴中に鋼管を下降搬送し、浸漬させる、回転軸に螺旋面を有するスクリューと、該スクリューの螺旋面終端を通過した上記鋼管を一旦受け止め、回転移動させる傾斜部、該鋼管の一時待機部および該鋼管を引揚げるための位置決め部を有するクレードルと、上記スクリューに同期して回転し、上記クレードル上の上記鋼管を上記一時待機部から上記位置決め部に払出すための払出装置と、上記クレードル上の上記位置決め部に位置する上記鋼管を引き揚げるための引揚げ装置と、を有する鋼管の溶融亜鉛めっき装置を提供する。
なお、本発明に係る鋼管の溶融亜鉛めっき装置については、
a.上記スクリューは、鋼管長手方向に複数配置され、複数列配設されていること、
b.上記クレードルは、上記スクリュー直下から上記一時待機部に向かって下がり傾斜であり、上記一次待機部が、V型、U型または矩形の溝部で構成されていること、
c.上記クレードルは、上記一時待機部と上記位置決め部との間に上記傾斜部の開始位置より高い山部を有すること、
d.上記位置決め部をV型の溝で構成し、上記引揚げ装置の上記鋼管を引き揚げるフックにV型の溝部を設け、上記位置決め部のV型の開き角度θが上記フックの溝部のV型の開き角度θよりも小さいこと、
e.上記払出装置は、上記回転軸の上記螺旋面終端に設けられ、上記螺旋面の外径から外に張り出して構成され、上記螺旋面終端とは軸に対し円周方向で異なる位置に設置されていること、
がより好ましい解決手段になり得るものと考えられる。
本発明によれば、めっき槽内における鋼管の位置をクレードル上で、一時待機部および引揚げのための位置決め部に固定化することで、払出装置による鋼管の払い出し、および、引揚装置による鋼管の引揚を安定的に実施することができるようになり、めっき槽内からの鋼管の引揚不良を大幅に軽減し、操業安定化を図ることが可能となる。
また、鋼管を複数列、溶融亜鉛めっき処理する装置をコンパクトに設計できるので、設備投資の初期費用を抑えることが可能となる。
本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置の上面図である。 本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置のA−A’視側面図である。 本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置のB−B’視拡大図である。 本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置のクレードルの詳細図である。 本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置の引揚げ装置部C−C’視拡大図である。 本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置のスクリュー部を下部から見た拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置の上面図およびA−A’視側面図をそれぞれ図1、図2に、鋼管の搬送方向に見た(図1、図2のB−B’視)拡大図を図3に示す。図1〜3に基づいて、本発明の装置を説明する。本発明の鋼管の溶融亜鉛めっき装置は、溶融亜鉛めっき浴Zを構成するめっき槽1と、該溶融亜鉛めっきZ浴中に鋼管2を下降搬送し、浸漬させる、回転軸31に螺旋面32を有するスクリュー3と、該スクリュー3の螺旋面終端部11を通過した前記鋼管2を一旦受け止めるクレードル4と、前記スクリュー3に同期して回転し前記クレードル4上の前記鋼管2を引き揚げ位置に払出すための払出装置(キッカー)10と、該払出装置10によって払い出された前記クレードル4上の前記鋼管2をめっき浴Zから引き揚げるための引揚げ装置5と、を有する装置である。
前記スクリュー3は、前記鋼管2長手方向に複数配置し、同期して回転することが前記鋼管2を亜鉛めっき浴Z内で安定して加工搬送するうえで好ましい。めっき処理を施す鋼管2の長さによるが、スクリュー3が2本の場合、めっき浴Z投入直後の搬送方向の鋼管2の姿勢が不安定となる可能性が高いため、鋼管1本に対しスクリュー3を3本以上設置するのがより好ましい。
