JP2023008506A - 金属管の搬送装置およびめっき金属管の製造方法 - Google Patents

金属管の搬送装置およびめっき金属管の製造方法 Download PDF

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【課題】表面疵を軽減することができる金属管搬送装置およびめっき金属管の製造方法を提供する。【解決手段】スクリューを用いて金属管を下降搬送して液体中に浸漬させる金属管の搬送装置であって、前記スクリューは、鉛直方向に延びる回転軸と、前記回転軸周りに螺旋状に設けられて前記金属管を案内する羽根と、を有し、(1)前記金属管と接触する前記羽根の端部が面取り部であること、(2)前記金属管の浮力を軽減する機構を有すること、および、(3)前記金属管と接触する前記羽根の接触面の曲率半径が該金属管の外径半径の3倍以上であること、から選ばれる1つ以上を満足している金属管の搬送装置である。その装置を用いためっき金属管の製造方法である。【選択図】図3

Description

本発明は、金属管の搬送装置およびめっき金属管の製造方法に係り、より詳しくは金属管を液体中に浸漬させる金属管の搬送装置および金属管の内外面に金属めっきを施すめっき金属管の製造方法に関する。
金属めっきされた金属管、たとえば、水、ガス、油等の配管用途に適用される亜鉛めっき鋼管は、前処理(脱脂、酸洗および化成処理)を施された鋼管を溶融亜鉛めっき浴に一定時間浸漬して製造する。その後、該めっき浴から引揚げた鋼管の内外面に空気または蒸気を吹き付けて、鋼管に過剰に付着した溶融亜鉛を吹き飛ばし、溶融亜鉛のたれを切る。その後、該鋼管は水冷槽に浸漬され冷却処理が施される。従来から溶融亜鉛めっき浴内から引揚げられた鋼管の内外面の余剰亜鉛を除去する方法については品質を確保しつつ効率的な方法が数多く提案されている。
たとえば、特許文献1には、引揚げ中の鋼管が外面ブロー装置内を通過する間に、該鋼管内にマンドレル棒を貫通させ、噴射ノズルから圧縮ガスを噴射して鋼管内面の余剰亜鉛を鋼管外に吹き出す方法で、めっき厚さを均一にすることができる技術が開示されている。
また、特許文献2に開示の技術では、製造コスト低減の観点から、鋼管を溶融亜鉛浴中に浸漬した後、溶融亜鉛浴中から鋼管を長手方向に引揚げる過程で圧縮ガスにより鋼管外面の余剰亜鉛を除去し、続いて圧縮ガスにより鋼管内面の余剰亜鉛を除去する方法において、溶融亜鉛浴を低温に設定し、該溶融亜鉛浴中から鋼管を長手方向に引揚げる過程で圧縮ガスにより鋼管外面の余剰亜鉛を除去した後、当該鋼管を前記溶融亜鉛浴温度より高温に加熱し、圧縮ガスにより鋼管内面余剰亜鉛を除去する方法が提案されている。
さらに、生産性向上の観点から特許文献3には、鋼管を100~600℃に予熱した後、430~480℃の溶融亜鉛めっき浴中に20~100秒浸漬してめっきを施し、次いで、溶融亜鉛めっき浴中のめっき鋼管を引揚げ、めっき鋼管の外面めっき付着量を制御する方法が開示されている。鋼管を予熱することでめっき槽内の浴温維持に必要な熱量を低減できるとしている。
特開2011- 63844号公報 特開平 5-140722号公報 特開平11-246959号公報
しかしながら、上記従来の技術には、未だ解決すべき以下のような問題があった。上記従来技術には、亜鉛めっき鋼管の製造方法として、品質面、生産性に関する様々な技術が開示されている。しかし、スクリュー疵の軽減に関しても、品質上重要な課題となるがその詳細については開示されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属管を液体中に浸漬する際に金属管表面に生じる疵を軽減する金属管の搬送装置を提供することにあり、特に、金属管を溶融金属めっき浴中に浸漬する際に金属管表面に生じる疵を軽減することでめっき金属管を安定して製造することができるめっき金属管の製造方法を提案することにある。
