JP2021017928A - 被覆管における管端の処理方法および被覆管の接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被覆管の被覆を容易かつ確実にめくり返す。【解決手段】被覆管1における管端1eの処理方法は、管2と、管2を覆う被覆3と、を備える被覆管1の管端1eにおいて、管2の外周面を露出させる方法であって、管端1eにおける被覆3を管軸方向Dpの第1側Dp1に、管2の周方向に沿った位置ごとに不均一な量めくり返す工程と、第1側Dp1にめくり返された被覆3に手を触れた状態で手を第1側Dp1に移動させることで、被覆3を丸く巻き込ませる工程と、を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、被覆管における管端の処理方法および被覆管の接続方法に関する。
従来から、例えば下記特許文献1から3に記載されているように、管と、管を覆う被覆と、を備える被覆管が知られている。この種の被覆管の管端を継手に接続するに際し、被覆をめくり返して管の外周面を露出させることが行われている。しかし、被覆をうまくめくり返すのは困難である。そこで、例えば下記特許文献4に記載されているような、パイプの外周面を覆う被覆層をパイプの端部において折り返すための治具が知られている。また、めくり返す方法に代えて、例えば下記特許文献5に記載の専用カッターを採用する方法も知られている。さらに、例えば下記特許文献6に記載の方法のように、被覆をずらして管を露出させる方法も知られている。
特開2000−303516号公報 特開2010−7768号公報 特開2010−264686号公報 特開2014−138976号公報 特開平9−192901号公報 特開2014−173659号公報
しかしながら、上記したような治具やカッター(以下、「治具等」という。)を用意するにはコストも掛かる。また、治具等を施工現場に持参するのを忘れたり、治具等の損傷、紛失等が生じたりした場合には、施工を行うことができない場合もある。
また、被覆をずらす方法の場合、施工性の観点からは被覆をずらし易い構造を採用することが望まれるが、この場合、使用時においても予期せず被覆がずれて、被覆としての本質的な機能が損なわれるおそれがある。
そこで、治具等を用いることなく、被覆管の被覆を容易かつ確実にめくり返すことができる手法が望まれる。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、被覆管の被覆を容易かつ確実にめくり返すことを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る被覆管における管端の処理方法は、管と、管を覆う被覆と、を備える被覆管の管端において、前記管の外周面を露出させる方法であって、前記管端における前記被覆を管軸方向の第1側に、前記管の周方向に沿った位置ごとに不均一な量めくり返す第1工程と、前記第1側にめくり返された前記被覆に手を触れた状態で手を前記第1側に移動させることで、前記被覆を丸く巻き込ませる第2工程と、を備える。
この発明では、第1工程で被覆が周方向に沿った位置ごとに不均一な量めくり返される。第2工程で手を移動させるとき、被覆のめくり返し量が少ない部分は、めくり返し量の多い部分に比べて、丸く巻き込まれやすい。よって、第2工程の際、被覆のめくり返し量が少ない部分を巻き込みの起点とし、被覆を全周にわたって容易に丸め込むことができる。したがって、治具を用いることなく、被覆管の被覆を容易かつ確実にめくり返すことが可能となる。
また、前記第1工程では、前記管端における前記被覆の前記周方向に沿った一部分を手のひらに押し当て、前記被覆管を手のひらに対して手首側から指先側に向けて移動させることで、前記一部分をめくり返し、前記第2工程では、手のひらと指との間で前記被覆管を挟んだ状態で、手を前記第1側に移動させるようにしてもよい。
この場合、被覆をめくり返すには、管端における被覆の周方向に沿った一部分を手のひらに押し当てた状態で、被覆管を手のひらに対して手首側から指先側に向けて移動させることで一部分をめくり返す動作と、手のひらと指との間で被覆管を挟んだ状態で、手を第1側に移動させる動作とを行えばよい。このように、作業者の手を用いて、被覆管の被覆を容易かつ確実にめくり返すことが可能となる。