前記スクリュー3は、複数列配設し、同時に複数本の鋼管2を処理できるようにするのが好ましい。そうすることで、生産性を向上させることができる。図1、3に示すように、設備をコンパクトに設計する観点から、2列のスクリューを鋼管搬送方向にみて、一部重複して配置することが好ましい。その場合、鋼管2はスクリューから離れる側に払い出され、外側の引揚げ装置5で引き上げられることが好ましい。
図4にクレードル4の概略図を示す。クレードル上には、スクリュー3の螺旋面終端部11を通過した鋼管2を一旦受け止め、転がって移動できる傾斜部16、鋼管を一時的に待機させる一時待機部17と、鋼管を引き揚げるための位置決め部19を有する。必要時以外、鋼管2を一時待機部17で待機させることにより、図3のように2列のスクリューを配置したときに本来の払出装置10が鋼管2を払い出す前に、他方の払出装置10’が鋼管2を払い出してしまうのを防ぐことができる。前記位置決め部19を有することにより、引揚げ装置5のフック15に安定して鋼管2を預けることができ、鋼管2の引揚げ姿勢が安定する。ここで、クレードル4はスクリュー3の直下から一時待機部17に向かって下がり傾斜とする傾斜部16を有することで鋼管2をスムーズに移動させることができ、好ましい。また、一時待機部17はV型、U型または矩形の溝部で構成されていることが鋼管2の安定のために好ましい。V型は加工が容易で特に優れている。
クレードル4上には、鋼管2の一時待機部17と鋼管を引揚げるための位置決め部19の間に、前記傾斜部16の開始位置より高い山部18を有することが好ましい。そうすることで、傾斜部16を転がって移動してきた鋼管の運動量によって山部18を乗り越えたり、めっき浴Z内の流動によって鋼管2が押し流されたりして、鋼管の引き揚げ位置に侵入するのを防ぐことができ、鋼管2を一時待機位置17に安定して保持できる。本来の鋼管2の引揚げ開始時期以前は、引揚げ装置5のフック15は、上部にあり、鋼管2の引揚げのために下がってきたとき、引き揚げ位置に鋼管2があったのでは、引揚げ装置5のフック15とクレードル4の間で鋼管を挟むことになり、鋼管の曲がりやすり傷の原因となる。
スクリュー3の螺旋面32に載架された鋼管2はセンターガイド6とサイドガイド9によりスクリュー3の螺旋面32から外れないように支持することが好ましい。鋼管2は同期して回転している複数のスクリュー3の回転によって、めっき槽1下部に下降搬送され、溶融亜鉛めっき浴Zに浸漬されて溶融亜鉛めっき処理が施される。鋼管2はスクリュー3の回転によって下降するだけでなく、払出し位置を固定するために、スキッドプレート8により、めっき槽内での浸漬位置を固定することが好ましい。また、鋼管2の引き上げ時には、引揚げ装置5のフック15とストッパー7により鋼管2を挟持し、安定な姿勢で引き揚げるようにすることが好ましい。
図5にクレードル4の位置決め部19と引揚げ装置5の関係を示す。クレードル上の位置決め部19および引揚げ装置5のフック15はいずれもV型の溝部で構成することが好ましい。クレードル上の位置決め部19のV型の開き角をθ、引揚げ装置5のフック15のV型の開き角をθと置いて、θ<θとすることが、引揚げ時の鋼管の安定のために好ましい。
前記払出装置10は、少なくともスクリュー3の回転と同期して鋼管2を引揚げ側に払い出すことが必要である。図2、3、5および6に示すようにスクリュー3の回転軸31において、スクリュー螺旋面終端部11にスクリュー外径から外に張り出して構成することが、装置をコンパクトに設計し、メンテナンス面でも有利である。また、その場合、スクリュー軸への払出装置の設置は、螺旋面終端部11を通過した鋼管のクレードルへの着地を妨げないように、螺旋面終端部11とは円周方向で異なる位置に設置することが好ましい。
上記、鋼管の溶融亜鉛めっき装置を用いた鋼管の溶融亜鉛めっき方法を説明する。