上記課題を解決し、上記の目的を実現するため開発した本発明にかかる金属管の搬送装置は、スクリューを用いて金属管を下降搬送して液体中に浸漬させる金属管の搬送装置であって、前記スクリューは、鉛直方向に延びる回転軸と、該回転軸周りに螺旋状に設けられて前記金属管を案内する羽根と、を有し、(1)前記金属管と接触する前記羽根の端部が面取り部であること、(2)前記金属管の浮力を軽減する機構を有すること、および、(3)前記金属管と接触する前記羽根の接触面の曲率半径が該金属管の外径半径の3倍以上であること、から選ばれる1つを、または2つ以上を組み合わせて、満足していることを特徴とする。
なお、本発明にかかる金属管の搬送装置については、
a.前記面取り部が、前記羽根の板厚方向の全長にわたって設けられていること、
b.前記羽根は、前記回転軸周りに設けられた螺旋面と、前記螺旋面の外周から下方に延出する押込部と、を備え、前記面取り部は、前記押込部の下端部に形成されていることを特徴とする、
c.前記金属管の浮力を軽減する機構は、前記スクリューが前記金属管の長手方向に沿って複数配置され、複数の前記スクリューが同期して回転するとともに、前記羽根のピッチがそれぞれ異なるように構成されたものであること、
などがより好ましい解決手段になり得るものと考えられる。
上記課題を解決し、上記の目的を実現するため開発した本発明にかかるめっき金属管の製造方法は、上記いずれかの金属管の搬送装置を用いて、金属管を溶融金属めっき浴中に浸漬させることによって前記金属管を金属めっきするめっき金属管の製造方法であって、
鉛直方向に延びる回転軸と、前記回転軸周りに螺旋状に設けられて前記金属管を案内する羽根と、を有し、(1)前記金属管と接触する前記羽根の端部を面取りすること、(2)前記金属管の浮力を軽減する機構を設けること、および、(3)前記金属管と接触する前記羽根の接触面の曲率半径を該金属管の外径半径の3倍以上とすること、のうち、いずれか1つを、または2つ以上を組み合わせて、満足するスクリューを用いて金属管を下降搬送して溶融金属めっき浴中に浸漬させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、金属管を下降搬送するスクリューと金属管との接触応力を低減でき、金属管表面を傷つけるのを防止することができる。もって、操業安定化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置の部分側面図である。 本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置の部分上面図である。 (a)は本発明の一実施形態を示す鋼管の溶融亜鉛めっき装置のA-A’視部分断面図であり、(b)はB部拡大図であり、(c)はC部拡大図である。 上記実施形態の羽根と鋼管との接触状態を示す拡大図であって、(a)は比較例(CASE1)の場合を示し、(b)は発明例(CASE2)の場合を示す。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。本発明はこれに限定されるものでなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
本発明にかかる金属管の搬送装置は、スクリューを用いて金属管を下降搬送して液体中に浸漬させるものである。とくに、金属管を溶融金属めっき浴中に浸漬させることにより金属めっきするめっき金属管の製造に用いて好適である。さらに、金属管が鋼管であり、溶融金属が溶融亜鉛や溶融亜鉛系合金である、溶融亜鉛めっき鋼管の製造に用いて好適である。