また、前記第2工程では、前記管の外周面と前記被覆の内周面との間に生じる摩擦力によって、前記被覆が前記管に対して滑ることが規制されているようにしてもよい。
この場合、被覆が管に対して滑るのを抑えつつ、被覆管の被覆を容易かつ確実にめくり返すことが可能となる。
また、前記第1工程において前記被覆がめくり返させるとき、および前記第2工程において前記被覆が丸く巻き込まれるときには、前記被覆が延伸するようにしてもよい。
この場合、被覆が延伸することで、被覆をめくり返すこと、被覆を丸く巻き込むことを、容易に行うことができる。
本発明に係る被覆管の接続方法は、上記したような方法によって、前記管端において前記管が前記被覆から露出された前記被覆管を接続対象に接続する方法であって、前記接続対象に前記管を差し込む第3工程と、前記管が前記接続対象に差し込まれた前記被覆管において、前記丸く巻き込まれている前記被覆を巻き戻す第4工程と、を備える。
この場合、上記のようにして被覆をめくり返した被覆管の管を接続対象に差し込んだ後、接続対象に差し込まれた被覆管において、丸く巻き込まれている被覆を巻き戻す。これにより、被覆をめくり返した被覆管の管を接続対象に接続することができる。また、接続対象に管が差し込まれた状態で、被覆の巻き込み量を調整することで、管が不要に露出するのを抑えることができる。
本発明によれば、被覆管の被覆を容易かつ確実にめくり返すことができる。
本発明の一実施形態に係る被覆管における管端の処理方法における施工対象となる被覆管の管軸方向に沿った断面図である。 図1に示す被覆管の管軸方向に直交する断面図である。 図2に示す被覆管の他の例を示す断面図である。 図2に示す被覆管のさらに他の例を示す断面図である。 図2に示す被覆管を継手に接続した状態を示す断面図である。 本実施形態における被覆管の接続方法の流れを示すフローチャートである。 図6に示す被覆をめくり返す工程において、被覆の周方向の一部分をめくり返している状態を示す図である。 同、被覆をめくり返した部分を指で押さえている状態を示す図である。 図6に示す被覆を巻き込ませる工程に先立ち、被覆の他の部分を軽くめくり返した状態を示す図である。 図6に示す被覆を巻き込ませる工程において、被覆の第2部分を起点として被覆を巻き込ませている状態を示す図である。 同、被覆の全周を巻き込ませた状態を示す図である。 同、被覆の全周を巻き込ませて管を露出させた状態を示す図である。 図6に示す継手に管を差し込む工程で、管を継手に差し込んだ状態を示す断面図である。 図6に示す被覆をめくり返す工程において、被覆の周方向の一部分をめくり返す他の方法を示す図であり、手の平と指とで被覆を挟み込んだ状態を示す図である。 図14の状態から、手を管軸方向に移動させ、被覆の周方向の一部分をめくり返した状態を示す図である。 図15における手のひらの内側の被覆の状態を示す図である。 図6に示す被覆を巻き込ませる工程において、被覆を巻き込ませる他の方法を示す図であり、手の平と指とで被覆を挟み込んだ状態を示す図である。 図17における手のひらの内側の被覆の状態を示す図である。 図17の状態から、手を管軸方向に移動させ、被覆を巻き込ませた状態を示す図である。 図19における手のひらの内側の被覆の状態を示す図である。 図19の状態から、手をさらに管軸方向に移動させ、被覆の全周を巻き込ませて管を露出させた状態を示す図である。 図21における手のひらの内側の被覆の状態を示す図である。 被覆管を切断した際、被覆の端部に形成される凹部を示す図である。 被覆管を切断した際、被覆の端部に形成される凹部から被覆が引き裂けた状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る被覆管の接続方法を説明する。この接続方法は、管端を処理した被覆管を、接続対象である継手に接続する方法である。
まず、本実施形態に係る被覆管の接続方法を適用する被覆管について説明する。
図1、図2に示すように、被覆管1は、管2と、被覆3と、を備える。
管2は、管軸方向Dpに連続する円筒状で、可撓性を有し、例えば、給水管、給湯管等として用いられる。管2は、例えば、架橋ポリエチレン、ポリエチレン、PE−RT(耐熱ポリエチレン)、ポリブテン、ポリプロピレン、金属強化ポリエチレン、金属強化架橋ポリエチレン等からなる。