図示しない前処理装置で前処理された鋼管2は、めっき槽1のボトム側からトップ側に搬送され、スクリュー3に載架される。鋼管2はセンターガイド6とサイドガイド9によりスクリュー3から外れないように支持されている。鋼管2は同期して回転している複数のスクリュー3の回転によって、めっき槽1下部に下降搬送され、溶融亜鉛めっき浴Zに浸漬されて溶融亜鉛めっき処理が施される。スクリュー3の回転によりめっき槽1内の下部にまで下降搬送された鋼管2は、螺旋面終端部11、12に到達後、クレードル4に着地する。クレードル4に着地した鋼管2は、クレードル上の傾斜部16を転がり、一時待機位置17まで移動する。その後、鋼管2は、スクリュー3の軸に設置してある払出装置10により、引揚げ装置5が設置してある方向(図2では外側)に順次払い出され、クレードル4上の山部18を乗り越え、鋼管2を引揚げるための位置決め部19に送られる。引揚げ装置5のフック15に載ってめっき槽1から引き揚げられる。鋼管2は引き揚げ時に引揚げ装置5のフック15とストッパー7に挟まれてめっき浴中の姿勢が安定して搬送される。図2に示すように、鋼管2はトップ側を低く、ボトム側を高く傾斜させてスクリュー3に保持されており、鋼管2がめっき浴Zに浸漬された際に鋼管内の空気を排気したり、引揚げ時に鋼管内の溶融亜鉛を排除することができるようになっている。
図6には、鋼管2、2’を2列溶融亜鉛めっきする装置を螺旋面終端部側から見た図を示す。ここで、鋼管2を下降搬送するスクリュー3の回転方向13と鋼管2’を下降搬送するスクリュー3’の回転方向14とは互いに逆回転となっている。図4の例では、鋼管2,2’が螺旋面終端部11、12をそれぞれ通過する時期、および、払出装置10、10’により引揚げ装置5にそれぞれ払い出される時期は同期している。
具体的構成を図3および図6を用いて説明する。ここで、鋼管2の外径をD、スクリュー3の外径半径をR、スクリューの軸の外径半径をr、払出装置10の長さ(スクリュー軸の中心から先端まで)をA、スクリュー列の間隔をB、スクリュー軸中心から一時待機部17の谷までの水平距離をL、スクリュー軸中心から山部18の頂までの水平距離をL、スクリュー軸中心から位置決め部19の谷までの水平距離をLとする。上述したように、B+L>A、A>L>D+A−B、L>A+D/2とすることで、鋼管2をすり傷等の恐れなく安定して、一時待機部や位置決め部に保持することができる。
スクリュー軸に対し円周方向でから螺旋面終端部11から払出装置10までのスクリュー回転方向の角度をθとする。さらに、鋼管2の外径Dは、スクリュー軸の外径半径rに対し、D<R−rの関係にあることが好ましい。そして、品質の面からスクリューのピッチhをDより大きくしておく必要がある。好ましくは、1.05D≦R≦3.0Dおよび1.8D≦h≦2.6Dの範囲である。いずれも、下限未満では、鋼管がスクリューとの摩擦で傷つくおそれがあり、上限を超えて設計するのは、過大な設備となり、生産性を阻害する。また、スクリュー軸の外径半径rについては、スクリューの構造強度と重量のバランスから、0.1D≦r≦0.9Dの範囲にするのが好ましい。
サイドガイド9は螺旋面終端部11近傍まで延伸されており、鋼管の払い出し方向で鋼管2が螺旋面32からはみ出ないように、螺旋面32外周の接線に接して配置されていることが好ましい。
まず、スクリューへの払出装置10の設置位置を検討する。螺旋面終端部11が鋼管長手と直交する方向(基準)からθだけ回転し、螺旋面終端部11の先端とサイドガイド9とのすき間dが鋼管外径Dより大きくなった時に、該螺旋面終端部11まで搬送された鋼管2はスクリュー3の支持を離れてクレードル4上に着地する。このとき、払出装置10が鋼管2の落下を妨げないための設置位置(螺旋面終端部11と払出装置10の間の回転角θ)は、以下の関係にあることが好ましい。
[θ+θ<90°の場合]
R−d=A×cos(θ+θ)<R−D ・・・(1)
または、
[270°<θ+θの場合]
R−d=A×cos{360°−(θ+θ)}<R−D ・・・(2)
である。ここで、R−r>d=R×{1−cos(θ)}>Dである。
展開すると、
cos-1(r/R)>θ>cos-1{(R−D)/R} ・・・(3)
かつ
360°−cos-1{(R−D)/A}>θ+θ>cos-1{(R−D)/A} ・・・(4)
である。
上記条件を外れた場合、払出装置10が鋼管2の落下を妨げるとともに、払出装置10がスクリュー3の回転とともに鋼管表面をこすり、接触キズを発生させる要因になるほか、鋼管2がスクリュー3、払出装置10およびサイドガイド9の間に挟まれて、鋼管の曲がり発生の要因となるおそれがある。
図1〜6では、一例として亜鉛めっき装置内に設置したスクリューの配置を2列の場合について記載しているが、鋼管のサイズによっては1列の場合や2列以上設置することも可能であり、スクリューの配置列数については特に限定しない。