本発明の一実施形態にかかる金属管の搬送装置を含む溶融亜鉛めっき装置の概要として、めっき槽1内の部分側面図および部分上面図をそれぞれ図1および2に示す。図1および2に基づいて、本発明の装置および方法を説明する。金属管の一例としての鋼管2は、めっき槽1のボトム側からトップ側に搬送され、回転軸31に羽根としての螺旋面32を有するスクリュー3の螺旋面32に懸架される。鋼管2はサイドガイド7によりスクリュー3の螺旋面32から外れないように支持されている。鋼管2は同期して回転している複数のスクリュー3の回転によって、めっき槽1下部に下降搬送され、溶融亜鉛めっき浴Zに浸漬されて溶融亜鉛めっき処理が施される。スクリュー3の回転によりめっき槽1内の下部にまで下降搬送された鋼管2は、羽根の終端部に到達後、クレードル4に着地する。その後、鋼管2は、スクリュー3の回転軸31の末端部に設置してある払出し装置8(キッカー)により、引揚げ装置5が設置してある方向に順次払い出される。図2の例では、払出し装置8が回転することで鋼管2をめっき槽1の壁面側に押し出している。その後、鋼管2は、引揚げ装置5のフックに載った後、フックが上昇することでめっき槽1から引揚げられる。
本実施形態では、スクリュー3の本数は鋼管1本に対して、搬送方向(鋼管の長手方向)に3本設置されている。鋼管2の姿勢の安定のために、鋼管1本あたり少なくとも2本のスクリュー3を必要とする。めっき処理を施す鋼管2の長さによるが、2本の場合、めっき浴Z投入直後の搬送方向の鋼管2の姿勢が不安定となる可能性が高いため、鋼管1本に対しスクリュー3を3本以上設置するのが望ましい。
発明者らは、鋼管2をスクリュー3によって下降搬送し、亜鉛めっきするに際し、めっき鋼管表面疵の形態を調査した。その結果、スクリュー3の羽根の端部との接触により、表面疵が発生することが判った。また、めっき浴Zへの浸漬直後は、鋼管2内に空気が残留しており、この空気が抜けきるまでは、鋼管2に浮力が働き、上から押さえつける羽根の下部端部と接触し、押込疵となることが判った。また、スクリュー3下部では、鋼管2が自重で沈降し、羽根の上部端部に接触し、表面疵となることが判った。以下、表面疵の軽減策について、詳細に説明する。
スクリュー3で鋼管2を下降搬送する際の、羽根と鋼管2の位置関係の概略を図2のA-A’視概略図で図3(a)に示す。めっき浴面10近傍では、鋼管2の上面側が羽根の下端面に接触している。また、ある程度鋼管2が下部に運ばれた時点で、鋼管2の下面側は羽根の螺旋面32上端部と接触している。したがって、鋼管2と接触する羽根の端部を面取りすることでスクリュー3の羽根と鋼管2との接触応力を低減し、鋼管表面疵を軽減できることを見出した。
図3(a)に示すように、この実施形態では、めっき浴面10近傍では、スクリュー3に押込部33が形成されている。すなわち、スクリュー3の羽根は、回転軸31周りに設けられた螺旋面32と、螺旋面32の外周から下方へ延出する押込部33と、を備えている。押込部33は、鋼管2が浮力の影響を受ける、めっき浴面10から鋼管2の3直径分下がるまでの範囲に形成されていることが好ましい。スクリュー3に押込部33を形成し、この押込部33で鋼管2を下方へ押込むことで、鋼管2を浮力に抗って下方搬送することが容易となる。
ここで、浮力によって鋼管2と押込部33との間に働く接触応力係数σ/Kは、下記数式1に示すヘルツの接触応力の式から、数式2のように導出される。ただし、Pは鋼管2に生じる浮力、R1は鋼管2と接触する箇所のスクリュー3の接触面の曲率半径、R2は鋼管2の外径半径、νはポアソン比で、添字1はスクリュー、添字2は鋼管を表し、Eはヤング率で、添字1はスクリュー、添字2は鋼管を表す。
Figure 2023008506000002
Figure 2023008506000003
上記数式2から明らかなように、接触応力係数σ/Kは、浮力Pが小さいほど、また、鋼管2と接触する箇所のスクリュー3の接触面の曲率半径R1が大きいほど、低減できる。