被覆3は、管2の外周面を覆うように設けられ、外傷からの保護を図る緩衝層、保温性を付与する保温層等として機能する。被覆3は、例えば、エラストマー系、発泡させたエラストマー系の、熱可塑性エラストマーからなる。また、被覆3は、例えば、ポリエチレン−ポリプロピレン−エチレンプロピレンゴム(EPDM)等のオレフィン系熱可塑性エラストマーによって構成されている。このような被覆3は、例えば、ポリプロピレンを含有する熱可塑性樹脂エラストマーを主成分とする発泡性組成物層31からなる。発泡性組成物層31は、発泡剤を含む発泡性樹脂組成物を管状に押し出すとともに、発泡させて管本体の周囲を囲繞するように形成される。発泡性樹脂組成物としては、熱可塑性樹脂エラストマーと、熱膨張型発泡粒子を含む熱膨張型発泡粒子マスターバッチとを少なくとも混合して、発泡剤として熱膨張型発泡粒子を均一分散されたものが用いられる。熱可塑性樹脂エラストマーは、主成分となるポリプロピレンを30〜60重量%含有し、180℃溶融状態での高温張力が40mN以上かつ破断時伸びが100%以上である。熱膨張型発泡粒子は、発泡開始温度が170℃以上、最大発泡温度が190℃〜230℃である。熱膨張型発泡粒子マスターバッチは、熱膨張型発泡粒子を、融点が110〜130℃の熱可塑性樹脂からなるベース樹脂中に分散混合してマスターバッチ化したものである。
図3に示すように、被覆3には、その内周面に、複数の突条4が設けられていてもよい。複数の突条4は、管2の管軸周りの周方向に等しい間隔をあけて設けられている。各突条4は、管2の管軸方向Dpに連続して直線状に設けられている。各突条4は、被覆3と一体に形成されている。各突条4は、径方向内側に向かって、周方向における幅寸法が漸次小さくなる断面形状を有している。各突条4の先端は尖っており、管2の外周面に突き当たっている。
さらに、図4に示すように、被覆3は、発泡性組成物層31と、発泡性組成物層31上を覆うように設けられた非発泡樹脂層32と、を備えた複層構造であってもよい。
図5に示すように、被覆管1は、その管端1eが継手5に接続される。継手5は、継手本体51と、止水ゴムパッキン101と、圧縮リング52と、を主に備えている。
継手本体51は、筒状で、その内側に、流体の流路部51rが形成されている。継手本体51の一方の端部には、ヘッダーや配管に接続される第1接続部53が設けられている。継手本体51の他方の端部には、被覆管1の管端1eが接続される第2接続部54が設けられている。
圧縮リング52は、この圧縮リング52がジャンパーピン102により予め広げられていた状態に対して、管2の先端がジャンパーピン102を押し飛ばすことで、狭められている。これにより、圧縮リング52が管2を締め付け、管2をゴムパッキン101に密着させることができる。圧縮リング52は、筒状で、第2接続部54の径方向外側に設けられている。圧縮リング52の内周面と第2接続部54の外周面との間には、隙間が形成されている。
被覆管1の管2は、圧縮リング52の内周面と第2接続部54の外周面との間の隙間に嵌め込まれて接続される。このとき、管2の先端がジャンパーピン102を押し飛ばすまで管2を継手5内に挿入されなければならず、被覆3の端部には、この長さを予め挿入必要長さとした挿入標線を書いておいてもよい。本実施形態では、この挿入必要長さ分、ないしは挿入標線を書くためにさらに露出させた管2の長さ分、被覆3と継手5とが干渉しないように被覆3が丸く巻き込まれた巻き込み部3rが形成されている。
次に、上記のようにして継手5に被覆管1を接続するための被覆管1の施工方法(被覆管の接続方法、被覆管における管端の処理方法)について説明する。
図6に示すように、本実施形態における被覆管1の施工方法は、被覆をめくり返す工程(第1工程)S1と、被覆を巻き込ませる工程(第2工程)S2と、継手に管を差し込む工程(第3工程)S3と、被覆を書き戻す工程(第4工程)S4と、を備える。
被覆をめくり返す工程S1では、被覆管1を継手5に挿入するに先立ち、図7に示すように、被覆管1の管端1eにおいて被覆3をめくり返す。具体的には、管端1eにおける被覆3を、管軸方向Dpにおいて管端1eとは反対側の管端(図示無し)側となる第1側Dp1にめくり返す。このとき、被覆3は、管2の周方向に沿った位置ごとに不均一な量めくり返す。これには、管端1eにおける被覆3の周方向に沿った第1部分(一部分)3aを第1側Dp1にめくり返す。このとき、被覆3は、ねじり変形や、滑り、ずれを伴わずにめくり返す。被覆3がめくり返されるときには、被覆3が有する弾性により、被覆3が延伸してもよい。