図1および図2に示す配置で設置した。ここで、めっき槽は、内法で長さ7m×幅2m×深さ5mのものを用い、鋼管の長さは5mであった。鋼管径50Aの場合のスクリュー回転速度は、約9rpmであり、鋼管のめっき浴への浸漬時間は2〜3分であった。
クレードル4には鋼管2の一時待機部17の溝部の谷底を基準にして、山部18の頂を40mm高さとし、傾斜部16の最大高さ(クレードルの中央部)を15mmとして構成した。また、位置決め部19のV型溝の開き角θ=110°、引揚げ装置5のフック15のV型溝の開き角θ=120°とした。
表1に本発明の溶融亜鉛めっき装置にて亜鉛めっき処理を実施した場合の引揚げ不良発生率の結果を示す。引揚げ不良発生率は、鋼管の亜鉛めっき処理を施した際に亜鉛めっき装置から引き揚げられた鋼管について、めっき槽内で発生した曲がり、キズ、引揚げトラブルなどの発生本数についてカウントし、総処理本数に対する割合で算出した。処理No.1は、山や谷のない平坦なクレードル(比較例)を用いて操業した場合を示し、処理No.2は、上記した発明例のクレードルを用いて操業した場合を示す。
Figure 2021021108
表1に示すように本発明の装置を用いて鋼管に亜鉛めっき処理を行うことにより、鋼管の溶融亜鉛めっき処理における引揚げ不良の発生を軽減することが明らかとなり、生産性が向上した。
本発明は、鋼管だけでなく、他の金属管や、長尺の棒材などにも適用可能である。
1 めっき槽
2、2’ 鋼管
3、3’ スクリュー
31 回転軸
32 螺旋面
4 クレードル
5 引揚げ装置
6 センターガイド
7 ストッパー
8 スキッドプレート
9 サイドガイド
10、10’ 払出装置
11 螺旋面終端1
12 螺旋面終端2
13 スクリュー回転方向1
14 スクリュー回転方向2
15 フック
16 傾斜部
17 鋼管の一時待機部
18 山部
19 鋼管の位置決め部
Z 溶融亜鉛めっき浴

Claims (6)

  1. 溶融亜鉛めっき浴を構成するめっき槽と、
    前記溶融亜鉛めっき浴中に鋼管を下降搬送し、浸漬させる、回転軸に螺旋面を有するスクリューと、
    該スクリューの螺旋面終端部を通過した前記鋼管を一旦受け止め、回転移動させる傾斜部、該鋼管の一時待機部および該鋼管を引揚げるための位置決め部を有するクレードルと、
    前記スクリューに同期して回転し、前記クレードル上の前記鋼管を前記一時待機部から前記位置決め部に払出すための払出装置と、
    前記クレードル上の前記位置決め部に位置する前記鋼管を引き揚げるための引揚げ装置と、を有する鋼管の溶融亜鉛めっき装置。
  2. 前記スクリューは、鋼管長手方向に複数配置され、複数列配設されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼管の溶融亜鉛めっき装置。
  3. 前記クレードルは、前記傾斜部が前記スクリュー直下から前記一時待機部に向かって下がり傾斜であり、前記一次待機部が、V型、U型または矩形の溝部で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鋼管の溶融亜鉛めっき装置。
  4. 前記クレードルは、前記一時待機部と前記位置決め部との間に前記傾斜部の開始位置より高い山部を有することを特徴とする請求項3に記載の鋼管の溶融亜鉛めっき装置。
  5. 前記位置決め部をV型の溝で構成し、前記引揚げ装置の前記鋼管を引き揚げるフックにV型の溝部を設け、前記位置決め部のV型の開き角度θが前記フックの溝部のV型の開き角度θよりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鋼管の溶融亜鉛めっき装置。
  6. 前記払出装置は、前記回転軸の前記螺旋面終端に設けられ、前記螺旋面の外径から外に張り出して構成され、前記螺旋面終端とは軸に対し円周方向で異なる位置に設置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鋼管の溶融亜鉛めっき装置。
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