本実施形態では、3本のスクリュー3は、それぞれ同期して回転するとともに、スクリュー3ごとに羽根のピッチが異なっている。具体的には、図1に示すように、ボトム側(図1における右側)に位置するスクリュー3よりトップ側(図1における左側)に位置するスクリュー3の方が、羽根のピッチが大きくなっている。これにより、スクリュー3によって鋼管2がめっき槽1内を下降搬送される際、鋼管2が一定方向に傾斜する。本実施形態では鋼管先端側(トップ側)はスキッドプレート6でアライメントしているため、鋼管尾端側(ボトム側)からエアーを抜くべく、鋼管先端側を下げて傾斜をつけている。この傾斜は、鋼管2内に溶融亜鉛めっきZが流れ込むめっき浴面10付近で重要であり、めっき浴面10付近で所定の傾斜角度を設ける。本実施形態では、浮力の影響を受けるめっき浴面10から鋼管2の3直径分下がるまでの範囲において、鋼管2の傾斜角度が3.5°程度となるように各スクリュー3の羽根のピッチが調整されている。なお、羽根のピッチが異なる複数のスクリュー3を同期させる構成に代えて、羽根のピッチが同じ複数のスクリュー3の回転速度を変えることによっても鋼管2を傾斜させることが可能である。このように鋼管2内から空気を早期に排除する、浮力を軽減する機構を設けることで鋼管2とスクリュー3との接触応力を軽減できる。
めっき浴面10近傍におけるスクリュー3の羽根端部のR面取り(面取り部)を拡大して図3(b)に示す。図3(b)に示すように、めっき浴面10近傍では、螺旋面32の押込部33の下端に面取り部が形成されている。この面取り部は、押込部33の板厚と同等分(すなわち板厚方向の全長にわたって)取ることが望ましい。押込部33の下端に面取り部を形成することで、浮力で浮き上がった鋼管2が押込部33に当たった際に、鋼管2の表面損傷を抑制することができる。図3(b)には、一例として浮力の影響を受けるめっき浴面10から鋼管2の3直径分下がるまでの範囲において、押込部33の板厚19mmに対し、端部面取りを曲率半径R=19mmの形状とする面取り部を示す。
なお、めっき浴面10近傍以外の部分(すなわちスクリュー3の下方)では、スクリュー3の羽根に押込部33は形成されておらず、螺旋面32の外周下端部に面取り部が設けられている。また、面取り部を螺旋面32の外周下端部と外周上端部の両方に形成する構成としてもよい。螺旋面32端部の上下両方に面取り部を形成することで、より鋼管2が損傷することを抑制することができる。図3(c)には、一例として螺旋面32の外周下端部に構成した曲率半径R=18mmの形状の面取り部を示す。
さらに、スクリュー3の羽根の下面(押込部33の下面)の、鋼管2との接触面の曲率半径R1(図4参照)を大きくすることで接触応力を軽減できる。羽根の押込部33の下端(鋼管2が当接する箇所)の螺旋の曲率半径R1を、鋼管2の外周面の曲率(外径半径)の3倍以上とする。それによって、上記数式1、2で示したように接触応力係数を小さくできる。一方、上限は特に限定するものではないが、あまりに大きくするのは設備制約があるので、10倍程度が好ましい。ここで、羽根の鋼管2との接触面の曲率半径R1を大きくする方法としては、例えばスクリュー3の羽根のピッチを小さくする方法や、サイドガイド7をスクリュー3に近づけてサイドガイド7とスクリュー3との隙間を狭める方法等が挙げられる。
図4にスクリュー3の羽根のピッチを変更するとともにサイドガイド7をスクリュー3に近づけて隙間を狭めることで鋼管2とスクリュー3の羽根の接触面の曲率半径R1が大きくなる例を示す。鋼管径は150Aとし、スクリュー3の羽根のピッチを446.5mm(図4(a))から424.5mm(図4(b))に小さくした。そして、サイドガイド7とスクリュー3の隙間を狭めると、スクリュー3の羽根の鋼管2との接触面の曲率半径R1を201.3mm(図4(a))から522.6mm(図4(b))と大きくすることができる。サイドガイド7を狭めすぎると鋼管2が回転軸31に接触し、疵が発生するおそれがあるため、この実施形態では、回転軸31表面と鋼管2表面との隙間dg=25mm程度以上設けた形態を示す。
なお、上記実施形態では、金属管である鋼管を溶融亜鉛めっき浴に浸漬させる形態を説明したが、これに限らず、金属管を水に浸漬させて冷却する場合等、金属管を液体に浸漬させる様々な場合に適用可能である。金属管とスクリューとの接触応力を軽減する方策として、(1)スクリューの羽根端部の面取り、(2)金属管の浮力を軽減する機構、(3)金属管と接触するスクリューの接触面の曲率半径を大きくすること、から選ばれる少なくとも1つを選択する必要があり、2つ以上を組み合わせることが好ましい。