ここで、被覆3をめくり返す、とは、管端1eにおける被覆3の端部3eを、被覆3の径方向外側に広げつつ管軸方向Dpの第1側Dp1に変位させ、第1側Dp1で管2の外周面に密着している被覆3mに重ね合わせた状態を指す。被覆3をめくり返すときには、被覆3を形成する材料自体が有する弾性により、被覆3が引き裂けることなく延伸する。
被覆をめくり返す工程S1では、具体的には、例えば、管端1eにおける被覆3の周方向に沿った第1部分(一部分)3aを、作業者の手Hの親指F1の腹と、人さし指F2又は中指F3の第1関節付近とで挟み込み、管軸方向Dpの第1側Dp1に引っ張る。これにより、被覆3は、周方向において、第1部分3aの近傍のみが管軸方向Dpの第1側Dp1にめくり返される。被覆3は、周方向において、第1部分3a側から第1部分3aとは反対側の第2部分3bに向かって、めくり返される量が漸次少なくなる。このとき、被覆3の第1部分3aと第2部分3bとを結ぶ仮想線L1が、管軸方向Dpに直交する管端1eに対して15〜45°の角度θで交差するよう、第1部分3a側をめくり返すのが好ましい。
図8に示すように、被覆をめくり返す工程S1では、被覆3の第1部分3aをめくり返した部分が元に戻らないよう、親指F1の腹等で、めくり返した第1部分3aを押さえておくのが好ましい。なお、手Hには砂や土などの異物が付着していないことが好ましく、必要に応じて軍手などを着用してもよい。異物が付着していると、異物が被覆管1を損傷させるおそれがある。
また、図9に示すように、被覆をめくり返す工程S1では、被覆を巻き込ませる工程S2に先立ち、例えば被覆3の第2部分3bを、人差し指F2で第1側Dp1に軽くめくり返しておくのが好ましい。
被覆を巻き込ませる工程S2では、第1部分3aが第1側Dp1にめくり返された被覆3を、丸く巻き込ませる。これには、図10に示すように、第1部分3aが第1側Dp1にめくり返された被覆3の第1部分3aに作業者が手Hを触れた状態で、そのまま手Hを第1側Dp1に移動させる。より具体的には、被覆3において、第1側Dp1にめくり返された第1部分3aに、作業者の手Hの親指F1を当てるとともに、第2部分3bに人差し指F2や中指F3を当てた状態で、被覆3を第1側Dp1に擦るように手Hを移動させる。すると、管軸方向Dpにおいて第2側Dp2に突出した被覆3の第2部分3b側を起点として、被覆3が丸く巻き込まれていく。ここで、第2部分3bのめくり返し量が少量であることから、第2部分3bは、被覆3の弾性によって周方向に引っ張られている。そのため、第2部分3bは、人差し指F2や中指F3で第1側Dp1に押されると丸く巻き込まれやすい。
主に人差し指F2や中指F3で被覆3をさらに第1側Dp1に擦るようにして押すと、図11に示すように、被覆3は、丸く巻き込まれる領域が、周方向において第2部分3b側から第1部分3a側に漸次広がっていく。最終的に、被覆3は、周方向の全周で均一に丸く巻き込まれて、巻き込み部3rが形成される。
被覆3の全周が均一に丸く巻き込まれた後は、図12に示すように、巻き込み部3rを、さらに第1側Dp1に擦るようにして押すことで、被覆3の全周を第1側Dp1に丸く巻き込ませて行く。これにより、管端1eにおいて管2を、管軸方向Dpで例えば30mm以上露出させる。
上記のように被覆3が丸く巻き込まれるときには、被覆3が有する弾性により、被覆3が引き裂けることなく延伸する。また、被覆3が丸く巻き込まれるときには、管2の外周面と被覆3の内周面との間に生じる摩擦力によって、被覆3が管2に対して滑ることが規制されている。
継手に管を差し込む工程S3では、図13に示すように、被覆3を丸く巻き込ませることで露出した管2を、継手5に差し込む。管2は、継手5の圧縮リング52の内周面と第2接続部54の外周面との間の隙間に差し込まれて接続される。
被覆を巻き戻す工程S4では、管2が継手5に差し込まれた被覆管1において、丸く巻き込まれている被覆3を、継手5の圧縮リング52近傍まで第2側Dp2に巻き戻し、継手5に差し込まれた管2が露出するのを抑える。
このようにして、図5に示すように、被覆管1の管端1eが継手5に接続される。
ところで、上記被覆をめくり返す工程S1、被覆を巻き込ませる工程S2では、以下のようにして作業を行うようにしてもよい。
被覆をめくり返す工程S1では、図14に示すように、管端1eにおける被覆3の第1部分3aを、作業者の手のひらHfに押し当て、被覆管1を手のひらHfに対して手首側から指先側に向けて相対的に移動させる。
より具体的には、手のひらHf(親指F1の付け根の近傍)に、被覆3の第1部分3aを押し当て、第2部分3bに小指(指)F5を押し当てる。図15に示すように、この状態で手Hを軽く握り、手のひらHfと小指F5とで被覆管1を挟みこんだまま、手Hを被覆管1に対して管軸方向Dpの第1側Dp1に相対的に移動させる。このとき、小指F5で被覆3の第2部分3bを押さえつつ、手のひらHfの親指F1の付け根の近傍で、第1部分3aを第1側Dp1に強く押すのが好ましい。これにより、図16に示すように、被覆3の周方向に沿った第1部分3aが、被覆3の周方向に沿った他の部分よりも先行してめくり返される。
被覆を巻き込ませる工程S2では、第1部分3aが第1側Dp1にめくり返された被覆3の端部に作業者が手Hを触れた状態で、そのまま手Hを第1側Dp1に移動させる。
より具体的には、図17、図18に示すように、手のひらHfの親指F1の付け根の近傍を、第1側Dp1にめくり返された被覆3の第1部分3aを押し当て、手のひらHfの小指F5の付け根の近傍を第2部分3bに押し当てながら、手Hを握って被覆管1を包み込む。このような状態は、例えば、図15および図16に示した状態から被覆管1を手のひらHfに対して手首側から指先側に向けて相対的に移動させる等して実現させてもよい。
この状態のまま、図19に示すように、手Hを被覆管1に対して管軸方向Dpの第1側Dp1に相対的に移動させる。すると、第2側Dp2に突出した被覆3の第2部分3b側を起点として被覆3が丸く巻き込まれ、図20に示すように、巻き込み部3rが形成される。その後、図21、図22に示すように、巻き込み部3rを手Hで第1側Dp1に擦るように押していくことで、被覆3がさらに巻き込まれ、管2の露出長さが大きくなる。
この後は、上記と同様、管2を継手5に差し込んだ後、被覆3の巻き込み部3rを巻き戻す。
ところで、上記被覆をめくり返す工程S1に先立って被覆管1をカッターで切断する際に、被覆3が周方向全体で完全に切断されなかった場合に、被覆3を引きちぎると、図23に示すように、被覆3の端部3eにV形またはU形の凹部3xが形成されることがある。このような場合、被覆をめくり返す工程S1で、上記のようにして被覆3をめくり返すと、図24に示すように、凹部3xを起点として被覆3の端部3eが引き裂けることがある。したがって、被覆管1を切断する際には、被覆3の周方向全体を、カッターで完全に切断しておくのが好ましい。ただし、本実施形態に係る施工方法によれば、特許文献1記載の方法のように被覆3を一気にめくり返す方法と比べると裂けの進展が少なく、被覆管1の外観がより安定する。これは、本実施形態に係る施工方法では、特許文献1記載の方法よりも被覆3の進展が少なくて済むためである。言い換えると、特許文献1記載の方法では一気にめくり返すため、被覆3に力を加える必要があり裂け易いといえる。
以上説明したように、本実施形態に係る被覆管1の施工方法によれば、管端1eにおける被覆3を管軸方向の第1側Dp1に、管2の周方向に沿った位置ごとに不均一な量めくり返す被覆をめくり返す工程S1と、第1側Dp1にめくり返された被覆3に手を触れた状態で手を第1側Dp1に移動させることで、被覆3を丸く巻き込ませる被覆を巻き込ませる工程S2と、を備える。
このような構成では、被覆をめくり返す工程S1で被覆3が周方向に沿った位置ごとに不均一な量めくり返される。したがって、被覆を巻き込ませる工程S2で手を移動させるとき、めくり返し量が少ない部分である第2部分3bが、めくり返し量の多い第1部分3aに比べて、丸く巻き込まれやすい。よって、被覆を巻き込ませる工程S2の際、第2部分3bを巻き込みの起点とし、被覆3を全周にわたって容易に丸め込むことができる。したがって、治具を用いることなく、被覆管1の被覆3を容易かつ確実にめくり返すことが可能となる。
また、被覆をめくり返す工程S1では、管端1eにおける被覆3の周方向に沿った一部分を手のひらHfに押し当て、被覆管1を手のひらHfに対して手首側から指先側に向けて移動させることで、一部分をめくり返し、被覆を巻き込ませる工程S2では、手のひらHfと指との間で被覆管1を挟んだ状態で、手を第1側Dp1に移動させる。
このような構成では、被覆3をめくり返すには、管端1eにおける被覆3の周方向に沿った一部分を手のひらHfに押し当てた状態で、被覆管1を手のひらHfに対して手首側から指先側に向けて移動させることで一部分をめくり返す動作と、手のひらHfと指との間で被覆管1を挟んだ状態で、手を第1側Dp1に移動させる動作とを行えばよい。このように、作業者の手を用いて、被覆管1の被覆3を容易かつ確実にめくり返すことが可能となる。