また、本発明にかかる金属管の搬送装置および方法は、150A以上の金属管(鋼管)に特に好適に用いられる。150A以上の鋼管は、150A未満の小径管に比べて中空部に存在する空気量が多く、生じる浮力が大きいため、従来、スクリュー上部の羽根の螺旋部(押込部の下端)にぶつかって疵がつくことが多かった。
(実施例)
スクリュー直径480mm、鋼管径150Aにおいて、図4(a)に示す比較例(CASE1)と図4(b)に示す発明例(CASE2)との諸元をそれぞれ表1にまとめた。それぞれのCASEにおいて浮力により生じる接触応力係数σ/Kの比較を行った。計算にあたって、上記数式1、2を用いた。
Figure 2023008506000004
CASE2(発明例)の方が、浸漬角度を付ける事で発生浮力(解析結果)がより低減し、かつ、スクリューの鋼管との接触面の曲率半径R1も大きいため接触応力の低減が図れる。スクリュー押込み疵深さを比較すると合格基準深さ0.2mm以下に対して、CASE1(比較例)では深さ0.4mmあるものが、CASE2(発明例)では0.01mmに改善している。すなわち、疵深さの軽減が図れている。
1 めっき槽
2 鋼管(金属管の一例)
3 スクリュー
31 回転軸
32 螺旋面
33 押込部
4 クレードル
5 引揚げ装置
6 スキッドプレート
7 サイドガイド
8 払出し装置(キッカー)
10 めっき浴面
Z 溶融亜鉛めっき浴(めっき浴)

Claims (5)

  1. スクリューを用いて金属管を下降搬送して液体中に浸漬させる金属管の搬送装置であって、
    前記スクリューは、鉛直方向に延びる回転軸と、該回転軸周りに螺旋状に設けられて前記金属管を案内する羽根と、を有し、
    (1)前記金属管と接触する前記羽根の端部が面取り部であること、
    (2)前記金属管の浮力を軽減する機構を有すること、および、
    (3)前記金属管と接触する前記羽根の接触面の曲率半径が該金属管の外径半径の3倍以上であること、
    から選ばれる1つを、または、2つ以上を組み合わせて、満足していることを特徴とする金属管の搬送装置。
  2. 前記面取り部が、前記羽根の板厚方向の全長にわたって設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金属管の搬送装置。
  3. 前記羽根は、前記回転軸周りに設けられた螺旋面と、前記螺旋面の外周から下方に延出する押込部と、を備え、
    前記面取り部は、前記押込部の下端部に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の金属管の搬送装置。
  4. 前記金属管の浮力を軽減する機構は、
    前記スクリューが前記金属管の長手方向に沿って複数配置され、複数の前記スクリューが同期して回転するとともに、前記羽根のピッチがそれぞれ異なるように構成されたものであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の金属管の搬送装置。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の金属管の搬送装置を用いて、金属管を溶融金属めっき浴中に浸漬させることによって前記金属管を金属めっきするめっき金属管の製造方法であって、
    鉛直方向に延びる回転軸と、前記回転軸周りに螺旋状に設けられて前記金属管を案内する羽根と、を有し、
    (1)前記金属管と接触する前記羽根の端部を面取りすること、
    (2)前記金属管の浮力を軽減する機構を設けること、および、
    (3)前記金属管と接触する前記羽根の接触面の曲率半径を該金属管の外径半径の3倍以上とすること、
    のうち、いずれか1つを、または、2つ以上を組み合わせて、満足するスクリューを用いて、金属管を下降搬送して溶融金属めっき浴中に浸漬させることを特徴とするめっき金属管の製造方法。
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