また、被覆を巻き込ませる工程S2では、管2の外周面と被覆3の内周面との間に生じる摩擦力によって、被覆3が管2に対して滑ることが規制されている。
このような構成では、被覆3が管2に対して滑るのを抑えつつ、被覆管1の被覆3を容易かつ確実にめくり返すことが可能となる。
また、被覆をめくり返す工程S1において被覆3がめくり返させるとき、および被覆を巻き込ませる工程S2において被覆3が丸く巻き込まれるときには、被覆3が延伸する。
このような構成では、被覆3が延伸することで、被覆3をめくり返すこと、被覆3を丸く巻き込むことを、容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る被覆管1の施工方法によれば、継手5に管2を差し込む工程S3と、管2が継手5に差し込まれた被覆管1において、丸く巻き込まれている被覆3を巻き戻す工程S4と、を備える。
このような構成では、被覆3をめくり返した被覆管1の管2を継手5に接続することができる。また、継手5に管2が差し込まれた状態で、被覆3の巻き込み量を調整することで、管2が不要に露出するのを抑えることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、被覆3をめくり返した被覆管1の管2をそのまま継手5に接続するようにしたが、その構成については、上記に例示したものに限らない。例えば、管2の内側に、筒状の芯材(インコア)を挿入し、継手に接続するようにしてもよい。
管2を継手5以外の接続対象に接続してもよい。被覆3をめくり返した被覆管1を接続対象に差し込むのではなく、露出した管2に潤滑剤を塗布したり、挿入代のマークを記入したり、挿入代のシール貼り付けたりしてもよい。
また、被覆管1の用途については、何ら限定するものではない。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 被覆管
1e 管端
2 管
3 被覆
3a 第1部分(一部分)
3f 外周面
5 継手
Dp 管軸方向
Dp1 第1側
F5 小指(指)
H 手
S1 被覆をめくり返す工程(第1工程)
S2 被覆を巻き込ませる工程(第2工程)
S3 継手に管を差し込む工程(第3工程)
S4 被覆を巻き戻す工程(第4工程)

Claims (5)

  1. 管と、管を覆う被覆と、を備える被覆管の管端において、前記管の外周面を露出させる方法であって、
    前記管端における前記被覆を管軸方向の第1側に、前記管の周方向に沿った位置ごとに不均一な量めくり返す第1工程と、
    前記第1側にめくり返された前記被覆に手を触れた状態で手を前記第1側に移動させることで、前記被覆を丸く巻き込ませる第2工程と、を備える被覆管における管端の処理方法。
  2. 前記第1工程では、前記管端における前記被覆の前記周方向に沿った一部分を手のひらに押し当て、前記被覆管を手のひらに対して手首側から指先側に向けて移動させることで、前記一部分をめくり返し、
    前記第2工程では、手のひらと指との間で前記被覆管を挟んだ状態で、手を前記第1側に移動させる請求項1に記載の被覆管における管端の処理方法。
  3. 前記第2工程では、前記管の外周面と前記被覆の内周面との間に生じる摩擦力によって、前記被覆が前記管に対して滑ることが規制されている請求項1または2に記載の被覆管における管端の処理方法。
  4. 前記第1工程において前記被覆がめくり返させるとき、および前記第2工程において前記被覆が丸く巻き込まれるときには、前記被覆が延伸する請求項1から3のいずれか1項に記載の被覆管における管端の処理方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された方法によって、前記管端において前記管が前記被覆から露出された前記被覆管を接続対象に接続する方法であって、
    前記接続対象に前記管を差し込む第3工程と、
    前記管が前記接続対象に差し込まれた前記被覆管において、前記丸く巻き込まれている前記被覆を巻き戻す第4工程と、を備える被覆管の接続方法。
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